説明

ゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法

【課題】従来技術にないエンターテイメント性を備えたゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法を提供する。
【解決手段】ゲーム装置10は、BET対象170に対する遊技価値のBETを受け付けるダービーゲームにおいて、外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なBET状態スイッチ227の入力の状態に応じて、ボーナス配当を付与する可能性がある第1のゲームおよびボーナス配当を付与する可能性がない第2のゲームのいずれかのゲームを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置、及びゲーム装置が実行するプレイ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から共通画面を共用しつつ、複数の遊技者がクライアント端末からBETを行う等してゲームを実行することが可能なゲーム装置が知られている。例えば、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3には、複数のコンソールと、中央コントローラと、共通のディスプレイユニットとを接続したゲーム装置が開示されている。
【0003】
上記ゲーム装置は、複数のBET対象に対して遊技者がコイン等の遊技価値をBETし、ゲームの実行に基づいて、当籤した(ウィンという)BET対象を決定し、遊技者がBETしたBET対象と当籤したBET対象(ウィンBET対象という)とが同一の場合には、遊技者に対して配当を付与する。
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開2005/0059474号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開2005/0282618号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開2005/0218590号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上述した従来技術にないエンターテイメント性を備えたゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法を提供することである。
【0006】
また、本発明の目的は、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることである。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0007】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
以下(a1)〜(a6)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(a1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定し、
(a2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(a3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(a4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(a5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(a6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0008】
上記の構成によれば、BET対象に対応する配当倍率について、通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率とが異なるように設定される。BET受付装置に、BET対象に対して遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、BET対象に対して遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、BET対象に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BETされたBET対象に対応する配当倍率と、BETされたBET対象に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与される。ウィンBET対象と特別BETとしてBETされたBET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率が通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と異なるものの、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
【0009】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
以下(b1)〜(b6)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(b1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記特別BETとしてBETされる場合の配当倍率を、前記通常BETとしてBETされる場合の配当倍率よりも小さく設定し、
(b2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(b3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(b4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(b5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(b6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0010】
上記の構成によれば、特別BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率を、通常BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率より小さく設定される。BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BETされたBET対象に対応する配当倍率と、BETされたBET対象に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与される。ウィンBET対象と特別BETとしてBETされたBET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率より小さくなる代わりに、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、特別BETの場合の配当倍率を通常BETの場合の配当倍率より小さくすることにより、通常BETの配当倍率と特別BETの配当倍率との差に相当する配当を、ボーナス配当として付与することができるため、ボーナス配当の付与により店の収益に影響を与えるということを軽減することができる場合がある。
【0011】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
以下(c1)〜(c7)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(c1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定し、
(c2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(c3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(c4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(c5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせ、
(c6)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(c7)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0012】
上記の構成によれば、BET対象に対応する配当倍率について、通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率とが異なるように設定される。BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BETされたBET対象に対応する配当倍率と、BETされたBET対象に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与される。ウィンBET対象と特別BETとしてBETされたBET対象とが同一の場合には、BET受付装置に遊技価値のBETを受け付けさせ、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率と異なるものの、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
【0013】
本発明は、請求項3に記載のゲーム装置であって、
前記コントローラは、以下(d1)〜(d7)のように動作するようプログラムされている。
(d1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記特別BETとしてBETされる場合の配当倍率を、前記通常BETとしてBETされる場合の配当倍率よりも小さく設定し、
(d2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(d3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(d4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(d5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせ、
(d6)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(d7)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0014】
上記の構成によれば、特別BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率を、通常BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率より小さく設定される。BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BETされたBET対象に対応する配当倍率と、BETされたBET対象に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与される。ウィンBET対象と特別BETとしてBETされたBET対象とが同一の場合には、BET受付装置に遊技価値のBETを受け付けさせ、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率より小さくなる代わりに、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
さらに、特別BETの場合の配当倍率を通常BETの場合の配当倍率より小さくすることにより、通常BETの配当倍率と特別BETの配当倍率との差に相当する配当を、ボーナス配当として付与することができるため、ボーナス配当の付与により店の収益に影響を与えるということを軽減することができる場合がある。
【0015】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、
レーサーがレースし、遊技者が、該レース結果としてのBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
前記ゲームに関する演出を表示可能なディスプレイと、
前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
以下(e1)〜(e8)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(e1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定し、
(e2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(e3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(e4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(e5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせると共に、前記レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出を前記ディスプレイに表示させ、
(e6)前記遊技価値のBETを受け付けた場合には、前記レーサーが前記ボーナス配当の獲得に有利になった演出を前記ディスプレイに表示させ、
(e7)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、前記ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(e8)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0016】
上記の構成によれば、BET対象に対応する配当倍率について、通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率とが異なるように設定される。BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BET受付装置に遊技価値のBETを受け付けさせると共に、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出をディスプレイに表示させる。遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出をディスプレイに表示させる。遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率と異なるものの、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
さらに、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出、およびレーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出がディスプレイに表示されるため、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。また、遊技者にレーサーに対する愛着を持たせることができる場合がある。
【0017】
『レーサー』とは、競争者、競走馬を含み、広く競争するものをいう。
【0018】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、
レーサーがレースし、遊技者が、該レース結果としてのBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
前記ゲームに関する演出を表示可能なディスプレイと、
前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
以下(f1)〜(f8)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(f1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記特別BETとしてBETされる場合の配当倍率を、前記通常BETとしてBETされる場合の配当倍率よりも小さく設定し、
(f2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(f3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(f4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(f5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせると共に、前記レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出を前記ディスプレイに表示させ、
(f6)前記遊技価値のBETを受け付けた場合には、前記レーサーが前記ボーナス配当の獲得に有利になった演出を前記ディスプレイに表示させ、
(f7)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、前記ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(f8)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0019】
上記の構成によれば、特別BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率を、通常BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率より小さく設定される。BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BET受付装置に遊技価値のBETを受け付けさせると共に、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出をディスプレイに表示させる。遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出をディスプレイに表示させる。遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率より小さくなる代わりに、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
さらに、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出、およびレーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出がディスプレイに表示されるため、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。また、遊技者にレーサーに対する愛着を持たせることができる場合がある。
さらに、特別BETの場合の配当倍率を通常BETの場合の配当倍率より小さくすることにより、通常BETの配当倍率と特別BETの配当倍率との差に相当する配当を、ボーナス配当として付与することができるため、ボーナス配当の付与により店の収益に影響を与えるということを軽減することができる場合がある。
さらに、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率より小さいこと、およびボーナス配当の決定が遊技価値のBETの有無に基づいて決定されることから、通常BETの場合の配当倍率に基づく配当を得たかったという遊技者に対して、ボーナス配当が決定されるように遊技価値をBETさせることを促すことができる場合がある。
【0020】
本発明は、遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームにおけるゲーム装置が実行するプレイ方法であり、
前記ゲーム装置が実行するプレイ方法は、
(g1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定するステップと、
(g2)BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるステップと、
(g3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定するステップと、
(g4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与するステップと、
(g5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、
(g6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与するステップと、
を含む。
【0021】
上記の構成によれば、BET対象に対応する配当倍率について、通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率とが異なるように設定される。BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BETされたBET対象に対応する配当倍率と、BETされたBET対象に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与される。ウィンBET対象と特別BETとしてBETされたBET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率が通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と異なるものの、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
【0022】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なスイッチと、
前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムと、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムとを記憶する記憶装置と、
以下(h1)〜(h6)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(h1)前記BET受付装置に、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(h2)前記スイッチの入力の状態が一状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第1ゲームプログラムを実行し、前記スイッチの入力の状態が他状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第2ゲームプログラムを実行し、
(h3)前記第1ゲームプログラムまたは前記第2ゲームプログラムの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(h4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与し、
(h5)前記第2ゲームプログラムが実行される場合であって、前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合は、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(h6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0023】
上記の構成によれば、BET受付装置に、BET対象に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる。スイッチの入力の状態が一状態の場合には、記憶装置に記憶される第1ゲームプログラムが実行される。一方、スイッチの入力の状態が他状態の場合には、記憶装置に記憶される第2ゲームプログラムが実行される。第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当が付与される。第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合は、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、遊技者がスイッチの入力の状態を一状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームが実行される。遊技者がスイッチの入力の状態を他状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームが実行される。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
【0024】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なスイッチと、
前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムと、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムとを記憶する記憶装置と、
以下(i1)〜(i7)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(i1)前記BET受付装置に、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(i2)前記スイッチの入力の状態が一状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第1ゲームプログラムを実行し、前記スイッチの入力の状態が他状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第2ゲームプログラムを実行し、
(i3)前記第1ゲームプログラムまたは前記第2ゲームプログラムの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(i4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与し、
(i5)前記第2ゲームプログラムが実行される場合であって、前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合は、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせ、
(i6)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(i7)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0025】
上記の構成によれば、BET受付装置に、BET対象に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる。スイッチの入力の状態が一状態の場合には、記憶装置に記憶される第1ゲームプログラムが実行される。一方、スイッチの入力の状態が他状態の場合には、記憶装置に記憶される第2ゲームプログラムが実行される。第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当が付与される。第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合は、BET受付装置に遊技価値のBETを受け付けさせ、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、遊技者がスイッチの入力の状態を一状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームが実行される。遊技者がスイッチの入力の状態を他状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームが実行される。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
【0026】
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームにおけるゲーム装置が実行するプレイ方法であり、
前記ゲーム装置が実行するプレイ方法は、
(j1)BET受付装置により、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるステップと、
(j2)外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なスイッチの入力の状態が一状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムを実行し、該スイッチの入力の状態が他状態の場合には、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムを実行するステップと、
(j3)前記第1ゲームプログラムまたは前記第2ゲームプログラムの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定するステップと、
(j4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与するステップと、
(j5)前記第2ゲームプログラムが実行される場合であって、前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合は、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、
(j6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与するステップと、
を含む。
【0027】
上記の構成によれば、BET受付装置に、BET対象に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる。スイッチの入力の状態が一状態の場合には、記憶装置に記憶される第1ゲームプログラムが実行される。一方、スイッチの入力の状態が他状態の場合には、記憶装置に記憶される第2ゲームプログラムが実行される。第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当が付与される。第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合は、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、遊技者がスイッチの入力の状態を一状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームが実行される。遊技者がスイッチの入力の状態を他状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームが実行される。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
【0028】
なお、プレイ方法とは、ゲーム装置が実行するプレイ方法である。換言すれば、ゲーム装置の制御方法と同義である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明に係るゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法の実施形態を説明する。
【0030】
図1に示すように、ゲーム装置10は、BET対象170に対応する配当倍率175について、特別BET172としてBETされる場合の配当倍率177を、通常BET171としてBETされる場合の配当倍率176よりも小さく設定する段階と、BET受付装置400に、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BET171として、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BET172として、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる段階と、ゲームの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する段階と、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、BETされたBET対象170に対応する配当倍率175と、BETされたBET対象170に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与する段階と、ウィンBET対象173と特別BET172としてBETされたBET対象170とが同一の場合には、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせると共に、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出180をディスプレイ101に表示させる段階と、遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出181をディスプレイ101に表示させる段階と、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する段階と、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する段階と、を備えたプレイ方法を実行する。
【0031】
また、以下のように換言できる。ゲーム装置10は、BET受付装置400に、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる段階と、
外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なBET状態スイッチ227の入力の状態が一状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムを実行し、前記スイッチ227の入力の状態が他状態の場合には、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムを実行する段階と、第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する段階と、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与する段階と、第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合は、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせる段階と、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する段階と、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する段階と、を備えた方法のプレイ方法を実行する。
【0032】
ここで、『BET対象』とは、遊技者が遊技価値をBETする対象をいう。『BETされたBET対象』とは、遊技者が遊技価値をBETしたBET対象いう。
【0033】
『通常BETとしてのBET対象』および『通常BET』とは、BETされたBET対象であって、BET対象に対して遊技価値をBETする操作が通常操作であったものをいう。一方、『特別BETとしてのBET対象』および『特別BET』とは、BETされたBET対象であって、BET対象に対して遊技価値をBETする操作が特別操作であったものをいう。
【0034】
『ウィンBET対象』とは、BET対象のうち、当籤(ウィンという)が決定されたBET対象であり、ウィンBET対象にBETしている場合には、配当が付与されるBET対象をいう。
【0035】
すなわち、BET対象は、特別BET、通常BET、およびウィンBET対象の上位概念である。BETされたBET対象は、特別BET、および通常BETの上位概念である。
【0036】
(ディスプレイ101)
上記のプレイ方法を実行するゲーム装置は、図2に示すように、ディスプレイ101と、BET受付装置400、コントローラ100と、を有している。ディスプレイ101は、ゲームに関する演出を表示すると共に、BET受付装置400の一部でもある。
【0037】
『ゲームに関する演出』とは、図1に示すように、BET受付装置400としてBETを受け付ける際に表示するBET対象170、配当倍率175、BETされた遊技価値、BETされたBET対象170が特別BET172である旨、およびBETされたBET対象170が通常BET171である旨を表示する演出である。また、ボーナス配当を決定する際の演出180、181等が含まれる。
【0038】
(コントローラ100)
コントローラ100は、BET対象170に対応する配当倍率175について、特別BET172としてBETされる場合の配当倍率177を、通常BET171としてBETされる場合の配当倍率176よりも小さく設定する第1処理と、
BET受付装置400に、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BET171として、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BET172として、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる第2処理と、
ゲームの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する第3処理と、
ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、BETされたBET対象170に対応する配当倍率175と、BETされたBET対象170に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与する第4処理と、
ウィンBET対象173と特別BET172としてBETされたBET対象170とが同一の場合には、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせると共に、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出180をディスプレイ101に表示させる第5処理と、
遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出181をディスプレイ101に表示させる第6処理と、
遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第7処理と、
ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第8処理とを実行するように構成されている。換言すれば、コントローラ100は、第1〜第8処理部を有している。
【0039】
また、換言すれば、コントローラ100は、BET受付装置400に、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる第9処理と、
外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なBET状態スイッチ227の入力の状態が一状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムを実行し、前記スイッチ227の入力の状態が他状態の場合には、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムを実行する第10処理と、
第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する第11処理と、
ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与する第12処理と、
第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合は、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせる第13処理と、
遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第7処理と、
ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第8処理と、を実行するように構成されている。すなわち、コントローラ100は、第7〜第13処理部を有している。
【0040】
上記のコントローラ100は、全てのレーサーに関するデータを記憶するレーサー記憶部108と、レーサー記憶部108におけるレーサーに関する演出データを、表示用の演出データとして記憶する表示演出記憶部107とを有している。表示演出記憶部107は、表示制御部114によりアクセス可能にされている。表示制御部114は、ゲーム実行部110の制御に基づいて表示演出記憶部107のレーサーに関する演出データを読み出し、ディスプレイ101においてゲームに関する演出を表示させる。具体的な表示状態については、後述する。
【0041】
さらに、コントローラ100は、ゲーム開始部109を有している。ゲーム開始部109は、単位ゲームの終了後所定の時間の経過によりゲーム開始信号を出力する機能を有している。また、コントローラ100は、遊技者がBET対象170に対して遊技価値をBETすることが可能な単位ゲームを実行するゲーム実行部110と、単位ゲームにおける配当を判定する配当判定部111と、単位ゲームにおけるボーナス配当を判定するボーナス配当決定部112と、配当判定部111において判定された配当を付与する配当付与部113と、を有している。
【0042】
さらに、コントローラ100は、使用レーサー決定部102と、使用レーサー記憶部103を有している。使用レーサー決定部102は、ゲーム開始部109からのゲーム開始信号をトリガーとして、レーサー記憶部108に記憶されているレーサーから単位ゲームにおけるレースに出走(使用)するレーサーを決定する。使用レーサー記憶部103は、使用レーサー決定部102が決定した使用レーサーを記憶する。
【0043】
さらに、コントローラ100は、BET対象決定部104と、BET対象記憶部105とを有している。BET対象決定部104は、使用レーサー記憶部103に記憶されている使用レーサーから、BET対象170を決定する。BET対象記憶部105は、BET対象決定部104により決定されたBET対象170を記憶する。
【0044】
さらに、コントローラ100は、配当倍率決定部118と、配当倍率記憶部119とを有している。配当倍率決定部118は、BET対象記憶部105に記憶されているBET対象170と、レーサー記憶部108に記憶されているレーサーに関するデータとに基づいて、BET対象170に対応する配当倍率175を決定する。配当倍率記憶部119は、配当倍率決定部118が決定したBET対象170に対応する配当倍率175を記憶する。
【0045】
配当倍率決定部118は、ゲーム開始部109からのゲーム開始信号をトリガーとして、BET対象170に対応する配当倍率175について、特別BET172としてBETされる場合の配当倍率177を、通常BET171としてBETされる場合の配当倍率176よりも小さく設定する第1処理を実行する。
【0046】
BET処理部116は、BET対象記憶部105のBET対象170に対する遊技価値のBETを、BET受付装置400を介して受け付ける。受け付けたBETはBET記憶部117に記憶する。BET処理部116は、BET対象170に対する遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BET171としてBETを受け付け、BET対象170に対する遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BET172としてBETを受け付ける。BET記憶部117は、BETされたBET対象170およびBETされた遊技価値を記憶する。すなわち、BET処理部116は、BET受付装置400に、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BET171として、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BET172として、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる第2処理を実行する。
【0047】
ここで、『通常操作』及び『特別操作』とは、遊技者が遊技価値をBET対象170にBETするためBET受付装置400に行う所定の操作の一部をいう。前記所定の操作のうち、一部の操作が通常操作であり、他の操作のうちの一部の操作が特別操作である。なお、通常操作および特別操作が前記所定の動作のうちの一部または全部であってもよい。
【0048】
ゲーム実行部110は、ゲーム開始部109からのゲーム開始信号をトリガーとして、ゲームを実行する。
【0049】
ウィンBET対象決定部115は、ゲーム実行部110が実行するゲームの実行に基づいて、BET対象記憶部105が記憶するBET対象170からウィンBET対象173を決定する第3処理を実行する。
【0050】
配当判定部111及び配当付与部113は、上記第3処理の実行により決定されたウィンBET対象173と、BETされたBET対象170とが同一の場合には、BETされたBET対象170に対応する配当倍率175と、BETされたBET対象170に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与する第4処理を実行する。
【0051】
ゲーム実行部110は、ウィンBET対象173と特別BET172としてBETされたBET対象170とが同一の場合には、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせると共に、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出180をディスプレイ101に表示させる第5処理を実行する。
【0052】
ゲーム実行部110は、遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出181をディスプレイ101に表示させる第6処理を実行する。
【0053】
ボーナス配当決定部112は、BET処理部117に記憶される遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第7処理を実行する。
【0054】
配当付与部113は、ボーナス配当決定部112がボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第8処理を実行する。
【0055】
また、以下のように換言することもできる。
【0056】
上記のように、BET処理部116は、BET受付装置400に、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる第9処理を実行する。
【0057】
BET受付装置400としてのBET状態スイッチ227は、外部から少なくとも2つの状態の入力を入力する。記憶装置401は、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームを実行する第1ゲームプログラムと、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームを実行する第2ゲームプログラムとを記憶する。
【0058】
ゲーム実行部110は、BET状態スイッチ227の入力の状態が一状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームを実行する第1ゲームプログラムを実行し、スイッチ227の入力の状態が他状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームを実行する第2ゲームプログラムを実行する第10処理を実行する。
【0059】
ウィンBET対象決定部115は、第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する第11処理を実行する。
【0060】
配当判定部111および配当付与部113は、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与する第12処理を実行する。
【0061】
ゲーム実行部110は、第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合は、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせる第13処理を実行する。
【0062】
ボーナス配当決定部112は、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第7処理を実行する。
【0063】
配当付与部113は、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第8処理を実行する。
【0064】
尚、コントローラ100の各ブロックは、ハードウエアにより形成されていてもよいし、必要に応じてソフトウエアにより形成されていてもよい。
【0065】
(コントローラ100の動作)
上記の構成において、コントローラ100の動作を説明する。先ず、使用されるレーサーが決定され、決定されたレーサーに基づいてBET対象が決定される。決定されたBET対象と、レーサー情報とに基づいて、BET対象に対応する配当倍率が決定される。BET対象に対応する配当倍率は、特別BET172としてBETされる場合の配当倍率177と、通常BET171としてBETされる場合の配当倍率176とがある。配当倍率177は配当倍率176より小さくなるように決定される。これにより、コントローラ100は、BET対象170に対応する配当倍率175について、特別BET172としてBETされる場合の配当倍率177を、通常BET171としてBETされる場合の配当倍率176よりも小さく設定する第1処理を実行することになる。
【0066】
BET処理部116は、BET受付装置400に対して、BET対象170に対する遊技価値のBETを受け付けさせる。遊技者がBET受付装置400で行う、BET対象に対して遊技価値をBETする操作が通常操作の場合には、BETが通常BET171として受け付けられる。一方、遊技者がBET受付装置400で行う、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が特別操作の場合には、BETが特別BET172として受け付けられる。これにより、コントローラ100は、BET受付装置400に、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BET171として、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BET172として、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる第2処理を実行することになる。
【0067】
また、ウィンBET対象決定部115は、ゲーム実行部110が実行するゲームの実行に基づいて、BET対象記憶部105が記憶するBET対象170からウィンBET対象173を決定する。これにより、コントローラ100は、ゲームの実行に基づいて、BET対象記憶部105が記憶するBET対象170からウィンBET対象173を決定する第3処理を実行することになる。
【0068】
配当判定部111は、上記第3処理の実行により決定されたウィンBET対象173と、BETされたBET対象170とが同一の場合には、BETされたBET対象170に対応する配当倍率175と、BETされたBET対象170に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当の付与を決定し、配当付与部113は、この決定に基づいて、配当を付与する。これにより、コントローラ100は、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、BETされたBET対象170に対応する配当倍率175と、BETされたBET対象170に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与する第4処理を実行することになる。
【0069】
そして、ウィンBET対象173と特別BET172としてBETされたBET対象170とが同一の場合には、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせると共に、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出180をディスプレイ101に表示させる第5処理を実行することになる。
【0070】
そして、遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出181をディスプレイ101に表示させる第6処理を実行することになる。
【0071】
そして、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第7処理を実行することになる。
【0072】
そして、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第8処理を実行することになる。
【0073】
以上の動作から明らかなように、ゲーム装置10は、BET対象170に対応する配当倍率175について、特別BET172としてBETされる場合の配当倍率177を、通常BET171としてBETされる場合の配当倍率176よりも小さく設定する段階と、
BET受付装置400に、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BET171として、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BET172として、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる段階と、
ゲームの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する段階と、
ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、BETされたBET対象170に対応する配当倍率175と、BETされたBET対象170に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与する段階と、
ウィンBET対象173と特別BET172としてBETされたBET対象170とが同一の場合には、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせると共に、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出180をディスプレイ101に表示させる段階と、
遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出181をディスプレイ101に表示させる段階と、
遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する段階と、
ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する段階と、
を備えたプレイ方法を実現している。
【0074】
上記のプレイ方法によれば、特別BET172としてBETされるBET対象175に対応する配当倍率177を、通常BET171としてBETされるBET対象175に対応する配当倍率176より小さく設定される。BET受付装置400に、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BET171として、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BET172として、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173が決定される。ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせると共に、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出180をディスプレイ101に表示させる。遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出181をディスプレイ101に表示させる。遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率より小さくなる代わりに、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
さらに、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出、およびレーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出がディスプレイに表示されるため、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。また、遊技者にレーサーに対する愛着を持たせることができる場合がある。
さらに、特別BETの場合の配当倍率を通常BETの場合の配当倍率より小さくすることにより、通常BETの配当倍率と特別BETの配当倍率との差に相当する配当を、ボーナス配当として付与することができるため、ボーナス配当の付与により店の収益に影響を与えるということを軽減することができる場合がある。
さらに、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率より小さいこと、およびボーナス配当の決定が遊技価値のBETの有無に基づいて決定されることから、通常BETの場合の配当倍率に基づく配当を得たかったという遊技者に対して、ボーナス配当が決定されるように遊技価値をBETさせることを促すことができる場合がある。
【0075】
また、コントローラ100の動作を以下のように換言して説明する。BET処理部116は、BET受付装置400に、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる。これにより、コントローラ100は、BET受付装置400に、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる第9処理を実行することになる。
【0076】
ゲーム実行部110は、BET状態スイッチ227の入力の状態が一状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームを実行する第1ゲームプログラムを実行し、スイッチ227の入力の状態が他状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームを実行する第2ゲームプログラムを実行する。これにより、コントローラ100は、外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なBET状態スイッチ227の入力の状態が一状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームを実行する第1ゲームプログラムを実行し、スイッチ227の入力の状態が他状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームを実行する第2ゲームプログラムを実行する第10処理を実行することになる。
【0077】
ウィンBET対象決定部115は、第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する。これにより、コントローラ100は、第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する第11処理を実行することになる。
【0078】
コントローラ100は、上記の第4処理を実行することにより、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与する第12処理を実行することになる。
【0079】
ウィンBET対象決定部115は、第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する。これにより、コントローラ100は、第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合は、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせる第13処理を実行することになる。
【0080】
配当判定部111および配当付与部113は、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与する。これにより、コントローラ100は、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第7処理を実行することになる。
【0081】
配当付与部113は、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する。これにより、コントローラ100は、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第8処理を実行することになる。
【0082】
以上の動作から明らかなように、ゲーム装置10は、BET受付装置400に、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる段階と、
外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なBET状態スイッチ227の入力の状態が一状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムを実行し、前記スイッチ227の入力の状態が他状態の場合には、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムを実行する段階と、
第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する段階と、
ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与する段階と、
第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合は、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせる段階と、
遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する段階と、
ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する段階と、
を備えたプレイ方法を実現している。
【0083】
上記のプレイ方法によれば、BET受付装置400に、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる。BET状態スイッチ227の入力の状態が一状態の場合には、記憶装置401に記憶される第1ゲームプログラムが実行される。一方、BET状態スイッチ227の入力の状態が他状態の場合には、記憶装置401に記憶される第2ゲームプログラムが実行される。第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173が決定される。ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当が付与される。第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合は、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、遊技者がBET状態スイッチ227の入力の状態を一状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームが実行される。遊技者がスイッチの入力の状態を他状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームが実行される。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
【0084】
(ディスプレイ101の表示状態)
上記のゲーム装置10及びプレイ方法の動作過程におけるディスプレイ101の表示状態の一例を具体的に説明する。
【0085】
ディスプレイ101は、ゲームに関する演出を表示すると共に、BET受付装置400の一部を構成するものである。図3に示すように、ディスプレイ101は、ゲームに関する演出を表示するディスプレイ101Aと、BET受付装置400のディスプレイ101Bとを含む。ディスプレイ101Bは、BET受付装置400の一部であり、図3に示すように、BET対象170、通常BET171としてBETされたBET対象170、特別BET172としてBETされたBET対象170、BET対象170にBETされた遊技価値178、BET対象170が通常BET171であるか特別BET172であるかを示す識別子174、およびゲームに関する演出を表示する。ディスプレイ101Bの前面にはタッチパネル226が設けられており、遊技者はタッチパネル226を指300等で押圧することにより、BET対象170に対する遊技価値のBETを行う。
【0086】
BET受付装置400の一部としてのディスプレイ101Bの表示状態について、以下説明する。
【0087】
ディスプレイ101Bは、図3に示すように、複数のBET対象170を表示する。具体的には、『番号3 馬3』170a、『番号2 馬2』170b、『番号4 馬4』170c、『番号1 馬1』170d、『番号5 馬5』170e、『番号6 馬6』170f、『組合せ1と2』170g、『組合せ1と3』170h、『組合せ1と4』170i、『組合せ1と5』170j、『組早稲1と6』170k、『組合せ2と3』170l、『組合せ2と4』170m、『組合せ2と5』170n、『組合せ2と6』170o、『組合せ3と4』170p、『組合せ3と5』170q、『組合せ3と6』170r、『組合せ4と5』170s、『組合せ4と6』170t、および『組合せ5と6』170uを表示する。なお、ディスプレイ101Bが表示するBET対象170は、これに限定されるものではない。
【0088】
また、ディスプレイ101Bは、図3に示すように、BET対象170に対応する配当倍率175を表示する。具体的には、BET対象170a〜170uにそれぞれ対応する配当倍率175a〜175uは、順に『1.2』、『1.4』、『1.8』、『2.0』、『2.2』、『2.7』、『4.4』、『4.1』、『7.9』、『11.8』、『17.0』、『2.1』、『3.5』、『4.9』、『6.7』、『3.3』、『4.5』、『6.2』、『8.9』、『12.7』、『19.2』である。このように、1つのBET対象170に対応する配当倍率175は少なくとも1つ存在する。なお、配当倍率175はこれらに限られるものでない。
【0089】
また、ディスプレイ101Bは、図3に示すように、BET対象170にBETされた遊技価値178を表示する。具体的には、BET対象170a、および170mにBETされた遊技価値178は、$1.00であることを示している。また、ディスプレイ101Bは、BET対象170が通常BET171であるか特別BET172であるかを示す識別子174を表示する。具体的には、識別子174にチェックマークが表示されているBET対象170は、特別BET172としてBETされる(またはBETされた)ことを示し、逆に、識別子174にチェックマークが表示されていないBET対象170は、通常BET171としてBETされる(またはBETされた)ことを示す。なお、BET対象が通常BETであるか特別BETであるかを示す識別子は、これに限られるものではない。
【0090】
(ゲームの実行とディスプレイ101の表示状態との関係)
次に、ゲームの実行とディスプレイ101の表示状態との関係を図4に示して、説明する。
【0091】
ゲーム開始部109からのゲーム開始信号により、使用レーサーが決定され、BET対象170が決定され、配当倍率175が決定されると、ゲーム実行部110は、図4の左上に示す演出画像182をディスプレイ101Aに表示させ、図4の左下に示すBET画面をディスプレイ101Bに表示させると共に、BET受付装置400に、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる。
【0092】
BET対象170に遊技価値をBETする操作について説明する。例えば、遊技者がBET対象170mに、特別BET172として、遊技価値$1.00をBETしたい場合は、図4の左下に示すように、指300で、BET対象170mの『BET Here』欄のタッチパネル226を押下し、BETする遊技価値の大きさ($1.00)を選択してBETする。そして、図4の中下に示すように、指300で、BET対象170mに対応する『With Bonus』欄のタッチパネル226を押下すると、識別子174にチェックマークが表示される。上記の操作で特別BET172としてBETすることができる。この操作は特別操作である。一方、上記『With Bonus』欄の操作を省略すれば、通常BET171として、遊技価値をBETする。
【0093】
図4の左下および中下に示すように、BET対象170mを特別BET172としてBETした場合の配当倍率177は『2.2』であり、同一のBET対象170mを通常BET171としてBETした場合の配当倍率176は『3.5』である。したがい、BET対象170mを特別BET172としてBETした場合の配当倍率177は、同一のBET対象170mを通常BET171としてBETした場合の配当倍率176と異なり、さらに、小さく設定されている。
【0094】
なお、遊技価値をBETしてから、『With Bounus』欄を操作したが、この操作に限られるものではなく、逆順序の操作でもよく、同時に操作してもよい。また、配当倍率177は、配当倍率176と異なり、小さく設定されているが、配当倍率177は、配当倍率176と異なり、大きく設定されていてもよい。
【0095】
また、遊技価値をBET対象にBETする操作として、タッチパネル226の押圧により行っているが、本発明において、これに特に限定されるものではない。
【0096】
また、BET受付装置400にはBET状態スイッチ227が設けられている。BET状態スイッチ227は、一状態のBET状態スイッチ227を押下して離すと、他状態のBET状態スイッチ227となり、他状態のBET状態スイッチ227を押下して離すと、一状態のBET状態スイッチ227となるスイッチである。BET受付装置400に設けられているBET状態スイッチ227の突出する高さが所定の高さ以下になるように押し込まれた状態(一状態)で、遊技価値をBETすると、特別BET172としてBETされる。これは、特別操作である。一方、BET状態スイッチ227の突出する高さが所定の高さより大きくなるように押し込まれていない状態(他状態)で、遊技価値をBETすると、通常BET171としてBETされる。これは、通常操作である。なお、本発明の実施状態においては、BET状態スイッチ227は、一状態および他状態の二つの状態となるが、本発明においては、これに特に限定されるものではなく、二つの状態以上であってもよい。
【0097】
これにより、遊技者がスイッチの入力の状態を一状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームが実行される。遊技者がスイッチの入力の状態を他状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームが実行される。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる
【0098】
ゲーム実行部110は、BET受付装置400のBETの受け付けの開始から所定時間経過すると、BETの受け付けを停止させ、図4の中上に示すように、レース演出をディスプレイ101Aに表示させる。そして、BET対象170からウィンBET対象173が決定されると、ゲーム実行部110は、決定されたウィンBET対象173に基づくレース演習をディスプレイ101Aに表示させる。その後、図4の右上に示すように、ゲームの結果に関する演出をディスプレイ101Aに表示させる。決定されたウィンBET対象173を表示する。
【0099】
具体的には、レースのゲームの結果は、レーサー番号4が一着であり、レーサー番号2が二着であるため、決定されたウィンBET対象173は、BET対象170cであるウィンBET対象173a、およびBET対象170mであるウィンBET対象173bである。
【0100】
ゲームの結果に関する演出がディスプレイ101Aに表示されると同時に、ディスプレイ101Bは、図4の右下に示すように、ウィンBET対象173を表示する。また、遊技者がBETしたBET対象170のうち、ウィンBET対象173であるBET対象170が存在する場合には、BETされたBET対象170に対応する配当倍率175と、そのBET対象170にBETされた遊技価値とに基づいて、配当が付与される。
【0101】
具体的には、図4の右下に示すように、BETされたBET対象170は、BET対象170a〜170c、および170mの4つである。BETされた遊技価値は、それぞれ$1.00である。BET対象170a〜170cは通常BET171としてBETされており、BET対象170mは特別BET172としてBETされている。そして、ウィンBET対象173aとしてのBET対象170cに対応する配当倍率175cである『1.8』と、BET対象170cにBETされた遊技価値である$1.00とに基づいて、付与される配当は$1.8と決定される。また、ウィンBET対象173mとしてのBET対象170mに対応する配当倍率175mである『2.2』と、BET対象170mにBETされた遊技価値である$1.00とに基づいて、付与される配当は$2.2と決定される。つまり、配当としての合計$4.0が付与される。
【0102】
なお、配当倍率175cの『1.8』は、通常BET171としてのBET対象170cに対応する配当倍率176cであり、配当倍率175mの『2.2』は、特別BET172としてのBET対象170mに対応する配当倍率177mである。すなわち、BET対象170に対応する配当倍率175は、通常BET171としてのBET対象170に対応する配当倍率176、および特別BET172としてのBET対象170に対応する配当倍率177の上位概念である。
【0103】
また、本発明の実施態様において、配当倍率175と、BETされた遊技価値とに基づいて配当が付与されているが、本発明において、これらに特に限定されるものではなく、付与される配当は所定の配当であってもよい。
【0104】
また、本発明の実施形態において、上記のようにディスプレイに表示させているが、本発明において、これに特に限定されるものではない。
【0105】
次に、ディスプレイ101Bに表示されるボーナス配当演出について説明する。ゲームの結果に基づいて、ウィンBET対象173が決定され、決定されたウィンBET対象173と、特別BET172としてBETされたBET対象170が同一の場合は、図5の左上に示すように、ディスプレイ101Bはボーナス配当演出を表示する。ボーナス配当演出は、図5の左上に示すように、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出180である。具体的には、レースで一着となったレーサーが「ボーナスはどこにあるのだろう?」と言う様子を示す画像と、「レーサーがボーナスを見つけるとボーナス配当あり!!」というメッセージを示す画像とがディスプレイ101Bに表示される。
【0106】
また、ディスプレイ101Bに、「追加でBETすると配当確率アップ」というメッセージを示す画像183aと、「追加BETする」というメッセージを示すボタンを示す画像183bとが表示される。この「追加BETする」というメッセージを示すボタン画像183bのタッチパネル226を押下すると、所定の遊技価値がBETされる。すなわち、BET受付装置400は、遊技価値のBETを受け付ける状態となる。
【0107】
ここで、「追加BETする」というメッセージを示すボタン画像183bのタッチパネル226が押下されると、すなわち、遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出181がディスプレイ101Bに表示される。具体的には、図5の右上に示すように、レーサーが「みんなで探せば、ボーナスが見つかりやすくなるよ」というメッセージを示す画像181aと、複数のレーサーを示す画像181bと、「ボーナス配当確率アップ!!」というメッセージを示す画像181cとが表示される。
【0108】
一方、「追加BETする」というメッセージを示すボタン画像183bのタッチパネル226が所定の時間以内に押下されなかった場合、すなわち、所定の時間以内に遊技価値のBETを受け付けなかった場合には、所定の演出が行われる。具体的には、図5の左下に示すように、レーサーが「一人で探そう」というメッセージを示す画像184がディスプレイ101Bに表示される。
【0109】
次に、図5の右下に示すように、ボーナス配当がされた旨を示す演出、またはボーナス配当がされなかった旨を示す演出がディスプレイ101Bに表示される。
【0110】
なお、本発明の実施形態において、「追加BETする」というボタン画像を表示させ、合わせて、タッチパネル226の操作によって、遊技価値をBETさせているが、本発明において、これに特に限定されるものではなく、その他のスイッチ等を操作することによりBETさせてもよい。
【0111】
(機械的構成:遊技機本体1)
次に、以上のように構成されたゲーム装置10について、機械的及び電気的に具体的に構成した場合の一形態について説明する。
【0112】
図3に示すように、ゲーム装置10は、遊技施設内に設置される。ゲーム装置10は、遊技価値である遊技媒体の使用により単位ゲームを実行する。遊技媒体は、コイン、紙幣またはこれらに相当する電子的な有価情報である。尚、本発明における遊技媒体は、特に限定されるものではなく、例えば、コイン、トークン、電子マネー、チケットであってもよい。チケットは、特に限定されるものではなく、例えば、後述のバーコード付きチケット等であってもよい。
【0113】
ゲーム装置10は、図3に示すように、遊技機本体1と遊技機端末2とを有している。遊技機本体1は、演算装置や記憶装置等を備えたゲームコントローラ100と、ゲームコントローラ100により表示制御される液晶表示装置等のディスプレイ101Aとを有している。ディスプレイ101Aは、複数のプレイヤが遠巻きにして目視可能な大画面サイズに設定されている。ディスプレイ101Aは、遊技に関する各種の情報、およびゲームに関する演出画像等を表示する。
【0114】
(機械的構成:遊技機端末2)
ディスプレイ101Aの前方には、遊技機端末2が配置されている。遊技機端末2は、筐体3と、筐体3に設けられた複数の端末装置400と、筐体3の近傍に配置された複数の椅子4とを有している。筐体3は、ディスプレイ101を中心点とした扇型形状に形成されている。筐体3の上面には、端末装置400が等間隔で配置されている。また、筐体3の側面には、各端末装置400のコイントレイ416が配置されている。
【0115】
BET受付装置400としての端末装置400は、上述のディスプレイ101Bを形成する液晶表示装置と、操作パネル415と、コイントレイ416と、タッチパネル226とを有している。操作パネル415は、コイン受入口と紙幣識別器とBET状態スイッチ227とを有している。コントロールパネル220は、各種のボタンを備えている。これらのボタンは、プレーヤによる遊技に関係する指示を入力可能にしている。コイン受入口は、コインを筐体3内に受け入可能にしている。
【0116】
操作パネル415は、チェンジボタンと、キャッシュアウトボタンとを有している。チェンジボタンは、遊技施設の係員に両替を要求する際に用いるボタンである。キャッシュアウトボタンは、合計クレジット数分のコインをコイントレイ416に払い出す指示を入力するためのボタンである。
【0117】
紙幣識別器は、紙幣が正規のものであるか否かを識別すると共に、正規の紙幣を端末装置400内に受け入れる。なお、紙幣識別器は、バーコード付チケットを読み取ることができる。紙幣識別器は、バーコード付チケットを読み取った場合、読み取った内容に関する読取信号を出力する。
【0118】
さらに、操作パネル415は、チケットプリンタと、カードリーダと、データ表示器と、キーパッドとが設けられている。チケットプリンタは、クレジット数や日時、ゲーム装置10の識別番号等のデータがコード化されたバーコードをチケットに印刷し、バーコード付チケットとして出力するものである。プレーヤは、バーコード付チケットを用いて他のスロットマシンで遊技することや、バーコード付チケットを遊技施設のキャッシャ等で紙幣等に交換することができる。
【0119】
カードリーダは、スマートカードからのデータの読み取り及びスマートカードへのデータの書き込みを行うものである。スマートカードは、プレーヤが所持するカードであり、例えば、プレーヤを識別するためのデータ、プレーヤが行った遊技の履歴に関するデータが記憶される。
【0120】
データ表示器は、蛍光ディスプレイ等からなり、例えば、カードリーダが読み取ったデータや、プレーヤがキーパッドにより入力したデータを表示する。キーパッドは、チケット発行等に関する指示やデータを入力する。
【0121】
操作パネル415の周辺や遊技機端末2の側面には、ベリーガラスが設けられている。ベリーガラスは、ゲーム装置10のキャラクタ等が描かれている。さらに、端末装置400は、演出画像や遊技内容の紹介、遊技のルールの説明を表す画像を表示可能にされている。さらに、筐体3には、音声出力用のスピーカが設けられている。
【0122】
ディスプレイ101Bの前面部には、透光性のタッチパネル226が設けられている。タッチパネル226は、水平方向(X方向)及び垂直方向(Y方向)に信号線が配設されることによって、マトリックス状にスイッチ部が配置された構成にされている。そして、タッチパネル226は、図1および図3〜図5で示すように、指300等で前面側から押圧したときの押圧力により接触状態となったスイッチ部のX方向及びY方向からなる二次元位置データをタッチパネル信号として出力することによって、押圧位置を判別可能である。
【0123】
BET状態スイッチ227は、そのスイッチ本体が突出する高さが所定の高さ以下になるように押し込まれた状態(一状態)と、スイッチ本体が突出する高さが所定の高さより大きくなるように押し込まれていない状態(他状態)とをなり得るスイッチである。BET状態スイッチ227は、一状態時である旨の信号と他状態である旨の信号とを出力する。このBET状態スイッチ227の動作は、一状態のBET状態スイッチ227を押下して離すと、他状態のBET状態スイッチ227となり、他状態のBET状態スイッチ227を押下して離すと、一状態のBET状態スイッチ227となるように動作する。すなわち、BET状態スイッチ227は、外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能である。
【0124】
(電気的構成:遊技機本体1)
遊技機本体1におけるコントローラ100の内部には、図6の制御ユニットが設けられている。制御ユニットは、マザーボード40、本体PCB(Printed Circuit Board)60、ゲーミングボード50、サブCPU61、各種のスイッチ、及び、スピーカ29を備えている。
【0125】
ゲーミングボード50は、内部バスによって互い接続されたCPU(Central Processing Unit)51と、ROM55及びブートROM52と、メモリカード53に対応したカードスロット53Sとを備えている。
【0126】
記憶装置401としてのメモリカード53は、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを記憶する。具体的には、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームを実行する第1ゲームプログラムと、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームを実行する第2ゲームプログラムとを記憶している。第1ゲームプログラムおよび第2ゲームプログラムの詳細については図12において後述する。
【0127】
また、メモリカード53は、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムで用いられる各種のデータを記憶する。具体的には、各レーサーに関する情報データが、図8に示すレーサーテーブル形式で記憶されている。図8のレーサーテーブルのデータは、レースゲームの演出、BET対象170の決定、および配当倍率175の決定等に用いられる。さらに、ボーナス配当を付与するか否かと乱数範囲との関係を示すデータが、図9および図10のボーナス決定テーブルの形式で記憶されている。図9および図10のボーナス決定テーブルのデータは、ボーナス配当を決定するか否かを決定する際に使用される。各データテーブルの詳細については後述する。なお、これらのデータは、ゲームプログラムの実行時において、マザーボード40のRAM43に転送される。
【0128】
また、カードスロット53Sは、メモリカード53の挿入、取り外しができるように構成され、IDEバスによってマザーボード40に接続されている。従って、カードスロット53Sからメモリカード53を取り外し、メモリカード53に別のゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを書き込み、そのメモリカード53をカードスロット53Sに挿入することにより、ゲーム装置10で行われる遊技の種類や内容を変更することができる。
【0129】
ゲームプログラムには、遊技進行に係るプログラム、ボーナス配当演出へ移行させるためのプログラムが含まれる。また、ゲームプログラムには、遊技中に出力される画像データや音データが含まれる。
【0130】
内部バスにより互いに接続されたCPU51、ROM55及びブートROM52は、PCIバスによりマザーボード40に接続されている。PCIバスは、マザーボード40とゲーミングボード50との間の信号伝達を行うと共に、マザーボード40からゲーミングボード50への電力供給を行う。ROM55には、国識別情報及び認証プログラムが記憶される。ブートROM52には、予備認証プログラム及びCPU51が予備認証プログラムを起動するためのプログラム(ブートコード)等が記憶されている。
【0131】
認証プログラムは、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを認証するためのプログラム(改竄チェックプログラム)である。認証プログラムは、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムが改竄されていないことの確認及び証明を行うためのプログラムである。即ち、認証プログラムは、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムの認証を行う手順に沿って記述されている。予備認証プログラムは、上述した認証プログラムを認証するためのプログラムである。予備認証プログラムは、認証処理の対象となる認証プログラムが改竄されていないことの証明、即ち、認証プログラムの認証を行う手順に沿って記述されている。
【0132】
マザーボード40は、メインCPU41(コントローラ)と、ROM(Read Only Memory)42と、RAM(Random Access Memory)43とを備えている。メインCPU41は、ゲーム装置10全体を制御するコントローラとしての機能を備える。特に、メインCPU41は、単位ゲームが終了してから所定のBET受付時間が経過した後、BET受付装置400に、BETを外部から受け付けさせる制御、BET対象170とその配当倍率175とを決定する制御等を行う。
【0133】
すなわち、メインCPU41は、BET対象170に対応する配当倍率175について、特別BET172としてBETされる場合の配当倍率177を、通常BET171としてBETされる場合の配当倍率176よりも小さく設定する処理と、BET受付装置400に、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BET171として、BET対象170に対して遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BET172として、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる処理と、ゲームの実行に基づいて、BET対象記憶部105が記憶するBET対象170からウィンBET対象173を決定する処理と、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、BETされたBET対象170に対応する配当倍率175と、BETされたBET対象170に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与する処理と、ウィンBET対象173と特別BET172としてBETされたBET対象170とが同一の場合には、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせると共に、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出180をディスプレイ101に表示させる処理と、遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出181をディスプレイ101に表示させる処理と、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する処理と、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する処理と、を実行するコントローラ100としての機能を備えている。
【0134】
また、メインCPU41は、BET受付装置400に、BET対象170に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる処理と、外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なBET状態スイッチ227の入力の状態が一状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムを実行し、スイッチ227の入力の状態が他状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームを実行する第2ゲームプログラムを実行する処理と、第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する処理と、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与する処理と、第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象173とBETされたBET対象170とが同一の場合は、BET受付装置400に遊技価値のBETを受け付けさせる処理と、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する処理と、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する処理と、を実行するコントローラ100としての機能を備えている。
【0135】
ROM42には、メインCPU41により実行されるBIOS(Basic Input/Output System)等のプログラムが記憶され、且つ、恒久的に用いるデータが記憶されている。メインCPU41によりBIOSが実行されると、各周辺装置の初期化処理が行われると共に、メモリカード53に記憶されているゲームプログラム及びゲームシステムプログラムのゲーミングボード50を介した読み取り処理が開始される。
【0136】
RAM43には、メインCPU41が処理を行う際に用いられるデータやプログラムが記憶される。例えば、RAM43には、使用レーサー記憶部103、BET対象記憶部105、配当倍率記憶部119、表示演出記憶部107、およびBET記憶部117がデータ領域の状態でそれぞれ形成されている。そして、使用レーサー記憶部103のデータ領域には、使用されるレーサーを示すデータが格納される。BET対象記憶部105のデータ領域には、BET対象170を示すデータが格納される。配当倍率記憶部119のデータ領域には、配当倍率175を示すデータが格納される。表示演出記憶部107のデータ領域には、表示される演出データが格納される。BET記憶部117のデータ領域には、BETされたBET対象170や遊技価値や端末情報等BETに関するデータが格納される。
【0137】
マザーボード40は、通信部44に接続されている。通信部44は、通信回線を介して複数の端末装置400や遊技施設内に設けられたホストコンピュータ等との間での通信を行うためのものである。また、マザーボード40には、電源ユニット45が接続されている。電源ユニット45からマザーボード40に電力が供給されると、マザーボード40のメインCPU41が起動するとともに、PCIバスを介してゲーミングボード50に電力が供給されてCPU51が起動する。
【0138】
マザーボード40には、本体PCB60が信号バスを介して接続されている。本体PCB60には、グラフィックボード68とスピーカ29とが接続されている。
【0139】
グラフィックボード68は、メインCPU41から出力される制御信号に基づいてディスプレイ101Aにおける画像表示を制御する。また、グラフィックボード68は、メインCPU41から出力される制御信号に基づいて画像データを生成するVDPや、VDPによって画像データを一時的に記憶するビデオRAM等を備えている。
【0140】
(電気的構成:遊技機端末2)
遊技機端末2に備えられた各端末装置400には、図7の制御ユニットが設けられている。制御ユニットは、マザーボード240、第1PCB280、第2PCB260、各種のスイッチ、及びスピーカ229を備えている。マザーボード240は、端末CPU241とROM242とRAM243とを備えている。端末CPU241は、端末装置400全体を制御するコントローラとしての機能を備える。
【0141】
ROM242は、端末CPU241により実行されるBIOS(Basic Input/Output System)等のプログラムや図16の端末側処理ルーチンを記憶し、且つ、恒久的に用いるデータを記憶している。端末CPU241によりBIOSが実行されると、各周辺装置の初期化処理が行われる。RAM243は、端末CPU241が処理を行う際に用いられるデータ等を記憶する。
【0142】
端末CPU241は、通信部244に接続されている。通信部244は、通信回線を介して遊技機本体1との間での通信を行うためのものである。また、マザーボード240には、電源ユニット245が接続されている。電源ユニット245の電力がマザーボード40に供給されると、マザーボード240の端末CPU241が起動する。
【0143】
マザーボード240には、第1PCB280及び第2PCB260が信号バスを介して接続されている。第1PCB280には、端末CPU241に入力される入力信号を発生させる機器や装置と、端末CPU241から出力される制御信号により動作が制御される機器や装置とが接続されている。端末CPU241は、端末CPU241に入力された入力信号に基づいて、RAM243に記憶されたゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを実行することにより、演算処理を行ってその結果をRAM243に記憶する処理や、各機器や装置に対する制御処理として各機器や装置に制御信号を送信する処理を行う。
【0144】
第2PCB260には、ランプ230とホッパー266とコイン検出部267とグラフィックボード268とスピーカ229と紙幣識別器222とチケットプリンタ235とカードリーダ236とキースイッチ238Sとデータ表示器237とが接続されている。
【0145】
ランプ230は、端末CPU241から出力される制御信号に基づいて、点灯、消灯が制御される。ホッパー266は、筐体3内に設置され、端末CPU241から出力される制御信号に基づいて、所定数のコインをコイントレイ416に払い出す。コイン検出部267は、所定枚数のコインが払い出されたことを検出し、端末CPU241に対して入力信号を出力する。
【0146】
グラフィックボード268は、端末CPU241から出力される制御信号に基づいてディスプレイ101Bおける画像表示を制御する。また、グラフィックボード268は、端末CPU241から出力される制御信号に基づいて画像データを生成するVDPや、VDPによって生成される画像データを一時的に記憶するビデオRAM等を備えている。
【0147】
紙幣識別器222は、紙幣の画像を読み取り、正規の紙幣を筐体3内に受け入れる。また、紙幣識別器222は、正規の紙幣を受け入れたとき、その紙幣の額に基づいて端末CPU241に対して入力信号を出力する。端末CPU241は、該入力信号により伝達された紙幣の額に応じたクレジット数をRAM243に記憶すると共に、通信部244を介して遊技機本体1に送信する。
【0148】
チケットプリンタ235は、端末CPU241から出力される制御信号に基づいて、RAM243に記憶されたクレジット数、日時やスロットマシン10の識別番号等のデータがコード化されたバーコードをチケットに印刷し、バーコード付チケットとして出力する。
【0149】
カードリーダ236は、スマートカードからのデータを読み取って端末CPU241へ送信し、端末CPU241からの制御信号に基づいてスマートカードへのデータの書き込みを行う。キースイッチ238Sは、キーパッドに設けられ、プレーヤによりキーパッドが操作されたとき、入力信号を端末CPU241へ出力する。データ表示器237は、端末CPU241から出力される制御信号に基づいて、カードリーダ236が読み取ったデータや、プレーヤによりキースイッチ238Sを介して入力されたデータを表示する。尚、これらのデータは、通信部244を介して遊技機本体1に出力される。
【0150】
第1PCB280には、コントロールパネル220と、リバータ221Sと、コインカウンタ221Cと、冷陰極管281とが接続されている。コントロールパネル220には、チェンジボタンに対応したチェンジスイッチ224S、キャッシュアウトボタンに対応したキャッシュアウトスイッチ225S、およびBET状態スイッチ227に対応したBET状態スイッチ227Sが設けられている。各スイッチ224S〜225S、227Sは、対応するボタンがプレーヤによって操作されたとき、端末CPU241に対して入力信号を出力する。
【0151】
コインカウンタ221Cは、プレーヤによって投入されたコインが正規のものであるか否かを識別する。正規のコイン以外のものはコイントレイ416に排出される。また、コインカウンタ221Cは、正規のコインを検出したときに端末CPU241に対して入力信号を出力する。
【0152】
コインカウンタ221Cは、端末CPU241から出力される制御信号に基づいて動作するものであり、コインカウンタ221Cによって正規のコインとして認識されたコインを、ゲーム装置10内に設置されたキャッシュボックスやホッパー266に振り分ける。即ち、ホッパー266がコインで満たされている場合、正規のコインはリバータ221Sによってキャッシュボックスに振り分けられる。一方、ホッパー266がコインで満たされていない場合には、正規のコインはホッパー266に振り分けられる。冷陰極管281は、ディスプレイ101Bの背面側に設置されるバックライトとして機能するものであり、端末CPU241から出力される制御信号に基づいて点灯する。
【0153】
(データテーブル)
図8のレーサーテーブルについて説明する。このテーブルのデータは、遊技機本体1のRAM43に記憶されている。このテーブルは、ID欄と名前欄と勝率欄と演出データ欄とを少なくとも有している。ID欄には、レーサーを一意に識別するための識別番号が記憶されている。具体的には、『01』、『02』〜『99』が記憶されている。名前欄には、レーサーの名前が記憶されている。具体的には、『馬1』、『馬2』〜『馬99』が記憶されている。勝率欄には、レーサーの勝率を示す数字データが記憶されている。勝率は、レーサーがレースに勝利するか否かを決定する際に用いられる。すなわち、BET対象170からウィンBET対象173を決定する際に用いられるデータである。演出データ欄には、レーサーの演出に関する画像データが記憶されている。この画像データは、例えば、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出181を表示する際等、レーサーに関する演出を行う際に用いられる。
【0154】
なお、本発明の実施形態において、レーサーテーブルは、上記のように説明したが、これはレーサーテーブルの一部であり、本発明において、これに特に限定されるものではない。
【0155】
図9のボーナス決定テーブル(通常)について説明する。このテーブルのデータは、遊技機本体1のRAM43に記憶されている。このテーブルは、決定欄と乱数範囲欄とを有している。決定欄には、ボーナスを決定するか否かを示すデータが記憶されている。具体的には、『ボーナス付与する』および『ボーナス付与しない』ことを示すデータが記憶されている。乱数範囲欄には、乱数の範囲を示すデータが記憶されている。乱数の範囲は、発生させた乱数が、この乱数の範囲内であるか否かを判断するときに使用される。すわなち、ボーナス配当を付与するか否かを決定する際に用いられるデータである。具体的には、『0〜50』および『51〜1000』という乱数の範囲を示すデータが記憶されている。
【0156】
図10のボーナス決定テーブル(有利)について説明する。このテーブルのデータは、遊技機本体1のRAM43に記憶されている。このテーブルは、決定欄と乱数範囲欄とを有している。決定欄には、ボーナスを決定するか否かを示すデータが記憶されている。具体的には、『ボーナス付与する』および『ボーナス付与しない』ことを示すデータが記憶されている。乱数範囲欄には、乱数の範囲を示すデータが記憶されている。乱数の範囲は、発生させた乱数が、この乱数の範囲内であるか否かを判断するときに使用される。すわなち、ボーナス配当を付与するか否かを決定する際に用いられるデータである。具体的には、『0〜100』および『101〜1000』という乱数の範囲を示すデータが記憶されている。
【0157】
このように、図10のボーナス決定テーブル(有利)は、図9のボーナス決定テーブル(通常)よりも、『ボーナス付与する』と決定される確率が高くなるように設定されている。
【0158】
なお、ボーナス決定テーブルは、上記のように示したが、本発明において、これに特に限定されるものではない。ボーナス配当を決定する方法に応じた適切なボーナス決定テーブルを設計可能である。
【0159】
図11の端末装置管理テーブルについて説明する。このテーブルのデータは、遊技機本体1のRAM43に記憶されている。このテーブルは、端末番号欄とBET数欄とBET対象欄とBET種別欄と払出数欄とを有している。端末番号欄には、各端末装置400に設定された固有の端末番号が記憶されている。具体的には、『1』、及び『5』が記憶されている。BET数欄には、BET対象170に対してBETされた遊技価値が数値として記憶されている。BET対象欄には、BETされたBET対象170を特定するデータが記憶されている。BET種別欄には、BETされたBET対象170が特別BET172としてBETされたか、通常BET171としてBETされたかを識別するためのデータが記憶されている。配当倍率欄には、BETされたBET対象170に対応する配当倍率175を示すデータが記憶されている。払出数欄には、BET対象170がウィンBET対象173と同一の場合に、払い出される遊技価値の大きさが記憶されている。
【0160】
なお、BET対象170がウィンBET対象173と同一となり得ない場合は、払出が行われないことを示す“0”が記憶される。
【0161】
また、本発明の実施形態において、上記のように端末装置管理テーブルを説明したが、本発明において、これに特に限定されるものではなく、端末情報の管理の方法に応じた適切な管理テーブルを設計可能である。
【0162】
(遊技機本体1の処理動作)
遊技機本体1において行われる処理について説明する。コントローラ100のメインCPU41がゲームプログラムを読み出して実行することによって、遊技が進行される。
【0163】
(遊技機本体1の処理動作:本体側メイン処理ルーチン)
図12に示すように、本体側メイン処理ルーチンにおいて、メインCPU41は、出走レーサー、オッズを決定する(S1)。図8に示すレーサーテーブルから単位ゲームで使用するレーサーを、例えば、ランダムに決定し、決定したレーサーに基づいてBET対象170が決定され、決定されたBET対象170とレーサーテーブルとに基づいて、オッズ、すなわち配当倍率175を決定する。
【0164】
次に、メインCPU41は、BET受付時間が経過するまで単位ゲームの開始を待機する(S2)。このBET受付時間の待機中において、端末装置400において、タッチパネル226等の押圧によるBETの受け付けを行う。端末装置400の動作の詳細については後述する。
【0165】
次に、メインCPU41は、単位ゲームの開始を示す単位ゲーム開始信号を端末装置400に出力する(S3)。これにより、端末装置400は、遊技機本体1において単位ゲームが開始されたことを認識することが可能になる。次に、図4の中上に示すように、レース演出がディスプレイ101Aに表示させる(S4)。次に、レーサーの着順を決定する(S5)。すなわち、ゲームの実行に基づいて、BET対象170からウィンBET対象173を決定する。次に、決定された着順に基づいて、図4の右上に示すように、ゲームの結果に関する演出をディスプレイ101Aに表示させる。次に、単位ゲーム終了信号を端末装置400に出力する(S7)。これにより、端末装置400は、遊技機本体1において単位ゲームが終了されたことを認識することが可能となる。次に、払出数計算処理ルーチンが実行される(S8)。払出数計算処理ルーチンは後述する。
【0166】
メインCPU41は、払出数計算処理ルーチンの実行が終了すると、特別BET172としてBETされたBET対象170がウィンしたか否かが判定される(S9)。すなわち、特別BET172としてBETされたBET対象170と、決定されたウィンBET対象173とが同一であるか否かが判定される。特別BET172としてBETされたBET対象170がウィンしたと判定された場合には(S9:YES)、ボーナス配当決定処理が実行され(S10)、S1の処理に戻る。
【0167】
一方、特別BET172としてBETされたBET対象170がウィンしていないと判定された場合には(S9:NO)、S1の処理に戻る。
【0168】
なお、本発明の実施形態において、本体側メイン処理におけるS9の処理で、ボーナス配当決定処理を実行するか否かを判定しているが、ボーナス配当決定処理を必ず実行する第1の本体側メイン処理と、ボーナス配当決定処理を必ず実行しない第2の本体側メイン処理とをRAM43に記憶しておき、特別BET172としてBETの有無に基づいて、第1の本体側メイン処理と第2の本体側メイン処理のいずれか一方を実行するようにしてもよい。
【0169】
(遊技機本体1の処理動作:払出数計算処理ルーチン)
図12に示す本体側メイン処理ルーチンにおいて、払出数計算処理ルーチンが実行されると、図13に示すように、メインCPU41は、着順データを取得する(A1)。次に、ウィンBET対象173とそのオッズ(配当倍率175)とを特定する(A2)。
【0170】
次に、メインCPU41は、端末装置400毎に、BETされたBET対象170と、オッズ(配当倍率175)と、ウィンBET対象173と、BET数とに基づいて、払出数を算出する(A3)。具体的には、RAM43に記憶されている端末装置管理テーブルのデータと、特定されたウィンBET対象173とに基づいて、端末番号毎に払出枚数を算出する。
【0171】
メインCPU41は、A3の処理における、全ての端末装置400の算出が完了するまで(A4:NO)、A3の処理を行う。全ての端末装置400の算出が完了したと判定した場合には(A4:YES)、算出した払出数データを各端末装置400に出力する(A5)。そして、本ルーチンの実行を終了し、本体側メイン処理ルーチンへ処理を戻す。
【0172】
(遊技機本体1の処理動作:BET処理ルーチン)
また、コントローラ100は、各端末装置400におけるBET状況を管理するため、上記の本体側メイン処理ルーチンの実行と独立して、BET処理ルーチンを実行している。
【0173】
メインCPU41は、図14に示すように、BET処理ルーチンが実行されると、端末装置400からのBET信号を受信したか否かが判定される(B1)。BET信号を受信していないと判定した場合には(B1:NO)、B1の処理に戻る。
【0174】
一方、メインCPU41は、BET信号を受信した場合には(B1:YES)、BET信号に含まれるBET数、BET対象170、BET種別、および。端末番号等の各種のデータを取得する(B2)。次に、これらのデータを用いてRAM43に記憶されている図4の端末装置管理テーブルのデータが更新される(B3)。
【0175】
次に、メインCPU41は、単位ゲームが終了したか否かを判定する(B4)。具体的には、単位ゲーム終了信号が受信されると単位ゲームが終了したと判定する。単位ゲームが終了していないと判定した場合には(B4:NO)、B1の処理に戻る。
【0176】
一方、単位ゲームが終了したと判定した場合には(B4:YES)、端末装置管理テーブルが初期設定された後(B5)、B1の処理に戻る。これにより、コントローラ100は、各端末装置400のBET数等を管理することによって、ウィンしたときの払出数の算出を可能にしている。
【0177】
(遊技機本体1の処理動作:ボーナス配当決定処理ルーチン)
図12に示す本体側メイン処理ルーチンにおいて、ボーナス配当決定処理ルーチンが実行されると、図15に示すように、メインCPU41は、特別BET172としてBETされたBET対象170がウィンした端末装置400に対して、ボーナス演出開始信号を出力する(C1)。これにより、端末装置400は、ボーナス配当演出の表示およびBET受け付けの開始を実行することが可能となる。
【0178】
次に、端末装置400から追加BET信号を受信したか否かを判定する(C2)。追加BET信号を受信していないと判定した場合には(C2:NO)、ボーナス演出開始信号の出力から所定の時間が経過しかた否かを判定する(C3)。所定の時間が経過していないと判定した場合には(C3:NO)、C2の処理に戻る。一方、所定の時間が経過したと判定した場合には(C3:YES)、RAM43に記憶する使用するボーナス決定テーブルに、図9に示すボーナス決定テーブル(通常)をセットし(C4)、C5の処理を実行する。
【0179】
一方、C2の処理において、追加BET信号を受信したと判定した場合には(C2:YES)、RAM43に記憶する使用するボーナス決定テーブルに、図10に示すボーナス決定テーブル(有利)をセットし(C6)、C5の処理を実行する。
【0180】
C4の処理またはC6の処理が実行されると、RAM43に記憶される使用するボーナス決定テーブルに基づいて、ボーナス配当の有無を決定する(C5)。具体的には、0〜1000の範囲の乱数を発生し、発生した乱数と、ボーナス決定テーブルとに基づいて、ボーナス付与の有無を決定する。
【0181】
次に、ボーナス付与が決定されたか否かを判定する(C7)。ボーナス付与が決定されたと判定した場合には(C7:YES)、ボーナス付与が決定された端末装置400に対して、ボーナス決定信号(あり)を出力し(C8)、払出数の算出を行い(C9)、ボーナス付与が決定された端末装置400に対して払出数データを出力し(C10)、本ルーチンの実行を終了する。
【0182】
一方、C7の処理において、ボーナス付与が決定されなかったと判定した場合には(C7:NO)、ボーナス決定信号(なし)信号を出力し(C11)、本ルーチンの実行を終了する。
【0183】
これにより、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定することができる。ボーナス配当を付与すると決定した場合に、端末装置400は、ボーナス配当を付与することができる。
【0184】
(遊技機端末2の処理動作:端末側処理ルーチン)
次に、遊技機本体1に連動する遊技機端末2の各端末装置400において行われる処理について説明する。BET受付装置400としての各端末装置400が図16に示す端末側処理ルーチンを実行すると、まず、端末CPU241は、BET可能である旨をディスプレイ101Bに表示して通知する(D1)。
【0185】
次に、端末CPU241は、遊技機本体1において単位ゲームが開始されたか否かを判定する(D2)。具体的には、遊技機本体1から単位ゲーム開始信号を受信していれば、単位ゲームが開始されたと判定する。単位ゲームが開始されていないと判定した場合には(D2:NO)、BETがあるか否かを判定する(D3)。BETがないと判定された場合には(D3:NO)、D1の処理に戻る。
【0186】
一方、BETがあると判定された場合には(D3:YES)、BETは特別BET172であるか否かを判定する(D4)。特別BET172であると判定された場合には(D4:YES)、BET種別に“特別BET”をセットし(D5)、ディスプレイ101Bに特別BET172のオッズ(配当倍率177)を表示させ(D6)、D7の処理を実行する。
【0187】
一方、特別BET172でないと判定された場合には(D4:NO)、BET種別に“通常BET”をセットし(D8)、ディスプレイ101Bに通常BET171のオッズ(配当倍率176)を表示させ(D9)、D7の処理を実行する。
【0188】
D6の処理またはD7の処理が実行されると、端末CPU241は、遊技機本体1に対して、BET信号を出力し(D7)、D1の処理に戻る。BET信号には、BETされた遊技価値を示すBET数、BETされたBET対象170、セットされたBET種別、および、端末番号が含まれる。これにより、遊技機本体1は、BETに関する情報を端末装置管理テーブルに記憶することができる。
【0189】
一方、D2の処理において、単位ゲームが開始されたと判定した場合には(D2:YES)、BET受付を停止させ(D10)、単位ゲーム終了信号を受信するまで待機する(D11)。単位ゲーム終了信号を受信すると、受信した払出数データに基づいて、コインを払い出す払出処理を実行する(D12)。
【0190】
次に、遊技機本体1からボーナス演出開始信号を受信したか否かを判定する(D13)。ボーナス演出開始信号を受信していないと判定した場合には(D13:NO)、BET受付を開始し(D26)、D1の処理に戻る。
【0191】
一方、D13の処理において、ボーナス演出開始信号を受信したと判定した場合には(D13:YES)、図5に示すように、ディスプレイ101Bにボーナス配当を表示させる(D14)。合わせて、図5に示すように、BET受付を開始させる(D15)。次に、BETされたか否かを判定する(D16)。BETされていないと判定した場合には(D16:NO)、図5の左下に示すように、ディスプレイ101Bに通常演出を表示させる(D17)。
【0192】
次に、遊技機本体1からボーナス決定信号を受信したか否かを判定する(D18)。ボーナス決定信号を受信していないと判定した場合には(D18:NO)、D16の処理に戻る。
【0193】
一方、D16の処理において、BETされたと判定した場合には(D16:YES)、遊技機本体1に対して追加BET信号を出力する(D19)。次に、図5の右上に示すように、ディスプレイ101Bに有利な演出181を表示させ(D20)、次に、D18の処理を実行する。
【0194】
D18の処理において、ボーナス決定信号を受信したと判定した場合には(D18:YES)、BET受付を停止させ(D21)、次に、受信したボーナス決定信号は、「ボーナス決定信号(あり)」であるか否かを判定する(D22)。受信したボーナス決定信号は、「ボーナス決定信号(あり)」であると判定した場合には(D22:YES)、ボーナス決定されたことを示す演出をディスプレイ101Bに表示させ(D23)、次に、受信した払出数データに基づいて、コインを払い出す払出処理を実行し(D24)、次に、D26の処理を実行する。
【0195】
一方、D22の処理において、受信したボーナス決定信号は、「ボーナス決定信号(あり)」でないと判定した場合には(D22:NO)、ボーナス決定がされなかったことを示す演出をディスプレイ101Bに表示させ(D25)、次に、D26の処理を実行する。
【0196】
以上により、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率が通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と異なるものの、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
【0197】
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
【0198】
さらに、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出、およびレーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出がディスプレイに表示されるため、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。また、遊技者にレーサーに対する愛着を持たせることができる場合がある。
【0199】
さらに、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率より小さいこと、およびボーナス配当の決定が遊技価値のBETの有無に基づいて決定されることから、通常BETの場合の配当倍率に基づく配当を得たかったという遊技者に対して、ボーナス配当が決定されるように遊技価値をBETさせることを促すことができる場合がある。
【0200】
以上の詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明したが、本発明は、以上の詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は可能な限り広く解釈されるべきである。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされるべきである。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的な公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌することが望まれる。
【0201】
以上の詳細な説明は、コンピュータ又はコンピュータネットワーク上で実行される処理を含むものである。以上の説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各ステップや、所定の処理機能を備えたブロックは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップや各ブロックでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップや各ブロックにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップや各ブロックにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップや各ブロックのために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【0202】
(本実施の形態の概要)
以上のように、本実施の形態のゲーム装置は、下記構成を備えるゲーム装置であり、遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置(BET受付装置400等)と、以下(a1)〜(a6)のように動作するようプログラムされたコントローラ(コントローラ100等)と、を備える。(a1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定し、(a2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、(a3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、(a4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、(a5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(a6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0203】
この構成によれば、BET対象に対応する配当倍率について、通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率とが異なるように設定される。BET受付装置に、BET対象に対して遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、BET対象に対して遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、BET対象に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BETされたBET対象に対応する配当倍率と、BETされたBET対象に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与される。ウィンBET対象と特別BETとしてBETされたBET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率が通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と異なるものの、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
【0204】
また、本実施の形態のゲーム装置は、下記構成を備えるゲーム装置であり、遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置(BET受付装置400等)と、以下(b1)〜(b6)のように動作するようプログラムされたコントローラ(コントローラ100等)と、を備える。(b1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記特別BETとしてBETされる場合の配当倍率を、前記通常BETとしてBETされる場合の配当倍率よりも小さく設定し、(b2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、(b3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、(b4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、(b5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(b6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0205】
上記の構成によれば、特別BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率を、通常BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率より小さく設定される。BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BETされたBET対象に対応する配当倍率と、BETされたBET対象に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与される。ウィンBET対象と特別BETとしてBETされたBET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率より小さくなる代わりに、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、特別BETの場合の配当倍率を通常BETの場合の配当倍率より小さくすることにより、通常BETの配当倍率と特別BETの配当倍率との差に相当する配当を、ボーナス配当として付与することができるため、ボーナス配当の付与により店の収益に影響を与えるということを軽減することができる場合がある。
【0206】
また、本実施の形態のゲーム装置は、下記構成を備えるゲーム装置であり、遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置(BET受付装置400等)と、以下(c1)〜(c7)のように動作するようプログラムされたコントローラ(コントローラ100等)と、を備える。(c1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定し、(c2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、(c3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、(c4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、(c5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせ、(c6)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(c7)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0207】
上記の構成によれば、BET対象に対応する配当倍率について、通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率とが異なるように設定される。BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BETされたBET対象に対応する配当倍率と、BETされたBET対象に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与される。ウィンBET対象と特別BETとしてBETされたBET対象とが同一の場合には、BET受付装置に遊技価値のBETを受け付けさせ、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率と異なるものの、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
【0208】
また、本実施の形態におけるゲーム装置は、上記のゲーム装置であって、前記コントローラは、以下(d1)〜(d7)のように動作するようプログラムされている。(d1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記特別BETとしてBETされる場合の配当倍率を、前記通常BETとしてBETされる場合の配当倍率よりも小さく設定し、(d2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、(d3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、(d4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、(d5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせ、(d6)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(d7)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0209】
上記の構成によれば、特別BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率を、通常BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率より小さく設定される。BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BETされたBET対象に対応する配当倍率と、BETされたBET対象に対してBETされた遊技価値とに基づいて配当を付与される。ウィンBET対象と特別BETとしてBETされたBET対象とが同一の場合には、BET受付装置に遊技価値のBETを受け付けさせ、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率より小さくなる代わりに、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
さらに、特別BETの場合の配当倍率を通常BETの場合の配当倍率より小さくすることにより、通常BETの配当倍率と特別BETの配当倍率との差に相当する配当を、ボーナス配当として付与することができるため、ボーナス配当の付与により店の収益に影響を与えるということを軽減することができる場合がある。
【0210】
また、本実施の形態のゲーム装置は、下記構成を備えるゲーム装置であり、レーサーがレースし、遊技者が、該レース結果としてのBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、前記ゲームに関する演出を表示可能なディスプレイ(ディスプレイ101等)と、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置(BET受付装置400等)と、以下(e1)〜(e8)のように動作するようプログラムされたコントローラ(コントローラ100等)と、を備える。(e1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定し、(e2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、(e3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、(e4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、(e5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせると共に、前記レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出を前記ディスプレイに表示させ、(e6)前記遊技価値のBETを受け付けた場合には、前記レーサーが前記ボーナス配当の獲得に有利になった演出を前記ディスプレイに表示させ、(e7)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、前記ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(e8)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0211】
上記の構成によれば、BET対象に対応する配当倍率について、通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率とが異なるように設定される。BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BET受付装置に遊技価値のBETを受け付けさせると共に、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出をディスプレイに表示させる。遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出をディスプレイに表示させる。遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率と異なるものの、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
さらに、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出、およびレーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出がディスプレイに表示されるため、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。また、遊技者にレーサーに対する愛着を持たせることができる場合がある。
【0212】
また、本実施の形態のゲーム装置は、下記構成を備えるゲーム装置であり、
レーサーがレースし、遊技者が、該レース結果としてのBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、前記ゲームに関する演出を表示可能なディスプレイ(ディスプレイ101等)と、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置(BET受付装置400等)と、以下(f1)〜(f8)のように動作するようプログラムされたコントローラ(コントローラ100等)と、を備える。(f1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記特別BETとしてBETされる場合の配当倍率を、前記通常BETとしてBETされる場合の配当倍率よりも小さく設定し、(f2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、(f3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、(f4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、(f5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせると共に、前記レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出を前記ディスプレイに表示させ、(f6)前記遊技価値のBETを受け付けた場合には、前記レーサーが前記ボーナス配当の獲得に有利になった演出を前記ディスプレイに表示させ、(f7)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、前記ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(f8)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0213】
上記の構成によれば、特別BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率を、通常BETとしてBETされるBET対象に対応する配当倍率より小さく設定される。BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせさせる。ゲームの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、BET受付装置に遊技価値のBETを受け付けさせると共に、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出をディスプレイに表示させる。遊技価値のBETを受け付けた場合には、レーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出をディスプレイに表示させる。遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率より小さくなる代わりに、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
さらに、レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出、およびレーサーがボーナス配当の獲得に有利になった演出がディスプレイに表示されるため、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。また、遊技者にレーサーに対する愛着を持たせることができる場合がある。
さらに、特別BETの場合の配当倍率を通常BETの場合の配当倍率より小さくすることにより、通常BETの配当倍率と特別BETの配当倍率との差に相当する配当を、ボーナス配当として付与することができるため、ボーナス配当の付与により店の収益に影響を与えるということを軽減することができる場合がある。
さらに、特別BETの場合の配当倍率が通常BETの場合の配当倍率より小さいこと、およびボーナス配当の決定が遊技価値のBETの有無に基づいて決定されることから、通常BETの場合の配当倍率に基づく配当を得たかったという遊技者に対して、ボーナス配当が決定されるように遊技価値をBETさせることを促すことができる場合がある。
【0214】
また、本実施の形態におけるゲーム装置が実行するプレイ方法は、遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームにおけるゲーム装置が実行するプレイ方法であり、前記ゲーム装置が実行するプレイ方法は、(g1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定するステップと、(g2)BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるステップと、(g3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定するステップと、(g4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与するステップと、(g5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、(g6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与するステップと、を含む。
【0215】
上記の構成によれば、BET対象に対して特別BETとしてBETさせることで、特別BETとしてBETされる場合の配当倍率が通常BETとしてBETされる場合の配当倍率と異なるものの、ボーナス配当の付与が決定される場合がある、というゲームを提供できる。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
【0216】
また、本実施の形態のゲーム装置は、下記構成を備えるゲーム装置であり、遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なスイッチ(BET状態スイッチ227等)と、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置(BET受付装置400等)と、ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムと、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムとを記憶する記憶装置と、以下(h1)〜(h6)のように動作するようプログラムされたコントローラ(コントローラ100等)と、を備える。(h1)前記BET受付装置に、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、(h2)前記スイッチの入力の状態が一状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第1ゲームプログラムを実行し、前記スイッチの入力の状態が他状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第2ゲームプログラムを実行し、(h3)前記第1ゲームプログラムまたは前記第2ゲームプログラムの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、(h4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与し、(h5)前記第2ゲームプログラムが実行される場合であって、前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合は、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(h6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0217】
上記の構成によれば、BET受付装置に、BET対象に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる。スイッチの入力の状態が一状態の場合には、記憶装置に記憶される第1ゲームプログラムが実行される。一方、スイッチの入力の状態が他状態の場合には、記憶装置に記憶される第2ゲームプログラムが実行される。第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当が付与される。第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合は、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、遊技者がスイッチの入力の状態を一状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームが実行される。遊技者がスイッチの入力の状態を他状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームが実行される。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
【0218】
また、本実施の形態のゲーム装置は、下記構成を備えるゲーム装置であり、遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なスイッチ(BET状態スイッチ227等)と、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置(BET受付装置400等)と、ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムと、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムとを記憶する記憶装置(401等)と、以下(i1)〜(i7)のように動作するようプログラムされたコントローラ(コントローラ100等)と、を備える。(i1)前記BET受付装置に、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、(i2)前記スイッチの入力の状態が一状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第1ゲームプログラムを実行し、前記スイッチの入力の状態が他状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第2ゲームプログラムを実行し、(i3)前記第1ゲームプログラムまたは前記第2ゲームプログラムの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、(i4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与し、(i5)前記第2ゲームプログラムが実行される場合であって、前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合は、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせ、(i6)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(i7)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0219】
上記の構成によれば、BET受付装置に、BET対象に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる。スイッチの入力の状態が一状態の場合には、記憶装置に記憶される第1ゲームプログラムが実行される。一方、スイッチの入力の状態が他状態の場合には、記憶装置に記憶される第2ゲームプログラムが実行される。第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当が付与される。第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合は、BET受付装置に遊技価値のBETを受け付けさせ、遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、遊技者がスイッチの入力の状態を一状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームが実行される。遊技者がスイッチの入力の状態を他状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームが実行される。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
さらに、ボーナス配当の決定は、遊技価値のBETの有無に基づいて決定されるため、ボーナス配当が決定されるように、遊技者が遊技価値をBETすることを促すことができる。
【0220】
また、本実施の形態のゲーム装置が実行するプレイ方法は、遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームにおけるゲーム装置が実行するプレイ方法であり、前記ゲーム装置が実行するプレイ方法は、(j1)BET受付装置により、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるステップと、(j2)外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なスイッチの入力の状態が一状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムを実行し、該スイッチの入力の状態が他状態の場合には、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムを実行するステップと、(j3)前記第1ゲームプログラムまたは前記第2ゲームプログラムの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定するステップと、(j4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与するステップと、(j5)前記第2ゲームプログラムが実行される場合であって、前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合は、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、(j6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与するステップと、を含む。
【0221】
上記の構成によれば、BET受付装置に、BET対象に対する遊技価値のBETを外部から受け付けさせる。スイッチの入力の状態が一状態の場合には、記憶装置に記憶される第1ゲームプログラムが実行される。一方、スイッチの入力の状態が他状態の場合には、記憶装置に記憶される第2ゲームプログラムが実行される。第1ゲームプログラムまたは第2ゲームプログラムの実行に基づいて、BET対象からウィンBET対象が決定される。ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当が付与される。第2ゲームプログラムが実行される場合であって、ウィンBET対象とBETされたBET対象とが同一の場合は、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当が付与される。
したがって、遊技者がスイッチの入力の状態を一状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性があるゲームが実行される。遊技者がスイッチの入力の状態を他状態とすることで、ボーナス配当を付与する可能性がないゲームが実行される。よって、従来のゲーム性を損なうことなく、従来のゲームに加えて、遊技者に対してボーナス配当の付与という期待感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0222】
【図1】ゲーム装置10のプレイ方法を示す説明図である。
【図2】ゲーム装置10のブロック図である。
【図3】ゲーム装置10の斜視図とディスプレイ101の表示内容とを示す説明図である。
【図4】ゲームの実行とディスプレイ101の表示状態との関係を示す説明図である。
【図5】ディスプレイ101Bに表示されるボーナス配当演出を示す説明図である。
【図6】遊技機本体1の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】端末装置400の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】レーサーテーブルを示す説明図である。
【図9】ボーナス決定テーブル(通常)を示す説明図である。
【図10】ボーナス決定テーブル(有利)を示す説明図である。
【図11】端末装置管理テーブルを示す説明図である。
【図12】メインCPU41が実行する、本体側メイン処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】メインCPU41が実行する、払出数計算処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】メインCPU41が実行する、BET処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】メインCPU41が実行する、ボーナス配当決定処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図16】端末CPU241が実行する、端末側処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0223】
1 遊技機本体
2 遊技機端末
10 ゲーム装置
100 コントローラ
101 ディスプレイ
170 BET対象
173 ウィンBET対象
227 BET状態スイッチ
400 BET受付装置
401 記憶装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
以下(a1)〜(a6)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(a1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定し、
(a2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(a3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(a4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(a5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(a6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項2】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
以下(b1)〜(b6)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(b1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記特別BETとしてBETされる場合の配当倍率を、前記通常BETとしてBETされる場合の配当倍率よりも小さく設定し、
(b2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(b3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(b4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(b5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(b6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項3】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
以下(c1)〜(c7)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(c1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定し、
(c2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(c3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(c4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(c5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせ、
(c6)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(c7)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項4】
請求項3に記載のゲーム装置であって、
前記コントローラは、以下(d1)〜(d7)のように動作するようプログラムされている。
(d1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記特別BETとしてBETされる場合の配当倍率を、前記通常BETとしてBETされる場合の配当倍率よりも小さく設定し、
(d2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(d3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(d4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(d5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせ、
(d6)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(d7)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項5】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
レーサーがレースし、遊技者が、該レース結果としてのBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
前記ゲームに関する演出を表示可能なディスプレイと、
前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
以下(e1)〜(e8)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(e1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定し、
(e2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(e3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(e4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(e5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせると共に、前記レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出を前記ディスプレイに表示させ、
(e6)前記遊技価値のBETを受け付けた場合には、前記レーサーが前記ボーナス配当の獲得に有利になった演出を前記ディスプレイに表示させ、
(e7)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、前記ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(e8)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項6】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
レーサーがレースし、遊技者が、該レース結果としてのBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
前記ゲームに関する演出を表示可能なディスプレイと、
前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
以下(f1)〜(f8)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(f1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記特別BETとしてBETされる場合の配当倍率を、前記通常BETとしてBETされる場合の配当倍率よりも小さく設定し、
(f2)前記BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(f3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(f4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与し、
(f5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせると共に、前記レーサーがボーナス配当を獲得しようとする演出を前記ディスプレイに表示させ、
(f6)前記遊技価値のBETを受け付けた場合には、前記レーサーが前記ボーナス配当の獲得に有利になった演出を前記ディスプレイに表示させ、
(f7)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、前記ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(f8)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項7】
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームにおけるゲーム装置が実行するプレイ方法であり、
前記ゲーム装置が実行するプレイ方法は、
(g1)前記BET対象に対応する配当倍率について、前記通常BETとしてBETされる場合の該配当倍率と、前記特別BETとしてBETされる場合の該配当倍率とが異なるように設定するステップと、
(g2)BET受付装置に、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が通常操作の場合は通常BETとして、前記BET対象に対して前記遊技価値をBETする操作が特別操作の場合は特別BETとして、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるステップと、
(g3)前記ゲームの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定するステップと、
(g4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、該BETされたBET対象に対応する前記配当倍率と、該BETされたBET対象に対してBETされた前記遊技価値とに基づいて配当を付与するステップと、
(g5)前記ウィンBET対象と前記特別BETとしてBETされた前記BET対象とが同一の場合には、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、
(g6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与するステップと、
を含む。
【請求項8】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なスイッチと、
前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムと、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムとを記憶する記憶装置と、
以下(h1)〜(h6)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(h1)前記BET受付装置に、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(h2)前記スイッチの入力の状態が一状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第1ゲームプログラムを実行し、前記スイッチの入力の状態が他状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第2ゲームプログラムを実行し、
(h3)前記第1ゲームプログラムまたは前記第2ゲームプログラムの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(h4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与し、
(h5)前記第2ゲームプログラムが実行される場合であって、前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合は、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(h6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項9】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームと、
外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なスイッチと、
前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるBET受付装置と、
ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムと、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムとを記憶する記憶装置と、
以下(i1)〜(i7)のように動作するようプログラムされたコントローラと、
を備える。
(i1)前記BET受付装置に、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けさせ、
(i2)前記スイッチの入力の状態が一状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第1ゲームプログラムを実行し、前記スイッチの入力の状態が他状態の場合には、前記記憶装置に記憶される前記第2ゲームプログラムを実行し、
(i3)前記第1ゲームプログラムまたは前記第2ゲームプログラムの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定し、
(i4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与し、
(i5)前記第2ゲームプログラムが実行される場合であって、前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合は、前記BET受付装置に前記遊技価値のBETを受け付けさせ、
(i6)前記遊技価値のBETの有無に基づいて、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(i7)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項10】
遊技者がBET対象に対して遊技価値をBETする、ことが可能なゲームにおけるゲーム装置が実行するプレイ方法であり、
前記ゲーム装置が実行するプレイ方法は、
(j1)BET受付装置により、前記BET対象に対する前記遊技価値のBETを外部から受け付けるステップと、
(j2)外部から少なくとも2つの状態の入力を入力可能なスイッチの入力の状態が一状態の場合には、ボーナス配当を付与する可能性がある前記ゲームを実行する第1ゲームプログラムを実行し、該スイッチの入力の状態が他状態の場合には、該ボーナス配当を付与する可能性がない前記ゲームを実行する第2ゲームプログラムを実行するステップと、
(j3)前記第1ゲームプログラムまたは前記第2ゲームプログラムの実行に基づいて、前記BET対象からウィンBET対象を決定するステップと、
(j4)前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合には、所定の条件に基づいて配当を付与するステップと、
(j5)前記第2ゲームプログラムが実行される場合であって、前記ウィンBET対象とBETされた前記BET対象とが同一の場合は、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、
(j6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与するステップと、
を含む。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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