説明

エアコンベヤ

【課題】下降区間2Bを搬送する際に容器4に傷が付くことを防止する。
【解決手段】下降区間2Bの下流側の水平区間2Cに第1の回転ベルト16を、そして、下降区間2Bの傾斜区間2BB内に第2の回転ベルト20を設ける。これら第1回転ベルト16と第2回転ベルト20との間に、下流側から順に第1、第2、第3センサー28、30、32を設ける。これらセンサーからの信号により制御手段が前記回転ベルト16、20の作動を制御する。運転開始時には第1回転ベルトを停止して上流側の第2回転ベルトから容器4を供給する。第1センサー28がONすると、第1回転ベルト16が回転を開始して容器4の排出を行う。上流側の第3センサー32がONした場合には、第2回転ベルト20を停止して容器4の供給を中断する。容器4が常に密着した状態で搬送されるので傷が付かない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の首部に形成されたフランジの下面側を、平行に配置された2本のレールによって支持し、容器の前記フランジよりも上部にエアを吹き付けて搬送するエアコンベヤに係り、特に、上方の位置から下方の位置へと下降する搬送区間を有するエアコンベヤに関するものである。
【背景技術】
【0002】
エアコンベヤは、PETボトル等の軽量容器の搬送に用いられるもので、一般に、容器の首部に形成されたフランジの下面側を、両側に配置された2本の平行なレールによって支持し、容器のこのレールよりも上部にエアを吹き付けて搬送するようになっている。このような容器を吊り下げて搬送するタイプのエアコンベヤで、上方位置から下方位置へ向けて傾斜した搬送区間を有する場合には、容器が搬送方向に対して直角にならないので、容器の肩部(前記首部の下方の張り出した部分)がレールに接触し、傷付きの発生する原因となっていた。
【0003】
前記のように上方から下方へと傾斜した搬送区間を有するエアコンベヤにおいて、容器が搬送方向に対して直角な姿勢を維持できるように構成した発明は従来から知られている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載されたエアコンベヤは、ネック・リング(フランジ)を有する軽量容器の頭部を空気噴流で押圧することにより、このボトルを傾斜軌跡に沿って搬送するもので、ボトルの本体部が、空気噴流供給室より噴出する空気噴流によって傾斜軌跡の上昇方向に向かって押圧力が及ぼされ、前記空気噴流を、ボトルの軸芯が傾斜軌跡の搬送方向に対してほぼ垂直を維持するように設定したものである。
【0004】
前記特許文献1に記載された発明に係るエアコンベヤでは、一定の効果を得ることができるが、実機においては、コンベヤとコンベヤとの接続部などエアの噴射が途絶える個所ができることは避けられず、常に一定の風量を与えることは困難である。その結果、容器の姿勢が安定せず、搬送方向の前後に振られて傷付きが発生するという問題があった。
【0005】
そこで本発明の発明者は、下降する傾斜区間を搬送しても、容器の姿勢が搬送方向に振れることを防止して、容器が傷付くことを抑えることが可能なエアコンベヤを発明して出願した(特許文献2参照)。
【0006】
前記特許文献2に係る発明のエアコンベヤは、上部がエアダクトになっており、このエアダクトの下面側に平行な一対のレールが設けられている。容器のフランジが前記レールに支持され、エアダクトのエア吹き出し口から吹き出されたエアが容器の口部に吹き付けられて、この容器が搬送される。前記エアコンベヤは、上方側の水平区間と下方側の水平区間との間を傾斜区間によって接続して、上方から下方へ容器を搬送する。
【0007】
上方側の水平区間の下流端に、下流側へ送る容器の量を調整する容器量調整手段としての一対の回転ベルト(第1回転ベルト)が設けられ、また、下方側の水平区間の上流端に、下流に送る容器の量を調整する容器量調整手段としての一対の回転ベルト(第2回転ベルト)が設けられている。
【0008】
前記特許文献2には、2つの実施例が記載されており、第1の実施例では、傾斜区間のほぼ中間部付近に第1センサーが、そして、この第1センサーのやや上流側に第2センサーが設けられている。これら第1センサーおよび第2センサーの信号が制御装置に入力され、この信号に応じて制御装置が前記第1回転ベルトおよび第2回転ベルトの作動を制御して、常に、貯留されている容器の最後尾が第1センサーと第2センサーの中間に位置するようにしており、傾斜区間の下流側に貯留されている容器が前後に密着した状態で搬送されるので、搬送中に容器が前後に振れて肩部等に傷が付くことを防止するようにしている。
【0009】
また、第2の実施例では、上方側の水平区間に第1センサーが設けられ、その下流側の傾斜区間に複数のセンサーが設けられている。この実施例では、搬送される容器は、下方側の水平区間の第2回転ベルトから、上方側の水平区間の第1センサーの位置まで連続して密着した状態になっており、その後方から送られる容器は前方の容器と密着した状態で、傾斜区間を搬送されるので、容器が前後に振られることがなく、傾斜区間の搬送中に容器に傷が付くことがない。
【特許文献1】特許第2934753号公報(第2−3頁、図3)
【特許文献2】特願2004−161723号(明細書第2−5頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前記特許文献2に記載された発明では、容器を傾斜区間の所定位置まで貯留させ、または傾斜区間全体に容器を貯留させて搬送するので、容器が搬送方向の前後に振れることを抑制して、容器に傷が付くことを防止することができる。しかしながら、エアコンベヤの下降する区間が長い構成の場合には、容器の貯留量が増え、容器にかかる負荷が増大してしまう。特に、傾斜区間の下流端から水平区間に移る湾曲部では、次第に容器の姿勢が変化するため、前記大きい負荷によって、容器の局部的に当接している部分が変形してしまうという問題が発生する。このように大きい負荷が作用することを避けるために傾斜区間における容器の貯留量を減らすと、その分容器が単独で搬送される区間が長くなり、容器が前後に振れる危険性も増大する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、容器に形成されているフランジの下面側を支持するレールと、このレールに支持されている容器にエアを吹き付けるエア噴射手段とを備え、容器を上方から下方へ搬送する下降区間を有するエアコンベヤにおいて、前記下降区間の下流側に配置され、容器に係合して下流側へ送る容器量を調整する第1容器量調整手段と、前記下降区間内に配置され、容器に係合して下流側へ送る容器量を調整する第2容器量調整手段と、これら第1容器量調整手段と第2容器量調整手段とを制御する制御手段と、前記第1容器量調整手段と第2容器量調整手段との間に配置された容器検出手段とを設け、前記制御手段が、前記容器検出手段の位置まで容器を貯留するように、前記第1容器量調整手段と第2容器量調整手段とを制御することを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項2に記載した発明は、前記下降区間の上流側に配置され、容器に係合して下流側へ送る容器量を調整する第3容器量調整手段と、前記第2容器量調整手段と第3容器量調整手段との間に配置された第2容器検出手段とを設け、前記第2容器検出手段の位置まで容器を貯留するように、前記第2容器量調整手段と第3容器量調整手段とを制御することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明のエアコンベヤは、上方から下方へ容器を搬送する下降区間の長さが長い場合でも、搬送中に容器が前後に振れることを抑制し、容器が傷ついたり変形したりすることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、下降区間の下流側と下降区間内に、下流に送る容器の量を調整する第1容器量調整手段および第2容器量調整手段をそれぞれ配置するとともに、これら第1容器量調整手段と第2容器量調整手段との間に容器検出手段を設け、この容器検出手段の位置まで常に容器が貯留されているように、制御手段によって前記第1および第2の容器量調整手段を制御するという構成で、下降区間の搬送中に容器が前後に振れることを抑制して、容器の傷付きを防止するという目的を達成した。
【実施例1】
【0015】
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は、本発明の一実施例に係るエアコンベヤの全体の構成を示す側面図であり、このエアコンベヤ(全体として符号2で示す)は、上方側の水平区間2Aと下方側の水平区間2Cとの間を下降区間2Bによって接続して、上方位置から下方位置へ容器4を搬送するようになっている。下降区間2Bは、中間の直線的な傾斜区間2BBと、前記上方側水平区間2Aと傾斜区間2BBとを接続する、円弧状に湾曲した第1湾曲区間2BAと、前記下方側水平区間2Cと傾斜区間2BBとを接続する、円弧状に湾曲した第2湾曲区間2BCとから成っている。
【0016】
前記エアコンベヤ2は、上部がエアダクト6になっており、このエアダクト6の下面側に平行な一対のレール8が設けられている。エアコンベヤ2によって搬送される容器4(PETボトル等の軽量容器)は、その首部にフランジが形成されており、このフランジの下面側が前記レール8によって支持されて搬送される。前記エアダクト6内には、天面および両側壁にエア通路(図示せず)が設けられており、搬送方向へ向かってエアを噴射する複数のトップブロア10A、10B、10Cから吹き込まれたエアが、このエア通路に設けられた多数の吹き出し口から、前記容器4の、レール8よりも上方の部分に吹き付けられることにより、容器4がレール8上を滑って図1および図2の矢印A方向に搬送される。
【0017】
前記エアダクト6の下部には、2本の平行なレール8によって吊り下げられた状態の容器4の胴部を、搬送方向の両側から覆う下部側壁12が設けられている。この両側の下部側壁12内には、搬送方向と逆方向へエアを噴射するサイドブロア14A、14B、14Cからエアが吹き込まれており、下降区間2B(2BA、2BB、2BC)を搬送されてくる容器4の胴部を下方から上方へ向けて押し上げて、前記レール8に対して容器4がほぼ直角になるように姿勢を制御している。
【0018】
下方側の水平区間2Cの上流端に、下流側へ送る容器4の量を調整する容器量調整手段としての一対の回転ベルト(以下、第1回転ベルト16と呼ぶ)が設けられている。これら一対の回転ベルト16は、搬送される容器4を両側から挟時するようになっており、回転することにより挟持している容器4を下流側に送り出し、停止すると容器4の搬送を一時中止する。この第1回転ベルト16はサーボモータ18によって駆動される。
【0019】
また、下降区間2Bの中間部(傾斜区間2BBの中央部)に、下流に送る容器4の量を調整する容器量調整手段としての一対の回転ベルト(以下、第2回転ベルト20と呼ぶ)が設けられている。この第2回転ベルト20も、搬送される容器4を両側から挟時し、回転することにより挟持している容器4を下流側に送り出し、停止すると容器4の搬送を一時中止する。この第2回転ベルト20はサーボモータ22によって駆動される。
【0020】
さらに、上方側の水平区間2Aの下流端に、下流側へ送る容器4の量を調整する容器量調整手段としての一対の回転ベルト(以下、第3回転ベルト24と呼ぶ)が設けられている。この第3回転ベルト24も、搬送される容器4を両側から挟時し、回転することにより挟持している容器4を搬送して下降区間2Bに送り込み、停止すると容器4の搬送を一時中止する。この第3回転ベルト24はサーボモータ26によって駆動される。
【0021】
前記下降区間2Bに沿って、容器4の有無を検出する複数の容器検出手段(センサー)が配置されている。下方側の第2湾曲区間2BCの出口付近に第1センサー28が、そして、この第1センサー28よりも上流側の、第2湾曲区間2BCのほぼ中央部に第2センサー30が、さらに、この第2センサー30よりも上流側の、前記傾斜区間2BBの下流端付近に第3センサー32が設けられている。これら第1ないし第3センサー28、30、32の検出信号が、図示しない制御装置に入力され、この信号に応じて制御装置が前記第1回転ベルト16および第2回転ベルト20の作動を制御するようになっている。
【0022】
第1センサー28は、容器4の最低ラインの貯留量を確認するもので、この位置まで容器4が貯留されていないときには、第1回転ベルト16が動作しないようになっている。また、第2センサー30は、傾斜区間2BB内に配置されている第2回転ベルト20の速度制御用であり、この第2センサー30を通過する容器4によりオンオフする間隔を確認して第2回転ベルト20の速度を制御するようになっている。容器4の通過する間隔が長ければ、第2回転ベルト20の回転速度を増して、容器4の下流側への供給量を増加させ、容器4の通過する間隔が短ければ、第2回転ベルト20の速度を低下させて、下流側への容器4の供給量を減少させる。第3センサー32は、容器4が満杯になったことを検出するセンサーであり、この位置まで容器4が貯留されたときには、制御装置がこのセンサー32の上流側の第2回転ベルト20を停止させる。
【0023】
また、第2回転ベルト20の上流側に第4センサー34(この第4センサー34が請求項2に記載した第2の容器検出手段である)が、そして、この第4センサー34の上流側の、前記第1湾曲区間2BAの下流端付近に、第5センサー36が、そして、この第5センサー36よりもやや上流側の、第1湾曲区間2BAのほぼ中間に第6センサー38が設けられている。これら第4ないし第6センサー34、36、38の信号も、前記第1ないし第3センサー28、30、32と同様に図示しない制御装置に入力され、この信号に応じて制御装置が前記第2回転ベルト20および第3回転ベルト24の作動を制御するようになっている。
【0024】
これら第4センサー34から第6センサー38までの3つのセンサーは、前記第1センサー28から第3センサー32までの各センサーとそれぞれ同様の機能を果たすようになっており、第4センサー34は、容器4の最低ラインの貯留量を確認するもので、この位置まで容器4が貯留されていないときには、第2回転ベルト20が動作しないようになっている。また、第5センサー36は、上方側の水平区間2BA内に配置されている第3回転ベルト24の速度制御用であり、この第5センサー36を通過する容器4によりオンオフする間隔を確認して第3回転ベルト24の速度を制御するようになっている。容器4の通過する間隔が長ければ、第3回転ベルト24の回転速度を増して、容器4の下流側への供給量を増加させ、容器4の通過する間隔が短ければ、第3回転ベルト24の速度を低下させて、下流側への容器4の供給量を減少させる。第6センサー38は、容器4が満杯になったことを検出するセンサーであり、この位置まで容器4が貯留されたときには、上流側の第3回転ベルト24を停止させる。
【0025】
次に、前記構成のエアコンベヤ2の作動について説明する。運転の開始時には、下方側水平区間2Cの第1回転ベルト16と、傾斜区間2BBの第2回転ベルト20を停止した状態で、上方側水平区間2Aの第3回転ベルト24を作動させる。第3回転ベルト24の回転により送り出された容器4は、上方の第1湾曲区間2BAを通過して傾斜区間2BBに入り、第2回転ベルト20の位置に到達するが、第2回転ベルト20が作動していないので、この第2回転ベルト20の位置に停止する。以後送られてくる容器4は、前記第2回転ベルト20によって停止している容器4の後方に、傾斜区間2BBの上流側に向けて次第に貯留されていく。第2回転ベルト20によって貯留されてきた容器4の最後尾が、第4センサー34の位置に到達すると、この第4センサー34からの信号が入力された制御装置が、第2回転ベルト20の回転を開始させて容器4を下流側に送り出す。
【0026】
第2回転ベルト20の回転により送り出された容器4は、傾斜区間2BBから下方の第2湾曲区間2BCを通過して第1回転ベルト16の位置に到達する。この時点では、第1回転ベルト16は作動していないので、容器4はこの第1回転ベルト16の位置に停止する。続いて第2回転ベルト20から送り出されてくる容器4が、前記第1回転ベルト16によって停止している容器4の後方に、第2湾曲区間2BCの上方へ向けて次第に貯留されていく。第1回転ベルト16の上流側に貯留されてきた容器4の最後尾が、第1センサー28の位置に到達すると、この第1センサー28からの信号が入力された制御装置が、第1回転ベルト16の回転を開始させて容器4を下流側に送り出す。
【0027】
第1回転ベルト16、第2回転ベルト20および第3回転ベルト24全てが回転を開始した後は、第1センサー28から第6センサー38までの各センサーの信号により、各回転ベルト16、20、24の作動を制御する。すなわち、第1センサー28の位置まで容器4が貯留されていない状態になると、第1回転ベルト16の回転を停止させ、また、第3センサーの位置まで容器が貯留されると、第2回転ベルトの回転を停止して上方からの容器4の供給を停止させる。さらに、第2センサー30を連続して通過していく容器4の間隔が大きくなっている場合には、上方の第2回転ベルト20の回転速度を上げて容器4の供給量を増加させ、逆に、通過していく容器4の間隔が狭くなっていつ場合には、第2回転ベルト20の回転速度を下げて容器4の供給量を少なくする。
【0028】
このように第1センサー28、第2センサー30および第3センサー32からの信号により、第1回転ベルト16および第2回転ベルト20の回転、停止や第2回転ベルト20の速度を制御することにより、常に、貯留されている容器4の最後尾が第1センサー28と第3センサー32の中間に位置するようにしており、下方側の第2湾曲区間2BCの下流寄りに貯留されている容器4は前後に密着した状態で搬送されているので、容器4が前後に振れてその肩部等に傷が付くことがない。しかも、上方から容器4による押し圧がかかることもないので、容器4が変形してしまうこともない。特に、下方側の第2湾曲区間2BCでは、容器4の頭部側が互いに接近し底部側が開くように湾曲しているので、容器4の肩部同士が接触するが、第2湾曲区間2BCより上方にある容器4の貯留量を制限することにより容器4による押し圧を押さえることができ、容器4の変形を防止することができる。
【0029】
また、エアコンベヤ2の下降区間2Bの上流部に配置されている第4センサー34から第6センサー38によって、第2回転ベルト20および第3回転ベルト24の作動が制御される。第4センサー34の位置まで容器4が貯留されていない状態になると、第2回転ベルト20の回転を停止させ、また、第6センサー38の位置まで容器4が貯留されると、第3回転ベルト24の回転を停止して上方からの容器4の供給を停止させる。さらに、第5センサー36を連続して通過していく容器4の間隔が大きくなっている場合には、上方の第3回転ベルト24の回転速度を上げて供給量を増加させ、逆に、通過していく容器4の間隔が狭くなっていっる場合には、第3回転ベルト24の回転速度を下げて容器4の供給量を少なくする。
【0030】
このように第4センサー34、第5センサー36および第6センサー38からの信号により、第2回転ベルト20および第3回転ベルト24の回転、停止や第3回転ベルト24の速度を制御することにより、常に、貯留されている容器4の最後尾が第4センサー34と第6センサー38の中間に位置するようにしており、この部分に貯留されている容器4は前後に密着した状態で搬送されているので、容器4が前後に振れてその肩部等に傷が付くことがない。しかも、第2回転ベルト20よりも下流側の容器4に上方から押し圧がかかることもないので、下流側の容器4を変形するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】エアコンベヤの全体の構成を示す側面図である。(実施例1)
【符号の説明】
【0032】
2B 下降区間
4 容器
8 レール
10A エア噴射手段(トップブロア)
10B エア噴射手段(トップブロア)
10C エア噴射手段(トップブロア)
16 第1容器量調整手段(回転ベルト)
20 第2容器量調整手段(回転ベルト)
24 第3容器量調整手段(回転ベルト)
28 容器検出手段(第1センサー)
34 第2容器検出手段(第4センサー)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に形成されているフランジの下面側を支持するレールと、このレールに支持されている容器にエアを吹き付けるエア噴射手段とを備え、容器を上方から下方へ搬送する下降区間を有するエアコンベヤにおいて、
前記下降区間の下流側に配置され、容器に係合して下流側へ送る容器量を調整する第1容器量調整手段と、前記下降区間内に配置され、容器に係合して下流側へ送る容器量を調整する第2容器量調整手段と、これら第1容器量調整手段と第2容器量調整手段とを制御する制御手段と、前記第1容器量調整手段と第2容器量調整手段との間に配置された容器検出手段とを設け、
前記制御手段が、前記容器検出手段の位置まで容器を貯留するように、前記第1容器量調整手段と第2容器量調整手段とを制御することを特徴とするエアコンベヤ。
【請求項2】
前記下降区間の上流側に配置され、容器に係合して下流側へ送る容器量を調整する第3容器量調整手段と、前記第2容器量調整手段と第3容器量調整手段との間に配置された第2容器検出手段とを設け、前記第2容器検出手段の位置まで容器を貯留するように、前記第2容器量調整手段と第3容器量調整手段とを制御することを特徴とする請求項1に記載のエアコンベヤ。

【図1】
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【公開番号】特開2007−106566(P2007−106566A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−300508(P2005−300508)
【出願日】平成17年10月14日(2005.10.14)
【出願人】(000253019)澁谷工業株式会社 (503)
【Fターム(参考)】