説明

エアラインフード用消音器及びそのエアラインフード用消音器が装着された防護フード

エアラインフード用消音器及びエアラインフード用消音器が装着された防護フードを開示する。本発明は、上板と下板間に形成された空間部に流入する空気を空気分配手段によってさらに減速させ、前記下板に形成された空気排出孔を通じて前記空間部の外部へ排出させることにより、空気による騷音を最小化するものである。また、このようなエアラインフード用消音器を防護フードの内部に装着することで、作業者が防護フードを着用して作業する時に発生する騷音を最小化して作業効率を高める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエアラインフード用消音器及びそのエアラインフード用消音器が装着された防護フードに係り、特にエアラインフードなどの空気流入口側に設置され、空気流入口を通じてエアラインフードなどの内部に流入する空気によって発生する騷音を減少させるエアラインフード用消音器及びそのエアラインフード用消音器が装着された防護フードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、エアラインフードとは、外部からフードの内部に新鮮な空気を供給するためのエアラインが設置されたフードをいい、サンディング作業、ショートニング作業、塗装作業の際に、作業者の安全のために着用する防護フードなどがこれに当たる。このような防護フードなどを着用する場合、作業者の円滑な呼吸などのために、防護フードの内部に前記エアラインを通じて新鮮な空気を継続して供給することになる。
【0003】
特に、密閉した空間での作業の際には、防護服及び防護フードの着用は必須であり、作業者に新鮮な空気を供給するために、防護フードにはエアラインが形成されている。
【0004】
このような新鮮な空気は、コンプレッサなどによって、防護フードの内部に連結されたエアラインを通じて防護フードの内部に空気を強制注入させる方式で供給される。
【0005】
しかし、前記防護フードは通常密閉した形に構成されているが、流入する空気の圧力によって防護フードの内部では相当な騷音が発生することになり、使用者は前記騷音によって作業能率が低下するのみならず、作業に困難を経験することになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記問題点を解決するためになされたもので、防護フードの内部と連結されたエアラインの端部に設置され、エアラインに流入する空気によって発生する騷音を減少させるエアラインフード用消音器及びそのエアラインフード用消音器が装着された防護フードを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述したような目的を達成するために、本発明は、下部が開口し、上側に膨らむように形成され、エアラインと結合される空気流入口が形成された上板と;前記上板の下部に密閉して結合して空間部を形成し、多数の空気排出孔が上下に貫設された下板と;前記上板の下側と前記下板の上側に形成され、前記エアラインから供給された空気を前記空間部に分配して、前記空気排出孔を通じて排出させるように形成された空気分配手段と;を含んでなることを特徴とする、エアラインフード用消音器を提供する。
【0008】
前記上板は、円形に形成されることが望ましい。
【0009】
前記下板は、前記上板の外周端部に対応するように結合形成され、前記空気排出孔が前記上板の内側端部から外周端部まで前記上板の曲面に連続するように形成されることができる。
【0010】
前記空気排出孔は、前記下板のまわりに沿って形成され、前記下板の外側に30°〜45°の角度に形成されることができる。
【0011】
前記空気分配手段は、前記下板に形成され、前記空気流入口に対して同心状に形成され、前記エアラインから供給された空気と1次にぶつかって流速を減少させる第1分配リングと;前記上板に形成され、前記第1分配リングに対して同心状に形成され、前記第1分配リングによって減速された空気とぶつかって2次に流速を減少させる第2分配リングと;前記下板に形成され、前記第2分配リングに対して同心状に形成され、前記第2分配リングによって減速された空気とぶつかって3次に流速を減少させる第3分配リングと;を含んでなることができる。
【0012】
前記空気分配手段は、前記第1分配リングの内側と、前記第1分配リングと前記第2分配リングとの間と、前記第2分配リングと前記第3分配リングとの間と、前記第3分配リングの外側とに、防音スポンジをさらに備えることができる。
【0013】
また、前記目的を達成するために、本発明は、エアラインが装着され、防護帽の内部に空気を供給するように形成された防護フードにおいて、下部が開口し、上側に膨らむように形成され、エアラインと結合される空気流入口が形成された上板と;前記上板の下部に密閉して結合して空間部を形成し、多数の空気排出孔が上下に貫設された下板と;前記上板の下側と前記下板の上側に形成され、前記エアラインから供給された空気を前記空間部に分配して前記空気排出孔を通じて排出するように形成された空気分配手段と;を含んでなるエアラインフード用消音器が前記防護帽の内側に装着されてなることを特徴とする、エアラインフード用消音器が装着された防護フードを提供する。
【0014】
前記上板は、円形に形成されることが望ましい。
【0015】
前記下板は、前記上板の外周端部に対応するように結合され、前記空気排出孔が前記上板の内側端部から外周端部まで前記上板の曲面に連続するように形成されることができる。
【0016】
前記空気排出孔は、前記下板のまわりに沿って形成され、下板の外側に30°〜45°の角度に形成されることができる。
【0017】
前記空気分配手段は、前記下板に形成され、前記空気流入口に対して同心状に形成され、前記エアラインから供給された空気と1次にぶつかって流速を減少させる第1分配リングと;前記上板に形成され、前記第1分配リングに対して同心状に形成され、前記第1分配リングによって減速された空気とぶつかって2次に流速を減少させる第2分配リングと;前記下板に形成され、前記第2分配リングに対して同心状に形成され、前記第2分配リングによって減速された空気とぶつかって3次に流速を減少させる第3分配リングと;を含んでなることができる。
【0018】
前記空気分配手段は、前記第1分配リングの内側と、前記第1分配リングと前記第2分配リングとの間と、前記第2分配リングと前記第3分配リングとの間と、前記第3分配リングの外側とに防音スポンジをさらに備えることができる。
【0019】
また、前記目的を達成するために、本発明は、空気流入口が形成された防護帽の外側にエアラインが装着されて、防護帽の内部に空気を供給するように形成された防護フードにおいて、前記防護帽の形状に対応するように形成され、前記防護帽の空気流入口を中心に結合して前記防護帽の内側面との間に所定の空間部を形成し、下部には、前記空間部と連通するように複数の空気排出孔が上下に形成された消音器が前記防護帽の内側に装着されてなることを特徴とする、エアラインフード用消音器が装着された防護フードを提供する。
【0020】
前記空気排出孔は、前記消音器の外側に30°〜45°の角度に形成されることが望ましい。
【0021】
前記エアラインフード用消音器が装着された防護フードは、前記空間部の内側面に防音スポンジをさらに備えることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、上板と下板間に形成された空間部に流入する空気を前記空気分配手段によってさらに減速させて、前記下板に形成された空気排出孔を通じて前記空間部の外部へ排出させることによって、空気による騷音を最小化する効果がある。
【0023】
そして、防護フードの内部にエアラインフード用消音器を装着することで、防護フードの内部に流入する空気を前記空間部の内部にぶつけて減速させ、前記空気排出孔を通じて前記空間部の外部へ排出させることにより、空気による騷音を最小化して、防護フードを着用した状態で効率的に作業に臨むことができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】
<第1実施例>
図1は本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器の結合斜視図、図2は本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器の上板の正面図、図3は本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器の下板の正面図、図4は本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器の縦断面図、図5は本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器が装着された防護フードの縦断面図、図6は本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器が装着された防護フードの使用状態図である。
【0026】
図示のように、本発明によるエアラインフード用消音器100は、上板110、下板120、前記上板110及び下板120の結合によって形成される空間部130、及び空気分配手段140から構成されている。
【0027】
まず、上板110について説明する。
【0028】
前記上板110は、下部が開口し、上側に膨らむように形成され、エアライン20と結合される空気流入口111が形成されている。また、前記上板110は上側に膨らむように形成され、円形に形成されることが望ましい。
【0029】
すなわち、前記上板110は、球形に形成され、一般に防護フード10などの内部への着用を便利にし、エアライン20から供給された空気が前記空気流入口111を通じて上板110の内部に流入して、曲面形状の上板110の内側にぶつかる時、空気の流れを円滑にして、摩擦による騷音を最小化することになる。
【0030】
次に、前記下板120について説明する。
【0031】
前記下板120は、前記上板110の下部に密閉して結合して空間部130を形成し、上下に貫通した多数の空気排出孔121が形成されている。
【0032】
前記上板110と下板120は密閉して結合し、前記上板110は上側に膨らむように形成され、前記下板120は平らにあるいは上側にやや膨らむように形成される。これにより、前記上板110と下板120間には自然に空間部130が生じるものである。
【0033】
前記エアライン20から供給された空気が前記空気流入口111を通じて前記空間部130に流入すれば、前記空気排出孔121を通じて排出され、防護フード10などを着用している作業者に空気が供給される。
【0034】
また、前記下板120は前記上板110の外周縁に対応するように結合され、前記空気排出孔121は、前記上板110の内側端部から外周端部まで、前記上板110の曲面に連続するように前記下板120の外側に形成されることが望ましい。ここで、前記空気排出孔121は前記下板120の周囲に沿って等間隔で形成され、前記下板120の外側に30°〜45°の角度に形成されることが望ましい。
【0035】
これは、前記空間部130に流入した空気が前記上板110と下板120の内側にぶつかって流速が減少した後、前記上板110の曲面に沿って滑らかに繋がった空気排出孔121に均一に排出されるようにするためのものである。これによって、作業者は低騷音の新鮮な空気を円滑に吸いこむことができることになる。
【0036】
次に、前記空気分配手段140について説明する。
【0037】
前記空気分配手段140は、前記上板110の下側と前記下板120の上側に突設されるもので、前記エアライン20から供給された空気を前記上板110と前記下板120間の内部に密閉して形成された空間部130の内部で分配して、前記空気排出孔121を通じて排出するように形成されている。
【0038】
前記空気分配手段140は、前記上板110の下側と前記下板120の上側に突設され、前記空気流入口111から流入した空気がぶつかって、前記空気分配手段140に沿って流れ、前記空間部130の外側に移動しながら前記空気排出孔121に流出できるように形成される。
【0039】
ここで、前記空気分配手段140は、前記上板110の下側と前記下板120の上側に交互に突設され、第1分配リング141、第2分配リング142及び第3分配リング143から構成されている。
【0040】
前記第1分配リング141は前記下板120に形成され、前記空気流入口111と同心状に形成され、前記エアライン20から供給された空気と1次にぶつかって流速を減少させる部分である。
【0041】
前記第2分配リング142は前記上板110に形成され、前記第1分配リング141と同心状に形成され、前記第1分配リング141で減速された空気とぶつかって2次に流速を減少させる部分である。
【0042】
前記第3分配リング143は前記下板120に形成され、前記第2分配リング142と同心状に形成され、前記第2分配リング142で減速された空気とぶつかって3次に流速を減少させる部分である。
【0043】
すなわち、前記空気流入口111から流入した高速の空気は、先に前記空間部130に入った後、前記第1分配リング141にぶつかることになる。ぶつかった空気は1次に減速され、前記第1分配リング141を越えて前記空間部130の外側に移動することになる。
【0044】
その後、前記第1分配リング141を越えた空気は、前記第1分配リング141の外側の空間部130にぶつかった後、前記第2分配リング142にぶつかることになる。ぶつかった空気は2次に減速され、前記第2分配リング142を越えて前記空間部130の外側に移動することになる。
【0045】
その後、前記第2分配リング142を越えた空気は、前記第2分配リング142外側の空間部130に入った後、記第3分配リング143にぶつかることになる。ぶつかった空気は3次に減速され、前記第3分配リング143を越えて前記空間部130の外側に移動し、最終に前記空気排出孔121を通じて排出される。
【0046】
また、作業者は、前記上板110及び下板120の大きさまたは必要に応じて前記空気分配手段140の数を多様に変えることができる。
【0047】
ここで、前記空気分配手段140は、前記第1分配リング141の内側と、前記第1分配リング141と前記第2分配リング142との間と、前記第2分配リング142と前記第3分配リング143との間と、前記第3分配リング143の外側とに、防音スポンジ144をさらに備えることが望ましい。
【0048】
前記防音スポンジ144は円板状に形成され、前記空間部130に入る空気の流速をさらに減少させることになり、空気の流れによって発生する騷音を減少させる役目をすることになる。
【0049】
前記のように構成されたエアラインフード用消音器100は、図6及び図7に示すように、エアライン20が装着されて、防護帽30の内部に空気を供給するように構成された防護フード10の内側に装着される。
【0050】
すなわち、前記エアライン20の端部と前記空気流入口111が結合されて、前記防護帽30の内側に装着されることになる。したがって、使用者は、エアラインフード用消音器100が装着された防護フードを着用することにより、低騷音状態で新鮮な空気を円滑に吸いこみながら作業に臨むことができる。
【0051】
以下では、前記構成による本発明の作用効果について説明する。
【0052】
まず、使用者は、前記上板110に形成された空気流入口111を防護フード10の内側に突出したエアライン20の端部と結合させる。ついで、外部のエアライン20に連結されたコンプレッサなどを作動させれば、前記エアライン20に沿って空気が流動し、空気流入口111に空気が流入する。
【0053】
前記空気流入口111から流入した空気は前記空間部130の内部に移動してぶつかることによって流速が減少することになる。すなわち、前記空気流入口111から流入した高速の空気は、先に前記空間部130に入った後、防音スポンジ144によって騷音が減少することになる。
【0054】
ついで、前記第1分配リング141にぶつかった空気は1次に減速され、前記第1分配リング141を越えて前記空間部130の外側に移動することになり、前記第1分配リング141を越えた空気は、前記第1分配リング141の外側の空間部130に入った後、前記第2分配リング142にぶつかることになる。ぶつかった空気は2次に減速され、前記第2分配リング142を越えて前記空間部130の外側に移動することになる。
【0055】
ついで、前記第2分配リング142の外側の空間部130に入った後、前記第3分配リング143にぶつかることになる。ぶつかった空気は3次に減速され、前記第3分配リング143に越えて前記空間部130の外側に移動し、最終に前記空気排出孔121を通じて排出されることになる。
【0056】
この時、それぞれの分配リング間に形成された前記防音スポンジ144によって、前記上板110及び下板120間の空間部130に入る空気の流速をさらに減少させ、ぶつかる時の音を吸収して騷音をさらに減少させることになる。
【0057】
<第2実施例>
図7は本発明の第2実施例によるエアラインフード用消音器が装着された防護フードの縦断面図、図8は本発明の第2実施例によるエアラインフード用消音器が装着された防護フードの使用状態図である。
【0058】
図示のように、本発明によるエアラインフード用消音器が装着された防護フードは、一般に、空気流入口111が形成された防護帽30の外側にエアライン20が装着されて、防護帽30の内部へ空気を供給するように形成された防護フード10の内側にエアラインフード用消音器100が装着されたものである。
【0059】
前記消音器100は、前記防護帽30の形状に対応する上側に膨らんでいる曲面形状に形成され、前記防護帽30の空気流入口111を中心に、防護帽30の内側面に接着剤などによって結合され、前記防護帽30の内側面との間に自然に空間部130が形成される。
【0060】
前記空間部130の形状は、曲面に形成された防護帽30によって全体的に球形の曲面に形成することにより、エアライン20から供給された空気が前記空気流入口111を通じて防護帽30の内部に流入すれば、曲面形状の空間部130の内側面にぶつかって空気の流れが滑らかになって騷音を最小化することになる。
【0061】
また、前記空間部130の内側面には防音スポンジ144をさらに備えることが望ましい。前記防音スポンジ144は、前記消音器100の上部下側面、下部上側面に、前記空間部130の内側面の形状に対応するように形成されて付着されるか、あるいは空間部130の全体に均一に挿設されている。
【0062】
前記防音スポンジ144は、前記空間部130にぶつかる空気の流速をさらに減少させることになり、空気の流れによって発生する騷音を減少させる役目をする。
【0063】
そして、前記消音器100の下部には、前記空間部130と連通する複数の空気排出孔121が形成される。ここで、前記空気排出孔121は前記消音器100の下部側のまわりに沿って等間隔で形成され、前記消音器100の上部曲面の形状に連続するように形成されることが望ましい。
【0064】
前記空気排出孔121は前記消音器100の下部に上下に貫通するように形成されている。前記エアライン20から供給された空気が前記空気流入口111を通じて前記空間部130に流入すれば、前記空間部130と連通するように形成された前記空気排出孔121を通じて排出される。これにより、防護フード10などを着用している作業者に空気が供給されることになる。
【0065】
また、前記空気排出孔121は、前記消音器100の外側に30°〜45°の角度に形成されることが望ましい。
【0066】
これは、前記空間部130に流入した空気が前記空間部130の内側壁にぶつかって流速が減少した後、前記空間部130の曲面に沿って自然に繋がった空気排出孔121を通じて均一に排出されるようにするためのものである。これにより、作業者は低騷音の新鮮な空気を円滑に吸いこむことができることになる。
【0067】
以下では、前記構成による本発明の作用効果について説明する。
【0068】
まず、使用者は、前記防護帽30の上部に形成された空気流入口111に、防護フード10の外側に設けられたエアライン20を結合させる。その後、外部のエアライン20に連結されたコンプレッサなどを作動させれば、前記エアライン20に沿って空気が流動し、空気流入口111を通じて流入する。
【0069】
前記空気流入口111を通じて流入した空気は緩やかな曲面に形成された前記空間部130の内部に移動し、曲面に沿ってぶつかって流速が減少することになる。すなわち、前記空気流入口111を通じて流入した高速の空気は、先に前記空間部130の内側壁にぶつかって流速が減少することになる。
【0070】
減速された空気は前記空間部130の内側壁に沿って移動し、前記空間部130と連通するように形成された前記空気排出孔121を通じて排出される。
【0071】
この時、前記空間部130の内側壁に備えられた前記防音スポンジ144によって、前記空間部130の内側壁にぶつかる空気の流速をさらに減少させ、ぶつかる時の音を吸収して騷音をさらに減少させることになる。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明によるエアラインフード用消音器、及びそのエアラインフード用消音器が装着された防護フードは、産業現場で実施されている各種作業、例えば塗装作業、ショートニング作業またはサンディング作業の際に、作業者がこれを着用すれば、エアの供給による騷音が減少して、作業に一層集中することができることになる利点を有し、さらに身体を保護することができるので、危ない作業場のような多くの産業現場で広く使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器の結合斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器の上板の正面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器の下板の正面図である。
【図4】本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器の縦断面図である。
【図5】は本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器が装着された防護フードの縦断面図である。
【図6】本発明の第1実施例によるエアラインフード用消音器が装着された防護フードの使用状態図である。
【図7】本発明の第2実施例によるエアラインフード用消音器が装着された防護フードの縦断面図である。
【図8】本発明の第2実施例によるエアラインフード用消音器が装着された防護フードの使用状態図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部が開口し、上側に膨らむように形成され、エアラインと結合される空気流入口が形成された上板と;
前記上板の下部に密閉して結合して空間部を形成し、多数の空気排出孔が上下に貫設された下板と;
前記上板の下側と前記下板の上側に形成され、前記エアラインから供給された空気を前記空間部に分配して、前記空気排出孔を通じて排出させるように形成された空気分配手段と;を含んでなることを特徴とする、エアラインフード用消音器。
【請求項2】
前記上板は、円形に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のエアラインフード用消音器。
【請求項3】
前記下板は、前記上板の外周端部に対応するように結合形成され、前記空気排出孔が前記上板の内側端部から外周端部まで前記上板の曲面に連続するように形成されることを特徴とする、請求項1に記載のエアラインフード用消音器。
【請求項4】
前記空気排出孔は、前記下板のまわりに沿って形成され、前記下板の外側に30°〜45°の角度に形成されることを特徴とする、請求項3に記載のエアラインフード用消音器。
【請求項5】
前記空気分配手段は、
前記下板に形成され、前記空気流入口に対して同心状に形成され、前記エアラインから供給された空気と1次にぶつかって流速を減少させる第1分配リングと;
前記上板に形成され、前記第1分配リングに対して同心状に形成され、前記第1分配リングによって減速された空気とぶつかって2次に流速を減少させる第2分配リングと;
前記下板に形成され、前記第2分配リングに対して同心状に形成され、前記第2分配リングによって減速された空気とぶつかって3次に流速を減少させる第3分配リングと;を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載のエアラインフード用消音器。
【請求項6】
前記空気分配手段は、
前記第1分配リングの内側と、前記第1分配リングと前記第2分配リングとの間と、前記第2分配リングと前記第3分配リングとの間と、前記第3分配リングの外側とに、防音スポンジをさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載のエアラインフード用消音器。
【請求項7】
エアラインが装着され、防護帽の内部に空気を供給するように形成された防護フードにおいて、
下部が開口し、上側に膨らむように形成され、エアラインと結合される空気流入口が形成された上板と;
前記上板の下部に密閉して結合して空間部を形成し、多数の空気排出孔が上下に貫設された下板と;
前記上板の下側と前記下板の上側に形成され、前記エアラインから供給された空気を前記空間部に分配して前記空気排出孔を通じて排出するように形成された空気分配手段と;を含んでなるエアラインフード用消音器が前記防護帽の内側に装着されてなることを特徴とする、エアラインフード用消音器が装着された防護フード。
【請求項8】
前記上板は、円形に形成されることを特徴とする、請求項7に記載のエアラインフード用消音器が装着された防護フード。
【請求項9】
第7項において、前記下板は、前記上板の外周端部に対応するように結合され、前記空気排出孔が前記上板の内側端部から外周端部まで前記上板の曲面に連続するように形成されることを特徴とする、請求項7に記載のエアラインフード用消音器が装着された防護フード。
【請求項10】
前記空気排出孔は、前記下板のまわりに沿って形成され、下板の外側に30°〜45°の角度に形成されることを特徴とする、請求項9に記載のエアラインフード用消音器が装着された防護フード。
【請求項11】
前記空気分配手段は、
前記下板に形成され、前記空気流入口に対して同心状に形成され、前記エアラインから供給された空気と1次にぶつかって流速を減少させる第1分配リングと;
前記上板に形成され、前記第1分配リングに対して同心状に形成され、前記第1分配リングによって減速された空気とぶつかって2次に流速を減少させる第2分配リングと;
前記下板に形成され、前記第2分配リングに対して同心状に形成され、前記第2分配リングによって減速された空気とぶつかって3次に流速を減少させる第3分配リングと;を含んでなることを特徴とする、請求項7に記載のエアラインフード用消音器が装着された防護フード。
【請求項12】
前記空気分配手段は、
前記第1分配リングの内側と、前記第1分配リングと前記第2分配リングとの間と、前記第2分配リングと前記第3分配リングとの間と、前記第3分配リングの外側とに防音スポンジをさらに備えることを特徴とする、請求項11に記載のエアラインフード用消音器が装着された防護フード。
【請求項13】
空気流入口が形成された防護帽の外側にエアラインが装着されて、防護帽の内部に空気を供給するように形成された防護フードにおいて、
前記防護帽の形状に対応するように形成され、前記防護帽の空気流入口を中心に結合して前記防護帽の内側面との間に所定の空間部を形成し、下部には、前記空間部と連通するように複数の空気排出孔が上下に形成された消音器が前記防護帽の内側に装着されてなることを特徴とする、エアラインフード用消音器が装着された防護フード。
【請求項14】
前記空気排出孔は、前記消音器の外側に30°〜45°の角度に形成されることを特徴とする、請求項13に記載のエアラインフード用消音器が装着された防護フード。
【請求項15】
前記エアラインフード用消音器が装着された防護フードは、前記空間部の内側面に防音スポンジをさらに備えることを特徴とする、請求項13または14に記載のエアラインフード用消音器が装着された防護フード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−506448(P2008−506448A)
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−521398(P2007−521398)
【出願日】平成17年7月12日(2005.7.12)
【国際出願番号】PCT/KR2005/002240
【国際公開番号】WO2006/006819
【国際公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(507008839)
【Fターム(参考)】