ゲーム装置、ゲーム制御方法及びプログラム
【課題】 評価済みのタイミングを案内するためのタイミング指示画像を用いて、より興趣を高めるようにしたゲーム装置を提供すること。
【解決手段】 コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置において、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像(基準矢印マーク48L)を表示するとともに、タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像(特殊タイミング案内矢印マーク43)を前記表示画面に表示する。そして、プレイヤによるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するとともに、その評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる。
【解決手段】 コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置において、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像(基準矢印マーク48L)を表示するとともに、タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像(特殊タイミング案内矢印マーク43)を前記表示画面に表示する。そして、プレイヤによるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するとともに、その評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゲーム装置、ゲーム制御方法及びプログラムに関し、特に第1及び第2のタイミング指示画像を表示し、それらの表示位置によってプレイヤにゲーム操作をすべきタイミングを案内するゲームに関する。
【背景技術】
【0002】
プレイヤがゲーム音楽に合わせてコントローラを用いたゲーム操作を楽しむ、いわゆる音楽ゲームでは、多くの場合、ゲーム画面上に2種類のタイミング指示画像が表示され、一方が他方に徐々に接近する。こうした音楽ゲームでは、2種類のタイミング指示画像のうち、少なくとも一方は、ゲーム音楽に合わせて事前に作成されたタイミングデータに従って他方に接近するようになっており、それら2種類のタイミング指示画像の相対的距離が徐々に縮まる様子によって、プレイヤがゲーム操作をすべきタイミングが徐々に到来する様子が案内されるようになっている。例えば、下記特許文献1には、このような音楽ゲームを対戦型ゲームとして構成したものが開示されている。
【特許文献1】特許第3566195号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では、タイミング指示画像によって案内されるタイミングと、プレイヤによる実際のゲーム操作のタイミングとのずれが計測され、このずれの大小によってゲーム操作の優劣が評価されることが多い。評価結果は、別途表示されるゲーム成績に反映されるようになっているから、評価済みのタイミングを案内するためのタイミング指示画像は不要であって、従来は、そのまま画面外に移動するようになっていることが多かった。しかしながら、評価済みのタイミングを案内するためのタイミング指示画像が単にゲーム画面外に移動して消えて無くなるのでは、面白味に欠ける。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、評価済みのタイミングを案内するためのタイミング指示画像を用いて、より興趣を高めるようにしたゲーム装置、ゲーム制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係るゲーム装置は、コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置において、前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段と、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段と、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段と、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示手段と、前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段と、前記ゲーム操作評価手段による評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化手段と、を含むことを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係るゲーム制御方法は、コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲームに係るゲーム制御方法において、前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得ステップ、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示ステップと、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示ステップと、前記操作タイミング取得ステップで取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価ステップと、前記ゲーム操作評価ステップでの評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化ステップと、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るプログラムは、コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示手段、前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段、及び前記ゲーム操作評価手段による評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化手段として前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。このプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、ROMカートリッジ等の各種コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納されてよい。また、コンピュータは、例えば家庭用ゲーム機、業務用ゲーム機、携帯ゲーム機、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ等である。
【0008】
本発明によれば、プレイヤが行ったゲーム操作に対する評価の結果に応じて、当該ゲーム操作をすべきタイミングの案内に用いられた、第2のタイミング指示画像の表示画面における表示位置の軌道が変化する。このため、プレイヤは、評価済みのタイミングを案内するためのタイミング指示画像の表示画面における表示位置の軌道によって、自分のゲーム操作に対する評価を都度知ることができ、この種のゲームの興趣をより高めることができる。
【0009】
本発明の一態様では、前記軌道変化手段は、前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づいて新たにゲーム操作をすべきタイミングを決定し、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を、該決定されるタイミングを案内する軌道に変化させる。この態様では、プレイヤが行ったゲーム操作に対する評価が所定基準以上である場合や、所定基準未満である場合等において、タイミングデータに基づいて新たにゲーム操作をすべきタイミングが決定される。そして、この決定されるタイミングを案内する軌道に、評価済みのタイミングを案内するためのタイミング指示画像の表示位置の軌道が変化する。このため、タイミングの案内が変則的なものとなり、この種のゲームの興趣をより高めることができる。
【0010】
また、この態様では、前記軌道変化手段は、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングから所定時間経過後のタイミングを、前記新たにゲーム操作をすべきタイミングとして決定するようにしてもよい。こうすれば、ゲーム音楽に合わせたタイミングを再度案内することができる。
【0011】
また、本発明の一態様では、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータは複数のゲーム操作をすべきタイミングを示し、前記第2のタイミング指示画像表示手段は、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示す複数のタイミングにそれぞれ対応する複数の前記第2のタイミング指示画像を、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近するよう表示し、前記軌道変化手段は、前記複数のゲーム操作をすべきタイミングのうち、あるタイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像に係る前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、該タイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像を、前記複数のゲーム操作をすべきタイミングのうち、他のタイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像に向かって移動させ、前記他のタイミングの前記プレイヤへの案内は抑制される。こうすれば、ゲーム操作に対する評価に応じて、プレイヤへのタイミングの案内が抑制されるようにでき、しかも、どのゲーム操作に対する評価によって、どのタイミングの案内が抑制されたかを、プレイヤは第2のタイミング指示画像の軌道によって容易に理解できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係るゲーム装置のハードウェア構成を示す図である。同図に示すゲーム装置10は、モニタ18及びスピーカ22に接続された家庭用ゲーム機11に、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であるDVD−ROM25が装着されることにより構成される。家庭用ゲーム機11は、公知のコンピュータゲームシステムである。ここでは、DVD−ROM25に音楽ゲームのためのゲームプログラム及びゲームデータを格納しておき、さらにコントローラ32として専用コントローラを接続している。なお、ここではゲームプログラムやゲームデータを家庭用ゲーム機11に供給するためにDVD−ROM25を用いるが、CD−ROMやROMカートリッジ等、コンピュータ読み取り可能な他のあらゆる情報記憶媒体を用いることができる。この他、通信ネットワークを介して遠隔地からゲームプログラムやゲームデータを家庭用ゲーム機11に供給するようにしてもよい。また、コントローラ32には汎用のコントローラを用いてもよい。
【0014】
家庭用ゲーム機11は、マイクロプロセッサ14、画像処理部16、主記憶26及び入出力処理部30がバス12により相互データ通信可能に接続され、さらに入出力処理部30には、コントローラ32、音声処理部20及びDVD−ROM再生部24が接続されている。コントローラ32以外の家庭用ゲーム機11の各構成要素は筐体内に収容されている。モニタ18には例えば家庭用のテレビ受像機が用いられ、スピーカ22には例えばその内蔵スピーカが用いられる。
【0015】
マイクロプロセッサ14は、図示しないROMに格納されるオペレーティングシステムやDVD−ROM25から読み出されるゲームプログラムに基づいて、家庭用ゲーム機11の各部を制御する。バス12はアドレス及びデータを家庭用ゲーム機11の各部でやり取りするためのものである。また、主記憶26には、DVD−ROM25から読み取られたゲームプログラム及びゲームデータが必要に応じて書き込まれる。画像処理部16はVRAMを含んで構成されており、マイクロプロセッサ14から送られる画像データを受け取ってVRAM上にゲーム画面を描画するとともに、その内容をビデオ信号に変換して所定タイミングでモニタ18に出力する。
【0016】
入出力処理部30はコントローラ32、音声処理部20及びDVD−ROM再生部24と、マイクロプロセッサ14との間のデータ通信を中継するためのインターフェースである。コントローラ32はプレイヤがゲーム操作をするための入力手段である。入出力処理部30は一定周期(例えば1/60秒毎)にコントローラ32の各種ボタンの操作状態をスキャンし、そのスキャン結果を表す操作信号を、バス12を介してマイクロプロセッサ14に渡す。マイクロプロセッサ14は、その操作信号に基づいてプレイヤのゲーム操作の種類及びタイミングを得る。音声処理部20はサウンドバッファを含んで構成されており、DVD−ROM25から読み出されてサウンドバッファに一時記憶された音楽やゲーム効果音等のデータを再生してスピーカ22から出力する。DVD−ROM再生部24は、マイクロプロセッサ14からの指示に従ってDVD−ROM25に記録されたゲームプログラムやゲームデータ等のデータを読み取る。
【0017】
図2は、コントローラ32の一例を示す図である。同図に示すコントローラ32は、音楽ゲームのプレイに特に用意された専用コントローラであって、ダンスステージとして相応しい程度の大きさを有するマット状の部材である。このコントローラ32上にプレイヤが載ると、コントローラ32を踏む足の位置(両足又は片足)を表す操作信号が家庭用ゲーム機11に送られるようになっている。同図に示すように、このコントローラ32は、表面中央に略円形の中央領域34Cが区画表示されており、その上下左右に、方向ボタン入力領域34U,34D,34L,34Rがそれぞれ区画表示されている。また、方向ボタン入力領域34Uの左右には、丸ボタン入力領域38Aとバツボタン入力領域38Bとが区画表示されている。さらに、丸ボタン入力領域38Aの上方にはスタートボタン入力領域36Aが、バツボタン入力領域38Bの上方にはセレクトボタン入力領域36Bが、それぞれ区画表示されている。また、方向ボタン入力領域34Rには右矢印の模様、方向ボタン入力領域34Lには左矢印の模様、方向ボタン入力領域34Uには上矢印の模様、方向ボタン入力領域34Dには下矢印の模様が、それぞれ表されている。また、丸ボタン入力領域38Aには丸印(○)が表されており、バツボタン入力領域38Bにはバツ印(×)が表されている。さらに、スタートボタン入力領域36Aには「START」の文字が表されており、セレクトボタン入力領域36Bには「SELECT」の文字が表されている。
【0018】
方向ボタン入力領域34U,34D,34L,34R、丸ボタン入力領域38A、バツボタン入力領域38B、スタートボタン入力領域36A、セレクトボタン入力領域36Bの下部にはセンサが埋め込まれており、プレイヤが各領域に足を載せると、その旨が操作信号として家庭用ゲーム機11に送られる。方向ボタン入力領域34U,34D,34L,34Rは、主としてダンスステップを入力するために用いられるが、その他、各種メニュー選択のためにも用いられる。スタートボタン入力領域36Aは、ゲームのスタートや各種決定などに用いられる。セレクトボタン入力領域36Bは、主として各種メニュー画面の呼び出しに用いられる。丸ボタン入力領域38Aは主として各種決定のため、バツボタン入力領域38Bは各種キャンセルやゲーム強制終了のために用いられる。
【0019】
図3は、DVD−ROM25から読み出されるゲームプログラム及びゲームデータに基づいてモニタ18に生成されるゲーム画面の一例を示す図である。同図に示すように、このゲーム画面40では、背景画像46が全面に表示されており、その上にダンスゲージ50と、基準矢印マーク(第1のタイミング指示画像)48L,48D,48U,48Rと、タイミング案内矢印マーク(第2のタイミング指示画像)44と、特殊タイミング案内矢印マーク(第2のタイミング指示画像)43と、スコア42と、メッセージ52と、が重畳表示されている。タイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43は、基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rの下方の比較的広い画面領域に表示されており、時間経過に従って上方向、すなわち基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rの表示位置の方向に移動する。これにより、プレイヤにゲーム操作をすべきタイミングを案内するようにしている。同図では、基準矢印マーク48Lの下方にのみ特殊タイミング案内矢印マーク43を表しているが、基準矢印マーク48D,48U,48Rの下方にも表示される。特殊タイミング案内矢印マーク43の詳細については後述する。スコア42はゲーム画面40の左側最下段に表示されており、これまでの累積点数を表示するものである。メッセージ52は画面左側中段に表示されており、プレイヤの操作の巧拙に応じた内容の文字を表示するものである。例えば「GREAT」、「PERFECT」、「GOOD」、「BOO」等の文字が表示される。
【0020】
ダンスゲージ50は画面左上に表示されており、ゲーム操作の優劣に応じて伸縮するゲージバーを含んでいる。例えばゲーム操作が高い評価を受けた場合は、ゲージバーは右方向に伸び、逆にゲーム操作が低い評価しか受けられなかった場合は、ゲージバーは左方向に縮む。ゲージバーが所定長よりも短くなった場合にはゲームオーバとなるようになっており、プレイヤはダンスゲージ50を見てゲームオーバが近いか否かを判断することができる。ダンスゲージ50の下側には、基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rがこの順で表示されている。基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rは、プレイヤが操作タイミングを判断するための基準である。
【0021】
すなわち、基準矢印マーク48Lは方向ボタン入力領域34Lに、基準矢印マーク48Dは方向ボタン入力領域34Dに、基準矢印マーク48Uは方向ボタン入力領域34Uに、基準矢印マーク48Rは方向ボタン入力領域34Rに、それぞれ対応付けられている。そして、プレイヤは、タイミング案内矢印マーク44や特殊タイミング案内矢印マーク43が基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rに重なるタイミングにて、それら基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rに対応する方向ボタン入力領域34L,34D,34U,34Rの上を足で踏むことにより、高評価を得ることができるようになっている。同図においては、プレイヤに対し、方向ボタン34Uへのステップ、方向ボタン入力領域34Lへのステップ、方向ボタン入力領域34Dへのステップ、及び方向ボタン入力領域34L及び34Rの同時ステップが順に要求されている様子が表されている。ステップが要求されているタイミングでは、基準矢印マーク48の下側にプレイヤのゲーム操作の巧拙がそれぞれ表示される。具体的には、案内されるステップ位置及びタイミングとプレイヤが実際行ったステップ位置及びタイミングとの一致度に応じた内容のメッセージ、例えば一致度の高い順に「PERFECT」、「GREAT」、「GOOD」、「BOO」等のメッセージが表示される。
【0022】
なお、必ずしもタイミング案内矢印マーク44や特殊タイミング案内マーク43が基準矢印マーク48にそれぞれ完全に重なるタイミングでプレイヤがコントローラ32を操作しなければ肯定的評価を得ることができないという訳ではなく、その一致度に応じて評価が与えられるようになっている。また、タイミング案内矢印マーク44や特殊タイミング案内マーク43は後述するステップデータに基づいて表示されるようになっている。
【0023】
タイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43は、具体的には次のようにして表示される。ゲーム音楽の再生が開始されると、例えば現在以降の1小節分のステップタイミングを案内表示範囲とした場合、マイクロプロセッサ14はその範囲に含まれるステップタイミングをステップデータから読み出す。そして、そのステップデータに基づいてタイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43を表す画像データを生成する。この画像データは、ステップタイミングが近いものから順に下方に向かってステップタイミングが遠いものが並ぶように表示位置が調整されたものである。かかる処理は所定周期で繰り返される。
【0024】
このとき、基準矢印マーク48Lの下方には、方向ボタン入力領域34Lへのステップタイミングを表すタイミング案内矢印マーク44及び/又は特殊タイミング案内矢印マーク43が表示され、基準矢印マーク48Dの下方には、方向ボタン入力領域34Dへのステップタイミングを表すタイミング案内矢印マーク44及び/又は特殊タイミング案内矢印マーク43が表示され、基準矢印マーク48Uの下方には、方向ボタン入力領域34Uへのステップタイミングを表すタイミング案内矢印マーク44及び/又は特殊タイミング案内矢印マーク43が表示され、基準矢印マーク48Rの下方には、方向ボタン入力領域34Rへのステップタイミングを表すタイミング案内矢印マーク44及び/又は特殊タイミング案内矢印マーク43が表示される。
【0025】
案内表示範囲の先頭、すなわち基準矢印マーク48の表示位置(画面縦方向の位置)はその時点でのゲーム音楽の演奏位置と対応しており、処理周期毎に所定量ずつ案内表示範囲が曲の先頭から後方向にずらされる。こうして、タイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43が曲の進行に合わせて徐々に上方に移動する。このようにしてタイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43を徐々に基準矢印マーク48に接近させるようにすれば、ゲーム画面40によりプレイヤはステップタイミングの到来状況を容易に把握できるようになる。
【0026】
ここで、特殊タイミング案内矢印マーク43について詳細に説明する。通常のタイミング案内矢印マーク44は、各基準矢印マーク48の下方から上方に移動し、基準矢印マーク48と重なる位置まで移動した後、そのままさらに画面上方に移動し、画面外に消える。一方、特殊タイミング案内矢印マーク43は、基準矢印マーク48と重なる位置まで移動した後、当該特殊タイミング案内矢印マーク43が基準矢印マーク48と重なるタイミングと、プレイヤによるゲーム操作のタイミングと、のずれの大きさ、すなわちプレイヤによるゲーム操作の優劣に応じて、その後の表示位置の軌道が変化するようになっている。すなわち、図4に示すように、特殊タイミング案内矢印マーク43は、画面下方から徐々に基準矢印マーク48(同図では48L)に接近する。そして、図5に示すように、特殊タイミング案内矢印マーク43が基準矢印マーク48Lに重なった後、ゲーム操作が劣っていると、すなわち特殊タイミング案内矢印マーク43が基準矢印マーク48Lと重なるタイミングと、プレイヤが方向ボタン入力領域34Lを踏んだタイミングと、のずれが所定量よりも大きいと、そのまま画面上方に移動して、画面外に消えていく。
【0027】
一方、ずれが所定量未満であると、図6に示すように、特殊タイミング案内矢印マーク43は画面下方向に僅かに移動し、再び基準矢印マーク48Lに向かって(画面上方に)移動する。こうして、新たなタイミングがプレイヤに案内されるようになっている。以下では、この新たなタイミングをシフト後特殊タイミングと呼び、元のタイミング、すなわち同じ特殊タイミング案内矢印マーク43によって案内された最初のタイミングをシフト前特殊タイミングと呼ぶ。
【0028】
そして、この新たに案内されるシフト後特殊タイミングに係るゲーム操作の優劣に応じて、特殊タイミング案内矢印マーク43の軌道がさらに変更されるようになっている。すなわち、特殊タイミング案内矢印マーク43は、基準矢印マーク48Lに重なった後、そのタイミング(シフト後特殊タイミング)におけるプレイヤのゲーム操作の優劣に応じて、同図中の軌道A〜Cのいずれかに沿って移動する。具体的には、特殊タイミング案内矢印マーク43が基準矢印マーク48Lに重なるタイミングと、プレイヤが方向ボタン入力領域34Lを踏んだタイミングと、のずれが第1の所定量以上であれば、特殊タイミング案内矢印マーク43は軌道Aに沿って画面上方に移動し、そのまま画面外に消える。また、第1の所定量未満、該第1の所定量よりも小さな第2の所定量以上であれば、軌道Cに沿って画面右方向に移動し、そのまま画面外に消える。さらに、第2の所定量未満であれば、軌道Bに沿って画面下方に再度移動する。そして、図8に示すように、同じ基準矢印マーク48Lに接近中の他のタイミング案内矢印マーク44に接近する。その後、両画像が接触するとそれらは弾け飛び、両方とも画面外に消える。こうして、特殊タイミング案内矢印マーク43が接触したタイミング案内矢印マーク44は、もはやゲーム操作のタイミングを案内しなくなる。すなわち、プレイヤは、優れたゲーム操作を行うことにより、ゲーム操作をすべきタイミングを減らすことができる。なお、各基準矢印マーク48の下方に複数のタイミング案内矢印マーク44が表示される場合があり、この場合は、同じ基準矢印マーク48に接近中のすべてのタイミング案内矢印マーク43を弾き飛ばす演出表示が行われ、プレイヤに対して、それらすべてのタイミング案内矢印マーク44に係るタイミングの案内がされなくなる。
【0029】
なお、特殊タイミング案内矢印マーク43は、表示中に適宜その画像内容を変化させてもよい。また、特殊タイミング案内矢印マーク43は静止画像であってもよいし、アニメーション画像等の動画像であってもよい。
【0030】
ここで、DVD−ROM25に格納されているデータについて説明する。DVD−ROM25には、家庭用ゲーム機11に音楽ゲームを実行させるため、ゲームプログラム、各種ゲーム効果音データ、各種ゲーム画像データの他、ゲーム音楽データが格納されている。
【0031】
図9は、DVD−ROM25に格納される、あるゲーム音楽に対応するゲーム音楽データを説明する図である。同図に示すように、ゲーム音楽データは、オリジナル音楽データ、ステップデータ、タイミングテーブル、及び背景画像データを含んでいる。オリジナル音楽データは、例えば一般のポピュラー音楽等をオリジナル音楽として所定ストリームデータの形式で保存したものである。DVD−ROM再生部24は、マイクロプロセッサ14からの指示に従ってオリジナル音楽データを読み出すと、必要に応じてデータ処理を施し、それを、バス12を介することなく直接音声処理部20に供給することもできる。音声処理部20はDVD−ROM再生部24から直接データを受け取ると、それをD/A変換してスピーカ22に供給する。
【0032】
ステップデータ(タイミングデータ)は、対応するゲーム音楽を再生した場合にプレイヤがステップ(ゲーム操作)すべきタイミングを定義したものである。このステップデータは、対応するゲーム音楽のリズムに応じて作成される。なお、1つのゲーム音楽に対してステップデータを複数組用意しておき、難易度やプレイモード等に応じて使い分けるようにしてもよい。ステップデータは、対応するゲーム音楽の小節を所定拍数、例えば4拍又は8拍に分解したときに、コントローラ32のどの方向ボタン入力領域34が何拍目に踏まれるべきかを特定する。
【0033】
タイミングテーブルは、ゲーム音楽とステップデータとのタイミング合わせのために用意されたものであり、マイクロプロセッサ14は該タイミングテーブルを参照してゲーム音楽の現在の演奏位置に対応するステップデータを特定することができるようになっている。一方、背景画像データは、例えば図3に示されるゲーム画面40の背景として表示される画像を表すものである。この背景画像データは動画像データであってもよいし、静止画像データであってもよい。ゲーム音楽毎に、その雰囲気に合った背景画像が選択されており、プレイヤの気分を視覚的に盛り上げるようになっている。
【0034】
ここで、ステップデータに基づいてタイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43を表示する処理について説明する。図10は、ステップデータの一例を示す図である。ここでは、ステップデータは1/16小節の単位でステップタイミングを指定するようデータ形式が定められており、基準矢印マーク48毎に、1/16小節毎のタイミングに対応するデータを含んでいる。各データは「0」、「1」、「2」又は「3」の値を有しており、「0」はその方向ボタン入力領域34を踏むべきでないこと、「1」、「2」及び「3」はその方向ボタン入力領域34を踏むべきことを示している。具体的には、「1」は、当該タイミングをタイミング案内矢印マーク44によって案内される通常のタイミングであることを示している。また、「2」は、特殊タイミング案内矢印マーク43によって案内されるシフト前特殊タイミングであることを示している。さらに、後述するように、「3」は、特殊タイミング案内マーク43によって案内されるシフト後特殊タイミングであることを示している。そして、例えば案内表示範囲が1小節であれば、連続する1小節分のステップがゲーム画面の上下方向に一杯に広げて配置されるよう、タイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43の表示位置を決定し、ゲーム画面40に対し、予め用意されたタイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43の画像を合成する。
【0035】
上述のように特殊タイミング案内矢印マーク43は、ゲーム操作に対する評価が所定のものであれば、その軌道を変更して、再度新たなタイミングを案内するようになっている。本ゲーム装置10では、ゲーム中、上記ステップデータを主記憶26に読み込んで、適宜その内容を変更するようになっている。具体的には、ステップデータ中に「2」が記憶され、特殊タイミング案内矢印マーク43がゲーム画面40に表示されている場合に、該特殊タイミング案内矢印マーク43によって案内されるシフト前特殊タイミング、すなわち当該「2」のデータによって示されるシフト前特殊タイミングと、案内に従ってプレイヤが実際に行ったゲーム操作のタイミングと、のずれが所定量未満であれば、当該「2」のデータによって示されるシフト前特殊タイミングから所定時間(ここでは4分とする)が経過したタイミングを新たなタイミング、すなわちシフト後特殊タイミングとしている。そして、シフト後特殊タイミングを示すデータである「3」を、主記憶26に記憶されたタイミングデータのうち当該シフト後特殊タイミングに対応するデータの値として書き込むようにしている。図11は、このときのデータ変更を示している。
【0036】
次に、家庭用ゲーム機11により実行されるゲームプログラムの処理を説明する。図12乃至図14は、DVD−ROM25に格納されたゲームプログラムによるゲーム処理を示すフロー図である。この処理は、コントローラ32によってゲームスタートが指示され、プレイヤがプレイしたい音楽を選択した場合に実行されるものであり、まずその曲目のゲーム音楽に関わるデータをロードする(S101)。具体的には、図9に示される一連のデータがロードされる。このうち、オリジナル音楽データについてはDVD−ROM再生部24から音声処理部20に直接渡され、直ちに再生出力が開始される(S102)。また、その他のデータは主記憶26にロードされる。
【0037】
次に、マイクロプロセッサ14は、読み出したゲーム音楽データのうちステップデータに基づき、ステップ案内用の画像データを例えば図3のようにして生成し、それをモニタ18に出力することによりステップ案内を更新する(S103)。ここでは、ステップデータ中の「1」及び「2」のデータに対応するタイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43をゲーム画面40に表示するよう、ステップ案内を行う。この際、マイクロプロセッサ14は、ステップデータとオリジナル音楽データとの対応関係を、タイミングテーブルに従って判断する。ステップデータ及びタイミングテーブルはプレイヤによって選択された曲目に対応するものが使用される。
【0038】
その後、プレイ評価処理が行われる(S104)。図13は、このプレイ評価処理を説明するフロー図である。同図に示すように、このプレイ評価処理では、まず現在の演奏位置とステップデータとに基づいて、現在の演奏位置が評価期間に属するか否かを判断する(S200)。評価期間は、プレイヤのステップタイミングをステップデータに定義されたタイミングと照らし合わせる期間である。あるタイミングを案内するためのステップデータ中のデータに「1」、「2」又は「3」のいずれかが記憶されていると、その前後の所定時間幅の期間が評価期間とされる。
【0039】
現在の演奏位置が評価期間に属する場合、各プレイヤのコントローラ32の操作状態を取得し(S201)、それに基づいて各プレイヤのステップを評価する(S202)。すなわち、ステップデータによれば、現在評価期間に入っているのが、方向ボタン入力領域34L,34U,34D,34Rのいずれに係るステップであるかが分かる。このため、ここでは評価対象となっている方向ボタン入力領域34L,34U,34D,34Rが実際に踏まれているか否かを判断し、そのステップタイミングがステップデータに定義されたものとどれだけずれているかを調べる。そして、ずれが小さいほど高い評価を与えるようにする。例えば、ずれが零である場合には最高点、ずれが最大である場合には零点、誤った方向ボタン入力領域34が踏まれている場合や何も踏まれていない場合は負の点を与えるようにする。なお、複数の方向ボタン入力領域34に係るステップが評価対象となった場合には、方向ボタン入力領域34毎に同様に評価する。
【0040】
そして、その評価結果に応じたメッセージを基準矢印マーク48の下方に表示するとともに、評価結果に基づいてプレイヤのスコア42やダンスゲージ50の表示内容を更新する(S203)。
【0041】
図12に戻り、その後、特殊タイミング案内矢印マーク43に関する処理(後に詳述する。)を実行してから(S105)、ゲームプレイが終了条件を満たしているか否かを判断する(S106)。例えば、プレイヤがコントローラ32のスタートボタン入力領域36Aを所定時間押下し続けた場合や、演奏曲が終了した場合にゲーム終了とする。
【0042】
ゲームプレイが終了条件を満たしている場合には、主記憶26に記憶されている各プレイヤの評価結果に基づいて最終結果を表示し(S107)、ゲーム処理を終了する。一方、ゲームプレイが終了条件を満たしていないと判断される場合、S103に戻る。
【0043】
次に、図14は本ゲーム装置10の特殊タイミング処理を示すフロー図である。同図に示すフロー図は、図12のS105の処理を詳細に示すものであり、この処理では、まずシフト前特殊タイミング(ステップデータにおいて「2」の値のデータによって示されるタイミング)において、プレイヤが所定量のずれ未満でゲーム操作をしたか否かを判断する(S301)。この判断は、S104の処理結果を参照することにより行われる。そして、所定量のずれ未満でゲーム操作をしていれば、当該シフト前特殊タイミングから所定時間経過後のタイミングをシフト後特殊タイミングとする。そして、主記憶26に記憶されたステップデータの内容のうち、このシフト後特殊タイミングに対応するデータを「0」から「3」に変更する(S302)。また、当該シフト前特殊タイミングに対応するデータを「2」から「0」に変更する(S303)。そして、特殊タイミング案内矢印マーク43の軌道を変更して、シフト後特殊タイミングの案内を開始する。この結果、特殊タイミング案内矢印マーク43は、元々のシフト前特殊タイミングに対応する表示位置(ステップデータにより示される)から、シフト後特殊タイミングに対応する表示位置(ステップデータにより示される)に向けて移動する。この軌道は、ステップタイミングデータの内容、具体的にはシフト前後の特殊タイミングに対応するデータに基づいて決定される。そして、その後、特殊タイミング案内矢印マーク43は、ステップデータのシフト後特殊タイミングを示すデータによって示される表示位置に表示され、基準矢印マーク48に徐々に接近する。一方所定量のずれ未満でゲーム操作をしていなければ、次にS301乃至S304の処理をスキップする。
【0044】
次に、特殊タイミング処理では、シフト後特殊タイミングについて評価期間が到来したか否かを判断する(S305)。そして、評価期間が到来していれば評価結果を調べる(S306)。評価結果は、S104の処理結果を流用する。そして、評価が良好、すなわちシフト後特殊タイミングと実際のゲーム操作のタイミングとのずれが上記第2の所定量未満であれば、上記軌道Bによりゲーム画面40の下方に向けて移動し、他のタイミング案内矢印マーク44との衝突する演出を行う処理を開始する(S307)。また、評価が中程度、すなわちシフト後特殊タイミングと実際のゲーム操作のタイミングとのずれが上記第2の所定量以上であり、且つ上記第1の所定量未満であれば、上記軌道Cにより移動し、ゲーム画面40の外に消えていく処理を開始する(S308)。また、評価が悪ければ、すなわちシフト後特殊タイミングと実際のゲーム操作のタイミングとのずれが上記第1の所定量以上であれば、S307又はS308の軌道変更のための処理は開始させず、そのまま画面上方に移動させる。
【0045】
以上説明したゲーム装置10によれば、プレイヤが行ったコントローラ32を用いて行ったゲーム操作(ステップ)に対する評価に応じて、当該ゲーム操作をすべきタイミングの案内に用いられた、特殊タイミング案内矢印マーク43のゲーム画面40における表示位置の軌道が変化する。このため、プレイヤは、評価済みのタイミングを案内するための特殊タイミング案内矢印マーク43の軌道によって、自分のゲーム操作に対する評価をその都度知ることができ、この種のゲームの興趣をより高めることができる。
【0046】
なお、本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではない。
【0047】
例えば以上では、家庭用ゲーム機11を用いて本発明を実施する例を取り上げたが、業務用ゲーム装置、携帯ゲーム機、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ等のあらゆるコンピュータに本発明は同様に適用可能である。また、以上の説明ではコンピュータに本発明の実施形態に係るゲームプログラムを供給するのに、DVD−ROM25を用いたが、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であれば、どのようなものでも使用できる。
【0048】
また、以上の説明ではダンスを踊る気分を味わうことのできるゲーム装置10に本発明を適用したが、ドラムスティックでドラムパッドを模したコントローラを叩くことを楽しむドラムゲーム装置、ばちで太鼓を叩く太鼓ゲーム装置、手指でピアノ鍵盤を模したコントローラを叩くピアノゲーム装置、ギターを模したコントローラを弾くこと楽しむギターゲーム装置、マラカスを模したコントローラを弾くことを楽しむサンバダンスゲーム装置、プレイヤの手振りを検知するコントローラを用いて手振りの巧拙を競うダンスゲーム装置等、あらゆる種類の音楽ゲームに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施形態に係るゲーム装置のハードウェア構成を示す図である。
【図2】コントローラの一例を示す図である。
【図3】ゲーム画面の一例を示す図である。
【図4】特殊タイミング案内マークの表示位置の動きを示す図である。
【図5】特殊タイミング案内マークの表示位置の動きを示す図である。
【図6】特殊タイミング案内マークの表示位置の動きを示す図である。
【図7】特殊タイミング案内マークの表示位置の動きを示す図である。
【図8】特殊タイミング案内マークの表示位置の動きを示す図である。
【図9】ゲーム音楽データの構成を示す図である。
【図10】ステップデータからタイミング案内矢印マーク及び特殊タイミング案内矢印マークを合成する手順を示す図である。
【図11】特殊タイミング案内矢印マークにより案内されるタイミング(シフト前特殊タイミング)と近いタイミングで実際のゲーム操作がなされた場合における、ステップデータの変化を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係るゲーム装置のゲーム処理を示すフロー図である。
【図13】プレイ評価処理を示すフロー図である。
【図14】特殊タイミング処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0050】
10 ゲーム装置、11 家庭用ゲーム機、12 バス、14 マイクロプロセッサ、16 画像処理部、18 モニタ、20 音声処理部、22 スピーカ、24 DVD−ROM再生部、25 DVD−ROM、26 主記憶、30 入出力処理部、32 コントローラ、34L,34U,34D,34R 方向ボタン入力領域、34C 中央領域、36A スタートボタン入力領域、36B セレクトボタン入力領域、38A 丸ボタン入力領域、38B バツボタン入力領域、40 ゲーム画面、42 スコア、43 特殊タイミング案内矢印マーク、44 タイミング案内矢印マーク、46 背景画像、48L,48D,48U,48R 基準矢印マーク、50 ダンスゲージ、52 メッセージ。
【技術分野】
【0001】
本発明はゲーム装置、ゲーム制御方法及びプログラムに関し、特に第1及び第2のタイミング指示画像を表示し、それらの表示位置によってプレイヤにゲーム操作をすべきタイミングを案内するゲームに関する。
【背景技術】
【0002】
プレイヤがゲーム音楽に合わせてコントローラを用いたゲーム操作を楽しむ、いわゆる音楽ゲームでは、多くの場合、ゲーム画面上に2種類のタイミング指示画像が表示され、一方が他方に徐々に接近する。こうした音楽ゲームでは、2種類のタイミング指示画像のうち、少なくとも一方は、ゲーム音楽に合わせて事前に作成されたタイミングデータに従って他方に接近するようになっており、それら2種類のタイミング指示画像の相対的距離が徐々に縮まる様子によって、プレイヤがゲーム操作をすべきタイミングが徐々に到来する様子が案内されるようになっている。例えば、下記特許文献1には、このような音楽ゲームを対戦型ゲームとして構成したものが開示されている。
【特許文献1】特許第3566195号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では、タイミング指示画像によって案内されるタイミングと、プレイヤによる実際のゲーム操作のタイミングとのずれが計測され、このずれの大小によってゲーム操作の優劣が評価されることが多い。評価結果は、別途表示されるゲーム成績に反映されるようになっているから、評価済みのタイミングを案内するためのタイミング指示画像は不要であって、従来は、そのまま画面外に移動するようになっていることが多かった。しかしながら、評価済みのタイミングを案内するためのタイミング指示画像が単にゲーム画面外に移動して消えて無くなるのでは、面白味に欠ける。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、評価済みのタイミングを案内するためのタイミング指示画像を用いて、より興趣を高めるようにしたゲーム装置、ゲーム制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係るゲーム装置は、コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置において、前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段と、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段と、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段と、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示手段と、前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段と、前記ゲーム操作評価手段による評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化手段と、を含むことを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係るゲーム制御方法は、コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲームに係るゲーム制御方法において、前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得ステップ、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示ステップと、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示ステップと、前記操作タイミング取得ステップで取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価ステップと、前記ゲーム操作評価ステップでの評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化ステップと、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るプログラムは、コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段、ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示手段、前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段、及び前記ゲーム操作評価手段による評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化手段として前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。このプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、ROMカートリッジ等の各種コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納されてよい。また、コンピュータは、例えば家庭用ゲーム機、業務用ゲーム機、携帯ゲーム機、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ等である。
【0008】
本発明によれば、プレイヤが行ったゲーム操作に対する評価の結果に応じて、当該ゲーム操作をすべきタイミングの案内に用いられた、第2のタイミング指示画像の表示画面における表示位置の軌道が変化する。このため、プレイヤは、評価済みのタイミングを案内するためのタイミング指示画像の表示画面における表示位置の軌道によって、自分のゲーム操作に対する評価を都度知ることができ、この種のゲームの興趣をより高めることができる。
【0009】
本発明の一態様では、前記軌道変化手段は、前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づいて新たにゲーム操作をすべきタイミングを決定し、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を、該決定されるタイミングを案内する軌道に変化させる。この態様では、プレイヤが行ったゲーム操作に対する評価が所定基準以上である場合や、所定基準未満である場合等において、タイミングデータに基づいて新たにゲーム操作をすべきタイミングが決定される。そして、この決定されるタイミングを案内する軌道に、評価済みのタイミングを案内するためのタイミング指示画像の表示位置の軌道が変化する。このため、タイミングの案内が変則的なものとなり、この種のゲームの興趣をより高めることができる。
【0010】
また、この態様では、前記軌道変化手段は、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングから所定時間経過後のタイミングを、前記新たにゲーム操作をすべきタイミングとして決定するようにしてもよい。こうすれば、ゲーム音楽に合わせたタイミングを再度案内することができる。
【0011】
また、本発明の一態様では、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータは複数のゲーム操作をすべきタイミングを示し、前記第2のタイミング指示画像表示手段は、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示す複数のタイミングにそれぞれ対応する複数の前記第2のタイミング指示画像を、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近するよう表示し、前記軌道変化手段は、前記複数のゲーム操作をすべきタイミングのうち、あるタイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像に係る前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、該タイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像を、前記複数のゲーム操作をすべきタイミングのうち、他のタイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像に向かって移動させ、前記他のタイミングの前記プレイヤへの案内は抑制される。こうすれば、ゲーム操作に対する評価に応じて、プレイヤへのタイミングの案内が抑制されるようにでき、しかも、どのゲーム操作に対する評価によって、どのタイミングの案内が抑制されたかを、プレイヤは第2のタイミング指示画像の軌道によって容易に理解できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係るゲーム装置のハードウェア構成を示す図である。同図に示すゲーム装置10は、モニタ18及びスピーカ22に接続された家庭用ゲーム機11に、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であるDVD−ROM25が装着されることにより構成される。家庭用ゲーム機11は、公知のコンピュータゲームシステムである。ここでは、DVD−ROM25に音楽ゲームのためのゲームプログラム及びゲームデータを格納しておき、さらにコントローラ32として専用コントローラを接続している。なお、ここではゲームプログラムやゲームデータを家庭用ゲーム機11に供給するためにDVD−ROM25を用いるが、CD−ROMやROMカートリッジ等、コンピュータ読み取り可能な他のあらゆる情報記憶媒体を用いることができる。この他、通信ネットワークを介して遠隔地からゲームプログラムやゲームデータを家庭用ゲーム機11に供給するようにしてもよい。また、コントローラ32には汎用のコントローラを用いてもよい。
【0014】
家庭用ゲーム機11は、マイクロプロセッサ14、画像処理部16、主記憶26及び入出力処理部30がバス12により相互データ通信可能に接続され、さらに入出力処理部30には、コントローラ32、音声処理部20及びDVD−ROM再生部24が接続されている。コントローラ32以外の家庭用ゲーム機11の各構成要素は筐体内に収容されている。モニタ18には例えば家庭用のテレビ受像機が用いられ、スピーカ22には例えばその内蔵スピーカが用いられる。
【0015】
マイクロプロセッサ14は、図示しないROMに格納されるオペレーティングシステムやDVD−ROM25から読み出されるゲームプログラムに基づいて、家庭用ゲーム機11の各部を制御する。バス12はアドレス及びデータを家庭用ゲーム機11の各部でやり取りするためのものである。また、主記憶26には、DVD−ROM25から読み取られたゲームプログラム及びゲームデータが必要に応じて書き込まれる。画像処理部16はVRAMを含んで構成されており、マイクロプロセッサ14から送られる画像データを受け取ってVRAM上にゲーム画面を描画するとともに、その内容をビデオ信号に変換して所定タイミングでモニタ18に出力する。
【0016】
入出力処理部30はコントローラ32、音声処理部20及びDVD−ROM再生部24と、マイクロプロセッサ14との間のデータ通信を中継するためのインターフェースである。コントローラ32はプレイヤがゲーム操作をするための入力手段である。入出力処理部30は一定周期(例えば1/60秒毎)にコントローラ32の各種ボタンの操作状態をスキャンし、そのスキャン結果を表す操作信号を、バス12を介してマイクロプロセッサ14に渡す。マイクロプロセッサ14は、その操作信号に基づいてプレイヤのゲーム操作の種類及びタイミングを得る。音声処理部20はサウンドバッファを含んで構成されており、DVD−ROM25から読み出されてサウンドバッファに一時記憶された音楽やゲーム効果音等のデータを再生してスピーカ22から出力する。DVD−ROM再生部24は、マイクロプロセッサ14からの指示に従ってDVD−ROM25に記録されたゲームプログラムやゲームデータ等のデータを読み取る。
【0017】
図2は、コントローラ32の一例を示す図である。同図に示すコントローラ32は、音楽ゲームのプレイに特に用意された専用コントローラであって、ダンスステージとして相応しい程度の大きさを有するマット状の部材である。このコントローラ32上にプレイヤが載ると、コントローラ32を踏む足の位置(両足又は片足)を表す操作信号が家庭用ゲーム機11に送られるようになっている。同図に示すように、このコントローラ32は、表面中央に略円形の中央領域34Cが区画表示されており、その上下左右に、方向ボタン入力領域34U,34D,34L,34Rがそれぞれ区画表示されている。また、方向ボタン入力領域34Uの左右には、丸ボタン入力領域38Aとバツボタン入力領域38Bとが区画表示されている。さらに、丸ボタン入力領域38Aの上方にはスタートボタン入力領域36Aが、バツボタン入力領域38Bの上方にはセレクトボタン入力領域36Bが、それぞれ区画表示されている。また、方向ボタン入力領域34Rには右矢印の模様、方向ボタン入力領域34Lには左矢印の模様、方向ボタン入力領域34Uには上矢印の模様、方向ボタン入力領域34Dには下矢印の模様が、それぞれ表されている。また、丸ボタン入力領域38Aには丸印(○)が表されており、バツボタン入力領域38Bにはバツ印(×)が表されている。さらに、スタートボタン入力領域36Aには「START」の文字が表されており、セレクトボタン入力領域36Bには「SELECT」の文字が表されている。
【0018】
方向ボタン入力領域34U,34D,34L,34R、丸ボタン入力領域38A、バツボタン入力領域38B、スタートボタン入力領域36A、セレクトボタン入力領域36Bの下部にはセンサが埋め込まれており、プレイヤが各領域に足を載せると、その旨が操作信号として家庭用ゲーム機11に送られる。方向ボタン入力領域34U,34D,34L,34Rは、主としてダンスステップを入力するために用いられるが、その他、各種メニュー選択のためにも用いられる。スタートボタン入力領域36Aは、ゲームのスタートや各種決定などに用いられる。セレクトボタン入力領域36Bは、主として各種メニュー画面の呼び出しに用いられる。丸ボタン入力領域38Aは主として各種決定のため、バツボタン入力領域38Bは各種キャンセルやゲーム強制終了のために用いられる。
【0019】
図3は、DVD−ROM25から読み出されるゲームプログラム及びゲームデータに基づいてモニタ18に生成されるゲーム画面の一例を示す図である。同図に示すように、このゲーム画面40では、背景画像46が全面に表示されており、その上にダンスゲージ50と、基準矢印マーク(第1のタイミング指示画像)48L,48D,48U,48Rと、タイミング案内矢印マーク(第2のタイミング指示画像)44と、特殊タイミング案内矢印マーク(第2のタイミング指示画像)43と、スコア42と、メッセージ52と、が重畳表示されている。タイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43は、基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rの下方の比較的広い画面領域に表示されており、時間経過に従って上方向、すなわち基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rの表示位置の方向に移動する。これにより、プレイヤにゲーム操作をすべきタイミングを案内するようにしている。同図では、基準矢印マーク48Lの下方にのみ特殊タイミング案内矢印マーク43を表しているが、基準矢印マーク48D,48U,48Rの下方にも表示される。特殊タイミング案内矢印マーク43の詳細については後述する。スコア42はゲーム画面40の左側最下段に表示されており、これまでの累積点数を表示するものである。メッセージ52は画面左側中段に表示されており、プレイヤの操作の巧拙に応じた内容の文字を表示するものである。例えば「GREAT」、「PERFECT」、「GOOD」、「BOO」等の文字が表示される。
【0020】
ダンスゲージ50は画面左上に表示されており、ゲーム操作の優劣に応じて伸縮するゲージバーを含んでいる。例えばゲーム操作が高い評価を受けた場合は、ゲージバーは右方向に伸び、逆にゲーム操作が低い評価しか受けられなかった場合は、ゲージバーは左方向に縮む。ゲージバーが所定長よりも短くなった場合にはゲームオーバとなるようになっており、プレイヤはダンスゲージ50を見てゲームオーバが近いか否かを判断することができる。ダンスゲージ50の下側には、基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rがこの順で表示されている。基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rは、プレイヤが操作タイミングを判断するための基準である。
【0021】
すなわち、基準矢印マーク48Lは方向ボタン入力領域34Lに、基準矢印マーク48Dは方向ボタン入力領域34Dに、基準矢印マーク48Uは方向ボタン入力領域34Uに、基準矢印マーク48Rは方向ボタン入力領域34Rに、それぞれ対応付けられている。そして、プレイヤは、タイミング案内矢印マーク44や特殊タイミング案内矢印マーク43が基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rに重なるタイミングにて、それら基準矢印マーク48L,48D,48U,48Rに対応する方向ボタン入力領域34L,34D,34U,34Rの上を足で踏むことにより、高評価を得ることができるようになっている。同図においては、プレイヤに対し、方向ボタン34Uへのステップ、方向ボタン入力領域34Lへのステップ、方向ボタン入力領域34Dへのステップ、及び方向ボタン入力領域34L及び34Rの同時ステップが順に要求されている様子が表されている。ステップが要求されているタイミングでは、基準矢印マーク48の下側にプレイヤのゲーム操作の巧拙がそれぞれ表示される。具体的には、案内されるステップ位置及びタイミングとプレイヤが実際行ったステップ位置及びタイミングとの一致度に応じた内容のメッセージ、例えば一致度の高い順に「PERFECT」、「GREAT」、「GOOD」、「BOO」等のメッセージが表示される。
【0022】
なお、必ずしもタイミング案内矢印マーク44や特殊タイミング案内マーク43が基準矢印マーク48にそれぞれ完全に重なるタイミングでプレイヤがコントローラ32を操作しなければ肯定的評価を得ることができないという訳ではなく、その一致度に応じて評価が与えられるようになっている。また、タイミング案内矢印マーク44や特殊タイミング案内マーク43は後述するステップデータに基づいて表示されるようになっている。
【0023】
タイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43は、具体的には次のようにして表示される。ゲーム音楽の再生が開始されると、例えば現在以降の1小節分のステップタイミングを案内表示範囲とした場合、マイクロプロセッサ14はその範囲に含まれるステップタイミングをステップデータから読み出す。そして、そのステップデータに基づいてタイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43を表す画像データを生成する。この画像データは、ステップタイミングが近いものから順に下方に向かってステップタイミングが遠いものが並ぶように表示位置が調整されたものである。かかる処理は所定周期で繰り返される。
【0024】
このとき、基準矢印マーク48Lの下方には、方向ボタン入力領域34Lへのステップタイミングを表すタイミング案内矢印マーク44及び/又は特殊タイミング案内矢印マーク43が表示され、基準矢印マーク48Dの下方には、方向ボタン入力領域34Dへのステップタイミングを表すタイミング案内矢印マーク44及び/又は特殊タイミング案内矢印マーク43が表示され、基準矢印マーク48Uの下方には、方向ボタン入力領域34Uへのステップタイミングを表すタイミング案内矢印マーク44及び/又は特殊タイミング案内矢印マーク43が表示され、基準矢印マーク48Rの下方には、方向ボタン入力領域34Rへのステップタイミングを表すタイミング案内矢印マーク44及び/又は特殊タイミング案内矢印マーク43が表示される。
【0025】
案内表示範囲の先頭、すなわち基準矢印マーク48の表示位置(画面縦方向の位置)はその時点でのゲーム音楽の演奏位置と対応しており、処理周期毎に所定量ずつ案内表示範囲が曲の先頭から後方向にずらされる。こうして、タイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43が曲の進行に合わせて徐々に上方に移動する。このようにしてタイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43を徐々に基準矢印マーク48に接近させるようにすれば、ゲーム画面40によりプレイヤはステップタイミングの到来状況を容易に把握できるようになる。
【0026】
ここで、特殊タイミング案内矢印マーク43について詳細に説明する。通常のタイミング案内矢印マーク44は、各基準矢印マーク48の下方から上方に移動し、基準矢印マーク48と重なる位置まで移動した後、そのままさらに画面上方に移動し、画面外に消える。一方、特殊タイミング案内矢印マーク43は、基準矢印マーク48と重なる位置まで移動した後、当該特殊タイミング案内矢印マーク43が基準矢印マーク48と重なるタイミングと、プレイヤによるゲーム操作のタイミングと、のずれの大きさ、すなわちプレイヤによるゲーム操作の優劣に応じて、その後の表示位置の軌道が変化するようになっている。すなわち、図4に示すように、特殊タイミング案内矢印マーク43は、画面下方から徐々に基準矢印マーク48(同図では48L)に接近する。そして、図5に示すように、特殊タイミング案内矢印マーク43が基準矢印マーク48Lに重なった後、ゲーム操作が劣っていると、すなわち特殊タイミング案内矢印マーク43が基準矢印マーク48Lと重なるタイミングと、プレイヤが方向ボタン入力領域34Lを踏んだタイミングと、のずれが所定量よりも大きいと、そのまま画面上方に移動して、画面外に消えていく。
【0027】
一方、ずれが所定量未満であると、図6に示すように、特殊タイミング案内矢印マーク43は画面下方向に僅かに移動し、再び基準矢印マーク48Lに向かって(画面上方に)移動する。こうして、新たなタイミングがプレイヤに案内されるようになっている。以下では、この新たなタイミングをシフト後特殊タイミングと呼び、元のタイミング、すなわち同じ特殊タイミング案内矢印マーク43によって案内された最初のタイミングをシフト前特殊タイミングと呼ぶ。
【0028】
そして、この新たに案内されるシフト後特殊タイミングに係るゲーム操作の優劣に応じて、特殊タイミング案内矢印マーク43の軌道がさらに変更されるようになっている。すなわち、特殊タイミング案内矢印マーク43は、基準矢印マーク48Lに重なった後、そのタイミング(シフト後特殊タイミング)におけるプレイヤのゲーム操作の優劣に応じて、同図中の軌道A〜Cのいずれかに沿って移動する。具体的には、特殊タイミング案内矢印マーク43が基準矢印マーク48Lに重なるタイミングと、プレイヤが方向ボタン入力領域34Lを踏んだタイミングと、のずれが第1の所定量以上であれば、特殊タイミング案内矢印マーク43は軌道Aに沿って画面上方に移動し、そのまま画面外に消える。また、第1の所定量未満、該第1の所定量よりも小さな第2の所定量以上であれば、軌道Cに沿って画面右方向に移動し、そのまま画面外に消える。さらに、第2の所定量未満であれば、軌道Bに沿って画面下方に再度移動する。そして、図8に示すように、同じ基準矢印マーク48Lに接近中の他のタイミング案内矢印マーク44に接近する。その後、両画像が接触するとそれらは弾け飛び、両方とも画面外に消える。こうして、特殊タイミング案内矢印マーク43が接触したタイミング案内矢印マーク44は、もはやゲーム操作のタイミングを案内しなくなる。すなわち、プレイヤは、優れたゲーム操作を行うことにより、ゲーム操作をすべきタイミングを減らすことができる。なお、各基準矢印マーク48の下方に複数のタイミング案内矢印マーク44が表示される場合があり、この場合は、同じ基準矢印マーク48に接近中のすべてのタイミング案内矢印マーク43を弾き飛ばす演出表示が行われ、プレイヤに対して、それらすべてのタイミング案内矢印マーク44に係るタイミングの案内がされなくなる。
【0029】
なお、特殊タイミング案内矢印マーク43は、表示中に適宜その画像内容を変化させてもよい。また、特殊タイミング案内矢印マーク43は静止画像であってもよいし、アニメーション画像等の動画像であってもよい。
【0030】
ここで、DVD−ROM25に格納されているデータについて説明する。DVD−ROM25には、家庭用ゲーム機11に音楽ゲームを実行させるため、ゲームプログラム、各種ゲーム効果音データ、各種ゲーム画像データの他、ゲーム音楽データが格納されている。
【0031】
図9は、DVD−ROM25に格納される、あるゲーム音楽に対応するゲーム音楽データを説明する図である。同図に示すように、ゲーム音楽データは、オリジナル音楽データ、ステップデータ、タイミングテーブル、及び背景画像データを含んでいる。オリジナル音楽データは、例えば一般のポピュラー音楽等をオリジナル音楽として所定ストリームデータの形式で保存したものである。DVD−ROM再生部24は、マイクロプロセッサ14からの指示に従ってオリジナル音楽データを読み出すと、必要に応じてデータ処理を施し、それを、バス12を介することなく直接音声処理部20に供給することもできる。音声処理部20はDVD−ROM再生部24から直接データを受け取ると、それをD/A変換してスピーカ22に供給する。
【0032】
ステップデータ(タイミングデータ)は、対応するゲーム音楽を再生した場合にプレイヤがステップ(ゲーム操作)すべきタイミングを定義したものである。このステップデータは、対応するゲーム音楽のリズムに応じて作成される。なお、1つのゲーム音楽に対してステップデータを複数組用意しておき、難易度やプレイモード等に応じて使い分けるようにしてもよい。ステップデータは、対応するゲーム音楽の小節を所定拍数、例えば4拍又は8拍に分解したときに、コントローラ32のどの方向ボタン入力領域34が何拍目に踏まれるべきかを特定する。
【0033】
タイミングテーブルは、ゲーム音楽とステップデータとのタイミング合わせのために用意されたものであり、マイクロプロセッサ14は該タイミングテーブルを参照してゲーム音楽の現在の演奏位置に対応するステップデータを特定することができるようになっている。一方、背景画像データは、例えば図3に示されるゲーム画面40の背景として表示される画像を表すものである。この背景画像データは動画像データであってもよいし、静止画像データであってもよい。ゲーム音楽毎に、その雰囲気に合った背景画像が選択されており、プレイヤの気分を視覚的に盛り上げるようになっている。
【0034】
ここで、ステップデータに基づいてタイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43を表示する処理について説明する。図10は、ステップデータの一例を示す図である。ここでは、ステップデータは1/16小節の単位でステップタイミングを指定するようデータ形式が定められており、基準矢印マーク48毎に、1/16小節毎のタイミングに対応するデータを含んでいる。各データは「0」、「1」、「2」又は「3」の値を有しており、「0」はその方向ボタン入力領域34を踏むべきでないこと、「1」、「2」及び「3」はその方向ボタン入力領域34を踏むべきことを示している。具体的には、「1」は、当該タイミングをタイミング案内矢印マーク44によって案内される通常のタイミングであることを示している。また、「2」は、特殊タイミング案内矢印マーク43によって案内されるシフト前特殊タイミングであることを示している。さらに、後述するように、「3」は、特殊タイミング案内マーク43によって案内されるシフト後特殊タイミングであることを示している。そして、例えば案内表示範囲が1小節であれば、連続する1小節分のステップがゲーム画面の上下方向に一杯に広げて配置されるよう、タイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43の表示位置を決定し、ゲーム画面40に対し、予め用意されたタイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43の画像を合成する。
【0035】
上述のように特殊タイミング案内矢印マーク43は、ゲーム操作に対する評価が所定のものであれば、その軌道を変更して、再度新たなタイミングを案内するようになっている。本ゲーム装置10では、ゲーム中、上記ステップデータを主記憶26に読み込んで、適宜その内容を変更するようになっている。具体的には、ステップデータ中に「2」が記憶され、特殊タイミング案内矢印マーク43がゲーム画面40に表示されている場合に、該特殊タイミング案内矢印マーク43によって案内されるシフト前特殊タイミング、すなわち当該「2」のデータによって示されるシフト前特殊タイミングと、案内に従ってプレイヤが実際に行ったゲーム操作のタイミングと、のずれが所定量未満であれば、当該「2」のデータによって示されるシフト前特殊タイミングから所定時間(ここでは4分とする)が経過したタイミングを新たなタイミング、すなわちシフト後特殊タイミングとしている。そして、シフト後特殊タイミングを示すデータである「3」を、主記憶26に記憶されたタイミングデータのうち当該シフト後特殊タイミングに対応するデータの値として書き込むようにしている。図11は、このときのデータ変更を示している。
【0036】
次に、家庭用ゲーム機11により実行されるゲームプログラムの処理を説明する。図12乃至図14は、DVD−ROM25に格納されたゲームプログラムによるゲーム処理を示すフロー図である。この処理は、コントローラ32によってゲームスタートが指示され、プレイヤがプレイしたい音楽を選択した場合に実行されるものであり、まずその曲目のゲーム音楽に関わるデータをロードする(S101)。具体的には、図9に示される一連のデータがロードされる。このうち、オリジナル音楽データについてはDVD−ROM再生部24から音声処理部20に直接渡され、直ちに再生出力が開始される(S102)。また、その他のデータは主記憶26にロードされる。
【0037】
次に、マイクロプロセッサ14は、読み出したゲーム音楽データのうちステップデータに基づき、ステップ案内用の画像データを例えば図3のようにして生成し、それをモニタ18に出力することによりステップ案内を更新する(S103)。ここでは、ステップデータ中の「1」及び「2」のデータに対応するタイミング案内矢印マーク44及び特殊タイミング案内矢印マーク43をゲーム画面40に表示するよう、ステップ案内を行う。この際、マイクロプロセッサ14は、ステップデータとオリジナル音楽データとの対応関係を、タイミングテーブルに従って判断する。ステップデータ及びタイミングテーブルはプレイヤによって選択された曲目に対応するものが使用される。
【0038】
その後、プレイ評価処理が行われる(S104)。図13は、このプレイ評価処理を説明するフロー図である。同図に示すように、このプレイ評価処理では、まず現在の演奏位置とステップデータとに基づいて、現在の演奏位置が評価期間に属するか否かを判断する(S200)。評価期間は、プレイヤのステップタイミングをステップデータに定義されたタイミングと照らし合わせる期間である。あるタイミングを案内するためのステップデータ中のデータに「1」、「2」又は「3」のいずれかが記憶されていると、その前後の所定時間幅の期間が評価期間とされる。
【0039】
現在の演奏位置が評価期間に属する場合、各プレイヤのコントローラ32の操作状態を取得し(S201)、それに基づいて各プレイヤのステップを評価する(S202)。すなわち、ステップデータによれば、現在評価期間に入っているのが、方向ボタン入力領域34L,34U,34D,34Rのいずれに係るステップであるかが分かる。このため、ここでは評価対象となっている方向ボタン入力領域34L,34U,34D,34Rが実際に踏まれているか否かを判断し、そのステップタイミングがステップデータに定義されたものとどれだけずれているかを調べる。そして、ずれが小さいほど高い評価を与えるようにする。例えば、ずれが零である場合には最高点、ずれが最大である場合には零点、誤った方向ボタン入力領域34が踏まれている場合や何も踏まれていない場合は負の点を与えるようにする。なお、複数の方向ボタン入力領域34に係るステップが評価対象となった場合には、方向ボタン入力領域34毎に同様に評価する。
【0040】
そして、その評価結果に応じたメッセージを基準矢印マーク48の下方に表示するとともに、評価結果に基づいてプレイヤのスコア42やダンスゲージ50の表示内容を更新する(S203)。
【0041】
図12に戻り、その後、特殊タイミング案内矢印マーク43に関する処理(後に詳述する。)を実行してから(S105)、ゲームプレイが終了条件を満たしているか否かを判断する(S106)。例えば、プレイヤがコントローラ32のスタートボタン入力領域36Aを所定時間押下し続けた場合や、演奏曲が終了した場合にゲーム終了とする。
【0042】
ゲームプレイが終了条件を満たしている場合には、主記憶26に記憶されている各プレイヤの評価結果に基づいて最終結果を表示し(S107)、ゲーム処理を終了する。一方、ゲームプレイが終了条件を満たしていないと判断される場合、S103に戻る。
【0043】
次に、図14は本ゲーム装置10の特殊タイミング処理を示すフロー図である。同図に示すフロー図は、図12のS105の処理を詳細に示すものであり、この処理では、まずシフト前特殊タイミング(ステップデータにおいて「2」の値のデータによって示されるタイミング)において、プレイヤが所定量のずれ未満でゲーム操作をしたか否かを判断する(S301)。この判断は、S104の処理結果を参照することにより行われる。そして、所定量のずれ未満でゲーム操作をしていれば、当該シフト前特殊タイミングから所定時間経過後のタイミングをシフト後特殊タイミングとする。そして、主記憶26に記憶されたステップデータの内容のうち、このシフト後特殊タイミングに対応するデータを「0」から「3」に変更する(S302)。また、当該シフト前特殊タイミングに対応するデータを「2」から「0」に変更する(S303)。そして、特殊タイミング案内矢印マーク43の軌道を変更して、シフト後特殊タイミングの案内を開始する。この結果、特殊タイミング案内矢印マーク43は、元々のシフト前特殊タイミングに対応する表示位置(ステップデータにより示される)から、シフト後特殊タイミングに対応する表示位置(ステップデータにより示される)に向けて移動する。この軌道は、ステップタイミングデータの内容、具体的にはシフト前後の特殊タイミングに対応するデータに基づいて決定される。そして、その後、特殊タイミング案内矢印マーク43は、ステップデータのシフト後特殊タイミングを示すデータによって示される表示位置に表示され、基準矢印マーク48に徐々に接近する。一方所定量のずれ未満でゲーム操作をしていなければ、次にS301乃至S304の処理をスキップする。
【0044】
次に、特殊タイミング処理では、シフト後特殊タイミングについて評価期間が到来したか否かを判断する(S305)。そして、評価期間が到来していれば評価結果を調べる(S306)。評価結果は、S104の処理結果を流用する。そして、評価が良好、すなわちシフト後特殊タイミングと実際のゲーム操作のタイミングとのずれが上記第2の所定量未満であれば、上記軌道Bによりゲーム画面40の下方に向けて移動し、他のタイミング案内矢印マーク44との衝突する演出を行う処理を開始する(S307)。また、評価が中程度、すなわちシフト後特殊タイミングと実際のゲーム操作のタイミングとのずれが上記第2の所定量以上であり、且つ上記第1の所定量未満であれば、上記軌道Cにより移動し、ゲーム画面40の外に消えていく処理を開始する(S308)。また、評価が悪ければ、すなわちシフト後特殊タイミングと実際のゲーム操作のタイミングとのずれが上記第1の所定量以上であれば、S307又はS308の軌道変更のための処理は開始させず、そのまま画面上方に移動させる。
【0045】
以上説明したゲーム装置10によれば、プレイヤが行ったコントローラ32を用いて行ったゲーム操作(ステップ)に対する評価に応じて、当該ゲーム操作をすべきタイミングの案内に用いられた、特殊タイミング案内矢印マーク43のゲーム画面40における表示位置の軌道が変化する。このため、プレイヤは、評価済みのタイミングを案内するための特殊タイミング案内矢印マーク43の軌道によって、自分のゲーム操作に対する評価をその都度知ることができ、この種のゲームの興趣をより高めることができる。
【0046】
なお、本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではない。
【0047】
例えば以上では、家庭用ゲーム機11を用いて本発明を実施する例を取り上げたが、業務用ゲーム装置、携帯ゲーム機、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ等のあらゆるコンピュータに本発明は同様に適用可能である。また、以上の説明ではコンピュータに本発明の実施形態に係るゲームプログラムを供給するのに、DVD−ROM25を用いたが、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であれば、どのようなものでも使用できる。
【0048】
また、以上の説明ではダンスを踊る気分を味わうことのできるゲーム装置10に本発明を適用したが、ドラムスティックでドラムパッドを模したコントローラを叩くことを楽しむドラムゲーム装置、ばちで太鼓を叩く太鼓ゲーム装置、手指でピアノ鍵盤を模したコントローラを叩くピアノゲーム装置、ギターを模したコントローラを弾くこと楽しむギターゲーム装置、マラカスを模したコントローラを弾くことを楽しむサンバダンスゲーム装置、プレイヤの手振りを検知するコントローラを用いて手振りの巧拙を競うダンスゲーム装置等、あらゆる種類の音楽ゲームに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施形態に係るゲーム装置のハードウェア構成を示す図である。
【図2】コントローラの一例を示す図である。
【図3】ゲーム画面の一例を示す図である。
【図4】特殊タイミング案内マークの表示位置の動きを示す図である。
【図5】特殊タイミング案内マークの表示位置の動きを示す図である。
【図6】特殊タイミング案内マークの表示位置の動きを示す図である。
【図7】特殊タイミング案内マークの表示位置の動きを示す図である。
【図8】特殊タイミング案内マークの表示位置の動きを示す図である。
【図9】ゲーム音楽データの構成を示す図である。
【図10】ステップデータからタイミング案内矢印マーク及び特殊タイミング案内矢印マークを合成する手順を示す図である。
【図11】特殊タイミング案内矢印マークにより案内されるタイミング(シフト前特殊タイミング)と近いタイミングで実際のゲーム操作がなされた場合における、ステップデータの変化を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係るゲーム装置のゲーム処理を示すフロー図である。
【図13】プレイ評価処理を示すフロー図である。
【図14】特殊タイミング処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0050】
10 ゲーム装置、11 家庭用ゲーム機、12 バス、14 マイクロプロセッサ、16 画像処理部、18 モニタ、20 音声処理部、22 スピーカ、24 DVD−ROM再生部、25 DVD−ROM、26 主記憶、30 入出力処理部、32 コントローラ、34L,34U,34D,34R 方向ボタン入力領域、34C 中央領域、36A スタートボタン入力領域、36B セレクトボタン入力領域、38A 丸ボタン入力領域、38B バツボタン入力領域、40 ゲーム画面、42 スコア、43 特殊タイミング案内矢印マーク、44 タイミング案内矢印マーク、46 背景画像、48L,48D,48U,48R 基準矢印マーク、50 ダンスゲージ、52 メッセージ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段と、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段と、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段と、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示手段と、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段と、
前記ゲーム操作評価手段による評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化手段と、
を含むことを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
請求項1に記載のゲーム装置において、
前記軌道変化手段は、前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づいて新たにゲーム操作をすべきタイミングを決定し、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を、該決定されるタイミングを案内する軌道に変化させる、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】
請求項2に記載のゲーム装置において、
前記軌道変化手段は、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングから所定時間経過後のタイミングを、前記新たにゲーム操作をすべきタイミングとして決定する、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のゲーム装置において、
前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータは複数のゲーム操作をすべきタイミングを示し、
前記第2のタイミング指示画像表示手段は、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示す複数のタイミングにそれぞれ対応する複数の前記第2のタイミング指示画像を、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近するよう表示し、
前記軌道変化手段は、前記複数のゲーム操作をすべきタイミングのうち、あるタイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像に係る前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、該タイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像を、前記複数のゲーム操作をすべきタイミングのうち、他のタイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像に向かって移動させ、
前記他のタイミングの前記プレイヤへの案内が抑制される、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項5】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲームに係るゲーム制御方法において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得ステップ、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示ステップと、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示ステップと、
前記操作タイミング取得ステップで取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価ステップと、
前記ゲーム操作評価ステップでの評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化ステップと、
を含むことを特徴とするゲーム制御方法。
【請求項6】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示手段、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段、及び
前記ゲーム操作評価手段による評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化手段
として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段と、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段と、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段と、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を表示する第2のタイミング指示画像表示手段と、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段と、を含み、
前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、該評価に係るタイミングよりも後のタイミングを、新たにゲーム操作をすべきタイミングとして示すように前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータを変更し、前記第2のタイミング指示画像を、前記評価に係るタイミングに対応する表示位置から前記後のタイミングに対応する表示位置に向けて移動させた後、前記変更後のタイミングデータに基づいて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近させる、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
請求項1に記載のゲーム装置において、
前記評価に係るタイミングよりも後のタイミングは、前記評価に係るタイミングから所定時間経過後のタイミングである、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段と、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべき複数のタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段と、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段と、
ゲーム操作をすべき複数のタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、該タイミングデータが示す複数のタイミングにそれぞれ対応する複数の第2のタイミング指示画像を、前記表示画面において所定方向に移動させて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近するよう表示する第2のタイミング指示画像表示手段と、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段と、を含み、
前記複数のタイミングのうち特定のタイミングに係る評価結果が所定のものである場合に、該特定のタイミングに対応する前記第2のタイミング指示画像を前記所定方向とは逆方向に移動させ、該第2のタイミング指示画像が前記表示画面において他の前記第2のタイミング指示画像に接触する場合に、双方の前記第2のタイミング指示画像を前記表示画面から消す、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項4】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲームに係るゲーム制御方法において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得ステップと、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示ステップと、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を表示する第2のタイミング指示画像表示ステップと、
前記操作タイミング取得ステップで取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価ステップと、を含み、
前記ゲーム操作評価ステップでの評価結果が所定のものである場合に、該評価に係るタイミングよりも後のタイミングを、新たにゲーム操作をすべきタイミングとして示すように前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータを変更し、前記第2のタイミング指示画像を、前記評価に係るタイミングに対応する表示位置から前記後のタイミングに対応する表示位置に向けて移動させた後、前記変更後のタイミングデータに基づいて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近させる、
ことを特徴とするゲーム制御方法。
【請求項5】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲームに係るゲーム制御方法において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得ステップと、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示ステップと、
ゲーム操作をすべき複数のタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべき複数のタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、該タイミングデータが示す複数のタイミングにそれぞれ対応する複数の第2のタイミング指示画像を、前記表示画面において所定方向に移動させて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近するよう表示する第2のタイミング指示画像表示ステップと、
前記操作タイミング取得ステップで取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価ステップと、を含み、
前記複数のタイミングのうち特定のタイミングに係る評価結果が所定のものである場合に、該特定のタイミングに対応する前記第2のタイミング指示画像を前記所定方向とは逆方向に移動させ、該第2のタイミング指示画像が前記表示画面において他の前記第2のタイミング指示画像に接触する場合に、双方の前記第2のタイミング指示画像を前記表示画面から消す、
ことを特徴とするゲーム制御方法。
【請求項6】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を表示する第2のタイミング指示画像表示手段、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段、及び
前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、該評価に係るタイミングよりも後のタイミングを、新たにゲーム操作をすべきタイミングとして示すように前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータを変更し、前記第2のタイミング指示画像を、前記評価に係るタイミングに対応する表示位置から前記後のタイミングに対応する表示位置に向けて移動させた後、前記変更後のタイミングデータに基づいて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近させる手段
として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項7】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべき複数のタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段、
ゲーム操作をすべき複数のタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、該タイミングデータが示す複数のタイミングにそれぞれ対応する複数の第2のタイミング指示画像を、前記表示画面において所定方向に移動させて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近するよう表示する第2のタイミング指示画像表示手段、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段、及び
前記複数のタイミングのうち特定のタイミングに係る評価結果が所定のものである場合に、該特定のタイミングに対応する前記第2のタイミング指示画像を前記所定方向とは逆方向に移動させ、該第2のタイミング指示画像が前記表示画面において他の前記第2のタイミング指示画像に接触する場合に、双方の前記第2のタイミング指示画像を前記表示画面から消す手段
として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項1】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段と、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段と、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段と、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示手段と、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段と、
前記ゲーム操作評価手段による評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化手段と、
を含むことを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
請求項1に記載のゲーム装置において、
前記軌道変化手段は、前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づいて新たにゲーム操作をすべきタイミングを決定し、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を、該決定されるタイミングを案内する軌道に変化させる、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】
請求項2に記載のゲーム装置において、
前記軌道変化手段は、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングから所定時間経過後のタイミングを、前記新たにゲーム操作をすべきタイミングとして決定する、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のゲーム装置において、
前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータは複数のゲーム操作をすべきタイミングを示し、
前記第2のタイミング指示画像表示手段は、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示す複数のタイミングにそれぞれ対応する複数の前記第2のタイミング指示画像を、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近するよう表示し、
前記軌道変化手段は、前記複数のゲーム操作をすべきタイミングのうち、あるタイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像に係る前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、該タイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像を、前記複数のゲーム操作をすべきタイミングのうち、他のタイミングを案内するための前記第2のタイミング指示画像に向かって移動させ、
前記他のタイミングの前記プレイヤへの案内が抑制される、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項5】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲームに係るゲーム制御方法において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得ステップ、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示ステップと、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示ステップと、
前記操作タイミング取得ステップで取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価ステップと、
前記ゲーム操作評価ステップでの評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化ステップと、
を含むことを特徴とするゲーム制御方法。
【請求項6】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を前記表示画面に表示する第2のタイミング指示画像表示手段、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段、及び
前記ゲーム操作評価手段による評価結果に応じて、前記第2のタイミング指示画像の前記表示画面における表示位置の軌道を変化させる軌道変化手段
として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段と、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段と、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段と、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を表示する第2のタイミング指示画像表示手段と、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段と、を含み、
前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、該評価に係るタイミングよりも後のタイミングを、新たにゲーム操作をすべきタイミングとして示すように前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータを変更し、前記第2のタイミング指示画像を、前記評価に係るタイミングに対応する表示位置から前記後のタイミングに対応する表示位置に向けて移動させた後、前記変更後のタイミングデータに基づいて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近させる、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
請求項1に記載のゲーム装置において、
前記評価に係るタイミングよりも後のタイミングは、前記評価に係るタイミングから所定時間経過後のタイミングである、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段と、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべき複数のタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段と、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段と、
ゲーム操作をすべき複数のタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、該タイミングデータが示す複数のタイミングにそれぞれ対応する複数の第2のタイミング指示画像を、前記表示画面において所定方向に移動させて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近するよう表示する第2のタイミング指示画像表示手段と、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段と、を含み、
前記複数のタイミングのうち特定のタイミングに係る評価結果が所定のものである場合に、該特定のタイミングに対応する前記第2のタイミング指示画像を前記所定方向とは逆方向に移動させ、該第2のタイミング指示画像が前記表示画面において他の前記第2のタイミング指示画像に接触する場合に、双方の前記第2のタイミング指示画像を前記表示画面から消す、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項4】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲームに係るゲーム制御方法において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得ステップと、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示ステップと、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を表示する第2のタイミング指示画像表示ステップと、
前記操作タイミング取得ステップで取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価ステップと、を含み、
前記ゲーム操作評価ステップでの評価結果が所定のものである場合に、該評価に係るタイミングよりも後のタイミングを、新たにゲーム操作をすべきタイミングとして示すように前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータを変更し、前記第2のタイミング指示画像を、前記評価に係るタイミングに対応する表示位置から前記後のタイミングに対応する表示位置に向けて移動させた後、前記変更後のタイミングデータに基づいて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近させる、
ことを特徴とするゲーム制御方法。
【請求項5】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲームに係るゲーム制御方法において、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得ステップと、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示ステップと、
ゲーム操作をすべき複数のタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記コントローラを用いたゲーム操作をすべき複数のタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、該タイミングデータが示す複数のタイミングにそれぞれ対応する複数の第2のタイミング指示画像を、前記表示画面において所定方向に移動させて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近するよう表示する第2のタイミング指示画像表示ステップと、
前記操作タイミング取得ステップで取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価ステップと、を含み、
前記複数のタイミングのうち特定のタイミングに係る評価結果が所定のものである場合に、該特定のタイミングに対応する前記第2のタイミング指示画像を前記所定方向とは逆方向に移動させ、該第2のタイミング指示画像が前記表示画面において他の前記第2のタイミング指示画像に接触する場合に、双方の前記第2のタイミング指示画像を前記表示画面から消す、
ことを特徴とするゲーム制御方法。
【請求項6】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべきタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近する第2のタイミング指示画像を表示する第2のタイミング指示画像表示手段、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段、及び
前記ゲーム操作評価手段による評価結果が所定のものである場合に、該評価に係るタイミングよりも後のタイミングを、新たにゲーム操作をすべきタイミングとして示すように前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータを変更し、前記第2のタイミング指示画像を、前記評価に係るタイミングに対応する表示位置から前記後のタイミングに対応する表示位置に向けて移動させた後、前記変更後のタイミングデータに基づいて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近させる手段
として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項7】
コントローラを用いたゲーム操作をプレイヤにゲーム音楽に合わせて行わせるゲーム装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記コントローラを用いたゲーム操作のタイミングを取得する操作タイミング取得手段、
前記コントローラを用いたゲーム操作をすべき複数のタイミングを示すタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、
ゲーム操作をすべきタイミングを前記プレイヤに案内するため、表示画面に第1のタイミング指示画像を表示する第1のタイミング指示画像表示手段、
ゲーム操作をすべき複数のタイミングを前記プレイヤに案内するため、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータに基づき、該タイミングデータが示す複数のタイミングにそれぞれ対応する複数の第2のタイミング指示画像を、前記表示画面において所定方向に移動させて、前記第1のタイミング指示画像に徐々に接近するよう表示する第2のタイミング指示画像表示手段、
前記操作タイミング取得手段により取得されるゲーム操作のタイミングを、前記タイミングデータ記憶手段に記憶されるタイミングデータが示すタイミングと照査し、前記プレイヤによるゲーム操作を評価するゲーム操作評価手段、及び
前記複数のタイミングのうち特定のタイミングに係る評価結果が所定のものである場合に、該特定のタイミングに対応する前記第2のタイミング指示画像を前記所定方向とは逆方向に移動させ、該第2のタイミング指示画像が前記表示画面において他の前記第2のタイミング指示画像に接触する場合に、双方の前記第2のタイミング指示画像を前記表示画面から消す手段
として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−192157(P2006−192157A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−8331(P2005−8331)
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】
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