説明

カメラ

【課題】ワイヤレスプリントを行う際のバッテリーの消費を抑えること。
【解決手段】CPU108は、無線通信回線を介して接続可能なネットワークに接続されたプリンタを使用して画像を印刷するワイヤレスプリントの指示を受付け、ワイヤレスプリントの指示を受付けた後に、印刷の対象とする画像の選択を含む印刷に関する設定画面を表示装置106に表示する。そして、CPU108は、使用者からの印刷に関する設定を設定画面上で受付け、印刷に関する設定を受付けた後に、無線モジュール109を制御してプリンタ200が接続されているネットワークに接続して無線通信を開始する。そして、CPU108は、無線通信が開始されたネットワークに接続されているプリンタ200に対して、印刷に関する設定に基づく印刷指示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を撮影するためのカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
次のような撮影印刷システムが知られている。この撮影印刷システムは、デジタルカメラとプリンタとを接続して、デジタルカメラ側で選択された画像をプリンタで出力するものである(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−125246号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の撮影印刷システムでは、デジタルカメラとプリンタとを接続して、使用者が印刷対象とする画像を選択している。このため、ワイヤレス接続する場合には、ワイヤレスモジュールの消費電力が多いことから、使用者が画像を選択している間にデジタルカメラ側のバッテリーを無駄に消費してしまう可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、無線通信回線を介して接続可能なネットワークに接続されたプリンタを使用して画像を印刷するワイヤレスプリントの指示を受付け、ワイヤレスプリントの指示を受付けた後に、印刷の対象とする画像の選択を含む印刷に関する設定画面をモニタに表示し、設定画面の表示中に使用者からの印刷に関する設定を受付け、印刷に関する設定を受付けた後に、プリンタが接続されているネットワークに接続して無線通信を開始し、無線通信が開始されたネットワークに接続されているプリンタに対して、印刷に関する設定に基づく印刷指示を行うことを特徴とする。
本発明では、印刷に関する設定は用紙サイズの設定を含むようにしてもよく、印刷品質の設定を含むようにしてもよい。
また、無線通信が開始された後に、プリンタからプリンタで印刷可能な用紙サイズに関する情報を取得し、使用者によって設定された用紙サイズが、取得した用紙サイズに関する情報に含まれていなければ、用紙サイズに関する情報をモニタに表示するようにしてもよい。
あるいは、無線通信が開始された後に、プリンタからプリンタで印刷可能な用紙サイズに関する情報を取得し、取得した用紙サイズに関する情報を表示するか否かを使用者からの指示に基づいて決定し、用紙サイズに関する情報を表示することが決定されている場合には、無線通信が開始された後、かつプリンタへの印刷指示前に、取得した用紙サイズに関する情報をモニタに表示するようにしてもよい。
また、プリンタからの出力に基づいて、使用者によって設定された用紙サイズの用紙がプリンタの給紙部に載置されているか否かを検出し、その用紙サイズの用紙がプリンタの給紙部に載置されていないことを検出した場合には、警告画面をモニタに表示するようにしてもよい。
さらに、無線通信回線を介して接続可能なネットワークを検出し、検出したネットワークの中から、ワイヤレスプリントの指示が可能なプリンタが接続されているネットワークを接続対象ネットワークとして抽出し、抽出された接続対象ネットワークに関する情報をモニタに表示し、接続対象ネットワークの中から使用者によって選択されたネットワークを接続先として受付け、接続先として受付けたネットワークに接続して無線通信を開始するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ワイヤレスプリント時のバッテリーの消費を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、本実施の形態におけるカメラの一実施の形態の構成を示すブロック図である。カメラ100は、例えばデジタルカメラであって、レンズ101と、撮像素子102と、画像処理回路103と、メモリインタフェース104と、メモリ105と、表示装置106と、操作部材107と、CPU108と、無線モジュール109と、フラッシュメモリ110とを備えている。101〜110の各要素(メモリ105およびCPU108を除く)は、CPU108によって制御される。
【0008】
レンズ101は、複数の光学レンズ群から構成されるが、図1では代表して1枚のレンズで表している。撮像素子102は、例えばCCDやCMOSが用いられ、レンズ101を通して入力される被写体像を撮像して、撮像して得た画像信号を画像処理回路103へ出力する。なお、撮像素子103は、使用者による操作部材107に含まれるレリーズボタンが押下されることにより被写体像の撮像を行う。
【0009】
画像処理回路103は、撮像素子102から入力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換(A/D変換)する。また、画像処理回路103は、A/D変換後のデジタル画像信号(画像データ)に対して、公知の階調補正処理や輪郭強調処理などの種々の画像処理を施した後、所定の画像形式に圧縮して画像ファイルを生成し、メモリインタフェース104へ出力する。メモリインタフェース104は、例えばメモリカードスロットであって、スロット内に格納されたメモリ105、例えばメモリカード内に画像ファイルを記録する。なお、画像処理回路103は、内蔵メモリとしてのフラッシュメモリ110に画像ファイルを出力して記録することもできる。
【0010】
なお、本実施の形態におけるカメラ100では、メモリ105がメモリインタフェース104に格納されている場合には、メモリ105への画像の記録を優先するものとする。すなわち、メモリ105がメモリインタフェース104に格納されている場合には、フラッシュメモリ110には画像を記録せず、メモリ105にのみ記録する。一方、メモリ105がメモリインタフェース104に格納されていない場合には、フラッシュメモリ110に画像を記録する。また、後述するように、ワイヤレスプリントを実行する際にも、メモリ105がメモリインタフェース104に格納されている場合には、メモリ105内の画像をプリント対象とし、メモリ105がメモリインタフェース104に格納されていない場合には、フラッシュメモリ100内の画像をプリント対象とする。以下の説明においては、メモリ105がメモリインタフェース104に格納されているものとする。
【0011】
表示装置106は、例えばカメラ100の背面に搭載されたTFTモニタであって、CPU108からの指示に基づいて、メモリ105内に記録された画像の再生画像やカメラ100を設定するためのメニュー画面等を表示する。操作部材107は、使用者によって操作される種々のスイッチやボタンを含んでいる。例えば、操作部材107には、電源ボタン、再生ボタン、モードスイッチ、レリーズボタン、ズームボタン、メニューボタン、十字ボタンなどが含まれる。
【0012】
CPU108は、上述したようにカメラ100が備える各要素を制御する。また、フラッシュメモリ110に記録されたプログラムを読み込んで、後述する図4に示す処理を実行する。
【0013】
無線モジュール109は、例えば無線LANモジュールであって、あらかじめ構築されている無線LANネットワークに接続して、ネットワーク内の他の機器と無線通信(ワイヤレス通信)を行うことができる。このとき、接続したネットワーク内にプリンタ200が接続されている場合には、そのプリンタ200を使用してメモリ105またはフラッシュメモリ110に記録されている画像を印刷することができる。本実施の形態では、このように無線接続したネットワーク内に存在するプリンタ200を使用して行う画像の印刷を「ワイヤレスプリント」と呼ぶこととする。また、ネットワーク内に存在するワイヤレスプリントが可能なプリンタ200を「ワイヤレスプリンタ」と呼ぶこととする。
【0014】
なお、カメラ100とワイヤレスプリンタ200との接続形態としては、例えば図2に示すような各接続形態が考えられる。第1の接続形態は、カメラ100とワイヤレスプリンタ200aとの接続例のように、カメラ100とワイヤレスプリンタ200aを直接接続するものである。この場合、ワイヤレスプリンタ200aは、無線モジュールを備えており、カメラ100とワイヤレスプリンタ200aとは、いずれも同一の無線ネットワークに接続されている。そして、カメラ100とワイヤレスプリンタ200aとの間で、無線ネットワークを介して、直接、ワイヤレスプリントを行うために必要なデータを送受信する。
【0015】
送受信されるワイヤレスプリントを行うために必要なデータは、例えば次のようなものがある。まず、カメラ100からワイヤレスプリンタ200aに送信されるデータとしては、例えば、印刷対象画像の画像データ、各画像の印刷枚数に関するデータ、および印刷時の用紙サイズに関するデータなどがある。また、ワイヤレスプリンタ200aからカメラ100に送信されるデータとしては、例えば、プリンタが対応している用紙サイズに関するデータ、プリントが正常終了したことを示すデータ、用紙切れやインク切れなどのプリントエラー発生時に出力されるエラーデータなどがある。なお、以下に説明する他の接続形態においても、同様のデータが送受信される。
【0016】
第2の接続形態は、カメラ100とワイヤレスプリンタ200bとの接続例のように、ワイヤレスプリント200bをパソコン(パーソナルコンピュータ)300に接続し、パソコン300がカメラ100とワイヤレス通信するものである。この場合、カメラ100と無線通信するための無線モジュールは、パソコン300が備えており、カメラ100とパソコン300とは、いずれも同一の無線ネットワークに接続されている。そして、ワイヤレスプリンタ200bとパソコン300との間は、有線接続または無線接続、例えばUSB接続されている。
【0017】
この第2の接続形態では、カメラ100とワイヤレスプリンタ200bとの間でのワイヤレスプリントに必要なデータの送受信は、パソコン300を介して行われる。すなわち、カメラ100からの送信データは、一旦、パソコン300のプリントキューに格納され、パソコン300は、ワイヤレスプリンタ200bに対してプリントキューに格納されたデータを転送する。また、ワイヤレスプリンタ200bからの送信データは、パソコン300に送信された後、パソコン300からカメラ100に対して送信される。
【0018】
第3の接続形態は、カメラ100とワイヤレスプリンタ200cとの接続例のように、ワイヤレスプリンタ200cに無線モジュールを備えたワイヤレスアダプタ(またはアクセスポイント)400を接続し、ワイヤレスプリンタ200cは、このワイヤレスアダプタ400を介してカメラ100とワイヤレス通信するものである。この場合、カメラ100とワイヤレスアダプタ400とは、いずれも同一の無線ネットワークに接続されており、ワイヤレスプリンタ200cとワイヤレスアダプタ400との間は、例えばUSB接続されている。この第3の接続形態では、カメラ100とワイヤレスプリンタ200cとの間でのワイヤレスプリントに必要なデータの送受信は、ワイヤレスアダプタ400を経由して行われる。
【0019】
本発明は、カメラ100とワイヤレスプリンタ200とを上述した第1〜第3のいずれの接続形態をとった場合にも適用可能であるが、この実施の形態では、代表してカメラ100とワイヤレスプリンタ200とが、第2の接続形態で接続されている場合について説明する。接続形態を第2の接続形態とした場合には、上述したように、カメラ100は、ワイヤレスプリンタ200bが接続されたパソコン300と無線接続可能なネットワークを介して接続する。このため、カメラ100がパソコン300へ接続してワイヤレスプリンタ200bを使用してワイヤレスプリントを行えるように、使用者はあらかじめカメラ100側の設定を行っておく必要がある。
【0020】
使用者は、この設定をカメラ100上で行うことも可能であるが、パソコン300上で行うこともできる。例えば、パソコン300にカメラ100のワイヤレスプリント用の設定を行うためのアプリケーションプログラムをインストールしておく。そして使用者は、そのアプリケーションプログラムを起動して、表示される設定画面上で必要な設定を行う。
【0021】
図3は、アプリケーションプログラムによって表示される設定画面の具体例を示す図である。ここでは、この図3を用いて、パソコン300上でのワイヤレスプリント用の設定手順を説明する。使用者は、まず、図3(a)に示す画面上でワイヤレスプリント用の接続先ネットワークを追加するための「接続先追加」3aをマウス等の操作部材を操作して選択する。使用者によって「接続先追加」3aが選択されると、図3(b)に示す画面が表示され、使用者は、この画面上でカメラ100を接続するネットワークを指定する。すなわち、SSID入力欄3cに、パソコン300が接続しているネットワークのネットワーク名に相当するSSIDを入力する。さらに、暗号入力欄3dに、そのネットワークに接続するための暗号(暗号キー)を入力する。
【0022】
その後、使用者は、図3(c)に示す画面上でネットワーク接続に必要な情報であるIPアドレスの指定方法を入力する。自動3eを選択すれば、カメラ100は、自動的にネットワーク内のDHCPサーバに接続してIPアドレスを取得する。これに対して手動3fを選択すれば、使用者が手動でカメラ100のIPアドレスを指定する。図3(d)に示す画面上では、使用者は、現在設定を行っているパソコン300をカメラ100で撮影した画像の転送先として登録するか否かを設定する。
【0023】
例えば、画像の転送先として登録する場合には、画面上でチェックボックス3gにチェックを入れ、転送先として登録しない場合にはチェックを外す。また、画像の転送先として登録する場合には、登録対象の転送先に関する情報に名前(プロファイル名)を付けることができる。使用者は、プロファイル名をつける場合には、画面上の名前欄3hに好みのプロファイル名を入力する。なお、ここで付けた名前は、カメラ100上で画像の転送先を識別するために表示され、複数のパソコン300が転送先として登録されている場合には、使用者は、このプロファイル名を見て、どのパソコン300に画像を転送するかを判断する。
【0024】
また、図3(e)に示す画面上では、使用者は、現在設定を行っているパソコン300に接続されているワイヤレスプリンタ200をワイヤレスプリント実行時のワイヤレスプリンタとして登録するか否かを設定する。例えば、ワイヤレスプリンタとして登録する場合には、画面上でチェックボックス3iにチェックを入れ、転送先として登録しない場合にはチェックを外す。また、ワイヤレスプリンタとして登録する場合には、登録対象のワイヤレスプリンタに関する情報に名前(プロファイル名)を付けることができる。使用者は、プロファイル名をつける場合には、画面上の名前欄3jに好みのプロファイル名を入力する。なお、ここで付けた名前は、カメラ100上でワイヤレスプリントのプリント先を識別するために表示され、複数のワイヤレスプリンタ200がプリント先として登録されている場合には、使用者は、このプロファイル名を見てどのワイヤレスプリンタ200を使用するかを判断する。
【0025】
このようにパソコン300上で設定されたワイヤレスプリント用の設定情報は、あらかじめ有線通信を介してカメラ100に転送され、フラッシュメモリ110に記録される。
【0026】
また、パソコン300に複数のプリンタが接続されている場合には、カメラ100から当該パソコン300に対して印刷指示があった場合に、どのプリンタ200をワイヤレスプリンタ200として使用して印刷を行うかをあらかじめ設定しておく必要がある。よって、このような場合には、使用者は、図3(a)に示した画面上で、「プリンタ選択」3bを選択する。使用者が「プリンタ選択」3bを選択すると、図3(g)に示す画面が表示される。使用者は、この図3(g)に示す画面上で、プリンタ選択用のリストボックス3k内からワイヤレスプリント時に使用するプリンタを選択する。
【0027】
すなわち、リストボックス3kには、パソコン300に接続されている全てのプリンタが登録されており、使用者はその中から1つのプリンタをワイヤレスプリンタ200として選択する。パソコン300は、使用者によって選択されたプリンタをカメラ100からワイヤレスプリントの指示があった場合に使用するプリンタとして、不図示のメモリ内に記録しておく。そして、カメラ100からワイヤレスプリントが指示された場合には、パソコン300は、このプリンタをワイヤレスプリンタ200として認識して、プリントキューに蓄えたデータを転送する。これによって、パソコン300に複数のワイヤレスプリンタ200が接続されている場合であっても、印刷時に使用するプリンタをあらかじめ指定することができる。
【0028】
CPU108は、使用者によって操作部材107が操作され、表示装置106上に表示されたメニュー画面上で「ワイヤレスプリント」が選択されると、ネットワークに接続されたプリンタを使用して画像を印刷するためのワイヤレスプリント処理を実行する。CPU108による処理の具体例について、図4を用いて説明する。
【0029】
図4は、使用者によってワイヤレスプリントが指示されたときにCPU108によって実行される処理を示すフローチャートである。CPU108は、フラッシュメモリ110に記録されたワイヤレスプリント実行用のプログラムを起動することによって、図4に示す処理を実行する。
【0030】
なお、使用者によってワイヤレスプリントが指示された時点で、すでに無線モジュール109が無線ネットワーク(無線LAN)に接続している場合には、CPU108は無線モジュール109を制御して通信を切断する。また、メモリ105およびフラッシュメモリ110のいずれにも画像が記録されていない場合や、上述したワイヤレスプリント用の設定情報がフラッシュメモリ110に記録されていない場合には、ワイヤレスプリントを行うことができない旨を表示装置106に表示して、使用者に警告して、図4の処理を行わない。
【0031】
ステップS10において、CPU108は、印刷に関する設定としての印刷対象画像の選択を使用者に促すために、表示装置106上に画像選択用画面を表示する。なお、本実施の形態では、例えば、画像選択方法として以下の(A)〜(C)の3つの画像選択モードを用意し、使用者は、図5(a)に示す画像選択用画面上で、いずれかのモードを選択することによって、各モードに応じた画像の選択を行うことができる。
【0032】
(A)プリント選択
プリント選択は、使用者が1枚ずつ印刷対象の画像を選択するための画像選択モードである。使用者は、図5(a)に示す画像選択用画面上で、「プリント選択」5aを選択することによって、当該モードを選択することができる。使用者によって「プリント選択」5aが選択されると、CPU108は、図5(b)に示す個別画像選択用画面を表示する。個別画像選択画面では、メモリ105内に記録されている画像を1画面に12コマ表示して、画像の選択および各画像ごとの印刷枚数の設定を受付ける。
【0033】
また、図5(b)に示す12コマ表示画面が表示されている状態で、操作部材107に含まれる所定のボタンを操作することによって、図5(c)に示すような1コマ表示画面に切り替えることもできる。使用者は、操作部材107を操作して、個別画像選択用画面を12コマ表示と1コマ表示との間で自由に切り替えて画像を選択することができる。使用者は、12コマ表示または1コマ表示のいずれかの個別画像選択用画面上で、操作部材107に含まれる所定のボタンを操作することで、画像の選択を終了することができる。
【0034】
(B)全画像プリント
全画像プリントは、メモリ105に記録されている全ての画像を印刷対象画像として一括選択するための画像選択モードである。使用者は、図5(a)に示す画像選択用画面上で、「全画像プリント」5bを選択することで、当該モードを選択することができる。使用者によって「全画像プリント」5bが選択されると、CPU108は、メモリ105に記録されている全ての画像を、各1枚ずつ印刷するように印刷対象画像および各画像の印刷枚数を設定し、画像の選択を終了する。
【0035】
(C)DPOFプリント
DPOFプリントは、使用者があらかじめカメラ100のDPOFプリント機能を使用して設定した印刷情報に基づいて印刷対象画像を選択し、各画像の印刷枚数を設定するためのモードである。ここで、DPOFプリント機能とは、使用者が表示装置106上でメモリ105に記憶されている画像を確認しながら、印刷対象画像と各画像の印刷枚数を設定することで、規格化されているDPOF(Digital Print Order Format)という方式に従って、印刷指示を行うためのデータ(印刷指示用データ)を作成できる機能をいう。DPOFプリント機能により作成された印刷指示用データは、ファイル化されてフラッシュメモリ110に記録されており、CPU108は、このファイル(DPOF設定ファイル)を読み込んで印刷対象画像を選択し、各画像の印刷枚数を設定する。
【0036】
CPU108は、DPOF設定ファイルに基づいて印刷対象画像の選択、および各画像の印刷枚数の設定を行った後、図5(b)と同じ表示内容の12コマ表示の画像確認画面を表示装置106上に表示する。使用者は、この場合も図5(b)に示す12コマ表示画面と、図5(c)に示す1コマ表示画面とを操作部材107を操作して自由に切り替えることができる。なお、上述した個別画像選択用画面と画像確認画面とは、それぞれ表示内容は同じであるが、画像確認画面においては、選択された画像および設定された印刷枚数を表示するのみで、新たな画像の選択および印刷枚数の再設定を受付けない点が異なる。使用者は、12コマ表示または1コマ表示のいずれかの画像確認画面上で、操作部材107に含まれる所定のボタンを押下することで、画像の選択を終了することができる。
【0037】
ステップS20では、使用者による印刷対象画像の選択が終了したか否かを判断する。肯定判断した場合には、CPU108は、使用者からの印刷対象画像の選択、および印刷枚数の設定を受付けて、ステップS30へ進む。ステップS30では、CPU108は、印刷に関する設定としてのワイヤレスプリンタ200で画像を印刷する際の用紙サイズの設定を促すために、表示装置106上に、図5(d)に示す用紙サイズ選択用画面を表示する。この用紙サイズ選択用画面内には、あらかじめ想定される用紙サイズを登録したリストボックス5dが表示されており、使用者は、リストボックス5d内から印刷したい用紙サイズ、例えばL版を選択する。
【0038】
ステップS40では、使用者による用紙サイズの選択が完了したか否かを判断する。例えば、CPU108は、用紙サイズ選択用画面が表示されているときに、使用者によって、操作部材107に含まれる用紙サイズの選択完了を指示する所定のボタンが操作されたことを検出した場合に、使用者による用紙サイズの選択が完了したと判断する。そして、肯定判断した場合には、CPU108は、使用者による用紙サイズの設定を受付けて、ステップS50へ進む。
【0039】
ステップS50では、CPU108は、図5(e)に示す接続先選択用画面を表示装置106上に表示して、使用者に接続先ネットワークの選択を促す。この接続先選択用画面では、CPU108は、リストボックス5e内に、上述したようにあらかじめパソコン300で設定され、フラッシュメモリ110に記録されているワイヤレスプリント用の設定情報に基づいて、ワイヤレスプリントが可能なプリンタが接続されている無線ネットワークのSSIDを登録しておく。
【0040】
すなわち、フラッシュメモリ110内に複数のワイヤレスプリント用の設定情報が記録されており、その中にワイヤレスプリンタを行えないパソコン300のワイヤレスプリント用の設定情報が含まれている場合について説明する。この場合、CPU108は、ワイヤレスプリントを行うことができるパソコン300を含むネットワークのSSIDのみをリストボックス5e内に登録する。ここで、ワイヤレスプリンタを行えないパソコン300のワイヤレスプリント用の設定情報としては、図3(d)の画面上で画像転送先としての登録は行われたが、図3(e)の画面上でワイヤレスプリントのプリント先としての登録は行われなかったパソコン300の設定情報が相当する。これによって、ワイヤレスプリントを行うことができないパソコン300へ接続するためのSSIDが誤って選択されることを防ぐことができる。
【0041】
なお、使用者は、図5(e)に示す接続先選択用画面でいずれかのSSIDを選択した後、操作部材107に含まれる所定の詳細表示ボタンを操作することによって、図5(f)に示すような接続先詳細画面を表示することができる。この接続先詳細画面には、選択されているネットワークのSSIDや図3(e)で入力された接続先のネットワークに接続されているワイヤレスプリントのプロファイル名などの、選択されているSSIDに対応する種々の設定情報が表示される。
【0042】
ステップS60において、使用者によって接続先のネットワークのSSIDが選択されて、操作部材107に含まれる所定の決定ボタンが操作されたか否かを判断し、肯定判断した場合には、ステップS70へ進む。ステップS70では、CPU108は、無線モジュール109を制御して、選択された接続先のネットワークへ接続する。これによって、カメラ100は、ネットワークに接続されているパソコン300と無線通信を行うことが可能となり、その結果、パソコン300を介してワイヤレスプリンタ200と通信を行うことが可能となる。その後、ステップS80へ進む。
【0043】
ステップS80では、CPU108は、パソコン300に対してワイヤレスプリンタ200で印刷可能な用紙サイズ(ワイヤレスプリンタ200が対応している用紙サイズ)に関する情報の送信を要求し、ワイヤレスプリンタ200で印刷可能な用紙サイズに関する情報を取得する。その後、ステップS90へ進み、ワイヤレスプリンタ200が、図5(d)に示した用紙サイズ選択用画面上で使用者によって選択された用紙サイズに対応しているか否かを判断する。具体的には、パソコン300から取得したワイヤレスプリンタ200で印刷可能な用紙サイズに関する情報内に、使用者によって選択された用紙サイズが含まれているか否かを判断する。
【0044】
ワイヤレスプリンタ200が選択された用紙サイズに対応していると判断した場合には、後述するステップS130へ進む。これに対して、対応していないと判断した場合には、ステップS100へ進む。ステップS100では、CPU108は、パソコン300から取得したワイヤレスプリンタ200で印刷可能な用紙サイズに関する情報に基づいて、ワイヤレスプリンタ200が対応している用紙サイズの一覧を生成して、表示装置106上に表示する。そして、使用者による用紙サイズの再選択を受付ける。例えば、CPU108は、図5(g)に示す用紙サイズ再設定用画面を表示装置106上に表示し、リストボックス5f内に生成した用紙サイズの一覧を登録する。そして、使用者によるリストボックス5f内からの用紙サイズの選択を受付ける。
【0045】
その後、ステップS110へ進み、CPU108は、リストボックス5f内から使用者によっていずれかの用紙サイズが選択されたか否かを判断する。肯定判断した場合には、ステップS120へ進み、CPU108は、使用者によって選択された用紙サイズを印刷時の用紙サイズとして再設定する。その後、ステップS130へ進む。
【0046】
ステップS130では、CPU108は、選択された印刷対象画像の画像データ、設定された各画像の印刷枚数に関するデータ、および設定された印刷時の用紙サイズに関するデータを含めた送信用データ(プリントデータ)を生成し、無線モジュール109を介してパソコン300へ送信する。その後、ステップS140へ進み、CPU108は、表示装置106上に、図5(h)に示すような「プリント中」を表示した画面を表示して、ステップS150へ進む。ここで送信されたプリントデータは、パソコン300のプリントキューに蓄積された後、ワイヤレスプリンタ200に転送される。
【0047】
ワイヤレスプリンタ200は、パソコン300から転送されたプリントデータに基づいて、印刷対象画像の印刷を行なう。そして、ワイヤレスプリンタ200は、プリントデータに基づく全ての印刷処理が完了した場合には、プリントが完了したことを示すデータ(プリント完了データ)をパソコン300を介してカメラ100へ送信する。一方、印刷時に何らかのエラーが発生した場合には、発生したエラーに応じたエラーデータをパソコン300を介してカメラ100へ送信する。印刷時に発生するエラーとしては、例えば、用紙切れ、インク切れ、紙詰まり、プリンタの故障、画像ファイルの異常などが考えられる。
【0048】
ステップS150では、CPU108は、無線モジュール109によるデータの受信状況を監視することで、パソコン300からデータを受信したか否かを判断する。肯定判断した場合には、ステップS160へ進み、受信したデータが上述したプリント完了データであるか、あるいはエラーデータであるかを判断する。受信したデータがプリント完了データであると判断した場合には、ステップS170へ進み、CPU108は、図5(i)に示すような「プリント完了」を表示した画面を表示して、ステップS190へ進む。
【0049】
これに対して、受信したデータがエラーデータであると判断した場合には、ステップS180へ進み、CPU108は、受信したエラーデータに応じたエラーメッセージを表示した画面(警告画面)を表示装置106上に表示する。例えば、「用紙切れ」を示すエラーデータを受信した場合には、図5(j)に示すような「用紙切れ」というエラーメッセージを表示した警告画面を表示する。
【0050】
換言すれば、CPU108は、エラーデータに基づいて、使用者によって設定(選択)された用紙サイズの用紙がワイヤレスプリンタ200の給紙部に載置されているか否かを検出する。すなわち、使用者によって設定用紙サイズの用紙のワイヤレスプリンタ200への載置状況を検出する。そして、CPU108は、使用者によって選択された用紙がワイヤレスプリンタ200の給紙部に載置されていないことを検出した場合には、図5(j)に示すような警告画面を表示装置106上に表示する。その後、ステップS190へ進む。
【0051】
ステップS190では、CPU108は、無線モジュール109を制御して、無線通信を切断し、処理を終了する。
【0052】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)CPU108は、使用者からのワイヤレスプリントの指示を受付けた後に、画像選択用画面を含む設定画面を表示装置106に表示し、表示した画面上で使用者からの印刷に関する設定を受付ける。そして、印刷に関する設定を受付けた後に、ワイヤレスプリンタ200がパソコン300を介して接続されているネットワークに接続して無線通信を開始し、ワイヤレスプリンタ200に対して、印刷に関する設定に基づく印刷指示を行うようにした。このように、無線通信を開始するタイミングを印刷に関する設定を行った後とすることで、印刷対象画像の選択などの無線通信を行う必要がない作業を使用者が行っている間は、無線通信を行わないようにして、無線モジュールによる電力の消費を押さえて、バッテリーの無駄な消費を抑えることができる。
【0053】
(2)また、印刷に関する設定として、用紙サイズの設定も無線通信開始前に行うようにした。これによって、ワイヤレスプリンタ200との通信を開始した後に用紙サイズを選択する場合と比較して、さらにバッテリーの無駄な消費を抑えることができる。
【0054】
(3)CPU108は、無線通信を開始した後に、ワイヤレスプリンタ200から印刷可能な用紙サイズに関する情報を取得し、使用者によって設定された用紙サイズが、取得した用紙サイズに関する情報に含まれていなければ、用紙サイズに関する情報(用紙サイズ一覧)を表示装置106に表示して、使用者からの用紙サイズの再設定を受付けるようにした。これによって、使用者によって設定されたワイヤレスプリンタ200が使用者によって設定された用紙サイズに対応していない場合でも、用紙サイズをワイヤレスプリンタ200が対応しているものに変更することができる。
【0055】
(4)CPU108は、エラーデータに基づいて、使用者によって設定(選択)された用紙サイズの用紙がワイヤレスプリンタ200の給紙部に載置されているか否かを検出した。そして、使用者によって選択された用紙がワイヤレスプリンタ200の給紙部に載置されていないことを検出した場合には、警告画面を表示装置106上に表示するようにした。これによって、使用者は、パソコン300の画面やワイヤレスプリンタ200の用紙セット状況を目視で確認しなくても、カメラ100上でワイヤレスプリンタ200に用紙がセットされていないことを確認することができる。
【0056】
(5)CPU108は、フラッシュメモリ110に記録されているワイヤレスプリント用の設定情報に基づいて、無線通信回線を介して接続可能なネットワークを検出し、検出したネットワークの中から、ワイヤレスプリントの指示が可能なプリンタが接続されているネットワークを接続対象ネットワークとして抽出し、抽出した接続対象ネットワークに関する情報を表示装置106に表示するようにした。換言すれば、フラッシュメモリ110内に複数のワイヤレスプリント用の設定情報が記録されており、その中にワイヤレスプリンタを行えないパソコン300のワイヤレスプリント用の設定情報が含まれている場合、CPU108は、ワイヤレスプリントを行うことができるパソコン300を含むネットワークのSSIDのみを図5(e)に示す画面のリストボックス5e内に登録するようにした。これによって、ワイヤレスプリントを行うことができないパソコン300へ接続するためのSSIDが誤って選択されることを防ぐことができる。
【0057】
―変形例―
なお、上述した実施の形態のカメラは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、メモリ105がメモリインタフェース104に格納されている場合には、フラッシュメモリ110には画像を記録せず、メモリ105にのみ記録するようにし、メモリ105がメモリインタフェース104に格納されていない場合のみ、フラッシュメモリ110に画像を記録する例について説明した。しかしながら、メモリ105とフラッシュメモリ110のどちらに優先して画像を記録するかは使用者が選択できるようにしてもよい。
【0058】
(2)上述した実施の形態では、無線通信を開始する前に、印刷対象画像の選択、印刷枚数の設定、および用紙サイズの設定を印刷に関する設定として行う例について説明した。しかしながら、画像をワイヤレスプリントするに当たって必要なその他の設定も印刷に関する設定に含めて無線通信開始前に行うようにしてもよい。例えば、印刷品質(ファインノーマル、ドラフト等)の設定、印刷用紙の種類(普通紙、光沢紙等)、日付を印字するか否かの設定、画像のファイル名を印字するか否かの設定、イメージ処理の最適化を行うか否かの設定、1枚の用紙に複数枚の画像をプリントための設定、用紙サイズに関わらず画像を固定サイズでプリントするための設定、またはクロッピングを行うために必要な設定などを含めてもよい。これによって、さらにバッテリーの無駄な消費を抑えることができる。
【0059】
(3)上述した実施の形態では、用紙サイズの設定を無線通信開始前に行っておき、無線通信開始後にワイヤレスプリンタ200で印刷可能な用紙サイズに関する情報を取得した。そして、ワイヤレスプリンタ200が設定した用紙サイズに対応していない場合に、用紙サイズの再設定を受付ける例について説明した。しかしながら、用紙サイズの設定を無線通信開始前に行わないようにしてもよい。
【0060】
例えば、第1の方法としては、無線通信を開始してワイヤレスプリンタ200から上述した用紙サイズに関する情報を取得した後に、表示装置106にワイヤレスプリンタ200が対応している用紙サイズを一覧表示して、使用者に用紙サイズを選択させるようにしてもよい。これによって、ワイヤレスプリンタ200が対応している用紙を1度の選択操作で選択することができ、使用者の手間が省ける。
【0061】
また、第2の方法としては、使用者に用紙サイズを選択させずに、印刷時にワイヤレスプリンタ200にセット(ワイヤレスプリンタ200の給紙部に載置)されている用紙を使用してプリントするようにしてもよく、パソコン300上で設定されているデフォルトの用紙を使用してプリントするようにしてもよい。この場合には、使用者が用紙を選択する手間を省くことができる。
【0062】
さらに、第3の方法として、上記第1の方法と第2の方法を組み合わせるようにしてもよい。例えば、使用者は、ワイヤレスプリントを行う前に、ワイヤレスプリンタ200が対応している用紙サイズの一覧を表示装置106上に表示するか否かをあらかじめ設定しておく。CPU108は、用紙サイズの一覧を表示するように設定されている場合には、第1の方法により、使用者に用紙サイズを選択させる。これに対して、用紙サイズの一覧を表示するように設定されていない場合には、第2の方法により、印刷時にワイヤレスプリンタ200にセットされている用紙、またはパソコン300上で設定されているデフォルトの用紙を使用するようにする。
【0063】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】カメラの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】カメラ100とワイヤレスプリンタ200との接続形態を示す図である。
【図3】パソコンでのワイヤレスプリント用設定画面の具体例を示す図である。
【図4】CPU108によって実行される処理を示すフロ−チャート図である。
【図5】ワイヤレスプリント実行時に表示される画面の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0065】
100 カメラ、101 レンズ、102 撮像素子、103 画像処理回路、104 メモリインタフェース、105 メモリ、106 表示装置、107 操作部材、108 CPU、109 無線モジュール、110 フラッシュメモリ、200 ワイヤレスプリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信回線を介して接続可能なネットワークに接続されたプリンタを使用して画像を印刷するワイヤレスプリントの指示を受付ける指示受付手段と、
前記指示受付け手段が前記ワイヤレスプリントの指示を受付けた後に、印刷の対象とする画像の選択を含む印刷に関する設定画面をモニタに表示する表示制御手段と、
前記設定画面の表示中に使用者からの前記印刷に関する設定を受付ける設定受付手段と、
前記設定受付手段が前記印刷に関する設定を受付けた後に、前記プリンタが接続されているネットワークに接続して無線通信を開始する通信制御手段と、
前記通信制御手段によって無線通信が開始されたネットワークに接続されている前記プリンタに対して、前記印刷に関する設定に基づく印刷指示を行う印刷指示手段とを備えることを特徴とするカメラ。
【請求項2】
請求項1に記載のカメラにおいて、
前記印刷に関する設定は、用紙サイズの設定を含むことを特徴とするカメラ。
【請求項3】
請求項1に記載のカメラにおいて、
前記印刷に関する設定は、印刷品質の設定を含むことを特徴とするカメラ。
【請求項4】
請求項2に記載のカメラにおいて、
前記通信制御手段によって無線通信が開始された後に、前記プリンタから前記プリンタで印刷可能な用紙サイズに関する情報を取得する情報取得手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、使用者によって設定された前記用紙サイズが、前記情報取得手段で取得した前記用紙サイズに関する情報に含まれていなければ、前記用紙サイズに関する情報を前記モニタに表示することを特徴とするカメラ。
【請求項5】
請求項2に記載のカメラにおいて、
前記通信制御手段によって無線通信が開始された後に、前記プリンタから前記プリンタで印刷可能な用紙サイズに関する情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段で取得した前記用紙サイズに関する情報を表示するか否かを使用者からの指示に基づいて決定する表示可否決定手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、前記表示可否決定手段によって前記用紙サイズに関する情報を表示することが決定されている場合には、前記通信制御手段によって無線通信が開始された後、かつ前記印刷指示手段による前記プリンタへの印刷指示前に、前記情報取得手段で取得した前記用紙サイズに関する情報を前記モニタに表示することを特徴とするカメラ。
【請求項6】
請求項2に記載のカメラにおいて、
前記プリンタからの出力に基づいて、使用者によって設定された前記用紙サイズの用紙が前記プリンタの給紙部に載置されているか否かを検出する用紙載置状況検出手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記用紙載置状況検出手段によって、前記用紙サイズの用紙が前記プリンタの給紙部に載置されていないことを検出した場合には、警告画面を前記モニタに表示することを特徴とするカメラ。
【請求項7】
請求項1に記載のカメラにおいて、
無線通信回線を介して接続可能なネットワークを検出するネットワーク検出手段と、
前記ネットワーク検出手段で検出した前記ネットワークの中から、前記ワイヤレスプリントの指示が可能なプリンタが接続されているネットワークを接続対象ネットワークとして抽出する抽出手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、前記抽出手段で抽出された前記接続対象ネットワークに関する情報を前記モニタに表示し、
前記指示受付手段は、前記接続対象ネットワークの中から使用者によって選択されたネットワークを接続先として受付け、
前記通信制御手段は、前記指示受付手段が接続先として受付けた前記ネットワークに接続して無線通信を開始することを特徴とするカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−193219(P2008−193219A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−23062(P2007−23062)
【出願日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】