説明

エレベータシステム及びその制御方法

【課題】救助要請者と連絡をとりつつ救助に向かうことを可能としたエレベータシステムを提供する。
【解決手段】乗りかご12内のかご呼び登録装置16、ホール呼び登録装置15からの呼びに応じて運転する運転制御装置11は、災害発生信号の入力により、乗りかご12を基準階に移動させて待機させる引き戻し運転制御手段25と、消防士が待機中の乗りかご12に乗り込んで行う昇降運転を可能とする災害運転制御手段26を備えている。災害運転制御手段26は、災害発生後にある階床から呼び登録を受けると、乗りかご12内の表示器を表示動作させる。消防士がこの表示を確認し、特定の操作を行うと、該当階床の報知手段により再度のホール呼び登録操作を指示する。再度のホール呼び登録操作が行われると、前記表示器により、再度の呼び登録を表示させる。これを確認した消防士により救出運転が行われると、該当階床の報知手段に救出が向かっていることのメッセージを報知させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、災害発生時におけるエレベータの運転を制御するエレベータシステム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建物内において災害が発生した場合、この災害が例えば火災や爆発物テロなどの場合、一刻も早く建物内から人員を避難させる必要がある。この建物からの避難を効果的に行う手段として、建物に備えられているエレベータを活用することが考えられ、火災時におけるエレベータの制御方法についても提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−269154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、災害時には避難する人、及び救助する人の安全を確保することが重要である。例えば、ある階床からの救助要請があり、救助者がその階床に向かった場合、救助者が該当する階床に到達した時点で、救助要請者が既に別の場所に避難していることも充分ありうる。このような場合、救助作業が無駄になるとともに、救助要請者の位置確認が困難になり、さらに救助者が危険にさらされる可能性も生じる。
【0005】
本発明の目的は、救助要請者と連絡をとりつつ救助に向かうことを可能としたエレベータシステム及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施の形態によれば、昇降路内に設けられた乗りかごを、この乗りかご内のかご呼び登録装置、及び各階床のホール呼び登録装置からの呼びに応じて運転する運転制御装置を備えたエレベータシステムであって、前記運転制御装置は、災害発生信号が入力されると、対応する乗りかごを予め設定した基準階に移動させて待機させる引き戻し運転制御手段と、前記基準階で待機している乗りかごに乗り込んだ、予め特定した操作者による昇降運転を可能とする災害運転制御手段を備え、この災害運転制御手段は、前記災害発生信号入力後にある階床のホール呼び登録装置から呼び登録を受けると、乗りかご内の、このホール呼び登録があった該当階床を知らせる表示器を表示動作させ、前記乗りかご内の特定の操作者による、前記ホール呼び登録を確認したことを表す予め設定された操作により、前記該当階床の報知手段に再度のホール呼び登録操作を指示するメッセージを報知させ、前記該当階床から再度のホール呼び登録操作が行われると、乗りかご内の前記表示器に、該当階床からの再度の呼び登録が行われたことを表す表示を実行させ、この再度のホール階呼び登録を確認した前記操作者により前記該当階床へ乗りかごを移動させる救出運転が行われると、前記該当階床の前記報知手段に救出が向かっていることのメッセージを報知させる機能を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、災害時に建物内のある階床から救助要請があり、その階床にエレベータによって救助に向かう場合、救助者が救助要請者の現況を把握し、かつ救助に向かうことを知らせながら救助を行うことにより、確実な救助を可能とするとともに安全性がよりいっそう向上する
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係るエレベータシステムの概略構成図である。
【図2】図1で示した運転制御部の内部機能及び外部との入出力関係を示す機能ブロック図である。
【図3】図1で示した運転制御部の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係るエレベータシステムの一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
図1はこの実施の形態に係るエレベータシステムの全体構成を示している。図1において、建物10内には昇降路14が設けられ、この昇降路14内にはエレベータ乗りかご(以下、単に乗りかごと呼ぶ)12と釣合錘21とがそれぞれ図示しないガイドレールにより昇降可能に設けられている。これら乗りかご12と釣合錘21とは、巻き上げ機17のシーブに巻き掛けられたロープ22により接続されており、巻き上げ機17の回転により相互に昇降駆動される。
【0011】
建物10の乗りかご12が停止可能な各階床のエレベータホールには、ホール呼び登録装置15がそれぞれ設けられている。また、乗りかご12内には、乗客の操作により目的階を指定するかご呼び登録装置16が設けられている。エレベータの運転制御装置11は各ホール呼び登録装置15及びかご呼び登録装置16と伝送ライン13によりそれぞれ接続しており、ホール呼び登録装置15及びかご呼び登録装置16からの呼びに応じて巻上機17を制御し、乗りかご12を目的階に移動させる。また、この運転制御装置11は、建物10の各階に設けられた災害検出器23と接続しており、各災害検出器23からの災害検出信号を入力可能である。この実施の形態では災害として建物10内で生じた火災を例に話を進める。したがって、災害検出装置23は、以下、火災検知器として説明する。
【0012】
運転制御装置11は、図2で示すように、引き戻し運転制御手段25と、災害運転制御手段26とを備えている。
【0013】
引き戻し運転制御手段25は、いずれかの火災検知器23から災害発生信号(以下、火災発生信号として説明する)が入力されると、対応する乗りかご12を予め設定した基準階に移動させ、戸開状態で待機させる、所謂引き戻し運転を実行させる。なお、基準階とは、建物外部への避難のために予め設定した階床のことで、多くは外部に直接通じている階床が用いられる。
【0014】
災害運転制御手段26は、引き戻し運転により基準階で待機している乗りかご12に乗り込んだ消防士など、予め特定した操作者(以下、消防士として説明する)の操作による昇降運転を可能とする。すなわち、消防士(救助者でもある)は、予め定められた鍵を持っており、乗りかご12に乗って、この鍵を、乗りかご12内の所定箇所に差し込むことで、乗りかごを任意の階床へ移動させることができる。これを、ここでは消防運転と呼ぶ。災害運転制御手段26は、消防士により鍵が差し込まれたことを検出すると、以後は、消防士が乗りかご12内のかご呼び登録装置16を操作することにより、乗りかご12を任意の階床に移動させる消防運転を実行させる。
【0015】
この災害運転制御手段26は、上述の機能の他、以下に説明する複数の機能を有する。 第1の機能として、火災発生信号が運転制御装置11に入力された後に、ある階床のホール呼び登録装置15から呼び登録を受けると、乗りかご12内の、ホール呼び登録があった該当階床を知らせる表示器を表示動作させる機能を有する。例えば、8階のホール呼び登録装置15が呼び登録操作された場合(この場合、該当階床は8階となる))は、かご呼び登録装置16に設けられた階床毎の呼び登録ボタンのうち、8階用のかご呼び登録ボタンを点滅させ、8階からのホール呼び登録があったことを乗りかご12内に知らせる。
【0016】
ここで、火災発生信号が入力されると、前述のように、引き戻し運転制御装置25により、乗りかご12は引き戻し運転され、基準階にて戸開状態での待機状態となる。この状態で、ある階(上記例では8階)のホール呼び登録装置15が呼び登録操作されることは、8階にいる人が避難のためにエレベータを呼ぶ行為であり、救助要請行為でもある。したがって、上記第1の機能は、救助要請を基準階で待機している乗りかご12内に知らせるための機能でもある。
【0017】
第2の機能として、乗りかご12内に乗り込んだ消防士が、ホール呼び登録(救助要請でもある)を確認したことを表すために、予め設定された操作を行うと、該当階床(上記例では8階)の報知手段に再度のホール呼び登録操作を指示するメッセージを報知させる機能を有する。すなわち、基準階で待機している乗りかご12内に乗り込んだ消防士が、例えば、8階用のかご呼び登録ボタンの点滅により、8階でのホール呼び登録を確認した場合、このことを意思表示するため、予め設定された操作を実行する。例えば、8階用のかご呼び登録ボタンを2度押しする。災害運転制御手段26は、この操作に基づく信号を受けることにより、前記該当階床(8階)に設けられた報知手段に対して、再度、ホール呼び登録操作を行うことを指示するメッセージを報知するように制御する。この報知は、音声によるものでもよいし、文字表示による報知でもよい。報知手段の種類に応じて適宜選択すればよい。
【0018】
ここで、該当階床(8階)に対して、再度、ホール呼び登録操作を行うことを指示するのは、消防士がホール呼び登録を確認した時点で、まだ避難者が該当階床(8階)ホールにいるかを確認するためである。
【0019】
なお、乗りかご12内の、ホール呼び登録があった該当階床を知らせる表示器(該当階床用のかご呼び登録ボタン)が表示動作したにも拘らず、消防士が、ホール呼び登録を確認したことを表す操作(2度押し)を行わない場合は、該当階床の報知手段に、適切な避難指示を報知させ、自主的な避難を促す。
【0020】
ここで、ホール呼び登録を確認したことを表す操作(2度押し)が行われない場合としては、まだ消防士が到着していない場合や、或いは、複数の階床からホール呼び登録があった場合である。後者の場合、エレベータ以外の避難が適切な階床、例えば低層階であり、非常階段による避難のほうが早い場合や、高層階であってもはしご車の到着により避難が可能になった場合には、その階床からのホール呼び登録には応答せず、エレベータによる避難がより適切な階床からのホール呼び登録に応答する。
【0021】
第3の機能として、該当階床から再度のホール呼び登録操作が行われると、乗りかご12内の表示器(該当階床用のかご呼び登録ボタン)に、該当階床から再度のホール呼び登録が行われたことを表す表示を実行させる機能を有する。すなわち、該当階床で前述したメッセージに応じて、避難者が再度の呼び登録を行うと、該当階床からの再度の呼び登録が行われたことを表すため乗りかご12内の表示器(該当階床用のかご呼び登録ボタン)を、前述した1回目のホール呼び登録があったときの表示動作を区別がつくように表示動作させる。例えば、該当階床用のかご呼び登録ボタンを1回目より激しく点滅させる。この表示動作により、消防士は、該当階床のエレベータホールに現在も避難者がいることを確認できる。
【0022】
なお、該当階床からの再度のホール呼び登録が行われない場合は、該当階床用のかご呼び登録ボタンは変化しないので、消防士は該当階床のエレベータホールに避難者がいないものと判断する。
【0023】
第4の機能として、再度のホール階呼び登録を確認した消防士により、該当階床へ乗りかごを移動させる救出運転が行われると、該当階床の報知手段に、救出が向かっていることのメッセージを報知させる機能を有する。すなわち、該当階床用のかご呼び登録ボタンが激しく点滅したことにより、消防士は再度のホール階呼び登録を確認し、該当階床へ乗りかごを移動させるべく、該当階床用のかご呼び登録ボタンを動作させ救出運転を行う。この救出運転が行われたことを該当階床に報知する。
【0024】
なお、該当階床から再度のホール呼び登録操作が行われ、乗りかご内の表示器が、該当階床からの再度の呼び登録が行われたことを表す表示を行ったにも拘らず、該当階床への救出運転が行われない場合は、該当階床の報知手段に、適切な避難指示を報知させ、自主的な避難を促す。すなわち、エレベータ以外の避難が適切な階床に対しては、該当階床から再度のホール呼び登録操作が行われ、該当階床のエレベータホールに避難者がいることを確認できても、消防士は、該当階床への救出運転を行わない。この場合、該当階床の報知手段には適切な避難指示を報知する。
【0025】
前述した救出運転が行われた場合、救出運転に向かった階床のエレベータホールが、例えば、煙が充満しており、その階で扉を開けることが危険な状態の場合がある。このような場合の対策として、各階エレベータホールに設けた煙感知器などのセンサー、或いは乗りかご12の外面に設けた煙感知器などのセンサーからの情報で、エレベータホール近辺の災害状況を把握し、救出運転に向かった階床のエレベータホールが危険な状態であれば、その階床では戸開せずに、乗りかごを救出対象階以外の近接階に停止させる制御機能を、災害運転制御手段26に持たせてもよい。
【0026】
上述した運転制御装置11が有する各機能を一連の動作としてまとめたのが図3である。この図3により動作の流れを説明する。図3において、A01〜A16はそれぞれアクションの段階を表しており、段階ごとに説明する。
【0027】
A01:歳害が発生し、火災発生信号が入力される。
A02:災害発生により、引き戻し運転、消防運転に移行するため、ホールからの呼び登録ができなくなる。
A03:ホール呼び登録装置16に設けられたホール呼びボタンが押されたかを判断する。
A04:ホール呼びボタンが押されたことにより、かご呼び登録装置16に設けられた該当階のかご呼びボタンが点滅する。
A05:消防士が点滅している該当階のかご呼びボタンを2度押したかどうかを判断する。
A06:消防士が該当階のかご呼びボタンを押さなかった場合、かごは救出に向かわないので、利用者には、避難階や避難経路の案内等の情報も含め、自力で脱出してもらうようにアナウンスをする。
A07:消防士が該当階のかご呼びボタンを2度押した場合は、かごが救出に向かおうとするが、その前に再度ホール呼び登録装置15を利用者に動作してもらうようにアナウンスを行う。これは、その場に既に利用者がいない場合があるので、まだその場に利用者がいるかどうかを確認するためである。
A08:ホール呼び登録装置15が再度動作したかどうかの確認を行う。
A09:ホール呼び登録装置15が再度動作した場合は、そこに利用者がいると判断し、該当階のかご呼びボタンが激しく点滅する事で、消防士に伝える。
A10:ホール呼び登録装置15が再度動作しないという事は、利用者がそこにはいないと判断される。
A11:再度該当階のかご呼びボタンを動作させたかの判断を行う。
A12:該当階のかご呼びボタンを動作させた場合、かごが救出に向かう事が決定したので助けに行く事を利用者にアナウンスで伝える。
A13:再度該当階のかご呼びボタンが動作しなかった場合は、かごは救出には来ないので、避難階や避難経路の案内等の情報も含め、自力で脱出するように、アナウンスを行う。
A14:避難運転先の階床が危険かの判断を行う。
A15:危険であれば他の近接階に停止させる。
A16:該当階床に停止させる。
【0028】
上記実施の形態では災害を火災として説明したが、火災以外の爆発物によるテロなどの災害にも適用できる。
【0029】
また、災害発生信号には、災害検知器からの出力を用いたが、防災センタの操作員による手動切換え信号でもよい。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0031】
10…建物
11…運転制御装置
12…乗りかご
15…ホール呼び登録装置
16…かご呼び登録装置
17…巻上機
23…センサー
25…引き戻し運転制御手段
26…災害運転制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降路内に設けられた乗りかごを、この乗りかご内のかご呼び登録装置、及び各階床のホール呼び登録装置からの呼びに応じて運転する運転制御装置を備えたエレベータシステムであって、
前記運転制御装置は、
災害発生信号が入力されると、対応する乗りかごを予め設定した基準階に移動させて待機させる引き戻し運転制御手段と、
前記基準階で待機している乗りかごに乗り込んだ、予め特定した操作者による昇降運転を可能とする災害運転制御手段を備え、
この災害運転制御手段は、
前記災害発生信号入力後にある階床のホール呼び登録装置から呼び登録を受けると、乗りかご内の、このホール呼び登録があった該当階床を知らせる表示器を表示動作させ、
前記乗りかご内の特定の操作者による、前記ホール呼び登録を確認したことを表す予め設定された操作により、前記該当階床の報知手段に再度のホール呼び登録操作を指示するメッセージを報知させ、
前記該当階床から再度のホール呼び登録操作が行われると、乗りかご内の前記表示器に、該当階床からの再度の呼び登録が行われたことを表す表示を実行させ、
この再度のホール階呼び登録を確認した前記操作者により前記該当階床へ乗りかごを移動させる救出運転が行われると、前記該当階床の前記報知手段に救出が向かっていることのメッセージを報知させる機能を有する
ことを特徴とするエレベータシステム。
【請求項2】
災害運転制御手段は、センサーからの情報で、エレベータホール近辺の災害状況を把握しており、救出運転に向かった階床のエレベータホールが危険な状態であれば、乗りかごを救出対象階以外の近接階に停止させる制御機能を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項3】
災害運転制御手段は、前記災害発生信号入力後にある階床のホール呼び登録装置から呼び登録を受け、乗りかご内の、このホール呼び登録があった該当階床を知らせる表示器を表示動作させたにも拘らず、乗りかご内の特定の操作者による、前記ホール呼び登録を確認したことを表す予め設定された操作がない場合は、前記該当階床の報知手段に、適切な避難指示を報知させ、自主的な避難を促す機能を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項4】
災害運転制御手段は、該当階床から再度のホール呼び登録操作が行われ、乗りかご内の表示器が、該当階床からの再度の呼び登録が行われたことを表す表示を行ったにも拘らず、該当階床への救出運転が行われない場合は、前記該当階床の報知手段に、適切な避難指示を報知させ、自主的な避難を促す機能を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項5】
昇降路内に設けられた乗りかごを、この乗りかご内のかご呼び登録装置、及び前記乗りかごが停止可能な各階床のホール呼び登録装置からの呼びに応じて運転する運転制御装置を備えたエレベータシステムの制御方法であって、
前記運転制御装置は、
災害発生信号が入力されると、対応する乗りかごを予め設定した基準階に移動させて待機させ、
前記基準階で待機している乗りかごに乗り込んだ、予め特定した操作者による昇降運転を可能とし、
前記災害発生信号入力後にある階床のホール呼び登録装置から呼び登録を受けると、乗りかご内の、このホール呼び登録があった該当階床を知らせる表示器を表示動作させ、
前記乗りかご内の特定の操作者による、前記ホール呼び登録を確認したことを表す予め設定された操作により、前記該当階床の報知手段に再度のホール呼び登録操作を指示するメッセージを報知させ、
前記該当階床から再度のホール呼び登録操作が行われると、乗りかご内の前記表示器に、該当階床からの再度の呼び登録が行われたことを表す表示を実行させ、
この再度のホール階呼び登録を確認した前記操作者により前記該当階床へ乗りかごを移動させる救出運転が行われると、前記該当階床の前記報知手段に救出が向かっていることのメッセージを報知させる
ことを特徴とするエレベータシステムの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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