クレジット・カードと関連装置により支払命令を許可する方法
本発明はクレジットカード証書を通じて支払命令を許可する方法および関連装置に関し、ユーザは少なくとも一つのクレジット証書の所有者であり、クレジット証書は発行機関(21)により発行され、電話(20)のものであり、電話は無線電話メッセージを送信し受信する機能を備えており、この方法は、発行機関がクレジット証書の有効性をチェックするフェーズAと、発行機関が商業サイトへ支払命令の許可の確認または拒否を送信するフェーズBと、ユーザの電話(20)から発行機関のサービス・センタ(21)の無線メッセージ管理装置(22)へ、商業サイト識別コード、金額および/または証書識別データおよび/またはユーザ識別データおよび/または電話識別データを送信するフェーズCとを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話通信、好ましくはセルラ無線電話を使用して、特にクレジット・カードにより支払命令を許可する方法に関し、この方法は非常に高度な安全を可能にし、単純で信頼性があり安価に実現できるものである。
【0002】
本発明はさらに、前記の方法を実行できるようにする装置に関する。
【0003】
いわゆるクレジット・カードを通じての支払方法は、現在使用され普及している。そうした方法は、技術的に支払い命令として定義され、本人(principal)と呼ばれる商品またはサービスの購入者が、受任者(mandatee)と呼ばれる売り手に対して、代理人(proxy)と呼ばれる媒介者を割り当て、この代理人は、購入者の代わりに売り手により供給される商品またはサービスに対する代価を支払う契約をする。媒介者は、クレジット・カードを発行する機関であり、売り手のために支払いをすること、および購入者からの貨幣購買の時に遅延する場合は、引出しする責任がある。命令の許可は、クレジット・カード・データ、とくにカード識別番号が有効であるとの確認の後に、発行機関により与えられる。
【0004】
通常、発行機関により発行されたクレジット・カードの所有者であり、また所有者の個人データ、識別番号および有効期限を供給されている購買者が、販売書類にサインし、この販売書類には行われたビジネス活動の詳細が報告され、購買者はそれを販売者に与える。図1に、そうした販売書類のサンプル1が例示され、それは売り手識別データ、すなわちベンダ・コード番号2および、クレジット・カード発行機関の識別子2´を報告する。詳しくは通常磁気的手段を通じて自動的にカードを読み取る装置により、この販売記録が印刷される。
【0005】
インターネット通信網上で支払い作業が遂行される場合は、購入者は販売者に対して、カードの発行機関および識別番号、またおそらくは有効期限および所有者の個人データを通信することだけに、彼自身を制限する。より詳細には、クレジット・カードを通じてインターネット・サイト上で購入する購買者は、購入に際して彼のクレジット・カードのすべてのデータが挿入された後に、取引が実行される銀行サーバにより、制御されるページへ接続される。
【0006】
しかしながらクレジット・カードを介する現在の取引方法は、なお伝統的な手順およびサービスに制約されていて、それらは技術進歩に沿って決して展開されておらず、結果としていくつかの欠点を有する。
【0007】
第1に、誰かがクレジット・カードの識別データを悪用する危険が常に存在するので、取引は安全にされていない。
【0008】
その上、インターネット通信網上で取引するためにクレジット・カードを使用するときに、さらなる問題が出現する。これは、インターネット上でクレジット・カードを使用することへのユーザの心理的な恐怖に反映して、ネットワーク上の関連取引の普及を減速させる。実際に市場調査が専門のIpsos−Reid社により大部分の工業世界の16ヶ国で実行された調査が示すところでは、面接された人々の46%は、クレジット・カードの詐欺がインターネット上の商取引の主要問題であると信じている。
【0009】
発行会社は、プリペイド・カードの発行など、これらの欠点に対するいくつかの解決を開発してきたが、しかしながら、最大購入限度を有し、特定関連サイトでのみ使用され国際レベルで使用できない問題、またチップ・タイプのマイクロ・プロセッサにより供給されるカード発行であっても100%完全な安全を保障せず、インターネット通信網を通じてクレジット・カードを使用することに関しては全く変わらず、一方それらは同一クレジット・カードおよび関連のPOSリーダの生産コストを増加させる問題を提起する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって本発明の一つの目的は、単純で信頼性があり安価な方法において、とくにクレジット・カードによる支払いにおいて、さらに好ましくはインターネットを通じて、支払い命令の許可における非常に高度な秘密性と安全性を可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の特定の主題は、クレジット証書(instrument)を通じて支払命令を許可する方法であって、そこでユーザは、ある金額の貨幣の支払いと交換して少なくとも一品目の商品および/または少なくとも一つのサービスを購入し、このユーザは、少なくとも一つのクレジット証書の所有者であり、このクレジット証書は発行機関により発行されて、クレジット証書識別データにより一義的に決定され、また前記ユーザは、無線電話メッセージを送信し受信する機能を備えた電話の所有者であり、前記方法は、
A.前記発行機関が前記クレジット証書の前記有効性をチェックするフェーズ(phase)と、
B.前記発行機関が前記商業サイトへ、前記チェックの前記結果によって、前記支払命令の許可の確認または拒絶を送信するフェーズとを含み、
前記方法は下記の予備的フェーズを含む:
C.前記ユーザの電話から前記発行機関のサービス・センタの無線電話メッセージ管理装置へ、商業サイト識別コード、金額および/または装置識別データおよび/またはユーザ識別データおよび/または電話識別データを含む無線メッセージを送信することを含む前記方法。
【0012】
なお本発明によれば、証書識別データおよび/またはユーザ識別データおよび/または電話識別データは、前記電話内に記録される。
【0013】
さらに本発明によれば、証書識別データおよび/またはユーザ識別データおよび/または電話識別データは、前記メッセージの構成中に、前記ユーザにより入力される。
【0014】
好ましくは、本発明によれば前記無線電話メッセージは、SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージである。
【0015】
さらに本発明によれば、前記電話は無線電話であり、好ましくはセルラ無線電話である。
【0016】
なお本発明によれば、前記商業サイトはネットワークを通じてコンピュータを介してアクセス可能であり、好ましくはインターネットを介してアクセス可能である。
【0017】
なお本発明によれば、前記商業サイトは自動キャッシュ・ディスペンサである。
【0018】
さらに本発明によれば、前記SMSメッセージ管理装置は、前記発行機関の前記サービス・センタ内に組込まれている。
【0019】
なお本発明によれば、前記SMSメッセージ管理装置は、前記サービス・センタと連絡する無線メッセージ管理サーバである。
【0020】
なお本発明によれば、この方法はフェーズCの後に下記のフェーズを含む:
D.前記サービス・センタの前記無線電話メッセージ管理装置から前記ユーザの電話へ、前記支払い命令の許可の前記確認または拒絶に関する情報を含む無線電話メッセージを送信すること。
【0021】
さらに本発明によれば、フェーズCの間に送信される前記無線電話メッセージは、さらに前記支払い命令の許可の要求を含む。
【0022】
なお本発明によれば、前記方法はフェーズCの後に下記のフェーズをさらに含む:
E.前記サービス・センタの前記無線電話メッセージ管理装置から前記ユーザの電話へ、前記商業サイトおよび/または前記金額を示す少なくとも一つの情報を含む無線電話メッセージを送信すること。
F.前記ユーザが前記電話へ、フェーズEの間に前記装置により送信された前記メッセージにより、受信される前記情報の前記正確さに関する指示を入力する。
フェーズEの間に前記装置により送信された前記メッセージにより、受信される前記情報の前記正確さの確認の情報を前記ユーザが入力した場合にのみ、前記フェーズCが遂行される。
【0023】
なお本発明によれば、前記電話は前記ユーザにより選択可能であるクレジット証書を使用するための、オペレーティング・モードを備えている。
【0024】
さらに本発明によれば、前記オペレーティング・モードは、前記パスワードの入力に基づくユーザ資格付与をチェックする作業を含む。
【0025】
なお本発明によれば、クレジット証書を使用する前記作業モードの間に、前記ユーザはクレジット証書を選択する。
【0026】
さらに本発明によれば、前記方法は更にフェーズCに先立って下記のフェーズを含む。
G.サービス・センタの無線電話メッセージ管理装置から前記ユーザの電話へ前記無線メッセージを送信し、それは前記商業サイト識別サイトおよび/または前記金額に関連する空白フィールドであって、前記ユーザにより書き込まれるフィールドを含む。
【0027】
さらに本発明によれば、前記方法はフェーズDの後に下記のフェーズを含む。
H.好ましくは前記ユーザによる選択の下に前記電話内の取引データを保存すること。
【0028】
なお本発明によれば、クレジット証書を使用するための前記オペレーション・モードは、前記電話の中に記憶されたクレジット証書に関連するデータをセットするための選択可能なサブ・モードを含む。
【0029】
さらに本発明によれば、フェーズC中に送信された前記無線電話メッセージは前記電話のIMEI(国際移動証書識別)コードを含み、またフェーズAの間に発行機関は前記ユーザおよび/または無線電話および/または前記クレジット証書に前記IMEIコードが対応することをチェックする。
【0030】
さらに本発明によれば、フェーズCの後に、前記発行機関の前記サービス・センタはユーザのEメール・アドレスへ、前記支払い命令の許可の前記確認または拒絶を報告するEメール・メッセージを送信する。
【0031】
好ましくは本発明によれば、前記クレジット証書はクレジット・カードである。
【0032】
なお本発明によれば、前記クレジット証書は磁気ストライプおよび/または電子チップを含む。
【0033】
なお本発明によれば、前記電話はクレジット証書の前記磁気ストライプおよび/または前記電子チップを読み取るためのインターフェイスを含む少なくとも一つのスロットを備えており、それによりフェーズCの間に送信される前記無線電話メッセージ内に挿入されたクレジット証書データを読み取るようになっている。
【0034】
さらに本発明の特定の主題としては、クレジット証書を通じて支払い命令を許可するための説明された通りの方法において、クレジット証書を発行する機関のサービス・センタの無線電話メッセージ管理装置として動作しやすいことを特徴とする無線電話メッセージ管理装置がある。
【0035】
さらにまた本発明の特定主題として、無線メッセージを送信し受信する機能を備えている電話であって、クレジット証書を通じて支払い命令を許可するための前記方法におけるユーザの電話として動作しやすいことを特徴とするものを含む。
【0036】
本発明の更なる詳細と実施例は従属請求項に記述される。
【実施例】
【0037】
下記の説明において、同一の参照番号は図面内の同様な要素を示すために使用される。
【0038】
本発明による方法は、クレジット・カードによる支払命令を要求し許可するために、電話、好ましくはセルラ無線電話の使用に基づき、これらは処理ユニット(通常のセルラ無線電話のSIMカードに存在するタイプのもの)、メモリ・ユニット、ディスプレイおよび英数字キーパッドを備えている。この点において、SMSメッセージを送信し受信する機能を備えた固定電話を、セルラ無線電話と同様に使用できる。一層詳しくは、本発明による方法は、クレジット・カード発行機関の承諾を有する伝統的な商業サイトまたはインターネットでアクセス可能な商業サイトにおいて、購入のために電話を個人的に使用して、すべての取引を遂行することを、クレジット・カードの所有者に可能にする。
【0039】
本発明による方法の第1実施例に従って、クレジット・カードによる支払命令を通じて商業サイトで購入をしたいと望むユーザは、彼または彼女自身のセルラ無線電話を使用する。
【0040】
図2を参照すると、遂行される作業は下記の通りである。
【0041】
− ユーザは、無線電話上でクレジット・カード使用モード(図2において数字3で示される作業)を選択し、そこでセルラ無線電話ディスプレイは図3.1および図3.2に示すように、選択情報を表示できる。
【0042】
− ユーザは、無線電話キーパッドを通じて第1パスワードを入力して、クレジット・カード使用モードを動作可能にして(図2の作業4)、そこで無線電話ディスプレイは、図3.3に示すように、パスワード入力の要求を表示する。
【0043】
− 無線電話処理ユニットは、クレジット・カード使用モードの使用を動作可能にする第1パスワードが正しいかどうかをチェックする(図2の作業5):チェック結果が否定的であれば、パスワード入力の作業4を反復する必要があり、さもなければ(作業の)フローは次のオペレーション6へ通過する。
【0044】
− ユーザは無線電話上でクレジット・カードを選択し(図2の作業6)、そこでセルラ無線電話ディスプレイは、図3.4に示すように、選択の要求を表示できる。
【0045】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じて第2パスワードを入力して、選択されたクレジット・カードの使用を動作可能にする(図2の作業7)、ここで無線電話ディスプレイは、図3.5に示すように、パスワード入力の要求を表示できる。
【0046】
− 無線電話処理ユニットは、第2クレジット・カードの使用を許可する第2パスワードが正しいかどうかをチェックする(図2の作業8):チェックの結果が否定的であればパスワード入力の作業7を繰り返す必要があり、さもなければフローは次の作業9へ通過する。
【0047】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じて商業サイトの識別コードを入力し、それにより彼または彼女は購入することを希望する(図2の作業9)が、そこで無線電話ディスプレイは、図3.6に示すように、商業サイト・コード入力への要求を表示できる。
【0048】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じて商業サイトへ信用貸しされる金額を入力する(図2の作業10)が、ここで無線電話ディスプレイは、図3.7に示すように、金額入力への要求を表示できる。
【0049】
− 無線電話処理ユニットはディスプレイ上に入力された金額および恐らくは入力された商業サイト・コードを表示し(図2の作業11)、そして図3.8に示すように、ユーザに対する確認の要求を表示する。
【0050】
− ユーザは確認要求への応答を入力し、無線電話処理ユニットによりチェックされたことを応答する(図2の作業12):ユーザによる確認が否定的であれば、金額入力の作業10および恐らくは商業サイト・コード入力の作業9もまた繰り返す必要があり(図2の作業12から作業9への短い点線)、そうではなくて、ユーザによる確認が肯定的であれば、無線電話処理ユニットは第1SMSメッセージを送信するが、これはユーザにより入力された取引データおよびクレジット・カードを発行する機関のサービス・センタに対する選択されたクレジット・カードデータ(恐らくは無線電話のIMEI−国際移動証書識別−コードと共に)を含み、次の作業13を遂行する以前に、図3.9に示すように、データの正確性の確認に対する要求の第2のSMSメッセージをサービスセンタから受信するように、クレジット・カードを待機させる。
【0051】
− 無線電話処理ユニットは、サービス・センタから受信したデータ、好ましくは商業サイト識別データ(名前と恐らくは住所)をディスプレイ上に表示して(図2の作業13)、図3.10に示すように、ユーザへの確認要求を表示する。
【0052】
− ユーザは確認要求への応答を入力し、この応答は無線電話処理ユニットによりチェックされる応答である(図2の作業14):ユーザによる確認が否定的であれば、商業サイト・コード入力の作業9から始まる以前の作業を繰り返す必要があり、無線電話処理ユニットはサービス・センタへ、以前に送られた取引データをリセットする第3SMSメッセージを送信するが、そうではなくて、ユーザによる確認が肯定的であれば、無線電話処理ユニットはサービス・センタに対して、許可の要求の第4SMSメッセージを送信して、次の作業15を遂行する以前に、図3.11に示すように、この取引の許可の承認または拒否の第5SMSメッセージをサービス・センタから受信するように、処理ユニットを待機させる。
【0053】
とくに図4を参照すれば、(店舗などの)通常の商業サイトにおける取引の場合に観察されるのは、ユーザの無線電話20が許可要求の第4SMSメッセージをサービス・センタ21(その中にSMSメッセージ制御装置が組み込まれている)へ送信し、サービス・センタ21が、要求の規則性(regurarity)の確認およびクレジット・カードデータの有効性の承認に対する通常のチェックを遂行する(恐らくは無線電話番号および/またはクレジット・カードに実際に対応する受信されたIMEIコードをチェックする)。実際、クレジット・カードデータ(恐らくは無線電話IMEIコードと共に)は、第1SMSメッセージおよび/または第4SMSメッセージと共にセルラ無線電話により自動的に送信される。許可が承認される場合は、サービス・センタ21は通常の方法で商業サイトへ、支払い許可要求の結果についてのPOSメッセージを送信し、これが図1に示すものような販売書類の印刷を行わせ、これにより許可が承認された場合は、商業サイトがユーザに対して、購入された商品またはサービスを与える。
【0054】
図5を参照すると、本発明による方法の代わりの実施例が示され、それは、ユーザの無線電話20が許可要求の第4SMSメッセージを、サービス・センタ21のために作業するSMSメッセージ制御サーバ22へ送信し、サービス・センタ21は、この要求の規則性の確認についての通常のチェックを遂行して、クレジット・カード・データの有効性を承認する。認可の結果は、サービス・センタ21によりサーバ22へ通知され、それは、これによりSMSメッセージを通じてユーザの無線電話20へ送信され、一方サービス・センタ21は通常の方法で商業サイトへ、支払い許可要求の結果についてのPOSメッセージを送信する。恐らくは、サーバ22はまたユーザのEメール・アドレスに対して、認可された取引または拒否された取引を報告するEメール・メッセージを送信する。
【0055】
インターネットを介しての購入の場合は、商業ウエブ・サイトは、既存のものと全く同一の方法で、取引許可要求の結果に関するメッセージを表示する。
【0056】
さらに図2を参照すると、この方法の後続の作業は下記の通りである。
【0057】
− 無線電話処理ユニットはディスプレイ上に支払い許可要求の結果を表示し(図2の作業15)、また取引の選択についての要求(またはこれが拒否されている場合は支払い許可要求)データ保存を、図3.13に示すように、表示する。
【0058】
− ユーザはデータ保存要求に対する応答を入力し、この応答は無線電話処理ユニットによりチェックされる(図2の作業16):もしユーザによる要求が肯定的であれば、無線電話処理ユニットはこのデータを記憶する。
【0059】
− 最後に、現在の取引に関するこの方法による諸作業が終了する。
【0060】
本発明による方法の他の諸実施例は、第2パスワードを入力して、その正確さをチェックし、選択されたクレジット・カードを使用可能にする作業7および8を、含まない。図2に示されるこれらの作業の実行は、ユーザが適当なキーまたはキーの特定の組み合わせを押すことにより、いつでも中断することができる。
【0061】
本発明による方法のさらに他の実施例は、無線電話とサービス・センタの間で異なったメッセージを、含み得る:ユーザは自分のユーザ識別コードおよび第2パスワードを入力して、選択されたクレジット・カード(発行機関により知られているデータ)を使用可能にすることができるだけであり、また無線電話はそうしたデータのみを含むSMSメッセージまたはMMSメッセージを送り、それに応答してサービス・センタは無線電話へ、あらかじめ定義されたSMSメッセージまたはMMSメッセージを送り、その適当なフィールドに(商業サイト識別コードおよび金額などを)記入した後に、サービス・センタへ返送しなければならず、それからユーザはチェックの結果を待機する。
【0062】
インターネットを介して購入する場合は、商業ウエブ・サイト上で購入するためにプロダクト/サービスを選択するユーザが彼または彼女が使用したい(そしてその商業サイト識別コードの情報を含む)カードの発行機関に対応する領域上でクリックすると、彼または彼女は自動的に発行機関ウエブ・サイトへリンクされ、そこへ彼または彼女は自分のユーザ識別コード(および恐らくは、許可されるべき金額)を入力するだけでよく、それは、他のデータは商業ウエブ・サイトにより発行機関へ自動的に通知されるからである。
【0063】
本発明による方法の更なる実施例において、ユーザ無線電話はクレジット・カードの磁気ストライプおよび/またはチップを読み取るインターフェイスを含むスロットを備えている。そうした場合は、一度クレジット・カードが読み取られると、ユーザは商業サイト識別コード、許可されるべき金額および恐らくは使用可能にする第2パスワードを入力するだけでよく、それから彼または彼女は、サービス・センタへ許可要求のSMSメッセージまたはMMSメッセージを送信する。
【0064】
図6を参照すると、本発明による方法の第1実施例によりクレジット・カードのデータをユーザのセルラ無線電話にセットするために遂行される作業は、すでに作業3、4および5により説明されたものおよび下記の作業を含む。
【0065】
− ユーザは無線電話上でクレジット・カード設定モードを選択し(図6の作業31)、そこでセルラ無線電話ディスプレイは、図7.4に示すように、選択の要求を表示する。
【0066】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じてクレジット・カード発行機関の識別コードを入力する(図6の作業32)。そこで無線電話ディスプレイは、図7.5に示すように、機関コード入力の要求を表示する。
【0067】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じてクレジット・カード所有者のデータ、彼または彼女の名前などを入力し(図6の作業33)、そこで無線電話ディスプレイは、図7.6に示すように、所有者データ入力の要求を表示する。
【0068】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じてクレジット・カードの番号、使用期限などのクレジット・カード・データを入力し(図6の作業34)、そこで無線電話ディプレイは、図7.7に示すように、クレジット・カード・データ入力の要求を表示する。
【0069】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じて英数字コードなどのユーザ識別コードを入力し(図6の作業35)、そこで無線電話ディスプレイは、図7.8に示すように、ユーザ・コード入力の要求を表示する。
【0070】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じて発行機関のサービス・センタ(またはそのサーバ)に対応するセルラ無線電話番号を入力し(図6の作業36)、そこで無線電話ディスプレイは、図7.9に示すように、接続すべき番号の入力への要求を表示する。
【0071】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じてIMEI番号を入力し(図6の作業37)、そこで無線電話ディスプレイは、図7.10に示すように、IMEIコード入力の要求を表示する。
【0072】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じてクレジット・カードの使用を動作可能にするパスワードを入力し(図6の作業38)、そこで無線電話ディスプレイは、図7.11に示すように、パスワード入力の要求を表示する。
【0073】
− 無線電話処理ユニットはすべての入力されたデータを記憶し(図6の作業39)、図7.12に示すように、終了を設定する情報を表示する。
【0074】
本発明による方法の他の実施例は、パスワードを入力して、設立されたクレジット・カードの使用を動作可能にする作業38を含まない。本発明による方法の更なる実施例は、無線電話処理ユニットにより自動的にクレジット・カードに関連させられるIMEIコードの、入力の作業37を、含まない。図6に示すこの作業の実行は、また適当なキーまたはキーの特定組み合わせを押すことによりユーザがいつでも中断することができる。
【0075】
本発明による方法は、恐らくはインターネットを介してアクセス可能な各商業サイトがその特定のクレジット・カード発行機関に関係するそれ自身の「売り手コード」と、現在のものである番号(図1に数字2で示されている)または、本発明による方法により関係する商業サイトへ特に割り当てられた「別名」を、表示することができる。好ましくはこうして商業サイトが、「売り手コード」を示す発行機関記号を店の勘定台の近く、または関連インターネット・サイトの少なくとも1ページの適当なインジケータに表示する。
【0076】
あきらかに電話SIMカードは、新しいクレジット・カード使用機能を容易に備えることができる。
【0077】
本発明による方法は、既存の技術の多くを利用することにより容易に実施できる。実際、許可要求センタにより経路選択される商業サイト(インターネットを介してもアクセス可能なもの)のPOS装置により送信されるメッセージを、現在発行機関が受信している。SMSおよび/またはMMSの電話メッセージを送信し受信するように本発明を修正することにより、本発明によりそれを実施することが可能である。
【0078】
ダイヤルするためには、クレジット・カード所有者がセルラ無線電話番号のリスト(世界中の各国に関連する)を受信すれば充分であり、これは所有者により、クレジット・カードをセット中に、無線電話内に記憶される。
【0079】
特定の契約を通じて、発行会社は本発明の方法により発生されるSMSメッセージまたはMMSなどのセルラ無線電話メッセージのトラヒックを、第三者への課金において、世界の様々な国に存在する移動電話会社へ、有利に与えることができる。
【0080】
上記のように、ユーザの無線電話とSMSメッセージまたはMMSメッセージを通じて通信するサービス・センタは、呼び出し中のハンドセットのIMEIコードがユーザのデータと一致するかどうかを有利にチェックすることもできる。これにより、偶然他人のデータを知った人々により行われるデータベースへのあらゆる侵入および/または盗用のあらゆる試みを無用にする。知られているように、実際IMEIコードは、各単一の無線電話を識別する15桁の数字であって、国および製造者のコードを示す6桁(Tac−Type承認コード)、製造者自体を指示する2桁(Fac−Final Assembly Code)、ハンドセットの一連番号を示す更なる6桁(Snr−シリアル・ナンバー)および可能性のある将来の使用の時に利用可能な最後の字(Sp−スペア)を含む。
【0081】
この方法はさらに、取引が迅速で安全に実行されるために必要な作業を可能にする利点を提供する。実際、セルラ無線電話メッセージング・サービスは傍受不可能であり、メッセージの各送信は僅か数秒しか必要としない。したがって本発明による方法は、現在の通信システムと共に、一つの取引をほぼ10ないし20秒の時間で実行できる。
【0082】
その上、(サーバ22のような)セルラ無線電話メッセージ制御装置は、特に移動電話会社により制御される場合に、符号化された方法において、受信データを発行データ機関へ有利に経路選択する。好ましくは「クレジット・カード」機能を備えたSIMカードは、発行機関のサービス・センタ(または関連サーバ)に対応するセルラ無線電話番号を既に含む。移動電話会社および/または発行機関は、SMSメッセージまたはMMSメッセージの送信を有利に提供し、これにはそうしたセルラ無線電話番号の交信(恐らくは無線電話が移動する地理的領域に対応する)を含み、これは無線電話内に記憶されている。
【0083】
無線電話の製造者は、特別な「クレジット・カード」キーを備えたハンドセットを有利に製造するであろう。
【0084】
本発明による方法の使用は、発行機関によりその関連商業サイトへ容易に普及できる。実際、たとえば発行機関記号および商業サイト識別コードを含むポスターを、商業サイト内に展示するために送信するだけで、充分である。同様に、商業ウエブ・サイトは、この方法の使用のために容易に修正できる。
【0085】
本発明による方法は、クレジット・カードが操作されるかも知れないとの恐れのために、自分のクレジット・カードを他人に任せないようにするために、現在のシステムを多く利用しない人の恐れを、完全に除去することができる。
【0086】
本発明による方法の手順を通じて作業することにより、クレジット・カードの各所有者は通常の取引を実行することができ、またインターネットを介し、直接に電話を通じて、販売者または第三者が、手元に彼または彼女のクレジット・カードまたは彼または彼女のデータを有することなく、彼または彼女が許可を求める取引のデータを個人的にダイアルすることにより、それを行うことができる。どんな人間も、少なくともあらゆるハッカーまたは悪意を抱く人々が、クレジット・カード番号を自由に使えるという事はない。
【0087】
本発明による方法は、安全を可能にし、その結果として、インターネット通信網商業サイトを介して、通常のアクセス可能に遂行される取引の数の増加させることが予想される。本発明による方法は、現在のチェックの手順および取引の許可を実質的に変更せずに残すが、クレジット・カードが売り手に与えられることを強制するものではなく、また同一のカードのデータがインターネットを介して通信されることを供給するものでもない。
【0088】
その市場では、クレジット・カードに関係するデータを、ネットワークを通じて送信することについてのユーザの恐れのために、今日多数の商業取引をその潜在可能性よりも低いものにしている、インターネットにより代表される巨大な市場に対して、本発明による方法は大きな衝撃を与える。
【0089】
本発明による方法のおかげで、取引を遂行するためにユーザは、もはや手元にクレジット・カードを所持しなければならないことがなくなり、それにより盗難または紛失の危険を最小化できる。取引を遂行するためには、電話機の中に安全に記憶されたカード・データを使用することで充分である。
【0090】
本発明による方法は、世界規模で直ちに実施可能であるが、それはセルラ無線電話メッセージの送信と受信を通じて作動するからであり、従ってほとんど全地上表面を覆うネットワーク・カバレージを可能にするGSMおよび/またはGPRSおよび/またはUMTSの信号を使用することにより、ユーザが実質上世界中に取引を実行することを可能にする。
【0091】
発行機関は、ユーザからのメッセージ受信および送信のシステムを適切に組織化することにより、特定のSIMカードを使用することなく、またはこの方法自体にあらかじめ設定された証書なしで、本発明による方法を実施することが恐らく可能である。
【0092】
インターネット商業サイトを介してアクセス可能なものは、クレジット・カード・データを受信せず、それらが現在受信するものに従って、同一方法で許可要求の結果のみを受信する。実際、資格のない第三者により傍受される危険を冒すことなしに、ユーザはコンピュータにクレジット・カード・データを入力して、それをインターネットを介して通信する必要がない。
【0093】
非常に単純ではあるが無線電話の使用は、本発明による方法を、敏速で無線電話自体の盗難または紛失の場合でさえ、不正な人々にアクセス不可能なものにする。実際無線電話は毎回少なくとも一つのパスワードを要求して、クレジット・カード使用モードの使用を可能にする。また無線電話の盗難または紛失の場合は、クレジット・カード所有者が本発明による方法を通じたカード使用モードのみを使用不可能にして、従来の方法を使用可能にし続けることができる。
【0094】
有利には本発明による方法は、ユーザ自体の無線電話または会社または「ビジネス」クレジット・カード使用モードを適切に備えた会社の無線電話を使用することを可能にする。実際各無線電話は、複数のクレジット・カードを使用するようにセットできる。
【0095】
本発明による方法を通じて、広告メッセージ請求書eメールなどのユーザへの追加的サービスを、あらかじめセットすることができる。本発明による方法は、また、パスワードを必要とし、カード所有者のみがメッセージを読み、また削除することができるように効果的にするので、上記のすべてはプライバシーの保障付きである。
【0096】
本発明による方法はまた、銀行および/または保険システムにおいても、有利に採用することが可能であり、たとえば商業サイト識別コードに類似した関連のディスペンサ識別コードを、各自動キャッシュ・ディスペンサへ割り当てることにより、バンキング・システムが直接または間接に、SMSメッセージまたはMMSメッセージのトラフィックを、管理することができる。この方法により、Bancomat−ATM−Interactユーザにとって、電話ネットワーク信号によりカバーされる世界の実際的にすべての地域において、現金の引き出しを実行することができる。同様に保険システムは、この顧客に対して支払いをする機会を提供できる。
【0097】
石油会社もまた、本発明による方法を有利に採用することができ、それは、商業サイト識別サイトに類似した対応する識別コードを各給油ステーションで表示することにより行われる。
【0098】
結論として、本発明による方法により提供される利点は数多いが、特に、実施コストの削減、使用の簡単さ、アプリケーションの多能性、インターネットを介する取引にもおよぶ取引の安全性、将来の技術的進歩に対する生得的な適応性、現在のクレジット・カード使用システムとの共存である。
【0099】
好ましい実施例を上記に説明し、本発明のいくつかの修正を示唆してきたが、理解すべきは、当業者が、下記の特許請求の範囲により定義される保護の関係範囲から離れることなく、他の変形と変更を加えることができることである。
【図面の簡単な説明】
【0100】
本発明の好ましい諸実施例により、特に添付図面の諸図を参照しながら、例示の方法により、限定の方法によるのではなく、本発明を説明してきた。
【図1】クレジット・カードを通じて遂行される取引の終了において、印刷される販売書類を示す。
【図2】本発明による方法の第1実施例を通じて遂行されるクレジット・カードによる支払い許可の作業の第1部分の略図を示す。
【図3.1】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.2】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.3】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.4】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.5】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.6】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.7】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.8】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.9】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.10】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.11】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.12】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.13】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図4】図1の方法を通じて遂行されるクレジット・カードによる支払いの許可の作業の第2部分の略図を示す。
【図5】本発明による第2実施例を通じて遂行されるクレジット・カードの支払いの許可の作業の第2部分の略図を示す。
【図6】図1の方法を遂行しやすいセルラ無線電話をセットする作業の略図を示す。
【図7.1】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.2】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.3】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.4】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.5】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.6】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.7】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.8】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.9】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.10】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.11】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.12】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話通信、好ましくはセルラ無線電話を使用して、特にクレジット・カードにより支払命令を許可する方法に関し、この方法は非常に高度な安全を可能にし、単純で信頼性があり安価に実現できるものである。
【0002】
本発明はさらに、前記の方法を実行できるようにする装置に関する。
【0003】
いわゆるクレジット・カードを通じての支払方法は、現在使用され普及している。そうした方法は、技術的に支払い命令として定義され、本人(principal)と呼ばれる商品またはサービスの購入者が、受任者(mandatee)と呼ばれる売り手に対して、代理人(proxy)と呼ばれる媒介者を割り当て、この代理人は、購入者の代わりに売り手により供給される商品またはサービスに対する代価を支払う契約をする。媒介者は、クレジット・カードを発行する機関であり、売り手のために支払いをすること、および購入者からの貨幣購買の時に遅延する場合は、引出しする責任がある。命令の許可は、クレジット・カード・データ、とくにカード識別番号が有効であるとの確認の後に、発行機関により与えられる。
【0004】
通常、発行機関により発行されたクレジット・カードの所有者であり、また所有者の個人データ、識別番号および有効期限を供給されている購買者が、販売書類にサインし、この販売書類には行われたビジネス活動の詳細が報告され、購買者はそれを販売者に与える。図1に、そうした販売書類のサンプル1が例示され、それは売り手識別データ、すなわちベンダ・コード番号2および、クレジット・カード発行機関の識別子2´を報告する。詳しくは通常磁気的手段を通じて自動的にカードを読み取る装置により、この販売記録が印刷される。
【0005】
インターネット通信網上で支払い作業が遂行される場合は、購入者は販売者に対して、カードの発行機関および識別番号、またおそらくは有効期限および所有者の個人データを通信することだけに、彼自身を制限する。より詳細には、クレジット・カードを通じてインターネット・サイト上で購入する購買者は、購入に際して彼のクレジット・カードのすべてのデータが挿入された後に、取引が実行される銀行サーバにより、制御されるページへ接続される。
【0006】
しかしながらクレジット・カードを介する現在の取引方法は、なお伝統的な手順およびサービスに制約されていて、それらは技術進歩に沿って決して展開されておらず、結果としていくつかの欠点を有する。
【0007】
第1に、誰かがクレジット・カードの識別データを悪用する危険が常に存在するので、取引は安全にされていない。
【0008】
その上、インターネット通信網上で取引するためにクレジット・カードを使用するときに、さらなる問題が出現する。これは、インターネット上でクレジット・カードを使用することへのユーザの心理的な恐怖に反映して、ネットワーク上の関連取引の普及を減速させる。実際に市場調査が専門のIpsos−Reid社により大部分の工業世界の16ヶ国で実行された調査が示すところでは、面接された人々の46%は、クレジット・カードの詐欺がインターネット上の商取引の主要問題であると信じている。
【0009】
発行会社は、プリペイド・カードの発行など、これらの欠点に対するいくつかの解決を開発してきたが、しかしながら、最大購入限度を有し、特定関連サイトでのみ使用され国際レベルで使用できない問題、またチップ・タイプのマイクロ・プロセッサにより供給されるカード発行であっても100%完全な安全を保障せず、インターネット通信網を通じてクレジット・カードを使用することに関しては全く変わらず、一方それらは同一クレジット・カードおよび関連のPOSリーダの生産コストを増加させる問題を提起する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって本発明の一つの目的は、単純で信頼性があり安価な方法において、とくにクレジット・カードによる支払いにおいて、さらに好ましくはインターネットを通じて、支払い命令の許可における非常に高度な秘密性と安全性を可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の特定の主題は、クレジット証書(instrument)を通じて支払命令を許可する方法であって、そこでユーザは、ある金額の貨幣の支払いと交換して少なくとも一品目の商品および/または少なくとも一つのサービスを購入し、このユーザは、少なくとも一つのクレジット証書の所有者であり、このクレジット証書は発行機関により発行されて、クレジット証書識別データにより一義的に決定され、また前記ユーザは、無線電話メッセージを送信し受信する機能を備えた電話の所有者であり、前記方法は、
A.前記発行機関が前記クレジット証書の前記有効性をチェックするフェーズ(phase)と、
B.前記発行機関が前記商業サイトへ、前記チェックの前記結果によって、前記支払命令の許可の確認または拒絶を送信するフェーズとを含み、
前記方法は下記の予備的フェーズを含む:
C.前記ユーザの電話から前記発行機関のサービス・センタの無線電話メッセージ管理装置へ、商業サイト識別コード、金額および/または装置識別データおよび/またはユーザ識別データおよび/または電話識別データを含む無線メッセージを送信することを含む前記方法。
【0012】
なお本発明によれば、証書識別データおよび/またはユーザ識別データおよび/または電話識別データは、前記電話内に記録される。
【0013】
さらに本発明によれば、証書識別データおよび/またはユーザ識別データおよび/または電話識別データは、前記メッセージの構成中に、前記ユーザにより入力される。
【0014】
好ましくは、本発明によれば前記無線電話メッセージは、SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージである。
【0015】
さらに本発明によれば、前記電話は無線電話であり、好ましくはセルラ無線電話である。
【0016】
なお本発明によれば、前記商業サイトはネットワークを通じてコンピュータを介してアクセス可能であり、好ましくはインターネットを介してアクセス可能である。
【0017】
なお本発明によれば、前記商業サイトは自動キャッシュ・ディスペンサである。
【0018】
さらに本発明によれば、前記SMSメッセージ管理装置は、前記発行機関の前記サービス・センタ内に組込まれている。
【0019】
なお本発明によれば、前記SMSメッセージ管理装置は、前記サービス・センタと連絡する無線メッセージ管理サーバである。
【0020】
なお本発明によれば、この方法はフェーズCの後に下記のフェーズを含む:
D.前記サービス・センタの前記無線電話メッセージ管理装置から前記ユーザの電話へ、前記支払い命令の許可の前記確認または拒絶に関する情報を含む無線電話メッセージを送信すること。
【0021】
さらに本発明によれば、フェーズCの間に送信される前記無線電話メッセージは、さらに前記支払い命令の許可の要求を含む。
【0022】
なお本発明によれば、前記方法はフェーズCの後に下記のフェーズをさらに含む:
E.前記サービス・センタの前記無線電話メッセージ管理装置から前記ユーザの電話へ、前記商業サイトおよび/または前記金額を示す少なくとも一つの情報を含む無線電話メッセージを送信すること。
F.前記ユーザが前記電話へ、フェーズEの間に前記装置により送信された前記メッセージにより、受信される前記情報の前記正確さに関する指示を入力する。
フェーズEの間に前記装置により送信された前記メッセージにより、受信される前記情報の前記正確さの確認の情報を前記ユーザが入力した場合にのみ、前記フェーズCが遂行される。
【0023】
なお本発明によれば、前記電話は前記ユーザにより選択可能であるクレジット証書を使用するための、オペレーティング・モードを備えている。
【0024】
さらに本発明によれば、前記オペレーティング・モードは、前記パスワードの入力に基づくユーザ資格付与をチェックする作業を含む。
【0025】
なお本発明によれば、クレジット証書を使用する前記作業モードの間に、前記ユーザはクレジット証書を選択する。
【0026】
さらに本発明によれば、前記方法は更にフェーズCに先立って下記のフェーズを含む。
G.サービス・センタの無線電話メッセージ管理装置から前記ユーザの電話へ前記無線メッセージを送信し、それは前記商業サイト識別サイトおよび/または前記金額に関連する空白フィールドであって、前記ユーザにより書き込まれるフィールドを含む。
【0027】
さらに本発明によれば、前記方法はフェーズDの後に下記のフェーズを含む。
H.好ましくは前記ユーザによる選択の下に前記電話内の取引データを保存すること。
【0028】
なお本発明によれば、クレジット証書を使用するための前記オペレーション・モードは、前記電話の中に記憶されたクレジット証書に関連するデータをセットするための選択可能なサブ・モードを含む。
【0029】
さらに本発明によれば、フェーズC中に送信された前記無線電話メッセージは前記電話のIMEI(国際移動証書識別)コードを含み、またフェーズAの間に発行機関は前記ユーザおよび/または無線電話および/または前記クレジット証書に前記IMEIコードが対応することをチェックする。
【0030】
さらに本発明によれば、フェーズCの後に、前記発行機関の前記サービス・センタはユーザのEメール・アドレスへ、前記支払い命令の許可の前記確認または拒絶を報告するEメール・メッセージを送信する。
【0031】
好ましくは本発明によれば、前記クレジット証書はクレジット・カードである。
【0032】
なお本発明によれば、前記クレジット証書は磁気ストライプおよび/または電子チップを含む。
【0033】
なお本発明によれば、前記電話はクレジット証書の前記磁気ストライプおよび/または前記電子チップを読み取るためのインターフェイスを含む少なくとも一つのスロットを備えており、それによりフェーズCの間に送信される前記無線電話メッセージ内に挿入されたクレジット証書データを読み取るようになっている。
【0034】
さらに本発明の特定の主題としては、クレジット証書を通じて支払い命令を許可するための説明された通りの方法において、クレジット証書を発行する機関のサービス・センタの無線電話メッセージ管理装置として動作しやすいことを特徴とする無線電話メッセージ管理装置がある。
【0035】
さらにまた本発明の特定主題として、無線メッセージを送信し受信する機能を備えている電話であって、クレジット証書を通じて支払い命令を許可するための前記方法におけるユーザの電話として動作しやすいことを特徴とするものを含む。
【0036】
本発明の更なる詳細と実施例は従属請求項に記述される。
【実施例】
【0037】
下記の説明において、同一の参照番号は図面内の同様な要素を示すために使用される。
【0038】
本発明による方法は、クレジット・カードによる支払命令を要求し許可するために、電話、好ましくはセルラ無線電話の使用に基づき、これらは処理ユニット(通常のセルラ無線電話のSIMカードに存在するタイプのもの)、メモリ・ユニット、ディスプレイおよび英数字キーパッドを備えている。この点において、SMSメッセージを送信し受信する機能を備えた固定電話を、セルラ無線電話と同様に使用できる。一層詳しくは、本発明による方法は、クレジット・カード発行機関の承諾を有する伝統的な商業サイトまたはインターネットでアクセス可能な商業サイトにおいて、購入のために電話を個人的に使用して、すべての取引を遂行することを、クレジット・カードの所有者に可能にする。
【0039】
本発明による方法の第1実施例に従って、クレジット・カードによる支払命令を通じて商業サイトで購入をしたいと望むユーザは、彼または彼女自身のセルラ無線電話を使用する。
【0040】
図2を参照すると、遂行される作業は下記の通りである。
【0041】
− ユーザは、無線電話上でクレジット・カード使用モード(図2において数字3で示される作業)を選択し、そこでセルラ無線電話ディスプレイは図3.1および図3.2に示すように、選択情報を表示できる。
【0042】
− ユーザは、無線電話キーパッドを通じて第1パスワードを入力して、クレジット・カード使用モードを動作可能にして(図2の作業4)、そこで無線電話ディスプレイは、図3.3に示すように、パスワード入力の要求を表示する。
【0043】
− 無線電話処理ユニットは、クレジット・カード使用モードの使用を動作可能にする第1パスワードが正しいかどうかをチェックする(図2の作業5):チェック結果が否定的であれば、パスワード入力の作業4を反復する必要があり、さもなければ(作業の)フローは次のオペレーション6へ通過する。
【0044】
− ユーザは無線電話上でクレジット・カードを選択し(図2の作業6)、そこでセルラ無線電話ディスプレイは、図3.4に示すように、選択の要求を表示できる。
【0045】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じて第2パスワードを入力して、選択されたクレジット・カードの使用を動作可能にする(図2の作業7)、ここで無線電話ディスプレイは、図3.5に示すように、パスワード入力の要求を表示できる。
【0046】
− 無線電話処理ユニットは、第2クレジット・カードの使用を許可する第2パスワードが正しいかどうかをチェックする(図2の作業8):チェックの結果が否定的であればパスワード入力の作業7を繰り返す必要があり、さもなければフローは次の作業9へ通過する。
【0047】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じて商業サイトの識別コードを入力し、それにより彼または彼女は購入することを希望する(図2の作業9)が、そこで無線電話ディスプレイは、図3.6に示すように、商業サイト・コード入力への要求を表示できる。
【0048】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じて商業サイトへ信用貸しされる金額を入力する(図2の作業10)が、ここで無線電話ディスプレイは、図3.7に示すように、金額入力への要求を表示できる。
【0049】
− 無線電話処理ユニットはディスプレイ上に入力された金額および恐らくは入力された商業サイト・コードを表示し(図2の作業11)、そして図3.8に示すように、ユーザに対する確認の要求を表示する。
【0050】
− ユーザは確認要求への応答を入力し、無線電話処理ユニットによりチェックされたことを応答する(図2の作業12):ユーザによる確認が否定的であれば、金額入力の作業10および恐らくは商業サイト・コード入力の作業9もまた繰り返す必要があり(図2の作業12から作業9への短い点線)、そうではなくて、ユーザによる確認が肯定的であれば、無線電話処理ユニットは第1SMSメッセージを送信するが、これはユーザにより入力された取引データおよびクレジット・カードを発行する機関のサービス・センタに対する選択されたクレジット・カードデータ(恐らくは無線電話のIMEI−国際移動証書識別−コードと共に)を含み、次の作業13を遂行する以前に、図3.9に示すように、データの正確性の確認に対する要求の第2のSMSメッセージをサービスセンタから受信するように、クレジット・カードを待機させる。
【0051】
− 無線電話処理ユニットは、サービス・センタから受信したデータ、好ましくは商業サイト識別データ(名前と恐らくは住所)をディスプレイ上に表示して(図2の作業13)、図3.10に示すように、ユーザへの確認要求を表示する。
【0052】
− ユーザは確認要求への応答を入力し、この応答は無線電話処理ユニットによりチェックされる応答である(図2の作業14):ユーザによる確認が否定的であれば、商業サイト・コード入力の作業9から始まる以前の作業を繰り返す必要があり、無線電話処理ユニットはサービス・センタへ、以前に送られた取引データをリセットする第3SMSメッセージを送信するが、そうではなくて、ユーザによる確認が肯定的であれば、無線電話処理ユニットはサービス・センタに対して、許可の要求の第4SMSメッセージを送信して、次の作業15を遂行する以前に、図3.11に示すように、この取引の許可の承認または拒否の第5SMSメッセージをサービス・センタから受信するように、処理ユニットを待機させる。
【0053】
とくに図4を参照すれば、(店舗などの)通常の商業サイトにおける取引の場合に観察されるのは、ユーザの無線電話20が許可要求の第4SMSメッセージをサービス・センタ21(その中にSMSメッセージ制御装置が組み込まれている)へ送信し、サービス・センタ21が、要求の規則性(regurarity)の確認およびクレジット・カードデータの有効性の承認に対する通常のチェックを遂行する(恐らくは無線電話番号および/またはクレジット・カードに実際に対応する受信されたIMEIコードをチェックする)。実際、クレジット・カードデータ(恐らくは無線電話IMEIコードと共に)は、第1SMSメッセージおよび/または第4SMSメッセージと共にセルラ無線電話により自動的に送信される。許可が承認される場合は、サービス・センタ21は通常の方法で商業サイトへ、支払い許可要求の結果についてのPOSメッセージを送信し、これが図1に示すものような販売書類の印刷を行わせ、これにより許可が承認された場合は、商業サイトがユーザに対して、購入された商品またはサービスを与える。
【0054】
図5を参照すると、本発明による方法の代わりの実施例が示され、それは、ユーザの無線電話20が許可要求の第4SMSメッセージを、サービス・センタ21のために作業するSMSメッセージ制御サーバ22へ送信し、サービス・センタ21は、この要求の規則性の確認についての通常のチェックを遂行して、クレジット・カード・データの有効性を承認する。認可の結果は、サービス・センタ21によりサーバ22へ通知され、それは、これによりSMSメッセージを通じてユーザの無線電話20へ送信され、一方サービス・センタ21は通常の方法で商業サイトへ、支払い許可要求の結果についてのPOSメッセージを送信する。恐らくは、サーバ22はまたユーザのEメール・アドレスに対して、認可された取引または拒否された取引を報告するEメール・メッセージを送信する。
【0055】
インターネットを介しての購入の場合は、商業ウエブ・サイトは、既存のものと全く同一の方法で、取引許可要求の結果に関するメッセージを表示する。
【0056】
さらに図2を参照すると、この方法の後続の作業は下記の通りである。
【0057】
− 無線電話処理ユニットはディスプレイ上に支払い許可要求の結果を表示し(図2の作業15)、また取引の選択についての要求(またはこれが拒否されている場合は支払い許可要求)データ保存を、図3.13に示すように、表示する。
【0058】
− ユーザはデータ保存要求に対する応答を入力し、この応答は無線電話処理ユニットによりチェックされる(図2の作業16):もしユーザによる要求が肯定的であれば、無線電話処理ユニットはこのデータを記憶する。
【0059】
− 最後に、現在の取引に関するこの方法による諸作業が終了する。
【0060】
本発明による方法の他の諸実施例は、第2パスワードを入力して、その正確さをチェックし、選択されたクレジット・カードを使用可能にする作業7および8を、含まない。図2に示されるこれらの作業の実行は、ユーザが適当なキーまたはキーの特定の組み合わせを押すことにより、いつでも中断することができる。
【0061】
本発明による方法のさらに他の実施例は、無線電話とサービス・センタの間で異なったメッセージを、含み得る:ユーザは自分のユーザ識別コードおよび第2パスワードを入力して、選択されたクレジット・カード(発行機関により知られているデータ)を使用可能にすることができるだけであり、また無線電話はそうしたデータのみを含むSMSメッセージまたはMMSメッセージを送り、それに応答してサービス・センタは無線電話へ、あらかじめ定義されたSMSメッセージまたはMMSメッセージを送り、その適当なフィールドに(商業サイト識別コードおよび金額などを)記入した後に、サービス・センタへ返送しなければならず、それからユーザはチェックの結果を待機する。
【0062】
インターネットを介して購入する場合は、商業ウエブ・サイト上で購入するためにプロダクト/サービスを選択するユーザが彼または彼女が使用したい(そしてその商業サイト識別コードの情報を含む)カードの発行機関に対応する領域上でクリックすると、彼または彼女は自動的に発行機関ウエブ・サイトへリンクされ、そこへ彼または彼女は自分のユーザ識別コード(および恐らくは、許可されるべき金額)を入力するだけでよく、それは、他のデータは商業ウエブ・サイトにより発行機関へ自動的に通知されるからである。
【0063】
本発明による方法の更なる実施例において、ユーザ無線電話はクレジット・カードの磁気ストライプおよび/またはチップを読み取るインターフェイスを含むスロットを備えている。そうした場合は、一度クレジット・カードが読み取られると、ユーザは商業サイト識別コード、許可されるべき金額および恐らくは使用可能にする第2パスワードを入力するだけでよく、それから彼または彼女は、サービス・センタへ許可要求のSMSメッセージまたはMMSメッセージを送信する。
【0064】
図6を参照すると、本発明による方法の第1実施例によりクレジット・カードのデータをユーザのセルラ無線電話にセットするために遂行される作業は、すでに作業3、4および5により説明されたものおよび下記の作業を含む。
【0065】
− ユーザは無線電話上でクレジット・カード設定モードを選択し(図6の作業31)、そこでセルラ無線電話ディスプレイは、図7.4に示すように、選択の要求を表示する。
【0066】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じてクレジット・カード発行機関の識別コードを入力する(図6の作業32)。そこで無線電話ディスプレイは、図7.5に示すように、機関コード入力の要求を表示する。
【0067】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じてクレジット・カード所有者のデータ、彼または彼女の名前などを入力し(図6の作業33)、そこで無線電話ディスプレイは、図7.6に示すように、所有者データ入力の要求を表示する。
【0068】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じてクレジット・カードの番号、使用期限などのクレジット・カード・データを入力し(図6の作業34)、そこで無線電話ディプレイは、図7.7に示すように、クレジット・カード・データ入力の要求を表示する。
【0069】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じて英数字コードなどのユーザ識別コードを入力し(図6の作業35)、そこで無線電話ディスプレイは、図7.8に示すように、ユーザ・コード入力の要求を表示する。
【0070】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じて発行機関のサービス・センタ(またはそのサーバ)に対応するセルラ無線電話番号を入力し(図6の作業36)、そこで無線電話ディスプレイは、図7.9に示すように、接続すべき番号の入力への要求を表示する。
【0071】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じてIMEI番号を入力し(図6の作業37)、そこで無線電話ディスプレイは、図7.10に示すように、IMEIコード入力の要求を表示する。
【0072】
− ユーザは無線電話キーパッドを通じてクレジット・カードの使用を動作可能にするパスワードを入力し(図6の作業38)、そこで無線電話ディスプレイは、図7.11に示すように、パスワード入力の要求を表示する。
【0073】
− 無線電話処理ユニットはすべての入力されたデータを記憶し(図6の作業39)、図7.12に示すように、終了を設定する情報を表示する。
【0074】
本発明による方法の他の実施例は、パスワードを入力して、設立されたクレジット・カードの使用を動作可能にする作業38を含まない。本発明による方法の更なる実施例は、無線電話処理ユニットにより自動的にクレジット・カードに関連させられるIMEIコードの、入力の作業37を、含まない。図6に示すこの作業の実行は、また適当なキーまたはキーの特定組み合わせを押すことによりユーザがいつでも中断することができる。
【0075】
本発明による方法は、恐らくはインターネットを介してアクセス可能な各商業サイトがその特定のクレジット・カード発行機関に関係するそれ自身の「売り手コード」と、現在のものである番号(図1に数字2で示されている)または、本発明による方法により関係する商業サイトへ特に割り当てられた「別名」を、表示することができる。好ましくはこうして商業サイトが、「売り手コード」を示す発行機関記号を店の勘定台の近く、または関連インターネット・サイトの少なくとも1ページの適当なインジケータに表示する。
【0076】
あきらかに電話SIMカードは、新しいクレジット・カード使用機能を容易に備えることができる。
【0077】
本発明による方法は、既存の技術の多くを利用することにより容易に実施できる。実際、許可要求センタにより経路選択される商業サイト(インターネットを介してもアクセス可能なもの)のPOS装置により送信されるメッセージを、現在発行機関が受信している。SMSおよび/またはMMSの電話メッセージを送信し受信するように本発明を修正することにより、本発明によりそれを実施することが可能である。
【0078】
ダイヤルするためには、クレジット・カード所有者がセルラ無線電話番号のリスト(世界中の各国に関連する)を受信すれば充分であり、これは所有者により、クレジット・カードをセット中に、無線電話内に記憶される。
【0079】
特定の契約を通じて、発行会社は本発明の方法により発生されるSMSメッセージまたはMMSなどのセルラ無線電話メッセージのトラヒックを、第三者への課金において、世界の様々な国に存在する移動電話会社へ、有利に与えることができる。
【0080】
上記のように、ユーザの無線電話とSMSメッセージまたはMMSメッセージを通じて通信するサービス・センタは、呼び出し中のハンドセットのIMEIコードがユーザのデータと一致するかどうかを有利にチェックすることもできる。これにより、偶然他人のデータを知った人々により行われるデータベースへのあらゆる侵入および/または盗用のあらゆる試みを無用にする。知られているように、実際IMEIコードは、各単一の無線電話を識別する15桁の数字であって、国および製造者のコードを示す6桁(Tac−Type承認コード)、製造者自体を指示する2桁(Fac−Final Assembly Code)、ハンドセットの一連番号を示す更なる6桁(Snr−シリアル・ナンバー)および可能性のある将来の使用の時に利用可能な最後の字(Sp−スペア)を含む。
【0081】
この方法はさらに、取引が迅速で安全に実行されるために必要な作業を可能にする利点を提供する。実際、セルラ無線電話メッセージング・サービスは傍受不可能であり、メッセージの各送信は僅か数秒しか必要としない。したがって本発明による方法は、現在の通信システムと共に、一つの取引をほぼ10ないし20秒の時間で実行できる。
【0082】
その上、(サーバ22のような)セルラ無線電話メッセージ制御装置は、特に移動電話会社により制御される場合に、符号化された方法において、受信データを発行データ機関へ有利に経路選択する。好ましくは「クレジット・カード」機能を備えたSIMカードは、発行機関のサービス・センタ(または関連サーバ)に対応するセルラ無線電話番号を既に含む。移動電話会社および/または発行機関は、SMSメッセージまたはMMSメッセージの送信を有利に提供し、これにはそうしたセルラ無線電話番号の交信(恐らくは無線電話が移動する地理的領域に対応する)を含み、これは無線電話内に記憶されている。
【0083】
無線電話の製造者は、特別な「クレジット・カード」キーを備えたハンドセットを有利に製造するであろう。
【0084】
本発明による方法の使用は、発行機関によりその関連商業サイトへ容易に普及できる。実際、たとえば発行機関記号および商業サイト識別コードを含むポスターを、商業サイト内に展示するために送信するだけで、充分である。同様に、商業ウエブ・サイトは、この方法の使用のために容易に修正できる。
【0085】
本発明による方法は、クレジット・カードが操作されるかも知れないとの恐れのために、自分のクレジット・カードを他人に任せないようにするために、現在のシステムを多く利用しない人の恐れを、完全に除去することができる。
【0086】
本発明による方法の手順を通じて作業することにより、クレジット・カードの各所有者は通常の取引を実行することができ、またインターネットを介し、直接に電話を通じて、販売者または第三者が、手元に彼または彼女のクレジット・カードまたは彼または彼女のデータを有することなく、彼または彼女が許可を求める取引のデータを個人的にダイアルすることにより、それを行うことができる。どんな人間も、少なくともあらゆるハッカーまたは悪意を抱く人々が、クレジット・カード番号を自由に使えるという事はない。
【0087】
本発明による方法は、安全を可能にし、その結果として、インターネット通信網商業サイトを介して、通常のアクセス可能に遂行される取引の数の増加させることが予想される。本発明による方法は、現在のチェックの手順および取引の許可を実質的に変更せずに残すが、クレジット・カードが売り手に与えられることを強制するものではなく、また同一のカードのデータがインターネットを介して通信されることを供給するものでもない。
【0088】
その市場では、クレジット・カードに関係するデータを、ネットワークを通じて送信することについてのユーザの恐れのために、今日多数の商業取引をその潜在可能性よりも低いものにしている、インターネットにより代表される巨大な市場に対して、本発明による方法は大きな衝撃を与える。
【0089】
本発明による方法のおかげで、取引を遂行するためにユーザは、もはや手元にクレジット・カードを所持しなければならないことがなくなり、それにより盗難または紛失の危険を最小化できる。取引を遂行するためには、電話機の中に安全に記憶されたカード・データを使用することで充分である。
【0090】
本発明による方法は、世界規模で直ちに実施可能であるが、それはセルラ無線電話メッセージの送信と受信を通じて作動するからであり、従ってほとんど全地上表面を覆うネットワーク・カバレージを可能にするGSMおよび/またはGPRSおよび/またはUMTSの信号を使用することにより、ユーザが実質上世界中に取引を実行することを可能にする。
【0091】
発行機関は、ユーザからのメッセージ受信および送信のシステムを適切に組織化することにより、特定のSIMカードを使用することなく、またはこの方法自体にあらかじめ設定された証書なしで、本発明による方法を実施することが恐らく可能である。
【0092】
インターネット商業サイトを介してアクセス可能なものは、クレジット・カード・データを受信せず、それらが現在受信するものに従って、同一方法で許可要求の結果のみを受信する。実際、資格のない第三者により傍受される危険を冒すことなしに、ユーザはコンピュータにクレジット・カード・データを入力して、それをインターネットを介して通信する必要がない。
【0093】
非常に単純ではあるが無線電話の使用は、本発明による方法を、敏速で無線電話自体の盗難または紛失の場合でさえ、不正な人々にアクセス不可能なものにする。実際無線電話は毎回少なくとも一つのパスワードを要求して、クレジット・カード使用モードの使用を可能にする。また無線電話の盗難または紛失の場合は、クレジット・カード所有者が本発明による方法を通じたカード使用モードのみを使用不可能にして、従来の方法を使用可能にし続けることができる。
【0094】
有利には本発明による方法は、ユーザ自体の無線電話または会社または「ビジネス」クレジット・カード使用モードを適切に備えた会社の無線電話を使用することを可能にする。実際各無線電話は、複数のクレジット・カードを使用するようにセットできる。
【0095】
本発明による方法を通じて、広告メッセージ請求書eメールなどのユーザへの追加的サービスを、あらかじめセットすることができる。本発明による方法は、また、パスワードを必要とし、カード所有者のみがメッセージを読み、また削除することができるように効果的にするので、上記のすべてはプライバシーの保障付きである。
【0096】
本発明による方法はまた、銀行および/または保険システムにおいても、有利に採用することが可能であり、たとえば商業サイト識別コードに類似した関連のディスペンサ識別コードを、各自動キャッシュ・ディスペンサへ割り当てることにより、バンキング・システムが直接または間接に、SMSメッセージまたはMMSメッセージのトラフィックを、管理することができる。この方法により、Bancomat−ATM−Interactユーザにとって、電話ネットワーク信号によりカバーされる世界の実際的にすべての地域において、現金の引き出しを実行することができる。同様に保険システムは、この顧客に対して支払いをする機会を提供できる。
【0097】
石油会社もまた、本発明による方法を有利に採用することができ、それは、商業サイト識別サイトに類似した対応する識別コードを各給油ステーションで表示することにより行われる。
【0098】
結論として、本発明による方法により提供される利点は数多いが、特に、実施コストの削減、使用の簡単さ、アプリケーションの多能性、インターネットを介する取引にもおよぶ取引の安全性、将来の技術的進歩に対する生得的な適応性、現在のクレジット・カード使用システムとの共存である。
【0099】
好ましい実施例を上記に説明し、本発明のいくつかの修正を示唆してきたが、理解すべきは、当業者が、下記の特許請求の範囲により定義される保護の関係範囲から離れることなく、他の変形と変更を加えることができることである。
【図面の簡単な説明】
【0100】
本発明の好ましい諸実施例により、特に添付図面の諸図を参照しながら、例示の方法により、限定の方法によるのではなく、本発明を説明してきた。
【図1】クレジット・カードを通じて遂行される取引の終了において、印刷される販売書類を示す。
【図2】本発明による方法の第1実施例を通じて遂行されるクレジット・カードによる支払い許可の作業の第1部分の略図を示す。
【図3.1】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.2】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.3】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.4】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.5】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.6】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.7】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.8】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.9】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.10】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.11】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.12】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図3.13】図1の方法を遂行するセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図4】図1の方法を通じて遂行されるクレジット・カードによる支払いの許可の作業の第2部分の略図を示す。
【図5】本発明による第2実施例を通じて遂行されるクレジット・カードの支払いの許可の作業の第2部分の略図を示す。
【図6】図1の方法を遂行しやすいセルラ無線電話をセットする作業の略図を示す。
【図7.1】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.2】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.3】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.4】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.5】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.6】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.7】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.8】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.9】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.10】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.11】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【図7.12】図7のセット作業中のセルラ無線電話上に表示される情報の連続を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレジット証書を通じて支払い命令を許可する方法であって、ユーザは貨幣の金額の支払いと交換して、商業サイト内の少なくとも一品目の商品および/または少なくとも一つのサービスを購入し、前記ユーザは、前記少なくとも一つのクレジット証書の所有者であり、このクレジット証書は発行機関(21)により発行されて、クレジット証書識別データにより一義的に決定され、無線電話メッセージを送信し受信する機能を備えた電話(20)のものであり、前記方法は、
A.前記発行機関が、前記クレジット証書の前記有効性を調べるフェーズと、
B.前記発行機関が前記商業サイトへ、前記チェックの結果により前記支払いの命令の許可の確認または拒否を送信するフェーズとを含み、
前記方法は、下記の予備的フェーズを含むことを特徴とする:
C.前記ユーザの電話(20)から前記発行機関のサービス・センタ(21)の無線電話メッセージ管理装置(22)へ、商業サイト識別コード、貨幣の金額および/または証書識別データおよび/またはユーザ識別データおよび/または電話識別データを含む無線電話メッセージを送信する前記予備的フェーズであって、
前記商業サイト識別コードおよび前記貨幣の金額は、前記メッセージの構成中にユーザにより入力される前記方法。
【請求項2】
前記証書識別データおよび/またはユーザ識別データおよび/または電話識別データが、前記電話(20)内に記憶されていることを特徴とする請求項1記載の前記方法。
【請求項3】
前記証書識別データおよび/または前記ユーザ識別データおよび/または前記電話識別データが、前記メッセージの構成中に前記ユーザにより入力されることを特徴とする請求項1記載の前記方法。
【請求項4】
前記無線電話メッセージが、SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージであることを特徴とする前項までのいずれかの請求項による前記方法。
【請求項5】
前記電話(20)が無線電話であることを特徴とする前項までのいずれかの請求項による前記方法。
【請求項6】
前記電話(20)がセルラ無線電話であることを特徴とする請求項4記載の前記方法。
【請求項7】
前記商業サイトが、ネットワークを通じてコンピュータを介してアクセス可能である商業サイトであることを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項8】
前記商業サイトが、前記インターネットを介してアクセス可能な商業サイトであることを特徴とする請求項7記載の前記方法。
【請求項9】
前記商業サイトが自動キャッシュ・ディスペンサであることを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項10】
前記SMSメッセージ管理装置が、前記発行機関の前記サービス・センタ(21)内に組み込まれていることを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項11】
前記SMSメッセージ管理装置が、前記サービス・センタ(21)と通信する無線電話メッセージ管理サーバ(22)であることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の前記方法。
【請求項12】
フェーズCの後に、下記のフェーズを含むことを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の方法:
D.サービス・センタ(21)の無線電話メッセージ管理装置(22)からユーザの電話(20)へ、支払命令の許可の確認または拒否に関する情報を含む無線電話メッセージを、送信すること。
【請求項13】
フェーズCの間に送信される前記無線電話メッセージが、支払い命令の許可の要求を更に含むことを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項14】
フェーズCの後に下記のフェーズを更に含むことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の方法、すなわち、
E.前記サービス・センタ(21)の前記無線電話メッセージ管理装置(22)から前記ユーザの電話(20)へ、前記商業サイトおよび/または前記貨幣の金額を指示する情報を少なくとも含む無線電話メッセージを送信することと、
F.前記ユーザが前記電話(20)へフェーズEの間に前記装置(22)により送信された前記メッセージにより、受信される前記情報の前記正確さに関連する指示、入力することであって、
フェーズEの間に前記装置(22)により送信される前記メッセージにより受信される前記情報の前記正確さの確認を前記ユーザが入力する場合にのみ前記フェーズCが遂行される前記方法。
【請求項15】
前記電話(20)が、前記ユーザにより選択可能なクレジット証書を使用するための作業モードを備えていることを特徴とする前項までのいずれかの請求項による前記方法。
【請求項16】
前記作業モードが、前記パスワードの入力に基づいてユーザの権利付与をチェックする作業を含むことを特徴とする請求項15記載の前記方法。
【請求項17】
クレジット証書を使用するための作業モードにおいて、前記ユーザがクレジット証書を選択することを特徴とする請求項15または請求項16記載の前記方法。
【請求項18】
フェーズCに先立って、下記のフェーズをさらに含むことを特徴とする請求項15ないし請求項17のいずれかに記載の方法、すなわち、
G.前記サービス・センタ(21)の前記無線電話メッセージ管理装置(22)から前記ユーザの電話(20)へ所定の無線電話メッセージを送信し、この無線電話メッセージは、前記商業サイト識別コードおよび/または前記ユーザにより記入される前記金額に関連する空白フィールドを含む、前記方法。
【請求項19】
請求項11による場合に、さらに下記のフェーズをフェーズDの後に含むことを特徴とする請求項15ないし18のいずれかの請求項に記載の方法、すなわち、
H. 好ましくはユーザによる選択の元に前記電話(20)内に、取り引きデータを保存する前記方法。
【請求項20】
クレジット証書を使用するための前記作業モードが、電話(20)内に記憶されたクレジット証書に関連するデータをセットする選択可能なサブ・モードを含むことを特徴とする請求項15ないし請求項19のいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項21】
フェーズCの間に送信される前記無線電話メッセージが前記電話(20)のIMEI(国際移動装置識別)コードを含み、またフェーズAの間に発行機関が前記IMEIコードが前記ユーザおよび/または前記無線電話および/または前記クレジット証書へ対応することをチェックすることを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項22】
フェーズCの後に前記発行機関の前記サービス・センタ(21)がユーザのEメール・アドレスへ前記支払い命令の許可の前記確認または拒否を報告するEメール・メッセージを送信することを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項23】
前記クレジット証書がクレジット・カードであることを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項24】
前記クレジット証書が磁気ストライプおよび/または電子チップを含むことを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項25】
前記電話(20)はクレジット証書の前記磁気ストライプおよび/または前記電子チップを読むためのインターフェイスを含む少なくとも一つのスロットを備えており、それによりフェーズCの間に送信される無線電話メッセージの中に挿入されるべきクレジット証書データを読み取るようにしたことを特徴とする請求項24記載の前記方法。
【請求項26】
請求項1ないし請求項25のいずれかによるクレジット証書を通じて支払い命令を許可する前記方法において、クレジット証書を発行する機関のサービス・センタ(21)の無線電話メッセージ管理装置として作業しやすいことを特徴とする無線電話メッセージ管理装置(22)。
【請求項27】
無線電話メッセージを送信し受信する機能を備えた電話(20)であって、請求項1ないし請求項25のいずれかに記載のクレジット証書を通じて支払い命令を許可する前記方法において、ユーザの電話として作業しやすいことを特徴とする前記電話(20)。
【請求項1】
クレジット証書を通じて支払い命令を許可する方法であって、ユーザは貨幣の金額の支払いと交換して、商業サイト内の少なくとも一品目の商品および/または少なくとも一つのサービスを購入し、前記ユーザは、前記少なくとも一つのクレジット証書の所有者であり、このクレジット証書は発行機関(21)により発行されて、クレジット証書識別データにより一義的に決定され、無線電話メッセージを送信し受信する機能を備えた電話(20)のものであり、前記方法は、
A.前記発行機関が、前記クレジット証書の前記有効性を調べるフェーズと、
B.前記発行機関が前記商業サイトへ、前記チェックの結果により前記支払いの命令の許可の確認または拒否を送信するフェーズとを含み、
前記方法は、下記の予備的フェーズを含むことを特徴とする:
C.前記ユーザの電話(20)から前記発行機関のサービス・センタ(21)の無線電話メッセージ管理装置(22)へ、商業サイト識別コード、貨幣の金額および/または証書識別データおよび/またはユーザ識別データおよび/または電話識別データを含む無線電話メッセージを送信する前記予備的フェーズであって、
前記商業サイト識別コードおよび前記貨幣の金額は、前記メッセージの構成中にユーザにより入力される前記方法。
【請求項2】
前記証書識別データおよび/またはユーザ識別データおよび/または電話識別データが、前記電話(20)内に記憶されていることを特徴とする請求項1記載の前記方法。
【請求項3】
前記証書識別データおよび/または前記ユーザ識別データおよび/または前記電話識別データが、前記メッセージの構成中に前記ユーザにより入力されることを特徴とする請求項1記載の前記方法。
【請求項4】
前記無線電話メッセージが、SMSメッセージおよび/またはMMSメッセージであることを特徴とする前項までのいずれかの請求項による前記方法。
【請求項5】
前記電話(20)が無線電話であることを特徴とする前項までのいずれかの請求項による前記方法。
【請求項6】
前記電話(20)がセルラ無線電話であることを特徴とする請求項4記載の前記方法。
【請求項7】
前記商業サイトが、ネットワークを通じてコンピュータを介してアクセス可能である商業サイトであることを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項8】
前記商業サイトが、前記インターネットを介してアクセス可能な商業サイトであることを特徴とする請求項7記載の前記方法。
【請求項9】
前記商業サイトが自動キャッシュ・ディスペンサであることを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項10】
前記SMSメッセージ管理装置が、前記発行機関の前記サービス・センタ(21)内に組み込まれていることを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項11】
前記SMSメッセージ管理装置が、前記サービス・センタ(21)と通信する無線電話メッセージ管理サーバ(22)であることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の前記方法。
【請求項12】
フェーズCの後に、下記のフェーズを含むことを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の方法:
D.サービス・センタ(21)の無線電話メッセージ管理装置(22)からユーザの電話(20)へ、支払命令の許可の確認または拒否に関する情報を含む無線電話メッセージを、送信すること。
【請求項13】
フェーズCの間に送信される前記無線電話メッセージが、支払い命令の許可の要求を更に含むことを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項14】
フェーズCの後に下記のフェーズを更に含むことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の方法、すなわち、
E.前記サービス・センタ(21)の前記無線電話メッセージ管理装置(22)から前記ユーザの電話(20)へ、前記商業サイトおよび/または前記貨幣の金額を指示する情報を少なくとも含む無線電話メッセージを送信することと、
F.前記ユーザが前記電話(20)へフェーズEの間に前記装置(22)により送信された前記メッセージにより、受信される前記情報の前記正確さに関連する指示、入力することであって、
フェーズEの間に前記装置(22)により送信される前記メッセージにより受信される前記情報の前記正確さの確認を前記ユーザが入力する場合にのみ前記フェーズCが遂行される前記方法。
【請求項15】
前記電話(20)が、前記ユーザにより選択可能なクレジット証書を使用するための作業モードを備えていることを特徴とする前項までのいずれかの請求項による前記方法。
【請求項16】
前記作業モードが、前記パスワードの入力に基づいてユーザの権利付与をチェックする作業を含むことを特徴とする請求項15記載の前記方法。
【請求項17】
クレジット証書を使用するための作業モードにおいて、前記ユーザがクレジット証書を選択することを特徴とする請求項15または請求項16記載の前記方法。
【請求項18】
フェーズCに先立って、下記のフェーズをさらに含むことを特徴とする請求項15ないし請求項17のいずれかに記載の方法、すなわち、
G.前記サービス・センタ(21)の前記無線電話メッセージ管理装置(22)から前記ユーザの電話(20)へ所定の無線電話メッセージを送信し、この無線電話メッセージは、前記商業サイト識別コードおよび/または前記ユーザにより記入される前記金額に関連する空白フィールドを含む、前記方法。
【請求項19】
請求項11による場合に、さらに下記のフェーズをフェーズDの後に含むことを特徴とする請求項15ないし18のいずれかの請求項に記載の方法、すなわち、
H. 好ましくはユーザによる選択の元に前記電話(20)内に、取り引きデータを保存する前記方法。
【請求項20】
クレジット証書を使用するための前記作業モードが、電話(20)内に記憶されたクレジット証書に関連するデータをセットする選択可能なサブ・モードを含むことを特徴とする請求項15ないし請求項19のいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項21】
フェーズCの間に送信される前記無線電話メッセージが前記電話(20)のIMEI(国際移動装置識別)コードを含み、またフェーズAの間に発行機関が前記IMEIコードが前記ユーザおよび/または前記無線電話および/または前記クレジット証書へ対応することをチェックすることを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項22】
フェーズCの後に前記発行機関の前記サービス・センタ(21)がユーザのEメール・アドレスへ前記支払い命令の許可の前記確認または拒否を報告するEメール・メッセージを送信することを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項23】
前記クレジット証書がクレジット・カードであることを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項24】
前記クレジット証書が磁気ストライプおよび/または電子チップを含むことを特徴とする前項までのいずれかの請求項に記載の前記方法。
【請求項25】
前記電話(20)はクレジット証書の前記磁気ストライプおよび/または前記電子チップを読むためのインターフェイスを含む少なくとも一つのスロットを備えており、それによりフェーズCの間に送信される無線電話メッセージの中に挿入されるべきクレジット証書データを読み取るようにしたことを特徴とする請求項24記載の前記方法。
【請求項26】
請求項1ないし請求項25のいずれかによるクレジット証書を通じて支払い命令を許可する前記方法において、クレジット証書を発行する機関のサービス・センタ(21)の無線電話メッセージ管理装置として作業しやすいことを特徴とする無線電話メッセージ管理装置(22)。
【請求項27】
無線電話メッセージを送信し受信する機能を備えた電話(20)であって、請求項1ないし請求項25のいずれかに記載のクレジット証書を通じて支払い命令を許可する前記方法において、ユーザの電話として作業しやすいことを特徴とする前記電話(20)。
【図1】
【図2】
【図3.1】
【図3.2】
【図3.3】
【図3.4】
【図3.5】
【図3.6】
【図3.7】
【図3.8】
【図3.9】
【図3.10】
【図3.11】
【図3.12】
【図3.13】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7.4】
【図7.5】
【図7.6】
【図7.7】
【図7.8】
【図7.9】
【図7.10】
【図7.11】
【図7.12】
【図2】
【図3.1】
【図3.2】
【図3.3】
【図3.4】
【図3.5】
【図3.6】
【図3.7】
【図3.8】
【図3.9】
【図3.10】
【図3.11】
【図3.12】
【図3.13】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7.4】
【図7.5】
【図7.6】
【図7.7】
【図7.8】
【図7.9】
【図7.10】
【図7.11】
【図7.12】
【公表番号】特表2007−521556(P2007−521556A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516819(P2006−516819)
【出願日】平成16年6月21日(2004.6.21)
【国際出願番号】PCT/IT2004/000357
【国際公開番号】WO2004/114230
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(505472654)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月21日(2004.6.21)
【国際出願番号】PCT/IT2004/000357
【国際公開番号】WO2004/114230
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(505472654)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]