説明

ケーブルアセンブリ、及び、ケーブルアセンブリの製造方法

【課題】 より高い止水性を有するケーブルアセンブリ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明のケーブルアセンブリ1は、複数のケーブル10と、複数のケーブル10が挿通される防水チューブ20と、防水チューブ20の少なくとも一端、及び、防水チューブ20から露出する一端近傍における複数のケーブル10にインサート成型され、当該一端及び一端近傍を包囲して固定するシール部材30とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルアセンブリのうち、特に止水性を有するケーブルアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話に代表される携帯電子機器として、例えば、ディスプレイを有する筺体と操作部を有する筺体とが2軸ヒンジを介して連結されて折り畳みができるものがある。このディスプレイと操作部との電気的な接続には、複数本の極細の同軸ケーブルが束ねられ、各同軸ケーブルの両端部がコネクタで一体化されたケーブルアセンブリが用いられる場合がある。このようなケーブルアセンブリは、操作部を有する筐体内からヒンジ内を通ってディスプレイを有する筐体内に配線される。
【0003】
ところで、携帯電子機器には、防水性が求められる場合がある。このため、上記の携帯電子機器では、操作部を有する筐体とケーブルアセンブリとの間における止水性、及び、ディスプレイを有する筐体とケーブルアセンブリとの間における止水性が求められる。
【0004】
止水性を有するケーブルアセンブリとして、下記特許文献1に記載のケーブルアセンブリが提案されている。このケーブルアセンブリでは、束ねられた複数本のケーブルが、防水チューブ、及び、筒状のシールキャップに通されている。このシールキャップは、ABSなどの硬質樹脂から成型され、防水チューブの端部に圧入されており、そのシールキャップの外周面にはOリングが装着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−206043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、シールキャップは、一般に、モールド加工により成型されるが、このようにして成形されるシールキャップの外周面には、一対の金型の接合部分において、少なからずバリが発生する傾向がある。このバリに起因して、防水チューブの内周面とシールキャップ外周面とに隙間等が生じ、止水性が低下する場合がある。
【0007】
また、防水チューブにシールキャップを圧入する工程が手作業で行われた場合、その圧入作業が不十分であることにより、防水チューブの内周面に対するシールキャップの密着性が乏しくなり、止水性が低下する場合がある。
【0008】
さらに、ケーブルアセンブリを携帯電子機器に取り付ける作業中などに、防水チューブからシールキャップを抜く方向に負荷が加わって、防水チューブの内周面に対するシールキャップの密着性が乏しくなり、止水性が低下する場合がある。
【0009】
そこで、本発明は、より高い止水性を有するケーブルアセンブリ、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような課題を解決するため、本発明のケーブルアセンブリは、複数のケーブルと、前記複数のケーブルが挿通される防水チューブと、前記防水チューブの少なくとも一端、及び、前記防水チューブから露出する前記一端近傍における複数のケーブルの外周上にインサート成型され、前記一端及び前記一端近傍における複数のケーブルを包囲して固定するシール部材とを備えることを特徴とするものである。
【0011】
このようなケーブルアセンブリによれば、シール部材が、防水チューブの一端とその一端近傍の複数のケーブルを包囲して固定しているため、防水チューブの一端から水が入り込むことを防止することができる。また、このようなシール部材の外周面にバリが生じることはあっても、防水チューブの外周面と接するシール部材の内周面にバリが生じることはないので、バリに起因して防水チューブとシール部材とに隙間等が生じることはなく止水性が維持される。さらに、防水チューブにシール部材を圧入するという工程が省かれるため、その圧入作業に起因する止水性の低下が未然に防止される。こうして、止水性をより高めることができる。
【0012】
また、前記シール部材により包囲され固定される前記防水チューブの一端は、前記防水チューブの内周面が露出するように折り返されていることが好ましい。或いは、前記シール部材により包囲され固定される前記防水チューブの一端には、前記防水チューブの外周面よりも側方へ突出する突出部が形成されていることが好ましい。
【0013】
このようなケーブルアセンブリによれば、防水チューブに対してシール部を抜く方向に負荷が加わった場合、折り返し部分又は突出部が、その負荷に対抗してシール部材内周面に防水チューブの一端を抑え留める働きを担うことなる。このため、防水チューブの一端が折り返されていない場合又は突出部が形成されていない場合に比べて、防水チューブからシール部が抜ける可能性を低減することができ、この結果、より一段と止水性をより高めることができる。なお、端部を折り返すほうが、端部に突出部を形成する場合に比べて、製造の簡易化を図ることができる。
【0014】
また、前記シール部材は、前記複数のケーブルのうち、前記防水チューブの少なくとも一端によって覆われる部位の外周上にインサート成型され、前記部位を包囲して固定する第1シール部材と、前記第1シール部材に被せられる前記防水チューブの前記一端、及び、前記防水チューブから露出する前記一端近傍における複数のケーブルの外周上にインサート成型され、前記一端及び前記一端近傍における複数のケーブルを包囲して固定する第2シール部材とからなることが好ましい。
【0015】
このようなケーブルアセンブリによれば、シール部材は防水チューブの外周面を包囲するのみならず、防水チューブと、その防水チューブに挿通される複数のケーブルとの間にも介在するため、より一段と止水性を高めることができる。
【0016】
また、本発明のケーブルアセンブリの製造方法は、複数のケーブルを束ねる結束工程と、結束状態にある前記複数のケーブルの外周上の一部に第1シール部材をインサート成型する第1成型工程と、前記複数のケーブルが挿通される防水チューブの端部を、前記第1シール部材に被せる被せ工程と、前記第1シール部材に被せられる前記防水チューブの前記端部、及び、前記防水チューブから露出する前記端部近傍の前記複数のケーブルの外周上に第2シール部材をインサート成型する第2成型工程とを備えることを特徴とするものである。
【0017】
このようなケーブルアセンブリの製造方法によれば、防水チューブの一端とその一端近傍のケーブルの外周上に第2シール部材をインサート成型することで、防水チューブとケーブルとの境界付近が、第2シール部材に包囲され固定される。このため、防水チューブの一端から水が入り込むことを防止することができる。また、このような第2シール部材の外周面にバリが生じることはあっても、防水チューブと接触する内周面にバリが生じることはないので、バリに起因して防水チューブとシール部材とに隙間等が生じることはなく止水性が維持される。さらに、防水チューブにシール部材を圧入するという工程が省かれるため、その圧入作業に起因する止水性の低下が未然に防止される。こうして、より高い止水性を有するケーブルアセンブリを製造することが可能となる。これに加えて、このケーブルアセンブリの製造方法によれば、第2シール部材をインサート成型する前に、複数のケーブルの外周上の一部に第1シール部材をインサート成型し、その第1シール部材に防水チューブの端部を被せている。したがって、シール部材は防水チューブの外周面を包囲するのみならず、防水チューブと、その防水チューブに挿通される複数のケーブルとの間にも介在することができ、より高い止水性を有するケーブルアセンブリを製造することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によれば、より高い止水性を有するケーブルアセンブリ、及び、より高い止水性を有するケーブルアセンブリを製造し得るケーブルアセンブリの製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態に係るケーブルアセンブリを示す図である。
【図2】図1のケーブルアセンブリにおける一対のシールキャップのうち一方のシールキャップの中心軸を通る断面を示す図である。
【図3】第1製造方法の手順を示すフローチャートである。
【図4】結束工程後の様子を示す図である。
【図5】第1成型工程後の様子を示す図である。
【図6】被せ工程後の様子を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るケーブルアセンブリにおける一対のシールキャップのうち一方のシールキャップの中心軸を通る断面を示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係るケーブルアセンブリにおける一対のシールキャップのうち一方のシールキャップの中心軸を通る断面を示す図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係るケーブルアセンブリにおける一対のシールキャップのうち一方のシールキャップの中心軸を通る断面を示す図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係る部品付きケーブルアセンブリを示す図である。
【図11】ケーブルアセンブリの使用状態を示す図である。
【図12】第2製造方法の手順を示すフローチャートである。
【図13】装着工程後の様子を示す図である。
【図14】折返工程後の様子を示す図である。
【図15】他の実施形態に係るケーブルアセンブリにおける一対のシールキャップのうち一方のシールキャップの中心軸を通る断面を示す図である。
【図16】ケーブルの外周面と防水チューブの内周面との間にリングを介在させてシールキャップを成型する様子を示す図である。
【図17】リングを示す図である。
【図18】他のリングを示す図である。
【図19】ケーブルの外周面と防水チューブの内周面との間に他のリングを介在させてシールキャップを成型する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係るケーブルアセンブリの好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るケーブルアセンブリを示す図であり、図2は、図1のケーブルアセンブリにおける一対のシールキャップのうち一方のシールキャップの中心軸を通る断面を示す図である。なお、図2では、理解の容易のため中心導体等の細かい構成は記載していない。
【0022】
図1に示すように、ケーブルアセンブリ1は、複数本のケーブル10、防水チューブ20、一対のシール部材(以下、シールキャップという)30、及び、一対のコネクタ40を主な構成要素として備える。
【0023】
ケーブル10は、同軸ケーブルや絶縁ケーブルとされる。ケーブル10が同軸ケーブルである場合、中心導体と、中心導体の外周面を被覆する内部絶縁層と、内部絶縁層の外周面上に設けられる外部導体と、外部導体の外周面を被覆する絶縁性のシースとを有する。一方、ケーブル10が絶縁ケーブルである場合、同軸ケーブルの場合と同様の中心導体と、中心導体の外周面を被覆する絶縁層とを有する。なお、中心導体は導体の撚り線などによって構成され、外部導体は金属編組や金属テープなどによって構成される。
【0024】
防水チューブ20は、シリコンゴム等の伸縮性を有する材料から成る管状のチューブである。この防水チューブ20の貫通孔内には、図1に示すように、複数本のケーブル10の一部が挿通され、それらケーブル10の外周面上を防水チューブ20が包囲している。なお、防水チューブ20は、防水チューブ20の貫通孔内におけるそれぞれのケーブル10を目視させる観点では、光透過性の材料から成ることが好ましい。
【0025】
一対のシールキャップ30は、図2に示すように、防水チューブ20の一端と他端とにそれぞれ設けられており、それぞれ、第1シール部材(以下、内側シール部という)31と第2シール部材(以下、外側シール部という)32とからなる。
【0026】
内側シール部31は、複数のケーブル10のうち、防水チューブ20の端部によって覆われるべき部位にインサート成型され、その部位を包囲して固定する管状体である。
【0027】
外側シール部32は、内側シール部31に被せられる防水チューブ20の端部、及び、防水チューブから露出するチューブ端近傍における複数のケーブル10の外周上にインサート成型され、当該外周を包囲して固定する管状体である。この外側シール部32は、円筒状の頭部32Aと体部32Bとからなる。
【0028】
頭部32Aの外径は、体部32Bの外径に比べて大きい状態にある。つまり、頭部32Aの外周面は、体部32Bの外周面よりも側方へ突出している。なお、頭部32Aと体部32Bとの内径は同一であっても異なっていても良い。この頭部32Aの外周面上には、溝部33が形成されており、溝部33には、シリコンゴム等といった弾性を有する材料からなるOリング34が装着されている。なお、図1では、理解の容易のため、Oリング34については断面で記載している。
【0029】
このようなシールキャップ30の内側シール部31と、外側シール部32とは樹脂により成型される。この樹脂の種類は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいは、シリコン等などを挙げることができる。
【0030】
なお、内側シール部31の成型に用いる樹脂と、外側シール部32の成型に用いる樹脂との種類は同じであっても異なっていても良い。また、防水チューブ20と内側シール部31又は外側シール部32との密着性を高める観点では、ポリアミド系やポリカーボネートなどの樹脂とすることが好ましい。さらに、同様の観点から、内側シール部31と外側シール部32とのいずれか一方又は双方と接する防水チューブ20の面に凹凸を設けることが好ましい。
【0031】
一対のコネクタ40は、図示しない複数の端子を備えており、これらの端子にケーブル10の導体がそれぞれ接続されている。例えば、ケーブル10が同軸ケーブルである場合、それぞれのケーブル10の中心導体がコネクタの信号用の端子に接続され、それぞれのケーブル10の外部導体が、コネクタのグランド用の端子に接続される。このグランド用の端子は、それぞれのケーブル10の外部導体が共通に接続される端子である。
【0032】
次に、本実施形態に係るケーブルアセンブリ1の製造方法(以下、第1製造方法という)について、図3〜図6を用いて説明する。図3は、第1製造方法の手順を示すフローチャートである。
【0033】
図3に示すように、この第1製造方法は、結束工程P1、第1成型工程P2、被せ工程P3、第2成型工程P4及び接続工程P5を主な工程として備える。図4は、結束工程後の様子を示す図であり、図5は、第1成型工程後の様子を示す図であり、図6は、被せ工程後の様子を示す図である。なお、図5及び図6は、理解容易のため、図2と同様の視点で示している。
【0034】
結束工程P1は、複数のケーブル10を束ねる工程である。具体的には、図4に示すように複数のケーブル10を束ねて、少なくとも内側シール部を成型すべき領域ARが最小径となるようにする。
【0035】
第1成型工程P2は、複数のケーブル10の一部分に内側シール部31をインサート成型する工程である。具体的には、結束状態にある複数のケーブル10のうち、内側シール部を成型すべき領域ARを金型で覆った後に樹脂を充填して、その領域ARにおける複数のケーブル10の外周上に内側シール部31をインサート成型する。こうして、図5に示すように、複数のケーブル10の一部分は内側シール部31の内周面に固定され、ケーブル10と内側シール部31との間が封止される。
【0036】
なお、内側シール部31をインサート成型する場合、複数のケーブル10の軸方向に張力が加えられた状態にあるほうが望ましい。その理由は、このような状態でインサート成型した場合には、ケーブル10が屈曲した状態で内側シール部31内周面に固定されることを未然に防止できるからである。
【0037】
被せ工程P3は、内側シール部31に防水チューブ20を被せる工程である。具体的には、複数のケーブル10を防水チューブ20の貫通孔に挿通し、防水チューブ20の両端部を内側シール部31に被せる。このとき、図示しない接着剤により、内側シール部31と防水チューブ20とを接着する場合には、予め内側シール部31の表面に接着剤を塗布しておく。こうして、図6に示すように、内側シール部31と防水チューブ20との間が水密とされる。
【0038】
第2成型工程P4は、防水チューブ20の端部と複数のケーブル10の一部分に外側シール部32をインサート成型する工程である。具体的には、内側シール部31に被せた防水チューブ部分の外表面上と、その防水チューブ部分から露出する複数のケーブル10の一部分の外周面上とを金型で覆った後、これら外周面上に樹脂を充填する。こうして、図2に示したように、防水チューブ20の端部と複数のケーブル10の一部分に外側シール部32がインサート成型される。
【0039】
なお、外側シール部32をインサート成型する場合、ケーブル10が屈曲状態で外側シール部32内周面に固定されることを防止する観点では、上述した場合と同様に、複数のケーブル10の軸方向に張力が加えられた状態にあるほうが望ましい。
【0040】
接続工程P5は、各ケーブル10の両端をコネクタ40に接続する工程である。具体的には、各ケーブル10の中心導体それぞれをコネクタ40に設けられる各端子に接続する。なお、ケーブル10が同軸ケーブルである場合には、外部導体をコネクタ40の所定の端子に接続する。こうして、図1に示すケーブルアセンブリ1を得る。
【0041】
以上説明したように、本実施形態のケーブルアセンブリ1は、防水チューブ20の一端と、その一端近傍の複数のケーブル10の一部とをインサート成型することによって製造される。このため、本実施形態のケーブルアセンブリ1における防水チューブ20とケーブル10との境界付近は、シールキャップ30(外側シール部32)に包囲され固定される。したがって、本実施形態のケーブルアセンブリ1によれば、防水チューブの20一端から水が入り込むことを防止することができる。
【0042】
また、このようなシールキャップ30(外側シール部32)の外周面にバリが生じていたとしても、そのバリに起因して、防水チューブ20とシールキャップ30(外側シール部32)とに隙間等が生じることはなく止水性が維持される。さらに、防水チューブ20にシールキャップ30(外側シール部32)を圧入するという工程が省かれるため、その圧入作業に起因する止水性の低下が未然に防止される。こうして、より高い止水性を有するケーブルアセンブリ1及びその製造方法を実現することができる。
【0043】
これに加えて、本実施形態のケーブルアセンブリ1の製造方法では、外側シール部32を成型する前に、複数のケーブルの外周の一部にインサート成型し(第1成型工程P2)、その成型により得られる内側シール部31に防水チューブ20の端部を被せている(被せ工程P3)。これにより、ケーブルアセンブリ1におけるシールキャップ30は、防水チューブ20の外周面を外側シール部32で包囲するのみならず、防水チューブ20と、その防水チューブ20に挿通される複数のケーブル10との間にも内側シール部31を介在させることができる。したがって、より一段と止水性を高めることができる。
【0044】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るケーブルアセンブリについて、図7を用いて詳細に説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係るケーブルアセンブリにおける一対のシールキャップのうち一方のシールキャップの中心軸を通る断面を示す図である。なお、第1実施形態と同一もしくは同等の構成要素については、同一の参照符号を付して特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。
【0045】
第2実施形態に係るケーブルアセンブリ1は、第1実施形態の防水チューブ20と異なる構造の防水チューブ50を有している点のみ、第1実施形態に係るケーブルアセンブリ1の構成と異なる。
【0046】
具体的に、本実施形態の防水チューブ50は、図7に示すように、管状の本体部51と、その本体部51の両端に環状の突出部52とを一体に成型した構成とされる。この環状の突出部52の外径は、管状の本体部51の外径に比べて大きい状態にある。つまり、突出部52の外周面は、本体部51の外周面よりも側方へ突出し、突出部52がフランジ状となっている。なお、管状の本体部51と環状の突出部52との内径は同一であっても異なっていても良い。
【0047】
このような本実施形態に係るケーブルアセンブリは、上述の第1製造方法と同様にして製造することができる。
【0048】
以上説明したように、本実施形態のケーブルアセンブリでは、防水チューブ50の端部に突出部52が形成される。したがって、防水チューブ50に対してシールキャップ30を抜く方向に負荷が加わった場合、防水チューブ50の突出部52が、その負荷に対抗してシールキャップ30内周面に防水チューブ50の端部を抑え留める働きを担うことなる。このため、防水チューブ50の端部に突出部52が形成されていない場合に比べて、防水チューブ50からシールキャップ30が抜けることを低減することができ、この結果、より一段と止水性をより高めることができる。
【0049】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るケーブルアセンブリについて、図8を用いて詳細に説明する。図8は、本発明の第3実施形態に係るケーブルアセンブリにおける一対のシールキャップのうち一方のシールキャップの中心軸を通る断面を示す図である。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。
【0050】
第3実施形態に係るケーブルアセンブリ1は、防水チューブ20の端部から防水チューブの内周面が露出するように折り返された状態でシールキャップ30内周面に固定されている点のみ、第1実施形態に係るケーブルアセンブリ1の構成と異なる。
【0051】
このような本実施形態に係るケーブルアセンブリは、上述の第1製造方法における被せ工程P3の工程内容を変更することで実現可能である。具体的には、複数のケーブル10を防水チューブ20の貫通孔に挿通し、防水チューブ20の両端部における折り返し対象の部位を残した状態で、内側シール部31に防水チューブ20を被せる。そして、上述の第1製造方法における第2成型工程P4及び接続工程P5を順に経ることで、第3実施形態に係るケーブルアセンブリ1を製造することができる。
【0052】
以上説明したように、本実施形態のケーブルアセンブリでは、防水チューブ20の端部が折り返されている。したがって、防水チューブ20に対してシールキャップ30を抜く方向に負荷が加わった場合、第2実施形態の突出部52と同様に、防水チューブ20の折り返し部分が、シールキャップ30内周面に防水チューブ20の端部を抑え留める働きを担う。このため、防水チューブ20の端部が折り返されていない場合に比べて、防水チューブ20からシールキャップ30が抜けることを低減することができ、この結果、より一段と止水性をより高めることができる。
【0053】
また、防水チューブ20の端部が折り返すだけで、防水チューブ20からシールキャップ30が抜けることを低減することができるので、防水チューブ50の端部に突出部52を形成する第2実施形態に場合に比べて、製造の簡易化を図ることができる。
【0054】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るケーブルアセンブリについて、図9を用いて詳細に説明する。図9は、本発明の第4実施形態に係るケーブルアセンブリにおける一対のシールキャップのうち一方のシールキャップの中心軸を通る断面を示す図である。なお、第1実施形態と同一もしくは同等の構成要素については、同一の参照符号を付して特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。
【0055】
第4実施形態に係るケーブルアセンブリ1は、第1実施形態のシールキャップ30と異なる構造のシールキャップ60を有している点のみ、第1実施形態に係るケーブルアセンブリ1の構成と異なる。
【0056】
具体的に、本実施形態におけるシールキャップ60は、図9に示すように、内側シール部31を省略し、外側シール部32に相当する部位だけを有する構成とされる。ただし、内側シール部31があった領域における防水チューブ20の内周面と、複数のケーブル10の外周面とは密着される。
【0057】
このような本実施形態に係るケーブルアセンブリは、上述の第1製造方法における第1成型工程P2を省略することで実現可能である。
【0058】
以上説明したように、本実施形態のシールキャップ60は、第1実施形態のシールキャップ30の外側シール部32と同様に、防水チューブ20の一端と、その一端近傍の複数のケーブル10の一部とを包囲しそのシールキャップ60内周面に固定することができる。
【0059】
また、第1実施形態のシールキャップ30の外側シール部32と同様に、シールキャップ60の外周面にバリが生じていたとしても、そのバリに起因して、防水チューブ20とシールキャップ60とに隙間等が生じることはなく止水性が維持される。さらに、第1実施形態のシールキャップ30の外側シール部32と同様に、防水チューブ20にシールキャップ60を圧入するという工程が省かれるため、その圧入作業に起因する止水性の低下が未然に防止される。
【0060】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る部品付きケーブルアセンブリについて、図10を用いて詳細に説明する。図10は、本発明の第5実施形態に係る部品付きケーブルアセンブリを示す図である。なお、第1実施形態と同一もしくは同等の構成要素については、同一の参照符号を付して特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。
【0061】
第5実施形態に係る部品付きケーブルアセンブリ100は、第1実施形態のケーブルアセンブリ1と、そのケーブルアセンブリ1における一対のシールキャップ30間に配置される2軸ヒンジ70とを備える。
【0062】
この2軸ヒンジ70では、第1ベース板71と第2ベース板72とが第1管状シャフト73を介して回転可能に取り付けられ、第1ヒンジ部HP1が形成される。第2ベース板72の両端部分は、第1ベース板71と対向する側とは逆側に折り曲げられ、互いに対向する状態とされる。
【0063】
この第2ベース板72の一方の端部には、第1管状シャフト73の回転軸AX1と直交する回転軸AX2となる第2管状シャフト74Aを介して回転可能にベース片75Aが取り付けられ、第2ヒンジ部HP2Aが形成される。また、第2ベース板72の他方の端部には、第1管状シャフト73の回転軸AX1と直交する回転軸AX2となる第2管状シャフト74Bを介して回転可能にベース片75Bが取り付けられ、第2ヒンジ部HP2Bが形成される。
【0064】
第1管状シャフト73の外周面には管状のカバー部材76が設けられ、一対の第2管状シャフト74A及び74Bの外周面にもそれぞれ管状のカバー部材77及び78が設けられる。
【0065】
次に、このような部品付きケーブルアセンブリ100の使用状態について説明する。図11は、ケーブルアセンブリの使用状態を示す図である。具体的には、2軸ヒンジ70を介して連結された2つの筺体81と82とがケーブルアセンブリ1により接続された状態を示している。
【0066】
図11に示すように、2軸ヒンジ70の第1ベース板71は筺体81の一側面に固定され、一対のベース片75A及び75Bはそれぞれ筺体82の一側面に固定される。したがって、筺体81と82とは、一対の第2ヒンジ部HP2A及びHP2Bを介して、互いに開閉するように移動することができ、筺体82は、第1ヒンジ部HP1を介して、回転移動することができるようになっている。
【0067】
また、2軸ヒンジ70の第1管状シャフト73と、一方の第2管状シャフト74Aとにはケーブルアセンブリ1の防水チューブ20が挿通される。
【0068】
この防水チューブ20の一端をインサート成型するシールキャップ30は、筺体81における所定の空間SP1を仕切る壁に取り付けられる。具体的には、空間SP1を仕切る壁に設けられる孔(図示せず)の縁が、シールキャップ30の頭部32Aに形成される溝部33(図2)に、その溝部33に装着されるOリング34(図2)が介在する状態で、嵌め込まれる。したがって、筺体81における空間SP1の仕切る壁に設けられる孔の縁と、シールキャップ30の溝部33との境界は、Oリング34によって封止される。こうして、筺体81における空間SP1の外側から内側に水が浸入することが防止される。なお、防水チューブ20の貫通孔を介してシールキャップ30から筺体81の空間SP1に露出するケーブル10端部のコネクタ40は、その空間SP1に配置される図示しないコネクタと電気的かつ機械的に接続される。
【0069】
同様にして、防水チューブ20の他端をインサート成型するシールキャップ30は、筺体82における所定の空間SP2を仕切る壁に取り付けられる。すなわち、筺体82における所定の空間SP2を仕切る壁に設けられる孔(図示せず)の縁が、防水チューブ20の他端をインサート成型するシールキャップ30の頭部32Aに形成される溝部33(図2)にOリング34(図2)を介して嵌め込まれる。したがって、筺体82における空間SP2の仕切る壁に設けられる孔の縁と、シールキャップ30の溝部33との境界は、Oリング34によって封止される。こうして、筺体82における空間SP2の外側から内側に水が浸入することが防止される。なお、防水チューブ20の貫通孔を介してシールキャップ30から筺体82の空間SP2に露出するケーブル10端部のコネクタ40は、その空間SP2に配置される図示しないコネクタと電気的かつ機械的に接続される。
【0070】
次に、本実施形態に係る部品付きケーブルアセンブリ100の製造方法(以下、第2製造方法という)について、図12〜図14を用いて説明する。図12は、第2製造方法の手順を示すフローチャートである。
【0071】
図12に示すように、第2製造方法は、挿通工程P11、装着工程P12、折返工程P13、結束工程P1、第1成型工程P2、被せ工程P14、第2成型工程P4及び接続工程P5を主な工程として備える。図13は、装着工程後の様子を示す図であり、図14は、折返工程後の様子を示す図である。なお、図14は、理解容易のため、図2と同様の視点で示している。また、第1製造方法と同様の工程については、同一の参照符号を付しており、その説明は簡略する。
【0072】
挿通工程P11は、複数のケーブル10を防水チューブ20の貫通孔に挿通する工程である。具体的には、複数のケーブル10を準備し、それらケーブル10を図示しない治具を用いて防水チューブ20の貫通孔に挿通する。
【0073】
装着工程P12は、防水チューブ20を2軸ヒンジ70に装着する工程である。具体的には、図13に示すように、防水チューブ20を第1管状シャフト73と第2管状シャフト74Aとの貫通孔に挿通して、防水チューブ20の一端と他端との間に2軸ヒンジ70を装着する。
【0074】
なお、防水チューブ20を第1管状シャフト73と第2管状シャフト74Aとの貫通孔に挿通した後、その防水チューブ20の貫通孔に複数のケーブル10を挿通するようにしても良い。つまり、挿通工程P11と、装着工程P12との順序は逆であっても良いということである。
【0075】
折返工程P13は、防水チューブ20の端部を折り返す工程である。この工程を経ることで、図14に示すように、複数のケーブル10の外周面うち、内側シール部を成型すべき領域ARを露出する。
【0076】
その後、少なくとも内側シール部を成型すべき領域ARが最小径となるよう複数のケーブル10を束ねる結束工程P1、及び、その領域ARに内側シール部31をインサート成型する第1成型工程P2を順次経る。
【0077】
被せ工程P14は、内側シール部31に防水チューブ20を被せるという点では第1製造方法における被せ工程P3と同じであるが、その工程内容が被せ工程P3とは異なる。すなわち、この被せ工程P14では、折返工程P13を経て折り返し状態にある防水チューブ20の端部を戻すことで、防水チューブ20を内側シール部31に被せる。このとき、被せ工程P3と同様に、内側シール部31と防水チューブ20とを接着する場合には、予め内側シール部31の表面に接着剤を塗布しておく。
【0078】
次いで、外側シール部32をインサート成型する第2成型工程P4、及び、各ケーブル10の両端をコネクタ40に接続する接続工程P5を順次経て、図11に示したように、部品付きケーブルアセンブリ100を得る。
【0079】
以上説明したように、本実施形態の部品付きケーブルアセンブリ100の製造方法では、複数のケーブル10を防水チューブ20の貫通孔に挿通し、その防水チューブ20を第1管状シャフト73と第2管状シャフト74Aとの貫通孔に挿通した後に、シールキャップ30を製造する。
【0080】
したがって、シールキャップ30における頭部32Aの外径が、管状の第1管状シャフト73及び第2管状シャフト74Aの内径よりも大きい場合であっても、ケーブルアセンブリ1を2軸ヒンジ70に装着して部品付きケーブルアセンブリ100を得ることができる。
【0081】
なお、第5実施形態に係る部品付きケーブルアセンブリ100におけるケーブルアセンブリ1は、上述の第2実施形態〜第4実施形態に係るケーブルアセンブリ1を適用することもできる。
【0082】
以上、本発明について、第1〜第5実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0083】
例えば、第1実施形態では、防水チューブ20の先端と、内側シール部31との先端が同一面上にある状態とされたが、図15に示すように、防水チューブ20の先端に比べて、内側シール部31の先端が突出する状態とされても良い。このようにすれば、防水チューブ20の端部と、内側シール部31との先端が同一面上にある場合に比べて、内側シール部31と外側シール部32との密着性が向上するため、より一段と止水性を高めることが可能となる。また、第2実施形態、第3実施形態及び第5実施形態についても、防水チューブ20の先端に比べて、内側シール部31の先端が突出する状態とすることができる。なお、防水チューブ20の先端は、最もコネクタ40側となる位置であり、第2実施形態では突出部52において防水チューブ20の長手方向と直交する一端面となり、第3実施形態では折り目位置となる。
【0084】
また、第1〜第3実施形態及び第5実施形態では、内側シール部31をインサート成型し、その内側シール部31に防水チューブ20の端部を被せた後に外側シール部32をインサート成型することによりシールキャップ30が得られた。しかし、内側シール部31と外側シール部32とを同時に一体としてインサート成型してシールキャップ30を得ることが可能である。
【0085】
内側シール部31と外側シール部32とを同時に一体としてインサート成型する場合、上述の第1製造方法であれば第1成型工程P2及び被せ工程P3に代えて、第2製造方法であれば第1成型工程P2及び被せ工程P14に代えて、リングを配置する配置工程が備えられる。
【0086】
具体的には、図16に示すように、防水チューブ20における一端から他端側へ所定距離隔てた内周面と、結束状態にある複数のケーブル10の外周面との間に円環状のリング110が配置される。このため、複数のケーブル10の外周面と防水チューブ20の内周面との間には、防水チューブ20の長手方向に沿って、リング110から防水チューブ20の端部に至るまで、樹脂の流路となる隙間OPが確保されることになる。したがって、第2成型工程P4において、防水チューブ20の端部近傍を金型で覆い樹脂を流し込むことで、隙間OPに樹脂が充填される。この結果、内側シール部31をインサート成型すると同時に、外側シール部32を一体としてインサート成型することができる。
【0087】
なお、円環状のリング110は、シリコンゴム等の伸縮性を有する材料からなり、図17に示すように、外周面から内周面にわたって切断される切込部111を有している。このようなリング110によれば、複数のケーブル10をリング孔に挿通できない状況であったとしても、複数のケーブル10の外周面と防水チューブ20の内周面との間の所定位置に、切込部111を介して挟み込むようにして配置することが可能となる。
【0088】
また別例として、図18に示すような円環状のリング120を用いて、内側シール部31と外側シール部32とを同時に一体としてインサート成型することも可能である。このリング120は、リング110と同様に、シリコンゴム等の伸縮性を有する材料からなり、切込部121を有している。これに加えてこのリング120には、複数の貫通孔122が形成されている。このようなリング120を用いた配置工程では、図19に示すように、防水チューブ20における一端の内周面と、結束状態にある複数のケーブル10の外周面との間にリング120が配置される。さらに、防水チューブ20におけるその一端から他端側へ所定距離隔てた位置を絞り込む圧力が与えられる。このため、複数のケーブル10の外周面と防水チューブ20の内周面との間には、防水チューブ20の長手方向に沿って、絞込圧力が加えられる位置からリング120に至るまで、樹脂の流路となる隙間OPが確保されることになる。したがって、第2成型工程P4において、防水チューブ20の端部近傍を金型で覆い樹脂を流し込むことで、複数の貫通孔122を介して隙間OPに樹脂が充填される。この結果、内側シール部31をインサート成型すると同時に、外側シール部32を一体としてインサート成型することができる。
【0089】
また、第1〜第5実施形態におけるケーブルアセンブリ1では、シールキャップ30,60が、防水チューブ20,50の両端部にインサート成型されたが、一方の端部だけにインサート成型されていても良い。
【0090】
また、第1〜第5実施形態におけるケーブルアセンブリ1ではOリング34が設けられたが、これは必須の構成ではない。例えば、シールキャップ30又は60の頭部32Aに形成された溝部33に、筺体81の空間SP1又は筺体82の空間SP2を仕切る壁に設けられる孔の縁が隙間なく嵌合される場合には、Oリング34を省略することができる。なお、この頭部32Aの外径は体部32Bの外径よりも大きくされたが、同一であっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明は、止水性を要求される電子機器等において利用可能性がある。
【符号の説明】
【0092】
1・・・ケーブルアセンブリ
10・・・ケーブル
20,50・・・防水チューブ
30,60・・・シールキャップ
31・・・内側シール部
32・・・外側シール部
40・・・コネクタ
70・・・2軸ヒンジ
81,82・・・筺体
100・・・部品付きケーブルアセンブリ
P1・・・結束工程
P2・・・第1成型工程
P3,P14・・・被せ工程
P4・・・第2成型工程
P5・・・接続工程
P11・・・挿通工程
P12・・・装着工程
P13・・・折返工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のケーブルと、
前記複数のケーブルが挿通される防水チューブと、
前記防水チューブの少なくとも一端、及び、前記防水チューブから露出する前記一端近傍における複数のケーブルの外周上にインサート成型され、前記一端及び前記一端近傍における複数のケーブルを包囲して固定するシール部材
を備えることを特徴とするケーブルアセンブリ。
【請求項2】
前記シール部材により固定される前記防水チューブの一端は、前記防水チューブの内周面が露出するように折り返されている
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項3】
前記シール部材により固定される前記防水チューブの一端には、前記防水チューブの外周面よりも側方へ突出する突出部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項4】
前記シール部材は、
前記複数のケーブルのうち、前記防水チューブの少なくとも一端によって覆われる部位の外周上にインサート成型され、前記部位を包囲して固定する第1シール部材と、
前記第1シール部材に被せられる前記防水チューブの前記一端、及び、前記防水チューブから露出する前記一端近傍における複数のケーブルの外周上にインサート成型され、前記一端及び前記一端近傍における複数のケーブルを包囲して固定する第2シール部材
からなることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項5】
複数のケーブルを束ねる結束工程と、
結束状態にある前記複数のケーブルの外周上の一部に第1シール部材をインサート成型する第1成型工程と、
前記複数のケーブルが挿通される防水チューブの端部を、前記第1シール部材に被せる被せ工程と、
前記第1シール部材に被せられる前記防水チューブの前記端部、及び、前記防水チューブから露出する前記端部近傍の前記複数のケーブルの外周上に第2シール部材をインサート成型する第2成型工程と
を備えることを特徴とするケーブルアセンブリの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−45729(P2013−45729A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184104(P2011−184104)
【出願日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】