説明

コンタクト部材および係止部材

【課題】 適切なノイズフィルター機能を持たせることができるコンタクト部材を提供する。
【解決手段】 コンタクト部材1は、導通部材2と、フェライトコア3と、樹脂カバー4と、からなる。導通部材2は、支持部材10と、接触部材11と、コイルバネ12とを備える。支持部材10は、上方向に開口10aが形成された円筒形状を有する金属製の部材である。支持部材10の下端には円筒形状の軸と直交する方向に広がる円板形の台座部10cが形成されている。接触部材11は、支持部材10に内挿される円柱状の摺動部11aと、開口10aから突出する円柱状の突出部11bと、が連接してなる金属製の部材である。コイルバネ12は、摺動部11aを開口10a方向に付勢する。樹脂カバー4は、円板形状の板状部4aと、板状部4aの周縁部から板状部4aと直交するように延びる円筒状の被覆部4bと、からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの導電性部材を導通するコンタクト部材、およびそのコンタクト部材に用いられる係止部材に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器基板(以下、単に基板ともいう)上のノイズ対策として、チップビーズフィルターを基板に実装してフィルタリング対策することや、プローブピンなどのコンタクト部材を基板に実装してフレームグランドを行うことが一般的に行われている。
【0003】
また、プローブピンにフェライトビーズなどのノイズ遮蔽手段を取り付けて、ノイズの伝達を抑制する技術も提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平06−002245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
基板の設計段階では、チップビーズフィルターやプローブピンを実装するパターンを、ノイズ対策が可能となるように設計することとなる。
しかしながら、VCCIなどの各種規格を満足するかどうかは、実際に基板を作製し、全てのセットが組み上がった状態でしか測定できないため、仮に作製された基板のノイズフィルター機能が不足して規格を満足しない場合は、基板を改版するか、または何らかの手段により追加のノイズ対策を強化する必要性がある。
【0006】
基板を改版するには、手間も掛かり、当然コストもかさむ形となり、また開発期間が長くなってしまう。また、従来はガスケットやフェライトを取り付けてノイズ対策を強化することも行われていたが、いずれにしても設計の変更や部品点数の増加によるコストアップが生じてしまうこととなる。
【0007】
このように、所望のノイズフィルター機能を満たしていない場合に、簡便にその機能を強化することができないという問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、適切なノイズフィルター機能を持たせることができるコンタクト部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した問題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、一方に開口が形成された筒状形状を有する導電性の支持部材と、一部が前記支持部材に内挿され、残りが前記開口から突出しており、摺動により突出量が変化する導電性の接触部材と、前記接触部材を前記突出方向に付勢する付勢部材と、前記支持部材に外挿される筒状の磁性部材と、前記支持部材の外周面に取り外し可能に取り付けられ、前記磁性部材の前記一方への移動を抑制する係止部材と、を備えることを特徴とするコンタクト部材である。
【0009】
このように構成されたコンタクト部材では、2つの導電性部材の一方を支持部材に、他方を接触部材に接触させることで、その2つの導電性部材を導通させることができる。また、支持部材に筒状の磁性部材が外挿されているため、ノイズフィルター機能を持たせることができ、ノイズ対策を効果的に行うことができる。
【0010】
さらに、上記構成のコンタクト部材では、係止部材を支持部材から取り外すことで、磁性部材の交換が可能となる。従って、磁性部材を交換することでノイズフィルター機能の調整を容易に行うことができ、適切なノイズフィルター機能を持たせることができる。
【0011】
その結果、上記構成のコンタクト部材を用いれば、ノイズフィルター機能を強化したい場合に、基板の回路設計を変更したり、ガスケットなどを後付けしたりする必要がなくなり都合がよい。
【0012】
なお、上述した磁性部材としては、例えばフェライトが挙げられる。
また、上述した係止部材は、磁性部材が一方へ移動して脱落ないように構成されていれば、様々な形状とすることができる。例えば、磁性部材が一方の方向に移動しようとすると一方の側から接触して移動を抑制するような板状や柱状に形成することが考えられる。
【0013】
また、係止部材を支持部材に取り付ける方法としては様々な方法が考えられる。一例としては、係止部材に孔や溝を形成しておき、それらを支持部材に嵌合させて取り付ける構成が考えられる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンタクト部材において、前記係止部材には、前記磁性部材の外周面の少なくとも一部を覆う被覆部が形成されていることを特徴とする。
【0015】
このように構成されたコンタクト部材では、磁性部材の外周面を係止部材が覆うことで、磁性部材の位置がずれることを抑制でき、安定したノイズフィルター効果を得ることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のコンタクト部材において、前記係止部材には、前記一方側の面に導線を挿通可能な1つ以上の空隙が設けられていることを特徴とする。
【0017】
このように構成されたコンタクト部材では、磁性部材の筒状内部を導線が通過するように導線を保持することができる。よって、その導線に対してもノイズフィルター効果を発揮することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコンタクト部材において、前記係止部材が前記磁性部材を保持する保持部を備えることを特徴とする。
このように構成されたコンタクト部材では、係止部材と磁性部材とを一体として扱えるため、磁性部材の取り付け,取り外しの作業を容易にすることができる。
【0019】
なお、係止部材が磁性部材を保持する具体的な構成としては、例えば、係止部材が磁性部材と嵌合する構成や、係止部材が磁性部材を保持する突起などを設ける構成などが考えられる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンタクト部材を構成する係止部材である。
このように構成された係止部材を用いてコンタクト部材を構成することで、上記請求項1〜4に記載のコンタクト部材と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1(A)がコンタクト部材を示す斜視図、(B)が側面図、(C)が断面図
【図2】図2(A)が導通部材を示す斜視図、(B)が側面図、(C)が断面図
【図3】図3(A)がフェライトコアを示す上面図、(B)が側面図、(C)が断面図
【図4】図4(A)が樹脂カバーを示す斜視図、(B)が上面図、(C)が側面図、(D)が断面図
【図5】コンタクト部材を電子機器基板に取り付けた状態を示す側面図
【図6】図6(A)がコンタクト部材に導線を挿通した状態を示す断面図、(B)が上面図
【図7】樹脂カバーの変形例を示す斜視図
【図8】樹脂カバーの変形例を示す断面図
【図9】樹脂カバーの変形例を示す斜視図
【図10】樹脂カバーの変形例を示す上面図
【図11】図11(A)が台座部の変形例を示す斜視図、(B)が側面図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示にすぎず、本発明が、下記の事例以外にも様々な形態で実施できるのはもちろんである。
[実施例1]
(1)コンタクト部材の構成
本実施例のコンタクト部材1を、図1(A)〜(C)に示す。図1(A)はコンタクト部材1の斜視図,図1(B)はコンタクト部材1の側面図、図1(C)は図1(B)におけるA−A断面である。
【0023】
コンタクト部材1は、導通部材2と、フェライトコア(本発明における磁性部材に相当)3と、樹脂カバー4(本発明における係止部材に相当)と、からなる。
上述した導通部材2を図2(A)〜(C)を用いて説明する。図2(A)は導通部材2の斜視図,図2(B)は導通部材2の側面図、図2(C)は図2(B)におけるB−B断面である。
【0024】
導通部材2は、支持部材10と、接触部材11と、コイルバネ(本発明における付勢部材に相当)12とを備えるものである。
支持部材10は、上方向に開口10aが形成された円筒形状を有する金属製の部材である。開口10aは、後述する接触部材11の突出部11bの直径に合わせて形成されており、円筒形状の内径よりも小さくなっている。
【0025】
支持部材10の外周面の上方には円周方向に溝部10bが形成されている。また、支持部材10の下端には円筒形状の軸と直交する方向に広がる円板形の台座部10cが形成されている。
【0026】
接触部材11は、支持部材10に内挿される円柱状の摺動部11aと、開口10aから突出する円柱状の突出部11bと、が連接してなる金属製の部材である。
摺動部11aは支持部材10の円筒形状の内側面と摺動するように、支持部材10の内径に近い直径に形成されている。突出部11bは開口10aから突出可能となるように摺動部11aよりも小さい直径で形成されている。
【0027】
コイルバネ12は、支持部材10の円筒形状内部に配置されており、摺動部11aを開口10a方向に付勢する。
次に、上述したフェライトコア3を図3(A)〜(C)を用いて説明する。図3(A)はフェライトコア3の上面図,図3(B)はフェライトコア3の側面図、図3(C)は図3(B)におけるC−C断面である。
【0028】
フェライトコア3は、貫通孔3aを有する筒状体である。貫通孔3aは支持部材10の円筒形状の外径よりも大きく、台座部10cの直径よりも小さい内径に形成されている。このフェライトコア3は支持部材10に外挿され、図1(C)に示す位置関係となる。
【0029】
次に、上述した樹脂カバー4を図4(A)〜(C)を用いて説明する。図4(A)は樹脂カバー4の斜視図,図4(B)は樹脂カバー4の上面図,図4(C)は樹脂カバー4の側面図、図4(D)は図4(C)におけるD−D断面である。
【0030】
樹脂カバー4は、円板形の板状部4aと、板状部4aの周縁部から板状部4aと直交するように延びる円筒状の被覆部4bと、からなる。
板状部4aには、十字型の貫通孔4cが形成されている。この貫通孔4cの周縁部には、先端が貫通孔4cの中央を向く4つの突起部4dが形成される。また、貫通孔4cは、ジャンパー線などの導線が貫通可能な幅に形成されている。
【0031】
被覆部4bは、その内径がフェライトコア3の外径よりも大きく形成されている。
支持部材10を樹脂カバー4の貫通孔4cに挿入すると、図1(A),(C)に示すように、突起部4dが支持部材10の溝部10bと係合し、樹脂カバー4が支持部材10に取り付けられる。また、図1(C)に示すように、フェライトコア3の外周面を完全に覆うこととなる。
(2)コンタクト部材の使用態様
本実施例のコンタクト部材1は、電子機器基板(以降、単に基板ともいう)同士、または基板と板金筐体などを導通するものであって、図5(A)に示すように、台座部10cを基板20に対してはんだ付けにより固定して用いられる。
【0032】
ここで、コンタクト部材1に外部から荷重が加えられない場合、コイルバネ12により付勢された摺動部11aは開口10a方向に移動し、突出部11bは開口10aから大きく突出した状態となっている。
【0033】
この基板20を電子機器に組み付けた状態を図5(B)に示す。コンタクト部材1は、基板20と導電部材(他の基板、または筐体など)21とに挟み込まれる。これにより基板20と導電部材21とを導通させることができる。なお、このとき、突出部11bは導電部材21に押下げられ、コイルバネ12の付勢力に反して下方向に移動する。これにより突出部11bの突出量が減少する。
(3)発明の効果
このように構成されたコンタクト部材1では、導通部材2により、電子機器基板同士、または基板と板金筐体などを導通させることができる。また、支持部材10にフェライトコア3が外挿されているため、フィルター機能を持たせることができ、ノイズ対策を効果的に行うことができる。
【0034】
さらに、上記構成のコンタクト部材1では、樹脂カバー4を支持部材10から取り外すことで、フェライトコア3を別のフェライトコアに交換できるようになる。従って、フェライトコア3を交換することでノイズフィルター機能の調整を容易に行うことができ、適切なノイズフィルター機能を持たせることができる。
【0035】
その結果、回路基板の作製後にノイズフィルター機能を強化したい場合に、基板の回路設計を変更したり、ガスケットなどを後付けしたりする必要がなくなる。また、回路設計時にコンタクト部材1を取り付けるスペースを設けておけば、当初の設計ではコンタクト部材1を配置していなくとも、ノイズ対策が必要となった時点で取り付ける(設計に加える)だけでよく、大幅な設計変更が必要となるリスクを低減できる。
【0036】
なお、フェライトコアは高さを変えることによりインピーダンスを変化させることができるため、対策したい周波数に応じてフェライトコアを交換して対応することができるようになり、ノイズ対策の自由度が高くなる。
【0037】
また、上記構成のコンタクト部材1では、フェライトコア3の外周面を樹脂カバー4が覆うことで、フェライトコア3の位置がずれることを抑制でき、安定したノイズフィルター効果を得ることができる。また、フェライトコア3が外部の物体に接触して破損してしまうことを抑制できる。
【0038】
また、上記構成のコンタクト部材1では、フェライトコア3は樹脂カバー4および台座部10cによって支持部材10から脱落することが抑制されているため、例えば支持部材10を基板20に取り付ける前に支持部材10からフェライトコア3が脱落してしまうことがなく都合がよい。
【0039】
また、上記構成のコンタクト部材1では、貫通孔4cに導線を挿通させることができるため、その導線に対してもノイズフィルター機能を発揮することができる。貫通孔4cに導線22を挿通した状態のコンタクト部材1の側面図を図6(A)に示す。図6(A)に示すように、内径が支持部材10の外径よりも充分に大きいフェライトコア3bを用いることで、導線22を容易に挿通できるようになる。
【0040】
また、図6(B)に示すように、上記貫通孔4cにおける導線22が挿通可能な領域4eは互いに間隔をあけて配置されることとなる。そのため、フィルター効果を高めるために、コンタクト部材1に複数回導線22を通す場合であっても、異なる領域4eを通過させることでストレーキャパシティーの発生を抑制でき、フィルター効果が低下することを抑制できる。
(4)変形例
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0041】
例えば、上記実施例において例示した樹脂カバー4は、金属などの樹脂以外の材質で構成されていてもよい。
また、上記実施例においては、磁性部材としてフェライトコア3を用いる構成を例示したが、フェライトコア以外の磁性材料を用いてもよい。
【0042】
また、上記実施例においては、樹脂カバー4の被覆部4bがフェライトコア3の外周面全体を覆う構成を例示したが、フェライトコア3の一部のみを覆う構成であってもよい。また、樹脂カバー4に替えて、図7に示すコンタクト部材1aのように、板状部4aのみで構成された樹脂カバー31を用いてもよい。このように構成することで、被覆部4bの内径よりフェライトコア3が大きくて被覆部4bにフェライトコア3が入らないという虞がなくなり、フェライトコア3の大きさに拘らず樹脂カバーを支持部材10に取り付けることができる。
【0043】
また、樹脂カバーは板状部4aに替えて柱状の部材で構成されていてもよい。
また、樹脂カバーがフェライトコア3を保持するように構成してもよい。例えば、図8(A)に示すコンタクト部材1bのように、樹脂カバー4に代えて、フェライトコア3を保持する係合突起4fを備える樹脂カバー32を用いる構成としてもよい。また、図8(B)に示すコンタクト部材1cのように、被覆部4bの内径がフェライトコア3の外径と近い値となる樹脂カバー33を用い、フェライトコア3を被覆部4bに嵌合して保持する構成としてもよい。また、図8(C)に示すコンタクト部材1dのように、被覆部4bの内側面に弾性体4gを取り付けてなる樹脂カバー34を用い、フェライトコア3を弾性体4gにより保持するように構成してもよい。
【0044】
このように構成されたコンタクト部材では、樹脂カバーとフェライトコアとを一体として扱えるため、フェライトコアの取り付け,取り外しの作業を容易にすることができる。
また、図9(A)に示すように、被覆部4bに貫通孔4hが形成された樹脂カバー35を用いてもよいし、図9(B)に示すように、被覆部4bに切り欠き4iが形成された樹脂カバー36を用いる構成としてもよい。このように構成された樹脂カバーでは、リフロー工程にてはんだ付けを行う場合に樹脂カバー内部の空気の流れが妨げられないため、樹脂カバーの内部の加熱を充分に行うことができ、リフローによるはんだ付けを良好に行うことができる。
【0045】
また、上記実施例においては、樹脂カバー4の貫通孔4cは十字型である構成を例示したが、それ以外の形状であってもよい。
例えば、図10(A)〜(D)に示すように、円形の貫通孔41,楕円形の貫通孔42や、三角形の貫通孔43,四角形の貫通孔44などの多角形としてもよい。また、図10(E)〜(G)に示すように、複数の切り欠きを有する貫通孔45〜47のように構成してもよい。このように切り欠きを加えることで、ジャンパー線などの導線を通す領域を確実に形成することができる。
【0046】
また、貫通孔4cに代えて、図10(H)〜(K)に示すように、板状部4aを貫通する切り込み48〜50を加えておき、切り込み48〜50の周囲を弾性変形させて支持部材10に外挿するように構成してもよい。
【0047】
また、図11(A),(B)に示すコンタクト部材1eように、基板23に形成されたスルーホール23aの周縁部に台座部の上側(開口10a側)が接触するように広く形成された台座部10dを用いる構成としてもよい。このように構成することで、基板23と、基板23の上面と反対側に位置する導電部材24と、を導通させることができる。
【符号の説明】
【0048】
1,1a〜1e…コンタクト部材、2…導通部材、3…フェライトコア、3a…貫通孔、4…樹脂カバー、4a…板状部、4b…被覆部、4c…貫通孔、4d…突起部、4e…領域、4f…係合突起、4g…弾性体、4h…貫通孔、4i…切り欠き、10…支持部材、10a…開口、10b…溝部、10c,10d…台座部、11…接触部材、11a…摺動部、11b…突出部、12…コイルバネ、20…基板、21…導電部材、22…導線、23…基板、23a…スルーホール、24…導電部材、31〜36…樹脂カバー、41〜47…貫通孔、48〜50…切り込み

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方に開口が形成された筒状形状を有する導電性の支持部材と、
一部が前記支持部材に内挿され、残りが前記開口から突出しており、摺動により突出量が変化する導電性の接触部材と、
前記接触部材を前記突出方向に付勢する付勢部材と、
前記支持部材に外挿される筒状の磁性部材と、
前記支持部材の外周面に取り外し可能に取り付けられ、前記磁性部材の前記一方への移動を抑制する係止部材と、を備える
ことを特徴とするコンタクト部材。
【請求項2】
前記係止部材は、前記磁性部材の外周面の少なくとも一部を覆う被覆部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のコンタクト部材。
【請求項3】
前記係止部材は、前記一方側の面に導線を挿通可能な1つ以上の空隙が設けられている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンタクト部材。
【請求項4】
前記係止部材は、前記磁性部材を保持する保持部を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコンタクト部材。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンタクト部材を構成する係止部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−96561(P2011−96561A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−250676(P2009−250676)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000242231)北川工業株式会社 (268)
【Fターム(参考)】