説明

クランクプレス

【課題】簡単な機構で必要なクラッチトルクを安定して精度よく求め、クラッチに過剰とならない適正な流体圧を付与できるようにすることである。
【解決手段】ひずみ検出装置31で検出される両側のサイドフレーム2のひずみを荷重計アンプ33で実プレス荷重に変換し、この実プレス荷重に対応するクラッチトルクを得るのに必要な流体圧の下限値を求めて、求めた流体圧の下限値に所定の余裕代を持たせて、コントローラ34からエア圧レギュレータ23に指示する流体圧の設定値を決定することにより、サイドフレーム2のひずみから、簡単な機構で必要なクラッチトルクを安定して精度よく求め、クラッチ14に過剰とならない適正な流体圧を付与できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体圧で作動するクラッチでフライホイールの回転トルクをクランク軸に伝達するクランクプレスに関する。
【背景技術】
【0002】
フライホイールの回転トルクをクランク軸に伝達するクランクプレスは、空気等の流体圧で作動するクラッチで、同軸上に配置されたクランク軸とフライホイールを連結するようにしたものが多い。クランク軸はプレス本体のサイドフレーム間に差し渡して支持され、その回転に伴って、コンロッドで接続されたスライダが所定のストロークで往復動する。
【0003】
このように流体圧で作動するクラッチでクランク軸とフライホイールを連結するクランクプレスでは、定格のプレス能力に応じたクラッチトルクが得られるように、流体圧発生装置からクラッチに流体圧を付与している。しかしながら、実際のプレス作業では、定格のプレス能力をフルに使用することは少なく、プレス荷重が定格の半分程度しかかからないことも多い。このため、クラッチに必要以上の流体圧を付与することになり、空気等の流体の消費量が多くなる問題がある。
【0004】
このような問題に対して、空気クラッチを用いた剪断機のクランクプレスを対象として、クランク軸にひずみ検出装置と、このひずみ検出装置の検出信号を発信する発信装置を取り付けて、クランク軸に負荷される実トルクを検出し、検出された実トルクに応じて、空気クラッチに付与する空気の流体圧を決定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
なお、熱間鍛造等に用いられる大容量のクランクプレスは、上部フレームと下部フレームを連結するタイロッドを設け、サイドフレームを上下方向に予圧して、プレス荷重がタイロッドに負荷されるようにしたものが多い。このようなクランクプレスでは、タイロッドにプレス荷重が負荷されると、タイロッドの伸びに伴って、予圧により長手方向に縮んでいたサイドフレームのひずみが減少するように変化する。一方、剪断や冷間鍛造等に用いられる小容量のクランクプレスは、タイロッドを設けることなく、プレス荷重が直接サイドフレームに負荷されるようにしたものが多い。このクランクプレスの場合は、プレス荷重が負荷されると、サイドフレームに長手方向に伸びるひずみが発生する。したがって、いずれのクランクプレスの場合も、プレス荷重によるサイドフレームのひずみは、相対的に長手方向へ伸びる側へ変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平6−61400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載された、クランク軸にひずみ検出装置と、その検出信号の発信装置を取り付けたクランクプレスは、クランク軸に負荷される実トルクを検出することにより、必要なクラッチトルクを求めて、クラッチに過剰とならない適正な流体圧を付与することができる。しかしながら、回転するクランク軸に取り付けたひずみ検出装置の検出信号は、同じくクランク軸に取り付けた無線の発信装置か、またはクランク軸に取り付けたスリップリングと接触ブラシを用いて取り出す必要があり、検出信号の取り出し機構が複雑になる問題がある。無線の発信装置を用いる場合は、バッテリまたは電波による電力供給手段も必要とし、さらに、検出信号の取り出し機構が複雑になるとともに、発信装置がクランク軸に付与される衝撃によって故障する恐れもある。スリップリングと接触ブラシを用いる場合は、クランク軸の振動等に伴って、スリップリングと接触ブラシの接触が不安定となる恐れがある。
【0008】
また、サイドフレーム間に差し渡して支持されたクランク軸には、プレス加工時に振動のほかに撓みも生じるので、この撓みによるクランク軸のひずみが検出出力にノイズとして付加され、実トルクの検出精度が低下する問題もある。
【0009】
そこで、本発明の課題は、簡単な機構で必要なクラッチトルクを安定して精度よく求め、クラッチに過剰とならない適正な流体圧を付与できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明は、プレス本体の両側のサイドフレーム間に差し渡して支持されたクランク軸と、回転するフライホイールとを、流体圧で作動するクラッチで連結し、前記クランク軸にコンロッドで接続されたスライドをプレスサイクル中に所定のストロークで往復動させるクランクプレスにおいて、前記サイドフレームのプレス荷重によるひずみを検出するひずみ検出装置と、この検出されたひずみをプレス荷重に変換する荷重計アンプと、前記クラッチを作動する流体圧を調整する流体圧レギュレータと、この流体圧レギュレータに前記流体圧の設定値を指示するコントローラと、前記ひずみ検出装置で検出されたひずみから変換された実プレス荷重に対応するクラッチトルクを得るのに必要な前記流体圧の下限値を求め、求めた流体圧の下限値に所定の余裕代を持たせて、前記流体圧の設定値を決定する手段とを設けた構成を採用した。
【0011】
すなわち、ひずみ検出装置で検出されるサイドフレームのひずみを荷重計アンプで実プレス荷重に変換し、この実プレス荷重に対応するクラッチトルクを得るのに必要な流体圧の下限値を求めて、求めた流体圧の下限値に所定の余裕代を持たせて、コントローラから流体圧レギュレータに指示する流体圧の設定値を決定することにより、サイドフレームのひずみから簡単な機構で必要なクラッチトルクを安定して精度よく求め、クラッチに過剰とならない適正な流体圧を付与できるようにした。
【0012】
前記流体圧の設定値を決定する手段は、プレスサイクル中に逐次変化するスライドの位置と、その時点での前記実プレス荷重を対応付けて、どのスライドの位置においても、その時点の実プレス荷重を発揮するためのクラッチトルクを得るのに必要な前記流体圧の下限値に対して、前記所定の余裕代を確保できるように、前記流体圧の設定値を決定するものとするとよい。
【0013】
前記流体圧の設定値を決定して、この決定した流体圧の設定値を、前記コントローラから前記流体圧レギュレータに指示するタイミングを、最初のプレスサイクルの直後と、その後所定回数のプレスサイクルが経過した後のタイミングとすることにより、ロット毎にプレス荷重が異なるプレス加工に対して、最初のプレスサイクルの実プレス荷重から、その後のロット内でのプレス加工でクラッチに適正な流体圧を付与できるとともに、ロット内のプレス加工で金型の温度変化等によってプレス荷重が変化しても、この変化に対応させて、クラッチに最適な流体圧を付与することができる。
【0014】
前記ひずみ検出装置を両側のサイドフレームに設けることにより、プレス荷重が一方のサイドフレームに偏って作用しても、実プレス荷重を精度よく求めることができる。
【0015】
上述した各クランクプレスは、前記サイドフレームが、前記プレス本体の上部フレームと下部フレームを連結するタイロッドによって、上下方向に予圧されるものに好適である。すなわち、サイドフレームをタイロッドで予圧するクランクプレスは、プレス荷重がタイロッドに負荷され、サイドフレームにはプレス荷重によるひずみが均等に生じやすいので、プレス荷重によるサイドフレームのひずみをより安定して精度よく検出することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るクランクプレスは、ひずみ検出装置で検出されるサイドフレームのひずみを荷重計アンプで実プレス荷重に変換し、この実プレス荷重に対応するクラッチトルクを得るのに必要な流体圧の下限値を求めて、求めた流体圧の下限値に所定の余裕代を持たせて、コントローラから流体圧レギュレータに指示する流体圧の設定値を決定するようにしたので、簡単な機構で必要なクラッチトルクを安定して精度よく求めて、クラッチに過剰とならない適正な流体圧を付与することができ、空気等の流体の消費量を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】クランクプレスの実施形態を示す全体構成図
【図2】図1のクランクプレスの本体部を示す正面図
【図3】図1のクランクプレスのクランク機構を示す模式図
【図4】図1のクラッチに付与する流体圧の設定値を決定する手段を説明するグラフ
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明に係るクランクプレスの全体構成図である。このクランクプレスは、プレス本体1の両側のサイドフレーム2間に差し渡して支持されたクランク軸3と、回転するフライホイール11を同軸上に配置し、クランク軸3とフライホイール11をクラッチ14で連結するものであり、クラッチ14は、エア圧供給装置20から供給される流体圧としてのエア圧で作動するようになっている。
【0019】
前記エア圧供給装置20は、エア源21からクラッチ14へのエアの供給経路22aに、エア圧を調整するエア圧レギュレータ23と、調整されたエア圧でエアを貯留するエアタンク24と、電磁弁25で作動される圧力弁26を順に配置したものであり、後述するコントローラ34からの指示によって、エア圧レギュレータ23でエアタンク24のエア圧を調整し、エアタンク24のエア圧を、圧力弁26を介してクラッチ14に供給する。電磁弁25と圧力弁26は、故障時の安全のために、2つずつ並列に設けられ、各圧力弁26は、エア源21からバイパス経路22bで供給されるエアを用いて、各電磁弁25で個別に作動される。また、エア圧レギュレータ23の出口側の供給経路22aには圧力計27が取り付けられ、エアタンク24には安全弁28が取り付けられており、各圧力弁26にはサイレンサ29が接続されている。
【0020】
前記両側のサイドフレーム2には、ひずみを検出するひずみ検出装置31が取り付けられ、各ひずみ検出装置31は信号ケーブル32aで荷重計アンプ33に接続されており、検出されたひずみがプレス荷重に変換される。したがって、無線の発信装置やスリップリングと接触ブラシを用いることなく、信号ケーブル32aのみを用いて、サイドフレーム2のひずみを荷重計アンプ33に簡単な構成で取り出すことができる。なお、ひずみ検出装置31は、サイドフレーム2の長手方向に向けて貼付した4枚のひずみゲージでブリッジ回路を組んだものであり、プレス荷重によるサイドフレーム2のひずみを検出する。ひずみゲージは2枚としてもよい。
【0021】
また、前記荷重計アンプ33は信号ケーブル32bでコントローラ34に接続され、コントローラ34は信号ケーブル32cでエア圧供給装置20のエア圧レギュレータ23に接続されている。コントローラ34は、後述するように、荷重計アンプ33で変換された実プレス荷重に基づいて、エア圧レギュレータ23に指示するエア圧の設定値を決定する。
【0022】
図2は、前記クランクプレスの本体部を示す。このクランクプレスは熱間鍛造用の大容量のものであり、プレス本体1の上部フレーム4と下部フレーム5がタイロッド6で連結され、両側のサイドフレーム2が、タイロッド6のナット7による締め付けで、上下方向に予圧されている。したがって、鍛造のプレス荷重はタイロッド6に負荷され、このプレス荷重に伴うタイロッド6の伸びによって、予圧で長手方向に縮んでいたサイドフレーム2のひずみが減少するように変化する。
【0023】
また、前記サイドフレーム2間に差し渡されたクランク軸3には、スライド8がコンロッド9で接続され、下部フレーム5にはボルスタ10が固定されている。スライド8とボルスタ10には上下の金型(図示省略)が取り付けられる。図3に模式的に示すように、クランク軸3の回転に伴ってスライド8が上下にストロークdで往復動し、スライド8とボルスタ10に取り付けられる上下の金型によって、ワークが熱間鍛造される。
【0024】
このクランクプレスは、コンロッド9の長さaとストロークdの半分d/2の比、すなわち連桿比がλとされ、クランク角度がα、コンロッド9の傾き角度がθ、スライド8の下死点を原点0とした移動位置yがyのときに、最大プレス荷重Wが発揮可能とされている。発揮可能な最大プレス荷重Wは、クランク軸3にクラッチ14で伝達されるクラッチトルクTを用いて、つぎの(1)式で表される。
【数1】

また、スライド8の移動位置yによって変化する発揮可能なプレス荷重Wは、最大プレス荷重Wを用いて、つぎの(2)式で表される。
【数2】

【0025】
図1に示したように、前記フライホイール11は、モータ12とベルト13で回転駆動される。また、前記クラッチ14は、エア圧供給装置20からエア圧Pが付与されるピストン式のシリンダ14aと、クランク軸3に取り付けられた摩擦プレート14bからなり、シリンダ14aによってフライホイール11と摩擦プレート14bを押し付けて、フライホイール11の回転トルクをクランク軸3に伝達する。シリンダ14aの断面積はSとされ、摩擦プレート14bのフライホイール11と接触する部分のピッチ円直径はL、摩擦係数はμとされており、クランク軸3に伝達されるクラッチトルクTは、つぎの(3)式で表される。シリンダ14aはダイヤフラム式のものとしてもよい。
【数3】

【0026】
前記クラッチトルクTはスライド8の移動位置yによっては変化しないので、(1)式と(3)式を(2)式に代入することにより、エア圧Pをパラメータとして発揮可能なプレス荷重Wを算出するつぎの(4)式が得られる。
【数4】

【0027】
以下に、図4のグラフに基づいて、前記コントローラ34で、エア圧レギュレータ23に指示するエア圧Pの設定値を決定する手順を説明する。コントローラ34には、(4)式と、クランクプレス固有の最大能力を発揮するために必要な最大エア圧Pが前以って入力されており、エア圧Pを最大エア圧Pとして、スライド8の移動位置yと発揮可能なプレス荷重Wとの関係を(4)式で求めたものが、最大計算荷重−ストローク曲線Cとして、予め記憶されている。
【0028】
新たなロットの鍛造を開始するときに、最初のプレスサイクルでは、エア圧Pを最大エア圧Pに設定してワークを鍛造する。このとき、コントローラ34は、前記ひずみ検出装置31と荷重計アンプ33によってサイドフレーム2のひずみから検出される実プレス荷重と、スライド8の実際の移動位置とから、実荷重−ストローク曲線Aを求める。つぎに、移動位置yの原点0(y=0)から予め設定された任意の間隔、例えば、1mm、10mm等の間隔をおいた各点をy、y、・・・yとし、これらの各点y(i=1〜n)での実プレス荷重をW(i=1〜n)、予め設定した余裕代をδとして、(4)式を用いて、各点yでのW=W+δに対するエア圧P(i=1〜n)を求め、これらの求められたエア圧Pのうちの最も大きなエア圧Pをエア圧Pの設定値として決定し、エア圧レギュレータ23に指示する。すなわち、図4に併せて表示するように、予め記憶している最大計算荷重−ストローク曲線Cから、エア圧Pをスライド8の全ての移動位置yで余裕代δを確保できるように、最小の適正エア圧Pとされた計算荷重−ストローク曲線Cに適正化することができる。
【0029】
前記エア圧レギュレータ23は、流体圧Pをコントローラ34から指示された設定値の流体圧Pに調整し、以降のプレスサイクルでの鍛造が開始される。また、コントローラ34は、ロット内で例えば50回等の所定回数のプレスサイクルが経過した後のタイミングでも、その時点で求められた実荷重−ストローク曲線に基づいてエア圧Pの設定値を決定するようになっており、ロット内のプレス加工で金型の温度変化等によってプレス荷重が変化しても、この変化に対応させて、クラッチ14に最適なエア圧Pを付与することができる。
【0030】
なお、前記コントローラ34は、求めた実荷重−ストローク曲線Aも記憶部に記憶するようになっており、つぎに同じロットを鍛造するときは、記憶部に記憶した実荷重−ストローク曲線Aを、同じく記憶部に記憶している最大計算荷重−ストローク曲線Cと対比して、最初のプレスサイクルからエア圧Pの設定値を決定することができる。
【0031】
上述した実施形態では、コントローラで計算荷重−ストローク曲線と実荷重−ストローク曲線を対比して、流体圧の設定値を決定するようにしたが、この作業は、別のコンピュータで行うこともできる。図4に示したようなグラフを作図して、計算荷重−ストローク曲線と実荷重−ストローク曲線を対比し、決定した流体圧の設定値をコントローラに入力することもできる。
【0032】
また、上述した実施形態では、サイドフレームをタイロッドで予圧する熱間鍛造用のクランクプレスとしたが、本発明に係るクランクプレスは、サイドフレームを予圧するタイロッドがなく、プレス荷重がサイドフレームに直接負荷されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0033】
1 プレス本体
2 サイドフレーム
3 クランク軸
4 上部フレーム
5 下部フレーム
6 タイロッド
7 ナット
8 スライド
9 コンロッド
10 ボルスタ
11 フライホイール
12 モータ
13 ベルト
14 クラッチ
14a シリンダ
14b 摩擦プレート
20 エア圧供給装置
21 エア源
22a 供給経路
22b バイパス経路
23 エア圧レギュレータ
24 エアタンク
25 電磁弁
26 圧力弁
27 圧力計
28 安全弁
29 サイレンサ
31 ひずみ検出装置
32a、32b、32c 信号ケーブル
33 荷重計アンプ
34 コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレス本体の両側のサイドフレーム間に差し渡して支持されたクランク軸と、回転するフライホイールとを、流体圧で作動するクラッチで連結し、前記クランク軸にコンロッドで接続されたスライドをプレスサイクル中に所定のストロークで往復動させるクランクプレスにおいて、前記サイドフレームのプレス荷重によるひずみを検出するひずみ検出装置と、この検出されたひずみをプレス荷重に変換する荷重計アンプと、前記クラッチを作動する流体圧を調整する流体圧レギュレータと、この流体圧レギュレータに前記流体圧の設定値を指示するコントローラと、前記ひずみ検出装置で検出されたひずみから変換された実プレス荷重に対応するクラッチトルクを得るのに必要な前記流体圧の下限値を求め、求めた流体圧の下限値に所定の余裕代を持たせて、前記流体圧の設定値を決定する手段とを設けたことを特徴とするクランクプレス。
【請求項2】
前記流体圧の設定値を決定する手段が、プレスサイクル中に逐次変化するスライドの位置と、その時点での前記実プレス荷重を対応付けて、どのスライドの位置においても、その時点の実プレス荷重を発揮するためのクラッチトルクを得るのに必要な前記流体圧の下限値に対して、前記所定の余裕代を確保できるように、前記流体圧の設定値を決定するものである請求項1に記載のクランクプレス。
【請求項3】
前記流体圧の設定値を決定して、この決定した流体圧の設定値を、前記コントローラから前記流体圧レギュレータに指示するタイミングが、最初のプレスサイクルの直後と、その後所定回数のプレスサイクルが経過した後のタイミングである請求項1または2に記載のクランクプレス。
【請求項4】
前記ひずみ検出装置を両側のサイドフレームに設けた請求項1乃至3のいずれかに記載のクランクプレス。
【請求項5】
前記サイドフレームが、前記プレス本体の上部フレームと下部フレームを連結するタイロッドによって、上下方向に予圧されるものである請求項1乃至4のいずれかに記載のクランクプレス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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