説明

コネクタ及びコネクタの製造方法

【課題】本発明は、防水性が向上されたコネクタ及びコネクタの製造方法を提供する。
【解決手段】コネクタ10は、第1合成樹脂材15によって、端子金具12が貫通される基壁13と、基壁13の縁部寄りの位置から基壁13と直交する方向に延びる板状の延出片18と、延出片18から端子金具12側に突出して形成されると共に相手側コネクタと係止する係止部20と、を備えた一次成形部14を成形する第1工程と、一次成形部14を第2合成樹脂材16によって更に成形することにより延出片18及び基壁13に固着する二次成形部17を形成し、一次成形部14と二次成形部17とによってフード部11を形成する第2工程と、を実行することにより製造される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ及びコネクタの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、相手側コネクタが嵌合されるフード部を有するコネクタとして、特許文献1に記載のものが知られている。このコネクタには、合成樹脂製のフード部内に金属製の端子金具が配されている。端子金具は、フード部内において、フード部の開口側と反対側に位置する奥壁を貫通して配設されている。フード部の内壁には、内方(端子金具側の方向)に突出すると共に、フード部内に嵌合した相手側コネクタと係止する係止部が形成されている。この係止部により、フード部内から相手側コネクタが離脱することを規制できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−287951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記の構成によると、フード部の奥壁には、係止部を成形する際に、金型を成形品から離脱させるための孔(いわゆる型抜き孔)を設ける必要がある。この型抜き孔からフード部内に水が進入することにより、コネクタの防水性が低下することが懸念される。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、防水性が向上されたコネクタ及びコネクタの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、相手側コネクタと嵌合可能なフード部内に端子金具が配されたコネクタの製造方法であって、第1合成樹脂材によって、前記端子金具が貫通される基壁と、前記基壁の縁部寄りの位置から前記基壁と直交する方向に延びる板状の延出片と、前記延出片から前記端子金具側に突出して形成されると共に前記相手側コネクタと係止する係止部と、を備えた一次成形部を成形する第1工程と、前記一次成形部を第2合成樹脂材によって更に成形することにより前記延出片及び前記基壁に固着する二次成形部を形成し、前記一次成形部と前記二次成形部とによって前記フード部を形成する第2工程と、を実行する。
【0007】
本発明によれば、第1工程において、相手側コネクタと係止する係止部が形成することができる。これにより、第2工程においてフード部を成形する際に、係止部を形成するための型抜き孔をフード部に設けなくてもよい。この結果、型抜き孔から水がフード部内に浸入することを防止できるので、コネクタの防水性を向上させることができる。
【0008】
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記第1工程において、前記端子金具をインサート成形することにより前記一次成形部を形成することが好ましい。
【0009】
上記の態様によれば、端子金具の外周面を基壁と密着させることができるので、端子金具と基壁との防水性を向上させることができる。
【0010】
前記第1工程において用いられる一対の第1金型は、前記延出片の延びる方向に沿って型開きするようになっており、更に、前記係止部が形成される領域と、前記基壁が形成される領域との間に位置する領域には、前記延出片の板面に平行な方向であって、且つ前記延出片の延びる方向に直交する方向にスライドするスライドコアを配し、前記一次成形部が形成された後に前記スライドコアをスライドさせることにより、前記一次成形部から前記スライドコアを離脱させることが好ましい。
【0011】
本態様によれば、第1工程において、延出片の延びる方向に沿って型開きする一対の第1金型により、基壁に、延出片の延びる方向に沿って延びる構造を容易に形成することができる。例えば、基壁に、延出片の延びる方向に貫通する複数の貫通孔を容易に形成することができる。また、基壁に、延出片の延びる方向に沿って延びる複数の端子金具を容易にインサート成形することができる。
【0012】
前記第2工程において用いられる一対の第2金型は前記延出片の延びる方向に沿って型開きするようになっており、前記第2金型には、前記一次成形部が配置されて型締めされた状態で、前記延出片の延びる方向に沿って延出されると共に、前記係止部が前記第2合成樹脂材と接触するのを規制する規制壁が形成されており、前記規制壁には、前記第2金型が型締めされた状態で前記係止部が位置する側の面に、前記係止部が収容される凹溝が形成されており、前記第2金型が型締めされた状態で、前記規制壁のうち前記凹溝の開口側の側縁は前記延出片の板圧方向について前記端子金具側から当接し、前記規制壁の延出端縁は前記基壁に対して前記延出片が形成された側から当接することが好ましい。
【0013】
本態様によれば、第2工程において、延出片に形成された係止部が第2合成樹脂材と接触することが規制される。また、規制壁は、延出片の板圧方向について端子金具側から延出片と当接するので、延出片の側縁と、延出片のうちその板厚方向について端子金具と反対側の面とは、第2工程において第2合成樹脂材と接触可能となっている。これにより、フード部と延出片とを連続させることができる。この結果、係止部と第2合成樹脂材との接触を回避させつつ、延出片に連続するフード部を形成することができる。
【0014】
前記第2工程において、前記フード部に、前記延出片の板厚方向について前記端子金具と反対側の方向から前記延出片に重なる重なり部を形成することが好ましい。
【0015】
相手側コネクタをフード部に嵌合させる際、又は相手側コネクタをフードから離脱させる際には、相手側コネクタが係止部と係合することにより、延出片に対して延出片の板厚方向について端子金具側から押圧する力が加わる。上記の態様によれば、延出片の板厚方向について端子金具と反対側から延出片に重なる重なり部が形成されている。これにより、相手側コネクタから係止部を介して延出片に加わる力は、重なり部によって受けられる。この重なり部はフード部に形成されているので、上記の力はフード部によって確実に受け止められる。これにより、延出片の剛性を向上させることができる。
【0016】
前記第2工程において、前記重なり部を、前記延出片の側縁部寄りの領域にのみ形成することが好ましい。
【0017】
上記の態様によれば、延出片を覆うように重なり部を形成する場合に比べて、第2合成樹脂材の量を削減できる。
【0018】
前記第2工程において、前記重なり部に、前記延出片の板厚方向について前記端子金具と反対側に向かって突出すると共に前記延出片に沿って延びる補強リブを形成することが好ましい。
【0019】
上記の態様によれば、補強リブにより、延出片の剛性を更に向上させることができる。
【0020】
また、本発明は、相手側コネクタと嵌合可能なフード部内に端子金具が配されたコネクタであって、第1合成樹脂材からなる一次成形部と、前記一次成形部を第2合成樹脂材によって更に成形してなる二次成形部と、を備え、前記一次成形部は、前記端子金具が貫通される基壁と、前記基壁の縁部寄りの位置から前記基壁と直交する方向に延びる板状の延出片と、前記延出片の端部のうち、前記端子金具側の面から突出して形成されて、前記相手側コネクタと係止する係止部と、を備え、前記二次成形部は前記延出片及び前記基壁に固着して形成されており、前記一次成形部と前記二次成形部とによって前記フード部が形成されており、前記二次成形部は、前記延出片の板厚方向について前記端子金具と反対側の方向から前記延出片に重なる重なり部を有する。
【0021】
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
【0022】
前記一次成形部は前記端子金具を前記第1合成樹脂材でインサート成形してなり、前記端子金具の外周面は前記基壁と密着していることが好ましい。
【0023】
前記重なり部は、前記延出片の側縁部寄りの領域にのみ形成されていることが好ましい。
【0024】
前記重なり部には、前記延出片の板厚方向について前記端子金具と反対側に向かって突出すると共に前記延出片に沿って延びる補強リブが形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、コネクタの防水性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は、実施形態1に係るコネクタを示す斜視図である。
【図2】図2は、コネクタを示す側面図である。
【図3】図3は、一次成形部を示す斜視図である。
【図4】図4は、一次成形部を示す平面図である。
【図5】図5は、一次成形部を示す側面図である。
【図6】図6は、一次成形部を示す正面図である。
【図7】図7は、一次成形部を示す背面図である。
【図8】図8は、一次成形部及び二次成形部を示す平面図である。
【図9】図9は、図8におけるA−A線断面図である。
【図10】図10は、図8におけるB−B線断面図である。
【図11】図11は、一次成形部及び二次成形部を示す側面図である。
【図12】図12は、図11におけるC−C線断面図である。
【図13】図13は、一次成形部及び二次成形部を示す背面図である。
【図14】図14は、第1工程を示す断面図である。
【図15】図15は、第2工程において第2金型を型締めした状態を示す平面図である。
【図16】図16は、図15におけるD−D線断面図である。
【図17】図17は、他方の第2金型を示す斜視図である。
【図18】図18は、他方の第2金型を示す平面図である。
【図19】図19は、他方の第2金型を示す背面図である。
【図20】図20は、第2工程において、一方の第2金型を省略して示す斜視図である。
【図21】図21は、第2工程において、一方の第2金型を省略して示す平面図である。
【図22】図22は、図21におけるE−E線断面図である。
【図23】図23は、図21におけるF−F線断面図である。
【図24】図24は、図21におけるG−G線断面図である。
【図25】図25は、第2工程において、一方の第2金型を省略して示す側面図である。
【図26】図26は、図25におけるH−H線断面図である。
【図27】図27は、実施形態2に係るコネクタを示す斜視図である。
【図28】図28は、コネクタを示す側面図である。
【図29】図29は、コネクタを示す背面図である。
【図30】図30は、一次成形部を示す斜視図である。
【図31】図31は、一次成形部を示す平面図である。
【図32】図32は、一次成形部を示す側面図である。
【図33】図33は、一次成形部及び二次成形部を示す平面図である。
【図34】図34は、図33におけるI−I線断面図である。
【図35】図35は、実施形態3に係るコネクタを示す平面図である。
【図36】図36は、コネクタを示す側面図である。
【図37】図37は、一次成形部を示す斜視図である。
【図38】図38は、一次成形部を示す平面図である。
【図39】図39は、一次成形部を示す側面図である。
【図40】図40は、一次成形部及び二次成形部を示す斜視図である。
【図41】図41は、一次成形部及び二次成形部を示す平面図である。
【図42】図42は、図41におけるJ−J線断面図である。
【図43】図44は、図41におけるK−K線断面図である。
【図44】図44は、一次成形部及び二次成形部を示す側面図である。
【図45】図45は、図44におけるL−L線断面図である。
【図46】図46は、一次成形部及び二次成形部を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1ないし図26を参照しつつ説明する。本実施形態に係るコネクタ10は、図示しない相手側コネクタと嵌合可能な合成樹脂製のフード部11内に複数の端子金具12が配されてなる。以下の説明においては、図2における上方を上方とし、下方を下方とする。また、図2における左方を前方とし、右方を後方とする。また、図2における紙面を貫通する方向奥側を左側とし、紙面を貫通する方向手前側を右側とする。
【0028】
(コネクタ10)
図1及び図2に示すように、フード部11は前方に開口する略角筒状をなしている。フード部11には、開口方向(前方)と反対側の位置に基壁13が形成されている。
【0029】
基壁13は、前後方向から見て、略長方形状をなしている。基壁13には、細長い金属板材からなる端子金具12が前後方向に貫通されている。端子金具12の前端部はフード部11内に配されており、後端部は、基壁13を貫通してフード部11の外部に突出している。端子金具12の後端部は基壁13から突出する方向(前後方向)について下方に直角に曲げ加工されている。本実施形態においては、端子金具12は、基壁13に対して、上下方向について複数段(本実施形態では2段)に並んで配設されると共に、左右方向について複数(本実施形態では4つ)並んで配設されている。
【0030】
端子金具12のうち下方に曲げ加工された端部は、図示しない回路基板に形成されたスルーホール(図示せず)内に挿通された状態で、半田付け等の公知の手法により、回路基板に形成された導電路(図示せず)に電気的に接続される。
【0031】
(一次成形部14)
フード部11は、第1合成樹脂材15を第1工程によって成形してなる一次成形部14と、この一次成形部14を第2合成樹脂材16によって更に成形してなる二次成形部17と、を備える。本実施形態においては、第1合成樹脂材15と、第2合成樹脂材16とは、同じ合成樹脂材により形成されている。なお、各図には、便宜上、一次成形部14と二次成形部17とを区分する境界が記載されているが、一次成形部14と二次性成形部17とを同じ合成樹脂材で形成した場合には、一次成形部14と二次成形部17との境界が不明瞭となる場合がある。
【0032】
図3ないし図7には一次成形部14を示す。一次成形部14は、基壁13と、この基壁13の上縁部寄りの位置から前方(基壁13と直交する方向)に延出される細長い板状の延出片18と、を備える。延出片18の後端部は、基壁13の上縁から、わずかに上方に突出して形成されている。端子金具12は、第1合成樹脂材15によりインサート成形されることにより、基壁13に配設されている。基壁13の後面には、後方に膨出する膨出部19が形成されている。基壁13のうち膨出部19に対応する位置に、端子金具12が配されている(図7参照)。
【0033】
延出片18の下面(端子金具12側の面)には、前端部寄りの位置に、端子金具12側に向かって下方に突出する係止部20が形成されている。この係止部20は、相手側コネクタがフード部11内に嵌合したときに、相手側コネクタに形成された図示しないロック部と前方から係止することにより、相手側コネクタがフード部11から前方に離脱することを規制するようになっている。
【0034】
図6に示すように、係止部20は、延出片18の左右方向の幅寸法よりも狭く形成されている。図5に示すように、係止部20の前面には後方に向かって下降傾斜する傾斜面21が形成されている。この傾斜面21により、相手側コネクタのロック部に係止部20が乗り上がりやすくなっている。係止部20の後面は、前面よりも立ち上がった傾斜をなしており、ややオーバーハング状に形成されている。これにより、相手側コネクタのロック部と確実に係止するようになっている。
【0035】
図6に示すように、延出片18の上面(端子金具12と反対側の面)には、延出片18の左右両側縁寄りの位置に、延出片18の板厚方向について下方に陥没すると共に、前後方向に延びる段差部22が形成されている。
【0036】
(二次成形部17)
図8ないし図13には、一次成形部14と、この一次成形部14に固着された状態の二次成形部17とを示す。二次成形部17は、一次成形部14の延出片18及び基壁13と、隙間なく固着している。これら一次成形部14及び二次成形部17によってフード部11が形成されている。
【0037】
二次成形部17は、概ね貫通筒状をなす周壁23を有する。周壁23の後端縁は、一次成形部14の基壁13の外周縁に隙間なく固着されるようになっている。周壁23のうち上側に位置する周壁23には、周壁23の後端縁から前方に向かって、一次成形部14の延出片18に対応する領域が切り欠かれてなる切欠部24が形成されている。本実施形態においては、切欠部24は、周壁23の後端縁から、周壁23の前端縁に至るまで前後方向に延びて形成されている。切欠部24の左右方向の幅寸法を概ね延出片18の左右方向の幅寸法に対応して形成されている。
【0038】
二次成形部17には、延出片18の段差部22に、上方(端子金具12と反対側の方向)から重なる重なり部25が形成されている。上下方向における重なり部25の厚さ寸法は、上下方向における段差部22の陥没寸法と略同じに設定されている。これにより、延出片18の上面と、二次成形部17の周壁23の上面とは、面一に形成されている。
【0039】
(防水構造)
フード部11には、前面に形成された開口を除いて、フード部11を貫通する孔又は開口が形成されていない。詳細に説明すると、まず、基壁13に配設された端子金具12は、端子金具12に第1合成樹脂材15をインサート成形することにより基壁13を貫通して配設されている。これにより、端子金具12の外周面は基壁13と密着しているので、端子金具12と基壁13との間には、基壁13を貫通する孔又は隙間が形成されないようになっている。
【0040】
また、二次成形部17は、一次成形部14を構成する延出片18及び基壁13と隙間なく固着して形成されているので、一次成形部14と二次成形部17との間には、フード部11を貫通する孔、又は隙間が形成されないようになっている。上記の構成により、フード部11内に、開口と異なる領域から、水が浸入することが抑制されるようになっている。
【0041】
(製造工程)
続いて、本実施形態に係るコネクタ10の製造工程の一例を説明する。本実施形態に係るコネクタ10は、第1合成樹脂材15によって一次成形部14を形成する第1工程と、一次成形部14を第2合成樹脂材16で更に成形することにより二次成形部17を形成する第2工程と、を実行することによって形成される。
【0042】
(第1工程)
まず、一対の第1金型26A,26Bを型開きする。端子金具12を、一対の第1金型26A,26Bのうち、一方の第1金型26Aの所定位置に載置する。次いで、他方の第1金型26Bを型締めし、液体状の第1合成樹脂材15を、第1金型26A,26Bの内部に形成されたキャビティ内に注入する(図14参照)。
【0043】
上記の第1金型26A,26Bは、前後方向(延出片18の延びる方向)に沿って型開きするようになっている。第1金型26A,26Bを型締めした状態では、キャビティのうち係止部20が形成される領域と、基壁13が形成される領域の間に位置する領域に、左右方向(延出片18の板面に平行な方向であって且つ延出片18の延びる方向に直交する方向)にスライドするスライドコア27が配されている。このスライドコア27と、第1金型26A,26Bとの間に位置するキャビティに第1合成樹脂材15が注入されることによって、延出片18及び係止部20が形成される。
【0044】
キャビティ内に注入された第1合成樹脂材15が固化して延出片18が形成された後に、スライドコア27、左右方向にスライドさせ、一次成形部14からスライドコア27を離脱させる。次いで、第1金型26A,26Bを型開きして、一次成形部14を第1金型26A,26Bから離脱させる。
【0045】
上記の第1工程により、基壁13を貫通する型抜き孔を形成することなく、係止部20の後方の領域にアンダーカット領域を形成することができる。
【0046】
(第2工程)
続いて、一対の第2金型28A,28Bを型開きする。一次成形部14を一対の第2金型28A,28Bのうち、一方の第2金型28Aの所定位置に配置する。次いで、他方の第2金型28Bを型締めし、液体状の第2合成樹脂材16を第2金型28A,28B内部に形成されたキャビティ内に注入する(図15及び図16参照)。
【0047】
上記の第2金型28A,28Bは、前後方向(延出片18の延びる方向)に沿って型開きするようになっている。図17ないし図19に示すように、他方の第2金型28Bには、一方の第2金型28Aに一次成形部14が配置されて型締めされた状態で、後方(延出片18の延びる方向)に延出されると共に、係止部20が第2合成樹脂材16と接触するのを規制する規制壁29が形成されている。規制壁29の上面(係止部20が位置する側の面)には、第2金型28A,28Bが型締めされた状態で、係止部20が収容される凹溝30が、上方に開口して形成されている。凹溝30の断面形状は、略U字状をなしている。
【0048】
図20ないし図26は、説明の便宜ため、一方の第2金型28Aを省略して記載されている。第2金型28A,28Bが型締めされた状態で、規制壁29のうち凹溝30の開口側の側縁(上側縁)は、延出片18の板厚方向について下方(端子金具12の位置する側)から当接するようになっている(図26参照)。また、係止部20が、延出片18の左右方向の幅寸法よりもやや狭く形成されていることにより、規制壁29の上側縁が、係止部20と干渉しないようになっている。
【0049】
また、第2金型28A,28Bが型締めされた状態で、規制壁29の延出端縁(後端縁)は、基壁13の前面に対して前方(延出片18が形成された側)から当接するようになっている(図20〜図25参照)。
【0050】
上記の構成により、規制壁29と、基壁13と、延出片18と、第2金型28A,28Bとの間に囲まれた領域内には、第2工程において、液体状の第2合成樹脂材16が浸入しないようになっている。これにより、第2工程において、係止部20が第2合成樹脂材16と接触することが規制される。一方、延出片18の左右両側縁は、第1金型26A,26B、第2金型28A,28B、及び一次成形部14によって囲まれるキャビティ内に露出しており、第2合成樹脂材16と接触するようになっている。
【0051】
また、他方の第2金型28Bには、一方の第2金型28Aに一次成形部14が配置されて型締めされた状態で、後方に延出されると共に、基壁13から突出する端子金具12が第2合成樹脂材16と接触するのを規制する規制筒部31が形成されている(図17及び図19参照)。規制筒部31は概ね角筒状をなしている。規制筒部31の上壁は、規制壁29と一体に形成されている。
【0052】
第2金型28A,28Bが型締めされた状態で、規制筒部31のうち延出端縁(後端縁)は、基壁13の前面に対して前方(延出片18が形成された側)から当接するようになっている(図20〜図25参照)。図26に示すように、第2金型28A,28Bが型締めされた状態では、基壁13から突出する端子金具12は、規制筒部31の内部に位置するようになっている。
【0053】
上記の構成により、規制筒部31と、基壁13と、他方の第2金型28Bとの間に囲まれた領域内には、第2工程において、液体状の第2合成樹脂材16が浸入しないようになっている。これにより、第2工程において、端子金具12が第2合成樹脂材16と接触することが規制される。一方、基壁13の周縁部は、第2金型28A,28Bに囲まれたキャビティ内に露出しており、第2合成樹脂材16と接触するようになっている。
【0054】
図16に示すように、一方の第2金型28Aの後壁には、基壁13の膨出部19、及びこの膨出部19から後方に突出する端子金具12を逃がす逃がし孔32が貫通して形成されている。
【0055】
第2金型28A,28Bが型締めされた状態で、キャビティ内に注入された第2合成樹脂材16が固化した後、第2金型28A,28Bを型開きして、一次成形部14と二次成形部17とが固着した状態のものを第2金型28A,28Bから離脱させる。
【0056】
その後、基壁13から後方に突出する端子金具12を下方に曲げ加工することにより、コネクタ10が完成する。
【0057】
(作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態によれば、第1工程において、第1合成樹脂材15によって、端子金具12が貫通される基壁13と、基壁13の縁部寄りの位置から基壁13と直交する方向に延びる板状の延出片18と、延出片18から端子金具12側に突出して形成されると共に相手側コネクタと係止する係止部20と、を備えた一次成形部14を成形する。これにより、第2工程においてフード部11を成形する際に、係止部20を形成するための型抜き孔をフード部11に設けなくてもよい。この結果、型抜き孔から水がフード部11内に浸入することを防止できるので、コネクタ10の防水性を向上させることができる。
【0058】
また、本実施形態によれば、一次成形部14は端子金具12を第1合成樹脂材15でインサート成形してなり、端子金具12の外周面は基壁13と密着している。これにより、端子金具12の外周面を基壁13と密着させることができるので、端子金具12と基壁13との防水性を向上させることができる。
【0059】
また、本実施形態によれば、第1工程において用いられる一対の第1金型26A,26Bは、延出片18の延びる方向に沿って型開きするようになっており、更に、係止部20が形成される領域と、基壁13が形成される領域との間に位置する領域には、延出片18の板面に平行な方向であって、且つ延出片18の延びる方向に直交する方向にスライドするスライドコア27を配し、一次成形部14が形成された後にスライドコア27をスライドさせることにより、一次成形部14からスライドコア27を離脱させるようになっている。この結果、第1工程において、延出片18の延びる方向に沿って型開きする一対の第1金型26A,26Bにより、基壁13に、延出片18の延びる方向に沿って延びる構造を容易に形成することができる。本実施形態においては、基壁13に、延出片18の延びる方向に沿って延びる複数の端子金具12を容易にインサート成形することができる。また、例えば、基壁13に、延出片18の延びる方向に貫通する複数の貫通孔を容易に形成することができる。
【0060】
また、本実施形態によれば、第2工程において用いられる一対の第2金型28A,28Bは延出片18の延びる方向に沿って型開きするようになっており、第2金型28A,28Bには、一次成形部14が配置されて型締めされた状態で、延出片18の延びる方向に沿って延出されると共に、係止部20が第2合成樹脂材16と接触するのを規制する規制壁29が形成されており、規制壁29には、第2金型28A,28Bが型締めされた状態で係止部20が位置する側の面に、係止部20が収容される凹溝30が形成されており、第2金型28A,28Bが型締めされた状態で、規制壁29のうち凹溝30の開口側の側縁は延出片18の板厚方向について端子金具12側から当接し、規制壁29の延出端縁は基壁13に対して延出片18が形成された側から当接するようになっている。
【0061】
これにより、第2工程において、延出片18に形成された係止部20が第2合成樹脂材16と接触することが規制される。
【0062】
また、規制壁29は、延出片18の板厚方向について端子金具12側から延出片18と当接するので、延出片18の側縁と、延出片18のうちその板厚方向について端子金具12側の面と異なる領域は、第2工程において第2合成樹脂材16と接触可能となっている。これにより、フード部11と延出片18とを連続させることができる。この結果、係止部20と第2合成樹脂材16との接触を回避させつつ、延出片18に固着するフード部11を形成することができる。
【0063】
また、相手側コネクタをフード部11に嵌合させる際、又は相手側コネクタをフードから離脱させる際には、相手側コネクタが係止部20と係合することにより、延出片18に対して延出片18の板厚方向について端子金具12側から押圧する力が加わる。上記の点に鑑みて、本実施形態においては、第2工程において、フード部11に、延出片18の板厚方向について端子金具12と反対側の方向から延出片18に重なる重なり部25を形成する。これにより、延出片18の板厚方向について端子金具12と反対側から延出片18に重なる重なり部25が形成される。この結果、相手側コネクタから係止部20を介して延出片18に加わる力は、重なり部25によって受けられる。この重なり部25はフード部11に形成されているので、上記の力はフード部11によって確実に受け止められる。これにより、延出片18の剛性を向上させることができる。
【0064】
また、本実施形態によれば、重なり部25は、延出片18の側縁部寄りの領域にのみ形成されている。これにより、延出片18を覆うように重なり部25を形成する場合に比べて、第2合成樹脂材16の量を削減できる。
【0065】
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を、図27ないし図34を参照しつつ説明する。本実施形態においては、図30から図32に示すように、一次成形部14の延出片18は板状をなして前方に延びる形状をなしている。また、延出片18の後端部の上面は、基壁13の上縁と面一に形成されている。
【0066】
延出片18が上記の構成を有していることにより、二次成形部17においては、周壁23の切欠部24を構成する口縁は、延出片18の左右両側縁と隙間なく固着する構成となっている。また、二次成形部17の周壁23の後端縁は、基壁13の前面のうち、周縁部寄りの位置において、前方から隙間なく固着している(図34参照)。
【0067】
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0068】
本実施形態によれば、実施形態1と異なり、延出片18の左右両側縁には段差部22が形成されていない。このため、延出片18の構成を簡素化できるので、第1金型26A,26Bの形状を簡素化できる。この結果、製造コストの削減を図ることができる。特に、相手側コネクタの挿抜に際して、係止部20に加わる力が比較的に小さな場合には、特に有効である。
【0069】
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を、図35ないし図46を参照しつつ説明する。本実施形態においては、図37から図39に示すように、一次成形部14の延出片18は板状をなして前方に延びる形状をなしている。また、延出片18の後端部の上面は、基壁13の上縁と面一に形成されている。
【0070】
また、二次成形部47は、図45に示すように、周壁23の切欠部54を構成する口縁には、延出片18の左右両側縁に上方(端子金具12と反対側)から重なる重なり部55が形成されている。また、本実施形態においては、周壁53の切欠部54を構成する口縁は、延出片18の左右両側縁に、下方(端子金具12が位置する側)からも重なるようになっている。
【0071】
更に、図40及び図41に示すように、重なり部55には、延出片18の板厚方向について上方(端子金具12と反対側)に向かって突出すると共に前後方向(延出片18の延びる方向)に沿って延びる補強リブ60が形成されている。補強リブ60は、周壁23の後端縁から、前端縁に至るまで延びて形成されている。補強リブ60は、延出片18の左右両側縁に対応して、2つ形成されている。
【0072】
図42及び図43に示すように、二次成形部17の周壁53の後端縁は、基壁13の外周縁に、フード部11の径方向外方から隙間なく固着すると共に、基壁13の後面にまで回り込んで形成されている。これにより、周壁53の後端縁は、基壁13に対応する位置において、フード部11の径方向外方にリブ状に突出する形状をなしている。
【0073】
図43に示すように、補強リブ60に対応する領域においては、周壁53は、延出片18の上面、下面、前面、及び後面を覆うように形成されている。
【0074】
図46に示すように、基壁13の後面にまで回り込んだ周壁53は、基壁13の膨出部19を包囲すると共に、膨出部19からは離間して形成されている。
【0075】
上記の補強リブ60は、第2工程において、第2合成樹脂材16により二次成形部47を形成する際に形成される。
【0076】
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0077】
本実施形態によれば、重なり部55には、延出片18の板厚方向について端子金具12と反対側に向かって突出すると共に延出片18に沿って延びる補強リブ60が形成されている。これにより、延出片18の剛性を更に向上させることができる。
【0078】
更に、本実施形態においては、二次成形部47の周壁53の後端縁は、基壁13の外周縁に固着すると共に、基壁13の後面にまで回り込んで形成されている。これにより、一次成形部14と二次成形部47とが固着する領域における剛性を一層向上させることができる。
【0079】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態においては、端子金具12は第1合成樹脂材15でインサート成形されることにより基壁13を貫通する構成としたが、これに限られず、端子金具12は、基壁13を貫通する貫通孔内に圧入する構成としてもよい。この場合には、例えば、端子金具12の外周に接着剤等を塗布することにより、端子金具12と基壁13との間をシールする構成としてもよい。
(2)本実施形態においては、第1工程において、一対の第1金型26A,26Bは、延出片18の延びる方向に沿う方向に型開きする態様としたが、これに限られず、第1金型26A,26Bは、上下方向、又は左右方向等、延出片18の延びる方向と交差する方向に型開きする態様としてもよい。
(3)本実施形態では、第1合成樹脂材15と、第2合成樹脂材16とは同じ合成樹脂材を用いたが、第1合成樹脂材15と、第2合成樹脂材16とは、異なる合成樹脂材であってもよい。この場合、例えば、第1合成樹脂材15として寸法精度の高い合成樹脂材(例えば、PBT、PET等)を用いることによって端子金具12のピッチ間の寸法精度を向上させると共に、第2合成樹脂材16として比較的に安価な合成樹脂材(例えば、PP、PE等)を用いることによってコネクタ10の製造コストを低減させることができる。
(4)本実施形態においては、コネクタ10は、回路基板上に配設される基板用のコネクタ10としたが、これに限られず、例えば、金属板材からなるバスバーの先端を端子金具12とし、この端子金具12がフード部11内に配されたコネクタ10としてもよい。また、本発明に係るコネクタ10は、電気接続箱のハウジングに一体に形成されたコネクタ10に適用してもよい。
(5)重なり部25は、延出片18のうち、延出片18の板厚方向について端子金具12と反対側の面(上面)を覆って形成される構成としてもよい。
(6)本実施形態においては、フード部11には複数の端子金具12が配される構成としたが、これに限られず、1つの端子金具12が1つのフード部11内に配設される構成としてもよい。
【符号の説明】
【0080】
11…フード部
12…端子金具
10…コネクタ
15…第1合成樹脂材
13…基壁
18…延出片
20…係止部
14…一次成形部
16…第2合成樹脂材
17,47…二次成形部
26A,26B…第1金型
27…スライドコア
28A,28B…第2金型
29…規制壁
30…凹溝
25,55…重なり部
60…補強リブ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
相手側コネクタと嵌合可能なフード部内に端子金具が配されたコネクタの製造方法であって、
第1合成樹脂材によって、前記端子金具が貫通される基壁と、前記基壁の縁部寄りの位置から前記基壁と直交する方向に延びる板状の延出片と、前記延出片から前記端子金具側に突出して形成されると共に前記相手側コネクタと係止する係止部と、を備えた一次成形部を成形する第1工程と、
前記一次成形部を第2合成樹脂材によって更に成形することにより前記延出片及び前記基壁に固着する二次成形部を形成し、前記一次成形部と前記二次成形部とによって前記フード部を形成する第2工程と、を実行するコネクタの製造方法。
【請求項2】
前記第1工程において、前記端子金具をインサート成形することにより前記一次成形部を形成する請求項1に記載のコネクタの製造方法。
【請求項3】
前記第1工程において用いられる一対の第1金型は、前記延出片の延びる方向に沿って型開きするようになっており、
更に、前記係止部が形成される領域と、前記基壁が形成される領域との間に位置する領域には、前記延出片の板面に平行な方向であって、且つ前記延出片の延びる方向に直交する方向にスライドするスライドコアを配し、
前記一次成形部が形成された後に前記スライドコアをスライドさせることにより、前記一次成形部から前記スライドコアを離脱させる請求項1または請求項2に記載のコネクタの製造方法。
【請求項4】
前記第2工程において用いられる一対の第2金型は前記延出片の延びる方向に沿って型開きするようになっており、
前記第2金型には、前記一次成形部が配置されて型締めされた状態で、前記延出片の延びる方向に沿って延出されると共に、前記係止部が前記第2合成樹脂材と接触するのを規制する規制壁が形成されており、
前記規制壁には、前記第2金型が型締めされた状態で前記係止部が位置する側の面に、前記係止部が収容される凹溝が形成されており、
前記第2金型が型締めされた状態で、前記規制壁のうち前記凹溝の開口側の側縁は前記延出片の板圧方向について前記端子金具側から当接し、前記規制壁の延出端縁は前記基壁に対して前記延出片が形成された側から当接する請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコネクタの製造方法。
【請求項5】
前記第2工程において、前記フード部に、前記延出片の板厚方向について前記端子金具と反対側の方向から前記延出片に重なる重なり部を形成する請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のコネクタの製造方法。
【請求項6】
前記第2工程において、前記重なり部を、前記延出片の側縁部寄りの領域にのみ形成する請求項5に記載のコネクタの製造方法。
【請求項7】
前記第2工程において、前記重なり部に、前記延出片の板厚方向について前記端子金具と反対側に向かって突出すると共に前記延出片に沿って延びる補強リブを形成する請求項5または請求項6に記載のコネクタの製造方法。
【請求項8】
相手側コネクタと嵌合可能なフード部内に端子金具が配されたコネクタであって、
第1合成樹脂材からなる一次成形部と、前記一次成形部を第2合成樹脂材によって更に成形してなる二次成形部と、を備え、
前記一次成形部は、前記端子金具が貫通される基壁と、前記基壁の縁部寄りの位置から前記基壁と直交する方向に延びる板状の延出片と、前記延出片の端部のうち、前記端子金具側の面から突出して形成されて、前記相手側コネクタと係止する係止部と、を備え、
前記二次成形部は前記延出片及び前記基壁に固着して形成されており、前記一次成形部と前記二次成形部とによって前記フード部が形成されており、
前記二次成形部は、前記延出片の板厚方向について前記端子金具と反対側の方向から前記延出片に重なる重なり部を有するコネクタ。
【請求項9】
前記一次成形部は前記端子金具を前記第1合成樹脂材でインサート成形してなり、前記端子金具の外周面は前記基壁と密着している請求項8に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記重なり部は、前記延出片の側縁部寄りの領域にのみ形成されている請求項8または請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記重なり部には、前記延出片の板厚方向について前記端子金具と反対側に向かって突出すると共に前記延出片に沿って延びる補強リブが形成されている請求項8ないし請求項10のいずれか一項に記載のコネクタ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【公開番号】特開2011−251494(P2011−251494A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127966(P2010−127966)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】