説明

インタフェースカード利用システム、装置およびインタフェースカードの管理運用方法

【課題】故障したインタフェースカードが修理されずに再利用されることを防ぐ。
【解決手段】インタフェースカードのシリアル番号として、個体識別情報と修理する毎に更新される修理履歴情報とを含む情報を用い、インタフェースカードを実装可能な装置200は、シリアル番号を読み出すシリアル番号読出手段201と、現在故障中のインタフェースカードのシリアル番号を保持する故障カード情報記憶手段202と、インタフェースカードの故障を検出すると、監視装置100にシリアル番号を通知するカード故障通知手段203と、故障カード情報記憶手段202に保持されている情報に基づき、実装されたインタフェースカードが故障中であるか否かを判定するカード故障判定手段204とを含み、監視装置100は、ネットワーク配下の全ての装置200に、故障中のシリアル番号を通知する故障カード情報更新手段101とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インタフェースカードを利用する装置と監視装置とを備えたインタフェースカード利用システム、インタフェースカード利用装置およびインタフェースカードの管理運用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
入出力インタフェースを拡張するためのインタフェースカードを装置に実装することで、その装置に機能追加や構成変更を行うことができる。このようなインタフェースカードが故障した場合、代替のインタフェースカードと交換するとともに、故障したインタフェースカードを工場で修理し再利用することが行われている。この場合、故障したインタフェースカードであることを示すラベルを貼ったり、インベントリ情報を記録したり、故障解析を行う等の作業の際に、正常なインタフェースとの混在を引き起こしやすい状況が生まれる。その結果、故障インタフェースカードが再利用され、後にシステム障害を起こすリスクを抱えてしまうことがある。
【0003】
実際に、故障インタフェースカードの再利用を起因とする事故が度々起こっていることからも、故障したインタフェースカードが修理されずに再利用されることを完全に防ぐ仕組みが必要である。
【0004】
故障インタフェースカードの管理運用方法に関連して、例えば、特許文献1には、パッケージの製造番号情報をキーとして、このパッケージに以前発生した障害情報があるか否かを調査し、障害情報があった場合には読み出した以前の障害情報とパッケージ障害監視処理部が新たに検出した障害情報とから適切な障害復旧方法を決定するパッケージ障害判定方式が記載されている。
【0005】
また、例えば、特許文献2には、1つ以上のPCIスロットを持つPCIBOXを接続する情報処理装置におけるPCIカードの障害管理方式が記載されている。特許文献2に記載されているPCIカード障害管理方式は、PCIカード関連のインタフェース障害が発生した場合に、PCIBOXの障害に関連する被疑対象となるPCIカードを特定する情報とPCIカードを装着するPCIスロットのロケーション情報を取得して当該情報処理装置に障害情報として記憶する。
【0006】
また、例えば、特許文献3には、伝送装置を監視制御する通信装置における、接続先の伝送装置を構成する基板などの部品の管理方法が記載されている。特許文献3に記載されている通信装置は、情報書き込み部により、伝送装置に実装された基板にもうけら得た情報記録部にシリアル番号を書き込む。そして、その書き込まれた情報シリアル番号を、当該基板に対する実装または未実装の操作が行われたこうを検知した時に自動的に読み出し、読み出したシリアル番号を、実装または未実装の操作が行われた日付時刻の情報や基板が実装されているまたは実装されていた物理的位置を示すロケーション番号と対応づけて履歴情報として保持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平08−171497号公報
【特許文献2】特開2006−268515号公報
【特許文献3】特開2003−318929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
故障インタフェースカードの管理運用において、具体的には次のような課題がある。(1)故障したインタフェースカードと正常なインタフェースカードはラベル等の特別な識別子をつけて管理しない限り、見た目での区別ができない。(2)故障したインタフェースカードを装置に再度実装した場合、正常に動作することがある。(3)一度故障したインタフェースカードは一般的に工場で修理し再利用するが、人為的ミスにより修理されずに再度使用されてしまうことがある。(4)故障によっては正常に起動したり起動しなかったりすることがある。(5)故障したインタフェースカードが例え次に正常動作したとしても、いずれ障害が再発し障害を引き起こす可能性がある。
【0009】
特許文献1に記載されているパッケージ障害判定方式は、一つの装置内で過去の障害情報から自己復旧するための方式である。従って、ネットワーク内でパッケージを共用使用する環境であって障害発生時にはパッケージを修理に出すような環境に、本判定方式を適用させたとしても、上記課題をすべて解決することはできない。
【0010】
また、特許文献2に記載されているPCIカード障害管理方式では、記憶装置に記憶させた障害情報を用いて、同様の障害が起きた場合にオペレータにアラーム通知をして障害解析に役立てることができる。しかし、特許文献2に記載されているPCIカード障害管理方式は、修理後に関しては考慮していない。
【0011】
また、特許文献3に記載されている通信装置では、シリアル番号と実際の実装位置とを対応付けて記憶することで、ネットワーク内の伝送装置を構成する基板などの部品の管理の信頼性を向上させることができる。しかし、特許文献3に記載されている部品の管理方法は、通信装置だけでネットワーク内の部品の情報を管理するものであって、特許文献2と同様に、修理後に再利用される環境において、正常なインタフェースとの混在を引き起こしやすい状況や人為的ミスにより修理されずに再度使用されてしまう状況については考慮されておらず、このような状況に適切に対処できる手段は提供されていない。例えば、各装置が自動的に故障部品の再利用を防止できるわけではない。
【0012】
そこで、本発明は、故障したインタフェースカードが修理されずに再利用されることを完全に防ぐことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によるインタフェースカード利用システムは、インタフェースカードを実装可能なインタフェースカード利用装置と、インタフェースカード利用装置とネットワークを介して接続される監視装置とを備え、インタフェースカードは、シリアル番号として、当該インタフェースカードを識別するための個体識別情報と、当該インタフェースカードを修理する毎に更新される修理履歴情報とを含む情報を保持するシリアル番号記憶手段を有し、インタフェースカード利用装置は、インタフェースカードが実装された際に、当該インタフェースカードからシリアル番号を読み出すシリアル番号読出手段と、実装されているインタフェースカードの故障状態の検出または監視装置との通信によって、現在故障中のインタフェースカードのシリアル番号を保持する故障カード情報記憶手段と、インタフェースカードの故障を検出すると、監視装置にその旨とともに当該インタフェースカードのシリアル番号を通知するカード故障通知手段と、インタフェースカードが実装された際に、シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号と、故障カード情報記憶手段に保持されているシリアル番号とを照合して、実装されたインタフェースカードが故障中のインタフェースカードであるか否かを判定するカード故障判定手段とを含み、監視装置は、いずれかのインタフェースカード利用装置から故障発生の旨の情報を受信すると、ネットワーク配下の全てのインタフェースカード利用装置の故障カード情報記憶手段に、故障発生したインタフェースカードのシリアル番号を登録させるための通信処理を行う故障カード情報更新手段とを含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明によるインタフェースカード利用装置は、シリアル番号として、当該インタフェースカードを識別するための個体識別情報と、当該インタフェースカードを修理する毎に更新される修理履歴情報とを含む情報を保持するシリアル番号記憶手段を有するインタフェースカードを実装可能なインタフェースカード利用装置であって、インタフェースカードが実装された際に、当該インタフェースカードからシリアル番号を読み出すシリアル番号読出手段と、実装されているインタフェースカードの故障状態の検出またはネットワークを介して接続される監視装置との通信によって、現在故障中のインタフェースカードのシリアル番号を保持する故障カード情報記憶手段と、インタフェースカードの故障を検出すると、監視装置にその旨とともに当該インタフェースカードのシリアル番号を通知するカード故障通知手段と、インタフェースカードが実装された際に、シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号と、故障カード情報記憶手段に保持されているシリアル番号とを照合して、実装されたインタフェースカードが故障中のインタフェースカードであるか否かを判定するカード故障判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明によるインタフェースカードの管理運用方法は、インタフェースカードを実装可能なインタフェースカード利用装置と、インタフェースカード利用装置とネットワークを介して接続される監視装置とを備えたインタフェースカード利用システムに適用されるインタフェースカードの管理運用方法であって、インタフェースカードのシリアル番号として、当該インタフェースカードを識別するための個体識別情報と、当該インタフェースカードを修理する毎に更新される修理履歴情報とを含む情報を用い、インタフェースカード利用装置が、インタフェースカードが実装された際に、当該インタフェースカードからシリアル番号を読み出し、インタフェースカード利用装置が、実装されているインタフェースカードの故障状態の検出または監視装置との通信によって、現在故障中のインタフェースカードのシリアル番号を記憶装置に保持し、インタフェースカード利用装置が、インタフェースカードが実装された際に、読み出されたシリアル番号と、当該装置で保持されている故障中のインタフェースカードのシリアル番号とを照合して、実装されたインタフェースカードが故障中のインタフェースカードであるか否かを判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、故障したインタフェースカードが修理されずに再利用されることを完全に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のインタフェースカード利用システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】インタフェースカード3のシリアル番号の例を示す説明図である。
【図3】本発明のインタフェースカード利用システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明のインタフェースカード利用システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明のインタフェースカード利用システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の概要を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のインタフェースカード利用システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すインタフェースカード利用システムは、インタフェースカード3を実装することで機能追加や構成変更が可能な装置2と、監視装置1とを備える。図1に示す例では、2つの装置2(装置2−1と装置2−2)を備える例を示しているが、装置2はいくつであってもよい。なお、各装置2は、同じインタフェースカード3を使用可能とする。
【0019】
監視装置1は、各装置2と通信ネットワークを介して接続される。以下、監視装置1と各装置2との間に構築されるネットワークを監視ネットワークという。監視装置1は、監視ネットワーク配下の各装置2とデータのやりとりを行って、各装置2の実装状態やアラームの情報を収集したり、各装置2にシステム内で共用すべき情報を通知(送信)することによって、各装置2の監視・制御を行う。一般に、オペレータは、監視装置2を確認することにより、各装置2の状態を把握する。
【0020】
本実施形態において、監視装置1は、インベントリデータベース(インベントリDB)11と、ネットワークコントローラ12と、故障履歴データベース(故障履歴DB)13とを備える。
【0021】
インベントリDB11は、監視ネットワーク内の各装置2のインベントリ情報を保持する。このインベントリ情報には、少なくとも各装置2に実装されているインタフェースカードのシリアル番号の情報を含む。インベントリ情報は、この他に、装置2のハードウェア構成やインストールされているソフトウェアなどの情報を含んでいてもよい。
【0022】
また、故障履歴DB13は、故障したインタフェースカード3の情報を故障履歴情報として保持している。この故障履歴情報には、故障したインタフェースカード3の情報として、少なくともシリアル番号(フルバージョン)を含む。
【0023】
インタフェースカードのシリアル番号は、他のインタフェースカードと区別しうる固有のシリアル番号を持つのが一般的であるが、本発明のインタフェースカード3は、シリアル番号の番号体系として、当該インタフェースカードを他のインタフェースと区別するための個体識別部と、修理履歴部とを含む番号を付与する。図2は、本実施形態のインタフェースカード3のシリアル番号の例を示す説明図である。図2では、6桁の個体識別部と、3桁の修理履歴部とからなるシリアル番号の例が示されている。ここで、個体識別部は、製造時に付与される番号を示し、以降変更されない。逆に、修理履歴部は、修理するごとに値が変化する値である。例えば、図2に示す例では、修理が完了する毎に000〜999までの範囲でインクリメントされる。
【0024】
ネットワークコントローラ12は、監視ネットワーク配下の各端末2とのデータのやりとりを制御する制御部である。ネットワークコントローラ12の制御により、インベントリ情報の収集や、故障したインタフェースカードの情報(故障発生や修理完了などの状態に関する情報を含む)の収集や、各装置2の保持情報に対する同期制御が実施される。
【0025】
また、装置2は、システムコントローラ21と、実装認識機能部22と、故障検出機能部23と、インベントリ収集機能部24と、故障管理データベース(故障管理DB)25とを備える。
【0026】
実装認識機能部22は、当該装置に対するインタフェースカード3の実装/未実装を検出する。インベントリ収集機能部24は、実装されたインタフェースカード3からインベントリ情報を収集する。インベントリ収集機能部24は、例えば、予め定められているプロトコルを用いて、実装されたインタフェースカード3の記憶領域から情報を読み出すことにより、インベントリ情報を収集してもよい。なお、インベントリ収集機能部24は、インベントリ情報として、少なくともシリアル番号を読み出す。
【0027】
故障検出機能部23は、実装先のインタフェースカードの故障を検出する。故障検出機能部23は、例えば、実装先のインタフェースカードからの応答に異常値が含まれていたり、応答がタイムアウトしたり、許可していないメモリへのアクセス等の異常動作があった場合に、そのインタフェースカードの故障を検出する。
【0028】
故障管理DB25は、監視ネットワーク内で認識されている現在故障中のインタフェースカードの情報を保持する。故障管理DB25への故障情報の登録、削除は、システムコントローラ21を介して行われる。また、故障管理DB25に保持される情報は、後述するシステムコントローラ21と監視装置1との間による同期制御によって、ネットワーク内で同じ状態になるよう管理される。
【0029】
システムコントローラ21は、実装認識機能部22を介して当該装置にインタフェースカードが実装されたことを検出すると、インタフェースカードのインベントリ情報をインベントリ収集機能部24を介して収集し、監視装置1のインベントリDB11に登録するためのネットワーク通信を行う。また、当該装置に実装されたインタフェースカードのインベントリ情報を、故障管理DB25に保持されている情報と照合(比較)し、実装されたインタフェースカードが故障インタフェースカードであるか否かを判定すし、故障インタフェースカードであると判定した場合に、当該インタフェースカードを使用しないことを促すアラームを出力する。また、過去に故障したインタフェースカードが修理されて戻ってきたことを検知すると、監視装置1の故障履歴DBにおいて当該インタフェースカードの故障状態を復旧させるためのネットワーク通信を行う。
【0030】
また、インタフェースカード3は、インタフェースカード機能部31と、シリアル番号記憶部32と、故障検出機能部33とを備える。
【0031】
インタフェースカード機能部31は、当該インタフェースカードが提供するインタフェース機能を実行するための各種機能を実行する。
【0032】
故障検出機能部33は、当該インタフェースカードに異常が発生した場合に、実装先の装置に、その旨を通知する。なお、故障検出機能部33は、実装先の装置が故障を検出する機能を有している場合には必ずしも実装されていなくてもよい。
【0033】
シリアル番号記憶部32は、当該インタフェースカードに付与されるシリアル番号を記憶する。なお、シリアル番号記憶部32は、そのシリアル番号の少なくとも修理歴部については修理完了時に専用のライターなどを用いて書き換え可能とする。
【0034】
なお、本実施形態において、インベントリDB11と故障履歴DB13は、例えば、監視装置1が備える記憶装置によって実現される。また、ネットワークコントローラ12は、監視装置1が備える通信インタフェースおよびプログラムに従って動作するCPU等によって実現される。また、故障管理DB25は、装置2が備える記憶装置によって実現される。また、実装認識機能部22、故障検出機能部23、インベントリ収集機能部24は、例えば、装置2が備えるインタフェースカードとのインタフェース部およびプログラムに従って動作するCPU等によって実現される。なお、所望の論理回路を実現するハードウェアによって実現されていてもよい。また、システムコントローラ21は、例えば、装置2が備える通信インタフェースおよびプログラムに従って動作するCPU等によって実現される。また、シリアル番号記憶部32は、例えば、インタフェースカード3が備える記憶装置によって実現される。なお、インタフェース機能部31、故障検出機能部33は、インタフェースカードが実現する機能に応じて、各種ハードウェアおよびプログラムに従って動作するCPU等によって実現される。
【0035】
次に、フローチャートを参照して本実施形態の動作について説明する。図3〜図5は、本実施形態のインタフェースカード利用システムの動作の一例を示すフローチャートである。まず図3を参照して、インタフェースカードが実装された場合の動作について説明する。図3は、インタフェースカードが実装された場合の監視装置1および装置2の動作の一例を示すフローチャートである。図3に示すように、装置2は、あるインタフェースカード3が実装されると(S101)、システムコントローラ21が、実装認識機能部22を介してインタフェースカード3が実装されたことを検出する(ステップS102)。インタフェースカード3が実装されたことを検出すると、システムコントローラ21は、次に、インベントリ情報収集機能部24を介して、実装されたインタフェースカード3からインベントリ情報を収集する(ステップS103)。
【0036】
ここでは、インベントリ情報として、少なくともシリアル番号を収集する。以下、例として、「○○○○○○△△△」のシリアル番号をもつインタフェースカードが実装された場合を述べる。インベントリ情報を収集すると、システムコントローラ21は、取得したインタフェースカードのシリアル番号を、当該装置2の故障管理DB25内に保持されている情報と比較し、故障インタフェースカードか否かを判定する(ステップS104)。
【0037】
ここで、過去に故障があったインタフェースカードの場合、故障管理DB25内には、「○○○○○○***(***はいずれかの番号)」というシリアル番号が登録されていることになるが、本例では、シリアル番号が完全一致した場合に、そのインタフェースカードは故障中であると判断する。このような場合には(ステップS104のNG)、装置2のシステムコントローラ21は、アラームをオペレータに向けて出力する(ステップS107)ことによって、故障履歴があるにもかかわらず修理しない状態で使用されることを防止する。
【0038】
一方、故障インタフェースカードでないと判定した場合には(ステップS104のYes)、装置2のシステムコントローラ21は、取得したいインベントリ情報を監視装置1のインベントリDB11に、当該装置2と紐付けて登録させる(ステップ106)。ここで、ステップS105に示すように、監視装置1のインベントリDB11に既に登録ずみか否かを判定して、登録済みでなければ、登録処理(より具体的には、登録のためのネットワーク通信)を行うようにしてもよい。
【0039】
また、監視装置1のインベントリDB11への登録に際し、インタフェースカードのシリアル番号は、個体識別部のみとしてもよい。インタフェースカードが故障することは比較的少ないため、インベントリDB11では、シリアル番号全てを記録するよりも個体識別部のみを管理するようにしてもよい。なお、故障履歴の管理は別DB(本実施例では、故障履歴DB13)で行う。この方が記憶容量の負荷が軽減できる。
【0040】
次に、図4を参照して、インタフェースカードが故障した場合の動作について説明する。図4は、インタフェースカードが故障した場合の本実施形態の動作の一例を示すフローチャートである。図4に示すように、まずある装置2に実装されているインタフェースカード3が故障した場合には、インタフェースカード3の故障検出機能部33または実装先装置2の故障検出機能部23によって異常が検出され、装置2のシステムコントローラ21にインタフェースカード3が故障した旨が通知される(ステップS201)。装置2のシステムコントローラ21は、インタフェースカードの故障を認識したら、直ちに監視装置1に報告を行う(ステップS202)。システムコントローラ21は、例えば、インタフェースカードの故障を通知する旨の情報と、故障を認識したインタフェースカードのシリアル番号とを含む故障通知メッセージを監視装置1に送信してもよい。なお、故障通知メッセージには、当該装置2を識別する情報があればその情報(例えば、装置ID)を含めてもよい。
【0041】
監視装置1のネットワークコントローラ12は、ネットワーク配下の装置2から故障通知メッセージを受信した場合には、故障履歴DB13にそのシリアル番号について故障発生を示す履歴情報を登録する。なお、故障履歴DB13に登録するシリアル番号は、修理履歴部を含むフルバージョンのシリアル番号とする。例の場合、「○○○○○○△△△」である。また、監視装置1のネットワークコントローラ12は、故障履歴DB13に新たに情報が登録されたら、直ちに監視ネットワーク配下の全ての装置2の故障管理DB25への登録処理を行う。例えば、監視装置1のネットワークコントローラ12は、故障履歴DB13が更新された場合には、監視ネットワーク配下の全ての装置2に対して、故障履歴DB13の更新通知を送信したり、更新された情報に基づいてシリアル番号と故障発生または復旧を示す情報を付加した更新要求を送信するなどして、各装置2のシステムコントローラ21に故障履歴DB25の更新を行わせてもよい。また、一方で各装置2のシステムコントローラ21は、定期的に監視装置1に対して、故障中のインタフェースカードを問い合わせて、自身の故障管理DB25の内容と相違があれば自動的に内容を一致させるよう動作してもよい。
【0042】
このようにして、全ての装置2の故障管理DB25に現在故障中と認識されている全てのインタフェースカードのシリアル番号(フルバージョン)が保持される状態を人手を介さず自動的に行う。本例では、全ての装置2の故障管理DB25に、シリアル番号「○○○○○○△△△」の情報が保持された状態になる。
【0043】
なお、インタフェースカードの故障を検出した装置2では、その時点で当該装置2の故障管理DB25を先に更新しておいてもよい。そのような場合には、監視装置1からの更新要求を待たずにインタフェースカードが抜き差しされた場合であっても、そのインタフェースカードの再利用を確実に防止することができる。
【0044】
次に、図5を参照して、故障インタフェースが修理され再利用される場合の動作について説明する。図5は、故障インタフェースが修理され再利用された場合の本実施形態の動作の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、インタフェースカードに故障が発見された場合、工場で修理を行い再利用することを前提としている。図5に示すように、本実施形態では、工場で修理が完了すると、シリアル番号の修理履歴部をインクリメントし、修理前後でシリアル番号が別の番号として認識できるようにする(ステップS301)。以下では、修理前のシリアル番号が「○○○○○○△△△」であったインタフェースカードに対して、修理後のシリアル番号として「○○○○○○×××」が登録された場合を例に用いて説明する。
【0045】
装置2は、インタフェースカード3が実装されると(ステップS302)、システムコントローラ21が、実装認識機能部22を介してインタフェースカード3が実装されたことを検出する(ステップS303)。インタフェースカード3が実装されたことを検出すると、システムコントローラ21は、次に、インベントリ情報収集機能部24を介して、実装されたインタフェースカード3からインベントリ情報を収集する(ステップS305)。本例では、シリアル番号として「○○○○○○×××」が取得される。
【0046】
インベントリ情報を収集すると、システムコントローラ21は、取得したインタフェースカードのシリアル番号を、当該装置2の故障管理DB25内に保持されている情報と比較し、故障インタフェースカードか否かを判定する(ステップS306)。本例では、故障管理DB25には、図3に示したフローチャートの動作により、シリアル番号「○○○○○○△△△」が登録されているが、修理履歴部の更新により故障の扱いにはならない。従って、故障インタフェースカードでないと判定し(ステップS305のOK)、監視装置1のインベントリDB11に登録済みのシリアル番号と一致していなければ、再度登録する処理を行う(ステップS306,S307)。
【0047】
また、本例では、読み出したシリアル番号が、故障管理DB25内に保持されている、故障インタフェースのシリアル番号と、個体識別部の範囲では一致しているため、装置2のシステムコントローラ21は、実装されたインタフェースカードが、修理を行ったインタフェースカードであると判断し、このタイミングで監視装置1の故障管理DB13を更新させる(ステップ308)。システムコントローラ21は、例えば、インタフェースカードの故障復旧を通知する旨の情報と、故障復旧を認識したインタフェースカードのシリアル番号とを含む故障復旧通知メッセージを監視装置1に送信してもよい。なお、インベントリDB11に登録済みか否かを判断せず、監視装置にフルバージョンのシリアル番号を通知する構成をとれば、監視装置1がその登録要求を受けて、同じ個体識別部を有する故障履歴が登録されているか否かを判定することによってその故障復旧を認識することも可能である。また、修理工場にある装置から監視装置への通知により、監視装置に故障復旧を通知させることも可能である。すなわち、少なくともいずれかの装置で故障中のインタフェースカードのシリアル番号として保持されている情報と、個体識別部が同じで異なる履歴部を有するシリアル番号が読み出されたことを受けた場合に、故障復旧を認識するようになっていればよい。
【0048】
監視装置1のネットワークコントローラ12は、ネットワーク配下の装置2から故障復旧通知メッセージを受信した場合、または故障復旧を認識した場合には、故障履歴DB13にそのシリアル番号の故障復旧を示す情報を登録する。そして、故障履歴DB13の更新を受けて、監視ネットワーク配下の全ての装置2に対して、故障履歴DB13の更新通知を送信したり、更新された情報に基づいてシリアル番号と故障発生または復旧を示す情報を付加した更新要求を送信するなどして、各装置2のシステムコントローラ21に故障履歴DB25の更新を行わせる。各装置2では、システムコントローラ21が、当該装置2の故障管理DB25から、該当シリアル番号を削除する(S309)。本例では、「○○○○○○△△△」の削除を行う。なお、各装置2においても、シリアル番号の個体識別部により、どのシリアル番号を削除すればよいのかの判断が可能である。
【0049】
なお、装置2としては、故障管理DB25に情報が登録されている場合には、実装されたインタフェースカードが過去に故障していてそれが復旧されたインタフェースカードであるか否かを判定する処理を、例えば、図2に示すステップS106の後に行えばよい。その判定処理の結果、過去に故障していてそれが復旧されたインタフェースカードであると判定した場合には、図4に示すステップS308〜S309の動作を行えばよい。なお、実装されたインタフェースカードが過去に故障していてそれが復旧されたインタフェースカードであるか否かは、当該装置2の故障管理DB25内に保持されているシリアル番号の個体識別部が一致し、かつ修理歴部が一致していないことにより判定できる。
【0050】
以上のように、本実施形態によれば、故障履歴部を有するシリアル番号をインタフェースカードに付与することにより、故障インタフェースカードの管理を確実かつ自動的に行うことができるので、人為ミス等による故障インタフェースカードの再利用を防止しつつ、有効に再利用することができる。また、故障履歴は別途監視装置で管理することで、故障原因の解析に利用することができるとともに、各装置では、故障復旧のタイミングで故障情報を削除する構成となっているため、各装置の記憶装置の負荷を軽減することができる。
【0051】
なお、本実施形態の具体的な適用例として、光伝送装置とそれに実装される拡張インタフェースカードの組み合わせが挙げられる。また、光伝送装置と拡張インタフェースカードに実装される光モジュール(XFP/SFP)などであってもよい。なお、装置2とインタフェースカード3の組み合わせはこれらに限定されず、インタフェースカードが実装される装置が監視装置に接続され、かつ該装置においてインタフェースカードが交換可能であればよく、必ずしも「インタフェースカード」と呼ばれるものが実装されるような形態に限定されない。例えば、装置2としてスーパーコンピュータを備え、そのスーパーコンピュータに実装される機能拡張用モジュールをインタフェースカード3としてもよい。また例えば、装置2としてゲーム機を備え、そのゲーム機に挿入されるソフトカセットをインタフェースカード3としてもよい。また、例えば、装置2としてパーソナルコンピュータを備え、そのパーソナルコンピュータに実装される拡張カード(例えば、無線LANカード等)をインタフェースカード3としてもよい。
【0052】
次に、本発明の概要について説明する。図6は、本発明の概要を示すブロック図である。図6に示すインタフェースカード利用システムは、インタフェースカード300を実装可能なインタフェースカード利用装置200と、インタフェースカード利用装置200とネットワークを介して接続される監視装置100とを備える。
【0053】
インタフェースカード300(例えば、インタフェースカード3)は、シリアル番号記憶手段301を備える。インタフェースカード300は、シリアル番号として、当該インタフェースカードを識別するための個体識別情報と、当該インタフェースカードを修理する毎に更新される修理履歴情報とを含む情報を保持する。なお、シリアル番号記憶手段301は、上記実施形態では、シリアル番号記憶部32によって実現されている。
【0054】
また、インタフェースカード利用装置(例えば、装置2)は、シリアル番号読出手段201と、故障カード情報記憶手段202と、カード故障通知手段203と、カード故障判定手段204とを備える。
【0055】
シリアル番号読出手段201は、インタフェースカードが実装された際に、当該インタフェースカードからシリアル番号を読み出す。故障カード情報記憶手段202は、実装されているインタフェースカードの故障状態の検出または監視装置との通信によって、現在故障中のインタフェースカードのシリアル番号を保持する。カード故障通知手段203は、インタフェースカードの故障を検出すると、監視装置にその旨とともに当該インタフェースカードのシリアル番号を通知(送信)する。カード故障判定手段204は、インタフェースカードが実装された際に、シリアル番号読出手段201によって読み出されたシリアル番号と、故障カード情報記憶手段202に保持されているシリアル番号とを照合して、実装されたインタフェースカードが故障中のインタフェースカードであるか否かを判定する。
【0056】
なお、上記実施形態では、シリアル番号読出手段201は、実装認識機能部22およびインベントリ収集機能部24によって実現されている。また、故障カード情報記憶手段202は、故障管理DB25によって実現されている。また、カード故障通知手段203は、故障検出機能部23およびシステムコントローラ21によって実現されている。また、カード故障判定手段204は、システムコントローラ21によって実現されている。
【0057】
また、監視装置100(例えば、監視装置1)は、故障カード情報更新手段101を備える。故障カード情報更新手段101は、いずれかのインタフェースカード利用装置から故障発生の旨の情報を受信すると、ネットワーク配下の全てのインタフェースカード利用装置の故障カード情報記憶手段に、故障発生したインタフェースカードのシリアル番号を登録させるための通信処理を行う。なお、故障カード情報更新手段101は、上記実施形態では、ネットワークコントローラ12によって実現されている。
【0058】
(付記1)また、インタフェースカード利用装置は、カード故障判定手段は、シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号に含まれる個体識別情報と修理履歴情報の両方が、故障カード情報記憶手段に保持されているシリアル番号と一致した場合に、当該実装されたインタフェースカードが故障中のインタフェースカードであると判定してもよい。
【0059】
(付記2)また、インタフェースカード利用装置において、カード故障判定手段は、さらに、シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号に含まれる個体識別情報と、故障カード情報記憶手段に保持されているシリアル番号に含まれる個体識別情報とを照合して、シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号に含まれる個体識別情報が一致しかつ修理歴情報が一致しないシリアル番号が故障カード情報記憶手段に保持されている場合に、当該実装されたインタフェースカードが故障から復旧したインタフェースカードであると判定し、カード故障通知手段は、カード故障判定手段によりインタフェースカードの故障復旧を検出すると、監視装置にその旨とともに当該インタフェースカードのシリアル番号を通知してもよい。そのような場合には、監視装置は、いずれかのインタフェースカード利用装置から故障復旧の旨の情報を受信すると、ネットワーク配下の全てのインタフェースカード利用装置の故障カード情報記憶手段から、該当するインタフェースカードのシリアル番号を削除させるための通信処理を行えばよい。
【0060】
(付記3)また、本発明によるインタフェースカードの管理運用方法で、インタフェースカード利用装置が、インタフェースカードの故障を検出すると、監視装置にその旨とともに当該インタフェースカードのシリアル番号を通知し、監視装置が、いずれかのインタフェースカード利用装置から故障発生の旨の情報を受信すると、ネットワーク配下の全てのインタフェースカード利用装置の記憶装置に、故障発生したインタフェースカードのシリアル番号を登録させるための通信処理を行ってもよい。
【0061】
(付記4)また、インタフェースカードの管理運用方法で、読み出されたシリアル番号に含まれる個体識別情報と修理履歴情報の両方が、当該装置で保持されているシリアル番号と一致した場合に、当該実装されたインタフェースカードが故障中のインタフェースカードであると判定してもよい。
【0062】
(付記5)また、インタフェースカードの管理運用方法で、インタフェースカード利用装置が、さらに、読み出されたシリアル番号に含まれる個体識別情報と、当該装置で保持されているシリアル番号に含まれる個体識別情報とを照合して、シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号に含まれる個体識別情報が一致しかつ修理歴情報が一致しないシリアル番号が故障カード情報記憶手段に保持されている場合に、当該実装されたインタフェースカードが故障から復旧したインタフェースカードであると判定し、判定によりインタフェースカードの故障復旧を検出すると、監視装置にその旨とともに当該インタフェースカードのシリアル番号を通知し、監視装置が、いずれかのインタフェースカード利用装置から故障復旧の旨の情報を受信すると、ネットワーク配下の全てのインタフェースカード利用装置の故障したインタフェースカードのシリアル番号を保持している記憶装置から、該当するインタフェースカードのシリアル番号を削除させるための通信処理を行ってもよい。
【0063】
(付記6)また、インタフェースカードの管理運用方法で、監視装置が、カード故障通知手段からの情報に基づき、インタフェースカードの故障履歴を記憶装置に記憶させてもよい。
【0064】
(付記6)また、インタフェースカードの管理運用方法で、監視装置が、各インタフェースカード利用装置で実装されるインタフェースカードのインベントリ情報を保持するようにし、当該インタフェースカードのインベントリ情報のうちのシリアル番号として、個体識別情報のみ保持するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明は、インタフェースカードを利用する装置を備えたシステムであれば好適に適用可能である。
【符号の説明】
【0066】
1 監視装置
11 インベントリデータベース(インベントリDB)
12 ネットワークコントローラ
13 故障履歴データベース(故障履歴DB)
2,2−1〜2−2 装置
21 システムコントローラ
22 実装認識機能部
23 故障検出機能部
24 インベントリ収集機能部
25 故障管理データベース(故障管理DB)
3,3−1〜3−2 インタフェースカード
31 インタフェースカード機能部
32 シリアル番号記憶部
33 故障検出機能部
100 監視装置
101 故障カード情報更新手段
200 インタフェースカード利用装置
201 シリアル番号読出手段
202 故障カード情報記憶手段
203 カード故障通知手段
204 カード故障判定手段
300 インタフェースカード
301 シリアル番号記憶手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタフェースカードを実装可能なインタフェースカード利用装置と、前記インタフェースカード利用装置とネットワークを介して接続される監視装置とを備え、
前記インタフェースカードは、
シリアル番号として、当該インタフェースカードを識別するための個体識別情報と、当該インタフェースカードを修理する毎に更新される修理履歴情報とを含む情報を保持するシリアル番号記憶手段を有し、
前記インタフェースカード利用装置は、
インタフェースカードが実装された際に、当該インタフェースカードからシリアル番号を読み出すシリアル番号読出手段と、
実装されているインタフェースカードの故障状態の検出または前記監視装置との通信によって、現在故障中のインタフェースカードのシリアル番号を保持する故障カード情報記憶手段と、
インタフェースカードの故障を検出すると、前記監視装置にその旨とともに当該インタフェースカードのシリアル番号を通知するカード故障通知手段と、
インタフェースカードが実装された際に、前記シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号と、前記故障カード情報記憶手段に保持されているシリアル番号とを照合して、実装されたインタフェースカードが故障中のインタフェースカードであるか否かを判定するカード故障判定手段とを含み、
前記監視装置は、
いずれかのインタフェースカード利用装置から故障発生の旨の情報を受信すると、ネットワーク配下の全てのインタフェースカード利用装置の故障カード情報記憶手段に、故障発生したインタフェースカードのシリアル番号を登録させるための通信処理を行う故障カード情報更新手段とを含む
ことを特徴とするインタフェースカード利用システム。
【請求項2】
カード故障判定手段は、シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号に含まれる個体識別情報と修理履歴情報の両方が、故障カード情報記憶手段に保持されているシリアル番号と一致した場合に、当該実装されたインタフェースカードが故障中のインタフェースカードであると判定する
請求項1に記載のインタフェースカード利用システム。
【請求項3】
カード故障判定手段は、さらに、シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号に含まれる個体識別情報と、前記故障カード情報記憶手段に保持されているシリアル番号に含まれる個体識別情報とを照合して、シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号に含まれる個体識別情報が一致しかつ修理歴情報が一致しないシリアル番号が故障カード情報記憶手段に保持されている場合に、当該実装されたインタフェースカードが故障から復旧したインタフェースカードであると判定し、
カード故障通知手段は、前記カード故障判定手段によりインタフェースカードの故障復旧を検出すると、前記監視装置にその旨とともに当該インタフェースカードのシリアル番号を通知し、
故障カード情報更新手段は、いずれかのインタフェースカード利用装置から故障復旧の旨の情報を受信すると、ネットワーク配下の全てのインタフェースカード利用装置の故障カード情報記憶手段から、該当するインタフェースカードのシリアル番号を削除させるための通信処理を行う
請求項1または請求項2に記載のインタフェースカード利用システム。
【請求項4】
監視装置は、カード故障通知手段からの情報に基づき、インタフェースカードの故障履歴を記憶装置に記憶させる故障履歴管理手段を含む
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のインタフェースカード利用システム。
【請求項5】
監視装置は、各インタフェースカード利用装置で実装されるインタフェースカードのインベントリ情報を保持するインベントリ情報保持手段を含み、
インベントリ情報保持手段は、インタフェースカードのインベントリ情報のうちのシリアル番号として、個体識別情報のみ保持する
請求項4に記載のインタフェースカード利用システム。
【請求項6】
シリアル番号として、当該インタフェースカードを識別するための個体識別情報と、当該インタフェースカードを修理する毎に更新される修理履歴情報とを含む情報を保持するシリアル番号記憶手段を有するインタフェースカードを実装可能なインタフェースカード利用装置であって、
インタフェースカードが実装された際に、当該インタフェースカードからシリアル番号を読み出すシリアル番号読出手段と、
実装されているインタフェースカードの故障状態の検出またはネットワークを介して接続される監視装置との通信によって、現在故障中のインタフェースカードのシリアル番号を保持する故障カード情報記憶手段と、
インタフェースカードの故障を検出すると、前記監視装置にその旨とともに当該インタフェースカードのシリアル番号を通知するカード故障通知手段と、
インタフェースカードが実装された際に、前記シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号と、前記故障カード情報記憶手段に保持されているシリアル番号とを照合して、実装されたインタフェースカードが故障中のインタフェースカードであるか否かを判定するカード故障判定手段とを備えた
ことを特徴とするインタフェースカード利用装置。
【請求項7】
インタフェースカードを実装可能なインタフェースカード利用装置と、前記インタフェースカード利用装置とネットワークを介して接続される監視装置とを備えたインタフェースカード利用システムに適用されるインタフェースカードの管理運用方法であって、
インタフェースカードのシリアル番号として、当該インタフェースカードを識別するための個体識別情報と、当該インタフェースカードを修理する毎に更新される修理履歴情報とを含む情報を用い、
前記インタフェースカード利用装置が、インタフェースカードが実装された際に、当該インタフェースカードからシリアル番号を読み出し、
前記インタフェースカード利用装置が、実装されているインタフェースカードの故障状態の検出または前記監視装置との通信によって、現在故障中のインタフェースカードのシリアル番号を記憶装置に保持し、
前記インタフェースカード利用装置が、インタフェースカードが実装された際に、読み出されたシリアル番号と、当該装置で保持されている故障中のインタフェースカードのシリアル番号とを照合して、実装されたインタフェースカードが故障中のインタフェースカードであるか否かを判定する
ことを特徴とするインタフェースカードの管理運用方法。
【請求項8】
インタフェースカード利用装置が、インタフェースカードの故障を検出すると、監視装置にその旨とともに当該インタフェースカードのシリアル番号を通知し、
前記監視装置が、いずれかのインタフェースカード利用装置から故障発生の旨の情報を受信すると、ネットワーク配下の全てのインタフェースカード利用装置の記憶装置に、故障発生したインタフェースカードのシリアル番号を登録させるための通信処理を行う
請求項7に記載のインタフェースカードの管理運用方法。
【請求項9】
インタフェースカード利用装置が、さらに、読み出されたシリアル番号に含まれる個体識別情報と、当該装置で保持されているシリアル番号に含まれる個体識別情報とを照合して、シリアル番号読出手段によって読み出されたシリアル番号に含まれる個体識別情報が一致しかつ修理歴情報が一致しないシリアル番号が故障カード情報記憶手段に保持されている場合に、当該実装されたインタフェースカードが故障から復旧したインタフェースカードであると判定し、
前記判定によりインタフェースカードの故障復旧を検出すると、監視装置にその旨とともに当該インタフェースカードのシリアル番号を通知し、
前記監視装置が、いずれかのインタフェースカード利用装置から故障復旧の旨の情報を受信すると、ネットワーク配下の全てのインタフェースカード利用装置の故障カード情報記憶手段から、該当するインタフェースカードのシリアル番号を削除させるための通信処理を行う
請求項8に記載のインタフェースカードの管理運用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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