説明

クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置

【課題】 ブラシローラの軸方向全域に亘って均一なクリーニング能力を発揮し、経時状態においてもクリーニング能力が低下しないクリーニング装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 被清掃体の表面に接触して被清掃体に付着したトナーを除去するためのブラシローラ84と、ブラシローラ84のブラシ84aに付着したトナーをはじくためのフリッカー82とを備えるクリーニング装置において、フリッカー82はブラシローラ84の軸方向でトナー入力量に応じて突き出し量が変化している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーニング装置、及び電子写真方式を採用した画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の画像形成装置においては、感光体等の像担持体や中間転写体に転写工程後も転写されずに残留する残留トナーをクリーニングするためのクリーニング装置が設けられている。クリーニング装置には、クリーニングブレードやブラシローラ等のクリーニング部材や、ブラシローラに付着したトナーをはじくためのフリッカー等が用いられている。また、像担持体や転写体にはトナー像の濃度制御や位置ずれの補正を目的としてトナーマークが形成されるが、このトナーマークは記録媒体に転写されずにクリーニング装置に回収される。そのため、クリーニング装置では、トナーマークに相当する箇所でトナー入力量が多く、その箇所に経時状態でトナーが多く溜まってしまい、クリーニング能力の低下を招いていた。そこで、本出願人らは特許願2005−15009号公報に示すように、ブラシローラのブラシの高さをトナー入力量に応じて変化させたクリーニング装置を提案した。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、ブラシの高さを変化させたブラシローラに対して、軸方向で突き出し量が一定に形成されたフリッカー(図9に示す)を接触させた場合には、ブラシの高さが低い部分でフリッカーによるフリッキング能力が低下してしまう。そのため、ブラシローラの軸方向でクリーニングムラが生じ、経時状態でクリーニング能力が低下してしまうという副作用を招いていた。
【0004】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものである。その目的とするところは、ブラシローラの軸方向全域に亘って均一なクリーニング能力を発揮し、経時状態においてもクリーニング能力が低下しないクリーニング装置及び画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1のクリーニング装置は、被清掃体の表面に接触して被清掃体に付着したトナーを除去するためのブラシローラと、該ブラシローラのブラシに付着したトナーをはじくためのフリッカーとを備えるクリーニング装置において、上記フリッカーは上記ブラシローラの軸方向で突き出し量が変化していることを特徴とするものである。
請求項2のクリーニング装置は、請求項1のクリーニング装置において、上記被清掃体は、該トナー像の位置を検出するためのトナーマークが形成され、上記フリッカーは、突き出し量が該トナーマークの位置に相当する箇所で他の箇所よりも大きいことを特徴とするものである。
請求項3のクリーニング装置は、請求項2のクリーニング装置において、上記フリッカーは、上記トナーマークの位置に相当する箇所のみに設置されることを特徴とするものである。
請求項4のクリーニング装置は、請求項2又は3のクリーニング装置において、上記ブラシローラは、上記トナーマークの位置に相当する箇所でブラシの高さを他の箇所よりも低くすることを特徴とするものである。
請求項5のクリーニング装置は、請求項2、3又は4のクリーニング装置において、上記ブラシローラにより除去されなかったトナーがクリーニングブレードにより除去されることを特徴とするものである。
請求項6の画像形成装置は、像担持体と、該像担持体を帯電せしめる帯電手段と、該像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体上の静電潜像をトナーにより現像する現像手段と、該像担持体上のトナー像を転写体又は記録媒体に転写する転写手段と、転写後の転写体又は記録媒体を搬送する搬送体をクリーニングするクリーニング装置とを備える画像形成装置において、上記クリーニング装置は、請求項1、2、3、4、又は5のクリーニング装置であることを特徴とするものである。
請求項7の画像形成装置は、像担持体と、該像担持体を帯電せしめる帯電手段と、該像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体上の静電潜像をトナーにより現像する現像手段と、該像担持体上のトナー像を転写体又は記録媒体に転写する転写手段と、転写後の該像担持体をクリーニングするクリーニング装置とを備える画像形成装置において、上記クリーニング装置は、請求項1、2、3、4、又は5のクリーニング装置であることを特徴とするものである。
この発明においては、例えば予めブラシローラに対するトナー入力量が多いと分かっている箇所では、トナー入力量に応じてフリッカーの突き出し量を大きくし、ブラシローラに付着したトナーをはじく力を大きくすることができる。これにより、ブラシローラの軸方向でトナー入力量に偏りがあっても、ブラシローラにトナーが部分的に過度に溜まることを抑制する。よって、ブラシローラの軸方向全域に亘って均一なクリーニング性能を発揮でき、経時状態においてもクリーニング能力の低下を抑制することができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ブラシローラの軸方向全域に亘って均一なクリーニング能力を発揮し、経時状態においてもクリーニング能力が低下しないクリーニング装置及び画像形成装置を提供できるという優れた効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明を、画像形成装置である電子写真方式の直接転写方式によるカラーレーザプリンタ(以下「プリンタ」という)に適用した一つの実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す構成図である。このプリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成部1Y、1M、1C、1K(以下、各符号の添字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す)が、転写紙Pの移動方向(図中の矢印Aに沿ってベルト60が走行する方向)における上流側から順に配置されている。このトナー像形成部1Y、1M、1C、1Kはそれぞれ、像担持体としての感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kと、現像ユニットとを備えている。また、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの配置は、各感光体ドラム11の回転軸が平行になるように且つ転写紙移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
【0008】
本プリンタは、上記トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kのほか、光書込ユニット2、給紙カセット3、4、レジストローラ対5、転写ユニット6、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレイ8等を備えている。光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面にレーザ光を走査しながら照射する。また、本プリンタは、手差しトレイMF、トナー補給容器TCを備え、図示していない廃トナーボトル、両面・反転ユニット、電源ユニットなども二点鎖線で示したスペースSの中に備えている。
【0009】
図2は、転写ユニット6の概略構成を示す構成図である。図2に示すように、転写ユニット6は、転写紙Pを担持して各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送する搬送体としての転写搬送ベルト60を備えている。この転写搬送ベルト60は、体積抵抗率が10〜1011Ωcmである高抵抗の無端状単層ベルトであり、その材質はPVDF(ポリフッ化ビニリデン)である。この転写搬送ベルト60は、各トナー像形成部の感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kに接触対向する各転写位置を通過するように、複数のローラ61〜68に掛け回されている。
【0010】
これらのローラのうち、転写紙移動方向上流側の入口ローラ61には、電源70aから所定電圧が印加された静電吸着ローラ70が対向するように転写搬送ベルト60の外周面に配置されている。この2つのローラ61、70の間を通過した転写紙Pは転写搬送ベルト60上に静電吸着される。駆動ローラ63は転写搬送ベルト60を摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されていて矢印方向に回転する。駆動ローラ63より転写搬送ベルト60の走行方向下流には、転写搬送ベルト60の外周面を押し込む方向にローラ64を備え、駆動ローラ63への巻きつけ角を確保している。ローラ64より更に下流側の転写搬送ベルト60のループ内には、押圧部材(ばね)69でベルトにテンションを与えるテンションローラ65を備えている。また、駆動ローラ63の対向部には、転写搬送ベルト60の外周面に接触するように、後述するベルトクリーニング装置80が配置されている。
【0011】
各転写位置において転写電界を形成する転写電界形成手段として、感光体ドラムに対向する位置には、転写搬送ベルト60の内周面に接触するように、転写バイアス印加部材67Y、67M、67C、67Kを設けている。これらはスポンジ等を外周に設けたバイアスローラであり、各転写バイアス電源9Y、9M、9C、9Kからローラ芯金に転写バイアスが印加される。この印加された転写バイアスの作用により、転写搬送ベルト60に転写電荷が付与され、各転写位置において転写搬送ベルト60と感光体ドラム11表面との間に所定強度の転写電界が形成される。また上記転写が行なわれる領域での転写紙Pと感光体11の接触を適切に保ち、最良の転写ニップを得るために、バックアップローラ68を備えている。
【0012】
上記転写バイアス印加部材67Y、67M、67Cとその近傍に配置されるバックアップローラ68は、回転可能に揺動ブラケット93に一体的に保持され、回動軸94を中心として回動が可能である。この回動は、カム軸97に固定されたカム96が矢印の方向に回動することで時計方向に回動する。上記入口ローラ61と吸着ローラ70は一体的に、入口ローラブラケット90に支持され、軸91を回動中心として、図2の状態から時計方向に回動可能である。揺動ブラケット93に設けた穴95と、入口ローラブラケット90に固植されたピン92が係合しており、揺動ブラケット93の回動と連動して回動する。これらのブラケット90、93の時計方向の回動により、バイアス印加部材67Y、67M、67Cとその近傍に配置されるバックアップローラ68は感光体11Y、11M、11Cから離され、入口ローラ61と吸着ローラ70も下方に移動する。ブラックのみの画像の形成時に、感光体11Y、11M、11Cと転写搬送ベルト60の接触を避けることが可能となっている。一方転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68は出口ブラケット98に回転可能に支持され、出口ローラ62と同軸の軸99を中心として回動可能にしてある。転写ユニット6を本体に対し着脱する際に、図示していないハンドルの操作により時計方向に回動させ、ブラック画像形成用の感光体11Kから、転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68を離間させるようにしてある。
【0013】
先に示した図1中の一点鎖線は、転写紙Pの搬送経路を示している。給紙カセット3、4あるいは手差しトレイMFから給送された転写紙Pは、図示しない搬送ガイドにガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対5が設けられている一時停止位置に送られる。このレジストローラ対5により所定のタイミングで送出された転写紙Pは、転写搬送ベルト60に担持され、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kに向けて搬送され、各転写ニップを通過する。
【0014】
各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上で現像された各トナー像は、それぞれ各転写ニップで転写紙Pに重ね合わされ、上記転写電界やニップ圧の作用を受けて転写紙P上に転写される。この重ね合わせの転写により、転写紙P上にはフルカラートナー像が形成される。トナー像転写後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面がクリーニング装置によりクリーニングされ、更に除電されて次の静電潜像の形成に備えられる。一方、フルカラートナー像が形成された転写紙Pは、定着ユニット7でこのフルカラートナー像が定着された後、切換ガイドGの回動姿勢に対応して、第1の排紙方向Bまたは第2の排紙方向Cに向かう。第1の排紙方向Bから排紙トレイ8上に排出される場合、画像面が下となった、いわゆるフェースダウンの状態でスタックされる。一方第2の排紙方向Cに排出される場合には、図示していない別の後処理装置(ソータ、綴じ装置など)に向け搬送させるとか、スイッチバック部を経て両面プリントのために再度レジストローラ対5に搬送される。
【0015】
次に、本発明の特徴部について説明する。図3は、ベルトクリーニング装置の構成を示す拡大構成図である。図4は、転写搬送ベルトの構成を示す斜視図である。図3に示すように、このベルトクリーニング装置80は、転写搬送ベルト60に残留するトナー等の異物を掻き取るブラシローラ81、ブラシローラ81に付着したトナーをはじくフリッカー82と、ブラシローラ81で掻き取れなかった残留物を転写搬送ベルト60から除去するクリーニングブレード83とから構成される。ここで、図4に示すように、転写搬送ベルト60には、特に濃度制御や色ずれ量の補正を目的として、トナーマークMが転写される。このトナーマークMは上述したように、転写紙Pに転写されずにベルトクリーニング装置80で除去される。そのため、トナーマークMの位置に相当する箇所のブラシローラ81には、他の箇所に比べて多くのトナーが入力される。
【0016】
図5は、クリーニング装置の構成を示す側面図である。図6は、フリッカーの形状を示す側面図である。図9は、従来のフリッカーの形状を示す構成図である。図9に示すように、フリッカー100の突き出し量がブラシローラ81の軸方向で均一に形成されている場合には、トナーマークMに相当する箇所でフリッキング能力が追いつかず、他の箇所に比べブラシローラ81のブラシ81aにトナーが溜まりやすい。よって、図5及び図6に示すように、フリッカー82では、トナーマークMの位置に相当する箇所で突き出し量を大きくし、ブラシローラ81のブラシ81aに対する喰い込み量を大きくすることで、ブラシ81aに付着するトナーをはじく力を大きくする。その結果、トナーマークMに位置に相当する箇所で、ブラシ81aに過度にトナーが溜まることがなく、ブラシローラ81の軸方向全域に亘って均一なクリーニング性能を発揮できる。
【0017】
図7は、別のクリーニング装置の構成を示す構成側面図である。図7に示すブラシローラ81は、ブラシ81aが軸方向で同じ高さに形成されたが、トナーマークMに相当する位置でトナーが溜まりやすい。よって、図7に示すように、ブラシローラ84では、トナーマークMの位置に相当する箇所のブラシ84aの高さを他の箇所よりも低くするとよい。これにより、トナーマークMの位置に相当する箇所でトナーが過度にブラシ84aに付着するのを抑制することができる。このとき、図9に示すように、フリッカー100の突き出し量がブラシローラ84の軸方向で均一に形成されている場合には、ブラシ84aの高さが低い箇所でフリッカー100の喰い込み量が小さくその箇所のフリッキング能力が低下してしまう。よって、図7に示すように、フリッカー82では、ブラシ84aの高さが低い箇所、すなわちトナーマークMの位置に相当する箇所では突き出し量を大きくし、ブラシローラ84の軸方向全域に亘ってブラシ84aに対する喰い込み量を均一にするとよい。その結果、トナーマークMに位置に相当する箇所で、ブラシローラ84に過度にトナーが溜まることがなく、ブラシローラ84の軸方向全域に亘って均一なクリーニング性能を発揮できる。
【0018】
図8は、別のクリーニング装置の構成を示す側面図である。図7では、ブラシローラ84の軸方向全域に亘ってフリッカー82が設置されている例を示したが、図8に示すように、フリッカー85を一部分のみに設置してもよい。すなわちトナーマークMの位置に相当する箇所のみにフリッカー85が突き出し、他の箇所ではフリッカー85の突き出し量が0、すなわち設置しない構成であってもよい。これにより、上述したように、ブラシローラ84の軸方向全域に亘って均一なクリーニング性能を発揮できる。また、ブラシローラ84の軸方向の一部のみにフリッカー85設置する構成であれば、ブラシローラ84の軸方向全体に亘ってフリッカーを設置する場合に比べ装置の小型化を図ることも可能となる。
【0019】
以上、本実施形態に係るベルトクリーニング装置80によれば、予めブラシローラ81、84に対するトナー入力量が多いと分かっている箇所では、トナー入力量に応じてフリッカー82、85の突き出し量を大きくし、ブラシ81a、84aに付着したトナーをはじく力を大きくする。これにより、ブラシローラ81、84の軸方向でトナー入力量に偏りがあっても、ブラシ81a、84aにトナーが部分的に過度に溜まることを抑制する。よって、ブラシローラ81、84の軸方向全域に亘って均一なクリーニング性能を発揮でき、経時状態においてもクリーニング能力の低下を抑制することができる。
本実施形態に係るベルトクリーニング装置80によれば、トナーマークMに相当する箇所でブラシローラ81、84へのトナー入力量が多くなる。そのため、トナーマークMに相当する箇所では、他の箇所に比べフリッカー82、85の突き出し量を大きくし、ブラシ81a、84aに過度にトナーが溜まることを抑制する。よって、ブラシローラ81、84の軸方向全域に亘って均一なクリーニング性能を発揮でき、経時状態においてもクリーニング能力の低下を抑制することができる。
また、本実施形態に係るベルトクリーニング装置80によれば、トナーマークMに相当する箇所のみにフリッカー85を設置する構成であっても、上述した効果を同様の効果を得ることができる。また、ブラシローラ84の軸方向の一部のみにフリッカー85設置する構成であれば、ブラシローラ84の軸方向全体に亘ってフリッカーを設置する場合に比べ装置の小型化を図ることも可能となる。
また、本実施形態に係るベルトクリーニング装置80によれば、トナーマークMに相当する箇所でブラシローラ84のブラシ84aの高さを他の箇所よりも低くしているので、ブラシ84aに過度にトナーが付着することを抑制する。また、ブラシローラ84のブラシ84aの高さが低くても、その箇所でフリッカー82、85の突き出し量を大きくすれば、フリッキング能力が低下することがない。
また、本実施形態に係るベルトクリーニング装置80によれば、ブラシローラ81、84によって掻き取られなかったトナーがクリーニングブレード83によって除去されるので、高いクリーニング能力が得られる。
なお、上記実施形態では、感光体上のトナー像が転写される転写紙を搬送する搬送体である転写搬送ベルト80のクリーニング装置に適用したが、これに限定されない。例えば、転写後の感光体表面をクリーニングする感光体クリーニング装置にも適用できるものである。また、上記実施形態では、感光体上のトナー像を直接転写紙に転写するプリンタに適用したが、感光体上のトナー像を中間転写体に重ねて転写し、その後中間転写体上のトナー像を転写紙に一括転写するプリンタ、及び中間転写体のクリーニング装置にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す構成図。
【図2】同プリンタの転写ユニットの概略構成を示す構成図。
【図3】同プリンタのベルトクリーニング装置の構成を示す拡大構成図。
【図4】同プリンタの転写搬送ベルトの構成を示す斜視図。
【図5】同ベルトクリーニング装置の構成を示す側面図。
【図6】同ベルトクリーニング装置のフリッカーの形状を示す構成図。
【図7】別のベルトクリーニング装置の構成を示す側面図。
【図8】別のベルトクリーニング装置の構成を示す側面図。
【図9】従来のフリッカーの形状を示す構成図。
【符号の説明】
【0021】
60 転写搬送ベルト
80 ベルトクリーニング装置
81、84 ブラシローラ
82、85 フリッカー
83 クリーニングブレード



【特許請求の範囲】
【請求項1】
被清掃体の表面に接触して被清掃体に付着したトナーを除去するためのブラシローラと、該ブラシローラのブラシに付着したトナーをはじくためのフリッカーとを備えるクリーニング装置において、
上記フリッカーは上記ブラシローラの軸方向で突き出し量が変化していることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項2】
請求項1のクリーニング装置において、
上記被清掃体は、該トナー像の位置を検出するためのトナーマークが形成され、
上記フリッカーは、突き出し量が該トナーマークの位置に相当する箇所で他の箇所よりも大きいことを特徴とするクリーニング装置。
【請求項3】
請求項2のクリーニング装置において、
上記フリッカーは、上記トナーマークの位置に相当する箇所のみに設置されることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項4】
請求項2又は3のクリーニング装置において、
上記ブラシローラは、上記トナーマークの位置に相当する箇所でブラシの高さを他の箇所よりも低くすることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項5】
請求項2、3又は4のクリーニング装置において、
上記ブラシローラにより除去されなかったトナーがクリーニングブレードにより除去されることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項6】
像担持体と、該像担持体を帯電せしめる帯電手段と、該像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体上の静電潜像をトナーにより現像する現像手段と、該像担持体上のトナー像を転写体又は記録媒体に転写する転写手段と、転写後の転写体又は記録媒体を搬送する搬送体をクリーニングするクリーニング装置とを備える画像形成装置において、
上記クリーニング装置は、請求項1、2、3、4、又は5のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
像担持体と、該像担持体を帯電せしめる帯電手段と、該像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体上の静電潜像をトナーにより現像する現像手段と、該像担持体上のトナー像を転写体又は記録媒体に転写する転写手段と、転写後の該像担持体をクリーニングするクリーニング装置とを備える画像形成装置において、
上記クリーニング装置は、請求項1、2、3、4、又は5のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−259420(P2006−259420A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−78413(P2005−78413)
【出願日】平成17年3月18日(2005.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】