説明

ケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラ

【課題】ケーブル類保護案内装置の移動量が変わっても確実に支持することができるケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラを提供する。
【解決手段】ケーブル固定端部とケーブル移動端部とを有するケーブル類を曲げ返した状態で保護案内するケーブル類保護案内装置200の曲げ返し部と移動端部206との間に配設されケーブル類保護案内装置200を下方より支持する支持ローラ150、160を有するケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラ100において、ケーブル類保護案内装置200の移動端部206が、直径Dの一対の主プーリ122に掛架されたベルト132に固設されており、支持ローラが、主プーリと同じ回転軸に固設された直径dがD/2<d<Dの一対の副プーリ124、126に掛架されたベルト134、136に固設されていることによって、上記の課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工作機械、電子機器、土木機械、産業用ロボット、搬送装置などに使用され、これらの移動部に給電、信号電送、給液、給気などを行う電気ケーブル、光ファイバーケーブル、流体供給用ホースなどの可撓性のケーブルやホースなど(以下、単に「ケーブル類」という)を安全確実に保護案内するケーブル類保護案内装置に関し、さらに詳しくは、ケーブル類保護案内装置を長手方向に曲げ返して使用した場合に、ケーブル類保護案内装置の曲げ返し部と移動端部との間の垂れ下がりを下方から支持するためにケーブル類保護案内装置とともに使用されるケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
工作機械、電子機器、土木機械、産業用ロボット、搬送装置などの移動部へケーブルを接続すると、移動に伴ってケーブルに無理なねじれや屈曲、引張力が生じケーブルが傷んだり、外観が雑然となったりする。そのため、これらのケーブルを保護案内するケーブル類保護案内装置が使用される。
【0003】
一般にケーブル類保護案内装置は、図6に示すように、ケーブルCの両側に配置された一対のリンクプレート202とリンクプレート202の屈曲外周側及び屈曲内周側にそれぞれ横架された連結杆201とにより構成されたリンク枠体が、ケーブルCを内挿した状態で長手方向に多数連結されることによって、ケーブルCを移動端部206と固定端部205との間において保護案内している。
【0004】
このようなケーブル類保護案内装置200を移動端部206と固定端部205との間で長手方向に曲げ返して使用する場合に、それが長い移動ストロークである場合(ロングスパン仕様)、図7(a)に示すように、曲げ返されたケーブル類保護案内装置200を支える支持ローラ300を設置することが行われる。また、図7(b)に示すように、支持ローラを設置しないで使用することも行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−321902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、図7(a)に示すように、支持ローラ300を設置して曲げ返されたケーブル類保護案内装置200を支える場合、支持ローラ300が固定であるため、ケーブル類保護案内装置200の移動量によっては、支持できない部分ができるという課題があった。
【0007】
また、図7(b)に示すように、支持ローラが使用できない場合には、曲げ返されたケーブル類保護案内装置200が垂れるため、曲げ返されたケーブル類保護案内装置200が、下側にあるケーブル類保護案内装置とX部で滑り接触したり、ケーブル類保護案内装置を設置している部分とY部で滑り接触し摩耗するという課題があった。
【0008】
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、ケーブル類保護案内装置の移動量が変わっても確実に支持することができるケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
まず、本請求項1に係る発明は、ケーブル固定端部とケーブル移動端部とを有するケーブル類を曲げ返した状態で保護案内するケーブル類保護案内装置の曲げ返し部と移動端部との間に配設され前記ケーブル類保護案内装置を下方より支持する支持ローラを有するケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、前記ケーブル類保護案内装置の移動端部が、直径Dの一対の主プーリに掛架されたベルトに固設されており、前記支持ローラが、主プーリと同じ回転軸に固設された直径dがD/2<d<Dの一対の副プーリに掛架されたベルトに固設されていることによって、前記課題を解決したものである。すなわち、副プーリの直径dを主プーリの直径Dの半分より大きく、且つ、直径Dより小さく設定する。
【0010】
そして、本請求項2に係る発明は、請求項1に係るケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、前記支持ローラが、n個存在し、それぞれ、主プーリと同じ回転軸に固設された直径diがD/2<d1<d2<・・・<dn<D(iは、1〜n)のn対の副プーリに掛架されたベルトに固設されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【0011】
また、本請求項3に係る発明は、ケーブル固定端部とケーブル移動端部とを有するケーブル類を曲げ返した状態で保護案内するケーブル類保護案内装置の曲げ返し部と移動端部との間に配設され前記ケーブル類保護案内装置を下方より支持する支持ローラを有するケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、前記ケーブル類保護案内装置の移動端部が、直径Dの一対の主スプロケットに掛架されたチェーンに固設されており、前記支持ローラが、主スプロケットと同じ回転軸に固設された直径dがD/2<d<Dの一対の副スプロケットに掛架されたチェーンに固設されていることによって、前記課題を解決したものである。すなわち、副スプロケットの直径dを主スプロケットの直径Dの半分より大きく、且つ、直径Dより小さく設定する。
【0012】
そして、本請求項4に係る発明は、請求項3に係るケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、前記支持ローラが、n個存在し、それぞれ、主スプロケットと同じ回転軸に固設された直径diがD/2<d1<d2<・・・<dn<D(iは、1〜n)のn対の副スプロケットに掛架されたチェーンに固設されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
【発明の効果】
【0013】
本請求項1に係る発明によれば、ケーブル固定端部とケーブル移動端部とを有するケーブル類を曲げ返した状態で保護案内するケーブル類保護案内装置の曲げ返し部と移動端部との間に配設されケーブル類保護案内装置を下方より支持する支持ローラを有するケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、ケーブル類保護案内装置の移動端部が、直径Dの一対の主プーリに掛架されたベルトに固設されており、支持ローラが、主プーリと同じ回転軸に固設された直径dがD/2<d<Dの一対の副プーリに掛架されたベルトに固設されていることによって、ケーブル類保護案内装置の移動端部の移動量Lに対して、(d/D)・Lの位置に支持ローラが移動するので、ケーブル類保護案内装置の移動端部の移動量によらず、確実にケーブル類保護案内装置を支持できる。
【0014】
本請求項2に係る発明によれば、請求項1に係るケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、支持ローラが、n個存在し、それぞれ、主プーリと同じ回転軸に固設された直径diがD/2<d1<d2<・・・<dn<D(iは、1〜n)のn対の副プーリに掛架されたベルトに固設されていることによって、ケーブル類保護案内装置の移動端部の移動量Lに対して、n個の支持ローラがそれぞれ、(di/D)・L(iは、1〜n)の位置に移動するので、ケーブル類保護案内装置の移動端部の移動量が長い場合であってもn個の支持ローラによって、確実にケーブル類保護案内装置を支持できる。
【0015】
本請求項3に係る発明によれば、ケーブル固定端部とケーブル移動端部とを有するケーブル類を曲げ返した状態で保護案内するケーブル類保護案内装置の曲げ返し部と移動端部との間に配設されケーブル類保護案内装置を下方より支持する支持ローラを有するケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、ケーブル類保護案内装置の移動端部が、直径Dの一対の主スプロケットに掛架されたチェーンに固設されており、支持ローラが、主スプロケットと同じ回転軸に固設された直径dがD/2<d<Dの一対の副スプロケットに掛架されたチェーンに固設されていることによって、ケーブル類保護案内装置の移動端部の移動量Lに対して、(d/D)・Lの位置に支持ローラが移動するので、ケーブル類保護案内装置の移動端部の移動量によらず、確実にケーブル類保護案内装置を支持できる。
【0016】
本請求項4に係る発明によれば、請求項3に係るケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、支持ローラが、n個存在し、それぞれ、主スプロケットと同じ回転軸に固設された直径diがD/2<d1<d2<・・・<dn<D(iは、1〜n)のn対の副スプロケットに掛架されたチェーンに固設されていることによって、ケーブル類保護案内装置の移動端部の移動量Lに対して、n個の支持ローラがそれぞれ、(di/D)・L(iは、1〜n)の位置に移動するので、ケーブル類保護案内装置の移動端部の移動量が長い場合であってもn個の支持ローラによって、確実にケーブル類保護案内装置を支持できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例であるケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラ100の正面図。
【図2】図1のII−II線における断面図。
【図3】ケーブル類保護案内装置のストロークが最も後退した時の状態図。
【図4】ケーブル類保護案内装置のストロークが中央に位置した時の状態図。
【図5】ケーブル類保護案内装置のストロークが最も前進した時の状態図。
【図6】ケーブル類保護案内装置の斜視図。
【図7】ケーブル類保護案内装置を曲げ返して使用する時の実施形態を説明する概念図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施形態のケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラは、ケーブル固定端部とケーブル移動端部とを有するケーブル類を曲げ返した状態で保護案内するケーブル類保護案内装置の曲げ返し部と移動端部との間に配設されケーブル類保護案内装置を下方より支持する支持ローラを有するケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、ケーブル類保護案内装置の移動端部が、直径Dの一対の主プーリに掛架されたベルトに固設されており、支持ローラが、主プーリと同じ回転軸に固設された直径dがD/2<d<Dの一対の副プーリに掛架されたベルトに固設されていることによって、ケーブル類保護案内装置の移動量が変わっても確実に支持することができるものであれば、その具体的な実施の態様は、如何なるものであっても何ら構わない。
【0019】
また、本発明の別の実施形態のケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラは、ケーブル固定端部とケーブル移動端部とを有するケーブル類を曲げ返した状態で保護案内するケーブル類保護案内装置の曲げ返し部と移動端部との間に配設されケーブル類保護案内装置を下方より支持する支持ローラを有するケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、ケーブル類保護案内装置の移動端部が、直径Dの一対の主スプロケットに掛架されたチェーンに固設されており、支持ローラが、主スプロケットと同じ回転軸に固設された直径dがD/2<d<Dの一対の副スプロケットに掛架されたチェーンに固設されていることによって、ケーブル類保護案内装置の移動量が変わっても確実に支持することができるものであれば、その具体的な実施の態様は、如何なるものであっても何ら構わない。
【0020】
例えば、本発明のケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラは、エンジニアリングプラスチック製のケーブル類保護案内装置に適用することもできるし、スチール製のケーブル類保護案内装置に適用することもできる。
【0021】
また、本発明のケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラは、リンクプレートと連結杆とが一体に形成されたいわゆる一体タイプのケーブル類保護案内装置に適用することもできるし、連結杆がリンクプレートに対して開閉可能に設けられたいわゆる開閉タイプのケーブル類保護案内装置に適用することもできる。
【実施例】
【0022】
本発明の一実施例を図1乃至図5に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の実施例であるケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラ100の正面図であり、図2は、図1のII−II線における断面図であり、図3は、ケーブル類保護案内装置のストロークが最も後退した時の状態図であり、図4は、ケーブル類保護案内装置のストロークが中央に位置した時の状態図であり、図5は、ケーブル類保護案内装置のストロークが最も前進した時の状態図である。また、図3乃至図5において、(a)は上面図を、(b)は正面図を示している。
【0023】
本実施例のケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラ100は、図1に示すように、工作機械、電子機器、土木機械、産業用ロボット、搬送装置などの移動部に固設される移動端部206と、固定部に固設される固定端部205との間で曲げ返されて使用されるケーブル類保護案内装置200に適用される。
【0024】
そして、直径がDの一対の主プーリ122に掛架されたベルト132にケーブル類保護案内装置200の移動端部206が固設されている。また、主プーリ122と同じ回転軸140に固設された主プーリ122よりも小さな直径d1を有する第1の副プーリ124に掛架されたベルト134に第1の支持ローラ150が、支持ブラケット152を介して固設されている。さらに、主プーリ122と同じ回転軸140に固設された第1の副プーリ124よりも小さな直径d2を有する第2の副プーリ126に掛架されたベルト136に第2の支持ローラ160が、支持ブラケット162を介して固設されている。
【0025】
第1の支持ローラ150は、第2の支持ローラ160よりもケーブル類保護案内装置200の移動端部206に近い位置に設置される。そして、第1の支持ローラ150及び第2の支持ローラ160は、ケーブル類保護案内装置200の前進・後退する可動部分の下側に摺接してケーブル類保護案内装置200の垂れ下がりを防止する。
【0026】
次に、本実施例のケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラ100において、ケーブル類保護案内装置200の移動端部206が移動した時の支持ローラの動きについて図3乃至図5に基づいて説明する。ここで、第1の支持ローラ150の動きと第2の支持ローラ160の動きは、第1の副プーリ124の直径d1と第2の副プーリ126の直径d2の長さの違いにより、移動距離が異なるだけであるので、ここでは、直径dの副プーリ
128にベルト138が掛架されており、このベルト138に支持ローラ170が固設されているものとして説明する。
【0027】
まず、ケーブル類保護案内装置200のストロークをLとする。図3に示すように、ケーブル類保護案内装置200の移動端部206が最も後退している時には、移動端部206は、Aの位置にあり、移動端部206が、最も前進した時には、Bの位置に来る。すなわち、AとBとの距離がLとなる。これに対して、支持ローラ170は、移動端部206が固設されているベルト132を掛架しているプーリ122の直径Dより小さい直径dを有するプーリ128に掛架されているベルト138に固設されている。そして、プーリ122とプーリ128は、同じ回転軸140に固設されているので、移動端部206が距離L移動すると、支持ローラ170は、(d/D)・L移動する。すなわち、図5に示すように、支持ローラ170は、aの位置からbの位置に移動し、ケーブル類保護案内装置200の曲げ返し部と移動端部206との間に位置して、ケーブル類保護案内装置200の垂れ下がりを下方から支持する。
【0028】
同様に、移動端部206が距離L/2移動すると、支持ローラ170は、図4に示すように、(L/2)×(d/D)移動する。すなわち、支持ローラ170は、aの位置からcの位置に移動し、ケーブル類保護案内装置200の曲げ返し部と移動端部206との間に位置して、ケーブル類保護案内装置200の垂れ下がりを下方から支持する。
【0029】
図3乃至図5では、支持ローラが1個の場合について説明したが、支持ローラの数は、任意のn個とすることができ、その場合、各支持ローラは、主プーリと同じ回転軸に固設された直径diがD/2<d1<d2<・・・<dn<D(iは、1〜n)の一対の副プーリに掛架されたベルトに固設される。ここで、副プーリの直径diをD/2、すなわち、Dの半分より大きいと定めた理由は、D/2より小さいと支持ローラの移動距離が少なく、ケーブル類保護案内装置の曲げ返し部と干渉するためである。すなわち、ケーブル類保護案内装置の移動距離Lに対し、曲げ返し部の進む距離がL/2だからである。
【0030】
上述した例ではプーリとベルトを用いて装置を構成しているが、スプロケットとチェーンを用いて装置を構成することもできる。また、図2では、プーリ群、スプロケット群を垂直方向に回転するように示しているが、水平方向に回転するようにしても同様の効果が得られる。
【0031】
以上のように、本発明のケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラによれば、複数の支持ローラの位置をプーリ(スプロケット)群の直径比でコントロール可能であるため、ケーブル類保護案内装置の移動端部の移動量によらず、確実にケーブル類保護案内装置を支持できるとともに、常時、支持ローラがケーブル類保護案内装置を受けているので、多角形運動によるフリースパン部の振動を抑制できるなど、その効果は絶大である。
【符号の説明】
【0032】
100 ・・・ ケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラ
122 ・・・ 主プーリ
124、126、128 ・・・ 副プーリ
132、134、136、138 ・・・ ベルト
140 ・・・ 回転軸
150、160、170、300 ・・・ 支持ローラ
152、162 ・・・ 支持ブラケット
200 ・・・ ケーブル類保護案内装置
201 ・・・ (ケーブル類保護案内装置の)連結杆
202 ・・・ (ケーブル類保護案内装置の)リンクプレート
205 ・・・ (ケーブル類保護案内装置の)固定端部
206 ・・・ (ケーブル類保護案内装置の)移動端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブル固定端部とケーブル移動端部とを有するケーブル類を曲げ返した状態で保護案内するケーブル類保護案内装置の曲げ返し部と移動端部との間に配設され前記ケーブル類保護案内装置を下方より支持する支持ローラを有するケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、
前記ケーブル類保護案内装置の移動端部が、直径Dの一対の主プーリに掛架されたベルトに固設されており、
前記支持ローラが、主プーリと同じ回転軸に固設された直径dがD/2<d<Dの一対の副プーリに掛架されたベルトに固設されていることを特徴とするケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラ。
【請求項2】
前記支持ローラが、n個存在し、それぞれ、主プーリと同じ回転軸に固設された直径diがD/2<d1<d2<・・・<dn<D(iは、1〜n)のn対の副プーリに掛架されたベルトに固設されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラ。
【請求項3】
ケーブル固定端部とケーブル移動端部とを有するケーブル類を曲げ返した状態で保護案内するケーブル類保護案内装置の曲げ返し部と移動端部との間に配設され前記ケーブル類保護案内装置を下方より支持する支持ローラを有するケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラにおいて、
前記ケーブル類保護案内装置の移動端部が、直径Dの一対の主スプロケットに掛架されたチェーンに固設されており、
前記支持ローラが、主スプロケットと同じ回転軸に固設された直径dがD/2<d<Dの一対の副スプロケットに掛架されたチェーンに固設されていることを特徴とするケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラ。
【請求項4】
前記支持ローラが、n個存在し、それぞれ、主スプロケットと同じ回転軸に固設された直径diがD/2<d1<d2<・・・<dn<D(iは、1〜n)のn対の副スプロケットに掛架されたチェーンに固設されていることを特徴とする請求項3に記載のケーブル類保護案内装置用可動式ガイドローラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−106618(P2011−106618A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−264098(P2009−264098)
【出願日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(000003355)株式会社椿本チエイン (861)
【Fターム(参考)】