説明

インターネットラジオ機能を有する電子機器およびディスク装置

【課題】ユーザによる操作が煩雑化するのを抑制しながら、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組が出力されるまでの時間を短縮することが可能なインターネットラジオ機能を有する電子機器を提供する。
【解決手段】このインターネットラジオ装置1は、インターネットラジオ番組の配信サーバ90からインターネット70を介してインターネットラジオ番組の音声データを受信する受信部12と、受信部12により受信されたインターネットラジオ番組の音声データを出力するスピーカー3と、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて、スピーカー3が出力するインターネットラジオ番組を決定するとともに、所定の時間毎にスピーカー3が出力するインターネットラジオ番組を、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて切換可能な制御部10とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、インターネットラジオ機能を有する電子機器およびディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットラジオ機能を有する電子機器などが知られている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
上記特許文献1では、インターネットラジオ放送局の配信サーバから配信されたインターネットラジオ番組のオーディオデータファイル(音声データ)を受信するネットワークコントローラ(受信部)と、インターネットラジオ番組のオーディオデータファイルを出力するスピーカー(出力部)と、インターネットラジオ放送局の放送局名を表示する表示部と、CPUとを備えた受信装置(電子機器)が開示されている。この受信装置のCPUは、インターネットラジオ番組のオーディオデータファイルを受信する際に、インターネットラジオ放送局の放送局リストを取得要求する信号をポータルサイト(検索用サーバ)にネットワークコントローラを介して送信し、放送局リストがネットワークコントローラにより受信されると、放送局リストを表示するように表示部を制御する。そして、表示部に表示された放送局リストの中から1つのインターネットラジオ放送局がユーザの操作により選択されて、このインターネットラジオ放送局からオーディオデータファイルが受信される。これにより、インターネットラジオ番組の聴取が可能となる。
【0004】
また、上記特許文献2では、放送電波を受信するチューナ(受信部)と、チューナにより受信された番組の音声を出力するスピーカーと、チューナにより受信された放送電波の周波数を記憶する記憶部と、制御部とを備えたAV機器(電子機器)が開示されている。このAV機器では、制御部は、チューナにより受信可能な放送電波を探査するとともに、受信された放送電波の周波数を記憶部に記憶し、受信された番組をスピーカーにより所定時間出力する。そして、制御部は、所定時間経過後に、再び受信可能な放送電波を探査し、受信された番組をさらに所定時間スピーカーによる出力を継続する。このように、制御部は、番組の探査と出力とを繰り返すように構成されている。また、ユーザによる所定の操作があった場合には、制御部は、出力中の番組をスピーカーにより出力しつづけるように構成されている。
【0005】
また、上記特許文献3では、放送電波を受信するチューナ(受信部)と、チューナにより受信された番組の音声を出力するスピーカーと、ユーザによる番組の視聴頻度を記憶する記憶部と、制御部とを備えた情報処理装置(電子機器)が開示されている。この情報処理装置の制御部は、記憶部に記憶された視聴頻度に基づいて、受信する番組を決定するようにチューナを制御することにより、最初に出力する番組を決定するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−31197号公報
【特許文献2】特開2001−346232号公報
【特許文献3】特開2002−246927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1による受信装置(電子機器)では、ユーザは、インターネットラジオ放送(番組)を聴取する際に、表示部に表示された放送局リストから1つのインターネットラジオ放送局を選択する必要がある。特に、インターネットラジオの番組は、通常のラジオ電波による番組と異なり、非常に多くの番組が存在するので、1つ1つの番組を選局しながら好みの番組を探す操作は、ユーザにとって煩雑になりやすいという問題点がある。
【0008】
また、上記特許文献2によるAV機器(電子機器)では、制御部は、ユーザの番組の聴取頻度とは無関係にチューナにより受信可能な放送電波を探査するとともに、チューナにより受信された番組をスピーカーにより出力するように構成されているので、ユーザの好みに合った番組が出力されない場合があるという不都合がある。また、上記特許文献2の放送電波を受信するチューナに関する技術を、インターネットラジオに適用した場合、インターネットラジオ番組では、非常に多くの番組が存在するので、受信可能な番組の探査と出力とを繰り返した場合、ユーザの好みに合った番組が出力されるのに、時間がかかりすぎる場合があるという問題点がある。
【0009】
また、上記特許文献3による情報処理装置(電子機器)では、最初に出力される番組をユーザの聴取頻度に基づいて選局することが可能である一方で、最初に出力された番組から番組を変更して、好みに合った番組を探す場合には、ユーザの操作により番組の選局と、聴取とを繰り返す必要がある。また、上記特許文献3の放送電波を受信するチューナに関する技術を、インターネットラジオに適用した場合、インターネットラジオの番組は、非常に多くの番組が存在するので、1つ1つの番組を選局しながら好みの番組を探す操作は、ユーザにとって煩雑になりやすいという問題点がある。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ユーザによる操作が煩雑化するのを抑制しながら、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組が出力されるまでの時間を短縮することが可能なインターネットラジオ機能を有する電子機器およびディスク装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0011】
この発明の第1の局面によるインターネットラジオ機能を有する電子機器は、インターネットラジオ番組の配信サーバからインターネットを介してインターネットラジオ番組の音声データを受信する受信部と、受信部により受信されたインターネットラジオ番組の音声データを出力する出力部と、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて、出力部が出力するインターネットラジオ番組を決定するとともに、所定の時間毎に出力部が出力するインターネットラジオ番組を、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて切換可能な制御部とを備える。
【0012】
この発明の第1の局面によるインターネットラジオ機能を有する電子機器では、上記のように、受信部により受信されたインターネットラジオ番組の音声データを出力する出力部と、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて、出力部が出力するインターネットラジオ番組を決定するとともに、所定の時間毎に出力部が出力するインターネットラジオ番組を、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて切換可能な制御部とを設けることによって、ユーザの過去の聴取頻度が反映されたインターネットラジオ番組が自動的に選局されるとともに、選局されるインターネットラジオ番組が所定の時間毎に自動的に切り換えられる。これにより、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組が自動的に選局されるとともに、ユーザの好みに合った番組の選局動作が所定の時間毎に自動的に繰り返されるので、ユーザによる操作が煩雑化するのを抑制しながら、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組が出力されるまでの時間を短縮することができる。
【0013】
上記第1の局面によるインターネットラジオ機能を有する電子機器において、好ましくは、インターネットラジオ番組の聴取頻度を記憶可能な記憶部をさらに備え、制御部は、記憶部により記憶されたインターネットラジオ番組の聴取頻度に基づいて、出力部が出力するインターネットラジオ番組を決定するように構成されている。このように構成すれば、記憶部に記憶されたインターネットラジオ番組の聴取頻度に基づいて、容易に、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組を選局することができる。
【0014】
この場合、好ましくは、制御部は、インターネットラジオ番組をインターネットを介してアクセスするためのURLとURLにアクセスした回数とを対応付けて記憶部を記憶するように構成されているとともに、記憶部により記憶されたURLのアクセス回数に基づいて、出力部が出力するインターネットラジオ番組を決定するように構成されている。このように構成すれば、記憶部に記憶されたインターネットラジオ番組のURLおよびそのURLのアクセス回数に基づいて、容易に、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組を選局することができる。
【0015】
上記第1の局面によるインターネットラジオ機能を有する電子機器において、好ましくは、インターネットラジオ番組の所定の時間毎の切換動作を停止させるとともに、出力部により出力中のインターネットラジオ番組を継続的に出力させるユーザによる指示を受け付ける番組固定受付手段をさらに備える。このように構成すれば、インターネットラジオ番組の切換動作中に、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組が出力された場合に、番組固定受付手段によりユーザの指示が受け付けられることにより、容易に、所定の時間毎のインターネットラジオ番組の切換動作を停止させるとともに、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組の聴取を継続することができる。
【0016】
上記第1の局面によるインターネットラジオ機能を有する電子機器において、好ましくは、ユーザの操作により出力部に出力するインターネットラジオ番組を選局する手動選局モードと、出力部に出力するインターネットラジオ番組を自動的に選局する自動選局モードとを切換可能なモード切換部をさらに備え、制御部は、自動選局モードが選択されている場合に、所定の時間毎に出力部が出力するインターネットラジオ番組を、インターネットラジオ番組の聴取頻度に基づいて切り換える制御を行うように構成されている。このように構成すれば、モード切換部が操作されることによって手動選局モードと自動選局モードとが切り換えられることにより、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組を選局することができる。
【0017】
この場合、好ましくは、インターネットラジオ番組の聴取頻度を記憶可能な記憶部をさらに備え、制御部は、手動選局モードが選択されている場合に、ユーザの操作により選局されたインターネットラジオ番組の聴取頻度を記憶部に記憶するとともに、自動選局モードが選択されている場合には、選局されたインターネットラジオ番組の聴取頻度を記憶部に記憶しないように構成されている。このように構成すれば、ユーザ自身の操作により選局されたインターネットラジオ番組のみがインターネットラジオ番組のユーザによる聴取頻度として数えられるので、自動選局モードが選択された際に、より正確にユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組を選局することができる。
【0018】
この発明の第2の局面におけるインターネットラジオ機能を有するディスク装置は、ディスク駆動部と、インターネットラジオ番組の配信サーバからインターネットを介してインターネットラジオ番組の音声データを受信する受信部と、ディスク駆動部により再生されたデータを表示装置に出力するとともに、受信部によりインターネットを介して配信サーバから受信されたインターネットラジオ番組の音声データを表示装置に出力する出力部と、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて、出力部が出力するインターネットラジオ番組を決定するとともに、所定の時間毎に出力部が出力するインターネットラジオ番組を、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて切換可能な制御部とを備える。
【0019】
この発明の第2の局面におけるインターネットラジオ機能を有するディスク装置では、上記のように、受信部により受信されたインターネットラジオ番組の音声データを表示装置に出力する出力部と、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて、出力部が出力するインターネットラジオ番組を決定するとともに、所定の時間毎に出力部が出力するインターネットラジオ番組を、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて切換可能な制御部とを設けることによって、ユーザの過去の聴取頻度が反映されたインターネットラジオ番組が自動的に選局されるとともに、選局されるインターネットラジオ番組が所定の時間毎に自動的に切り換えられる。これにより、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組が自動的に選局されるとともに、ユーザの好みに合った番組の選局動作が所定の時間毎に自動的に繰り返されるので、ユーザによる操作が煩雑化するのを抑制しながら、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組が出力されるまでの時間を短縮することが可能なディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態によるインターネットラジオ装置の全体構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示した第1実施形態によるインターネットラジオ装置の構成を示したブロック図である。
【図3】図1に示した第1実施形態によるインターネットラジオ装置の制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示した第1実施形態によるインターネットラジオ装置の制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態によるディスク装置の全体構成を説明するための図である。
【図6】図5に示した第2実施形態によるディスク装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図7】本発明の変形例によるインターネットラジオ装置の構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1および図2を参照して、まず、本発明の第1実施形態によるインターネットラジオ装置1の構成を説明する。なお、第1実施形態では、本発明のインターネットラジオ機能を有する電子機器の一例として、インターネットラジオ装置1について説明する。
【0023】
本発明の第1実施形態によるインターネットラジオ装置1は、図1に示すように、筐体2と、筐体2の前面に配置されるスピーカー3と、LCDからなる表示部4と、操作キー5と、音量調整部6と、電源ボタン7と、モード切換ボタン8とにより構成されている。なお、スピーカー3は、本発明の「出力部」の一例であり、モード切換ボタン8は、本発明の「番組固定受付手段」および「モード切換部」の一例である。スピーカー3は、インターネットラジオ番組を出力するために設けられている。この点については、後に詳しく説明する。また、操作キー5は、上キー5aと、下キー5bと、左キー5cと、右キー5dと、決定キー5eとを含んでいる。
【0024】
ここで、第1実施形態では、図2に示すように、インターネットラジオ装置1は、スピーカー3、表示部4および操作キー5、モード切換ボタン8と接続される制御部10を備えている。この制御部10には、メモリ11と、受信部12と、送信部13と、音声データ処理部14とが接続されている。受信部12と送信部13とは、LAN接続部15を介してLANケーブル50aに接続されている。このLANケーブル50aは、ルータ30のLANポート30aと接続されている。また、ルータ30のLANポート30bには、LANケーブル50bを介してパソコン31のLANポート31aと接続されている。また、パソコン31は、LANポート31aと制御部31bとメモリ31cとを含んでいる。なお、メモリ11は、本発明の「記憶部」の一例であり、音声データ処理部14は、本発明の「出力部」の一例である。
【0025】
また、ルータ30は、インターネット70を介して、データベースサーバ80およびインターネットラジオ番組を配信する複数の配信サーバ90(90a、90bおよび90c)に接続されている。データベースサーバ80は、インターネットラジオ番組を配信可能な複数の配信サーバ90(90a、90bおよび90c)および番組のURLを記憶するデータベースを有している。これにより、インターネットラジオ装置1およびパソコン31からデータベースサーバ80にアクセスすることにより、インターネットラジオ番組を配信可能な配信サーバ90および配信サーバ90が有する番組を検索することが可能となる。また、データベースサーバ80は、配信サーバ90により配信可能なインターネットラジオ番組の番組リストを作成可能であるとともに、インターネットラジオ装置1およびパソコン31に番組リストを送信可能なように構成されている。なお、インターネットラジオ番組は、インターネット70を介して音声データとして配信可能であるので、通常のラジオ電波を介して放送される通常のラジオ番組よりも作成が容易である。このため、インターネットラジオ番組を配信可能な配信サーバ90は、一般的なラジオ番組を放送する放送局よりもはるかに多く存在しているため、データベースサーバ80には、数多くのインターネットラジオ番組を配信可能な配信サーバ90のURLが記憶されている。
【0026】
また、受信部12は、LAN接続部15、LANケーブル50a、ルータ30およびインターネット70を介してデータベースサーバ80および配信サーバ90からデータを受信するように構成されている。具体的には、受信部12は、データベースサーバ80から、番組リストと、インターネットラジオ番組を配信可能な配信サーバ90および番組のURLとを受信するように構成されている。また、受信部12は、配信サーバ90からインターネットラジオ番組の音声データを受信するように構成されている。
【0027】
また、送信部13は、LAN接続部15、LANケーブル50a、ルータ30およびインターネット70を介してデータベースサーバ80および配信サーバ90に対して信号を送信するように構成されている。具体的には、送信部13は、データベースサーバ80に対して、配信サーバ90により配信可能なインターネットラジオ番組の番組リストを取得要求する信号を送信するように構成されている。また、送信部13は、配信サーバ90に対して、インターネットラジオ番組の音声データを取得要求する信号を送信するように構成されている。
【0028】
また、音声データ処理部14は、受信部12により受信されるインターネットラジオ番組の音声データをスピーカー3により出力可能なように、デコード(復号)する機能を有するとともに、デジタルデータである音声データをアナログデータに変換するD/A変換機能を有している。
【0029】
また、メモリ11には、受信部12および音声データ処理部14が接続されている。また、制御部10は、受信部12により受信された音声データを音声データ処理部14により出力される前に一時的にメモリ11にバッファ(蓄積)するとともに、バッファされた音声データを、音声データ処理部14により出力されるデータ量だけ連続的に音声データをメモリ11から音声データ処理部14に移すように構成されている。これにより、配信サーバ90から受信部12により音声データを受信しながら、リアルタイムでスピーカー3に出力させることが可能となる。
【0030】
また、第1実施形態では、インターネットラジオ装置1は、ユーザによりモード切換ボタン8が押圧されることにより、ユーザの操作により選局されるインターネットラジオ番組を決定する手動選局モードと、自動的に選局されるインターネットラジオ番組を決定する自動選局モードとが切り換えられるように構成されている。手動選局モードが選択された場合には、制御部10は、データベースサーバ80に対して番組リストを要求する信号を送信するように送信部13を制御するように構成されている。そして、制御部10は、データベースサーバ80から番組リストを受信部12が受信した後に、表示部4に番組リストを表示するように構成されている。また、制御部10は、ユーザの操作キー5の操作により、番組リストの中からユーザの好みのインターネットラジオ番組が選局された場合に、選局されたインターネットラジオ番組のURLに音声データの取得要求する信号を送信するように送信部13を制御するとともに、受信部12により受信された音声データをスピーカー3に出力するように構成されている。このとき、出力されたインターネットラジオ番組が30秒間出力されつづけた場合に、制御部10は、出力されたインターネットラジオ番組のURLをメモリ11に記憶するとともに、そのURLへのアクセスを記憶する(選局回数に「1」を加算する)ように構成されている。
【0031】
また、第1実施形態では、自動選局モードが選択された場合には、制御部10は、ユーザの過去のインターネットラジオ番組の聴取頻度に基づいて、スピーカー3に出力するインターネットラジオ番組を決定するとともに、出力するインターネットラジオ番組を、2分毎に、ユーザの過去のインターネットラジオ番組の聴取頻度に基づいて切り換えるように構成されている。具体的には、制御部10は、メモリ11に記憶され、手動選局モードが選択されていた際にユーザにより過去に選局されたインターネットラジオ番組のURLの中から、過去にユーザが数多く聴取したインターネットラジオ番組が高い頻度で選局されるように、番組の選局回数により重み付けをして選局するインターネットラジオ番組を決定するように構成されている。すなわち、制御部10は、手動選局モードが選択されている際に過去にユーザにより選局されたインターネットラジオ番組の総選局回数を分母とし、1つのインターネットラジオ番組の選局回数を分子として算出された視聴頻度により重み付けされた比率に基づいて、選局する番組を決定することにより、ユーザの好みに沿うように番組の選局を行うように構成されている。
【0032】
たとえば、番組Aと、番組Bと、番組Cとが過去に選局されたことがメモリ11に記憶され、番組A、番組Bおよび番組Cの選局回数が、それぞれ、2回、8回および10回であるとメモリ11に記憶されている場合、番組Aが選局される確率は、2/20×100=10%となる。同様に、番組Bが選局される確率は、8/20×100=40%となり、番組Cが選局される確率は、10/20×100=50%となる。
【0033】
また、制御部10は、自動選局モードが選択されている場合には、同一の番組が繰り返し選局されるのを避けるように構成されている。具体的には、自動選局モードが選択されてから、制御部10は、ユーザの聴取頻度に基づいた自動選局動作により、同じ番組が3回選局された場合には、データベースサーバ80にメモリ11に記憶されていないインターネットラジオ番組(ユーザにより選局されたことのない番組)のURLを取得要求する信号を送信するように、送信部13を制御するように構成されている。また、制御部10は、自動選局モードが選択されてからのインターネットラジオ番組の総選局回数が10の倍数になった場合にも、データベースサーバ80にメモリ11に記憶されていないインターネットラジオ番組(ユーザにより選局されたことのない番組)のURLを取得要求する信号を送信するように、送信部13を制御するように構成されている。これにより、自動選局モードが選択されてから、インターネットラジオ番組の総選局回数が10回毎にユーザが聴取したことのない番組を選局することが可能となる。
【0034】
また、制御部10は、ユーザの過去の視聴頻度に基づいた自動選局動作が行われている際に、ユーザによりモード切換ボタン8が押圧されると、インターネットラジオ番組の2分毎の切換動作を停止するとともに、そのときに出力されていたインターネットラジオ番組を継続再生するように構成されている。
【0035】
次に、図2〜図4を参照して、本発明の第1実施形態におけるインターネットラジオ装置1の制御動作について説明する。
【0036】
まず、図3に示すように、ステップS1において、制御部10(図2参照)により、自動選局モードが選択されているか否かが判断される。ステップS1において、自動選局モードが選択されていると判断された場合には、ステップS2に移行する。また、ステップS1において、自動選局モードではなく、手動選局モードが選択されていると判断された場合には、ステップS21(図4参照)に移行する。
【0037】
そして、ステップS2において、自動選局モードが選択された場合の聴取頻度に基づいた自動選局動作により選局するインターネットラジオ番組を決定し、その番組のURLにアクセスするとともに、番組を有する所定の配信サーバ90(90a)(図2参照)に番組の音声データの取得信号を送信するように送信部13(図2参照)が制御される。
【0038】
そして、ステップS3において、所定の配信サーバ90(90a)からインターネットラジオ番組の音声データが受信部12(図2参照)により受信されたか否かが判断される。ステップS3において、所定の配信サーバ90(90a)からインターネットラジオ番組の音声データが受信部12により受信されたと判断された場合には、ステップS4に移行する。また、ステップS3において、所定の配信サーバ90(90a)からインターネットラジオ番組の音声データが受信部12により受信されていないと判断された場合には、音声データが受信されたと判断されるまでこのステップS3の判断が繰り返される。
【0039】
そして、ステップS4において、選局したインターネットラジオ番組の選局回数と、自動選局モードが選択されてからの総選局回数とに「1」を加算するとともに、受信部12により受信されたインターネットラジオ番組の音声データが音声データ処理部14(図2参照)によりデコード(復号)されるとともに、D/A変換され、スピーカー3(図2参照)により出力(再生)され、ステップS5に移行する。
【0040】
そして、ステップS5において、ユーザによりモード切換ボタン8(図2参照)が押圧されることにより、モードが切り換えられたか否かが判断される。ステップS5において、モードが切り換えられたと判断された場合には、手動選局モードが選択されたと判断され、ステップS21(図4参照)に移行する。この場合、出力中のインターネットラジオ番組は、出力が継続された状態が維持される。また、ステップS5において、モードが切り換えられていないと判断された場合には、自動選局モードが維持されていると判断され、ステップS6に移行する。
【0041】
そして、ステップS6において、出力中のインターネットラジオ番組の音声データが出力され始めてから2分が経過したか否かが判断される。ステップS6において、出力中のインターネットラジオ番組の音声データが出力され始めてから2分が経過したと判断された場合には、ステップS7に移行する。また、ステップS6において、出力中のインターネットラジオ番組の音声データが出力され始めてから2分が経過していないと判断された場合には、番組の出力時間が2分に到達するまでこのステップS6の判断が繰り返される。
【0042】
そして、ステップS7において、自動選局モードが選択されてから、同一のインターネットラジオ番組が3回以上選局されたか否かが判断される。このステップS7では、ステップS4において出力されたインターネットラジオ番組が自動選局モードが選択されてから、3回以上選局されたか否かが判断される。ステップS7において、3回以上選局されたと判断された場合には、ステップS9に移行する。また、ステップS7において、自動選局モードが選択されてから、同一のインターネットラジオ番組が3回以上選局されていないと判断された場合には、同一の番組が2回以下しか選局されていないと判断されて、ステップS8に移行する。
【0043】
そして、ステップS8において、自動選局モードが選択されてから、インターネットラジオ番組の総選局回数が10の倍数であるか否かが判断される。ステップS8において、自動選局モードが選択されてから、インターネットラジオ番組の総選局回数が10の倍数であると判断された場合には、ステップS9に移行する。また、ステップS8において、自動選局モードが選択されてから、インターネットラジオ番組の総選局回数が10の倍数ないと判断された場合には、ステップS2に戻り、再び自動選局モードが選択された場合の聴取頻度に基づいた自動選局動作により選局するインターネットラジオ番組を決定する。
【0044】
そして、ステップS9において、メモリ11に記憶されていない新たなインターネットラジオ番組のURLを取得要求する信号をデータベースサーバ80に送信するように送信部13が制御されて、ステップS10に移行する。そして、ステップS10において、データベースサーバ80からメモリ11に記憶されていない新たなインターネットラジオ番組(ユーザにより選局されたことのない番組)のURLが受信部12により受信されたか否かが判断される。そして、ステップS10において、データベースサーバ80からメモリ11に記憶されていない新たなインターネットラジオ番組のURLが受信部12により受信されたと判断された場合には、ステップS11に移行する。また、ステップS10において、データベースサーバ80からメモリ11に記憶されていない新たなインターネットラジオ番組のURLが受信部12により受信されていないと判断された場合には、URLが受信されたと判断されるまでこのステップS10の判断が繰り返される。
【0045】
そして、ステップS11において、受信した新たなインターネットラジオ番組のURLを有する所定の配信サーバ90(90b)に番組の音声データの取得信号を送信するように送信部13が制御され、ステップS12に移行する。そして、ステップS12において、所定の配信サーバ90(90b)からインターネットラジオ番組の音声データが受信部12により受信されたか否かが判断される。ステップS12において、所定の配信サーバ90(90a)からインターネットラジオ番組の音声データが受信部12により受信されたと判断された場合には、ステップS13に移行する。また、ステップS12において、所定の配信サーバ90(90b)からインターネットラジオ番組の音声データが受信部12により受信されていないと判断された場合には、音声データが受信されたと判断されるまでこのステップS12の判断が繰り返される。
【0046】
そして、ステップS13において、選局した番組の選局回数と、自動選局モードが選択されてからの総選局回数とに「1」を加算するとともに、受信部12により受信されたインターネットラジオ番組の音声データが音声データ処理部14によりデコード(復号)されるとともに、D/A変換され、スピーカー3により出力(再生)され、ステップS14に移行する。
【0047】
そして、ステップS14において、ユーザによりモード切換ボタン8が押圧されることにより、モードが切り換えられたか否かが判断される。ステップS14において、モードが切り換えられたと判断された場合には、手動選局モードが選択されたと判断され、ステップS21(図4参照)に移行する。この場合、出力中のインターネットラジオ番組は、出力が継続された状態が維持される。また、ステップS14において、モードが切り換えられていないと判断された場合には、自動選局モードが維持されていると判断され、ステップS15に移行する。
【0048】
そして、ステップS15において、出力中のインターネットラジオ番組の音声データが出力され始めてから2分が経過したか否かが判断される。ステップS15において、出力中のインターネットラジオ番組の音声データが出力され始めてから2分が経過したと判断された場合には、ステップS2に移行する。また、ステップS15において、出力中のインターネットラジオ番組の音声データが出力され始めてから2分が経過していないと判断された場合には、番組の出力時間が2分に到達するまでこのステップS15の判断が繰り返される。
【0049】
また、ステップS1において、自動選局モードではなく、手動選局モードが選択されていると判断された場合には、図4に示すように、ステップS21に移行する。そして、ステップS21において、データベースサーバ80に番組リストの取得信号を送信するように送信部13を制御して、ステップS22に移行する。そして、ステップS22において、データベースサーバ80から番組リストが受信部12により受信されたか否かが判断される。ステップS22において、データベースサーバ80から番組リストが受信部12により受信されたと判断された場合には、ステップS23に移行する。また、ステップS22において、データベースサーバ80から番組リストが受信部12により受信されていないと判断された場合には、番組リストが受信部12により受信されるまでこの判断が繰り返される。
【0050】
そして、ステップS23において、表示部4に受信部12により受信された番組リストが表示され、ステップS24に移行する。そして、ステップS24において、表示部4に表示された番組リストの中から1つのインターネットラジオ番組がユーザにより選択されることにより、選局される番組が決定された否かが判断される。ステップS24において、ユーザの操作により、選局される番組が決定されたと判断された場合には、ステップS26に移行する。なお、この後も、表示部4には、番組リストが表示され続ける。また、ステップS24において、ユーザの操作により、選局される番組が決定されていないと判断された場合には、表示部4に対する番組リストの表示し続けながら、ステップS25に移行する。
【0051】
そして、ステップS25において、ユーザによりモード切換ボタン8が押圧されることにより、モードが切り換えられたか否かが判断される。ステップS25において、モードが切り換えられたと判断された場合には、自動選局モードが選択されたと判断され、ステップS2(図3参照)に移行する。また、ステップS25において、モードが切り換えられていないと判断された場合には、ステップS24に戻る。
【0052】
そして、ステップS26において、ユーザにより選局されたインターネットラジオ番組のURLを有する所定の配信サーバ90(90c)に番組の音声データの取得信号を送信するように送信部13が制御されて、ステップS27に移行する。そして、ステップS27において、所定の配信サーバ90(90c)からインターネットラジオ番組の音声データが受信部12により受信されたか否かが判断される。ステップS27において、所定の配信サーバ90(90a)からインターネットラジオ番組の音声データが受信部12により受信されたと判断された場合には、ステップS28に移行する。また、ステップS27において、所定の配信サーバ90(90c)からインターネットラジオ番組の音声データが受信部12により受信されていないと判断された場合には、音声データが受信されたと判断されるまでこのステップS27の判断が繰り返される。
【0053】
そして、ステップS28において、受信部12により受信されたインターネットラジオ番組の音声データが音声データ処理部14によりデコード(復号)されるとともに、D/A変換され、スピーカー3により出力(再生)され、ステップS29に移行する。
【0054】
そして、ステップS29において、ユーザによりモード切換ボタン8が押圧されることにより、モードが切り換えられたか否かが判断される。ステップS29において、モードが切り換えられたと判断された場合には、自動選局モードが選択されたと判断され、ステップS2に移行する。また、ステップS29において、モードが切り換えられていないと判断された場合には、手動選局モードが維持されていると判断され、ステップS30に移行する。
【0055】
そして、ステップS30において、ユーザにより表示部4に表示された番組リストの中から再びインターネットラジオ番組が選択されることにより番組が切り換えられる操作が行われたと判断されたか否かが判断される。ステップS30において、番組が切り換えられる操作が行われたと判断された場合には、ステップS26に移行する。また、ステップS30において、番組が切り換えられる操作が行われていないと判断された場合には、ステップS31に移行する。
【0056】
そして、ステップS31において、インターネットラジオ番組の音声データが出力開始から30秒経過したか否かが判断される。このステップS31では、ステップS28で出力されたインターネットラジオ番組が30秒間継続的に出力されたか否かが判断される。ステップS31において、インターネットラジオ番組の音声データが出力開始から30秒経過したと判断された場合には、ステップS32に移行する。また、インターネットラジオ番組の音声データが出力開始から30秒経過していないと判断された場合には、ステップS29に戻る。そして、ステップS32において、出力中のインターネットラジオ番組のURLがメモリ11に記憶されるとともに、番組の選局(アクセス)回数が「1」加算されて、ステップS33に移行する。
【0057】
そして、ステップS33において、ユーザによりモード切換ボタン8が押圧されることにより、モードが切り換えられたか否かが判断される。ステップS33において、モードが切り換えられたと判断された場合には、自動選局モードが選択されたと判断され、ステップS2(図3参照)に移行する。また、ステップS33において、モードが切り換えられていないと判断された場合には、手動選局モードが維持されていると判断され、ステップS34に移行する。
【0058】
そして、ステップS34において、ユーザにより表示部4に表示された番組リストの中から再びインターネットラジオ番組が選択されることにより番組が切り換えられる操作が行われたと判断されたか否かが判断される。ステップS34において、番組が切り換えられる操作が行われたと判断された場合には、ステップS26に移行する。また、ステップS34において、番組が切り換えられる操作が行われていないと判断された場合には、ステップS33に戻る。このとき、出力中のインターネットラジオ番組は、そのまま出力が継続された状態が維持される。
【0059】
第1実施形態では、上記のように、受信部12により受信されたインターネットラジオ番組の音声データを出力するスピーカー3と、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて、スピーカー3が出力するインターネットラジオ番組を決定するとともに、所定の時間毎にスピーカー3が出力するインターネットラジオ番組を、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて切換可能な制御部10とを設けることによって、ユーザの過去の聴取頻度が反映されたインターネットラジオ番組が自動的に選局されるとともに、選局されるインターネットラジオ番組が所定の時間毎に自動的に切り換えられる。これにより、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組が自動的に選局されるとともに、ユーザの好みに合った番組の選局動作が所定の時間毎に自動的に繰り返されるので、ユーザによる操作が煩雑化するのを抑制しながら、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組が出力されるまでの時間を短縮することができる。
【0060】
また、第1実施形態では、上記のように、インターネットラジオ番組の聴取頻度を記憶可能なメモリ11を設け、制御部10を、メモリ11により記憶されたインターネットラジオ番組の聴取頻度に基づいて、スピーカー3が出力するインターネットラジオ番組を決定するように構成することによって、メモリ11に記憶されたインターネットラジオ番組の聴取頻度に基づいて、容易に、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組を選局することができる。
【0061】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部10を、インターネットラジオ番組をインターネット70を介してアクセスするためのURLとURLにアクセスした回数とを対応付けてメモリ11を記憶するように構成することによって、メモリ11により記憶されたURLのアクセス回数に基づいて、スピーカー3が出力するインターネットラジオ番組を決定するように構成されている。このように構成すれば、メモリ11に記憶されたインターネットラジオ番組のURLおよびそのURLのアクセス回数に基づいて、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組を容易に選局することができる。
【0062】
また、第1実施形態では、上記のように、インターネットラジオ番組の所定の時間毎の切換動作を停止させるとともに、スピーカー3により出力中のインターネットラジオ番組を継続的に出力させるユーザによる指示を受け付けるモード切換ボタン8を設けることによって、インターネットラジオ番組の切換動作中に、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組が出力された場合に、モード切換ボタン8によりユーザの操作が受け付けられることにより、容易に、所定の時間毎のインターネットラジオ番組の切換を停止させるとともに、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組の聴取を継続することができる。
【0063】
また、第1実施形態では、上記のように、モード切換ボタン8を、ユーザの操作によりスピーカー3に出力するインターネットラジオ番組を選局する手動選局モードと、スピーカー3に出力するインターネットラジオ番組を自動的に選局する自動選局モードとを切換可能に構成するとともに、制御部10を、自動選局モードが選択されている場合に、所定の時間毎にスピーカー3が出力するインターネットラジオ番組を、インターネットラジオ番組の聴取頻度に基づいて切り換える制御を行うように構成する。これにより、モード切換ボタン8が操作されることによって手動選局モードと自動選局モードとが切り換えられることにより、ユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組を選局することができる。
【0064】
また、第1実施形態では、上記のように、インターネットラジオ番組の聴取頻度を記憶可能なメモリ11を設け、制御部10を、手動選局モードが選択されている場合に、ユーザの操作により選局されたインターネットラジオ番組の聴取頻度をメモリ11に記憶するとともに、自動選局モードが選択されている場合には、選局されたインターネットラジオ番組の聴取頻度をメモリ11に記憶しないように構成することによって、ユーザ自身の操作により選局されたインターネットラジオ番組のみがインターネットラジオ番組のユーザによる聴取頻度として数えられるので、自動選局モードが選択された際に、より正確にユーザの好みに合ったインターネットラジオ番組を選局することができる。
【0065】
(第2実施形態)
次に、図5および図6を参照して、本発明の第2実施形態におけるインターネットラジオ機能を有するDVD録画再生装置101の構成を説明する。なお、第2実施形態では、本発明のディスク装置の一例として、DVD録画再生装置101について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、DVD録画再生装置101にインターネットラジオ部200を内蔵する例について説明する。
【0066】
本発明の第2実施形態におけるDVD録画再生装置101は、図5に示すように、ディスクローダ102と、受光部103とを備えている。また、DVD録画再生装置101は、リモコン150により操作可能に構成されており、リモコン150からの操作信号を受光部103により受光するように構成されている。また、リモコン150は、モード切換ボタン151と、光信号を送信する発光部152とを含んでいる。また、DVD録画再生装置101は、液晶テレビジョン装置300と接続されており、ディスクローダ102により再生されたDVD(図示せず)を後述する出力部114により液晶テレビジョン装置300に出力するように構成されている。また、DVD録画再生装置101は、インターネットラジオ番組の音声データを液晶テレビジョン装置300に出力するためのインターネットラジオ部200を内部に含んでいる。また、液晶テレビジョン装置300は、表示部301と、スピーカー302と、制御部303(図6参照)とを含んでいる。なお、ディスクローダ102は、本発明の「ディスク駆動部」の一例であり、モード切換ボタン151は、本発明の「番組固定受付手段」および「モード切換部」の一例である。また、液晶テレビジョン装置300は、本発明の「表示装置」の一例である。
【0067】
また、DVD録画再生装置101は、図6に示すように、ディスクローダ102、受光部103およびインターネットラジオ部200と接続される制御部110を備えている。このDVD録画再生装置101の制御部110には、メモリ111と、受信部112と、送信部113と、出力部114と、チューナ116とが接続されている。受信部112と送信部113とは、それぞれ、LAN接続部115を介してLANケーブル50aに接続されている。また、LAN接続部115は、LANケーブル50aを介してルータ30のLANポート30aと接続されている。また、インターネットラジオ部(インターネット接続部)200は、受信部112、送信部113およびLAN接続部115により構成されている。また、チューナ116は、テレビジョン放送を受信するように構成されており、チューナ116により受信されたテレビジョン放送を、ディスクローダ102によりDVD(図示せず)に書き込み可能なように構成されている。なお、メモリ111は、本発明の「記憶部」の一例である。
【0068】
また、メモリ111には、受信部112および出力部114が接続されている。また、制御部110は、受信部112により受信された音声データを出力部114により出力される前に一時的にメモリ111にバッファ(蓄積)するとともに、バッファされた音声データを、出力部114により出力されるデータ量だけ連続的に音声データをメモリ111から出力部114に移すように構成されている。これにより、配信サーバ90から受信部112により音声データを受信しながら、リアルタイムで液晶テレビジョン装置300のスピーカー302に出力させることが可能となる。
【0069】
また、制御部110は、データベースサーバ80から受信部112により受信される番組リストを出力部114を介して、液晶テレビジョン装置300の表示部301に表示するように構成されている。また、液晶テレビジョン装置300に表示された番組リストの中から、ユーザのリモコン150の操作により、インターネットラジオ番組の選局が行われ、この選局結果がDVD録画再生装置101の制御部110に伝達されるように構成されている。
【0070】
また、第2実施形態では、DVD録画再生装置101は、ユーザによりリモコン150のモード切換ボタン151が押圧されることにより、発光部152からモード切換信号が送信され、受光部103によりこのモード切換信号が受光されるように構成されている。これにより、インターネットラジオ部200は、ユーザのリモコン150のモード切換ボタン151の操作により、選局されるインターネットラジオ番組を手動で決定する手動選局モードと、選局されるインターネットラジオ番組を自動的に決定する自動選局モードとが切り換えられるように構成されている。
【0071】
なお、第2実施形態のその他の構成および効果については、第1実施形態と同様である。
【0072】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0073】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明のインターネットラジオ機能を有する電子機器の一例として、インターネットラジオ装置およびDVD録画再生装置を示したが、本発明はこれに限らず、インターネットと接続可能で、かつ、インターネットラジオ機能を有する電子機器であれば、インターネットラジオ装置およびDVD録画再生装置以外の電子機器にも適用可能である。
【0074】
また、上記第2実施形態では、本発明のインターネットラジオ機能を有するディスク装置の一例として、DVD録画再生装置を示したが、本発明はこれに限らず、DVD再生装置、CDプレイヤ、ブルーレイディスクレコーダおよびハードディスクレコーダなど、インターネットと接続可能で、かつ、インターネットラジオ機能を搭載可能であれば、DVD録画再生装置以外のディスク装置にも適用可能である。
【0075】
また、上記第1および第2実施形態では、自動選局モードが選択された場合の自動選局動作を、インターネットラジオ番組の総選局回数を分母とし、ある番組の選局回数を分子として算出された確率に基づいて、選局する番組を決定する例を示したが、本発明はこれに限らず、番組の聴取頻度を反映可能な方法であれば、その他の算出方法で選局する番組を決定してもよい。
【0076】
また、上記第1および第2実施形態では、自動選局モードが選択された場合の自動選局動作時に、インターネットラジオ番組が出力されてから次の番組に切り換わるまでの番組の出力時間を2分とする例を示したが、本発明はこれに限らず、2分未満または2分よりも長く設定してもよい。
【0077】
また、上記第1および第2実施形態では、自動選局モードが選択された場合の自動選局動作時に、同一のインターネットラジオ番組が3回以上選局された場合に、メモリに記憶されていない番組を検索するとともに選局するように構成したが、本発明はこれに限らず、2回以上選局された場合に、メモリに記憶されていない番組を検索するとともに選局するように構成してもよい。また、4回以上の所定の回数以上選局された場合に、メモリに記憶されていない番組を検索するとともに選局するように構成してもよい。
【0078】
また、上記第1および第2実施形態では、自動選局モードが選択された場合の自動選局動作時に、メモリに記憶されているインターネットラジオ番組の総選局回数が10の倍数の場合にメモリに記憶されていない番組を検索するとともに選局するように構成したが、本発明はこれに限らず、総選局回数が10の倍数以外の回数毎にメモリに記憶されていない番組を検索するとともに選局するように構成してもよい。
【0079】
また、上記第1および第2実施形態では、手動選局モードが選択されている場合に、ユーザにより選局されたインターネットラジオ番組のURLをメモリに記憶するとともに、選局回数に「1」を加算するための番組の出力時間を30秒とする例を示したが、本発明はこれに限らず、手動選局モード時の選局回数に「1」を加算するための番組の出力時間を30秒未満または30秒よりも長く設定してもよい。
【0080】
また、上記第1および第2実施形態では、受信部により受信されたインターネットラジオ番組の音声データをリアルタイムで出力する例を示したが、本発明はこれに限らず、音声データを包括的にダウンロードした後に、出力するように構成してもよい。
【0081】
また、上記第1および第2実施形態では、1つのインターネットラジオ装置およびDVD録画再生装置内で選局動作および出力動作を行う例を示したが、本発明は、これに限らず、複数のインターネットラジオ機能を有する電子機器をLANケーブルにより接続するとともに、それぞれの電子機器により出力されたインターネットラジオ番組の聴取頻度を反映して自動選局動作が行われるように構成してもよい。たとえば、図7に示す変形例のように、3つのインターネットラジオ装置400、400aおよび400bは、LANケーブル50aにより接続し、相互通信可能に構成されている。また、インターネットラジオ装置400は、親機として、インターネットラジオ装置400aおよび400bは、それぞれ子機として登録されており、インターネットラジオ装置400、400aおよび400bのそれぞれで選局されたインターネットラジオ番組を、親機であるインターネットラジオ装置400の制御部401がメモリ402に記憶するように構成されている。これにより、インターネットラジオ装置400、400aおよび400bにおいて選局されたインターネットラジオ番組の聴取頻度を反映させることができるとともに、3つのインターネットラジオ装置400、400aおよび400bのそれぞれにおいて出力されたインターネットラジオ番組の聴取頻度を共有することができる。なお、メモリ402は、本発明の「記憶部」の一例である。
【符号の説明】
【0082】
1、400、400a、400b インターネットラジオ装置(電子機器)
3 スピーカー(出力部)
8、151 モード切換ボタン(番組固定受付手段、モード切換部)
10、110、401 制御部
11、111、402 メモリ(記憶部)
12、112 受信部
14 音声データ処理部(出力部)
90 配信サーバ
101 DVD録画再生装置(ディスク装置)
102 ディスクローダ(ディスク駆動部)
114 出力部
300 液晶テレビジョン装置(表示装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットラジオ番組の配信サーバからインターネットを介してインターネットラジオ番組の音声データを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたインターネットラジオ番組の音声データを出力する出力部と、
インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて、前記出力部が出力するインターネットラジオ番組を決定するとともに、所定の時間毎に前記出力部が出力するインターネットラジオ番組を、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて切換可能な制御部とを備えた、インターネットラジオ機能を有する電子機器。
【請求項2】
インターネットラジオ番組の聴取頻度を記憶可能な記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記記憶部により記憶されたインターネットラジオ番組の聴取頻度に基づいて、前記出力部が出力するインターネットラジオ番組を決定するように構成されている、請求項1に記載のインターネットラジオ機能を有する電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、インターネットラジオ番組をインターネットを介してアクセスするためのURLと、前記URLにアクセスした回数とを対応付けて前記記憶部に記憶するように構成されているとともに、前記記憶部により記憶されたURLのアクセス回数に基づいて、前記出力部が出力するインターネットラジオ番組を決定するように構成されている、請求項2に記載のインターネットラジオ機能を有する電子機器。
【請求項4】
前記インターネットラジオ番組の所定の時間毎の切換動作を停止させるとともに、前記出力部により出力中のインターネットラジオ番組を継続的に出力させるユーザによる指示を受け付ける番組固定受付手段をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインターネットラジオ機能を有する電子機器。
【請求項5】
ユーザの操作により前記出力部に出力するインターネットラジオ番組を選局する手動選局モードと、前記出力部に出力するインターネットラジオ番組を自動的に選局する自動選局モードとを切換可能なモード切換部をさらに備え、
前記制御部は、前記自動選局モードが選択されている場合に、所定の時間毎に前記出力部が出力するインターネットラジオ番組を、インターネットラジオ番組の聴取頻度に基づいて切り換える制御を行うように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインターネットラジオ機能を有する電子機器。
【請求項6】
インターネットラジオ番組の聴取頻度を記憶可能な記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記手動選局モードが選択されている場合に、ユーザの操作により選局されたインターネットラジオ番組の聴取頻度を前記記憶部に記憶するとともに、前記自動選局モードが選択されている場合には、選局されたインターネットラジオ番組の聴取頻度を前記記憶部に記憶しないように構成されている、請求項5に記載のインターネットラジオ機能を有する電子機器。
【請求項7】
ディスク駆動部と、
インターネットラジオ番組の配信サーバからインターネットを介してインターネットラジオ番組の音声データを受信する受信部と、
前記ディスク駆動部により再生されたデータを表示装置に出力するとともに、前記受信部によりインターネットを介して配信サーバから受信されたインターネットラジオ番組の音声データを前記表示装置に出力する出力部と、
インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて、前記出力部が出力するインターネットラジオ番組を決定するとともに、所定の時間毎に前記出力部が出力するインターネットラジオ番組を、インターネットラジオ番組の過去の聴取頻度に基づいて切換可能な制御部とを備えた、インターネットラジオ機能を有するディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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