説明

クラッチ軸、サーボモータ、カム軸調整伝動装置及びカム軸制御装置

【課題】カム軸及びその支持部へ作用する慣性力を減少するカム軸制御装置用クラッチ軸を提供する。
【解決手段】カム軸制御装置用のクラッチ軸が、その両方の端部の各々に、軸線のなす角を等しくする回転クラッチ用のクラッチ部品を持っている

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカム軸制御装置用クラッチ軸に関する。
【0002】
本発明は更にカム軸調整伝動装置を操作するサーボモータに関する。
【0003】
更に本発明は以下調整伝動装置とも称されるカム軸調整伝動装置に関する。
【0004】
更に本発明は内燃機関用カム軸制御装置に関する。
【背景技術】
【0005】
ドイツ連邦共和国の特許出願公開第102004041751号、第102007049072号及び第10248351号明細書から、サーボモータの操作軸の軸線と調整伝動装置の軸線との間の偏心距離(軸線ずれ)を補償する種々のクラッチが公知である。これらのクラッチは、適当な軸の適当な半径方向軸線ずれにおいて、慣性力をこれらの軸及びその支持部へ及ぼす。オルダムクラッチでは、大きい軸線方向の所要構造空間も不利である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、これらの軸及びその支持部へ作用する慣性力を減少できるクラッチ軸制御装置用クラッチ軸を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は請求項1の特徴を含むクラッチ軸によって解決される。本発明による思想の有利な展開が従属請求項の対象である。
【0008】
本発明によれば、カム軸制御装置用クラッチ軸は、クラッチ軸が、その両方の端部の各々に、軸線のなす角を等しくする回転クラッチ用のクラッチ部品を持っていることによって、改良されている。本発明によるクラッチ軸がその両方の端部の各々にクラッチ部品を持っていることによって、この方策によりサーボモータと調整伝動装置との間の軸線角の形成又は増大を甘受する必要なく、軸線ずれを補償することが可能である。軸線ずれ適合を2つのクラッチに分割することにより、開発者は、サーボモータ又は調整伝動装置への力導入用軸線角を減少するために利用することができる。サーボモータ又は調整伝動装置への力導入用軸線角の減少により、力伝達の回転対称性が改善され、不利な慣性力の強さが減少される。クラッチ軸は、一体でなくてもよいが、一体であってもよい。
【0009】
クラッチ軸の軸線方向長さが、大きい方のクラッチ部品の最大直径のw%より大きく、ここでw%が少なくとも130%特に少なくとも150%である。
【0010】
クラッチ軸が、その両方の端部の間で、軸線方向長さのw%以上にわたって先細にされ、ここでw%が少なくとも30%特に少なくとも60%である。
【0011】
クラッチ軸が、その両方の端面の少なくとも1つに、クラッチ軸の主縦軸に対して同心的に設けられる中心対称で凸な成形部を含んでいる。
【0012】
クラッチ軸が軸受用フランジを持っている。
【0013】
軸線のなす角を等しくする第1の回転クラッチが、保持ピン、又は歯付きクラッチ、爪クラッチ、差込みクラッチ、係合クラッチ、平歯車クラッチ、傘歯車クラッチ、可撓板クラッチ、ベロークラッチ、エラストマクラッチ、らせんクラッチ、ばねクラッチ、ばね板クラッチ、橋絡片クラッチ、補償クラッチ、カルダン伝動装置又は同期継手を含む。それには関係なく、軸線のなす角を等しくする第2の回転クラッチが、保持ピン又は歯クラッチの部品、爪クラッチ、差込みクラッチ、連行体クラッチ、平歯車クラッチ、継手板、ベロークラッチ、エラストマクラッチ、らせんクラッチ、ばねクラッチ、ばね板クラッチ、橋絡片クラッチ、補償クラッチ、カルダン伝動装置又は同期継手を含んでいる。歯付きクラッチ部品は弧状歯クラッチを含むことができる。歯付きクラッチ部品は、上に歯付きクラッチ部品を設けられる球状又は球部分状の基本形状態を持っている。
【0014】
本発明によれば、カム軸調整伝動装置を操作するクラッチ軸が、軸線のなす角を等しくする回転クラッチにより調整伝動装置から遠い方にあるサーボモータに連結されていることによって、サーボモータが発展される。これにより、サーボモータとカム軸調整伝動装置との間隔が変化しない場合、回転子に角をなして結合される場所とカム軸調整伝動装置との間隔を増大することができ、それにより調整伝動装置への力導入用軸線角の減少が行われ、力伝達の回転対称性が改善され、不利な慣性力の強さが減少される。
【0015】
クラッチ軸が、サーボモータの回転子の軸線方向長さの50%以上にわたって延びている。
【0016】
サーボモータ内のクラッチ軸が、各円周角でピッチング方向に回転可能に設けられ、クラッチ軸のピッチング角が、サーボモータの軸線に対して少なくとも1°まで、特に少なくとも2°まで、特になるべく少なくとも3°までの値を持つことができる。
【0017】
回転子内のクラッチ軸の軸線方向に移動可能に設けられている。
【0018】
サーボモータが、クラッチ軸の主縦軸線の方向にクラッチ軸に予荷重を与えるための軸線方向支持部品を含んでいる。
【0019】
回転子に連結するため軸線のなす角を等しくする第1の回転クラッチが、保持ピン、又は歯付きクラッチ、爪クラッチ、差込みクラッチ、連行体クラッチ、平歯車クラッチ、傘歯車クラッチ、継手円板、ベロークラッチ、エラストマクラッチ、らせんクラッチ、ばねクラッチ、ばね板クラッチ、橋絡片クラッチ、補償クラッチ、カルダン伝動装置又は同期継手の部品を含んでいる。
【0020】
サーボモータが本発明によるクラッチ軸を含んでいる。
【0021】
カム軸調整伝動装置の伝動装置駆動歯車の内歯又は外歯が、本発明によるクラッチ軸の歯付きクラッチ部品の係合のために構成されるか又はこれに適しており、又はカム軸調整伝動装置が本発明によるクラッチ軸を含んでいる。
【0022】
クラッチ軸の歯付きクラッチ部品が、カム軸調整伝動装置の浮動伝動装置駆動歯車を形成している。
【0023】
本発明によれば、カム軸調整伝動装置が本発明によるサーボモータ及び/又は本発明によるカム軸制御装置を含んでいることによって、発展される。
【0024】
概略的な図面に示されている実施例により、本発明が以下に説明される。
【0025】
図面において、対応する部品には同じ符号が使用される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】 本発明によるカム軸制御装置の第1実施例の一部を切欠いた側面図を示す。
【図2】 本発明によるカム軸制御装置の第1実施例の断面の斜視図を示す。
【図3】 本発明の第1実施例による軸線ずれ補償の基本構想を側面図で概略的に示す。
【図4】 本発明の第2実施例による軸線ずれ補償の基本構想を側面図で概略的に示す。
【図5】 本発明によるクラッチ軸の第3実施例を持つカム軸制御装置の一部を切欠いた側面図を示す。
【図6】 本発明によるカム軸制御装置の第3実施例の詳細な側断面図を示す
【図7】 浮動伝動装置駆動歯車を持つカム軸調整伝動装置の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1及び2に示すカム軸制御装置10は、サーボモータ12と調整伝動装置32を含んでいる。サーボモータ12は例えば電動機、液圧駆動装置又は空気圧駆動装置であってもよい。サーボモータ12は、2つの回転子軸受16に支持される回転子14を含んでいる。回転子14は中空軸18を含んでいる。中空軸18は、油を充填されたカム軸空間22をサーボモータ12の部分に対して密封するのに役立つ半径方向軸密封片20により包囲されている。カム軸制御装置10のカム軸側にある部分26,32は、モータ油24の下に位置している。クラッチ軸26は中空軸18に通されて、調整伝動装置32から遠い方にある回転子14の側で、回転子14に取付けられている。クラッチ軸26は、回転子14の軸線方向全長の50%以下にわたって延びていてもよい。
【0028】
サーボモータ側にある端部30でクラッチ軸26が、調整伝動装置32へのトルク伝達用保持ピン34により、回転子14に関節結合されている。クラッチ軸26は、そのサーボモータ側の端部30に保持ピン34用の貫通孔25を持っている。保持ピン34は、中空軸18の壁にある対向穴36内に保持されている。保持ピン36用貫通孔25の範囲に、クラッチ軸26は紡錘状又は球面状肥大部38を持ち、この肥大部の外径は中空軸18の内径40より少しだけ小さい。その結果、クラッチ軸26がそのジャイロ運動に関係なく中空軸18内に保持されて、保持ピン38の所で、クラッチ軸26の主縦軸線27が中空軸18の主縦軸線19との共通な交差点42を持つようにすることができる。
【0029】
保持ピン34は、その主縦軸35の周りに回転可能に、中空軸18内に支持されている。このような回転は、保持ピン34のローリング運動44である(図2参照)。更に保持ピン34は、それが穴36の軸線37に対して傾斜できるような遊びで、中空軸18内に支持されている。このような傾斜48は、保持ピン34のピッチング運動である。保持ピン34が中空軸18内でローリング運動44及びピッチング運動48を行うことができることによって、クラッチ軸26は、主縦軸線19,27の交差点42に対して、いかなる半径方向にも傾斜すること即ちジャイロ運動することができる。クラッチ軸26を軸線方向に支持するか又は調整伝動装置32へ向かって予荷重をかけるため、クラッチ軸26は、2つの端部30,31の少なくとも1つに、クラッチ軸26の主縦軸線27に対して同心的に設けられる凸な成形部28を持っている。
【0030】
図3に示すように、円板状の保持フランジ50は、回転子側54に同心的に設けられるエラストマ円板52の間に締付けることができる。このためクラッチ軸26は、回転子14の回転中に、ジャイロ運動も行うことができる。保持フランジ50の代わりに、複数の突起をクラッチ軸26に固定又は形成することもでき、これらの突起は例えば3つ又は4つ又は5つの周方向に向いている。クラッチ軸26の他方の側31で、クラッチ軸26の傘歯車60が調整伝動装置32の傘歯車72にかみ合う。傘歯車60,72の相互心合わせばねで支持される傘歯車支持体62の押圧力により、両方の傘歯車60,72の歯は、クラッチ軸26と調整伝動装置32との間の軸線角64にもかかわらず、離れない係合状態に留まる。破線は傘歯車60,72の互いにかみ合う歯の稜を示す。図は、クラッチ軸26と中空軸18との間に適当な遊隙66を設けることができるので、必要なジャイロ運動のためクラッチ軸26に十分な自由空間が残されていることを示している。この目的のためクラッチ軸26を、その両端部30,31の間で、その軸線方向長さ39のw%以上にわたって先細にすることができ、ここでw%は少なくとも30%特に少なくとも60%である。適当な軸線ずれ79の場合、図示した角の配置は、側面図において明らかなだけでなく、回転子14の主縦軸線の異なる円周角から見ても明らかである。
【0031】
図4に示すように、クラッチ軸26が十分なねじり強度に加えて、十分な可撓性を持っている場合、クラッチ軸26を回転子14に固定的に取付けることができる。クラッチ軸26が円形又は環状の断面である場合、可撓性の増大は、ねじり強度の増大を伴う。しかし使用に応じて、例えば減速切換えのため可撓クラッチ軸26のねじれが乱れない場合がある。適当なポアソン比を持つ材料の選択により、又は異方性材料を選択することにより、又はクラッチ軸の異方性構造により、曲げ強さとねじり強さとの比を具体的な適用の要求に合わせる試みを行うことができる。適当な軸線ずれ79の場合、図示した角度配置は側面図において与えられるだけでなく、回転子14の主縦軸線の他のいかなる円周角の見方からも与えられる。
【0032】
図5及び6に示されているクラッチ軸26は、サーボモータ側に弧状歯クラッチ部品58を持っている。弧状歯は、回転子14及び中空軸18の主縦軸線15に対してクラッチ軸26が角度をなすのを可能にする。これとは無関係に、中空軸18の内歯59は、中空軸18の主縦軸線19に沿うクラッチ軸26の軸線方向位置調節を可能にする。図5及び6のクラッチ軸26は、調整伝動装置32の側に、調整伝動装置32の駆動歯車72の内側環状歯車に係合する弧状歯クラッチ部品60を含んでいる。弧状歯クラッチ部品60はここでは比較的大きい直径69を持っている。なぜならば、伝動装置駆動歯車72は、組立ての際鎖車74を持つ調整伝動装置32用の取付けねじがカム軸76の所で通される個所に、位置しているからである。
【0033】
図3に関連して既に説明したように、第3実施例の場合、クラッチ軸26を、ばね力により調整伝動装置32の方へ押付けることができる。カム軸76の方へ向くクラッチ軸26の端部31は、心合わせ軸受により、調整伝動装置32内に(例えば中間歯車上に)又はその代わりにカム軸76に対して支持される。クラッチ軸26の端部31は、球面状外レース80を持つ玉軸受78に支持可能であり、それにより調整伝動装置32の主軸線33に対して軸線ずれ79がある場合、クラッチ軸26に少し角度をとらせることができる。クラッチ軸26は、玉軸受78が取付けられるフランジ81を持つことができる。玉軸受78が環状歯車72内にあるようにすることができる。玉軸受78はカム軸76のピン上に支持することができる。
【0034】
図7は変速機駆動歯車72を持つ調整伝動装置32の斜視図を示す。伝動装置駆動歯車72は浮動歯車として構成され、内歯及び外歯を持っている。伝動装置駆動歯車72は、複数の中間歯車84を持つ図示しない減速断を介して調整伝動装置32の調製軸を駆動するのに用いられる。伝動装置駆動歯車72及び中間歯車84にあるフランジ82は、中間歯車84の間の軸線位置に伝動装置駆動歯車72を保持する。中間歯車84の軸線を結合する線に対して直角な方向に関して、伝動装置駆動歯車72が案内歯車86により保持される。それには関係なく、伝動装置駆動歯車72は、軸線方向にも十分固定されるか又は支持されるようにする。これは例えば滑り軸受面によるか又は図示しない玉軸受により行われる。
【0035】
要約すれば、本発明によりクラッチ軸26、操作装置12、カム軸調整伝動装置32及びカム軸制御装置10が提供され、それによりクラッチと伝動装置入力軸との間の半径方向力を減少することができる。これは特に浮動支持される伝動装置入力軸(伝動装置駆動歯車72)との組合わせにおいて有効である。それとは無関係に、場所を節約する構造は、カム軸制御装置10の軸線方向所要構造空間の減少を可能にする。サーボモータ12と調整伝動装置32との連結のために節約できる構造空間は、一層安価な調整伝動装置32又は一層安価なサーボモータ12の使用を可能にする。
【符号の説明】
【0036】
10 カム軸制御装置
12 サーボモータ
14 回転子
15 回転子14の主縦軸線
16 回転子軸受
18 中空軸
19 中空軸18の主縦軸線
20 半径方向軸密封片
22 カム軸空間
23 回転子14の軸線方向長さ
24 モータ油
25 取付けボルト用貫通孔
26 クラッチ軸
27 クラッチ軸26の主縦軸線
28 クラッチ軸26の凸な成形部
30 クラッチ軸26のサーボモータ側端部
31 クラッチ軸26の調整伝動装置側端部
32 調整伝動装置
33 調整伝動装置32の主軸線
34 保持ピン
35 ピン34の主縦軸線
36 中空軸18の壁にある穴
37 穴36の軸線
38 クラッチ軸26の紡錘状又は球面状肥大部
39 クラッチ軸26の軸線方向長さ
40 中空軸18の内径
42 主縦軸線19及び27の交差点
44 取付けピン34のローリング運動
48 取付けピン34のピッチング運動
50 保持フランジ
52 エラストマ円板
54 回転子側
56 保持フランジ
58 クラッチ軸26のサーボモータ側弧状歯クラッチ部品
59 中空軸18の内歯
60 クラッチ軸26の調整伝動装置側の弧状歯クラッチ部品
62 ばねにより支持される玉支持体
64 軸線角(軸線のなす角)
66 クラッチ軸26と中空軸18の壁との間の遊隙
69 弧状歯クラッチ部品60の直径
72 調整伝動装置32の伝動装置駆動歯車
74 鎖車
76 カム軸
78 玉軸受
79 軸線ずれ
80 玉軸受78の外レース
81 クラッチ軸26のフランジ
82 伝動装置駆動歯車72にあるフランジ
84 中間歯車
86 案内歯車

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カム軸制御装置(10)用クラッチ軸(26)であって、クラッチ軸(26)が、その両方の端部(30,31)の各々に、軸線のなす角を等しくする回転クラッチ(18,58,60,72)用のクラッチ部品(58,60)を持っていることを特徴とする、クラッチ軸。
【請求項2】
クラッチ軸(26)の軸線方向長さ(39)が、大きい方のクラッチ部品(58,60)の最大直径(69)のw%より大きく、ここでw%が少なくとも130%特に少なくとも150%であることを特徴とする、請求項1に記載のクラッチ軸.
【請求項3】
クラッチ軸(26)が、その両方の端部(30,31)の間で、軸線方向長さ(39)のw%以上にわたって先細にされ、ここでw%が少なくとも30%特に少なくとも60%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のクラッチ軸。
【請求項4】
クラッチ軸(26)が、その両方の端面の少なくとも1つに、クラッチ軸(26)の主縦軸線(27)に対して同心的に設けられる中心対称で凸な成形部(28)を含んでいることを特徴とする、請求項1〜3の1つに記載のクラッチ軸。
【請求項5】
クラッチ軸(26)が軸受(78)用フランジを持っていることを特徴とする、請求項1〜4の1つに記載のクラッチ軸。
【請求項6】
軸線のなす角を等しくする第1の回転クラッチ(18,58)が、保持ピン(34)、又は歯付きクラッチ、爪クラッチ、差込みクラッチ、係合クラッチ、平歯車クラッチ、傘歯車クラッチ、可撓板クラッチ、ベロークラッチ、エラストマクラッチ、らせんクラッチ、ばねクラッチ、ばね板クラッチ、橋絡片クラッチ、補償クラッチ、カルダン伝動装置又は同期継手を含み、かつ/又は軸線のなす角を等しくする第2の回転クラッチが、保持ピン又は歯クラッチの部品、爪クラッチ、差込みクラッチ、連行体クラッチ、平歯車クラッチ、継手板、ベロークラッチ、エラストマクラッチ、らせんクラッチ、ばねクラッチ、ばね板クラッチ、橋絡片クラッチ、補償クラッチ、カルダン伝動装置又は同期継手を含んでいることを特徴とする、請求項1〜5の1つに記載のクラッチ軸。
【請求項7】
カム軸調整伝動装置(32)を操作するサーボモータ(12)であって、カム軸調整伝動装置(32)を操作するクラッチ軸(26)が、軸線のなす角を等しくする回転クラッチ(18,58)により調整伝動装置(32)から遠い方にあるサーボモータ(12)に連結されていることを特徴とする、サーボモータ。
【請求項8】
クラッチ軸(26)が、サーボモータ(12)の回転子(14)の軸線方向長さ(23)の50%以上にわたって延びていることを特徴とする請求項7に記載のサーボモータ。
【請求項9】
サーボモータ(12)内のクラッチ軸(26)が、各円周角でピッチング方向に回転可能に設けられ、クラッチ軸(26)のピッチング角(44)が、サーボモータ(12)の軸線(19)に対して少なくとも1°まで、特に少なくとも2°まで、特になるべく少なくとも3°までの値を持つことができることを特徴とする、請求項7又は8に記載のサーボモータ。
【請求項10】
回転子(14)内のクラッチ軸(26)が軸線方向に移動可能に設けられていることを特徴とする、請求項7〜9の1つに記載のサーボモータ。
【請求項11】
サーボモータ(12)が、クラッチ軸(26)の主縦軸線(27)の方向にクラッチ軸(26)に予荷重を与えるための軸線方向支持部品(62)を含んでいることを特徴とする、請求項7〜10の1つに記載のサーボモータ。
【請求項12】
回転子(14)に連結するため軸線のなす角を等しくする第1の回転クラッチ(18,58)が、保持ピン(26)、又は歯付きクラッチ(58,18)、爪クラッチ、差込みクラッチ、連行体クラッチ、平歯車クラッチ、傘歯車クラッチ、継手円板、ベロークラッチ、エラストマクラッチ、らせんクラッチ、ばねクラッチ、ばね板クラッチ、橋絡片クラッチ、補償クラッチ、カルダン伝動装置又は同期継手の部品(58)を含んでいることを特徴とする、請求項7〜11の1つに記載のサーボモータ。
【請求項13】
サーボモータ(12)が請求項1〜6の1つに記載のクラッチ軸(26)を含んでいることを特徴とする、請求項7〜12の1つに記載のサーボモータ。
【請求項14】
カム軸調整伝動装置(32)の伝動装置駆動歯車(72)の内歯又は外歯が、請求項1〜6の1つに記載のクラッチ軸(26)の歯付きクラッチ部品(60)の係合のために構成されるか又はこれに適しており、又はカム軸調整伝動装置(32)が請求項1〜6の1つに記載のクラッチ軸(26)を含んでいることを特徴とする、カム軸調整伝動装置。
【請求項15】
クラッチ軸(26)の歯付きクラッチ部品(60)が、カム軸調整伝動装置(32)の浮動伝動装置駆動歯車(72)を形成していることを特徴とする、請求項14に記載のカム軸調整伝動装置。
【請求項16】
請求項8〜13の1つに記載のサーボモータ(12)及び/又は内燃機関用カム軸制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−251660(P2012−251660A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−137287(P2012−137287)
【出願日】平成24年6月1日(2012.6.1)
【出願人】(512159502)マグナ・パワートレイン・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト (1)
【氏名又は名称原語表記】MAGNA Powertrain AG & Co KG
【Fターム(参考)】