説明

オメガポリエン脂肪酸の経口投与のための医薬品の組成物、及び1又はそれ以上の配合禁忌の有効成分、並びにその調剤の工程

1又はそれ以上の配合禁忌の有効成分を併用したオメガポリエン脂肪酸組成の経口投与のための医薬品の組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品の組成物、特にオメガポリエン脂肪酸組成の経口投与のための医薬品の組成物、及び1又はそれ以上の配合禁忌の有効成分に関する。
【背景技術】
【0002】
オメガポリエン脂肪酸は、18乃至22の炭素原子からなる長鎖の多価不飽和脂肪酸である。これらのうち、オメガ−3ポリエン酸は、末端のメチル基から数えて3番目と4番目の炭素との間に第一の不飽和結合を有し、オメガ−6ポリエン酸は、6番目と7番目の炭素との間に第一の不飽和結合を有する必須脂肪酸である。
【0003】
オメガ−3ポリエン酸は、最も広範に存在しており、魚油に豊富に含まれ、EPAの頭文字で一般に知られているエイコサペンタエン酸、及びDHAの頭文字で知られているドコサヘキサエン酸がある。
【0004】
もう一つの重要なオメガ−3ポリエン酸は、海産ではなく植物起源のものであって、ALAの頭文字で知られるアルファリノレン酸である。
【0005】
オメガポリエン脂肪酸は、アラキドン酸と、酵素シクロオキシゲナーゼとリポキシゲナーゼとの結合で競合し、血中トリグリセリドレベルを低下させることが広く知られている。これらは、トロンボキサンA2の合成を減少させるので、抗凝集性と抗血栓性との作用を有し、更には血管拡張を促進し、出血時間を増加させる。
【0006】
オメガポリエン脂肪酸は、このような価値ある生物学的効果の長所を有する。このため、オメガポリエン脂肪酸は、食事療法の併用時、又は食事及びその他の非薬理的な手段だけでは効果が明らかに不適切な場合に、低血糖症の処置と同様に、血管形成術後の再発の処置、扁桃炎の発作の低減に使用される。
【0007】
多くの場合、オメガポリエン脂肪酸の源として食品では、効率のよい治療効果を達成するには事実上不十分であり、医薬品の組成物の形態で使用されなければならない。
【0008】
オメガポリエン脂肪酸の使用により、シンバスタチンのような効果的なコレステロール低下薬が可能になる。前述の脂肪酸は、アセチルサリチル酸のような血小板の抗凝集作用を持つような抗血栓剤の作用も高めることができる。
【0009】
シンバスタチン又はアセチルサリチル酸のような、1又はそれ以上の配合禁忌の有効成分を、同一の処方で、オメガポリエン脂肪酸と物理的に併用することの可能性は、分解物質の形成を引き起こす成分の不整合性により、これまで達成されていないと考えられている。
【0010】
本願出願人の知悉するところでは、単一組成物でのこれら有効成分からなる製品は未だ製造されていないが、代わりにこれらの併用による利点を得るべく、それぞれ単一の有効成分のみを含む、いくつかの処方の投与を強いられるということになっている。
【0011】
代わりに、配合禁忌の有効成分を伴ったオメガポリエン脂肪酸の同時経口投与のための単一組成物を可能とすることの利点は、特に患者側にとっては、明白である。そこで、この種の組成物を提供することが望まれている。
【発明の概要】
【0012】
本願出願人は、同一の医薬品にオメガポリエン脂肪酸及びスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)又は抗血小板剤のような1又はそれ以上の配合禁忌の有効成分を含み、それによってそれらの成分の同時経口投与を可能にする新たな医薬品の組成物を見出した。
【0013】
このように処方された新たな医薬品の組成物は高度に安定しており、単一のカプセルでの経口投与するために、多様な用量での複数の有効成分の存在を許容する。
【0014】
このように、本発明は、1又はそれ以上の混合されたオメガポリエン脂肪酸を含むカプセルと、前述の1又はそれ以上の配合禁忌の有効成分からなる薄膜被覆と、可能であれば不活性な物質が少なくとも1つ混合された1又はそれ以上の適当な薄膜形成剤とからなる、オメガポリエン脂肪酸及び1又はそれ以上の配合禁忌の有効成分の経口投与のための医薬品の組成物を提供するものである。
【0015】
本発明の特徴及び利点は、以下の記述において詳述される。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[発明の詳細な説明]
本発明の医薬品の組成物には、2つ有効成分が存在している。一方は脂肪酸であり、他方は1又はそれ以上の配合禁忌の有効成分である。これら2つの有効成分は、同一の用量単位内で、一方とは分離されて保持されている。
【0017】
特に、高用量での有効成分、すなわち脂肪酸は、例えばソフト又はハードのカプセルでカプセル化され、第二の有効成分は、可能であれば1又はそれ以上の他の有効成分と混合され、以下に記述する2つの調剤工程のうちの1つの手段によるカプセルとして、一律に供給される。
【0018】
本発明によれば、本処方は、カプセルに、100乃至1500mgの脂肪酸を典型的に含むものであって、好ましくは1000mg程度の脂肪酸を含むものである。前述の脂肪酸は好ましくは、オメガ−3ポリエン脂肪酸、オメガ−6ポリエン脂肪酸及びこれらを混合したものからなる群から選択されたものであって、より好ましくはオメガ3−ポリエン脂肪酸を混合したものである。
【0019】
本発明に係るオメガ−3ポリエン脂肪酸の混合物は、混合物の全重量のうち、20乃至98重量%をEPA及びDHAの合計量として含むものが特に好ましく、少なくとも60重量%に相当する量であることが好ましい。前述の混合物においては、EPAとDHAとの重量比は、例えば0.05乃至2.5であり、好ましくは0.9乃至1.5である。
【0020】
第二の有効成分、又は1以上の有効成分は、有効成分に依存した多様な量で本発明に係る組成物中に存する。例えば、シンバスタチンは10乃至160mg、及びアセチルサリチル酸は10乃至300mgの量である。又、本発明によれば、組成物の安定性において優れた結果を得られる異なる用量を実現する。
【0021】
本発明において、“オメガポリエン脂肪酸とは配合禁忌な有効成分”とは、特には抗血栓剤であり、好ましくは、アセチルサリチル酸及びスタチンであり、好ましくはシンバスタチンである。特に好ましくは、オメガポリエン脂肪酸及びアセチルサリチル酸又はオメガポリエン脂肪酸及びシンバスタチンからなる本発明の組成物は、それらのみ又は、ブチルヒドロキシアニソール、クエン酸、ビタミンE、アスコルビン酸及びそれらの混合物からなる群から選択される、さらなる有効成分であって前述の脂肪酸とは配合禁忌なものと混合されるものである。
【0022】
本発明では、シンバスタチンは、純粋なそのままの素材の形態又はシンバスタチンの10乃至90%が微細なカプセル化された形態で、本組成物として使用され得る。
【0023】
第二の有効成分、又は1以上の有効成分は、1又はそれ以上の薄膜形成剤及び可能であれば1又はそれ以上の不活性物質で、適当な溶媒を用いることによって、カプセル状に被覆される。
【0024】
前述の有効成分を含まない1又はそれ以上のさらなる薄膜被覆は1又はそれ以上の薄膜形成剤からなり、可能であれば少なくとも1つの不活性物質が混合され、第二の有効成分を含む薄膜被覆の上に適用され得るものである。
【0025】
本発明において使用可能な薄膜形成剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールとポリエチレングリコールとの共重合体、Eudragit(登録商標)Eの商品名で知られる基礎的なポリメタクリル酸エステル、及びそれらの混合物から選択される薄膜形成剤であって、例えば、滑石及び乳糖の一水和物から選択される不活性物質を有してもよい。
【0026】
本処方での薄膜形成剤の量は、スタチンの場合、薄膜形成剤とスタチンの重量比で好ましくは0.5:5、アセチルサリチル酸の場合で、薄膜形成剤と酸との重量比は1:0.5であると判断される。
【0027】
不活性物質は、本発明における前述の薄膜形成剤の使用量で、添加するか否かが判断される。
【0028】
本発明の医薬品の処方は、本発明の見地及び以下の手順からなる調製工程で調製され得る。
【0029】
i)1又はそれ以上の混合されたオメガポリエン脂肪酸を含むカプセルを調製;
ii)少なくとも1の薄膜形成剤及び適当な溶媒、第二の有効成分又は前述の脂肪酸とは配合禁忌の有効成分の混合物、並びに可能であれば1又はそれ以上の不活性物質からなる溶液又は懸濁液を調製;
iii)手順i)に由来するカプセルに、手順ii)で調製した溶液又は懸濁液を、医薬品処方の分野で通常用いられている技術と設備によって、噴霧することにより、薄膜被覆を施す。
【0030】
代わりに、本発明の医薬品の処方は、本発明の見地及び以下の手順からなる第二の調製工程によっても調製され得る。
【0031】
i')1又はそれ以上の混合されたオメガポリエン脂肪酸を含むカプセルを調製;
ii')少なくとも1の薄膜形成剤及び適当な溶媒、第二の有効成分又は前述の脂肪酸とは配合禁忌の有効成分の混合物、並びに可能であれば1又はそれ以上の不活性物質からなる溶液又は懸濁液を調製;
iii')可能であれば、粉末状態の前述の第二の有効成分又は有効成分の混合物と、可能であれば存する不活性物質とを混合する
iv')手順i')に由来するカプセルに、手順ii')で調製した溶液又は懸濁液を噴霧することのうち、いくつかの段階を変更した手段によって薄膜被覆を施し、手順iii')で調製した粉末状態の第二の有効成分又は有効成分の混合物に、可能であれば不活性物質を混合させたものを散布する。
【0032】
本発明の両方の調製工程では、第二の有効成分がシンバスタチンの場合、“適当な溶媒”は、好ましくは、アセトン、イソプロピルアルコール及びそれらの混合物から選択され、第二の有効成分がアセチルサリチル酸の場合には、“適当な溶媒”は、好ましくは、水、エタノール及びそれらの混合物から選択されるものを意味する。
【0033】
本発明において、前述の溶媒は、可能であれば、例えば、酢酸緩衝液又はリン酸緩衝液から選択されるpH4〜8の緩衝液と混合され得る。
【0034】
本発明の好ましい実施例における、本発明の工程中の手順ii)及びii')では、薄膜形成剤は、事前に選択された溶媒中に最初に溶解され、さらに溶液又は懸濁液中で他の成分と混合される。薄膜形成剤は、例えば、カプセルの全重量に対して、1乃至20重量%、好ましくは2重量%の量が使用され、不活性物質が存するのであれば、例えば、カプセルの全重量に対して、2乃至30重量%の量、好ましくは5重量%の量が添加される。
【0035】
多様な有効成分、被覆成分及び前述の溶媒において、本発明に係る医薬品の組成物は、賦形剤及び又は経口投与に適した組成物を製造するために、医薬品の組成物において慣習的に用いられているものから選択された、薬学的に許容され得る希釈液からなる。
【0036】
前述の医薬品の組成物は、有効成分が即時に遊離する組成物であるが、これらの組成物は、また、胃酸抵抗性を有する組成物又は有効成分の遊離について改良した組成物を得るためのさらなる処置を施し得る。
【0037】
胃酸抵抗性を有する組成物を得るには、前述の組成物に、例えば、Eudragit(登録商標)L、S及びFSの商品名で知られるメタクリル酸誘導体、コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタル酸ヒドロキシメチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース及びこれらに類するもの、又はこれらの混合物のような、pHの変化に鋭敏な薬剤をさらに被覆するといった既知の技術による応用を施す。
【0038】
前述の物質は、薄膜形成剤の生産者が主張する分量のクエン酸トリエチル又はこれに類するものによって可塑化される。
【0039】
遊離について改良した組成物の製造は、他方では、前述の組成物に、例えば、エチルセルロース、酢酸酪酸セルロース、Eudragit(登録商標)RS及びRLの商品名で知られるメタクリル酸誘導体、シェラック及びこれらに類するもの、又はこれらの混合物のような、pHの変化に鋭敏でない薬剤をさらに被覆するといった既知の技術による応用を施す。
【0040】
以下に示す実施例は、本発明の開示によるものであるが、本発明を限定するものではない。
【実施例】
【0041】
[実施例1]
1カプセルにつき、最低でもEPA−DHAを30%含む500mgのオメガ3−ポリエン脂肪酸を含有した、約1,400個のカプセルに相当する1kgのソフトゼラチンカプセルを用意した。
【0042】
前述のカプセルは、自動制御される噴霧装置、生成物と流入空気との温度を調節するシステムを備えた椀状の容器に置かれ、以下の組成を有する溶液が噴霧される。
アセトン中に10%のEudragit(登録商標)E 250.0g
アセトン 750.0g
シンバスタチン 16.7g
滑石 20.0g。
【0043】
以下に示す操作上の数値を設定した装置によって製造された。
受け皿の回転速度: 8rpm
流入空気の温度: 50℃
生成物の温度: 25〜30℃
噴霧圧力: 1気圧。
【0044】
得られたカプセルは、USP装置2(へら状の装置)を用いて分析され、以下の結果を得た。
分解生成物: <1%
カプセル当たりのシンバスタチン含有量: 10mg
シンバスタチンの遊離: 30分以内。
【0045】
[実施例2]
実施例1で記述したものと同一の操作条件で、以下の組成の溶液を使用した。
酢酸/イソプロピルアルコールが50:50の緩衝液に10%のポリビニルアルコール(PVA)−ポリエチレングリコール(PEG)共重合体 1,000.0g
シンバスタチン 16.7g
イソプロピルアルコール 300.0g。
【0046】
この溶液が、実施例1の脂肪酸混合物を約500mg含有するハードゼラチンカプセル1kgに噴霧された。
【0047】
得られたカプセルは、分解生成物の量及びシンバスタチンの含有量を決定すべく、実施例1に既述の方法を用いて分析され、実施例1と同様の結果が得られた。
【0048】
[実施例3]
実施例1で記述したものと同一の操作条件で、以下の組成の溶液を使用した。
アセトン中に10%のEudragit(登録商標)E 500.0g
アセトン 750.0g
シンバスタチン 16.7g
滑石 40.0g。
【0049】
この溶液が、実施例1の脂肪酸混合物を約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧された。
【0050】
得られたカプセルは、分解生成物の量及びシンバスタチンの含有量を決定すべく、実施例1に既述の方法を用いて分析され、実施例1と同様の結果が得られた。
【0051】
[実施例4]
実施例1で記述したものと同一の操作条件で、以下の組成の溶液を使用した。
酢酸/イソプロピルアルコールが50:50の緩衝液に10%のPVA−PEG共重合体 1,000.0g
シンバスタチン 16.7g
イソプロピルアルコール 300.0g
pH4.0の酢酸緩衝液 300.0g。
【0052】
この溶液が、実施例1の脂肪酸混合物を約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧された。
【0053】
得られたカプセルは、分解生成物の量及びシンバスタチンの含有量を決定すべく、実施例1に既述の方法を用いて分析され、実施例1と同様の結果が得られた。
【0054】
[実施例5]
実施例1で記述したものと同一の操作条件で、以下の組成の溶液を使用した。
アセトン中に10%のEudragit(登録商標)E 500.0g
アセトン 750.0g
シンバスタチン 33.4g
滑石 40.0g。
【0055】
この溶液が、実施例1の脂肪酸混合物を約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧された。
【0056】
得られたカプセルは、分解生成物の量及びシンバスタチンの含有量を決定すべく、実施例1に既述の方法を用いて分析され、以下の結果を得た。
分解生成物: <1%
カプセル当たりのシンバスタチン含有量: 20mg
シンバスタチンの遊離: 30分以内。
【0057】
[実施例6]
実施例1で記述したものと同一の操作条件で、以下の組成の溶液を使用した。
アセトン中に10%のEudragit(登録商標)E 500.0g
アセトン 750.0g
シンバスタチン 66.8g
滑石 40.0g。
【0058】
この溶液が、実施例1の脂肪酸混合物を約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧された。
【0059】
得られたカプセルは、分解生成物の量及びシンバスタチンの含有量を決定すべく、実施例1に既述の方法を用いて分析され、以下の結果を得た。
分解生成物: <1%
カプセル当たりのシンバスタチン含有量: 40mg
シンバスタチンの遊離: 30分以内。
【0060】
[実施例7]
実施例1で記述したものと同一の操作条件で、イソプロピルアルコールに10%のPVPを有する溶液27.4mgを、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧、次いで、シンバスタチン17gに可能であれば100gの乳糖一水和物を適当に高速な混合機で約1分間混合し、これを適用した。この湿式/乾式の手順は、粉末の混合物を使い切るまで反復された。
【0061】
得られたカプセルは、分解生成物の量及びシンバスタチンの含有量を決定すべく、実施例1に既述の方法を用いて分析され、分解生成物の量は1%未満であることが判明した。
【0062】
[実施例8]
実施例1で記述したものと同一の操作条件で、以下の組成の溶液を使用した。
イソプロピルアルコール中に20%のPVP 100.0g
イソプロピルアルコール 100.0g
イソプロピルアルコール中に10%のEudragit(登録商標)E 200.0g。
【0063】
この溶液が、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧された。
【0064】
シンバスタチン17gに可能であれば150gの乳糖一水和物を適当に高速な混合機で約1分間混合し、これを適用した。この湿式/乾式の手順は、粉末の混合物を使い切るまで反復された。
【0065】
得られたカプセルは、分解生成物の量及びシンバスタチンの含有量を決定すべく、実施例1に既述の方法を用いて分析され、分解生成物の量は1%未満であることが判明した。
【0066】
[実施例9]
実施例1で記述したものと同一の操作条件で、以下の組成の溶液を使用した。
イソプロピルアルコール中に20%のPVP 50.0g
イソプロピルアルコール 50.0g
イソプロピルアルコール中に10%のEudragit(登録商標)E 100.0g。
【0067】
この溶液が、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧された。
【0068】
シンバスタチン18gに可能であれば20gの乳糖一水和物を適当に高速な混合機で約1分間混合し、これを適用した。この湿式/乾式の手順は、粉末の混合物を使い切るまで反復された。
【0069】
得られたカプセルは、分解生成物の量及びシンバスタチンの含有量を決定すべく、実施例1に既述の方法を用いて分析され、分解生成物の量は1%未満であることが判明した。
【0070】
[実施例10]
エタノール:水が50:50の混合物中に10%のPVA−PEG共重合体含む懸濁液を約600gが、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有し、カプセル自体の平均重量が約700mgであるソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧された。この噴霧は、自動制御される噴霧装置、生成物と流入空気との温度を調節するシステムを備えた椀状の容器に置かれ、アセチルサリチル酸を添加する前に第一の核を隔てるために以下の操作条件下で行われた。
流入空気の温度: 50〜55℃
生成物の温度: 22〜30℃
噴霧圧力: 1気圧
ポンプの速度 10rpm
ノズルの直径 1mm。
【0071】
同一の操作条件下、以下に処方によるアセチルサリチル酸を含む懸濁液を使用した。
エタノール/水が50:50の混合物中に10%のPVA−PEG共重合体
714.0g
アセチルサリチル酸 157.0g
エタノール 779.0g。
【0072】
この溶液が、カプセルに噴霧された。白く、均質な被覆がなされ、完璧な外観を有するカプセルはこのようにして得られた。このカプセルは、表面の層に用量当たり100mgのアセチルサリチル酸を含有し、カプセル内部には前述の脂肪酸の混合物を500mg含有していた。
【0073】
前述のカプセルは、胃酸抵抗性を付加するために、椀状の容器に再び設置され、800gのEudragit(登録商標)L100−55の15%水溶液が使用される。このようにして得られたカプセルは分析され、胃酸抵抗性が認められ、以下の遊離特性が実証された。
0.1NのHClに2時間 0%
pH6.8で1時間 92%。
【0074】
[実施例11]
実施例7で記述したものと同一の操作条件で、以下に処方によるアセチルサリチル酸を含む懸濁液を使用した。
エタノール/水が50:50の混合物中に10%のPVA−PEG共重合体
714.0g
アセチルサリチル酸 157.0g
エタノール 779.0G。
【0075】
この溶液が、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有し、カプセル自体の平均重量が約700mgであるソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧された。白く、均質で、完璧な外観を有する即時遊離型カプセルはこのようにして得られた。このカプセルは、表面の層に用量当たり100mgのアセチルサリチル酸を含有し、カプセル内部には前述の脂肪酸の混合物を500mg含有していた。
【0076】
[実施例12]
実施例1で記述したものと同一の操作条件で、イソプロピルアルコールに10%のPVPを有する溶液55mgを、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧、次いで、マイクロカプセル化された状態のシンバスタチンを10%含むもの170gに、可能であれば20gの乳糖一水和物を適当に高速な混合機で約1分間混合し、これを適用した。この湿式/乾式の手順は、粉末の混合物を使い切るまで反復された。
【0077】
得られたカプセルは、分解生成物の量及びシンバスタチンの含有量を決定すべく、実施例1に既述の方法を用いて分析され、分解生成物の量は1%未満であり、カプセル当たりの10mgのシンバスタチンを含有することが判明した。
【0078】
[実施例13]
実施例1と同一の操作条件下で、アセトン:エタノールが70:30の中にHPMC P−50が5%の溶液1.100kgが、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有するソフトゼラチンカプセル2kgに、胃酸抵抗性を付加するために噴霧された。
【0079】
[実施例14]
実施例1で記述したものと同一の操作条件で、イソプロピルアルコールに10%のPVPを有する溶液55gを、実施例13に既述の胃酸抵抗性が付与されたカプセル1kgに噴霧、次いで、マイクロカプセル化された状態のシンバスタチンを10%含むもの170gに、可能であれば20gの乳糖一水和物を適当に高速な混合機で約1分間混合し、これを適用した。この湿式/乾式の手順は、粉末の混合物を使い切るまで反復された。
【0080】
得られたカプセルは、実施例1で既述した方法を用いて分析され、脂肪酸の混合物を含有したカプセルは、胃酸抵抗性を有しながらも、30分後のシンバスタチンの遊離は96%であることが判明した。
【0081】
[実施例15]
イソプロピルアルコールに10%のPVPを有する溶液55gを、実施例13に既述の胃酸抵抗性が付与されたカプセル1kgに噴霧、次いで、シンバスタチン17gに、可能であれば19gの乳糖一水和物を適当に高速な混合機で約1分間混合し、これを適用した。この湿式/乾式の手順は、粉末の混合物を使い切るまで反復された。
【0082】
得られたカプセルは、実施例1で既述した方法を用いて分析され、脂肪酸の混合物を含有したカプセルは、胃酸抵抗性を有しながらも、30分後のシンバスタチンの遊離は96%であることが判明した。
【0083】
[実施例16]
実施例1と同一の操作条件で、アセトン:エタノールが70:30の中にHPMC P−50が5%の溶液550gが、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに、胃酸抵抗性を付加するために噴霧された。
【0084】
以下の組成を有する溶液が、前述のカプセルに噴霧された。
イソプロピルアルコール中に10%のPVP 50.0g
ブチルヒドロキシアニソール 0.04g
イソプロピルアルコール中に10%のEudragit(登録商標)E 100.0g
イソプロピルアルコール 50.0g。
【0085】
続いて、以下の組成を有する粉末の混合物を適用した。
シンバスタチン 17.0g
乳糖一水和物 17.0g
アスコルビン酸 4.3g
クエン酸 2.1G。
【0086】
この湿式/乾式の手順は、粉末の混合物を使い切るまで反復された。得られたカプセルには、有効成分のさらなる保護の形成、その有効成分をより安定にさせるために、エタノールに5%のHPMCに基づく被膜400gが付加的に被覆された。
【0087】
得られたカプセルは、実施例1で既述した方法を用いて分析され、脂肪酸の混合物を含有したカプセルは、胃酸抵抗性を有しながらも、30分後のシンバスタチンの遊離は96%であることが判明した。
【0088】
[実施例17]
実施例1と同一の操作条件で、以下の組成を有する溶液が、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧された。
イソプロピルアルコール中に10%のPVP 50.0g
ブチルヒドロキシアニソール 0.04g
イソプロピルアルコール中に10%のEudragit(登録商標)E 100.0g
イソプロピルアルコール 50.0g。
【0089】
続いて、以下の組成を有する粉末の混合物を適用した。
シンバスタチン 17.0g
乳糖一水和物 17.0g
アスコルビン酸 4.3g
クエン酸 2.1g。
【0090】
この湿式/乾式の手順は、粉末の混合物を使い切るまで反復された。得られたカプセルには、有効成分のさらなる保護の形成、その有効成分をより安定にさせるために、エタノールに5%のHPMCに基づく被膜400gが付加的に被覆された。
【0091】
得られたカプセルは、実施例1で既述した方法を用いて分析され、分解生成物の量は1%未満であり、カプセル当たりの10mgのシンバスタチンを含有することが判明した。
【0092】
[実施例18]
実施例1と同一の操作条件で、アセトン:エタノールが70:30の中にHPMC P−50が5%の溶液550gが、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに、胃酸抵抗性を付加するために噴霧された。
【0093】
以下の組成を有する溶液が、前述のカプセルに噴霧された。
イソプロピルアルコール中に10%のPVP 50.0g
ブチルヒドロキシアニソール 0.04g
イソプロピルアルコール中に10%のEudragit(登録商標)E 100.0g
イソプロピルアルコール 50.0g。
【0094】
続いて、以下の組成を有する粉末の混合物を適用した。
50%マイクロカプセル化されたシンバスタチン 34.0g
乳糖一水和物 17.0g
アスコルビン酸 4.3g
クエン酸 2.1g。
【0095】
この湿式/乾式の手順は、粉末の混合物を使い切るまで反復された。得られたカプセルには、有効成分のさらなる保護の形成、その有効成分をより安定にさせるために、エタノールに5%のHPMCに基づく被膜400gが付加的に被覆された。
【0096】
得られたカプセルは、実施例1で既述した方法を用いて分析され、脂肪酸の混合物を含有したカプセルは、胃酸抵抗性を有しながらも、30分後のシンバスタチンの遊離は96%であることが判明した。
【0097】
[実施例19]
実施例1と同一の操作条件で、以下の組成を有する懸濁液が、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧された。
シンバスタチン 17.0g
乳糖一水和物 15.0g
アスコルビン酸 8.0g
ビタミンE 15.0g
イソプロピルアルコール中に20%のPVP 50.0g
イソプロピルアルコール 200.0g。
【0098】
このようにして得られたカプセルには、以下の組成を有する薄膜が被覆された。
イソプロピルアルコール中に20%のPEG4000 100.0g
イソプロピルアルコール 150.0g。
【0099】
得られたカプセルは、実施例1で既述した方法を用いて分析され、30分後のシンバスタチンの遊離は96%であることが判明した。
【0100】
[実施例20]
実施例1と同一の操作条件で、以下の組成を有する溶液が、実施例1の脂肪酸混合物をカプセル当たり約500mg含有するソフトゼラチンカプセル1kgに噴霧された。
ビタミンE 15.0g
イソプロピルアルコール中に20%のPVP 90.0g
イソプロピルアルコール中に10%のEudragit(登録商標)E 180.0g
イソプロピルアルコール 90.0g。
【0101】
続いて、以下の組成を有する粉末の混合物を適用した。
シンバスタチン 17.0g
乳糖一水和物 15.0g。
【0102】
この湿式/乾式の手順は、粉末の混合物を使い切るまで反復された。こうして得られたカプセルは、以下の組成を有する被膜で、さらに被覆された。
イソプロピルアルコール中に20%のPEG4000 25.0g
イソプロピルアルコール 25.0g
イソプロピルアルコール中に10%のEudragit(登録商標)E 50.0g。
【0103】
得られたカプセルは、実施例1で既述した方法を用いて分析され、30分後のシンバスタチンの遊離は95%であることが判明した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又はそれ以上の混合されたオメガポリエン脂肪酸を含むカプセルと、1又はそれ以上の配合禁忌の有効成分からなる薄膜被覆と、可能であれば不活性な物質が少なくとも1つ混合された1又はそれ以上の適当な薄膜形成剤とからなる、オメガポリエン脂肪酸及び1又はそれ以上の配合禁忌の有効成分の経口投与のための医薬品の組成物。
【請求項2】
前記カプセルは、ソフト又はハードなゼラチンカプセルである、請求項1に記載の医薬品の組成物。
【請求項3】
前記脂肪酸は、オメガ−3ポリエン脂肪酸、オメガ−6ポリエン脂肪酸及びこれらを混合したものからなる群から選択されたものである、請求項1に記載の医薬品の組成物。
【請求項4】
前記オメガポリエン脂肪酸は、 オメガ−3ポリエン脂肪酸である、請求項1に記載の医薬品の組成物。
【請求項5】
前記オメガ−3ポリエン脂肪酸の混合物は、混合物の全重量のうち、20乃至98重量%をEPA及びDHAの合計量として含む、請求項4に記載の医薬品の組成物。
【請求項6】
前記混合物中では、混合物の全重量のうち、少なくとも60重量%がEPA及びDHAの合計量である請求項5に記載の医薬品の組成物。
【請求項7】
前記混合物中では、EPAとDHAとの重量比が0.05乃至2.5である請求項5に記載の医薬品の組成物。
【請求項8】
前記混合物中では、EPAとDHAとの重量比が0.9乃至1.5である請求項7に記載の医薬品の組成物。
【請求項9】
オメガポリエン脂肪酸とは配合禁忌な前記有効成分は、スタチン及び抗血栓剤から選択される請求項1に記載の医薬品の組成物。
【請求項10】
前記スタチンはシンバスタチンであり、前記抗血栓剤はアセチルサリチル酸である請求項9に記載の医薬品の組成物。
【請求項11】
オメガポリエン脂肪酸とは配合禁忌な前記有効成分は、単体の、又はさらなる有効成分であって前述の脂肪酸とは配合禁忌なものと混合された、シンバスタチンである請求項1に記載の医薬品の組成物。
【請求項12】
前記シンバスタチンは、純粋なそのままの素材の形態又はシンバスタチンの10乃至90%が微細なカプセル化された形態である請求項10又は11に記載の医薬品の組成物。
【請求項13】
前記さらなる有効成分は、ブチルヒドロキシアニソール、クエン酸、ビタミンE、アスコルビン酸及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項11に記載の医薬品の組成物。
【請求項14】
前記カプセルは、100乃至1500mgのオメガポリエン脂肪酸を含み、前記薄膜被覆は10乃至300mgのアセチルサリチル酸からなる請求項1に記載の医薬品の組成物。
【請求項15】
前記カプセルは、100乃至1500mgのオメガポリエン脂肪酸を含み、
前記薄膜被覆は、単体の、又はさらなる有効成分であって前述の脂肪酸とは配合禁忌なものと混合された、10乃至160mgのシンバスタチンである請求項1に記載の医薬品の組成物。
【請求項16】
賦形剤及び又は薬学的に許容され得る希釈液からなる請求項1乃至15に記載の医薬品の組成物。
【請求項17】
前記有効成分を含まない薄膜被覆を、少なくとも1つ別途有し、
可能であれば少なくとも1つの不活性物質が混合された1又はそれ以上の薄膜形成剤からなる請求項1乃至16に記載の医薬品の組成物。
【請求項18】
前記薄膜形成剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールとポリエチレングリコールとの共重合体、基礎的なポリメタクリル酸エステル及びそれらの混合物から選択される請求項1又は17に記載の医薬品の組成物。
【請求項19】
前記不活性物質は、滑石及び乳糖一水和物から選択される請求項1又は17に記載の医薬品の組成物。
【請求項20】
前記カプセル上及び又は前記薄膜被覆の上の少なくとも1つの胃酸抵抗性の被覆からなり、
好ましくは、メタクリル酸誘導体、コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタル酸ヒドロキシメチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース及びこれらの混合物から選択される、1又はそれ以上のpHの変化に鋭敏な適当な薬剤からなる請求項1乃至19に記載の医薬品の組成物。
【請求項21】
前記薄膜被覆の上に、有効成分の遊離の改良に適した、少なくとも1つの皮膜からなり、
好ましくはエチルセルロース、酢酸酪酸セルロース、メタクリル酸誘導体、シェラック及びこれらの混合物から選択される、1又はそれ以上のpHの変化に鋭敏でない適当な薬剤からなる請求項1乃至19に記載の医薬品の組成物。
【請求項22】
以下の手順からなる請求項1乃至21に記載の医薬品の組成物を調製する方法:
i)1又はそれ以上の混合されたオメガポリエン脂肪酸を含むカプセルを調製する工程;
ii)少なくとも1の薄膜形成剤及び適当な溶媒、前記有効成分又は前記脂肪酸とは配合禁忌の有効成分の混合物、並びに可能であれば1又はそれ以上の不活性物質からなる溶液又は懸濁液を調製する工程;
iii)手順i)に由来するカプセルに、手順ii)で調製した溶液又は懸濁液を噴霧することにより、薄膜被覆を利用する工程。
【請求項23】
以下の手順からなる請求項1乃至21に記載の医薬品の組成物を調製する方法:
i')1又はそれ以上の混合されたオメガポリエン脂肪酸を含むカプセルを調製する工程;
ii')少なくとも1の薄膜形成剤及び適当な溶媒からなる溶液又は懸濁液を調製する工程;
iii')可能であれば、前記有効成分又は前記脂肪酸とは配合禁忌の粉末状態の有効成分の混合物と、可能であれば存する前記不活性物質とを混合する工程;
iv')手順i')に由来するカプセルに、手順ii')で調製した溶液又は懸濁液を噴霧することによって薄膜被覆を施し、手順iii')で調製した前記有効成分又は前記脂肪酸とは配合禁忌の粉末状態の有効成分の混合物に、可能であれば前記不活性物質を混合したものを散布する工程。
【請求項24】
前記適当な溶媒は、
前記第二の有効成分又は有効成分の混合物がシンバスタチンの場合、アセトン、イソプロピルアルコール及びそれらの混合物から選択され、可能であればpH4〜8の緩衝液と混合され、
前記第二の有効成分又は有効成分の混合物がアセチルサリチル酸の場合、水、エタノール及びそれらの混合物から選択され、可能であればpH4〜8の緩衝液と混合される請求項22又は23に記載の方法。
【請求項25】
前記pH4〜8の緩衝液は、酢酸緩衝液又はリン酸緩衝液から選択される請求項24に記載の方法。
【請求項26】
手順ii)又はii')における前記薄膜形成剤は、事前に選択された溶媒中に最初に溶解され、さらに溶液又は懸濁液中で他の成分と混合される請求項22又は23に記載の方法。
【請求項27】
前記薄膜形成剤は、溶液又は懸濁液の全重量に対して1乃至20重量%の量が使用され、不活性物質が存するのであれば、溶液又は懸濁液の全重量に対して2乃至30重量%の量が添加される請求項22又は23に記載の方法。
【請求項28】
前記薄膜形成剤は2重量%の量が使用され、前記不活性物質とともに5重量%の量が使用される請求項27に記載の方法。

【公表番号】特表2009−541433(P2009−541433A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−517162(P2009−517162)
【出願日】平成19年6月26日(2007.6.26)
【国際出願番号】PCT/EP2007/056344
【国際公開番号】WO2008/000731
【国際公開日】平成20年1月3日(2008.1.3)
【出願人】(502044599)ヴァルファルマ ソチエタ アノニマ (2)
【Fターム(参考)】