ガイドワイヤ相互接続装置
【課題】ガイドワイヤのための雄型連結器を提供する。
【解決手段】ガイドワイヤ100は中空の壁のある管を有し、雄型連結器はガイドワイヤに連結されるコネクタ部分を含み、コネクタ部分の一部は中空管の直径より小さい直径を有し、少なくとも一つの導通性リングがコネクタ部分に連結され、そこで、コネクタ部分の直径は、ガイドワイヤより小さい直径であり、コネクタ部分および少なくとも一つの導通性リングの直径はガイドワイヤの直径と本質的に等しい構成とする。
【解決手段】ガイドワイヤ100は中空の壁のある管を有し、雄型連結器はガイドワイヤに連結されるコネクタ部分を含み、コネクタ部分の一部は中空管の直径より小さい直径を有し、少なくとも一つの導通性リングがコネクタ部分に連結され、そこで、コネクタ部分の直径は、ガイドワイヤより小さい直径であり、コネクタ部分および少なくとも一つの導通性リングの直径はガイドワイヤの直径と本質的に等しい構成とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にガイドワイヤに関連があり、特に電子要素を含むガイドワイヤを相互接続するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ガイドワイヤは、例えば、医師が患者の体の内腔内で所望の場所にそれを進ませ、ガイドワイヤを用いて所望の場所にカテーテルを挿入することができるような、非侵襲的手術において使用される。そのようなガイドワイヤは、従来技術において周知である。あるタイプのガイドワイヤはその先端部に置かれたセンサを含む。センサは、ガイドワイヤに沿って通る一対のワイヤと接続される。ワイヤは、ガイドワイヤに連結される雄型コネクタに接続される。雄コネクタは雌型コネクタに接続される。雌型コネクタは、医療装置に接続される。
【0003】
「雄型コネクタを有するガイドワイヤ」と称されたAkerfeldtその他に対する米国特許No.6,090,052は、コアワイヤを含むガイドワイヤである。導線は、ガイドワイヤの末端部でセンサに接続される。導線は、部分的にコアワイヤを包む薄い可撓性シートの上でコアワイヤに沿って延長する。可撓性シートは、ガイドワイヤの近端部でより広い部分を有する。導線は、可撓性シートのより広い部分上に形成された導通性ストリップに接続する。導線および導通性ストリップは、一般的な「旗を有する旗竿」の形状を形成する。導通性ストリップを有する可撓性シートの広い部分は、コアワイヤの近端部周辺で包まれ、それによって、円柱状の接触を成形する。
【0004】
「雌型コネクタ」と称されたAkerfeldtに対する米国特許No.6,428,336は、シリンダの形状を有する3つの中空の接触部材を含んでいる絶縁している中空のハウジングを含むガイドワイヤの方への雌型コネクタである。ハウジングは、ガイドワイヤの雄型コネクタおよび3つの接触シートを挿入するための開口部を含む。ハウジングは、雌型コネクタにガイドワイヤの雄型コネクタを固定するための手段をさらに含む。中空の接触部材は、接触シートに配置される。インターフェース・ケーブルは、接触部材に接続される。雄型コネクタはハウジングの開口部に挿入され、固定手段によって適所に固定される。接触部材は、雄型コネクタとの電気接触を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許番号6,090,052
【特許文献2】米国特許番号6,428,336
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、新規な雌雄連結器をガイドワイヤに提供することである。
【0007】
本発明によれば、ガイドワイヤの雄型連結器が次のように提供される。ガイドワイヤは、中空の壁のある管を有する。雄型連結器は、コネクタ部分および少なくとも一つの導通性リングを含む。コネクタ部分の一部は、中空管の直径よりも小さい直径を有する。コネクタ部分は、ガイドワイヤに連結される。少なくとも一つの導通性リングは、コネクタ部分の直径がガイドワイヤの直径よりも小さいところでコネクタ部分に連結される。コネクタ部分および少なくとも一つの導通性リングの直径は、本質的にガイドワイヤの直径に等しい。
【0008】
本発明の他の態様によれば、ガイドワイヤの雌型連結器は次のように提供される。雌型連結器は、使い捨ての部分および使い捨てではない部分を含む。使い捨ての部分は、使い捨ての管状体、少なくとも一つの導電性スプリング、外被およびコレットを含む。使い捨ての管状体は、開いた端および閉じた端を有する。少なくとも一つの導電性スプリングは、各々の少なくとも一つの導電性スプリングが使い捨ての管状体の内壁と接触する部分と、使い捨ての管状体の外壁と接触する部分とを有するように使い捨ての管状体に連結される。外被は、使い捨ての管状体の開いた端でその使い捨ての管状体に連結される。外被は、使い捨ての管状体の閉じた端の方へ延長する。コレットは、使い捨ての管状体内で雄型連結器を固定するため、その使い捨ての管状体の開いた端に連結される。使い捨てではない部分は、使い捨てではない管状体と少なくとも一つの接触とを含む。少なくとも一つの接触は、少なくとも一つの接触の外周が使い捨てではない管状体の内壁の一部の外周を囲むように、使い捨てではない管状体に連結される。使い捨ての部分は、使い捨てではない部分に挿入可能である。少なくとも一つの導電性スプリングは、使い捨ての部分が完全に使い捨てではない部分に挿入される場合、少なくとも一つの接触と電気的に接触する。
【0009】
本発明のさらなる態様によれば、中空の壁のある管を有するガイドワイヤが次のように提供される。ガイドワイヤは、雄型コネクタおよび雌型コネクタを含む。雄の連結器は、コネクタ部分および少なくとも一つの導通性リングを含む。コネクタ部分の一部は、中空管の直径より小さい直径を有する。コネクタ部分は、ガイドワイヤに連結される。少なくとも一つの導通性リングは、コネクタ部分の直径がガイドワイヤの直径より小さいところでそのコネクタ部分に連結される。雌型コネクタは、使い捨ての部分および使い捨てではない部分を含む。使い捨ての部分は、使い捨ての管状体、少なくとも一つの導電性スプリング、外被およびコレットを含む。使い捨ての管状体は、開いた端および閉じた端を有する。少なくとも一つの導電性スプリングは、各々の少なくとも一つの導電性スプリングが使い捨ての管状体の内壁と接触する部分と、使い捨ての管状体の外壁と接触する部分とを有するように使い捨ての管状体に連結される。外被は、使い捨ての管状体の開いた端でその使い捨ての管状体に連結される。外被は、使い捨ての管状体の閉じた端の方へ延長する。コレットは、使い捨ての管状体内で雄の連結器を固定するためにその使い捨ての管状体の開いた端に連結される。使い捨てではない部分は、使い捨てではない管状体と少なくとも一つの接触とを含む。少なくとも一つの接触は、少なくとも一つの接触の外周が使い捨てではない管状体の内壁の一部の外周を囲むように使い捨てではない管状体に連結される。コネクタ部分および少なくとも一つの導通性リングの直径は、本質的にガイドワイヤの直径に等しい。使い捨ての部分は、使い捨てではない部分に挿入可能である。少なくとも一つの導電性スプリングは、使い捨ての部分が完全に使い捨てではない部分に挿入される場合、少なくとも一つの接触と電気的に接触する。雄型連結器は、雌型連結器の使い捨ての部分に挿入可能である。雄型連結器が雌型連結器に挿入される場合、少なくとも一つの導通性リングは、少なくとも一つの導電性スプリングのそれぞれの一つと電気的に接触する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明は図面と共にと以下の詳細な説明からより完全に理解されかつ認識される。ここで:
【図1A】開示された本発明の実施態様によって作成され効果のある、雄型連結器を含むガイドワイヤの斜視分解図である。
【図1B】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤの長さに平行した面に沿った図1Aのガイドワイヤの断面図である。
【図1C】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤの長さに垂直の面に沿った図1Bのガイドワイヤの断面図である。
【図2】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤ挿入部の正投影図である。
【図3A】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤに連結された図2のガイドワイヤ挿入部の斜視分解図である。
【図3B】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤに連結される図2のガイドワイヤ挿入部の他の斜視分解図である。
【図3C】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤに連結された図3Aおよび3Bにおいて図示されるガイドワイヤ挿入部の断面図である。
【図4A】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、他のガイドワイヤ挿入部の断面図である。
【図4B】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤに連結された図4Aのガイドワイヤ挿入部の断面図である。
【図5】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤに連結されたさらなるガイドワイヤ挿入部の断面図である。
【図6A】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤ雄型連結器の概略的な斜視分解図である。
【図6B】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、組み立てられたガイドワイヤの雄型連結器の概略的な斜視図である。
【図6C】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雄型連結器の長さに平行した面に沿ったガイドワイヤの雄型連結器の概略的な断面図である。
【図7A】および
【図7B】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器の使い捨ての部分の断面図である。
【図8A】および
【図8B】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器の使い捨てではない部分の断面図である。
【図9】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雄型連結器の断面図である。
【図10A】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、図8Aの使い捨てではない部分に挿入される図6Aの使い捨ての部分の断面図である。
【図10B】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、図8Aの使い捨てではない部分に挿入される図7Aの使い捨ての部分、および、図7Aの使い捨ての部分に挿入される図8の雄型連結器の断面図である。
【図11】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器の使い捨ての部分および使い捨てではない部分の等積の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、電子要素を含むガイドワイヤを外側のシステムに相互接続する新規な装置および方法を提供することによって、先行技術の不都合を克服する。外側のシステムは、ガイドワイヤの電子要素からの電気信号の受信を可能にする。本発明は、迅速かつ単純な方法で複数回、外側のシステムへのガイドワイヤの連結および分離を可能にする。本発明の装置は、ガイドワイヤと同じ直径を有し、それによって、カテーテルおよび他の類似した装置が容易にガイドワイヤに配置され、かつ、ガイドワイヤから取り除かれるのを可能にするように設計される。加えて、本発明の装置はガイドワイヤ本体のそれに類似した強度および安定度を有し、それによって本発明の装置は、ガイドワイヤ本体が耐えられる力に類似した張力、圧縮および回転力に耐えることができる。
【0012】
一例として、本発明がガイドワイヤに関してここで記載されることに留意する必要がある。しかしながら、本発明は、医学的応用で使われることができる介入または診断機能を実行するためのスタイレット、カテーテル付きバルーン、ステントまたは他の装置のような他の類似した装置で使われる可能性がある。また説明全体にわたって、用語「連結」「接続」および「取り付ける」は交換可能に使用され、用語「切り離す」「分離」および「取り外す」もまた交換可能に使用される。一般に本発明は、電子要素を含むガイドワイヤを外側のシステムに相互接続するための装置および方法に関連がある。そのような電子要素は、熱センサ、圧力センサ、磁気位置センサなどのような様々な形のセンサを含む可能性がある。一般にそのようなセンサはガイドワイヤ本体の一部に位置し、電気ワイヤを含む。そのようなワイヤは、センサによって生成された電気信号を外側のシステムに提供し、さらに外側のシステムによって生成される電気信号をセンサに提供する。外側のシステムは、電源装置、オシロスコープ、コンピュータ、医療機器などであってもよい。
【0013】
様々な用途において、ガイドワイヤは異なるタイプの本体に挿入される。例えば、医学的応用において、ガイドワイヤは血管、動脈、患者の内臓などに挿入される可能性がある。外側のシステムに連結される電子要素を有するそのようなガイドワイヤは、医師のようなユーザがガイドワイヤ上にカテーテルのような装置をすべり込ませることができるように外側のシステムから切り離される必要がある。装置がガイドワイヤを通じてすべり込むならば、ガイドワイヤは電子要素から信号を受信できるように外側のシステムと再び連結する必要がある。またそのようなガイドワイヤは通常、使用後に外側のシステムから切り離される必要があり、その後廃棄される使いきりの使い捨て装置である。特定の医学的応用において、そのようなガイドワイヤは、使用の間にきれいにされ、滅菌するために外側のシステムから切り離される必要がある。下記のように、本発明は、ガイドワイヤの電子要素が相互接続装置に連結されるシステムを提供する。相互接続装置は、物理的にガイドワイヤに連結される。相互接続装置は、電気信号を提供し、転送するために外側のシステムに連結することができる接触面を含む。本発明によれば、外側のシステムは、物理的にガイドワイヤに連結される相互接続装置を受けるための収容装置が提供される。一般に相互接続装置は相互接続と呼ぶことができ、2つの用語「相互接続装置」および「相互接続」は説明全体にわたって交換可能に使用される。説明において使用される規則として、物理的にガイドワイヤに連結される本発明の部分は、雄型連結器または雄型コネクタと呼ばれ、一方で、雄型連結器を受けるため外側のシステムを備える本発明の部分は雌型連結器または雌型コネクタと呼ばれる。換言すれば、本発明は、2つの部分である雄型連結器および雌型連結器を含む相互接続に関連がある。以下に記載するように、雄型連結器は物理的にガイドワイヤに連結され、雌型連結器は物理的に外側のシステムに連結される。雄型連結器は迅速かつ単純に雌型連結器に連結されることができ、それによって、外側のシステムにガイドワイヤの電子要素を連結する。
【0014】
ここで、開示された本発明の実施態様によって作成され効果のある、一般に100で示される雄型連結器を含むガイドワイヤの斜視分解図である図1Aを参照する。ガイドワイヤ100において、下記のように雄型連結器はガイドワイヤの一部として一体化される。ガイドワイヤ100は、近位部分102を含む。近位部分102は、外側のシステム(図示せず)に連結されるガイドワイヤ100の端部を表し、通常の部分101、境界部分104および縮径部分106を含む。ガイドワイヤ100の末端部分(図示せず)は、通常本体に挿入されるガイドワイヤ100の他端の部分を表す。中空である壁のある管で、ガイドワイヤ100は作成される。本発明の一実施態様において、その壁のある管は、厚い壁のある管である。一般に説明全体にわたって、用語「中空の壁のある管」は所定の厚さの中空の壁のある管を表すために使われ、厚いおよび薄い中空の壁のある管を含む。ガイドワイヤ100の空洞105は、空洞または内腔と呼ばれることができる。図1Bに示すように、壁のある管は内径および外径(図1Aにおいて図示せず)を含む。通常の部分101は、ガイドワイヤの大多数の長さにおけるガイドワイヤの壁のある管のサイズ、特に直径を表す。境界部分104は近位部分102を表し、そこで、壁のある管の外径は所定のサイズまで徐々に減少する。縮径部分106は近位部分102の端部を表し、そこで、壁のある管の外径は所定の減少したサイズで一定に維持される。境界部分104および縮径部分106は、例えば心棒上での両側の伸張、その部分の機械加工、その部分の研削、心なし研削工程の使用、冷熱作業工程の使用などの多数の公知技術によって形成することができる。
【0015】
本発明の他の実施態様において、境界部分104および縮径部分106は第2の壁のある管(図示せず)によって取り替えられる。この第2の壁のある管は、通常の部分101の内径に本質的に類似した外径を有し、境界部分104および縮径部分106の組み合わせた長さに本質的に類似した長さを有する。本実施態様において、第2の壁のある管は通常の部分101に挿入され、通常の部分101に溶接または結合される。本実施態様において、壁のある管および第2の壁のある管の直径はおよそ数百マイクロメートル(すなわち数ミリメートル)である可能性がある。例えば、通常の部分101の外径は0.35ミリメートルであり、0.18ミリメートルの内径を有する。第2の壁のある管の外径は0.18ミリメートルであり、0.09ミリメートルの内径を有する。
【0016】
縮径部分106において、開口部108が形成され、ガイドワイヤ100の内腔105を露出させる。第2の壁のある管を含む上記にちょうど記載された実施態様において、開口部108はその第2の壁のある管の上に形成される。開口部108は、機械加工、微小な機械加工、カット、レーザカット、放電加工機(EDM)、化学的エッチングなどの公知技術を用いて形成されることができる。開口部108は、ガイドワイヤ100において電気ワイヤ(図示せず)のような電子要素を通すのに十分大きいように形成される。上記したように、図1Aは、ガイドワイヤ100の様々な要素が切り離されるが、それらが物理的に組み立てられる一般的な順番で維持される斜視分解図を表す。分離された要素は、点線116として図1Aにおいて示されるそれぞれの中央線に沿って配置される。組み立てられた要素は、図1Bおよび1Cにおいて詳細に示される。境界部分104および縮径部分106の上に、カバー部分110は配置される。ガイドワイヤ100の様に、カバー部分110は、内径および外径(両方とも図示されず)を有する壁のある管から作成されることができる。カバー部分110はまた、収縮可能なポリマー管、被覆、重合体のセラミック、または、非導通セラミックであってもよい。カバー部分110は一般に、ポリエステル(重合体の熱収縮)、テフロン(登録商標)(重合体の被覆)、または、アルミナ(被覆)のような電気的な絶縁材料でできている。カバー部分110は、ポリマー被覆、非導通セラミック、熱収縮管、収縮可能なポリマー管などであってもよい。カバー部分110の長さは、境界部分104および縮径部分106の組み合わせた長さに本質的に類似している。カバー部分110の内径は本質的に、縮径部分106の外径のサイズと同じである。カバー部分110の外径は、通常の部分101の外径より小さい。カバー部分110は、開口部112を含む。開口部112は本質的に、開口部108とサイズにおいて類似している。カバー部分110が被覆である場合、開口部112は、開口部108に長さにおいて類似した本質的にスリットである。開口部112は、カバー部分110が境界部分104および縮径部分106周辺に配置される場合、開口部112および開口部108が整列されるように、カバー部分110に配置される。
【0017】
カバー部分110が境界部分104および縮径部分106周辺に配置されるならば、リング114Aおよび114Bはカバー部分110上に配置される。一般に、リング114Aおよび114Bは内径および外径(図示せず)を有する管である。リングの外径は本質的に、通常の部分101の外径に類似している。リングの内径は本質的に、カバー部分110の外径に類似している。一実施態様において、リング114Aおよび114Bは電導性材料から作成されることができる。他の一実施態様において、リング114Aおよび114Bは電導性材料で被覆またはメッキされる。一般に、被覆またはメッキされるリング114Aおよび114Bが作成される材料は、生物学的適合性を有する。図1Aにおいて図示された実施態様において、2つのリングはカバー部分110上に配置される。他の一実施態様において、複数のリングはカバー部分110上に配置される。一般に、ガイドワイヤ100に含まれるリングの量は、ガイドワイヤ100内部の電子要素のために必要とされる電気信号経路の数によって決定される。例えば、ガイドワイヤ100が磁気位置センサ(図示せず)および温度センサ(図示せず)を含む場合、ガイドワイヤ100は磁気位置センサのために2つおよび温度センサのための2つの合計4つの電気信号経路(すなわち4つの電気ワイヤ)を必要とする。内腔105において配置される各々の電気ワイヤのため、それぞれのリングはカバー部分110上に配置される。一実施態様において、リング114Aおよび114Bは完全に閉じて(図示せず)いる。他の一実施態様において、図1Aに示すように、リング114Aおよび114Bは開いていて、開口部115Aおよび115Bを有する。リング114Aおよび114Bは、カバー部分上でリングを摺動させることによってカバー部分110上に配置されることができる。リング114Aおよび114Bはまた、カバー部分110上で曲げることができる。リング114Aおよび114Bは、開口部112を覆わずかつ互いに接触しないようにカバー部分110上に配置される。
【0018】
図1Bおよび1Cにおいて以下に記載するように、リング114Aおよび114Bは、電気ワイヤのようなガイドワイヤ100の電子要素が連結される導通表面である。リング114Aおよび114Bはそれから、外側のシステム(図示せず)上の導通表面、特に外側のシステムに連結される雌型連結器(図示せず)に連結されることができる。この点で、リング114Aおよび114B、カバー部分110、境界部分104および縮径部分106は、本発明の雄型連結器の実施態様を表す。導通表面、リング114Aおよび114Bがガイドワイヤ100の近位の部分上に配置されるので、図1A、1Bおよび1Cにおいて示される雄型連結器はガイドワイヤ100の一体型の部分である。図2‐5の実施態様に示すように、これらの実施態様の雄型連結器はガイドワイヤの一体型の部分でなく、むしろ導通表面がその上に形成される要素であり、ガイドワイヤの近位の部分に連結される。
【0019】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に130で示されるガイドワイヤ長さに平行した面に沿った図1Aのガイドワイヤの断面図である図1Bを参照する。下記のように、ガイドワイヤ130は一体型の雄型連結器を含む。図1Bにおいて、カバー部分110(図1A)およびリング114Aおよび114B(両方とも図1A)のように図1Aの分離された部分は、ガイドワイヤ130の上のそれらのそれぞれ順番に置かれている。上記したように、ガイドワイヤ130は壁のある中空管から作成される。ガイドワイヤ130は、壁のある部分132、内腔138、一対の電気ワイヤ140、カバー部分134およびリング136Aおよび136Bを含む。電気ワイヤ140の対は、第1のワイヤ142Aおよび第2のワイヤ142Bを含む。壁のある部分132は通常の部分101(図1A)に本質的に類似し、カバー部分134はカバー部分110(図1A)に本質的に類似し、リング136Aおよび136Bはリング114Aおよび114B(両方とも図1Aの)に本質的に類似している。図1Bにおいて示されるガイドワイヤ130の部分は、ガイドワイヤの近位の部分を表す。ガイドワイヤ130の長さの大部分において、壁のある部分132は矢印152によって示される厚さを有する。図1Aにおいて言及されるように、雄型連結器部分150として図1Bにおいて示される、ガイドワイヤ130の近位部分の端部で、壁のある部分132の厚さは大きさが減少する。図1Bに示すように、矢印152で示す壁のある部分132の厚さは、矢印154で示す所定の厚さに減少する。矢印152によって表される厚さは、矢印154によって表される厚さに徐々に減少する。壁のある部分132の厚さの減少の際、内腔138の厚さは変えられず、ガイドワイヤ130の長さ全体に沿って一定のままであることに留意する必要がある。他の一実施態様において、壁のある部分132の厚さはダイで壁のある部分132を引っ張ることによって大きさが減少する。本実施態様において、矢印156によって示されるガイドワイヤ130の外径、および、矢印158によって示されるガイドワイヤ130の内径は、サイズが減少する。このように、内腔138の厚さも変えられ、ガイドワイヤ130の長さ全体に沿って一定ではない。
【0020】
ガイドワイヤ130はまた、ブラケット148によって輪郭付けられた開口部を含む。壁のある部分132に開く開口部137Aおよびカバー部分134に開く開口部137Bは、大きさが本質的に類似しかつ整列される。ブラケット148によって輪郭付けられた開口部は、第1のワイヤ142Aおよび第2のワイヤ142Bがそこで通過するように、十分に大きい。第1のワイヤ142Aはリング136Aに連結され、第2のワイヤ142Bはリング136Bに連結される。一般に、内腔138の各々のワイヤは、それぞれのリングに雄型連結器部分150において連結される。図1Aにおいて言及されるように、ガイドワイヤ130は2つのワイヤのみを含むとは限らず、複数のワイヤを含むことができる。したがって、内腔138の各々のワイヤのために、それぞれのリングがカバー部分134周辺に配置される。図1Bで分かるように、リング136Aおよび136Bは、ブラケット148によって輪郭付けられる開口部を覆わず、互いに接触しないように配置される。第1のワイヤ142Aおよび第2のワイヤ142Bは、少量の導通性の接着剤144Aおよび144Bによってそれぞれリング136Aおよび136Bに連結される。第1および第2のワイヤは、溶接、ハンダ付け、蝋付け、または、導通性のボンドまたは接着剤での結合によってリングに連結されることができる。一実施態様において、ワイヤはまずカバー部分134に配置され、そして、リング136Aおよび136Bはワイヤ上で曲げられ、それによって、ワイヤとリングとの間で強い導通経路を形成する。他の一実施態様において、図1B、および、より明らかに図1Cに示すように、リングがまず配置され、言及されたように例えば導通性の接着剤を使用して、ワイヤはリングに連結される。壁のある部分132は、例えば電気ワイヤ140の対のような内腔138の電子要素のための接地コンタクトとして役立つことに留意する必要がある。ワイヤがリングに連結されるならば、ブラケット148によって輪郭付けられた開口部と同様にリング136Aおよび136B間の空間は、絶縁ポリマー146で満たされる。内腔138の端部はまた、内腔を封止し、第1のワイヤ142Aおよび第2のワイヤ142Bをしっかりと固定するため、絶縁ポリマー146で満たされる可能性がある。絶縁ポリマー146はまた、絶縁ボンドまたは絶縁接着剤であってもよい。絶縁ポリマー146は最終的に硬化され滑らかにされて、本質的に残りのガイドワイヤ130の直径に類似した直径を有する雄型連結器部分150を形成する。
【0021】
一般に、リング136Aおよび136は、第1のワイヤ142Aおよび第2のワイヤ142Bがリングに連結されることができるようにリング114Aおよび114Bとして図1Aに示すように開いていて、それによって、大きい導通表面が連結に提供される。また、リング136Aおよび136Bが開いている場合、電気ワイヤ140の対の磁場よる誘導電流は減少する可能性がある。減少した誘導電流がリング136Aおよび136Bに連結される外側のシステム(図示せず)によって受信される信号のノイズの減少に関連があるので、ガイドワイヤ130が磁気位置決めセンサのような磁気的性質を有する電子要素を含む実施態様においてこれは有意である。図1Bに示すように、点線169は、図1Cでガイドワイヤ130の長さに対し垂直の面における横断面において示されるガイドワイヤ130の部分を示す。
【0022】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に170で示されるガイドワイヤの長さに対して垂直の面に沿った図1Bのガイドワイヤの横断面図である図1Cを参照する。ガイドワイヤ170は、雄型連結器部分の横断面において示される。ガイドワイヤ170は、壁のある管176、カバー部分174、リング172および内腔178を含む。ガイドワイヤ170はまた、開口部184を含む。示されるように、開口部184は壁のある管176、カバー部分174およびリング172の開口部上で整列される。ガイドワイヤ170のこの部分において、カバー部分174がリング172内で配置され、壁のある管176がカバー部分174内で配置されて、リング172は外部層を形成する。内腔178および開口部184は、硬化され滑らかにされる絶縁ボンド179で満たされる。図1Cにおいて、ワイヤ180は、少量の導通性接着剤182によってリング172に連結される。本実施態様において、リング172はワイヤ180上部で曲げられず、むしろ、ワイヤ180は少量の導通性接着剤182を用いてリング172の表面に連結される。
【0023】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に190で示されるガイドワイヤ挿入部の正投影図である図2を参照する。以下に図3A‐3Cに示すように、ガイドワイヤ挿入部190は、ガイドワイヤ(図示せず)に連結され、特に、電気ワイヤのようなガイドワイヤの電子要素に連結される。図2において、ガイドワイヤ挿入部190は3つの異なる正投影図において示される。ガイドワイヤ挿入部200は、従来は0°の回転として記載される、側面図からガイドワイヤ挿入部190を示す。ガイドワイヤ挿入部200´は、上面からガイドワイヤ挿入部200を見るのと同じである正の方向の90°の回転で側面からのガイドワイヤ挿入部190を示す。ガイドワイヤ挿入部200´´は、底面からガイドワイヤ挿入部200を見るのと同じである負の方向の90°の回転で側面からのガイドワイヤ挿入部190を示す。
【0024】
ガイドワイヤ挿入部200は、成形されたポリマーから作成される。ガイドワイヤ挿入部200は、図3A‐3Cでさらに詳細に示すように、より大きい直径部分202およびより小さい直径部分204を有する一般的な円柱状の形状を有する。より大きい直径部分202は矢印210として示される直径を有し、より小さい直径部分204は矢印212として示される直径を有する。ガイドワイヤ200において、より小さい直径部分204が矢印213の方向にわずかにテーパをつけられ、一方、ガイドワイヤ挿入部200´および200´´においてはより小さい直径部分はテーパをつけられない。直径210は、ガイドワイヤ挿入部200が連結されるガイドワイヤ(図示せず)の外径に本質的に類似している。直径212は、ガイドワイヤ挿入部200が連結されるガイドワイヤ(図示せず)の内径に本質的に類似している。一般に、より大きい直径部分202およびより小さい直径部分204は、およそ数十ミリメートルの長さを有する可能性がある。例えば、より大きい直径部分202およびより小さい直径部分204の両方は、10ミリメートルに達する可能性がある。
【0025】
本実施態様において、ガイドワイヤ挿入部200は、特定のタイプのレーザ・エネルギに露出する場合活性化する特別に調製された樹脂から成形される。成形された状態において、樹脂はメッキ可能でないが、一方、活性化された状態ではその樹脂はメッキ可能である。一般に、メッキは表面を覆う技術に関連し、そこで物質は表面上へ堆積する。ガイドワイヤ挿入部200において、ガイドワイヤ挿入部が形成される樹脂は、本来一般に絶縁する。ガイドワイヤ挿入部200の一般的な形状が形成されるならば、ガイドワイヤ挿入部の表面の特定の部分は、特定のタイプのレーザ・エネルギにそれらの部分を露出させることによって活性化される。その後、ガイドワイヤ挿入部200の表面全体は、銅、ニッケル、または、金のような導通性の金属によってメッキされる。本発明の一実施態様において、ガイドワイヤ挿入部200の表面全体は、銅の層によって最初にメッキをされ、それからニッケルの層でメッキされ、および最終的に金の層でメッキされる。一般に、樹脂および導通性金属表面は生物学的適合性を有する。樹脂の性質により、ガイドワイヤ挿入部200の表面の活性化された部分のみが導通性金属でメッキされ、それによって、ガイドワイヤ挿入部200の表面の特定の部分に導通性の層を形成する。一般に、この技術は、レーザ誘導構築(LDS)として従来技術に関連する。
【0026】
ガイドワイヤ挿入部200に示すように、2つの部分的なリング206Aおよび206Bは、2つの経路208Aおよび208Bと同じく活性化され、メッキされた。換言すれば、部分的なリング206Aおよび206Bおよび経路208Aおよび208Bとしてガイドワイヤ挿入部200において輪郭付けられる表面は、導通表面であり、一方、ガイドワイヤ挿入部200表面の他のすべての部分は絶縁表面である。それらの寸法に関して、例えば各々の部分的なリングは、ガイドワイヤ200(矢印213の方向における)の軸に沿って、2つのリング間で1‐3ミリメートルの間の間隔を有して、3‐5ミリメートルの間になる可能性がある。経路208Aは部分的なリング206A(図示せず)に連結され、経路208Bは部分的なリング206B(図示せず)に連結される。経路208Aおよび部分的なリング206Aは、経路208Bおよび部分的なリング206Bと接触しない。本発明の他の実施態様で、部分的なリング206Aが完全なリング(図示せず)であることに留意する必要がある。換言すれば、本実施態様において、完全なリングの導通表面は、部分的なリング206Aの位置において形成される。一般に、部分的なリングは、前述したように、ガイドワイヤ挿入部190が連結されるガイドワイヤ(図示せず)において使用される電気要素が本来は磁性を有する場合、転送される信号のノイズを減少する誘発された電流を減少するために形成される。ガイドワイヤ挿入部200´で分かるように、部分的なリング206A´は、部分的なリング206A´および経路208A´の両方が導通表面である経路208A´に連結される。ガイドワイヤ挿入部200´´において、部分的なリング206B´´は、部分的なリング206B´´および経路208B´´の両方が導通表面である経路208B´´に連結される。
【0027】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に220で示されるガイドワイヤに連結した図2のガイドワイヤ挿入部の分解斜視図である図3Aを参照する。図3Aで分かるように、ガイドワイヤ221はガイドワイヤ挿入部232に連結される。ガイドワイヤ221は、中空の壁のある管222および内腔(図示せず)を含む。内腔内部で電気ワイヤ226の対は、配置される。電気ワイヤ226の対は、第1のワイヤ228Aおよび第2のワイヤ228Bを含む。示されるガイドワイヤ221の部分は、ガイドワイヤの近端部である。ガイドワイヤ221はまた、その近端部で第1のスロット224および第2のスロット(図3Aにおいて示されず、図3Bにおいてスロット264として示される)を含み、両方のスロットはガイドワイヤ221の近端部の対向する側に配置される。
【0028】
ガイドワイヤ挿入部232は一般的な円柱状の形式を有し、より大きい直径部分236およびより小さい直径部分234である2つの部分を含む。一般に、より大きい直径部分236は、ガイドワイヤ221の直径に本質的に類似した直径を有する。例えば、ガイドワイヤ221が心臓脈管系の手順において使用されるガイドワイヤである場合、より大きい直径部分236の直径は0.355ミリメートルである。一般に、より小さい直径部分234は、ガイドワイヤ221の内腔(図示せず)の直径に本質的に類似した直径を有する。上記の例において、部分234の直径は、0.18から0.25ミリメートルの間である。図2にて説明したように、ガイドワイヤ挿入部232は、2つの導通性リング240Aおよび240Bを有する。各々の導通性リングは、導通経路に連結される。導通性リング240Aは、導通経路242に連結される。導通性リング240Bは、導通経路(図3Aでは示されず、図3Bにおいて導通経路282として示される)に連結される。図3Aに示すように、より小さい直径部分234は、その上に導通経路242が位置する平面238を含む。平面238に類似した第2の平面は、平面238(図3Aでは示されず、図3Bにおいて平面278として示される)の反対側上でより小さい直径部分234に含まれる。導通性リング240Aおよび240Bはそれぞれリング206Aおよび206B(両方とも図2)に本質的に類似し、導通経路242は経路208Aおよび経路208A´´(両方とも図2)に本質的に類似している。第1のワイヤ228Aは、244Aの点で導通経路242と連結される。第2のワイヤ228Bは、244Bで導通経路(図示せず)に連結される。ワイヤは、溶接、ハンダ付け、蝋付け、または、導通性接着剤または導通性ボンドでの結合によって、導通経路に連結されることができる。第1のワイヤ228Aが導通性リング240Aと連結される導通経路242と連結されると、第1のワイヤ228Aは導通性リング240Aと連結される。図3Bに示すように、第2のワイヤ228Bは、部分的な導通性リング240Bと連結される。
【0029】
一般に、より小さい直径部分234が中空の壁のある管222の内腔に挿入されるように、より小さい直径部分234の直径は中空の壁のある管222の内径に本質的に類似している。ガイドワイヤ挿入部232がガイドワイヤ221に挿入される場合に本質的に類似した直径の表面が中空の壁のある管222およびより大きい直径部分236の間で形成されるように、より大きい直径部分236の直径は中空の壁のある管222の外径に本質的に類似している。一般に、より小さい直径部分234およびより大きい直径部分236間の長さの比率は、ガイドワイヤ挿入部232がガイドワイヤ221の内腔に挿入される場合に強い連結が達成されるようにされる。換言すれば、部分236の長さは、本質的に部分234の長さと同位にある。加えて、ガイドワイヤ221へのガイドワイヤ挿入部232の連結は、例えばプレス嵌め、ガイドワイヤ挿入部232への中空の壁のある管222の圧着、中空の壁のある管222の内壁へのより小さい直径部分234のボンド接着または接着剤での接着、より小さい直径部分234の表面の上へのクラッシュリブの成形などの技術によって強化されることができる。ガイドワイヤ挿入部232がガイドワイヤ221に連結される場合、ガイドワイヤ挿入部232は、第1のワイヤ228Aがガイドワイヤ挿入部232に連結される平面238が第1のスロット224に整列され、第2のワイヤ228Bがガイドワイヤ挿入部232に連結される他の平面(図示せず)が第2のスロットに整列されるように配置される。これは、点線の中央線230と関連して、ガイドワイヤ221およびガイドワイヤ挿入部232の一般的な位置によって示される。ガイドワイヤ挿入部232は最終的にガイドワイヤ221にボンド接着または接着剤で接着され、いずれも生物学的適合性を有する絶縁ポリマーまたは絶縁ボンドを用いて第1のスロット224および第2のスロットは満たされる。絶縁ポリマーまたはボンドはそれから硬化されて滑らかにされて、そして、ガイドワイヤ221の近位部分の直径に本質的に類似した直径を有する生物学的適合性の表面を形成する。ガイドワイヤ挿入部232が本質的に外側のシステム(図示せず)に連結される雌型連結器部分(図示せず)に連結されることができる雄型連結器部分を形成することに留意する必要がある。
【0030】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に260で示されるガイドワイヤと連結した図2のガイドワイヤ挿入部の他の斜視分解図である図3Bを参照する。図3Aが上部からのガイドワイヤ挿入部およびガイドワイヤを示す一方で、図3Bは底面からのガイドワイヤ挿入部およびガイドワイヤを示す。ガイドワイヤ261は、中空の壁のある管262および内腔(図示せず)を含む。内腔内部で、電気ワイヤ266の対が配置される。電気ワイヤ266の対は、第1のワイヤ268Aおよび第2のワイヤ268Bを含む。示されるガイドワイヤ261の部分は、ガイドワイヤの近端部である。ガイドワイヤ261はまた、その近端部で第2のスロット264および第1のスロット(図3Bにおいて示されず、図3Aにおいてスロット224として示される)を含み、その両方のスロットはガイドワイヤ261の近端部の対向側に配置されている。
【0031】
ガイドワイヤ挿入部272は一般的な円柱状の形式を有し、より大きい直径部分276およびより小さい直径部分274である2つの部分を含む。図2にて説明したように、ガイドワイヤ挿入部272は、2つの導通性の部分的なリング280Aおよび280Bを有する。各々の導通性の部分的なリングは、導通経路に連結される。導通性リング280Bは、導通経路282に連結される。導通性リング240Aは、導通経路(図3Bにおいて示されず、図3Aにおいて導通経路242として示される)に連結される。図3Bに示すように、より小さい直径部分274は、導通経路282が位置する平面278を含む。第2の平面(平面278に類似した)は、平面278(図3Bにおいて示されず、図3Aにおいて平面238として示される)に対向する側上のより小さい直径部分274に含まれる。導通性リング280Aおよび280Bはそれぞれ、リング206Aおよび206B(両方とも図2)に本質的に類似し、導通経路282は経路208Bおよび経路208B´´(両方とも図2)に本質的に類似している。第1のワイヤ268Aは、284Aの点で導通経路282に連結される。第2のワイヤ268Bは、284Bの点で導通経路(図示せず)に連結される。第1のワイヤ268Aは導通性の部分的がリング280Bに連結される導通経路282に連結され、第1のワイヤ268Aは導通性の部分的なリング280Bに連結される。図3Aに示すように、第2のワイヤ268Bは、導通性の部分的なリング280Aに連結される。
【0032】
上記したように、一般に、より小さい直径部分274が中空の壁のある管262の内腔に挿入されるように、より小さい直径部分274の直径は、中空の壁のある管262の内径に本質的に類似している。ガイドワイヤ挿入部272がガイドワイヤ261に挿入される場合に中空の壁のある管262およびより大きい直径部分276の間で本質的に類似した直径の表面が形成されるように、より大きい直径部分276の直径は、中空の壁のある管262の外径に本質的に類似している。ガイドワイヤ挿入部272がガイドワイヤ261に連結される場合、第1のワイヤ268Aがガイドワイヤ挿入部272に連結される平面278が第2のスロット264に整列され、第2のワイヤ268Bがガイドワイヤ挿入部272に連結される他の平面(図示せず)が第1のスロットに整列されるように、ガイドワイヤ挿入部272は配置される。これは、点線の中央線270と関連してガイドワイヤ261およびガイドワイヤ挿入部272の一般的な位置によって示される。
【0033】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に300で示されるガイドワイヤに連結される図3Aおよび3Bにおいて図示されるガイドワイヤ挿入部の断面図である図3Cを参照する。ガイドワイヤの近端部を表すガイドワイヤ300は、中空の壁のある管302、一対の電気ワイヤ308、2つのスロット304Aおよび304B、内腔(図示せず)およびガイドワイヤ挿入部314を含む。スロット304Aおよび304Bガイドワイヤ300の近端部の長さにおいて続く。電気ワイヤ308の対は、第1のワイヤ310Aおよび第2のワイヤ310Bを含む。ガイドワイヤ挿入部314は、導通性の部分的なリング320Aおよび320Bと導通経路322Aおよび322Bとを含み、各々の導通経路はそれぞれ単一の導通性の部分的なリングに連結される。導通性リング320Aおよび320Bはそれぞれリング206Aおよび206B(両方とも図2の)に本質的に類似し、導通経路322Aおよび322Bはそれぞれ経路208Aおよび208B(両方とも図2)に本質的に類似している。ガイドワイヤ挿入部314は図2において上記の通りに形成され、より大きい直径部分316およびより小さい直径部分318を含む。第1のワイヤ310Aは324Aの点で導通経路322Aに連結され、第2のワイヤ310Bは324Bの点で導通経路322Bに連結される。中空の壁のある管302は、電気ワイヤ308の対のような内腔の電気要素のための接地コンタクトとして役立つことに留意する必要がある。ガイドワイヤ挿入部314は中空の壁のある管302の内腔に挿入され、部分312Aおよび312Bに示すように、中空の壁のある管302の内壁にボンド接着または接着剤で接着される。スロット304Aおよび304Bは、部分306Aおよび306Bの絶縁ポリマーまたは絶縁ボンドで満たされる。絶縁ポリマーまたはボンドは、硬化され、滑らかにされる。図3Cで分かるように、中空の壁のある管302、絶縁ポリマー部分306Aおよび306Bおよびより大きい直径部分316は、本質的に同じ直径の滑らかな表面を一緒に形成する。
【0034】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に340で示される他のガイドワイヤ挿入部の断面図である図4Aを参照する。図2‐3Cにおいて記載されたように、ガイドワイヤ挿入部340は、ガイドワイヤ(図示せず)に連結される雄型連結器部分を表し、続いて外側のシステム(図示せず)に連結される雌型連結器部分(図示せず)に連結されることができる。ガイドワイヤ挿入部340は、成形されたポリマーから作成され、中心のワイヤ350周辺で形成される。中心のワイヤ350はスチール、銅、銀、金、ニッケル、または、アルミニウムのような導通性金属から形成され、100ミクロンのような、およそ数百ミクロンの直径を有することができる。成形されたポリマーは、中心のワイヤ350周辺で形成される。ガイドワイヤ挿入部340は一般的な円柱状の形状を有し、より大きい直径部分346およびより小さい直径部分342を有する。小さい直径部分342は、空間344によって境界を定められるように、図4Aにおいて示されるものよりも長さが長い可能性がある。
【0035】
本実施態様において、ガイドワイヤ挿入部340は、複数のショット工程によって2つの異なるポリマー樹脂から成形される。一方のポリマー樹脂は金属メッキ技術によりメッキ可能であるが、他方の樹脂はメッキ可能でない。一般に、両方の樹脂は絶縁材料である。図4Aに示すように、ガイドワイヤ挿入部340の2つの部分と、導通性リング352Aおよび352Bとは金属メッキ工程によりメッキ可能であるポリマー樹脂から形成され、ガイドワイヤ挿入部340の2つの部分と絶縁リング354Aおよび354Bとは金属メッキ工程によりメッキ可能でない他のポリマー樹脂から形成される。それらの寸法に関して、導通性リング352Aおよび352Bは例えば3-5ミリメートルの長さであり、絶縁リング354Aおよび354Bは例えば2-3ミリメートルの長さである。図4Aにおいて示されるパターンの2つの異なる樹脂からガイドワイヤ挿入部340が成形されるならば、電気メッキ工程がガイドワイヤ挿入部340に実行される。金属メッキ工程によりメッキ可能であるポリマー樹脂から形成されたガイドワイヤ挿入部340の部分はメッキをされる一方で、他の樹脂から形成される部分はメッキされない。この点において、導通性リング352Aおよび352Bは形成され、絶縁リング354Aおよび354Bは形成される。電気メッキ工程において使用される金属は、例えば金、銅、ニッケルなどであってもよい。本発明の一実施態様において、ガイドワイヤ挿入部340は初めに銅の層でメッキされ、それからニッケルの層でメッキされ、最終的に金の層でメッキされる。一般に、電気メッキ工程において使用される樹脂および金属は生物学的適合性を有する。導通性リング352Aおよび352Bはそれらのメッキにより導通表面になるので、導通性リング352Aおよび352Bの外側表面だけが電気信号を導通できることを意味することに留意する必要がある。この点で、たとえ中心のワイヤ350が物理的に導通性リング352Aおよび352Bに連結されるとしても、中心のワイヤ350は電気的に導通性リングに連結されない。図4Aの図示された実施態様において、中心のワイヤ350に導通性リング352Aの外側のメッキ部分を連結する接合ビーズ368Aおよび368Bによって、導通性リング352Aが電気的に中心のワイヤ350に連結される。他の一実施態様において、導通性リング352Aの外側のメッキ部分は、蝋付ビーズ、周囲のハンダのいずれか、または、導通性の接着剤によって中心のワイヤ350に連結される。
【0036】
部分348のガイドワイヤ挿入部340において、絶縁リング354Bは、その厚さがわずかに減少し、絶縁リング354Bの一方の側に平面が形成されるように研削または切断されてもよい。他の一実施態様において、絶縁リング354Bの一方の側に形成された平面は、ガイドワイヤ挿入部340を成形するのに使用された初期の型の一部である可能性がある。ガイドワイヤ挿入部362は、点線361で示すように、絶縁リング354Bの断面図を表す。ガイドワイヤ挿入部362は、中心のワイヤ366、絶縁リング364および平面365を含む。点線355で示すように、ガイドワイヤ挿入部356は、導通性リング352Aの断面図を表す。ガイドワイヤ挿入部356は、中心のワイヤ360および導通性リング358を含む。示されるように、ガイドワイヤ挿入部356は一般的な円柱状の形状を有する一方で、ガイドワイヤ挿入部362もまた一つの側面を除いて一般的な円柱状の形状を有し、絶縁リングの厚さは平面365を形成するために減少された。図4Aで示す絶縁リングの厚さの減少がガイドワイヤ挿入部340の一実施態様を表すことに留意する必要がある。他の一実施態様において、絶縁リング354Bは、絶縁リング354Aと同じ厚さを有する。
【0037】
ここで、開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、一般に380で示されるガイドワイヤに連結される図4Aのガイドワイヤ挿入部の断面図である図4Bを参照する。ガイドワイヤ380の近端部を表すガイドワイヤ382は、中空の壁のある管384、一対の電気ワイヤ388、ブラケット385として示される中空の壁のある管384のスロット、内腔386およびガイドワイヤ挿入部392を含む。ガイドワイヤ382は、ハイポチューブであってもよい。ブラケット385で示すように、スロットはガイドワイヤ382の近端部の長さにおいて続く。2つのスロットを含む図2‐3Cにおいて示される本発明の実施態様とは異なり、ガイドワイヤ380は、中空の壁のある管384の一方のみにある一つだけのスロットを含むことに留意する必要がある。電気ワイヤ388の対は、第1のワイヤ390Aおよび第2のワイヤ390Bを含む。ガイドワイヤ挿入部314は、導通性リング396Aおよび396Bと、絶縁リング394Aおよび394Bと、中心のワイヤ398とを含む。導通性リング396Aおよび396Bはそれぞれ、導通性リング352Aおよび352B(両方とも図4A)に本質的に類似し、絶縁リング394Aおよび394Bはそれぞれ、絶縁リング354Aおよび354B(両方とも図4A)に本質的に類似している。ガイドワイヤ挿入部392は図4Aにおいて上記の通りに形成され、より大きい直径部分(図示せず)およびより小さい直径部分(図示せず)を含む。中心のワイヤ398は、接合ビーズ399Aおよび399Bによって、電気的に導通性リング396Aに連結される。
【0038】
第1のワイヤ390Aは400Aの点で中心のワイヤ398に連結され、第2のワイヤ390Bは400B点で導通性リング396Bに連結される。導通性リング396Aが接合ビーズ399Aおよび399Bを経て中心のワイヤ398に連結されるので、第1のワイヤ390Aは導通性リング396Aに連結される。位置400Bは、絶縁リング394Bの厚さの減少により露出する導通性リング396Bの表面上にある。両方のワイヤは、溶接、ハンダ付け、鑞付け、または、導通性の結合剤を用いた結合によって連結される。絶縁リング394Bの厚さの減少により、ガイドワイヤ382の直径を越えて突き出ずに第2のワイヤ390Bが直接導通性リング396Bに連結されるのが可能になる。中空の壁のある管384は、例えば電気ワイヤ388の対のように内腔386の電気要素のための接地コンタクトとして役立つことができることに留意する必要がある。一般に、矢印389によって示されるガイドワイヤ382の直径は、矢印401で示すようにガイドワイヤ挿入部392のより大きい直径部分(図示せず)の直径に本質的に類似している。矢印387で示すように内腔386の直径は、矢印399で示すようにガイドワイヤ挿入部392のより小さい直径部分(図示せず)の直径に、本質的に類似している。一般に、ガイドワイヤ挿入部392のより小さい直径部分(図示せず)およびより大きい直径部分(図示せず)の長さの比率は、ガイドワイヤ挿入部392がガイドワイヤ382の内腔386に挿入される場合強い連結が達成されるようにされる。加えて、ガイドワイヤ382へのガイドワイヤ挿入部392の連結は、例えばプレス嵌め、ガイドワイヤ挿入部392上への中空の壁のある管384の圧着、中空の壁のある管384の内壁へのより小さい直径部分のボンド接着または接着剤での接着、より小さい直径部分の表面の上へのクラッシュリブの成形などの技術によって強化されることができる。ガイドワイヤ挿入部392がガイドワイヤ382に連結される場合、第2のワイヤ390Bが配置される絶縁リング394Bの平面はスロット385と整列される。ガイドワイヤ挿入部392は中空の壁のある管384の内腔386に挿入され、中空の壁のある管384の内壁とボンド接着または接着剤で接着される。スロット385は、絶縁ポリマーまたは絶縁ボンドで満たされる。絶縁ポリマーまたはボンドは、硬化され、滑らかにされる。図4Bで分かるように、ガイドワイヤ382、絶縁ポリマー402およびガイドワイヤ挿入部392は、本質的に同じ直径の滑らかな表面を一緒に形成する。一般に、中心のワイヤ350は、ガイドワイヤのガイドワイヤ挿入部392および中空の壁のある管384の連結を補強する。また中心のワイヤ350は、先に述べた通り、電気ワイヤ388の対のワイヤのうちの1つの導通経路を形成する。
【0039】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に420で示されるガイドワイヤに連結されるさらなるガイドワイヤ挿入部の断面図である図5を参照する。図2‐4Bにおいて先に述べた通り、ガイドワイヤ挿入部434は、ガイドワイヤ422に連結される雄型連結器部分を表し、続いて、外側のシステム(図示せず)に連結される雌型連結器部分(図示せず)に連結されることができる。ガイドワイヤ420の近端部を表すガイドワイヤ422は、中空の壁のある管424、一対の電気ワイヤ428、ブラケット432として示される中空の壁のある管424のスロット、内腔426、および、ガイドワイヤ挿入部434を含む。ガイドワイヤ422は、ハイポチューブであってもよい。ブラケット432により示すように、スロットはガイドワイヤ420の近端部の長さで続く。2つのスロットを含む図2‐3Cにおいて示される開示された技術の実施態様とは異なり、ガイドワイヤ420は、中空の壁のある管424の一方のみにある一つだけスロットを含むことに留意する必要がある。電気ワイヤ428の対は、第1のワイヤ430Aおよび第2のワイヤ430Bを含む。ガイドワイヤ挿入部434は、第1の導通層442、第1の絶縁層440、第2の導通層438および第2の絶縁層436を含む。
【0040】
一実施態様において、ガイドワイヤ挿入部434は、成形されたポリマーからまたはマイクロ成形されたプラスチックから形成される。第1の導通層442は、ガイドワイヤ挿入部434を金、銅、ニッケルなどの導通性材料で被覆またはメッキすることによって形成される。上記したように一実施態様において、銅の層は最初にメッキされ、次にニッケルの層、最終的に金の層が続く。第1の導通層442は、図5に示すように、第1の絶縁層440により部分的に覆われる。第2の導通層438は、図5に示すように導通性材料で第1の絶縁層440を部分的に被覆またはメッキして形成される。図5に示すように、第2の導通層438は、第2の絶縁層436によって部分的に覆われる。第1および第2の絶縁層440および436は、薄い壁のあるポリエステル(PET)熱収縮チュービング、吹き付けられたポリマー、浸漬されたポリマー、アルミナなどのセラミックコーティングのような薄い壁のある熱収縮チュービングであってもよい。他の一実施態様において、ガイドワイヤ挿入部434は、マイクロ機械加工、研削、または、延伸の工程によって、導通性金属から形成される。本実施態様において、第1実施態様でガイドワイヤ挿入部を形成する成型されたポリマー上へメッキまたは被覆された第1の導通層442はそれ自体、第1の絶縁層がその上に配置される導通性金属である。第1の導通層442のメッキの費用が節約されるので、この実施態様は費用効果的である。またこの実施態様は、ガイドワイヤ挿入部が金属から形成され、ポリマーまたはプラスチックから形成されないので、より硬くかつ強固なガイドワイヤ挿入部の形成を可能にする。
【0041】
第1のワイヤ430Aは446Aの点で第1の導通層442に連結され、第2のワイヤ430Bは446B点で第2の導通層438に連結される。中空の壁のある管424は、電気ワイヤ428の対のような内腔426の電気要素のための接地コンタクトとして役立つことができることに留意する必要がある。第1のワイヤ430Aおよび第2のワイヤ430Bがそれぞれガイドワイヤ挿入部434に連結される位置446Aおよび446Bの両方は、ブラケット432で示すようにスロットが位置するガイドワイヤ422の側にあることにもまた留意する必要がある。これは、下記のようにボンドまたは接着剤によって、ガイドワイヤ挿入部434の一方の側面が直接ガイドワイヤ422のもう一方の側面に連結されるのを可能にする。一般に、矢印452によって示されるガイドワイヤ422の直径は、矢印450で示すように、ガイドワイヤ挿入部434のより大きい直径部分(図示せず)の直径に本質的に類似している。矢印454で示すように内腔426の直径は、矢印448で示すようにガイドワイヤ挿入部434のより小さい直径部分(図示せず)の直径に本質的に類似している。一般に、ガイドワイヤ挿入部434のより小さい直径部分(図示せず)およびより大きい直径部分(図示せず)の間の長さの比率は、ガイドワイヤ挿入部434がガイドワイヤ422の内腔426に挿入される場合に強い連結が達成するようにされる。ガイドワイヤ422へのガイドワイヤ挿入部434の連結は、例えばプレス嵌め、ガイドワイヤ挿入部434への中空の壁のある管424の圧着、中空の壁のある管424の内壁へのより小さい直径部分のボンド接着または接着剤での接着、より小さい直径部分の表面の上へのクラッシュリブの成形などの技術によって強化されることができる。ガイドワイヤ挿入部434は中空の壁のある管424の内腔426に挿入され、非導通性のポリマー結合444を用いて中空の壁のある管424の内壁へボンドで接着または接着剤で接着される。スロット432は絶縁ポリマーまたは絶縁ボンドである非導通性ポリマー結合444で満たされる。絶縁ポリマーまたはボンドは硬化され、滑らかにされる。図5で分かるように、ガイドワイヤ422、絶縁ポリマー444およびガイドワイヤ挿入部434は、本質的に同じ直径の滑らかな表面を一緒に形成する。
【0042】
図1B, 3A, 3B, 3C, 4A, 4Bおよび5において記載された雄型連結器は、図1Bの場合のようにガイドワイヤと連結または一体化する。上記の図に記載される雄型連結器は、導線を有するスタイレットや、それらの末端部におけるカテーテル付きバルーンおよびステントなどの様々な形のカテーテルのような他の侵襲性の装置と連結または一体化できることに留意する必要がある。前述の他の侵襲性装置と本発明の雄型連結器との一体化または連結する際、例えば導線のようなそのような装置の電気素子は、先に述べた通り、第1のワイヤ228Aおよび第2のワイヤ228B(両方とも図3A)のように電気ワイヤに関して、雄型連結器に連結される。
【0043】
上記したように、本発明のガイドワイヤは、通常処置領域に置かれる外側のシステムに連結する。この場合、医師のような本発明のユーザは、上記したようにガイドワイヤに連結された雌型連結器に雄型連結器を挿入する。雌型連結器は雄型連結器と連結し、したがって、外側のシステムでガイドワイヤと連結する。本発明によれば、雌型連結器は使い捨ての部分と固定した部分の2つの部分に分けられ、使い捨ての部分は固定した部分に挿入される。後述するように、使い捨ての部分および固定した部分は、両者間で機械的かつ電気的に連結される。一般に、固定した部分は処置領域の外側のシステムに連結され、使い捨ての部分はガイドワイヤの雄型連結器に連結される。
【0044】
ここで、開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、一般に455で示されるガイドワイヤ雄型連結器の概略斜視図である図6Aおよび6Bを参照する。図6Aは、雄型連結器455の分解斜視図を示す。雄型連結器455は、3つの管状の部分である、部分456、部分457および部分458を含む。管状の部分456は、ブラケット461およびブラケット463によって輪郭付けられる2つの縮径部分と、その間でブラケット462により輪郭付けられる通常の部分とを含む。管状の部分457は、スリット459を含む。管状の部分458は、スリット460、ブラケット464によって輪郭付けられる縮径部分、および、ブラケット465によって輪郭付けられる通常の部分を含む。図6Aにおいて、ガイドワイヤ挿入部の部分456、457および458は、別々に図示される。
【0045】
縮径部分461の外径は、ガイドワイヤ(図示せず)の内径よりわずかに小さい。通常の部分462および465の外径は、ガイドワイヤの外径に本質的に類似している。縮径部分463および464の外径は、管状の部分457の内径よりわずかに小さい。管状の部分457の外径は、ガイドワイヤの外径に本質的に類似している。
【0046】
管状の部分456、457および458は、(例えば、Nirostaステンレススチール、ニチノールのような)導通性金属でできている。管状の部分456がガイドワイヤとも管状の部分457および458ともどちらとも電気接触を形成しないように、管状の部分456は部分的に(例えば、絶縁接着剤、絶縁ポリマー、アルミナのような)電気絶縁材料で完全に被覆された部分を有する。代替的に、管状の部分456は、絶縁材料(例えばポリマー、セラミック)でできている可能性がある。管状の部分458は、部分的に電気絶縁材料で被覆される。通常の部分465が部分的に被覆される可能性がある一方、縮径部分464は完全に電気絶縁材料で被覆される。したがって、管状の部分458は、管状の部分457および456との電気接触を形成しない。図6Aにおいて、雄型連結器455の部分456、457および458は、別々に図示される。
【0047】
図6Bは、組み立てられた雄型連結器455の概略斜視図を示す。縮径部分461は、ガイドワイヤ(図示せず)に挿入される。(図6Bにおいて示されず、図6Aの)縮径部分463は、一方の側の管状の部分457に挿入される。(図6Bにおいて示されず、図6Aの)縮径部分464は、管状の部分457の対向する側に挿入される。管状の部分457および458が導通性金属でできていて、その間で電気接触を形成しないので、管状の部分457および458は2つの導通性リングを形成する。これらの導通性リングはツイストワイヤ(図示せず)の対に連結され、スリット459および460から出る。ツイストペアは、ガイドワイヤに沿って配置されるセンサ(図示せず)に導かれて、連結される。したがって、センサは、導通性リングおよび雌型連結器(図示せず)を経た外側の装置に連結される可能性がある。
【0048】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雄型連結器480の長さと平行した面に沿って一般に480で示されるガイドワイヤの雄型連結器の概略的な断面図である図6Cを参照する。図6Cにおいて、雄型連結器480は組み立てられ、ガイドワイヤ482に挿入される。ガイドワイヤ482は、中空管を含む。雄型連結器480の長さは、ブラケット483によって輪郭付けられる。雄型連結器480は、3つの管状の部分である、管状の部分486、管状の部分490および管状の部分494を含む。
【0049】
管状の部分486は、ブラケット485および489によって輪郭付けられる2つの縮径部分、および、縮径部分484および489間でブラケット487によって輪郭付けられる通常の部分を含む。管状の部分490は、スリット495を含む。管状の部分494は、スリット497、ブラケット491によって輪郭付けられる縮径部分、および、ブラケット493によって輪郭付けられる通常の部分を含む。
【0050】
縮径部分485の外径は、ガイドワイヤ482の中空管の内径よりわずかに小さい。通常の部分493および497の外径は、ガイドワイヤ482の中空管の外径に本質的に類似している。縮径部分489および491の外径は、管状の部分490の内径よりもわずかに小さい。管状の部分490の外径は、ガイドワイヤの中空管の外径に本質的に類似している。
【0051】
管状の部分486、490および494は、(例えばNirostaステンレススチール、ニチノールなどの)導通性金属でできている。代替的に、管状の部分486は、(例えばポリマー、セラミックなどの)絶縁材料でできている可能性がある。管状の部分486の縮径部分485は、(例えば、絶縁接着剤、絶縁ポリマー、アルミナなどの)絶縁材料でできている絶縁層484で被覆される。管状の部分486の縮径部分485は、ガイドワイヤ482の中空管に挿入される。管状の部分486およびガイドワイヤ482は、絶縁層484によって、その間で電気接触を形成しない。管状の部分486の縮径部分489は、絶縁層488で被覆される。管状の部分486の縮径部分489は、管状の部分490の一つの側面に挿入される。管状の部分486および管状の部分490は、絶縁層488によって、その間で電気接触を形成しない。管状の部分494の縮径部分491は、絶縁層492で被覆される。管状の部分494の縮径部分491は、管状の部分490のもう一方の側に挿入される。管状の部分494および管状の部分490は、絶縁層492によって、その間で電気接触を形成しない。したがって、管状の部分494および管状の部分490は、2つの導通性リングを形成する。これらの導通性リングは、ワイヤ496のツイストペアに連結される。ワイヤ496のツイストペアのうちの1つはスリット495から出て、(例えば、溶接、ハンダ付け、ボンド接着または接着剤での接着)管状の部分490と連結される。他のツイストワイヤ496の対はスリット497から出て(*訳注1)、管状の部分に連結される。したがって、ガイドワイヤ482に沿って配置されるセンサは、導通性リングおよび雌型連結器(図示せず)を経て外側の装置と連結される。
【0052】
ガイドワイヤ482の中空管への管状の部分486、490および494の挿入の順番は変わる可能性があることに留意する必要がある。例えば、管状の部分494は、ガイドワイヤ482の中空管に挿入される。管状の部分486の縮径部分468は、管状の部分494の通常の部分493に挿入される。管状の部分486の縮径部分489は、管状の部分490に挿入される。本発明の他の実施態様によれば、管状の部分490および486は、管状の部分494に類似した管状の部分と取り替えられる可能性がある。したがって、管状の部分494の縮径部分491はガイドワイヤ482の中空管に挿入され、管状の部分494に類似した管状の部分の縮径は管状部分494の通常の部分493に挿入される。
【0053】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器において、一般に500で示される使い捨ての部分の断面図である図7Aおよび7Bを参照する。図7Aは、使い捨て部分500の縦の横断面である。使い捨ての部分500は、使い捨ての管状体502、導電性スプリング504A、504Bおよび504C、外被506、コレット・チャンク508およびコレット・カップ510を含む。管状体502は本質的に、内径512および外径514を有する開いた端および閉じた端を有する管の形をしている。外被506は、2つの固定用突起507Aおよび507Bをさらに含む。突起507Aおよび507Bを固定する目的は、図9Aおよび9Bとともに以下に説明される。使い捨ての管状体502の内径512は、雄型コネクタ(例えば図4Bの雄型連結器)の外径よりわずかに大きい。内径512は、およそ数百マイクロメートル(例えば355マイクロメートル)である。
【0054】
導電性スプリング504A、504Bおよび504Cは、各々のスプリングが使い捨ての管状体502の内壁と接触する部分と、使い捨ての管状体502の外壁と接触する部分とを有するように使い捨ての管状体502に連結される。コレット・チャンク508は、管状体502の開いた端で使い捨ての管状体502に連結される。外被506は使い捨ての管状体502の開いた端で使い捨ての管状体502に連結され、使い捨ての管状体の閉じた端の方へ502を延長する。固定用突起507Aおよび507Bは、使い捨ての管状体502の閉じた端の方へ延長する外被506の端部に位置する。図7Bは、一点鎖線518(図5A)での使い捨ての部分500の側方横断面である。導電性スプリング504Cの側方横断面の形状は、その例示的な実施態様を表す。導電性スプリング504Cの側方横断面は、例えばS字型、または、順に重なった2つのC字型のような他の形状を呈する可能性がある。典型的に、導電性スプリング504Aおよび504Bが導電性スプリング504Cに類似していることに留意する必要がある。
【0055】
上記したように、コレット・チャンク508は、使い捨ての管状体502に連結される。コレット・チャンク508は、雄型コネクタのそれに本質的に類似した内径を有する。例えば、直径518はおよそ数百マイクロメートル(例えば350マイクロメートル)である。コレット・チャンク508の目的は適所にガイドワイヤを固定し、ガイドワイヤの縦のおよびねじれたすべりを防ぐことである。コレット・カップ510がコレット・チャンク508にねじ込まれる場合、コレット・カップ510はコレット・チャンク508上に縦の力を出す。コレット・チャンク508は、この縦の力を求心力に変換する。
【0056】
ここで、開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器において一般に520で示される使い捨てではない部分の断面図である図8Aおよび8Bを参照する。使い捨てではない部分520は、使い捨てではない管状体522と、接触524A、524Bおよび524Cと、遮蔽管526と、ツイストペア528としてここで参照されるワイヤ528と、接地ワイヤ530と、配線外被544と、殺菌したスリーブ542とを含む。使い捨てではない管状体522は、その内側と外側の壁の間の空洞538を含む。
【0057】
接触524A、524Bおよび524Cは、使い捨てではない管状体522に連結される。遮蔽管526もまた、使い捨てではない管状体522に連結される。ツイストペア528は、接触524Aおよび524B(例えば溶接またはボンドによって)に連結される。接地ワイヤ530は、(例えば溶接またはボンドによって)接触524Cに連結される。ツイストペア528および接地ワイヤ530は、配線外被544に挿入される。大部分の配線外被544を有する使い捨てではない部分520は殺菌したスリーブ542において覆われる。殺菌したスリーブ542は、使い捨てではない管状体522(例えば、十字形の形状を呈する2つのスリットとして)の開いた端においてそこで裂かれた(図示せず)開口部を有する。
【0058】
接触524A、524Bおよび524Cの外周は、多くともおよそ数十度の内在する角度を有する弧の形状を呈する。各々の接触524A、524Bおよび524Cの内側の表面は使い捨てではない管状体522に面し、各々の接触524A、524Bおよび524Cの外側の表面は空洞538に面する。接触524A、524Bおよび524Cは、接触524A、524Bおよび524Cの内在する角度と関連して管状体522の内壁の一部を囲む。接触524A、524Bおよび524Cの縦の横断面形状は長方形である。この形状は例示的な実施態様であることに留意する必要がある。接触524A、524Bおよび524Cの縦の横断面は、S型の形状およびC型の形状のような他の形状を呈する可能性がある。一般に、接触524A、524Bおよび524Cの形状は、導電性スプリング504A、504Bおよび504C(図7A)上にスプリング力を作成するはずである。
【0059】
使い捨ての部分500のような使い捨ての部分が使い捨てではない管状体522に適合するように接触524A、524Bおよび524C、および使い捨てではない管状体522の内径は、およそ数ミリメートル(例えば、典型的に5から6ミリメートルの間)である。ツイストペア528および接地ワイヤ530は、空洞538内を通過する。遮蔽管526が空洞538において、ツイストペア528および接地ワイヤ530を電磁界干渉から遮蔽するように、遮蔽管526は使い捨てではない管状体522に連結される。遮蔽管526は、典型的に(例えばμメタルまたはニッケル鉄のような)強磁性材料でできている。図8Bは、一点鎖線540(図8A)での使い捨てではない部分520の側方横断面である。
【0060】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に560で示される雄型連結器の断面図である図9を参照する。雄型コネクタ560は、管562、2つの雄の導通性リング564Aおよび564Bおよび2つのそれぞれの絶縁層566Aおよび566Bを含む。雄の導通性リング564Aおよび564Bは、それぞれ絶縁層566Aおよび566Bを経て管562に連結される。雄型コネクタ560は、図1B、3A、3B、3C、4A、4B、5、6A、6Bおよび6Cと共に上に記載された雄型連結器のいずれであってもよいことに留意する必要がある。
【0061】
ここで、図10Aおよび10Bを参照する。図10Aは、開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、図8Aの使い捨てではない部分に挿入される図7Aの使い捨ての部分の断面図である。使い捨ての部分500は、殺菌スリーブ542の開口部を通じて使い捨てではない部分520に挿入される。使い捨ての部分500が使い捨てではない部分520に挿入される場合、外被506は、使い捨てではない部分520の本体522上を摺動する。使い捨ての部分500が完全に使い捨てではない部分520に挿入されるならば、固定用突起507Aおよび507Bは使い捨てではない管状体522の端部上を摺動して、使い捨ての部分500を使い捨てではない部分520に固定する。使い捨ての部分500が使い捨てではない部分520に固定される場合、導電性スプリング504A、504Bおよび504Cはそれぞれ、接触524A、524Bおよび524Cと電気的に接触する。
【0062】
図10Bは、開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、図8Aの使い捨てではない部分に挿入される図7Aの使い捨ての部分と、図7Aの使い捨ての部分に挿入される図9の雄型連結器との断面図である。雄型コネクタ560は、殺菌スリーブ542の開口部を通じて使い捨ての部分500に挿入される。したがって、両方の雌雄コネクタは殺菌スリーブ542でおおわれ、操作者が汚染のリスクを本質的に減少させて雌雄コネクタに触れるのが可能になる。雄型コネクタ560は、使い捨ての管状体502の開いた端に挿入される。雄型コネクタ560が使い捨ての管状体502の完全に開いた端に挿入されるならば、雄の導通性リング564Aおよび564Bは、導通性スプリング504Aおよび504Bと電気的に接触する。導電性スプリング504Cは、管562の本体と電気的に接触する。したがって、雄の導通性リング564Aおよび564Bはツイストペア528に電気的に連結され、管562は接地ワイヤ530に電気的に連結される。雄型コネクタ560が完全に使い捨ての管状体502に挿入される場合、コレット・カップ510はコレット・チャンク508にねじ込まれ、コレット・チャンク508上に縦の力を出す。コレット・チャンク508はこの縦の力を求心力に変換し、したがって雄型コネクタを適所に固定して、ガイドワイヤの縦のおよびねじれたすべりを防ぐ。
【0063】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器の使い捨ての部分および使い捨てではない部分の等積の斜視図である図11を参照する。コレット・カップ510および使い捨ての部分500の外被506と、使い捨てではない部分520の使い捨ての管状体522とが示される。
【0064】
本発明が特に上記に図と共に記載されたことに限定されないことが当業者によって認識される。むしろ、本発明の範囲は以下に続く請求項のみによって定められる。
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にガイドワイヤに関連があり、特に電子要素を含むガイドワイヤを相互接続するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ガイドワイヤは、例えば、医師が患者の体の内腔内で所望の場所にそれを進ませ、ガイドワイヤを用いて所望の場所にカテーテルを挿入することができるような、非侵襲的手術において使用される。そのようなガイドワイヤは、従来技術において周知である。あるタイプのガイドワイヤはその先端部に置かれたセンサを含む。センサは、ガイドワイヤに沿って通る一対のワイヤと接続される。ワイヤは、ガイドワイヤに連結される雄型コネクタに接続される。雄コネクタは雌型コネクタに接続される。雌型コネクタは、医療装置に接続される。
【0003】
「雄型コネクタを有するガイドワイヤ」と称されたAkerfeldtその他に対する米国特許No.6,090,052は、コアワイヤを含むガイドワイヤである。導線は、ガイドワイヤの末端部でセンサに接続される。導線は、部分的にコアワイヤを包む薄い可撓性シートの上でコアワイヤに沿って延長する。可撓性シートは、ガイドワイヤの近端部でより広い部分を有する。導線は、可撓性シートのより広い部分上に形成された導通性ストリップに接続する。導線および導通性ストリップは、一般的な「旗を有する旗竿」の形状を形成する。導通性ストリップを有する可撓性シートの広い部分は、コアワイヤの近端部周辺で包まれ、それによって、円柱状の接触を成形する。
【0004】
「雌型コネクタ」と称されたAkerfeldtに対する米国特許No.6,428,336は、シリンダの形状を有する3つの中空の接触部材を含んでいる絶縁している中空のハウジングを含むガイドワイヤの方への雌型コネクタである。ハウジングは、ガイドワイヤの雄型コネクタおよび3つの接触シートを挿入するための開口部を含む。ハウジングは、雌型コネクタにガイドワイヤの雄型コネクタを固定するための手段をさらに含む。中空の接触部材は、接触シートに配置される。インターフェース・ケーブルは、接触部材に接続される。雄型コネクタはハウジングの開口部に挿入され、固定手段によって適所に固定される。接触部材は、雄型コネクタとの電気接触を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許番号6,090,052
【特許文献2】米国特許番号6,428,336
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、新規な雌雄連結器をガイドワイヤに提供することである。
【0007】
本発明によれば、ガイドワイヤの雄型連結器が次のように提供される。ガイドワイヤは、中空の壁のある管を有する。雄型連結器は、コネクタ部分および少なくとも一つの導通性リングを含む。コネクタ部分の一部は、中空管の直径よりも小さい直径を有する。コネクタ部分は、ガイドワイヤに連結される。少なくとも一つの導通性リングは、コネクタ部分の直径がガイドワイヤの直径よりも小さいところでコネクタ部分に連結される。コネクタ部分および少なくとも一つの導通性リングの直径は、本質的にガイドワイヤの直径に等しい。
【0008】
本発明の他の態様によれば、ガイドワイヤの雌型連結器は次のように提供される。雌型連結器は、使い捨ての部分および使い捨てではない部分を含む。使い捨ての部分は、使い捨ての管状体、少なくとも一つの導電性スプリング、外被およびコレットを含む。使い捨ての管状体は、開いた端および閉じた端を有する。少なくとも一つの導電性スプリングは、各々の少なくとも一つの導電性スプリングが使い捨ての管状体の内壁と接触する部分と、使い捨ての管状体の外壁と接触する部分とを有するように使い捨ての管状体に連結される。外被は、使い捨ての管状体の開いた端でその使い捨ての管状体に連結される。外被は、使い捨ての管状体の閉じた端の方へ延長する。コレットは、使い捨ての管状体内で雄型連結器を固定するため、その使い捨ての管状体の開いた端に連結される。使い捨てではない部分は、使い捨てではない管状体と少なくとも一つの接触とを含む。少なくとも一つの接触は、少なくとも一つの接触の外周が使い捨てではない管状体の内壁の一部の外周を囲むように、使い捨てではない管状体に連結される。使い捨ての部分は、使い捨てではない部分に挿入可能である。少なくとも一つの導電性スプリングは、使い捨ての部分が完全に使い捨てではない部分に挿入される場合、少なくとも一つの接触と電気的に接触する。
【0009】
本発明のさらなる態様によれば、中空の壁のある管を有するガイドワイヤが次のように提供される。ガイドワイヤは、雄型コネクタおよび雌型コネクタを含む。雄の連結器は、コネクタ部分および少なくとも一つの導通性リングを含む。コネクタ部分の一部は、中空管の直径より小さい直径を有する。コネクタ部分は、ガイドワイヤに連結される。少なくとも一つの導通性リングは、コネクタ部分の直径がガイドワイヤの直径より小さいところでそのコネクタ部分に連結される。雌型コネクタは、使い捨ての部分および使い捨てではない部分を含む。使い捨ての部分は、使い捨ての管状体、少なくとも一つの導電性スプリング、外被およびコレットを含む。使い捨ての管状体は、開いた端および閉じた端を有する。少なくとも一つの導電性スプリングは、各々の少なくとも一つの導電性スプリングが使い捨ての管状体の内壁と接触する部分と、使い捨ての管状体の外壁と接触する部分とを有するように使い捨ての管状体に連結される。外被は、使い捨ての管状体の開いた端でその使い捨ての管状体に連結される。外被は、使い捨ての管状体の閉じた端の方へ延長する。コレットは、使い捨ての管状体内で雄の連結器を固定するためにその使い捨ての管状体の開いた端に連結される。使い捨てではない部分は、使い捨てではない管状体と少なくとも一つの接触とを含む。少なくとも一つの接触は、少なくとも一つの接触の外周が使い捨てではない管状体の内壁の一部の外周を囲むように使い捨てではない管状体に連結される。コネクタ部分および少なくとも一つの導通性リングの直径は、本質的にガイドワイヤの直径に等しい。使い捨ての部分は、使い捨てではない部分に挿入可能である。少なくとも一つの導電性スプリングは、使い捨ての部分が完全に使い捨てではない部分に挿入される場合、少なくとも一つの接触と電気的に接触する。雄型連結器は、雌型連結器の使い捨ての部分に挿入可能である。雄型連結器が雌型連結器に挿入される場合、少なくとも一つの導通性リングは、少なくとも一つの導電性スプリングのそれぞれの一つと電気的に接触する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明は図面と共にと以下の詳細な説明からより完全に理解されかつ認識される。ここで:
【図1A】開示された本発明の実施態様によって作成され効果のある、雄型連結器を含むガイドワイヤの斜視分解図である。
【図1B】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤの長さに平行した面に沿った図1Aのガイドワイヤの断面図である。
【図1C】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤの長さに垂直の面に沿った図1Bのガイドワイヤの断面図である。
【図2】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤ挿入部の正投影図である。
【図3A】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤに連結された図2のガイドワイヤ挿入部の斜視分解図である。
【図3B】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤに連結される図2のガイドワイヤ挿入部の他の斜視分解図である。
【図3C】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤに連結された図3Aおよび3Bにおいて図示されるガイドワイヤ挿入部の断面図である。
【図4A】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、他のガイドワイヤ挿入部の断面図である。
【図4B】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤに連結された図4Aのガイドワイヤ挿入部の断面図である。
【図5】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤに連結されたさらなるガイドワイヤ挿入部の断面図である。
【図6A】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、ガイドワイヤ雄型連結器の概略的な斜視分解図である。
【図6B】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、組み立てられたガイドワイヤの雄型連結器の概略的な斜視図である。
【図6C】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雄型連結器の長さに平行した面に沿ったガイドワイヤの雄型連結器の概略的な断面図である。
【図7A】および
【図7B】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器の使い捨ての部分の断面図である。
【図8A】および
【図8B】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器の使い捨てではない部分の断面図である。
【図9】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雄型連結器の断面図である。
【図10A】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、図8Aの使い捨てではない部分に挿入される図6Aの使い捨ての部分の断面図である。
【図10B】開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、図8Aの使い捨てではない部分に挿入される図7Aの使い捨ての部分、および、図7Aの使い捨ての部分に挿入される図8の雄型連結器の断面図である。
【図11】開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器の使い捨ての部分および使い捨てではない部分の等積の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、電子要素を含むガイドワイヤを外側のシステムに相互接続する新規な装置および方法を提供することによって、先行技術の不都合を克服する。外側のシステムは、ガイドワイヤの電子要素からの電気信号の受信を可能にする。本発明は、迅速かつ単純な方法で複数回、外側のシステムへのガイドワイヤの連結および分離を可能にする。本発明の装置は、ガイドワイヤと同じ直径を有し、それによって、カテーテルおよび他の類似した装置が容易にガイドワイヤに配置され、かつ、ガイドワイヤから取り除かれるのを可能にするように設計される。加えて、本発明の装置はガイドワイヤ本体のそれに類似した強度および安定度を有し、それによって本発明の装置は、ガイドワイヤ本体が耐えられる力に類似した張力、圧縮および回転力に耐えることができる。
【0012】
一例として、本発明がガイドワイヤに関してここで記載されることに留意する必要がある。しかしながら、本発明は、医学的応用で使われることができる介入または診断機能を実行するためのスタイレット、カテーテル付きバルーン、ステントまたは他の装置のような他の類似した装置で使われる可能性がある。また説明全体にわたって、用語「連結」「接続」および「取り付ける」は交換可能に使用され、用語「切り離す」「分離」および「取り外す」もまた交換可能に使用される。一般に本発明は、電子要素を含むガイドワイヤを外側のシステムに相互接続するための装置および方法に関連がある。そのような電子要素は、熱センサ、圧力センサ、磁気位置センサなどのような様々な形のセンサを含む可能性がある。一般にそのようなセンサはガイドワイヤ本体の一部に位置し、電気ワイヤを含む。そのようなワイヤは、センサによって生成された電気信号を外側のシステムに提供し、さらに外側のシステムによって生成される電気信号をセンサに提供する。外側のシステムは、電源装置、オシロスコープ、コンピュータ、医療機器などであってもよい。
【0013】
様々な用途において、ガイドワイヤは異なるタイプの本体に挿入される。例えば、医学的応用において、ガイドワイヤは血管、動脈、患者の内臓などに挿入される可能性がある。外側のシステムに連結される電子要素を有するそのようなガイドワイヤは、医師のようなユーザがガイドワイヤ上にカテーテルのような装置をすべり込ませることができるように外側のシステムから切り離される必要がある。装置がガイドワイヤを通じてすべり込むならば、ガイドワイヤは電子要素から信号を受信できるように外側のシステムと再び連結する必要がある。またそのようなガイドワイヤは通常、使用後に外側のシステムから切り離される必要があり、その後廃棄される使いきりの使い捨て装置である。特定の医学的応用において、そのようなガイドワイヤは、使用の間にきれいにされ、滅菌するために外側のシステムから切り離される必要がある。下記のように、本発明は、ガイドワイヤの電子要素が相互接続装置に連結されるシステムを提供する。相互接続装置は、物理的にガイドワイヤに連結される。相互接続装置は、電気信号を提供し、転送するために外側のシステムに連結することができる接触面を含む。本発明によれば、外側のシステムは、物理的にガイドワイヤに連結される相互接続装置を受けるための収容装置が提供される。一般に相互接続装置は相互接続と呼ぶことができ、2つの用語「相互接続装置」および「相互接続」は説明全体にわたって交換可能に使用される。説明において使用される規則として、物理的にガイドワイヤに連結される本発明の部分は、雄型連結器または雄型コネクタと呼ばれ、一方で、雄型連結器を受けるため外側のシステムを備える本発明の部分は雌型連結器または雌型コネクタと呼ばれる。換言すれば、本発明は、2つの部分である雄型連結器および雌型連結器を含む相互接続に関連がある。以下に記載するように、雄型連結器は物理的にガイドワイヤに連結され、雌型連結器は物理的に外側のシステムに連結される。雄型連結器は迅速かつ単純に雌型連結器に連結されることができ、それによって、外側のシステムにガイドワイヤの電子要素を連結する。
【0014】
ここで、開示された本発明の実施態様によって作成され効果のある、一般に100で示される雄型連結器を含むガイドワイヤの斜視分解図である図1Aを参照する。ガイドワイヤ100において、下記のように雄型連結器はガイドワイヤの一部として一体化される。ガイドワイヤ100は、近位部分102を含む。近位部分102は、外側のシステム(図示せず)に連結されるガイドワイヤ100の端部を表し、通常の部分101、境界部分104および縮径部分106を含む。ガイドワイヤ100の末端部分(図示せず)は、通常本体に挿入されるガイドワイヤ100の他端の部分を表す。中空である壁のある管で、ガイドワイヤ100は作成される。本発明の一実施態様において、その壁のある管は、厚い壁のある管である。一般に説明全体にわたって、用語「中空の壁のある管」は所定の厚さの中空の壁のある管を表すために使われ、厚いおよび薄い中空の壁のある管を含む。ガイドワイヤ100の空洞105は、空洞または内腔と呼ばれることができる。図1Bに示すように、壁のある管は内径および外径(図1Aにおいて図示せず)を含む。通常の部分101は、ガイドワイヤの大多数の長さにおけるガイドワイヤの壁のある管のサイズ、特に直径を表す。境界部分104は近位部分102を表し、そこで、壁のある管の外径は所定のサイズまで徐々に減少する。縮径部分106は近位部分102の端部を表し、そこで、壁のある管の外径は所定の減少したサイズで一定に維持される。境界部分104および縮径部分106は、例えば心棒上での両側の伸張、その部分の機械加工、その部分の研削、心なし研削工程の使用、冷熱作業工程の使用などの多数の公知技術によって形成することができる。
【0015】
本発明の他の実施態様において、境界部分104および縮径部分106は第2の壁のある管(図示せず)によって取り替えられる。この第2の壁のある管は、通常の部分101の内径に本質的に類似した外径を有し、境界部分104および縮径部分106の組み合わせた長さに本質的に類似した長さを有する。本実施態様において、第2の壁のある管は通常の部分101に挿入され、通常の部分101に溶接または結合される。本実施態様において、壁のある管および第2の壁のある管の直径はおよそ数百マイクロメートル(すなわち数ミリメートル)である可能性がある。例えば、通常の部分101の外径は0.35ミリメートルであり、0.18ミリメートルの内径を有する。第2の壁のある管の外径は0.18ミリメートルであり、0.09ミリメートルの内径を有する。
【0016】
縮径部分106において、開口部108が形成され、ガイドワイヤ100の内腔105を露出させる。第2の壁のある管を含む上記にちょうど記載された実施態様において、開口部108はその第2の壁のある管の上に形成される。開口部108は、機械加工、微小な機械加工、カット、レーザカット、放電加工機(EDM)、化学的エッチングなどの公知技術を用いて形成されることができる。開口部108は、ガイドワイヤ100において電気ワイヤ(図示せず)のような電子要素を通すのに十分大きいように形成される。上記したように、図1Aは、ガイドワイヤ100の様々な要素が切り離されるが、それらが物理的に組み立てられる一般的な順番で維持される斜視分解図を表す。分離された要素は、点線116として図1Aにおいて示されるそれぞれの中央線に沿って配置される。組み立てられた要素は、図1Bおよび1Cにおいて詳細に示される。境界部分104および縮径部分106の上に、カバー部分110は配置される。ガイドワイヤ100の様に、カバー部分110は、内径および外径(両方とも図示されず)を有する壁のある管から作成されることができる。カバー部分110はまた、収縮可能なポリマー管、被覆、重合体のセラミック、または、非導通セラミックであってもよい。カバー部分110は一般に、ポリエステル(重合体の熱収縮)、テフロン(登録商標)(重合体の被覆)、または、アルミナ(被覆)のような電気的な絶縁材料でできている。カバー部分110は、ポリマー被覆、非導通セラミック、熱収縮管、収縮可能なポリマー管などであってもよい。カバー部分110の長さは、境界部分104および縮径部分106の組み合わせた長さに本質的に類似している。カバー部分110の内径は本質的に、縮径部分106の外径のサイズと同じである。カバー部分110の外径は、通常の部分101の外径より小さい。カバー部分110は、開口部112を含む。開口部112は本質的に、開口部108とサイズにおいて類似している。カバー部分110が被覆である場合、開口部112は、開口部108に長さにおいて類似した本質的にスリットである。開口部112は、カバー部分110が境界部分104および縮径部分106周辺に配置される場合、開口部112および開口部108が整列されるように、カバー部分110に配置される。
【0017】
カバー部分110が境界部分104および縮径部分106周辺に配置されるならば、リング114Aおよび114Bはカバー部分110上に配置される。一般に、リング114Aおよび114Bは内径および外径(図示せず)を有する管である。リングの外径は本質的に、通常の部分101の外径に類似している。リングの内径は本質的に、カバー部分110の外径に類似している。一実施態様において、リング114Aおよび114Bは電導性材料から作成されることができる。他の一実施態様において、リング114Aおよび114Bは電導性材料で被覆またはメッキされる。一般に、被覆またはメッキされるリング114Aおよび114Bが作成される材料は、生物学的適合性を有する。図1Aにおいて図示された実施態様において、2つのリングはカバー部分110上に配置される。他の一実施態様において、複数のリングはカバー部分110上に配置される。一般に、ガイドワイヤ100に含まれるリングの量は、ガイドワイヤ100内部の電子要素のために必要とされる電気信号経路の数によって決定される。例えば、ガイドワイヤ100が磁気位置センサ(図示せず)および温度センサ(図示せず)を含む場合、ガイドワイヤ100は磁気位置センサのために2つおよび温度センサのための2つの合計4つの電気信号経路(すなわち4つの電気ワイヤ)を必要とする。内腔105において配置される各々の電気ワイヤのため、それぞれのリングはカバー部分110上に配置される。一実施態様において、リング114Aおよび114Bは完全に閉じて(図示せず)いる。他の一実施態様において、図1Aに示すように、リング114Aおよび114Bは開いていて、開口部115Aおよび115Bを有する。リング114Aおよび114Bは、カバー部分上でリングを摺動させることによってカバー部分110上に配置されることができる。リング114Aおよび114Bはまた、カバー部分110上で曲げることができる。リング114Aおよび114Bは、開口部112を覆わずかつ互いに接触しないようにカバー部分110上に配置される。
【0018】
図1Bおよび1Cにおいて以下に記載するように、リング114Aおよび114Bは、電気ワイヤのようなガイドワイヤ100の電子要素が連結される導通表面である。リング114Aおよび114Bはそれから、外側のシステム(図示せず)上の導通表面、特に外側のシステムに連結される雌型連結器(図示せず)に連結されることができる。この点で、リング114Aおよび114B、カバー部分110、境界部分104および縮径部分106は、本発明の雄型連結器の実施態様を表す。導通表面、リング114Aおよび114Bがガイドワイヤ100の近位の部分上に配置されるので、図1A、1Bおよび1Cにおいて示される雄型連結器はガイドワイヤ100の一体型の部分である。図2‐5の実施態様に示すように、これらの実施態様の雄型連結器はガイドワイヤの一体型の部分でなく、むしろ導通表面がその上に形成される要素であり、ガイドワイヤの近位の部分に連結される。
【0019】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に130で示されるガイドワイヤ長さに平行した面に沿った図1Aのガイドワイヤの断面図である図1Bを参照する。下記のように、ガイドワイヤ130は一体型の雄型連結器を含む。図1Bにおいて、カバー部分110(図1A)およびリング114Aおよび114B(両方とも図1A)のように図1Aの分離された部分は、ガイドワイヤ130の上のそれらのそれぞれ順番に置かれている。上記したように、ガイドワイヤ130は壁のある中空管から作成される。ガイドワイヤ130は、壁のある部分132、内腔138、一対の電気ワイヤ140、カバー部分134およびリング136Aおよび136Bを含む。電気ワイヤ140の対は、第1のワイヤ142Aおよび第2のワイヤ142Bを含む。壁のある部分132は通常の部分101(図1A)に本質的に類似し、カバー部分134はカバー部分110(図1A)に本質的に類似し、リング136Aおよび136Bはリング114Aおよび114B(両方とも図1Aの)に本質的に類似している。図1Bにおいて示されるガイドワイヤ130の部分は、ガイドワイヤの近位の部分を表す。ガイドワイヤ130の長さの大部分において、壁のある部分132は矢印152によって示される厚さを有する。図1Aにおいて言及されるように、雄型連結器部分150として図1Bにおいて示される、ガイドワイヤ130の近位部分の端部で、壁のある部分132の厚さは大きさが減少する。図1Bに示すように、矢印152で示す壁のある部分132の厚さは、矢印154で示す所定の厚さに減少する。矢印152によって表される厚さは、矢印154によって表される厚さに徐々に減少する。壁のある部分132の厚さの減少の際、内腔138の厚さは変えられず、ガイドワイヤ130の長さ全体に沿って一定のままであることに留意する必要がある。他の一実施態様において、壁のある部分132の厚さはダイで壁のある部分132を引っ張ることによって大きさが減少する。本実施態様において、矢印156によって示されるガイドワイヤ130の外径、および、矢印158によって示されるガイドワイヤ130の内径は、サイズが減少する。このように、内腔138の厚さも変えられ、ガイドワイヤ130の長さ全体に沿って一定ではない。
【0020】
ガイドワイヤ130はまた、ブラケット148によって輪郭付けられた開口部を含む。壁のある部分132に開く開口部137Aおよびカバー部分134に開く開口部137Bは、大きさが本質的に類似しかつ整列される。ブラケット148によって輪郭付けられた開口部は、第1のワイヤ142Aおよび第2のワイヤ142Bがそこで通過するように、十分に大きい。第1のワイヤ142Aはリング136Aに連結され、第2のワイヤ142Bはリング136Bに連結される。一般に、内腔138の各々のワイヤは、それぞれのリングに雄型連結器部分150において連結される。図1Aにおいて言及されるように、ガイドワイヤ130は2つのワイヤのみを含むとは限らず、複数のワイヤを含むことができる。したがって、内腔138の各々のワイヤのために、それぞれのリングがカバー部分134周辺に配置される。図1Bで分かるように、リング136Aおよび136Bは、ブラケット148によって輪郭付けられる開口部を覆わず、互いに接触しないように配置される。第1のワイヤ142Aおよび第2のワイヤ142Bは、少量の導通性の接着剤144Aおよび144Bによってそれぞれリング136Aおよび136Bに連結される。第1および第2のワイヤは、溶接、ハンダ付け、蝋付け、または、導通性のボンドまたは接着剤での結合によってリングに連結されることができる。一実施態様において、ワイヤはまずカバー部分134に配置され、そして、リング136Aおよび136Bはワイヤ上で曲げられ、それによって、ワイヤとリングとの間で強い導通経路を形成する。他の一実施態様において、図1B、および、より明らかに図1Cに示すように、リングがまず配置され、言及されたように例えば導通性の接着剤を使用して、ワイヤはリングに連結される。壁のある部分132は、例えば電気ワイヤ140の対のような内腔138の電子要素のための接地コンタクトとして役立つことに留意する必要がある。ワイヤがリングに連結されるならば、ブラケット148によって輪郭付けられた開口部と同様にリング136Aおよび136B間の空間は、絶縁ポリマー146で満たされる。内腔138の端部はまた、内腔を封止し、第1のワイヤ142Aおよび第2のワイヤ142Bをしっかりと固定するため、絶縁ポリマー146で満たされる可能性がある。絶縁ポリマー146はまた、絶縁ボンドまたは絶縁接着剤であってもよい。絶縁ポリマー146は最終的に硬化され滑らかにされて、本質的に残りのガイドワイヤ130の直径に類似した直径を有する雄型連結器部分150を形成する。
【0021】
一般に、リング136Aおよび136は、第1のワイヤ142Aおよび第2のワイヤ142Bがリングに連結されることができるようにリング114Aおよび114Bとして図1Aに示すように開いていて、それによって、大きい導通表面が連結に提供される。また、リング136Aおよび136Bが開いている場合、電気ワイヤ140の対の磁場よる誘導電流は減少する可能性がある。減少した誘導電流がリング136Aおよび136Bに連結される外側のシステム(図示せず)によって受信される信号のノイズの減少に関連があるので、ガイドワイヤ130が磁気位置決めセンサのような磁気的性質を有する電子要素を含む実施態様においてこれは有意である。図1Bに示すように、点線169は、図1Cでガイドワイヤ130の長さに対し垂直の面における横断面において示されるガイドワイヤ130の部分を示す。
【0022】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に170で示されるガイドワイヤの長さに対して垂直の面に沿った図1Bのガイドワイヤの横断面図である図1Cを参照する。ガイドワイヤ170は、雄型連結器部分の横断面において示される。ガイドワイヤ170は、壁のある管176、カバー部分174、リング172および内腔178を含む。ガイドワイヤ170はまた、開口部184を含む。示されるように、開口部184は壁のある管176、カバー部分174およびリング172の開口部上で整列される。ガイドワイヤ170のこの部分において、カバー部分174がリング172内で配置され、壁のある管176がカバー部分174内で配置されて、リング172は外部層を形成する。内腔178および開口部184は、硬化され滑らかにされる絶縁ボンド179で満たされる。図1Cにおいて、ワイヤ180は、少量の導通性接着剤182によってリング172に連結される。本実施態様において、リング172はワイヤ180上部で曲げられず、むしろ、ワイヤ180は少量の導通性接着剤182を用いてリング172の表面に連結される。
【0023】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に190で示されるガイドワイヤ挿入部の正投影図である図2を参照する。以下に図3A‐3Cに示すように、ガイドワイヤ挿入部190は、ガイドワイヤ(図示せず)に連結され、特に、電気ワイヤのようなガイドワイヤの電子要素に連結される。図2において、ガイドワイヤ挿入部190は3つの異なる正投影図において示される。ガイドワイヤ挿入部200は、従来は0°の回転として記載される、側面図からガイドワイヤ挿入部190を示す。ガイドワイヤ挿入部200´は、上面からガイドワイヤ挿入部200を見るのと同じである正の方向の90°の回転で側面からのガイドワイヤ挿入部190を示す。ガイドワイヤ挿入部200´´は、底面からガイドワイヤ挿入部200を見るのと同じである負の方向の90°の回転で側面からのガイドワイヤ挿入部190を示す。
【0024】
ガイドワイヤ挿入部200は、成形されたポリマーから作成される。ガイドワイヤ挿入部200は、図3A‐3Cでさらに詳細に示すように、より大きい直径部分202およびより小さい直径部分204を有する一般的な円柱状の形状を有する。より大きい直径部分202は矢印210として示される直径を有し、より小さい直径部分204は矢印212として示される直径を有する。ガイドワイヤ200において、より小さい直径部分204が矢印213の方向にわずかにテーパをつけられ、一方、ガイドワイヤ挿入部200´および200´´においてはより小さい直径部分はテーパをつけられない。直径210は、ガイドワイヤ挿入部200が連結されるガイドワイヤ(図示せず)の外径に本質的に類似している。直径212は、ガイドワイヤ挿入部200が連結されるガイドワイヤ(図示せず)の内径に本質的に類似している。一般に、より大きい直径部分202およびより小さい直径部分204は、およそ数十ミリメートルの長さを有する可能性がある。例えば、より大きい直径部分202およびより小さい直径部分204の両方は、10ミリメートルに達する可能性がある。
【0025】
本実施態様において、ガイドワイヤ挿入部200は、特定のタイプのレーザ・エネルギに露出する場合活性化する特別に調製された樹脂から成形される。成形された状態において、樹脂はメッキ可能でないが、一方、活性化された状態ではその樹脂はメッキ可能である。一般に、メッキは表面を覆う技術に関連し、そこで物質は表面上へ堆積する。ガイドワイヤ挿入部200において、ガイドワイヤ挿入部が形成される樹脂は、本来一般に絶縁する。ガイドワイヤ挿入部200の一般的な形状が形成されるならば、ガイドワイヤ挿入部の表面の特定の部分は、特定のタイプのレーザ・エネルギにそれらの部分を露出させることによって活性化される。その後、ガイドワイヤ挿入部200の表面全体は、銅、ニッケル、または、金のような導通性の金属によってメッキされる。本発明の一実施態様において、ガイドワイヤ挿入部200の表面全体は、銅の層によって最初にメッキをされ、それからニッケルの層でメッキされ、および最終的に金の層でメッキされる。一般に、樹脂および導通性金属表面は生物学的適合性を有する。樹脂の性質により、ガイドワイヤ挿入部200の表面の活性化された部分のみが導通性金属でメッキされ、それによって、ガイドワイヤ挿入部200の表面の特定の部分に導通性の層を形成する。一般に、この技術は、レーザ誘導構築(LDS)として従来技術に関連する。
【0026】
ガイドワイヤ挿入部200に示すように、2つの部分的なリング206Aおよび206Bは、2つの経路208Aおよび208Bと同じく活性化され、メッキされた。換言すれば、部分的なリング206Aおよび206Bおよび経路208Aおよび208Bとしてガイドワイヤ挿入部200において輪郭付けられる表面は、導通表面であり、一方、ガイドワイヤ挿入部200表面の他のすべての部分は絶縁表面である。それらの寸法に関して、例えば各々の部分的なリングは、ガイドワイヤ200(矢印213の方向における)の軸に沿って、2つのリング間で1‐3ミリメートルの間の間隔を有して、3‐5ミリメートルの間になる可能性がある。経路208Aは部分的なリング206A(図示せず)に連結され、経路208Bは部分的なリング206B(図示せず)に連結される。経路208Aおよび部分的なリング206Aは、経路208Bおよび部分的なリング206Bと接触しない。本発明の他の実施態様で、部分的なリング206Aが完全なリング(図示せず)であることに留意する必要がある。換言すれば、本実施態様において、完全なリングの導通表面は、部分的なリング206Aの位置において形成される。一般に、部分的なリングは、前述したように、ガイドワイヤ挿入部190が連結されるガイドワイヤ(図示せず)において使用される電気要素が本来は磁性を有する場合、転送される信号のノイズを減少する誘発された電流を減少するために形成される。ガイドワイヤ挿入部200´で分かるように、部分的なリング206A´は、部分的なリング206A´および経路208A´の両方が導通表面である経路208A´に連結される。ガイドワイヤ挿入部200´´において、部分的なリング206B´´は、部分的なリング206B´´および経路208B´´の両方が導通表面である経路208B´´に連結される。
【0027】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に220で示されるガイドワイヤに連結した図2のガイドワイヤ挿入部の分解斜視図である図3Aを参照する。図3Aで分かるように、ガイドワイヤ221はガイドワイヤ挿入部232に連結される。ガイドワイヤ221は、中空の壁のある管222および内腔(図示せず)を含む。内腔内部で電気ワイヤ226の対は、配置される。電気ワイヤ226の対は、第1のワイヤ228Aおよび第2のワイヤ228Bを含む。示されるガイドワイヤ221の部分は、ガイドワイヤの近端部である。ガイドワイヤ221はまた、その近端部で第1のスロット224および第2のスロット(図3Aにおいて示されず、図3Bにおいてスロット264として示される)を含み、両方のスロットはガイドワイヤ221の近端部の対向する側に配置される。
【0028】
ガイドワイヤ挿入部232は一般的な円柱状の形式を有し、より大きい直径部分236およびより小さい直径部分234である2つの部分を含む。一般に、より大きい直径部分236は、ガイドワイヤ221の直径に本質的に類似した直径を有する。例えば、ガイドワイヤ221が心臓脈管系の手順において使用されるガイドワイヤである場合、より大きい直径部分236の直径は0.355ミリメートルである。一般に、より小さい直径部分234は、ガイドワイヤ221の内腔(図示せず)の直径に本質的に類似した直径を有する。上記の例において、部分234の直径は、0.18から0.25ミリメートルの間である。図2にて説明したように、ガイドワイヤ挿入部232は、2つの導通性リング240Aおよび240Bを有する。各々の導通性リングは、導通経路に連結される。導通性リング240Aは、導通経路242に連結される。導通性リング240Bは、導通経路(図3Aでは示されず、図3Bにおいて導通経路282として示される)に連結される。図3Aに示すように、より小さい直径部分234は、その上に導通経路242が位置する平面238を含む。平面238に類似した第2の平面は、平面238(図3Aでは示されず、図3Bにおいて平面278として示される)の反対側上でより小さい直径部分234に含まれる。導通性リング240Aおよび240Bはそれぞれリング206Aおよび206B(両方とも図2)に本質的に類似し、導通経路242は経路208Aおよび経路208A´´(両方とも図2)に本質的に類似している。第1のワイヤ228Aは、244Aの点で導通経路242と連結される。第2のワイヤ228Bは、244Bで導通経路(図示せず)に連結される。ワイヤは、溶接、ハンダ付け、蝋付け、または、導通性接着剤または導通性ボンドでの結合によって、導通経路に連結されることができる。第1のワイヤ228Aが導通性リング240Aと連結される導通経路242と連結されると、第1のワイヤ228Aは導通性リング240Aと連結される。図3Bに示すように、第2のワイヤ228Bは、部分的な導通性リング240Bと連結される。
【0029】
一般に、より小さい直径部分234が中空の壁のある管222の内腔に挿入されるように、より小さい直径部分234の直径は中空の壁のある管222の内径に本質的に類似している。ガイドワイヤ挿入部232がガイドワイヤ221に挿入される場合に本質的に類似した直径の表面が中空の壁のある管222およびより大きい直径部分236の間で形成されるように、より大きい直径部分236の直径は中空の壁のある管222の外径に本質的に類似している。一般に、より小さい直径部分234およびより大きい直径部分236間の長さの比率は、ガイドワイヤ挿入部232がガイドワイヤ221の内腔に挿入される場合に強い連結が達成されるようにされる。換言すれば、部分236の長さは、本質的に部分234の長さと同位にある。加えて、ガイドワイヤ221へのガイドワイヤ挿入部232の連結は、例えばプレス嵌め、ガイドワイヤ挿入部232への中空の壁のある管222の圧着、中空の壁のある管222の内壁へのより小さい直径部分234のボンド接着または接着剤での接着、より小さい直径部分234の表面の上へのクラッシュリブの成形などの技術によって強化されることができる。ガイドワイヤ挿入部232がガイドワイヤ221に連結される場合、ガイドワイヤ挿入部232は、第1のワイヤ228Aがガイドワイヤ挿入部232に連結される平面238が第1のスロット224に整列され、第2のワイヤ228Bがガイドワイヤ挿入部232に連結される他の平面(図示せず)が第2のスロットに整列されるように配置される。これは、点線の中央線230と関連して、ガイドワイヤ221およびガイドワイヤ挿入部232の一般的な位置によって示される。ガイドワイヤ挿入部232は最終的にガイドワイヤ221にボンド接着または接着剤で接着され、いずれも生物学的適合性を有する絶縁ポリマーまたは絶縁ボンドを用いて第1のスロット224および第2のスロットは満たされる。絶縁ポリマーまたはボンドはそれから硬化されて滑らかにされて、そして、ガイドワイヤ221の近位部分の直径に本質的に類似した直径を有する生物学的適合性の表面を形成する。ガイドワイヤ挿入部232が本質的に外側のシステム(図示せず)に連結される雌型連結器部分(図示せず)に連結されることができる雄型連結器部分を形成することに留意する必要がある。
【0030】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に260で示されるガイドワイヤと連結した図2のガイドワイヤ挿入部の他の斜視分解図である図3Bを参照する。図3Aが上部からのガイドワイヤ挿入部およびガイドワイヤを示す一方で、図3Bは底面からのガイドワイヤ挿入部およびガイドワイヤを示す。ガイドワイヤ261は、中空の壁のある管262および内腔(図示せず)を含む。内腔内部で、電気ワイヤ266の対が配置される。電気ワイヤ266の対は、第1のワイヤ268Aおよび第2のワイヤ268Bを含む。示されるガイドワイヤ261の部分は、ガイドワイヤの近端部である。ガイドワイヤ261はまた、その近端部で第2のスロット264および第1のスロット(図3Bにおいて示されず、図3Aにおいてスロット224として示される)を含み、その両方のスロットはガイドワイヤ261の近端部の対向側に配置されている。
【0031】
ガイドワイヤ挿入部272は一般的な円柱状の形式を有し、より大きい直径部分276およびより小さい直径部分274である2つの部分を含む。図2にて説明したように、ガイドワイヤ挿入部272は、2つの導通性の部分的なリング280Aおよび280Bを有する。各々の導通性の部分的なリングは、導通経路に連結される。導通性リング280Bは、導通経路282に連結される。導通性リング240Aは、導通経路(図3Bにおいて示されず、図3Aにおいて導通経路242として示される)に連結される。図3Bに示すように、より小さい直径部分274は、導通経路282が位置する平面278を含む。第2の平面(平面278に類似した)は、平面278(図3Bにおいて示されず、図3Aにおいて平面238として示される)に対向する側上のより小さい直径部分274に含まれる。導通性リング280Aおよび280Bはそれぞれ、リング206Aおよび206B(両方とも図2)に本質的に類似し、導通経路282は経路208Bおよび経路208B´´(両方とも図2)に本質的に類似している。第1のワイヤ268Aは、284Aの点で導通経路282に連結される。第2のワイヤ268Bは、284Bの点で導通経路(図示せず)に連結される。第1のワイヤ268Aは導通性の部分的がリング280Bに連結される導通経路282に連結され、第1のワイヤ268Aは導通性の部分的なリング280Bに連結される。図3Aに示すように、第2のワイヤ268Bは、導通性の部分的なリング280Aに連結される。
【0032】
上記したように、一般に、より小さい直径部分274が中空の壁のある管262の内腔に挿入されるように、より小さい直径部分274の直径は、中空の壁のある管262の内径に本質的に類似している。ガイドワイヤ挿入部272がガイドワイヤ261に挿入される場合に中空の壁のある管262およびより大きい直径部分276の間で本質的に類似した直径の表面が形成されるように、より大きい直径部分276の直径は、中空の壁のある管262の外径に本質的に類似している。ガイドワイヤ挿入部272がガイドワイヤ261に連結される場合、第1のワイヤ268Aがガイドワイヤ挿入部272に連結される平面278が第2のスロット264に整列され、第2のワイヤ268Bがガイドワイヤ挿入部272に連結される他の平面(図示せず)が第1のスロットに整列されるように、ガイドワイヤ挿入部272は配置される。これは、点線の中央線270と関連してガイドワイヤ261およびガイドワイヤ挿入部272の一般的な位置によって示される。
【0033】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に300で示されるガイドワイヤに連結される図3Aおよび3Bにおいて図示されるガイドワイヤ挿入部の断面図である図3Cを参照する。ガイドワイヤの近端部を表すガイドワイヤ300は、中空の壁のある管302、一対の電気ワイヤ308、2つのスロット304Aおよび304B、内腔(図示せず)およびガイドワイヤ挿入部314を含む。スロット304Aおよび304Bガイドワイヤ300の近端部の長さにおいて続く。電気ワイヤ308の対は、第1のワイヤ310Aおよび第2のワイヤ310Bを含む。ガイドワイヤ挿入部314は、導通性の部分的なリング320Aおよび320Bと導通経路322Aおよび322Bとを含み、各々の導通経路はそれぞれ単一の導通性の部分的なリングに連結される。導通性リング320Aおよび320Bはそれぞれリング206Aおよび206B(両方とも図2の)に本質的に類似し、導通経路322Aおよび322Bはそれぞれ経路208Aおよび208B(両方とも図2)に本質的に類似している。ガイドワイヤ挿入部314は図2において上記の通りに形成され、より大きい直径部分316およびより小さい直径部分318を含む。第1のワイヤ310Aは324Aの点で導通経路322Aに連結され、第2のワイヤ310Bは324Bの点で導通経路322Bに連結される。中空の壁のある管302は、電気ワイヤ308の対のような内腔の電気要素のための接地コンタクトとして役立つことに留意する必要がある。ガイドワイヤ挿入部314は中空の壁のある管302の内腔に挿入され、部分312Aおよび312Bに示すように、中空の壁のある管302の内壁にボンド接着または接着剤で接着される。スロット304Aおよび304Bは、部分306Aおよび306Bの絶縁ポリマーまたは絶縁ボンドで満たされる。絶縁ポリマーまたはボンドは、硬化され、滑らかにされる。図3Cで分かるように、中空の壁のある管302、絶縁ポリマー部分306Aおよび306Bおよびより大きい直径部分316は、本質的に同じ直径の滑らかな表面を一緒に形成する。
【0034】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に340で示される他のガイドワイヤ挿入部の断面図である図4Aを参照する。図2‐3Cにおいて記載されたように、ガイドワイヤ挿入部340は、ガイドワイヤ(図示せず)に連結される雄型連結器部分を表し、続いて外側のシステム(図示せず)に連結される雌型連結器部分(図示せず)に連結されることができる。ガイドワイヤ挿入部340は、成形されたポリマーから作成され、中心のワイヤ350周辺で形成される。中心のワイヤ350はスチール、銅、銀、金、ニッケル、または、アルミニウムのような導通性金属から形成され、100ミクロンのような、およそ数百ミクロンの直径を有することができる。成形されたポリマーは、中心のワイヤ350周辺で形成される。ガイドワイヤ挿入部340は一般的な円柱状の形状を有し、より大きい直径部分346およびより小さい直径部分342を有する。小さい直径部分342は、空間344によって境界を定められるように、図4Aにおいて示されるものよりも長さが長い可能性がある。
【0035】
本実施態様において、ガイドワイヤ挿入部340は、複数のショット工程によって2つの異なるポリマー樹脂から成形される。一方のポリマー樹脂は金属メッキ技術によりメッキ可能であるが、他方の樹脂はメッキ可能でない。一般に、両方の樹脂は絶縁材料である。図4Aに示すように、ガイドワイヤ挿入部340の2つの部分と、導通性リング352Aおよび352Bとは金属メッキ工程によりメッキ可能であるポリマー樹脂から形成され、ガイドワイヤ挿入部340の2つの部分と絶縁リング354Aおよび354Bとは金属メッキ工程によりメッキ可能でない他のポリマー樹脂から形成される。それらの寸法に関して、導通性リング352Aおよび352Bは例えば3-5ミリメートルの長さであり、絶縁リング354Aおよび354Bは例えば2-3ミリメートルの長さである。図4Aにおいて示されるパターンの2つの異なる樹脂からガイドワイヤ挿入部340が成形されるならば、電気メッキ工程がガイドワイヤ挿入部340に実行される。金属メッキ工程によりメッキ可能であるポリマー樹脂から形成されたガイドワイヤ挿入部340の部分はメッキをされる一方で、他の樹脂から形成される部分はメッキされない。この点において、導通性リング352Aおよび352Bは形成され、絶縁リング354Aおよび354Bは形成される。電気メッキ工程において使用される金属は、例えば金、銅、ニッケルなどであってもよい。本発明の一実施態様において、ガイドワイヤ挿入部340は初めに銅の層でメッキされ、それからニッケルの層でメッキされ、最終的に金の層でメッキされる。一般に、電気メッキ工程において使用される樹脂および金属は生物学的適合性を有する。導通性リング352Aおよび352Bはそれらのメッキにより導通表面になるので、導通性リング352Aおよび352Bの外側表面だけが電気信号を導通できることを意味することに留意する必要がある。この点で、たとえ中心のワイヤ350が物理的に導通性リング352Aおよび352Bに連結されるとしても、中心のワイヤ350は電気的に導通性リングに連結されない。図4Aの図示された実施態様において、中心のワイヤ350に導通性リング352Aの外側のメッキ部分を連結する接合ビーズ368Aおよび368Bによって、導通性リング352Aが電気的に中心のワイヤ350に連結される。他の一実施態様において、導通性リング352Aの外側のメッキ部分は、蝋付ビーズ、周囲のハンダのいずれか、または、導通性の接着剤によって中心のワイヤ350に連結される。
【0036】
部分348のガイドワイヤ挿入部340において、絶縁リング354Bは、その厚さがわずかに減少し、絶縁リング354Bの一方の側に平面が形成されるように研削または切断されてもよい。他の一実施態様において、絶縁リング354Bの一方の側に形成された平面は、ガイドワイヤ挿入部340を成形するのに使用された初期の型の一部である可能性がある。ガイドワイヤ挿入部362は、点線361で示すように、絶縁リング354Bの断面図を表す。ガイドワイヤ挿入部362は、中心のワイヤ366、絶縁リング364および平面365を含む。点線355で示すように、ガイドワイヤ挿入部356は、導通性リング352Aの断面図を表す。ガイドワイヤ挿入部356は、中心のワイヤ360および導通性リング358を含む。示されるように、ガイドワイヤ挿入部356は一般的な円柱状の形状を有する一方で、ガイドワイヤ挿入部362もまた一つの側面を除いて一般的な円柱状の形状を有し、絶縁リングの厚さは平面365を形成するために減少された。図4Aで示す絶縁リングの厚さの減少がガイドワイヤ挿入部340の一実施態様を表すことに留意する必要がある。他の一実施態様において、絶縁リング354Bは、絶縁リング354Aと同じ厚さを有する。
【0037】
ここで、開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、一般に380で示されるガイドワイヤに連結される図4Aのガイドワイヤ挿入部の断面図である図4Bを参照する。ガイドワイヤ380の近端部を表すガイドワイヤ382は、中空の壁のある管384、一対の電気ワイヤ388、ブラケット385として示される中空の壁のある管384のスロット、内腔386およびガイドワイヤ挿入部392を含む。ガイドワイヤ382は、ハイポチューブであってもよい。ブラケット385で示すように、スロットはガイドワイヤ382の近端部の長さにおいて続く。2つのスロットを含む図2‐3Cにおいて示される本発明の実施態様とは異なり、ガイドワイヤ380は、中空の壁のある管384の一方のみにある一つだけのスロットを含むことに留意する必要がある。電気ワイヤ388の対は、第1のワイヤ390Aおよび第2のワイヤ390Bを含む。ガイドワイヤ挿入部314は、導通性リング396Aおよび396Bと、絶縁リング394Aおよび394Bと、中心のワイヤ398とを含む。導通性リング396Aおよび396Bはそれぞれ、導通性リング352Aおよび352B(両方とも図4A)に本質的に類似し、絶縁リング394Aおよび394Bはそれぞれ、絶縁リング354Aおよび354B(両方とも図4A)に本質的に類似している。ガイドワイヤ挿入部392は図4Aにおいて上記の通りに形成され、より大きい直径部分(図示せず)およびより小さい直径部分(図示せず)を含む。中心のワイヤ398は、接合ビーズ399Aおよび399Bによって、電気的に導通性リング396Aに連結される。
【0038】
第1のワイヤ390Aは400Aの点で中心のワイヤ398に連結され、第2のワイヤ390Bは400B点で導通性リング396Bに連結される。導通性リング396Aが接合ビーズ399Aおよび399Bを経て中心のワイヤ398に連結されるので、第1のワイヤ390Aは導通性リング396Aに連結される。位置400Bは、絶縁リング394Bの厚さの減少により露出する導通性リング396Bの表面上にある。両方のワイヤは、溶接、ハンダ付け、鑞付け、または、導通性の結合剤を用いた結合によって連結される。絶縁リング394Bの厚さの減少により、ガイドワイヤ382の直径を越えて突き出ずに第2のワイヤ390Bが直接導通性リング396Bに連結されるのが可能になる。中空の壁のある管384は、例えば電気ワイヤ388の対のように内腔386の電気要素のための接地コンタクトとして役立つことができることに留意する必要がある。一般に、矢印389によって示されるガイドワイヤ382の直径は、矢印401で示すようにガイドワイヤ挿入部392のより大きい直径部分(図示せず)の直径に本質的に類似している。矢印387で示すように内腔386の直径は、矢印399で示すようにガイドワイヤ挿入部392のより小さい直径部分(図示せず)の直径に、本質的に類似している。一般に、ガイドワイヤ挿入部392のより小さい直径部分(図示せず)およびより大きい直径部分(図示せず)の長さの比率は、ガイドワイヤ挿入部392がガイドワイヤ382の内腔386に挿入される場合強い連結が達成されるようにされる。加えて、ガイドワイヤ382へのガイドワイヤ挿入部392の連結は、例えばプレス嵌め、ガイドワイヤ挿入部392上への中空の壁のある管384の圧着、中空の壁のある管384の内壁へのより小さい直径部分のボンド接着または接着剤での接着、より小さい直径部分の表面の上へのクラッシュリブの成形などの技術によって強化されることができる。ガイドワイヤ挿入部392がガイドワイヤ382に連結される場合、第2のワイヤ390Bが配置される絶縁リング394Bの平面はスロット385と整列される。ガイドワイヤ挿入部392は中空の壁のある管384の内腔386に挿入され、中空の壁のある管384の内壁とボンド接着または接着剤で接着される。スロット385は、絶縁ポリマーまたは絶縁ボンドで満たされる。絶縁ポリマーまたはボンドは、硬化され、滑らかにされる。図4Bで分かるように、ガイドワイヤ382、絶縁ポリマー402およびガイドワイヤ挿入部392は、本質的に同じ直径の滑らかな表面を一緒に形成する。一般に、中心のワイヤ350は、ガイドワイヤのガイドワイヤ挿入部392および中空の壁のある管384の連結を補強する。また中心のワイヤ350は、先に述べた通り、電気ワイヤ388の対のワイヤのうちの1つの導通経路を形成する。
【0039】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に420で示されるガイドワイヤに連結されるさらなるガイドワイヤ挿入部の断面図である図5を参照する。図2‐4Bにおいて先に述べた通り、ガイドワイヤ挿入部434は、ガイドワイヤ422に連結される雄型連結器部分を表し、続いて、外側のシステム(図示せず)に連結される雌型連結器部分(図示せず)に連結されることができる。ガイドワイヤ420の近端部を表すガイドワイヤ422は、中空の壁のある管424、一対の電気ワイヤ428、ブラケット432として示される中空の壁のある管424のスロット、内腔426、および、ガイドワイヤ挿入部434を含む。ガイドワイヤ422は、ハイポチューブであってもよい。ブラケット432により示すように、スロットはガイドワイヤ420の近端部の長さで続く。2つのスロットを含む図2‐3Cにおいて示される開示された技術の実施態様とは異なり、ガイドワイヤ420は、中空の壁のある管424の一方のみにある一つだけスロットを含むことに留意する必要がある。電気ワイヤ428の対は、第1のワイヤ430Aおよび第2のワイヤ430Bを含む。ガイドワイヤ挿入部434は、第1の導通層442、第1の絶縁層440、第2の導通層438および第2の絶縁層436を含む。
【0040】
一実施態様において、ガイドワイヤ挿入部434は、成形されたポリマーからまたはマイクロ成形されたプラスチックから形成される。第1の導通層442は、ガイドワイヤ挿入部434を金、銅、ニッケルなどの導通性材料で被覆またはメッキすることによって形成される。上記したように一実施態様において、銅の層は最初にメッキされ、次にニッケルの層、最終的に金の層が続く。第1の導通層442は、図5に示すように、第1の絶縁層440により部分的に覆われる。第2の導通層438は、図5に示すように導通性材料で第1の絶縁層440を部分的に被覆またはメッキして形成される。図5に示すように、第2の導通層438は、第2の絶縁層436によって部分的に覆われる。第1および第2の絶縁層440および436は、薄い壁のあるポリエステル(PET)熱収縮チュービング、吹き付けられたポリマー、浸漬されたポリマー、アルミナなどのセラミックコーティングのような薄い壁のある熱収縮チュービングであってもよい。他の一実施態様において、ガイドワイヤ挿入部434は、マイクロ機械加工、研削、または、延伸の工程によって、導通性金属から形成される。本実施態様において、第1実施態様でガイドワイヤ挿入部を形成する成型されたポリマー上へメッキまたは被覆された第1の導通層442はそれ自体、第1の絶縁層がその上に配置される導通性金属である。第1の導通層442のメッキの費用が節約されるので、この実施態様は費用効果的である。またこの実施態様は、ガイドワイヤ挿入部が金属から形成され、ポリマーまたはプラスチックから形成されないので、より硬くかつ強固なガイドワイヤ挿入部の形成を可能にする。
【0041】
第1のワイヤ430Aは446Aの点で第1の導通層442に連結され、第2のワイヤ430Bは446B点で第2の導通層438に連結される。中空の壁のある管424は、電気ワイヤ428の対のような内腔426の電気要素のための接地コンタクトとして役立つことができることに留意する必要がある。第1のワイヤ430Aおよび第2のワイヤ430Bがそれぞれガイドワイヤ挿入部434に連結される位置446Aおよび446Bの両方は、ブラケット432で示すようにスロットが位置するガイドワイヤ422の側にあることにもまた留意する必要がある。これは、下記のようにボンドまたは接着剤によって、ガイドワイヤ挿入部434の一方の側面が直接ガイドワイヤ422のもう一方の側面に連結されるのを可能にする。一般に、矢印452によって示されるガイドワイヤ422の直径は、矢印450で示すように、ガイドワイヤ挿入部434のより大きい直径部分(図示せず)の直径に本質的に類似している。矢印454で示すように内腔426の直径は、矢印448で示すようにガイドワイヤ挿入部434のより小さい直径部分(図示せず)の直径に本質的に類似している。一般に、ガイドワイヤ挿入部434のより小さい直径部分(図示せず)およびより大きい直径部分(図示せず)の間の長さの比率は、ガイドワイヤ挿入部434がガイドワイヤ422の内腔426に挿入される場合に強い連結が達成するようにされる。ガイドワイヤ422へのガイドワイヤ挿入部434の連結は、例えばプレス嵌め、ガイドワイヤ挿入部434への中空の壁のある管424の圧着、中空の壁のある管424の内壁へのより小さい直径部分のボンド接着または接着剤での接着、より小さい直径部分の表面の上へのクラッシュリブの成形などの技術によって強化されることができる。ガイドワイヤ挿入部434は中空の壁のある管424の内腔426に挿入され、非導通性のポリマー結合444を用いて中空の壁のある管424の内壁へボンドで接着または接着剤で接着される。スロット432は絶縁ポリマーまたは絶縁ボンドである非導通性ポリマー結合444で満たされる。絶縁ポリマーまたはボンドは硬化され、滑らかにされる。図5で分かるように、ガイドワイヤ422、絶縁ポリマー444およびガイドワイヤ挿入部434は、本質的に同じ直径の滑らかな表面を一緒に形成する。
【0042】
図1B, 3A, 3B, 3C, 4A, 4Bおよび5において記載された雄型連結器は、図1Bの場合のようにガイドワイヤと連結または一体化する。上記の図に記載される雄型連結器は、導線を有するスタイレットや、それらの末端部におけるカテーテル付きバルーンおよびステントなどの様々な形のカテーテルのような他の侵襲性の装置と連結または一体化できることに留意する必要がある。前述の他の侵襲性装置と本発明の雄型連結器との一体化または連結する際、例えば導線のようなそのような装置の電気素子は、先に述べた通り、第1のワイヤ228Aおよび第2のワイヤ228B(両方とも図3A)のように電気ワイヤに関して、雄型連結器に連結される。
【0043】
上記したように、本発明のガイドワイヤは、通常処置領域に置かれる外側のシステムに連結する。この場合、医師のような本発明のユーザは、上記したようにガイドワイヤに連結された雌型連結器に雄型連結器を挿入する。雌型連結器は雄型連結器と連結し、したがって、外側のシステムでガイドワイヤと連結する。本発明によれば、雌型連結器は使い捨ての部分と固定した部分の2つの部分に分けられ、使い捨ての部分は固定した部分に挿入される。後述するように、使い捨ての部分および固定した部分は、両者間で機械的かつ電気的に連結される。一般に、固定した部分は処置領域の外側のシステムに連結され、使い捨ての部分はガイドワイヤの雄型連結器に連結される。
【0044】
ここで、開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、一般に455で示されるガイドワイヤ雄型連結器の概略斜視図である図6Aおよび6Bを参照する。図6Aは、雄型連結器455の分解斜視図を示す。雄型連結器455は、3つの管状の部分である、部分456、部分457および部分458を含む。管状の部分456は、ブラケット461およびブラケット463によって輪郭付けられる2つの縮径部分と、その間でブラケット462により輪郭付けられる通常の部分とを含む。管状の部分457は、スリット459を含む。管状の部分458は、スリット460、ブラケット464によって輪郭付けられる縮径部分、および、ブラケット465によって輪郭付けられる通常の部分を含む。図6Aにおいて、ガイドワイヤ挿入部の部分456、457および458は、別々に図示される。
【0045】
縮径部分461の外径は、ガイドワイヤ(図示せず)の内径よりわずかに小さい。通常の部分462および465の外径は、ガイドワイヤの外径に本質的に類似している。縮径部分463および464の外径は、管状の部分457の内径よりわずかに小さい。管状の部分457の外径は、ガイドワイヤの外径に本質的に類似している。
【0046】
管状の部分456、457および458は、(例えば、Nirostaステンレススチール、ニチノールのような)導通性金属でできている。管状の部分456がガイドワイヤとも管状の部分457および458ともどちらとも電気接触を形成しないように、管状の部分456は部分的に(例えば、絶縁接着剤、絶縁ポリマー、アルミナのような)電気絶縁材料で完全に被覆された部分を有する。代替的に、管状の部分456は、絶縁材料(例えばポリマー、セラミック)でできている可能性がある。管状の部分458は、部分的に電気絶縁材料で被覆される。通常の部分465が部分的に被覆される可能性がある一方、縮径部分464は完全に電気絶縁材料で被覆される。したがって、管状の部分458は、管状の部分457および456との電気接触を形成しない。図6Aにおいて、雄型連結器455の部分456、457および458は、別々に図示される。
【0047】
図6Bは、組み立てられた雄型連結器455の概略斜視図を示す。縮径部分461は、ガイドワイヤ(図示せず)に挿入される。(図6Bにおいて示されず、図6Aの)縮径部分463は、一方の側の管状の部分457に挿入される。(図6Bにおいて示されず、図6Aの)縮径部分464は、管状の部分457の対向する側に挿入される。管状の部分457および458が導通性金属でできていて、その間で電気接触を形成しないので、管状の部分457および458は2つの導通性リングを形成する。これらの導通性リングはツイストワイヤ(図示せず)の対に連結され、スリット459および460から出る。ツイストペアは、ガイドワイヤに沿って配置されるセンサ(図示せず)に導かれて、連結される。したがって、センサは、導通性リングおよび雌型連結器(図示せず)を経た外側の装置に連結される可能性がある。
【0048】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雄型連結器480の長さと平行した面に沿って一般に480で示されるガイドワイヤの雄型連結器の概略的な断面図である図6Cを参照する。図6Cにおいて、雄型連結器480は組み立てられ、ガイドワイヤ482に挿入される。ガイドワイヤ482は、中空管を含む。雄型連結器480の長さは、ブラケット483によって輪郭付けられる。雄型連結器480は、3つの管状の部分である、管状の部分486、管状の部分490および管状の部分494を含む。
【0049】
管状の部分486は、ブラケット485および489によって輪郭付けられる2つの縮径部分、および、縮径部分484および489間でブラケット487によって輪郭付けられる通常の部分を含む。管状の部分490は、スリット495を含む。管状の部分494は、スリット497、ブラケット491によって輪郭付けられる縮径部分、および、ブラケット493によって輪郭付けられる通常の部分を含む。
【0050】
縮径部分485の外径は、ガイドワイヤ482の中空管の内径よりわずかに小さい。通常の部分493および497の外径は、ガイドワイヤ482の中空管の外径に本質的に類似している。縮径部分489および491の外径は、管状の部分490の内径よりもわずかに小さい。管状の部分490の外径は、ガイドワイヤの中空管の外径に本質的に類似している。
【0051】
管状の部分486、490および494は、(例えばNirostaステンレススチール、ニチノールなどの)導通性金属でできている。代替的に、管状の部分486は、(例えばポリマー、セラミックなどの)絶縁材料でできている可能性がある。管状の部分486の縮径部分485は、(例えば、絶縁接着剤、絶縁ポリマー、アルミナなどの)絶縁材料でできている絶縁層484で被覆される。管状の部分486の縮径部分485は、ガイドワイヤ482の中空管に挿入される。管状の部分486およびガイドワイヤ482は、絶縁層484によって、その間で電気接触を形成しない。管状の部分486の縮径部分489は、絶縁層488で被覆される。管状の部分486の縮径部分489は、管状の部分490の一つの側面に挿入される。管状の部分486および管状の部分490は、絶縁層488によって、その間で電気接触を形成しない。管状の部分494の縮径部分491は、絶縁層492で被覆される。管状の部分494の縮径部分491は、管状の部分490のもう一方の側に挿入される。管状の部分494および管状の部分490は、絶縁層492によって、その間で電気接触を形成しない。したがって、管状の部分494および管状の部分490は、2つの導通性リングを形成する。これらの導通性リングは、ワイヤ496のツイストペアに連結される。ワイヤ496のツイストペアのうちの1つはスリット495から出て、(例えば、溶接、ハンダ付け、ボンド接着または接着剤での接着)管状の部分490と連結される。他のツイストワイヤ496の対はスリット497から出て(*訳注1)、管状の部分に連結される。したがって、ガイドワイヤ482に沿って配置されるセンサは、導通性リングおよび雌型連結器(図示せず)を経て外側の装置と連結される。
【0052】
ガイドワイヤ482の中空管への管状の部分486、490および494の挿入の順番は変わる可能性があることに留意する必要がある。例えば、管状の部分494は、ガイドワイヤ482の中空管に挿入される。管状の部分486の縮径部分468は、管状の部分494の通常の部分493に挿入される。管状の部分486の縮径部分489は、管状の部分490に挿入される。本発明の他の実施態様によれば、管状の部分490および486は、管状の部分494に類似した管状の部分と取り替えられる可能性がある。したがって、管状の部分494の縮径部分491はガイドワイヤ482の中空管に挿入され、管状の部分494に類似した管状の部分の縮径は管状部分494の通常の部分493に挿入される。
【0053】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器において、一般に500で示される使い捨ての部分の断面図である図7Aおよび7Bを参照する。図7Aは、使い捨て部分500の縦の横断面である。使い捨ての部分500は、使い捨ての管状体502、導電性スプリング504A、504Bおよび504C、外被506、コレット・チャンク508およびコレット・カップ510を含む。管状体502は本質的に、内径512および外径514を有する開いた端および閉じた端を有する管の形をしている。外被506は、2つの固定用突起507Aおよび507Bをさらに含む。突起507Aおよび507Bを固定する目的は、図9Aおよび9Bとともに以下に説明される。使い捨ての管状体502の内径512は、雄型コネクタ(例えば図4Bの雄型連結器)の外径よりわずかに大きい。内径512は、およそ数百マイクロメートル(例えば355マイクロメートル)である。
【0054】
導電性スプリング504A、504Bおよび504Cは、各々のスプリングが使い捨ての管状体502の内壁と接触する部分と、使い捨ての管状体502の外壁と接触する部分とを有するように使い捨ての管状体502に連結される。コレット・チャンク508は、管状体502の開いた端で使い捨ての管状体502に連結される。外被506は使い捨ての管状体502の開いた端で使い捨ての管状体502に連結され、使い捨ての管状体の閉じた端の方へ502を延長する。固定用突起507Aおよび507Bは、使い捨ての管状体502の閉じた端の方へ延長する外被506の端部に位置する。図7Bは、一点鎖線518(図5A)での使い捨ての部分500の側方横断面である。導電性スプリング504Cの側方横断面の形状は、その例示的な実施態様を表す。導電性スプリング504Cの側方横断面は、例えばS字型、または、順に重なった2つのC字型のような他の形状を呈する可能性がある。典型的に、導電性スプリング504Aおよび504Bが導電性スプリング504Cに類似していることに留意する必要がある。
【0055】
上記したように、コレット・チャンク508は、使い捨ての管状体502に連結される。コレット・チャンク508は、雄型コネクタのそれに本質的に類似した内径を有する。例えば、直径518はおよそ数百マイクロメートル(例えば350マイクロメートル)である。コレット・チャンク508の目的は適所にガイドワイヤを固定し、ガイドワイヤの縦のおよびねじれたすべりを防ぐことである。コレット・カップ510がコレット・チャンク508にねじ込まれる場合、コレット・カップ510はコレット・チャンク508上に縦の力を出す。コレット・チャンク508は、この縦の力を求心力に変換する。
【0056】
ここで、開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器において一般に520で示される使い捨てではない部分の断面図である図8Aおよび8Bを参照する。使い捨てではない部分520は、使い捨てではない管状体522と、接触524A、524Bおよび524Cと、遮蔽管526と、ツイストペア528としてここで参照されるワイヤ528と、接地ワイヤ530と、配線外被544と、殺菌したスリーブ542とを含む。使い捨てではない管状体522は、その内側と外側の壁の間の空洞538を含む。
【0057】
接触524A、524Bおよび524Cは、使い捨てではない管状体522に連結される。遮蔽管526もまた、使い捨てではない管状体522に連結される。ツイストペア528は、接触524Aおよび524B(例えば溶接またはボンドによって)に連結される。接地ワイヤ530は、(例えば溶接またはボンドによって)接触524Cに連結される。ツイストペア528および接地ワイヤ530は、配線外被544に挿入される。大部分の配線外被544を有する使い捨てではない部分520は殺菌したスリーブ542において覆われる。殺菌したスリーブ542は、使い捨てではない管状体522(例えば、十字形の形状を呈する2つのスリットとして)の開いた端においてそこで裂かれた(図示せず)開口部を有する。
【0058】
接触524A、524Bおよび524Cの外周は、多くともおよそ数十度の内在する角度を有する弧の形状を呈する。各々の接触524A、524Bおよび524Cの内側の表面は使い捨てではない管状体522に面し、各々の接触524A、524Bおよび524Cの外側の表面は空洞538に面する。接触524A、524Bおよび524Cは、接触524A、524Bおよび524Cの内在する角度と関連して管状体522の内壁の一部を囲む。接触524A、524Bおよび524Cの縦の横断面形状は長方形である。この形状は例示的な実施態様であることに留意する必要がある。接触524A、524Bおよび524Cの縦の横断面は、S型の形状およびC型の形状のような他の形状を呈する可能性がある。一般に、接触524A、524Bおよび524Cの形状は、導電性スプリング504A、504Bおよび504C(図7A)上にスプリング力を作成するはずである。
【0059】
使い捨ての部分500のような使い捨ての部分が使い捨てではない管状体522に適合するように接触524A、524Bおよび524C、および使い捨てではない管状体522の内径は、およそ数ミリメートル(例えば、典型的に5から6ミリメートルの間)である。ツイストペア528および接地ワイヤ530は、空洞538内を通過する。遮蔽管526が空洞538において、ツイストペア528および接地ワイヤ530を電磁界干渉から遮蔽するように、遮蔽管526は使い捨てではない管状体522に連結される。遮蔽管526は、典型的に(例えばμメタルまたはニッケル鉄のような)強磁性材料でできている。図8Bは、一点鎖線540(図8A)での使い捨てではない部分520の側方横断面である。
【0060】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、一般に560で示される雄型連結器の断面図である図9を参照する。雄型コネクタ560は、管562、2つの雄の導通性リング564Aおよび564Bおよび2つのそれぞれの絶縁層566Aおよび566Bを含む。雄の導通性リング564Aおよび564Bは、それぞれ絶縁層566Aおよび566Bを経て管562に連結される。雄型コネクタ560は、図1B、3A、3B、3C、4A、4B、5、6A、6Bおよび6Cと共に上に記載された雄型連結器のいずれであってもよいことに留意する必要がある。
【0061】
ここで、図10Aおよび10Bを参照する。図10Aは、開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、図8Aの使い捨てではない部分に挿入される図7Aの使い捨ての部分の断面図である。使い捨ての部分500は、殺菌スリーブ542の開口部を通じて使い捨てではない部分520に挿入される。使い捨ての部分500が使い捨てではない部分520に挿入される場合、外被506は、使い捨てではない部分520の本体522上を摺動する。使い捨ての部分500が完全に使い捨てではない部分520に挿入されるならば、固定用突起507Aおよび507Bは使い捨てではない管状体522の端部上を摺動して、使い捨ての部分500を使い捨てではない部分520に固定する。使い捨ての部分500が使い捨てではない部分520に固定される場合、導電性スプリング504A、504Bおよび504Cはそれぞれ、接触524A、524Bおよび524Cと電気的に接触する。
【0062】
図10Bは、開示された本発明のさらなる実施態様によって作成され効果のある、図8Aの使い捨てではない部分に挿入される図7Aの使い捨ての部分と、図7Aの使い捨ての部分に挿入される図9の雄型連結器との断面図である。雄型コネクタ560は、殺菌スリーブ542の開口部を通じて使い捨ての部分500に挿入される。したがって、両方の雌雄コネクタは殺菌スリーブ542でおおわれ、操作者が汚染のリスクを本質的に減少させて雌雄コネクタに触れるのが可能になる。雄型コネクタ560は、使い捨ての管状体502の開いた端に挿入される。雄型コネクタ560が使い捨ての管状体502の完全に開いた端に挿入されるならば、雄の導通性リング564Aおよび564Bは、導通性スプリング504Aおよび504Bと電気的に接触する。導電性スプリング504Cは、管562の本体と電気的に接触する。したがって、雄の導通性リング564Aおよび564Bはツイストペア528に電気的に連結され、管562は接地ワイヤ530に電気的に連結される。雄型コネクタ560が完全に使い捨ての管状体502に挿入される場合、コレット・カップ510はコレット・チャンク508にねじ込まれ、コレット・チャンク508上に縦の力を出す。コレット・チャンク508はこの縦の力を求心力に変換し、したがって雄型コネクタを適所に固定して、ガイドワイヤの縦のおよびねじれたすべりを防ぐ。
【0063】
ここで、開示された本発明の他の実施態様によって作成され効果のある、雌型連結器の使い捨ての部分および使い捨てではない部分の等積の斜視図である図11を参照する。コレット・カップ510および使い捨ての部分500の外被506と、使い捨てではない部分520の使い捨ての管状体522とが示される。
【0064】
本発明が特に上記に図と共に記載されたことに限定されないことが当業者によって認識される。むしろ、本発明の範囲は以下に続く請求項のみによって定められる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイドワイヤのための雄型連結器であって、前記ガイドワイヤは中空の壁のある管を有し、前記雄型連結器は:前記ガイドワイヤと連結したコネクタ部分であって、その一部が前記中空の管の直径より小さい直径を有するコネクタ部分と;前記コネクタ部分の直径が前記ガイドワイヤの直径より小さい前記コネクタ部分と連結する少なくとも一つの導通性リングと;を含み、前記コネクタ部分および前記少なくとも一つの導通性リングの直径は本質的に前記ガイドワイヤの直径と等しい、雄型連結器。
【請求項2】
前記コネクタ部分は、前記中空の管と一体的な部分であり、前記コネクタ部分は前記中空の管の近端部に位置する、請求項1記載の雄型連結器。
【請求項3】
前記少なくとも一つの導通性リング夫々の一つに連結されている前記少なくとも一つの電気ワイヤをさらに含む、請求項1記載の雄型連結器。
【請求項4】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結して、前記中空の管内部でそれに沿って位置する少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項3記載の雄型連結器。
【請求項5】
前記コネクタ部分が、少なくとも一つの電気ワイヤがそこに通されるのを可能にする第1の開口部を含む、請求項3記載の雄型連結器。
【請求項6】
前記コネクタ部分とおよびその周辺で前記少なくとも一つの導通性リングを連結する絶縁層をさらに含み、前記絶縁層は、少なくとも一つの電気ワイヤがそこに通されるのを可能にする前記第1の開口部に整列される第2の開口部を含む、請求項5記載の雄型連結器。
【請求項7】
前記第1の開口部および前記第2の開口部に通される前記少なくとも一つの電気ワイヤをさらに含み、前記少なくとも一つの導通性リング夫々の一つに連結される、請求項4記載の雄型連結器。
【請求項8】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記少なくとも一つの導通性リングの前記夫々の一つに連結される、請求項5記載の雄型連結器。
【請求項9】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記第1の開口部および前記第2の開口部に通される、請求項5記載の雄型連結器。
【請求項10】
前記第1の開口部および前記第2の開口部は絶縁材料で満たされる、請求項7記載の雄型連結器。
【請求項11】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結され、前記中空の管内部でそれに沿って位置する少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項5に記載の雄型連結器。
【請求項12】
前記少なくとも一つの導通性リングおよび前記少なくとも一つの他の導通性リングが互いに接触するように、前記コネクタ部分周辺でそれに連結する少なくとも一つの他の導通性リングをさらに含む、請求項1記載の雄型連結器。
【請求項13】
前記リングと、直径が前記ガイドワイヤの直径より小さい前記コネクタ部分上の場所との間の空間がポリマーで満たされ、これにより、本質的に前記ガイドワイヤの直径に類似した直径を有する雄型連結器を形成する、請求項8記載の雄型連結器。
【請求項14】
前記少なくとも一つの導通性リングが開いたリングである、請求項1記載の雄型連結器。
【請求項15】
前記コネクタ部分が前記中空の管から分離していて、それによって雄型連結器挿入部を形成する、請求項1記載の雄型連結器。
【請求項16】
前記コネクタ部分が、第1のシリンダ;前記第1のシリンダに挿入される第2のシリンダを含み、前記第1のシリンダの外径を増加させずに前記少なくとも一つの導通性リングが前記第1のシリンダ周辺でそれに連結される、請求項13記載の雄型連結器。
【請求項17】
前記コネクタ部分は前記少なくとも一つの導通性リング夫々の一つと連結された少なくとも一つの導通経路を含み、前記少なくとも一つの導通経路は前記第1の円柱状の部分上および前記第2の円柱形部分上に位置する、請求項14記載の雄型連結器。
【請求項18】
前記少なくとも一つの導通経路夫々の一つに連結される前記少なくとも一つの電気ワイヤをさらに含む、請求項15記載の雄型連結器。
【請求項19】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記少なくとも一つの導通経路の前記それぞれの一つに連結される、請求項16記載の雄型連結器。
【請求項20】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記中空の管に通される、請求項16記載の雄型連結器。
【請求項21】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結する、前記中空の管内部でそれに沿って位置する少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項16記載の雄型連結器。
【請求項22】
前記少なくとも一つの導通性リングおよび前記少なくとも一つの他の導通性リングが互いに接触せず、前記少なくとも一つの導通経路が前記第1のシリンダに置かれる場所で前記少なくとも一つの他の導通性リングが開いており、前記第1のシリンダと連結した、その周辺で少なくとも一つの他の導通性リングをさらに含む、請求項15に記載の雄型連結器。
【請求項23】
前記少なくとも一つの他の導通性リング夫々の一つと連結する少なくとも一つの他の導通経路をさらに含む、請求項20記載の雄型連結器。
【請求項24】
前記第1のシリンダの外側のおよび内側の直径がそれぞれ、前記中空の管の外側のおよび内側の直径に本質的に類似し、前記第2のシリンダの外径が前記中空の管の内径に本質的に類似した、請求項14記載の雄型連結器。
【請求項25】
前記雄型連結器の挿入部が、前記第2のシリンダを前記中空の管の近端部に挿入することによって前記中空の管に連結される、請求項22記載の雄型連結器。
【請求項26】
前記コネクタ部分がシリンダと;前記シリンダに挿入される中心の導線とを含み、前記少なくとも一つの導通性の部分的なリングが前記第1のシリンダの外径を増加させずに前記シリンダとその周辺で連結し、前記導通性リングはさらに前記中心のワイヤに連結される、請求項13記載の雄型連結器。
【請求項27】
前記少なくとも一つの導通性リングが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記中心の導線に連結される、請求項24記載の雄型連結器。
【請求項28】
前記少なくとも一つの電気ワイヤに連結された前記中心の導線をさらに含む、請求項24記載の雄型連結器。
【請求項29】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記中心の導線に連結される、請求項25記載の雄型連結器。
【請求項30】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記中空の管に通される、請求項26記載の雄型連結器。
【請求項31】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結し、前記中空の管内部でそれに沿って位置する、少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項28記載の雄型連結器。
【請求項32】
前記少なくとも一つの導通性リングおよび前記少なくとも一つの他の導通性リングが互いに接触するように、前記第1のシリンダとその周辺で連結する少なくとも一つの他の導通性リングをさらに含む、請求項24記載の雄型連結器。
【請求項33】
前記シリンダが縮径部分を含む、請求項24記載の雄型連結器。
【請求項34】
前記シリンダの外径が前記中空の管の外径に本質的に類似し、前記縮径部分の外径が前記中空の管の内径に本質的に類似した、請求項24記載の雄型連結器。
【請求項35】
前記雄型連結器の挿入部が、前記シリンダの縮径部分を前記中空の管の近端部に挿入することにより前記中空の管に連結される、請求項32記載の雄型連結器。
【請求項36】
前記シリンダが複数の円柱状の部分で作成され、前記円柱状の部分の一部が金属でメッキ可能であり、前記円柱状の残りの部分が金属でメッキ可能でない、請求項24に記載の雄型連結器。
【請求項37】
前記少なくとも一つの導通性リングが、前記金属でメッキ可能である部分のそれぞれ一つを金属でメッキすることによって形成される、請求項34記載の雄型連結器。
【請求項38】
前記コネクタ部分が:少なくとも一つの導通層と;前記少なくとも一つの導通層を部分的に覆う少なくとも一つの絶縁シリンダとを含み、前記少なくとも一つの導通層の一端は、前記少なくとも一つの導通性リングを形成する、請求項13記載の雄型連結器。
【請求項39】
前記少なくとも一つの導通層夫々の一つと連結された前記少なくとも一つの電気ワイヤをさらに含む、請求項36記載の雄型連結器。
【請求項40】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記少なくとも一つの導通層夫々の一つに連結される、請求項37記載の雄型連結器。
【請求項41】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記中空の管に通される、請求項37記載の雄型連結器。
【請求項42】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結する前記中空の管内部でそれに沿って位置する、少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項39記載の雄型連結器。
【請求項43】
前記少なくとも一つの絶縁シリンダが前記絶縁シリンダの端部で縮経部分を含み、前記縮経部分は、前記導通性リングが形成される対向した端に位置する、請求項36記載の雄型連結器。
【請求項44】
前記少なくとも一つの絶縁シリンダの外径が前記中空の管の外径に本質的に類似し、前記縮径部分の外径が前記中空の管の内径に本質的に類似している、請求項41記載の雄型連結器。
【請求項45】
前記雄型連結器挿入部が、前記中空の管の近端部に、前記シリンダの前記縮経部分を挿入することによって前記中空の管に連結される、請求項43記載の雄型連結器。
【請求項46】
少なくとも一つの他の導通層および少なくとも一つの他の絶縁シリンダをさらに含み、前記少なくとも一つの他の絶縁シリンダが部分的に前記少なくとも一つの他の導通層を覆い、前記少なくとも一つの導通層が前記少なくとも一つの他の絶縁シリンダを部分的に覆い、前記少なくとも一つの他の導通層の一端が、前記少なくとも一つの導通性リングと同じ側面で配置される前記少なくとも一つの他の導通性リングを形成する、請求項36記載の雄型連結器。
【請求項47】
前記コネクタ部分が:その一方の側面の第1の縮経部分と、その反対側の第2の縮径部分と、前記第1および前記第2の縮径部分間の通常部分とを含み、少なくとも前記第1および前記第2の縮径部分が電気的に絶縁された第1の管状の部分、および、その一方の側面でスリットを含む少なくとも第2の管状の部分;を含み、前記第1の管状の部分の前記第1の縮径部分が前記中空の管に挿入され、前記第1の管状部分の前記第2の縮径部分が前記第2の管状部分の一方の側面に挿入され、それによって、前記第2の管状の部分が導通性リングを形成する、請求項13記載の雄型連結器。
【請求項48】
前記少なくとも第2の管状部分のそれぞれ一つに連結された前記少なくとも一つの電気ワイヤをさらに含む、請求項46記載の雄型連結器。
【請求項49】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記少なくとも第2の管状部分のそれぞれ一つに連結される、請求項47記載の雄型連結器。
【請求項50】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記中空の管に通される、請求項47記載の雄型連結器。
【請求項51】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結される、前記中空の管内部でそれに沿って位置する少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項50記載の雄型連結器。
【請求項52】
前記第1および第2の縮径部分の外径が前記中空の管の内径より、わずかに小さく、前記通常の部分および少なくとも前記第2の管状部分の外径が前記中空の管の外径に本質的に類似している、請求項46記載の雄型連結器。
【請求項53】
前記雄型連結器挿入部が、前記中空の管の近端部に前記第1の管状部分の前記第2の縮径部分を挿入することによって前記中空の管に連結される、請求項46記載の雄型連結器。
【請求項54】
縮径部分および通常の部分を含む少なくとも管状の他の部分をさらに含み、少なくとも前記縮径部分が電気的に絶縁され、前記縮径部分は前記第2の管状部分の対向する側に挿入されて、それによって、前記少なくとも別の管状の部分は別の導通性リングを形成する、請求項46記載の雄型連結器。
【請求項55】
前記他の管状部分の少なくとも前記縮径部分が、前記他の管状部分の少なくとも前記縮径部分を電気絶縁材料で被覆することによって電気的に絶縁される、請求項53記載の雄型連結器。
【請求項56】
前記第1の管状部分の少なくとも前記第1および前記第2の縮径部分が、少なくとも前記縮径部分を電気絶縁材料で被覆することによって電気的に絶縁される、請求項46記載の雄型連結器。
【請求項57】
前記第1の管状の部分が絶縁材料でできている請求項46記載の雄型連結器。
【請求項58】
前記コネクタ部分が、縮径部分と通常の部分とを含む第1の管状の部分を含み、少なくとも前記縮径部分が電気的に絶縁され、前記縮径部分が前記中空の管に挿入され、それによって、前記少なくとも他の管状の部分は導通性リングを形成する、請求項13記載の雄型連結器。
【請求項59】
その一方の側面での第1の縮経部分、その対向する側面での第2の縮径部分、および、前記第1および前記第2の縮径部分間の通常部分を含む第2の管状の部分であって、少なくとも前記第1および前記第2の縮径部分が電気的に絶縁された第2の管状の部分と;その一方の側面でスリットを含む第3の管状の部分と;を含み、
前記第2の管状の部分の前記第1の縮径部分が前記第1の管状部分の通常部分に挿入され、前記第2の管状の部分の前記第2の縮径部分が前記第3の管状の部分の一方の側面に挿入され、それによって、前記第3の管状の部分が別の導通性リングを形成する、請求項57記載の雄型連結器。
【請求項60】
縮径部分および通常の部分を含み、少なくとも前記縮径部分が電気的に絶縁され、前記縮径部分が前記第1の管状部分の前記通常部分に挿入され、それによって第2の管状の部分が他の導通性リングを形成する第2の管状の部分をさらに含む、請求項57記載の雄型連結器。
【請求項61】
開いた端および閉じた端を有する使い捨ての管状体;
前記少なくとも一つの導電性スプリングの各々が、前記使い捨ての管状体の内壁と接触した部分と前記使い捨ての管状体の外壁と接触した部分とを有するように、前記使い捨ての管状体と連結する少なくとも一つの導電性スプリング;
前記使い捨ての管状体の前記開いた端で前記使い捨ての管状体と連結し、前記使い捨ての管状体の前記閉じた端の方へ延長する外被;
前記使い捨ての管状体内で雄型連結器を固定するために前記使い捨ての管状体の前記開いた端に連結されるコレット;を含む使い捨ての部分と、
使い捨てではない管状体;および、前記少なくとも一つの接触の外周が前記使い捨てではない管状体の内壁の一部の外周を囲むように、前記使い捨てではない管状体に連結される少なくとも一つの接触を含む使い捨てではない部分と:を含み、
前記使い捨ての部分は前記使い捨てではない部分に挿入可能であり、
前記使い捨ての部分が完全に前記使い捨てではない部分に挿入される場合、前記少なくとも一つの導電性スプリングは前記少なくとも一つの接触と電気的に接触する、ガイドワイヤのための雌型連結器。
【請求項62】
前記外被が前記使い捨ての管状体の前記閉じた端部方向へ前記外被の端部で位置する少なくとも一つの係止突起を含み、前記少なくとも一つの係止突起が前記使い捨てではない管状体の端部で摺動し、それによって、前記使い捨ての管状体を前記使い捨てではない管状体に固定する、請求項60記載の雌型連結器。
【請求項63】
少なくとも一つの電気ワイヤが前記少なくとも一つの接触のそれぞれの一つに連結される、請求項60記載の雌型連結器。
【請求項64】
前記使い捨ての管状体が空洞を含み、前記少なくとも一つの接触が前記空洞に位置し、前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記空洞内を通過する、請求項62記載の雌型連結器。
【請求項65】
前記使い捨てではない部分は前記少なくとも一つの電気ワイヤを電磁界干渉から遮蔽するために前記空洞内に位置する遮蔽管を含む、請求項63記載の雌型連結器。
【請求項66】
前記使い捨てではない部分は殺菌スリーブを掛けられ、前記殺菌スリーブは前記使い捨てではない管状体の前記開いた端で開口部を含む、請求項60記載の雌型連結器。
【請求項67】
前記コレットがコレット・チャンクおよびコレット・カップを含み、前記コレット・カップは前記コレット・チャンク上へネジ込むことができる、請求項60記載の雌型連結器。
【請求項68】
中空の壁のある管を有するガイドワイヤであって、
前記ガイドワイヤと連結するコネクタ部分であって、前記コネクタ部分の一部が前記中空の管の直径より小さい直径を有するコネクタ部分と;前記コネクタ部分の直径が前記ガイドワイヤの直径より小さいところの前記コネクタ部分にその周りで連結される少なくとも一つの導通性リングと;を含む雄型連結器:、および、
開いた端および閉じた端を有する使い捨ての管状体と;各々の前記少なくとも一つの導電性スプリングが、前記使い捨ての管状体の内壁と接触する部分と、前記使い捨ての管状体の外壁と接触する部分とを有するように前記使い捨ての管状体と連結する少なくとも一つの導電性スプリングと;前記使い捨ての管状体の前記開いた端の前記使い捨ての管状体と連結し、前記使い捨ての管状体の前記閉じた端の方へ延長する外被と;前記使い捨ての管状体内で雄型連結器を固定するため、前記使い捨ての管状体の前記開いた端と連結するコレットとを含む使い捨ての部分と:
使い捨てではない管状体と;前記少なくとも一つの接触の外周が前記使い捨てではない管状体の内壁の一部の外周を囲むように、前記使い捨てではない管状体に連結される少なくとも一つの接触と;を含む使い捨てではない部分と:を含む雌型連結器:を含むガイドワイヤにおいて、
コネクタ部分および前記少なくとも一つの導電性リングの前記直径は本質的に前記ガイドワイヤの直径に等しく、
前記使い捨ての部分は前記使い捨ての管状体および前記外被間の前記使い捨ての部分に挿入可能であり、
前記使い捨ての部分が完全に前記使い捨てではない部分に挿入される場合、前記少なくとも一つの導電性スプリングは前記少なくとも一つの接触と電気的に接触し、
前記雄型連結器は前記雌型連結器の前記使い捨ての部分に挿入可能であり、
前記雄型連結器が前記雌型連結器に挿入される場合、前記少なくとも一つの導電性リングは前記少なくとも一つの導電性スプリング夫々の一つと電気的に接触する、ガイドワイヤ。
【請求項1】
ガイドワイヤのための雄型連結器であって、前記ガイドワイヤは中空の壁のある管を有し、前記雄型連結器は:前記ガイドワイヤと連結したコネクタ部分であって、その一部が前記中空の管の直径より小さい直径を有するコネクタ部分と;前記コネクタ部分の直径が前記ガイドワイヤの直径より小さい前記コネクタ部分と連結する少なくとも一つの導通性リングと;を含み、前記コネクタ部分および前記少なくとも一つの導通性リングの直径は本質的に前記ガイドワイヤの直径と等しい、雄型連結器。
【請求項2】
前記コネクタ部分は、前記中空の管と一体的な部分であり、前記コネクタ部分は前記中空の管の近端部に位置する、請求項1記載の雄型連結器。
【請求項3】
前記少なくとも一つの導通性リング夫々の一つに連結されている前記少なくとも一つの電気ワイヤをさらに含む、請求項1記載の雄型連結器。
【請求項4】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結して、前記中空の管内部でそれに沿って位置する少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項3記載の雄型連結器。
【請求項5】
前記コネクタ部分が、少なくとも一つの電気ワイヤがそこに通されるのを可能にする第1の開口部を含む、請求項3記載の雄型連結器。
【請求項6】
前記コネクタ部分とおよびその周辺で前記少なくとも一つの導通性リングを連結する絶縁層をさらに含み、前記絶縁層は、少なくとも一つの電気ワイヤがそこに通されるのを可能にする前記第1の開口部に整列される第2の開口部を含む、請求項5記載の雄型連結器。
【請求項7】
前記第1の開口部および前記第2の開口部に通される前記少なくとも一つの電気ワイヤをさらに含み、前記少なくとも一つの導通性リング夫々の一つに連結される、請求項4記載の雄型連結器。
【請求項8】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記少なくとも一つの導通性リングの前記夫々の一つに連結される、請求項5記載の雄型連結器。
【請求項9】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記第1の開口部および前記第2の開口部に通される、請求項5記載の雄型連結器。
【請求項10】
前記第1の開口部および前記第2の開口部は絶縁材料で満たされる、請求項7記載の雄型連結器。
【請求項11】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結され、前記中空の管内部でそれに沿って位置する少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項5に記載の雄型連結器。
【請求項12】
前記少なくとも一つの導通性リングおよび前記少なくとも一つの他の導通性リングが互いに接触するように、前記コネクタ部分周辺でそれに連結する少なくとも一つの他の導通性リングをさらに含む、請求項1記載の雄型連結器。
【請求項13】
前記リングと、直径が前記ガイドワイヤの直径より小さい前記コネクタ部分上の場所との間の空間がポリマーで満たされ、これにより、本質的に前記ガイドワイヤの直径に類似した直径を有する雄型連結器を形成する、請求項8記載の雄型連結器。
【請求項14】
前記少なくとも一つの導通性リングが開いたリングである、請求項1記載の雄型連結器。
【請求項15】
前記コネクタ部分が前記中空の管から分離していて、それによって雄型連結器挿入部を形成する、請求項1記載の雄型連結器。
【請求項16】
前記コネクタ部分が、第1のシリンダ;前記第1のシリンダに挿入される第2のシリンダを含み、前記第1のシリンダの外径を増加させずに前記少なくとも一つの導通性リングが前記第1のシリンダ周辺でそれに連結される、請求項13記載の雄型連結器。
【請求項17】
前記コネクタ部分は前記少なくとも一つの導通性リング夫々の一つと連結された少なくとも一つの導通経路を含み、前記少なくとも一つの導通経路は前記第1の円柱状の部分上および前記第2の円柱形部分上に位置する、請求項14記載の雄型連結器。
【請求項18】
前記少なくとも一つの導通経路夫々の一つに連結される前記少なくとも一つの電気ワイヤをさらに含む、請求項15記載の雄型連結器。
【請求項19】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記少なくとも一つの導通経路の前記それぞれの一つに連結される、請求項16記載の雄型連結器。
【請求項20】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記中空の管に通される、請求項16記載の雄型連結器。
【請求項21】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結する、前記中空の管内部でそれに沿って位置する少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項16記載の雄型連結器。
【請求項22】
前記少なくとも一つの導通性リングおよび前記少なくとも一つの他の導通性リングが互いに接触せず、前記少なくとも一つの導通経路が前記第1のシリンダに置かれる場所で前記少なくとも一つの他の導通性リングが開いており、前記第1のシリンダと連結した、その周辺で少なくとも一つの他の導通性リングをさらに含む、請求項15に記載の雄型連結器。
【請求項23】
前記少なくとも一つの他の導通性リング夫々の一つと連結する少なくとも一つの他の導通経路をさらに含む、請求項20記載の雄型連結器。
【請求項24】
前記第1のシリンダの外側のおよび内側の直径がそれぞれ、前記中空の管の外側のおよび内側の直径に本質的に類似し、前記第2のシリンダの外径が前記中空の管の内径に本質的に類似した、請求項14記載の雄型連結器。
【請求項25】
前記雄型連結器の挿入部が、前記第2のシリンダを前記中空の管の近端部に挿入することによって前記中空の管に連結される、請求項22記載の雄型連結器。
【請求項26】
前記コネクタ部分がシリンダと;前記シリンダに挿入される中心の導線とを含み、前記少なくとも一つの導通性の部分的なリングが前記第1のシリンダの外径を増加させずに前記シリンダとその周辺で連結し、前記導通性リングはさらに前記中心のワイヤに連結される、請求項13記載の雄型連結器。
【請求項27】
前記少なくとも一つの導通性リングが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記中心の導線に連結される、請求項24記載の雄型連結器。
【請求項28】
前記少なくとも一つの電気ワイヤに連結された前記中心の導線をさらに含む、請求項24記載の雄型連結器。
【請求項29】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記中心の導線に連結される、請求項25記載の雄型連結器。
【請求項30】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記中空の管に通される、請求項26記載の雄型連結器。
【請求項31】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結し、前記中空の管内部でそれに沿って位置する、少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項28記載の雄型連結器。
【請求項32】
前記少なくとも一つの導通性リングおよび前記少なくとも一つの他の導通性リングが互いに接触するように、前記第1のシリンダとその周辺で連結する少なくとも一つの他の導通性リングをさらに含む、請求項24記載の雄型連結器。
【請求項33】
前記シリンダが縮径部分を含む、請求項24記載の雄型連結器。
【請求項34】
前記シリンダの外径が前記中空の管の外径に本質的に類似し、前記縮径部分の外径が前記中空の管の内径に本質的に類似した、請求項24記載の雄型連結器。
【請求項35】
前記雄型連結器の挿入部が、前記シリンダの縮径部分を前記中空の管の近端部に挿入することにより前記中空の管に連結される、請求項32記載の雄型連結器。
【請求項36】
前記シリンダが複数の円柱状の部分で作成され、前記円柱状の部分の一部が金属でメッキ可能であり、前記円柱状の残りの部分が金属でメッキ可能でない、請求項24に記載の雄型連結器。
【請求項37】
前記少なくとも一つの導通性リングが、前記金属でメッキ可能である部分のそれぞれ一つを金属でメッキすることによって形成される、請求項34記載の雄型連結器。
【請求項38】
前記コネクタ部分が:少なくとも一つの導通層と;前記少なくとも一つの導通層を部分的に覆う少なくとも一つの絶縁シリンダとを含み、前記少なくとも一つの導通層の一端は、前記少なくとも一つの導通性リングを形成する、請求項13記載の雄型連結器。
【請求項39】
前記少なくとも一つの導通層夫々の一つと連結された前記少なくとも一つの電気ワイヤをさらに含む、請求項36記載の雄型連結器。
【請求項40】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記少なくとも一つの導通層夫々の一つに連結される、請求項37記載の雄型連結器。
【請求項41】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記中空の管に通される、請求項37記載の雄型連結器。
【請求項42】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結する前記中空の管内部でそれに沿って位置する、少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項39記載の雄型連結器。
【請求項43】
前記少なくとも一つの絶縁シリンダが前記絶縁シリンダの端部で縮経部分を含み、前記縮経部分は、前記導通性リングが形成される対向した端に位置する、請求項36記載の雄型連結器。
【請求項44】
前記少なくとも一つの絶縁シリンダの外径が前記中空の管の外径に本質的に類似し、前記縮径部分の外径が前記中空の管の内径に本質的に類似している、請求項41記載の雄型連結器。
【請求項45】
前記雄型連結器挿入部が、前記中空の管の近端部に、前記シリンダの前記縮経部分を挿入することによって前記中空の管に連結される、請求項43記載の雄型連結器。
【請求項46】
少なくとも一つの他の導通層および少なくとも一つの他の絶縁シリンダをさらに含み、前記少なくとも一つの他の絶縁シリンダが部分的に前記少なくとも一つの他の導通層を覆い、前記少なくとも一つの導通層が前記少なくとも一つの他の絶縁シリンダを部分的に覆い、前記少なくとも一つの他の導通層の一端が、前記少なくとも一つの導通性リングと同じ側面で配置される前記少なくとも一つの他の導通性リングを形成する、請求項36記載の雄型連結器。
【請求項47】
前記コネクタ部分が:その一方の側面の第1の縮経部分と、その反対側の第2の縮径部分と、前記第1および前記第2の縮径部分間の通常部分とを含み、少なくとも前記第1および前記第2の縮径部分が電気的に絶縁された第1の管状の部分、および、その一方の側面でスリットを含む少なくとも第2の管状の部分;を含み、前記第1の管状の部分の前記第1の縮径部分が前記中空の管に挿入され、前記第1の管状部分の前記第2の縮径部分が前記第2の管状部分の一方の側面に挿入され、それによって、前記第2の管状の部分が導通性リングを形成する、請求項13記載の雄型連結器。
【請求項48】
前記少なくとも第2の管状部分のそれぞれ一つに連結された前記少なくとも一つの電気ワイヤをさらに含む、請求項46記載の雄型連結器。
【請求項49】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが、溶接;ハンダ付け;蝋付け;ボンドでの接着;および導通性接着剤での接着のいずれか1つにより、前記少なくとも第2の管状部分のそれぞれ一つに連結される、請求項47記載の雄型連結器。
【請求項50】
前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記中空の管に通される、請求項47記載の雄型連結器。
【請求項51】
前記少なくとも一つの電気ワイヤと連結される、前記中空の管内部でそれに沿って位置する少なくとも一つの電気要素をさらに含む、請求項50記載の雄型連結器。
【請求項52】
前記第1および第2の縮径部分の外径が前記中空の管の内径より、わずかに小さく、前記通常の部分および少なくとも前記第2の管状部分の外径が前記中空の管の外径に本質的に類似している、請求項46記載の雄型連結器。
【請求項53】
前記雄型連結器挿入部が、前記中空の管の近端部に前記第1の管状部分の前記第2の縮径部分を挿入することによって前記中空の管に連結される、請求項46記載の雄型連結器。
【請求項54】
縮径部分および通常の部分を含む少なくとも管状の他の部分をさらに含み、少なくとも前記縮径部分が電気的に絶縁され、前記縮径部分は前記第2の管状部分の対向する側に挿入されて、それによって、前記少なくとも別の管状の部分は別の導通性リングを形成する、請求項46記載の雄型連結器。
【請求項55】
前記他の管状部分の少なくとも前記縮径部分が、前記他の管状部分の少なくとも前記縮径部分を電気絶縁材料で被覆することによって電気的に絶縁される、請求項53記載の雄型連結器。
【請求項56】
前記第1の管状部分の少なくとも前記第1および前記第2の縮径部分が、少なくとも前記縮径部分を電気絶縁材料で被覆することによって電気的に絶縁される、請求項46記載の雄型連結器。
【請求項57】
前記第1の管状の部分が絶縁材料でできている請求項46記載の雄型連結器。
【請求項58】
前記コネクタ部分が、縮径部分と通常の部分とを含む第1の管状の部分を含み、少なくとも前記縮径部分が電気的に絶縁され、前記縮径部分が前記中空の管に挿入され、それによって、前記少なくとも他の管状の部分は導通性リングを形成する、請求項13記載の雄型連結器。
【請求項59】
その一方の側面での第1の縮経部分、その対向する側面での第2の縮径部分、および、前記第1および前記第2の縮径部分間の通常部分を含む第2の管状の部分であって、少なくとも前記第1および前記第2の縮径部分が電気的に絶縁された第2の管状の部分と;その一方の側面でスリットを含む第3の管状の部分と;を含み、
前記第2の管状の部分の前記第1の縮径部分が前記第1の管状部分の通常部分に挿入され、前記第2の管状の部分の前記第2の縮径部分が前記第3の管状の部分の一方の側面に挿入され、それによって、前記第3の管状の部分が別の導通性リングを形成する、請求項57記載の雄型連結器。
【請求項60】
縮径部分および通常の部分を含み、少なくとも前記縮径部分が電気的に絶縁され、前記縮径部分が前記第1の管状部分の前記通常部分に挿入され、それによって第2の管状の部分が他の導通性リングを形成する第2の管状の部分をさらに含む、請求項57記載の雄型連結器。
【請求項61】
開いた端および閉じた端を有する使い捨ての管状体;
前記少なくとも一つの導電性スプリングの各々が、前記使い捨ての管状体の内壁と接触した部分と前記使い捨ての管状体の外壁と接触した部分とを有するように、前記使い捨ての管状体と連結する少なくとも一つの導電性スプリング;
前記使い捨ての管状体の前記開いた端で前記使い捨ての管状体と連結し、前記使い捨ての管状体の前記閉じた端の方へ延長する外被;
前記使い捨ての管状体内で雄型連結器を固定するために前記使い捨ての管状体の前記開いた端に連結されるコレット;を含む使い捨ての部分と、
使い捨てではない管状体;および、前記少なくとも一つの接触の外周が前記使い捨てではない管状体の内壁の一部の外周を囲むように、前記使い捨てではない管状体に連結される少なくとも一つの接触を含む使い捨てではない部分と:を含み、
前記使い捨ての部分は前記使い捨てではない部分に挿入可能であり、
前記使い捨ての部分が完全に前記使い捨てではない部分に挿入される場合、前記少なくとも一つの導電性スプリングは前記少なくとも一つの接触と電気的に接触する、ガイドワイヤのための雌型連結器。
【請求項62】
前記外被が前記使い捨ての管状体の前記閉じた端部方向へ前記外被の端部で位置する少なくとも一つの係止突起を含み、前記少なくとも一つの係止突起が前記使い捨てではない管状体の端部で摺動し、それによって、前記使い捨ての管状体を前記使い捨てではない管状体に固定する、請求項60記載の雌型連結器。
【請求項63】
少なくとも一つの電気ワイヤが前記少なくとも一つの接触のそれぞれの一つに連結される、請求項60記載の雌型連結器。
【請求項64】
前記使い捨ての管状体が空洞を含み、前記少なくとも一つの接触が前記空洞に位置し、前記少なくとも一つの電気ワイヤが前記空洞内を通過する、請求項62記載の雌型連結器。
【請求項65】
前記使い捨てではない部分は前記少なくとも一つの電気ワイヤを電磁界干渉から遮蔽するために前記空洞内に位置する遮蔽管を含む、請求項63記載の雌型連結器。
【請求項66】
前記使い捨てではない部分は殺菌スリーブを掛けられ、前記殺菌スリーブは前記使い捨てではない管状体の前記開いた端で開口部を含む、請求項60記載の雌型連結器。
【請求項67】
前記コレットがコレット・チャンクおよびコレット・カップを含み、前記コレット・カップは前記コレット・チャンク上へネジ込むことができる、請求項60記載の雌型連結器。
【請求項68】
中空の壁のある管を有するガイドワイヤであって、
前記ガイドワイヤと連結するコネクタ部分であって、前記コネクタ部分の一部が前記中空の管の直径より小さい直径を有するコネクタ部分と;前記コネクタ部分の直径が前記ガイドワイヤの直径より小さいところの前記コネクタ部分にその周りで連結される少なくとも一つの導通性リングと;を含む雄型連結器:、および、
開いた端および閉じた端を有する使い捨ての管状体と;各々の前記少なくとも一つの導電性スプリングが、前記使い捨ての管状体の内壁と接触する部分と、前記使い捨ての管状体の外壁と接触する部分とを有するように前記使い捨ての管状体と連結する少なくとも一つの導電性スプリングと;前記使い捨ての管状体の前記開いた端の前記使い捨ての管状体と連結し、前記使い捨ての管状体の前記閉じた端の方へ延長する外被と;前記使い捨ての管状体内で雄型連結器を固定するため、前記使い捨ての管状体の前記開いた端と連結するコレットとを含む使い捨ての部分と:
使い捨てではない管状体と;前記少なくとも一つの接触の外周が前記使い捨てではない管状体の内壁の一部の外周を囲むように、前記使い捨てではない管状体に連結される少なくとも一つの接触と;を含む使い捨てではない部分と:を含む雌型連結器:を含むガイドワイヤにおいて、
コネクタ部分および前記少なくとも一つの導電性リングの前記直径は本質的に前記ガイドワイヤの直径に等しく、
前記使い捨ての部分は前記使い捨ての管状体および前記外被間の前記使い捨ての部分に挿入可能であり、
前記使い捨ての部分が完全に前記使い捨てではない部分に挿入される場合、前記少なくとも一つの導電性スプリングは前記少なくとも一つの接触と電気的に接触し、
前記雄型連結器は前記雌型連結器の前記使い捨ての部分に挿入可能であり、
前記雄型連結器が前記雌型連結器に挿入される場合、前記少なくとも一つの導電性リングは前記少なくとも一つの導電性スプリング夫々の一つと電気的に接触する、ガイドワイヤ。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【公開番号】特開2009−172384(P2009−172384A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−13550(P2009−13550)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【出願人】(501448314)メディガイド リミテッド (13)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−13550(P2009−13550)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【出願人】(501448314)メディガイド リミテッド (13)
【Fターム(参考)】
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