説明

コネクタ

【課題】 安定した接続状態を維持するコネクタを提供する。
【解決手段】第1ピンが設けられ、当該第1ピンの設置位置に対向する側に内部方向に突起した突起部材を具備する当該コネクタのハウジングと、ハウジングに対向する外周面に掘られた凹部と、当該凹部に嵌め込んで装着された環状のガスケットと、を具備し、差込により摺動するインシュレータと、インシュレータの長手方向に設けられている第1導体部と、インシュレータの摺動に伴って前記第1導体部に接触または非接触する第2導体部と、インシュレータの摺動に伴って第1ピンに接触または非接触すると共に第2導体部に導通されているフランジと、第2導体部に導通されている第2ピンと、一端が第2ピンに保持されて差込方向に付勢されていると共に、他端がフランジに係止めされて差込方向を軸とする回転方向に付勢されている弾性部材と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接触不良を引き起こすことなく安定した接続状態を維持すると共に、安定した切換を行い得るコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
スイッチ機能を備えたコネクタの適用分野として、例えば、携帯電話、基地局装置、無線LAN装置、遠隔計測装置等がある。すなわち、これら装置は内蔵アンテナ及び外部アンテナを備えており、通信環境に応じて内蔵アンテナまたは外部アンテナを切換えて使用するためのスイッチ機能を備えたコネクタが必要となる(例えば、特開2010−278007号公報参照)。特に、携帯電話等に適用する場合には、小型化が可能で、プリント基板上への取り付けが容易で、しかも簡単な構造を具備すると共にノイズの少ないコネクタが望まれている。
【0003】
図6及び図7には、このような従来のスイッチ機能を備えたコネクタの構成図を示す。図6及び図7において、この従来のコネクタ101は、外部からの差込により切換え動作を行うものであって、差込により移動するインシュレータ121と、該インシュレータ121の長手方向に設けられている第1導体部122と、インシュレータ121の移動に伴って第1導体部122に接触または非接触する第2導体部118,116と、コネクタ101のハウジング120に設けられている第1ピン112と、インシュレータ121の移動に伴って第1ピン112に接触または非接触すると共に第2導体部118,116に導通されているフランジ115と、第2導体部118,116に導通されている第2ピン111と、第2ピン111に保持され差込方向に付勢している弾性部材117と、を備えた構成である。
【0004】
図6は、外部アンテナ107が差込まれておらず、コネクタ101によってメイン回路103に内蔵アンテナ105が接続されている状態を示す。すなわち、この状態では、コネクタ101において、フランジ115が弾性部材117の弾性力により第1ピン112と接触する。これにより、内蔵アンテナ105、第1ピン112、フランジ115、第2導体部118,116、第2ピン111、メイン回路103の電気的導通経路が形成され、内蔵アンテナ105がメイン回路103に電気的に接続されることとなる。
【0005】
また図7は、外部アンテナ107が差込まれて、コネクタ101によってメイン回路103に外部アンテナ107が接続されている状態を示す。すなわち、この状態では、外部アンテナ107が差込まれることによりインシュレータ121がフランジ115方向に移動し、フランジ115が第1ピン112と非接触となると共に、インシュレータ121の第1導体部122が第2導体部118,116と接触する。これにより、外部アンテナ107、第1導体部122、第2導体部118,116、第2ピン111、メイン回路103の電気的導通経路が形成され、外部アンテナ107がメイン回路103に電気的に接続されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−278007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来技術を備えた電子機器には、基地局装置のように屋外に配備されるものがある。そして、このような基地局装置で、コネクタに外部アンテナを差込むことなく、内部アンテナを利用して無線通信を多く行っている場合は、外部アンテナが差込まれていないコネクタの内部に、雨水や粉塵が入り込むおそれがある。このため、コネクタの内部に入り込んだ雨水が氷結膨張することでコネクタが破損したり、粉塵が入り込んだ状態で、外部アンテナが差し込まれると、接触不良を生じさせたりするおそれがあった。
【0008】
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、接触不良を引き起こすことなく安定した接続状態を維持し得るコネクタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係るコネクタは、外部からの差込により切換え動作を行うコネクタであって、第1ピンと、前記第1ピンが設けられ、当該第1ピンの設置位置に対向する側に内部方向に突起した突起部材を具備する当該コネクタのハウジングと、前記ハウジングに対向する外周面に掘られた凹部と、当該凹部に嵌め込んで装着された環状のガスケットと、を具備し、前記差込により摺動するインシュレータと、前記インシュレータの長手方向に設けられている第1導体部と、前記インシュレータの摺動に伴って前記第1導体部に接触または非接触する第2導体部と、前記インシュレータの摺動に伴って前記第1ピンに接触または非接触すると共に前記第2導体部に導通されているフランジと、 前記第2導体部に導通されている第2ピンと、一端が前記第2ピンに保持されて差込方向に付勢されていると共に、他端が前記フランジに係止めされて差込方向を軸とする回転方向に付勢されている弾性部材と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るコネクタにおいて、前記ハウジングは、前記第1ピンの設置位置に対向する側に内部方向に突起した突起部材を備え、前記フランジは、前記第1ピンに対向する外周面に差込方向に掘られた第1溝部と、前記突起部材に対向する外周面に差込方向に掘られた第2溝部と、を備え、前記インシュレータの摺動に伴って前記フランジが摺動して前記第1溝部の壁面が前記第1ピンと接触し、前記第1ピンと非接触のときには前記第2溝部の壁面が前記突起部材と接触していることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明に係るコネクタにおいて、前記フランジの第1溝部は、前記第2ピン側の端から一定距離部分の溝幅を等間隔とし、該一定距離を除く残り部分の溝幅を前記第2ピンと反対方向側に徐々に拡がるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るコネクタによれば、接触不良を引き起こすことなく安定した接続状態を維持し得るコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係るコネクタの構成図(外部アンテナが差込まれていない状態)である。
【図2】本発明の一実施形態に係るコネクタの構成図(外部アンテナが差込まれた状態)である。
【図3】コネクタにおけるハウジングとインシュレータとの状態を説明する説明図である。
【図4】コネクタにおけるフランジと第1ピンの接触状態を説明する説明図である。
【図5】コネクタにおけるフランジと第1ピンの非接触状態を説明する説明図である。
【図6】従来のコネクタの構成図(外部アンテナが差込まれていない状態)である。
【図7】従来のコネクタの構成図(外部アンテナが差込まれた状態)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明のコネクタの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、本発明を内蔵アンテナ及び外部アンテナを備えた装置に適用し、通信環境に応じて内蔵アンテナまたは外部アンテナを切換えて使用するためのスイッチ機能を備えたコネクタを例示するが、これに限定されるものではない。すなわち、外部から同軸ケーブル等が差込まれていない状態では、第2ピンに接続される回路に第1ピンに接続される第1の回路を接続し、また、外部から同軸ケーブル等が差込まれた状態では、第2ピンに接続される回路に該同軸ケーブル等に接続される第2の回路を接続する態様のものであれば、どのようなものにも本発明を適用することができる。
【0015】
図1及び図2は本発明の一実施形態に係るコネクタ1の構成図であり、該コネクタ1とメイン回路3、内蔵アンテナ5及び外部アンテナ7とのそれぞれの接続関係も示している。すなわち、コネクタ1の第2ピン11はメイン回路3と、第1ピン12は内蔵アンテナ5と、第1導体部22は外部アンテナ7と、それぞれ接続されている。また、図1は、コネクタ1に外部から外部アンテナ7に接続されている同軸ケーブル等が差込まれていない状態で、コネクタ1を介してメイン回路3と内蔵アンテナ5が電気的に接続された状態を示しており、図2は、コネクタ1に同軸ケーブル等が差込まれた状態で、コネクタ1を介してメイン回路3と外部アンテナ7が電気的に接続された状態を示している。
【0016】
図1及び図2において、本実施形態のコネクタ1は、外部から同軸ケーブル等の差込により切換え動作を行うコネクタであって、差込動作により移動するインシュレータ21と、インシュレータ21の長手方向に設けられている第1導体部22と、インシュレータ21の移動に伴って第1導体部22に接触または非接触する第2導体部18,16と、当該コネクタ1のハウジング20に設けられている第1ピン12と、インシュレータ21の移動に伴って第1ピン12に接触または非接触すると共に第2導体部18,16に導通されているフランジ15と、第2導体部18,16に導通されている第2ピン11と、一端が第2ピン11に保持されて差込方向に付勢されていると共に、他端がフランジ15に係止めされて差込方向を軸とする回転方向に付勢されている弾性部材17と、を備えて構成されている。
【0017】
ここで、フランジ15、第1ピン12及び第2ピン11の材質はそれぞれ導電性を持つ金属である。また、インシュレータ21は樹脂及び金属で合成された絶縁体であり、内部に金属製のレセプタを注入して第1導体部22を形成している。さらに、弾性部材17は例えば導電性を持つ金属のばねであり、圧縮ばね及びねじりコイルばねの両方の特性を備えたものである。
【0018】
また、インシュレータ21は、コネクタ1のハウジング20に対向する外周面に凹部31と、当該凹部に嵌め込んで装着された環状のガスケットと、を備えて構成されている。ここでは、環状のガスケットとし、Oリング32が採用される。このOリング32は、シリコーン(ケイ素樹脂)を成型することによって製造されており、弾性および伸縮性をもつ。
【0019】
ここで、Oリング32は、Oリング32を伸ばせば凹部31に嵌め込まれる程度に、インシュレータ21における凹部31部分の外周より短い。そのため、Oリング32は一旦伸ばされ、元の長さに戻されながら凹部31を囲むように嵌め込まれる。また、凹部31は、Oリング32の断面の直径より短い。これにより、コネクタ1の組み立て時に、ハウジング20に、凹部31にOリング32が嵌め込まれたインシュレータ21が差込まれると、図3に示すように、Oリング32は、ハウジング20の環形部分33の内周面により押圧され変形するので、密閉されたコネクタ1を構成することができる。これにより、コネクタ1に外部アンテナ7が差込まれていない状態において、雨水や粉塵が入り込むことを防ぐことが可能となる。なお、本実施形態のようなスイッチ機能を備えたコネクタ1では、通信環境に応じて内蔵アンテナ5または外部アンテナ7を切換えて使用する際、インシュレータ21を摺動(移動)させるため、三角形状のOリング32を利用することで、摺動時における摺動面の圧力を適正化するような構造にしてもよい。
【0020】
また、図4及び図5は、それぞれ本実施形態のコネクタ1におけるフランジ15と第1ピン12の接触状態及び非接触状態を説明する説明図である。ここで、図4(a)は図1の線G−G’におけるコネクタ1の断面図であり、図4(b)は図1におけるフランジ15を下方から見た底面図である。また、図5(a)は図2の線H−H’におけるコネクタ1の断面図であり、図5(b)は図2におけるフランジ15を下方から見た底面図である。
【0021】
図4及び図5に示すように、コネクタ1のハウジング20は、第1ピン12の設置位置に対向する側(図1及び図2において上側)に当該ハウジング20の内部方向に突起した突起部材23を備えた構造であり、また、フランジ15は、第1ピン12に対向する外周面(図1及び図2において下側となる面)に差込方向に掘られた第1溝部15aと、ハウジング20の突起部材23に対向する外周面(図1及び図2において上側となる面)に差込方向に掘られた第2溝部15bと、を備えた構造である。
【0022】
また、フランジ15の第1溝部15aは、第2ピン11側(図1及び図2において右側)の端から一定距離部分の溝幅を等間隔D1とし、該一定距離を除く残り部分の溝幅を第2ピンと反対方向側(図1及び図2において左側)に徐々に拡がるように形成され、フランジ15の第2溝部15bは等間隔の溝幅で形成されている。
【0023】
図1及び図4を参照して、コネクタ1に外部から外部アンテナ7に接続されている同軸ケーブル等が差込まれていない状態について説明する。この状態では、コネクタ1において、フランジ15は弾性部材17の差込方向を軸とする回転方向の弾性力により第1ピン12と接触する。つまり、フランジ15には弾性部材17の差込方向を軸とする回転方向の弾性力が常に加えられており、図4(a)において時計回りの方向に回転しようとする力が働いている。外部から差込まれていない状態では、第1ピン12とフランジ15の相対的位置関係は、図4(b)に示すように第1ピン12がフランジ15の第1溝部15aの右端の位置(第1溝部15aの溝幅が等間隔D1の位置)にあって、第1溝部15aの壁面が第1ピン12の側面と接触することとなる。この接触により、内蔵アンテナ5、第1ピン12、フランジ15、第2導体部18,16、第2ピン11、メイン回路3の電気的導通経路が形成され、内蔵アンテナ5がメイン回路3に電気的に接続されることとなる。
【0024】
なお、このとき、フランジ15の第2溝部15bの壁面がハウジング20の突起部材23の壁面と接触しないように、第2溝部15bの位置及び溝幅が調整されているものとする。また、第1ピン12の側面と第1溝部15aの壁面の接触は、弾性部材17の差込方向を軸とする回転方向の弾性力によって安定して維持されるので、操作者や外部物体等からインシュレータ21に対して故意または事故等を起因とする力が働いた場合でも、従来のように切断や接触不良を引き起こすことなく安定した接続状態を維持することができる。
【0025】
次に、図2及び図5を参照して、コネクタ1に外部から外部アンテナ7に接続されている同軸ケーブル等が差込まれた状態について説明する。同軸ケーブル等が差込まれて嵌合された状態では、コネクタ1において、フランジ15が第1ピン12と非接触となると共に、インシュレータ21の第1導体部22が第2導体部18,16と接触する。つまり、この時の第1ピン12とフランジ15の相対的位置関係は、図5(b)に示すように第1ピン12がフランジ15の第1溝部15aの左端の位置(第1溝部15aの溝幅が徐々に拡がって間隔D2に近い位置)にあって、第1ピン12の側面は第1溝部15aの壁面と接触しないこととなる。一方、インシュレータ21の第1導体部22が第2導体部18,16と接触するので、外部アンテナ7、第1導体部22、第2導体部18,16、第2ピン11、メイン回路3の電気的導通経路が形成され、外部アンテナ7がメイン回路3に電気的に接続されることとなる。
【0026】
なお、このときは、フランジ15の第2溝部15bの壁面がハウジング20の突起部材23の壁面と接触して、フランジ15の時計回りの方向に回転しようとする力が止められることになる。このように、フランジ15と第1ピン12との非接触状態は、第2溝部15bの壁面とハウジング20の突起部材23の壁面との接触が弾性部材17の差込方向を軸とする回転方向の弾性力によって安定して維持されるので、操作者や外部物体等からインシュレータ21に対して故意または事故等を起因とする力が働いた場合でも、不安定な接触状態を引き起こすことなく安定して非接続状態を維持することができる。
【0027】
また、コネクタ1へ外部から同軸ケーブル等が差込まれ始めると、フランジ15は右方向に移動するので、第1ピン12とフランジ15の相対的位置関係は、第1ピン12がフランジ15の右端に位置する図4(b)の状態から、徐々に第1ピン12がフランジ15の左端に位置する図5(b)の状態へと摺動しつつ移行していく。この移行期間の内、第1ピン12が第1溝部15aの溝幅が等間隔D1である右端から一定距離を相対的に移動する期間では、第1ピン12の側面が第1溝部15aの壁面と接触しており、内蔵アンテナ5とメイン回路3の接続状態が維持される。
【0028】
すなわち、コネクタ1へ外部から同軸ケーブル等が差込まれ始めても、差込が不十分でインシュレータ21の第1導体部22が第2導体部18,16と接触するに至っていない間は、内蔵アンテナ5とメイン回路3の接続状態が維持されることとなり、内蔵アンテナ5から外部アンテナ7への切換動作において送受信が中断する期間をほぼ無くすことができ、結果として、切換動作において何れにも接続されない状態を無くし、安定した切換を行い得るコネクタ実現することができる。
【0029】
そして、この移行時、本実施形態のコネクタ1では、第1溝部15aの溝幅が等間隔D1である右端から一定距離の間の第1ピン12の側面と第1溝部15aの壁面との摺動動作により、該接触面のクリーニング効果を見込むことができる。したがって、例えば、上述するOリング32の経年劣化に伴い、コネクタ1内部に粉塵が入り込み、該接触面に粉塵等が付着して接触不良に至るおそれのあるケースでも、摺動動作によって付着物が取り除かれていくことができ、結果として、接触不良を引き起こすことなく安定した接続状態をさらに維持することができる。
【符号の説明】
【0030】
1…コネクタ、3…メイン回路、5…内蔵アンテナ、7…外部アンテナ、11…第2ピン、12…第1ピン、16,18…第2導体部、17…弾性部材、20…ハウジング、21…インシュレータ、22…第1導体部、23…突起部材、31…凹部、32…Oリング、33…環形部分、15a…第1溝部、15b…第2溝部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からの差込により切換え動作を行うコネクタであって、
第1ピンと、
前記第1ピンが設けられ、当該第1ピンの設置位置に対向する側に内部方向に突起した突起部材を具備する当該コネクタのハウジングと、
前記ハウジングに対向する外周面に掘られた凹部と、当該凹部に嵌め込んで装着された環状のガスケットと、を具備し、前記差込により摺動するインシュレータと、
前記インシュレータの長手方向に設けられている第1導体部と、
前記インシュレータの摺動に伴って前記第1導体部に接触または非接触する第2導体部と、
前記インシュレータの摺動に伴って前記第1ピンに接触または非接触すると共に前記第2導体部に導通されているフランジと、
前記第2導体部に導通されている第2ピンと、
一端が前記第2ピンに保持されて差込方向に付勢されていると共に、他端が前記フランジに係止めされて差込方向を軸とする回転方向に付勢されている弾性部材と、
を備えたことを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記ハウジングは、前記第1ピンの設置位置に対向する側に内部方向に突起した突起部材を備え、
前記フランジは、前記第1ピンに対向する外周面に差込方向に掘られた第1溝部と、前記突起部材に対向する外周面に差込方向に掘られた第2溝部と、を備え、前記インシュレータの摺動に伴って前記フランジが摺動して前記第1溝部の壁面が前記第1ピンと接触し、前記第1ピンと非接触のときには前記第2溝部の壁面が前記突起部材と接触していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記フランジの第1溝部は、前記第2ピン側の端から一定距離部分の溝幅を等間隔とし、該一定距離を除く残り部分の溝幅を前記第2ピンと反対方向側に徐々に拡がるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−174636(P2012−174636A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38097(P2011−38097)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】