説明

コネクタ組立体

【課題】 プラグコネクタのハウジングに、ハウジングの径拡大方向に突出する向きのラッチ爪を持つラッチアームを有し、ソケットコネクタのハウジングに、前記ラッチ爪を係止させる係合部を有し、かかる両コネクタが互いに嵌合した状態で前記ラッチ爪が係合部で係止されて両コネクタが嵌合状態を維持し、また前記ラッチ爪と係合部との係止を解除する操作を行うことにより、両コネクタの嵌合を解除できるコネクタ組立体はプラグコネクタ側でしかコネクタ相互の嵌合を解除することが出来なかった。
【解決手段】 嵌合状態におけるコネクタの嵌合を解除できる操作部がソケットコネクタ側にも備えていることを特徴とする。これにより、いずれの側からも両コネクタの嵌合を解除させることができる効果を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタハウジングが互いに嵌合し、さらにラッチ機構により、その嵌合状態を維持できるラッチ固定式のコネクタ組立体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、コネクタとして電気コネクタや光コネクタなど様々なものが実用化されており、用途や使用箇所によって様々な構造のものが用いられている。
中でも、容易に着脱が行える方式としてラッチ固定式のコネクタがある。
ラッチ固定式のコネクタは、コネクタ部品同士の固定のために相互を相対的に螺合させたり、バネで挟み込んだりするものと異なり、一方のコネクタを他方のコネクタ、またはアダプタ等に押し込む操作を行うだけで、自動的にラッチがかかってコネクタが固定されるため、操作が簡単で扱いやすいというメリットがある。
一方、コネクタ相互の接続を解除するときには、ラッチによる固定を解除する必要があり、このためにコネクタまたはアダプタに設けられているラッチアームを押し開く、または押し縮めることによってラッチ爪部の掛かりを外す作業が必要である。
ラッチ固定機構を持つ光コネクタとして、例えば特許文献1や非特許文献1に示すものが実用化されている。
【0003】
非特許文献1に示されたコネクタの場合は、プラグコネクタの2つを、アダプタを介して接続する形式となっており、アダプタに内側向きのラッチ爪、プラグコネクタには外側向きに突出した係合部が設けられている。プラグコネクタをアダプタに挿入すると、ラッチ爪と係合部とが嵌合し、これによってプラグコネクタが挟まれて、両者が一体に固定される。
接続を解除するときには、プラグコネクタのハウジングの一部品であるスライダを作用させることによって、アダプタに設けられたラッチ爪を広げ、係合部から掛かりを外したのちに引き抜くことによって行うことができる。
【0004】
特許文献1に示されたコネクタの場合では、プラグコネクタの片面に外側向きにラッチ爪を持つラッチアームが形成されている。プラグコネクタをアダプタに挿入すると、アダプタに形成された係合部にラッチ爪が引っ掛かり、コネクタが固定される。
接続を解除するときは、プラグに設けられたラッチアームの後方の操作部を押し下げることで、ラッチアーム前方のラッチ爪とアダプタの係合部との引っ掛かりを解除して、そのまま引き抜くことができる。
【0005】
図11は、特許文献1に類似したプラグコネクタ10とソケットコネクタ20とからなるコネクタ組立体30を示すものである。
プラグコネクタ10は、接続部11とその外側に配置されたハウジング16とで構成されている。接続部11はフェルール12及びその他の接続要素体14等で構成され、フェルール12の接続端面13からは光ファイバ心線19から延出された光ファイバの端面が露出している。またこの構成は次のようにして形成される場合であっても良い。即ち、フェルール12に内蔵光ファイバを埋設し、この内蔵光ファイバの一端がフェルール12の接続端面13に露出し、更に内蔵光ファイバの他端が光ファイバ心線19内の光ファイバと接続要素体14内で接続され、光ファイバ心線19内の光ファイバが、間接的にフェルール12の接続端面13に露出している場合であっても良い。ハウジング16はその外周の一部にフェルール12の軸心方向に沿ってラッチアーム17が形成され、その先端部にハウジング16の径拡大方向に突出する向きのラッチ爪18が形成されている。
【0006】
ソケットコネクタ20は、接続部21とその外側に配置されたハウジング26とで構成されている。接続部21はフェルール22及びその他の接続要素体24等で構成され、フェルール22の接続端面23からは光ファイバ心線29から延出された光ファイバの端面が露出している。またこの構成は、フェルール22に内蔵光ファイバを埋設し、この内蔵光ファイバの一端がフェルール22の接続端面23に露出し、更に内蔵光ファイバの他端が前記光ファイバ心線29内の光ファイバと接続要素体24内で接続し、光ファイバ心線29内の光ファイバが、光学的にフェルール22の接続端面23に露出している場合であっても良い。
【0007】
更に、ハウジング26はその外周の一部に前記ラッチ爪18と係合する係合部27を備えている。
そして、これらプラグコネクタ10とソケットコネクタ20とは、互いの接続端面を対向させた状態で図12に示すように互いに嵌合できるようになっており、この嵌合状態で、光ファイバ心線19の光ファイバと光ファイバ心線29の光ファイバとは光学的に接続され、また、ラッチ爪18が係合部27に嵌ってラッチされ、互いのコネクタ10・20は機械的にラッチされる。
【0008】
また、前記ラッチを解除する場合は、ラッチアーム17に形成されたラッチ解除操作部17aをハウジング16の径を縮める方向に操作することにより、ラッチ爪18を係合部27から外して両コネクタ10・20を引き離すことにより分離させることができる。
【0009】
なお、ラッチアーム17は、外向きにわずかに開口角度が与えられ、係合部27に引っ掛けた際に、外向きの弾性力によりラッチの固定が確実に維持されるように設計されていることが望ましい。
また、ラッチ爪18の前部にはテーパが設けられ、接続時にはラッチアームを意図して押し縮めなくてもソケットにラッチ先端が導入されるようになっていることが望ましい。
【0010】
さらにプラグコネクタ10をソケットコネクタ20の奥へ進めていくと、ラッチアーム17が曲げ縮められた状態のままプラグコネクタ10が進行して行き、ラッチ爪18がソケットコネクタ20に形成された係合部27に到達した時点で、ラッチアーム17が弾性によって開き、ラッチ爪18が固定される。またこの状態のときプラグコネクタ10、ソケットコネクタ20の双方に収容されているフェルール同士が接続され、適切な押圧が加わる設計となっている。
【0011】
またこのときの押圧によるプラグコネクタ10、ソケットコネクタ20の相互反発方向への力によってラッチの掛かりがさらに確実となるよう、ラッチ爪18および係合部27の相互に接触する面は、例えば5〜15度程度、接続軸方向に垂直な面に対して傾斜して設計されていることが望ましい。
【0012】
図13は上記と異なる従来のコネクタ組立体31を示すもので、上記と同様にプラグコネクタ10とソケットコネクタ20とで構成されている。このコネクタ組立体31は、上記従来のコネクタ組立体30とほぼ同一構造になっており、機能及び構造が大きく異なる点のみを説明し、その他のものについては同一符号を付してその説明を省略する。
本コネクタ組立体31は、上記コネクタ組立体30に比較して、ハウジング16のラッチアーム17の形状が大きく異なる。即ち、ラッチアーム17はハウジング16の接続端部側から折り返して形成され、ラッチ爪18がラッチアーム17の中間部に配置され、ラッチ解除操作部17aがラッチアーム17の先端部(手前側)に配置されている。
このように構成されたプラグコネクタ10とソケットコネクタ20とは、互いの接続端面を対向させた状態で図14に示すように互いに嵌合できるようになっており、この嵌合状態で、光ファイバ心線19の光ファイバと光ファイバ心線29の光ファイバとは光学的に接続され、また、ラッチ爪18が係合部27に嵌ってラッチされ、互いのコネクタ10・20は機械的にラッチされる。
また、前記ラッチを解除する場合は、ラッチアーム17に形成されたラッチ解除操作部17aをハウジング16の径を縮める方向に操作することにより、ラッチ爪18を係合部27から外して両コネクタ10・20を引き離すことにより分離させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2003−098381号公報
【非特許文献】
【0014】
【非特許文献1】JIS−C5973 F04形単心光ファイバコネクタ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
従来のラッチ固定式コネクタでは、両コネクタの接続解除を行う際に、プラグコネクタ側に配置されたラッチ解除操作部を操作する必要があった。
しかしながら特定の条件下での接続においては、プラグコネクタ側での操作が困難な状況が生じ得る。
例えば、コネクタが高密度収納されていて指先をコネクタ脇に差し込んでラッチ操作を行うことが難しい場合や、プラグコネクタ側が接続端面部分のみを露出して後方が配線箱等に収納されており、箱の開閉や取り外し等の大掛かりな作業を行わなければプラグコネクタのラッチアームに触れることができない場合などである。
このような場合、従来のラッチ固定式コネクタで接続のやり直しや接続解除を行う場合には、一旦、コネクタ全体を収納状態から取り外したり、周囲の部品や配線を外したりして作業スペースを確保する、またはプラグコネクタの収納された配線箱を開ける等してから着脱を行う必要があり、作業効率が悪かった。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、フェルールを有する接続部の外側にハウジングが形成されたプラグコネクタと、フェルールを有する接続部の外側にハウジングが形成されたソケットコネクタとからなり、前記プラグコネクタの前記ハウジングに、前記ハウジングの径拡大方向に突出する向きのラッチ爪を持つラッチアームを有し、前記ソケットコネクタの前記ハウジングに、前記ラッチ爪を係止させる係合部を有し、かかる両コネクタが互いに嵌合した状態で前記ラッチ爪が係合部で係止されて両コネクタが嵌合状態を維持し、また前記ラッチ爪と係合部との係止を解除する操作を行うことにより、両コネクタの嵌合を解除できるコネクタ組立体において、嵌合状態におけるコネクタの嵌合を解除できる係止解除機構を前記両コネクタが備え、かつ軸心方向の係合部の両側に前記両コネクタの前記係止解除機構の操作部が位置し、前記ソケットコネクタの前記ハウジングには、前記ラッチアームの前記ラッチ爪を外側から内側に押込み、係止状態を解除する操作片を一端に備える解除アームが形成され、両コネクタが互いに嵌合した状態で、前記解除アームを操作することで、前記操作片の先端が前記ラッチ爪先端を外側から覆うように配置され、前記ラッチアームを軸心方向に押し込むことで前記ラッチ爪と係合部との係止を解除可能であることを特徴とするコネクタ組立体である。
【0017】
前記解除アームが、前記ソケットコネクタの前記ハウジングと一体に形成され、前記解除アームを軸心方向に押し込むことで、前記ラッチ爪のテーパ部を外側から押し込み、前記ラッチ爪と前記係合部との係止を解除可能であってもよく、前記解除アームは、前記ソケットコネクタの前記ハウジングと別体に形成され、前記解除アームを軸心方向に沿ってスライドすることにより、前記プラグコネクタの前記ハウジングに形成されたラッチアームの前記ラッチ爪を外側から内側に押込み、係止状態を解除する操作部が前記ソケットコネクタに配置されていてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、従来プラグコネクタ側のラッチアーム操作によってのみ接続解除が可能であったところを、ソケットコネクタ側の操作による接続解除を可能とした。これによって、プラグコネクタ側の操作が困難な状況においても容易にコネクタの着脱を行うことが可能となり、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施例のコネクタ分離時を示す一部切断正面図。
【図2】図1の組立時の状態を示す一部切断正面図。
【図3】図2の動作時を示す一部切断正面図。
【図4】本発明の他の実施例における一部切断正面図。
【図5】図4とは異なる動作時における一部切断正面図。
【図6】本発明の更に異なる実施例のコネクタ分離時を示す一部切断正面図。
【図7】図6の組立時の状態を示す一部切断正面図。
【図8】図7の動作時を示す一部切断正面図。
【図9】本発明の更に異なる実施例のコネクタ分離時を示す一部切断正面図。
【図10】図9の動作時を示す一部切断正面図。
【図11】従来の一例におけるコネクタ分離時を示す一部切断正面図。
【図12】図11の組立時の状態を示す一部切断正面図。
【図13】従来の他の例におけるコネクタ分離時を示す一部切断正面図。
【図14】図13の組立時の状態を示す一部切断正面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、以下の実施形態を適時採用することができる。
両コネクタの嵌合状態時に、プラグコネクタのハウジングに形成されたラッチアームの係合ラッチを外側から内側に押込み、嵌合状態を解除する解除アームが、ソケットコネクタのハウジングと一体に形成されていることを特徴とする。これにより、部品数が増えないのでコストが安く済むという効果がある。
【0021】
両コネクタの嵌合状態時に、プラグコネクタのハウジングに形成されたラッチアームの係合ラッチを外側から内側に押込み、嵌合状態を解除する解除部品がソケットコネクタ側に配置されていることを特徴とする。
【0022】
解除部品がソケットコネクタの軸心方向に沿ってスライドするものであることを特徴とする。解除部品を後方にスライドさせておくことにより、接続中に誤ってラッチ嵌合を解除してしまう等の誤動作を防止することができる。
【実施例】
【0023】
<実施例1>
以下本発明を図示して実施例に基づき説明する。図1〜図3は本発明の実施例であるコネクタ組立体35を示すものであり、それぞれは図11、図12に示すコネクタ組立体30の構成と殆ど同一構造に構成されているので、以下異なる点のみを説明し、同一物については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例のコネクタ組立体35は、図1に示すように、ソケットコネクタ20のハウジング26の構造がコネクタ組立体30のものと異なっている。即ち、ハウジング26の外側に、その後端側から接続端側に折り返して嵌合解除のための操作部25がアーム状の操作片25aとして形成されている。操作片25aの先端は、係合部27の位置となるように形成され、両コネクタ10・20が互いに嵌合してラッチ爪と係合部とが互いにラッチされている状態で、図2に示すように、ラッチ爪18のテーパ面を外側から覆う構造に形成されている。そしてこの操作部25に対して、図3に示す矢印方向に押力を作用させることにより、操作片25aが変形して同図に示すようにラッチ爪18を係合部27から外し、その後、互いのコネクタ10・20を互いに離れる後方に作用させることにより、両
コネクタの嵌合を解除させることができる。
【0024】
本実施例は、操作部25がハウジングを構成する部品の一つと一体成形されているが、別部品としてハウジング26に取り付けられていても良い。操作部25に対して押力を作用させていない状態においては、操作部25の先端部がラッチ爪18に接触しないようにわずかに隙間を空けるように設計しておけば、接続の妨げになったり、意図しない接続解除を引き起こしたりすることがなくなり望ましい。
【0025】
<実施例2>
図4、図5は本発明の他の実施例を示すものである。この実施例に示された操作部25はハウジング26とは別体に形成され、操作部25の基体25bは円筒状に形成されてハウジング26の外周を図5に示すように所定幅Wでスライド可能に形成されている。そしてその外側にはアーム状の操作片25aが形成されている。更に操作片25aは図5に示す状態において、その先端が係合部27の位置となるように形成されている。これにより、操作片25aを前記図2及び図3と同様に作動させることができ、ソケットコネクタ20側で両コネクタの嵌合を解除させることができる。
【0026】
本実施例においては操作部25を図4に示すように接続端面から遠ざかる位置に配置させておくことにより、操作片25aを誤って押し挟んでしまった場合でも、操作片25aの先端がラッチ爪18に当たることがなく、意図しない接続解除を引き起こすことがない。
【0027】
<実施例3>
図6〜図8は本発明の更に異なる実施例を示すものである。本実施例における操作部25は、図4、図5に示される基体25bと同様にハウジング26の外周にスライド可能に構成されている。しかしながら前記実施例2のように操作片25aが形成されていなく、その代わり、基体25bを接続端側にスライドさせたとき、基体25bの接続側端部が、図8に示すようにラッチ爪18を外側から内側に押し込み、係合部27に嵌合したラッチ爪18を係合部27から外すことができるようになっている。従って、図8に示すように、操作部25をスライドさせることにより、ソケットコネクタ側で両コネクタの嵌合を解除させることができる。
【0028】
本実施例の場合も、操作部25をソケットコネクタ20の後方側に移動させておくことで、通常の接続を妨害したり、意図しない接続解除が起こったりすることを防止することができる。
また、通常の接続中に操作部25が前方に移動してしまうことのないよう、操作部25の動きを抑制する機構を持たせることが望ましい。例えば、操作部25とハウジング26の摺動部分に小突起やわずかな段差を設けて、操作部25を前進させる場合には適度の摩擦抵抗を発生するようにしておく。
また逆に操作部25が後方から外れてしまわないように、スライド範囲制限機構を備えていることが望ましい。本実施例の場合は、一例として操作部25の移動範囲を制限するツメ26'がハウジング26の後方に設けられている。
【0029】
本実施例においては、実施例1及び実施例2のようにアーム状の操作片25aを内側に押し込める操作を行わずに、操作部25をコネクタの接続軸方向に移動させることで両コネクタの嵌合を解除することが可能であることから、とりわけ、コネクタが高密度に収納され、コネクタ周囲に部品や配線が集合していて操作片25aの操作が困難であるような状況において有効である。
【0030】
<実施例4>
図9、図10は本発明のさらに異なる実施例を示すものである。本実施例は、図13、図14に示すコネクタ組立体31の構造に係わるもので、本実施例のプラグコネクタ10の構成は、コネクタ組立体31のプラグコネクタ10のものと同一であり、ソケットコネクタ20の構造が異なっている。
本実施例のソケットコネクタ20は、ハウジング26の外側に、その後端側から接続端側に延びる操作部25がアーム状の操作片25aとして形成されている。操作片25aの先端は、図10に示すように、係合部27の位置となるように形成され、両コネクタ10・20が互いに嵌合してラッチ爪18と係合部27とが互いにラッチされている状態で、ラッチ爪18の傾斜部を外側から覆う構造に形成されている。そしてこの操作部25に対して、ハウジング26の中心に近づく方向に押力を作用させることにより、操作片25aがラッチ爪18を係合部27から外れ、その後、互いのコネクタ10・20を互いに離れる方向に作用させることにより、両コネクタの嵌合を解除させることができる。
【0031】
この際、操作片25aは前記押力を作用させない状態でその先端がラッチ爪18に接触しないクリアランスを作るようにし、両コネクタの嵌合時には不用意にその嵌合が解除されないように設計して置く事が望ましい。
【0032】
なお、図示しないが、このようなラッチ形態のコネクタに対しても、前記したスライド式の操作部にすることも可能である。
また、上記実施例ではアーム状の操作片25aを一対配置させた場合を説明しているが、本発明は、片方のみに設けるようにしても、同様に適用可能である。
【符号の説明】
【0033】
10 プラグコネクタ
11 接続部
12 フェルール
13 接続端面
14 接続要素体
16 ハウジング
17 ラッチアーム
17a ラッチ解除操作部
18 ラッチ爪
19 光ファイバ心線
20 ソケットコネクタ
21 接続部
22 フェルール
23 接続端面
24 接続要素体
25 操作部
25a 操作片
25b 基体
26 ハウジング
26’ ツメ
27 係合部
29 光ファイバ心線
30 コネクタ組立体
31 コネクタ組立体
35 コネクタ組立体
W 所定幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェルールを有する接続部の外側にハウジングが形成されたプラグコネクタと、
フェルールを有する接続部の外側にハウジングが形成されたソケットコネクタとからなり、
前記プラグコネクタの前記ハウジングに、前記ハウジングの径拡大方向に突出する向きのラッチ爪を持つラッチアームを有し、前記ソケットコネクタの前記ハウジングに、前記ラッチ爪を係止させる係合部を有し、かかる両コネクタが互いに嵌合した状態で前記ラッチ爪が係合部で係止されて両コネクタが嵌合状態を維持し、また前記ラッチ爪と係合部との係止を解除する操作を行うことにより、両コネクタの嵌合を解除できるコネクタ組立体において、
嵌合状態におけるコネクタの嵌合を解除できる係止解除機構を前記両コネクタが備え、かつ軸心方向の係合部の両側に前記両コネクタの前記係止解除機構の操作部が位置し、
前記ソケットコネクタの前記ハウジングには、前記ラッチアームの前記ラッチ爪を外側から内側に押込み、係止状態を解除する操作片を一端に備える解除アームが形成され、両コネクタが互いに嵌合した状態で、前記解除アームを操作することで、前記操作片の先端が前記ラッチ爪先端を外側から覆うように配置され、
前記ラッチアームを軸心方向に押し込むことで前記ラッチ爪と係合部との係止を解除可能であることを特徴とするコネクタ組立体。
【請求項2】
前記解除アームが、前記ソケットコネクタの前記ハウジングと一体に形成され、前記解除アームを軸心方向に押し込むことで、前記ラッチ爪のテーパ部を外側から押し込み、前記ラッチ爪と前記係合部との係止を解除可能であることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ組立体。
【請求項3】
前記解除アームは、前記ソケットコネクタの前記ハウジングと別体に形成され、前記解除アームを軸心方向に沿ってスライドすることにより、前記プラグコネクタの前記ハウジングに形成されたラッチアームの前記ラッチ爪を外側から内側に押込み、係止状態を解除する操作部が前記ソケットコネクタ側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−197701(P2011−197701A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−148814(P2011−148814)
【出願日】平成23年7月5日(2011.7.5)
【分割の表示】特願2006−267733(P2006−267733)の分割
【原出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】