説明

ゲーム機

【課題】ボールなどの転動体を利用した抽選ゲームを従来よりも面白くすることができるとともに、製造コストが大幅に上昇するといった不具合も抑制することが可能なゲーム機を提供する。
【解決手段】転動体Bを転動させるための転動用領域61、およびこの転動用領域61上を転動する転動体Bを嵌入させるための複数の抽選用孔52を有する抽選盤Dと、この抽選盤Dの転動用領域61に転動体を投入するための転動体投入手段とを備えている、ゲーム機Aであって、複数の抽選用孔52は、少なくとも1つの入賞孔52aと複数の保留孔52cとを含んでおり、各保留孔52cは、その内部に転動体Bが所定数嵌入したときには、転動体Bがそれ以上嵌入しないように転動体Bの保留が可能であり、複数の抽選用孔52のうち、保留孔52cを除く少なくとも1つの抽選用孔52は、転動体回収用の孔とされ、この転動体回収用の孔に転動体Bが嵌入したときには、各保留孔52cにおける転動体の保留が解除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームセンタなどに設置されるいわゆるアーケード型のゲーム機として用いるのに好適なゲーム機、さらに詳しくは、ボールなどの転動体を用いてゲームを行なうように構成されたタイプのゲーム機に関する。
【背景技術】
【0002】
アーケード型のゲーム機としては、メダルを所定のフィールドに投入させてゲームを行なわせるものがある。このようなゲーム機においては、メダルを用いて単純なゲームを進行させるだけではなく、メダルゲームの進行状況に応じて、たとえばボールを利用したゲームを行なわせることにより、ゲームを複雑化し、その趣向性を高めるようにしたものがある(たとえば、特許文献1,2を参照)。
【0003】
従来のボールを利用したゲーム機の具体例としては、いわゆるクルーン型のものがあり、このクルーン型のものは、皿状の部材上にボールを投入することにより、このボールを皿状の部材上において転動させ、このボールが皿状の部材に設けられている複数の抽選用孔のいずれに嵌入するかによって、入賞か否か、あるいは入賞した場合の入賞の種別を決定するようにしたものがある。従来のボールを利用したゲーム機の多くは、これと同様な基本構成となっている。
【0004】
しかしながら、従来のボールを利用したゲームは、皿状の部材内に投入されたボールが複数の抽選用孔のいずれに嵌入するかの点に興味をもたせるだけであり、そのプロセスはいたって単純である。したがって、このゲームだけを取り上げてみると、さほど面白いものではない。このようなことから、ボールを利用したゲームにおいては、未だ、その面白さを高め、遊戯者の満足度を高め得る余地がある。
【0005】
【特許文献1】特開2002−210221号公報
【特許文献2】特開2002−210223号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、ボールなどの転動体を利用した抽選ゲームを従来よりも面白くすることができるとともに、製造コストが大幅に上昇するといった不具合も抑制することが可能なゲーム機を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明により提供されるゲーム機は、転動体を転動させるための転動用領域、およびこの転動用領域上を転動する転動体を嵌入させるための複数の抽選用孔を有する抽選盤と、この抽選盤の上記転動用領域に転動体を投入するための転動体投入手段と、を備えている、ゲーム機であって、上記複数の抽選用孔は、少なくとも1つの入賞孔と複数の保留孔とを含んでおり、上記各保留孔は、その内部に転動体が所定数嵌入したときには、転動体がそれ以上嵌入しないように転動体の保留が可能であり、上記複数の抽選用孔のうち、上記複数の保留孔を除く少なくとも1つの抽選用孔は、転動体回収用の孔とされ、この転動体回収用の孔に転動体が嵌入したときには、上記各保留孔における転動体の保留が解除される構成とされていることを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、抽選盤の複数の保留孔のいずれかに転動体が所定数だけ嵌入すると、もはやその保留孔には、新たな転動体が嵌入することが阻止された状態となる。したがって、複数の保留孔にどれだけの転動体が嵌入保持されるかによって、入賞孔に転動体が嵌入する確率が変化することとなる。より具体的には、複数の保留孔に転動体が嵌入している数が少ない場合には、入賞孔に転動体が嵌入して入賞する確率が低いものの、これとは異なり、複数の保留孔に多くの転動体が嵌入された状態になると、入賞の確率が高くなる。このため、遊戯者は、保留孔に多くの転動体が嵌入保持されていくに連れて、入賞の期待感を大きくもつこととなる。その結果、入賞確率が常に一定とされていた従来のものと比較すると、抽選ゲームが面白いものとなる。また、本発明によれば、転動体回収用の孔に転動体が嵌入すると、保留孔に転動体が保留されていた状態が解除され、それまでとは大きく異なる状況となるため、これがゲームの面白さをより増大させることとなる。後述するように、いわゆる「外れ」の孔を転動体回収用の孔として設けた場合には、複数の保留孔に多くの転動体が嵌入して入賞の確率が高くなると、それに伴って、「外れ」となる確率も高くなるため、遊戯者に大きなスリル感をもたせることができる。さらに、本発明においては、ゲーム機の構造としては、保留孔に転動体が嵌入した場合に、この転動体が一時的に保留される構造とすればよく、ゲーム機の製造に際して、とくに高価な機器類を用いる必要もないため、製造コストが従来と比較して大幅に上昇するといった不具合も回避することができる。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記転動体回収用の孔は、上記入賞孔、または上記入賞孔とは別に設けられた回収専用の非入賞孔である。入賞孔を転動体回収用の孔とした場合には、入賞があると、その都度各保留孔には転動体が嵌入されていない初期状態にリセットされることとなる。回収専用の非入賞孔を設けた場合には、複数の保留孔に多くの転動体が保留された状態がこの非入賞孔に転動体が嵌入することにより解除され、入賞の確率が一気に下がることとなる。このようなことから、上記いずれの場合にもゲーム内容に大きな変化を生じさせることができ、面白さがより増大する。もちろん、本発明においては、入賞孔と非入賞孔との双方を転動体回収用の孔とすることもできる。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記抽選盤は、鉛直軸周りに回転可能な回転板を備えているとともに、この回転板の外周壁面部には、上記複数の抽選用孔が開口して設けられており、上記転動用領域は、上記回転板の周壁面部に隣接して上記周壁面部の接線方向に延びたガイド面を有するとともに、このガイド面は、その長手方向の両端部から中央部に進むにしたがって高さが低くなる凹状に形成されており、上記転動体投入手段は、上記ガイド面の長手方向の端部寄りに偏った位置に転動体を投入するように設けられていることにより、上記ガイド面上に投入された転動体は、上記ガイド面上を往復し、かつその後この往復の振幅が減少するとともにその側方に上記複数の抽選用孔のいずれかが移動してきたときに、その抽選用孔に嵌入するようになっている。このような構成によれば、上記ガイド面上に転動体が投入されると、この転動体は上記ガイド面上において往復し、その振幅が所定以下に小さくなると、その時点でその側方に移動してきた回転板の複数の抽選用孔のいずれかに嵌入する。したがって、このような転動体の動作自体が特異であり、遊戯者に大きな興味をもたせることができる。また、遊戯者は、転動体の往復動作と、回転板の回転に伴ってその転動体の側方に移動してくる抽選用孔の種類などを注視し、転動体が抽選用孔のいずれに入るのかを予測して大きな期待感をもつといった状況にすることが可能となり、ゲームがより面白いものとなる。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記回転板の外周囲には、上記ガイド面が複数設けられており、かつ上記転動体投入手段は、それら複数のガイド面に対して選択的に転動体を投入可能な構成とされている。このような構成によれば、たとえば複数の遊戯者によって1つの抽選盤を共用して遊戯し、これら複数の遊戯者どうしの間で入賞を争うことが可能となるため、ゲーム性がより高まることとなる。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記抽選盤は、上記転動用領域を形成する円板状の抽選盤本体を備えており、かつこの抽選盤本体には、上記複数の抽選用孔が上部開口状に設けられている。このような構成によれば、上記複数の抽選用孔には、その上方から転動体が嵌入するが、やはり上記したのと同様に、保留孔に転動体が嵌入することにより入賞などの確率が変動し、本発明が意図する作用が得られることとなる。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記抽選盤を利用したゲームとは異なるゲームが行なわれる追加のゲームフィールドを備えており、この追加のゲームフィールドで行なわれるゲームにおいて所定の結果が生じる都度、上記転動体投入手段が上記転動用領域に転動体を投入するように構成されている。このような構成によれば、抽選盤を利用した抽選ゲームが、追加のゲームフィールドで行なわれる他のゲームと関連付けされて開始されることとなるために、それら複数のゲームの趣向性が高められる。
【0015】
本発明の好ましい実施の形態においては、メダルゲームを行なうためのメダルゲームフィールドを備えており、上記抽選盤を利用したゲームによって転動体が上記入賞孔に嵌入したときには、メダルの払い出し動作が行なわれる一方、上記入賞孔以外の抽選用孔に嵌入したときには、メダルの払い出し動作を行なわず、または上記入賞孔に転動体が嵌入したときよりも少数のメダルの払い出し動作を行なうように構成されている。このような構成によれば、転動体を用いた抽選ゲームとメダルゲームとを組み合わせたゲームが楽しめることとなり、それらの相乗効果によってゲーム全体が面白いものとなる。
【0016】
本発明の好ましい実施の形態においては、転動体投入用の操作スイッチをさらに備えており、上記転動体投入手段から上記転動用領域への転動体の投入は、上記操作スイッチが操作されることにより行なわれる構成とされている。このような構成によれば、転動用領域に転動体を投入するタイミングを遊戯者が決定することとなる。したがって、ゲームの進行状況などに対応して、遊戯者は入賞を狙って転動体の投入を行なうこととなり、ゲームの面白さが増す。
【0017】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0019】
図1〜図8は、本発明が適用されたゲーム機の一実施形態を示している。図1によく表われているように、本実施形態のゲーム機Aは、下部筐体10上に筒状のショーケース11が載設され、かつこのショーケース11上に上部カバー12が設けられた構成を有しており、ショーケース11によって囲まれた空間部には、後述するメダルゲームフィールドMFやボールゲームフィールドBFが設けられている。下部筐体10の外周面部には、複数の操作パネル部13が等間隔で設けられており、それらの操作パネル部13と同数の複数人(たとえば6人)が同時にゲームを行なうことができるようになっている。詳細な図示説明は省略するが、各操作パネル部13には、メダルを溜めておくためのメダル貯留部、メダル投入口、このメダル投入口に投入されたメダルを後述するメダルゲーム盤2内に向けて発射させるためのメダル発射用スイッチなどが設けられている。各操作パネル部13の下方には、所定の入賞があったときに遊戯者に対してメダルを払い出すメダル払出口13Aも設けられている。メダルゲームフィールドMFは、複数の操作パネル部13の個々に対応してたとえば計6箇所設けられている。これに対し、ボールゲームフィールドBFは、ショーケース11に囲まれた空間部の中央部の上部に1箇所のみ設けられており、複数の遊戯者によって共用される構成となっている。
【0020】
図2によく表われているように、メダルゲームフィールドMFには、メダルゲーム盤2とプッシャゲーム機構3とが具備されている。メダルゲーム盤2は、略鉛直状に起立しており、透明な前面カバー20Aと、その背後に位置する起立壁20Bとの間にメダルmを通過させるための空間部21が形成された構造を有している。この空間部21の上部には、メダル進入口21aが設けられており、図1に示した操作パネル13の上記発射用スイッチが操作されると、メダル発射装置(図示略)が作動してスイッチ操作に対応した枚数のメダルmが供給され、このメダル進入口21aから空間部21に投入されるようになっている。空間部21には、メダル進入口21aの直下において常時揺動していることにより、空間部21内に投入されたメダルmを空間部21内の左右方向などに大きく振り分け移動させるための揺動部材(図示略)や、この揺動部材によって振り分けられたメダルmの落下移動を不規則に行なわせるための複数本の釘や複数のガイドなどが設けられている。また、複数の入賞口22も設けられており、これらの入賞口22にメダルmが入ると、後述する電子ゲームが行なわれる。
【0021】
メダルゲーム盤2には、液晶ディスプレイなどを用いた電子ゲーム実行用の画像表示装置23が組み込まれている。また、このゲーム機Aにおいては、画像表示装置23を駆動制御する制御部Cも具備している(図3を参照)。制御部Cは、CPUやこれに付属する各種のメモリなどを備えており、メダルゲーム盤2の入賞口22にメダルmが入り、これが入賞口センサSaによって検出されると、一定のプログラムにしたがって画像表示装置23に所定の画像を表示させながら電子ゲームを実行し、「外れ」あるいは「当たり」の結果をだすように構成されている。制御部Cは、「外れ」の場合には、特別な処理は行なわないが、「当たり」の場合には、たとえばメダル払出し用モータM1を駆動させることにより、プッシャゲーム機構3の側方に設けられているメダル払い出し器24からプッシャゲーム機構3上に所定枚数のメダルmを払い出す制御、あるいはメダルゲーム盤2の上部から空間部21内に所定枚数のメダルmを投入するような態様の払い出し制御を行なう。さらに、制御部Cは、所定の「当たり」になると、上記した制御に代え、または加えて、後述するように、ボールゲームフィールドBFにおいてボール投入動作を行なわせるための制御を行なうように構成されている。
【0022】
プッシャゲーム機構3は、固定プレート30上に可動プレート31が重ねられ、かつこの可動プレート31がプッシャ用モータM2の駆動により一定のストロークで往復動を行なうように構成されたものである。可動プレート31が前進したときに、固定プレート30上に載っている複数枚のメダルmどうしが固定プレート30の前方に向けてうまく押し合うと、この固定プレート30の先端縁30aからその前方下方にメダルmが落下するようになっている。可動プレート31の往復動は、常時繰り返して実行されるように構成されているが、これに代えて、たとえばメダルゲーム盤2において実行されるゲーム結果に対応させて可動プレート31を間欠的に動作させるようにしてもかまわない。固定プレート30から落下したメダルmは、遊戯者に払い出されるようになっている。
【0023】
図1および図4に示すように、ボールゲームフィールドBFは、複数のメダルゲーム盤2が設けられた内部筐体19の上部に設けられている。このボールゲームフィールドBFには、ボール投入装置4と抽選盤Dとが設けられている。
【0024】
抽選盤Dは、図5に示すように、略リング状の外周壁面部50および中空パイプ状の軸部51を有する回転板5と、この回転板5の周りに配された複数(たとえば6つ)のボール転動ブロック6とを具備して構成されている。この抽選盤Dは、回転板5の外周壁面部50直径がたとえば1〜3m程度、またはそれ以上のサイズとされた大型の抽選盤として構成されている。回転板5の軸部51の下部には、モータM3(図3参照)から回転力を受ける歯車など(図示略)が取り付けられており、回転板5は、通常時は、そのモータM3の駆動により鉛直軸周りの矢印Nc方向に一定速度で回転するように構成されている。ただし、後述するように、抽選を行なうためのボール投入を行なう際には、この回転板5はガイドレール42を利用して所望の箇所にボールBを投入するように回転制御される。
【0025】
この回転板5の外周壁面部50には、この外周壁面部50の外方に向けて開口した複数の抽選用孔52(52a〜52c)が等間隔で設けられている。各抽選用孔52には、ボール転動ブロック6上からボールBが嵌入し得るようになっている。また、各抽選用孔52は、ボールBを1つだけ嵌入し得るサイズに形成されている。
【0026】
複数の抽選用孔52としては、たとえば1つの入賞孔52a、外れ孔としての1つの非入賞孔52b、および複数(たとえば10個)の保留孔52cがある。図6に示すように、各保留孔52cの底部は、シャッタ53によって開閉可能となっている。このシャッタ53は、モータM4の駆動力により軸53aを中心として上下方向に回転自在である。保留孔52cの底部は、通常時はシャッタ53によって閉じられており、この際には保留孔52cにおいてボールBを嵌入保持可能である。これに対し、シャッタ53が動作して底部が開放状態となったときには、符号n1で示すように、この保留孔52cの下方にボールBが落下して回収されるようになっている。
【0027】
図7に示すように、入賞孔52aには、その底部を開閉するためのシャッタ53に加えて、この入賞孔52aにボールが嵌入したときにこれを検出するための入賞検出用センサSbが設けられている。非入賞孔52bは、入賞孔52aと同様な基本構成であり、図5に示すように、この非入賞孔52bにボールBが嵌入したときにこれを検出する非入賞検出用センサScが設けられている。図3に示した制御部Cは、入賞検出用センサSbまたは非入賞検出用センサScがボールBを検出してオンとなったときには、モータM4を駆動し、複数のシャッタ53の全てを一斉に開く制御を行なうように構成されている。したがって、保留孔52cにボールBが嵌入保持された状態において、入賞孔52aまたは非入賞孔52bにボールBが嵌入すると、保留孔52c内のボールBは全て下方に落下して回収されることとなる。
【0028】
図5に示すように、複数のボール転動ブロック6は、平面視正六角形状の台板60上に載設され、回転板5を囲むように配されている。各ボール転動ブロック6は、回転板5の外周壁面部50の接線方向に延びる上向きのガイド面61を有している。このガイド面61は、本発明でいう転動用領域の一例に相当し、ボールBはこのガイド面61上に投入されて転動する。より具体的には、図4に示すように、ガイド面61は、その長手方向の中央部の高さH1が最も低く、かつ長手方向の両端部寄りになるほど徐々にその高さH2が高くなるように滑らかに湾曲した側面視凹状の曲面に形成されている。したがって、このガイド面61の長手方向の端部寄りの部分にボールBが投入されると、矢印Ndに示すように、このボールBは、このガイド面61上において往復動を行なうこととなる。ただし、この往復動を繰り返す都度、その移動速度が低下し、往復動の振幅は徐々に小さくなる。このガイド面61の長手方向中央部は、回転板5の外周壁面部50寄りになるほど高さが低くなるように僅かに傾斜しており、上記した往復動の振幅が小さくなると、外周壁面部50に設けられている抽選用孔52に嵌入可能となっている。
【0029】
複数のボール転動ブロック6どうしの間には、仕切りを兼ねた支持部材63が設けられ、この支持部材63によってリング部材64が支持され、かつこのリング部材64に複数のガイド筒43が設けられている。ガイド筒43は、ボール転動ブロック6へのボールBの投入ガイドを行なうためのものであり、各ボール転動ブロック6の長手方向端部の直上に位置している。
【0030】
ボール投入装置4は、所望のボール転動ブロック6上にボールBを落下させるべく複数のガイド筒42のいずれかに対してボールBを選択的に投入するための装置であり、ボールリフタ40およびガイドレール42を備えている。ボールリフタ40は、図6に示すように、回転板5の中心部を貫通して鉛直状に起立した筒状体400を備えており、この筒状体400の内部に、複数のボールBを上昇させるためのコンベア401が設けられた構成を有している。コンベア401は、上下のプーリ402,403に掛け廻されたベルト404またはその他の線状部材にボール支持用の複数のアタッチメント405が一定ピッチで取り付けられた構成を有しており、筒状体400の下部のボール供給口406に供給されるボールBをアタッチメント405により掬い上げて、筒状体400の上部の開口部406の高さまで上昇させることができるようになっている。ボールBが開口部406の高さまで上昇すると、このボールBは、筒状体400の外部に排出されてから、このボールリフタ40の上部を覆うように設けられたカバー体44内のガイド板44a上に転出し、カバー体44の排出口44bからガイドレール42上に移動するようになっている。ボールリフタ40は、図3に示すボール投入用モータM5により駆動されており、たとえば画像表示装置23を利用して実行される電子ゲームにおいて、所定の「当たり」となると、ボールBを1つだけ開口部406から排出する動作を行なうように、制御部Cによって制御されている。
【0031】
ガイドレール42は、排出口44bから排出されるボールBをガイド筒43に導くためのものであり、たとえば2本の硬質な金属線材を平行に並べることによって形成されている。このガイドレール42は、図8(a)に示すように、平面視略「の」字状であり、このガイドレール42上をボールBが転動するときには、その様子がこのゲーム機Aの周囲に居る複数の遊戯者から見えるようになっている。このガイドレール42の一端42aは、カバー体44の排出口44bの近傍に位置し、かつその他端42bは、複数のガイド筒43のうちのいずれか1つの直上に配置可能となっており、この他端42bにボールBが移動してくると、このボールBはその後この他端42bの直下のガイド筒43内に投入されるようになっている。
【0032】
ガイドレール42は、回転板5に支持されており、回転板5に伴って回転するようになっている。同様に、ボールリフタ40およびカバー体44も、回転板5に伴って回転するようになっている。この抽選盤Dにおいては、回転板5を回転させるためのモータM3の駆動制御により、たとえば図8(a),(b)に示すように、ガイドレール42、ボールリフタ40、およびカバー体44を鉛直軸周りに所望の角度だけ回転させることが可能となっており、複数のガイド筒43のいずれに対してもボールBを選択的に投入させることができるように構成されている。
【0033】
なお、本発明においては、たとえば図9に示すように、ガイドレール42が、直状部420、円形リング部421、および複数の排出レール部422を備え、かつ円形リング部421に沿ってボール落下ガイド用の複数のフリッパ90が設けられた構成とすることもできる。この構成においては、カバー体44の排出口44bから排出されたボールBは、ガイドレール42の直状部420を介して円形リング部421上にガイドされ、この円形リング部421上を周回する。このような状況において、たとえば符号n2で示すように、フリッパ90を円形リング部420寄りに動作させると、これによってボールBの移動方向が切り替えられて、ボールBはその近傍の排出レール部422から所定のガイド筒43上に投入される。このような構成によれば、複数のフリッパ90の動作により、ボールBを複数のガイド筒43のいずれに投入するかを簡単に選択することが可能となり、ガイドレール42などを回転させる必要は無い。
【0034】
次に、上記したゲーム機Aの作用について説明する。
【0035】
このゲーム機Aでは、メダルmを用いたメダルゲームが実行され、そのゲームの進行過程において、ボールゲームフィールドBFでのボールBを用いたゲームが並行して行なわれるようになっている。メダルゲームは、操作パネル部13のスイッチ操作により、メダルゲーム盤2の空間部21内にメダルmが発射されることにより開始され、既述したとおり、このメダルmが入賞口22に入ると、制御部Cの制御により画像表示装置23を利用した電子ゲームが実行される。この電子ゲームの結果、所定の「当たり」になると、制御部Cは、複数のボール転動ブロック6のうち、上記「当たり」をだした遊戯者に対応する1つのボール転動ブロック6上にボールBが供給されるように、ガイドレール42および回転板5を所定角度だけ水平回転させる。そして、ボール投入装置4のボールリフタ40を動作させる。これにより、ボールBは、ガイドレール42によりガイドされ、上記「当たり」を出した遊戯者に対応するボール転動ブロック6上に投入されることとなり、抽選盤Dを利用した抽選ゲームが開始される。もちろん、この抽選盤Dを用いた抽選ゲームが開始されるきっかけは、上記した電子ゲームに限定されるものではなく、たとえばメダルゲーム盤2において特殊な入賞がなされた場合、あるいはメダルゲームとは異なるゲームがさらに実行可能に構成されている場合にはそのゲームの結果に応じて抽選盤Dを用いたゲームが開始されるようにしてもかまわない。
【0036】
ボール転動ブロック6上にボールBが投入されると、図4を参照して説明したとおり、このボールBは、凹状のガイド面61上を往復揺動し、徐々にその振幅が小さくなっていく。回転板5は、通常時は一定速度で一方向に回転しており、ボールBは、その振幅がある程度小さくなった時点で、その側方に移動してきた抽選用孔52に嵌入することとなる。ボールBが嵌入した抽選用孔52が、保留孔52cである場合には、この保留孔52cにボールBが嵌入保持されたままとなる。これに対し、入賞孔52aにボールBが嵌入した場合には、制御部Cの制御により、プッシャゲーム機構3上に所定の多数枚のメダルmが払い出される動作が実行されるとともに、各保留孔52cに保留されているボールBが回収される。非入賞孔52bにボールBが嵌入した場合には、メダルの払い出しが行なわれることなく、各保留孔52cに保留されているボールBの回収がなされる。
【0037】
上記した抽選ゲームにおいては、複数の保留孔52cにボールBが嵌入していくと、それに伴って、入賞孔52aおよび非入賞孔52bにボールBが嵌入する確率が高まることとなる。したがって、保留孔52cにボールBが嵌入した場合、それ自体は入賞ではないものの、入賞および非入賞のそれぞれの確率が高まる現象を生じさせるため、これが遊戯者にとって面白いものとなる。また、保留孔52cに多くのボールBが嵌入保持されて入賞の確率が高くなった場合であっても、非入賞孔52bにボールBが嵌入すると、それらのボールBは全て回収され、初期状態に戻る。したがって、それまでの抽選ゲームの進行状況に急激な変化を生じさせることができ、これがまた遊戯者にとって面白いものとなる。とくに、この抽選盤Dは、複数人の遊戯者によって共用されており、1人の遊戯者のゲーム進行に伴って投入されたボールBが抽選用孔52のいずれに嵌入するかが、他の遊戯者全員に影響を与えるために、より面白いものとなる。
【0038】
また、抽選盤Dを用いた抽選ゲームが行なわれる際には、ボールBがガイドレール42上を転動して、全遊戯者が観察できる位置を大きく周回するために、これが遊戯者の注目度を高める。さらに、ボール転動ブロック6上に投入されたボールBは、凹状のガイド面61上を往復動し、その振幅が小さくなると、その時点でその側方に移動してきた回転板5の複数の抽選用孔のいずれかに嵌入するという特異な動作によって抽選ゲームが進められるために、その動作自体にも大きな興味をもたせることができる。
【0039】
抽選盤Dは、ショーケース11内の空間部の中央部上部に設けられた大型のものであり、その外観形態を特異とし、遊戯者の注目を集めるのに好適な装飾性に優れたものにできる。一方、その基本的な構造は比較的簡素であり、その製造に際しては、特殊な機器、あるいは制御が難しい機器などを用いる必要はなく、製造コストを廉価にすることが可能である。
【0040】
図10〜図14は、本発明の他の実施形態を示している。
【0041】
図10および図11に示す実施形態の抽選盤Daは、抽選盤本体7、ガイド板79、ボール投入装置4A、および2つのボール投入疑似装置8を具備している。抽選盤本体7は、円板状であり、その中央部下部が軸70に支持されて、この軸70を中心として矢印Ne方向に常時回転している。この抽選盤本体7には、上部開口状の複数の抽選用孔71(71a〜71c)が設けられている。抽選用孔71としては、1つの入賞孔71a、1つの非入賞孔71b、および複数の保留孔71cがある。この抽選盤本体7の下方には、支持プレート78が設けられており、保留孔71cにボールBが嵌入したときには、このボールBが支持プレート78によって支持されることにより、その落下が防止されるように構成されている。入賞孔71aおよび非入賞孔71bの内部には、ボール検出用のセンサSが設けられており、入賞と非入賞とが判別できるようになっている。また、これらのセンサSによってボールBが検出されると、その時点で支持プレート78を支持する往復シリンダ77を駆動させて、たとえば図12に示すように、支持プレート78が下降するようになっている。この下降により、保留孔71cに保留されていたボールBは下降し、回収される。また、入賞孔71aまたは非入賞孔71bに嵌入したボールBも同様に回収されるようになっている。
【0042】
ガイド板79は、ボールBの転動ガイドを行なうためのものであり、抽選盤本体7の外周囲を囲むリング状を有し、その上向き面は、中央部寄りほど高さが低くなる傾斜面となっている。ボール投入装置4Aとしては、上記実施形態で用いられたボールリフタ40と同様な機器を用いた構成のものを用いることができ、ガイド409を介してガイド板79上へのボール投入が可能とされている。ボール投入疑似装置8は、透明または半透明な筒状体80内に複数の光源81が上下に並べて設けられたものであり、この光源81が投入されるボールを表現している。この抽選盤Daは、上記した実施形態のゲーム機Aにおいて、抽選盤Dに代えて、または抽選盤Dに加えて設けられており、メダルゲームフィールドMFで実行されるメダルゲームで所定の結果がでる都度、光源81が点灯する位置を1つずつ下降させてゆくように構成されている。そして、最下位の光源81が点灯した後に上記所定の結果がでると、ボール投入権限が遊戯者に与えられ、操作パネル部13に設けられている所定のスイッチを操作すると、ボール投入装置4Aが駆動し、ボールBがガイド板79上に投入されるようになっている。ボール投入疑似装置8が2つ設けられているのは、隣り合ってメダルゲームを行なっている2人の遊戯者に対応させるためであり、この抽選盤Daはそれら2人の遊戯者に共用されている。
【0043】
本実施形態の抽選盤Daは、ガイド板79上に投入されたボールBが大きく周回してから、複数の抽選用孔71のいずれかに嵌入する。この抽選盤Daにおいても、保留孔71cにボールBが嵌入すると、その嵌入状態が保持されるために、保留孔71cに嵌入保持されたボールBの個数が多くなるほど、入賞孔71aまたは非入賞孔71bにボールBが嵌入する確率が高くなる。また、それら入賞孔71aまたは非入賞孔71bにボールBが嵌入すると、その時点で保留孔71cに保留されていたボールBは回収され、一気に元の初期状態に復帰する。したがって、上記実施形態の抽選盤Dと同様に、入賞および非入賞の確率変動に趣向性をもたせることができ、ゲームを面白くすることができる。さらに、ガイド板79上にボールBを投入するタイミングは、遊戯者がスイッチを操作することによって決定することができるために、遊戯者は、ボールBの転動の仕方と抽選盤本体7の回転に伴う入賞孔71aの移動の状況などを考えながらスイッチ操作を行なうこととなり、このような操作も面白いものとなる。
【0044】
抽選盤本体7は、回転自在であることが好ましいものの、この抽選盤本体7は固定させておくこともできる。抽選盤本体7を回転させずに、静止させた場合には、抽選盤本体7に僅かな傾きがあるだけで、この傾きに起因してボールBが抽選用孔71の同一箇所に入り易くなる傾向があるが、抽選盤本体7を回転させると、そのような不具合を解消することができるとともに、抽選用孔71の位置が変化することによりゲームが面白くなる。
【0045】
図13に示す実施形態の抽選盤Dbは、抽選盤本体7の下方に、補助円板76が設けられた構成を有している。この補助円板76は、抽選盤本体7に設けられている複数の抽選用孔71と同様な配置の複数の貫通孔75を有している。抽選盤本体7と補助円板76とは、通常時においては、各抽選用孔71の直下に貫通孔75が位置しないように構成されており、各抽選用孔71にボールBが嵌入すると、このボールBの下部が補助円板76によって支持されて、抽選用孔71に嵌入保持されるようになっている。したがって、抽選盤本体7が一定速度で鉛直軸周りに回転するように設けられている場合、補助円板76もそれと同一方向に同一速度で回転するようになっている。これに対し、入賞を生じたときには、図14に示すように、抽選盤本体7と補助円板76とは、一定角度だけ相対回転し、この相対回転により、各抽選用孔71の直下に各貫通孔75が位置するようになっている。この動作により、複数の抽選用孔71に保留されていたボールBは、複数の貫通孔75を通過してその下方に一斉に落下し、回収される。補助円板76の下方に、たとえば略ループ状のガイドレール74を設けておき、このガイドレール74上にボールBが落下するように構成すれば、さほど大きなスペースを要することなく、ボールBを所望の位置に好適に回収することができる。
【0046】
本実施形態のように、複数の貫通孔を有する補助円板76を抽選盤本体7の下方において相対回転可能とすれば、抽選用孔71に嵌入した複数のボールBの嵌入保持と、その一斉解除とが、大きなスペースを要しない簡易な構造によって実現され、ゲーム機内のスペース確保やコスト低減を図るのに好適である。
【0047】
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るゲーム機の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0048】
たとえば、本発明においては、複数の抽選用孔としては、いわゆる「はずれ」となって保留孔に保留されているボールを回収するためだけの非入賞孔が設けられていない構成とすることもできる。本発明においては、複数の抽選用孔としては、入賞孔と複数の保留孔とのみを設けた構成とすることが可能である。また、入賞孔は、複数設けてもよい。この場合、入賞に大、小の種別を付けてもかまわない。「はずれ」としての非入賞孔を設ける場合に、この非入賞孔を複数設けた構成とすることもできることは無論である。
【0049】
本発明でいう転動体としては、ボール以外の多面体、あるいは卵状などの非球状の物体を用いることもできる。その材質やサイズなども問わない。抽選用孔は、1つのボールのみが嵌入し得るサイズではなく、複数のボールが嵌入し得るサイズに形成することも可能であり、さらには複数の抽選用孔のサイズや形状を不揃いにすることもできる。転動体投入手段も、鉛直状のボールリフタなどを用いたものに限るものではない。
【0050】
本発明に係るゲーム機は、転動体を利用したゲームに加えて、他のメダルゲームなども行なうゲーム機として構成するのに適するが、やはりこれに限定されず、たとえば転動体を用いて抽選などを行なう1種類のゲームのみを実行可能なゲーム機として構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明が適用されたゲーム機の一実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示すゲーム機のメダルゲームフィールドを示す要部概略斜視図である。
【図3】図1に示すゲーム機に具備されている制御部およびこれに関連する機器の概略構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示すゲーム機の要部概略正面図である。
【図5】図4の要部平面概略断面図である。
【図6】図4の要部断面図である。
【図7】図4の要部断面図である。
【図8】(a)は、図4の要部概略平面図であり、(b)は、その動作状態を示す要部概略平面図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す要部概略平面図である。
【図10】本発明が適用されたゲーム機の他の実施形態を示す要部概略斜視図である。
【図11】図10の要部断面図である。
【図12】図11に示す部分の動作説明図である。
【図13】(a)は、本発明が適用されたゲーム機の他の実施形態を示す要部平面図であり、(b)は、(a)のXIII−XIII断面図である。
【図14】(a)は、図13に示すゲーム機の動作状態を示す要部平面図であり、(b)は、(a)のXIV−XIV断面図である。
【符号の説明】
【0052】
A ゲーム機
B ボール(転動体)
D,Da,Db 抽選盤
m メダル
MF メダルゲームフィールド
BF ボールゲームフィールド
4,4A ボール投入装置
5 回転板
6 ボール転動ブロック
50 外周壁面部
52 抽選用孔
61 ガイド面(転動領域)
71 抽選用孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
転動体を転動させるための転動用領域、およびこの転動用領域上を転動する転動体を嵌入させるための複数の抽選用孔を有する抽選盤と、
この抽選盤の上記転動用領域に転動体を投入するための転動体投入手段と、
を備えている、ゲーム機であって、
上記複数の抽選用孔は、少なくとも1つの入賞孔と複数の保留孔とを含んでおり、
上記各保留孔は、その内部に転動体が所定数嵌入したときには、転動体がそれ以上嵌入しないように転動体の保留が可能であり、
上記複数の抽選用孔のうち、上記複数の保留孔を除く少なくとも1つの抽選用孔は、転動体回収用の孔とされ、この転動体回収用の孔に転動体が嵌入したときには、上記各保留孔における転動体の保留が解除される構成とされていることを特徴とする、ゲーム機。
【請求項2】
上記転動体回収用の孔は、上記入賞孔、または上記入賞孔とは別に設けられた回収専用の非入賞孔である、請求項1に記載のゲーム機。
【請求項3】
上記抽選盤は、鉛直軸周りに回転可能な回転板を備えているとともに、この回転板の外周壁面部には、上記複数の抽選用孔が開口して設けられており、
上記転動用領域は、上記回転板の周壁面部に隣接して上記周壁面部の接線方向に延びたガイド面を有するとともに、このガイド面は、その長手方向の両端部から中央部に進むにしたがって高さが低くなる凹状に形成されており、
上記転動体投入手段は、上記ガイド面の長手方向の端部寄りに偏った位置に転動体を投入するように設けられていることにより、上記ガイド面上に投入された転動体は、上記ガイド面上を往復し、かつその後この往復の振幅が減少するとともにその側方に上記複数の抽選用孔のいずれかが移動してきたときに、その抽選用孔に嵌入するようになっている、請求項1または2に記載のゲーム機。
【請求項4】
上記回転板の外周囲には、上記ガイド面が複数設けられており、かつ上記転動体投入手段は、それら複数のガイド面に対して選択的に転動体を投入可能な構成とされている、請求項3に記載のゲーム機。
【請求項5】
上記抽選盤は、上記転動用領域を形成する円板状の抽選盤本体を備えており、かつこの抽選盤本体には、上記複数の抽選用孔が上部開口状に設けられている、請求項1または2に記載のゲーム機。
【請求項6】
上記抽選盤を利用したゲームとは異なるゲームが行なわれる追加のゲームフィールドを備えており、
この追加のゲームフィールドで行なわれるゲームにおいて所定の結果が生じる都度、上記転動体投入手段が上記転動用領域に転動体を投入するように構成されている、請求項1ないし5のいずれかに記載のゲーム機。
【請求項7】
メダルゲームを行なうためのメダルゲームフィールドを備えており、
上記抽選盤を利用したゲームによって転動体が上記入賞孔に嵌入したときには、メダルの払い出し動作が行なわれる一方、
上記入賞孔以外の抽選用孔に嵌入したときには、メダルの払い出し動作を行なわず、または上記入賞孔に転動体が嵌入したときよりも少数のメダルの払い出し動作を行なうように構成されている、請求項1ないし6のいずれかに記載のゲーム機。
【請求項8】
転動体投入用の操作スイッチをさらに備えており、
上記転動体投入手段から上記転動用領域への転動体の投入は、上記操作スイッチが操作されることにより行なわれる構成とされている、請求項1ないし7のいずれかに記載のゲーム機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−6498(P2006−6498A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−185735(P2004−185735)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(000129149)株式会社カプコン (192)
【Fターム(参考)】