説明

ガス放電ベースの高周波高電流放電により短波長放射線を発生するための方法および装置

【課題】パルス周期に対して不十分なプラズマの放出期間が改善されたガス放電発生プラズマベースの放射線源によって、短波長放射線を発生する。
【解決手段】エミッタが、真空チャンバ1に配置された2つの電極2間のパルス状電流によってイオン化および圧縮され、放出プラズマ3を形成する。プラズマ3は、パルス状電流のパルス繰り返し周期が、プラズマ3の寿命より短く調整され、パルス状電流の高周波数シーケンスによって、プラズマ3が、放出圧縮プラズマ31の高エネルギ状態と緩和プラズマ32の低エネルギ状態との間で周期的に交替しながら維持される。圧縮プラズマ31を発生するための緩和プラズマ32の励起用に、パルス繰り返し周期と等しいパルス幅を備えた50kHz〜4MHzのパルス繰り返し周波数fがパルス状電流用に用いられ、励起エネルギが、緩和プラズマ32に結合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にEUV領域において、ガス放電ベースの高電流放電により短波長放射線を発生するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
極紫外放射線領域(EUV領域)における短波長放射線(波長<100nm)が、多くの用途に、特に半導体リソグラフィ用に用いられる。ホットプラズマの放出に基づいた特別な放射線源が、この目的に用いられる。
【0003】
ガス放電によって発生されたプラズマに基づく放射線源において、電圧が、低圧または真空下のチャンバにおける少なくとも2つの電極に印加され、高電流放電用の電界が、電極間で発生される。この目的に必要な電圧は、数キロボルトの範囲である。電極の選択される幾何学的配置は、回転対称であることが多い。
【0004】
電界強度が十分に高く、かつ所望の波長領域に適した放出材料(エミッタ)の分子または原子が電界に位置している場合に、電荷が、少なくともいくつかの分子および/または原子から分離され、エミッタのイオン化が、電極間で引き起こされる(放電体積)。通常、追加的なデバイスが設けられ、それによって、放電体積は、実際の放電に先立って、イオン化の増加した状態にされる(予備イオン化)。
【0005】
イオン化により発生された自由電荷キャリアによって、電極間の電気抵抗が低減され、これらの電極間で平衡を保っている電流および電荷のフローが可能になる。方位磁界が、電流フローによって発生され、電流フロー領域のまわりで回転対称的に延びる。両符号の電荷キャリアがプラズマ(準中性プラズマ)に存在する。電界を移動する電荷キャリア(イオンおよび電子)は、ローレンツ力の影響によって磁界軸の方向に加速され、電極間の軸に沿って小さな体積に圧縮される(ピンチ効果)。これは、プラズマの密度を増加させ、かつまたイオン間の衝突を増加させることにより、プラズマ、すなわち、このように圧縮され、次に、それぞれのエミッタに特有な所望の波長領域における放射線を放出するプラズマの温度を上昇させる。例えば、元素周期表の第5の主族の希ガスまたは元素(またはそれらの化合物)を、13nm前後のEUV放射線を発生するためのエミッタとして用いることができる。
【0006】
エミッタの十分に高いイオン化および加熱に必要な高電流強度ゆえに、プラズマは、パルスで発生させることができるだけである。したがって、プラズマは、電流パルスの期間に対応する、以下でプラズマの寿命と呼ばれるある時間間隔にわたってのみ持続する。
【0007】
圧縮プラズマの放射線放出中に、このプラズマは、拡大および緩和(緩和プラズマ)を開始する。緩和プラズマは、緩和および対応する拡大の期間後に、短波長放射線の放出を停止する。
【0008】
しかしながら、軟X線(EUV放射線)用途のためには、連続的な高光子フローが、通常必要である。さらに、放射線の放出電力をできるだけ一定に維持することが望ましい。したがって、プラズマが周期的に発生されるという事実ゆえに、パルス状電流が、可能な最高のパルス繰り返し周波数fで電極に供給されるという点で、安定したパルス繰り返しが、軟X線放射線(EUV)を用いた機械加工プロセス用に必要である。
【0009】
特に高いパルス繰り返し周波数が、半導体リソグラフィ用に必要である。なぜなら、このようにして、放射線源の放出電力が増加され、放射線放出の均一性またはいわゆる線量安定性もまた改善することができるからである。プラズマベースの放射線源における線量安定性は、特にパルス対パルス安定性、およびソース体積、すなわち放出プラズマの体積のサイズおよび位置の空間安定性によって決定される。
【0010】
放出期間temi、すなわちプラズマが実際に所望の放射線を放出する時間間隔は、プラズマの寿命より短く、パルス繰り返し周波数fの周期よりかなり短く、f≒5...10kHzのパルス繰り返し周波数で、通常1μs未満である。したがって、平均放出比率fremi(パルス繰り返し周期期間における放出期間のパーセンテージ)は、パルス繰り返し周期の1%未満、典型的には1‰未満でさえある。したがって、プラズマの平均放出出力は、同じパルス繰り返し周波数fにおいて、放出期間temiを長くすることによって増加することができる。
【0011】
ガス放電ベースの周知のプラズマ放射線源は、10kHz未満のパルス繰り返し周波数で動作するが、しかし特許文献1に開示されているように、10MHzを超える実質的により高いパルス繰り返し周波数で動作する周知の無電極アプローチが存在する。これらの方法において、プラズマの圧縮は、プラズマを通って流れる電流によって発生されるピンチ効果によってではなく、外部磁界の影響を介して実行される。
【0012】
ガス放電ベースのプラズマ放射線源に必要な10kAを超える高電流強度を達成するために、特別の回路、すなわち、それによって非常に高い出力(1μs未満に数ジュール)が、パルス状電流の形態で短い間供給され、かつ同時に、パルス状電流を供給する技術的機器へのフィードバックなどの不利な影響を効率的に低減できる特別の回路が開発された。この種の回路が、例えば特許文献2で説明されている。
【0013】
上記の原理に従って動作する、高エネルギ放射線を発生するための装置が、特許文献3で説明されている。この装置には、パルス電源と、少なくとも2つの電極、すなわちその間に、バッファガスおよび作動ガスまたは作動ガス混合物が注入される少なくとも2つの電極を有するおよび真空チャンバと、が含まれる。パルス電源は、充電回路によって0.5μs未満に充電できる充電コンデンサバンクを有する。さらに、充電プロセスを制御するためのデバイス、すなわち可飽和インダクタおよび少なくとも1つの充電コンデンサバンクを有する磁気圧縮回路と、少なくとも1つの充電コンデンサバンクを磁気圧縮回路へ放電するための充電バンクスイッチと、少なくとも4倍にパルス電圧を増加させるためのパルストランスと、が設けられる。装置は、予備イオン化なしで動作できるが、しかし予備イオン化を用いれば、変換効率(入力電流に対する発生放射線出力の比率)および放出の安定性に関してかなりよりよい結果が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】US 7,605,385 B2
【特許文献2】DE 103 61 908 A1
【特許文献3】US 6,566,667 B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の目的は、パルス周期に対して不十分なプラズマ放出期間が改善され、かつ時間に関して一定である短波長放射線放出が、高い線量安定性で達成される、ガス放電発生プラズマに基づいた放射線源によって、短波長放射線を発生するための新しい可能性を見つけることである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
短波長放射線を放出するガス放電ベースの放射線源を励起するための方法において、この放射線源では真空チャンバに配置された2つの電極間のパルス状電流により、エミッタが、電極間でイオン化されて周期的に圧縮され、かつ励起されて、放出期間にわたって各パルスにより所望の短波長放射線を放出するパルス状放出プラズマを形成し、上記の目的は、
− プラズマの存在期間に対応するプラズマの寿命より短いパルス状電流のパルス繰り返し周期を設定することによって、プラズマが、パルス状電流の高周波シーケンスにより連続的に維持されて、プラズマが、放出圧縮プラズマの高エネルギ状態と、緩和プラズマの低エネルギ状態との間で周期的に交替しながら維持されるようにすることと、
− 圧縮プラズマを発生するために緩和プラズマを励起するために、パルス繰り返し周期と等しいパルス幅を備えた50kHz〜4MHzのパルス繰り返し周波数が、パルス状電流用に用いられるという点で、励起エネルギが、緩和プラズマに結合されることと、
において達成される。
【0017】
本発明は、次の考察に基づいている。すなわち、電極を用いて動作するガス放電ベースの放射線源において、放射線放出の出力電力および不変性、ならびに線量安定性を向上させるために、放出プラズマの寿命(放出期間)への、パルス状電流におけるパルス繰り返し周波数の適合を改善しなければならないという考察に基づいている。
【0018】
この適合は、次の点において、本発明に従って実行される。すなわち、発生された放出プラズマが、(もはや放出しない)残留プラズマとしてまだ少なくとも部分的に存在する場合に、第1の放電後に既に次のパルスが供給されて、残留プラズマによって促進される放電のおかげで電流フローが再び始まるようにする点で本発明に従って実行される。残留プラズマは、再開された電流フローによってますますイオン化され、かつ再び起こるピンチ効果によって、さらなる放出期間temiにわたって所望の短波長放射線を放出する、小さなソース体積を有する圧縮プラズマの高エネルギ状態に変換される。
【0019】
一旦プラズマが発生されると、パルス繰り返し周波数ならびにプラズマの励起および寿命のパルス幅における相互に適合された値によって、プラズマは、放出圧縮プラズマのエネルギ励起プラズマおよび緩和した、もはや放射しないプラズマに周期的に交替しながら維持されて、プラズマの完全な「消滅」が起きないようにする。エネルギ再充電のプロセスは、「プラズマリサイクリング」として理解することができる。このプラズマリサイクリングゆえに、短波長放射線への電気エネルギの変換効率は、プラズマが常に再び再形成される方法と比較して向上される。なぜなら、エネルギを浪費する、エミッタ粒子の最初の予備イオン化、および十分な連続パルスを用いたエミッタの加熱が、不要になるからである。
【0020】
電流フローの全ての最大値において、プラズマは、電流誘起磁界の影響によって一度圧縮される(ピンチ効果)。AC電流が印加された場合に、圧縮は、AC電流のサイクル当たり二度行われるが、この場合に、電流方向は、一度反転する。AC電流の代わりにパルスDC電流もまた用いることができ、その場合に、電圧形態は、例えば正弦、三角形、または矩形形状などの異なる形状を有することができる。
【0021】
プラズマは、プラズマの放射線放出および空間的拡大ゆえに、個別電流強度最大値間に冷却するが、しかしイオン化状態のままである。放射中に、プラズマ温度は、典型的には〜30−40eVである。EUV放射線の放出は、パルス間に消滅するが、しかしエミッタ粒子は、ほぼイオン化されたままであり、プラズマ温度が、数電子ボルト(例えば1...10eV)の範囲に低下するようにする。電極間の電気抵抗は、残留イオン化ゆえに永続的に低く、1kV未満の電圧範囲をまた使用できるのに対して、先行技術による周知の放射線源は、典型的には数キロボルトの電圧を用いる。
【0022】
本発明による方法では50kHz〜2MHzの非常に高いパルス繰り返し周波数において、励起周波数のサイクル(パルス繰り返し周期)の1%以上の放出期間temiが達成される。本発明の最良の実施形態において、プラズマは、放出期間temiの逆数に一致するパルス繰り返し周波数f=1/temiで動作される。そうすると、プラズマはまた、最大電流値間に短波長放射線を放出する(準連続動作)。
【0023】
パルス状電流の形状は、正弦、三角形、および矩形関数を含む群からの関数として選択および使用するのが有利である。さらに、任意のパルス形状が、もしそれが絶えず繰り返されるのであれば、パルス状電流の形状として使用可能である。
【0024】
好ましくは、1ジュール以下の励起エネルギが、圧縮プラズマの発生のために、緩和プラズマの全ての励起用に緩和プラズマに注入される。これは、プラズマの近くに配置されたコンポーネントの表面に対する損傷を低減し、短波長放射線を発生するために供給されるエネルギ量を低下させる。
【0025】
本発明による方法の連続的な実行のために、パルス繰り返し周波数fが、共振回路の固有周波数fに適合される場合には有利である。
【0026】
さらに、放出期間temiが、パルス繰り返し周波数の少なくとも1%である場合には、短波長放射線の発生に有利である。
【0027】
パルス状電流は、時間に対して任意の振幅波形(例えば、矩形もしくは正弦)を備えたAC電流およびまたパルスDC電流として供給することができる。この点において、回路におけるAC電流のパルス繰り返し周波数および振幅を互いにほぼ独立し設定できる場合には有利である。なぜなら、このようにして、設備の電気特性にパラメータを適合させることができ、放射特性を最適化することができるからである。真のAC電流は、プラズマにおけるイオンおよび電子の正味の移動がゼロに等しいという、パルスDC電流に勝る利点を提供する。
【0028】
50kHz〜2MHzの周波数を備えたAC電流または100kHz〜4MHzの周波数を備えたパルスDC電流のパルス状電流を、パルス状電流として用いるのが好ましい。
【0029】
パルス状電流を供給するための本発明による方法において、少なくとも以下の要素およびコンポーネント群、すなわち共振回路、共振回路の誘導励起用の高周波発生器、およびコンデンサCを含むピーキング回路を用いるのが好ましく、ここで、
− コンデンサCは、300nF〜600nFの電気容量を有し、
− ピーキング回路は、20nH〜30nHのインダクタンスLを有し、
− ピーキング回路は、0.025Ω〜0.05Ωの電気抵抗Rを有する。
【0030】
本発明による方法の好ましい実施形態において、コンデンサCは、そこに元々蓄積されたエネルギのある部分がプラズマにおいて消費された場合に、うまくタイミングを合わせた電気エネルギ供給によって再充電される。
【0031】
上記の目的は、高周波高電流放電によって短波長放射線を放出するガス放電ベースの放射線源を励起するための装置であって、この放射線源において、少なくとも2つの電極が、真空チャンバに設けられ、この真空チャンバにおいて、エミッタが、これらの電極間に位置し、かつ高いパルス繰り返し周波数で電極間にパルス状電流を発生するための手段が設けられ、
− 共振回路と、共振回路の誘導励起用の高周波発生器と、少なくとも1つのコンデンサと、を含むピーキング回路が、パルス状電流の発生用の手段として設けられ、第1のコンデンサ、抵抗器、インダクタL、および第2のコンデンサが、共振回路に連続的に配置され、かつ上記のシーケンスで互いに導電接続され、第1のコンデンサが、第2のコンデンサに導電接続されることと、
− 第1のコンデンサを再充電するための充電回路が設けられることと、
− ピーキング回路が、第1のコンデンサと抵抗器との間で充電回路の線路を通して電気的に接触され、スイッチが、充電回路の線路を切り替えるために充電回路の線路に配置されることと、
− 別のスイッチが、コンデンサのタイミングを合わせた再充電を可能にするように、コンデンサと抵抗器との間で導電性接続を切り替えるためにコンデンサと抵抗器との間に設けられることと、
を特徴とする装置によってさらに達成される。
【0032】
本発明は、ガス放電発生プラズマに基づいた放射線源であって、プラズマの放出期間がパルス周期に対して改善され、かつ時間に関して一定している、高い線量安定性を有する短波長放射線放出が達成される放射線源により短波長放射線を発生することを可能にする。
【0033】
実施形態例に関連して以下で本発明をより完全に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】共振回路への電極の直列接続部を有する、本発明による装置の第1の実施形態例の概略図である。
【図2】共振回路への電極の並列接続部を有する、本発明による装置の第2の実施形態例の概略図である。
【図3】共振回路の概略的配置図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
実施形態例は、上記の放電条件を満たすことができるようにする回路に関する。以下において、第1に所望の出力PEUVを生成できる放電を発生できるように、このタイプの回路を原則としてどのように構成しなければならないかを示す。図面に示す回路は、プラズマ特性が、プラズマ3のインダクタンスL’およびプラズマ3の電気抵抗R’によって特徴付けられる等価回路である。
【0036】
図1による本発明の基本構成において、本発明には、2つの電極21および22間の真空チャンバ1であって、電極21および22間の放電の結果として、エミッタ送出ユニット4によって供給されるガスエミッタがプラズマ3に変換される真空チャンバ1に配置された放電ギャップ2と、電極21および22に接続され、かつ共振回路51、および共振回路51を駆動するための高周波発生器52を有するピーキング回路5と、が含まれる。共振回路51、電極21、22、および放電ギャップ2の構成はまた、以下で放電回路と呼ばれる。
【0037】
高周波発生器52は、高周波技術において用いられるような高出力発振回路によって実現される。高周波発生器52は、100kHz〜4MHzのパルス繰り返し周波数で、数百ボルト〜数kVを備えた必要な電圧パルスを発生することができる。高周波発生器52の総出力は、5〜5000kWの範囲である。高周波発生器52は、共振回路51と誘導結合され、共振回路51を駆動する。
【0038】
共振回路51(非常に一般化されて示されている、EN60617−4:1996)は、インダクタLおよびコンデンサCを備えたLC回路であり、抵抗器Rを有する。50kHzの選択された最小パルス繰り返し周波数を備えたAC電流の形態をしたパルス状電流が、共振回路51によって周期的に供給される。したがって、周期期間は、2μsであり、1μsの間隔の交互極性を備えた電流パルスに帰着する。ガスもしくは蒸気またはその混合物が、ガスエミッタとして用いられる。ガスエミッタは、調整可能なガス入口41および対応するガス供給部42を介して、電極21および22の領域へ流される。
【0039】
本発明の代替実施形態において、エミッタはまた、固体または液体材料の蒸発によって電極21および22間の領域に供給できるが、そのときこの固体または液体材料は、必要な材料体積ゆえに補給しなければならない。液体または固体エミッタはまた、電極21および22に再生的に塗布することができ、そこから蒸発させることができる(図示せず)。後者の場合に、エミッタは、好ましくは、電極21または22の1つに再生的に塗布され、レーザ(図示せず)によって局所的に蒸発される。
【0040】
電極21および22ならびにそこで発生されるプラズマ3は、直列(図1に非常に概略的に示されている)または並列(図2に非常に概略的に示されている)に共振回路5に接続することができる。放電ギャップ2におけるガス放電用の電流を供給するためのピーキング回路5は、放電ギャップ2が、電極21および22間のプラズマ3ならびに共振回路51と直列に接続されるという点で、特に簡単な方法で実現することができる。この場合に、電極21および22間のプラズマ3は、抵抗器R’を形成する。共振回路51の残りの電気抵抗Rが、十分に低い場合に、プラズマ3の抵抗R’は、電気抵抗への主要な寄与をなす。
【0041】
共振回路51の所望の固有周波数は、下記の式に従い、インダクタンスLおよびキャパシタンスCの適切な選択を介して調整することができる。
【数1】

これに関連して、L=5...100nHおよびC=100...1000nFの現実的な値に対して、固有周波数fに対する抵抗Rの影響は小さい。
【0042】
この場合に(異なる従来のパルス放電ベースのプラズマ放射線源とは対照的に)、共振回路51のインピーダンスをプラズマ3の電気抵抗R’に適合させることは必要ではない。なぜなら、プラズマ3に結合されない電気エネルギは、ほとんどその全体において、共振回路51の十分に低い電気抵抗Rで回復されるからである。共振回路51の励起および固有周波数f間の周波数マッチングは、減衰振動に帰着し、抵抗損失だけが、抵抗Rを有するインダクタL、および抵抗Rを有するコンデンサCにおいて生じる。半振動当たりプラズマ3に供給されるエネルギは、共振回路51における高無効電流によって、共振回路51において利用可能なエネルギより小さく維持される。これは、強化されたフィードバックによって共振回路51の駆動を容易にする。
【0043】
プラズマ3に供給される所与の電力Pおよびプラズマ3の所与の抵抗R’において、共振回路51における実効電流強度は、
【数2】

である。
これは、パルス状電流の周波数に依存しない。したがって、所与の最大電力Pにおいて電流強度を最大限にするために、プラズマ3の低い抵抗R’が望ましい。
【0044】
ピーキング回路5において、共振回路51は、高周波発生器52によって駆動され、所望のパルス繰り返し周波数fで発振し始める。したがって、電圧が電極21および22に印加され、それによって、電極21および22間に位置するエミッタは、エミッタの高電流励起が、例えば予備イオン化(図示せず)後に少なくとも一度行われた後で、電界の影響でイオン化されてプラズマ3に変換され、高密度で高温の圧縮プラズマ31を形成する。圧縮プラズマ31の放射線放出および拡大を介して、圧縮プラズマ31は、急速にエネルギを失い、部分的に再結合される。しかしながら、電極21および22に存在する電圧ゆえに、圧縮プラズマ31は、放電ギャップ2において緩和プラズマ32として留まる。
【0045】
プラズマ3の寿命は、最初の圧縮プラズマ31の発生で始まる。イオン化が、ある値を超えた場合に、電極21および22間に電流フローが存在し、電流フローによって発生された磁界が、ピンチ効果ゆえにプラズマ3の圧縮につながり、かつ高エネルギの状態を有して温度が急激に上昇する圧縮プラズマ31であって、そこから短波長放射が放出される圧縮プラズマ3が形成され得る。放出放射線6の波長は、用いられるエミッタ、および圧縮プラズマ31の温度に依存する。
【0046】
パルス状電流のパルスの終わりに、圧縮プラズマ31は、ローレンツ力の消滅ゆえに、所望の放射線を放出している間に拡大し、電荷再結合を介して低エネルギ状態すなわち緩和プラズマ32に入る。
【0047】
しかしながら、緩和プラズマ32が、そのイオン化状態を完全に失い、かつプラズマ3の寿命が終了する前に、次の電流パルスが、電極21および22間に既に供給され、ガス放電が、電極21および22間の電界を介して再び発生される。エミッタの新しく繰り返されるイオン化は、はるかに容易に行うことができる。なぜなら、エミッタの少なくとも一部が、緩和プラズマ32として、単純なイオン化状態にまだあるからである。したがって、別個の予備イオン化は、もはや必要ではない。
【0048】
したがって、比較的低い必要電圧において、緩和プラズマ32は、ピンチ効果および圧縮による極端な加熱に帰着する高電流強度により貫通される。このように、繰り返されるイオン化状態が、圧縮プラズマ31において再び達成される。すなわち、緩和プラズマ32は、「リサイクル」され、放出圧縮プラズマ31に変換される。圧縮プラズマ31と緩和プラズマ32との間の繰り返される交互変換のこのプロセスは、放出放射線6が必要な限り、「消滅」なしに、すなわちプラズマ3のイオン化の完全な再結合なしに繰り返される。
【0049】
放出期間temiにわたって放出される放射線6は、中間焦点におけるさらなる使用のために、適切な手段(図示せず)によって集められ、導かれ、供給される。
【0050】
パルス状電流の1MHzパルス繰り返し周波数fを備えた上記の例において、プラズマ3は、−圧縮プラズマ31および緩和プラズマ32の位相の合計発生として−1usの寿命にわたって持続し、かつ圧縮プラズマ31として、その高エネルギ状態で、例えば50nsの放出期間temiにわたって短波長放射線6を放出する。放出期間temiは、電流サイクルにおける期間の5%に達する。
【0051】
AC電流の半振動当たり、緩和プラズマ32に供給されるエネルギは、例えば10mJであり、典型的には共振回路51に存在する20mJのエネルギの半分である。したがって、この場合に、共振回路51の合計電力は20kWであり、そのうちの10kWが、プラズマ3に供給される。
【0052】
リチウム、スズ、およびキセノンが、13.5nm波長の放射線発生用のエミッタとして先行技術において確立された。最初の2つの元素が、通常の状態下では固体であるので、それらは、エミッタ送出ユニット4を通して、蒸気またはガス化合物(例えばSnH)として放電ギャップ2に導入される。しかし、他の希ガスまたはガスおよび蒸気材料もまた、それらがEUV領域における十分に強い放出を伴う限り、エミッタとして考慮される。
【0053】
高周波励起下の放電回路の設計を例として説明するために、無視できる自己吸収を伴う光学的に薄いプラズマ3(Xeプラズマ)が仮定される。放出放射線6は、立体角Ωで放出される。したがって、この構成のPEUVは、
EUV=hυA21(lπr)(Ω/4π)temi (3)
によって与えられ、式中、nは、励起されたXeイオンの数密度であり、A21は、アインシュタインの自然放出係数であり、(lπr)は、放出体積であり、長さl=1mmであり、ピンチ半径r=0.5mm(リソグラフィにおける特定の用途からのエタンデュ制限によって与えられる)であり、temiは、放出期間≒50nsであり、fは、パルス繰り返し周波数≒1MHzであり、hυは、92eVの光子エネルギ(=13.5nm波長)である。
【0054】
この式を用いれば、
dn/dt=W12−A21≒0(定常) (4)
であり、式中、nは、基底状態におけるXeイオンの数密度であり、W12は、電子衝撃を通した励起確率1→2であり、(3)から、EUV放射線出力は、
EUV=hυ・W12・n(lπr)・(Ω/4π)temif (5)
となり、式中、W12=2・10−5g・f[exp(−hυ/kT]/(hυ(kT)0.5)nであり、nは、電子密度−(Z+1)nであり、Zは、例として、キセノンのイオン化状態≒10であり、gは0.2であり、fは0.8であり、kTは30eV(プラズマ温度)である。
【0055】
放出体積(lπr)の使用可能なサイズは、放出電力を集めて供給するために用いられる光学装置(図示せず)、例えばスキャナ光学装置によって予め決定される。したがって、放出体積の使用可能なサイズは、光学系のエタンデュによって決定される。より大きな放出体積を用いれば、ビーム経路全体に沿って光損失がある。
【0056】
立体角Ωで体積(lπr)から放出される、f≒1MHzのパルス繰り返し周波数の1kWを超える放出電力PEUVが必要である。式(5)によれば、この放出電力PEUVは、n>4・1016cm−3のXeイオン密度に対して達成される。
【0057】
所与のピンチ半径rにおいて、これらのイオン密度nを達成するために、十分に高い電流Iが、円筒ピンチゾーンを通って流れなければならない。これは、ベネット平衡に基づいて大まかに推定することができる。
(lπr)(Z+1)・nkT=3.12・1015
kT=30eV,I(kA) (6)
上記で明記したデータを用いれば、I≒5kAの電流が結果として得られる。この電流強度は、ピンチゾーンの通常の電流よりはるかに低い。
【0058】
非常に優れた近似で、プラズマ導電率σは、
σ(1/Ωm)=19200(kT)1.5/(Z0.8InΛ)
kT=30eV,InΛ≒10 (7)
によって与えられる。
【0059】
5kAの電流I(t)において、ピンチの両端にわたる電圧降下は、約200Vである。その結果、プラズマ3の抵抗R’=(1/σ)・l/(πr)は、0.026Ωである。圧縮プラズマ31のピンチにおける効率的な電力消費のために、放電回路における電線路の線路抵抗R’’は、多くても0.026Ωのこの値を有するべきである。したがって、放電回路における合計電気抵抗RPeakは、ほぼRPeak=R’+R’’≒0.05Ωである。
【0060】
放電回路は、発振ケースとして周知のものにおいて動作されるべきである(高Q回路)。これは、回路インピーダンス(L/C)が、電気抵抗RPeakに比べて高い場合である。(L/C)0.5の>>RPeak/2である場合に、
(L/C)0.5≒5RPeak=0.25Ω (8)
と仮定される。
【0061】
最適に選択されたジオメトリの下で、放電回路におけるインダクタンスLPeak≒30nHである。インダクタンスLPeak=L’+L’’には、プラズマ3のインダクタンスL’およびピーキング回路5のインダクタンスL’’が含まれる。これは、C≒480nFのキャパシタンスを与える。放電回路のように、次に共振回路51は、固有周波数f≒1.3MHzを有する。
【0062】
図2による実施形態例は、図1に示すものに対応するするが、しかしこの場合に、共振回路51ならびに電極21および22は、そこに位置するプラズマ3と並列に接続される。
【0063】
原則として、図1または図2による実施形態例における共振回路51に関して、図1および図2に単純化して示してあるピーキング回路5は、図3に示すように構成することができる。
【0064】
図3は、共振回路51が第1のコンデンサCおよび第2のコンデンサC(それぞれが、U(t)およびU(t)の時間当たりの電圧曲線をそれぞれ有する)と、抵抗器Rと、インダクタLと、を有する。共振回路51は、インダクタLによって、高周波発生器52に誘導接続される。第1のコンデンサC、抵抗器R、インダクタL、および第2のコンデンサCは、共振回路51に連続的に配置され、かつその順序で互いに導電接続される。共振回路51は、第2のコンデンサCと第1のコンデンサCとの間の接続によって完成される。これは、
C=C・C/(C+C) (9)
として、共振回路の合計キャパシタンスを提供する。
【0065】
図3による共振回路51は、それが、図1および2に示される実施形態例を実現するような方法で、導電性接続部によって接触される(図示せず)。
【0066】
スイッチSが、共振回路51に設けられる。スイッチSは、第1のコンデンサCと抵抗器Rとの間に配置される。
【0067】
さらに、第1のコンデンサCを再充電するための充電回路(図示せず)が設けられる。ピーキング回路5は、第1のコンデンサCと抵抗器Rとの間で充電回路の線路によって電気的に接触される。スイッチSが、充電回路の線路を切り替えるために、充電回路の線路に配置される。スイッチSが、第1のコンデンサCと抵抗器Rとの間の導電性接続を切り替えるために、第1のコンデンサCと抵抗器Rとの間に設けられる。共振回路51は、線路によって電極21および22に導電接続される。
【0068】
充電回路は、プラズマ3において消費されたエネルギを決定するために、測定手段(図示せず)に接続される。第1のコンデンサCの適合された再充電が、制御装置としての充電回路設計を介して可能になる。
【0069】
第1のコンデンサCは、最初にスイッチSを閉じることによってU=Uに充電される(スイッチSは開いている)。スイッチSが閉じている場合に、放電ギャップ2におけるガス放電を介して電流フローが存在する。
I(t)=[U/(ωL)][exp(−αt)]sin(ωt) (10)
式中、α=R/2Lであり、ω=[(1/LC)−α05である。
【0070】
上記で既に決定したように、式(6)によるピンチプロセス用の最大電流は、5kAより大きくなければならない。その結果、第1のコンデンサCは、少なくとも
>ωL5kA≒(L/C)0.5・5kA=1.25kV (11)
の電圧に充電されなければならない。
【0071】
第1のコンデンサCは、Sを閉じ、Sを開くことによって周期的に再充電される。この切り替えプロセスは、適切にタイミングを合わせられる。第1のコンデンサCは、そこに元々蓄積されたエネルギのある部分が放電ギャップ2においてガス放電で消費された場合に、再充電される。切り替えプロセスの周期は、約1/ω〜1/αの時間範囲が有利である。
【0072】
本発明によって、特にリソグラフィ用途に必要な短波長放射線の発生が可能になる。そうする際に、放射線の供給は、長い放出期間temiおよび高い線量安定性を伴って実行される。同時に、プラズマ3の電荷キャリアは、プラズマ3の近くに配置されたコンポーネント全ての腐食および汚染を低減するように、周知の先行技術におけるほど加速されない。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明による方法および本発明による装置は、半導体コンポーネントの製造において、マイクロ構造およびナノ構造を生成するために、リソグラフィ法による材料の機械加工用に使用することができる。
【符号の説明】
【0074】
1 真空チャンバ
2 放電ギャップ
21 電極
22 電極
3 プラズマ
31 圧縮プラズマ
32 緩和プラズマ
4 エミッタ送出ユニット
41 ガス入口
42 ガス供給部
5 ピーキング回路
51 共振回路
52 高周波発生器
6 放出放射線
L インダクタ
C コンデンサ
R (ピーキング回路の)電気抵抗
R’ (プラズマ3の)電気抵抗
抵抗器
第1のコンデンサ
第2のコンデンサ
I(t) 電流
(t) 電圧
(t) 電圧
スイッチ
スイッチ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
短波長放射線を放出するガス放電ベースの放射線源を励起するための方法であって、真空チャンバに配置された2つの電極間のパルス状電流により、エミッタが、電極間でイオン化されて周期的に圧縮され、かつ励起されて、放出期間にわたって各パルスにより所望の短波長放射線を放出するパルス状放出プラズマを形成する、方法において、
− 前記プラズマ(3)の存在期間に対応する前記プラズマ(3)の寿命より短い前記パルス状電流のパルス繰り返し周期を設定することによって、前記プラズマ(3)が、パルス状電流高周波シーケンスにより連続的に維持されて、前記プラズマ(3)が、放出圧縮プラズマ(31)の高エネルギ状態と、緩和プラズマ(32)の低エネルギ状態との間で周期的に交替しながら維持されることと、
− 前記圧縮プラズマ(31)の発生用に前記緩和プラズマ(32)を励起するために、前記パルス繰り返し周期と等しいパルス幅を備えた50kHz〜4MHzのパルス繰り返し周波数(f)が、前記パルス状電流用に用いられるという点で、励起エネルギが、緩和プラズマに結合されること、
を特徴とする方法。
【請求項2】
50kHz〜2MHzの周波数を備えたAC電流が、パルス状電流として用いられることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
100kHz〜4MHzの周波数を備えたパルスDC電流が、パルス状電流として用いられることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
正弦関数、三角形関数、および矩形関数を含む群からの関数が、パルス状電流の形状として用いられることを特徴とする、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
1ジュール以下の励起エネルギが、前記圧縮プラズマ(31)の発生のために、前記緩和プラズマ(32)の全ての励起用に前記緩和プラズマ(32)に結合されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記パルス繰り返し周波数(f)が、共振回路(51)の固有周波数(f)に適合されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記放出期間(temi)が、前記パルス繰り返し周期の少なくとも1%であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
共振回路(51)と、前記共振回路(51)の誘導励起用の高周波発生器(52)と、コンデンサCと、を有する、ピーキング回路(5)が、前記パルス状電流を供給するために用いられ、
− 前記コンデンサ(C)が、300nF〜600nFの電気容量を有し、
− 前記ピーキング回路(5)が、20nH〜30nHのインダクタンス(L)を有し、
− 前記ピーキング回路(5)が、0.025Ω〜0.05Ωの電気抵抗を備えた抵抗器(R)有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記コンデンサ(C)が、そこに元々蓄積されたエネルギの或る部分が前記プラズマ(3)にて消費された場合に、タイミングを合わせた電力供給によって再充電されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
短波長放射線を放出するガス放電ベースの放射線源を励起するための装置であって、少なくとも2つの電極が真空チャンバ内に設けられ、その中でエミッタが前記電極間に位置し、かつ高いパルス繰り返し周波数で前記電極間にパルス状電流を発生するための手段が設けられた、装置において、
− 共振回路(51)と、前記共振回路(51)の誘導励起用の高周波発生器(52)と、少なくとも1つのコンデンサ(C)と、を備えて構成されるピーキング回路(5)が、パルス状電流の発生用の手段として設けられ、第1のコンデンサ(C)、抵抗器(R)、インダクタ(L)、および第2のコンデンサ(C)が、前記共振回路(51)に連続的に配置され、かつ上記の順番で互いに導電接続され、前記第1のコンデンサ(C)が、前記第2のコンデンサ(C)に導電接続されることと、
− 前記第1のコンデンサ(C)を再充電するために充電回路が設けられることと、
− 前記ピーキング回路(5)が、前記第1のコンデンサ(C)と前記抵抗器(R)の間で前記充電回路の線路を通して電気的に接触され、前記充電回路の前記線路を切り替えるために前記充電回路の前記線路にスイッチ(S)が配置されることと、
− 前記コンデンサ(C)のタイミングを合わせた再充電を可能にするように、前記コンデンサ(C)と前記抵抗器(R)の間で導電性接続を切り替えるために、前記コンデンサ(C)と前記抵抗器(R)の間に別のスイッチ(S)が設けられること
を特徴とする装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−134143(P2012−134143A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−273343(P2011−273343)
【出願日】平成23年12月14日(2011.12.14)
【出願人】(502369126)イクストリーメ テクノロジース ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (37)
【Fターム(参考)】