説明

グローブボックス

【課題】車室内スペースを有効活用し、乗員に使用し易くボックスティッシュを収納し、ボックスティッシュの交換を容易にし、かつ作製容易な構造から成るグローブボックスを提供する。
【解決手段】インストルメントパネル2に設けられ、開閉可能に構成されるグローブボックス本体4を備え、グローブボックス本体4内に収納物を出し入れするための開口部4aをグローブボックス本体4の開閉動作に伴って開閉するように構成するグローブボックス1において、グローブボックス本体4にボックスティッシュ5を収納可能とする第1の収納部9を設け、グローブボックス本体4に冊子6を収納可能に構成され、かつ第1の収納部9に隣接して配置される第2の収納部12を設け、冊子6を押さえることの可能な押え片部13を第1の収納部9と第2の収納部12との間に設け、押え片部13の開口部側を向く端部13aによってボックスティッシュ5の底部5bを支持可能に構成するグローブボックス。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用のインストルメントパネルに設けられるグローブボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な車両のインストルメントパネルには、小物などを収納するためのグローブボックスが設けられている。このグローブボックスには、ボックスティッシュを収納可能に構成したものが存在し、このようなグローブボックスは、特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1のグローブボックスは、グローブボックスの蓋として構成されるリッドの裏面にボックスティッシュの底部を当接させた状態で、ボックスティッシュを収納している。乗員は、このグローブボックスのリッドを開いた状態で、ティシュペーパーを取り出すこととなる。
【0004】
このリッドの裏面に設けられたボックスティッシュの収納部は、ボックスティッシュの保持高さを可変可能なように構成されている。そのため、サイズの異なるボックスティッシュが、グローブボックス内に収納されることとなる。
【特許文献1】特開2007−22167号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のグローブボックスでは、ボックスティッシュの高さを可変とするため、収納高さを調節する手段などが必要であり、ボックスティッシュを保持する構造が複雑化する。そのため、グローブボックスが作製し難くなる。
【0006】
また、特許文献1のグローブボックスでは、グローブボックスのリッドを開いた状態で乗員がティッシュペーパーを引き出す際に、ボックスティッシュの引出口がグローブボックスの内側を向くような構成となっている。そのため、運転席などに着座した乗員がティッシュペーパーを引き出し易いようにするためには、グローブボックスのリッドを大きく開き、ボックスティッシュの引出口を着座した乗員の方向に向ける必要がある。しかしながら、グローブボックスのリッドを大きく開くことは、車室内のスペースを狭くするため好ましくない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、車室内のスペースを有効活用でき、乗員にとって使用し易いようにボックスティッシュを収納でき、ボックスティッシュの交換を容易にし、かつ作製容易な構造から成るグローブボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
課題を解決するために本発明のグローブボックスは、車両用のインストルメントパネルに設けられるとともに、開閉可能に構成されるグローブボックス本体を備え、該グローブボックス本体内に収納物を出し入れするための開口部を設け、該開口部を前記グローブボックス本体の開閉動作に伴って開閉するように構成しているグローブボックスにおいて、前記グローブボックス本体にボックスティッシュを収納可能とする第1の収納部を設け、前記グローブボックス本体に冊子を収納可能に構成されるとともに、前記第1の収納部に隣接して配置される第2の収納部を設け、前記冊子を押さえるための押え片部を前記第1の収納部と前記第2の収納部との間に設け、前記押え片部の前記開口部側を向く端部によって前記ボックスティッシュの底部を支持可能に構成している。
【0009】
また、本発明のグローブボックスでは、前記押え片部が、前記ボックスティッシュと前記冊子とを当接させるように配設されている。
【0010】
さらに、本発明のグローブボックスでは、前記第1の収納部が、前記グローブボックス本体の開閉方向手前側に配置され、前記第2の収納部が、前記グローブボックス本体の開閉方向奥側に配置されている。
【発明の効果】
【0011】
本発明のグローブボックスによれば、以下の効果を得ることができる。本発明のグローブボックスは、車両用のインストルメントパネルに設けられるとともに、開閉可能に構成されるグローブボックス本体を備え、該グローブボックス本体内に収納物を出し入れするための開口部を設け、該開口部を前記グローブボックス本体の開閉動作に伴って開閉するように構成しているグローブボックスにおいて、前記グローブボックス本体にボックスティッシュを収納可能とする第1の収納部を設け、前記グローブボックス本体に冊子を収納可能に構成されるとともに、前記第1の収納部に隣接して配置される第2の収納部を設け、前記冊子を押さえるための押え片部を前記第1の収納部と前記第2の収納部との間に設け、前記押え片部の前記開口部側を向く端部によって前記ボックスティッシュの底部を支持可能に構成している。そのため、前記ボックスティッシュの底部を簡単な構造である前記押え片部の前記端部に載置することよって、簡単に前記ボックスティッシュが保持されることとなる。従って、簡単で作製し易い構造を採用しつつ、乗員にとって前記ボックスティッシュを前記グローブボックス本体内に簡単に収納可能なグローブボックスを提供できる。さらに、前記ボックスティッシュの頂部にある取出口が、乗員にとってティッシュペーパーを取り出し易いように前記開口部の方向を向くこととなる。よって、乗員は、前記グローブボックス本体を大きく開くことなく、ティッシュペーパーを取り出すことができ、さらに前記グローブボックス本体を開いた状態での車室内のスペースを広く取ることができる。
【0012】
また、本発明のグローブボックスでは、前記押え片部が、前記ボックスティッシュと前記冊子とを当接させるように配設されており、前記ボックスティッシュが、前記冊子、例えばサービスマニュアルによって確実に押さえられることとなる。また、前記押え片部に前記ボックスティッシュを押さえるための部分を別途設ける必要がなく、前記押え片部を小型化し、前記グローブボックス本体の前記第1の収納部のスペースを広く確保することができる。さらに、前記ボックスティッシュが比較的柔軟性のある前記冊子によって保持されるため、振動が吸収され、さらに異音の発生が防止されることとなる。
【0013】
さらに、本発明のグローブボックスでは、前記第1の収納部が、前記グローブボックス本体の開閉方向手前側に配置され、前記第2の収納部が、前記グローブボックス本体の開閉方向奥側に配置されており、前記グローブボックスの開口部を開いた状態で、サービスマニュアルなどの前記冊子を取出し、または差込むために、前記冊子に力を加えて移動させる場合、前記ボックスティッシュは、前記冊子に加わる力によって、前記第1の収納部の前記開閉方向手前側の壁部に寄り掛かって支持されることとなる。従って、前記ボックスティッシュは、前記冊子の移動の影響を受けて移動し難くなり、安定して保持されることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施形態におけるグローブボックスを以下に説明する。なお、本発明の実施形態では、車両の進行方向を車両前方と定義し、車両進行方向と反対側の方向を車両後方と定義し、車幅方向については車両進行方向を向いた状態を基準として車両左右方向を定義し、かつ車両の高さ方向を車両上下方向と定義するものとする。
【0015】
図1は、本発明の実施形態において閉じた状態のグローブボックス1の概略を示す図であり、車両前方を矢印Fで示す。グローブボックス1は、車室内の車両前方に配置されるインストルメントパネル2の助手席側下方に配設されている。また、グローブボックス1の蓋部分としてリッド3が設けられており、このリッド3は、インストルメントパネル2の車両後方側の外表面上に沿って配置されている。
【0016】
図2は、本発明の実施形態において開いた状態のグローブボックス1の概略を示す図であり、車両前方を矢印Fで示す。グローブボックス1は、袋形状に形成されるグローブボックス本体4を備えている。このグローブボックス本体4は、リッド3の上端部近傍で、グローブボックス1内にティッシュボックス5、サービスマニュアル6、およびその他の小物などの収納物を出し入れ可能とするように開口する開口部4aを備えている。この開口部4aは、図2のようにグローブボックス本体4を開いた状態では、車両斜め後上側方向に向かって開口し、グローブボックス本体4を閉じた状態では、車両上方を向かって開口することとなる。
【0017】
グローブボックス本体4を閉じた状態でロックするため、開口部4aの車両後方側端部で、かつ車幅方向の中央部分には、ロック機構7が設けられている。さらに、このロック機構7のロック解除の操作を行なうため、車幅方向の中央部で、かつ車両上方寄りにレバー8が配設されている。
【0018】
また、グローブボックス本体4は、図1の状態から図2の状態の間で開閉可能に構成されている。すなわち、グローブボックス本体4の車両上下方向の下端部近傍には、車幅方向に沿って配置さえる回動軸(図示せず)が設けられ、グローブボックス本体4は、この回動軸を中心に回動可能に構成されている。このような構成により、開口部4aもまた、グローブボックス本体4の開閉動作に伴って開閉することとなる。
【0019】
図2では、グローブボックス本体4に、ボックスティッシュ5およびサービスマニュアル6が収納されており、グローブボックス本体4の開口部4aが開いた状態では、ボックスティッシュ5のティッシュペーパーの取出口5aが、開口部4aの方向を向いて、開口部4aで露出することとなる。
【0020】
ここで、グローブボックス本体4の構造を説明する。図3は、本発明の実施形態におけるグローブボックス1の概略を表す斜視図であり、車両前方を矢印Fで示す。なお、図3では、グローブボックス本体4は、図1のように閉じた状態の姿勢にあるものとして方向を定義する。グローブボックス本体4は、車両下方に向かって膨出する袋形状に形成されており、この袋形状によってグローブボックス本体4の内部に空間が形成されることとなる。
【0021】
グローブボックス本体4の内部空間の車両後方側には第1の収納部9が設けられている。第1の収納部9の車両後方側に位置する部分は、後側壁部9aによって仕切られている。この後側壁部9aには、車両前方に突出する凸部10が設けられており、凸部10は、車幅方向の中央部で後側壁部9aの車両上下方向に沿って形成されている。この凸部10の車両上下方向の上部には、グローブボックス本体4のロック機構7が設けられている。凸部10の車幅方向中央部分には、車両前方に突出する受け部11が設けられている。受け部11は、開口部4a側を向く開口側端部11aを有している。
【0022】
グローブボックス本体4の内部空間の車両前方側には、第1の収納部9に隣接する第2の収納部12が設けられている。この第2の収納部12は、サービスマニュアル6を収納可能な大きさに形成されている。本発明の実施形態では、第2の収納部12の車幅方向の長さは、第1の収納部9の車幅方向の長さよりも短く形成されており、第1の収納部9と第2の収納部12とは、車両前後方向で繋がるように形成されている。そのため、グローブボックス本体4は、車両上方から見て略凸形状に形成されることとなる。
【0023】
第1の収納部9には、車幅方向の両端で車両前方側を仕切る一対の前側壁部9b,9bが設けられており、第2の収納部12には、車両前方側を仕切る前側壁部12aが設けられている。
【0024】
第1の収納部9と第2の収納部12との間には、一対の押え片部13,13が設けられている。一対の押え片部13,13は、それぞれ車両上方から見て略L字形状に形成されている。すなわち、一対の押え片部13,13は、それぞれ第1の収納部9の前側壁部9bから、車両後方に向かって突出しながら第2の収納部12の車幅方向中央に向かって湾曲するように形成されており、さらに一対の押え片部13,13の先端部分は、それぞれ第2の収納部12の車幅方向中央に向かって延出して形成されている。押え片部13は、開口部4a側を向く開口側端部13aを有している。
【0025】
図4は、本発明の実施形態におけるグローブボックス1に、サービスマニュアル6を収納した状態の概略を表す斜視図であり、車両前方を矢印Fで示す。なお、図4では、グローブボックス本体4は、図1のように閉じた状態の姿勢にあるものとして方向を定義する。グローブボックス本体4の底部から車両上方に向かって突出する押え凸部14が設けられている。押え凸部14は、グローブボックス本体4の底部の車幅方向中央部で、かつ押え片部13の車両前後方向の位置に対応するように配置されている。
【0026】
サービスマニュアル6は、その背表紙側の部分6aを車両上方に向けた姿勢で車両上方から第2の収納部12に向かって挿入されている。サービスマニュアル6の車両後側の後側表面6bは、一対の押え片部13,13の車両前側に位置する端部と押え凸部14の車両前側に位置する端部とによって押さえられている。
【0027】
図5は、本発明の実施形態におけるグローブボックス1に、ボックスティッシュ5およびサービスマニュアル6を収納した状態の概略を表す斜視図であり、車両前方を矢印Fで示す。なお、図5では、グローブボックス本体4は、図1のように閉じた状態の姿勢にあるものとして方向を定義する。ここでは、一般的な直方体形状のボックスティッシュ5を用いて説明を行なう。第1の収納部9は、直方体形状に形成されるボックスティッシュ5の長手方向を車幅方向に沿って配置可能に構成されている。
【0028】
第2の収納部12の車幅方向の長さは、直方体形状に形成されるボックスティッシュ5の長手方向の長さに対応している。ボックスティッシュ5は、取出口5aを開口部4a側に向けた姿勢で、グローブボックス本体4の第1の収納部9に収納されることとなる。ボックスティッシュ5は、サービスマニュアル6に対してグローブボックス本体4の開閉方向手前側で隣接して配置された状態となっている。
【0029】
すなわち、グローブボックス本体4では、第1の収納部9が、グローブボックス本体4の開閉方向手前側に配置され、第2の収納部12が、グローブボックス本体4の開閉方向奥側に配置されることとなる。
【0030】
図6は、図5のA−A断面図であり、車両前方を矢印Fで示す。第1の収納部9の凸部10は、車両前側に支持壁部10aを有し、この支持壁部10aは、車両上下方向に沿って形成されている。また、第2の収納部12の車両前側に位置する前側壁部12aは、車両下方から上方に向かうに従って車両前方に傾斜するように形成されている。また、押え凸部14は、この前側壁部12aと略平行に、車両下方から上方に向かうに従って車両前方に傾斜しながら突出して形成されている。
【0031】
このようなグローブボックス本体4内に、ボックスティッシュ5およびサービスマニュアル6は収納されており、ボックスティッシュ5の底部5bは、受け部11の開口側端部11aと、一対の押え片部13,13の開口側端部13a,13aとによって支持されている。また、ボックスティッシュ5の車両後方側に位置する後側部5dは、凸部10の車両前側の支持壁部10aに寄り掛かるような状態で当接している。
【0032】
この第1の収納部9内で、受け部11の開口側端部11aからグローブボックス4の開口部4aまでの距離は、ボックスティッシュ5の底部5bから取出口5aの設けられる頂部5cまでの長さに対応するように定められている。また、押え片部13の開口側端部13aからグローブボックス本体4の開口部4aまでの距離は、ボックスティッシュ5の底部5bから頂部5cまでの長さに対応するように定められている。さらに、受け部11の開口側端部11aは、押え片部13の開口側端部13aと車両上下方向でほぼ等しい高さに配置されている。
【0033】
第2の収納部12は、サービスマニュアル6の背表紙側の部分6aを車両上側に向けた状態で収納可能に構成されている。また、第2の収納部12は、サービスマニュアル6の形状に対応して構成されている。そのため、車両下方から上方に向かうに従って車両前方に傾斜しながら起立した状態となっている。
【0034】
このような構成によって、サービスマニュアル6の車両前側に位置する前側表面6cは第2収納部12の前側壁部12aに寄り掛かるような状態で当接し、サービスマニュアル6が保持されることとなる。なお、ボックスティッシュ5は、車両前側に前側部5eを有し、さらに前側部5eの車両上下方向の下端に下側縁部5fを有しており、この下側縁部5fは、サービスマニュアル6の車両後側に位置する後側表面6bと当接した状態となっている。
【0035】
本発明の実施形態によれば、ボックスティッシュ5の底部5bを押え片部13の端部13aに載置することによって、ボックスティッシュ5が簡単に保持されることとなる。従って、簡単で作製し易い構造を採用しつつ、乗員にとってボックスティッシュ5をグローブボックス本体4内に簡単に収納可能なグローブボックス1を提供できる。さらに、ボックスティッシュ5の頂部5cにある取出口5aが、乗員にとってティッシュペーパーを取り易いようなグローブボックス本体4の開口部4aの方向を向くこととなる。よって、乗員は、グローブボックス本体4aを大きく開くことなく、ティッシュペーパーを取り出すことができ、さらにグローブボックス本体4を開いた状態での車室内のスペースを広く取ることができる。
【0036】
また、本発明の実施形態によれば、ボックスティッシュ5が、サービスマニュアル6によって確実に押さえられることとなる。また、押え片部13にボックスティッシュ5を押さえるための部分を別途設ける必要がなく、押え片部13を小型化し、グローブボックス本体4の第1の収納部9のスペースを広く確保することができる。さらに、ボックスティッシュ5が比較的柔軟性のあるサービスマニュアル6によって保持されるため、振動が吸収され、さらに異音の発生が防止されることとなる。
【0037】
さらに、本発明の実施形態によれば、グローブボックス本体4の開口部4aを開いた状態で、サービスマニュアル6を取出し、または差込むために、サービスマニュアル6に力を加えて移動させる状況において、ボックスティッシュ5は、サービスマニュアル6に加わる力によって、第1の収納部9の開閉方向手前側にある後側壁部9aに寄り掛かって支持されることとなる。従って、ボックスティッシュ5は、サービスマニュアル6の移動の影響を受けて移動し難くなり、安定して保持されることとなる。
【0038】
ここまで本発明の実施形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
【0039】
例えば、本発明の実施形態における第1変形例として、一般的な直方体形状のボックスティッシュ5以外のボックスティッシュに対応させて、グローブボックス本体4が構成されてもよい。また、サービスマニュアル6以外の冊子類に対応させて、グローブボックス本体4が構成されてもよい。様々な仕様および規格のボックスティッシュおよび冊子などにおいて、本発明の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0040】
本発明の実施形態における第2変形例として、第2の収納部12の車幅方向の長さを、ボックスティッシュ5の長手方向の側面部の長さより長く、かつサービスマニュアル6などの冊子を収納可能なように構成されていれば、その他の長さに形成されていてもよい。本発明の実施形態と同様な効果が得られる。
【0041】
本発明の実施形態における第3変形例として、第1の収納部9の凸部10の車両前側に位置する支持壁部10aが、車両下方から上方に向かうに従って車両後方に傾斜して形成されて、第2の収納部12の車両前側に位置する前側壁部12aが、車両上下方向に沿って形成され、押え凸部14が、この前側壁部12aと略平行に、車両上下方向に沿って形成されて、さらに押え片部13の開口側端部13aが、受け部11の開口側端部11aよりも、車両上下方向で高く形成されているとよい。本発明の実施形態におけるボックスティッシュ5およびサービスマニュアル6の相対的な位置関係が同様になり、本発明の実施形態と同様な効果が得られる。
【0042】
本発明の実施形態における第4変形例として、ボックスティッシュを収納するための第1の収納部が、グローブボックス本体4の開閉方向手前側に配置され、サービスマニュアルなどの冊子を収納する第2の収納部が、グローブボックス本体の開閉方向奥側に配置されてもよい。
【0043】
本発明の実施形態における第5変形例として、第2の収納部12の車幅方向の長さが、直方体形状に形成されるボックスティッシュ5の長手方向の長さより短く形成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施形態における閉じた状態のグローブボックスの概略を表す図である。
【図2】本発明の実施形態における開いた状態のグローブボックスの概略を表す図である。
【図3】本発明の実施形態におけるグローブボックスの概略を表す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態におけるグローブボックスに、サービスマニュアルを収納した状態の概略を表す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態におけるグローブボックスに、ボックスティッシュおよびサービスマニュアルを収納した状態の概略を表す斜視図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 グローブボックス
2 インストルメントパネル
3 リッド
4 グローブボックス本体
4a 開口部
5 ボックスティッシュ
5a 取出口
5b 底部
5c 頂部
5d 後側部
5e 前側部
5f 下縁部
6 サービスマニュアル
6a 背表紙側の部分
6b 後側表面
6c 前側表面
7 ロック機構
8 レバー
9 第1の収納部
9a 後側壁部
9b 前側壁部
10 凸部
10a 支持壁部
11 受け部
11a 開口側端部
12 第2の収納部
12a 前側壁部
13 押え片部
13a 開口側端部
14 押え凸部

F 矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用のインストルメントパネルに設けられるとともに、開閉可能に構成されるグローブボックス本体を備え、該グローブボックス本体内に収納物を出し入れするための開口部を設け、該開口部を前記グローブボックス本体の開閉動作に伴って開閉するように構成しているグローブボックスにおいて、
前記グローブボックス本体にボックスティッシュを収納可能とする第1の収納部を設け、前記グローブボックス本体に冊子を収納可能に構成されるとともに、前記第1の収納部に隣接して配置される第2の収納部を設け、前記冊子を押さえるための押え片部を前記第1の収納部と前記第2の収納部との間に設け、前記押え片部の前記開口部側を向く端部によって前記ボックスティッシュの底部を支持可能に構成していることを特徴とするグローブボックス。
【請求項2】
前記押え片部が、前記ボックスティッシュと前記冊子とを当接させるように配設されていることを特徴とする請求項1に記載のグローブボックス。
【請求項3】
前記第1の収納部が、前記グローブボックス本体の開閉方向手前側に配置され、前記第2の収納部が、前記グローブボックス本体の開閉方向奥側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のグローブボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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