説明

コンテナの製造のための方法及び設備

本発明は容器(2)を生産する方法であって、本体(8)及びベース(10)を備える容器を形成するために熱可塑性プレフォームが使用される形成段階、及び引き続く、容器(2)のベース(10)を含む目標領域上の該容器(2)上に局所的態様でジェット(32)を噴射することによって形成された前記容器(2)が冷却される冷却段階であって、前記ジェットが、両方が約1バール未満の相対圧力の、気体及び霧化された液体の混合物から成る、前記冷却段階を含む方法に関する。本発明は、上述した方法のために適合された、容器(2)の生産のための設備(1)にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナの製造に関する。
【0002】
本発明は、特に、熱可塑性プレフォームから、容器、特にボトルの製造のための方法に関し、並びに設備にも関する。
【背景技術】
【0003】
こうした方法は、一般に、プレフォームがトンネルオーブンを通り抜けて進行する間の第1段階、熱いプレフォームが容器に成形されるように吹付け成形又は伸展吹付け成形装置内に導かれる間に、実際に形成動作する第2段階が続く。プレフォームを加熱する段階は、これらのプレフォームを構成する熱可塑性プラスチックを、ガラス遷移温度を越える温度、すなわち前記材料の軟化温度までの上昇をもたらすか、あるいは容器を得るために変更されるべきこれらの容器の熱可塑性プラスチックのまさに少なくとも温度までの上昇をもたらすことにある。このように、例えば、生産されるべき容器がPETで作られるとき、この場合は、遷移温度が約80℃近傍であり、材料がもたらされる温度は約120℃−約140℃である。
【0004】
形成ユニットを出る時(すなわち、実際に、吹付成形又は伸展吹付成形装置を出る時)、こうして形成された容器は、引き続く進行を待つための貯蔵ユニットに向かって、あるいは直に進行ユニットに向かって導かれる。
【0005】
何れの場合にせよ、形成ユニットを出るときに、容器は、或る領域において少なくとも局所的に、容器が形成動作の間に与えられた形状を当該領域で保持可能にするに十分な堅固さを回復しない温度に留まる。
【0006】
この状況は特に容器のベースに影響を及ぼす。このベースはこれらの容器の本体より一般に厚く、従って、本体よりゆっくり冷え、形成ユニットを出る際に一時的に柔軟な状態のままである傾向がある。
【0007】
これらの容器が与えられてきた形状を固定するように容器を冷却することは、これらの容器が形成された直後に結果的に必要に見える。例えば、80℃より高い温度で最初に成形されたPET容器は、70℃より低い温度(好ましくは、60℃近傍の温度)まで戻らなければならない
【0008】
新鮮な空気(すなわち、大気温度以下の温度で)吹き付けることによって容器を冷却することは、仏国特許出願第2 732 002号から、又はその米国対応出願米国特許第5,996,322号明細書から知られている。
【0009】
この方法は、空気又は気体の流れに対する少数の障害物を与える、単純な形状の容器にたいしては満足のいくものであるが、この有効性は、それにも拘わらず、花弁状のベースを具備するボトルのような複雑な形状を有する容器に対しては、不十分であることが判明している。この場合、熱伝達は、ベースの最小の変形さえ防止するほど十分に迅速ではない。このゆっくりとした冷却の進行は生産率に負の影響を与える。
【0010】
水滴が載った空気から成る霧を容器に吹き付ける噴霧器によって容器を冷却することも提案されてきた。
【0011】
こうした解決策は上記した単純な空気冷却より速い熱伝達を得ることを可能にし、及び、従って、容器のより有効な冷却を行うためには、それにはにも拘わらず或る不利な点を有する。
【0012】
第1に、霧は導くのが困難であることが判明しており、これは、まさに不安定な領域だけはなく容器の全体が噴霧されることを意味する。これは冷却ユニットの不十分な効率に帰着し、これは特に過度の水消費によって明らかにされる。
【0013】
第2に、容器の熱い領域との接触時に蒸発しなかった水は被着積し、かつ該水が排出されなければならない領域に蓄積する傾向がある。
【特許文献1】仏国特許第2732002号明細書
【特許文献2】米国特許第5,996,322号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、容器のための方法及び設備を提供することによって、上述した不利な点を克服することを特に目的としている。これにより、容器は単純且つ経済的な方法で効率的に冷却し得るものであり、及び、これにより、都合よくは、生産率は増大し得る。
【0015】
このために、 本発明は、 第1の態様による、容器の製造のための方法を提供し、この方法は、本体及びベースを備える容器を構成するために熱可塑性プラスチックプレフォームから始まる形成段階と、これに引き続く、形成された容器を冷却するための冷却段階であって、この方法では、冷却段階において、形成された容器は気体及び霧化された混合物から成るジェットを具備する容器のベースを備える目標領域に亘って局所化された態様で噴射される。
【0016】
他の特徴によれば、噴霧は、容器の目標領域全体に亘って実行される。
【0017】
本願発明者は、特に、粒子の微細さを勘案した高度な冷却効率を観察した。これは、容器との接触時に完全に蒸発する傾向にあり、この位相の変化は極めて多くの熱伝達によって成し遂げられる。
【0018】
第2の態様によれば、本発明は容器の製造のための設備を提供し、この設備は、
−熱可塑性プレフォームを形成することによって容器を成形するための形成ユニット、及び
−形成された容器を冷却するための冷却ユニットを、備え、この冷却ユニットは、
- 加圧ガス供給回路、
- 加圧液体供給回路、及び、
- 前記回路が接続される噴霧ノズルであって、このノズルは、形成された前記容器に、気体及び霧化された液体の混合物から成るジェットを噴霧するように構成される、前記噴霧ノズルを具備する。
【0019】
本発明の他の目的及び利点は添付の図面を参照した以下の説明に照らして明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、熱可塑性プリフォームから始まる、ボトルのような容器2の製造のための設備1を示す。
【0021】
設備1は、容器2を形成する形成ユニット3と、容器2を充填する充填ユニット4と、充填ユニット4に向かって形成ユニット3の出口6から形成された容器2を搬送するためのコンベヤー5と、コンベヤー5によって形成された容器2の経路に沿って形成ユニット3の出口6に配置される冷却ユニット7と、を備える。
【0022】
容器2は、例えばポリエチレン・テレフタル酸塩(PET)ポリエチレンナフタレート(PEN)、あるいは何れか他の熱可塑性物質からも製造される。一旦、形成されると、各容器2は本体8(円筒状とし得る)、首部9、及び、首部9とは反対端部にある、ベース10を有する。
【0023】
設備1は、プレフォームを形成ユニット3に送給する供給ユニット11を更に備える。供給ユニット11は、例えば、射出成形によって予備形成されたプレフォームが弛く積み重ねられたホッパー12を備える。このホッパー12はスライド15上の(冷たく、すなわち、大気温度である)プレフォームを分離し、かつ位置決めするソーター14を介して形成ユニット3の入口13に連結される。
【0024】
これらのプレフォームは搬送チェーン16に引き続いて装架され、そして、その後、吹き込み成形用金型又は多数の型(図示せず)を具備する回転式コンベヤー18の伸張吹き込み成形装置内に入って熱を加えられる以前にトンネルオーブン17を通じて一列に前進するにつれて加熱される。
【0025】
これらの容器は、それから、吹き込み成形装置の型から形成ユニット3の出口にあるコンベヤー5に向けて(図2に視忍し得る)複数の窪み20を設けた搬送ホイール19によって搬送される。ここで、容器2は充填容器4に向かって搬送される以前に冷却される。
【0026】
移送ホイール19の回転速度を回転式コンベア18の接線速度と同期させるような態様で、移送車輪19は円形コンベア18に接続している伝送ベルト21によって回転する。
【0027】
充填ユニット4では、容器2は回転ドラムタイプの充填装置22に配置される。一旦充填されると、これらの容器は、充填装置22から、退去されてキャップ付装置23に提供される。これらの容器2はラベル付ユニット(図示せず)及び、その後、パッケージングユニット(図示せず)に向けて排出される。
【0028】
図3に表されるように、コンベヤーは互いに対して面する2つのレール24を備える。これらのレールから、容器2はこれらのレールの首部9から懸架され、これらのレール上で、容器は移送ホイール19の駆動力下で互いに押し合いながら摺動する。
【0029】
レール24は、コンベヤー5の支持構造体を構成するフレーム26によってそれ自体担持される円筒状脚部25によって支持される。
【0030】
異なる直径を有する首部9を具備する容器を搬送可能にするために、これらの容器がこれらのレールの支持体で長手方向に直角な横方向に摺動することができるようにレール24が取り付けられ、これらの離隔距離はハンドホイール27によって調節可能である。
【0031】
図2に見られるように、コンベヤー5は、形成ユニット3の出口6に、容器2の底部10より下に配置され、かつ該容器の底部に面する底部プレート28を備える。容器2はレール24から懸架されるから、これらの容器は底部プレート28上に載らず、これらの押レートの鉛直位置決め(すなわちレール24からの自身までの距離)は、容器2の寸法に依存して、調節可能であり、その結果、容器2の基部10から底部プレート28を分離する間隙は可能な限り小さい。
【0032】
以下を参照すれば、この調整が如何に実行されるかが分かる。
【0033】
冷却ユニット7は自身の一部として、ガスは通常は空気である加圧ガス供給回路29と、液体は通常は水である加圧液体供給回路30と、を備え、両方の回路は、図3及び図4に示すように、底部プレート28より下に配置され、かつ底部プレートから或る距離にある、ノズル31に連結される。
【0034】
このように、空気及び水が供給されるときに、ノズル31はこれらの容器のベース10に向けて、容器2の外部に、向けられた、空気及び水の懸濁状態の混合液から成るジェット32を生成する。本願明細書では、この基部10は、容器2を構成直後に外部から冷却されることが望ましい目標領域を構成する。
【0035】
ノズル31は形成ユニット3の出口6の底部プレート28に形成された開口34に向けて指向されたオリフィス33を有する。容器2の基部10はこの開口に直角に過ぎて一列を作って進行する。
【0036】
液体のスプレーが設備1周辺の感受性が高い部分に到達するのを防止するために、ノズル31は、ジェット32を閉じ込め、かつ凝縮された水を回復可能にするケーシング35に配置される。
【0037】
ケーシング35は該ケーシング35が底部プレート28に固定される上端部37に終端する長手方向に直角な方向の壁36を具備し、図示した実施例の正方形断面の壁36は開口34を境界づける。
【0038】
ケーシング35は、自身の上端部37とは反対側に、長手方向に直角な横方向の壁36に沿って流れる凝縮された水を回復するためのレセプタクル38を備える。図4に示すように、レセプタクル38は、設備1の外部に水を排水するためのパイプ(図示せず)に連結されたオリフィス39を具備する。
【0039】
図4から更に分かるように、底部でケーシング35を閉じる、回復レセプタクル38はノズル31へのアクセスを可能にするように着脱可能である。実際には、レセプタクル38はツールを用いずに容器38を迅速に取り付け及び取り外し可能な蝶ナット40によって横方向の壁36に取り付けられる。
【0040】
設備1が様々な寸法の容器2の製造に適合されている観点から、手段41は容器2の基部10からノズル31を分離する距離を調節するため、すなわち、実際には、底部プレート28からノズルを分離する距離を調節するために設けられる。
【0041】
図3及び図4に例示するように、これらの手段41は、このケーシングと底部プレート28の間に介挿された、ケーシング35の上端37に取り付けられた少なくとも1つの取り付けられたスペーサの形態を取る。
【0042】
これは、冷却ユニット7の、及び、容器2の寸法に依存するコンベヤー5の結合モジュール方式に帰着する。
【0043】
図4に例示するように、ノズル31は円錐形状のジェット32を生成するように構成される。これらの容器の外部の容器2の基部10にジェット32を最適に位置づけ、かつ底部プレート28を越える水噴射を出来るだけ防ぐために、冷却ユニット7は、開口34に亘るケーシング35の上端37に取り付けられた、調節可能な幅の窓44の境界を画するマスク43を備える。
【0044】
マスク43は、ノズル31の軸線(すなわち、ジェット32の全体的方向)に直角な平面に配置された2つのシャッター45、46を備える。図5に示すように、シャッター45、46の少なくとも1つは窓44の寸法(より正確には幅)の調整を可能にするように摺動可能に取り付けられ、かつ、従って、容器2の基部10の直径に特に依存するケーシング35の外部のジェット32の横断面を調節する。
【0045】
ノズル31は、噴霧ノズルである。水を微細な、すなわち200pm未満の直径の液滴にするように構成される一方で、慣用の噴霧ノズルは大きな、すなわち400pmより大きな直径の液滴を生成する。
【0046】
発明者は、実際、熱いプラスチックとの接触時に、すなわち約80℃以上の温度で、噴霧化された粒子が気体状態まで実質的に即座に変化することを観察してきた。液体から気体までのこの状態の変化に付随する熱の転送は、容器2(この場合ベース10)の露出した部分の冷却を生じさせる。
【0047】
液体から気体への状態の変化に伴う熱の移送は水の単純な加熱に伴う熱の移送より大きいから、霧化されたジェットの噴霧による冷却はより有効な噴霧であることが判明している。
【0048】
以下の利点に優れた配置構成に更に帰着することとなる。
【0049】
第1に、水の消費が極めて減じられる(200pmの直径を有する液滴の容積は、実際、400pmの直径を有する液滴の容積の1/8を呈する)。
【0050】
第2に、容器2の本体8への汚染の著しい減少が観察される。具体的には、本体8に被着する大きな液滴が流下して、それから、除去しなければならない軌跡の原因となって残るから、微細な液滴は、熱いベース10と接触して蒸発するか、あるいはマスクによって停止されるかの何れかであるため、本体8上に被着するようになる機会を有さない。容器の清潔さはこうして改良される。
【0051】
第3に、微細な液滴の蒸発、すなわち水が設備1の周囲部分上に噴射されることは、電気の安全性に関する危険な結果を有するであろう、設備1の汚染を防ぐ。ノズル31を収容することもこの汚染を減じることに寄与する。
【0052】
ここで、図3及び図6に関する、圧縮空気及び加圧給水回路29、30の配置構成及び装備について説明する。
【0053】
空気供給源回路29は、一般の圧縮空気回路(図示せず;産業界では、一般の回路の相対的な空気圧力は、通常、7バールに等しい)に接続される空気供給ライン49を備える。
【0054】
「相対的な」空気圧力は、測定された空気圧力と気圧の間の圧力差を意味する点に留意すべきである。
【0055】
空気供給ライン49は制御装置(図示せず)によって作動される第1ソレノイド弁50に連結される。回路29は設備1が停止するときに閉じ、かつ回路29が作動するとき開く。
【0056】
空気供給源回路29に沿って、ソレノイド弁50とノズル31との間に、自身の出口における相対空気圧力が約1バール未満であるか、好ましくは約0.7バールに等しいように構成された圧力調節装置51(この実施例ではリリーフ弁)が配置される。圧力計52(針―タイプ又はデジタル)は圧力調節装置51に取り付けられる。
【0057】
水回路30はその一部に、この場合手動操作されるタップ54を介して全体的な水供給回路(図示せず)に接続される水送給ライン53を備える。
【0058】
タップ54とノズル31との間に、回路に沿って、水は、7pmより大きな直径を有する粒子を保持することによって水の第1の柔軟化を実行するように構成された電磁タイプの第1スケール阻害フィルタ55と、前述の制御装置によって作動する第2ソレノイド弁56であって、回路30はこの装置1が停止するときに閉じ、かつ、これと対照的に、この設備が作動するときに開く前記第2ソレノイド弁56と、5pmより大きな直径を有する粒子を保持することによって水の第2の柔軟化を実行するように構成された第2スケール阻害フィルタ57と、圧力計59が取り付けられる圧力調整器58と、流量制限器60と、に遭遇する。
【0059】
相対的水圧が1バール未満(好ましくはほぼ0.7バールに等しい)であり、かつ水スループットは3リットル/時未満であるように、圧力調節器58及び流量制限器59はそれぞれ調節される。
【0060】
実際、本願発明者は、1バール未満の相対空気圧力と組み合わされた、これらの値によって、冷却ユニットが最大効率を有することを観察した。
【0061】
さらに、それが拡大するのを防止するように水供給側のノズル31を一掃するために、特に設備1が長期間に亘って停止する場合、空気供給回路29は、一方で、第1ソレノイド弁50の上流の空気供給回路29に、他方で、流量制限器60とノズル31の間の水供給回路30に、接続されたバイパス回路61によって、水供給回路30に接続される。
【0062】
バイパス回路61は、一掃することが必要であると判断されたときに制御器によって作動される第3ソレノイド弁62と、水が空気供給回路29内に上昇しないように阻止するように構成された逆流防止弁63と、を続けて備える。
【0063】
設備1の動作は以下の通りである。
【0064】
プレフォームは供給ユニット11によって形成ユニット3に最初に導かれる。形成ユニット3内では、容器2は、プレフォームから形成される。それから、コンベヤー5に向かう、形成ユニット3の出口6では、熱い容器2は、ホイール19によって移送される。
【0065】
プレフォームは供給ユニット11によって形成ユニット3に最初に導かれる。形成ユニット3内では、容器2は、プレフォームから形成される。それから、コンベヤー5に向かう、形成ユニット3の出口6では、熱い容器2は、ホイール19によって移送される。
【0066】
容器2は開口34を横切って通過し、これらのベース10はノズル31から生じるジェット32に衝突し、かつ霧化された水粒子の液体状態から気体状態までの転換に伴う熱移送によって最終的には冷却される。
【0067】
本発明は前述の説明に限定することはできず、変形態様を考え得る。
【0068】
このように、ノズル31は連続供給するにが、水を保存し、かつ、2つの連続する容器2を分離する間隙を通じて液体が噴霧されるのを防止するために、容器2が窓44を横切って現れるや否や断続的にジェット32を生成するように制御器をプログラムすることが考えられる。
【0069】
さらにまた、冷却ユニット7は前述の固定ユニットであるが、ベース10をさらになお冷却するためにコンベヤー5に沿ったこれらの移動の幾つかに亘って容器2に伴う摺動キャリッジに取り付けることが考えられる。
【0070】
容器2が形成ユニット3を去る前にさえ、これらの容器2がコンベヤー5に向かって搬送される間にこれらの容器を冷却するために、ノズル31を移送ホイール19又は、より詳細には、窪み20に続く経路に整合させるように配置することも考えられえる。こうした配置構成は、冷却ユニット7の実際の構造の何れの特定の変更も必要としない。
【0071】
さらに、前述したことにおいて、冷却されるべき領域(”目標領域”)は容器2の基部10を備えるが、容器の形状に応じて他の目標領域を選択することが考えられる。例えば、これは補剛材を設けた本体8の領域に関連し得るが、ここで、壁の外郭及び/又は厚さは局所的に変化する。
【0072】
加えて、空気を他の何れかの(例えば窒素のような)不活性ガスと、及び水を他の何れかの液体、好ましくは耐腐食性及び非汚染液体と交換することは勿論可能である。
【0073】
マスク43に関しては、摺動シャッター45、46によって実施されるが、これらのシャッター45、46を収縮可能な隔膜と交換することを考え得る。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明による設備を示す概略平面図である。
【図2】挿入図IIに対応する、図1の設備の詳細を例示する平面図である。
【図3】図1の設備の冷却ユニットを例示する、部分的に断面で示した正面図である。
【図4】直交する視野角度から見た、図3の冷却ユニットを例示する、部分的に断面で示した側面図である。
【図5】図3及び図4で表されるような冷却ユニットのマスクを例示する平面図である。
【図6】図3の冷却ユニットの概略線図である。
【符号の説明】
【0075】
1 設備
2 容器
3 形成ユニット
4 充填ユニット
5 コンベヤー
6 出口
7 冷却ユニット
8 本体
9 首部
10 ベース
11 供給ユニット
12 ホッパー
13 入口
14 ソーター
15 スライド
16 搬送チェーン
17 トンネルオーブン
18 回転式コンベヤー
19 移送ホイール
20 窪み
21 伝達ベルト
22 充填装置
23 キャップ付装置
24 レール
25 円筒状脚部
26 フレーム
27 ハンドホイール
28 底部プレート
29 加圧ガス供給回路
30 加圧液体供給回路
31 噴霧ノズル
32 ジェット
33 オリフィス
34 開口
35 ケーシング
36 壁
37 上端
38 レセプタクル
39 オリフィス
40 蝶ナット
41 調節手段
43 マスク
44 窓
45、46 シャッター
49 空気供給ライン
50 第1ソレノイド弁
51 気体圧力調節器
52 圧力計
53 水送給ライン
54 タップ
55 第1スケール阻害フィルタ
56 第2ソレノイド弁
57 第2スケール阻害フィルタ
58 流体圧力調節器
59 圧力計
60 流量制限器
61 パイパス回路
62 第3ソレノイド弁
63 逆流防止弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の製造のための方法であって、この方法は、
本体(8)及びベース(10)を備える容器(2)を構成するために予め加熱した熱可塑性プラスチックプレフォームから始まる形成段階と、
これに引き続く、形成された容器(2)を冷却するための冷却段階と、を備え、
前記冷却段階において、形成された前記容器(2)は気体及び霧化された液体の混合物から成るジェット(32)によって、前記容器(2)のベース(10)を備える目標領域全体に亘って局所化された態様で噴射されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記液体の相対圧力が約0.7バールに等しい、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記液体の相対圧力が約0.7バールに等しい、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記気体が空気である、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記液体が水である、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
容器(2の生産のための設備(1)であって、
この設備は、
熱可塑性プレフォームを形成することによって前記容器(2)を成形するための形成ユニット、及び
形成された前記容器(2)を冷却するための冷却ユニット(7)を、備える前記設備(1)において、
前記設備(1)は、前記冷却ユニット(7)が、
加圧ガス供給回路(29)
加圧液体供給回路(30)、及び、
前記回路(29、30)が接続される噴霧ノズル(31)であって、このノズル(31)は形成された前記容器(2)に気体と霧化された液体の混合っ物から成るジェット(32)を噴射するように構成される前記噴霧ノズル(31)を具備することを特徴とする設備(1)
【請求項7】
前記設備(1)の前記気体供給回路は気体圧力調節器(51)を備える、請求項6に記載の設備(1)。
【請求項8】
前記設備(1)の前記液体供給回路(30)は液体圧力調節器(58)を備える、請求項6または請求項7に記載の設備(1)。
【請求項9】
前記設備(1)の前記冷却ユニット(7)は、前記噴霧ノズル(31)が配置されるケーシング(35)を備え、
前記ケーシング(35)は前記ノズル(31)が向けられる開口(34)の境界を画定する上端(37)を具備し、
この開口(34)は前記容器(2)の経路に直角に配置される、請求項6から請求項8までのいずれか1項に記載の設備(1)。
【請求項10】
前記ノズル(31)から前記開口(34)を分離する距離を調整するための手段を備える、請求項9に記載の設備(1)。
【請求項11】
前記調整手段(41)が前記ケーシング(35)の上端(37)に装着し得る少なくとも1つのスペーサの形態を取る、請求項10に記載の設備(1)。
【請求項12】
前記ケーシング(35)は、前記開口(34)の反対側端部に、前記液体を回収するためのレセプタクル(38)を備える、請求項9から請求項11までのいずれか1項に記載の設備(1)。
【請求項13】
前記設備(1)の冷却ユニット(7)が前記ノズル(31)によって生成される前記ジェット(32)の経路に沿って該ノズル(31)に面するように配置されたマスク(43)を備える、請求項6から請求項12までのいずれか1項に記載の設備(1)。
【請求項14】
前記マスク(43)は前記窓(44)の境界を画する2つのシャッター(45、46)を備え、前記シャッター(45、46)の少なくとも1つは前記窓(44)の幅を調節するために移動可能である、請求項13に記載の設備(1)。
【請求項15】
前記マスク(43)が前記ケーシング(35)の上端(37)に装着される、請求項9から請求項12までのいずれか1項と組み合わせて用いられる、請求項13または請求項14に記載の設備(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−501558(P2008−501558A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−526496(P2007−526496)
【出願日】平成17年6月7日(2005.6.7)
【国際出願番号】PCT/FR2005/001399
【国際公開番号】WO2006/003304
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(506100093)シデル・パーティシペーションズ (72)
【Fターム(参考)】