説明

エンジンの吸気制御装置の製造方法

【課題】制御ケースを構成する第1ケース半体及び第2ケース半体を,シール部材や複数の締結部材を用いることなく,簡単迅速に接合し得るようにする。
【解決手段】第1雌下型55及び第1雄上型56により第1ケース半体25aを成形し,その際,該第1ケース半体25aの分割面P2に,その周縁に沿った連結溝47を形成する工程と,第2雌上型57及び第2雄下型58により第2ケース半体25bを成形し,その際,該第2ケース半体25bの分割面P2に,その周縁に沿った連結溝48を形成する工程と,開閉制御機構Aをセットした第1ケース半体25aを保持する第1雌下型55に,第2ケース半体25bを保持する第2雌上型57を閉じることにより第1及び第2ケース半体25a,25bの分割面P2を重ね合わせ,連結溝47,48に結合用樹脂49を充填して第1及び第2ケース半体25a,25bを接合する工程とを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,吸気道を有すると共に,この吸気道を開閉するスロットル弁の弁軸を支承するスロットルボディと,このスロットルボディの一側に連設される合成樹脂製の制御ケースと,この制御ケースに収容されて前記スロットル弁を開閉制御する開閉制御機構とからなり,その開閉制御機構が,電動モータ,この電動モータの回転を減速して前記弁軸に伝達する減速ギヤ機構及びスロットル弁の開度を検出するスロットルセンサを備え,前記制御ケースが所定の分割面で第1ケース半体及び第1ケース半体に接合可能に分割された,エンジンの吸気制御装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
かゝる吸気制御装置は,下記特許文献1に開示されるように,既に知られている。
【特許文献1】特開2008−232056号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のかゝるエンジンの吸気制御装置では,制御ケースを構成する第1ケース半体及び第2ケース半体を接合する際,両ケース半体の分割面間にシール部材を介装した上で,両ケース半体を複数のボルト等の締結部材により結合していたので,部品点数及び組立工数が多く,コスト低減の障害となっていた。
【0004】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,制御ケースを構成する第1ケース半体及び第2ケース半体を,シール部材や複数の締結部材を用いることなく,簡単迅速に接合することができてコスト低減を可能にする,エンジンの吸気制御装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために,本発明は,吸気道を有すると共に,この吸気道を開閉するスロットル弁の弁軸を支承するスロットルボディと,このスロットルボディの一側に連設される合成樹脂製の制御ケースと,この制御ケースに収容されて前記スロットル弁を開閉制御する開閉制御機構とからなり,その開閉制御機構が,電動モータ,この電動モータの回転を減速して前記弁軸に伝達する減速ギヤ機構及びスロットル弁の開度を検出するスロットルセンサを備え,前記制御ケースが所定の分割面で第1ケース半体及び第1ケース半体に接合可能に分割された,エンジンの吸気制御装置を製造するに当たり,互いに開閉可能な第1雌下型及び第1雄上型により前記第1ケース半体を成形し,その際,該第1ケース半体の前記分割面に,その周縁に沿った連結溝を形成する第1工程と,この第1工程後,第1ケース半体を第1雌下型に残して第1雌下型及び第1雄上型間を開く第2工程と,第1雌下型に残された前記第1ケース半体に前記開閉制御機構をセットする第3工程と,開閉可能な第2雌上型及び第2雄下型により前記第2ケース半体を成形し,その際,該第2ケース半体の前記分割面に,その周縁に沿った連結溝を形成する第4工程と,この第4工程後,第2ケース半体を第2雌上型に残して第2雌上型及び第2雄下型間を開く第5工程と,前記開閉制御機構をセットした第1ケース半体を保持する第1雌下型に対して,第2ケース半体を保持する第2雌上型を閉じることにより第1及び第2ケース半体の前記分割面を重ね合わせ,前記連結溝に結合用樹脂を充填して前記第1及び第2ケース半体を相互に接合する第6工程とを実行することを第1の特徴とする。
【0006】
また,本発明は,吸気道を有すると共に,この吸気道を開閉するスロットル弁の弁軸を支承するスロットルボディと,このスロットルボディの一側に連設される合成樹脂製の制御ケースと,この制御ケースに収容されて前記スロットル弁を開閉制御する開閉制御機構とからなり,その開閉制御機構が,電動モータ,この電動モータの回転を減速して前記弁軸に伝達する減速ギヤ機構及びスロットル弁の開度を検出するスロットルセンサを備え,前記スロットルボディ及び制御ケースが,前記弁軸の軸線を含む,もしくは該軸線と平行する分割面で,前記第1及び第2ケース半体をそれぞれ一体に有する合成樹脂製の第1分割ブロック及び第2分割ブロックとに分割された,エンジンの吸気制御装置を製造するに当たり,互いに開閉可能な第1雌下型及び第1雄上型により前記第1分割ブロックを成形し,その際,該第1分割ブロックの前記分割面に,その周縁に沿った連結溝を形成する第1工程と,この第1工程後,第1分割ブロックを第1雌下型に残して第1雌下型及び第1雄上型間を開く第2工程と,第1雌下型に残された前記第1分割ブロックに前記開閉制御機構をセットする第3工程と,開閉可能な第2雌上型及び第2雄下型により前記第2分割ブロックを成形し,その際,該第2分割ブロックの前記分割面に,その周縁に沿った連結溝を形成する第4工程と,この第4工程後,第2分割ブロックを第2雌上型に残して第2雌上型及び第2雄下型間を開く第5工程と,前記開閉制御機構をセットした第1分割ブロックを保持する第1雌下型に対して,第2分割ブロックを保持する第2雌上型を閉じることにより第1及び第2分割ブロックの前記分割面を重ね合わせ,前記連結溝に結合用樹脂を充填して前記第1及び第2分割ブロックを相互に接合する第6工程とを実行することを第2の特徴とする。
【0007】
さらに,本発明は,吸気道を有すると共に,この吸気道を開閉するスロットル弁の弁軸を支承するスロットルボディと,このスロットルボディの一側に連設される合成樹脂製の制御ケースと,この制御ケースに収容されて前記スロットル弁を開閉制御する開閉制御機構とからなり,その開閉制御機構が,電動モータ,この電動モータの回転を減速して前記弁軸に伝達する減速ギヤ機構及びスロットル弁の開度を検出するスロットルセンサを備え,前記制御ケースが所定の分割面で第1ケース半体及び第1ケース半体に接合可能に分割され,また前記スロットルボディ及び前記制御ケース間が前記弁軸と直交する第2の分割面で接合可能に分割された,エンジンの吸気制御装置を製造するに当たり,互いに開閉可能な第1雌下型及び第1雄上型により前記第1ケース半体を成形し,その際,該第1ケース半体の前記分割面に,その周縁に沿った連結溝を形成する第1工程と,この第1工程後,第1ケース半体を第1雌下型に残して第1雌下型及び第1雄上型間を開く第2工程と,第1雌下型に残された前記第1ケース半体に前記開閉制御機構をセットする第3工程と,開閉可能な第2雌上型及び第2雄下型により前記第2ケース半体を成形し,その際,該第2ケース半体の前記分割面に,その周縁に沿った連結溝を形成する第4工程と,この第4工程後,第2ケース半体を第2雌上型に残して第2雌上型及び第2雄下型間を開く第5工程と,前記開閉制御機構をセットした第1ケース半体を保持する第1雌下型に対して,第2ケース半体を保持する第2雌上型を閉じることにより第1及び第2ケース半体の前記分割面を重ね合わせ,前記連結溝に結合用樹脂を充填して前記第1及び第2ケース半体を相互に接合し,もって前記制御ケースを構成する第6工程と,その制御ケースに前記スロットルボディを前記第2の分割面で重ね合わせて締結部材により結合する第7工程とを実行することを第3の特徴とする。尚,前記締結部材は,後述する本発明の実施例中のボルト53に対応する。
【0008】
さらにまた,本発明は,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,前記第1工程及び/又は第4工程で前記第1及び第2ケース半体の少なくとも一方に,前記開閉制御機構の構成部品の外周面に当接し得る突起を形成し,前記第6工程で第1雌下型に対して第2雌上型を閉じて第1及び第2ケース半体の分割面を重ね合わせたとき,前記突起が前記構成部品に当接して弾性変形することを第4の特徴とする。
【0009】
さらにまた,本発明は,第1〜第4の特徴の何れかに加えて,前記第1雄上型及び前記第2雌上型を並設してなる共通上型と,前記第1雌下型及び前記第2雄下型を並設してなる共通下型とを使用して,前記第1工程及び第4工程を同時に実行し,また前記第2工程及び前記第5工程を同時に実行することを第5の特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の第1の特徴によれば,第1及び第2ケース半体の分割面を重ね合わせて連結溝に充填した結合用樹脂により第1及び第2ケース半体を相互に接合するので,その接合には,シール部材や,ボルト等の締結部材を使用する必要がなく,部品点数及び工程数の削減を図り,コストの低減をもたらすことができるのみならず,第1及び第2分割ブロック間のシールを確実にすることができる。
【0011】
しかも,製造途中で,第1及び第2ケース半体をそれぞれの成形型,第1雌下型及び第2雌上型から取り出すような無駄な工程がなく,両ケース半体を接合することができ,吸気制御装置を能率的に製造することができるのみならず,両ケース半体の歪みを防ぎ,吸気制御装置の品質向上に寄与し得る。
【0012】
本発明の第2の特徴によれば,スロットルボディ及び制御ケースを,前記弁軸の軸線を含む,もしくは該軸線と平行する分割面で,前記第1及び第2ケース半体をそれぞれ一体に有する合成樹脂製の第1分割ブロック及び第2分割ブロックとに分割して,それぞれ成形し,そして,第1及び第2分割ブロックの分割面を重ね合わせて連結溝に充填した結合用樹脂により第1及び第2分割ブロックを相互に接合するので,前記第1の特徴と同様な効果を達成しつゝ,吸気制御装置の部品点数及び組立工数を,より削減することができる。
【0013】
本発明の第3の特徴によれば,第1及び第2ケース半体の分割面を重ね合わせて連結溝に充填した結合用樹脂により第1及び第2ケース半体を相互に接合し,もって制御ケースを得た後,その制御ケースにスロットルボディを締結部材により結合するので,前記第1の特徴と同様な効果を達成しつゝ,スロットルボディを,合成樹脂製の制御ケースに関係なく,自由に選択した素材をもって構成することが可能となり,各種エンジンの要求特性に対応することができる。
【0014】
本発明の第4の特徴によれば,第1雌下型及び第2雌上型間の型閉め力を利用して,開閉制御機構の構成部品の外周面に当接する第1又は第2ケース半体の突起を弾性変形させるので,この突起の変形反発力により,前記構成部品を第1及び第2ケース半体間でガタ無く保持することができ,前記構成部品に対する保持部材の削減を図ることができる。
【0015】
本発明の第5の特徴によれば,第1工程及び前記第4工程,並びに第2工程及び前記第5工程の各同時実行により,吸気制御装置の製造時間の短縮化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
【0017】
図1は本発明の第1実施例に係る製造方法により製造されるエンジンの吸気制御装置の横断面図,図2は図1の2−2線断面図,図3は図1の3−3線断面図,図4は図1の4−4線断面図,図5は図1の5−5線断面図,図6は同吸気装置におけるスロットル弁のデフォルト機構の概要図,図7は同吸気制御装置における電動モータ及び配線板の斜視図,図8は同吸気制御装置における第1分割ブロックの斜視図,図9は同吸気制御装置における第2分割ブロックの斜視図,図10は本発明の第1実施例に係る製造方法を示す,前記吸気制御装置の製造前期工程説明図,図11は同製造中期工程説明図,図12は同製造後期工程説明図,図13は本発明の第2実施例に係る製造方法の要部工程説明図,図14は本発明の第3実施例に係る製造方法により製造されるエンジンの吸気制御装置の分解斜視図である。
【0018】
先ず,本発明の第1実施例に係るエンジンの吸気制御装置の構成について説明する。図1及び図2において,エンジンの吸気制御装置Dは,自動二輪車や自動車等の車両に搭載されるエンジンの吸気系に接続される円筒状のスロットルボディ1を備える。このスロットルボディ1は,上記エンジンの吸気ポートに連なる吸気道2を内側に有しており,この吸気道2を開閉するスロットル弁3がスロットルボディ1に取り付けられる。このスロットル弁3は,吸気道2を横断してスロットルボディ1の左右両側壁に軸受ブッシュ4及びボールベアリング5を介して回転自在に支承される弁軸3aを有する。
【0019】
スロットルボディ1の左側壁には,弁軸3aの左端部の外端を覆う栓体6が嵌装される。弁軸3aの右端部は,スロットルボディ1の右側壁から外方に突出しており,その突出端部に,スロットル弁3を開閉駆動するための電動モータ8が減速ギヤ機構9を介して連結される。
【0020】
減速ギヤ機構9は,電動モータ8の出力軸10に固設される1次駆動ギヤ11,中間軸15に回転自在に支承されて1次駆動ギヤ11と噛合する1次従動ギヤ12,この1次従動ギヤ12の一側に一体に形成される2次駆動ギヤ13,弁軸3aの右端部に固着されて2次駆動ギヤ13と噛合するセクタ型の2次従動ギヤ14とで構成され,電動モータ8の出力軸10の回転を2段階減速して弁軸3aに伝達して,スロットル弁3を開閉し得るようになっている。減速ギヤ機構9の各ギヤはスパーギヤであり,弁軸3a,出力軸10及び中間軸15は,これらの軸線が前記吸気道2の軸線と直交する第1平面P1(図2参照)で互いに平行に並ぶように配置される。
【0021】
2次従動ギヤ14は,その内周側にモールド結合される取り付け板14aを備えており,この取り付け板14aを,弁軸3aの右端部に螺着されるジョイントナット39に回り止め嵌合することにより,2次従動ギヤ14は弁軸3aに固定される。2次従動ギヤ14には,これをスロットル弁3の閉じ方向に付勢する,捩じりコイルばねよりなる閉じばね17が接続される。図6の概略図では,該閉じばね17は,理解し易くするため,コイルばねとして表示される。
【0022】
図1,図2及び図6において,2次従動ギヤ14にはストッパアーム18が一体に形成されており,このストッパアーム18を受け止めてスロットル弁3のアイドル開度を規制するアイドルストッパボルト19が調整可能にスロットルボディ1に取り付けされる。また弁軸3aには,デフォルトレバー20が2次従動ギヤ14に隣接して回転自在に支承されている。2次従動ギヤ14には,これがスロットル弁3の閉じ側に回動するとき,上記デフォルトレバー20に当接してデフォルトレバー20を強制回動する当接アーム21を一体に形成されており,デフォルトレバー20には,これをスロットル弁3の開き方向に付勢する,前記閉じばね17より強力な,コイルばねよりなる開きばね22が接続される。図6では,該開きばね22は,理解し易くするため,コイルばねとして表示される。デフォルトレバー20は,開きばね22の付勢力によりスロットル弁3の開き方向に回動するとき,当接アーム21即ち2次従動ギヤ14を介してスロットル弁3を開き方向に駆動することになるが,このときデフォルトレバー20を受け止めてスロットル弁3のアイドル開度からの開きを所定のリンプ開度で停止させるデフォルトストッパボルト23がスロットルボディ1に調整可能に取り付けられる。したがって,エンジンの運転中,電動モータ8が通電不能になったときは,開きばね22の付勢力により,デフォルトレバー20がデフォルトストッパボルト23に受け止められると共に,閉じばね17の付勢力により2次従動ギヤ14の当接アーム21がデフォルトレバー20に当接することで,スロットル弁3はデフォルト開度に保持される。これにより,整備工場までの車両の微速走行を可能にする吸気量をエンジンに供給することができる。上記閉じばね17及び開きばね22の各固定端は,弁軸3aを囲繞して後述の制御ケース25の第1ケース半体25aに係止される。こうして,上記デフォルトレバー20,当接アーム21,閉じばね17,デフォルトレバー20,開きばね22及びデフォルトストッパボルト23により,デフォルト機構24が構成される。また,電動モータ8,減速ギヤ機構9及び後記配線板35により,開閉制御機構Aが構成される。
【0023】
再び図1及び図2において,スロットルボディ1には,上記開閉制御機構Aを収容する制御ケース25が連設され,これらスロットルボディ1及び制御ケース25によりスロットルボディ・ケース結合体34が構成される。この制御ケース25と2次従動ギヤ14との間には,スロットル弁3の開度を検出するスロットルセンサ16が設けられる。このスロットルセンサ16は,前記ジョイントナット39に一体に結合された合成樹脂製で円筒状の磁石ホルダ30と,この磁石ホルダ30に埋設される磁石16a(回転子)と,制御ケース25に支持される合成樹脂製の配線板35に埋設されて,上記磁石16aに対置されるホール素子16b(固定子)とよりなっており,スロットル弁3の開度をホール素子16bから電気信号として取り出すようになっている。配線板35は,ホール素子16bを支持する第1配線部35aと,第1従動ギヤ12の内側で第1駆動ギヤ11の半周を囲むように配置される第2配線部35bと,第1従動ギヤ12を跨ぐようにして第1及び第2配線部35a,35b間を一体に連結する配線集合部35cとからなっており,第1配線部35aには,ホール素子16bに連なる導線が埋設され,第2配線部35bには,電動モータ8の一対の通電端子36,36が接続される一対のコネクタ37,37が形成されると共に,それに連なる導線が埋設され,配線集合部35cには,上記全ての導線に連なる複数本の給電端子38,38…が埋設,保持される。その際,給電端子38,38…は,配線集合部35cの一端部に形成された横断面長方形のダボ40の端面から突出して整然と配列される。そして,制御ケース25には,上記ダボ40が嵌合する支持壁41と,この支持壁41から外方に突出して上記給電端子38,38…の突出端部を収容する角筒状のカプラ42とが制御ケース25に一体に形成される。
【0024】
図2,図3,図7〜図9に示すように,スロットルボディ・ケース結合体34は,前記弁軸3a,出力軸10及び中間軸15の各軸線が並ぶ第1平面P1から,吸気道2の下流側に僅かに平行にオフセットした第2平面P2(図2参照)を分割面P2として二分割される。以後,二分割された吸気道2上流側の一半部を第1分割ブロック34a,吸気道2下流側の他半部を第2分割ブロック34bと呼び,制御ケース25の第1分割ブロック34a側の一半部を第1ケース半体25a,制御ケース25の第2分割ブロック34b側の他半部を第2ケース半体25bと呼ぶ。
【0025】
第1分割ブロック34aに,スロットル弁3及び開閉制御機構Aがセットされる。
【0026】
即ち,スロットル弁3の弁軸3aは,第1分割ブロック34aの分割面P2に開口する第1凹部31aに係合され,また軸受ブッシュ4及びボールベアリング5は,同分割面P2に開口する第2及び第3凹部31b,31cにそれぞれ収容される。電動モータ8のケーシングの,出力軸10側の一端部には方形の位置決めフランジ28が形成され,この位置決めフランジ28は,第1及び第2ケース半体25a,25bの分割面P2にそれぞれ開口する位置決め溝29a,29bに嵌合され,電動モータ8のケーシングの他端面と,それに対向する第1分割ブロック34aの内壁との間には,電動モータ8を位置決め溝29a,29b側に押圧する板ばね32が介装される。これにより,電動モータ8の位置決めフランジ28が位置決め溝29a,29bの出力軸10側の内側壁に押圧されて当接することで,軸方向の移動が拘束される。
【0027】
中間軸15の両端部は,第1分割ブロック34aの分割面P2に開口する一対の凹部33,33に係合される。また配線板35には,複数の取り付けボス51,51…(図7参照)が形成され,これら取り付けボス51,51…は,それぞれビス52(図4参照)により第1ケース半体25aの定位置に固定される。
【0028】
第1及び第2分割ブロック34a,34bの,電動モータ8外周面との対向面には複数条のリブ状突起44a,44bが形成され,第1及び第2分割ブロック34a,34bの分割面P2を重ね合わせたとき,これら突起44a,44bの弾性変形により電動モータ8が両分割ブロック34a,34b間に弾性的にガタ無く保持されるようになっている。
【0029】
第1及び第2分割ブロック34a,34bの分割面P2には,スロットルボディ1及び制御ケース25の周縁に沿って無端の連結溝47,48が形成され,両分割ブロック34a,34bの分割面P2を重ね合わせて,それらの連結溝47,48に充填される接合用樹脂49により,両分割ブロック34a,34bは相互に接合されるようになっている。符号47a,48aは,連結溝47,48に接合用樹脂49を充填するゲートである。
【0030】
次に,上記吸気制御装置Dの製造方法について,図10〜図12を参照しながら説明する。
【0031】
先ず,図10に示す第1工程(a)で開閉可能の第1雌下型55及び第1雄上型56により,合成樹脂製の第1分割ブロック34aを成形し,このとき第1分割ブロック34aの分割面P2に,スロットルボディ1及び制御ケース25の周縁に沿う無端の連結溝47を同時に成形する。
【0032】
次に第2工程(b)で第1雌下型55に第1分割ブロック34aが残るようにして両型55,56を開く。次に第3工程(c)で第1雌下型55に残った第1分割ブロック34a内に,前述のようにしてスロットル弁3及び開閉制御機構Aをセットする。
【0033】
次に,図11に示す第4工程(d)で開閉可能の第2雌上型57及び第2雄下型58により,合成樹脂製の第2分割ブロック34bを成形し,このとき第2分割ブロック34bの分割面P2に,スロットルボディ1及び制御ケース25の周縁に沿う無端の連結溝48を同時に成形する。その成形後,第5工程(e)で第2雌上型57に第2分割ブロック34bが残るようにして両型57,58を開く。
【0034】
そして,図12に示す第6工程(f)で第1雌下型55に対して,第2分割ブロック34bが付着した第2雌上型57を閉じることで,第1及び第2分割ブロック34a,34bの分割面P2を重ね合わせる。その結果,第1及び第2分割ブロック34a,34bの突起44a,44bが電動モータ8の外周面により適度に潰され,その反発力により,電動モータ8は,両分割ブロック34a,34b間に弾性的に保持され,また弁軸3a及び中間軸15も両分割ブロック34a,34b間に保持されることになる。
【0035】
この状態において,ノズルNからゲート47a,48aに接合用樹脂49を射出して,第1及び第2分割ブロック34a,34bの分割面P2の連結溝47,48に充填する。この接合用樹脂49は,第1及び第2分割ブロック34a,34bより融点が高くなっており,したがって,連結溝47,48に充填されると,連結溝47,48の周壁に融合して,固化することにより,第1及び第2分割ブロック34a,34bを相互に接合することができ,これら両分割ブロック34a,34bによる電動モータ8等の良好な保持状態を確保することができる。
【0036】
この接合後,第7工程(g)で第1雌下型55及び第2雌上型57を相互に開いて,製品,即ち吸気制御装置Dを取り出す。
【0037】
このように,第1分割ブロック34aの成形後,それを第1雌下型55に残した状態で,その第1分割ブロック34aに電動モータ8等を組み込み,その第1分割ブロック34aを保持した第1雌下型55に対して,第2分割ブロック34bを付着した第2雌上型57を閉じて第1及び第2分割ブロック34a,34bを密着させ,それらの連結溝47,48に接合用樹脂49を充填するので,製造途中で,第1及び第2分割ブロック34a,34bをそれぞれの成形型から取り出すような無駄な工程がなく,吸気制御装置Dを能率的に製造することができるのみならず,第1及び第2分割ブロック34a,34bの歪みを防ぎ,吸気制御装置Dの品質向上に寄与し得る。
【0038】
しかも,第1及び第2分割ブロック34a,34bの接合を,連結溝47,48に結合用樹脂49を充填することにより,一挙に行うので,シール部材や,ボルト等の締結部材を使用する必要がなく,部品点数及び工程数の削減を図り,コストの低減をもたらすことができるのみならず,第1及び第2分割ブロック34a,34b間のシールを確実にすることができる。
【0039】
さらに,第1雌下型55及び第2雌上型57間の型閉め力を利用して,電動モータ8の外周面に当接する第1及び第2分割ブロック34bの突起44a,44bを圧縮変形させ,その反発力により,電動モータ8を第1及び第2分割ブロック34a,34b間でガタ無く保持するようにしたので,電動モータ8に対する保持部材の削減を図ることができる。
【0040】
次に,図13に示す本発明の第2実施例について説明する。
【0041】
この第2実施例は,前実施例中の第1雄上型56及び第2雌上型57を並設してなる共通上型60と,前記第1雌下型55及び前記第2雄下型58を並設してなる共通下型61とを使用して,前実施例中の第1工程(a)及び第4工程(d)を同時に実行し,また前実施例中の第2工程(b)及び第5工程(e)を同時に行うもので,その他の構成は,前実施例と同様であるので,図13中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
【0042】
この第2実施例によれば,前記第1工程(a)及び前記第4工程(d),並びに前記第2工程(b)及び前記第5工程(e)の各同時実行により製造時間の短縮化を図ることができる。
【0043】
次に,図14に示す本発明の第3実施例について説明する。
【0044】
この第3実施例では,スロットルボディ1及び制御ケース25間が,弁軸3aの軸線Aと直交する第2の分割面P3で接合可能に分割される。スロットルボディ1は,制御ケース25とは異なる材料,例えば軽金属を素材としてダイカスト鋳造により一体に成形される。制御ケース25及びその内部に収容される開閉制御機構Aは,前記第1実施例と同様の構成を持ち,同様の方法で製造されるので,図14中,前記第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
【0045】
この第3実施例では,第1実施例と同様の方法で開閉制御機構Aを収容した制御ケース25の製造後,その制御ケース25にスロットルボディ1を前記第2の分割面P3で重ね合わせてボルト53により結合する。
【0046】
この第3実施例によれば,スロットルボディ1を,合成樹脂製の制御ケース25に関係なく,自由に選択した素材をもって構成することができ,各種エンジンの要求特性に対応することができる。
【0047】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,前記第1〜第7工程(a)〜(g)は,ロータリ式及びスライド式の何れの方式でも実行可能である。また,電動モータ8の外周面との当接により圧縮変形される突起44a,44bは,何れか一方を省略することもできる。また,位置決めフランジ28が嵌合する位置決め溝29a,29bは,第1及び第2ケース半体25a,25bの何れか一方にのみ設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施例に係る製造方法により製造されるエンジンの吸気制御装置の横断面図。
【図2】図1の2−2線断面図。
【図3】図1の3−3線断面図。
【図4】図1の4−4線断面図。
【図5】図1の5−5線断面図。
【図6】同吸気装置におけるスロットル弁のデフォルト機構の概要図。
【図7】同吸気制御装置における電動モータ及び配線板の斜視図。
【図8】同吸気制御装置における第1分割ブロックの斜視図。
【図9】同吸気制御装置における第2分割ブロックの斜視図。
【図10】本発明の第1実施例に係る製造方法を示す,前記吸気制御装置の製造前期工程説明図。
【図11】同製造中期工程説明図。
【図12】同製造後期工程説明図。
【図13】本発明の第2実施例に係る製造方法の要部工程説明図。
【図14】本発明の第3実施例に係る製造方法により製造されるエンジンの吸気制御装置の分解斜視図。
【符号の説明】
【0049】
A・・・・開閉制御機構
D・・・・吸気制御装置
(a)〜(g)・・・第1〜第7工程
1・・・・スロットルボディ
2・・・・吸気道
3・・・・スロットル弁
3a・・・弁軸
8・・・・電動モータ
9・・・・減速ギヤ機構
16・・・スロットルセンサ
25・・・制御ケース
25a・・第1ケース半体
25b・・第2ケース半体
34・・・スロットルボディ・ケース結合体
34a・・第1分割ブロック
34b・・第2分割ブロック
44a,44b・・・突起
47,48・・・連結溝
49・・・接合用樹脂
53・・・締結部材(ボルト)
55・・・第1雌下型
55・・・第1雄上型
56・・・第2雌上型
57・・・第2雄下型
60・・・共通上型
61・・・共通下型

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気道(2)を有すると共に,この吸気道(2)を開閉するスロットル弁(3)の弁軸(3a)を支承するスロットルボディ(1)と,このスロットルボディ(1)の一側に連設される合成樹脂製の制御ケース(25)と,この制御ケース(25)に収容されて前記スロットル弁(3)を開閉制御する開閉制御機構(A)とからなり,その開閉制御機構(A)が,電動モータ(8),この電動モータ(8)の回転を減速して前記弁軸(3a)に伝達する減速ギヤ機構(9)及びスロットル弁(3)の開度を検出するスロットルセンサ(16)を備え,前記制御ケース(25)が所定の分割面(P2)で第1ケース半体(25a)及び第1ケース半体(25a)に接合可能に分割された,エンジンの吸気制御装置を製造するに当たり,
互いに開閉可能な第1雌下型(55)及び第1雄上型(56)により前記第1ケース半体(25a)を成形し,その際,該第1ケース半体(25a)の前記分割面(P2)に,その周縁に沿った連結溝(47)を形成する第1工程(a)と,この第1工程(a)後,第1ケース半体(25a)を第1雌下型(55)に残して第1雌下型(55)及び第1雄上型(56)間を開く第2工程(b)と,第1雌下型(55)に残された前記第1ケース半体(25a)に前記開閉制御機構(A)をセットする第3工程(c)と,開閉可能な第2雌上型(57)及び第2雄下型(58)により前記第2ケース半体(25b)を成形し,その際,該第2ケース半体(25b)の前記分割面(P2)に,その周縁に沿った連結溝(48)を形成する第4工程(d)と,この第4工程(d)後,第2ケース半体(25b)を第2雌上型(57)に残して第2雌上型(57)及び第2雄下型(58)間を開く第5工程(e)と,前記開閉制御機構(A)をセットした第1ケース半体(25a)を保持する第1雌下型(55)に対して,第2ケース半体(25b)を保持する第2雌上型(57)を閉じることにより第1及び第2ケース半体(25a,25b)の前記分割面(P2)を重ね合わせ,前記連結溝(47,48)に結合用樹脂(49)を充填して前記第1及び第2ケース半体(25a,25b)を相互に接合する第6工程(f)とを実行することを特徴とする,エンジンの吸気制御装置の製造方法。
【請求項2】
吸気道(2)を有すると共に,この吸気道(2)を開閉するスロットル弁(3)の弁軸(3a)を支承するスロットルボディ(1)と,このスロットルボディ(1)の一側に連設される合成樹脂製の制御ケース(25)と,この制御ケース(25)に収容されて前記スロットル弁(3)を開閉制御する開閉制御機構(A)とからなり,その開閉制御機構(A)が,電動モータ(8),この電動モータ(8)の回転を減速して前記弁軸(3a)に伝達する減速ギヤ機構(9)及びスロットル弁(3)の開度を検出するスロットルセンサ(16)を備え,前記スロットルボディ(1)及び制御ケース(25)が,前記弁軸(3a)の軸線を含む,もしくは該軸線と平行する分割面(P2)で,前記第1及び第2ケース半体(25a,25b)をそれぞれ一体に有する合成樹脂製の第1分割ブロック(34a)及び第2分割ブロック(34b)とに分割された,エンジンの吸気制御装置を製造するに当たり,
互いに開閉可能な第1雌下型(55)及び第1雄上型(56)により前記第1分割ブロック(34a)を成形し,その際,該第1分割ブロック(34a)の前記分割面(P2)に,その周縁に沿った連結溝(47)を形成する第1工程(a)と,この第1工程(a)後,第1分割ブロック(34a)を第1雌下型(55)に残して第1雌下型(55)及び第1雄上型(56)間を開く第2工程(b)と,第1雌下型(55)に残された前記第1分割ブロック(34a)に前記開閉制御機構(A)をセットする第3工程(c)と,開閉可能な第2雌上型(57)及び第2雄下型(58)により前記第2分割ブロック(34b)を成形し,その際,該第2分割ブロック(34b)の前記分割面(P2)に,その周縁に沿った連結溝(48)を形成する第4工程(d)と,この第4工程(d)後,第2分割ブロック(34b)を第2雌上型(57)に残して第2雌上型(57)及び第2雄下型(58)間を開く第5工程(e)と,前記開閉制御機構(A)をセットした第1分割ブロック(34a)を保持する第1雌下型(55)に対して,第2分割ブロック(34b)を保持する第2雌上型(57)を閉じることにより第1及び第2分割ブロック(34a,34b)の前記分割面(P2)を重ね合わせ,前記連結溝(47,48)に結合用樹脂(49)を充填して前記第1及び第2分割ブロック(34a,34b)を相互に接合する第6工程(f)とを実行することを特徴とする,エンジンの吸気制御装置の製造方法。
【請求項3】
吸気道(2)を有すると共に,この吸気道(2)を開閉するスロットル弁(3)の弁軸(3a)を支承するスロットルボディ(1)と,このスロットルボディ(1)の一側に連設される合成樹脂製の制御ケース(25)と,この制御ケース(25)に収容されて前記スロットル弁(3)を開閉制御する開閉制御機構(A)とからなり,その開閉制御機構(A)が,電動モータ(8),この電動モータ(8)の回転を減速して前記弁軸(3a)に伝達する減速ギヤ機構(9)及びスロットル弁(3)の開度を検出するスロットルセンサ(16)を備え,前記制御ケース(25)が所定の分割面(P2)で第1ケース半体(25a)及び第1ケース半体(25a)に接合可能に分割され,また前記スロットルボディ(1)及び前記制御ケース(25)間が前記弁軸(3a)と直交する第2の分割面(P3)で接合可能に分割された,エンジンの吸気制御装置を製造するに当たり,
互いに開閉可能な第1雌下型(55)及び第1雄上型(56)により前記第1ケース半体(25a)を成形し,その際,該第1ケース半体(25a)の前記分割面(P2)に,その周縁に沿った連結溝(47)を形成する第1工程(a)と,この第1工程(a)後,第1ケース半体(25a)を第1雌下型(55)に残して第1雌下型(55)及び第1雄上型(56)間を開く第2工程(b)と,第1雌下型(55)に残された前記第1ケース半体(25a)に前記開閉制御機構(A)をセットする第3工程(c)と,開閉可能な第2雌上型(57)及び第2雄下型(58)により前記第2ケース半体(25b)を成形し,その際,該第2ケース半体(25b)の前記分割面(P2)に,その周縁に沿った連結溝(48)を形成する第4工程(d)と,この第4工程(d)後,第2ケース半体(25b)を第2雌上型(57)に残して第2雌上型(57)及び第2雄下型(58)間を開く第5工程(e)と,前記開閉制御機構(A)をセットした第1ケース半体(25a)を保持する第1雌下型(55)に対して,第2ケース半体(25b)を保持する第2雌上型(57)を閉じることにより第1及び第2ケース半体(25a,25b)の前記分割面(P2)を重ね合わせ,前記連結溝(47,48)に結合用樹脂(49)を充填して前記第1及び第2ケース半体(25a,25b)を相互に接合し,もって前記制御ケース(25)を構成する第6工程(f)と,その制御ケース(25)に前記スロットルボディ(1)を前記第2の分割面(P3)で重ね合わせて締結部材(53)により結合する第7工程とを実行することを特徴とする,エンジンの吸気制御装置の製造方法。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかに記載のエンジンの吸気制御装置の製造方法において,
前記第1工程(a)及び/又は第4工程(d)で前記第1及び第2ケース半体(25a,25b)の少なくとも一方に,前記開閉制御機構(A)の構成部品(8)の外周面に当接し得る突起(44a,44b)を形成し,前記第6工程(f)で第1雌下型(55)に対して第2雌上型(57)を閉じて第1及び第2ケース半体(25a,25b)の分割面(P2)を重ね合わせたとき,前記突起(44a,44b)が前記構成部品(8)に当接して弾性変形することを特徴とする,エンジンの吸気制御装置の製造方法。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載のエンジンの吸気制御装置の製造方法において,
前記第1雄上型(56)及び前記第2雌上型(57)を並設してなる共通上型(60)と,前記第1雌下型(55)及び前記第2雄下型(58)を並設してなる共通下型(61)とを使用して,前記第1工程(a)及び第4工程(d)を同時に実行し,また前記第2工程(b)及び前記第5工程(e)を同時に実行することを特徴とする,エンジンの吸気制御装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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