説明

グラフィック画面処理方法及び装置

3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面に同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断するグラフィック・ストリーム処理方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グラフィック画面処理方法及び装置に係り、さらに具体的には、字幕やメニューなどを含むグラフィック画面を、三次元映像として出力するグラフィック画面処理方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル技術の発達によって、三次元映像技術が広く普及している。三次元映像技術は、二次元映像に深み(デプス;depth)に係わる情報を付与し、さらに写実的な映像を表現する技術であり、現場で実物を見るような事実感、現実感(臨場感)を提供し、通信、ゲーム、医療、放送などの多様な分野で応用されている。
【0003】
人間の目は、横方向に所定距離ほど離れているので、左目と右目とが見る二次元映像が互いに異なるが、これを両眼視差という。脳は、互いに異なる2つの二次元映像を融合し、遠近感と実在感とがある三次元映像を生成する。両眼視差を利用して三次元映像を具現する方法には、メガネを着用する方法と、メガネを着用せずに、レンチキュラレンズ(lenticular lens)、視差障壁(parallax barrier)、視差照明(barallax illumination)などが備わった装置を利用する方法とがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、字幕やメニューなどのグラフィック画面を三次元として出力するためのグラフィック画面処理方法及び装置を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明の一側面によれば、グラフィック・ストリームをデコーディングし、グラフィック・オブジェクトを生成する段階と、前記グラフィック・ストリームをデコーディングし、二次元構成情報及び色相情報を生成する段階と、前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータを利用し、前記二次元構成情報から三次元構成情報を生成する段階と、前記三次元構成情報及び前記色相情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力する段階と、を含むグラフィック・ストリーム処理方法を提供することができる。
【0006】
望ましい実施形態で、前記方法は、前記グラフィック・ストリーム処理方法を遂行する再生装置内のプレーヤ・セッティング・レジスタから3Dケイパビリティー(capability)情報を抽出する段階、及び前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面に同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断する段階をさらに含み、前記三次元構成情報を生成する段階は、前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生できると判断されれば、前記メタデータを利用し、それぞれのグラフィック・オブジェクト別に位置移動値を求める段階;前記位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を左側及び右側に所定距離ほど離れた値に変換する段階;前記変換された位置値を各々含む左目用グラフィック画面生成のための左目用構成情報、及び右目用グラフィック画面生成のための右目用構成情報を生成する段階;を含むことができる。
【0007】
また、前記グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求める段階は、前記メタデータから各グラフィック・オブジェクトに適用されるオブジェクトデプス値を抽出する段階、及び前記オブジェクトデプス値を利用し、前記グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求める段階を含むことができる。
【0008】
また、前記三次元構成情報を生成する段階は、前記左目用構成情報及び前記右目用構成情報に、前記メタデータに含まれたホール補償情報をそれぞれ追加し、前記三次元構成情報を生成する段階を含むことができる。また、前記ホール補償情報は、ホール領域識別情報及び色相参照情報を含むことができる。また、前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力する段階は、前記三次元構成情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトそれぞれを変換された位置に配列し、前記ホール領域に前記色相参照情報によって参照された色相を適用し、前記左目用グラフィック画面及び前記右目用グラフィック画面をそれぞれ生成する段階を含むことができる。
【0009】
また、前記ホール補償情報は、ホール領域識別情報、前記識別されたホール領域に挿入されるホール・グラフィック・オブジェクトのうちいずれか一つ以上を含むことができる。また、前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力する段階は、前記三次元構成情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトそれぞれを変換された位置に配列し、前記ホール領域に前記ホール・グラフィック・オブジェクトを配列し、前記左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面をそれぞれ生成する段階を含むことができる。また、前記三次元構成情報を生成する段階は、前記メタデータから、前記グラフィック・ストリームが左目用ビデオ映像、右目用ビデオ映像、二次元ビデオ映像のうちいずれのビデオ映像を基準に作成されたものであるかを示すグラフィック画面生成基準情報を抽出する段階を含むことができる。
【0010】
また、前記グラフィック・ストリームが左目用ビデオ映像を基準に作成された場合、前記三次元構成情報を生成する段階は、前記メタデータを利用し、前記グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求める段階、前記位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を左または右に所定距離ほど変換する段階、及び前記変換された位置値を含む右目用グラフィック画面生成のための右目用構成情報を生成する段階を含むことができる。
【0011】
また、前記グラフィック・ストリームが右目用ビデオ映像を基準に作成された場合、前記三次元構成情報を生成する段階は、前記メタデータを利用し、前記グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求める段階、前記位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を左または右に所定距離ほど変換する段階、及び前記変換された位置値を含む左目用グラフィック画面生成のための左目用構成情報を生成する段階を含むことができる。
【0012】
また、前記方法は、グラフィック・ストリーム処理方法を遂行する再生装置内のプレーヤ・セッティング・レジスタから3Dケイパビリティー情報を抽出する段階;前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができる否かが、またはグラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断する段階をさらに含み、前記三次元構成情報を生成する段階は、前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができると判断されれば、前記メタデータを利用し、前記グラフィック・オブジェクト全体が出力されるグラフィック画面の位置移動値を求める段階、前記グラフィック画面の位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を左または右に所定距離ほど変換する段階、及び前記変換された位置値を含む三次元構成情報を生成する段階を含むことができる。
【0013】
また、前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力する段階は、前記三次元構成情報を利用し、前記グラフィック画面が前記左または右に変換された位置に交互に出力されるようにする段階を含むことができる。
【0014】
本発明の他の側面によれば、グラフィック・ストリームをデコーディングし、グラフィック・オブジェクト、二次元構成情報及び色相情報を生成するグラフィック処理部と、前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータを利用し、前記二次元構成情報から三次元構成情報を生成するデプス処理部と、前記三次元構成情報及び前記色相情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力するグラフィック画面出力部と、を含むグラフィック・ストリーム処理装置を提供することができる。
【0015】
本発明のさらに他の側面によれば、グラフィック・ストリーム及び前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータを含み、前記グラフィック・ストリームは、グラフィック・オブジェクト、二次元構成情報及び色相情報を含み、前記メタデータは、グラフィック・オブジェクト識別情報、グラフィック・オブジェクトのデプス値及び位置移動値のうちいずれか一つ、及びホール補償情報を含み、前記メタデータは、前記二次元構成情報から前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力するための三次元構成情報を生成するのに使われるコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0016】
本発明のさらに他の側面によれば、グラフィック・ストリームをデコーディングし、グラフィック・オブジェクトを生成する段階、前記グラフィック・ストリームをデコーディングし、二次元構成情報及び色相情報を生成する段階、前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータを利用し、前記二次元構成情報から三次元構成情報を生成する段階、及び前記三次元構成情報及び前記色相情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力する段階を含むグラフィック・ストリーム処理方法を実行するためのプログラムを保存したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0017】
本発明のさらに他の側面によれば、3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面に同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断する段階を含むグラフィック・ストリーム処理方法を実行するためのプログラムを保存したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0018】
本発明のさらに他の側面によれば、グラフィック・ストリームと、前記グラフィック・ストリームを三次元グラフィック画面で再生するための、前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータと、を含み、前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータは、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報、及びグラフィック画面に係わるデプス情報を含み、前記グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報は、グラフィック・オブジェクト識別子、グラフィック・オブジェクトのデプス値及び位置移動値のうちいずれか一つ、及びホール補償情報を含むコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0019】
本発明のさらに他の側面によれば、3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面に同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断する段階を含むグラフィック・ストリーム処理方法を提供することができる。
【0020】
本発明のさらに他の側面によれば、3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断するグラフィックデコーダを含むグラフィック・ストリーム処理装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、字幕やメニューなどのグラフィック画面を三次元として出力するグラフィック画面処理方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態によるグラフィック・ストリームに係わるメタデータを図示した図である。
【図2】本発明の一実施形態による再生装置の内部ブロック図である。
【図3】図2の再生装置内部のメモリであるプレーヤ・セッティング・レジスタ(player setting register)を図示した図である。
【図4】本発明の一実施形態によるグラフィック・ストリーム処理装置を示したブロック図である。
【図5】本発明の他の実施形態によるグラフィック・ストリーム処理装置を示したブロック図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態によるグラフィック・ストリーム処理装置を示したブロック図である。
【図7】メタデータに含まれたグラフィック画面生成基準情報を利用する場合に生成される構成情報を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施形態によるグラフィック・ストリーム処理方法を図示したフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施形態によるグラフィック・ストリーム処理方法を図示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付された図面を参照しつつ、本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態によるグラフィック・ストリームに係わるメタデータを図示した図である。本発明の一実施形態によるメタデータには、グラフィック・ストリームに係わる情報が含まれている。二次元映像に立体感を与えるためには、二次元映像にデプス(depth)感を付与しなければならない。肉眼で画面を見るとき、画面に投射された映像が両眼に結ばれるが、目に結ばれた映像の2点間の距離を視差(parallax)という。視差は、正の視差(positive parallax)、ゼロの視差(zero parallax)、負の視差(negative parallax)に区分される。正の視差とは、映像が画面奥に結ばれる場合の視差をいい、視差が両目間の距離と同じであるか、あるいはそれより小さいことをいう。視差値が大きくなるほど、映像が画面よりさらに深く位置したような立体感を与える。
【0025】
映像が画面平面に二次元で結ばれた場合の視差は、0になる。視差が0である場合、映像が画面平面に結ばれるので、ユーザは、立体感を感じられない。負の視差は、映像が画面より手前にある場合の視差をいい、視線が交差するときに生じ、あたかも物体が飛び出してくるような立体感を与える。
【0026】
ビデオ・ストリームは、グラフィック・ストリームと共に再生されうる。グラフィック・ストリームは、サブタイトルを提供するためのプレゼンテーション・グラフィック・ストリーム(presentation graphic stream)、ユーザとの相互作用のためのボタンなどからなるメニューを提供するためのインタラクティブ・グラフィック・ストリーム(interactive graphic stream)、及びJava(登録商標)のようなプログラム要素によって表示されるグラフィカル・オーバーレイ(graphical overlay)のうちいずれか一つ以上を含むことができる。ビデオ・ストリームが三次元映像として再生される場合、ビデオ・ストリームと共に再生されるグラフィック・ストリームもまた三次元で再生されうる。本発明は、グラフィック・ストリームを三次元で再生するための情報を含むデータを、グラフィック・ストリームとは別個のストリームとして開始し、その別個のストリームは、グラフィック・ストリームに係わるメタデータになりうる。
【0027】
グラフィック・ストリームに係わるメタデータには、グラフィック・ストリームに含まれたグラフィック・オブジェクトが出力される時間を示すオブジェクト出力時間情報、及びグラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報が含まれうる。グラフィック・オブジェクトは、グラフィック・ストリームによって表示されるグラフィック画面に含まれるボタンや字幕一つ一つを示す。グラフィック・オブジェクト出力時間情報は、メニューや字幕、すなわち、グラフィック・オブジェクトが出力される時刻を示し、ICS(interactive composition segment)、PCS(presentation composition segment)、DPS(dialog composition segment)などのプレゼンテーション・タイムスタンプ(PTS)値でもって表示されうる。グラフィック・ストリームによって表示されるグラフィック画面には、メニューやボタンまたは字幕などを示すグラフィック・オブジェクトが一つ以上含まれている。グラフィック・ストリームによって表示されるグラフィック画面に、複数個のグラフィック・オブジェクトが含まれている場合、複数個のグラフィック・オブジェクトそれぞれに係わる別個のデプス値を付与させることもでき、グラフィック・オブジェクトが含まれたグラフィック画面自体に、同じ一つのデプス値を付与させることもできる。本発明では、グラフィック画面に含まれた複数個のグラフィック・オブジェクトそれぞれについて、別個のデプス値を付与するための情報を、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報といい、これと区別されるように、グラフィック・オブジェクトが含まれたグラフィック画面に、同じデプス値を付与するための情報を、グラフィック画面に係わるデプス情報と呼ぶ。
【0028】
グラフィック・ストリームに係わるメタデータには、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報、及びグラフィック画面に係わるデプス情報のうちいずれか一つ以上が含まれうる。
【0029】
グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報は、グラフィック・オブジェクトを識別するためのオブジェクト識別子、グラフィック・オブジェクトに適用するデプス値/位置移動値、及びホール補償情報を含む。オブジェクト識別子は、グラフィック・ストリームがデコーディングされて生成されたグラフィック・オブジェクトのうち特定グラフィック・オブジェクトを識別するための情報である。
【0030】
デプス値/位置移動値は、オブジェクト識別子によって識別されたオブジェクトに付与されるデプス値、またはデプス値によって画面でのグラフィック・オブジェクトの位置を移動するための値である。
【0031】
ホール補償情報は、グラフィック・オブジェクトに立体感を付与するためにグラフィック・オブジェクトの位置を位置移動値ほど変更する場合、本来のオブジェクト位置に生じるホール(hole)を補償するための情報であり、ホールの領域を識別するためのホール領域識別情報、及び識別された領域を充填する色相の種類を示す色相参照情報を含むことができる。他の実施形態で、ホール補償情報は、色相参照情報の代わりに、ホール領域に挿入される図などに係わる情報が含まれうる。ホール領域に挿入される図などを示すために、ホール補償情報には、ホール領域に挿入されるホール・オブジェクト、及びホール・オブジェクトの位置や出力時刻などを示すためのホール構成情報を含むことができる。
【0032】
グラフィック・ストリームに係わるメタデータには、グラフィック画面生成基準情報がさらに含まれうる。1つの二次元映像を三次元映像として再生するためには、1つの二次元映像からデプス値による距離ほど左または右に映像が偏っている左目用映像及び右目用映像を生成し、2つの映像を交互に画面に出力せねばならない。グラフィック・ストリームが二次元映像用に生成された場合には、特に問題はないが、グラフィック・ストリームが、左目用映像用、または右目用映像用に生成された場合、映像処理装置(図示せず)は、左目用映像用に生成されたグラフィック・ストリームを利用して、右目用映像だけ生成したり、または右目用映像用に生成されたグラフィック・ストリームを利用して、左目用映像だけ生成すればよい。このためにメタデータは、グラフィック・ストリームが二次元映像用に生成されているか、左目用映像用に生成されているか、または右目用映像用に生成されているかを映像処理装置に知らせなければならない。このためにメタデータには、グラフィック・ストリームが左目用グラフィック画面生成のためのものであるか、右目用グラフィック画面生成のためのものであるか、平面グラフィック画面生成のためのものであるかを示す情報であるグラフィック画面生成基準情報が含まれうる。
【0033】
図2は、本発明の一実施形態による再生装置200の内部ブロック図である。図2を参照するに、再生装置200は、第1リード(read)バッファ210、第2リードバッファ220、第1ビデオデコーダ230、第2ビデオデコーダ240、グラフィックデコーダ250、左目用ビデオ画面バッファ260、右目用ビデオ画面バッファ270、左目用グラフィック画面バッファ280、右目用グラフィック画面バッファ290及びスイッチ300を含む。
【0034】
第1リードバッファ210は、再生装置200に挿入されたディスクなどの媒体からビデオ・ストリームとグラフィック・ストリームとを読み取る。グラフィック・ストリームは、プレゼンテーション・グラフィック・ストリーム、インタラクティブ・グラフィック・ストリーム、グラフィカル・オーバーレイのうちいずれか一つ以上を含むことができる。グラフィック・ストリームに係わるメタデータが、ビデオ・ストリーム、グラフィック・ストリームと多重化されている場合、第1リードバッファ210は、媒体からグラフィック・ストリームに係わるメタデータも読み取って保存する。グラフィック・ストリームに係わるメタデータが、ビデオ・ストリーム、グラフィック・ストリームと多重化されておらず、別個のストリームとして媒体に保存されている場合、第2リードバッファ220は、媒体からグラフィック・ストリームに係わるメタデータを読み取り、これを再生装置200内部の保存メモリにプリローディングする。
【0035】
第1ビデオデコーダ230と第2ビデオデコーダ240は、ステレオスコーピック(stereoscopic)・ビデオ・ストリームをそれぞれデコーディングする。すなわち、第1ビデオデコーダ230は、左目用ビデオ・ストリームをデコーディングし、第2ビデオデコーダ240は、右目用ビデオ・ストリームをデコーディングする。左目用ビデオ画面バッファ260は、左目用ビデオ・ストリームからデコーディングされて生成された左目用ビデオ画面を保存し、右目用ビデオ画面バッファ270は、右目用ビデオ・ストリームからデコーディングされて生成された右目用ビデオ画面を保存する。
【0036】
グラフィックデコーダ250は、グラフィック・ストリームに係わるメタデータを解釈し、グラフィック・ストリームをデコーディングする。グラフィックデコーダ250は、グラフィック・ストリームに係わるメタデータから、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報及びグラフィック画面に係わるデプス情報のうちいずれか一つを抽出する。グラフィックデコーダ250が、グラフィック・ストリームに係わるメタデータから、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報を抽出するか、またはグラフィック画面に係わるデプス情報を抽出するかということは、再生装置200がグラフィック・ストリームをどのように三次元で再生するかによって変わる。
【0037】
図2には図示されていないが、再生装置200には、レジスタなどのメモリが含まれうる。メモリには、再生装置200がグラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否かを表示する情報が保存されうる。またメモリには、再生装置200がグラフィック・ストリームを三次元で再生することができる場合、再生装置200がいかなる方式でグラフィック・ストリームを三次元で再生するかを示すフラグが保存されうる。以下、再生装置200が、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができる場合、再生装置200がいかなる方式でグラフィック・ストリームを三次元で再生するかを示すフラグを、3Dケイパビリティー情報と呼ぶ。
【0038】
3Dケイパビリティー情報は、再生装置200がそれぞれのグラフィック・オブジェクト別に異なるデプス値を有するようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面全体に同じデプス値が付与されるようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否かを表示するフラグが含まれている。
【0039】
再生装置200がグラフィック・ストリームを三次元で再生することができる機能がない場合、グラフィックデコーダ250は、グラフィック・ストリームを二次元で再生する。すなわち、グラフィックデコーダ250は、左目用グラフィック画面バッファ280と、右目用グラフィック画面バッファ290とに、同じグラフィック画面を描いたり、あるいは左目用グラフィック画面バッファ280と、右目用グラフィック画面バッファ290とのうちいずれか1つのバッファにのみグラフィック画面を描き、グラフィック画面を二次元で再生させる。
【0040】
再生装置200がグラフィック・ストリームを三次元で再生することができる場合、再生装置200は、ディスクなどの媒体に、左目用グラフィック・ストリームと右目用グラフィック・ストリームとがいずれも含まれているか否かを判断する。ディスクに、グラフィック・ストリームが、左目用グラフィック・ストリームと右目用グラフィック・ストリームとに分かれて含まれておらず、1つのグラフィック・ストリームだけ含まれている場合、グラフィックデコーダ250は、グラフィック・ストリームに係わるメタデータからグラフィック画面に係わるデプス情報を抽出し、抽出したデプス情報とグラフィック・ストリームとを利用し、抽出したデプス情報の深みを有するグラフィック画面を生成する。すなわち、グラフィックデコーダ250は、グラフィック画面に係わるデプス情報を利用し、グラフィック画面全体に適用するデプス値に対応する位置移動値を求め、グラフィック画面が位置移動値ほど移動した位置にマッピングされた左目用グラフィック画面と右目用グラフィック画面とを、左目用グラフィック画面バッファ280と右目用グラフィック画面バッファ290とにそれぞれ描く。このとき生成されるグラフィック画面は、グラフィック画面全体が同じデプス値を有することになる。
【0041】
再生装置200がグラフィック・ストリームを三次元で再生することができ、ディスクなどの媒体に左目用グラフィック・ストリームと右目用グラフィック・ストリームとがいずれも含まれている場合、すなわち、媒体に、ステレオスコーピック・グラフィック・ストリームが含まれている場合、グラフィックデコーダ250は、メモリから3Dケイパビリティー情報を抽出し、再生装置200がグラフィック・ストリームをいかなる方式で三次元で再生することができるかを判断する。すなわち、グラフィックデコーダ250は、3Dケイパビリティー情報に含まれたフラグを利用し、再生装置200がグラフィック画面に含まれる複数のグラフィック・オブジェクト別に、それぞれ別個のデプス値が適用されるようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面全体に同じデプス値が適用されるようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否かを判断する。
【0042】
3Dケイパビリティー情報に、再生装置200がグラフィック画面に含まれる複数のグラフィック・オブジェクト別にそれぞれ別個のデプス値が適用されるようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを示すフラグが含まれている場合、グラフィックデコーダ250は、グラフィック・ストリームに係わるメタデータから、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報を抽出し、これを利用して、左目用グラフィック・ストリームと右目用グラフィック・ストリームとをデコーディングし、グラフィック画面に含まれるグラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値が適用されるように、左目用グラフィック画面と右目用グラフィック画面とを生成する。すなわち、グラフィックデコーダ250は、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報から、オブジェクト識別子、識別されたグラフィック・オブジェクトにそれぞれ適用するデプス値または位置移動値を抽出し、各グラフィック・オブジェクトが位置移動値ほど移動した位置にマッピングされた左目用グラフィック画面と右目用グラフィック画面とを、左目用グラフィック画面バッファ280と右目用グラフィック画面バッファ290とにそれぞれ描く。
【0043】
3Dケイパビリティー情報に、再生装置200が、グラフィック画面全体に同じデプス値が適用されるようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを示すフラグが含まれている場合、グラフィックデコーダ250は、グラフィック・ストリームに係わるメタデータから、グラフィック画面に係わるデプス情報を抽出し、これを利用して、グラフィック画面全体に同じデプス値が付与されるようにするための位置移動値を求め、グラフィック画面が位置移動値ほど移動した位置にマッピングされた左目用グラフィック画面と右目用グラフィック画面とを、左目用グラフィック画面バッファ280と右目用グラフィック画面バッファ290とにそれぞれ描く。
【0044】
スイッチ300は、左目用ビデオ画面バッファ260と右目用ビデオ画面バッファ270とに保存された左目用ビデオ画面と右目用ビデオ画面とを交互に連続的に出力する。またスイッチ300は、左目用グラフィック画面バッファ280と右目用グラフィック画面バッファ290とに保存された左目用グラフィック画面と右目用グラフィック画面とを交互にシーケンシャルに出力する。
【0045】
図2には、再生装置200に2つのグラフィック画面バッファ、すなわち、左目用グラフィック画面バッファ280と、右目用グラフィック画面バッファ290とが含まれているが、本発明は、これに限定されるものではなく、再生装置200には、グラフィック画面バッファが一つだけ含まれていることも可能である。再生装置200がグラフィック・ストリームを三次元で再生することができる機能がない場合には、再生装置200に、グラフィック画面バッファが一つだけ含まれているのである。この場合、グラフィックデコーダ250は、1つのグラフィック画面バッファにグラフィック画面を描き、グラフィック画面を二次元で再生させることができる。
【0046】
また、再生装置200がグラフィック・ストリームを三次元で再生することができる機能がある場合でも、再生装置200に、グラフィック画面バッファが一つだけ含まれた場合もある。グラフィック画面バッファが一つだけ含まれている場合には、再生装置200は、グラフィック画面全体に同じデプス値が付与されるようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができる。この場合、グラフィックデコーダ250は、グラフィック画面に係わるデプス情報を利用し、グラフィック画面全体が左右に移動しなければならない位置移動値を求め、求めた位置移動値ほどグラフィック画面バッファの左側及び右側に移動した位置に、グラフィック画面を交互に描く。このとき、再生装置200によって再生されるグラフィック画面は、グラフィック画面全体に同じデプス値が付与されることになる。
【0047】
このように、本発明の実施形態によれば、再生装置は、再生装置内部のプレーヤ・セッティング・レジスタに保存された3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック画面全体に同じデプス値を適用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生するか、またはグラフィック画面に含まれた複数のオブジェクト別に別個のデプス値を適用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生するかを判断することができる。
【0048】
図3は、図2の再生装置200内部のメモリであるプレーヤ・セッティング・レジスタ(player setting register)を図示した図である。
【0049】
再生装置200内部のメモリは、プレーヤ・セッティング・レジスタと、プレイバック・ステータス・レジスタ(playback status register)とを含むことができる。プレイバック・ステータス・レジスタは、再生装置200の再生状態によって保存される値が変わるレジスタである。プレーヤ・セッティング・レジスタは、ディスク内のナビゲーション・コマンドやAPI(application programming interface)コマンドを介してレジスタ内の内容を変えることができないレジスタであり、再生装置200が出荷されるときに設定された値が保存されている。
【0050】
本発明で、再生装置200内部のプレーヤ・セッティング・レジスタには、再生装置200がグラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否かを表示する情報が保存されていることが可能である。また、プレーヤ・セッティング・レジスタには、再生装置200がグラフィック・ストリームをいなかる方式で三次元で再生することができるかを表示する3Dケイパビリティー情報が保存されていることが可能である。
【0051】
図3を参照するに、プレーヤ・セッティング・レジスタの全体32ビットのうち2ビット、例えば、「b0」ビット、「b1」ビットに、3Dケイパビリティー情報が設定されている。3Dケイパビリティー情報には、グラフィック・ストリームをいなかる方式で三次元で再生するかを表示するフラグが含まれ、グラフィック・ストリーム別に、すなわち、インタラクティブ・グラフィック・ストリームとプレゼンテーション・グラフィック・ストリームとのそれぞれについて、各グラフィック・ストリームをいなかる方式で三次元で再生するかを表示するフラグが含まれうる。
【0052】
3Dケイパビリティー情報には、再生装置200がグラフィック画面に含まれる複数のグラフィック・オブジェクトそれぞれについて、別個のデプス値を有するようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを示すフラグと、再生装置200がグラフィック画面全体に同じデプス値が付与されるようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを示すフラグとのうちいずれか一つが含まれうる。
【0053】
3Dケイパビリティー情報に、再生装置200がグラフィック画面全体について同じデプス値が付与されるようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを示すフラグが含まれた場合、再生装置200は、メタデータからグラフィック画面に係わるデプス情報を抽出し、これを利用して、グラフィック画面を再生する。
【0054】
3Dケイパビリティー情報に、再生装置200が、グラフィック画面に含まれたグラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値が付与されるようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを示すフラグが含まれた場合、グラフィックデコーダ250は、メタデータからグラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報を抽出し、これを利用して、グラフィック画面を三次元で再生する。グラフィックデコーダ250は、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報に含まれたオブジェクト識別子を利用し、グラフィック・ストリームに含まれた複数のグラフィック・オブジェクトをそれぞれ識別し、識別された各オブジェクトに付与するデプス値または位置移動値を利用し、左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面に各グラフィック・オブジェクトがマッピングされる位置を求める。各グラフィック・オブジェクト別に、デプス値または位置移動値は変わりうる。グラフィックデコーダ250は、各グラフィック・オブジェクト別に移動する位置が別個になるようにして、左目用グラフィック画面と右目用グラフィック画面とを生成し、これを交互に出力する。このとき、再生装置200によって再生されるグラフィック画面は、グラフィック画面に含まれた各オブジェクト別に別個のデプス値が付与される。
【0055】
このように、本発明の実施形態によれば、再生装置内部のプレーヤ・セッティング・レジスタには、再生装置がグラフィック・ストリームを三次元で再生することを支援するか否かを表示する情報、及び/またはいかなる方式でグラフィック・ストリームを三次元で再生するかを表示するフラグを含む3Dケイパビリティー情報が保存されている。
【0056】
図4は、本発明の一実施形態によるグラフィック・ストリーム処理装置を示したブロック図である。図4を参照すれば、グラフィック・ストリーム処理装置は、グラフィックデコーダ410、左目用グラフィック画面バッファ420、右目用グラフィック画面バッファ430及びCLUT(color look-up table)440を含む。グラフィックデコーダ410は、コーデッドデータ・バッファ(coded data buffer)411、グラフィック・プロセッサ(graphics processor)412、オブジェクト・バッファ(object buffer)413、コーデッドデプス・バッファ(coded depth buffer)414、デプス・プロセッサ(depth processor)415、構成バッファ(composition buffer)416及びグラフィック・コントローラ(graphics controller)417を含む。
【0057】
コーデッドデータ・バッファ411には、デコーディングされるグラフィック・ストリームが記録されている。グラフィック・プロセッサ412は、コーデッドデータ・バッファ411に記録されているグラフィック・ストリームをデコーディングし、一つ以上のグラフィック・オブジェクト、二次元構成情報、色相情報を生成する。
【0058】
グラフィック・プロセッサ412は、ボタンや字幕などのイメージ用グラフィック・オブジェクトをオブジェクト・バッファ413に送る。図2で、オブジェクト・バッファ413には、笑い顔の図形及び正方形図形の2つのグラフィック・オブジェクトが保存されていることが分かる。
【0059】
グラフィック・プロセッサ412は、二次元構成情報及び色相情報を構成バッファ416に送る。二次元構成情報は、グラフィック・オブジェクトが二次元で画面に配列されるときに使われる情報であり、グラフィック・オブジェクトの画面出力を制御するのに使われる。
【0060】
コーデッドデプス・バッファ414には、グラフィック・ストリームに係わるメタデータが含まれている。
【0061】
図4のグラフィック・ストリーム処理装置内部には、プレーヤ・セッティング・レジスタが含まれており、プレーヤ・セッティング・レジスタには、グラフィック・ストリーム処理装置がいなかる方式でグラフィック・ストリームを三次元で再生することができるかを表示する3Dケイパビリティー情報が保存されている。グラフィック・ストリーム処理装置は、3Dケイパビリティー情報を利用して、グラフィック画面全体に同じデプス値を適用して、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面に含まれた複数のオブジェクト別に別個のデプス値を適用して、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否かを判断する。
【0062】
グラフィック・ストリーム処理装置が、3Dケイパビリティー情報を利用して、グラフィック画面に含まれたオブジェクト別に別個のデプス値を適用して、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができると判断すれば、グラフィック・ストリーム処理装置は、グラフィック・ストリームに係わるメタデータから、オブジェクト出力時間情報、及びグラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報を抽出し、グラフィック・ストリームを三次元で再生する。
【0063】
デプス・プロセッサ415は、コーデッドデプス・バッファ414に保存されているメタデータから、グラフィック・ストリームに係わるデプス情報を抽出して、これを解釈する。グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報は、オブジェクト識別子、オブジェクト識別子によって識別されたオブジェクトに付与するデプス値または位置移動値が含まれている。デプス・プロセッサ415は、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報に含まれたオブジェクト識別子を利用して、グラフィック・ストリームに含まれた複数のグラフィック・オブジェクトのうちいずれか一つを識別する。
【0064】
デプス・プロセッサ415は、識別されたグラフィック・オブジェクトに対する二次元構成情報に含まれたグラフィック・オブジェクトの位置値を、メタデータに含まれた、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報に含まれている位置移動値を利用して、左または右に所定距離ほど変換する。メタデータに、位置移動値の代わりにデプス値が含まれている場合、デプス・プロセッサ415は、デプス値を利用し、左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面にグラフィック・オブジェクトがマッピングされる位置を求め、マッピングされる位置と、現在グラフィック・オブジェクトの位置との差を利用して、グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求める。
【0065】
デプス・プロセッサ415は、グラフィック・オブジェクトの位置値が、本来の位置より左または右に所定距離ほど変換された左目用構成情報を生成する。また、デプス・プロセッサ415は、グラフィック・オブジェクトの位置値が、本来の位置より左または右に所定距離ほど変換された右目用構成情報を生成する。左目用構成情報と右目用構成情報は、それぞれ左目用及び右目用のグラフィック画面を生成し、これを画面に配列するための構成情報である。
【0066】
デプス・プロセッサ415は、グラフィック・オブジェクトの位置が変わることによって生じるホール領域を埋め込むために、メタデータからホール補償情報を抽出してこれを解釈する。図4でホール補償情報は、ホール領域を識別するためのホール領域識別情報、及びどの色相でホール領域を埋め込むかを示す色相参照情報を含む場合を仮定する。デプス・プロセッサ415は、左目用構成情報及び右目用構成情報それぞれに、ホール補償情報を含んで三次元構成情報を生成する。三次元構成情報は、グラフィック・オブジェクトを三次元で画面に配列するための情報であり、二次元構成情報のうちグラフィック・オブジェクトの位置値が変換された値であり、ホール補償情報を含む情報である。デプス・プロセッサ415は、生成された三次元構成情報を構成バッファ416に保存させる。
【0067】
グラフィック・コントローラ417は、メタデータに含まれたオブジェクト出力時間情報を利用し、グラフィック・オブジェクトが出力されるPTS(presentation time stamp)を感知する。グラフィック・コントローラ417は、グラフィック・オブジェクトが出力されるPTS時間になれば、構成バッファ416に保存されている三次元構成情報を利用し、オブジェクト・バッファ413に保存されているグラフィック・オブジェクトを読み取り、画面に出力するイメージを左目用グラフィック画面バッファ420及び右目用グラフィック画面バッファ430に伝送して配列する。
【0068】
グラフィック・コントローラ417は、色相情報をCLUT(color look-up table)440に伝送し、画面上にグラフィック・オブジェクトを構成する。このとき、グラフィック・コントローラ417は、ホール補償情報を利用し、ホール領域がCLUTのうち色相参照情報によって参照された色相で充填される。
【0069】
このように、本発明の一実施形態によれば、グラフィック・オブジェクトに係わる二次元構成情報を利用して、三次元構成情報を生成し、三次元構成情報を利用して、グラフィック・オブジェクトを三次元で画面に出力させることができる。
【0070】
図5は、本発明の他の実施形態によるグラフィック・ストリーム処理装置を示したブロック図である。図5を参照するに、グラフィック・ストリーム処理装置は、グラフィックデコーダ510、左目用グラフィック画面バッファ520、右目用グラフィック画面バッファ530及びCLUT 540を含む。グラフィックデコーダ510は、コーデッドデータ・バッファ511、グラフィック・プロセッサ512、オブジェクト・バッファ513、コーデッドデプス・バッファ514、デプス・プロセッサ515、構成バッファ516、グラフィック・コントローラ517及びホール補償情報バッファ(occlusion buffer)518を含む。
【0071】
図5のグラフィック・ストリーム処理装置は、図4のグラフィック・ストリーム処理装置と他の構成要素は同一であるが、グラフィックデコーダ510に、ホール補償情報バッファ518をさらに含むという点で区別される。他のブロックは、図4のグラフィック・ストリーム処理装置のブロックと遂行するところが同一であるので、以下、図4のグラフィック・ストリーム処理装置と区別される機能を中心に説明する。
【0072】
図5で、グラフィック・ストリーム処理装置内部のプレーヤ・セッティング・レジスタには、グラフィック・ストリーム処理装置が、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否かを表示する情報、及び/またはグラフィック・ストリームをいなかる方式で三次元で再生するかを表示する3Dケイパビリティー情報が含まれている。グラフィック・ストリーム処理装置は、3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック画面全体に同じデプス値を適用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面に含まれた複数のオブジェクト別に別個のデプス値を適用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否かを判断する。
【0073】
グラフィック・ストリーム処理装置が、3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック画面に含まれたオブジェクト別に別個のデプス値を適用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができると判断すれば、グラフィック・ストリーム処理装置は、グラフィック・ストリームに係わるメタデータから、オブジェクト出力時間情報、及びグラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報を抽出する。
【0074】
図5のグラフィック・ストリーム処理装置は、図4のグラフィック・ストリーム処理装置と異なるように、ホール補償情報として、ホール・オブジェクト及びホール構成の情報が含まれているメタデータを利用する。
【0075】
グラフィック・プロセッサ512は、コーデッドデータ・バッファ511に記録されているグラフィック・ストリームをデコーディングし、一つ以上のグラフィック・オブジェクト、二次元構成情報、色相情報を生成し、二次元構成情報及び色相情報を構成バッファ516に送り、グラフィック・オブジェクトをオブジェクト・バッファ513に送る。
【0076】
デプス・プロセッサ515は、グラフィック・オブジェクトの位置が変わることによって生じるホール領域を埋め込むために、メタデータからホール補償情報を抽出してこれを解釈する。前述の通り、図5でホール補償情報は、ホール・オブジェクト及びホール領域の情報を含む。デプス・プロセッサ515は、デコーディングされたホール・オブジェクトをホール補償情報バッファ518に送る。
【0077】
デプス・プロセッサ515は、メタデータを解釈し、オブジェクト識別子と、識別されたオブジェクトに付与するデプス値/位置移動値とを求める。デプス・プロセッサ515は、グラフィック・プロセッサ512によってデコーディングされた二次元構成情報内のオブジェクトの位置値を、デプス値/位置移動値を利用して変換する。デプス・プロセッサ515は、オブジェクトの位置値が変換された二次元構成情報及びホール領域識別情報を含み、左目用構成情報及び右目用構成情報をそれぞれ生成する。
【0078】
グラフィック・コントローラ517は、三次元グラフィック・オブジェクトが出力されるPTS時点になれば、左/右目用イメージを表示するために、オブジェクト・バッファ513及びホール補償情報バッファ518から、グラフィック・オブジェクト及びホール・オブジェクトを読み取り、グラフィック・オブジェクト及びホール・オブジェクトに左目用構成情報及び右目用構成情報を適用し、それぞれ左目用グラフィック画面バッファ520及び右目用グラフィック画面バッファ530に配した後、CLUT 540を介して指定された色相を適用して出力する。
【0079】
図6は、本発明のさらに他の実施形態によるグラフィック・ストリーム処理装置を示したブロック図である。図6を参照すれば、グラフィック・ストリーム処理装置は、グラフィックデコーダ610、グラフィック画面バッファ620、CLUT 630及びスイッチ640を含む。グラフィックデコーダ610は、コーデッドデータ・バッファ611、グラフィック・プロセッサ612、オブジェクト・バッファ613、コーデッドデプス・バッファ614、デプス・プロセッサ615、構成バッファ616及びグラフィック・コントローラ617を含む。
【0080】
図6のグラフィック・ストリーム処理装置内部のプレーヤ・セッティング・レジスタには、グラフィック・ストリーム処理装置がグラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否かを表示する情報、及び/またはグラフィック・ストリームをいなかる方式で三次元で再生するかを表示する3Dケイパビリティー情報が含まれている。グラフィック・ストリーム処理装置は、3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック画面全体に同じデプス値を適用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面に含まれた複数のオブジェクト別に別個のデプス値を適用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるか否かを判断する。
【0081】
図6のグラフィック・ストリーム処理装置には、グラフィック画面バッファ620が一つだけ含まれているので、グラフィック・ストリーム処理装置内部のプレーヤ・セッティング・レジスタに保存された3Dケイパビリティー情報には、グラフィック・ストリーム処理装置が、グラフィック画面全体に同じデプス値を適用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを表示するフラグが含まれている。
【0082】
グラフィック・ストリーム処理装置は、図4または図5のグラフィック・ストリーム処理と異なるように、メタデータからグラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報の代わりに、グラフィック画面に係わるデプス情報を抽出し、グラフィック・ストリームを三次元で再生する。前述の通り、グラフィック画面に係わるデプス情報は、グラフィック・オブジェクトが出力される画面全体について同じデプス値を付与するための情報である。メタデータには、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報と、グラフィック画面に係わるデプス情報と、がいずれも含まれうるが、図6のグラフィック・ストリーム処理装置のように、グラフィック画面バッファが一つである場合、図4や図5のグラフィック・ストリーム処理装置のように、左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面をそれぞれ生成して、グラフィック画面バッファに保存することはできない。代わりに、図6のグラフィック・ストリーム処理装置は、メタデータからグラフィック画面に係わるデプス情報を抽出し、グラフィック画面に適用するデプス値に対応する位置移動値を求め、1つのグラフィック・プレーンで、移動値ほど左側に離れた位置と、右側に離れた位置とに交互にグラフィック画面を撒き、グラフィック画面が三次元で再生される。
【0083】
グラフィック・プロセッサ612は、コーデッドデータ・バッファ611に記録されているグラフィック・ストリームをデコーディングし、グラフィック・オブジェクト、二次元構成情報、色相情報を生成し、二次元構成情報及び色相情報を、構成バッファ616に送り、グラフィック・オブジェクトをオブジェクト・バッファ613に送る。
【0084】
図6のグラフィック・ストリーム処理装置には、グラフィック・プレーン620が一つであるから、デプス・プロセッサ615は、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報の代わりに、グラフィック画面に係わるデプス情報を抽出し、これを構成バッファ616に送る。図6で、グラフィック画面に係わるデプス情報は、Master Shift(Depth)と表示されている。デプス・プロセッサ615は、グラフィック画面に係わるデプス情報に含まれたグラフィック画面のデプス値またはグラフィック画面の位置移動値を利用し、グラフィック画面が三次元で再生されるようにグラフィック画面が左右に移動しなければならない移動距離を求める。
【0085】
デプス・プロセッサ615は、二次元構成情報、グラフィック画面に係わるデプス情報、及び色相情報を含む三次元構成情報を生成し、これを構成バッファ616に保存する。
【0086】
グラフィック・コントローラ617は、三次元グラフィック・オブジェクトが出力されるべきPTS時点になれば、オブジェクト・バッファ613からグラフィック・オブジェクトを読み取り、グラフィック・オブジェクトに構成情報を適用し、グラフィック画面バッファ620に配した後、CLUT
540を介して指定された色相を適用する。
【0087】
グラフィック・コントローラ617は、グラフィック画面に係わるデプス情報を利用して求めたグラフィック画面移動値をスイッチ640に送る。スイッチ640は、グラフィック画面がグラフィック画面移動値ほど画面の左側及び右側に移動した位置に交互に撒かれるようにし、左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面を交互に出力する。
【0088】
片方の目を基準に、ディスプレイ装置が最小60Hzのframe rateで画面を再生してこそ、視聴者は、イメージが切れずに順次に再生されると認知する。三次元映像は、左右両眼を介して入力されたイメージが合わさって生成されるので、視聴者が、三次元映像が切れ目なしに再生されると認知するためには、ディスプレイ装置が、最小限120Hzのframe rateで画面を出力しなければならない。これは、1/120秒単位で、左右イメージが順次に表示される場合、ユーザが画面を見て、三次元映像を認知することを意味する。従って、スイッチ640は、1/120秒単位で、左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面を出力することによって、グラフィック画面を三次元で再生させることができる。
【0089】
図7は、メタデータに含まれたグラフィック画面生成基準情報を利用する場合に生成される構成情報を説明するための図である。
【0090】
以上までの説明は、グラフィック・ストリームが従来のように、ビデオ映像の中心を基準に制作されたと想定して、デプス値または位置移動値によって左目用及び右目用のグラフィック画面を生成すると説明した。しかし、オーサー(author)が左目用(あるいは右目用)ビデオ映像を基準に、グラフィック画面に係わるメタデータを生成した場合、すなわち、左目用グラフィック画面に係わるメタデータを生成した場合がありうる。
【0091】
図7では、グラフィック・ストリームが左目用ビデオ映像のために生成された左目用グラフィック・ストリームであるか、右目用ビデオ映像に合うように生成された右目用グラフィック・ストリームであるか、または従来のように、二次元ビデオ映像を基準に作成されたものであるかを示すグラフィック画面生成基準情報を、メタデータにさらに含め、メタデータに含まれたグラフィック画面生成基準情報を利用して、構成情報を生成するところを説明する。
【0092】
図7の(a)は、グラフィック・ストリームが二次元ビデオ映像の中央を基準に作成された場合を示している。デプス・プロセッサは、図4のデプス・プロセッサ415のように、各グラフィック・オブジェクト別に位置移動値またはデプス値を適用し、左目用構成情報及び右目用構成情報を生成して、これを構成バッファに保存する。
【0093】
図7の(b)は、グラフィック・ストリームが左目用ビデオ映像を基準に作成された場合を示している。この場合、グラフィック・ストリームに含まれたグラフィック・オブジェクトについての二次元構成情報は、左目用構成情報と同一になるので、デプス・プロセッサは、右目用構成情報だけを生成すればよい。デプス・プロセッサは、各オブジェクト別にデプス値/位置移動値を適用して右目用構成情報を生成し、グラフィック・プロセッサによってデコーディングされた左目用構成情報と共に、生成された右目用構成情報を構成バッファに保存する。
【0094】
図7の(c)は、グラフィック・ストリームが右目用ビデオ映像を基準に作成された場合を示している。この場合、グラフィック・ストリームに含まれたグラフィック・オブジェクトについての二次元構成情報は、右目用構成情報と同一になるので、デプス・プロセッサは、左目用構成情報だけを生成すればよい。デプス・プロセッサは、各オブジェクト別にデプス値/位置移動値を適用して左目用構成情報を生成し、生成された左目用構成情報をグラフィック・プロセッサによってデコーディングされた右目用構成情報と共に構成バッファに保存する。
【0095】
図8は、本発明の一実施形態によるグラフィック・ストリーム処理方法を図示したフローチャートである。図8を参照すれば、グラフィック・ストリーム処理装置は、グラフィック・ストリームをデコーディングし、グラフィック・オブジェクト、二次元構成情報及び色相情報を生成する(段階810)。
【0096】
グラフィック・ストリーム処理装置は、グラフィック・ストリームに係わるメタデータを利用し、二次元構成情報から三次元構成情報を生成する(段階820)。このために、グラフィック・ストリーム処理装置は、メタデータを利用して、グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求め、位置移動値を利用し、二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を、左及び右に所定距離ほど変換した位置値をそれぞれ含む左目用構成情報及び右目用構成情報を生成する。また、グラフィック・ストリーム処理装置は、メタデータに含まれたホール補償情報を、左目用構成情報及び右目用構成情報それぞれに追加し、三次元構成情報を生成する。グラフィック・ストリーム処理装置は、三次元構成情報及び色相情報を利用し、グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力する(段階830)。
【0097】
図9は、本発明の他の実施形態によるグラフィック・ストリーム処理方法を図示したフローチャートである。図9を参照するに、グラフィック・ストリーム処理装置は、プレイヤ・セッティング・レジストから3Dケイパビリティー情報を抽出する(段階910)。3Dケイパビリティー情報は、グラフィック・ストリーム処理装置がいなかる方式でグラフィック・ストリームを三次元で再生するかを示す情報である。3Dケイパビリティー情報には、グラフィック・ストリーム処理装置がそれぞれのグラフィック・オブジェクト別に異なるデプス値を有するようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを示すフラグと、グラフィック・ストリーム処理装置が、グラフィック画面全体について同じデプス値が付与されるようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを示すフラグとのうちいずれか一つが含まれうる。
【0098】
グラフィック・ストリーム処理装置は、3Dケイパビリティー情報に、グラフィック・ストリーム処理装置がグラフィック・オブジェクト別に異なるデプス値を有するようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを表示するフラグが含まれているか否かを判断する(段階920)。
【0099】
3Dケイパビリティー情報に、グラフィック・ストリーム処理装置が、グラフィック・オブジェクト別に異なるデプス値を有するようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを表示するフラグが含まれている場合、グラフィック・ストリーム処理装置は、グラフィック・ストリームに係わるメタデータから、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報を抽出し、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報に含まれたオブジェクト識別子、デプス値または位置移動値、ホール補償情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に異なるデプス値を有するようにする左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面を生成し、これを交互に出力してグラフィック・ストリームが三次元で再生されるようにする(段階930)。
【0100】
3Dケイパビリティー情報に、グラフィック・ストリーム処理装置が、グラフィック・オブジェクト別に異なるデプス値を有するようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを表示するフラグが含まれていない場合、すなわち、グラフィック・ストリーム処理装置が、グラフィック画面全体に同じデプス値が付与されるようにして、グラフィック・ストリームを三次元で再生することができるということを示すフラグが、3Dケイパビリティー情報に含まれている場合、グラフィック・ストリーム処理装置は、グラフィック・ストリームに係わるメタデータから、グラフィック画面に係わるデプス情報を抽出し、これを利用して、グラフィック画面が同じデプス値を有するようにして三次元で再生する(段階940)。
【0101】
以上、本発明について、その望ましい実施形態を中心に説明した。本発明が属する技術分野で当業者は、本発明が本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態で具現できるということを理解することができるであろう。従って、開示された実施形態は、限定的な観点ではなくして、説明的な観点から考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなくして特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、本発明に含まれたものであると解釈されねばならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラフィック・ストリームをデコーディングし、グラフィック・オブジェクトを生成する段階と、
前記グラフィック・ストリームをデコーディングし、二次元構成情報及び色相情報を生成する段階と、
前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータを利用し、前記二次元構成情報から三次元構成情報を生成する段階と、
前記三次元構成情報及び前記色相情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力する段階と、を含むことを特徴とするグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項2】
前記グラフィック・ストリーム処理方法を遂行する再生装置内のプレイヤ・セッティング・レジスタから、3Dケイパビリティー情報を抽出する段階と、
前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面に同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断する段階をさらに含み、
前記三次元構成情報を生成する段階は、前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができると判断されれば、前記メタデータを利用し、それぞれのグラフィック・オブジェクト別に位置移動値を求める段階と、
前記位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を左側及び右側側に所定距離ほど離れた値に変換する段階と、
前記変換された位置値をそれぞれ含む左目用グラフィック画面生成のための左目用構成情報、及び右目用グラフィック画面生成のための右目用構成情報を生成する段階と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項3】
前記グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求める段階は、
前記メタデータから各グラフィック・オブジェクトに適用されるオブジェクトデプス値を抽出する段階と、
前記オブジェクトデプス値を利用し、前記グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求める段階と、を含むことを特徴とする請求項2に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項4】
前記三次元構成情報を生成する段階は、
前記左目用構成情報及び前記右目用構成情報に、前記メタデータに含まれたホール補償情報をそれぞれ追加し、前記三次元構成情報を生成する段階を含むことを特徴とする請求項2に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項5】
前記ホール補償情報は、
ホール領域識別情報及び色相参照情報を含むことを特徴とする請求項4に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項6】
前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力する段階は、
前記三次元構成情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトそれぞれを変換された位置に配列し、前記ホール領域に前記色相参照情報によって参照された色相を適用し、前記左目用グラフィック画面及び前記右目用グラフィック画面をそれぞれ生成する段階を含むことを特徴とする請求項5に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項7】
前記ホール補償情報は、
ホール領域識別情報、前記識別されたホール領域に挿入されるホール・グラフィック・オブジェクトのうちいずれか一つ以上を含むことを特徴とする請求項4に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項8】
前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力する段階は、
前記三次元構成情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトそれぞれを変換された位置に配列し、前記ホール領域に、前記ホール・グラフィック・オブジェクトを配列し、前記左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面をそれぞれ生成する段階を含むことを特徴とする請求項7に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項9】
前記三次元構成情報を生成する段階は、
前記メタデータから、前記グラフィック・ストリームが、左目用ビデオ映像、右目用ビデオ映像、二次元ビデオ映像のうちいずれのビデオ映像を基準に作成されたものであるかを示すグラフィック画面生成基準情報を抽出する段階を含むことを特徴とする請求項1に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項10】
前記グラフィック・ストリームが、左目用ビデオ映像を基準に作成された場合、前記三次元構成情報を生成する段階は、
前記メタデータを利用し、前記グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求める段階と、
前記位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を左または右に所定距離ほど変換する段階と、
前記変換された位置値を含む右目用グラフィック画面生成のための右目用構成情報を生成する段階と、を含むことを特徴とする請求項9に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項11】
前記グラフィック・ストリームが、右目用ビデオ映像を基準に作成された場合、前記三次元構成情報を生成する段階は、
前記メタデータを利用し、前記グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求める段階と、
前記位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を左または右に所定距離ほど変換する段階と、
前記変換された位置値を含む左目用グラフィック画面生成のための左目用構成情報を生成する段階と、を含むことを特徴とする請求項10に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項12】
グラフィック・ストリーム処理方法を遂行する再生装置内のプレイヤ・セッティング・レジスタから3Dケイパビリティー情報を抽出する段階と、
前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断する段階をさらに含み、
前記三次元構成情報を生成する段階は、前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができると判断されれば、
前記メタデータを利用し、前記グラフィック・オブジェクト全体が出力されるグラフィック画面の位置移動値を求める段階と、
前記グラフィック画面の位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を左または右に所定距離ほど変換する段階と、
前記変換された位置値を含む三次元構成情報を生成する段階と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項13】
前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力する段階は、
前記三次元構成情報を利用し、前記グラフィック画面が、前記左または右に変換された位置に交互に出力されるようにする段階を含むことを特徴とする請求項12に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項14】
グラフィック・ストリームをデコーディングし、グラフィック・オブジェクト、二次元構成情報及び色相情報を生成するグラフィック処理部と、
前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータを利用し、前記二次元構成情報から三次元構成情報を生成するデプス処理部と、
前記三次元構成情報及び前記色相情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力するグラフィック画面出力部と、を含むことを特徴とするグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項15】
3Dケイパビリティー情報を保存するプレイヤ・セッティング・レジスタをさらに含み、
前記デプス処理部は、前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断し、
前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができると判断されれば、前記メタデータを利用し、それぞれのグラフィック・オブジェクト別に位置移動値を求め、前記位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を左側及び右側側に所定距離ほど離れた値に変換し、変換された位置値をそれぞれ含む左目用グラフィック画面生成のための左目用構成情報、及び右目用グラフィック画面生成のための右目用構成情報を生成することを特徴とする請求項14に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項16】
前記デプス処理部は、
前記メタデータから各グラフィック・オブジェクトに適用するオブジェクトデプス値を抽出し、前記オブジェクトデプス値を利用し、前記グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求めることを特徴とする請求項15に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項17】
前記デプス処理部は、
前記左目用構成情報及び前記右目用構成情報に、前記メタデータに含まれたホール補償情報をそれぞれ追加し、前記三次元構成情報を生成することを特徴とする請求項15に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項18】
前記ホール補償情報は、
ホール領域識別情報及び色相参照情報を含むことを特徴とする請求項17に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項19】
前記グラフィック画面出力部は、
前記三次元構成情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトそれぞれを変換された位置に配列し、前記ホール領域に前記色相参照情報によって参照された色相を適用し、前記左目用グラフィック画面及び前記右目用グラフィック画面をそれぞれ生成することを特徴とする請求項18に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項20】
前記ホール補償情報は、
ホール領域識別情報、前記識別されたホール領域に挿入されるホール・グラフィック・オブジェクトのうちいずれか一つ以上を含むことを特徴とする請求項17に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項21】
前記グラフィック画面出力部は、
前記三次元構成情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトそれぞれを変換された位置に配列し、前記ホール領域に前記ホール・グラフィック・オブジェクトを配列し、前記左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面をそれぞれ生成することを特徴とする請求項20に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項22】
前記デプス処理部は、
前記メタデータから、前記グラフィック・ストリームが、左目用ビデオ映像、右目用ビデオ映像、二次元ビデオ映像のうちいずれのビデオ映像を基準に作成されたものであるかを示すグラフィック画面生成基準情報を抽出することを特徴とする請求項14に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項23】
前記グラフィック・ストリームが、左目用ビデオ映像を基準に作成された場合、前記デプス処理部は、
前記メタデータを利用し、前記グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求め、前記位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を、左または右に所定距離ほど変換し、前記変換された位置値を含む右目用グラフィック画面生成のための右目用構成情報を生成することを特徴とする請求項22に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項24】
前記グラフィック・ストリームが、右目用ビデオ映像を基準に作成された場合、前記デプス処理部は、前記メタデータを利用し、前記グラフィック・オブジェクトの位置移動値を求め、前記位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を左または右に所定距離ほど変換し、前記変換された位置値を含む左目用グラフィック画面生成のための左目用構成情報を生成することを特徴とする請求項23に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項25】
3Dケイパビリティー情報を保存するプレイヤ・セッティング・レジスタをさらに含み、
前記デプス処理部は、前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断し、
前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができると判断されれば、前記メタデータを利用し、前記グラフィック・オブジェクト全体が出力されるグラフィック画面の位置移動値を求め、前記グラフィック画面の位置移動値を利用し、前記二次元構成情報に含まれたオブジェクト位置値を左または右に所定距離ほど変換し、前記変換された位置値を含む三次元構成情報を生成することを特徴とする請求項14に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項26】
前記グラフィック画面出力部は、
前記三次元構成情報を利用し、前記グラフィック画面を前記左または右に変換された位置に交互に出力することを特徴とする請求項25に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項27】
グラフィック・ストリームと、
前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータと、を含み、
前記グラフィック・ストリームは、グラフィック・オブジェクト、二次元構成情報及び色相情報を含み、前記メタデータは、グラフィック・オブジェクト識別情報、グラフィック・オブジェクトのデプス値及び位置移動値のうちいずれか一つ、及びホール補償情報を含み、
前記メタデータは、前記二次元構成情報から前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力するための三次元構成情報を生成するのに使われることを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項28】
グラフィック・ストリームをデコーディングし、グラフィック・オブジェクトを生成する段階と、
前記グラフィック・ストリームをデコーディングし、二次元構成情報及び色相情報を生成する段階と、
前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータを利用し、前記二次元構成情報から三次元構成情報を生成する段階と、
前記三次元構成情報及び前記色相情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトを三次元画面として出力する段階と、を含むことを特徴とするグラフィック・ストリーム処理方法を実行するためのプログラムを保存したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項29】
3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面に同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断する段階を含むことを特徴とするグラフィック・ストリーム処理方法を実行するためのプログラムを保存したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項30】
グラフィック・ストリームと、
前記グラフィック・ストリームを三次元グラフィック画面で再生するための、前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータと、を含み、
前記グラフィック・ストリームに係わるメタデータは、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報及びグラフィック画面に係わるデプス情報を含み、前記グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報は、グラフィック・オブジェクト識別子、グラフィック・オブジェクトのデプス値及び位置移動値のうちいずれか一つ、及びホール補償情報を含むことを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項31】
3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面に同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断する段階を含むことを特徴とするグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項32】
前記判断する段階以前に、デコーディングするグラフィック・ストリームが、ステレオスコーピック・グラフィック・ストリームであるか否かを判断する段階をさらに含み、
前記判断する段階は、前記デコーディングするグラフィック・ストリームが、ステレオスコーピック・グラフィック・ストリームである場合に遂行されることを特徴とする請求項31に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項33】
前記3Dケイパビリティー情報は、前記グラフィック・ストリーム処理方法を遂行する再生装置内のプレイヤ・セッティング・レジスタに保存されており、前記方法は、前記判断する段階以前に、前記プレイヤ・セッティング・レジスタから、前記3Dケイパビリティー情報を抽出する段階をさらに含むことを特徴とする請求項31に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項34】
前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができると判断されれば、グラフィック・ストリームに係わるメタデータからグラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報を抽出する段階と、
前記グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報を利用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項33に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項35】
前記グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報は、グラフィック・オブジェクト識別子、及び前記グラフィック・オブジェクト識別子によって識別されるそれぞれのグラフィック・オブジェクトに適用するデプス値または位置移動値のうちいずれか一つを含み、
前記グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報を利用し、前記グラフィック・ストリームを三次元で再生する段階は、
前記位置移動値を利用し、前記グラフィック・オブジェクトが左右に移動してマッピングされる位置を求め、前記求めた位置に、前記グラフィック・オブジェクトを配列して、左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面を生成する段階を含むことを特徴とする請求項34に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項36】
前記グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報に、グラフィック・オブジェクトそれぞれに適用するデプス値が含まれている場合、前記デプス値を、前記位置移動値に変換する段階をさらに含むことを特徴とする請求項35に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項37】
前記グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報は、ホール補償情報をさらに含み、
前記左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面を生成する段階は、前記ホール補償情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトが配列される位置が変わることによって生じるホール領域を埋め込む段階を含むことを特徴とする請求項35に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項38】
前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができると判断されれば、グラフィック・ストリームに係わるメタデータからグラフィック画面に係わるデプス情報を抽出する段階と、
前記グラフィック画面に係わるデプス情報を利用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項33に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項39】
前記グラフィック画面に係わるデプス情報を利用し、前記グラフィック・ストリームを三次元で再生する段階は、
前記グラフィック画面に係わるデプス情報を利用し、前記グラフィック画面が移動する位置移動値を求める段階と、
前記位置移動値を利用し、前記グラフィック画面が左右に移動してマッピングされる位置を求め、前記求めた位置に、前記グラフィック画面を配列して、左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面を生成する段階と、を含むことを特徴とする請求項38に記載のグラフィック・ストリーム処理方法。
【請求項40】
3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断するグラフィックデコーダを含むことを特徴とするグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項41】
前記グラフィックデコーダは、前記デコーディングするグラフィック・ストリームが、ステレオスコーピック・グラフィック・ストリームであるか否か判断し、前記デコーディングするグラフィック・ストリームが、ステレオスコーピック・グラフィック・ストリームである場合、前記3Dケイパビリティー情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否か、またはグラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができるか否かを判断することを特徴とする請求項40に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項42】
前記3Dケイパビリティー情報を保存するプレイヤ・セッティング・レジスタをさらに含み、前記グラフィックデコーダは、前記プレイヤ・セッティング・レジスタから、前記3Dケイパビリティー情報を抽出することを特徴とする請求項40に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項43】
前記グラフィックデコーダは、前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック・オブジェクト別に別個のデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができると判断すれば、グラフィック・ストリームに係わるメタデータから、グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報を抽出し、前記グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報を利用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生することを特徴とする請求項42に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項44】
前記グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報は、グラフィック・オブジェクト識別子、及び前記グラフィック・オブジェクト識別子によって識別されるそれぞれのグラフィック・オブジェクトに適用するデプス値または位置移動値のうちいずれか一つを含み、
前記グラフィックデコーダは、前記位置移動値を利用し、前記グラフィック・オブジェクトが左右に移動してマッピングされる位置を求め、前記求めた位置に、前記グラフィック・オブジェクトが配列されるようにして、左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面を生成することを特徴とする請求項43に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項45】
前記グラフィックデコーダは、前記グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報にグラフィック・オブジェクトに適用するデプス値が含まれている場合、前記デプス値を前記位置移動値に変換することを特徴とする請求項44に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項46】
前記グラフィック・オブジェクトに係わるデプス情報は、ホール補償情報をさらに含み、
前記グラフィックデコーダは、前記ホール補償情報を利用し、前記グラフィック・オブジェクトが配列される位置が変わることによって生じるホール領域を埋め込むことを特徴とする請求項44に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項47】
前記グラフィックデコーダは、前記3Dケイパビリティー情報を利用し、グラフィック画面が同じデプス値を有するようにして、グラフィック画面を三次元で再生することができると判断されれば、グラフィック・ストリームに係わるメタデータから、グラフィック画面に係わるデプス情報を抽出し、前記グラフィック画面に係わるデプス情報を利用し、グラフィック・ストリームを三次元で再生することを特徴とする請求項42に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。
【請求項48】
前記グラフィックデコーダは、前記グラフィック画面に係わるデプス情報を利用し、前記グラフィック画面が移動する位置移動値を求め、前記位置移動値を利用し、前記グラフィック画面が左右に移動してマッピングされる位置を求め、前記求めた位置に、前記グラフィック画面が配列されるようにして、左目用グラフィック画面及び右目用グラフィック画面を生成することを特徴とする請求項47に記載のグラフィック・ストリーム処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−518323(P2012−518323A)
【公表日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−550061(P2011−550061)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【国際出願番号】PCT/KR2010/000931
【国際公開番号】WO2010/095838
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】