説明

ガスサウナ装置

【課題】故障の発生を招き難いガウスサウナ装置を提供すること。
【解決手段】燃料ガスをバーナ10にて燃焼させる燃焼装置11と、サウナ室1に隣接する機械室2に設けられ燃焼装置11に燃焼用空気を供給すると共に燃焼装置11の燃焼ガスを排出する通風設備12とを備え、燃焼装置11は、バーナ10に着火する点火装置31と、バーナ10の火炎を検知する火炎検知器32とを備え、1つのバーナ10に対して点火装置31及び火炎検知器32の少なくとも一方が2つ以上設けられることによって燃焼装置11を複数系統構成する一方、燃焼装置11の運転は定期的に切り換えられ、通風設備12は、機械室2内から燃焼用空気を吸引しバーナ10へと導くと共に燃焼ガスを機械室2の外部へと排出する誘引送風機20と、機械室2に外気を供給する給気送風機21とを備え、誘引送風機20及び給気送風機21は、燃焼装置11の運転停止に関係なく連続運転される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスを燃料とするガスサウナ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ガスを熱源とするガスサウナ装置が広く普及し、殆どの大規模浴場設備に設置されている。
【0003】
ガスサウナ装置が故障した場合、サウナ特有の構造から修理作業を行い難いという問題がある。これは、ガスサウナ装置が設置される機械室の出入口がサウナ室内に設けられている場合が多く、ガスサウナ装置が故障した際に作業員が機械室に立ち入り難いためである。特に、女性用サウナ室の場合には、営業中に修理作業を行うことが困難となる。ガスサウナ装置が故障した際に、修理できない場合には、浴室設備業者は多大な損害を被ることになる。
【0004】
ガスサウナ装置の故障は、バーナの不着火によって燃焼装置が停止する場合が最も多い。
【0005】
そこで、本出願人は、燃焼装置の一部が故障した場合でも、燃焼を中断させることなく、燃焼停止による影響を回避することができる燃焼装置を発明し、出願を行っている(特許文献1)。
【0006】
特許文献1には、燃料手段、着火手段、及び火炎検知手段の少なくとも一部を、個別に作動可能な少なくとも2系列の要素群として構成し、その要素群を輪番的に切り換え作動させる燃焼装置が開示されている。
【特許文献1】WO2005/080876
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1は広く知られている一般の燃焼装置を対象になされたもので、一般の燃焼装置では、殆どが押込送風方式であり、着火前に押込通風機によってプレパージを行い、燃焼の停止と同時に送風機も停止する。
【0008】
したがって、特許文献1の燃焼装置においては、燃焼装置を切り換える際、一方の系列の燃焼装置の停止と同時に送風機も停止させる。そして、他方の系列の燃焼装置の着火前に再度送風機を起動させ、未燃ガスを除去するプレパージを行い、その後、他方の系列の着火が行われる。このように、燃焼装置の停止と同時に送風機が停止する。
【0009】
一般の燃焼装置では、殆どが押込送風方式であるが、極めて稀に誘引送風方式を用いなければならない場合がある。特に、ガスサウナ装置における燃焼装置では、燃焼室内の圧力を負圧とし燃焼ガスの漏れを防止するために、誘引送風機が用いられる。
【0010】
燃焼装置の停止と同時に誘引送風機が停止する燃焼装置をガスサウナ装置に適用した場合には、以下のような問題点がある。
(1)水冷壁を有するボイラと異なり、ガスサウナ装置では燃焼室の壁が400℃〜500℃にもなるため、点火装置や火炎検知器が燃焼室からの熱で損傷又は変形してしまうおそれがある。
(2)誘引通風機の余熱と燃焼室内に残留する高温の燃焼ガスによって誘引送風機が故障するおそれがある。
【0011】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、故障の発生を招き難いガウスサウナ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、燃料ガスを燃焼させ、燃焼ガスが通過する放熱管の放熱によってサウナ室を加熱するガスサウナ装置であって、燃料ガスをバーナにて燃焼させる燃焼装置と、前記サウナ室に隣接する機械室に設けられ、前記燃焼装置に燃焼用空気を供給すると共に前記燃焼装置の燃焼ガスを排出する通風設備と、を備え、前記燃焼装置は、前記バーナに着火する点火装置と、前記バーナの火炎を検知する火炎検知器と、前記燃焼装置の動作を制御する制御手段と、を備え、1つの前記バーナに対して前記点火装置及び前記火炎検知器の少なくとも一方が2つ以上設けられることによって燃焼装置を複数系統構成する一方、当該燃焼装置の運転は前記制御手段によって定期的に切り換えられ、前記通風設備は、前記機械室内から燃焼用空気を吸引し前記バーナへと導くと共に、燃焼ガスを前記機械室の外部へと排出する誘引送風機と、前記機械室に外気を供給する給気送風機と、を備え、前記誘引送風機及び前記給気送風機は、前記燃焼装置の運転停止に関係なく連続運転されることを特徴とするガスサウナ装置。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、燃焼装置は複数の系統から構成され、かつ系統の運転は定期的に切り換えられるため、燃焼装置に故障が発生し難い。また、誘引送風機及び給気送風機は、燃焼装置の運転停止に関係なく連続運転されるため、燃焼室内の温度が低下し、各機器の故障を防止することができる。したがって、故障の発生を招き難いガスサウナ装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るガスサウナ装置100について説明する。図1はサウナ室及び機械室の平面図であり、図2はガスサウナ装置100を示す模式図である。
【0015】
まず、図1を参照して、ガスサウナ装置100が設置されるサウナ室1について説明する。
【0016】
サウナ室1は、平面視で長方形に形成され、出入口1aが設けられる。ガスサウナ装置100の各種機器が設置される機械室2は、出入口2aがサウナ室1内に設けられ、サウナ室1を通じて出入りする構造となっている。これは、機械室2の出入口2aをサウナ室1の外部に設ける場合には、機械室2に通じる専用の通路を設ける必要があり、設置スペースが大きくなってしまうためである。
【0017】
機械室2は、サウナ室1内とを隔てる正面壁3a及び側壁3b,3cと、屋外とを隔てる背面壁3dとによって囲まれる。このように、サウナ室1と機械室2は、正面壁3a及び側壁3b,3cを隔てて隣接して配置される。なお、機械室2の出入口2aは、正面壁3aに設けられる。
【0018】
サウナ室1には、機械室2の側壁3bを隔ててガスサウナヒータ4が設置される。ガスサウナヒータ4が設置されたスペースは、防護柵5によって区画される。
【0019】
サウナ室1には、ガスサウナヒータ4側を最下段とする多段ベンチ6a〜6eが設置されると共に、機械室2の側壁3cの側方にも2名程度が座れるベンチ6fが設置される。
【0020】
なお、ガスサウナヒータ4には、遠赤外線をサウナ室1内に放射してサウナ室1を加熱するガス遠赤外線サウナヒータと、サウナ室1を高温の空気対流によって加熱する空気対流式ガスサウナヒータとがあるが、本実施の形態では、ガス遠赤外線サウナヒータを用いた場合について説明する。
【0021】
次に、図2を参照して、ガスサウナ装置100について説明する。
【0022】
ガスサウナ装置100は、サウナ室1に設置されサウナ室1を加熱するガスサウナヒータ4と、燃料ガスをバーナ10にて燃焼させる燃焼装置11と、機械室2に設けられ燃焼装置11に燃焼用空気を供給すると共に燃焼装置11の燃焼ガスを排出する通風設備12とを備える。
【0023】
ガスサウナヒータ4は、ガスを燃料としてサウナ室1を加熱するヒータであり、バーナ10での燃焼による火炎が伸びる燃焼筒15と、U字状に蛇行して形成され燃焼ガスが通過する放射管16とからなる。火炎及び燃焼ガスによって燃焼筒15及び放射管16が高温となり、燃焼筒15及び放射管16から放射される遠赤外線によってサウナ室1が加熱される。放熱管16は、複数の管を互いに差し込んで連結することによって構成される。
【0024】
バーナ10には、ガス電磁弁17が開弁することによって燃料配管18を通じて燃料ガスが供給され、後述する点火装置31(図3参照)によって着火される。また、バーナ10には、送風箱19を通じて燃焼用空気が供給される。
【0025】
通風設備12は、機械室2内から燃焼用空気を吸引しバーナ10へと導くと共に燃焼ガスを機械室2の外部へと排出する誘引送風機20と、機械室2に外気を供給する給気送風機21とを備える。
【0026】
誘引送風機20は、機械室2に設けられた室外機22内に、ガス電磁弁17と共に収容される。
【0027】
誘引送風機20は、吸引ダクト23を介して放射管16に接続される。吸引ダクト23は、機械室2の側壁3bに設けられた貫通孔29を挿通して放射管16に接続される。
【0028】
誘引送風機20は、送風箱19に形成された吸気口19aから燃焼用空気を吸引してバーナ10へと導く。また、バーナ10による燃焼によって発生した燃焼ガスを、放射管16及び吸引ダクト23を通じて吸引し、排気ダクト24へと排出する。排気ダクト24は、機械室2の外部へと延設され、大気に開放される。したがって、誘引送風機20によって排出された燃焼ガスは、排気ダクト24を通じて屋外に放出される。
【0029】
送風箱19には、燃焼筒15及び放射管16内の圧力が大気圧よりも小さいことを確認するための風圧スイッチ25が設けられる。このように、燃焼筒15及び放射管16の圧力は誘引送風機20によって常に負圧に設定され、人体に有害な燃焼ガスが放熱管16の連結部からサウナ室1に漏れ出さないように風圧スイッチ25によって監視されている。
【0030】
一般的な燃焼装置においては、燃焼用空気をバーナへと供給する送風機として、燃焼用空気を押し込むことによって強制的に供給する押込通風機が用いられる。これは、押込通風機は、温度の低い燃焼用空気を供給するものであるため、送風量が少なくてすむと共に、羽やモータが小型で安価であるという理由による。ここで、サウナは、高温の部屋に裸で無防備な人が多数在室するという危険性の高い場所に設置されるものであり、近年、換気装置の不備によってガス器具による人身事故が発生していることからも、高い安全性が要求される。そこで、ガスサウナ装置100では、燃焼筒15及び放射管16の圧力を負圧とし燃焼ガスの漏れを防止するために、押込通風機ではなく誘引送風機20が用いられ、燃焼用空気は、誘引送風機20によって吸引されバーナ10へと供給される。つまり、安全性を考慮して誘引通風機20が用いられる。
【0031】
給気送風機21は、機械室2と屋外とを隔てる機械室2の背面壁3dに設けられ、機械室2内に外気を供給する。給気送風機21によって機械室2内へと供給された空気は、誘引送風機20によって吸引され、送風箱19の吸気口19aからバーナ10へ燃焼用空気として導かれる。そして、バーナ10での燃焼後、燃焼ガスとして屋外へと放出される。
【0032】
このように、誘引送風機20及び給気送風機21は、バーナに燃焼用空気を供給し燃焼によって発生した燃焼ガスを排出する機能と共に、連動して動作することによって機械室2内の空気を換気する機能も有する。
【0033】
誘引送風機20及び給気送風機21は、機械室2内の圧力が大気圧よりも大きくなるように連動して運転される。機械室2内の圧力を常に大気圧よりも大きく保つことによって、サウナ室1内の高温で汚れた空気が貫通孔29を通じて機械室2に進入することを防止することができる。したがって、機械室2内の温度上昇が防止され、機械室2内に設置される機器類等の故障が防止される。
【0034】
つまり、給気送風機21は、誘引送風機20が運転している場合であっても、機械室2内の圧力を大気圧よりも大きく保つことが可能な風量と風圧を有する。
【0035】
なお、背面壁3dに換気口28を設けるようにしてもよい。換気口28を設けることによって、給気送風機21によって機械室2内に圧送された空気のうちバーナ10へ供給されなかった空気は、機械室2内の高い圧力によって換気口28を通じて屋外へと排気される。
【0036】
機械室2内には、ガスサウナ装置100の動作を制御する制御盤26が設置される。また、サウナ室1内には、サウナ室1内の温度を検知する温度検知器としての温度センサ27が設けられる。
【0037】
制御盤26は、温度センサ27によって検知された結果を基に、燃焼装置11の動作を制御する。具体的には、温度センサ27によって検知されたサウナ室1内の室温が予め定められた設定温度よりも小さい場合には燃焼装置11を運転し、サウナ室1内の室温が設定温度よりも大きい場合には燃焼装置11を停止するように制御する。
【0038】
次に、図3を参照して、燃焼装置11について詳しく説明する。図3は燃焼装置11の平面図である。なお、本実施の形態におけるバーナ10は、先混合式のガスバーナである。
【0039】
燃焼装置11は、バーナ10に着火する点火装置31(31A,31B)と、バーナ10の火炎を検知する火炎検知器としてのフレームロッド32(32A,32B)とを備える。
【0040】
点火装置31は、高電圧を発生させるための高電圧トランス33と、高電圧トランス33にて発生した高電圧によって火花を出す点火ロッド34とを備える。
【0041】
燃料配管18を通じてバーナ10に供給された燃料ガスは、バーナ10先端のノズル36からコーン状に形成された燃焼内筒37内に流入し、高電圧トランス33にて発生する高電圧によって点火ロッド34とノズル36との間で放電により着火する。そして、燃焼内筒37に形成された複数の空気流入穴37aから燃焼内筒37に流入する燃焼用空気と混合して燃焼を開始する。
【0042】
図3において、燃焼内筒37内に2点鎖線にて示した線は、バーナ10から伸びる火炎であり、火炎からは分子や原子から遊離しマイナスに帯電した電子が発生する。
【0043】
マイナスに帯電した電子群に電圧をかけると電流が流れるため、この電流値を火炎に略平行に設けられるフレームロッド32によって測定する。測定した電流値が基準値以上である場合には、燃焼していると判断される。このように、フレームロッド32の検知結果を基に、バーナ10にて燃焼が行われているか否かが判断される。この判断は制御盤26にて行われる。
【0044】
本実施の形態では、燃焼装置11には、2つの点火装置31A,31Bと、2つのフレームロッド32A,32Bとが設けられる。点火装置31Aとフレームロッド32Aとによって燃焼装置11Aが構成され、点火装置31Bとフレームロッド32Bとによって燃焼装置11Bが構成される。このように、燃焼装置11は、1つのバーナ10を燃焼させる系統を複数有する。
【0045】
燃焼装置11Aと燃焼装置11Bの運転は、制御盤26による制御によって、一定時間毎に定期的に自動で切り換えられる。
【0046】
なお、上記のように点火装置31及びフレームロッド32のそれぞれを2つずつ設ける代わりに、点火装置31及びフレームロッド32のいずれか一方のみを2つ設けることによって燃焼装置11Aと燃焼装置11Bを構成するようにしてもよい。この場合、点火装置31及びフレームロッド32のうちの他方は、燃焼装置11Aと燃焼装置11Bの双方に共通に用いられることになる。
【0047】
以上のように、燃焼装置11は、1つのバーナ10に対して点火装置31及びフレームロッド32の少なくとも一方が2つ以上設けられることによって複数系統構成される。
【0048】
次に、図4を参照して、ガスサウナ装置100の動作について説明する。図4はガスサウナ装置100の動作の手順を示すフローチャートである。以下に示す手順は、制御盤26によって行われる。
【0049】
なお、制御盤26とは別に、機械室2と異なる場所、例えば、係員が常駐するフロント等に燃焼装置11を遠隔で監視及び操作可能な遠隔操作盤(図示せず)が設けられる。
【0050】
遠隔操作盤には、燃焼装置11の運転の切り換えを自動で行うか又は手段で行うかを選択するための自動手動選択スイッチ41が設けられる。
【0051】
以下では、自動手動選択スイッチ41が自動選択されている場合について説明する。
【0052】
制御盤26に設けられた起動押ボタンを押すことによって、ガスサウナ装置100の起動シーケンスが開始される。
【0053】
まず、ステップ101にて給気送風機21が起動し、続いてステップ102にて誘引送風機20が起動する。給気送風機21によって機械室2内に外気が供給される。また、誘引送風機20によって機械室2内の空気が送風箱19を通じてバーナ10に供給されると共に、燃焼筒15及び放射管16を通じて吸引され排気ダクト24を通じて屋外に排出される。このように、給気送風機21及び誘引送風機20が起動することによって空気が循環する。また、給気送風機21及び誘引送風機20は、機械室2内の圧力が大気圧よりも大きくなるように連動して運転される。
【0054】
次に、ステップ103にて、誘引送風機20が、放射管16内のガスを所定回数以上置換したか否かが判定される。置換する回数は、放射管16内に存在する未燃ガスを除去可能な回数に設定される。本実施の形態では、誘引送風機20の起動後、放射管16内のガスを4回置換可能な時間が経過したか否かが判定される。
【0055】
なお、広く流通している水冷壁を有するボイラの場合には、燃焼ガスと水との間で熱交換が行われる。これに対して、ガスサウナ装置100では、燃焼ガスと自然通風の空気との間で熱交換が行われるため、水冷壁を有するボイラと比較して、大きい伝熱面積が必要であり、放熱管16の容積が大きい。したがって、ガスサウナ装置100の場合、水冷壁を有するボイラと比較して、ガスを置換する回数が同じ場合であっても、より長い時間を必要とする。
【0056】
ステップ103にて、放射管16内のガスを4回置換可能な時間が経過したと判定された場合には、ステップ104にて燃焼装置11Aが起動する。
【0057】
具体的には、ガス電磁弁17が開弁することによって燃料配管18を通じてバーナ10に燃料ガスが供給され、点火装置31Aによって着火し燃焼が開始する。
【0058】
バーナ10による燃焼開始後、ステップ105にて、燃焼が良好か否かが判定される。具体的には、フレームロッド32Aによって測定された電流値が基準値以上であるか否かを判定することによって燃料が良好か否かが判定される。
【0059】
ステップ105にて、フレームロッド32Aによって測定された電流値が基準値以上である場合には、燃焼が良好であると判定されステップ106に進む。ステップ106では、温度センサ27によって検知されたサウナ室1内の室温を基に、燃焼装置11Aのオンオフ制御が行われる。具体的には、サウナ室1内の室温が設定温度よりも大きくなった場合には燃焼装置11Aは停止し、サウナ室1内の室温が設定温度よりも小さくなった場合には燃焼装置11Aは起動する。
【0060】
燃焼装置11Aの運転中、風圧スイッチ25にて、燃焼筒15及び放射管16内の圧力が大気圧よりも小さいことが常時監視される。燃焼筒15及び放射管16内の圧力が大気圧よりも大きくなり、その状態が所定時間継続するような場合には、サウナ室1内へのガス漏れを防止するために、ガス電磁弁17を強制的に閉弁し燃焼装置11Aを停止させる等のインターロック機能が働く。
【0061】
また、燃焼装置11Aの運転中も、給気送風機21及び誘引送風機20は、機械室2内の圧力が大気圧よりも大きくなるように連動して運転される。したがって、サウナ室1内の高温の空気が機械室2に進入することが防止され、機械室2内に設置される機器類等の故障が防止される。
【0062】
ステップ107では、燃焼装置11Aに対して停止指令が無いかが判定される。この停止指令は、営業が終了した場合等、ガスサウナ装置100を意図的に停止させる場合であり、制御盤26に設けられた燃焼装置11Aの停止押ボタンを押すことによって発せられる。
【0063】
ステップ107にて、燃焼装置11Aの停止指令があると判定された場合には、ステップ500に進み、ガス電磁弁17が閉弁となり燃料ガスの供給が遮断され、燃焼装置11Aは停止する。ステップ500では、燃焼装置11A及び燃焼装置11Bの双方が停止した状態となる。
【0064】
ステップ107にて、燃焼装置11Aへの停止指令が無いと判定された場合には、燃焼装置11Aは運転を継続し、ステップ108に進む。ステップ108では、燃焼装置11Aの運転から燃焼装置11Bの運転への切り換え指令があるか否かが判定される。運転の切り換え指令は、定期的に、例えば8時間毎に発せられる。
【0065】
ステップ108にて、切り換え指令が無いと判定された場合には、燃焼装置11Aは運転を継続する。
【0066】
ステップ108にて、切り換え指令があると判定された場合には、ステップ109にて、ガス電磁弁17が閉弁することによって、バーナ10が消火し燃焼装置11Aは停止する。
【0067】
ステップ109にて燃焼装置11Aが停止した後、ステップ203に進み、上記ステップ103と同様に、誘引送風機20が、放射管16内のガスを所定回数以上置換したか否かが判定される。
【0068】
ステップ203にて、放射管16内のガスを4回置換可能な時間が経過したと判定された場合には、ステップ204に進み、上記ステップ104と同様に、ガス電磁弁17が開弁することによって燃焼装置11Bが起動する。
【0069】
このようにして燃焼装置11Aから燃焼装置11Bへの切り換えが行われ、切り換え時には、誘引送風機20によって放射管16内のガスが所定回数以上置換される。つまり、燃焼装置11の運転の切り換え時におけるガス電磁弁17の閉弁から開弁までの間隔は、誘引送風機20が、放射管16内のガスを所定回数以上置換し放射管16内の未燃ガスを除去可能な時間に設定される。
【0070】
このように、燃焼装置11の切り換え時においても、誘引送風機20及び給気送風機21は連続運転を継続し、放射管16内の未燃ガスを完全に除去する。したがって、未燃ガスが残存することによるバックファイアの発生を防止することができる。また、誘引送風機20及び給気送風機21が連続運転を継続することによって、高温の燃焼筒15内に設けられるバーナ10が冷却されるため、着火時のフラッシュバックを防止することができる。
【0071】
なお、燃焼装置11の切り換え時に、誘引送風機20のみ停止させた場合には、放射管16内の圧力が給気送風機21の圧力によって上昇し、放射管16内に残留する有害な燃焼ガスが放射管16の連結部の隙間からサウナ室1へと押し出され漏れる危険性がある。しかし、誘引送風機20及び給気送風機21は連続運転を継続するため、そのような危険は回避される。
【0072】
ステップ204における燃焼装置11Bの起動後のステップ205〜209の手順は、燃焼装置11Aにおける上記ステップ105〜109の手順と同様であるため、説明を省略する。
【0073】
燃焼装置11Bの起動から一定時間が経過し、ステップ208にて、切り換え指令があると判定された場合には、ステップ209にて、ガス電磁弁17が閉弁することによって、バーナ10が消火し燃焼装置11Bは停止する。
【0074】
ステップ209にて燃焼装置11Bが停止した後、ステップ103に進み、燃焼装置11Aの起動シーケンスが進行する。
【0075】
以上のように、燃焼装置11Aと燃焼装置11Bの運転は、一定時間毎に定期的に自動で切り換えられる。これにより、長時間の連続運転が避けられるため、燃焼装置11に故障が発生し難い。
【0076】
次に、燃焼装置11Aの運転中に、燃焼が異常となった場合について説明する。
【0077】
燃焼装置11Aの運転中における燃焼の状態は、フレームロッド32Aによって常時監視されている。具体的には、ステップ105にて、フレームロッド32Aによって測定された電流値が基準値未満である場合には、燃焼が異常であると判定されステップ110に進む。燃焼の異常とは、点火装置31Aの故障による不着火や、フレームロッド32Aの故障による火炎の検知不良等である。
【0078】
ステップ110では、ガス電磁弁17が閉弁することによって、バーナ10が消火し燃焼装置11Aは停止する。
【0079】
ステップ111では、誘引送風機20が、放射管16内のガスを所定回数以上置換したか否かが判定される。
【0080】
ステップ111にて、放射管16内のガスを4回置換可能な時間が経過したと判定された場合には、ステップ112に進み、ガス電磁弁17が開弁することによって燃焼装置11Bが起動する。
【0081】
このように、燃焼装置11Aの運転中に、燃焼の異常が発生した場合には、燃焼装置11Aが自動停止すると共に燃焼装置11Bが自動起動して、正常な燃焼装置11Bへと運転が切り換えられる。
【0082】
続いて、ステップ113では、フレームロッド32Bによって測定された電流値を基に、燃焼が良好か否かが判定される。
【0083】
ステップ113にて、燃焼が良好であると判定された場合にはステップ114に進み、ステップ114では、温度センサ27によって検知されたサウナ室1内の室温を基に、燃焼装置11Bのオンオフ制御が行われる。
【0084】
ステップ113にて、燃焼が異常であると判定された場合には、ステップ500に進み、ガス電磁弁17が閉弁となり燃焼装置11Bは停止する。これにより、燃焼装置11A及び燃焼装置11Bの双方が停止した状態となる。
【0085】
ステップ115では、燃焼装置11Bに対して停止指令が無いかが判定される。ステップ115にて、燃焼装置11Bの停止指令があると判定された場合には、ステップ500に進み、ガス電磁弁17が閉弁となり燃焼装置11Bは停止する。また、ステップ115にて、燃焼装置11Bへの停止指令が無いと判定された場合には、燃焼装置11Bは運転を継続する。
【0086】
一方、燃焼装置11Bの運転中に、燃焼が異常となった場合には、ステップ205からステップ210に進み、ステップ215までの手順によって正常な燃焼装置11Aへと運転が切り換えられる。ステップ210〜ステップ215の手順は、上記ステップ110〜ステップ115の手順と同様であるため、説明を省略する。
【0087】
以上のように、一方の燃焼装置11の燃焼が異常になった場合には、他方の正常な燃焼装置11へと運転が自動で切り換えられるため、切り換え後、異常が発生した燃焼装置11の修理を行うことができる。したがって、ガスサウナヒータ4の停止を防止することができ、ガスサウナ装置100を安心して運営することができる。
【0088】
なお、以上では、燃焼装置11は、温度センサ27によって検知されたサウナ室1内の室温を基に、オンオフ制御を行なうと説明した。しかし、燃焼装置11の自動制御として、オンオフ制御に代え、温度センサ27によって検知された結果を基に、自動的にバーナ10の燃焼量を増減して、サウナ室1の温度を一定に保つように制御してもよい。具体的には、高燃焼、低燃焼、停止の3位置制御や、比例制御によってバーナ10の燃焼量が増減される。このようにバーナ10の燃焼量を自動制御することによって、燃焼装置11のオンオフの回数が減るため、バーナ10着火時の不着火頻度が減ると共に、燃焼装置11停止時における誘引送風機20の連続運転による熱損失を減少させることができる。
【0089】
次に、図5を参照して、遠隔操作盤に設けられた自動手動選択スイッチ41が手動選択されている場合について説明する。図5は、自動手動選択スイッチ41が手動選択されている場合におけるガスサウナ装置100の動作の手順を示すフローチャートである。
【0090】
自動手動選択スイッチ41が手動選択されるのは、例えば、燃焼装置11Aの運転中に待機中の燃焼装置11Bを点検する場合等である。このような場合には、点検する燃焼装置11Bに自動で切り切り換わるのを防ぐため、自動手動選択スイッチ41を手動選択とする。
【0091】
図5に示すように、遠隔操作盤には、自動手動選択スイッチ41の他、燃焼装置11A及び燃焼装置11Bそれぞれの起動・停止押ボタン(図示せず)と、運転中の燃焼装置11を識別するための運転表示部(図示せず)と、運転中の燃焼装置11に異常が発生した場合にその異常を表示する異常表示部42と、自動手動選択スイッチ41が手動選択されている場合に、起動する燃焼装置11を選択するための燃焼装置選択スイッチ43とが設けられる。
【0092】
異常表示部42は、燃焼装置11Aに異常が発生した場合に点灯するA側異常ランプ42aと、燃焼装置11Bに異常が発生した場合に点灯するB側異常ランプ42bとからなる。
【0093】
図4に示す自動手動選択スイッチ41が手動選択されている状況で、燃焼装置11Bに異常が発生した場合には、B側異常ランプ42bが点灯する。これにより、フロントの係員は燃焼装置11Bの異常に気付くことができる。
【0094】
この場合には、係員は、燃焼装置11Bの停止押ボタンを押して燃焼装置11Bを停止させると共に、燃焼装置選択スイッチ43を図5に示すように、燃焼装置11A側へと切り換える。
【0095】
そして、燃焼装置11Aの起動押ボタンを押すことによって燃焼装置11Aの起動シーケンスが開始し(ステップ301)、燃焼装置11Aが起動する。ステップ302〜306の手順は、ステップ103〜107の手順と同様であるため、説明を省略する。
【0096】
また、燃焼装置11Aに異常が発生した場合には、A側異常ランプ42aが点灯する。これにより、フロントの係員は燃焼装置11Aの異常に気付くことができる。
【0097】
この場合には、係員は、燃焼装置11Aの停止押ボタンを押して燃焼装置11Aを停止させると共に、燃焼装置選択スイッチ43を燃焼装置11B側へと切り換える。
【0098】
そして、燃焼装置11Bの起動押ボタンを押すことによって燃焼装置11Bの起動シーケンスが開始し(ステップ401)、燃焼装置11Bが起動する。ステップ402〜406の手順は、ステップ103〜107の手順と同様であるため、説明を省略する。
【0099】
以上のように、自動手動選択スイッチ41が手動選択されている状況で、燃焼装置11A及び燃焼装置Bの一方に異常が発生した場合でも、手動操作によって簡単に正常な燃焼装置へと運転を切り換えることができる。また、この手動操作が行われる遠隔操作盤は、機械室2と異なるフロント等に設けられるため、燃焼装置11の異常時に浴室とサウナ室1を通過して機械室2へと行く必要がなく、迅速に故障に対応することができる。
【0100】
次に、図4及び図5を参照して、ガスサウナ装置100の停止の手順について説明する。
【0101】
ステップ500にて、燃焼装置11A及び燃焼装置11Bの双方が停止した状態においても、誘引送風機20及び給気送風機21は運転を継続する。このように、誘引送風機20及び給気送風機21は、燃焼装置11の運転停止に関係なく連続運転される。
【0102】
誘引送風機20及び給気送風機21の停止は、燃焼装置11A及び燃焼装置11Bの双方が停止した後、所定時間経過後に自動又は手動にて行われる。
【0103】
この所定時間は、サウナ室1内及び機械室2内の温度が、機械室2内の各機器に悪影響を与えない程度まで低下する時間が望ましい。また、高温の燃焼ガスを排出する誘引送風機20は、排出用の羽と、モータを冷却するための空冷用ファンの羽とがモータのシャフトに同軸状に設けられる構造である。したがって、誘引送風機20を排気温度が充分低下する前に停止させると、モータが冷却されずに過熱し故障するおそれがある。このような観点からも、誘引送風機20の停止は、燃焼装置11の停止後、充分な時間が経過しているのが望ましい。
【0104】
以上の実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
【0105】
燃焼装置11は複数の系統(11A,11B)から構成され、かつ燃焼装置11の運転は定期的に切り換えられる。したがって、1つの燃焼装置11の長時間の連続運転が避けられるため、燃焼装置11に故障が発生し難い。
【0106】
また、誘引送風機20によって、燃焼筒15及び放射管16内の圧力は大気圧よりも小さく保たれる。これにより、人体に有害な燃焼ガスがサウナ室1に漏れ出すことが防止される。
【0107】
また、誘引送風機20及び給気送風機21は、機械室2内の圧力が大気圧よりも大きくなるように連動して運転される。したがって、サウナ室1内の高温で汚れた空気が機械室2に進入することが防止され、機械室2内に設置される機器類等の故障を防止することができる。
【0108】
また、燃焼装置11の切り換え時には、誘引送風機20によって放射管16内のガスを所定回数以上置換し、放射管16内の未燃ガスを完全に除去してからバーナの着火が行われる。したがって、燃焼装置11の切り換え時に、未燃ガスが残存することによるバックファイアの発生を防止することができる。
【0109】
また、燃焼装置11の切り換え時に、誘引送風機20及び給気送風機21が連続運転を継続することによって、高温の燃焼筒15内に設けられるバーナ10が冷却されるため、着火時のフラッシュバックを防止することができる。また、点火装置31及びフレームロッド32も冷却され、熱による損傷、変形が防止される。
【0110】
なお、燃焼装置11の切り換えに伴う燃焼装置11の停止中に誘引送風機20が連続運転を継続することによって、放射管16内にサウナ室1の温度よりも低い常温の空気が送風され、その空気によってサウナ室1内が冷却され熱エネルギーが無駄になるおそれがある。しかし、燃焼装置11は、温度センサ27によって検知された結果を基に、高燃焼、低燃焼、停止の3位置制御や比例制御によってサウナ室1内の温度を自動制御すれば、運転と停止のみのオンオフ制御と比較して、サウナ室1の温度が過上昇して自動停止する時間を短くすることができる。したがって、熱エネルギーの損失が防止される。
【0111】
また、燃焼装置11の停止後も、誘引送風機20及び給気送風機21は連続運転を継続する。これにより、誘引送風機20によって機械室2の空気が排気されると共に、給気送風機21によって機械室2に新しい空気が供給される。したがって、誘引通風機20からの放熱や、サウナ室1と機械室2との間に設けられるテレビの放熱等による機械室2内の温度上昇が防止される。このように燃焼装置11停止後も機械室2内は換気され室温の上昇が抑制されるため、機械室2内の各機器の故障を防止することができる。このような誘引送風機20の換気装置としての役割は重要であり、燃焼装置11が停止した場合でも、停止させることができない。
【0112】
また、燃焼装置11の停止後も、誘引送風機20の連続運転を継続することによって、誘引送風機20のモータが冷却されるため、モータの故障を防止することができる。
【0113】
このように、誘引送風機20及び給気送風機21を、燃焼装置11の運転停止とは関係なく連続運転することによって、ガスサウナ装置100の故障を防止することができ、安全に運営することが可能となる。
【0114】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【産業上の利用可能性】
【0115】
本発明に係るガスサウナ装置は、大規模浴場設備に設置されるサウナ設備に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】サウナ室及び機械室の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るガスサウナ装置を示す模式図である。
【図3】燃焼装置の平面図である。
【図4】ガスサウナ装置の動作の手順を示すフローチャートである。
【図5】ガスサウナ装置を手動操作する場合の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0117】
100 ガスサウナ装置
1 サウナ室
2 機械室
4 ガスサウナヒータ
10 バーナ
11,11A,11B 燃焼装置
12 通風設備
16 放射管
17 ガス電磁弁
19a 吸気口
20 誘引送風機
21 給気送風機
24 排気ダクト
26 制御盤
27 温度センサ
29 貫通孔
31,31A,31b 点火装置
32,32A,32B フレームロッド
33 高電圧トランス
34 点火ロッド
41 自動手動選択スイッチ
42a A側異常ランプ
42b B側異常ランプ
43 燃焼装置選択スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料ガスを燃焼させ、燃焼ガスが通過する放熱管の放熱によってサウナ室を加熱するガスサウナ装置であって、
燃料ガスをバーナにて燃焼させる燃焼装置と、
前記サウナ室に隣接する機械室に設けられ、前記燃焼装置に燃焼用空気を供給すると共に前記燃焼装置の燃焼ガスを排出する通風設備と、を備え、
前記燃焼装置は、
前記バーナに着火する点火装置と、
前記バーナの火炎を検知する火炎検知器と、
前記燃焼装置の動作を制御する制御手段と、を備え、
1つの前記バーナに対して前記点火装置及び前記火炎検知器の少なくとも一方が2つ以上設けられることによって燃焼装置を複数系統構成する一方、当該燃焼装置の運転は前記制御手段によって定期的に切り換えられ、
前記通風設備は、
前記機械室内から燃焼用空気を吸引し前記バーナへと導くと共に、燃焼ガスを前記機械室の外部へと排出する誘引送風機と、
前記機械室に外気を供給する給気送風機と、を備え、
前記誘引送風機及び前記給気送風機は、前記燃焼装置の運転停止に関係なく連続運転されることを特徴とするガスサウナ装置。
【請求項2】
前記誘引送風機及び前記給気送風機は、前記サウナ室内に設けられる前記放射管内の圧力が大気圧よりも小さく、かつ前記機械室内の圧力が大気圧よりも大きくなるように、連動して動作することを特徴とする請求項1に記載のガスサウナ装置。
【請求項3】
前記燃焼装置は、前記バーナへの燃料ガスの供給及び遮断を行うガス電磁弁をさらに備え、
前記燃焼装置の運転の切り換え時における前記ガス電磁弁の閉弁から開弁までの間隔は、前記誘引送風機が、前記放射管内のガスを所定回数以上置換し当該放射管内の未燃ガスを除去可能な時間に設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガスサウナ装置。
【請求項4】
前記燃焼装置は、運転中の燃焼装置に異常が発生した場合に、他の燃焼装置を自動起動させ燃焼装置の運転を切り換える自動起動手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のガスサウナ装置。
【請求項5】
前記サウナ室の温度を検知する温度検知器をさらに備え、
前記燃焼装置は、前記温度検知器によって検知された結果を基に、自動的に前記バーナの燃焼量を増減して前記サウナ室の温度を一定に保つように制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載のガスサウナ装置。
【請求項6】
前記機械室と異なる場所に設置され、前記燃焼装置を遠隔で監視及び操作可能な遠隔操作盤を備え、
前記遠隔操作盤には、
運転中の燃焼装置を識別するための運転表示部と、
運転中の燃焼装置に異常が発生した場合に、その異常を表示する異常表示部と、
前記燃焼装置の運転の切り換えを自動で行うか又は手段で行うかを選択するための自動手動選択スイッチと、
前記自動手動選択スイッチが手動選択されている場合に、起動する燃焼装置を選択するための燃焼装置選択スイッチと、
が設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のガスサウナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−180490(P2009−180490A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−22838(P2008−22838)
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【出願人】(390023799)
【Fターム(参考)】