説明

インスタントメッセージングサーバを使用せずにピア・ツー・ピアの迅速なメッセージングソリューションを作成するための方法

ワイヤレスネットワーク、ルーティングサーバ、および複数の移動局を含むシステムのメッセージング方法。第1の移動局は第1の通信アプリケーションおよび第1のPINを有し、第2の移動局は第2の通信アプリケーションおよび第2のPINを有する。該方法は、1つの第1の通信アプリケーションを使用して第1の移動局から第2の移動局に第1のPINを含むインビテーションを送信することと、1つの第2の通信アプリケーションを使用して第2の移動局から第1の移動局に第2のPINを含む承認を送信することとを含む。該方法は、第2のPINを含む第1のメッセージを生成し、第2の移動局にワイヤレスネットワークを通じて送信すること、および第1のPINを含む第2のメッセージを生成し、第1の移動局にワイヤレスネットワークを通じて送信することをさらに含む。ルーティングサーバは、PINに基づいてメッセージのルートを決める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願へのクロスレファレンス)
本出願は、2003年9月16日に出願された、「A Method for Creating a Peer−to−Peer Quick Messaging Solution Without Using an Instant Messaging Server」と題された米国仮出願No.60/503,367、および2003年9月16日に出願された、「Activity Proxying Presence in Mobile Instant Messaging」と題された米国仮出願No.60/506,366の利益を主張する。米国仮出願No.60/503,367の開示および米国仮出願No.60/506,366の開示は、ここにおいて、本出願に援用される。
(技術分野)
本発明は、一般的に、携帯電話、高度自動機能電話、携帯情報端末(PDA)、ポケベル、ハンドヘルドコンピュータ、電話可能なラップトップコンピュータ、および他の移動式の電子機器のような移動局のためのメッセージソリューションに関し、より詳細に、各移動局に対する存在および「仲間(buddy)リスト」情報のような、状態情報を追跡するインスタントメッセージングサーバなどを利用しない、移動局に対するピア・ツー・ピアの迅速なメッセージングソリューションに関する。
【背景技術】
【0002】
インスタントメッセージ(IM)は、友達または同僚のような、別々の個々がオンラインであるときにユーザーに知らせるサービスであって、彼らが電子メールソリューションに固有の蓄積転送の遅延なしで、お互いにリアルタイムでメッセージを送信することを可能にする。インスタントメッセージとともに、各ユーザーは、通信を所望する他のユーザーのリストを生成する(共通して「仲間リスト」と呼ばれる)。インスタントメッセージングサーバは、それに承諾した各々のユーザーのオンライン状態の追跡を維持し(通常、存在情報と呼ばれる)、そしてユーザーの仲間リストの誰かがオンラインのとき、サーバはユーザーに知らせ、他のユーザーとの迅速なコンタクトを可能にする。
【0003】
IMソリューションは、すぐに増し、陸線環境だけでなく、携帯電話、高度自動機能電話、携帯情報端末(PDA)、ポケットベル、電話可能なラップトップコンピュータ、および他の移動式の電子機器のような移動局によって使用されるワイヤレス環境でも現われる。ワイヤレス環境は、ユーザーが移動局を持ち運ぶ時間に基づいて、高いIMソリューションのための可能性を提供する。
【0004】
多くの利用可能なIMサーバの1つへのアクセスを得るために、IMクライアントを移動局に送ることは技術的に周知である。これらのサービスは、AOLインスタントメッセンジャー(AIM)、ICQ、Yahoo!およびマイクロソフトのMSNメッセンジャーの製品を含む。これらの製品は、各IMサーバによって維持される何千万ものユーザーを有することが知られ、そしてこれらの通信は、いずれはもっと大きなコミュニティーを実現するために中間接続される。しかし、陸線およびデスクトップに基づいてIMソリューションは、ユーザー、特にモバイルユーザーが、彼らが移動局を持ち得る所はどこでも、良いIM機能性を所望し必要とするものに及ばない。さらに、移動局の小さなスクリーンおよびメモリは、しばしば路上でIMを使用しようとする人々に対して苦い経験を招く。これらの人々は、低動作および従来のIMソリューションを受け入れざるを得ない。なぜなら、彼らは、古い様式のデスクトップIMソリューションを操作する陸線ユーザーに到達することを所望または要求し、他に選択する代替のものがないからである。したがって、移動局の本質である、「常時オン」を利用することができる、ワイヤレス移動局電子機器のために設計された、より良い、より完璧なメッセージングソリューション(IMのような迅速なメッセージングを可能にする)が要求される。
【0005】
ワイヤレス環境における現行のIMアプリケーションの別の主な問題は、現行のIMアプリケーションが、クライアントとユーザーが利用可能なときに表示するサーバとの間のメッセージの頻繁な交換を必要とすることである。ネットワーク通信量を増加する、これらの頻繁なメッセージは、ワイヤレスネットワークにとって問題である。なぜなら、ワイヤレスネットワークの帯域幅は非常に制限され、そしてデータ交換のコストは非常に高いからである。この問題はさらに、多くの送信および存在情報、仲間リスト、および仲間状態の追跡を維持するためにある多くのスモールメッセージにより、移動局のバッテリー寿命の減少によっていっそうひどくされる。これらスモールメッセージは、「存在更新」情報が通信者間で常に交換されるという原因によっていっそうひどくされる。
【0006】
さらに、現行のIMアプリケーションの別の主な問題は、企業のユーザーに対するシステムの安全性の欠如である。ユーザー間の交換が暗号化され得ることは事実だが、これは、ユーザー間で順に回している自分のインスタントメッセージ識別の問題を解決しない。また、誰が自分をIMに招待したのかを認識する問題は、解決されていない。
【0007】
別の共通のワイヤレスメッセージング標準は、ショートメッセージサービス(SMS)であり、北アメリカおよび特にヨーロッパ、中国およびインドの至る所で使用されている。このサービスはまた、多くの弱点を有する。第1に、各SMSユーザーのアドレスは、彼らのMS−ISDNまたは電話番号を通じて実行されなければならない。この電話番号は、順に回すのに非常に簡単であり、そして送信者の真正を確認することが不可能である。第2に、推定されるまたは任意の実際の送達情報が示されないので、情報の交換は、それと関連する多くのリスクを有する。SMSはまた、いつまでも続くという会話の概念を有さず、実際には、別のグループとのSMS会話に関連する、長期間の状態情報を維持するSMSデバイスはない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0008】
システムおよび方法は、公知の先行技術IMソリューションと結び付く多くの問題を克服する移動局間での、迅速なピア・ツー・ピアメッセージングを提供する。上記システムおよび方法は、存在および仲間リスト情報のような状態情報を追跡するサーバを必要としないので、データ交換量は縮小される。さらに、上記システムおよび方法は、増大された安全性を提供する。なぜなら、上記システムにおける移動局の各ユーザーの根本的なアドレス識別が機密を保持し、ピア・ツー・ピア・メッセージングに関するインビテーションが他のユーザーを順に回り得ないからである。その上、使用可能性(availability)情報はユーザー間で交換され、そして別のユーザーが特定のメッセージに対して応答しそうかどうかについての情報を提供することによって、上記ユーザーの経験内容を向上させる。
【0009】
これらおよび本発明の他の局面は、ワイヤレスネットワーク、ワイヤレスネットワークに接続されるルーティングサーバ、および複数の移動局を含むシステム、および上記システムの第1の移動局と第2の移動局との間のメッセージを交換する方法によって提供される。上記第1の移動局は、1つ以上の第1の通信アプリケーションおよび第1の個人識別番号が提供され、上記第2の移動局は、1つ以上の第2の通信アプリケーションおよび第2の個人識別番号を提供される。上記第1および第2の通信アプリケーションは、無線電話アプリケーション、電子メールアプリケーション、ショートメッセージサービス(SMS)アプリケーション、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)アプリケーション、およびエンハンスドメッセージングサービス(EMS)アプリケーションのような、1つ以上の現行の通信アプリケーションを含み得る。上記第1および第2の移動局はまた、本発明を実行するピア・ツー・ピア・メッセージングアプリケーションを提供される。
【0010】
上記方法は、上記第1の個人識別番号を含むインビテーションメッセージを、上記第1の移動局から上記第2の移動局に、上記第1の通信アプリケーションの1つを使用して送信すること、および上記第2の個人識別番号を含む承認メッセージを、上記第2の移動局から上記第1の移動局に、上記第2の通信アプリケーションの1つを使用して送信することを包含する。これらの工程の後、上記方法は、上記第2の個人識別番号をそれぞれ含む1つ以上の第1のメッセージを生成し、および上記第1のメッセージをルーティングサーバを使用して上記ワイヤレスネットワークを通じて上記第2の移動局に送信することを包含する。上記ルーティングサーバは、上記第2の個人識別番号に基づいて第1のメッセージのルートを決める。上記方法はまた、上記第1の個人識別番号をそれぞれ含む1つ以上の第2のメッセージを生成、および上記第2のメッセージを上記ルーティングサーバを使用して上記ワイヤレスネットワークを通じて第1の移動局に送信することを包含する。上記ルーティングサーバは、上記第1の個人識別番号に基づいて上記第2のメッセージのルートを決める。上記ルーティングサーバは、存在情報または仲間リスト情報のような、任意の移動局に対する任意の状態情報を追跡しない。
【0011】
上記方法は、上記第1の個人識別番号を含む第2のインビテーションメッセージを、上記第1の移動局から上記第2の移動局に、別の1つの上記第1の通信アプリケーションを使用して送信することをさらに含み得る。この場合、上記第2の移動局は、両方のインビテーションメッセージが上記第2の移動局によって受信される場合に限り、上記インビテーションメッセージを受容するように実行され得る。
【0012】
1つの特定の実施形態では、通話は上記第1の移動局から上記第2の移動局に音声回線を通って設置される。この場合、上記インビテーションメッセージは、上記第1の移動局から上記第2の移動局に上記音声回線を通って送信される複数の第1のDTMF発信音を備え、そして上記承認メッセージは、上記第2の移動局から上記第1の移動局に上記音声回線を通って送信される複数の第2のDTMF発信音を備える。
【0013】
上記第1の移動局は、本発明に従って、第1の使用可能性情報メッセージを上記第2の移動局に、上記ルーティングサーバを通じて定期的に送信し得、上記第2の移動局は、第2の使用可能性情報メッセージを上記第1の移動局に、上記ルーティングサーバを通じて定期的に送信し得る。上記使用可能性情報メッセージは、当該の上記移動局の現在の動作状態から導き出され得、そして当該の上記移動局の特定の状態、または当該の上記移動局で生じるイベントの特定の状態に関し得る。さらに、各移動局は、上記使用可能性情報メッセージを、データベースにコンタクトする全ての移動局に定期的に送信し得る。
【0014】
本発明の全てを理解することは、添付の図面と組み合わせて読まれるとき、下記の好ましい実施形態の詳細から得られる。同様な数字は、本明細書中の同様の部分を引用する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(発明の最善の実施形態)
図1は、本発明による迅速なピアツーピアメッセージングを可能にするための、システム5のブロック図である。システム5は、図1に示される移動局10Aおよび10Bのような複数の移動局10を含み、携帯電話、高度自動機能電話、携帯情報端末(PDA)、ポケットベル、バンドヘルドコンピュータまたは電話可能なラップトップコンピュータのような、任意のタイプの無線携帯通信機器であり得る。公知のように、各移動局10は、無線電話アプリケーション、電子メールアプリケーション、ショートメッセージサービス(SMS)アプリケーション、マルチメディアメッセージサービス(MMS)アプリケーション、エンハンスドメッセージサービス(EMS)アプリケーション、およびメッセージング可能な他のインターネットアプリケーション(これらの各々は、本明細書中では、「現行の通信アプリケーション」と呼ばれ得る)のような、他の移動局10に通信可能な、1つ以上で制限無しの、一般に現行のアプリケーションを含む、さまざまなアプリケーションが提供され得る。さらに、各移動局10は、本明細書に記載されるような本発明のピアツーピアメッセージングソリューションを実行するアプリケーションを提供される(本明細書中では「ピアツーピアメッセージングアプリケーション」と呼ばれる)。本明細書中で使用されるような用語「アプリケーション」は、1つ以上のプログラム、ルーチン、サブルーチン、機能呼び出しまたは他のタイプのソフトウェア若しくはファームウェアなどであり、単独またはそれらの組み合わせを含む。システム5はまた、ワイヤレスネットワーク15を含み、ワイヤレスネットワーク15は、Mobiltex(登録商標)、DataTAC(登録商標)、AMPS、TDMA、CDMA、GSM/GPRS、PCS、EDGE、UMTSまたはCDPDを制限なく含む任意のワイヤレス通信ネットワークまたは相互接続されたネットワークの組み合わせであり得る。公知のように、ワイヤレスネットワーク15は、データおよび音声を移動局10Aおよび10Bで交換するのを補助するために、ラジオ周波数(RF)プロトコルを実行する複数の基地局を含む。ルーティングサーバ20は、ワイヤレスネットワーク15に接続されている。ルーティングサーバ20は、California,San JoseのCisco Systems,Inc.によって販売されたようなTCP/IPルータ、またはネットワークアドレス変換サーバ(NAT)を制限なく含む、データパケットをすばやくルーティングすることが可能な、任意のタイプのルーティング装置であり得る。
【0016】
システム5の各移動局10は、独自の個人識別番号(PIN)が割り当てられて記憶される。各移動局10に対するPINは、それが製造されるかまたはその加入者識別モジュール(SIM)を通じたとき、割り当てられてそこに記憶され得る。各PINは、ワイヤレスネットワーク15上の対応する移動局10のネットワークアドレスにマッピングされ、ワイヤレスネットワーク15は、データが移動局10へのルートを決めることを可能にする。ルーティングサーバ20は、このマッピングに基づいて移動局10によって送信されるルーティングメッセージに対して1つ以上のルーティングテーブルを含む。一実施形態では、PINは実質的にはネットワークアドレスそのものであり得、別の実施形態では、PINは移動局10の電話番号、または移動局10に対する携帯電話加入者ISDN(MSISDN)のような独自のIDであり得、そしてネットワークアドレスは、IPアドレスまたはそのようなものであり得る。
【0017】
本発明による2つの移動局10間のピアツーピアメッセージングセッションの確立および保守について説明する便宜上、基準は図1に示される移動局10Aおよび10Bとする。しかし、同一の記載は、任意の2つの移動局10間のピアツーピアメッセージングセッションに適用されると認識される。移動局10Aのユーザーが、移動局10Bのような別の移動局10とともに本発明によるピアツーピアメッセージングセッションを確立したいとき、移動局10Aは、移動局10Aおよび移動局10Bの両方に共通する1つ以上の現行の通信アプリケーションを使用して、移動局10Bにインビテーションを生成し送信する。好ましくは、これは、移動局10Aの画面上にユーザーのために表示される適切なメニューおよび/またはダイアログボックスを使用する、ピアツーピアメッセージングアプリケーションを通じて容易にされ、達成される。いずれの場合にも、インビテーションは、電子メール、SMSメッセージ、EMSメッセージ、またはMMSメッセージ若しくはワイヤレス通話のような、特定の現行の通信アプリケーションに対する適切なメッセージから構成され、それは:(1)移動局10Bのユーザーがインビテーションを受容することを要求し、そしてピアツーピアメッセージングセッションを、移動局10Bを使用して移動局10Aとともに確立するかどうかについてのリクエストの一部の形式、(2)移動局10AのPINを含むファイルまたはその一部、および(3)ピアツーピアメッセージングアプリケーションを使用するピアツーピアメッセージングセッションのためのメッセージを表示するインジケータ、を含む。以下にさらに詳細に記載されるように、項目(3)は、特定のタイプのメッセージであるインビテーションメッセージを識別し、そして移動局10のピアツーピアメッセージングアプリケーションは、その受け取りを実行させるようなデータ要素である。移動局10Bのユーザーが、移動局10Aとともにピアツーピアメッセージングセッションを確立することを望む場合、移動局10Bのユーザーは、適切な現行の通信アプリケーションを使用して受容メッセージとともにインビテーションに応答し、それは:(1)移動局10Bのユーザーがセッションの確立を要求する、移動局10Aのユーザーへの確認の一部の形式、(2)移動局10BのPINを含むファイルまたはその一部、および(3)ピアツーピアメッセージングアプリケーションを使用するピアツーピアメッセージングセッションのためのメッセージを表示するインジケータ、を含む。さらに、これは、好ましくは、移動局10Bの画面上にユーザーのために表示される適切なメニューおよび/またはダイアログボックスを使用して、ピアツーピアメッセージングアプリケーションを通じて容易にされ、達成される。好ましくは、PINが、ある移動局から別の移動局に送信されるときはいつでも、それは、エンコード(ハッシュ関数のような)形式および/または暗号化形式で送信され、そしてシステム5の各々の移動局10は、受信したときのPINのように、デコードおよび/または解読に必要な情報を提供される。
【0018】
認識されるように、一旦上記の工程が完了すると、移動局10Aは移動局10Bに対してPINを有し、そして移動局10Bは移動局10Aに対してPINを有する。今、移動局10Aまたは10Bのどちらかが、もう一方にピアツーピアメッセージを送信するよう要求する場合、もう一方は、好ましくは、メッセージヘッダーにおいて、送信されるべきメッセージ情報とともに、受信側の移動局10(10Aまたは10B、場合に応じて)のPINを含むピアツーピアメッセージングアプリケーションを使用してピアツーピアメッセージを作成する。ピアツーピアメッセージは次いで、移動局10によって、ワイヤレスネットワーク15を通じてルーティングサーバ20に送信される。ルーティングサーバ20は、ピアツーピアメッセージからPINを得て、そこに記憶されたルーティングテーブルを使用してそして受け取り側の移動局10(10Aまたは10B、場合に応じて)のネットワークアドレスを決定するためにそれを使用し、メッセージを受け取り側の移動局10(10Aまたは10B、場合に応じて)に、決められたネットワークアドレスを使用してワイヤレスネットワーク15を通じて送信する。一旦受信されると、ピアツーピアメッセージ、および特にそこに含まれるメッセージ情報は、受け取り側の移動局10(10Aまたは10B、場合に応じて)のユーザーのために表示される。
【0019】
本発明の一実施形態に従って、複数の現行の通信アプリケーションを使用して複数の通信パスを通る、上記に記載されたようなインビテーションを送信することによって、ピアツーピアメッセージングにおける安全性は増大され得る。認識されるように、各通信パスは、インビテーションの送信側に対して異なるアドレス識別を確認する。したがって、インビテーションの信頼性を確認する助けとなる。例えば、移動局10Aのユーザーは、電子メールアプリケーションおよびSMSアプリケーションの両方を使用して、上記のような移動局10Bとともにピアツーピアメッセージングセッションを確立することを望み得る。この場合、インビテーションメッセージが移動局10Bによって受信されたとき、移動局10Bなどの「受信ボックス(inbox)」は、移動局10Aからの2つのメッセージを示す。すなわち、電子メールインビテーションおよびSMSインビテーションである。メッセージが到着するとき、移動局10Bのユーザーは、カレンダーアプリケーション、アドレス帳アプリケーション、ブラウザアプリケーションまたは電話アプリケーションのような、移動局10Bの任意のアプリケーションで作業し得るか、若しくは現在、移動局10B(電源が入っているにもかかわらず)を使用しない。ユーザーは、移動局10Bによって受信された任意の他のメッセージと同じ様式で、インビテーションメッセージの到着が通知され得る(例えば、ビープ音および/または振動)。移動局10Bのユーザーが、これら2つのメッセージのどちらか一方を開くとき、ピアツーピアメッセージングアプリケーションは、メッセージを処理するために呼び出される。当業者によって認識されるように、ピアツーピアメッセージングアプリケーションの自動呼出しは、形式に関係なく、表示する特定のインジケータとともに、各インビテーションメッセージを提供することによって実行され得、表示する特定のインジケータはピアツーピアメッセージングセッションに対するインビテーションであり、そして上記のインジケータに入ってくるメッセージの全てを監視するピアツーピアアプリケーションをプログラミングすることによるインビテーションである。さらに、各インビテーションメッセージが、ピアツーピアメッセージングアプリケーション内に生成されるとき、送信された多数(異なるパス以上)のインビテーションメッセージの表示を含む。この例のような、複数のパスが使用される場合、ピアツーピアメッセージングアプリケーションは、次に他のインビテーションメッセージに対して「受信ボックス」などをスキャンする。例えば、電子メールインビテーションメッセージが最初に開かれる場合、ピアツーピアアプリケーションは、SMSインビテーションメッセージに対して「受信ボックス」などをスキャンする。上記されるように、インビテーションメッセージは、それとともに提供される特定のインジケータによって識別される。この実施形態のピアツーピアメッセージングアプリケーションは、移動局10Bのユーザーに、他のインビテーションメッセージが見つかるまでの間、インビテーションを受容する能力を提供しない。一旦他のインビテーションメッセージが見つかると、移動局10のユーザーは、上記されたようなインビテーションを受容し得、インビテーションを拒否するか、または受容するか拒否するかどうかの決定を先送りする。
【0020】
本発明の別の特定の実施形態に従って、ピアツーピアメッセージング会話は、回線切り替え携帯電話のような通話を使用して確立され得る。特に、再び例のような移動局10Aおよび10Bを使用し、移動局10Aは、移動局10Aの電話アプリケーションを使用するワイヤレスネットワーク15を通じて、移動局10Bと最初に通話を開始し、そして呼び出しは電話アプリケーションを使用する移動局10Bによって応答される。実行される各メンバーの音声認証を可能にするセッションを開始する通話の使用は、その結果、安全性が増大する。呼び出しが移動局10Aと移動局10Bとの間で始まる一方、移動局10Aは、移動局10Aのユーザーのリクエストで(例えば、適切なメニューの選択および/または移動局10Aで表示されるダイアログボックスを通じて)、一連のトーン信号(DTMF)発信音から成るピアツーピアメッセージングインビテーションを、移動局10Bに、移動局10Aと移動局10Bとの間にすでに接続されている音声回線を通じて送信する。このインビテーションは、上記されるように、移動局10AのPINを含む。DTMFインビテーションメッセージの受け取りと同時に、移動局10Bのピアツーピアメッセージングアプリケーションは、インビテーションを移動局10Bのユーザーに通知し、ユーザーのために表示されるダイアログボックスなどを通じるなどして、インビテーションの決定を受容、拒否、または先送りする選択肢をユーザーに提供する。移動局10Bのユーザーが承認すると、移動局10Bのピアツーピアメッセージングアプリケーションは、移動局10Aと移動局10Bとの間ですでに接続された音声回線を通じて送信され、一連のDTMF発信音から成る承認応答メッセージが移動局10Aに送信される。これらDTMF発信音は、移動局10BのPINを含む。この時点で、移動局10Aおよび移動局10Bは、ピアツーピアメッセージングセッションを維持するために必要な情報を交換し、そしてメンバーは、上記に記載されたように上記のメッセージを交換し始め得る。認識されるように、アナログモデム技術およびDTMFではない発信音を含む音声チャンネルを通して情報を送信および受信することに代わるものは、本実施形態のDTMF発信音の代わりになり得る。
【0021】
安全性が増大する本発明の別の局面にしたがって、各移動局10のPINは、機密が保持される。これは、各移動局10の各ユーザーが、PIN、つまりユーザーの「ネットワーク識別」に誰がアクセスするのかを制御することを可能にする。保護機能のようなものがなければ、ユーザーのネットワーク識別は、広範にそしてそれらの制御なしで共有され得る。これは、多数の方法で実行され得る。単純な方法は、電子メールのようなメッセージに対して、バイナリ添付ファイルのようなPINをエンコードするだけである。この方法では、情報は移動局10のソフトウェアに使用可能であるが、ユーザーには容易に使用できない。添付ファイルもまた意図する受信者のバイナリ指定(例えば、それらの電子メールアドレス)を含むと、次いでソフトウェアは、それらの電子メールアドレスが意図する受信者と一致すれば、ユーザーがインビテーションを受容することのみを可能にする。この仕組みに対して、ユーザーがバイナリ添付ファイルデータを見ることができる場合、PINを見ることができ得る。システムは、多くの方法において、より安全にされ得る。例えば、PINは、発信者および受信者の両方によって知られるキーを使用して暗号化され得る。
【0022】
本発明の局面にしたがって、各移動局10のピアツーピアメッセージングアプリケーションは、移動局10のユーザーが通信するか、またはピアツーピアメッセージングアプリケーションを使用して通信することを望む別の移動局10の各ユーザーに対して、名前および/または他の識別情報と、対応するPINとを記憶するコンタクトデータベースを含む。このコンタクトデータベースはしたがって、IMアプリケーションの役割である「仲間リスト」に類似する。ユーザーおよびPIN情報は、ユーザーが別のユーザーとピアツーピアメッセージングセッションを確立するか、またはユーザーが異なる様式の別のユーザーから取得された情報を入力することによって簡単にコンタクトデータベース中に追加され、そして記憶される。登録はまた、ユーザーによってコンタクトデータベースから選択的に削除され得る。図2は、例示的なコンタクトデータベーススクリーン25を示す移動局10のディスプレイの一部の図であり、コンタクトデータベーススクリーン25は、ピアツーピアメッセージングアプリケーションの一部であり、そしてコンタクトデータベース中に記憶されたコンタクトのリスト30を表示する。図2に示されるように、コンタクトデータスクリーン25はまた、リスト30にリストアップされている各コンタクトに対応して提供し、状態情報35は、「暗示された(implied)使用可能性」と呼ばれるピアツーピアメッセージングセッションに関係する、特定のコンタクトの見込みのある使用可能性に関する。この使用可能性情報は、以下により詳細に考察されている。
【0023】
本発明のさらなる局面に従って、各移動局10(明確にするために「第1の移動局10」と呼ばれる)は、ワイヤレスネットワーク15およびルーティングサーバ20を通じて、第1の移動局10(明確にするために「他の移動局10」と呼ばれる)のコンタクトデータベースにリストアップされた、各々のユーザーの移動局10に関する使用可能性情報、および各々のユーザーの記憶されたPINを使用して、例えばデータ通信量を最小限にするために10分ごとに定期的に送信する。一特定の実施形態では、任意の他の移動局10が電源を切るかまたは受信可能範囲から出ると、ルーティングサーバ20は、上記の他の移動局10に対して意図された、多数の使用可能性情報メッセージを処理待ちにし、そして他の移動局10が電源を入れるか、または受信可能範囲に戻るとすぐにそれらを交付する。時間が経てば変わる使用可能性情報は、第1の移動局10の現在の操作状態から供給される。使用可能性情報は、コンタクトデータベースにある他の移動局10の各々のユーザーに見込みを与えるために、第1の移動局10におけるユーザーの動作の表示を提供することを目的とする。その見込みとは、第1の移動局10のユーザーが、第1の移動局10のユーザーに送信されたピアツーピアメッセージを読み、そして返信をどの程度するのかである。システム5の全ての移動局10(以下に記載されるような使用不能にされることがない限り)が、使用可能性情報を全てのコンタクトに転送するので、システム5の各移動局10は、コンタクトデータベース中の他のユーザーの各々に対する使用可能性情報を有し得る。結果として、任意の移動局10のユーザーは、特定のコンタクトがピアツーピアメッセージを受信し、応答するかどうかについての認識を得るために、移動局10のコンタクトデータベースにリストアップされた任意のコンタクトの使用可能性情報を閲覧することができ、そして情報はピアツーピアメッセージを送信するかどうかの判断をもたらし得る。
【0024】
使用可能性情報は、例えば、移動局10がワイヤレスネットワーク15の範囲内で電源を入れ、そしてピアツーピアメッセージが受信されることを防ぐアプリケーションを積極的に利用しないことを示す「利用可能な(available)」のような一般状態インジケータと、ここでピアツーピアメッセージは、電話アプリケーションを使用し、係わりあうような受信された通話からのものであり、また、例えば、移動局10が電源を切られているかワイヤレスネットワーク15の範囲外であることを示している「利用不可能な(unavailable)」のような一般状態インジケータとから成り得る。さらに、使用可能性情報は、例えば、入ってくる通話を無視する、ユーザーの移動局10の電源を切る、移動局10が現在の通話に関わっている、第1の移動局10ユーザーが、移動局10に提供されたカレンダーアプリケーションに参加することによって表示されるときにミーティング中である、または移動局10のユーザーが、ピアツーピアメッセージングアプリケーションを現在使用中であるといった、移動局10の特定の状態または移動局10で生じるイベントの特定の状態に関し得る。認識されるように、使用可能性情報は、移動局10内でのあらゆる動作および/または一部の利用可能な情報のあらゆる動作に関連して得られ、上記にリストアップされた特定の例は、例示のみを指し、制限されない。そのうえ、一般状態インジケータは、移動局10の特定の状態および/または移動局10で生じるイベントの特定の状態に関する情報に基づいて多数のレベルまたは使用可能性の程度を備え得る。このような場合では、使用可能性情報は、「利用可能性−レベル1」、「利用可能性−レベル2」などのような、さまざまなレベルまたは利用性の程度を表示する度合いについて通知され得る。加えて、移動局10の特定のユーザーがこれを接近して追跡するという彼らの使用可能性を要求しなければ、移動局10が使用可能性情報を送信することを防ぐことができる。使用可能性情報の生成および供給のより詳細な考察は、代理人整理番号No.291010−00082およびNo.291010−00122によって識別される、「Handheld Electronic Device and Associated Method Providing Availability Data in a Messaging Environment」と題される、2つの共有に係る米国出願に提供され、その開示は、ここにおいて、本出願中に援用される。
【0025】
図3は、本発明によるピアツーピアメッセージングアプリケーションの一部を形成する、例示的な状態画面40を示す移動局10の画面の一部の図である。状態画面40は、ピアツーピアメッセージングアプリケーションのメイン画面であり、移動局10のユーザーに、ピアツーピアメッセージングアプリケーションに関する全体的な状態情報を提供する。特に、状態画面40は、現在会話中のグループ45、通信が遮断されている人(blocked correspondents)のグループ50、および会話を保留しているグループ55を含む、さまざまなグループに関する情報を提供する。現在会話中のグループ45は、会話と呼ばれる、全てのピアツーピアメッセージングセッションに関する情報をリストアップして提供し、そこでは移動局10は、一般に活動中である。現在会話中とは、移動局10が上記されたようなインビテーションを、別の移動局10に送信するかどうかであり、次に上記されるような承認メッセージを受信し、または別の移動局10が上記されるようなインビテーションを移動局10に送信し、移動局10が上記されたような承認メッセージに対応する。通信が遮断されている人のグループ50は、他の移動局10のユーザーのリストを提供し、この移動局10のユーザーはこれ以上からピアツーピアメッセージを受信することを望まない。そして、それらのメッセージは遮断され、ユーザーに表示されない。好ましくは、移動局10によって通信が遮断されている人の各々に送信される。あるいは、他の移動局10のユーザーからのピアツーピアメッセージは、この移動局10のユーザーがこれ以上のピアツーピアメッセージの受信を望まず、コンタクトデータベースから上記他のユーザーを削除することによってピアツーピアメッセージを遮断し、ユーザーに表示され得ない。会話を保留しているグループ55は、移動局10の現在会話を保留している人全てに関する情報を提供する。会話を保留している人は、移動局10が上記されるようにインビテーションを別の移動局10に送信し、そしてまだ返信を受信していないか、または別の移動局10が上記されるようなインビテーションを移動局10に送信し、そして移動局10がまだ返信していないかのどちらかを意味する。
【0026】
現在会話中のグループ45、通信が遮断されている人のグループ50、および会話を保留しているグループ55は、選択的に、追加情報が表示されると拡張され得、または追加情報が表示されないと崩壊され得る。各々の現在会話中のグループ45、通信が遮断されている人のグループ50、および会話を保留しているグループ55は、拡張された形式で図3に示される。ユーザーは、移動局10の一部として含まれる、複数のキーおよび/または回転性のサムホイールのような入力装置を通じて移動局10中に入力を提供することによって、拡張状態および崩壊状態を選択的に切り替える。拡張状態では、現在会話中のグループ45は、現在会話中の各々に対してリストアップする:(1)ユーザーは、他の移動局10と結び付き、(2)使用可能性情報は、他の移動局10に関連し、そして(3)最も最近のメッセージのデータおよび/または時間を送信または受信される。ピアツーピアメッセージングセッションは、長日月、例えば数週間または数ヶ月の間、開発され能動的であり続けることができるので、項目(3)はどちらの会話が最も能動的で最新であるかに関するクイックリファレンスを提供する。拡張状態では、会話を保留しているグループ55は、会話を保留しているグループの各々に対してリストアップする:(1)ユーザーは、他の移動局10と結び付き、そして(2)使用可能性情報は、他の移動局10に関連する。図3に示されるように、使用可能性情報を示すアイコン60は、好ましくは、現在会話中のグループ45、および通信が遮断されている人のグループ50へのエントリーの次に、ユーザーに対しての参照の容易さのために、提供される。
【0027】
したがって、本発明は、公知の先行技術であるIMソリューションと結びつく多くの問題を克服する、移動局間の迅速なピアツーピアメッセージングのためのシステムおよび方法を提供する。IMサーバとは違って、ルーティングサーバ20は存在リスト情報および仲間リスト情報のような状態情報を追跡しないので、データ交換の量は縮小される。さらに、安全性は増大される。なぜなら、各ユーザーの根本的なアドレス識別は、機密が保持され、そしてメッセージインビテーションは、周りの他のユーザーに送られ得ないからである。さらに、ユーザー間で交換される使用可能性情報は、別のユーザーが特定のメッセージに応答しそうかどうかについての情報を提供することによって、ユーザー経験を増す。
【0028】
本発明の特定の実施形態が詳細に記載されている一方で、さまざまな改変およびそれらの詳細の代替案は、開示の全体的な教示の観点で開発することが、当業者によって認識される。したがって、開示された特定の処理は、単に例示され、添付された請求項およびそれに均等物の全ての範囲が与えられる本発明の範囲に関して限定されない。
【0029】
(産業上の利用可能性)
本発明は、携帯電話、高度自動機能電話、携帯情報端末(PDA)、ポケットベル、ハンドヘルドコンピュータ、電話可能なラップトップコンピュータ、および他の移動式の電子機器のような、移動局に対するメッセージングソリューションに向けられる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明による移動局間の迅速なピア・ツー・ピア・メッセージングを可能にするシステムのブロック図である。
【図2】図2は、本発明によるピア・ツー・ピア・メッセージングアプリケーションの一部である模範的なコンタクトデータベーススクリーンを示す、移動局のディスプレイの一部の図である。
【図3】図3は、本発明によるピア・ツー・ピア・メッセージングアプリケーションを形成する模範的な状態スクリーンを示す、移動局のディスプレイの一部である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスネットワークおよび該ワイヤレスネットワークに接続されたルーティングサーバを含むシステムでの、第1の移動局と第2の移動局との間のメッセージを交換する方法であって、該第1の移動局は1つ以上の第1の通信アプリケーションを有し、該第2の移動局は1つ以上の第2の通信アプリケーションを有し、該第1の移動局は第1の個人識別番号を有し、該第2の移動局は第2の個人識別番号を有し、該方法は、
(a)該第1の個人識別番号を含むインビテーションメッセージを、該第1の移動局から該第2の移動局に、該1つ以上の第1の通信アプリケーションのうちの1つを使用して送信する工程と、
(b)該第2の個人識別番号を含む承認メッセージを、該第2の移動局から該第1の移動局に、該1つ以上の第2の通信アプリケーションのうちの1つを使用して使用して送信する工程と、
(c)該第2の個人識別番号を含む1つ以上の第1のメッセージを作成する工程と、
(d)該1つ以上の第1のメッセージを、該ルーティングサーバに、該ワイヤレスネットワークを通じて送信する工程と、
(e)該1つ以上の第1のメッセージを、該ルーティングサーバから該第2の移動局に、該ワイヤレスネットワークを通じて送信する工程であって、該1つ以上の第1のメッセージが、該第2の個人識別番号に基づいて該ルーティングサーバによってルートを決められる、工程と、
(f)該第1の個人識別番号を含む1つ以上の第2のメッセージを作成する工程と、
(g)該1つ以上の第2のメッセージを、該ルーティングサーバに、該ワイヤレスネットワークを通じて送信する工程と、
(h)該1つ以上の第2のメッセージを、該ルーティングサーバから該第1の移動局に、該ワイヤレスネットワークを通じて送信する工程であって、該1つ以上の第2のメッセージが、該第1の個人識別番号に基づいて該ルーティングサーバによってルートを決められる、工程と
を包含する、方法。
【請求項2】
第2のインビテーションメッセージを、前記第1の移動局から前記第2の移動局に、前記1つ以上の第1の通信アプリケーションの別の1つを使用して送信する工程であって、該第2のインビテーションメッセージが前記第1の個人識別番号を含む、工程をさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
工程(b)から(h)が、前記インビテーションメッセージと前記第2のインビテーションメッセージが前記第2の移動局によって受信される場合にのみ実行される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の通信アプリケーションの1つおよび前記第2の通信アプリケーションの1つが、同じタイプである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上の第1の通信アプリケーションおよび前記1つ以上の第2の通信アプリケーションが、無線電話アプリケーション、電子メールアプリケーション、ショートメッセージサービス(SMS)アプリケーション、マルチメディアメッセージサービス(MMS)アプリケーション、およびエンハンスドメッセージサービス(EMS)アプリケーションから成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の移動局が第1の使用可能性情報メッセージを、前記第2の移動局に定期的に送信する工程と、前記第2の移動局が第2の使用可能性情報メッセージを、前記第1の移動局に定期的に送信する工程と、をさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の使用可能性情報メッセージが前記第2の個人識別番号を含み、前記第2の使用可能性情報メッセージが前記第1の個人識別番号を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の使用可能性情報メッセージを前記第2の移動局に送信する前記工程が、該第1の使用可能性情報メッセージを前記ルーティングサーバに、前記ワイヤレスネットワークを通じて送信し、該第1の使用可能性情報メッセージを該ルーティングサーバから該第2の移動局に、該ワイヤレスネットワークを通じて送信することを包含し、該ルーティングサーバは、前記第1の個人識別番号に基づいて該第1の使用可能性情報メッセージのルートを決め、
前記第2の使用可能性情報メッセージを前記第1の移動局に送信する前記工程が、該第2の使用可能性情報メッセージを前記ルーティングサーバに、該ワイヤレスネットワークを通じて送信し、該第2の使用可能性情報メッセージを該ルーティングサーバから該第1の移動局に、該ワイヤレスネットワークを通じて送信することを包含し、該ルーティングサーバは前記第2の個人識別番号に基づいて該第1の使用可能性情報メッセージのルートを決める、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の移動局が、複数の対応するコンタクト移動局を有する複数のコンタクトを有するコンタクトデータベースを有し、前記方法は、該第1の移動局が使用可能性情報メッセージを該コンタクト移動局に定期的に送信する工程をさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の移動局が、前記コンタクト移動局の1つである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の移動局が、第2の使用可能性情報メッセージを1つ以上の前記コンタクト移動局から送信する工程と、使用可能性情報を該第2の使用可能性情報メッセージに基づいて前記移動局に表示する工程と、をさらに包含する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記使用可能性情報が、コンタクトデータベーススクリーンの一部として表示される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の使用可能性情報メッセージが、前記1つ以上の前記コンタクト移動局の現在の動作状態から得られる、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の使用可能性情報メッセージが、前記1つ以上の前記コンタクト移動局の特定の状態、または前記1つ以上の前記コンタクト移動局で生じるイベントに関する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の一致するコンタクト移動局が複数の対応するコンタクト個人識別番号を有し、各々の前記使用可能性情報メッセージが1つの該コンタクト個人識別番号を含み、該使用可能性情報メッセージを該コンタクト移動局に送信する工程が、該使用可能性情報メッセージを前記ルーティングサーバに前記ワイヤレスネットワークを通じて送信することと、該使用可能性情報メッセージを該ルーティングサーバから該コンタクト移動局に、該ワイヤレスネットワークを通じて送信することを包含し、該ルーティングサーバは、該コンタクト個人識別番号に基づいて該使用可能性情報メッセージのルートを決める、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の使用可能性情報メッセージが前記第1の移動局の現在の動作状態から得られ、および第2の使用可能性情報メッセージが第2の移動局の現在の動作状態から得られる、請求項6に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の使用可能性情報メッセージが、前記第1の移動局の特定の状態または該第1の移動局で生じるイベントに関し、および前記第2の使用可能性情報メッセージが、前記第2の移動局の特定の状態または該第2の移動局で生じるイベントに関する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記使用可能性情報メッセージが、前記第1の移動局の現在の動作状態から得られる、請求項9に記載の方法。
【請求項19】
前記使用可能性情報メッセージが、前記第1の移動局の特定の状態または該第1移動局で生じるイベントに関する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の移動局から前記第2の移動局に、音声回線を通って通話を行う工程をさらに包含し、前記インビテーションメッセージは、該第1の移動局から該第2の移動局に該音声回線を通って送信される、複数の第1のDTMF発信音を含み、前記承認メッセージは、該第2の移動局から該第1の移動局に該音声回線を通って送信される、複数の第2のDTMF発信音を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の通信アプリケーションおよび前記第2の通信アプリケーションが、それぞれ無線電話アプリケーションである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の移動局が複数の前記コンタクト移動局から第1のコンタクトメッセージを表示し、該第1のコンタクトメッセージが前記ルータによって該第1の移動局へのルートを決められ、該第1の移動局が選択された1つの該コンタクト移動局から第2のコンタクトメッセージを表示せず、該第2のコンタクトメッセージが該ルータによって該第1の移動局へのルートを決められる、請求項9に記載の方法。
【請求項23】
前記メッセージが1つの前記コンタクト移動局から生じた場合、前記第1の移動局が前記ルータによって該第1の移動局へのルートが決められたメッセージのみを表示する、請求項9に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−506309(P2007−506309A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526497(P2006−526497)
【出願日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【国際出願番号】PCT/CA2004/001691
【国際公開番号】WO2005/027429
【国際公開日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(500043574)リサーチ イン モーション リミテッド (531)
【氏名又は名称原語表記】Research In Motion Limited
【住所又は居所原語表記】295 Phillip Street, Waterloo, Ontario N2L 3W8 Canada
【Fターム(参考)】