説明

キャビネット

【課題】天板の下面に形成される狭い収納空間部内に物品を効率よく収納することができるキャビネットを提供すること。
【解決手段】天板8の下面に機能設備部9が設けられるとともに、本体2内部における機能設備部9と本体2側面との間に物品を収納可能な収納空間部11が設けられたキャビネット1であって、本体2側面における収納空間部11との対向位置に設けられた開口3を開閉可能であるとともに、キャビネット1の本体2に下端辺が回動自在に枢着された開閉扉6と、物品を収納可能な収納体4と、収納体4を、収納空間部11に収納される収納位置とキャビネット1の本体2外部の使用位置との間で前後方向に直線状にスライド移動案内するガイド手段13と、開閉扉6の開閉動作に連動して収納体4を収納位置と使用位置との間で移動させる連動機構16c,17aと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天板の下面にシンクや洗面ボウル等の機能設備部が設けられるとともに、本体内部における前記機能設備部と本体側面との間に物品を収納可能な収納空間部が設けられたキャビネットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のキャビネットとしては、例えばキャビネットの本体内上部、つまり洗面ボウル等の前方に形成される収納空間の前面開口を蓋体により開閉可能とし、本体内部のスペースを有効に利用できるようにするとともに、この収納空間に引き出しを収納して物品を出し入れ自在としたもの等がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2007−143646号公報(第4頁、第3−4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載のキャビネットにあっては、蓋体を開放することはできるものの、収納空間内に収納された物品は天板の下方に位置するため、取り出しにくいという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、天板の下面に形成される狭い収納空間部内に物品を効率よく収納することができるキャビネットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のキャビネットは、
天板の下面に機能設備部が設けられるとともに、本体内部における前記機能設備部と本体側面との間に物品を収納可能な収納空間部が設けられたキャビネットであって、
前記本体側面における前記収納空間部との対向位置に設けられた開口を開閉可能であるとともに、前記キャビネットの本体に下端辺が回動自在に枢着された開閉扉と、
前記物品を収納可能な収納体と、
前記収納体を、前記収納空間部に収納される収納位置と前記キャビネットの本体外部の使用位置との間で前後方向に直線状にスライド移動案内するガイド手段と、
前記開閉扉の開閉動作に連動して前記収納体を前記収納位置と前記使用位置との間で移動させる連動機構と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、開閉扉の開閉に連動して収納体が使用位置と収納位置との間で直線状にスライド移動するため、物品の出し入れが容易になるばかりか、収納体を出し入れする際に物品の姿勢が変わることがないので、収納体内での物品の横転、散乱や脱落等が防止される。また、開閉扉は、回動により上端辺側が下方に傾倒して開放されることで、開閉扉を閉塞時の起立姿勢のまま収納体とともにスライドさせて引き出す場合に比べて、開放された開閉扉の上端辺と天板端縁との間の間口が大きくなるため、奥行き幅が狭い収納体を収納位置から大きく引き出さなくても、物品の出し入れの際に開閉扉が邪魔になることがない。
【0007】
本発明の請求項2に記載のキャビネットは、請求項1に記載のキャビネットであって、
前記連動機構は、
前記開閉扉側に設けられた係合ピンと、
前記収納体側に設けられ、前記係合ピンが摺動自在に係合される上下方向を向く係合孔と、
から構成されることを特徴としている。
この特徴によれば、簡単な機構で、開閉扉の開閉動作により縦方向に回転する係合ピンの回転運動を、収納体の前後方向の直線運動に変換することができる。
【0008】
本発明の請求項3に記載のキャビネットは、請求項1または2に記載のキャビネットであって、
前記開閉扉が開放位置または閉塞位置にて回動が規制されたときの衝撃を緩和するための緩衝手段を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、開閉扉が開放位置または閉塞位置にて回動が規制されたときの衝撃が緩和されることで、該開閉扉の開閉に連動して移動する収納体が使用位置や収納位置において急激に停止することが防止されるため、収納された物品の落下や散乱が防止される。
【0009】
本発明の請求項4に記載のキャビネットは、請求項1ないし3のいずれかに記載のキャビネットであって、
前記収納体は、前記ガイド手段に取り付けられる網籠と、該網籠上に着脱自在に載置されるトレーと、からなることを特徴としている。
この特徴によれば、収納体の軽量化を図ることができるばかりか、小物等は網籠から抜け落ちることがないようにトレーに収納しておくことができる。また、収納体全体をガイド手段から取り外すことなく、トレーのみを網籠から取り外すことができるので、物品をトレーごと取り出して天板上等にて使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明に係るキャビネットを実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0011】
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例におけるキャビネットの全体像を示す斜視図であり、図2は、図1におけるキャビネットのA−A断面図であり、図3は、開閉扉が閉塞した状態を示すA−A断面図であり、図4は、図3におけるキャビネットのB−B断面図であり、図5は、図4におけるキャビネットのC−C断面図であり、図6(a)は、キャビネットの開閉扉が開放されている状態を示す概念図であり、図6(b)は、キャビネットの開閉扉が閉塞する途上の状態を示す概念図であり、図6(c)は、キャビネットの開閉扉が閉塞された状態を示す概念図である。以下、図2、図3及び図6(a)〜図6(c)の紙面左側をキャビネットの正面側(前方側)とし、図4の紙面手前側をキャビネットの正面側(前方側)とし、図5の紙面下方側をキャビネットの正面側(前方側)として説明する。
【0012】
図1の符号1は、本発明の適用されたキャビネットの一例である洗面台である。この洗面台1は、バスルーム等の屋内に設置され、洗面台1の本体2の内部に櫛や整髪料等の物品を収納できるようになっている。
【0013】
図1に示すように、洗面台1の本体2は、床面から立設される左右の側板10,10と、図示しない後板と、側板10,10及び後板の上部に載置される方形状の天板8と、図示しない底板と、により前面が開口する箱状に形成されており、内部が物品を収納可能な収納空間部とされている。
【0014】
本体2の前面に形成された開口3は、上下2枚の横長長方形状の開閉扉6,7によって開閉可能に閉塞されており、これらのうち下方の開閉扉7は、本体2の下部に前後方向に引き出し自在に収納された引出しの前板である。
【0015】
天板8には、上下方向に貫通する開口8aが形成されており、この天板8の下面の開口周縁部には、縦断面視略凹状に形成された本発明における機能設備付部としての水槽9が、開口8aを下方から覆うように取り付けられている。つまり、水槽9は、本体2内上部において、天板8の下面から下方に向かって凸設されている。
【0016】
そして、水槽9は天板8よりも小さく形成されているため、図3に示すように、本体2内上部において、水槽9の外周面と、本体2の側面を構成する開閉扉6、側板10,10及び後板それぞれの内面と、の間には間隙が形成されており、特に、水槽9の外周前面と、該水槽9の外周前面に対向する開閉扉6の内面との間に形成された間隙は、後述する収納体4が収納される収納空間部11として利用されている。この収納空間部11は、本体2内上部に設けられ、その下方の本体2内下部空間よりも前後方向の奥行き幅が狭い空間部とされている。
【0017】
収納空間部11の下部には、側板10,10内面における前部に両端が固定された左右方向に延びる渡し板5が水平に設けられている。また、渡し板5の後部から上方に向けて、水槽9の外周前面を覆うように閉塞板12が取り付けられている。このように収納空間部11は、本体2の内部において、開閉扉6、閉塞板12、側板10,10及び天板8により前面の開口3を除く周面が囲まれている。
【0018】
収納体4は、図4及び図5に示すように、金属製の線材等により上面が開口する横長箱状に形成された網籠4aと、この網籠4a内に着脱自在に収納保持されるトレー4bと、で構成されている。網籠4aの左右上端部はそれぞれ外側に向けて延設されており、後述する左右一対のスライドレール13の可動レール13bに取り付けられている。また、網籠4aの左右側部には、外側面の前部に上下方向を向く長孔状の係合孔17aが穿設された連結板17が取り付けられている。
【0019】
トレー4bは、上面が開口するとともに、網籠4a内に嵌合可能な大きさに形成された平面視長方形状をなす皿体であり、内部に整髪料等の物品を載置(収納)可能となっている。また、トレー4bの上端部外周には、外方に向けて延設されたフランジ部4cが形成されており、このフランジ部4cにおける前後下面が、網籠4aにおける左右方向に延びる前後の線材上に載置されることによって、トレー4bは網籠4a上部を左右にスライド移動可能、かつ、網籠4aから上方に取り外し自在に載置されている。
【0020】
このように、収納体4は、スライドレール13に取り付けられる網籠4aと、網籠4a上に着脱自在に載置されるトレー4bと、からなることで、収納体4の軽量化を図ることができるばかりか、小物等は網籠4aから抜け落ちることがないようにトレー4bに収納しておくことができる。また、収納体4全体をスライドレール13から取り外すことなく、トレー4bのみを網籠4aから取り外すことができるので、物品をトレー4bごと取り出して天板8上等にて使用することができる。
【0021】
このように構成された収納体4は、本発明におけるガイド手段としてのスライドレール13によって左右端が支持され、開閉扉6の開閉に連動して、図3に示す収納空間部11に収納されている収納位置と、図2に示す本体2の外部である使用位置と、の間で前後方向に移動可能となっている。
【0022】
具体的には、図2及び図3に示すように、スライドレール13は、閉塞板12の左右端部に形成された挿通孔12aを介して本体2の両側板10,10内側面に固定された前後方向を向く直線状の支持レール13aと、該支持レール13aに対して長手方向に摺動自在に嵌合された可動レール13bと、から構成されている。この前後方向にスライド移動自在な可動レール13bには、前述したように網籠4aの左右上端部が取り付けられている。つまり、スライドレール13は、収納体4を、収納空間部11に収納される収納位置と本体2の外部の使用位置との間で前後方向に直線状にスライド移動案内するガイド手段を構成している。
【0023】
開閉扉6は、その下端辺部が渡し板5の左右端部に設けられたヒンジ14を介して本体2に取り付けられており、開口3の上部を開放する開放位置(図2参照)と、開口3の上部を閉塞する閉塞位置(図3参照)と、の間で、ヒンジ14の図示しない左右方向を向く枢軸周りに揺動自在に設けられている。
【0024】
尚、特に図示しないが、ヒンジ14には回動範囲が設定されており、開閉扉6の最大開放位置は該ヒンジ14により決定されている。また、閉塞位置においては、開閉扉6の上端部後面が、天板8を補強するために該天板8の下面前部に貼り付けられた裏打材15に当接することにより規制されるようになっている。
【0025】
開閉扉6の後面の左右端部には、平面視コ字形の取付金具16がそれぞれ取り付けられている。これら取付金具16の内側片16aの内側面からは、図4及び図5に示すように、係合ピン16cが本体2の内側に向かって凸設されており、連結板17の係合孔17aに前後上下摺動可能に係合されることで、開閉扉6と収納体4とが連結されている。
【0026】
左右の取付金具16の外側片16bと側板10,10内側面との間には、本体2と開閉扉6とを連結する折曲アーム18が取り付けられている。折曲アーム18の一端は、左右方向を向く枢軸19bによって外側片16bの外側面に枢着され、他端は、左右方向を向く枢軸19aによって側板10,10内側面に枢着されている。
【0027】
尚、折曲アーム18の略中央に配置された回動軸周りには、開閉扉6が開放位置または閉塞位置にて揺動が規制されたときの衝撃を緩和する本発明における緩衝手段としてのロータリーダンパー20が取り付けられている。具体的には、このロータリーダンパー20により、屈曲アーム18の回動に抵抗がかかるようになっているので、開閉扉6が急速に開閉されることが防止され、これにより開放位置または閉塞位置で揺動が規制されたときの衝撃が緩和される。よって、この開閉扉6の開閉に連動して移動する収納体4が、使用位置や収納位置において急激に停止することが防止されるため、収納された物品の落下や散乱が防止される。
【0028】
次に、開閉扉6の開閉に連動する収納体4の移動について説明する。図6(a)に示すように、開閉扉6が開放されているときには、収納体4は、本体2の外部となる使用位置において、姿勢が床面に対して水平状態に保たれている。
【0029】
次いで、図6(a)に示す開閉扉6が開放されている状態から、開閉扉6を閉塞方向に向けて押圧すると、取付金具16の係合ピン16cは、開閉扉6の揺動にあわせて、ヒンジ14の図示しない枢軸を中心とする円弧に沿って後方に移動するため、上下方向を向く係合孔17a内を上方に摺動移動しつつ、収納体4を後方に向けて押圧する(図6(b)参照)。
【0030】
そして、図6(b)に示すように、開閉扉6が約半分閉塞された状態において、係合ピン16cは係合孔17aの上端まで移動され、さらに開閉扉6が閉塞されると、今度は係合ピン16cが係合孔17a内を下方に移動しつつ、収納体4を後方に向けて押圧する。
【0031】
最後に、開閉扉6が開口3を閉塞する閉塞位置にて揺動規制されたとき、係合ピン16cが係合孔17a内下端に配置され、収納体4は収納空間部11内に収納される(図6(c)参照)。
【0032】
このように、開閉扉6の開閉動作力が、連動機構を構成する係合ピン16cと係合孔17aとを介して収納体4に伝達されることで、スライドレール13により前後方向に移動自在にガイドされた収納体4は、収納位置に向けて直線状に移動される。具体的には、左右方向を向く枢軸を有するヒンジ14を中心として前方または後方に回動する開閉扉6の回動運動を、係合ピン16cと係合孔17aとを介して収納体4の前方または後方への直線運動に変換できるため、係合ピン16c及び係合孔17aからなる簡単な連動機構で、開閉扉6の揺動による開閉動作に連動して、収納体4を、スライドレール13により前後に直線状にスライド移動させることができる。
【0033】
また、図6(c)に示す収納位置に収納された収納体4を使用位置まで移動させるには、開口3を閉塞している開閉扉6の上端辺側を手前に引き出すことで、収納体4は、開閉扉6の開放動作に連動してスライドレール13を介して前方に移動され、開閉扉6が開放位置まで開放されたとき、前述した使用位置に配置される。この開放動作は収納動作と逆の動きであるため、詳細な説明は省略する。
【0034】
また、開閉扉6は、開口3を閉塞する閉塞位置において、収納体4の前面側にて起立姿勢に保持されているが、前述したように下端辺側を中心として上端辺側が前方に傾倒されることで開放するようになっているため、図2に示すように、開放位置において傾斜姿勢となり、収納体4の下方位置に退避される。
【0035】
従って、開閉扉6を、開口3を閉塞する起立姿勢のまま手前に引き出した場合、収納体4の前側に開閉扉6の上部が配置されるため(図2中2点鎖線の開閉扉6を参照)、洗面台1の前方に位置する使用者が収納体4に収納されている物品に、手前側の斜め上方からアプローチする際に開閉扉6が邪魔になるが、本実施例の開閉扉6は、下端辺側を中心として上端辺側が前方に傾倒されることで、開放位置において収納体4の下方位置に傾斜姿勢で配置されるため、使用者が収納体4に収納されている物品に手前側の斜め上方からアプローチする際に開閉扉6が邪魔になることがない。
【0036】
具体的には、開放された開閉扉6の上端辺と天板8の前端縁との間の間口寸法L1が、開閉扉6を起立姿勢のまま手前に引き出した場合の間口寸法L2よりも大きくなるため(L1>L2)、奥行き幅が狭い収納体4を収納位置から大きく引き出さなくても、開閉扉6が物品の出し入れの際に邪魔になることがない。
【0037】
以上説明したように、本発明の実施例としての洗面台1にあっては、開閉扉6の開閉に連動して収納体4が使用位置と収納位置との間で直線状にスライド移動するため、物品の出し入れが容易になるばかりか、収納体4を出し入れする際に物品の姿勢が変わることがないので、収納体4内での物品の横転、散乱や脱落等が防止される。また、開閉扉6は、回動により上端辺側が下方に傾倒して開放されることで、開閉扉6を閉塞時の起立姿勢のまま収納体4とともにスライドさせて引き出す場合に比べて、開放された開閉扉6の上端辺と天板8端縁との間の間口が大きくなるため、奥行き幅が狭い収納体4を収納位置から大きく引き出さなくても、物品の出し入れの際に開閉扉6が邪魔になることがない。
【0038】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0039】
例えば、前記実施例では、ガイド手段の一例として、収納体4を前後にスライド移動案内するスライドレール13が適用されていたが、ガイド手段は、本体2側に固定される支持レール13aと、該支持レール13aに摺動自在に嵌合される可動レール13bとからなるものでなくてもよく、例えば側面10,10の内面に形成される前後方向を向く溝条と、該溝条に対して前後に摺動自在に係合されるガイド片と、から構成してもよい。
【0040】
また、前記実施例では、連動機構が上下方向を向く係合孔17aと係合ピン16cとから構成されていたが、開閉扉6の開閉動作に連動して収納体4が前後移動するように、開閉扉6と収納体4とを連結するものであれば、例えば開閉扉6とともに回動するピニオンギヤと、該ピニオンギヤに噛合し、収納体4側に設けられるラックと、により連動機構を構成してもよい。さらに、係合孔17aを開閉扉6側に設け、係合ピン16cを収納体4側に設けてもよい。
【0041】
また、本実施例では、水槽9の外周前面と開閉扉6の後面との間を収納空間部11としていたが、収納空間部11は、水槽9の外周左右側面と左右側板10,10の内面との間、または水槽9の外周後面と後板の内面との間でもよく、これらの空間部に本発明を適用してもよい。
【0042】
また、前記実施例では、キャビネットの一例として洗面台を説明したが、キッチンカウンタ等、種々のものであってもよい。
【0043】
また、前記実施例では、機能設備部の一例として水槽9が適用されていたが、天板の下面に取り付けられてなるものであれば、例えばキッチンカウンタ等において、天板埋設型のコンロや食器洗浄器等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施例におけるキャビネットの全体像を示す斜視図である。
【図2】図1におけるキャビネットのA−A断面図である。
【図3】開閉扉が閉塞した状態を示すA−A断面図である。
【図4】図3におけるキャビネットのB−B断面図である。
【図5】図4におけるキャビネットのC−C断面図である。
【図6】(a)は、キャビネットの開閉扉が開放されている状態を示す概念図であり、(b)は、キャビネットの開閉扉が閉塞する途上の状態を示す概念図であり、(c)は、キャビネットの開閉扉が閉塞された状態を示す概念図である。
【符号の説明】
【0045】
1 洗面台(キャビネット)
2 本体
3 開口
4 収納体
4a 網籠
4b トレー
5 渡し板
6,7 開閉扉
8 天板
9 水槽(機能設備部)
10 側板
11 収納空間部
12 閉塞板
13 スライドレール(ガイド手段)
13a 支持レール
13b 可動レール
14 ヒンジ
16 取付金具
16a 内側片
16b 外側片
16c 係合ピン(連動機構)
17 スペーサ部
17a 係合孔(連動機構)
18 折曲アーム
19a,19b 枢軸
20 ロータリーダンパー(緩衝手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板の下面に機能設備部が設けられるとともに、本体内部における前記機能設備部と本体側面との間に物品を収納可能な収納空間部が設けられたキャビネットであって、
前記本体側面における前記収納空間部との対向位置に設けられた開口を開閉可能であるとともに、前記キャビネットの本体に下端辺が回動自在に枢着された開閉扉と、
前記物品を収納可能な収納体と、
前記収納体を、前記収納空間部に収納される収納位置と前記キャビネットの本体外部の使用位置との間で前後方向に直線状にスライド移動案内するガイド手段と、
前記開閉扉の開閉動作に連動して前記収納体を前記収納位置と前記使用位置との間で移動させる連動機構と、
を備えることを特徴とするキャビネット。
【請求項2】
前記連動機構は、
前記開閉扉側に設けられた係合ピンと、
前記収納体側に設けられ、前記係合ピンが摺動自在に係合される上下方向を向く係合孔と、
から構成されることを特徴とする請求項1に記載のキャビネット。
【請求項3】
前記開閉扉が開放位置または閉塞位置にて回動が規制されたときの衝撃を緩和するための緩衝手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のキャビネット。
【請求項4】
前記収納体は、前記ガイド手段に取り付けられる網籠と、該網籠上に着脱自在に載置されるトレーと、からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のキャビネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−82123(P2010−82123A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−253478(P2008−253478)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000002222)サンウエーブ工業株式会社 (196)
【Fターム(参考)】