説明

カスタマイズ可能装置、装置カスタマイズ可能システム、装置カスタマイズ可能方法およびプログラム

【課題】ユーザに特別の操作を要求することなくセキュリティ面の強化された設定内容でカスタマイズが可能なカスタマイズ可能装置、装置カスタマイズ可能システム、方法およびプログラムを得ること。
【解決手段】カスタマイズ可能装置10の使用開始時端末識別情報取得手段14はユーザの所持する通信端末の端末識別情を取得し、パスワード入力要求手段15が自装置に対するパスワードの入力を要求する。ユーザがパスワードを入力すると、パスワード比較手段16がユーザの通信端末の端末識別情に対応するものと比較し、一致すれば、装置カスタマイズ手段17はそのユーザの設定情報で装置をカスタマイズする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに応じて装置の操作内容のカスタマイズが可能なカスタマイズ可能装置、装置カスタマイズ可能システム、装置カスタマイズ可能方法および装置カスタマイズ可能プログラムに関する。本発明はたとえばカーナビゲーション装置をカスタマイズして使用する場合に有効である。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を使用した通信システムでは、そのシステムに使用する特定の情報処理装置を複数の人が交代で使用する場合がある。たとえば、ある自動車がカーナビゲーションシステム(Automotive navigation system)を搭載しているものとする。ここでカーナビゲーションシステムとは、自動車の現在位置や目的地への経路案内を行うシステムであり、ユーザの使用する自動車の車内には専用の通信端末としてのカーナビゲーション装置と表示装置が備えられている。また、自動車の外の上空には、GPS(Global Positioning System)衛星が複数存在している。カーナビゲーションシステムでは、これら複数のGPS衛星から得られる位置情報を用いてカーナビゲーション装置が自動車の現在位置を判別して、自動車の進路を案内する。
【0003】
このようなカーナビゲーションシステムのユーザは、他のシステムのユーザと同様にシステムを自分に合った設定内容に設定して使用するのが通常である。たとえばスピーカから出力される音声案内を自分用の音量に設定したり、表示装置に表示する各種の項目を自分用にアレンジするといった具合である。このような各種の設定は、カーナビゲーション装置自体に自装置の設定状態として保存できるようになっているものも多い。したがって、1つのカーナビゲーションシステムを一人のユーザが継続して使用する場合であれば、設定を適宜変更していくことで使い勝手のよいシステムが構築されていくことになる。
【0004】
ところが自動車は、家族等の複数の者が交代で使用する場合が多い。この場合、カーナビゲーションシステムも複数のユーザが交代で使用することになる。したがって、カーナビゲーションシステムの設定内容が保存される機能が存在しても、ユーザが交代するたびに前のユーザの設定内容を破棄して自分に合った設定を行う必要があり、交代後のユーザに負担を掛けるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明に関連する第1の関連技術として、自動車に設置したカーナビゲーション装置に複数のユーザのそれぞれに対応した記憶領域を配置して、これらユーザごとに設定内容を保存することが提案されている(たとえば特許文献1参照)。この第1の関連技術では、外部メモリにユーザごとに異なった設定内容によるデータベースを構築するようになっている。
【0006】
この第1の関連技術では、ユーザごとにデータベースを構築するので、ユーザとしての運転手が交代するたびにカーナビゲーションシステムを操作して対応する設定内容を読み出す必要が生じる。そこでこの第1の関連技術では、更に次のような2つの工夫のいずれかを採用できるようにしている。
【0007】
第1の工夫は、ピコネット(Piconet)というネットワークを用いることで、携帯電話機からユーザを識別して、その者に対応するデータベースから設定内容を読み出すものである。ここでピコネットとは、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))を利用した装置同士が近づいたときに一時的に構築されるネットワークをいう。
【0008】
第2の工夫は、ユーザがナビゲーションシステムのカーナビゲーション装置に備えられたスイッチを操作してパスワードを入力することで、そのパスワードと対応したデータベースから設定内容を読み出すものである。この第2の工夫では、第1の工夫のピコネットによる通信が成立しない場合に、パスワードがユーザ個人を識別するために使用される。
【0009】
このうち第1の工夫を採用すると、たとえば家族を構成する複数人がそれぞれの携帯電話機を所持して自動車に載った場合、ナビゲーションシステムはこれらの家族それぞれのネットワークを構築する。この結果、運転手が誰か分からなくなり、運転手としてのユーザに合った設定内容のナビゲーションシステムが実現できない。
【0010】
また、第2の工夫におけるパスワードは、各ユーザを区別する識別情報としての意味合いを持っている。このため通常の認証処理と比べるとセキュリティの程度が低い。
【0011】
最近ではナビゲーションシステムで各種の機能が高度化している。たとえば検索機能については、ユーザの入力した検索用のキーワードや検索結果を履歴として保存できるようになっているものもある。また、出発点から目的地までに辿った詳細な経路を次回の参考用に保存できるようになっているものもある。このような各種機能は同一のユーザがナビゲーションシステムを活用する際に便利なものであっても、これらの機能に基づく個人的なデータを他のユーザが比較的容易に参照できることはプライバシの保護の観点から問題である。
【0012】
そこで各ユーザにID(identification)カードを所持させてこれにより個別認識を行うようにした第2の関連技術が提案されている(たとえば特許文献2参照)。この第2の関連技術では、IDカードの個人識別情報をIDカードリーダで読み取るので、ピコネットを使用する場合のように複数のユーザが混在して認識されるという問題がない。また、IDカードをそれぞれのユーザが所持している限り、他人の設定内容が勝手に読み出されるという問題は発生しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2002−288172号公報(第0021段落、第0024段落、第0031段落、図1)
【特許文献2】特開2002−340572号公報(第0019段落、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、第2の関連技術によれば、ナビゲーションシステムを構成するカーナビゲーション装置にIDカードリーダを接続しておく必要があり、また、ユーザは自動車で運転を行うときにIDカードを必ず所持している必要がある。したがって、ナビゲーションシステムの構成が複雑化し、システムの構築の費用が嵩むという問題がある。
【0015】
この第2の関連技術では、ATコマンドと呼ばれるコマンドを用いて携帯電話機から携帯電話番号を取得して、この取得した携帯電話番号に対応するオープニングパラメータを判定することも提案されている。しかしながら、この提案は、ユーザにATコマンドを使用させるといった特別の操作を要求するものであり、ユーザのすべてに受け入れられるものではない。
【0016】
以上、カーナビゲーションシステムを例に挙げて従来技術の問題を指摘したが、このような問題はカーナビゲーションシステムおよびこれに関連する製品のみに限定して生じるものではない。ユーザごとのカスタマイズした設定内容で設定して操作することが好ましい各種のカスタマイズ可能装置、装置カスタマイズ可能システム、装置カスタマイズ可能方法および装置カスタマイズ可能プログラムでも、同様の問題がある。
【0017】
そこで本発明の目的は、ユーザに特別の操作を要求することなくセキュリティ面の強化された設定内容でカスタマイズが可能なカスタマイズ可能装置、装置カスタマイズ可能システム、装置カスタマイズ可能方法および装置カスタマイズ可能プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明では、(イ)自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、(ロ)このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、(ハ)ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録手段と、(ニ)自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、(ホ)自装置の操作を開始するユーザに対して前記したパスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、(へ)このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記した使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記したパスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、(ト)このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記した設定情報登録手段によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段とをカスタマイズ可能装置が具備する。
【0019】
また、本発明では、(イ)自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、(ロ)このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、(ハ)自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、(ニ)自装置の操作を開始するユーザに対して前記したパスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、(ホ)このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記した使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記したパスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、(へ)このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記したパスワード・端末識別情報対応付け手段によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求手段と、(ト)この設定情報送信要求手段が送信を要求した各種の設定情報が前記したパスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段とをカスタマイズ可能装置が具備する。
【0020】
更に本発明では、(イ)ユーザごとに個別に所持し無線通信を行う通信端末と、(ロ)これらの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録手段と、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、自装置の操作を開始するユーザに対して前記したパスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記した使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記したパスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記した設定情報登録手段によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段とを備えたカスタマイズ可能装置とを装置カスタマイズ可能システムが具備する。
【0021】
更にまた本発明では、(イ)ユーザごとに個別に所持し無線通信を行う通信端末と、(ロ)これらの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、自装置の操作を開始するユーザに対して前記したパスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記した使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記したパスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記したパスワード・端末識別情報対応付け手段によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求手段と、この設定情報送信要求手段が送信を要求した各種の設定情報が前記したパスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段とを備えたカスタマイズ可能装置とを装置カスタマイズ可能システムが具備する。
【0022】
また、本発明では、(イ)自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求ステップと、(ロ)このパスワード登録要求ステップによる要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付けステップと、(ハ)ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録ステップと、(ニ)自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得ステップと、(ホ)自装置の操作を開始するユーザに対して前記したパスワード登録要求ステップによる要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求ステップと、(へ)このパスワード入力要求ステップによる要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記した使用開始時端末識別情報取得ステップによって取得した端末識別情報に対する前記したパスワード・端末識別情報対応付けステップによって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較ステップと、(ト)このパスワード比較ステップによる比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記した設定情報登録ステップによって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズステップとを装置カスタマイズ可能方法が具備する。
【0023】
更にまた、本発明では、(イ)自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求ステップと、(ロ)このパスワード登録要求ステップによる要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付けステップと、(ハ)自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得ステップと、(ニ)自装置の操作を開始するユーザに対して前記したパスワード登録要求ステップによる要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求ステップと、(ホ)このパスワード入力要求ステップによる要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記した使用開始時端末識別情報取得ステップによって取得した端末識別情報に対する前記したパスワード・端末識別情報対応付けステップによって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較ステップと、(へ)このパスワード比較ステップによる比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記したパスワード・端末識別情報対応付けステップによってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求ステップと、(ト)この設定情報送信要求ステップにより送信を要求した各種の設定情報が前記したパスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズステップとを装置カスタマイズ可能方法が具備する。
【0024】
また、本発明では、コンピュータに、装置カスタマイズ可能プログラムとして、(イ)自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求処理と、(ロ)このパスワード登録要求処理による要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け処理と、(ハ)ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録処理と、(ニ)自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得処理と、(ホ)自装置の操作を開始するユーザに対して前記したパスワード登録要求処理による要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求処理と、(へ)このパスワード入力要求処理による要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記した使用開始時端末識別情報取得処理によって取得した端末識別情報に対する前記したパスワード・端末識別情報対応付け処理によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較処理と、(ト)このパスワード比較処理による比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記した設定情報登録処理によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ処理とを実行させる。
【0025】
更に本発明では、コンピュータに、装置カスタマイズ可能プログラムとして、(イ)自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求処理と、(ロ)このパスワード登録要求処理による要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け処理と、(ハ)自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得処理と、(ニ)自装置の操作を開始するユーザに対して前記したパスワード登録要求処理による要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求処理と、(ホ)このパスワード入力要求処理による要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記した使用開始時端末識別情報取得処理によって取得した端末識別情報に対する前記したパスワード・端末識別情報対応付け処理によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較処理と、(へ)このパスワード比較処理による比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記したパスワード・端末識別情報対応付け処理によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求処理と、(ト)この設定情報送信要求処理により送信を要求した各種の設定情報が前記したパスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように本発明によれば、カスタマイズ可能装置側に各ユーザが装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録することで、ユーザ側の通信端末に記憶する内容に何らかの障害が発生した場合であってもカスタマイズ可能装置のカスタマイズをユーザの好みに合わせて行うことができる。しかも、ユーザはカスタマイズ可能装置側の要求に応じてこの装置にパスワードを入力するだけでよいので、操作が簡便である。また、各ユーザの各種の設定情報はパスワードによって保護されている。
【0027】
また、本発明によれば、ユーザが自身の所持する通信端末側にカスタマイズ可能装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録することで、カスタマイズ可能装置の種類を問わずに装置のカスタマイズをユーザの好みに合わせて行うことができる。しかも、ユーザはカスタマイズ可能装置側の要求に応じてこの装置にパスワードを入力するだけでよいので、操作が簡便である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明のカスタマイズ可能装置のクレーム対応図である。
【図2】本発明の他のカスタマイズ可能装置のクレーム対応図である。
【図3】本発明の装置カスタマイズ可能システムのクレーム対応図である。
【図4】本発明の他の装置カスタマイズ可能システムのクレーム対応図である。
【図5】本発明の装置カスタマイズ可能方法のクレーム対応図である。
【図6】本発明の他の装置カスタマイズ可能方法のクレーム対応図である。
【図7】本発明の装置カスタマイズ可能プログラムのクレーム対応図である。
【図8】本発明の他の装置カスタマイズ可能プログラムのクレーム対応図である。
【図9】本発明の実施の形態における通信システムとしてのカーナビゲーションシステムを表わしたシステム構成図である。
【図10】本実施の形態で使用するカーナビゲーション装置の構成の概要を表わしたブロック図である。
【図11】本実施の形態で使用する携帯電話機の回路構成の概要を表わしたブロック図である。
【図12】カーナビゲーション装置におけるパスワード・設定内容格納部の格納状態の一例を示した説明図である。
【図13】カーナビゲーション装置が起動された際のカーナビゲーション装置側における登録処理の様子を表わした流れ図である。
【図14】図13のカーナビゲーション装置による登録処理に対応した携帯電話機側の処理として個別識別情報登録要求の受信処理の内容を示した流れ図である。
【図15】本実施の形態でカーナビゲーション装置の設定内容についての設定処理の様子を表わした流れ図である。
【図16】本実施の形態でカーナビゲーション装置の個別設定情報認証要求の送信に対する携帯電話機側の受信処理の内容を表わした流れ図である。
【図17】本発明の変形例における携帯電話機の回路構成の概要を表わしたブロック図である。
【図18】本発明の変形例で電源が投入されたときに自動的に適用されるナビゲーションモードにおけるカーナビゲーション装置の設定内容についての設定処理の様子を表わした流れ図である。
【図19】本発明の変形例でカーナビゲーション装置の個別設定内容受信要求の送信に対する携帯電話機側の受信処理の内容を表わした流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、本発明のカスタマイズ可能装置のクレーム対応図を示したものである。本発明のカスタマイズ可能装置10は、パスワード登録要求手段11と、パスワード・端末識別情報対応付け手段12と、設定情報登録手段13と、使用開始時端末識別情報取得手段14と、パスワード入力要求手段15と、パスワード比較手段16と、装置カスタマイズ手段17を備えている。ここで、パスワード登録要求手段11は、自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求する。パスワード・端末識別情報対応付け手段12は、パスワード登録要求手段11の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付ける。設定情報登録手段13は、ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する。使用開始時端末識別情報取得手段14は、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する。パスワード入力要求手段15は、自装置の操作を開始するユーザに対してパスワード登録要求手段11の要求により登録したパスワードの入力を要求する。パスワード比較手段16は、パスワード入力要求手段15の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと使用開始時端末識別情報取得手段14によって取得した端末識別情報に対するパスワード・端末識別情報対応付け手段12によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別する。装置カスタマイズ手段17は、パスワード比較手段16の比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて設定情報登録手段13によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする。
【0030】
図2は、本発明の他のカスタマイズ可能装置のクレーム対応図を示したものである。本発明の他のカスタマイズ可能装置20は、パスワード登録要求手段21と、パスワード・端末識別情報対応付け手段22と、使用開始時端末識別情報取得手段23と、パスワード入力要求手段24と、パスワード比較手段25と、設定情報送信要求手段26と、装置カスタマイズ手段27を備えている。ここで、パスワード登録要求手段21は、自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求する。パスワード・端末識別情報対応付け手段22は、パスワード登録要求手段21の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付ける。使用開始時端末識別情報取得手段23は、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する。パスワード入力要求手段24は、自装置の操作を開始するユーザに対してパスワード登録要求手段21の要求により登録したパスワードの入力を要求する。パスワード比較手段25は、パスワード入力要求手段24の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと使用開始時端末識別情報取得手段23によって取得した端末識別情報に対するパスワード・端末識別情報対応付け手段22によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別する。設定情報送信要求手段26は、パスワード比較手段25の比較によってパスワードが一致すると判別したときパスワード・端末識別情報対応付け手段22によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する。装置カスタマイズ手段27は、設定情報送信要求手段26が送信を要求した各種の設定情報が前記したパスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする。
【0031】
図3は、本発明の装置カスタマイズ可能システムのクレーム対応図を示したものである。本発明の装置カスタマイズ可能システム30は、通信端末31とカスタマイズ可能装置32を備えている。ここで、通信端末31は、ユーザごとに個別に所持して無線通信を行う端末である。カスタマイズ可能装置32は、パスワード登録要求手段32aと、パスワード・端末識別情報対応付け手段32bと、設定情報登録手段32cと、使用開始時端末識別情報取得手段32dと、パスワード入力要求手段32eと、パスワード比較手段32fと、装置カスタマイズ手段32gとを備えている。パスワード登録要求手段32aは、通信端末31と通信しこれらの通信端末31ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求する。パスワード・端末識別情報対応付け手段32bは、パスワード登録要求手段32aの要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末31の端末識別情報を対応付ける。設定情報登録手段32cは、ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する。使用開始時端末識別情報取得手段32dは、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末31の端末識別情報を無線によって取得すると、自装置の操作を開始する。パスワード入力要求手段32eは、ユーザに対してパスワード登録要求手段32aの要求により登録したパスワードの入力を要求する。パスワード比較手段32fは、パスワード入力要求手段32eの要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと使用開始時端末識別情報取得手段32dによって取得した端末識別情報に対するパスワード・端末識別情報対応付け手段32bによって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別する。装置カスタマイズ手段32gは、パスワード比較手段32fの比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて設定情報登録手段32cによって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする。
【0032】
図4は、本発明の他の装置カスタマイズ可能システムのクレーム対応図を示したものである。本発明の他の装置カスタマイズ可能システム40は、通信端末41と、カスタマイズ可能装置42を備えている。ここで、通信端末41は、ユーザごとに個別に所持して無線通信を行う端末である。カスタマイズ可能装置42は、パスワード登録要求手段42aと、パスワード・端末識別情報対応付け手段42bと、使用開始時端末識別情報取得手段42cと、パスワード入力要求手段42dと、パスワード比較手段42eと、設定情報送信要求手段42fと、装置カスタマイズ手段42gとを備えている。パスワード登録要求手段42aは、通信端末41と通信しこれらの通信端末41ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末41のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求する。パスワード・端末識別情報対応付け手段42bは、パスワード登録要求手段42aの要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付ける。使用開始時端末識別情報取得手段42cは、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末41の端末識別情報を無線によって取得する。パスワード入力要求手段42dは、自装置の操作を開始するユーザに対してパスワード登録要求手段42aの要求により登録したパスワードの入力を要求する。パスワード比較手段42eは、パスワード入力要求手段42dの要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと使用開始時端末識別情報取得手段42cによって取得した端末識別情報に対するパスワード・端末識別情報対応付け手段42bによって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別する。設定情報送信要求手段42fは、パスワード比較手段42eの比較によってパスワードが一致すると判別したときパスワード・端末識別情報対応付け手段42bによってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する。装置カスタマイズ手段42gは、設定情報送信要求手段42fが送信を要求した各種の設定情報が前記したパスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする。
【0033】
図5は、本発明の装置カスタマイズ可能方法のクレーム対応図を示したものである。本発明の装置カスタマイズ可能方法50は、パスワード登録要求ステップ51と、パスワード・端末識別情報対応付けステップ52と、設定情報登録ステップ53と、使用開始時端末識別情報取得ステップ54と、パスワード入力要求ステップ55と、パスワード比較ステップ56と、装置カスタマイズステップ57を備えている。ここで、パスワード登録要求ステップ51では、自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求する。パスワード・端末識別情報対応付けステップ52では、パスワード登録要求ステップ51による要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付ける。設定情報登録ステップ53では、ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する。使用開始時端末識別情報取得ステップ54では、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する。パスワード入力要求ステップ55では、自装置の操作を開始するユーザに対してパスワード登録要求ステップ51による要求により登録したパスワードの入力を要求する。パスワード比較ステップ56では、パスワード入力要求ステップ55による要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと使用開始時端末識別情報取得ステッ54プによって取得した端末識別情報に対するパスワード・端末識別情報対応付けステップ52によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別する。装置カスタマイズステップ57では、パスワード比較ステップ56による比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて設定情報登録ステップ53によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする。
【0034】
図6は、本発明の他の装置カスタマイズ可能方法のクレーム対応図を示したものである。本発明の他の装置カスタマイズ可能方法60は、パスワード登録要求ステップ61と、パスワード・端末識別情報対応付けステップ62と、使用開始時端末識別情報取得ステップ63と、パスワード入力要求ステップ64と、パスワード比較ステップ65と、設定情報送信要求ステップ66と、装置カスタマイズステップ67を備えている。ここで、パスワード登録要求ステップ61では、自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求する。パスワード・端末識別情報対応付けステップ62では、パスワード登録要求ステップ61による要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付ける。使用開始時端末識別情報取得ステップ63では、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する。パスワード入力要求ステップ64では、自装置の操作を開始するユーザに対してパスワード登録要求ステップ61による要求により登録したパスワードの入力を要求する。パスワード比較ステップ65では、パスワード入力要求ステップ64による要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと使用開始時端末識別情報取得ステップ63によって取得した端末識別情報に対するパスワード・端末識別情報対応付けステップ62によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別する。設定情報送信要求ステップ66では、パスワード比較ステップ65による比較によってパスワードが一致すると判別したときパスワード・端末識別情報対応付けステップ62によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する。装置カスタマイズステップ67では、設定情報送信要求ステップ66により送信を要求した各種の設定情報がパスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする。
【0035】
図7は、本発明の装置カスタマイズ可能プログラムのクレーム対応図を示したものである。本発明の装置カスタマイズ可能プログラム70は、コンピュータに、パスワード登録要求処理71と、パスワード・端末識別情報対応付け処理72と、設定情報登録処理73と、使用開始時端末識別情報取得処理74と、パスワード入力要求処理75と、パスワード比較処理76と、装置カスタマイズ処理77を実行させるようにしている。ここで、パスワード登録要求処理71では、自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求する。パスワード・端末識別情報対応付け処理72では、パスワード登録要求処理71による要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付ける。設定情報登録処理73では、ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する。使用開始時端末識別情報取得処理74では、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する。パスワード入力要求処理75では、自装置の操作を開始するユーザに対してパスワード登録要求処理71による要求により登録したパスワードの入力を要求する。パスワード比較処理76では、パスワード入力要求処理75による要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと使用開始時端末識別情報取得処理74によって取得した端末識別情報に対するパスワード・端末識別情報対応付け処理72によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別する。装置カスタマイズ処理77では、パスワード比較処理76による比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて設定情報登録処理73によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする。
【0036】
図8は、本発明の他の装置カスタマイズ可能プログラムのクレーム対応図を示したものである。本発明の他の装置カスタマイズ可能プログラム80は、コンピュータに、パスワード登録要求処理81と、パスワード・端末識別情報対応付け処理82と、使用開始時端末識別情報取得処理83と、パスワード入力要求処理84と、パスワード比較処理85と、設定情報送信要求処理86と、装置カスタマイズ処理87を実行させるようにしている。ここで、パスワード登録要求処理81では、自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求する。パスワード・端末識別情報対応付け処理82では、パスワード登録要求処理81による要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付ける。使用開始時端末識別情報取得処理83では、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する。パスワード入力要求処理84では、自装置の操作を開始するユーザに対してパスワード登録要求処理81による要求により登録したパスワードの入力を要求する。パスワード比較処理85では、パスワード入力要求処理84による要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと使用開始時端末識別情報取得処理83によって取得した端末識別情報に対するパスワード・端末識別情報対応付け処理82によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別する。設定情報送信要求処理86では、パスワード比較処理85による比較によってパスワードが一致すると判別したときパスワード・端末識別情報対応付け処理82によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する。装置カスタマイズ処理87では、設定情報送信要求処理86により送信を要求した各種の設定情報が前記したパスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする。
【0037】
<発明の実施の形態>
【0038】
次に本発明の実施の形態を説明する。
【0039】
図9は、本発明の実施の形態における通信システムとしてのカーナビゲーションシステムを表わしたものである。このカーナビゲーションシステム100では、図示しない自動車内部にシステム専用の通信端末としてのカーナビゲーション装置101と表示装置102が配置されている。また、運転手としてのユーザ103は、携帯電話機104を所持している。携帯電話機104はカーナビゲーション装置101と無線通信を行えるようになっている。また、自動車の上空にはGPS衛星105が位置している。
【0040】
本実施の形態のカーナビゲーションシステム100では、ユーザ103がカーナビゲーション装置101を使用するためにその電源を投入すると、カーナビゲーション装置101が携帯電話機104と無線通信107を行う。この結果として、携帯電話機104から予め設定した個別識別情報を取得できれば、カーナビゲーション装置101は自装置に対するパスワードの入力要求を行う。この段階でユーザ103がカーナビゲーション装置101を使用してパスワードの入力108を行うと、カーナビゲーション装置101はその内容をチェックして、一致が確認されたときに該当する設定内容に自装置を設定することになる。
【0041】
自動車内に運転手となり得る複数の人が乗車した段階でカーナビゲーション装置101の電源がオンにされた場合、これら複数の者の個別識別情報によってパスワードの入力要求が複数の携帯電話機に出される可能性がある。しかしながら運転席に座った者がカーナビゲーション装置101を使用してパスワードを入力することで、パスワードによるユーザ103の特定が簡単に行われ、設定内容の誤認識は防止される。
【0042】
図10は、本実施の形態で使用するカーナビゲーション装置の構成の概要を表わしたものである。図9と共に説明する。
【0043】
カーナビゲーション装置101は、CPU(Central Processing Unit)121と、このCPU121が実行するプログラムを格納したROM(Read Only Memory)122と、CPU121がプログラムを実行する際に必要なデータを一時的に格納するメモリとしてのRAM(Random Access Memory)123を備えている。CPU121はROM122およびRAM123と共にデータバス等のバス124に接続されており、同じくバス124に接続された以下の各部の制御を行う。
【0044】
無線通信部125は、近距離無線通信によって携帯電話機104と通信を行う。CAN(Controller Area Network)通信部126は、図示しない通信ケーブルを介して自動車の各部と接続されており、これらと必要な通信を行う。表示制御部127は表示装置102の表示制御を行う。操作部128は、カーナビゲーション装置101の筐体表面に配置された複数のキースイッチ(図示せず)を備えており、ユーザ103が各種の操作を行えるようになっている。パスワード・設定内容格納部129は、不揮発性メモリによって構成されており、複数のユーザについてのパスワードとこれらユーザ別の設定データを格納できるようになっている。電源制御部131は電源132と接続されている。電源132は運転手が自動車のキー操作を行うことで、電源制御部131を通じてカーナビゲーション装置101の各部に対する供給が有効となる。
【0045】
図11は、本実施の形態で使用する携帯電話機の回路構成の概要を表わしたものである。図9および図10と共に説明する。
【0046】
携帯電話機104は、CPU141と、このCPU141が実行するプログラムを格納したROM142と、CPU141がプログラムを実行する際に必要なデータを一時的に格納するメモリとしてのRAM143を備えている。CPU141はROM142およびRAM143と共にデータバス等のバス144に接続されており、同じくバス144に接続された以下の各部の制御を行う。
【0047】
無線通信部145は、図示しない無線基地局と通信を行って他の携帯電話機等の電話機と通信を行ったり、インターネットにアクセスすることができる。また、無線通信部145は近距離無線通信機能を使用してカーナビゲーション装置101の無線通信部125と近距離無線通信を行う。本実施の形態で近距離無線通信にはブルートゥースを使用するが、赤外線通信等の他の近距離無線通信を使用してもよい。
【0048】
表示制御部146はディスプレイ147の表示制御を行う。ディスプレイ147は、液晶あるいは有機EL(Organic Electro-Luminescence)によって構成されている。操作部148は、複数のキースイッチから構成されており、各種のデータを入力する。ディスプレイ147にタッチパネルが取り付けられている場合には、キースイッチの全部または一部を省略することができる。電源制御部149は電源150と接続されており、携帯電話機104の各部に対する電源の供給を制御する。携帯電話機共通機能部151は、携帯電話機104に備えられている、以上説明した以外の携帯電話機としての機能を実現する回路装置をまとめて示したものである。
【0049】
図12は、カーナビゲーション装置におけるパスワード・設定内容格納部の格納状態の一例を示したものである。パスワード・設定内容格納部129には、複数のユーザについてのパスワードと、これらのユーザ別の設定内容が格納されるようになっている。図12に示した例では、第1のユーザ〜第3のユーザについてそれぞれのパスワード[P−A]、[P−B]、[P−C]が登録されると共に、予め定めた各設定項目についての具体的な設定内容がユーザ別に格納されている。また、パスワード・設定内容格納部129の1番下の欄には、個別設定自動切替機能のオン・オフが設定されるようになっている。
【0050】
まず、ユーザごとのパスワードおよび各種の設定について説明する。第1のユーザについては、たとえばパスワード・設定内容格納部129にパスワードが[P−A](実際の内容は数字または英数字の組み合わせ)と設定されており、音声ガイドはオン(音声を出力する)と設定されている。音量は中程度の大きさであり、地図に表示する文字のサイズは大きめに設定されている。
【0051】
第2のユーザのパスワードは[P−B]に設定されており、第3のユーザのパスワードは[P−C]に設定されている。これら第2および第3のユーザもパスワード・設定内容格納部129に示したように、各種の設定を行うことができる。図12に示したパスワード・設定内容格納部129には、第1〜第3の3人のユーザのパスワードと設定内容を格納する例を示したが、ユーザの新規登録を行うことで、パスワード・設定内容格納部129における登録領域を拡張することができる。
【0052】
パスワード・設定内容格納部129の図で1番下の欄には、カーナビゲーション装置101の管理者が個別設定自動切替機能のオン・オフの設定を記録できるようになっている。ここでカーナビゲーション装置101の管理者とは、カーナビゲーションシステム100を該当する自動車で使用する責任者をいう。自動車のユーザ103が一人である場合には、その者が管理者となる。
【0053】
管理者は、カーナビゲーション装置101に最初に電源を投入したときに現われる初期画面で個別設定自動切替機能のオン・オフを設定する。カーナビゲーション装置101を一人のユーザのみが使用するとき、管理者は個別設定自動切替機能を「オフ」に設定する。カーナビゲーション装置101を複数のユーザが使用するとき、あるいはその予定があるとき、管理者は個別設定自動切替機能を「オン」に設定する。管理者は、カーナビゲーション装置101のユーザが複数人登録された時点で個別設定自動切替機能を「オフ」から「オン」に切り替えることも可能である。
【0054】
カーナビゲーションシステム100を使用する各ユーザは、使用の対象となるカーナビゲーション装置101に対して自分の所持する携帯電話機について個別識別情報を事前に登録しておく。また、個別識別情報を登録した際には、ユーザごとにカーナビゲーション装置101の内部設定が切り替わる個別設定自動切替機能をオンにするかオフにするかの設定を携帯電話機側でも行っておく。
【0055】
図13は、カーナビゲーション装置が起動された際のカーナビゲーション装置側における登録処理の様子を表わしたものである。図9、図10および図12と共に説明する。
【0056】
ユーザ103は、電源制御部131を介して電源132をカーナビゲーション装置101に供給してこれを起動し、操作部128を操作して個別識別情報登録モードに設定する。カーナビゲーション装置101が個別識別情報登録モードに設定されると(ステップS201:Y)、CPU121はパスワード・設定内容格納部129をチェックして個別設定自動切替機能がオンになっているかを判別する(ステップS202)。もし、この時点で個別設定自動切替機能がオフになっていれば(N)、個別識別情報を登録する必要がない。そこでこの場合、CPU121は表示装置102に登録しない旨の表示を行って(ステップS203)、個別識別情報登録モードを終了する(エンド)。
【0057】
一方、個別設定自動切替機能がオンになっていれば(ステップS202:Y)、CPU121は無線通信部125を使用して個別識別情報登録要求を付近の携帯電話機104に対して送信する(ステップS204)。そして、予め設定した時間t1以内に、携帯電話機104のいずれかから応答が受信されるのを待機する(ステップS205:N、ステップ206:N)。この受信待機の状態でCPU121は、ステップS204による個別識別情報登録要求の送信を繰り返し行うことになる。
【0058】
時間t1が経過しても携帯電話機104から応答がなかったとする(ステップS205:N、ステップS206:Y)。この場合、カーナビゲーション装置101はその表示装置102に所定のエラー表示を行う(ステップS207)。そして、個別識別情報登録モードを終了する(エンド)。時間t1で個別識別情報登録要求の送信の繰り返し時間を制限する代わりに、個別識別情報登録要求の再送回数の上限を定めてもよい。この場合の再送回数の上限は、時間t1と同様にシステム側が設定する。
【0059】
ステップS204でカーナビゲーション装置101側が個別識別情報登録要求を付近の携帯電話機104に無線で送信した結果として、時間t1以内に応答が受信されたとする(ステップS205:Y)。この場合、CPU121は、応答を分析して受信した携帯電話機104の個別識別情報を既に登録している、または切替機能がオフになっているのいずれかに該当するか否かを判別する(ステップS208)。登録しているか切替機能がオフになっている場合には(Y)、ステップS203に進んで登録しない旨の表示を行って(ステップS203)、個別識別情報登録モードを終了する(エンド)。
【0060】
もちろん、ステップS204で行った近距離無線通信による個別識別情報登録要求に対して複数台の携帯電話機104が応答を相次いで返してくる場合がある。この場合には、煩雑さを解消するために図示していないが、既登録の携帯電話機104からの応答を無視して、未登録の携帯電話機104からの応答が時間t1以内に行われるかを監視すればよい。
【0061】
ステップS208で未登録の携帯電話機104からの応答があった場合には(N)、応答に含まれる個別識別情報を登録する(ステップS209)。この個別識別情報が図12における第1〜第3のユーザに対応する情報となる。
【0062】
CPU121は個別識別情報を登録したら、応答のあった携帯電話機104に対してパスワードの送信を要求する(ステップS210)。そして、パスワードが受信されると(ステップS211:Y)、そのパスワードをパスワード・設定内容格納部129に登録して(ステップS212)、一連の処理を終了する(エンド)。
【0063】
図14は、図13のカーナビゲーション装置による登録処理に対応した携帯電話機側の処理として、個別識別情報登録要求の受信処理の内容を示したものである。図9、図11および図13と共に説明する。
【0064】
携帯電話機104はその無線通信部145が個別識別情報登録要求を受信すると(ステップS231:Y)、自装置側で個別設定自動切替機能がオンになっているかをチェックする(ステップS232)。個別設定自動切替機能がオフになっている場合、すなわちユーザ103が自分の設定した設定内容でカーナビゲーション装置101を使用する設定となっていない場合(N)、CPU141は切替機能がオフになっていることを応答して(ステップS233)、個別識別情報登録要求の受信処理を終了する(エンド)。この場合、カーナビゲーション装置101側ではステップS203の処理が行われる。
【0065】
一方、ステップS232で個別設定自動切替機能がオンになっていた場合(Y)、CPU141は自装置としての携帯電話機104がすでにカーナビゲーション装置101に対してユーザ登録を行っているかどうかを判別する(ステップS234)。ユーザ登録を行っている場合には(Y)、個別識別情報を重ねて登録する必要はない。そこでこの場合、携帯電話機104は無線通信部145から既登録である旨の応答を行って(ステップS235)、個別識別情報登録要求の受信処理を終了する(エンド)。この場合、カーナビゲーション装置101側では再登録を必要としないので、ステップS203の表示を行うことになる。
【0066】
ステップS234でユーザ登録が行われていないことが判別された場合(N)、CPU141は自装置の識別情報を個別識別情報として、無線通信部145から送信して個別識別情報登録要求に応答する(ステップS236)。そして、カーナビゲーション装置101からパスワードが要求されたら(ステップS237:Y)、ユーザ103にその入力を促し、入力されたパスワードを送信して(ステップS238)、個別識別情報登録要求の受信処理を終了する(エンド)。この場合、カーナビゲーション装置101側はパスワードをパスワード・設定内容格納部129に登録することになる。
【0067】
なお、運転席に座ってカーナビゲーション装置101を個別識別情報登録モードに設定したユーザが、その時点で自分の携帯電話機104に対する個別識別情報の登録を行っていない場合がある。この場合には、図13のステップS204で個別識別情報登録要求がカーナビゲーション装置101の無線通信部125から送信されても、ユーザ103の携帯電話機104はこの要求を認識することができない。そこで携帯電話機104は何らの応答もカーナビゲーション装置101に返さないので、図13のステップS207によるエラー表示が表示装置102に行われることになる。ユーザ103が自分の携帯電話機104を自動車内部に持ってくるのを忘れた場合も同様である。このような場合、ユーザ103はエラー表示の原因を調べてその原因を取き、必要ならば再度、個別識別情報登録モードを選択することになる。したがって、エラー表示は該当する携帯電話機104のディスプレイ147に対しても行ってよい。
【0068】
以上のようにして各ユーザ103について登録を行ったら、これらのユーザ103が設定した設定内容がパスワード・設定内容格納部129に登録され、必要に応じて修正されていく。カーナビゲーション装置101は、統計的に多くのユーザが設定する設定内容を標準設定内容としてROM122の所定の領域に保存している。したがって、各ユーザ103はこの標準設定内容をデフォルト値として初期設定することで、設定操作に対する負荷を軽減することができる。
【0069】
図15は、電源が投入されたときに自動的に適用されるナビゲーションモードにおけるカーナビゲーション装置の設定内容についての設定処理の様子を表わしたものである。図9、図10および図12と共に説明する。
【0070】
カーナビゲーション装置101のCPU121は、ユーザ103が操作部128の図示しない電源ボタンを押してソフトウェア的に電源をオンにするのを待機している(ステップS251)。電源がオンにされると(Y)、CPU121はパスワード・設定内容格納部129の1番下の欄を読み出して、個別設定自動切替機能がオンになっているかをチェックする(ステップS252)。
【0071】
その結果、個別設定自動切替機能がオフになっている場合(ステップS252:N)、CPU121はROM122に格納された標準設定内容を読み出して、カーナビゲーション装置101の設定内容としてセットして(ステップS253)、設定処理を終了する(エンド)。
【0072】
一方、個別設定自動切替機能がオンになっている場合(ステップS252:Y)、CPU121は無線通信部125を使用して個別設定情報認証要求を送信する(ステップS254)。そして、予め設定した時間t2以内に、携帯電話機104のいずれかから応答が受信されるのを待機する(ステップS255:N、ステップ256:N)。この受信待機の状態でCPU121は、ステップS254による個別識別情報登録要求の送信を繰り返し行うことになる。
【0073】
時間t2が経過しても携帯電話機104から応答がなかったとする(ステップS255:N、ステップS256:Y)。この場合、カーナビゲーション装置101はROM122に格納された標準設定内容を読み出して、カーナビゲーション装置101の設定内容としてセットして(ステップS253)、設定処理を終了する(エンド)。すなわち、自動車の運転手が自分の携帯電話機を持ち合わせないような場合には、カーナビゲーション装置101を標準設定内容にセットすることになる。カーナビゲーションシステム100によっては「携帯電話機が付近に見当たりません。標準設定内容でナビゲーションを初めてよいですか。」というようなメッセージをカーナビゲーション装置101の表示装置102に表示してユーザ103の対処方法を聞くようにしてもよい。
【0074】
なお、時間t2で個別識別情報認証要求の送信の繰り返し時間を制限する代わりに、個別識別情報認証要求の再送回数の上限を定めてもよい。再送回数の上限は、時間t2と同様にシステム側が設定する。
【0075】
時間t2が経過する前に携帯電話機104から応答が受信された場合には(ステップS255:Y)、その応答でユーザ103側の個別設定自動切替機能が「オン」になっているかをチェックする(ステップS257)。ユーザ103側の個別設定自動切替機能が「オン」になっている場合とは、ユーザ103が自分の設定した設定内容で運転することを選択したような場合である。
【0076】
個別設定自動切替機能が「オン」になっている場合(ステップS257:Y)、CPU121は携帯電話機104から応答時に送られてきた個別識別情報からユーザを判別する(ステップS258)。CPU121は続いてカーナビゲーション装置101の表示装置102にパスワードの入力を求める表示を行う(ステップS259)。このとき該当する携帯電話機104側に同様の表示を行わせてもよいが、パスワードの入力はカーナビゲーション装置101側の操作部128から行う。したがって、本実施の形態では表示装置102にパスワードの入力を求める表示を行うことにしている。
【0077】
ユーザ103が操作部128を操作してパスワードの入力を行うと(ステップS260:Y)、CPU121はステップS258で判別したユーザのパスワードと、入力されたパスワードが一致するかを判別する(ステップS261)。一致した場合(Y)、CPU121はパスワード・設定内容格納部129における該当するユーザの設定内容をカーナビゲーション装置101の設定内容としてセットして(ステップS262)、設定処理を終了する(エンド)。
【0078】
これに対してステップS258で判別したユーザのパスワードと、入力されたパスワードが一致しなかった場合(ステップS261:N)、想定されるユーザ103以外の者が運転を行う可能性がある。そこでこの場合、CPU121はROM122に格納された標準設定内容を読み出して、カーナビゲーション装置101の設定内容としてセットして(ステップS253)、設定処理を終了する(エンド)。もちろん、この場合にCPU121は入力されたパスワードが一致しない旨の表示を表示装置102あるいは携帯電話機104のディスプレイ147に行って、パスワードの再入力を促し、それでも正しいパスワードが入力されなかった場合に限って標準設定内容のセットを行うようにしてもよい。
【0079】
ステップS257で個別設定自動切替機能が「オフ」になっていたような場合にも(ステップS257:N)、CPU121は同様にカーナビゲーション装置101に対して標準設定内容のセットを行う(ステップS253)。この場合にもCPU121は「標準設定内容でナビゲーションを行います。」等のアナウンスを流してユーザ103に確認する手法を採用してもよい。
【0080】
図16は、カーナビゲーション装置の個別設定情報認証要求の送信に対する携帯電話機側の受信処理の内容を表わしたものである。図9、図11および図15と共に説明する。
【0081】
携帯電話機104のCPU141はカーナビゲーション装置101から個別設定情報認証要求が送信されてくるのを待機している(ステップS281)。図15のステップS245で個別設定情報認証要求が送信され、これが無線通信部145で受信されると(Y)、CPU141はRAM143の不揮発性メモリ領域を参照して、ユーザ103が個別設定自動切替機能を「オン」に設定しているかをチェックする(ステップS282)。
【0082】
個別設定自動切替機能が「オン」になっている場合には(ステップS282:Y)、自装置としての携帯電話機104の個別識別情報と共に個別設定自動切替機能が「オン」になっていることを個別設定情報認証要求に対して返答して(ステップS283)、処理を終了する(エンド)。この場合、カーナビゲーション装置101ではステップS258以降の処理に進むことになる。
【0083】
一方、個別設定自動切替機能が「オフ」になっている場合(ステップS282:N)、CPU141は個別設定自動切替機能が「オフ」になっている旨の返答を行って(ステップS284)、処理を終了する(エンド)。この場合、カーナビゲーション装置101ではステップS253に処理を進めて標準設定内容がセットされることになる。
【0084】
以上説明した本実施の形態のカーナビゲーションシステム100によれば、同一の自動車を複数の運転手が交代で使用する場合に、カーナビゲーション装置101の設定変更の手間を省くことができる。それぞれの運転手としてのユーザが予め個別認証を登録した携帯電話を所持すれば、運転席に乗り込んでカーナビゲーション装置101を起動しパスワード入力を行うだけで自分の設定が反映されるからである。
【0085】
また、本実施の形態によれば、ユーザ103ごとに個別設定する設定内容は、図12に示したものに限らない。たとえば、カーナビゲーション装置101の起動画面や音声案内方法、ディスプレイ輝度、地図表示(縮尺、方位、2画面表示設定、地図色、交通情報表示等)、音声認識登録言語、自宅設定のようにユーザ103が設定可能なあらゆるものが対象となる。
【0086】
更に、本実施の形態ではカーナビゲーション装置101と携帯電話機104の認証が、両者の通信不良等の原因で失敗したような場合でも、標準設定内容でカーナビゲーション装置101を設定することができる。したがって、認証の失敗時であってもカーナビゲーション装置101を使用してナビゲーション機能を使用することができる。
【0087】
また、本実施の形態ではカーナビゲーション装置101が個別設定自動切替機能が「オン」になった携帯電話機104から自動的に応答を検出した場合(ステップS255:Y)でも、その携帯電話機104のユーザにパスワードの入力を要求することにした。これにより、たとえば車内に残された携帯電話機を使用して他人がカーナビゲーション装置101を起動したような場合にはユーザ103独自の設定内容に設定されることがない。したがって、ユーザ103の個人情報が設定内容を通して流出することがなく、セキュリティ面で安全を確保することができる。
【0088】
更に本実施の形態によれば、カーナビゲーション装置101の個別設定自動切替機能が「オン」になっていればカーナビゲーション装置101は各ユーザに合わせた設定内容に設定されるか標準設定内容に設定される。したがって、前のユーザ(運転手)の設定内容をそのまま引き継ぐといった不具合を解消することができる。このため目的地検索履歴等の個別情報についても、後に運転するユーザ(運転手)に自分の検索履歴等の情報を見られるおそれがなく、プライバシの保護の観点からも好ましい。
【0089】
<発明の変形可能性>
【0090】
以上説明した実施の形態では、個々のユーザ103がカーナビゲーション装置101側に設定内容を直接入力することでこれらのユーザ103の取り扱う情報のセキュリティを確保している。これに限らず、ユーザ103が自分の携帯電話機104側にカーナビゲーション装置101用の設定内容を作成して保存しておき、これを運転の開始に先立ってカーナビゲーション装置101にセキュリティをかけて送信するようにしてもよい。これにより、ユーザ103は自分の携帯電話機104に設定内容を保存しておけば、自動車を乗り換えても自分に合った操作内容でカーナビゲーションを実行させることができる。
【0091】
図17は、この変形例における携帯電話機の回路構成の概要を表わしたものである。図17で図11と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
【0092】
この変形例の携帯電話機104Aは、バス144に新たにパスワード・設定内容格納部301と、データ変換部302が接続されている。パスワード・設定内容格納部301には、図9に示したユーザ103自身のパスワードと、自身に合った設定内容が格納されている。
【0093】
このパスワード・設定内容格納部301に格納された設定内容は初期的に自分の運転する自動車のパスワード・設定内容格納部129(図10)から転送を受けたものであってもよいが、あらゆる機種の自動車に対応するフォーマットに沿った内容であってもよい。したがって、設定内容には自動車の種類の項目もあり、ここには普通車、大型車等の車種や、ガソリン車、ハイブリッド車、バイオ燃料適応車、電気自動車等の各種の自動車が選択できるようになっていてもよい。
【0094】
また、パスワード・設定内容格納部301に格納されるパスワードとしては、ユーザ103が各種の自動車に乗り換える際にパスワードが重複する事態の発生に備えて、幾つかの代替使用できるパスワードが用意されていてもよい。これにより、ユーザ103が意識することなく、自動車ごとにパスワードの設定が可能になる。
【0095】
データ変換部302は、パスワード・設定内容格納部301に格納された設定内容をユーザ103が今回運転しようとする自動車のパスワード・設定内容格納部129の設定内容に変換する回路部分である。各種の新車が登場すると、携帯電話機104Aはこれに対応したデータ変換を行うための制御プログラムをROM142Aに追加的にダウンロードしてデータ変換部302の変換内容の修正を行うことができる。また、この結果としてパスワード・設定内容格納部301に格納する元データの修正も行われる。
【0096】
図18は図15に対応したもので、この変形例で電源が投入されたときに自動的に適用されるナビゲーションモードにおけるカーナビゲーション装置の設定内容についての設定処理の様子を表わしたものである。図9および図10と共に説明する。ただし、図9および図10でカーナビゲーションシステム100はカーナビゲーションシステム100Aに、また携帯電話機104は携帯電話機104Aに置き換えて説明を行う。また、カーナビゲーション装置101はカーナビゲーション装置101Aに、またそのROM122はROM122Aに置き換えるものとする。更に、この変形例でパスワード・設定内容格納部129には、必要に応じて各ユーザのパスワードや、少なくとも現時点で使用する設定内容が格納されるようになっているものとする。
【0097】
CPU121は、ユーザ103がカーナビゲーション装置101Aの電源をオンにするのを待機している(ステップS401)。ユーザ103が自動車のイグニッション(鍵穴)をACC(アクセサリ)オンに操作して電源をオンにすると(Y)、CPU121はパスワード・設定内容格納部129の1番下の欄を読み出して、個別設定自動切替機能がオンになっているかをチェックする(ステップS402)。
【0098】
その結果、個別設定自動切替機能がオフになっている場合(ステップS402:N)、CPU121はROM122Aに格納された標準設定内容を読み出して、カーナビゲーション装置101Aの設定内容としてセットして(ステップS403)、設定処理を終了する(エンド)。
【0099】
一方、個別設定自動切替機能がオンになっている場合(ステップS402:Y)、CPU121は無線通信部125を使用して個別設定内容受信要求を送信する(ステップS404)。そして、予め設定した時間t3以内に、携帯電話機104Aのいずれかから応答が受信されるのを待機する(ステップS405:N、ステップ406:N)。この受信待機の状態でCPU121は、ステップS404による個別識別情報登録要求の送信を繰り返し行うことになる。
【0100】
時間t3が経過しても携帯電話機104Aから応答がなかったとする(ステップS405:N、ステップS406:Y)。この場合、カーナビゲーション装置101AはROM122Aに格納された標準設定内容を読み出して、カーナビゲーション装置101Aの設定内容としてセットして(ステップS403)、設定処理を終了する(エンド)。すなわち、自動車の運転手が自分の携帯電話機を持ち合わせないような場合には、カーナビゲーション装置101Aを標準設定内容にセットすることになる。カーナビゲーションシステム100Aによっては「携帯電話機が付近に見当たりません。標準設定内容でナビゲーションを初めてよいですか。」というようなメッセージをカーナビゲーション装置101Aの表示装置102に表示してユーザ103の対処方法を聞くようにしてもよい。
【0101】
なお、時間t3で個別設定内容受信要求の送信の繰り返し時間を制限する代わりに、個別設定内容受信要求の再送回数の上限を定めてもよい。再送回数の上限は、時間t3と同様にシステム側が設定する。
【0102】
時間t3が経過する前に携帯電話機104Aから応答が受信された場合(ステップS405:Y)、CPU121は応答で得られた個別識別情報から事前に登録されたユーザを判別する(ステップS407)。CPU121は続いてカーナビゲーション装置101Aの表示装置102にパスワードの入力を求める表示を行う(ステップS408)。このとき該当する携帯電話機104A側に同様の表示を行わせてもよいが、パスワードの入力はカーナビゲーション装置101A側の操作部128から行う。したがって、この変形例でも表示装置102にパスワードの入力を求める表示を行うことにしている。
【0103】
ユーザ103が操作部128を操作してパスワードの入力を行うと(ステップS409:Y)、CPU121は以前に登録しておいたユーザのパスワードと、入力されたパスワードが一致するかを判別する(ステップS410)。一致した場合(Y)、CPU121はパスワード・設定内容格納部129に上書きするためのそのユーザ103の携帯電話機104Aの設定内容の送信を要求する(ステップS411)。すなわち、携帯電話機104Aの設定内容の最新の内容が要求されることになる。
【0104】
携帯電話機104Aから最新の設定内容が送られてきたら(ステップS412:Y)、CPU121はその設定内容をカーナビゲーション装置101Aにおけるそのユーザ103の設定内容としてセットして(ステップS413)、設定処理を終了する(エンド)。
【0105】
これに対してステップS410でパスワードが一致しなかった場合(N)、想定されるユーザ103以外の者が運転を行う可能性がある。そこでこの場合、CPU121はROM122Aに格納された標準設定内容を読み出して、カーナビゲーション装置101Aの設定内容としてセットして(ステップS403)、設定処理を終了する(エンド)。もちろん、この場合にCPU121は入力されたパスワードが一致しない旨の表示を表示装置102あるいは携帯電話機104Aのディスプレイ147に行って、それでも正しいパスワードが入力されなかった場合に限って標準設定内容のセットを行うようにしてもよい。
【0106】
図19は、カーナビゲーション装置の個別設定内容受信要求の送信に対する携帯電話機側の受信処理の内容を表わしたものである。図9、図11および図18と共に説明する。また、図18の説明と同様に変形例に独自の回路部分の符号の置き換えを行うことにする。
【0107】
携帯電話機104AのCPU141はカーナビゲーション装置101Aから個別設定内容受信要求が送信されてくるのを待機している(ステップS421)。個別設定内容受信要求が送られてきたら(Y)、CPU141は携帯電話機104Aの個別識別情報を応答として返す(ステップS422)。そしてカーナビゲーション装置101Aから設定内容の送信の要求が送られてくるのを待機する(ステップS423)。所定の時間t4以内に設定内容の送信の要求がカーナビゲーション装置101Aから送られてこなかった場合(ステップS423:N、ステップS424:Y)、CPU141はその時点で処理を終了する(エンド)。この場合、カーナビゲーション装置101A側ではステップS403で標準設定内容をセットすることになる。
【0108】
一方、所定の時間t4が経過する前に設定内容の送信の要求を受信した場合(ステップS423:Y)、携帯電話機104AのCPU141はパスワード・設定内容格納部301から設定内容データを読み出す(ステップS425)。そして、設定内容の送信の要求を行ったカーナビゲーション装置101Aから送られてきたその機種の情報を用いて、データ変換部302を使用し、その装置の設定項目に合った設定内容に設定内容データを変換する(ステップS426)。CPU141は変換後の設定内容を無線通信部145からカーナビゲーション装置101Aに送信して(ステップS427)、一連の処理を終了する(エンド)。この場合、カーナビゲーション装置101A側ではステップS412で設定内容を受信し、ステップS413でそのユーザ103の設定内容をセットすることになる。
【0109】
以上説明した本発明の変形例では、ユーザ103が自分の携帯電話機104Aにカーナビゲーション装置101Aの設定内容を保持しておけば、レンタカーに乗ったり、他人の自動車を借りる場合にも自分の使いやすい設定内容に自動的に設定させることができる。しかも、カーナビゲーション装置101Aが新たなパスワードを要求する際にそのパスワード・設定内容格納部129Aの内容を自動消去するようにしておけば、ユーザ103の情報が他人に知られることもない。パスワード・設定内容格納部129Aの内容をRAM122の揮発性の領域に格納することでも同様の効果を得ることができる。
【0110】
しかもこの変形例によれば、ユーザ103がカーナビゲーション装置101Aを買い換えたり、新しい自動車に乗り換えた場合にも、設定内容を新たに入力する必要がないという利点もある。もちろん、カーナビゲーション装置101Aと携帯電話機104Aの通信にセキュリティを確保すれば、設定内容が他の通信機器に傍受されることもない。
【0111】
以上説明した実施の形態および変形例ではカーナビゲーション装置101、101Aと携帯電話機104、104Aの関係を説明したが、これに限るものではない。携帯電話機104、104Aの代わりにカーナビゲーション装置101、101Aと通信可能な他の通信端末についても本発明を同様に適用することができる。
【0112】
以上説明した実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0113】
(付記1)
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、
このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、
ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録手段と、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、
このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、
このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記設定情報登録手段によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段
とを具備することを特徴とするカスタマイズ可能装置。
【0114】
(付記2)
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、
このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、
このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、
このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求手段と、
この設定情報送信要求手段が送信を要求した各種の設定情報が前記パスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段
とを具備することを特徴とするカスタマイズ可能装置。
【0115】
(付記3)
自装置の作動が開始するのに際して自装置をユーザごとにカスタマイズした操作内容で操作させるか、標準的な操作内容で操作させるかの選択を行う操作内容選択手段を備え、前記使用開始時端末識別情報取得手段は前記操作内容選択手段が自装置をユーザごとにカスタマイズした操作内容で操作させる方に選択されているとき作動することを特徴とする付記1または付記2記載のカスタマイズ可能装置。
【0116】
(付記4)
前記パスワード比較手段の比較によってパスワードが一致しないと判別したとき、標準的な操作内容で操作させる予め設定した標準操作内容に自装置を設定するパスワード不一致時装置設定手段を具備することを特徴とする付記1または付記2記載のカスタマイズ可能装置。
【0117】
(付記5)
ユーザごとに個別に所持し無線通信を行う通信端末と、
これらの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録手段と、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記設定情報登録手段によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段とを備えたカスタマイズ可能装置
とを具備することを特徴とする装置カスタマイズ可能システム。
【0118】
(付記6)
ユーザごとに個別に所持し無線通信を行う通信端末と、
これらの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求手段と、この設定情報送信要求手段が送信を要求した各種の設定情報が前記パスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段とを備えたカスタマイズ可能装置
とを具備することを特徴とする装置カスタマイズ可能システム。
【0119】
(付記7)
前記カスタマイズ可能装置は自装置の作動が開始するのに際して自装置をユーザごとにカスタマイズした操作内容で操作させるか、標準的な操作内容で操作させるかの選択を行う操作内容選択手段を備え、前記使用開始時端末識別情報取得手段は前記操作内容選択手段が自装置をユーザごとにカスタマイズした操作内容で操作させる方に選択されているとき作動することを特徴とする付記5または付記6記載の装置カスタマイズ可能システム。
【0120】
(付記8)
前記通信端末は、前記カスタマイズ可能装置が複数種類存在することを前提としたときのこれらの装置をカスタマイズするための各種の設定情報を格納した設定情報格納手段と、カスタマイズの対象となるカスタマイズ可能装置の種類を判別する装置種類判別手段と、この装置種類判別手段の判別結果に応じて前記設定情報格納手段に格納された設定情報をカスタマイズの対象となるカスタマイズ可能装置に合わせてデータ変換するデータ変換手段と、このデータ変換手段で変換した後の設定情報を要求先のカスタマイズ可能装置に送信する設定情報送信手段とを更に具備することを特徴とする付記6記載の装置カスタマイズ可能システム。
【0121】
(付記9)
前記通信端末は携帯電話機であり、前記カスタマイズ可能装置はカーナビゲーション装置であることを特徴とする付記5または付記6記載の装置カスタマイズ可能システム。
【0122】
(付記10)
前記カスタマイズ可能装置は、前記パスワード比較手段の比較によってパスワードが一致しないと判別したとき、標準的な操作内容で操作させる予め設定した標準操作内容に自装置を設定するパスワード不一致時装置設定手段を具備することを特徴とする付記5または付記6記載の装置カスタマイズ可能システム。
【0123】
(付記11)
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求ステップと、
このパスワード登録要求ステップによる要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付けステップと、
ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録ステップと、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得ステップと、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求ステップによる要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求ステップと、
このパスワード入力要求ステップによる要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得ステップによって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付けステップによって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較ステップと、
このパスワード比較ステップによる比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記設定情報登録ステップによって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズステップ
とを具備することを特徴とする装置カスタマイズ可能方法。
【0124】
(付記12)
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求ステップと、
このパスワード登録要求ステップによる要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付けステップと、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得ステップと、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求ステップによる要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求ステップと、
このパスワード入力要求ステップによる要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得ステップによって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付けステップによって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較ステップと、
このパスワード比較ステップによる比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記パスワード・端末識別情報対応付けステップによってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求ステップと、
この設定情報送信要求ステップにより送信を要求した各種の設定情報が前記パスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズステップ
とを具備することを特徴とする装置カスタマイズ可能方法。
【0125】
(付記13)
コンピュータに、
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求処理と、
このパスワード登録要求処理による要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け処理と、
ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録処理と、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得処理と、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求処理による要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求処理と、
このパスワード入力要求処理による要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得処理によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け処理によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較処理と、
このパスワード比較処理による比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記設定情報登録処理によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ処理
とを実行させることを特徴とする装置カスタマイズ可能プログラム。
【0126】
(付記14)
コンピュータに、
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求処理と、
このパスワード登録要求処理による要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け処理と、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得処理と、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求処理による要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求処理と、
このパスワード入力要求処理による要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得処理によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け処理によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較処理と、
このパスワード比較処理による比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記パスワード・端末識別情報対応付け処理によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求処理と、
この設定情報送信要求処理により送信を要求した各種の設定情報が前記パスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ処理
とを実行させることを特徴とする装置カスタマイズ可能プログラム。
【符号の説明】
【0127】
10、20 カスタマイズ可能装置
11、21、32a、42a パスワード登録要求手段
12、22、32b、42b パスワード・端末識別情報対応付け手段
13、32c 設定情報登録手段
14、32d、42c 使用開始時端末識別情報取得手段
15、24、32e、42d パスワード入力要求手段
16、25、32f、42e パスワード比較手段
17、27、32g、42g 装置カスタマイズ手段
23、32d 使用開始時端末識別情報取得手段
26、42f 設定情報送信要求手段
30、40 装置カスタマイズ可能システム
31、41 通信端末
32、42 カスタマイズ可能装置
50、60 装置カスタマイズ可能方法
51、61 パスワード登録要求ステップ
52、62 パスワード・端末識別情報対応付けステップ
53 設定情報登録ステップ
54、63 使用開始時端末識別情報取得ステップ
55、64 パスワード入力要求ステップ
56、65 パスワード比較ステップ
57、67 装置カスタマイズステップ
66 設定情報送信要求ステップ
70、80 装置カスタマイズ可能プログラム
71、81 パスワード登録要求処理
72、82 パスワード・端末識別情報対応付け処理
73 設定情報登録処理
74、83 使用開始時端末識別情報取得処理
75、84 パスワード入力要求処理
76、85 パスワード比較処理
77、87 装置カスタマイズ処理
86 設定情報送信要求処理
100、100A カーナビゲーションシステム
101、101A カーナビゲーション装置
102 表示装置
103 ユーザ
104、104A 携帯電話機
105 GPS衛星
121、141 CPU
122、142、142A ROM
123、143 RAM
125、145 無線通信部
128、148 操作部
129、129A、301 パスワード・設定内容格納部
147 ディスプレイ
302 データ変換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、
このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、
ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録手段と、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、
このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、
このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記設定情報登録手段によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段
とを具備することを特徴とするカスタマイズ可能装置。
【請求項2】
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、
このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、
このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、
このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求手段と、
この設定情報送信要求手段が送信を要求した各種の設定情報が前記パスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段
とを具備することを特徴とするカスタマイズ可能装置。
【請求項3】
ユーザごとに個別に所持し無線通信を行う通信端末と、
これらの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録手段と、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記設定情報登録手段によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段とを備えたカスタマイズ可能装置
とを具備することを特徴とする装置カスタマイズ可能システム。
【請求項4】
ユーザごとに個別に所持し無線通信を行う通信端末と、
これらの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求手段と、このパスワード登録要求手段の要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け手段と、自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得手段と、自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求手段の要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求手段と、このパスワード入力要求手段の要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得手段によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較手段と、このパスワード比較手段の比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記パスワード・端末識別情報対応付け手段によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求手段と、この設定情報送信要求手段が送信を要求した各種の設定情報が前記パスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ手段とを備えたカスタマイズ可能装置
とを具備することを特徴とする装置カスタマイズ可能システム。
【請求項5】
前記カスタマイズ可能装置は自装置の作動が開始するのに際して自装置をユーザごとにカスタマイズした操作内容で操作させるか、標準的な操作内容で操作させるかの選択を行う操作内容選択手段を備え、前記使用開始時端末識別情報取得手段は前記操作内容選択手段が自装置をユーザごとにカスタマイズした操作内容で操作させる方に選択されているとき作動することを特徴とする請求項3または請求項4記載の装置カスタマイズ可能システム。
【請求項6】
前記通信端末は、前記カスタマイズ可能装置が複数種類存在することを前提としたときのこれらの装置をカスタマイズするための各種の設定情報を格納した設定情報格納手段と、カスタマイズの対象となるカスタマイズ可能装置の種類を判別する装置種類判別手段と、この装置種類判別手段の判別結果に応じて前記設定情報格納手段に格納された設定情報をカスタマイズの対象となるカスタマイズ可能装置に合わせてデータ変換するデータ変換手段と、このデータ変換手段で変換した後の設定情報を要求先のカスタマイズ可能装置に送信する設定情報送信手段とを更に具備することを特徴とする請求項4記載の装置カスタマイズ可能システム。
【請求項7】
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求ステップと、
このパスワード登録要求ステップによる要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付けステップと、
ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録ステップと、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得ステップと、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求ステップによる要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求ステップと、
このパスワード入力要求ステップによる要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得ステップによって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付けステップによって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較ステップと、
このパスワード比較ステップによる比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記設定情報登録ステップによって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズステップ
とを具備することを特徴とする装置カスタマイズ可能方法。
【請求項8】
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求ステップと、
このパスワード登録要求ステップによる要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付けステップと、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得ステップと、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求ステップによる要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求ステップと、
このパスワード入力要求ステップによる要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得ステップによって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付けステップによって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較ステップと、
このパスワード比較ステップによる比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記パスワード・端末識別情報対応付けステップによってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求ステップと、
この設定情報送信要求ステップにより送信を要求した各種の設定情報が前記パスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズステップ
とを具備することを特徴とする装置カスタマイズ可能方法。
【請求項9】
コンピュータに、
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求処理と、
このパスワード登録要求処理による要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け処理と、
ユーザごとに自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報を登録する設定情報登録処理と、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得処理と、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求処理による要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求処理と、
このパスワード入力要求処理による要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得処理によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け処理によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較処理と、
このパスワード比較処理による比較によってパスワードが一致すると判別したときそのパスワードを登録したユーザについて前記設定情報登録処理によって登録した各種の設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ処理
とを実行させることを特徴とする装置カスタマイズ可能プログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
自装置の各ユーザが所持するそれぞれの通信端末と通信しこれらの通信端末ごとの端末識別情報を取得すると共にこれら通信端末のユーザに自装置をカスタマイズして操作するための認証用のパスワードの登録を要求するパスワード登録要求処理と、
このパスワード登録要求処理による要求により登録したユーザのパスワードとそのユーザの所持する通信端末の端末識別情報を対応付けるパスワード・端末識別情報対応付け処理と、
自装置の操作を開始するユーザが所持する通信端末の端末識別情報を無線によって取得する使用開始時端末識別情報取得処理と、
自装置の操作を開始するユーザに対して前記パスワード登録要求処理による要求により登録したパスワードの入力を要求するパスワード入力要求処理と、
このパスワード入力要求処理による要求によってユーザがパスワードを入力したらそのパスワードと前記使用開始時端末識別情報取得処理によって取得した端末識別情報に対する前記パスワード・端末識別情報対応付け処理によって対応付けられたパスワードとが一致するかを判別するパスワード比較処理と、
このパスワード比較処理による比較によってパスワードが一致すると判別したとき前記パスワード・端末識別情報対応付け処理によってそのパスワードと対応付けられる通信端末に予め登録されている自装置をカスタマイズして操作するための各種の設定情報の送信を要求する設定情報送信要求処理と、
この設定情報送信要求処理により送信を要求した各種の設定情報が前記パスワードと対応付けられる通信端末から送られてきたときこれらの設定情報で自装置をカスタマイズする装置カスタマイズ処理
とを実行させることを特徴とする装置カスタマイズ可能プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−127909(P2012−127909A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281696(P2010−281696)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(000232254)日本電気通信システム株式会社 (586)
【Fターム(参考)】