説明

インクリボン、熱転写方式画像形成装置、及び印刷管理情報付加方法

【課題】熱転写方式で印刷する場合に、印刷管理情報を効果的に記録することが可能なインクリボンを提供すること。
【解決手段】用紙長に対応して区分され、熱に反応して用紙に転写される所定色相のインク層が形成された複数の印刷領域44と;複数の印刷領域44を区分するために各印刷領域44の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域45と;非印刷領域45に設けられる低透光率のヘッダマーク46と;を備え、ヘッダマーク46には、熱によって用紙に転写可能な低透光率のインク層が形成されたことを特徴とする、インクリボンが提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱転写方式インクリボン、これを採用した熱転写方式画像形成装置及びその印刷情報付加方法に関する。
【背景技術】
【0002】
熱転写方式画像形成装置は、インクリボンに熱を加えてインクを昇華または溶融させて、用紙に転写して画像を印刷する。インクリボンは、普通、カセットに収納されて画像形成装置に装着される。インクリボンには、用紙サイズに対応するように区分された複数の印刷領域が設けられる。印刷領域には、所定色相のインク層が形成されている。インクリボンは、供給リールと巻き取りリールとに巻かれたままでカセットに収納される。
【0003】
近年、印画された写真のようにボーダーレス印刷を支援する傾向がある。印刷用紙には、印刷領域と余裕部(例えば余白部)とが設けられる。余裕部は、印刷領域の縦方向の両側に設けられる。また、余裕部は、印刷領域の幅方向の両側に設けられても良い。印刷領域と余裕部とは、切取線によって区分される。画像は、印刷領域をわずかに余裕部側に超過して印刷される。これにより、印刷後に使用者が切取線に沿って余裕部を除去すれば、ボーダーレス印刷が完了する。
【0004】
【特許文献1】特開平9−290551号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では、デジタルカメラが従来のフィルムカメラ以上に販売数が増加しつつある。これによって、写真現像所では、従来のフィルムに代えてフラッシュメモリなどの多様な記録媒体に記録された画像情報を用紙に印刷する事業が拡大しており、顧客情報を含む印刷管理情報を効果的に記録、管理する必要性が増加している。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、熱転写方式で印刷する場合に、印刷管理情報を効果的に記録することが可能な、新規かつ改良されたインクリボン、熱転写方式画像形成装置、及び印刷管理情報付加方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、用紙長に対応して区分され、熱に反応して用紙に転写される所定色相のインク層が形成された複数の印刷領域と;複数の印刷領域を区分するために各印刷領域の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域と;非印刷領域に設けられる低透光率のヘッダマークと;を備え、ヘッダマークには、熱によって用紙に転写可能な低透光率のインク層が形成されたことを特徴とする、インクリボンが提供される。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、用紙長に対応して区分され、熱に反応して用紙に転写される所定色相のインク層が形成された複数の印刷領域と、複数の印刷領域を区分するために各印刷領域の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域と、非印刷領域に設けられ、熱によって用紙に転写可能な低透光率のインク層が形成されたヘッダマークと、を備えるインクリボンを用いて、用紙に画像を印刷する熱転写方式画像形成装置における印刷管理情報付加方法であって:サーマルヘッドを用いて、インクリボンの印刷領域に熱を加えて用紙に画像を印刷する段階と;印刷に使われた印刷領域の次に位置するヘッダマークに熱を加えて、インク層を用紙に転写させて印刷管理情報をヘッダマーク及び用紙に記録する段階と;を含むことを特徴とする、印刷管理情報付加方法が提供される。
【0009】
また、印刷管理情報をバーコード形態に記録するようにしてもよい。
【0010】
また、用紙は、インクリボンの印刷領域に対応する画像領域と、画像領域の先端及び末端に設けられ、画像領域と切取線によって区分される余裕部とを備え、印刷管理情報は、余裕部に記録されるようにしてもよい。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、用紙長に対応して区分され、熱に反応して用紙に転写される所定色相のインク層が形成された複数の印刷領域と、複数の印刷領域を区分するために各印刷領域の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域と、非印刷領域に設けられる熱によって用紙に転写可能な低透光率のインク層が形成されたヘッダマークと、を備えるインクリボンと;印刷領域とヘッダマークとに熱を加えて画像及び印刷管理情報を印刷するサーマルヘッドと;ヘッダマークを検出する位置検出センサと;を備え、位置検出センサは、印刷管理情報が記録される領域の外側に配置されることを特徴とする、熱転写方式画像形成装置が提供される。
【0012】
また、位置検出センサは、光センサであるようにしてもよい。
【0013】
また、各印刷領域は、複数の第2非印刷領域を備えるようにしてもよい。
【0014】
また、複数の第2非印刷領域は、各印刷領域に設けられた互いに異なる色相の複数のカラー印刷領域を互いに区分するようにしてもよい。
【0015】
また、各印刷領域は、オーバーコーティング領域をさらに備えるようにしてもよい。
【0016】
また、印刷管理情報は、非印刷領域に記録されるようにしてもよい。
【0017】
また、印刷管理情報は、バーコード形態に記録されるようにしてもよい。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ベースシートと;ベースシートの背面に設けられる活性耐熱層と;印刷用紙に対応するように区分され、熱によって用紙に転写される複数の印刷領域と、複数の印刷領域を区分するために各印刷領域の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域とを備え、ベースシートの表面に形成されるインク層と;非印刷領域に設けられ、熱によって用紙に転写可能な低透光率のインク層が形成されたヘッダマークと;を備えることを特徴とする、インクリボンが提供される。
【0019】
また、各印刷領域は、複数の第2非印刷領域を備えるようにしてもよい。
【0020】
また、複数の第2非印刷領域は、各印刷領域に設けられた互いに異なる色相の複数のカラー印刷領域を互いに区分するようにしてもよい。
【0021】
また、各印刷領域は、オーバーコーティング領域をさらに備えるようにしてもよい。
【0022】
また、熱転写方式画像形成装置によりヘッダマークのインク層を用紙に転写することにより、印刷管理情報が非印刷領域に記録されるようにしてもよい。
【0023】
また、印刷管理情報は、バーコード形態に記録されるようにしてもよい。
【0024】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ベースシートと;ベースシートの背面に設けられる活性耐熱層と;印刷用紙に対応するように区分され、熱によって用紙に転写される複数のカラー印刷領域をそれぞれ備える複数の印刷領域と、複数の印刷領域を区分するために各印刷領域の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域と、各印刷領域に設けられた互いに異なる色相の複数のカラー印刷領域を互いに区分する複数の第2非印刷領域とを備え、ベースシートの表面に形成されるインク層と;非印刷領域に設けられ、熱によって用紙に転写可能な低透光率のインク層が形成されたヘッダマークと;を備えることを特徴とする、インクリボンが提供される。
【0025】
また、各印刷領域は、オーバーコーティング領域をさらに備えるようにしてもよい。
【0026】
また、熱転写方式画像形成装置によりヘッダマークのインク層を用紙に転写することにより、印刷管理情報が非印刷領域に記録されるようにしてもよい。
【0027】
また、印刷管理情報は、バーコード形態に記録されるようにしてもよい。
【0028】
また、各第2非印刷領域には、各カラー印刷領域の開始を表示するドナーマークが形成されるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0029】
以上説明したように本発明によれば、熱転写方式で印刷する場合に、印刷管理情報を効果的に記録することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態にかかる熱転写方式画像形成装置を示す構成図である。
【0032】
図1に示すように、熱転写方式画像形成装置は、サーマルヘッド1を備えている。サーマルヘッド1は、個別的に制御可能な複数の発熱素子が用紙の移送方向に対して直角方向に配列されている。プラテンローラ2は、サーマルヘッド1と対面して印刷ニップNを形成する。インクリボンカセット10には、インクリボン40が収納されている。インクリボン40は、その両端がそれぞれ供給リール12と巻き取りリール13とに巻かれている。供給リール12と巻き取りリール13と間のインクリボン40は、ガイドポスト14、15、16によってガイドされる。移送ユニット31、32は、用紙100を移送させる。供給リール12と巻き取りリール13とが駆動手段(図示せず。)によって回転されれば、インクリボン40は、用紙100の移送方向と同じ方向に移送される。
【0033】
インクリボン40と用紙100とは、互いに重なって印刷ニップNを通過する。インクリボン40の基本的な断面図を図2に示す。図2を見れば、透明なベースシート41の表面に顔料または染料が塗布されたインク層42が積層され、また、ベースシート41の背面にサーマルヘッド1と接触する活性耐熱層43が積層されている。
【0034】
インクリボン40は、図3に示すように、熱に反応して用紙100に転写される所定色相のインク層42が形成された複数の印刷領域44と、複数の印刷領域44を区分するために各印刷領域44の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域45(第1非印刷領域)とが、インクリボンの長手方向に交互に連続した構造である。非印刷領域45には、低透光率のヘッダマーク46が形成される。本実施形態のヘッダマーク46は、非印刷領域45に低透光率で熱に反応して用紙に転写されるインクを塗布することによって形成される。ヘッダマーク46は、非印刷領域45よりも低透光率である。また、印刷領域44の長さ(インクリボンの長手方向(用紙移送方向)の長さ;図3の左右方向)は、用紙100の長さに対応する。
【0035】
このように、インクリボン40は、用紙長に対応して区分され、熱に反応して用紙に転写される所定色相のインク層が形成された複数の印刷領域44と、複数の印刷領域44を区分するために各印刷領域44の用紙送り方向の先端部に設けられる非印刷領域45と、この非印刷領域45に設けられ、非印刷領域45よりも低透光率のヘッダマーク46とを備えている。そしてヘッダマーク46には、熱によって用紙に転写可能なインク層が形成されている。
【0036】
インクリボンカセット10が画像形成装置に装着されると、図1に示すように、インクリボン40は、位置検出センサの一例である光センサ20の発光部21と受光部22との間に位置される。画像形成装置は、インクリボン40を巻き取りリール13側に巻き込みながら光センサ20を用いて非印刷領域45またはヘッダマーク46を検出することによって、印刷領域44の開始位置を認識する。印刷領域44の先端が印刷ニップNに到達すれば、インクリボン40の巻き取りを止める。用紙100が印刷ニップNに供給されれば、用紙100とインクリボン40を移送方向に移送させながら、サーマルヘッド1を用いてインクリボン40の背面から画像情報に対応する熱を加える。これにより、図4に示すように、インク層42が溶融または昇華されながらベースシート41から分離されて用紙100に転写され、用紙100に画像が印刷される。
【0037】
図5に示すように、カラー印刷用のインクリボン40の印刷領域44は、例えば、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンのインク層が形成された3つのカラー印刷領域Y、M、Cに区分される。各カラー印刷領域Y、M、Cは、第2非印刷領域47によって区分され、第2非印刷領域47には、各カラー印刷領域Y、M、Cの開始位置を表示するためのドナーマーク48が形成される。印刷領域44の先端部には、非印刷領域45が設けられる。非印刷領域45には、印刷領域44の開始位置を表示するためのヘッダマーク46が設けられる。例えば、ヘッダマーク46は、2列に形成され、ドナーマーク48は、1列に形成されていて互いに区別される。他の例として、図6に示されているように、ヘッダマーク46の幅をドナーマーク48より広くしてもよい。これ以外にも、互いに区別されうる多様な形態のヘッダマーク46及びドナーマーク48を形成可能である。また、印刷領域44には、印刷された画像をコーティングするためのオーバーコーティング領域OCをさらに設けてもよい。
【0038】
図5又は図6に示されているような構造のインクリボン40が収容されたインクリボンカセット10が画像形成装置に装着されると、まず、画像形成装置は、インクリボン40を巻き取りリール12側に若干巻き込んで、光センサ20でヘッダマーク46を検出する。次いで、インクリボン40及び用紙100を、プラテンローラ2とサーマルヘッド1との間に移送する。この時、インクリボン40のイエローカラー印刷領域Yが用紙100と重なる。サーマルヘッド1は、イエロー画像情報に対応する熱をインクリボン40に加えて、イエロー画像を用紙100に印刷する。その後、用紙100を逆方向に移送させるか、或いは、用紙100を順方向に送って移送経路(図示せず。)を通じて移送させて、再びサーマルヘッド1とプラテンローラ2との間に移送する。この際には、インクリボン40のシアンカラー印刷領域Cが用紙100と重なる。サーマルヘッド1は、シアン画像情報に対応する熱をインクリボン40に加えてシアン画像を用紙100に印刷する。さらに、マゼンダ画像の印刷も同様にして行う。このように、イエロー、シアン、マゼンタの画像を用紙100に重畳転写した後に、オーバーコーティング領域OCを用紙100に転写して、印刷耐久性を良好にする。
【0039】
画像の印刷が完了すれば、図7に示すように、印刷管理情報を付加するための動作が開始される。非印刷領域45のヘッダマーク46には、熱に反応して用紙100に転写されるインクが塗布されている。このため、サーマルヘッド1を用いてヘッダマーク46のインク(印刷管理情報を表す部分)を用紙100に転写することによって、印刷管理情報をインクリボン40及び用紙100に記録できる。即ち、インクリボン40には、図7に示すように、上記用紙100へのインクの転写によりインクが無くなった部分に白抜きの印刷管理情報が記録され、一方、用紙100には、図8に示すように、上記インクにの転写により印刷管理情報が有色で記録される。印刷管理情報は、印刷に使われた印刷領域44の次に位置するヘッダマーク46に記録される。
【0040】
写真印刷に使われる用紙100は、図8に示すように、画像領域101と、用紙送り方向の先端余裕部102と末端余裕部103とを有する。画像領域101と余裕部102、103とは、切取線105、106によって区分される。画像領域101は、インクリボン40の印刷領域44と対応する。画像は、図8に示されているように、画像領域101を若干超えて余裕部102、103にまで印刷される。印刷が完了した後に、切取線105、106に沿って余裕部102、103を除去すれば、写真のようなボーダーレス印刷画像(縁なし印刷画像)を得ることができる。本実施形態の印刷管理情報付加方法によれば、印刷管理情報は、画像を印刷した後に記録されるため、用紙100の末端余裕部103に記録される。
【0041】
印刷管理情報は、例えば、顧客名、シリアル番号(顧客または画像の識別番号)、出力日付などを含みうる。また、印刷管理情報は、インクリボン40の印刷残量を含みうる。印刷管理情報は、図7及び図8に示されているように、文字形態またはバーコード形態に記録されてもよいし、或いは、これらの2つの形態で記録されうる。印刷管理情報は、インクリボン40と用紙100とのいずれにも記録される。写真現像所では、印刷管理情報を用いて、出力された用紙100を顧客別に容易に管理できる。また、必要によっては(例えば、インクリボン40を顧客が購入して、写真現像所に委託した場合)、インクリボン40も顧客別に管理できる。また、写真現像所では、印刷管理情報を利用した多様な管理ソフトウェアの開発が可能である。顧客は、出力された用紙100を受領して余裕部102、103を除去すれば、印刷管理情報のない出力物を得ることができる。
【0042】
印刷管理情報を記録した後に、ヘッダマーク46が光センサ20に到達する前にインクリボン40と用紙100の移送を止める。詳述した実施形態では、印刷領域44の開始位置を検出するために、ヘッダマーク46を検出する光センサ20が使われる。印刷管理情報を記録した後に、次回の印刷を行うためには、ヘッダマーク46を検出して次回の印刷領域44の開始を正確に認識しなければならない。ヘッダマーク46に記録された印刷管理情報によって光センサ20が誤動作しないようにするために、光センサ20は、図7に示されているように、印刷管理情報が記録される領域Aの外側の領域Sに対応する位置に配置されることが望ましい。
【0043】
以上のように、本実施形態にかかるインクリボン40、熱転写方式画像形成装置、及び印刷管理情報付加方法によれば、インクリボン40と用紙100に印刷管理情報を記録することによって、出力された用紙及びインクリボンを顧客別に容易に管理することが可能であり、さらに、多様な管理ソフトウェアの開発が可能である。
【0044】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、熱転写方式で印刷する場合、印刷管理情報を効果的に記録できるインクリボン、熱転写方式画像形成装置、及び印刷管理情報付加方法に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態にかかる熱転写方式画像形成装置を示す概略的な構成図である。
【図2】同実施形態にかかるインクリボンの一例を示す断面図である。
【図3】同実施形態にかかるインクリボンの一例を示す平面図である。
【図4】同実施形態にかかるインクリボンを利用した印刷原理を示す説明図である。
【図5】同実施形態にかかるカラー印刷用のインクリボンの一例を示す平面図である。
【図6】同実施形態にかかるカラー印刷用のインクリボンの他の例を示す平面図である。
【図7】同実施形態にかかるインクリボンに印刷管理情報を記録する過程の説明図である。
【図8】同実施形態にかかる先端余裕部及び末端余裕部を有する用紙を示す平面図である。
【符号の説明】
【0047】
1 サーマルヘッド
2 プラテンローラ
10 インクリボンカセット
12 供給リール
13 巻き取りリール
14、15、16 ガイドポスト
20 光センサ
21 発光部
22 受光部
31、32 移送ユニット
40 インクリボン
41 ベースシート
42 インク層
43 活性耐熱層
44 印刷領域
45 非印刷領域
46 ヘッダマーク
47 第2非印刷領域
48 ドナーマーク
100 用紙
101 画像領域
102、103 余裕部
105、106 切取線
N 印刷ニップ
OC オーバーコーティング領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙長に対応して区分され、熱に反応して用紙に転写される所定色相のインク層が形成された複数の印刷領域と;
前記複数の印刷領域を区分するために前記各印刷領域の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域と;
前記非印刷領域に設けられる低透光率のヘッダマークと;
を備え、
前記ヘッダマークには、熱によって用紙に転写可能な低透光率のインク層が形成されたことを特徴とする、インクリボン。
【請求項2】
用紙長に対応して区分され、熱に反応して用紙に転写される所定色相のインク層が形成された複数の印刷領域と、前記複数の印刷領域を区分するために前記各印刷領域の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域と、前記非印刷領域に設けられ、熱によって用紙に転写可能な低透光率のインク層が形成されたヘッダマークと、を備えるインクリボンを用いて、用紙に画像を印刷する熱転写方式画像形成装置における印刷管理情報付加方法であって:
サーマルヘッドを用いて、前記インクリボンの前記印刷領域に熱を加えて前記用紙に画像を印刷する段階と;
前記印刷に使われた印刷領域の次に位置する前記ヘッダマークに熱を加えて、前記インク層を前記用紙に転写させて印刷管理情報を前記ヘッダマーク及び前記用紙に記録する段階と;
を含むことを特徴とする、印刷管理情報付加方法。
【請求項3】
前記印刷管理情報をバーコード形態に記録することを特徴とする、請求項2に記載の印刷管理情報付加方法。
【請求項4】
前記用紙は、前記インクリボンの前記印刷領域に対応する画像領域と、前記画像領域の先端及び末端に設けられ、前記画像領域と切取線によって区分される余裕部とを備え、
前記印刷管理情報は、前記余裕部に記録されることを特徴とする、請求項2または3に記載の印刷管理情報付加方法。
【請求項5】
用紙長に対応して区分され、熱に反応して用紙に転写される所定色相のインク層が形成された複数の印刷領域と、前記複数の印刷領域を区分するために前記各印刷領域の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域と、前記非印刷領域に設けられる熱によって用紙に転写可能な低透光率のインク層が形成されたヘッダマークと、を備えるインクリボンと;
前記印刷領域と前記ヘッダマークとに熱を加えて画像及び印刷管理情報を印刷するサーマルヘッドと;
前記ヘッダマークを検出する位置検出センサと;
を備え、
前記位置検出センサは、前記印刷管理情報が記録される領域の外側に配置されることを特徴とする、熱転写方式画像形成装置。
【請求項6】
前記位置検出センサは、光センサであることを特徴とする、請求項5に記載の熱転写方式画像形成装置。
【請求項7】
前記各印刷領域は、複数の第2非印刷領域を備えることを特徴とする、請求項5または6に記載の熱転写方式画像形成装置。
【請求項8】
前記複数の第2非印刷領域は、前記各印刷領域に設けられた互いに異なる色相の複数のカラー印刷領域を互いに区分することを特徴とする、請求項7に記載の熱転写方式画像形成装置。
【請求項9】
前記各印刷領域は、オーバーコーティング領域をさらに備えることを特徴とする、請求項5〜8のいずれかに記載の熱転写方式画像形成装置。
【請求項10】
前記印刷管理情報は、前記非印刷領域に記録されることを特徴とする、請求項5〜9のいずれかに記載の熱転写方式画像形成装置。
【請求項11】
前記印刷管理情報は、バーコード形態に記録されることを特徴とする、請求項5〜10のいずれかに記載の熱転写方式画像形成装置。
【請求項12】
ベースシートと;
前記ベースシートの背面に設けられる活性耐熱層と;
印刷用紙に対応するように区分され、熱によって用紙に転写される複数の印刷領域と、前記複数の印刷領域を区分するために前記各印刷領域の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域とを備え、前記ベースシートの表面に形成されるインク層と;
前記非印刷領域に設けられ、熱によって用紙に転写可能な低透光率のインク層が形成されたヘッダマークと;
を備えることを特徴とする、インクリボン。
【請求項13】
前記各印刷領域は、複数の第2非印刷領域を備えることを特徴とする、請求項12に記載のインクリボン。
【請求項14】
前記複数の第2非印刷領域は、前記各印刷領域に設けられた互いに異なる色相の複数のカラー印刷領域を互いに区分することを特徴とする、請求項13に記載のインクリボン。
【請求項15】
前記各印刷領域は、オーバーコーティング領域をさらに備えることを特徴とする、請求項12〜14のいずれかに記載のインクリボン。
【請求項16】
熱転写方式画像形成装置により前記ヘッダマークの前記インク層を用紙に転写することにより、印刷管理情報が前記非印刷領域に記録されることを特徴とする、請求項12〜15のいずれかに記載のインクリボン。
【請求項17】
前記印刷管理情報は、バーコード形態に記録されることを特徴とする、請求項16に記載のインクリボン。
【請求項18】
ベースシートと;
前記ベースシートの背面に設けられる活性耐熱層と;
印刷用紙に対応するように区分され、熱によって用紙に転写される複数のカラー印刷領域をそれぞれ備える複数の印刷領域と、前記複数の印刷領域を区分するために各印刷領域の先端部に設けられる高透光率の非印刷領域と、前記各印刷領域に設けられた互いに異なる色相の前記複数のカラー印刷領域を互いに区分する複数の第2非印刷領域とを備え、前記ベースシートの表面に形成されるインク層と;
前記非印刷領域に設けられ、熱によって用紙に転写可能な低透光率のインク層が形成されたヘッダマークと;
を備えることを特徴とする、インクリボン。
【請求項19】
前記各印刷領域は、オーバーコーティング領域をさらに備えることを特徴とする、請求項18に記載のインクリボン。
【請求項20】
熱転写方式画像形成装置により前記ヘッダマークの前記インク層を用紙に転写することにより、印刷管理情報が前記非印刷領域に記録されることを特徴とする、請求項18または19に記載のインクリボン。
【請求項21】
前記印刷管理情報は、バーコード形態に記録されることを特徴とする、請求項20に記載のインクリボン。
【請求項22】
前記各第2非印刷領域には、前記各カラー印刷領域の開始を表示するドナーマークが形成されたことを特徴とする、請求項18〜21のいずれかに記載のインクリボン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−50698(P2007−50698A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−221625(P2006−221625)
【出願日】平成18年8月15日(2006.8.15)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】