説明

エアバッグ装置を有したグラブドア

【課題】インフレーターにおけるコネクタ結合部位側の被水を防止可能なエアバッグ装置を有したグラブドアを提供すること。
【解決手段】本発明のエアバッグ装置32を有したグラブドア13は、下縁13b側を回転中心として開閉可能とされる。グラブドア13は、内側パネル部20と外側パネル部14とを有して、内側パネル部20と外側パネル部14との間に、エアバッグ装置32を内蔵させている。エアバッグ装置32が、エアバッグ55と、インフレーター47と、エアバッグ55とインフレーター47とを収納させるケース33と、を備える。インフレーター47が、ケース33の下端近傍となる位置に、配設され、コネクタ結合部位を、ケース33における左右方向の一方の端部側に、配置させている。グラブドア13に、インフレーター47におけるコネクタ結合部位側の被水を防止するカバー21が、形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、助手席に着座した乗員の前方側に配置されるグラブボックスにおけるボックス本体の車内側の開口を覆うグラブドアであって、内部に、乗員の膝保護用のエアバッグ装置を内蔵させて構成されるエアバッグ装置を有したグラブドアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エアバッグ装置を有したグラブドアとしては、閉じた際のボックス本体側に配置される内側パネル部と、乗員側に配置される外側パネル部と、を有して、内側パネル部と外側パネル部との間に、乗員の膝保護用のエアバッグ装置を配設させた構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。このグラブドアでは、エアバッグは、内側パネル部と外側パネル部とを連結するように構成されるもので、作動時に、インフレーターからの膨張用ガスを内部に流入させて、外側パネル部と内側パネル部との離隔距離を増大させるように膨張して、乗員の膝を、外側パネル部を介して保護する構成であった。
【特許文献1】特開2003−104163公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のグラブドアでは、合成樹脂製のグラブドア内という、車室内から比較的近い位置に、エアバッグ装置のインフレーターが配置されていることから、グラブドア内に水が進入する場合が考慮され、インフレーターにおいて、誤作動防止の観点から、エアバッグ作動回路から延びるリード線のコネクタを結合させるコネクタ結合部側の被水を防止する点に改善の余地があった。なお、この場合、水とは、飲料等の液体も含まれることとなる。特に、昨今のニーズとして、グラブドアを、開いた状態で、カップホルダとしても使用可能な構成とする場合もあり、このような構成とする場合、グラブドア内への水の進入を極力抑えて、インフレーターにおけるコネクタ結合部位側の被水を防止する必要が生じていた。
【0004】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、インフレーターにおけるコネクタ結合部位側の被水を防止可能なエアバッグ装置を有したグラブドアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るエアバッグ装置を有したグラブドアは、助手席に着座した乗員の前方側に配置されるグラブボックスにおけるボックス本体の車内側の開口を覆うとともに、下縁側に設けられるヒンジ部によって、ボックス本体に対して下縁側を回転中心として開閉可能に連結される構成とされ、閉じた際のボックス本体側に配置される合成樹脂製の内側パネル部と、乗員側に配置される合成樹脂製の外側パネル部と、を有して、内側パネル部と外側パネル部との間に、乗員の膝保護用のエアバッグ装置を内蔵させて構成されるエアバッグ装置を有したグラブドアであって、
エアバッグ装置が、内部に膨張用ガスを流入させて外側パネル部から突出可能に折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、エアバッグとインフレーターとを収納させるケースと、を有して構成され、
インフレーターが、ケースの下端近傍となる位置に、配設されるとともに、エアバッグ作動回路から延びるリード線のコネクタを結合させるコネクタ結合部位を、ケースにおける左右方向の一方の端部側に、配置させて構成され、
ケース若しくはグラブドアに、インフレーターにおけるコネクタ結合部位側の被水を防止するカバーが、形成されていることを特徴とする。
【0006】
本発明のエアバッグ装置を有したグラブドアでは、内側パネル部と外側パネル部との間にエアバッグ装置を内蔵させた構成とされているが、インフレーターが、ケースの下端近傍となる位置に配設されるとともに、ケース若しくはグラブドアに、インフレーターにおいて、エアバッグ作動回路から延びるリード線のコネクタを結合させるコネクタ結合部位の被水を防止するカバーが形成されていることから、仮に、グラブドア内に水が進入することとなっても、カバーにより迂回する等して、この水によって、インフレーターのコネクタ結合部位が被水することを防止することができる。
【0007】
したがって、本発明のエアバッグ装置を有したグラブドアでは、インフレーターにおけるコネクタ結合部位側の被水を防止することができる。
【0008】
また、本発明のエアバッグ装置を有したグラブドアにおいて、開き時に、グラブドアを載置台として利用可能なように、内側パネル部における表面側に、滑り止め用のシート材を、配置させ、
シート材を、内側パネル部側に向かって突出するように形成される複数の係止突起を内側パネル部に形成される係止孔周縁に係止させて、内側パネル部に取り付ける構成として、
グラブドア内に、係止孔を経て水が進入した際に、水をインフレーター側に向かうのを防止して、グラブドア外へ排出可能な排出路を、形成する構成とすることが好ましい。
【0009】
上記構成のエアバッグ装置を有したグラブドアでは、グラブドア内に進入した水を、排出路を経てグラブドア外に排出できることから、開いた状態でカップホルダとして使用する場合に、グラブドア内に水が進入することとなっても、インフレーター側に水が進入することを抑えて、インフレーターのコネクタ結合部位が被水することを確実に防止できる。
【0010】
さらに、上記構成のエアバッグ装置を有したグラブドアにおいて、排出路において、少なくとも、グラブドアの閉じ時において、外側パネル部の下端近傍となる位置に、水をグラブドア外へ排出可能な排出口部を、配設させた構成とすれば、グラブドア内に進入した水を、排出口部から、確実にグラブドア外へ排出することができて、好ましい。
【0011】
具体的には、係止突起を、係止孔からの前記グラブドア内への水の進入を防止可能に、多段のリップ部を有した構成とすれば、シート材に水がこぼれても、係止孔を経て水がグラブドア内に進入することを極力抑えることができて、好ましい。
【0012】
また、ケースを、外側パネル部側を開口させた有底の箱形状として構成するとともに、内側パネル部側に位置する底壁部を、左右方向に沿った断面において、中央を内側パネル部側に位置させ、両端側を内側パネル部から離れた側に位置させるように、屈曲させた構成とすれば、係止孔を経て水がグラブドア内におけるケース側に進入することとなっても、この水が、ケースの底壁部における内側パネル部側の面に沿って、ケースの左右両端側へガイドされることとなり、インフレーター側へ向かうことを防止できて、好ましい。そして、排出路を経てケースの左右両端側から外側パネル部に落下した水は、グラブドアの閉じ時に、排出口部を経て、グラブドア外へ排出されることから、グラブドア内に進入した水を、排出口部から、確実にグラブドア外へ排出することができる。
【0013】
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置を有したグラブドアにおいて、コネクタから延びるリード線を、ヒンジ部の周囲に巻きかけられるようにして、車体側のエアバッグ作動回路と接続させる構成とすれば、リード線が、ヒンジ部の周囲において一旦反転するように配置されるような態様となる。そのため、仮に、インフレーターに結線するリード線が被水されることとなっても、この水は、グラブドアを閉じれば、リード線におけるヒンジ部の周囲の部位から滴下されることから、インフレーターから離れたリード線のエアバッグ作動回路側のコネクタ部位に、水が伝わることを防止できて、好ましい。また、逆に、リード線を伝って、エアバッグ作動回路からインフレーターのコネクタ側に水が進入することも防止できることから、インフレーターのコネクタ結合部位の被水を確実に防止できる。さらに、上記構成のエアバッグ装置を有したグラブドアでは、リード線が、グラブドアの開閉の影響を受けることを防止できることから、インフレーターとコネクタの接続状態も、良好に維持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書における前後上下左右の方向は、特に断らない限り、グラブドア13を閉じた状態の前後上下左右の方向と一致するものである。
【0015】
実施形態のグラブドア13は、図1,2に示すように、インストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)1の下部側であって、助手席に着座した乗員Mの前方側に配置されるグラブボックス6におけるボックス本体7の車内側(後部側)の開口7aを覆うように、配置されるものである。グラブボックス6は、周囲を、インパネ1に覆われるようにして、配設されており、グラブボックス6におけるボックス本体7の車内側を覆うように配置されるグラブドア13は、後面13c側に位置する後述する外側パネル部14の表面を、インパネ1の後面と連ならせるようにして、配設されている。
【0016】
ボックス本体7は、ポリプロピレン等からなる合成樹脂製とされるもので、図2,4に示すように、下壁8、下壁8の上方で下壁8と対向するように配設される上壁9、下壁8と上壁9との左右両端を相互に連結して相互に左右方向で対向する左右の側壁10,10、及び、前壁11、を備えて、後部側(車内側)に長方形状の開口7aを設けた略直方体の箱形状としている。前壁11は、下壁8、上壁9、及び、左右の側壁10,10の前縁側に連結されて、開口7aに対向するように、略上下方向に沿って配設されている。そして、左右の各側壁10には、下端側の後端側に、グラブドア13の開閉時のヒンジ部26を構成するヒンジピン10aが、配設されている。また、各側壁10には、グラブドア13を閉じた際にグラブドア13側から突出するラッチを係止する図示しない係止凹部も、形成されている。
【0017】
なお、上壁9には、図2,4に示すように、インパネ1の連結部1aにボルト3止めされる連結片9aが、配設されている。このボルト3止めの部位は、装飾パネル4によって覆われている。また、グラブボックス6の下方には、アンダーカバー5が配設されている。
【0018】
グラブドア13は、下縁側に設けられるヒンジ部26によって、ボックス本体7に対して下縁側を回転中心として開閉可能に連結される構成とされている。実施形態のグラブドア13では、ボックス本体7の開口7aを閉じた際に、図示しないラッチが、ばね等の付勢手段により、左右の側壁10,10に設けられた図示しない係止凹部に挿入されれば、グラブドア13が、略上下方向に沿って配置されて、開口7aを塞いだ状態を維持されることとなり、レバー29(図1参照)を引いて、ラッチを係止凹部から離脱させるように引き込めば、グラブドア13の上縁13a側を、下縁13b側を回転中心として、後方側に回転させることができて、開口7aを開かせることができる。このグラブドア13の開き時には、下縁付近に設けられた図示しない突片が、ボックス本体7側に設けられた図示しないストッパに当接することとなる。なお、実施形態の場合、グラブドア13は、ボックス本体7の開口7aを閉じている状態では、図2に示すように、下縁13b側を前方に位置させ、上縁13a側を後方に位置させるように、前後方向の断面において上下方向(鉛直方向)に対して傾斜して配置され、ボックス本体7の開口7aを開かせた状態では、図4に示すように、後述するごとく載置台として使用可能なように、前面13d(後述する内側パネル部20の表面20a)を略水平方向に沿わせるように、配置されることとなる。
【0019】
グラブドア13の下縁側に設けられるヒンジ部26は、図8に示すように、ボックス本体7の側壁10からグラブドア13側に向かって突出するように形成されるヒンジピン10aと、グラブドア13の下縁側に形成されてヒンジピン10aを受ける軸支部27と、から、構成されている。実施形態の場合、軸支部27は、外側パネル部14に形成されており、図8,9に示すように、ヒンジピン10aを挿通可能として周縁でヒンジピン10aを軸支可能な挿通孔27aと、外側パネル部14から延びるように構成されて、ヒンジピン10aの先端面と当接する板状のストッパ27bと、から構成されている。このストッパ27bは、ヒンジピン10aの挿通孔27aからの抜けを防止するためのものであり、実施形態の場合、後述するごとく、ヒンジピン10aの周囲に巻きかけられたリード線50のヒンジピン10aからの抜けも防止している。実施形態の場合、ヒンジ部26におけるヒンジピン10aの周囲には、グラブドア13の急激な開きを規制する図示しないダンパ機構が、配設されている。
【0020】
なお、実施形態のグラブドア13において、これらのヒンジ部26、レバー29、図示しないラッチ、突片、ストッパ、ダンパ機構等は、この種のグラブボックスにおいて公知の構成である。
【0021】
また、グラブドア13は、図2〜4に示すように、ボックス本体7側(閉塞時における前面側)に配置される内側パネル部20と、乗員M側(閉塞時における後面側)に配置される外側パネル部14と、を有して、内側パネル部20と外側パネル部14との間に、乗員Mの膝保護用のエアバッグ装置32を内蔵させて構成されている。実施形態の場合、エアバッグ装置32は、グラブドア13における上下の中央より下方となる領域に、配置されている。外側パネル部14と内側パネル部20とは、実施形態の場合、外周縁の端部を相互に付き合わせるようにして、上下方向に略沿って前後方向で相互に対向するように配設されている。
【0022】
外側パネル部14は、グラブドア13の後面13c側を構成するもので、強化繊維入りのポリプロピレン(PPF)等の硬質合成樹脂から形成されている。外側パネル部14は、エアバッグ装置32の収納領域から外れて、グラブドア13の閉塞時の上方となる部位に、内側パネル部20側に延びて内側パネル部20側に固着される多数の板状や棒状の補強リブ15を、配設させて構成されている。また、外側パネル部14において、エアバッグ装置32の後方側となる部位には、エアバッグ装置32における後述するケース33の開口33aを覆うとともに、エアバッグ55の展開膨張時に開く略長方形板状の上ドア部16と下ドア部17とが、上下で並設されている。上ドア部16と下ドア部17との周囲には、外側パネル部14の裏面側(前面側)から断面略逆V字状に凹むように形成されて、上ドア部16及び下ドア部17の開き時に破断される破断溝18が、連続的に形成されている。この破断溝18は、上ドア部16と下ドア部17との周囲を全周にわたって囲むように、後方側から見て略「日」の字状に、形成されている(図1参照)。また、実施形態の場合、外側パネル部14における下端近傍部位には、図3に示すごとく、グラブドア13内に進入した水Wをグラブドア13外に排出させる排出口部OFが、乗員Mから目視しがたい位置に、形成されている。
【0023】
内側パネル部20は、強化繊維入りのポリプロピレン(PPF)等の硬質合成樹脂から形成されている。実施形態の場合、外側パネル部14と内側パネル部20とは、外周縁相互や補強リブ15の部位を利用した振動溶着により、相互に結合されている。内側パネル部20において、エアバッグ装置32の後述するインフレーター47の近傍となる部位には、後方側へ突出するようなカバー21が、左右方向に沿うように、形成されている。具体的には、このカバー21は、グラブドア13を閉じた状態で、ケース33に収納されているインフレーター47の上方を覆い、グラブドア13を開いた状態で、インフレーター47の後上方を覆うように、形成されている。また、このカバー21は、図8の二点鎖線に示すごとく、左右方向の幅寸法を、エアバッグ装置32における後述するケース33の左右方向の幅寸法より若干大きくして、ケース33と、ケース33から突出しているインフレーター47のコネクタ結合部位48d及びコネクタ49と、を左右の全域にわたって覆い可能な寸法に、設定されている。具体的には、カバー21は、グラブドア13の開き時におけるインフレーター47の後方において、内側パネル部20の内周面とケース33の底壁部34との間の隙間を埋めるように、形成されるもので、インフレーター47側に水Wが進入するのを防止して、インフレーター47におけるコネクタ結合部位48dの被水を防止するために、配設されている。実施形態の場合、ケース33の底壁部34は、後述するごとく、左右方向の中央を内側パネル部20側に位置させ、両端側を内側パネル部20から離れた側に位置させるように、屈曲させて構成されることから、カバー21は、図7に示すように、底壁部34の傾斜に対応して、左右方向の中央の突出量を最も小さくし、左右両端側にかけて突出量を大きくして、先端面を左右の全域にわたって、ケース33の底壁部34に当接させるように、構成されている。
【0024】
また、内側パネル部20における表面20a側(グラブドア13の閉じ状態における前面13d側)には、滑り止め用のシート材23が、配置されている。実施形態の場合、このシート材23は、ゴム製とされて、グラブドア13の開き時において、内側パネル部20の前後の中央より若干前方となる位置から後端付近までを、左右の略全域にわたって覆うような略長方形板状とされている。このシート材23は、開いたグラブドア13を載置台として使用する際において、図3の二点鎖線に示すように、コップC等を載せた際の滑り止めのために、配置されるものである。内側パネル部20は、図3〜5に示すように、このシート材23の配置部位を、シート材23の肉厚分凹ませて、シート材23の表面と、周囲の部位の表面と、を、略面一とするように、構成されている。
【0025】
シート材23の周縁には、図5に示すように、シート材23を内側パネル部20に取り付けるための複数の係止突起24が、内側パネル部20側に向かって突出するように、形成されている。実施形態の場合、係止突起24は、図示しないが、シート材23の四隅と、シート材23の上下両縁側における左右の中央付近と、の6箇所に形成されるもので、内側パネル部20には、係止突起24を周縁に係止させるための係止孔20bが、貫通して、形成されている。また、各係止突起24は、図6に示すように、係止軸部24aと、係止軸部24aの軸直交方向側に延びる略円板状のリップ部24bと、を備える構成とされるもので、このリップ部24bを、係止軸部24aの軸方向に沿って多段(実施形態の場合2段)に配置させて構成されている。各リップ部24bは、係止突起24の係止孔20b周縁への係止時に、係止孔20bからの水の進入を極力防止可能とするように、外径寸法を、係止孔20bの内径寸法より大径の略円板状とされて、撓んだ状態で、係止孔20b内に配置されることとなる(図6参照)。
【0026】
エアバッグ装置32は、図3に示すように、エアバッグ55と、エアバッグ55に膨張用ガスを供給するインフレーター47と、折り畳まれたエアバッグ55とインフレーター47とを収納するケース33と、ケース33の開口33aを覆うエアバッグカバー部37と、を備えて構成されている。
【0027】
ケース33は、外側パネル部14側となる後下方側を開口させた有底の箱形状として構成されるもので、内側パネル部20側に位置する底壁部34と、底壁部34の周縁から延びる略四角筒形状の周壁部35と、を備える構成とされている。周壁部35における上下方向(前後方向)で対向する壁部35a,35bには、エアバッグカバー部37の連結壁部44を係止する係止爪部35cが、左右方向に沿って複数個形成されている。また、周壁部35において右側に配設される壁部の下端付近には、インフレーター47の後述する本体48を挿通させるための挿通孔35dが、円形に開口して形成されている。また、周壁部35における挿通孔35dの周縁には、挿通孔35dの周縁の後方を囲むような略半円弧状のカバー36が、周壁部35から外側に突出するように、形成されている。このカバー36は、図8,9に示すように、挿通孔35dから突出しているインフレーター47の本体48とコネクタ49との後方側を覆うように形成されるもので、グラブドア13内に進入した水Wが、ケース33から突出しているインフレーター47のコネクタ結合部位48d付近にかかって、インフレーター47におけるコネクタ結合部位48dが被水するのを防止可能な構成とされている。詳細には、カバー36は、ケース33から突出しているインフレーター47の本体48における上面側と下面側とを含めた後方側の領域を、コネクタ49も含めた全域にわたって覆い可能に、構成されている。
【0028】
底壁部34は、図7に示すように、左右方向に沿った断面において、中央34cを内側パネル部20側に位置させ、左右方向の端部34d,34eを内側パネル部20から離れた側に位置させるように、屈曲させて構成されている。換言すれば、底壁部34は、左右方向の中央34cを内側パネル部20側に向かって突出させるように、傾斜して構成されるもので、この底壁部34の傾斜面34aが、内側パネル部20に設けられた係止孔20bを経て、グラブドア13内に水Wが進入した際に、水Wがインフレーター47側に向かうのを防止してグラブドア13外へ排出させるための排出路ORを構成している。また、実施形態のケース33では、底壁部34は、図3に示すように、上端34f(開き時における後端)にかけても、内側パネル部20から離れるように、傾斜して、構成されている。そのため、実施形態の場合、開いたグラブドア13を載置台として使用した場合に、係止孔20bを経てグラブドア13内に水Wが仮に進入すれば、水Wは、ケース33の底壁部34上に滴下されるようなこととなるが、この底壁部34上に滴下された水Wは、底壁部34の傾斜面34aに沿って、底壁部34上を、ケース33の左右両端側、あるいは、グラブドア13の開き時におけるケース33の後端側に向かって流れることとなって、底壁部34上に溜まることを防止できる。すなわち、底壁部34に滴下された水Wは、ケース33の左右両端側あるいは開き時における後端側から、外側パネル部14側に落下することとなるが、その後、グラブドア13を閉じれば、外側パネル部14上に溜まった水Wは、外側パネル部14上をグラブドア13の下縁13b側に向かって流れて、外側パネル部14の下端近傍に設けられた排出口部OFを経て、グラブドア13外へ排出されることとなる。また、実施形態の場合、底壁部34における下端近傍部位には、インフレーター47の後述するディフューザー52のボルト52cを挿通させるための取付孔34bが、形成されている。
【0029】
エアバッグカバー部37は、ケース33の開口33aを覆うように構成されるもので、外側パネル部14に沿って形成されて外側パネル部14の裏面側に結合される天井壁部38と、天井壁部38からケース33側となる裏面側に突出するように形成される連結壁部44と、を備えて構成されている。エアバッグカバー部37は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の軟質合成樹脂から、形成されている。
【0030】
天井壁部38は、外側パネル部14における上ドア部16及び下ドア部17の裏面側に配置される上扉部39及び下扉部40と、上扉部39及び下扉部40の周縁に配置される周縁部41と、から構成されている。周縁部41は、上扉部39と下扉部40との周囲を全周にわたって囲うような略長方形枠状とされている。上扉部39及び下扉部40は、それぞれ、上ドア部16及び下ドア部17より外形形状を若干小さくして構成されるもので、上扉部39は上縁側を、下扉部40は下縁側を、それぞれ、湾曲ヒンジ部42によって、周縁部41と連結されている。上扉部39及び下扉部40は、湾曲ヒンジ部42以外の部位は、周縁部41と分離されて構成されるとともに、それぞれ、各上ドア部16及び下ドア部17に結合されて、開き時に、上ドア部16及び下ドア部17と一体的に開く構成とされている。各湾曲ヒンジ部42は、上ドア部16及び下ドア部17の開き時の回転中心を構成するもので、上扉部39,下扉部40及び周縁部41と一体的に形成されて、それぞれ、天井壁部38の裏面側に向かって突出するように湾曲して構成されている。
【0031】
連結壁部44は、周縁部41の部位からケース33側に突出するように配設されるもので、実施形態の場合、周縁部41における内周縁近傍からケース33側に突出する略四角筒形状とされている。この連結壁部44は、ケース33における周壁部35の外周側に配置されるもので、上下方向(前後方向)で対向する壁部には、ケース33の周壁部35に形成される係止爪部35cを係止可能な係止孔44aが、左右方向に沿って複数個形成されている。
【0032】
インフレーター47は、図2〜4,8に示すように、軸方向を左右方向に沿って配設されるシリンダタイプとして構成されるもので、略円柱状の本体48と板金製のディフューザー52とを備えて構成されている。実施形態の場合、インフレーター47は、ケース33内において、下端33b近傍となる位置に、収納されている。
【0033】
本体48は、円柱状の一般部48aと、一般部48aの左端面から突出する小径の小径部48bと、を備え、小径部48bの外周面に複数のガス吐出口48cを配設させて、構成されている。そして、本体48の一般部48aにおける小径部48bから離れた側となる右端面には、図示しないエアバッグ作動回路から延びるリード線50を結線させたコネクタ49を結合させるコネクタ結合部位48dが、配設されている。このコネクタ結合部位48dは、リード線50と結合されている。実施形態の場合、図8に示すように、本体48におけるコネクタ結合部位48d及びコネクタ49は、ケース33から露出した位置に配置されている。
【0034】
ディフューザー52は、本体48を、一般部48aの右端面(コネクタ結合部位48d)を除いて覆い可能な略円筒状として、膨張用ガスを流出可能な複数のガス流出口52aを、ケース33の開口33a側となる車両搭載状態の後下方側の面に配設させている(図3参照)。実施形態の場合、ディフューザー52は、保持部52bによって、本体48を保持している構成である。保持部52bは、内周側に向かって突出するように形成されるもので、ディフューザー52の軸方向に沿った複数箇所において、それぞれ、軸方向を中心として放射状に、配設されている。また、ディフューザー52は、ケース33の底壁部34側となる前上方側へ突出する複数(実施形態では2本)のボルト52cを備えている。そして、インフレーター47は、本体48を保持させたディフューザー52のボルト52cを、ケース33の底壁部34に設けられた取付孔34bから突出させてナット53止めすることにより、ケース33に取り付けられる構成である。
【0035】
実施形態の場合、インフレーター47は、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際に、グラブボックス6の上方に搭載された図示しない助手席用のエアバッグ装置とともに、リード線50を介して、作動信号が入力されることとなる。また、実施形態の場合、インフレーター47のコネクタ49から延びるリード線50は、図8,9に示すように、ヒンジ部26におけるヒンジピン10aの周囲に、1巻き分、内径寸法をヒンジピン10aの外径寸法より大きくして巻きかけられるようにして、図示しない車体側のエアバッグ作動回路と接続されている。
【0036】
エアバッグ55は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布からなる袋状とされるもので、膨張完了時の形状を、図1,2の二点鎖線に示すように、乗員Mの左右の膝KL,KRを保護可能な左右方向の幅寸法を有した略長方形板状として、構成されている。また、膨張完了時のエアバッグ55の下端側の部位には、インフレーター47のボルト52cを突出させるための挿通孔(図符号省略)と、インフレーター47の本体48における一般部48aの右端部(コネクタ結合部位48d)を突出させるための挿通孔55a(図8参照)と、が、形成されている。そして、エアバッグ55は、ボルト52cの周囲となる挿通孔の周縁部位を、インフレーター47のディフューザー52とケース33の底壁部34との間で挟持されて、ケース33に取り付けられている。実施形態の場合、エアバッグ55は、インフレーター47の後方となる領域において、折り畳まれてケース33内に収納されている。
【0037】
実施形態のエアバッグ装置32を有したグラブドア13では、車両への搭載後、図示しないエアバッグ作動回路からの作動信号が、リード線50を経て、インフレーター47に入力されれば、インフレーター47のガス吐出口48cから膨張用ガスが吐出され、膨張用ガスが、ディフューザー52のガス流出口52aを経て、エアバッグ55内に流入することとなる。そして、エアバッグ55が、内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、グラブドア13における外側パネル部14に設けられた上ドア部16と下ドア部17とを押し開き、上ドア部16と下ドア部17とが開いて形成されたケース33の開口33aから、後方へ突出し、図1,2の二点鎖線に示すように、膨張を完了させることとなる。
【0038】
そして、実施形態のエアバッグ装置32を有したグラブドア13では、内側パネル部20と外側パネル部14との間にエアバッグ装置32を内蔵させた構成とされているが、インフレーター47が、ケース33の下端33b近傍となる位置に配設されるとともに、グラブドア13の内側パネル部20と、ケース33の周壁部35と、に、インフレーター47のコネクタ結合部位48dの被水を防止するカバー21,36が形成されていることから、仮に、グラブドア13内に水Wが進入することとなっても、カバー21,36により迂回する等して、この水Wによって、インフレーター47のコネクタ結合部位48dが被水することを防止することができる。
【0039】
したがって、実施形態のエアバッグ装置32を有したグラブドア13では、インフレーター47におけるコネクタ結合部位48d側の被水を防止することができる。
【0040】
また、実施形態のエアバッグ装置32を有したグラブドア13では、開き時に、グラブドア13を載置台として利用可能なように、内側パネル部20における表面20a側に、滑り止め用のシート材23を、配置させ、このシート材23を、内側パネル部20側に向かって突出するように形成される複数の係止突起24を内側パネル部20に形成される係止孔20b周縁に係止させて、内側パネル部20に取り付ける構成としているものの、グラブドア13内に、係止孔20bを経て水Wが進入した際に、水Wをインフレーター47側に向かうのを防止して、グラブドア13外へ排出可能な排出路ORを、配設させている。そのため、実施形態のグラブドア13では、グラブドア13内に進入した水Wを、排出路ORを経てグラブドア13外に排出できることから、開いた状態でシート材23の上にカップC等を載せ、カップホルダとして使用する場合に、グラブドア13内に水Wが進入することとなっても、インフレーター47側に水Wが進入することを抑えて、インフレーター47のコネクタ結合部位48dが被水することを確実に防止できる。
【0041】
さらに、実施形態の場合、外側パネル部14の下端近傍に、水Wをグラブドア13外へ排出可能な排出口部OFを配設させていることから、グラブドア13内に進入した水Wを、排出路ORを経て、排出口部OFから確実にグラブドア13外へ排出させることができる。
【0042】
具体的には、実施形態の場合、係止突起24を、係止孔20bからのグラブドア13内への水の進入を防止可能に、多段のリップ部24bを有した構成としていることから、シート材23に水がこぼれても、係止孔20bを経て水Wがグラブドア13内に進入することを極力抑えることができる。
【0043】
また、実施形態では、ケース33を、外側パネル部14側を開口させた有底の箱形状として構成するとともに、内側パネル部20側に位置する底壁部34を、左右方向に沿った断面において、中央34cを内側パネル部側に位置させ、左右方向の両端(端部34d,34e)側を内側パネル部20から離れた側に位置させるように、屈曲させた構成とし、この底壁部34の傾斜面34aを排出路ORとして構成している。そのため、実施形態のグラブドア13では、開いたグラブドア13を載置台として使用した場合に、係止孔20bを経てグラブドア13内に水Wが仮に進入することとなっても、底壁部34上に滴下されるようにグラブドア13内に進入した水Wは、図7に示すように、底壁部34の傾斜面34aにガイドされて、底壁部34上を、ケース33の左右両端側に向かって流れることとなり、ケース33の左右両端側から、外側パネル部14側に落下されることとなって、インフレーター47側へ向かうことができる。そして、ケース33の左右両端側から外側パネル部14に落下した水Wは、グラブドア13を閉じれば、外側パネル部14上をグラブドア13の下縁13b側に向かって流れて、外側パネル部14の下端近傍に設けられた排出口部OFからグラブドア13外へ排出されることとなる。そのため、インフレーター47側に水Wが進入することを極力防止できて、インフレーター47のコネクタ結合部位48dが被水することを極力防止することができる。また、実施形態のグラブドア13では、内側パネル部20からケース33の底壁部34側に向かって突出するように形成されるカバー21が、内側パネル部20の内周面とケース33の底壁部34との間の隙間を埋めるとともに、左右方向の幅寸法を、ケース33の左右方向の幅寸法より大きくして、配設されている。そのため、仮に、底壁部34上に溜まった水Wが、グラブドア13を閉じた際に、図3に示すように、インフレーター47側に向かって流れるような態様となっても、底壁部34と当接しているカバー21によって、水Wを止めることができ、水Wがインフレーター47側に進入することを、確実に防止することができる。
【0044】
さらにまた、実施形態のグラブドア13では、コネクタ49から延びるリード線50が、ヒンジ部26におけるヒンジピン10aの周囲に巻きかけられるようにして、車体側のエアバッグ作動回路と接続される構成である。換言すれば、リード線40は、ヒンジピン10aの周囲において、一旦反転するように配置されるような態様となる。そのため、仮に、インフレーター47のコネクタ49側に水Wが進入することとなっても、この水Wは、グラブドア13を閉じれば、リード線50におけるヒンジピン10a周囲の部位から滴下されることから、インフレーター47から離れたリード線50のエアバッグ作動回路側のコネクタ部位に、水が伝わることを防止できる。また、逆に、リード線50を伝って、エアバッグ作動回路からコネクタ49側に水が進入することも防止できることから、インフレーター47のコネクタ結合部位48dの被水を確実に防止することができる。また、リード線50が、グラブドア13の開閉の影響を受けることを防止できることから、インフレーター47とコネクタ49の接続状態を良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施形態であるエアバッグ装置を有したグラブドアを使用したグラブボックスの車両搭載状態を示す車両後方側から見た正面図である。
【図2】実施形態のグラブドアを使用したグラブボックスの車両前後方向の概略縦断面図である。
【図3】図2において、グラブドアのエアバッグ装置付近を示す部分拡大断面図である。
【図4】実施形態のグラブドアを開いた状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。
【図5】図4におけるグラブドアのシート材付近を示す部分拡大断面図である。
【図6】シート材における係止突起付近を示す部分拡大断面図である。
【図7】図4のVII−VII部位を示す概略断面図である。
【図8】実施形態のグラブドアにおいて、開き時における前後方向に沿った概略横断面図である。
【図9】実施形態のグラブドアのヒンジ部付近を示す部分拡大縦断面図である。
【符号の説明】
【0046】
1…インストルメントパネル(インパネ)、
6…グラブボックス、
7…ボックス本体、
7a…開口、
10a…ヒンジピン、
13…グラブドア、
14…外側パネル部、
20…内側パネル部、
21…カバー、
23…シート材、
24…係止突起、
24b…リップ部、
26…ヒンジ部、
32…エアバッグ装置、
33…ケース、
33a…開口、
34…底壁部、
34a…傾斜面、
35…周壁部、
36…カバー、
37…エアバッグカバー部、
47…インフレーター、
48d…コネクタ結合部位、
49…コネクタ、
50…リード線、
55…エアバッグ、
KL,KR…膝、
M…乗員、
OR…排出路、
OF…排出口部、
W…水。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
助手席に着座した乗員の前方側に配置されるグラブボックスにおけるボックス本体の車内側の開口を覆うとともに、下縁側に設けられるヒンジ部によって、前記ボックス本体に対して下縁側を回転中心として開閉可能に連結される構成とされ、閉じた際の前記ボックス本体側に配置される合成樹脂製の内側パネル部と、前記乗員側に配置される合成樹脂製の外側パネル部と、を有して、前記内側パネル部と前記外側パネル部との間に、前記乗員の膝保護用のエアバッグ装置を内蔵させて構成されるエアバッグ装置を有したグラブドアであって、
前記エアバッグ装置が、内部に膨張用ガスを流入させて前記外側パネル部から突出可能に折り畳まれて収納されるエアバッグと、該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、前記エアバッグと前記インフレーターとを収納させるケースと、を有して構成され、
前記インフレーターが、前記ケースの下端近傍となる位置に、配設されるとともに、エアバッグ作動回路から延びるリード線のコネクタを結合させるコネクタ結合部位を、前記ケースにおける左右方向の一方の端部側に、配置させて構成され、
前記ケース若しくは前記グラブドアに、前記インフレーターにおける前記コネクタ結合部位側の被水を防止するカバーが、形成されていることを特徴とするエアバッグ装置を有したグラブドア。
【請求項2】
開き時に、前記グラブドアを載置台として利用可能なように、前記内側パネル部における表面側に、滑り止め用のシート材が、配置され、
該シート材が、前記内側パネル部側に向かって突出するように形成される複数の係止突起を、前記内側パネル部に形成される係止孔周縁に係止させて、前記内側パネル部に取り付けられる構成とされて、
前記グラブドア内に、前記係止孔を経て水が進入した際に、前記インフレーターにおける前記コネクタ結合部位側の被水を防止して、前記グラブドア外へ排出可能な排出路が、形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置を有したグラブドア。
【請求項3】
前記排出路が、少なくとも、前記グラブドアの閉じ時において、前記外側パネル部の下端近傍となる位置に、前記水を前記グラブドア外へ排出可能な排出口部を、備えていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置を有したグラブドア。
【請求項4】
前記係止突起が、前記係止孔からの前記グラブドア内への前記水の進入を防止可能に、多段のリップ部を有した構成とされていることを特徴とする請求項2又は3に記載のエアバッグ装置を有したグラブドア。
【請求項5】
前記ケースが、前記外側パネル部側を開口させた有底の箱形状として構成されるとともに、前記内側パネル部側に位置する底壁部を、左右方向に沿った断面において、中央を前記内側パネル部側に位置させ、両端側を前記内側パネル部から離れた側に位置させるように、屈曲させて構成され、
前記底壁部における前記内側パネル部側の面が、前記グラブドアの開き時における前記排出路として、前記水を、前記ケースの左右両端側へガイドする構成とされ、
前記排出路を経て前記ケースの左右両端側から前記外側パネル部に落下した前記水が、前記排出口部を経て、前記グラブドア外へ排出されることを特徴とする請求項3又は4に記載のエアバッグ装置を有したグラブドア。
【請求項6】
前記コネクタから延びるリード線が、前記ヒンジ部の周囲に巻きかけられるようにして、車体側のエアバッグ作動回路と接続されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエアバッグ装置を有したグラブドア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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