説明

インナー端子の成形方法及びインナー端子成形型

【課題】生産性を大幅に向上させることが可能なインナー端子の成形方法及びインナー端子成形型を提供すること。
【解決手段】外周に絶縁体21を有するコネクタ用のインナー端子11の成形方法であって、インナー端子11に設けられた圧着部11bにシールドケーブル1の芯線2を装着させ、インナー端子11に対して上型32および下型33からなるインナー端子成形型31を装着することにより、上型32のクリンパ凹部32cと下型33のアンビル凹部33cによって圧着部11bを押圧して芯線2に圧着させるとともに、インナー端子11の周囲に形成されたインナー端子成形型31の射出空間A内に樹脂材料を充填して絶縁体21を成形する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルの端部にインナー端子を接続するとともに、インナー端子に絶縁体を成形するインナー端子の成形方法及びインナー端子成形型に関する。
【背景技術】
【0002】
電子回路で取り扱われる信号の高速化と機器の小型化が飛躍的に高まり、シールドケーブルに用いられるコネクタ分野においても、高速・高密度信号回路に対応するための様々な提案がなされている。このようなシールド電線に用いられるコネクタの構造としては、シールドケーブルの中心導体に接続されるインナー端子と、シールドケーブルの外部導体に接続されるアウター端子と、これらインナー端子とアウター端子との間に設けられた樹脂製の絶縁体とを備えている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−147223号公報
【特許文献2】特開2006−302790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、絶縁体はインナー端子を圧入して取り付けられるが、インピーダンスを下げるためにその絶縁体が肉薄に成形されたものである場合には、圧入作業時に絶縁体が破損するおそれがあった。また、絶縁体への圧入によってインナー端子が折損するおそれもあった。
【0005】
この圧入作業時の不具合を回避するために、金型を用いてインナー端子に対し樹脂材料によるインサート成形を施す方法が考えられる。
【0006】
しかし、このインサート成形の場合では、シールドケーブルの中心導体にインナー端子を装着し、このインナー端子をシールドケーブルの中心導体に圧着して接続する接続工程を行い、その後、インナー端子に絶縁体をインサート成形する成形工程を行う必要があった。近年、インサート成形によって絶縁体を成形する方式においても、生産効率の向上が要求されている。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産性を大幅に向上させることが可能なインナー端子の成形方法及びインナー端子成形型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明に係るインナー端子の成形方法は、下記(1)を特徴としている。
(1) 外周に絶縁体を有するインナー端子の成形方法であって、前記インナー端子に設けられた圧着部にシールドケーブルの芯線を装着させ、前記インナー端子に対して一対の型からなるインナー端子成形型を装着することにより、前記型によって前記圧着部を押圧して前記芯線に圧着させるとともに、前記インナー端子の周囲に形成された前記インナー端子成形型の射出空間内に樹脂材料を充填して前記絶縁体を成形すること。
【0009】
上記(1)の構成のインナー端子の成形方法では、圧着部にシールドケーブルの芯線が装着されたインナー端子に対して一対の型からなるインナー端子成形型を装着することにより、型によって圧着部を押圧して芯線に圧着させることができ、また、インナー端子の周囲に形成されたインナー端子成形型の射出空間内に樹脂材料を充填して絶縁体を成形することができる。
このように、シールドケーブルの芯線にインナー端子を圧着して接続する接続工程と、インナー端子に絶縁体をインサート成形する成形工程とを同時に行うことができるので、生産性を大幅に向上させることができる。
また、インナー端子成形型を装着して射出空間に樹脂材料を充填することにより、インナー端子の圧着部を圧着した状態で樹脂材料の熱によって加熱することができる。これにより、圧着部の残留応力を除去するアニーリングを行うことができ、圧着部におけるスプリングバックによる圧着力の低下などの不具合をなくし、良好な圧着力によってインナー端子をシールドケーブルの芯線に接続することができる。
【0010】
また、上述した目的を達成するために、本発明に係るインナー端子成形型は、下記(2)を特徴としている。
(2) 外周に絶縁体を有するインナー端子を成形するインナー端子成形型であって、前記インナー端子を挟んで互いに突き合わされる一対の型を有し、前記型には、前記インナー端子に設けられてシールドケーブルの芯線が装着された圧着部を押圧して前記芯線に圧着させる圧着凹部と、前記インナー端子の周囲に、前記絶縁体となる樹脂材料が充填可能な射出空間を形成する型穴とが設けられていること。
【0011】
上記(2)の構成のインナー端子成形型では、インナー端子を挟んで一対の型を互いに突き合わせることにより、型の圧着凹部によってインナー端子の圧着部を押圧してシールドケーブルの芯線に圧着させることができ、また、一対の型の型穴によってインナー端子の周囲に射出空間を形成することができ、この射出空間に樹脂材料を充填することにより、インナー端子の周囲に絶縁体を成形させることができる。
つまり、このインナー端子成形型を用いることにより、シールドケーブルの芯線にインナー端子を圧着して接続する接続工程と、インナー端子に絶縁体をインサート成形する成形工程とを同時に行うことができるので、生産性を大幅に向上させることができる。
また、インナー端子成形型を装着して射出空間に樹脂材料を充填することにより、インナー端子の圧着部を圧着した状態で樹脂材料の熱によって加熱することができる。これにより、圧着部の残留応力を除去するアニーリングを行うことができ、圧着部におけるスプリングバックによる圧着力の低下などの不具合をなくし、良好な圧着力によってインナー端子をシールドケーブルの芯線に接続することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、生産性を大幅に向上させることが可能なインナー端子の成形方法及びインナー端子成形型を提供できる。
【0013】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】インナー端子が芯線に接続されたシールドケーブルの端部における斜視図である。
【図2】インナー端子が芯線に接続されたシールドケーブルの端部における部分断面図である。
【図3】連鎖端子状のインナー端子及びシールドケーブルの斜視図である。
【図4】圧着部にシールドケーブルの芯線が差し込まれた状態のインナー端子の斜視図である。
【図5】インナー端子への本発明の実施の形態に係るインナー端子成形型の装着状況を説明する斜視図である。
【図6】インナー端子に装着される本発明の実施の形態に係るインナー端子成形型の断面図である。
【図7】図6におけるX−X線の矢視図である。
【図8】インナー端子への本発明の実施の形態に係るインナー端子成形型の装着状況を説明する斜視図である。
【図9】インナー端子に装着された本発明の実施の形態に係るインナー端子成形型の断面図である。
【図10】図9におけるY−Y線の矢視図である。
【図11】インナー端子に装着された本発明の実施の形態に係るインナー端子成形型を断面視した斜視図である。
【図12】射出空間に樹脂材料が充填された本発明の実施の形態に係るインナー端子成形型を断面視した斜視図である。
【図13】樹脂材料の硬化後に上型を取り外した状態のインナー端子の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
【0016】
まず、本発明のインナー端子の成形方法及びインナー端子成形型によって成形されるインナー端子について説明する。
【0017】
図1はインナー端子が芯線に接続されたシールドケーブルの端部における斜視図、図2はインナー端子が芯線に接続されたシールドケーブルの端部における部分断面図である。
【0018】
図1及び図2に示すように、インナー端子11は、シールドケーブル1に接続されている。インナー端子11が接続されたシールドケーブル1は、芯線2と、芯線2の周囲に押出し被覆された絶縁層3と、絶縁層3の周囲に設けられた外部導体4と、外部導体4の周囲に被覆された外被5とを有している。
【0019】
インナー端子11は、連結部11aと、圧着部(バレル部)11bと、本体部(オスタブ部)11cとを有している。このインナー端子11の圧着部11bは、シールドケーブル1の芯線2に加締められ、これにより、インナー端子11がシールドケーブル1の芯線2に接続されている。
【0020】
また、インナー端子11の本体部11cは、長方形形状の矩形片を、長手方向を中心軸として細筒状にプレス加工して形成された部分であり、相手コネクタのインナー端子(メス側端子)に接続される部分である。さらに、この本体部11cは細筒状に成形されるときにできるスリット11dを有する。このスリット11dは、本体部11cの長手方向に延びる切り込みであるが、本体部11cを筒状にプレス加工する際、矩形片の2つの端部のうちの一方が他方の端部の上方に位置する。つまり、一方が他方の端部に覆い被さるようにして形成されている。このスリット11dを利用して、後述のインサート成形時における本体部11cの変形により、金型との密着性を高めることができるとともに、相手コネクタのインナー端子との接続を柔軟かつ円滑に行えるようにする。このスリット11dは微小間隙であり、そのインサート成形時には閉じられ、樹脂材料である合成樹脂がスリット11dを通して本体部11cの内部に漏れ込むことはない。
【0021】
また、インナー端子11の本体部11cには、合成樹脂によって成形された絶縁体21が一体的に設けられている。この絶縁体21は、断面円形に形成されたもので、その両端には、フランジ部21aが形成されている。そして、この絶縁体21の外周に、円筒状に形成されたアウター端子(図示略)が被せられる。なお、アウター端子は、シールドケーブル1の外部導体4に加締められて導通される。
【0022】
次に、インナー端子11の成形方法について説明する。
【0023】
図3に示すように、インナー端子11は、その連結部11aがキャリア12に連結された連鎖端子の状態で供給される。図3に示す状態では、圧着部11bは断面が略U字状に形成され、この圧着部11bのU字状に立ち上がる2片が、シールドケーブル1の芯線2を加締め固定するのに用いられる。キャリア12には、コネクタ組立時に使用されるロボットアーム等の運搬機器の凸部(図示しない)を嵌め込むための嵌合孔13が長手方向に並設されている。インナー端子成形時には、運搬機器の凸部が嵌合孔13に嵌合した状態で、連鎖端子の全体を移動可能にしている。
【0024】
このように、連鎖端子の状態で供給されるインナー端子11に対して、芯線装着工程を行う。尚、芯線装着工程の前段の、すなわち後述するインナー端子成形型31に装着される前のインナー端子11に対して、別のプレス成形型により圧着部11bが断面略U字状に、本体部11cが細筒状にそれぞれプレス成形されている。
【0025】
具体的には、図4に示すように、その圧着部11bに、シールドケーブル1の芯線2を挿し込んで配置させる。なお、シールドケーブル1の芯線2を圧着部11bに配置した後は、プレス成形型により圧着部11bを軽く加締め、芯線2を圧着部11bに保持させておくのが好ましい。これによりシールドケーブル1が圧着部11bから抜け落ちることを防止する。
【0026】
次に、シールドケーブル1の芯線2が圧着部11bに挿し込まれたインナー端子11に対して圧着・成形工程を行う。
【0027】
具体的には、まず、図5〜図7に示すように、連鎖端子状のインナー端子11に対し、インナー端子成形型31を装着する。このインナー端子成形型31は、上型32と下型33とからなり、上型32および下型33は、インナー端子11の本体部11cの連結部11a側の端部から本体部11cの中間に至る所定長を上下の各方向から覆うサイズ、形状をなしている。
【0028】
上型32および下型33は、これらを上下方向に重ね合わせたときに、両端にフランジ部21aを有する絶縁体21の形状となる型穴32a,33aを有している。
【0029】
また、上型32および下型33は、インナー端子11の本体部11cの中間部側に配置される端部に、型穴32a,33aに連通して細円形穴を形成する半円穴32b,33bを有している。これらの半円穴32b,33bの内径(前記細円形穴の内径)は、インナー端子11の本体部11cの中間部が上型32および下型33内に介在する際、この本体部11cの中間部を上下方向に加圧可能な形状とされている。つまり、半円穴32b,33bは、本体部11cの外径よりもわずかに小さい径の半円形状に形成されている。
【0030】
また、図7に示すように、上型32は、インナー端子11の圧着部11b側に配置される端部に、型穴32aに連通するクリンパ凹部32cを有しており、下型33は、インナー端子11の圧着部11b側に配置される端部に、型穴33aに連通するアンビル凹部33cを有している。上型32のクリンパ凹部32cは、二つの山型の凹部を連ねた形状に形成されており、インナー端子11の圧着部11bの上方側に立ち上がる2片に対して上方から押し付けられる。また、下型33のアンビル凹部33cは、インナー端子11の圧着部11bの円弧状の部分と略同一径の半円形状に形成されており、この下型33のアンビル凹部33cには、インナー端子11の断面U字状の圧着部11bの下方側の円弧状の部分が配置される。
【0031】
また、上型32には型穴32a内に連通する樹脂材料(絶縁材料)の注入孔32dが連設されており、この注入孔32dから、溶融状態の樹脂材料が注入可能とされている。
【0032】
これらの上型32及び下型33からなるインナー端子成形型31を装着するには、まず、図5〜図7に示すように、下型33を上昇させ、この下型33を、インナー端子11の下方側に配置させる。
【0033】
この状態において、上型32を下降させ、図8〜図10に示すように、下型33に対して上型32を押圧させ、インナー端子11の本体部11cをインナー端子成形型31によって覆う。このようにすると、図11に示すように、インナー端子11の本体部11cの周囲には、インナー端子成形型31の上型32および下型33の型穴32a,33aからなる射出空間Aが形成される。
【0034】
また、下型33と上型32とを突き合わせると、図10に示すように、下型33のアンビル凹部33cに下方側が保持されたインナー端子11の圧着部11bの2片が、上型32のクリンパ凹部32cの二つの山型の凹部に沿って内側へ折り曲げられ、これにより、シールドケーブル1の芯線2に対して圧着部11bが圧着される。
【0035】
また、インナー端子11の本体部11cの中間部は、上型32および下型33の各半円穴32b,33bによって保持され、本体部11cが縮径するように弾性変形する。
【0036】
次に、上型32と下型33とが、相互に突き合わされたインナー端子成形型31に対して、注入孔32dから射出空間Aに溶融状態の樹脂材料(絶縁材料)を注入する。この射出空間Aに注入された樹脂材料は、図12に示すように、射出空間A内の全体に拡がって充填される。
【0037】
このとき、上型32および下型33のクリンパ凹部32cおよびアンビル凹部33cがインナー端子11の本体部11cの連結部11a側の端部を圧着しているとともに、上型32および下型33の半円穴32b,33bがインナー端子11の本体部11cの中間部を上下方向から押圧し、また、インナー端子11の本体部11cのスリット11dが閉じられているため、射出空間Aに充填した樹脂材料が上型32および下型33と本体部11cの間や本体部11cの内部を通過してインナー端子成形型31の外部へ流出することはない。
【0038】
また、射出空間Aに溶融状態の樹脂材料を充填すると、インナー端子11は、充填された溶融状態の樹脂材料によって加熱される。これにより、上型32および下型33によって保持された本体部11c及びシールドケーブル1の芯線2に圧着された圧着部11bに生じていた応力が除去される。
【0039】
所定時間の経過後、樹脂材料が硬化したら、図13に示すように、上型32を上昇させ、さらに、下型33を下降させる。
【0040】
このようにして、インナー端子成形型31の型外しを行うことによって、図1及び図2に示すような、絶縁体21が設けられたインナー端子11がインサート成形され、また、同時に、このインナー端子11がシールドケーブル1の芯線2に圧着されて接続される。
【0041】
このようなインサート成形は、キャリア12に連設された複数のインナー端子11のそれぞれについて同時にまたは順次行われ、最終的にインナー端子11が連結部11aにおいてキャリア12から切り離される。なお、連結部11aにおけるキャリア12からの切り離しは、インナー端子成形型31による圧着及びインサート成形時に行うようにしても良い。つまり、このインナー端子成形型31に連結部11aを切断する機能を設けても良い。
【0042】
以上、説明したように、上記実施の形態によれば、インナー端子11の圧着部11bにシールドケーブル1の芯線2を装着させ、インナー端子11に対して上型32および下型33からなるインナー端子成形型31を装着することにより、上型32及び下型33によって圧着部11bを押圧して芯線2に圧着させることができ、また、インナー端子11の周囲に形成されたインナー端子成形型31の射出空間A内に樹脂材料を充填して絶縁体21をインサート成形することができる。
【0043】
具体的には、インナー端子11を挟んで上型32と下型33を互いに突き合わせることにより、上型32のクリンパ凹部32cと下型33のアンビル凹部33cによってインナー端子11の圧着部11bを押圧してシールドケーブル1の芯線2に圧着させることができ、また、上型32および下型33の型穴32a,33aによってインナー端子11の周囲に射出空間Aを形成し、この射出空間Aに樹脂材料を充填することにより、インナー端子11の周囲に絶縁体21を成形することができる。
【0044】
このように、シールドケーブル1の芯線2にインナー端子11を圧着して接続する接続工程と、インナー端子11に絶縁体21をインサート成形する成形工程とを同時に行うことができるので、生産性を大幅に向上させることができる。
【0045】
また、上型32および下型33からなるインナー端子成形型31を装着して射出空間Aに溶融状態の樹脂材料を充填することにより、インナー端子11の圧着部11bを圧着した状態で加熱することができる。これにより、圧着部11bの残留応力を除去するアニーリングを行うことができ、圧着部11bにおけるスプリングバックによる圧着力の低下などの不具合をなくし、良好な圧着力によってインナー端子11をシールドケーブル1の芯線2に接続することができる。
【0046】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施の形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【符号の説明】
【0047】
1 シールドケーブル
2 芯線
11 インナー端子
11b 圧着部
21 絶縁体
31 インナー端子成形型
32 上型(型)
32a 型穴
32c クリンパ凹部(圧着凹部)
33 下型(型)
33a 型穴
33c アンビル凹部(圧着凹部)
A 射出空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周に絶縁体を有するインナー端子の成形方法であって、
前記インナー端子に設けられた圧着部にシールドケーブルの芯線を装着させ、前記インナー端子に対して一対の型からなるインナー端子成形型を装着することにより、前記型によって前記圧着部を押圧して前記芯線に圧着させるとともに、前記インナー端子の周囲に形成された前記インナー端子成形型の射出空間内に樹脂材料を充填して前記絶縁体を成形することを特徴とするインナー端子の成形方法。
【請求項2】
外周に絶縁体を有するインナー端子を成形するインナー端子成形型であって、
前記インナー端子を挟んで互いに突き合わされる一対の型を有し、
前記型には、前記インナー端子に設けられてシールドケーブルの芯線が装着された圧着部を押圧して前記芯線に圧着させる圧着凹部と、前記インナー端子の周囲に、前記絶縁体となる樹脂材料が充填可能な射出空間を形成する型穴とが設けられていることを特徴とするインナー端子成形型。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−22928(P2012−22928A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160692(P2010−160692)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】