説明

インクパックトレイ

【課題】 インクパックを搬送する際に使用するトレイとともに、プリンタの加圧タンク内に装着でき、又、搬送時には収納されているインクパックに衝撃があっても衝撃を吸収できるようにしたインクパックトレイを提供する。
【解決手段】
インクパックトレイ10のインクパックトレイ本体20には、インクパック100を収納するとともに、リブ34B,44Bが備えられ、プリンタに装着可能に形成されている。インクパックトレイ本体20は、リブ34B,44Bを備えていることにより、衝撃を吸収する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性のインクパックを収容するインクパックトレイに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、大型のインクジェットプリンタでは、特許文献1に記載の構成が提案されている。このインクジェットプリンタでは、加圧タンク内に大容量のインクパックを非機密状態で収容したインクカートリッジを入れ、インクパックからインクジェットヘッドに至るインク流路にサブタンクを設けている。そして、前記インクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドに供給するインクの水頭圧を一定に保つと共に、インクパックの交換に際し印刷が中断されることがないようにしている。そして、前記インクジェットプリンタでは、インクパックからのインクの供給は、圧縮エアー供給装置などで加圧タンクの内部に収容したインクパックを加圧し、貯留されているインクをサブタンクに対して加圧送液するようにしている。なお、本明細書で大容量とは100ml以上の容量のものをいう。
【0003】
ところで、上記のようなインクパックは、袋状をなす可撓性のフィルムで構成されており、インクを貯留した状態で、インクパックを搬送する場合は、該インクパックの形状が安定しないため、剛性を備えたハードケースにインクパックを入れて、段ボール箱に入れて搬送するようにしている。そして、この段ボール箱により、落下時の衝撃吸収ができるようにされている。
【特許文献1】特開2003−118136号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そして、従来は、上記のようにハードケースで搬送されたインクパックを、段ボール箱内のハードケースから出して、加圧タンク内のインクカートリッジに入れることにより、プリンタに装着するようにしている。ところが、インクパックをハードケースから一旦出してプリンタに装着する作業は、インクパックの取り出し作業が面倒になるとともに、手間が掛かる問題があった。
【0005】
又、大容量のインクパックの場合、従来のハードケースは、落下した際のケース破損のリスクが大きく、ケースが破損した場合、インクパックを傷つけてインク漏れを発生させる虞がある。
【0006】
本発明の目的は、インクパックを搬送する際に使用するトレイとともに、プリンタの加圧タンク内に装着でき、又、搬送時には、収納されているインクパックに衝撃があっても衝撃を吸収できるようにしたインクパックトレイを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、本発明は、インクパックトレイ本体を備え、該インクパック本体内に、インクが充填された可撓性のインクパックが収納されたインクパックトレイであって、該インクパックトレイ本体は、緩衝部が備えられるとともに、プリンタに装着可能に形成されていることを特徴とするインクパックトレイを要旨とするものである。
【0008】
本発明によれば、インクパックトレイ本体は、緩衝部を備えていることにより、インクパック搬送時において、インクパックがインクパックトレイに収納された状態で落下した場合や、何かが衝突した場合に、生ずる衝撃を緩衝部にて吸収することができる。又、インクパックをプリンタに装着する場合、インクパックトレイにインクパックを収納した状態で、プリンタに装着することができ、この結果、インクパックトレイからインクパックを取り出す必要がないため、インクパックをプリンタに装着する際の手間を簡単にすることができる。
【0009】
この場合、前記緩衝部が、インクパックトレイ本体に形成されたリブであることが好ましい。こうすると、インクパックトレイ本体にリブが形成されていることにより、インクパックトレイの剛性を向上することができる。
【0010】
さらに、前記インクパックトレイ本体、又は、収納されているインクパックには、インク情報の読み書きが可能なメモリIC(インテグレーテッド サーキット)を備えていることが好ましい。こうすると、インクパックトレイ本体、又は、インクパックにインク情報の読み書きが可能なメモリICを備えていることにより、プリンタに設けられた、読取装置にて、インク情報の読み取りや、書き込みをすることができ、インク管理に使用することができる。
【0011】
さらに、前記インクパックにはインク供給口を備え、該インク供給口に対応する前記インクパックトレイ本体の部位には、前記インク供給口を外部に露出可能な手段を備えることが好ましい。こうすると、インク供給口に対応したインクパックトレイ本体には、インク供給口を外部に露出可能な手段を備えていることにより、プリンタに装着時に、インクパックトレイ本体から、インクパックのインク供給口を露出させることができ、インク供給口から、外部へインクパックが貯留するインクを導出しやすくできる。
【0012】
さらに、前記インクパックトレイ本体には、取っ手が設けられていることが好ましい。こうすると、インクパックトレイ本体内にインクパックを収納した状態で、人が取っ手をもって、インクパックトレイを容易に持ち運び、すなわち、容易に搬送することができる。
【0013】
さらに、前記インクパックトレイ本体には、内外を連通する連通手段を備えることが好ましい。こうすると、プリンタが備える加圧タンク内に装着された際、該加圧タンク内の気体が加圧されることにより、連通手段を介して、インクパック本体内に気体圧力が作用し、インクパックから、インクを吐出させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を具体化したインクパックトレイの一実施形態を図1〜5を参照して説明する。
図1に示すように、インクパックトレイ10は、一対の収納容器20A,20Bを備えたインクパックトレイ本体20からなる。収納容器20A,20Bは、ポリスチレンからなり、真空成型により所定形状に形成されている。
【0015】
収納容器20Aは、図2(a)、(b)に示すようにインクパックトレイ本体20の下部を構成しており、図5(a)に示すように、平面視した場合、矩形状をなしている。収納容器20Aの長手方向の両端は、平板部30,40が形成されており、平板部30,40の両側は、平板部30,40と同一平面に位置する連結片38にて連結されている。又、平板部30,40の収納容器20Aの長手方向の長さは、後述するインクパック100の封止片115,114におけるインクパック100の長手方向の長さよりも長く形成されている。
【0016】
平板部30,40間には、下方に向かって収納凹部50が形成されている。平板部30には、収納容器20Aの長手方向に沿って、複数のリブ形成凹部32が下方に向かって凹設されている。リブ形成凹部32が平板部30に形成されることにより、平板部30の下面には、図2(a)、(b)に示すように緩衝部としてのリブ34が形成されている。
【0017】
一方、平板部40にも、収納容器20Aの長手方向に沿って、複数のリブ形成凹部42が下方に向かって凹設されている。各リブ形成凹部42の一端間は、連結凹部43により互いに連通されている。リブ形成凹部42及び連結凹部43が平板部40に形成されることにより、平板部40の下面には、図2(a)、(b)に示すようにリブ44が形成されている。
【0018】
リブ形成凹部42のうち、収納容器20Aの短手方向の中央に位置するリブ形成凹部42は、後述するインクパック100のインク供給口112を収納できる大きさに形成されている。図5においては、インク供給口112を収納できるリブ形成凹部42の符号に「a」を付加している。又、リブ形成凹部42のうち、収納容器20Aの一方の長辺側に近い側のリブ形成凹部42に隣接して、平板部40には、後述するインクパック100に設けられた非接触型メモリIC120を収納できる大きさの凹部42bが形成されている。
【0019】
図5に示すように収納凹部50の平板部40側短辺は、後述するインクパック100の外形形状に対応して収納容器20Aの長辺に対して斜状に形成されている。
収納容器20Bは、図2(a)、(b)に示すようにインクパックトレイ本体20の上部を構成している。そして、収納容器20Bの各部は、図2(a)に示すように図収納容器20Aに重ね合わせた際、境界平面Mを境に収納容器20Aの前記各部と鏡像関係となるように形成されている。このため、収納容器20Bの各部については、鏡像関係にある収納容器20Aの各部に付した各部の符号に「B」を付加して、その説明を省略する。そして、収納容器20Aと、収納容器20Bとは、図2(a)に示すように重ね合わせたとき、収納凹部50,50Bが形成する空間に、インクパック100の大部分が収納される。そして、リブ34,34B,44,44Bを形成することにより、インクパックトレイ10の外形形状は、全体が略直方体状になるように形成されている。この、形状によって、インクパックトレイ10が安定して載置できるようになっている。
【0020】
インクパック100は、変形可能な可撓性を有する袋状のインクパック本体111により主要部が構成されている。インクパック本体111は、長手方向の両端が開口された筒状をなす合成樹脂製のフィルムシートを、前記両端部でそれぞれ熱溶着することにより、袋状に形成されており、内部にはインクを大量(約3リットル)に貯留する変形自在な貯留空間を有する。インクパック本体111の一方の端部側と他方の端部側には、図3に示すように、前述のように熱溶着されて形成された薄片状をなす封止片114,115が形成されている。又、インクパック本体111の封止片114には、その中央部にインク供給口112が取り付けて封止されている。
【0021】
又、図3に示すように、封止片114の一側側におけるインクパック本体111の長手方向の長さは、他側側におけるインクパック本体111の長手方向の長さよりも長くされており、該封止片114の一側側には、IC取付部116が形成されている。IC取付部116には、非接触型メモリIC120が取付けされている。非接触型メモリIC120には、インクパック100内のインクに関する情報(インク情報)として、属性データ、例えばインクの種類、色、製造年月日、製造工場等のデータが記憶されている。さらに、非接触型メモリIC120には、インクパック100内のインクの既使用量及び残量を書き込むための記憶領域が設けられている。
【0022】
この非接触型メモリIC120にインク残量を書き込むことによって、インク使用量の管理をインクパックごとに行うことができる。そして、インク使用量等のインクパック管理データをインクパック100に持たせることができ、インクパック100をインクの使用途中でプリンタから取り外した後、そのインクパック100を再びプリンタにセットして使用する場合、インク使用量の管理を継続して行うことができる。
【0023】
このような構成により、インクパック本体111は、前記貯留空間にインクを充填した状態で、略筒状に膨張変形(満液状態)すると共に、インクの使用により貯留されたインク残量が減少すると、相互に離間したフィルムシートの対向する側面同士が密着するように皺んで扁平状態に収縮変形(減液状態)するようになっている。
【0024】
なお、インクパック本体111を構成するフィルムシートは、薄い多層フィルムで形成されている。多層フィルムは、非通気性材料からなり、例えば内方の前記貯留空間側から順に、内層としての熱溶着可能な層(例えばポリエチレン層)、中間層としてアルミナ蒸着膜を含む層と、外層として保護膜層の積層形態となっている。
【0025】
インク供給口112は、合成樹脂材料により所定の強度を有して構成され、インクパック本体111側である基部側の取付部151と、取付部151と一体に形成された外側のフランジ部153とで構成されている。取付部151は、インクパック本体111のフィルムシートが、これを囲うようにして隙間を作ることなく密着した状態で熱溶着されている。インク供給口112の軸心にはインクパック本体111の貯留空間と連通するインク流出路154が形成されている。インク流出路154の外側開口部は、後述する加圧タンク304に装着前のインク流出を防ぐため、図示しないシールにより封止されている。前記シールは、後述する針状接続部321にて容易に破断可能な材質、例えば樹脂フィルム、或いは、アルミ箔にて形成されている。
【0026】
インクパック100の搬送時、及び後述するプリンタ装着時には、インクパックトレイ本体20は、互いに重ね合わされた状態の収納容器20A、20Bの収納凹部50,50Bで形成される空間に収納されている。そして、インクパック100の封止片114,115はそれぞれ平板部30,30B及び平板部40,40Bにそれぞれ挟着されるように配置されている。そして、この状態で、収納容器20A、20Bは、平板部30,30B同士、平板部40,40B同士、連結片38,38B同士が接着剤や、或いは、熱溶着により、互いに連結されている。又、このように、収納容器20A,20Bが互いに重ね合わされて連結された状態では、収納凹部50,50Bで形成される空間は、非気密状態となっている。この非気密状態は、例えば、平板部30,30B同士、平板部40,40B同士、連結片38,38B同士が接着剤や、或いは、熱溶着により、互いに連結する際に、一部を接着剤を塗布せずに、非接着部分を形成し、或いは、非溶着部分を形成することで実現されている。この接着剤を塗布しない部分や、或いは、非溶着部分が、インクパックトレイ本体20内を気密状態とならないようにするために、インクパックトレイ本体20の内外を連通する連通手段となる。
【0027】
又、図2(a)に示すように、リブ形成凹部42a,42Baには、インク供給口112が配置されている。インク供給口112は、リブ形成凹部42a,42Baを区画する収納容器20A,20Bの壁面にて拘束され、又、リブ形成凹部42aに隣接する平板部40,40Bにより、インク供給口112の取付部151に近接する封止片114が挟着されているため、揺動が極力抑制されている。
【0028】
リブ形成凹部42a,42Baを有するリブ44,44Bにおいて、インク供給口112の外側開口部に対向する壁部46,46Bには、それぞれ半円状をなす貫通溝48,48Bが形成され、両貫通溝48,48Bにより、円形の貫通孔49が形成されている。貫通孔49は、リブ形成凹部42a,42Baと連通されている。貫通孔49は図5(b)に示すように、インクパック100を収納したインクパックトレイ10の搬送時、及び後述するプリンタ装着時には、シール部材47により封止されている。
【0029】
(インク供給系)
次に、上記のようなインクパック100を収納したインクパックトレイ10を装着可能なインクジェットプリンタのインク供給系200について説明する。なお、本実施形態のインクジェットプリンタは、複数の色を印刷可能である。
【0030】
図14は、インクジェットプリンタのインク供給系200の概略図である。
インク供給系200は各色インクを貯留したメインタンクユニット300と、メインタンクユニット300から各色インクを各インクジェットヘッド610に供給するサブタンクユニット400と、各ユニット300、400及びインクジェットヘッド610を連結するチューブユニット500とを備える。
【0031】
メインタンクユニット300はサブタンクユニット400より低い位置に配置され、サブタンクユニット400はインクの垂れを防止すべくインクジェットヘッド610より幾分低い位置に配置されている。そして、前記メインタンクユニット300はサブタンクユニット400にインクを加圧供給し、サブタンクユニット400に貯留されたインクは、インクジェットヘッド610のポンプ作用(インク吐出)を受けてこれに供給される。すなわち、メインタンクユニット300から圧力供給されたインクは、サブタンクユニット400で圧力的に縁切りされて、インクジェットヘッド610に供給されるようにされている。
【0032】
なお、インクジェットヘッド610は、図示しないプリンタ本体において、主走査方向へ移動可能に配置されたヘッドユニット600に複数個搭載されている。
本実施形態では、ヘッドユニット600には、3個のインクジェットヘッド610を横並び(図14では説明の便宜上、インクジェットヘッド610は縦並びで図示されている。)に配置したヘッド620が、4個設けられている。そして、各ヘッド620に配置された各インクジェットヘッド610は、互いに異なる色を吐出する吐出ノズル列群630が設けられている。
【0033】
そして、メインタンクユニット300は、計12個のインクジェットヘッド610からなる24個の吐出ノズル列群630に対応して、6色(ブラック(K),シアン(C),ライトシアン(LC),ライトマゼンタ(LM),マゼンタ(M),イエロー(Y))の後述するインクカートリッジ302を備えている。又、前記サブタンクユニット400は、各色毎に一対の部分ユニット410からなる。そして、インクカートリッジ302内の各色インクは、チューブユニット500により、2分岐を2度繰り返して、24個の吐出ノズル列群630に供給されてゆくようになっている。
【0034】
具体的には、チューブユニット500は、メインタンクユニット300、サブタンクユニット400及びインクジェットヘッド610を連結する複数本のチューブ412を備えている。メインタンクユニット300の各色のインクカートリッジ302に接続されたチューブ412は、2本に分岐されて、サブタンクユニット400を構成する一対の部分ユニット410にそれぞれ接続されている。各部分ユニット420に接続された排出側のチューブ412は、さらに2本に分岐されてそれぞれ各ヘッド620の1つのインクジェットヘッド610に接続されている。又、メインタンク側の分岐した各チューブ412には、供給バルブ411がそれぞれ介設されている。一方、ヘッド側の各チューブ412には、排出バルブ414が設けられている。
【0035】
(メインタンクユニット300)
次に、図10〜14を参照して、インクパック100の装着構造を備え、且つ上記したサブタンクユニット400に対してインクを加圧送液するメインタンクユニット300について詳細に説明する。
【0036】
メインタンクユニット300は、インクカートリッジ302と、インクカートリッジ302を着脱自在に収容するカートリッジホルダである加圧タンク304と、加圧タンク304に加圧エアーを供給するエアー供給機構306(図14参照)とを備えている。インクカートリッジ302及びこれを収容する加圧タンク304は各色別に複数個(6個)設けられている。一方、エアー供給機構306は、単一のもので構成され、インクカートリッジ302内のインクをポンプアップしてサブタンクユニット400に供給する。
【0037】
(加圧タンク304の設置構造)
ここで、図8及び図9を参照して、加圧タンク304の設置構造について説明する。
加圧タンク304は、機台Bに対して設けられた棚板Baに対して3段の2列構成で加圧タンク304設置部材を介して傾斜した状態で固定的に設置されている。又、加圧タンク304は、装着するインクパックトレイ10に貯留されているインクの各色に割り振られており、上段にはブラック(K)及びシアン(C)、中段にはライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)、下段にはマゼンタ(M)及びイエロー(Y)が配置されている。
【0038】
加圧タンク304設置部材は、加圧タンク304を傾斜した状態で支持する一対の傾斜支持部材371と、加圧タンク304を傾斜支持部材371に対して固定する一対の固定プレート375とにより構成されている。傾斜支持部材371と、固定プレート375とにより、加圧タンク304は傾斜した状態で支持フレームである棚板Ba上面に個別に設置されている。
【0039】
(加圧タンク304)
次に、加圧タンク304について説明する。加圧タンク304は、図11に示すように、主要部をなす胴部350と、胴部350の一方の小口に設けた閉塞部材351と、胴部350の他方の小口に設けた蓋部材352とにより、内部に完全密閉空間が形成可能に構成されている。胴部350は、アルミニウムの押出し形材で一体に形成され、内部にインクカートリッジ302が収容可能に構成されている。
【0040】
胴部350が押出し形材で形成されているため、長尺材を切断するだけで、胴部350の長さを任意に設定することができ、軽量に作製することができる。なお、胴部350には、インクカートリッジ302の後述する凹部322に係合する凸部324が、左右中心位置において前後一対形成されている。
【0041】
閉塞部材351には、図11に示すように胴部350に装着したインクカートリッジ302と接続するタンク側接合部344が、その左右中間位置で胴部350側に突出して取り付けられている。タンク側接合部344は、閉塞部材351とユニット化されて加圧タンク304の最奥部に位置して、インクカートリッジ302のケース側接続部に対応した形状に形成されている。
【0042】
すなわち、タンク側接合部344は、図13に示すように、主要部をなす接続部本体345と、接続部本体345の奥側に配置され、閉塞部材351に取付けされた取付部位346と、接続部本体345から蓋部材352側(図11参照)に突設した挿入ピン347とにより構成されている。挿入ピン347に近接して接続部本体345には、接続口348が設けられており、接続口348は、インクカートリッジ302が完全装着されたとき、すなわち、インクカートリッジ302が完全装着状態のときにインク供給口112が接続可能に配置されている。
【0043】
図11に示すように、接続口348には、チューブユニット500に連なると共に、管にて形成された針状接続部321がインク供給口112に臨んで、挿入ピン347に平行となるように取り付けられている。インクカートリッジ302の完全装着状態においては、挿入ピン347が後述する挿入孔319に挿入され、針状接続部321がインク供給口112を封止しているシールを破り、インク供給口112内に密接して接続可能である。そして、針状接続部321を介して、インクパック100内のインクをチューブユニット500へ導出可能である。
【0044】
蓋部材352は、図12に示すように、胴部350の手前側の小口を完全閉塞可能に、胴部350に開閉自在に取り付けられている。又、蓋部材352は、インクカートリッジ302が加圧タンク304に完全装着された状態でのみ、胴部350に対し完全閉塞することができるように配置されている。蓋部材352は、胴部350外周面に固定した枠状の支持蓋353と、胴部350の小口を開閉する蓋本体354とから成り、支持蓋353の下端部に設けたヒンジ355を中心として蓋本体354は下側に開放される。ヒンジ355は、開放した蓋本体354を下方にスライド移動可能に構成されており、支持蓋353の左右外側面下部に突設したヒンジピン356と、蓋本体354の左右両側面下部に設けられ、先端部に前記ヒンジピン356が係合するヒンジ穴(図示しない)を形成したヒンジ片358とを有する。そして、ヒンジ片358及びヒンジ穴(図示しない)は、それぞれ蓋本体354に対し略直交する方向に延在している。
【0045】
又、支持蓋353の開放縁部には、蓋本体354を密着させる方形状のパッキン360を有している。前記支持蓋353、胴部350及び閉塞部材351とにより、インクカートリッジ302を収容するタンク本体が形成されている。
【0046】
又、蓋部材352には、これを閉塞状態にロックする一対の止め金具362を有している。一対の止め金具362は、蓋本体354に設けられた掛け具364と、支持蓋353に設けられた掛け具364が係止される掛止具366とからなり、一対のものが蓋部材352の中心に対し点対称位置に配置されている。これにより、止め金具362をロック状態にすることで、強密着して加圧タンク304の気密性が保持される。
【0047】
又、加圧タンク304内において、最奥部側の内側面には、図示はしないが、非接触型メモリIC120にアクセス可能な、非接触の読取装置が設けられている。そして、該読取装置にて、非接触型メモリIC120に書き込まれた各種データの読み出しや、或いは各種データの書き込みが可能である。
【0048】
(インクカートリッジ)
次にインクカートリッジ302について説明する。
各インクカートリッジ302は、図10に示すように、外郭を形成した合成樹脂製のカートリッジケース310と、カートリッジケース310に収容され、インクパック100を有する前記インクパックトレイ10とで構成されている。インクパックトレイ10は、カートリッジケース310に非気密状態で収容されていると共に、各カートリッジケース310は、各色専用に構成されている。
【0049】
図11に示すように、カートリッジケース310は、上部を開口して深い容器状に形成したケース本体310Aと、ケース本体310Aの開口を閉塞するケース蓋体310Bとで2分割構造に構成され、内部にインクパックトレイ10を収容する収容部312が形成されている。ケース本体310A及びケース蓋体310Bは、例えば、図10において、左右方向の縁部を介してスナップイン形式で係合しており、その内部空間(収容部312)は、非密閉空間となっている。すなわち、カートリッジケース310内は、加圧タンク304内と連通し、収容部312の圧力と加圧タンク304内の圧力とが常に同圧に保たれるようになっている。なお、本実施形態において、図10に示すように、カートリッジケース310の左とは、カートリッジケース310を前部側から見て、左側をいい、右とはその右側をいう。
【0050】
収容部312は、インクパックトレイ10を横臥姿勢で収容する所定の深さ寸法を有していると共に、インクパックトレイ10に接触してこれを位置決め保持するリブ状の複数の位置決め片314が内向きに突出している。そして、インクパックトレイ10は、ケース本体310Aに位置決めされて収容された状態では、その貫通孔49が、ケース本体310Aの後述する透孔318に対向して配置されている。
【0051】
カートリッジケース310は、図11に表すように、後部壁(図11では左側)の上端に指掛け部320が屈曲形成されている。カートリッジケース310は、この指掛け部320を介して、加圧タンク304への脱着を円滑に行うことができるようになっている。
【0052】
又、カートリッジケース310の下面には、左右中心位置に凹部322が前後一対形成されており、この各凹部322が加圧タンク304内部の前記凸部324にそれぞれ係合して、カートリッジケース310の加圧タンク304への装着位置が最奥部にクリック感をもって規制されるようになっている。
【0053】
又、図10に示すようにカートリッジケース310の前部壁には、ケース側接合部326が窪入形成されている。ケース側接合部326は、カートリッジケース310前部の左右中央に形成され、収容部312との仕切りに位置する固定壁328と、固定壁328の左右に連続した左右両壁330とで区画されている。前記固定壁328には、円形状に透孔318及び挿入孔319が形成されている。挿入孔319は、加圧タンク304にインクカートリッジ302を装着した際に、加圧タンク304に設けた挿入ピン347が挿入され、誤装着を防止するためのものである。又、ケース側接合部326の下方には、左右一対のインク吸収材332が固定壁328及び左右両壁330に固定されている。
【0054】
(実施形態の作用)
さて、上記のように構成されたインクパックトレイ10の作用について説明する。
インクパック100を搬送する際、インクパック100が収納されたインクパックトレイ10が、所定の個数を単位として、段ボール箱に梱包された状態で搬送される。そして、搬送後、段ボール箱から、使用するインクパックトレイ10を出す。
【0055】
この場合、搬送時に前記段ボール箱に衝撃が加わった場合、平板部30,30Bに緩衝部としてのリブ34,34B,44,44Bを備えていることにより、衝撃はリブ34,34B,44,44B(緩衝部)により、吸収することができる。又、前記段ボール箱からインクパックトレイ10を出す際に、インクパックトレイ10を落としたりして、インクパックトレイ10に衝撃が加わっても、同様に落下時の衝撃は、リブ34,34B,44,44B(緩衝部)により、吸収することができる。
【0056】
インクパックトレイ10をインクジェットプリンタに装着する場合は、該インクパックトレイ10に収納されているインクパック100の色と同色の加圧タンク304に装着する。この場合、シール部材47を壁部46,46Bから剥がして、貫通孔49を開けて、インク供給口112を露出した状態にする。
【0057】
そして、加圧タンク304から外され、ケース蓋体310Bを取り外した状態のケース本体310A内に、その上部開口から前記インクパックトレイ10を収納し、ケース蓋体310Bにより、ケース本体310Aに蓋をする。このようにして、カートリッジケース310内に、インクパック100を収納したインクパックトレイ10に入れて、加圧タンク304内に搭載する。このとき、図11に示すように、インクカートリッジ302を、加圧タンク304の最奥部に位置させる。このとき、インクカートリッジ302の各凹部322が加圧タンク304内部の前記凸部324にそれぞれ係合して、その位置が規制される。
【0058】
又、このように、インクカートリッジ302が完全装着状態では、挿入ピン347が挿入孔319に挿入される。又、同時に、針状接続部321が透孔318及び貫通孔49を介してインク供給口112のシールを破り、インク供給口112内に密接して接続される。この状態で、針状接続部321を介して、インクパック100内のインクは、チューブユニット500へ導出可能な状態となる。
【0059】
又、インクカートリッジ302が加圧タンク304に対して完全装着状態となっているため、作業員は、蓋部材352を胴部350に対し完全閉塞させた状態にすることにより、インクパック100の加圧タンク304に対する装着を完了させる。
【0060】
上記実施形態の特徴的な効果を以下に述べる。
(1) 上記実施形態では、インクパック100を収納したインクパックトレイ10のインクパックトレイ本体20には、緩衝部としてのリブ34,34B,44,44Bが備えられるとともに、プリンタに装着可能に形成されている。この結果、インクパックトレイ本体20は、リブ34,34B,44,44Bを備えていることにより、インクパック搬送時において、インクパック100がインクパックトレイ10に収納された状態で落下した場合や、何かが衝突した場合に、生ずる衝撃をリブ34,34B,44,44Bにて吸収することができる。又、インクパック100をインクジェットプリンタに装着する場合、インクパックトレイ10にインクパック100を収納した状態で、該プリンタに装着することができる。この結果、インクパックトレイ10からインクパック100を取り出す必要がないため、インクパック100をプリンタに装着する際の手間を簡単にすることができる。
【0061】
(2) 本実施形態では、インクパックトレイ10に収納されているインクパック100に非接触型メモリIC120が取付けされている。そして、非接触型メモリIC120には、インクパック100内のインクに関する情報として、属性データ、例えばインクの種類、色、製造年月日、製造工場等のデータが記憶されているようにした。この結果、インクジェットプリンタに設けられた、読取装置にて、インク情報の読み取りや、書き込みをすることができ、インク管理に使用することができる。
【0062】
(3) 本実施形態では、インクパック100にはインク供給口112を備え、インク供給口112に対応するインクパックトレイ本体20の部位には、インク供給口112を外部に露出可能に、貫通孔49(インク供給口を外部に露出可能な手段露出可能な手段)を備えている。
【0063】
この結果、プリンタにインクパックトレイ10を装着した時に、インクパックトレイ本体20から、インクパック100のインク供給口112を露出させることができ、インク供給口112から、外部へインクパック100が貯留するインクを導出できる。
【0064】
(4) 本実施形態では、加圧タンク304を傾斜した状態で棚板Baに設置したことにより、インクカートリッジ302内のインクパックトレイ10は、インク供給口112を下方に、指掛け部320を上方に向けて傾斜した状態で加圧タンク304に装着され保持される。従って、インクパックトレイ10内に横臥姿勢で収容されているインクパック100は、インク供給口112を下方に、インク供給口112と対向する尾端部を上方に向けて傾斜した状態で保持されることになる。この結果、インクパック100内に残量するインクが減少しても、常にその自重によりインク供給口112付近にインクが溜まる構造となっている。そのため、インク供給口112に水頭圧が付与され、インクパック100内にエアーが引き込まれるのを防止することができる。
【0065】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更してもよい。
○ 前記実施形態では、インクパックトレイ本体20の材質をポリスチレンとしたが、インクパックトレイ本体20を、ポリスチレン以外の合成樹脂、紙、発泡スチロール、エアーが入った複数の突起を有するエアパックで形成してもよい。
【0066】
発泡スチロールでインクパックトレイ本体20を形成した場合には、前記実施形態と異なり、発泡された部分が緩衝部となり、該部分で緩衝機能を有するため、リブを形成する必要がない。エアーパックでインクパックトレイ本体20を形成した場合には、前記実施形態と異なり、エアーが入った部分が緩衝部となり、リブを形成する必要がない。ポリスチレン以外の合成樹脂や紙で、インクパックトレイ本体20を形成した場合は、緩衝部としてのリブを形成して、緩衝機能を有するようにすることが好ましい。
【0067】
又、インクパックトレイ本体内に、発泡スチロール等からなる緩衝部としての緩衝材を入れて、該緩衝材にてインクパックを覆うように配置してもよい。このように、緩衝部をインクパックトレイ本体とは別体に形成してもよい。
【0068】
なお、インクパックトレイ本体に、緩衝部が備えられるとは、インクパックトレイ本体に一体に緩衝部が形成されている場合(前述したリブを形成する場合や、発泡された部分や、エアーが入った例の場合)と、インクパックトレイ本体に対しては別体に緩衝部が形成されている場合とを含む趣旨である。
【0069】
○ 前記実施形態では、収納されているインクパック100にインク情報の読み書きが可能なメモリIC(インテグレーテッド サーキット)を備えるようにしたが、インクパックトレイ本体20に非接触型メモリIC120を取付けしてもよい。このようにしても、加圧タンク304内に入れる際に、インクパックトレイ10とインクパック100は分離して使用しないため、プリンタに設けられた、読取装置にて、インク情報の読み取りや、書き込みをすることができ、インク管理に使用することができる。
【0070】
なお、前記実施形態や、上記実施形態において、非接触型メモリIC120に代えて、接触型メモリICに代えても良い。
○ 前記実施形態では、図5(b)に示すように、インクパック100内のインクを使用しない場合には、貫通孔49をシール部材47にて覆うようにし、該インクを使用する場合は、シール部材47を剥がすことにより、貫通孔49を介して、インク供給口112を露出できるようにした。
【0071】
このシール部材47にて貫通孔49を覆う代わりに、図5(c)に示すように、壁部46,46Bに環状のミシン目49aを形成してもよい。そして、インクパック100内のインクを使用する際には、ミシン目49aに沿って壁部46,46Bを破断することにより、貫通孔を形成し、該貫通孔を介してインク供給口112を露出できるようにしてもよい。
【0072】
又、図6に示すように、インク供給口112が配置されているリブ44,44Bの端部を大きく破断できるように、ミシン目60を形成し、インクパック100内のインクを使用する際には、60を破断して、インク供給口112を大きく露出するようにしてもよい。
【0073】
又、図示はしないが、前記実施形態の貫通孔49の周縁を外方に突出させて雄ねじを有する筒状の口部を形成し、該口部に対して栓体を着脱自在に螺合するようにしてもよい。そして、インクパック100を搬送時には、栓体にて口部を閉塞し、インク使用時には、栓体を口部から外して、インクパックトレイ10内のインク供給口112を口部を介して露出できるようにしてもよい。
【0074】
○ 前記実施形態では、収納容器20A,20Bの重ね合わせ部分(平板部30,30B同士、平板部40,40B同士、連結片38,38B同士)に、接着剤を塗布しない部分や、或いは、非溶着部分を連通手段とした。この代わりに、図6に示すように、収納容器20Bに連通孔80を透設して、インクパック100を収納する空間を内外連通させるようにしてもよい。
【0075】
○ 又、図7に示すように、収納容器20A,20Bの少なくともいずれか一方に収納容器20Bの一側に、取っ手70を形成しても良い。図7では、収納容器20B側に取っ手70が形成されている。取っ手70の基端は、収納容器20Bの一側に沿ってミシン目70aが入れられており、該ミシン目70aにて取っ手70が分離可能にされている。
【0076】
このようにすると、インクパックトレイ本体20内にインクパック100を収納した状態で、人が取っ手70をもって、インクパックトレイ10を容易に持ち運びできる。又、ミシン目70aに沿って破断して取っ手70を分離すれば、取っ手70が邪魔になることなくカートリッジケース310内にインクパックトレイ10を入れることができる。なお、ミシン目70aを設ける代わりに取っ手70の基端に収納容器20Bの一側に沿って折り目を形成して、取っ手70を折り目にて折り返しできるようにしてもよい。このようにしても、取っ手70を折り目にて折り返した状態にすれば、取っ手70が邪魔になることなくカートリッジケース310内にインクパックトレイ10を入れることができる。
【0077】
○ 前記実施形態では、インクパック100をエアー供給機構306による大気の圧送によってインクを導出するインクジェットプリンタに使用するようにした。これに限らず、インクパック100とインクジェットヘッド610との水頭圧を利用し、インクパックトレイ10に収容されるインクをインクジェットヘッド610側に導出するようにしてもよい。
【0078】
○ 前記実施形態では、カートリッジケース310を、上部を開口して深い容器状に形成したケース本体310Aと、ケース本体310Aの開口を閉塞するケース蓋体310Bとで2分割構造に構成したが、ケース蓋体310Bを省略して、カートリッジケース310をケース本体310A単体のみで構成してもよい。
【0079】
○ 前記実施形態の構成中、インク供給口112と、針状接続部321の構成を下記のようにしてもよい。図15(a)、(b)は、加圧タンク304側に配置された中空状の針状接続部321が、インクパック100のインク供給口112に差し込まれ、カートリッジからインクが導出できるようになされる状態を断面図によって示したものである。なお、図15(a)は両者が接続される以前の状態を示し、又、図15(b)は両者が接続された状態を示している。
【0080】
インクパック側の前記インク供給口112内の出口部分には、円環状に形成されたゴムパッキン112aが嵌め込まれている。一方、インク供給口112内には、軸方向に可動できるようになされた可動体112bが収納されている。そして前記可動体112bは、コイル状のバネ部材112cの付勢力によって、前記ゴムパッキン112aにおける円環状の中央部を閉塞するように構成されている。又、針状接続部321には、先端部近傍の側面に開口321aが形成されている。
【0081】
従って、インクパックトレイ10がインクカートリッジ302内に収納され、かつ、加圧タンク304に装着されていない図15(a)の状態で、コイル状のバネ部材112cの付勢力により、可動体112bはゴムパッキン112aにおける円環状の中央部を閉塞するためインク供給口112は閉弁状態とされている。このため、この状態では、インクパックからのインクの漏出が阻止されている。又、インクパックトレイ10がインクカートリッジ302内に収納され、かつ、加圧タンク304に装着された場合には、図15(b)に示すように、針状接続部321の先端部が前記バネ部材112cの付勢力に抗して可動体112bを内部に押し込むように作用するため、矢印で示したインク流路が形成され、インクが導出されるようになされる。なお、この場合、ゴムパッキン112aにおける円環状の内径部が、針状接続部321の外形部に密着し、当該部分からのインクの漏出が阻止できるようにされている。このように構成しても、前記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の一実施形態のインクパックトレイの斜視図。
【図2】(a)、(b)は同じくインクパックトレイの縦断面図。
【図3】インクパックの斜視図。
【図4】同じくインクパックトレイの要部断面図。
【図5】(a)は収納容器20Aの平面図、(b)はインクパックトレイの要部拡大図、(c)は他の実施形態のインクパックトレイの要部拡大図。
【図6】他の実施形態のインクパックトレイの斜視図。
【図7】他の実施形態のインクパックトレイの斜視図。
【図8】プリンタの加圧タンクの設置構造を示す側面図。
【図9】同じくプリンタの加圧タンクの設置構造を示す斜視図。
【図10】(a)はインクカートリッジの斜視図、(b)はカートリッジケースの正面図。
【図11】加圧タンクにインクカートリッジを収納した状態示す断面図。
【図12】(a)は開放状態の加圧タンクの斜視図、(b)は、同じく側面図。
【図13】(a)は加圧タンクの一部を示す側面図、(b)は同じく斜視図。
【図14】インクジェットプリンタのインク供給系の概略図。
【図15】(a)、(b)は、他の実施形態におけるインクカートリッジ側のインク供給口と、針状接続部との構成を示した断面図。
【符号の説明】
【0083】
10…インクパックトレイ
20… インクパックトレイ本体
49…貫通孔(インク供給口112を外部に露出可能な手段)
34,34B,44,44B…リブ(緩衝部)
70…取っ手
80…連通孔(連通手段)
112…インク供給口
100…インクパック
120…非接触型メモリIC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクパックトレイ本体を備え、該インクパックトレイ本体内に、インクが充填された可撓性のインクパックが収納されたインクパックトレイであって、
該インクパックトレイ本体は、緩衝部が備えられるとともに、プリンタに装着可能に形成されていることを特徴とするインクパックトレイ。
【請求項2】
前記緩衝部が、インクパックトレイ本体に形成されたリブであることを特徴とする請求項1に記載のインクパックトレイ。
【請求項3】
前記インクパックトレイ本体、又は、収納されているインクパックには、インク情報の読み書きが可能なメモリIC(インテグレーテッド サーキット)を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクパックトレイ。
【請求項4】
前記インクパックにはインク供給口を備え、該インク供給口に対応する前記インクパックトレイ本体の部位には、前記インク供給口を外部に露出可能な手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のインクパックトレイ。
【請求項5】
前記インクパックトレイ本体には、取っ手が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のインクパックトレイ。
【請求項6】
前記インクパックトレイ本体には、内外を連通する連通手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載のインクパックトレイ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2007−83497(P2007−83497A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−274037(P2005−274037)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】