説明

カメラ、出力画像選択方法、プログラム

【課題】モニタ画像を含む複数の画像の中から、外部装置へ出力する画像をその場で簡単に選択して出力することができるカメラ等を提供する。
【解決手段】モニタ画像を含む画像を撮影し得る撮像素子5および撮像部6と、画像の撮影を制御する撮影制御部1aと、画像を表示するための表示部9と、テレビジョン32やパーソナルコンピュータ30等の外部装置へ出力する画像を準備するための準備画面として、記録画像とモニタ画像とを複数の表示画像の中に含む画面を作成する準備画面作成部8aと、準備画面を表示部9に表示させる表示制御部1bと、表示部9に表示されている準備画面上において複数の表示画像の中から選択された画像を外部装置へ出力画像として出力するように制御する出力画像制御部1cと、を備えたカメラ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を所望に選択して外部装置へ出力するカメラ、出力画像選択方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、銀塩カメラにより撮影された画像を鑑賞する方法としては、プリントを鑑賞する方法が一般的に知られている。
【0003】
これに対してデジタルカメラは、画像が電子的な画像データとして生成されるために、印刷してプリントとして鑑賞する方法以外にも、様々な画像の鑑賞方法がある。
【0004】
例えば、ほとんどのデジタルカメラには、カラーLCD等で構成される表示部が内蔵されているために、撮影した画像をこの表示部に表示して鑑賞する方法がある。
【0005】
また、デジタルカメラには、パーソナルコンピュータ等の外部装置へ画像を出力するためのインターフェース(例えば、USB(Universal Serial Bus))が設けられたものが多い。こうしたタイプのデジタルカメラでは、画像データをパーソナルコンピュータへ送信して、該パーソナルコンピュータの画面に表示して鑑賞する方法がある。このとき、パーソナルコンピュータにプロジェクタを接続すれば、該プロジェクタにより画像を拡大表示して鑑賞するという利用法も可能となる。
【0006】
さらに、デジタルカメラには、画像を家庭用テレビジョンに出力するためのビデオ出力端子が設けられたものがある。このようなタイプのデジタルカメラでは、ケーブルを介してデジタルカメラをテレビジョンに接続し、このテレビジョンに画像を表示させて鑑賞する、というようにも利用される。
【0007】
一方、デジタルカメラにより撮影された画像を鑑賞するときの目的としては、個人で楽しむ目的が代表例として挙げられるのはもちろん、複数人で鑑賞する目的、あるいは業務の場面、例えば会議におけるプレゼンテーションや商品説明などにおいて利用する目的、なども比較的頻度の高い目的として挙げられる。
【0008】
なお、近年では、撮影機能を備えていない再生専用の再生装置(いわゆるビューワ)が商品化されており、この再生装置にも、カラーLCD等で構成される表示部が内蔵されている。そして、この再生専用の再生装置も、画像を複数人で鑑賞したり、あるいは業務の場面で上述したように利用したり、することが行われている。
【0009】
ここで、図10を参照して、従来のデジタルカメラを画像表示可能な外部装置に接続したときの様子について説明する。図10は、デジタルカメラに内蔵された表示部における表示画像と、外部装置に表示される表示画像と、の従来における対応の一例を示す図である。
【0010】
デジタルカメラ101は、信号ケーブル103を介して、画像表示可能な外部装置102に接続されている。このとき、デジタルカメラ101に内蔵された表示部に表示されている画像101aは、外部装置102に表示されている画像102aと同一となっている。すなわち、デジタルカメラ101は、内蔵表示部に表示している画像と同一の画像を、外部装置へ出力するように構成されたものとなっている。こうして、この図10に示すタイプのデジタルカメラは、内蔵された表示装置が、外部装置と同等であると位置付けられたものとなっている。
【0011】
一方、図示はしないが、デジタルカメラに外部装置へ接続するための信号ケーブルが接続されたことが検出された場合には、内蔵表示部への表示を自動的に中止するようにして、節電を図るようにしたものがある。このようなタイプのデジタルカメラに外部装置を接続したときには、操作者は、外部装置の表示のみを見ながら、画像の送り操作等を行って所望の画像を表示することになる。
【0012】
ところで、画像を再生するときの再生方法としては、操作者が記録媒体に記録された画像を1コマずつ再生する方法と、記録媒体に記録された画像が所定の順番で自動的に再生されるスライドショーの機能を用いて再生する方法と、がよく知られている。
【0013】
これらの内のスライドショーをより使い易くする技術として、例えば特開2003−288068号公報には、チェックボックスへのタッチに応じて、任意の画像のみを任意の順序でスライドショー表示させる技術が記載されている。
【0014】
また、上述したプレゼンテーションを意識した表示方法として、例えば特開2004−260768号公報には、操作者の操作方向に合わせて、該操作方向から見た撮影画像が表示されるようにした画像再生装置が記載されている。
【特許文献1】特開2003−288068号公報
【特許文献2】特開2004−260768号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
ところで、画像を個人的に楽しむ場合には、上述したような1コマ再生やスライドショー等の再生で足りるのに対して、プレゼンテーションの場面では、不要な画像の再生を省略して、必要な画像のみをスピーディーに再生させたいという要望が多く、これらの再生では十分に機能を果たすとはいえない。なぜならば、プレゼンテーション等において多くの人に画像を見せるような場合には、見せる画像と見せない画像とを選択することができ、かつ画像を見せる順番についても任意に操作できることが必要になるためである。
【0016】
しかし、上述したような従来のデジタルカメラでは、内蔵表示部に表示される画像と同一の画像が外部装置に表示されるか、あるいは内蔵表示部への表示が中止されて外部装置のみに画像が表示されるか、の何れかであったために、画像を操作者以外の人に見せる前に、その場で操作者の意思により画像を簡単に選択することができなかった。
【0017】
さらに、予め記録媒体の編集を行っておくことにより、見せようとする画像のみを記録した記録媒体を準備しておいたとしても、上記従来のデジタルカメラでは、プレゼンテーションの最中に、該プレゼンテーション用に画像を追加したり変更したりすることはできなかった。従って、例えば、予め用意した資料映像に、プレゼンテーション会場におけるリアルタイム画像をその場で素早く組み合わせて表示させる、といったことができなかった。
【0018】
このように、外部装置に接続してプレゼンテーション等に使用することができるようなカメラでは、外部装置へ出力する画像を操作者以外の人に見せる前に簡単に選択することができ、かつ、リアルタイムに撮影したモニタ画像もその場で見せる画像とすることができるようなカメラであることが求められている。
【0019】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、モニタ画像を含む複数の画像の中から、外部装置へ出力する画像をその場で簡単に選択して出力することができるカメラ、出力画像選択方法、プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記の目的を達成するために、第1の発明によるカメラは、画像を表示するための表示部と、外部装置へ出力する画像を準備するための準備画面として記録画像とモニタ画像とを複数の表示画像の中に含む画面を作成する準備画面作成部と、上記準備画面を上記表示部に表示させる表示制御部と、上記表示部に表示されている準備画面上において上記複数の表示画像の中から選択された画像を上記外部装置へ出力画像として出力するように制御する出力画像制御部と、を具備したものである。
【0021】
また、第2の発明によるカメラは、上記第1の発明によるカメラにおいて、上記表示制御部が、上記出力画像を出力しているときにも、上記準備画面を上記表示部に表示させるものである。
【0022】
さらに、第3の発明によるカメラは、上記第1の発明によるカメラにおいて、上記準備画面を表示しているときに撮像指示を受けた場合には上記モニタ画像に対応する画像を記録画像とするように制御する撮影制御部をさらに具備し、上記準備画面作成部は、該モニタ画像に対応する画像として記録された画像を上記複数の表示画像の中に含ませた新たな準備画面を作成するものであり、上記表示制御部は、作成された新たな準備画面を上記表示部に表示させるものである。
【0023】
第4の発明によるカメラは、上記第1の発明によるカメラにおいて、上記準備画面作成部が、上記モニタ画像の表示サイズが上記記録画像の表示サイズよりも大きくなるように上記準備画面を作成するものである。
【0024】
第5の発明によるカメラは、上記第1の発明によるカメラにおいて、上記準備画面作成部が、上記記録画像を縦方向と横方向との少なくとも一方に複数配列したマルチ画面形式として、上記準備画面を作成するものである。
【0025】
第6の発明によるカメラは、上記第1の発明によるカメラにおいて、上記準備画面作成部が、上記記録画像を撮影日時に基づきグループ化して配列したカレンダー形式として、上記準備画面を作成するものである。
【0026】
第7の発明による出力画像選択方法は、画像を表示する表示部を備えたカメラにおける、外部装置へ出力する画像を選択するための出力画像選択方法であって、外部装置へ出力する画像を準備するための準備画面として記録画像とモニタ画像とを複数の表示画像の中に含む画面を作成し、上記準備画面を上記表示部に表示させ、上記表示部に表示されている準備画面上において上記複数の表示画像の中から選択された画像を上記外部装置へ出力画像として出力する方法である。
【0027】
第8の発明によるプログラムは、画像を表示する表示部を備えたカメラにおける外部装置へ出力する画像を選択するための出力画像選択方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、上記出力画像選択方法は、外部装置へ出力する画像を準備するための準備画面として記録画像とモニタ画像とを複数の表示画像の中に含む画面を作成し、上記準備画面を上記表示部に表示させ、上記表示部に表示されている準備画面上において上記複数の表示画像の中から選択された画像を上記外部装置へ出力画像として出力する方法である。
【発明の効果】
【0028】
本発明のカメラ、出力画像選択方法、プログラムによれば、モニタ画像を含む複数の画像の中から、外部装置へ出力する画像をその場で簡単に選択して出力することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0030】
図1から図9は本発明の一実施形態を示したものであり、図1はカメラに外部装置を接続したときの様子を示す斜視図である。
【0031】
カメラ21は、例えばデジタルカメラとして構成されたものであり、ケーブル33を介して、外部装置であるテレビジョン32に接続されている。
【0032】
このカメラ21は、例えば背面側に、カラーLCD等で構成される表示部9を備えている。この表示部9の右下側には、円周状に配設された十字キー14と、この十字キー14の中央に配設された確定ボタン15と、が設けられている。ここに、十字キー14は、上キー14u、下キー14d、右キー14r、左キー14lを含んで構成されたものである。
【0033】
また、カメラ21の例えば右側面には、デジタル出力端子12aと、アナログ出力端子12bとが設けられており、テレビジョン32へ接続するためのケーブル33は、これらの内のアナログ出力端子12bに接続されている。
【0034】
次に、図2は、外部装置が接続されているカメラ21の構成を示すブロック図である。
【0035】
カメラ21は、CPU1と、ROM2と、本体操作部3と、レンズ部4と、撮像素子5と、撮像部6と、RAM7と、画像処理部8と、上記表示部9と、記録媒体10と、出力部11と、上記デジタル出力端子12aおよびアナログ出力端子12bと、バス13と、を有して構成されている。
【0036】
CPU1は、このカメラ21を統括的に制御するための制御部であり、撮影に係る制御を行うための撮影制御部1aと、表示に係る制御を行うための表示制御部1bと、外部装置への画像の出力に係る制御を行うための出力画像制御部1cと、を有して構成されている。
【0037】
ROM2は、CPU1により実行される制御プログラムや、このカメラ21に用いられる各種のデータ等を記憶する不揮発性の記憶部であり、CPU1と接続されている。
【0038】
本体操作部3は、このカメラ21に対する入力を行うためのものであり、上述した十字キー14および確定ボタン15を含むとともに、さらに、このカメラ21に係る各種のモードを設定するための図示しないモードキー、撮像指示入力を行うための図示しないレリーズボタン、カメラ21の電源をオン/オフするための電源スイッチ等を含んで構成されている。なお、モードキーにより設定可能なモードとしては、撮影モードや再生モード、あるいは後述するようなプレゼンテーションモード、または後述するような準備画面のマルチビューやカレンダービューなどがある。そして、この本体操作部3は、CPU1と接続されている。
【0039】
レンズ部4は、被写体の光像を結像するためのものである。
【0040】
撮像素子5は、レンズ部4により結像された被写体光像を光電変換して電気的なアナログの画像信号を出力するものである。
【0041】
撮像部6は、撮像素子5から出力されるアナログの画像信号に各種のアナログ信号処理を行った後に、デジタルの画像データに変換して出力するものである。
【0042】
RAM7は、CPU1により作業用メモリとして用いられる揮発性の記憶部であり、撮像部6からの画像データを一時的に記憶するためにも用いられる。
【0043】
画像処理部8は、RAM7に記憶されている画像データに各種のデジタル画像処理を行うものである。この画像処理部8は、外部装置に出力する画像を準備するための準備画面を作成する準備画面作成部8aを含んで構成されている。
【0044】
表示部9は、上述した表示制御部1bの制御に基づいて、画像やこのカメラ21に係る各種の情報を表示するためのものである。さらに、この表示部9は、表示制御部1bの制御に基づいて、準備画面作成部8aにより作成された準備画面も表示するようになっている。
【0045】
記録媒体10は、撮像された画像を記録画像として記録し保持する不揮発性の記録媒体である。この記録媒体10への画像の記録は、本体操作部3のレリーズボタンにより撮像指示入力があったときに、CPU1の撮影制御部1aの制御に基づいて行われるようになっている。
【0046】
出力部11は、CPU1の出力画像制御部1cの制御に基づいて、画像処理部8から受信した画像データやCPU1から受信したその他のデータ等を外部装置へ出力するためのものであり、デジタル画像データ等のデジタルデータを出力するためのデジタル出力インタフェース(I/F)11aと、アナログ画像データ等のアナログデータを出力するためのアナログ出力インタフェース(I/F)11bと、を有して構成されている。
【0047】
デジタル出力端子12aは、デジタル出力インタフェース(I/F)11aからのデジタル画像データ等を外部装置へ出力するものである。この図2に示す例においては、デジタル画像データ等が出力される外部装置の例として、パーソナルコンピュータ30およびこのパーソナルコンピュータ30に接続されているプロジェクタ31が図示されている。
【0048】
アナログ出力端子12bは、アナログ出力インタフェース(I/F)11bからのデジタル画像データ等を外部装置へ出力するものである。この図2に示す例においては、アナログ画像データ等が出力される外部装置の例として、テレビジョン32が図示されている。
【0049】
バス13は、CPU1、撮像部6、RAM7、画像処理部8、表示部9、記録媒体10が相互に接続されたものであり、画像データや各種の命令等が転送されるようになっている。
【0050】
次に、このようなカメラ21の作用について説明する。
【0051】
まず、撮影モードにおいて撮影を行うときの作用は、以下のようになっている。
【0052】
本体操作部3の電源スイッチがオンされて、カメラ21が撮影モードに設定されると、レンズ部4により結像された被写体像が撮像素子5により撮像され、撮像部6により処理された後にRAM7に記憶される。
【0053】
このRAM7に記憶された画像は、表示制御部1bの制御に基づき、画像処理部8によりモニタ画像用に処理されて、表示部9へ出力される。こうして表示部9には、モニタ画像が表示される。
【0054】
その後に、本体操作部3のレリーズボタンから撮像指示入力があると、撮影制御部1aの制御に基づき、上述したように撮像素子5および撮像部6を介してRAM7に記憶された画像が、画像処理部8により記録画像用に処理されて、例えば圧縮処理等を施された後に記録媒体10に記録される。なお、記録媒体10に記録されている画像を記録画像と呼ぶことにする。
【0055】
次に、再生モードにおいて記録画像の再生を行うときの作用は、以下のようになっている。
【0056】
カメラ21が再生モードに設定されると、表示制御部1bの制御に基づき、記録媒体10に記録されている記録画像が読み出されて、画像処理部8により例えば伸張されてRAM7に記憶される。
【0057】
このRAM7に記憶された画像は、画像処理部8により表示部9に表示するための画像として処理されて、表示部9へ出力される。こうして表示部9には、記録画像が再生して表示される。
【0058】
このときに本体操作部3の例えば上述した十字キー14を操作することにより、記録媒体10に記録されている他の記録画像を再生することが可能となっている。
【0059】
このカメラ21は、上述したような撮影モードと再生モードとの何れにおいても、さらに本体操作部3のモードキーを操作してプレゼンテーションモードを設定することにより、準備画面を表示することができるようになっている。この準備画面は、例えばプレゼンテーション等を行う際に、表示部9に外部装置への出力候補となる複数の表示画像を表示して、操作者が簡単な操作を行うだけで所望の画像を選択し出力することができるようにした画面である。この準備画面の複数の表示画像には、記録画像が含まれるとともに、カメラ21が撮影モードであるときにはモニタ画像も含まれるようになっている。このような準備画面を表示するときの作用は、以下のようになっている。
【0060】
まず、再生モードにおいて、本体操作部3のモードキーが操作されて準備画面の表示が選択されると、表示制御部1bの制御に基づいて、準備画面作成部8aは、記録媒体10から複数の記録画像を読み出して、準備画面内に表示するための表示画像を生成する。そして、準備画面作成部8aは、例えば、生成した表示画像を縦方向と横方向との少なくとも一方に複数配列して、マルチ画面形式の準備画面を作成する。なお、準備画面作成部8aは、マルチ画面形式の準備画面に代えて、後述するようなカレンダー形式の準備画面を作成することもできるようになっている。
【0061】
こうして作成された準備画面は、表示制御部1bの制御に基づき、表示部9へ出力されて表示される。準備画面が表示部9に表示された状態において、本体操作部3の例えば十字キー14が操作されて何れかの表示画像がポイントされ、さらに確定ボタン15が操作されてポイントされた表示画像が選択されると、出力画像制御部1cの制御に基づいて、記録媒体10から該表示画像に対応する記録画像が読み出され、画像処理部8により必要に応じて伸張され、出力部11へ出力される。
【0062】
出力部11は、出力画像制御部1cの制御に基づいて、デジタル出力端子12aに外部装置が接続されているときには、デジタル出力インタフェース11aを介して画像データの出力を行い、また、アナログ出力端子12bに外部装置が接続されているときには、画像データをアナログ信号に変換した後に、アナログ出力インタフェース11bを介して出力を行う。
【0063】
また、撮影モードにおいて準備画面の表示が選択された場合には、準備画面作成部8aは、記録画像に基づき表示画像を生成するとともに、さらに、撮像素子5および撮像部6によりリアルタイムに撮影されているモニタ画像に基づき表示画像を生成し、両方の表示画像を用いて準備画面を作成する点が異なっている。また、モニタ画像が追加されるために、準備画面のレイアウト等もやや異なるが、これについては具体例を参照しながら以下に説明する。
【0064】
次に、図3〜図8を参照して、準備画面の幾つかの構成例について説明する。
【0065】
まず、図3〜図5は、撮影モードにおけるマルチビュー準備画面の様子を示しており、図3は撮影モードのマルチビュー準備画面において記録画像が選択されたときの表示部9およびテレビジョン32の様子を示す図、図4は撮影モードのマルチビュー準備画面において撮影指示入力があった直後の表示部9およびテレビジョン32の様子を示す図、図5は撮影モードのマルチビュー準備画面においてモニタ画像が選択されたときの表示部9およびテレビジョン32の様子を示す図である。
【0066】
撮影モードのマルチビュー準備画面においては、図示のように、表示部9にモニタ画像41が大きく(後述する記録画像43の表示サイズよりも大きい表示サイズで)表示されるとともに、このモニタ画像41の例えば下側に横長の記録画像領域42が設けられている。
【0067】
この記録画像領域42には、複数の記録画像43、これら図3〜図5に示す例においては4つの記録画像43が横方向に配列されている。また、記録画像領域42の左右両端部には、記録画像43をスクロールすることが可能であることを示す三角形状のアイコンが表示されている。そして、これら各記録画像43の例えば左上には、各記録画像43の画像番号45が表示されていて、記録画像領域42への記録画像43の表示は、図3(A)に示すように、例えばこの画像番号45の順に行われるようになっている。ただし、記録画像43の表示順はこれに限るものではなく、適宜のソート順であれば良い。また、記録画像43の表示順には例外があるが、これについては図4等を参照して後述する。
【0068】
記録媒体10に記録されている記録画像43の数が4つよりも多い場合には、この記録画像領域42に全ての記録画像43を表示することができないために、例えば十字キー14の上キー14uおよび下キー14dを操作することにより、記録画像領域42内に表示される記録画像43をスクロールすることができるようになっている。
【0069】
また、記録画像領域42の記録画像43の何れかには、着目している(ポイントされている)ことを示すカーソル44が表示されるようになっている。なお、図3〜図5に示す例においては、カーソル44は、4隅に表示される太線となっているが、表示形態はこれに限るものではない。このカーソル44は、例えば十字キー14の左キー14lおよび右キー14rを操作することにより、一の記録画像43から他の記録画像43へ移動することができるようになっている。なお、記録画像領域42内の左端の記録画像43にカーソル44が位置した状態でさらに左キー14lを操作すると左方向へのスクロールを行うことができ、右端の記録画像43にカーソル44が位置した状態でさらに右キー14rを操作すると右方向へのスクロールを行うことができるようになっている。
【0070】
そして、外部装置に表示したい記録画像43にカーソル44が位置したところで、例えば確定ボタン15を操作することにより、該記録画像が選択画像43aとなり、図3(B)に示すように外部装置である例えばテレビジョン32に表示される。
【0071】
次に、図3(A)に示す状態において、本体操作部3のレリーズボタンから撮像指示入力があると、撮影制御部1aによりモニタ画像41に対応する画像を記録画像とするような制御が行われ、該制御に基づき画像処理部8による処理がなされる。これにより、モニタ画像41に対応する画像が、新たな記録画像43として記録媒体10へ記録される。この新たな記録画像43の画像番号45を、ここでは「101」であるものとする(なお、画像番号を示す符号43は、画像番号の数値(この例では「101」)と紛らわしいために、以下では符号43を適宜省略する。)。
【0072】
さらに、準備画面作成部8aは、この新たな記録画像43を記録画像領域42の中に含ませた新たな準備画面を作成し、表示制御部1bが、作成された新たな準備画面を表示部9へ表示させる。
【0073】
すなわち、図3(A)に示す状態においては、画像番号「12」から画像番号「15」までの4つの記録画像43が画像番号順に表示されているが、撮影モードの準備画面にモニタ画像41が表示されているときに撮影して得られた新たな記録画像43は、その画像番号に関わらず、図4(A)に示すように、記録画像領域42の例えば一番左側に表示されるようになっている。これにより、多くの枚数の記録画像43をスクロール操作しなくても、撮影直後の新たな記録画像43を直ちに選択することが可能となり、操作性が高まる。
【0074】
画像番号「101」の新たな記録画像43が記録画像領域42に表示された後に、上述したように左キー14lおよび右キー14rを操作してカーソル44をこの新たな記録画像43に移動し、移動後に確定ボタン15を操作したときの状態が、図4(A)および図4(B)に示す状態である。なお、操作性をさらに高めるために、カーソル44が新たな記録画像43上に自動的に移動されるようにして、確定ボタン15だけを操作すれば足りるようにしても良い。
【0075】
そして、このときには、図4(B)に示すように、外部装置であるテレビジョン32に、新たな記録画像43が出力され表示されている。
【0076】
次に、図5は、外部装置に出力する画像として、モニタ画像41を選択しているときの様子を示している。
【0077】
例えば図3(A)に示した状態において、本体操作部3によりモニタ画像41を選択する操作を行うと、図5(A)に示すように、モニタ画像41に新たなカーソル46が表示されるとともに、図5(B)に示すように、選択されたモニタ画像41が外部装置であるテレビジョン32に表示されるようになっている。なお、このときには、記録画像用のカーソル44は引き続きそのまま表示されている。
【0078】
このように、撮影モードの準備画面においては、既に記録媒体10に記録されている記録画像43と、新たに撮影され記録媒体10に記録された記録画像43と、モニタ画像41と、の何れかを外部装置へ出力する画像として択一的に選択することができるようになっている。
【0079】
また、図6は、撮影モードの準備画面の他の例であるカレンダービュー準備画面とテレビジョン32の画面との様子を示す図である。
【0080】
撮影モードの準備画面としては、上述した図3〜図5に示したようなものの他に、例えばこの図6に示すようなカレンダービュー準備画面を選択することができるように構成されている。この選択操作は、本体操作部3を用いることにより行われる。
【0081】
カレンダービュー準備画面は、図6(A)に示すように、記録画像43を撮影日時に基づきグループ化して配列したカレンダー形式の準備画面である。
【0082】
このカレンダービュー準備画面が選択されると、表示部9には日付51が曜日毎に順に表示される。すなわち、縦方向には同一の曜日の日付51が並び、横方向には日付51が昇順に並ぶ。
【0083】
そして、日付51の下にはサムネイル画像を表示する領域が設けられおり、該当する日付に撮影された記録画像43がある場合には、該記録画像43がサムネイル画像として表示される。なお、同一の日付51に複数の記録画像43が撮影されている場合には、さらに、その日付51にカーソル44A(この図6に示す例においては、四辺を囲む太線として表示されている。)を移動させて確定ボタン15を操作することにより、該日付51に撮影された複数の記録画像43が、例えば撮影時間順に表示される。
【0084】
こうして、何れか1つの記録画像43にカーソル44Aを移動させて確定ボタン15を操作すると、該記録画像43が選択画像43aとなり、この記録画像43が外部装置へ出力されて、例えば図6(B)に示すように、外部装置としてのテレビジョン32に表示される。
【0085】
また、カレンダービュー準備画面には、モニタ画像41Aも表示されるようになっている。このモニタ画像41Aは、図3〜図5に示した例と同様に、記録画像43よりも大きい表示サイズで表示される。このカレンダービュー準備画面は、日付51毎の記録画像43を表示するのに表示部9の表示領域のほぼ全部を要するために、この図6に示す例においては、モニタ画像41Aは日付51の上に重畳されるように表示されている。ただし、このときには、そのままではモニタ画像41Aの下に位置する記録画像43を見ることができないために、モニタ画像41Aは、例えば、記録画像43が存在していない日付部分がある場合には、該日付部分に重畳するように表示される。また、記録画像43が存在していない日付部分がないか、またはあっても領域として小さい場合には、例えば、カーソル44Aの移動に合わせて、該カーソル44Aとは重畳しない領域に自動的に移動されるようになっている。なお、モニタ画像41Aを手動で所望の位置に移動することができるように構成してももちろん構わない。
【0086】
そして、図5を参照して説明したのと同様に、このモニタ画像41Aも外部機器へ出力する画像として選択することが可能であり、選択されたときには、図6(C)に示すように、外部装置としてのテレビジョン32にモニタ画像が表示される。
【0087】
次に、図7および図8は、再生モードにおけるマルチビュー準備画面の様子を示しており、図7は再生モードのマルチビュー準備画面において選択された記録画像が表示部9およびテレビジョン32に表示されている様子を示す図、図8は再生モードのマルチビュー準備画面において記録画像が選択された直後の表示部9およびテレビジョン32の様子を示す図である。
【0088】
再生モードのマルチビュー準備画面は、図3〜図5に示したような撮影モードのマルチビュー準備画面と異なり、モニタ画像41が存在していない。そして、図3〜図5においてモニタ画像41が表示されている領域には、該モニタ画像41に変えて、図7(A)に示すように、現に外部装置であるテレビジョン32へ出力されている画像61(図7(B)も参照)が表示されている。この画像61は、記録画像43の1つであるために、該画像61の左上には、画像番号45が表示されている。
【0089】
また、記録画像領域42の様子は、カーソル44Aの形状を除いて、図3(A)に示したものとほぼ同様である。
【0090】
なお、図7(A)に示す例においては、記録画像領域42の左端に表示されている画像番号「12」の記録画像43が外部装置へ出力する画像61となっているが、カーソル44Aはその右隣の画像番号「13」の記録画像43に位置している。カーソル44Aは、次に外部装置へ出力する画像を選択するためのポインタであるために、現に外部装置へ出力している画像とは独立して移動することが可能である。これは、上述した図3〜図6に示したカーソル44,44Aについても同様である。従って、この図7に示す状態においては、着目している画像(画像番号「13」の記録画像43)がまだ確定されていないことがわかる。
【0091】
次に、図8は、画像番号「13」の記録画像43上にカーソル44Aを移動した後に、確定ボタン15を操作して選択したときの状態を示している。このときには、図8(A)に示すように、画像番号「13」の記録画像43が現に外部装置へ出力されている画像61となり、図8(B)に示すように、外部装置であるテレビジョン32にも表示されている。
【0092】
また、画像番号「13」の記録画像43が選択されると、この選択された記録画像43が記録画像領域42の左端に表示されるように、該記録画像領域42内の各記録画像43の表示が自動的に更新されるようになっている。従って、図8(A)に示す例においては、図7(A)に示した記録画像43が1つずつ左へ移動して、図7(A)において左端に位置していた画像番号「12」の画像が記録画像領域42から消えるとともに、記録画像領域42の右端に画像番号「16」の記録画像43が新たに表示されている。
【0093】
このような処理を行うことにより、次の記録画像43を選択しようとする際のスクロール操作の手間を幾らか省略することが可能となる。なお、このような操作性は、図示はしないが、図3〜図5に示したような撮影モードのマルチビュー準備画面においても採用されている。
【0094】
また、図6(A)に示したようなカレンダービュー準備画面は、撮影モードのときだけでなく、図示はしないが、この再生モードにおいても同様に表示することが可能である。この再生モードにおけるカレンダービュー準備画面は、図6(A)に示した撮影モードにおけるカレンダービュー準備画面から、モニタ画像41Aの表示を省略した準備画面となる。
【0095】
続いて、図9はカメラ21の作用を示すフローチャートである。
【0096】
カメラ21の電源がオンされるとこの処理が開始され、まず、CPU1は、本体操作部3のモードキーにより、このカメラ21がプレゼンテーションモードに設定されているか否かを判定する(ステップS1)。
【0097】
ここで、プレゼンテーションモードに設定されていないと判定された場合には、通常の画面表示を行って(ステップS2)、適宜の時間間隔でステップS1の判定を行う。
【0098】
また、ステップS1においてプレゼンテーションモードに設定されていると判定された場合には、さらに、CPU1は、本体操作部3のモードキーにより、準備画面としてマルチビューが設定されているか否かを判定する(ステップS3)。
【0099】
ここで、マルチビューが設定されていると判定された場合には、表示制御部1bの制御により、準備画面作成部8aが図3(A)等に示したようなマルチビュー準備画面を作成する(ステップS4)。
【0100】
また、ステップS3において、マルチビューが設定されていないと判定された場合には、表示制御部1bの制御により、準備画面作成部8aが図6(A)に示したようなカレンダービュー準備画面を作成する(ステップS5)。
【0101】
ステップS4またはステップS5の何れかの処理が終了したら、表示制御部1bの制御に基づいて、準備画面作成部8aにより作成された準備画面を表示部9に表示する(ステップS6)。
【0102】
続いて、CPU1は、十字キー14の左キー14lまたは右キー14rにより選択画像を変更する操作がなされたか否かを判定し(ステップS7)、変更する操作がなされたと判定された場合には表示制御部1bが準備画面作成部8aを制御して、カーソル位置を移動する表示を行わせる(ステップS8)。
【0103】
このステップS8の処理が終了するか、またはステップS7において選択画像を変更する操作がなされていないと判定された場合には、CPU1は、確定ボタン15の操作により、外部装置へ出力する画像が決定されたか否かを判定する(ステップS9)。
【0104】
ここで、外部装置へ出力する画像が決定されたと判定された場合には、出力画像制御部1cの制御に基づき、出力部11が選択された画像を出力する(ステップS10)。
【0105】
このステップS10の処理が終了するか、またはステップS9において外部装置へ出力する画像が決定されていないと判定された場合には、次に、このカメラ21が撮影モードに設定されているか否かを判定する(ステップS11)。
【0106】
ここで、撮影モードに設定されていると判定された場合には、さらに、本体操作部3のレリーズボタンから撮像指示入力があったか否かを判定する(ステップS12)。
【0107】
このステップS12において、撮像指示入力があったと判定された場合には、撮影制御部1aの制御に基づいて、モニタ画像に対応する画像を記録媒体10に記録画像として記録するとともに、表示制御部1bの制御に基づいて、準備画面作成部8aが該画像を準備画面に追加し、表示部9に表示する(ステップS13)。
【0108】
このステップS13の処理が終了するか、ステップS11において撮影モードに設定されていないと判定された場合、またはステップS12において撮像指示入力がないと判定された場合には、CPU1は、十字キー14の上キー14uまたは下キー14dによりスクロールして記録画像を変更する操作がなされたか否かを判定する(ステップS14)。
【0109】
このステップS14において、記録画像を変更する操作がなされたと判定された場合には、画面をスクロールして、他の記録画像が表示されるようにする(ステップS15)。
【0110】
このステップS15の処理が終了するか、またはステップS14において記録画像を変更する操作がなされていないと判定された場合には、CPU1は、本体操作部3を介してこの一連の処理を終了する指示入力が行われたか否かを判定し(ステップS16)、行われていない場合にはステップS1へ戻って上述したような処理を繰り返して行い、一方、一連の処理を終了する指示入力が行われた場合には終了する。
【0111】
なお、上述した例においては、マルチ画面形式の準備画面(マルチビュー準備画面)に複数の記録画像を横方向に配列したが、もちろんこれに限るものではなく、縦方向に配列しても構わないし、縦方向および横方向に2次元的に配列しても良い。
【0112】
また、上述では、記録画像が静止画像であるときを主に説明したが、記録画像が動画像であっても上述したような技術を適用することができる。このときには、動画像を構成する1コマ目を静止画像として準備画面に表示するようにしても良いし、サムネイル状の動画像を表示するようにしても構わない。従って、準備画面に表示する記録画像は、静止画像だけであっても良いし、動画像だけであっても構わないし、静止画像と動画像とが混在していても良い。従って、カメラは、デジタルカメラに限らずビデオカメラであっても良いし、カメラ機能を備えた種々の機器であっても構わない。
【0113】
さらに、記録画像としては、カメラ21自体により撮影して得られた画像に限るものではなく、例えば外部装置であるコンピュータにより作成した表題等の文字画像やコンピュータグラフィックス画像であっても良い。このときには、作成された画像をカメラ21内の記録媒体10へ転送して、記録画像とすれば良い。
【0114】
このような実施形態によれば、カメラの準備画面には複数の記録画像が選択可能に表示されるとともに、これらの内の選択された画像のみが外部装置へ出力されるために、操作者は見せる画像と見せない画像とを容易に選択して、所望の順序で外部装置へ出力することができる。
【0115】
さらに、撮影モードの準備画面においては、モニタ画像が表示され、レリーズボタンを操作することにより記録画像として直ちに記録媒体に記録することができるとともに、外部装置へ出力することも可能となる。あるいは、モニタ画像自体をリアルタイムに外部装置へ出力することも可能である。従って、例えば、予め用意した資料映像に、プレゼンテーション会場におけるリアルタイム画像をその場で素早く組み合わせて表示させる、といったことも可能となる。
【0116】
そして、モニタ画像は、外部装置へ画像を出力しているときにもカメラの準備画面に表示されるために、レリーズボタンを操作するタイミングを逃すことがない。また、モニタ画像は、記録画像よりも大きいサイズで表示されるために、撮影の対象となる被写体を詳細に観察することができる。
【0117】
加えて、撮影モードの準備画面におけるモニタ画像を見ながら撮影した記録画像は、その画像番号に関わらず、撮影直後に準備画面内に表示されるために、多数の記録画像をスクロールする操作を要することなく、撮影した画像を直ちに簡単に選択することが可能となる。
【0118】
また、マルチ画面形式の準備画面においては、記録画像が複数配列されるために、これら複数の画像を一括して観察しながら、外部装置へ出力したい画像を所望に選択することが可能となる。
【0119】
一方、カレンダー形式の準備画面においては、記録画像が撮影日時に基づきグループ化して配列されているために、外部装置へ出力したい画像を操作性良く選択することが可能となる。
【0120】
なお、上述では、主としてカメラについて説明したが、上述したような技術をカメラにおける出力画像選択方法に適用することも可能であるし、プログラムによりこの出力画像選択方法をコンピュータに実行させるようにしても良い。
【0121】
また、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0122】
本発明は、画像を所望に選択して外部装置へ出力するカメラ、出力画像選択方法、プログラムに好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の一実施形態のカメラに外部装置を接続したときの様子を示す斜視図。
【図2】上記実施形態において、外部装置が接続されているカメラの構成を示すブロック図。
【図3】上記実施形態の撮影モードのマルチビュー準備画面において記録画像が選択されたときの表示部およびテレビジョンの様子を示す図。
【図4】上記実施形態の撮影モードのマルチビュー準備画面において撮影指示入力があった直後の表示部およびテレビジョンの様子を示す図。
【図5】上記実施形態の撮影モードのマルチビュー準備画面においてモニタ画像が選択されたときの表示部およびテレビジョンの様子を示す図。
【図6】上記実施形態の撮影モードの準備画面の他の例であるカレンダービュー準備画面とテレビジョンの画面との様子を示す図。
【図7】上記実施形態の再生モードのマルチビュー準備画面において選択された記録画像が表示部およびテレビジョンに表示されている様子を示す図。
【図8】上記実施形態の再生モードのマルチビュー準備画面において記録画像が選択された直後の表示部およびテレビジョンの様子を示す図。
【図9】上記実施形態におけるカメラの作用を示すフローチャート。
【図10】デジタルカメラに内蔵された表示部における表示画像と、外部装置に表示される表示画像と、の従来における対応の一例を示す図。
【符号の説明】
【0124】
1…CPU
1a…撮影制御部
1b…表示制御部
1c…出力画像制御部
2…ROM
3…本体操作部
4…レンズ部
5…撮像素子
6…撮像部
7…RAM
8…画像処理部
8a…準備画面作成部
9…表示部
10…記録媒体
11…出力部
11a…デジタル出力インタフェース
11b…アナログ出力インタフェース
12a…デジタル出力端子
12b…アナログ出力端子
13…バス
14…十字キー
14u…上キー
14d…下キー
14r…右キー
14l…左キー
15…確定ボタン
21…カメラ
30…パーソナルコンピュータ
31…プロジェクタ
32…テレビジョン
33…ケーブル
41,41A…モニタ画像
42…記録画像領域
43…記録画像
43a…選択画像
44,44A,46…カーソル
45…画像番号
51…日付
61…画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示するための表示部と、
外部装置へ出力する画像を準備するための準備画面として、記録画像とモニタ画像とを複数の表示画像の中に含む画面を作成する準備画面作成部と、
上記準備画面を上記表示部に表示させる表示制御部と、
上記表示部に表示されている準備画面上において上記複数の表示画像の中から選択された画像を、上記外部装置へ出力画像として出力するように制御する出力画像制御部と、
を具備したことを特徴とするカメラ。
【請求項2】
上記表示制御部は、上記出力画像を出力しているときにも、上記準備画面を上記表示部に表示させるものであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項3】
上記準備画面を表示しているときに撮像指示を受けた場合には、上記モニタ画像に対応する画像を記録画像とするように制御する撮影制御部をさらに具備し、
上記準備画面作成部は、該モニタ画像に対応する画像として記録された画像を、上記複数の表示画像の中に含ませた新たな準備画面を作成するものであり、
上記表示制御部は、作成された新たな準備画面を上記表示部に表示させるものであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項4】
上記準備画面作成部は、上記モニタ画像の表示サイズが上記記録画像の表示サイズよりも大きくなるように、上記準備画面を作成するものであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項5】
上記準備画面作成部は、上記記録画像を縦方向と横方向との少なくとも一方に複数配列したマルチ画面形式として、上記準備画面を作成するものであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項6】
上記準備画面作成部は、上記記録画像を撮影日時に基づきグループ化して配列したカレンダー形式として、上記準備画面を作成するものであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項7】
画像を表示する表示部を備えたカメラにおける、外部装置へ出力する画像を選択するための出力画像選択方法であって、
外部装置へ出力する画像を準備するための準備画面として、記録画像とモニタ画像とを複数の表示画像の中に含む画面を作成し、
上記準備画面を上記表示部に表示させ、
上記表示部に表示されている準備画面上において上記複数の表示画像の中から選択された画像を、上記外部装置へ出力画像として出力する、
ことを特徴とする出力画像選択方法。
【請求項8】
画像を表示する表示部を備えたカメラにおける外部装置へ出力する画像を選択するための出力画像選択方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
上記出力画像選択方法は、
外部装置へ出力する画像を準備するための準備画面として、記録画像とモニタ画像とを複数の表示画像の中に含む画面を作成し、
上記準備画面を上記表示部に表示させ、
上記表示部に表示されている準備画面上において上記複数の表示画像の中から選択された画像を、上記外部装置へ出力画像として出力する、
方法であることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−60731(P2008−60731A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−232680(P2006−232680)
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】