説明

ガス化溶融方法及び装置

【課題】ガス化炉の炉下から排出される不燃物を適切に処理し、システム全体から外部に排出される最終処分量を低減させるとともに、操業が安定して行えるガス化溶融方法及び装置を提供すること。
【解決手段】可燃物を流動床ガス化炉10においてガス化し、該ガス化による生成ガスG1を溶融炉11に導入して高温燃焼させ、該生成ガスG1中に含まれる灰分を溶融スラグ化し、流動層ガス化炉10より排出された不燃物Bを分別し、該分別した不燃物Bから金属類を除去し、金属類が除去された不燃物Bを破砕機21及び粉砕機24で破砕・粉砕し、該粉砕された不燃物Iを粉砕物ホッパー25に貯留した後に定量的に切り出し流動床ガス化炉10又は溶融炉11又は生成ガスを溶融炉11に導くダクト37内に供給する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ごみや産業廃棄物或いはバイオマスといった可燃物をガス化し、生成したガスとチャー(固定炭素)を溶融炉に送り高温で燃焼させて灰を溶融スラグ化するガス化溶融方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、都市ごみや産業廃棄物或いは、バイオマス廃棄物や医療廃棄物等の廃棄物をガス化溶融システムにより、ガス化(熱分解)し、該ガス化された生成ガスとチャー及び灰分を溶融炉に導入し高温燃焼させ、灰分を溶融する方法が用いられている。
【0003】
従来のガス化溶融システムとしては、例えば特許文献1に開示された流動層ガス化溶融炉がある。この流動層ガス化溶融炉は、流動層の層内温度が比較的低温なので安定的に熱分解ガスを得ることができ、なおかつ熱分解残渣を溶融炉へ供給できることから、旋回溶融炉における燃焼条件の維持、旋回溶融炉内の温度維持を安定的に行うものである。この流動層ガス化溶融炉は、生成ガス中の灰分をごみ等の可燃物の自己熱を利用して溶融し、溶融スラグ化することにより、飛灰の処分量を低減できる技術であることが特徴の一つに挙げられる。
【0004】
また、ガス化炉が流動床ガス化炉である場合、ガス化炉の炉下から不燃物が流動媒体である砂とともに排出され、振動篩にて砂と分別された後、磁選機で鉄を、アルミ選別機でアルミ等の有価金属をそれぞれ回収し、残った不燃物は残渣として埋立処分されていた。
【0005】
この埋立処分される不燃物(残渣)の量は、ごみ処理量(被処理物として投入されるごみ総量)に対して重量比で1.5〜5%を占めるまでになっており、これが、ガス化溶融システム全体から外部に排出される最終処分量を低減させる上でのネックとなっていた。
【0006】
最終処分排出量を低減させるために、不燃物を塊状のまま直接ガス化炉へ戻したとしても、そのまま炉下から排出されて系内(ガス化炉−不燃物排出戻し経路内)を循環するのみで外部へは排出されず、この循環量が徐々に増えてやがてガス化炉の運転不能に至る原因となる。他方、この不燃物を塊状のまま直接溶融炉へ投入すると、塊状の不燃物は溶融炉底部に堆積してスラグの円滑な排出を阻害する恐れがある。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−332614号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、ガス化炉の炉下から排出される不燃物を適切に処理し、システム全体から外部に排出される最終処分量を低減させるとともに、操業が安定して行えるガス化溶融方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、可燃物をガス化炉においてガス化し、該ガス化による生成ガスを溶融炉に導入して高温燃焼させ、該生成ガス中に含まれる灰分を溶融スラグ化し、前記ガス化炉より排出された不燃物を分別し、該分別した不燃物から金属類を除去し、前記金属類が除去された不燃物を粉砕し、該粉砕された不燃物を貯留した後に定量的に切り出し前記ガス化炉又は前記溶融炉又は前記生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給することを特徴とするガス化溶融方法にある。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、上記のようにガス化炉より排出された不燃物を分別し、該分別した不燃物から金属類を除去し、金属類が除去された不燃物を粉砕し、該粉砕された不燃物を貯留した後に定量的に切り出しガス化炉又は溶融炉又は前記生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給するので、ガス化炉の炉下から排出される不燃物の多くも粉砕された後、溶融炉内で溶融されスラグ化されるから、ガス化溶融装置全体から外部に排出される最終処分量を低減させることができるとともに、操業が安定して行えるガス化溶融方法となる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のガス化溶融方法において、粉砕された不燃物とともに、前記溶融炉から排出される排ガスから回収された飛灰を前記ガス化炉又は前記溶融炉又は前記生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給することを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、上記のように、粉砕された不燃物とともに、溶融炉から排出される排ガスから回収された飛灰をガス化炉又は溶融炉又は生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給するので、ガス化溶融装置全体のスラグ化率を上昇させることができ、ガス化溶融システム全体から外部に排出される飛灰量をより低減させることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、可燃物をガス化するガス化炉と、該ガス化炉でガス化された生成ガスを導入して高温燃焼させ該生成ガス中に含まれる灰分を溶融スラグ化する溶融炉と、前記ガス化炉より排出された不燃物を分別するとともに分別した不燃物から金属類を除去する分別・分級手段と、該分別・分級手段で分別され金属類が除去された不燃物を粉砕する粉砕手段と、該粉砕手段で粉砕された不燃物を貯留した後に定量的に切り出し前記ガス化炉又は前記溶融炉又は前記生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給する定量供給手段を具備することを特徴とするガス化溶融装置にある。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、上記のように、ガス化炉より排出された不燃物を分別するとともに分別した不燃物から金属類を除去する分別・分級手段と、該分別・分級手段で分別され金属類が除去された不燃物を粉砕する粉砕手段と、該粉砕手段で粉砕された不燃物を貯留した後に定量的に切り出しガス化炉又は溶融炉又は生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給する定量供給手段を具備するから、ガス化炉の炉下から排出される不燃物の多くも粉砕された後溶融炉内で溶融されスラグ化されるから、ガス化溶融装置全体から外部に排出される最終処分量を低減させることができるとともに、操業が安定して行えるガス化溶融装置となる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のガス化溶融装置において、前記溶融炉から排出される排ガスから飛灰を回収する飛灰回収手段を設け、前記粉砕手段で粉砕された不燃物とともに、前記飛灰回収手段で回収された飛灰を前記ガス化炉又は前記溶融炉又は前記生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給する不燃物・飛灰供給手段を設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、上記のように、溶融炉から排出される排ガスから飛灰を回収する飛灰回収手段を設け、粉砕手段で粉砕された不燃物とともに、飛灰回収手段で回収された飛灰をガス化炉又は溶融炉又は生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給するから、ガス化溶融装置全体のスラグ化率を上昇させることができ、ガス化溶融システム全体から外部に排出される飛灰量をより低減させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るガス化溶融方法を実施するガス化溶融装置の構成例を示す図である。図示するように、ガス化溶融装置は流動床ガス化炉10と、溶融炉11を具備し、流動床ガス化炉10は、流動媒体(主に硅砂)が流動する流動層10aを具備し、可燃物供給装置12から炉内に供給されたごみ等の可燃物13をガス化し、該ガス化により生成された生成ガスG1をガス排出口10bから排出するガス化炉である。
【0018】
また、溶融炉11は流動床ガス化炉10から排出された生成ガスG1をガス導入口11aから炉内に導入し、同じく炉内に導入された空気と混合させ、該生成ガス及びそれに含まれるチャー(固定炭素)を高温燃焼させ、該高温で生成ガス中に含まれる灰分を溶融し溶融スラグAとし、スラグ排出口11bから系外に排出するとともに、燃焼排ガスG2をガス排出口11cから排出する溶融炉である。
【0019】
流動床ガス化炉10の炉底から排出される不燃物は該炉底に連通する不燃物排出路14から流動媒体とともに不燃物排出機15に排出され、該不燃物排出機15から流動媒体とともに振動篩16に供給される。振動篩16にて不燃物Bと流動媒体(砂)Cは分離され、不燃物Bは磁選機・アルミ選別機17に供給される。また、流動媒体Cは流動媒体搬送コンベヤ(エレベータ)18に供給され、スクリューフィーダ19を介して流動床ガス化炉10の流動層10aに戻される。
【0020】
上記磁選機・アルミ選別機17では、供給された不燃物Bから磁選機で鉄を、アルミ選別機でアルミニウム等の有価金属Dを回収して系外に排出するとともに、それ以外の不燃物Eを不燃物ホッパー20に貯留する。該不燃物ホッパー20に貯留された不燃物Eはホッパー底部に設置されたスクリュー式等の切り出し装置(図示せず)により定量的に切り出される。該切り出された不燃物Eは、破砕機21で10mm以下程度に粗破砕された後、振動篩22で下流の粉砕機24の運転にとって支障となる金属塊Fが除去される。破砕機21を設けないことも可能であるが、粗大な不燃物が金属塊F側に排出されて最終処分量が増加することを避けるためには設置することが好ましい。
【0021】
上記破砕機21で粗破砕され、金属塊Fが除去された破砕不燃物Hは破砕物ホッパー23に貯留され、該破砕物ホッパー23の底部に設置されたスクリュー式等の切り出し装置23aにより定量的に切り出される。この切り出された破砕不燃物Hはコンベヤにより、粉砕機24に投入され、該粉砕機24で粉砕され粉砕不燃物Iとなり、気流搬送機構24aにより気流搬送されて、粉砕物ホッパー25に貯留される。ここで粉砕機24には、ローラーミル、ボールミル等を用いることができる。
【0022】
溶融炉11のガス排出口11cから排出された燃焼排ガスG2は誘引通風機29により誘引され廃熱ボイラ26で熱回収された後、空気予熱機27、バグフィルタ28を通って煙突30から大気中に放出される。廃熱ボイラ26や空気予熱機27の底部に堆積した灰Jはそれぞれの底部に設けられたスクリューコンベヤ26aやスクリューコンベヤ27aに切り出され一部はコンベヤライン34により流動床ガス化炉10へ供給され、残りはホッパー32に貯留される。また、バグフィルタ28で捕捉された燃焼排ガスG2中の飛灰Kも一部はコンベヤライン34により流動床ガス化炉10へ供給され、残りはホッパー32に貯留される。
【0023】
なお、ホッパー32に貯留された灰Mは、薬品処理されるべく、系外に排出される。これにより、金属濃縮等の問題を回避できる。
【0024】
上記粉砕物ホッパー25に貯留されている粉砕不燃物Iは粉砕物ホッパー25の底部に設置されたロータリーバルブ又はロータリーフィーダ等の切り出し装置25aにより定量的に切り出され、該切り出された粉砕不燃物Iはコンベヤライン34に投入される。このコンベヤライン34は廃熱ボイラ26や空気予熱機27からの灰Jとバグフィルタ28からの飛灰Kとが混合された飛灰Lを、流動床ガス化炉10に供給するためのコンベヤラインであり、該コンベヤライン34に粉砕不燃物Iを投入することにより、該粉砕不燃物Iは飛灰Lと混合され流動床ガス化炉10に供給されることになる。なお、コンベヤライン34を可燃物供給装置12に接続し、粉砕不燃物Iと飛灰Lの混合体を可燃物と一緒に流動床ガス化炉10内に供給するようにしてもよい。
【0025】
流動床ガス化炉10に供給された粉砕不燃物Iと飛灰Lの混合体は、流動床ガス化炉10の生成ガスG1と混合され、気流搬送により流動床ガス化炉10から溶融炉11内に飛散し、該溶融炉11内において溶融スラグ化され、溶融スラグAとなり、スラグ排出口11bから系外に排出される。
【0026】
なお、破砕物ホッパー23及び粉砕物ホッパー25からの切り出し量は各切り出し装置23a及び各切り出し装置25aの回転数を可変とすることによって、調節することが好ましい。調整可能とすることで、運転状態に応じて適切に各ホッパーからの破砕不燃物Hや粉砕不燃物Iの切り出し量を変化させることができるからである。
【0027】
粉砕機24で粉砕された粉砕不燃物Iの粒径は、好ましくは300μm以下となるようにする。これは粉砕不燃物Iを流動床ガス化炉10に投入した後に、該流動床ガス化炉10内のガス流によって、粉砕不燃物Iがガス化炉において生成した生成ガスG1とともに溶融炉11へ適切に飛散するようにするためである。
【0028】
図2は本発明に係るガス化溶融方法を実施するガス化溶融装置の構成例を示す図である。図2において図1と同じ符号を付した部分は同一部分を示し、同一作用を奏するので、その説明は省略する。
【0029】
図2に示す構成のガス化溶融装置が図1のガス化溶融装置と異なる点は、粉砕物ホッパー25の底部に設置された切り出し装置25aにより定量的に切り出された粉砕不燃物Iが戻し灰を収容するホッパー32に供給され、灰ホッパー31に貯留されている飛灰J及びKがホッパー32に投入され、該ホッパー32内で粉砕不燃物Iと飛灰J及びKが混合され、ホッパー32の底部に設置されたロータリーバルブ又はロータリーフィーダ等の切り出し装置により定量的に切り出され、切り出された不燃物Iと飛灰J及びKの混合体Lは送風機33からの送風により輸送配管35を通して気流搬送され、溶融炉11のガス導入口11aに設けた吹込みノズル36から溶融炉11内に吹込まれるようになっている点である。溶融炉11内に吹込まれた粉砕不燃物Iは炉内で溶融し溶融スラグAとして回収される点は、図1のガス化溶融装置と同じである。
【0030】
また、上記例では、不燃物Iと飛灰J及びKの混合体Lをガス導入口11aに設けた吹込みノズル36から供給する例を示したが、溶融炉11の頂部又は上部側面に設けた吹込みノズルから供給するようにしてもよい。
【0031】
なお、粉砕不燃物Iは摩耗性が高いため、輸送配管35の特に曲管部は、アルミナライニング管等の耐摩耗性の材料を使うことが好ましい。また、灰ホッパー31に貯留された灰の一部Mは、薬品処理されるべく、系外に排出される。これにより、金属濃縮等の問題を回避できる。
【0032】
上記実施形態例では、粉砕不燃物Iと飛灰J及びKを流動床ガス化炉10又は溶融炉11に供給する例を示したが、図3に示すように、粉砕物ホッパー25からの不燃物Iと廃熱ボイラ26や空気予熱機27からの灰Jとバグフィルタ28からの飛灰Kとが混合された飛灰Lを搬送するコンベヤライン34を流動床ガス化炉10(図示せず)からの生成ガスG1を溶融炉11に導くダクト37に接続し、該ダクト37内に不燃物Iと飛灰Lの混合体を供給するようにしてもよい。また、図4に示すように、ホッパー32から切り出された不燃物Iと飛灰J及びKの混合体Lを流動床ガス化炉10(図示せず)からの生成ガスG1を溶融炉11に導くダクト37内に供給するようにしてもよい。
【0033】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように各請求項に記載の発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
【0035】
請求項1に記載の発明によれば、ガス化炉より排出された不燃物を分別し、該分別した不燃物から金属類を除去し、金属類が除去された不燃物を粉砕し、該粉砕された不燃物を貯留した後に定量的に切り出しガス化炉又は溶融炉又は生成ガスを溶融炉に導くダクト内に供給するから、ガス化炉の炉下から排出される不燃物の多くも溶融スラグ化され、ガス化溶融装置全体から外部に排出される最終処分量を低減させることができるとともに、操業が安定して行えるガス化溶融方法を提供できる。
【0036】
請求項2に記載の発明によれば、粉砕された不燃物とともに、溶融炉から排出される排ガスから回収された飛灰をガス化炉又は溶融炉又は生成ガスを溶融炉に導くダクト内に供給するから、ガス化溶融装置全体のスラグ化率を上昇させることができ、ガス化溶融システム全体から外部に排出される飛灰量をより低減させることができるガス化溶融方法を提供できる。
【0037】
請求項3に記載の発明によれば、ガス化炉より排出された不燃物を分別するとともに分別した不燃物から金属類を除去する分別・分級手段と、該分別・分級手段で分別され金属類が除去された不燃物を粉砕する粉砕手段と、該粉砕手段で粉砕された不燃物を貯留した後に定量的に切り出しガス化炉又は溶融炉又は生成ガスを溶融炉に導くダクト内に供給する定量供給手段を具備するから、ガス化炉の炉下から排出される不燃物の多くも溶融スラグ化され、ガス化溶融装置全体から外部に排出される最終処分量を低減させることができるとともに、操業が安定して行えるガス化溶融装置を提供できる。
【0038】
請求項4に記載の発明によれば、溶融炉から排出される排ガスから飛灰を回収する飛灰回収手段を設け、粉砕手段で粉砕された不燃物とともに、飛灰回収手段で回収された飛灰をガス化炉又は溶融炉又は生成ガスを溶融炉に導くダクト内に供給するから、ガス化溶融装置全体のスラグ化率を上昇させることができ、ガス化溶融システム全体から外部に排出される飛灰量をより低減させることができるガス化溶融装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス化溶融方法を実施するガス化溶融装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明に係るガス化溶融方法を実施するガス化溶融装置の構成例を示す図である。
【図3】本発明に係るガス化溶融方法を実施するガス化溶融装置の構成例の一部を示す図である。
【図4】本発明に係るガス化溶融方法を実施するガス化溶融装置の構成例の一部を示す図である。
【符号の説明】
10 流動床ガス化炉
11 溶融炉
12 可燃物供給装置
13 可燃物
14 不燃物排出路
15 不燃物排出機
16 振動篩
17 磁選機・アルミ選別機
18 流動媒体搬送コンベヤ(エレベータ)
19 スクリューフィーダ
20 不燃物ホッパー
21 破砕機
22 振動篩
23 破砕物ホッパー
24 粉砕機
25 粉砕物ホッパー
26 廃熱ボイラ
27 空気予熱機
28 バグフィルタ
29 誘引通風機
30 煙突
31 灰ホッパー
32 ホッパー
33 送風機
34 コンベヤライン
35 輸送配管
36 吹込みノズル
37 ダクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可燃物をガス化炉においてガス化し、該ガス化による生成ガスを溶融炉に導入して高温燃焼させ、該生成ガス中に含まれる灰分を溶融スラグ化し、
前記ガス化炉より排出された不燃物を分別し、該分別した不燃物から金属類を除去し、
前記金属類が除去された不燃物を粉砕し、該粉砕された不燃物を貯留した後に定量的に切り出し前記ガス化炉又は前記溶融炉又は前記生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給することを特徴とするガス化溶融方法。
【請求項2】
請求項1に記載のガス化溶融方法において、
前記粉砕された不燃物とともに、前記溶融炉から排出される排ガスから回収された飛灰を前記ガス化炉又は前記溶融炉又は前記生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給することを特徴とするガス化溶融方法。
【請求項3】
可燃物をガス化するガス化炉と、該ガス化炉でガス化された生成ガスを導入して高温燃焼させ該生成ガス中に含まれる灰分を溶融スラグ化する溶融炉と、前記ガス化炉より排出された不燃物を分別するとともに分別した不燃物から金属類を除去する分別・分級手段と、該分別・分級手段で分別され金属類が除去された不燃物を粉砕する粉砕手段と、該粉砕手段で粉砕された不燃物を貯留した後に定量的に切り出し前記ガス化炉又は前記溶融炉又は前記生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給する定量供給手段を具備することを特徴とするガス化溶融装置。
【請求項4】
請求項3に記載のガス化溶融装置において、
前記溶融炉から排出される排ガスから飛灰を回収する飛灰回収手段を設け、
前記粉砕手段で粉砕された不燃物とともに、前記飛灰回収手段で回収された飛灰を前記ガス化炉又は前記溶融炉又は前記生成ガスを前記溶融炉に導くダクト内に供給する不燃物・飛灰供給手段を設けたことを特徴とするガス化溶融装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−69984(P2008−69984A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−111993(P2003−111993)
【出願日】平成15年4月16日(2003.4.16)
【出願人】(000000239)株式会社荏原製作所 (1,477)
【Fターム(参考)】