説明

インストール方法、インストールプログラム

【課題】セキュア設定に関するユーザの負担を軽減することが可能なインストール方法、及びそのインストール方法を情報処理装置に実行させるインストールプログラムの提供。
【解決手段】印刷データに基づく印刷時の動作モードとして、通常モードと、セキュアモードとの少なくとも二つを有した画像形成装置を制御するためのデバイスドライバを、情報処理装置にインストールするためのインストール処理では、情報処理装置と画像形成装置との接続形態が、ネットワーク接続である場合には(S130:YES)、デフォルトでの動作モードをユーザに選択させる(S150)。これに対し、接続形態がローカル接続である場合には(S130:NO)、デフォルトでの動作モードを自動的に通常モードとする。デバイスドライバがインストールされた情報処理装置では、接続形態に従って、デフォルトでの動作モードが設定されることになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置にドライバをインストールするインストール方法、及びそのインストール方法を情報処理装置に実行させるためのインストールプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、印刷データに基づく用紙への印刷を実行する際の動作モードとして、印刷データを取得すると直ちに印刷を実行する通常モード、印刷データを取得し、かつ予め規定されたユーザ認証に成功すると印刷を実行するセキュアモードを少なくとも有した画像形成装置と、画像形成装置に接続された情報処理装置とからなるプリントシステムが知られている。
【0003】
この種のプリントシステムでは、用紙の設定(例えば、用紙の大きさ等)や、印刷される文字(例えば、フォント等)の設定が、情報処理装置から画像形成装置へ印刷データが供給される毎(従って、印刷が実行される毎)に、情報処理装置に表示された設定画面を介して受け付けることがなされている。これと同様に、セキュアモードの設定も、印刷が実行される毎に、情報処理装置に表示された設定画面を介して受け付けることがなされている(例えば、特許文献1参照)。以下、特許文献1に記載のプリントシステムを従来装置と称す。
【0004】
つまり、従来装置では、ユーザがセキュアモードにて印刷を実行したい時には、印刷を実行する度に、セキュアモードを設定する必要があった。
【特許文献1】特開2005−310029号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、例えば、機密情報を印刷する機会が多いユーザにとって、このユーザが使用する情報処理装置を含む複数の情報処理装置が同一の画像形成装置を共有するように従来装置を使用する場合(前者の場合、と称す)には、セキュアモードをデフォルトでの動作モードとして画像形成装置が動作するように、セキュアモードが予め設定されていることが望ましい。
【0006】
また、一台の画像形成装置を前記ユーザの情報処理装置が専有して使用する場合(後者の場合、と称す)には、セキュアモードにて印刷しなくとも、印刷される情報の機密を保持可能なため、通常モードをデフォルトでの動作モードとして画像形成装置が動作するように、通常モードが予め設定されていることが望ましい。
【0007】
しかし、従来装置では、画像形成装置を動作させるデフォルトでの動作モードの設定をどのような手順で行えば良いかユーザが分からない場合や、上記前者の場合又は上記後者の場合に不適切な動作モードをデフォルトで設定してしまった場合、印刷を実行する度に、動作モードを入力する必要が生じ得るため、ユーザの負担が大きくなるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、動作モードの設定に関するユーザの負担を軽減することが可能なインストール方法、及びそのインストール方法を情報処理装置に実行させるインストールプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明は、情報処理装置から取得した印刷データに基づいて記録媒体への画像形成を実行する際の動作モードとして、ユーザ認証に成功すると画像形成を実行するセキュアモード及びユーザ認証を行わずに画像形成を実行する通常モードを少なくとも有する画像形成装置を制御するためのドライバを情報処理装置にインストールするインストール方法である。
【0010】
そのインストール方法では、インストール手順にて、画像形成装置と情報処理装置との接続形態が、複数の情報処理装置が同一の画像形成装置を共有する可能性のあるものである場合、セキュアモードにて画像形成装置を動作させる設定で、ドライバをインストールする。
【0011】
本発明のインストール方法により、ドライバがインストールされる情報処理装置では、情報処理装置と画像形成装置との接続形態に従って、ドライバがインストールされた時点で、動作モードが設定(固定)されることになる。
【0012】
このため、本発明のインストール方法によれば、情報処理装置にドライバがインストールされた後、画像形成を実行する度に、動作モードを通常モードとするかセキュアモードとするかの選択を入力する必要が無くなり、ユーザの負担を軽減することができる。
【0013】
さらに、本発明のインストールプログラムによれば、ドライバをインストールする時点で、動作モードを設定しているため、例えば、動作モードの設定の仕方や、セキュアモードの存在そのものを知らないユーザであっても、使用状況に応じた動作モードを確実に設定することができる。
【0014】
なお、ここで言うインストールとは、ドライバ等のソフトウェアを情報処理装置に導入し、その導入されたソフトウェアが動作可能なように設定することである。
ところで、本発明は、請求項2に記載のように、印刷データに基づいて記録媒体への画像形成を実行する際の動作モードとして、ユーザ認証に成功すると画像形成を実行するセキュアモード及びユーザ認証を行わずに画像形成を実行する通常モードを少なくとも有する画像形成装置に対し、印刷データを供給する情報処理装置に、画像形成装置を制御するためのドライバをインストールするインストールプログラムとしてなされていても良い。
【0015】
この場合、本発明のインストールプログラムは、画像形成装置と情報処理装置との接続形態を検出する接続形態検出手順と、接続形態検出手順での検出結果に基づいて、通常モード、またはセキュアモードのいずれかを、画像形成装置を動作させるモード設定(即ち、動作モード)として設定する動作モード設定手順と、動作モード設定手順で設定されたモード設定で、ドライバを情報処理装置にインストールさせるインストール手順とを情報処理装置に実行させる必要がある。
【0016】
このような本発明のインストールプログラムを情報処理装置が実行すると、画像形成装置と情報処理装置との接続形態に従って動作モードを設定し、その設定された動作モードにて画像形成装置を動作させるように、ドライバがインストールされる。
【0017】
したがって、本発明のインストールプログラムによれば、画像形成装置にて画像形成を実行する度に、各動作モードでの動作に必要な設定を入力することが無くなり、ユーザの負担を軽減することができる。
【0018】
さらに、本発明のインストールプログラムでは、ドライバをインストールする時点での接続形態に従って動作モードを設定するため、例えば、セキュアモードの存在そのものを知らないユーザや、動作モードの設定の仕方を知らないユーザであっても、画像形成装置の使用環境によって、動作モードが設定されることになる。つまり、本発明のインストールプログラムによれば、ユーザが有している画像形成装置や情報処理装置についての知識量に関わらず、画像形成装置と情報処理装置との接続形態に応じて適切な動作モードを設定することができる。
【0019】
ところで、接続形態が、一台の情報処理装置が画像形成装置を専有している可能性の高いローカル接続であれば、画像形成装置で記録媒体に形成される画像の機密保持が容易であることから、画像形成装置は、通常モードで使用される可能性が高い。
【0020】
このため、本発明のインストールプログラムにおける動作モード設定手順は、請求項3に記載のように、接続形態検出手順での検出の結果、接続形態がローカル接続であれば、モード設定を通常モードに設定する処理を情報処理装置に実行させるように作成されていることが望ましい。
【0021】
このように作成された本発明のインストールプログラムによれば、不必要にセキュアモードに設定されることを防止でき、画像形成の実行時のユーザの手間を省くことができる。
【0022】
なお、ここで言うローカル接続とは、画像形成装置と情報処理装置とを1対1に接続するものであり、例えば、USBケーブルや、SCSIケーブル等のケーブルを介しての接続である。
【0023】
また、接続形態が、複数台の情報処理装置が一台の画像形成装置を共有している可能性の高いネットワーク接続であれば、通常モードで画像形成を実施すると、記録媒体に形成される画像の機密保持が困難であるものと考えられるため、画像形成装置は、セキュアモードで使用される可能性が高い。
【0024】
このため、本発明のインストールプログラムにおける動作モード設定手順は、請求項4に記載のように、接続形態検出手順での検出の結果、接続形態がネットワーク接続であれば、モード設定をセキュアモードに設定する処理を情報処理装置に実行させるように作成されていても良い。
【0025】
したがって、本発明のインストールプログラムによれば、記録媒体に形成される画像の機密をより確実に保持できる。
さらに、本発明のインストールプログラムは、設定入力手順にて、接続形態検出手順での検出の結果、接続形態がネットワーク接続であれば、セキュアモード、または通常モードのいずれかの選択を、情報処理装置のユーザに入力させる処理を情報処理装置に実行させ、さらに、動作モード設定手順にて、設定入力手順で入力された選択をモード設定として設定する処理を情報処理装置に実行させるように作成されていても良い。
【0026】
このように作成された本発明のインストールプログラムによれば、画像形成装置の使用環境に応じて、動作モードをユーザに選択させることができ、利便性をより向上させることができる。
【0027】
特に、本発明のインストールプログラムによれば、動作モードをユーザに選択させているため、画像形成装置の動作モードの一つとしてセキュアモードが含まれていることを、ユーザに確実に認識させることができる。
【0028】
なお、画像形成装置が、印刷データを供給したユーザを識別するための識別情報を付加された印刷データを取得し、外部から入力された情報である入力情報と、識別情報とが一致した場合、ユーザ認証に成功したものとするように構成されている場合、本発明のインストールプログラムは、請求項6に記載のように、動作モード設定手順にてセキュアモードが設定されると、情報処理装置から画像形成装置に印刷データを供給する際に予め設定された識別情報である固定識別情報を印刷データに付加する固定設定、または情報処理装置から画像形成装置に印刷データを供給する毎に情報処理装置のユーザに入力させた識別情報である入力識別情報を印刷データに付加する逐次設定のいずれかの選択を、ユーザに入力させる識別設定入力手順を情報処理装置に実行させるように作成されていることが望ましい。
【0029】
このように作成された本発明のインストールプログラムによれば、固定設定か逐次設定かをユーザに選択させることができる。このため、例えば、給料明細等の機密保持の必要性が高い画像を形成するユーザは、逐次設定を選択して、識別情報を一回一回変更することにより、画像形成装置にて形成される画像の機密をより確実に保持することができる。
【0030】
さらには、本発明のインストールプログラムは、請求項7に記載のように、識別情報入力手順にて、識別設定入力手順にて固定設定が入力された場合、ユーザに識別情報を入力させる処理を情報処理装置に実行させ、さらに、インストール手順にて、識別情報入力手順で入力された識別情報に固定して、ドライバを情報処理装置にインストールさせるように作成されていても良い。
【0031】
このように作成された本発明のインストールプログラムによれば、画像形成の実行時に識別情報をユーザが入力する手間を省くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
〈プリントシステムについて〉
図1は、本発明が適用されたインストールプログラムによりデバイスドライバがインストールされる情報処理装置を含むプリントシステムの概略構成を示したブロック図である。
【0033】
プリントシステム1は、印刷データを生成する複数の情報処理装置20と、情報処理装置20で生成された印刷データに基づいて記録媒体に画像を形成する少なくとも1つの画像形成装置30とを備える。それらの情報処理装置20と、画像形成装置30とは、ローカルエリアネットワーク(LAN、即ち、LANケーブルや、無線LANによって)に接続されている。なお、プリントシステム1は、一つの情報処理装置20と、一つの画像形成装置30とが、USBケーブルによって接続されたものでも良い。
【0034】
このプリントシステム1では、情報処理装置20が後述するデバイスドライバを実行することにより、印刷データを生成すると共に、生成した印刷データを画像形成装置30へと送信する。すると、その印刷データを取得(受信)した画像形成装置30は、印刷データに基づいて、記録媒体に画像を形成する。
〈画像形成装置について〉
このうち、画像形成装置30は、印刷データに基づく画像を用紙等の記録媒体に印刷する記録部31と、USBケーブルを介して外部の情報処理装置20や、デジタルカメラ等の外部機器と画像情報の入出力を行うUSBインターフェース(I/F)33と、ローカルエリアネットワークを介して情報処理装置20と情報の入出力を行う双方向通信インターフェース(I/F)35とを備えている。さらに、画像形成装置30は、各種設定や指令を入力するためのカーソルキーやスイッチ、及び各種メニュー画面や、利用者が入力した内容やエラー表示などを行う表示パネルからなる操作部38と、操作部38を介して入力される設定や指令に従って、装置各部(即ち、記録部31、USBI/F33、双方向通信I/F35等)を制御する制御装置36とを備えている。
【0035】
制御装置36は、プログラムを格納するROMと、一時的にデータを格納するRAMと、電源が切断されても保持する必要のあるデータを格納するNVRAMと、プログラムに従って処理を実行するCPUとを備えている。
【0036】
このうち、ROMには、情報処理装置20から取得した印刷データに従って、画像形成装置30の動作形成を示す動作モードを決定し、その決定された動作モードにて印刷データに基づく画像を記録媒体に印刷する画像形成処理を実行するための印刷処理プログラムが格納されている。
【0037】
なお、本実施形態では、動作モードとして、印刷データが取得されると、印刷データを情報処理装置20から画像形成装置30へ発信した発信者(ユーザ)を未認証のまま画像を形成する通常モード(本発明の通常モードに相当)と、印刷データが取得され、かつ印刷データの発信者が認証されると画像を形成するセキュアモード(本発明のセキュアモードに相当)が用意されている。即ち、画像形成装置30は、印刷データに基づく記録媒体への印刷を実行する際の動作モードとして、通常モードと、セキュアモードとの少なくとも二つを有した周知のプリンタである。
【0038】
印刷データの認証については、後述する。
ところで、印刷データは、デバイスドライバを情報処理装置20が実行することにより生成されるものであり、図3に示すように、画像形成装置30を制御するための情報が記述されたヘッダ部と、周知のページ記述言語等により、記録媒体に形成される画像(即ち、印刷内容)が表されたデータ部とから構成されている。
【0039】
このうち、ヘッダ部には、画像形成装置30の動作モード(即ち、通常モード、セキュアモードのいずれで画像形成するのか)を指定する動作フラグが設定されるフラグ領域と、セキュアモードが指定された際に、印刷データの発信者を表すユーザIDが記述されるID領域と、セキュアモードが指定された際に、印刷データの発信者を識別するための識別情報(パスワード)が記述されるパスワード領域とが設定されている。
【0040】
つまり、画像形成装置30では、情報処理装置20から取得した印刷データ中の動作フラグが、通常モードを指定していれば、印刷データを取得すると直ちに印刷(以下、通常モードでの印刷を通常印刷と称す)を実行する。一方、情報処理装置20から取得した印刷データ中の動作フラグが、セキュアモードを指定していれば、画像形成装置30(制御装置36)は、図6に示すような表示画面を操作部38の表示パネルに表示し、操作部38を介して受け付けられた情報(例えば、印刷ジョブの選択や、パスワードの入力)に従って、印刷データの発信者が認証されると、制御装置36のNVRAMに記憶されていた印刷データに基づく印刷(以下、セキュアモードでの印刷をセキュア印刷と称す)を実行する。なお、ここで言う発信者が認証されるとは、画像形成装置30の利用者が選択した印刷データのヘッダ部に記述されたパスワードと、操作部38を介して入力された情報とが一致したことを示す。
〈情報処理装置の構成〉
次に、情報処理装置について説明する。
【0041】
図1に示すように、情報処理装置20は、CD−ROMや、DVD−ROM等に記憶されたプログラムやデータ等を読み出すデータ読出装置6と、プログラムやデータ等を記憶する補助記憶装置5と、当該情報処理装置20を動作させるために必要な各種情報を入力するための操作部7と、画像を表示するための表示部8とを備えている。さらに、情報処理装置20は、当該情報処理装置20を構成する各部(例えば、データ読出装置6や操作部7等)を制御する制御部10と、当該情報処理装置20をローカルエリアネットワークに接続するためのネットワークインターフェース(ネットワークI/F)9と、USBケーブルを介して外部機器と情報の入出力を行うUSBインターフェース(I/F)14とを備えている。即ち、情報処理装置20は、いわゆるパーソナルコンピュータ(ただし、ここでは、操作部7や表示部8を含めた広義な意味で使用する)として構成された周知のものである。
【0042】
このうち、操作部7は、マウスやキーボード等の周知の外部入力装置からなり、各種情報を入力するため、USBI/F14等の接続部を介して制御部10に接続されている。
また、表示部8は、液晶ディスプレイ等の周知の表示デバイスからなり、制御部10から出力される画像を表示するため、ビデオボード(図示せず)等の接続部を介して制御部10に接続されている。その表示部8には、パーソナルコンピュータが有する周知のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)機能により、各種情報が入力されるユーザーインタフェース画面やマウスポインタ等が表示される。
【0043】
さらに、制御部10は、電源を切断しても記憶内容を保持する必要のあるデータを記憶するROM12と、補助記憶装置5から転送されたデータ(プログラム)や、処理途中で一時的に生じたデータを格納するRAM13と、ROM12やRAM13に記憶されたプログラムを実行するCPU11とを備えている。
【0044】
そして、補助記憶装置5は、高容量ディスクと読取装置とが一体に構成された周知のハードディスクドライブ(HDD)である。この補助記憶装置5には、OSやアプリケーションプログラムの動作に必要な各種システムファイルが記憶されたシステムフォルダと、システムフォルダに記憶されたOSやアプリケーションプログラムを動作するための情報が記憶されたレジストリとが少なくとも設けられている。
【0045】
さらに、情報処理装置20には、複数の処理を同時に実行するマルチタスク機能を有した周知のオペレーティングシステム(以下、OSとする)がインストールされており、OSの環境下において、文書データ作成プログラムや画像処理プログラム等のアプリケーションプログラムや、デバイスドライバ、インストールプログラム(いわゆるインストーラ、本発明のインストールプログラムに相当)が作動する。
〈デバイスドライバ、及びインストールプログラムについて〉
次に、画像形成装置30を制御するためのデバイスドライバ、及びそのデバイスドライバを情報処理装置20にインストールするためのインストールプログラムをまとめたインストールパッケージについて説明する。
【0046】
ここで、図2は、インストールパッケージの概略を説明するための説明図である。
インストールパッケージ60は、アプリケーションプログラムと連動して印刷データを生成することに加えて、画像形成装置30を制御するためのデバイスドライバ61と、情報処理装置20をはじめとするパーソナルコンピュータにデバイスドライバ61をインストールするためのインストールプログラム65とから構成されている。
【0047】
なお、本実施形態におけるインストールパッケージ60は、一つの可搬型の記憶媒体(例えば、CD−ROMや、DVD−ROM)に格納された状態でソフトウェア提供者から配布され、情報処理装置20のデータ読出装置6のような各記憶媒体に対応する読取装置から読み出される。
【0048】
ちなみに、ここで言うデバイスドライバ61のインストールとは、以下のことを行う周知の処理である。
即ち、画像形成装置30を制御する時(即ち、デバイスドライバ61の動作時)に情報処理装置20が参照する設定ファイルが作成され、その作成された設定ファイルと、デバイスドライバ61に含まれ、画像形成装置30を制御するためのドライバ構成ファイルとが、OSが管理する補助記憶装置5の特定の場所(例えば、システムフォルダ)に格納される。これと共に、それらのファイルと画像形成装置30との対応関係(例えば、ファイルの参照先)等からなるデバイス情報がレジストリに登録される。
【0049】
なお、設定ファイルには、デバイスドライバ61の実行時に表示部8に出力されるユーザーインタフェース画面中の表示言語についての設定を格納する言語設定ファイルと、デバイスドライバ61を実行して、印刷データのヘッダ部を作成する時に参照される情報を格納するセキュア設定ファイルとが少なくとも含まれている。
【0050】
このうち、セキュア設定ファイルには、デフォルトで設定された動作モードを表す(即ち、動作フラグの指定内容を決定する)動作設定フラグが格納される動作設定と、デフォルトで設定された動作モードの変更を、デバイスドライバ61の実行時に受け付け可能であるか否かを示す切替フラグを格納する切替設定と、デバイスドライバ61の実行時に、ユーザを識別するための識別情報を印刷データのヘッダ部に記述するために参照されるパスワード設定とが含まれている。
【0051】
さらに、設定ファイルには、これらのファイルの他に、画像形成装置30のIPアドレス等に基づく出力ポートや、画像形成装置30を使用する時の制御設定等が含まれている。
【0052】
つまり、本実施形態において画像形成装置30に対応するデバイスドライバ61がインストールされた場合には、図2に示すように、デバイスドライバ61を構成するドライバ構成ファイル、及び設定ファイルがシステムフォルダに格納され、デバイス情報がレジストリに登録されることになる。
〈インストール処理について〉
次に、インストールプログラムに従ってCPU11が実行するインストール処理について説明する。
【0053】
ここで、図4は、インストール処理の処理手順を示したフローチャートである。
このインストール処理は、データ読出装置6にてインストールパッケージが読み出されるとCPU11により実行されるものである。図4に示すように、インストール処理が実行されると、まず、S110では、ユーザーインタフェース画面中の表示言語を選択するための設定入力画面を表示部8に表示する。そして、設定入力画面を介してユーザによる表示言語の選択を受け付けると、S120へと進む。
【0054】
なお、設定入力画面とは、操作部7を介して入力を受け付けるために表示部8に表示されるユーザーインタフェース画面である。また、S110で選択可能な表示言語としては、例えば、日本語、英語、フランス語、スペイン語、アラビア語、北京語等がある。
【0055】
続くS120では、画像形成装置30と、情報処理装置20との接続形態を選択するための設定入力画面を表示部8に表示する。そして、設定入力画面を介してユーザによる接続形態の選択を受け付けると、S130へと進む。具体的に、本実施形態において、選択可能な接続形態としては、ローカルエリアネットワークを介した接続(以下、ネットワーク接続とする)と、USBケーブルを介した接続(以下、ローカル接続とする)とがある。
【0056】
そして、S130では、S120で選択された接続形態がネットワーク接続であるか否かを判定し、判定の結果、ネットワーク接続であれば、S140へと進む。
そのS140では、デバイスドライバ61をインストールするためのフォルダ(いわゆるインストール先フォルダ)をシステムフォルダ内に作成し、可搬型の記憶媒体から取得したドライバ構成ファイルを、作成したインストール先フォルダに格納する。さらに、設定ファイルを格納するための領域を補助記憶装置5に確保すると共に、設定ファイル中の出力ポートや、制御設定を設定ファイル内に格納する。
【0057】
続くS150では、画像形成装置30をデフォルトで動作させる時の動作モードを、情報処理装置20のユーザに選択させるための設定入力画面(以下、セキュア印刷設定画面とする)を表示部8に表示する。そして、セキュア印刷設定画面を介してユーザにより選択された動作モードを受け付けると、S160へと進む。
【0058】
なお、本実施形態におけるセキュア印刷設定画面は、図5に示すように、デフォルトでの動作モードを通常モードとするのか、セキュアモードとするのかの選択を受け付けるための動作モード選択欄51と、動作モード選択欄51にてセキュアモードが選択された時に、常時セキュアモードとするのか、セキュアモードとするか否かの決定を印刷(以下では、この印刷を選択セキュアモードと称す)を実行する時点で受け付けるのかについての選択(以下、この選択を実行形態の選択とする)を受け付ける実行選択欄52と、実行選択欄52にて常時セキュアモードが選択された時に、識別情報を受け付けるパスワード入力欄53と、入力が完了したことを示す「次へ」ボタン54とを少なくとも備えている。
【0059】
なお、動作モード選択欄51は、通常モード(図中、「セキュア印刷 OFF」)、セキュアモード(図中、「セキュア印刷 ON」)の選択をチェックボックスへの入力により受け付けるように構成されている。そして、実行選択欄52は、動作モード選択欄51にてセキュアモードの設定が選択されると、実行形態の選択(即ち、常時セキュアモード、選択セキュアモードの選択)をラジオボタンの入力により受け付け可能なように構成されている。また、パスワード入力欄53は、実行選択欄52にて常時セキュアモードが選択されると、操作部7を介して、数字や文字の入力を受け付け可能なように構成されている。
【0060】
そして、本実施形態では、「次へ」ボタン54が押下された時に、各欄51,52,53に入力(選択)されていた内容を受け付ける。
続くS160では、S150で受け付けた内容のうち、動作モード選択欄51に入力された内容(即ち、動作モード)がセキュアモードであるか否かを判定し、判定の結果、選択された動作モードがセキュアモードであれば、S170へと進む。
【0061】
そのS170では、S150で受け付けた内容のうち、実行選択欄52に入力された内容が常時セキュアモードであるか否かを判定し、判定の結果、選択された実行形態が常時セキュアモードであれば、S180へと進む。
【0062】
そして、S180では、S150で受け付けた内容に従って、動作設定フラグをハイレベル、切替フラグをローレベルとする。
なお、動作設定フラグは、ハイレベルであれば、デフォルトでの動作モードがセキュアモードとなり、ローレベルであれば、デフォルトでの動作モードが通常モードとなることを表す。また、切替フラグは、ハイレベルであれば、デバイスドライバの実行時に、デフォルトで設定された動作モードの変更を受け付け可能であることを、ローレベルであれば、デフォルトで設定された動作モードの変更を受け付け不可能であること(即ち、変更が禁止されていること)を表す。
【0063】
続くS190では、S150で受け付けた内容のうち、パスワード入力欄53に識別情報(パスワード)が入力されているか否かを判定し、判定の結果、識別情報が入力されていれば、S200へと進む。
【0064】
そのS200では、パスワード入力欄53に入力された識別情報を常時固定して使用する(本発明の固定設定に相当)ように、その入力された識別情報をファイル内に収めたパスワード設定を作成し、作成されたパスワード設定を設定ファイル内に格納する。そして、その後、S250へと進む。
【0065】
一方、S190での判定の結果、パスワード入力欄53に識別情報が入力されていなければ、印刷データのヘッダ部を生成する(即ち、セキュア印刷にて印刷を実行する)毎に、識別情報を入力するもの(本発明の逐次設定に相当)として、S200を実行することなく、即ち、パスワード設定を作成することなく、S250へと進む。
【0066】
なお、S170での判定の結果、S150で選択された実行形態が常時セキュアモードでなければ、即ち、選択セキュアモードであるものと判定されれば、S210へと進む。
そのS210では、S150で受け付けた内容に従って、切替フラグをハイレベル、動作設定フラグをハイレベルとして、その後、S250へと進む。
【0067】
また、S160での判定の結果、S150で受け付けた動作モードがセキュアモードではないもの、即ち、通常モードであるものと判定された場合、S220へと進む。
そしてS220では、S150で受け付けた内容に従って、切替フラグをハイレベル、動作設定フラグをローレベルとして、その後、S250へと進む。
【0068】
一方、S130での判定の結果、S120で選択された接続形態がローカル接続であれば、S230へと進む。
そのS230では、インストール先フォルダをシステムフォルダ内に作成し、可搬型の記憶媒体から取得したドライバ構成ファイルを、作成したインストール先フォルダに格納する。これと共に、設定ファイルを格納するための領域を補助記憶装置5に確保し、さらに、言語設定ファイルや、制御設定等、設定ファイル中のセキュア設定ファイル以外を格納する。
【0069】
続くS240では、切替フラグをローレベルとし、動作設定フラグをローレベルとして、S250へと進む。
S250では、このS250に進んだ時点で設定されている切替フラグ、及び動作設定フラグの内容を、それぞれ切替設定、動作設定に書き込む。さらに、デバイス情報をレジストリに登録する。
【0070】
即ち、S180を経由してS250へと進んだ場合には、ローレベルな切替フラグを切替設定として格納すると共に、ハイレベルな動作設定フラグを動作設定として格納する。また、S210を経由してS250へと進んだ場合には、ハイレベルな切替フラグを切替設定として格納すると共に、ハイレベルな動作設定フラグを動作設定に格納する。
【0071】
さらに、S220を経由してS250へと進んだ場合には、ハイレベルな切替フラグを切替設定に格納すると共に、ローレベルな動作設定フラグを動作設定に格納する。また、S240を経由してS250へと進んだ場合には、ローレベルな切替フラグを切替設定に格納すると共に、ローレベルな動作設定フラグを動作設定に格納する。
【0072】
そして、その後、本インストール処理を終了する。
つまり、本実施形態のインストール処理を実行した時に、S180を経由した(即ち、ネットワーク接続であり、常時セキュアモードが選択された)場合、デバイスドライバ61がインストールされた情報処理装置20では、デフォルトでの動作モードとしてセキュアモードが設定されることになる。
【0073】
また、インストール処理を実行した時に、S240を経由した(即ち、ローカル接続である)場合、デバイスドライバ61がインストールされた情報処理装置20では、デフォルトでの動作モードとして通常モードが設定されることになる。
【0074】
一方、インストール処理を実行した時に、S210や、S220を経由して(即ち、ネットワーク接続であるものの常時セキュアモードが設定されずに)デバイスドライバ61がインストールされた情報処理装置20では、画像形成装置30での印刷を実行する毎に、動作モードが選択されるものとして、デフォルトで設定された動作モードを変更可能なようにしている。
【0075】
したがって、このようにデバイスドライバ61がインストールされた情報処理装置20にて、デバイスドライバ61が実行されると、情報処理装置20は、まず、切替設定に格納されている切替フラグを確認する。
【0076】
その確認の結果、切替フラグがローレベルであれば、動作設定に格納されている動作設定フラグを確認し、動作設定フラグがローレベルであれば、通常モードを指定した動作フラグをヘッダ部に記述した印刷データを作成して、その作成した印刷データを画像形成装置30に出力する。
【0077】
一方、動作設定フラグがハイレベルであれば、セキュアモードを指定した動作フラグと、デバイスドライバ61を実行した情報処理装置20に予め割り当てられたユーザIDとをヘッダ部に記述した印刷データを生成する。さらに、パスワード設定内に識別情報が格納されていれば、その格納されている識別情報をパスワードとしてヘッダ部に記述し、パスワード設定内に識別情報が格納されていなければ、デバイスドライバ61を実行した時に、例えば、ユーザーインターフェース画面等を介して受け付けた識別情報をパスワードとしてヘッダ部に記述した印刷データを作成する。そして、作成した印刷データを画像形成装置30に出力する。
【0078】
なお、切替フラグの確認の結果、切替フラグがハイレベルであれば、例えば、ユーザーインターフェース画面等を介して受け付けた動作モードを指定した動作フラグと、ユーザIDと、パスワードとをヘッダ部に記述した印刷データを作成し、その作成した印刷データを画像形成装置30に出力する。
【0079】
なお、本実施形態のインストール処理におけるS130での判定が本発明の接続形態検出手順に相当し、インストール処理におけるS180,S210,S220が本発明の動作モード設定手順に相当し、インストール処理におけるS150が本発明の設定入力手順、識別設定入力手順、識別情報入力手順に相当し、S140,S230,S250が本発明のインストール手順に相当する。
【0080】
以上説明したように、本実施形態のインストール処理では、情報処理装置20と画像形成装置30との接続形態が、複数の情報処理装置20が同一の画像形成装置30を共有する可能性のあるネットワーク接続である場合には、ユーザーインタフェース画面を介して、デフォルトでの動作モードをユーザに選択させている。これに対し、接続形態が、情報処理装置20と画像形成装置30とが1対1に接続されたローカル接続である場合には、画像形成装置30で記録媒体に形成される画像の機密保持が容易であるため、デフォルトでの動作モードを自動的に通常モードとしている。
【0081】
したがって、本実施形態のインストールプログラムを実行することによって、デバイスドライバ61がインストールされた情報処理装置20では、情報処理装置20と画像形成装置30との接続形態に従って、通常モード、セキュアモードのいずれかが、デフォルトで設定されることになる。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態のインストールプログラムによれば、プリントシステム1の使用状況に応じて、デフォルトでの動作モードとして適切なものを設定することができる。
【0082】
この結果、本実施形態のインストールプログラムによれば、画像形成装置30にて印刷を実行する度に、各動作モードでの動作に必要な設定を入力することが無くなり、ユーザの手間(即ち、負担)を軽減することができる。
【0083】
さらに、本実施形態のインストールプログラムによれば、接続形態がローカル接続であれば、自動的に通常モードに設定されるため、不必要にセキュアモードに設定されることを防止でき、画像形成の実行時に認証する手間を省くことができる。
【0084】
なお、本実施形態のインストールプログラムでは、デフォルトでの動作モードとしてセキュアモードが選択されると、固定設定か逐次設定かをユーザに選択させている。
このため、例えば、給料明細等の機密保持の必要性が高い画像を印刷するユーザは、逐次設定を選択し、一回一回識別情報を入力することで、画像形成装置にて形成される画像の機密をより確実に保持することができる。
【0085】
一方、固定設定が選択された場合には、セキュアモードでの印刷実行時に、印刷データに記述される識別情報を情報処理装置20にてユーザが入力する手間を省くことができる。
【0086】
さらに、本実施形態のインストールプログラムでは、ドライバをインストールする時点で、デフォルトで設定する動作モードを選択するための設定入力画面を表示し、デフォルトでの動作モードをユーザに入力させている。
【0087】
このため、本実施形態のインストールプログラムによれば、動作モードの一つとしてセキュアモードが存在することを、確実にユーザに認識させることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
【0088】
例えば、上記実施形態のインストール処理におけるS150、S160では、動作モードの選択をユーザに入力させたが、接続形態がネットワーク接続であれば、デフォルトでの動作モードを自動的にセキュアモードとするようにしても良い。つまり、インストール処理におけるS150,S160は省略されていても良い。
【0089】
このように、デフォルトでの動作モードを自動的にセキュアモードとすることで、画像形成装置30で記録媒体に形成される画像の機密をより確実に保持できる。
これは、複数台の情報処理装置が一台の画像形成装置を共有している可能性の高いネットワーク接続において、通常モードで画像形成を実施すると、記録媒体に形成される画像の機密保持が困難であるため、セキュアモードで印刷される可能性が高いためである。
【0090】
また、上記実施形態のプリントシステム1では、切替フラグを設定することで、デフォルトで設定された動作モードを変更可能なようにしたが、これに限るものではなく、例えば、デフォルトで設定された動作モードで永久的に固定するようにしても良い。つまり、切替フラグは、省略されていても良い。
【0091】
なお、上記実施形態におけるインストール処理では、S120でユーザに選択させた選択結果を接続形態として検出していたが、接続形態の検出方法は、これに限るものではなく、ネットワークI/F9にLANケーブル等が接続されていることや、USBI/F14にUSBケーブル等が接続されていることを電気的に検出し、LANケーブル等がネットワークI/F9に接続されていれば、接続形態がネットワーク接続であるものと判定し、USBケーブル等がUSBI/F14に接続されていれば、接続形態がローカル接続であるものと判定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】プリントシステムの概略構成を示したブロック図である。
【図2】インストールパッケージを説明するための説明図である。
【図3】印刷データを説明するための説明図である。
【図4】インストール処理の処理手順を示したフローチャートである。
【図5】セキュア印刷設定画面を説明するための説明図である。
【図6】セキュア印刷時に表示パネルに表示される画面を例示した図である。
【符号の説明】
【0093】
1…プリントシステム 5…補助記憶装置 6…データ読出装置 7…操作部 8…表示部 9…ネットワークI/F 10…制御部 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…USBI/F 20…情報処理装置 30…画像形成装置 31…記録部 36…制御装置 38…操作部 60…インストールパッケージ 61…デバイスドライバ 65…インストールプログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置から取得した印刷データに基づいて記録媒体への画像形成を実行する際の動作モードとして、ユーザ認証に成功すると前記画像形成を実行するセキュアモード及び前記ユーザ認証を行わずに前記画像形成を実行する通常モードを少なくとも有する画像形成装置を制御するためのドライバを前記情報処理装置にインストールするインストール方法であって、
前記画像形成装置と前記情報処理装置との接続形態が、複数の情報処理装置が同一の画像形成装置を共有する可能性のあるものである場合、前記セキュアモードにて前記画像形成装置を動作させる設定で、前記ドライバをインストールするインストール手順
を備えることを特徴とするインストール方法。
【請求項2】
情報処理装置から取得した印刷データに基づいて記録媒体への画像形成を実行する際の動作モードとして、ユーザ認証に成功すると前記画像形成を実行するセキュアモード及び前記ユーザ認証を行わずに前記画像形成を実行する通常モードを少なくとも有する画像形成装置を制御するためのドライバを前記情報処理装置にインストールするためのインストールプログラムであって、
前記画像形成装置と前記情報処理装置との接続形態を検出する接続形態検出手順と、
前記接続形態検出手順での検出結果に基づいて、前記通常モード、または前記セキュアモードのいずれかを、前記画像形成装置を動作させるモード設定として設定する動作モード設定手順と、
前記動作モード設定手順で設定されたモード設定で、前記ドライバを前記情報処理装置にインストールさせるインストール手順と
を前記情報処理装置に実行させるためのインストールプログラム。
【請求項3】
前記動作モード設定手順は、
前記接続形態検出手順での検出の結果、前記接続形態がローカル接続であれば、前記モード設定を前記通常モードに設定する処理を前記情報処理装置に実行させることを特徴とする請求項2に記載のインストールプログラム。
【請求項4】
前記動作モード設定手順は、
前記接続形態検出手順での検出の結果、前記接続形態がネットワーク接続であれば、前記モード設定を前記セキュアモードに設定する処理を前記情報処理装置に実行させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のインストールプログラム。
【請求項5】
前記接続形態検出手順での検出の結果、前記接続形態がネットワーク接続であれば、前記セキュアモード、または前記通常モードのいずれかの選択を、前記情報処理装置のユーザに入力させる処理を前記情報処理装置に実行させる設定入力手順を有し、
前記動作モード設定手順は、
前記設定入力手順で入力された選択を前記モード設定として設定する処理を前記情報処理装置に実行させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のインストールプログラム。
【請求項6】
前記画像形成装置は、前記印刷データを供給したユーザを識別するための識別情報を付加された印刷データを取得し、外部から入力された情報である入力情報と、前記識別情報とが一致した場合、前記ユーザ認証に成功したものとするように構成されており、
前記動作モード設定手順で前記セキュアモードが設定された場合、前記情報処理装置から前記画像形成装置に前記印刷データを供給する際に予め設定された前記識別情報である固定識別情報を前記印刷データに付加する固定設定、または前記情報処理装置から前記画像形成装置に印刷データを供給する毎に前記情報処理装置のユーザに入力させた前記識別情報である入力識別情報を前記印刷データに付加する逐次設定のいずれかの選択を、前記ユーザに入力させる識別設定入力手順を前記情報処理装置に実行させることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれかに記載のインストールプログラム。
【請求項7】
前記識別設定入力手順にて前記固定設定が入力された場合、前記ユーザに前記識別情報を入力させる処理を前記情報処理装置に実行させる識別情報入力手順を有し、
前記インストール手順は、
前記識別情報入力手順で入力された識別情報を前記固定識別情報に設定して、前記ドライバを前記情報処理装置にインストールさせることを特徴とする請求項6に記載のインストールプログラム。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−86905(P2009−86905A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−254351(P2007−254351)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】