説明

キャップ付容器

【課題】キャップを外したときのパッキンの抜け落ちを防止する。
【解決手段】パッキンの下方鍔部の外周面の一部において外方に突出するように下方鍔部と一体に補強用突起を設けるようにしたことにより、上方鍔部を取出口部材の上端面との間に挟んだキャップを締めつけた状態からキャップをゆるめたとき、上方鍔部がキャップに一時的に付着して上方に引っ張られたとしても、補強用突起が取出口部材の下端面ないしその周辺部に当接することにより、パッキンの取出口部材からの抜け落ちを防止し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はキャップ付容器に関し、特に、収納液体を収納する容器の取出口部にパッキンを介してキャップを装着するキャップ付容器に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のキャップ付容器として、例えばマスカラブラシについて、特許文献1及び2に開示されているように、まつ毛に塗布するマスカラを収納するものが提案されている。
【0003】
これらのキャップ付容器は、円筒状の容器部の取出口にパッキンとして円筒状のしごき部材を設け、不使用時、パッキンとしてのしごき部材を介してキャップを取出口に締めつけることにより、容器部内のマスカラをパッキンによって外部に漏れ出させないようにすると共に、当該しごき部材の内径空間を通してシャフトの先端に設けられたブラシ本体を出し入れすることにより、容器部内の塗布液に浸したブラシ本体を取出口部から引き抜くときに、ブラシ本体の周囲に付着している余分な塗布液を、しごき部材の内径部によってしごき落とすことにより、外部に取り出したブラシ本体ないしシャフトから塗布液をぼた落ちさせないように構成されている。
【特許文献1】特表2004−504085公報
【特許文献2】特開2005−46243公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のキャップ付容器において、円筒形状のしごき部材を容器部の取出口に保持する手法として、硬質又は半硬質のパッキンを取出口に外側から圧入することにより保持させる手法のもの(特許文献1参照)や、半硬質又は軟質の円筒状パッキンの両端部外周に円環状に横方向に突出する鍔部を形成し、当該鍔部間に取出口を挟み込むことにより保持させる手法のもの(特許文献2参照)がある。
【0005】
ところがこれらの従来の構成によれば、キャップ付容器の不使用時、キャップを取出口に締め込むことにより容器部から塗布液が外部に漏れ出さないように強く締めつけた状態にするのに対して、使用時にはキャップを取出口からねじり戻して外す際に、取出口に保持したパッキンがキャップに一時的に付着した状態で抜け落ちることが生じる問題があった。
【0006】
このしごき部材の抜け落ちは、容器部内の塗布液がパッキン及びキャップに対して強い粘着性を呈する場合に可能性が大きくなる。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、キャップを外す際にパッキンが抜け落ちることがなく、しかも取出口部におけるパッキンの封止力が大きいキャップ付容器を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため本発明においては、容器部2の取出口3にパッキン7を間に挟んでキャップ4を締めつけるキャップ付容器1において、キャップ4は、取出口3を形成する円筒状取出口部材11の内側面に沿うように配設される円筒状パッキン本体13と、パッキン本体13の上端及び下端において取出口部材11の上端面及び下端面上に延長するように横方向に突出する円環状の上方鍔部15及び下方鍔部16と、下方鍔部16の外周面の一部において横方向に外方に突出するように下方鍔部16と一体に形成された補強用突起35、41A〜41B、42A〜42D、43A〜43Hとを設けるようにする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、パッキンの下方鍔部の外周面の一部において横方向に外方に突出するように下方鍔部と一体に補強用突起を設けるようにしたことにより、上方鍔部を取出口部材の上端面との間に挟んだキャップを締めつけた状態からキャップをゆるめたとき、上方鍔部がキャップに一時的に付着して上方に引張られたとしても、補強用突起が取出口部材の下端面ないしその周辺に当接することにより、パッキンの取出口部材からの抜け落ちを防止し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0011】
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体としてキャップ付容器を示し、収納液体としてマスカラを収納する容器部2の取出口3からキャップ4に固着されたシャフト5とその先端に設けられたブラシ本体6とをしごき部を形成するパッキン7の中心孔を通って出し入れすることにより、ブラシ本体6を容器部内に収納液体として収納されているマスカラに浸して外部に取り出すようになされている。
【0012】
取出口3は、図2に示すように、例えば合成樹脂材料によって構成された容器部2の中心線L1上において、容器部2の上端から上方に突出するように形成された円筒形状の取出口部材11を有し、当該取出口部材11内にしごき部材を構成するパッキン7が装着されている。
【0013】
パッキン7は、ゴム、エラストマ、EVAなどの樹脂材料を成形することにより、半硬質又は軟質な可撓性部材として形成されている。
【0014】
パッキン7は、図3に示すように、上下方向に延長する円筒状パッキン本体13を有し、パッキン本体13の内部空間における中心線L1上において、下向きに内径が小さくなっていくように内部空間を制限する漏斗形状をもつしごき部材14が、その上側縁がパッキン本体13の内壁に一体となるように、設けられている。
【0015】
かくしてしごき部材14はパッキン本体13の上方から中心線L1に沿ってシャフト5の下端に設けられたブラシ本体6が挿入されたとき、シャフト5及びブラシ本体6を構成する毛材によってしごき部材14の中心口を柔軟に押し広げることにより、シャフト5及びブラシ本体6を容器部2内の塗布液に浸る位置まで挿入できるようになされている。
【0016】
パッキン本体13の上方外周縁には円環状の上方鍔部15が形成され、この上方鍔部15の円環状下面が取出口部材11の上端面に上方から係合する。
【0017】
これに対してパッキン本体13の下端部分の外周面には、下方鍔部16が中心線L1と直交するように横方向に突出するように形成され、当該下方鍔部16が取出口部材11の下端面ないしその周辺部(取出口部材11の下端面部ないし当該取出口部材11に連接している容器部2の肩部2Aとの接合部分)に対して、下方から当接し、これにより上方鍔部15及び下方鍔部16によって取出口部材11の上端面及び下端面を挟み込むことにより、パッキン本体13の外周面を取出口部材11の内周面に当接させた状態でパッキン7を取出口3に装着した状態を得ている。
【0018】
取出口部材11の外周面には雄ねじ21が形成されており、この雄ねじ21に対して、図4に示すように、シャフト5の上端部に固着されているキャップ4の雌ねじ22をねじ込むように締め込むことにより、シャフト5及びブラシ本体6をしごき部を構成するパッキン7内に挿通した状態で、キャップ4を取出口部材11に締込み保持できるようになされている。
【0019】
キャップ4は下方から円筒状の内部空間25を穿設してなる円柱状外観を呈するキャップ本体26(図4)を有し、キャップ本体26の中心線L2を中心として、内部空間25の下側側壁部表面に中心線L2を中心として雌ねじ22が形成され、この中心線L2を取出口部材11(図2)の中心線L1上に沿わせるようにキャップ本体26を上方から取出口部材11に被せることにより、キャップ本体26の雌ねじ22を取出口部材11の雄ねじ21にねじ込むことができるようになされている。
【0020】
内部空間25の上側部には連結部材31が嵌め込まれている(図4)。
【0021】
連結部材31は円筒状連結部材本体32を有し、その下端面を閉塞するように円板状の台座板部33が一体に形成されており、連結部材本体32はキャップ本体26の内部空間25内に下方から圧入されることにより、連結部材本体32が台座板部33と共にキャップ本体26と一体に組立てられている。
【0022】
台座板部33の中心部を貫通するように取付孔34が形成され、この取付孔34にシャフト5の上端部が挿通された状態で溶着されることにより、台座板部33の中心位置においてキャップ本体26の中心線L2上に延長するようにシャフト5をキャップ本体26に固着保持する。
【0023】
これに加えて台座板部33の下面外周部は、キャップ本体26の雌ねじ22が取出口部材11の雄ねじ21にねじ込まれたとき、パッキン7の上方鍔部15に上方から整合性よく当接するようになされ、かくしてキャップ4を容器部2に締めつけたとき、上方鍔部15の柔軟性を利用して、容器部2内の収納液を外部に漏れ出させないようにパッキンとして機能させる。
【0024】
以上の構成に加えて、下方鍔部16には、図3(A)〜(C)に示すように、外側面のほぼ半円周の範囲において横方向に外方に突出する補強用突起35が形成されている。
【0025】
この補強用突起35は下方鍔部16を構成する材料が外方に膨出するように形成されていることにより、下方鍔部16と同じ半硬質又は軟質な可撓性をもつようになされている。
【0026】
以上の構成において、しごき部としてパッキン7を容器部2の取出口部材11に装着した状態で、キャップ4を取出口部材11の周囲に形成された雄ねじ21にねじ込むことにより、キャップ4が容器部2の取出口3に被せられる。
【0027】
このときキャップ4の連結部材31の台座板部33がパッキン7の上方鍔部15を取出口部材11の上端面に圧縮するように押しつけることにより、パッキン7の可撓性を利用して容器部2内の収納液が外部に漏れ出さないように封止する状態になる。
【0028】
この状態からキャップ4をねじり戻して容器部2内の塗布液に浸されたブラシ本体6を引き抜く際に、ブラシ本体6がパッキン7のしごき部材14を通って外部に引き出されるが、シャフト5及びパッキン7が半硬質又は軟質な可撓性を呈することから、しごき部材14が柔軟に少し拡大しながらシャフト5及びブラシ本体6をしごくような動作をする。
【0029】
これと同時に、キャップ4を取出口部材11からねじり戻すようにゆるめた時、キャップ4の台座板部33がパッキン7の上方鍔部15から離れる際に、粘着性をもつ塗布液の一部が上方鍔部15に付着しているときには、上方鍔部15が台座板部33に一時的に付着してキャップ4の台座板部33と一体に上方に引かれるが、下方鍔部16に設けられた補強用突起35が下方鍔部16から横方向に外方に突出して容器部2の取出口部材ないしその周辺の肩部2Aに当接しているので、パッキン7が上方に引かれたとき当該補強用突起35が容器部2の取出口部材ないしその周辺の肩部2Aに当ることにより、パッキン7が取出口部材11の内部空間から上方に引き抜かれることを防止する。
【0030】
以上の構成によれば、パッキン7として、しごき部材14によるしごき動作を行うのに十分な柔らかさをもつ材料のものを適用することにより、上方鍔部15による封止効果を得ると共に、キャップ4をねじり戻す際にたとえパッキン7が台座板部33に一時的に付着して上方に引っ張られたとしても、下方鍔部16に補強用突起35を設けたことにより、パッキン7が全体として取出口部材11から上方に抜け落ちるおそれを有効に防止できる。
【0031】
これと共に、上述の構成によれば、補強用突起35が下方鍔部16の一部(図3の場合、ほぼ半周程度の範囲)に設けたことにより、パッキン7を取出口部材11に装着するための組立作業をするために上方から挿入する際に、当該補強用突起35が設けられていない部分を外側から横方向に内方に押圧することにより変形させれば、パッキン7を全体として(少なくとも下側部分を)縦方向に細長くなるように変形させることができ、これによりパッキン7の取出口部材11内への挿入を容易になし得る。
【0032】
かくして補強用突起35を設けた下方鍔部16を取出口部材11ないし容器部2の肩部2Aの下端面に当接するようにパッキン7を容易に装着することができる。
【0033】
因に、補強用突起35を下方鍔部16の全周に亘って形成すると、パッキン7を取出口部材11内に挿入する際に、当該補強用突起35が変形し難いため取出口部材11に挿入することができないことになる(又は極めて困難になる)が、上述の構成によれば、かかる問題を有効に解決できる。
【0034】
(2)他の実施の形態
図5は他の実施の形態を示すもので、図1〜図4との対応部分に同一符号を付して示すように、図5(A)の場合、パッキン7のパッキン本体13の下方鍔部16に対して、2つの補強用突起41A及び41Bが下方鍔部16の外周面から横方向に外方に突出するように形成されている。
【0035】
この場合補強用突起41A及び41Bは下方鍔部16の外側面円周においてほぼ180度の角間隔を隔てて互いに対向するように配設されている。
【0036】
図5(A)の構成において、パッキン7を取出口部材11に装着する際には、下方鍔部16のうち、一対の補強用突起41A及び41Bが設けられていない部分を外側から横方向に内方に押圧することによりパッキン7を全体として(少なくとも下側部分を)縦方向に細長くなるように変形させた状態で取出口部材11を押し込む。
【0037】
かくしてパッキン7を図2について上述したと同様に、上方鍔部15が取出口部材11の上端面に当接するまでパッキン7を挿入すれば、下方鍔部16ないし補強用突起41A及び41Bが容器部2の肩部2Aの取出口部材11ないしその周辺の下面に当接する位置に来たとき、パッキン本体13がその弾性によって変形を受けない状態に戻ることにより、上方鍔部15と下方鍔部16ないし補強用突起41A及び41Bによって取出口部材11を挟み込むような状態でパッキン7が取出口部材11の所定位置に装着されることになる。
【0038】
図5(A)の構成によれば、キャップ4が取出口3の雄ねじ21にねじ込まれて台座板部33が上方鍔部15に付着した封止状態において、キャップ4をねじり戻したときたとえ台座板部33がパッキン7の上方鍔部15に一時付着した状態になってパッキン7が上方に引っ張られたとしても、下方鍔部15に加えてその外周面から横方向に突出する補強用突起41A及び41Bが下方鍔部16ないしその周辺の肩部2Aの下面に当接することにより、パッキン7が上方に抜け落ちることを防止できる。
【0039】
図5(B)はさらに他の実施の形態を示し、この場合図5(A)との対応部分に同一符号を付して示すように、下方鍔部16の外周面において4つの補強用突起42A〜42Dが、外周面を4分割してほぼ90度の角間隔を保つ位置において横方向に外方に突出するように形成さされている。
【0040】
図5(B)の構成によれば、パッキン7を取出口部材11に装着する際には、補強用突起42A〜42Dが形成されていない部分を横方向に内方に押圧することによりパッキン7を全体として(少なくとも下側部分を)縦方向に細長くなるように変形させた状態で取出口部材11に押し込むことにより、図5(A)について上述したと同様にしてパッキン7の上方鍔部15及び下方鍔部16間に取出口部材11を挟み込むように装着される。
【0041】
この装着状態において、補強用突起42A〜42Dが下方鍔部16の外周面から横方向に外方に広がった位置で容器部2の取出口部材11ないしその周辺の肩部2Aの内面に当接することにより、キャップ4をねじり戻したときたとえ上方鍔部15がキャップ4の台座板部33に一時的に付着していたとしても、パッキン7が抜け落ちることを防止できる。
【0042】
図5(C)はさらに他の実施の形態を示すもので、図5(A)との対応部分に同一符号を付して示すように、下方鍔部16の外周面において8つの補強用突起43A〜43Hが下方鍔部16の外周面を8分割してほぼ45度の角間隔を保つ位置において横方向に外方に突出するように形成されている。
【0043】
図5(C)の構成によれば、パッキン7を取出口部材11に装着する際に、パッキン7の下側部分のうち、補強用突起43A〜43Hが形成されていない部分を横方向に内方に押圧することによりパッキン7を全体として(少なくとも、下側部分を)縦方向に細長くなるように変形させた状態で取出口部材11内に押し込むことができる。
【0044】
かくして上方鍔部15及び下方鍔部16間に取出口部材11を挟み込んだ状態において、下方鍔部16の外側位置において8つの補強用突起43A〜43Hが容器部2の取出口部材11ないしその周辺の肩部2Aの下面に当接することにより、キャップ4をねじり戻したとき台座板部33が上方鍔部15に一時的に付着したとしても、パッキン7が抜け落ちることを防止できる。
【0045】
なお上述の実施の形態においては、補強用突起35(図3)、41A〜41B(図5(A))、42A〜42D(図5(B))、43A〜43H(図5(C))として、半硬質又は軟質の下方鍔部16と同じ部材を横方向に外方に突出させることにより形成したが、これに代え、当該補強用突起の部分を、他の部分の材料より硬質の樹脂材料で二重成形又は二色成形することにより、補強用突起の硬度を高めるようにしても良い。
【0046】
このようにすれば、キャップ4をねじり戻したとき、たとえパッキン7の上方鍔部15が台座板部33に一時的に付着したとしても、当該硬度が高い補強用突起によって一段と強く抜け落ちを防止できる。
【0047】
さらに上述の実施の形態においては、本発明を、収納液体としてマスカラを収納した容器部2に、ブラシ本体6を先端に取り付けたシャフト5を有するキャップ4をねじり込むようにしたキャップ付容器1に適用した場合について述べたが、本発明はマスカラ液用容器に限らず、毛染液や、化粧液などのように、容器に入れた収納液体をキャップを締め込むことにより封止すると共に、キャップをゆるめたとき容器内の収納液が不用意に外部にこぼれないように取出口部材にパッキンを設けるような場合に広く適用できる。
【0048】
さらに上述の実施の形態においては、パッキン7内に空間制限部材としてしごき部材14を設けた場合について述べたが、これを省略し、又はこれに代え、パッキン内又は上端部に、1つ又は複数の貫通孔を有するしきり板ないし蓋板を設け、これによりキャップ4を外した状態で容器部2が倒れたとき、容器部2内の収納液体(例えば化粧水や、飲料水などの液体)が大量に流れ出さないように、パッキン7の空間を制限するようにしても、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は容器部にキャップを締めつけるキャップ付容器に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明によるキャップ付容器の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1の取出口の構成を示す部分的斜視図である。
【図3】(A)、(B)及び(C)は図2のパッキンを示す側面図、A3−A3断面図及び底面図である。
【図4】図1のキャップ部分の構成を示す部分的断面図である。
【図5】(A)、(B)及び(C)はパッキンの他の実施の形態を示す底面図である。
【符号の説明】
【0051】
1……キャップ付容器、2……容器部、3……取出口、4……キャップ、5……シャフト、6……ブラシ本体、7……パッキン、11……取出口部材、13……パッキン本体、14……しごき部材、16……下方鍔部、21……雄ねじ、22……雌ねじ、26……キャップ本体、31……連結部材、32……連結部材本体、33……台座板部、34……取付孔、35、41A〜41B、42A〜42D、43A〜43H……補強用突起。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器部の取出口にパッキンを間に挟んでキャップを締めつけるキャップ付容器において、
上記キャップは、
上記取出口を形成する円筒状取出口部材の内側面に沿うように配設される円筒状パッキン本体と、
上記パッキン本体の上端及び下端において上記取出口部材の上端面及び下端面上に延長するように横方向に突出する円環状の上方鍔部及び下方鍔部と、
上記下方鍔部の外周面の一部において横方向に外方に突出するように上記下方鍔部と一体に形成された補強用突起と
を具えることを特徴とするキャップ付容器。
【請求項2】
上記補強用突起は、1つ又は複数形成される
ことを特徴とする請求項1に記載のキャップ付容器。
【請求項3】
上記パッキンは、上記パッキン本体の内側空間を制限する制限部材を有する
ことを特徴とする請求項2に記載のキャップ付容器。
【請求項4】
上記パッキンは、全体として半硬質又は軟質な材料で構成される
ことを特徴とする請求項1に記載のキャップ付容器。
【請求項5】
上記パッキンは、上記補強用突起を他の部分より硬度が大きい材料で構成される
ことを特徴とする請求項1に記載のキャップ付容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−44643(P2008−44643A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−221949(P2006−221949)
【出願日】平成18年8月16日(2006.8.16)
【出願人】(594190884)東京パーツ株式会社 (39)
【Fターム(参考)】