説明

コンテナ格納装置

【課題】 コンテナ相互の連結片を介した連結・離脱を、上下方向でかつ上下いずれの方向からも行えるようにし、該連結・離脱をスタッカークレーンの昇降荷台の昇降を利用して行うことで、コンテナ搬出入における作業効率の向上を図る。
【解決手段】 コンテナ70相互の連結は、コンテナ両端面の連結片である上下方向に指向した蟻溝形状75aを備える溝連結片75と、該溝連結片75に係合可能な蟻ほぞ形状を備えるほぞ連結片76を介してなされ、該連結片は上下いずれの方向からも連結可能であり、該連結片を介したコンテナ70相互の連結は、棚間口側載置の一方コンテナ70に対するスタッカークレーンの昇降荷台8搭載の他方コンテナ70の昇降荷台8の昇降を利用した上方移動もしくは下方移動によりなされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナ搬送機により格納棚の所要の棚小間でコンテナを搬入・搬出するコンテナ格納装置に関し、特に棚小間の棚奥行方向に複数のコンテナが格納されるコンテナ格納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のコンテナ格納装置については、同出願人が先に出願したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特公昭61−25602号公報(第3頁−第4頁、第16図,第23図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の特許文献1に開示されたコンテナ格納装置は、コンテナどうしが互いに連結手段を介して連結され、連結状態の複数コンテナが棚小間の棚奥行方向に格納される。
棚小間における複数コンテナの上述の格納は、棚奥側に格納されたコンテナを間口側へ移動させる機構、間口側に格納されたコンテナを奥側へ移動させるための特別の機構を必要とせず、コンテナ移載手段を簡素に、また安価に製作できる利点がある。
【0004】
さらに、奥側のコンテナを間口側に移動させる時間、間口側のコンテナを奥側に移動させる時間が不要となるため、搬送機によるコンテナの搬出入に要する時間を大幅に短縮することができ、コンテナ搬出入における高い作業効率を得ることができる。
【0005】
上述の利点を有する前記文献1のコンテナ格納装置は、具体的には、一例として各コンテナがその相互連結手段として、コンテナ一端面に垂直に突出したのち下方に折り曲げされた連結片と、他端面に垂直に突出したのち上方へ折り曲げした連結片とを備え、2つのコンテナを相対的に上下移動して両連結片どうしを連結する構造を備え、また、他の例としてコンテナの両端面に垂直に突出したのち側方に折曲された連結片を備え、2つのコンテナを相対的に水平方向に移動して両連結片どうしを連結する構造を備える。
【0006】
ところで、上述のコンテナ連結片を介したコンテナの連結は、2つのコンテナの相対的な上下方向、もしくは水平方向の移動で該連結片を介してコンテナを連結する構造であるが、コンテナの連結・離脱のための移動方向は、いずれも一方向からとされており、双方向ではないから、コンテナの連結・離脱のための移動方向に規制があり、その分搬送機や昇降荷台の走行方向との関係でコンテナの搬出入に時間を要するという課題がある。
【0007】
また、コンテナ相互の連結片を介した連結が該コンテナの水平方向移動でなされる形式の上述のコンテナの使用においては、該連結が搬送機の走行移動により、もしくは昇降荷台装備の特別の左右に揺動するコンテナ支持部材により行われている。しかし搬送機の走行移動を直接利用するコンテナの連結は、大型搬送機の駆動によるコスト高を招き、重量のある搬送機の走行移動は慣性運動量を大きくするから所定位置での安定した停止の確保に高度な停止制御が必要とされ、また昇降荷台における上述の特別なコンテナ支持部材の装備もその分コスト高を招くという課題がある。
【0008】
一方、コンテナ連結における適正な位置での停止がなされない場合には、連結コンテナの相対的な横ズレを存在せしめ、該横ズレの存在は、コンテナ連結に続く連結コンテナの棚小間への押し込み作業に支障を来たすことになり、時には棚小間の枠材等へのコンテナ接触を起し、コンテナ搬入がスムースに行えないばかりか、場合によってはコンテナの破損や棚小間の枠材等の破損を招くことになりかねない。
【0009】
本発明は、上述の不都合を解消するために、コンテナの格納棚への搬出入時におけるコンテナ相互の連結片を介した連結・離脱を、双方向から行えるようにし、また、上述の重量ある搬送機自体の走行移動を利用することなく、具体的には、コンテナ相互の連結片を介した連結をコンテナ搭載の昇降荷台の昇降移動を利用して行うことで、格納棚の棚小間におけるコンテナの搬出入作業の効率化を図り、該作業におけるコストの低減を可能としたコンテナ格納装置を供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上述した課題を解決するためのコンテナ格納装置の提供に関し、請求項1に記載の発明は、上下左右に亘り多数の棚小間が形成された格納棚の棚間口面に沿い形成された通路にコンテナ搬送機が走行自在に配設され、該コンテナ搬送機の昇降荷台に設けられた移載手段により昇降荷台と棚小間との間でコンテナを摺動させて移載するコンテナ格納装置において、前記コンテナの両端面にはそれぞれ端面に沿った上下方向に指向して蟻溝形状が形成された溝連結片と、該溝連結片に係合できる蟻ほぞ形状が形成されたほぞ連結片とが一対突設され、コンテナどうしは端面を対向させて相対的に上下に移動することで、コンテナの端面の一対の溝連結片とほぞ連結片が、他のコンテナの対向する端面の一対のほぞ連結片と溝連結片にそれぞれ係合して相互に連結でき、前記棚小間には棚奥行方向に複数のコンテナが前記連結状態で格納され、コンテナを出し入れする棚間口に対して開口側のコンテナを取り出すことによって奥側のコンテナを間口側に移動させ、間口側にコンテナを格納することによって間口側のコンテナを奥側に移動させることを特徴とするコンテナ格納装置である。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記溝連結片と前記ほぞ連結片は、コンテナ端面の左右対称位置に設けられ、両端面ともに同じ形状をなすことを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記昇降荷台には、該荷台を前記棚小間の高さに対向させるための第1昇降停止検出位置と、該棚小間の高さに対し上下方向で少し離れてそれぞれ対向させるための2つの第2昇降停止検出位置が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、前記移載手段は、昇降荷台を棚間口面に垂直に移動する係合爪を有し、前記コンテナの端面には、前記係合爪が係合する把手が端面の中央下方に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の請求項1に記載の発明は、上述のコンテナ格納装置において、前記コンテナの両端面にはそれぞれ端面に沿った上下方向に指向して蟻溝形状が形成された溝連結片と、該溝連結片に係合できる蟻ほぞ形状が形成されたほぞ連結片とが一対突設され、コンテナどうしは端面を対向させて相対的に上下に移動することで、コンテナの端面の一対の溝連結片とほぞ連結片が、他のコンテナの対向する端面の一対のほぞ連結片にそれぞれ係合して相互に連結でき、前記棚小間には棚奥行方向に複数のコンテナが前記連結状態で格納され、コンテナを出し入れする棚間口に対して開口側のコンテナを取り出すことによって奥側のコンテナを間口側に移動させ、間口側にコンテナを格納することによって間口側のコンテナを奥側に移動させるようにしたから、奥側のコンテナを間口側に移動し、もしくは間口側のコンテナを奥側に移動させるための特別の機構や、該移動のための時間を省くことがでる等の効果に加えて、コンテナ端面の上下方向に指向した蟻溝形状の溝連結片に他のコンテナの端面のほぞ連結片がコンテナの相対的な上下移動により互いに係合してコンテナどうしが連結されるので、上下方向の移動であれば上からも下からも、つまり上下双方向からの連結片を介したコンテナの連結が可能であり、しかもコンテナの連結は、昇降荷台の昇降移動を利用して行うことができ、荷台の昇降移動とコンテナ連結の双方向性が相俟って該連結の作業性の向上が図られ、効率の良いコンテナの搬出入作業を行うことができる。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載のコンテナ格納装置において、前記溝連結片と前記ほぞ連結片は、コンテナ端面の左右対称位置に設けられ、両端面ともに同じ形状をなすものとしたから、コンテナの前後を区別せず、搬出入作業を方向性の制約なしに遂行でき、作業を簡素化して作業効率の向上を図ることができる。
【0016】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載のコンテナ格納装置において、前記昇降荷台には、該荷台を前記棚小間の高さに対向させるための第1昇降停止検出位置と、該棚小間の高さに対し上下方向で少し離れてそれぞれ対向させるための2つの第2昇降停止検出位置が設けられるから、昇降荷台の昇降を利用してコンテナの前記連結片を介した連結が正確にかつスムースに行われ、また、棚小間に対して荷台を上下方向でそれぞれ対向させる2つの第2昇降停止検出位置を選択的に利用して荷台の上方移動もしくは下方移動によるコンテナの前記連結片を介した連結を可能とし、コンテナの搬出入の作業性を向上させることができる。
【0017】
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のコンテナ格納装置において、前記移載手段は、昇降荷台を棚間口面に垂直に移動する係合爪を有し、前記コンテナの端面には、前記係合爪が係合する把手が端面の中央下方に設けられているから、棚間口側に載置されたコンテナの下方に位置する把手に係合爪を係合して係合爪を移動することで、コンテナを昇降荷台に安定して移載することができ、また係合爪により昇降荷台に載置されたコンテナを棚小間に押出し搬入することができる。さらに、コンテナ端面の中央に把手が設けられているので、両端面とも同じ形状として前後を区別しないので、搬出入作業を方向性の制約なしに遂行でき、作業を簡素化し作業効率の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図1ないし図15に図示された本発明の実施例について説明する。
図1は、本実施例の形態に係る物品保管装置1の格納棚2およびスタッカークレーン6の配置を示す側面図である。
【0019】
格納棚2は、棚小間3が上下に複数段配列された棚連が左右に複数配設され、上下左右方向に亘り多数の棚小間3が設けられており、同棚小間3は鉛直方向に立設した支柱4と前後水平方向へ指向したコンテナ受部材5とで仕切られてコンテナ70をそれぞれ棚小間3に格納することができる。1つの棚小間には、棚奥行方向に2台のコンテナ70が互いに連結されて格納することができる。
【0020】
図2は、スタッカークレーンの側面図であり、上記前後の格納棚2の相対する棚間口面の間に形成された棚通路11の底部と頂部とにその長手方向に指向して走行レール12と走行ガイドレール13とが敷設され、スタッカー型搬送機であるスタッカークレーン6の下部に設けられた車輪14が走行レール12に載り上部ガイド部材15が走行ガイドレール13に移動自在に係合されて、スタッカークレーン6は前後の格納棚2,2間を棚間口面に沿って左右方向に移動する。
【0021】
スタッカークレーン6は、上下方向に指向して立設されたマスト7に昇降自在に荷台8を備え、自ら走行駆動装置21を有して左右に自立走行することができるとともに、荷台8の昇降駆動装置22およびこれら装置等の駆動を制御する制御装置20等を有している。
【0022】
走行レール12に平行に走行停止鉄片16が敷設されており、同走行停止鉄片16の各棚連にそれぞれ対応して形成された突片16aをスタッカークレーン6に設けられた走行停止検出器17が検出して棚連に対応する所定位置にスタッカークレーン6を停止することができる。走行停止検出器17が突片16aを検出する走行停止位置は、荷台8が棚間口3に正確に対向できる位置である。
【0023】
また、マスト7に沿った上下方向に指向して敷設された昇降停止鉄片18の各棚段にそれぞれ対応して形成された突片18aを荷台8に設けられた第1昇降停止検出器19aおよび第2昇降停止検出器19bが検出して各棚段に対応する所定位置に荷台8を停止することができる。
【0024】
第1昇降停止検出器19aと第2昇降停止検出器19bはそれぞれ荷台8の上下方向で少し間隔を有して設けられており、上方に第2昇降停止検出器19bが、下方に第1昇降停止検出器19aが設けられている。第1昇降停止検出器19aによる検出位置は、荷台8の高さを棚間口の棚小間3の高さに正確に対向できる位置であり、また第2昇降停止検出器19bによる検出位置は、荷台8の高さを棚小間の高さから少し下がる位置で対向させる位置であり、第1,第2昇降停止検出器19a,19bによる検出位置間の間隔は後述されるコンテナの連結片を介した連結・離脱に関連して決められている。
【0025】
なお、上述の第2昇降停止検出器19bは、第1昇降停止検出器19aの上方に設けられているが、別の態様として、前記第2昇降停止検出器19bに換えて、第1昇降停止検出器19aの下方に、図2図示のように第2昇降停止検出器19cを設けることも可能であり、この場合には、第2昇降停止検出器19cによる検出位置は、荷台8の高さを棚小間の高さから少し上方位置で対向させる位置である。
また、第2昇降停止検出器19b,19c双方を設けて選択できるようにすることもできる。
【0026】
スタッカークレーン6の荷台8に設けられたコンテナの転載装置について図3および図4に基づいて説明する。
荷台8は、前後方向に長尺の矩形箱状をなすケーシング30の上方が開口され、左右上端部に前後水平方向に指向してスライドプレート31および同スライドプレート31に立設されたガイドレール32が設けられ、コンテナ70はガイドレール32に案内されてスライドプレート31を摺動して前後方向に移動され、棚小間3との間で搬出入が行われる。
【0027】
この左右のスライドプレート31,31間の略中央部にフックガイドレール33が平行に配設され、同フックガイドレール33はその前後をそれぞれ支持するブラケット34,34に支持されて水平姿勢を維持したまま上下に昇降できるようになっている。
【0028】
すなわち、ブラケット34,34は、基端部を連結軸35に嵌着され、同連結軸35にはリンク機構36が設けられ、フック上下モータ37の駆動によりリンク機構36を介して連結軸35が回動され、同連結軸35の回転がブラケット34,34を揺動してその先端に支持されたフックガイドレール33を上下に昇降する。
【0029】
フックガイドレール33には、フック摺動部材40が前後に摺動自在に嵌合され、フック摺動部材40は前後端にフック41が立設されて側面視でコ字形状をしている。
フックガイドレール33の一端に設けられたスプロケット42に巻き掛けられたフックチェーン43がフックガイドレール33の他端に設けられた2つのスプロケット44,45を介して駆動スプロケット46に巻き掛けられており、同駆動スプロケット46はフック走行モータ47により回転し、フックチェーン43を回動する。
【0030】
このフックチェーン43の一部にフック摺動部材40が固着されて、フックチェーン43の回動に伴ってフック摺動部材40がフックガイドレール33に案内されて前後に摺動する。したがってフック41は、フック上下モータ37の駆動で上中下の3段階の高さに昇降し、その上中下の各高さでフック走行モータ47の駆動で前後に摺動する。
【0031】
フック41は、中位の高さでコンテナ70を棚小間3に押し込むことができる。
コンテナ70が左右一対のスライドプレート31,31に搭載されている場合でも、フック41は下位の高さでコンテナ70の下を通過してコンテナ70の前後いずれにも出没させることができ、コンテナ70を前後の格納棚のいずれにも格納することができる。
【0032】
図3を参照して、一方のスライドプレート31に沿って前後端に、それぞれフック係脱位置検出器48a,48aが配設され、両フック係脱位置検出器48a,48aの内側所定位置に中立位置検出器48b,48bが配設され、さらに両中立位置検出器48b,48bの内側所定位置に連結係脱位置検出器48c,48cが配設され、フック41の前後方向の所定位置が前後それぞれにおいて検出できるようになっている。
【0033】
一方、本実施例の形態のコンテナ70は、図5ないし図7に図示するように、長尺矩形の箱型収納部71を形成しており、底壁の下面にソール部72を有する。
箱型収納部71の前後両端面71a,71aに把手73と一対の溝連結片75とほぞ連結片76がそれぞれ形成されている。
【0034】
把手73は、箱型収納部71の端面71aの下部中央に下方に開口した凹部73aが形成されている(図7参照)。
この凹部73aに前記フック摺動部材40のフック41が下方から挿入されて把手73に係合する。
【0035】
溝連結片75は、箱型収納部71の端面71aの左側において左右から対称に突出しており、左側の溝連結片75は端面71aから突出して先端がL字状に右方に屈曲し、右側の溝連結片75は端面71aから突出して先端がL字状に左方に屈曲して、両者の間に端面に沿った垂直方向に指向した蟻溝75aを形成している(図8,9も参照)。
【0036】
他方、ほぞ連結片76は、端面71aの右側において前記左右の溝連結片75,75の上下方向中央の延長線上の高さから突出し先端が左右に屈曲して前記蟻溝75aに係合できるT字状の蟻ほぞ76aが形成されている。
【0037】
コンテナ70の両端面71a,71aには、把手73、溝連結片75、ほぞ連結片76が全く同じに形成されており、一端面71aにおいて左に溝連結片75、右にほぞ連結片76を配置するときは、他端面71aも左に溝連結片75、右にほぞ連結片76が配置される構成であり、前後の区別はない。
【0038】
コンテナ70どうしを連結する場合は、一方のコンテナ70の端面71aと他方のコンテナ70の端面71aを上下で位置合わせして、互いに当接させ、一方の溝連結片75の蟻溝75aに他方のほぞ連結片76の蟻ほぞ76aを臨ませた間隔を存して対向させ、上下のずれを修正するように相対的に両者を上下移動すると、図8に図示するように蟻溝75aに蟻ほぞ76aが挿入されて、一方のコンテナ70の一対の溝連結片75の蟻溝75aとほぞ連結片76の蟻ほぞ76aと他方のコンテナ70の一対のほぞ連結片76の蟻ほぞ76aと溝連結片75の蟻溝75aとが遊嵌状態で嵌合して互いに連結される。
【0039】
したがって、互いに溝連結片75の蟻溝75aとほぞ連結片76の蟻ほぞ76aとが嵌合して連結された状態にあるコンテナ70どうしは、連結部の相対的な左右動があっても蟻溝から蟻ほぞ76aが外れることはない。
【0040】
格納棚3の各棚小間3にコンテナ70が定位置に格納されているときは、間口側に格納されたコンテナ70は、図4および図10に図示するように間口側端面71aを棚間口面に合わせて、同端面71aの溝連結片75、ほぞ連結片76および把手73を棚間口面(コンテナ受部材)より通路側に突出させている。
【0041】
本物品保管装置1およびコンテナ70は、概ね以上のような構造をしており、スタッカークレーン6による搬出入制御系の概略ブロック図を図11に示す。
統括制御盤(サーバー)50に接続され統括制御される搬送機制御板51は、コンピュータである制御装置52により制御するものであり、制御装置52は、入力インタフェース53を介して前記走行停止検出器17、第1,第2昇降停止検出器19a,19b(もしくは19c)、フック走行位置検出器48a,48b、48cから検出信号を入力し、信号処理して制御信号を速度制御部54に出力し、速度制御部54により走行駆動装置21のモータ、昇降駆動装置22のモータ、フック走行モータ47、フック上下モータ37が駆動制御される。
【0042】
統括制御盤(サーバー)50において、格納棚2の全ての棚小間3についてコンテナの在席状況を各コンテナの番号と対応させて把握し、ロケーションテーブルとして記憶している。各棚小間3のコンテナの在席状況データは、2桁の数字**で記憶されている。
コンテナ在席状況データ**における一の位は、棚小間の奥側のコンテナの在席状況を示し、十の位は棚小間の間口側のコンテナの在席状況を示している。
【0043】
すなわち、空席ならば、“0”、在席ならば、“1”または“2”で示される。
在席の場合の“1”は、在席する該コンテナが搬出指定されている場合を示し、“2”は、在席する該コンテナが搬出指定されていない場合を示している。
【0044】
例えば、ある棚小間について、コンテナ在席状況データが“21”ならば奥側と間口側双方にコンテナが存在し、奥側のコンテナが搬出指定されている場合であり、“12”ならば奥側と間口側双方にコンテナが存在し、間口側のコンテナが搬出指定されている場合であり、また“10”ならば間口側にのみコンテナが存在し、同コンテナが搬出指定されている場合である。
なお、棚小間の奥側にのみコンテナが存在することは、正常であるならばありえない状態である。
【0045】
以上のような制御系によるコンテナの搬出作業の手順を図12のフローチャートにしたがって説明する。
なお、コンテナの搬出作業における各過程の状態を図13に図示しており、同図も参照する。
【0046】
まず、搬出しようとするコンテナの番号の指定があると(ステップ1)、統括制御盤(サーバー)50が記憶するロケーションテーブルを該コンテナ番号から検索して搬出指定コンテナの格納されている棚小間3のロケーションを抽出する(ステップ2)。
【0047】
ロケーションは、a列−b連−c段−**で表すことができ、最後の**が前記コンテナ在席状況データ**であり、a列−b連−c段の棚小間の奥側に搬出指定コンテナ70がある場合は、“21”であり、間口側に搬出指定コンテナ70がある場合は、“12”または“10”である。
なお、“12”は奥側にもコンテナ70が連結してあるときであり、“10”は奥側にコンテナ70はなく間口側にのみ搬出するコンテナ70があるときである。
【0048】
次のステップ3では、このロケーションデータが搬送機制御盤51にセットされる。
次いでステップ4で、搬送機制御盤51は、走行駆動装置21を走行停止検出器17と走行停止鉄片16に基づいて制御してスタッカークレーン6をa列b連の棚連の走行停止位置に走行移動し、昇降駆動装置22を第1昇降停止検出器19aと昇降停止鉄片18に基づいて制御して荷台8をc段の棚小間3に昇降移動させ、搬出指定コンテナの収容された棚小間3の左右コンテナ受部材5,5に荷台8の左右スライドプレート31,31が同一水平面で一致するようになし、コンテナ70の移載を可能とする(図4および図13(1)参照)。
【0049】
そして、ステップ5では、フック41を中位の高さで走行させ、搬出しようとしている棚小間側のフック係脱位置検出器48aがフック41を検出した時点で停止させると、図10に示すように一方のフック41がコンテナ70の端面の把手73による凹部73aの真下に位置するので、ここでフック上下モータ37の駆動でフックガイドレール33とともにフック41を上昇させると、フック41が棚間口側コンテナ70の凹部73aに挿入されて把手73に係合する(図13(2)参照)。
【0050】
次にステップ6では、コンテナ在席状況が“10”であるか否か、すなわち該棚小間3には奥側にコンテナがなく、間口側にのみあるコンテナが搬出されているか否かを判別し、“10”で間口側にのみあるコンテナ70が搬出指定されている場合は、ステップ7に進み、“10”でなく奥側と間口側にともにコンテナ70があり、互いに連結されている場合はステップ9に進む。
【0051】
ステップ7に進んだ場合は、搬出指定された間口側コンテナ70の把手73に係合するフック41をフック走行モータ47により走行して該棚小間3と反対側の中立位置検出器48bがフック41を検出したところで停止して搬出指定コンテナ70を棚小間3からスタッカークレーン6の荷台8に移載し、荷台8の中央に位置させる。
【0052】
そして、次のステップ8で、該棚小間のロケーションのコンテナ在席状況データを”00”に更新し、次いでステップ17に飛び、スタッカークレーン6を走行させ、荷台8をステーションに移動して、搬出指定コンテナ70をステーションに移載して搬出する。
【0053】
一方、前記ステップ6で”10”でなく奥側と間口側にともにコンテナ70があると判別されてステップ9に進んだ場合は、間口側コンテナ70の把手73に係合するフック41をフック走行モータ47により走行して該棚小間3と反対側の連結係脱位置検出器48cがフック41を検出したところで停止する。
【0054】
すると、図13(3)に示すように、棚間口側コンテナ70およびこれと連結された奥側コンテナ70がコンテナ受部材5,5上を摺動し、棚間口側コンテナ70はコンテナ受部材5,5から荷台8のスライドプレート31,31上に乗り換えて摺動して棚小間3から荷台8側に移され、奥側のコンテナ70は、その間口側端面71aを棚間口面に合わせ、同端面71aの溝連結片75、ほぞ連結片76および把手73を棚間口面(コンテナ受部材5)より通路側に突出させて棚間口側の定位置に配置される。
【0055】
そして次のステップ10では、昇降駆動装置22を第1昇降停止検出器19aの上方の第2昇降停止検出器19bが昇降停止鉄片18を検出する第2昇降停止位置まで降下制御して荷台8を若干下降させると、移載されたコンテナ70とともに荷台8が下降移動して、図13(4)に示すように溝連結片75とほぞ連結片76の嵌合が外れコンテナ70,70どうしの連結が解除される。
【0056】
次のステップでは、荷台8に搭載されたコンテナ70の把手73に係合するフック41をフック走行モータ47により走行して該棚小間3と反対側の中立位置検出器48bがフック41を検出したところで停止してコンテナ70を荷台8の中央に位置させる(図13(5)参照)。
【0057】
なお、図13(4)(5)において仮想線図示されるコンテナ70は、既述の第2昇降停止検出器19bに換えて第1昇降停止検出器19aの下方の第2昇降停止検出器19c(図2参照)が選択された場合のコンテナ70の移動状態を示す対応図である。この場合には、昇降駆動装置22が上昇制御され荷台8を若干上昇させて、前記溝連結片75とほぞ連結片76の嵌合を外し、コンテナ70どうしの連結を解除し(図13(4))、引き続くフック41の係合走行によるコンテナ70の荷台8中央への移動状態(図13(5))を示している。
【0058】
ステップ12では、コンテナ在席状況データが”12”であるか否か、すなわち荷台8に移載された間口側コンテナ70が搬出指定のあったコンテナであるか否かを判別し、”12”で荷台8にあるコンテナ70が搬出指定されている場合は、ステップ13に進み、一方”12”でなく奥側にあったコンテナ70が搬出指定されている場合は、ステップ14に進む。
【0059】
コンテナ在席状況データが“12”で荷台8にあるコンテナ70が搬出指定されている場合にステップ13に進んだときは、コンテナ在席状況データを“20”に更新し、ステップ17に進む。
【0060】
すなわち、荷台8に搭載されたコンテナ70が搬出指定されたものであるので、ステップ7でそのままスタッカークレーン6を走行させ、荷台8をステーションに移動して、搬出指定コンテナ70をステーションに移載して搬出する。
【0061】
一方、ステップ12でコンテナ在席状況データが“12”でなく奥側にあったコンテナ70が搬出指定されていると判別され、ステップ14に進んだときは、コンテナ在席状況データ“10”に更新する。
すなわち、現時点で該棚小間の間口側に移動してあるコンテナ70が搬出指定され、奥側にはコンテナ70が存在しないコンテナ在席状況データとする。
【0062】
そしてステップ15に進み、搬出指定外コンテナ70を荷台8に搭載するスタッカークレーン6を走行し、荷台8を空きロケーションに移動する。
次いでステップ16で空きロケーションの棚小間3に搬出指定外コンテナ70を格納し、ステップ4に戻る。
【0063】
こうしてステップ4に戻ったときは、コンテナ在席状況データが“10”であるので、ステップ4,5,6,7,8,17のルートを通り、該棚小間3に残った搬出指定コンテナ70がスタッカークレーン6の荷台8に移載され、ステーションまで搬送されて搬出される。
【0064】
次に、コンテナ70の搬入作業の手順を図14のフローチャートに従って、逐次図15の搬入作業の各過程の状態を参照しながら説明する。
まず、搬入しようとするコンテナ70をスタッカークレーン6の荷台8に搭載して、同搬入コンテナ70の番号を指定すると(ステップ21)、統括制御盤(サーバー)50が記憶するロケーションテーブルから該コンテナを搬入する棚小間3のロケーションを検索して該コンテナの番号を対応づけてロケーションテーブルに記憶する(ステップ22)。
【0065】
検索される棚小間3は、コンテナ在席状況データが、“20”か“00”であり、“20”は、間口側にのみコンテナが存在する棚小間であり、“00”は、コンテナが存在しない棚小間である。
【0066】
次のステップ23では、このロケーションデータが搬送機制御盤51にセットされる。
そして、次のステップ24で、コンテナ在席状況データが“20”であるか否か、すなわち該棚小間には間口側にコンテナがあるか否かを判別し、“20”でないときは、ステップ25に進み、“20”のときはステップ28に進む。
【0067】
該棚小間3にコンテナ70が存在せずステップ25に進んだときには、走行駆動装置を走行停止検出器17と走行停止鉄片16に基づいて制御してスタッカークレーン6を当該棚小間3の棚連の走行停止位置に走行駆動し、昇降駆動装置22を第1昇降停止検出器19aと昇降停止鉄片18に基づいて制御して荷台8を当該棚小間3と対向させる。
【0068】
そして、ステップ26では、フック41を中位の高さで荷台8上のコンテナ70を押して走行し、フック係脱位置検出器48aまで移動させると、荷台8上にあったコンテナ70は棚小間3に移載され、間口側定位置に至る。
【0069】
次にステップ27では、コンテナ在席状況データを“20”に更新し、すなわち該棚小間3には棚間口側にのみコンテナ70が存在することを示すようにし、ステップ33に飛んで、中立位置検出器48bがフック41を検出する中立位置にフック41を移動する。
【0070】
一方、前記ステップ24で該棚小間3の間口側にコンテナ70が存在すると判別し(コンテナ在席状況データが、“20”)、ステップ28に進んだときは、荷台8を当該棚小間3の棚連の第2昇降停止位置に移動し、昇降駆動装置22を第2昇降停止検出器19bと昇降停止鉄片18に基づいて制御して、荷台8を当該棚小間3の高さより少し下方の位置で停止させる。
【0071】
図15(1)に示す状態であり、該棚小間3に対して荷台8が少し下方位置で対向している。すなわち、棚小間3の間口側定位置に存在するコンテナ70に対して荷台8上のコンテナ70が少し下方位置で対向している。
【0072】
次のステップ29では、中立位置にあったフック41を若干走行させ、連結係脱位置検出器48cがフック41を検出したところで停止する(図)15(2)参照)。
すると、図15(2)に示すように、荷台8上のコンテナ70が荷台8から一対の溝連結片75とほぞ連結片76を突出させるので、棚間口側のコンテナ70の一対の溝連結片75とほぞ連結片76と嵌合可能な位置となる。
【0073】
そしてステップ30において、荷台8を第1昇降停止位置に上昇移動することで、図15(3)に示すように棚間口側のコンテナ70の一対の溝連結片75とほぞ連結片76に、荷台8側のコンテナ70の一対のほぞ連結片76と溝連結片75が嵌合して互いに連結される。
【0074】
なお、図15(1)(2)において仮想線図示されるコンテナ70は、第2昇降停止検出器19bに換えて既述の第2昇降停止検出器19c(図2参照)が選択された場合のコンテナ70の移動状態を示す対応図である。この場合には、荷台8上のコンテナ70を棚小間3の間口側定位置に存在するコンテナ70に対して少し上方位置で対向させ(図15(1))、引続くフック41の走行で荷台上のコンテナ70を間口側コンテナ70との連結可能位置へと移動し(図15(2))、荷台8を第1昇降停止位置に下降移動して、互いのコンテナの溝連結片とほぞ連結片を嵌合するコンテナ連結状態(図15(3))を示している。
【0075】
ステップ31でフック41を中位の高さで荷台8上のコンテナ70を押して走行し、フック係脱位置検出器48aまで移動させると、図15(4)に示すように荷台8上にあったコンテナ70は棚小間3に移載し、間口側定位置に至り、同時に同コンテナ70に押されて棚間口側にあったコンテナ70は棚小間3の奥側に移る。
【0076】
ステップ32では、コンテナ在席状況データを“22”に更新し、すなわち該棚小間3には間口側と奥側の双方にコンテナが存在することを示すようにし、ステップ33に飛んで、中立位置検出器48bがフック41を検出する中立位置にフック41を移動する(図15(5)参照)。
【0077】
以上のように、コンテナの搬出入作業は、統括制御盤(サーバー)50が記憶するロケーションテーブルのコンテナ在席状況データによって簡単な制御で効率良く作業を遂行することができる。
【0078】
なお、以上のようなコンテナの搬出入制御のほか、多少作業効率が悪くなるが、搬出作業時は棚小間の奥側にコンテナがあるときの搬出作業を常に行うようにし、搬入作業時は搬入しようとする棚小間にコンテナがあるときの搬入作業を常に行うようにし、棚小間内のコンテナの在席状況に関わりなく、常に同じ作業をするようにしてもよく、制御が簡素化される。
【0079】
本実施例のコンテナ70の連結手段は、コンテナ70の両端面にそれぞれ上下方向に指向して蟻溝75aが形成された溝連結片75と同溝連結片75に係合できる蟻ほぞ76aが形成されたほぞ連結片76とが一対突設されたもので、コンテナ70どうしは互いに端面を対向させて相対的に上下移動することで、一方コンテナ70の溝連結片75とほぞ連結片76が、他方コンテナ70のほぞ連結片76と溝連結片75にそれぞれ係合して相互に連結される。
【0080】
しかも、溝連結片75とほぞ連結片76によるコンテナ70相互の上述の連結は、上下双方向からの連結を可能とするものであるから、該連結片によるコンテナ70相互の連結は方向規制がなく、さらに加えて、コンテナ70は前後の区別がないので搬出入方向の規制もなく取り扱いやすいので、自由度が大きくコンテナ70の搬出入における作業性を向上させる。
【0081】
上下双方向からの連結が可能なコンテナ70は、荷台8の昇降移動を利用して連結されるが、コンテナ連結の上下双方向性と、荷台8の第1昇降停止検出器19aおよび第2昇降停止検出器19bによる制御が相俟って、とりわけ、2つの第2昇降停止検出器19b,19cが設けられる場合には、該検出器のいずれかの選択による昇降移動制御が相俟って、コンテナ連結が荷台8の上方移動もしくは下方移動のいずれかの選択によりなされ、適宜都合の良い荷台8の移動方向を利用してコンテナ70の連結を行うことができる。
なお、昇降移動制御は、レーザー光をリフレクタに照射し、その位相差により距離を導き出すレーザー距離測定器等を用いて位置を特定する方法を採ってもよい。
【0082】
また、荷台8の昇降移動を利用するコンテナ70の連結は、荷台8の重量が比較的小さいことからその昇降移動における始動および停止が容易であり、所定位置での該荷台8の安定した停止が確保されるから、コンテナ連結作業の容易化が図られ、かつ連結片による確実なコンテナ連結が実現される。さらに、コンテナ連結における搬送機の走行利用に比べて駆動コストが大幅に低減される。
【0083】
また、棚小間3内への連結コンテナ70の押し込みは、コンテナ70相互の左右水平方向の動きが、連結片の連結により規制され、さらに左右一対のコンテナ受部材5,5によって規制されるので、コンテナ70相互の左右水平方向の相対移動はなくスムースに行われる。
【0084】
以上の実施例の形態では、格納棚2の棚小間3には、2台のコンテナ70が互いに連結されて格納できるものであったが、さらに3台以上の複数のコンテナ70を順次連結して格納できる場合でも、本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の一実施の形態に係る物品保管装置の格納棚およびスタッカークレー ンの配置を示す側面図である。
【図2】スタッカークレーンの正面図である。
【図3】同一部省略された平面図である。
【図4】一部省略した荷台および棚小間の斜視図である。
【図5】コンテナの斜視図である。
【図6】同正面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線で切断した断面図である。
【図8】コンテナの連結状態を示す拡大断面図である。
【図9】図8におけるIX−IX線で切断した断面図である。
【図10】一部省略した荷台および棚小間の側面図である。
【図11】制御系の概略ブロック図である。
【図12】コンテナの搬出作業の制御手順を示すフローチャートである。
【図13】搬出作業の過程を経時的に順次示した説明図である。
【図14】コンテナの搬入作業の制御手順を示すフローチャートである。
【図15】搬入作業の過程を経時的に順次示した説明図である。
【符号の説明】
【0086】
1・・・物品保管装置、2・・・格納棚、3・・・棚小間、4・・・支柱、5・・・コンテナ受け部材、6・・・スタッカークレーン、7・・・マスト、8・・・荷台、
11・・・棚通路、12・・・走行クレーン、13・・・走行ガイドレール、14・・・車輪、15・・・上部ガイド部材、16・・・走行停止鉄片、17・・・走行停止検出器、18・・・昇降停止鉄片、19a・・・第1昇降停止検出器、19b,19c・・・第2昇降停止検出器、
21・・・走行駆動装置、22・・・昇降駆動装置、
30・・・ケーシング、31・・・スライドプレート、32・・・ガイドレール、33・・・フックガイドレール、34・・・ブラケット、35・・・連結軸、36・・・リンク機構、37・・・フック上下モータ、
40・・・フック摺動部材、41・・・フック、42・・・スプロケット、43・・・フックチェーン、44,45・・・スプロケット、46・・・駆動スプロケット、47・・・フック走行モータ、48a・・・フック係脱位置検出器、48b・・・中立位置検出器、48c・・・連結係脱位置検出器、
50・・・統括制御盤(サーバ)、51・・・搬送機制御盤、52・・・制御装置、53・・・入力インタフェース、54・・・速度制御部、
70・・・コンテナ、71・・・箱型収納部、72・・・ソール部、73・・・把手、75・・・溝連結片、76・・・ほぞ連結片。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下左右に亘り多数の棚小間が形成された格納棚の棚間口面に沿い形成された通路にコンテナ搬送機が走行自在に配設され、該コンテナ搬送機の昇降荷台に設けられた移載手段により昇降荷台と棚小間との間でコンテナを摺動させて移載するコンテナ格納装置において、
前記コンテナの両端面にはそれぞれ端面に沿った上下方向に指向して蟻溝形状が形成された溝連結片と、該溝連結片に係合できる蟻ほぞ形状が形成されたほぞ連結片とが一対突設され、
コンテナどうしは端面を対向させて相対的に上下に移動することで、コンテナの端面の一対の溝連結片とほぞ連結片が、他のコンテナの対向する端面の一対のほぞ連結片と溝連結片にそれぞれ係合して相互に連結でき、
前記棚小間には棚奥行方向に複数のコンテナが前記連結状態で格納され、コンテナを出し入れする棚間口に対して間口側のコンテナを取り出すことによって奥側のコンテナを間口側に移動させ、間口側にコンテナを格納することによって間口側のコンテナを奥側に移動させることを特徴とするコンテナ格納装置。
【請求項2】
前記溝連結片と前記ほぞ連結片は、コンテナ端面の左右対称位置に設けられ、両端面ともに同じ形状をなすことを特徴とする請求項1記載のコンテナ格納装置。
【請求項3】
前記昇降荷台には、該荷台を前記棚小間の高さに対向させるための第1昇降停止検出位置と、該棚小間の高さに対し上下方向で少し離れてそれぞれ対向させるための2つの第2昇降停止検出位置が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテナ格納装置。
【請求項4】
前記移載手段は、昇降荷台を棚間口面に垂直に移動する係合爪を有し、前記コンテナの端面には、前記係合爪が係合する把手が端面の中央下方に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコンテナ格納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−290594(P2006−290594A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−116211(P2005−116211)
【出願日】平成17年4月13日(2005.4.13)
【出願人】(000229759)日本ファイリング株式会社 (21)
【Fターム(参考)】