説明

コンテナ

【課題】収納される図書の版型に関わらず、図書の背表紙を容易に判別することができるコンテナを提供すること。
【解決手段】複数の図書2を前後2列で背表紙2aを外側方に向けて、図書2の厚み方向に並べて収納可能としたコンテナ1であって、コンテナ1の底面3を、コンテナ1の前後にそれぞれ設けられた各側壁5から中央方向に向かってそれぞれ上り傾斜8とした。この上り傾斜8は、上り階段状に形成されていてもよく、あるいは、この上り階段状を図書2の判型の奥行き寸法に対応して形成してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の図書を前後2列で背表紙を前後方向の外側方に向けて、該図書の厚み方向に並べて収納可能としたコンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンテナは、矩形の底部と、この底部の左右方向である一対の短辺側縁部から立設する一対の第1側壁部と、底部の前後方向である一対の長辺側縁部から立設する一対の第2側壁部(側壁)と、から構成される物品収容空間を有しており、この物品収容空間を一対の第1側壁部間に設けられた第2仕切板と、第2仕切板と第2側壁部との間に設けられた第1仕切板と、によって仕切ることにより、複数の図書を前後2列で背表紙を前後方向の外側方に向けて、図書の厚み方向に並べて収容できるようにしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−142703号公報(第5頁、第8図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のコンテナにあっては、大きな判型の図書の間に小さな判型の図書が収納されると、小さな判型の図書が大きな判型の図書の影に隠れてしまい、使用者は図書の背表紙に書いてある図書のタイトル等を判別し難いという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、収納される図書の判型に関わらず、図書の背表紙を容易に判別することができるコンテナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のコンテナは、
複数の図書を前後2列で背表紙を外側方に向けて、該図書の厚み方向に並べて収納可能としたコンテナであって、
前記コンテナの底面を、該コンテナの前後にそれぞれ設けられた各側壁から中央方向に向かってそれぞれ上り傾斜としたことを特徴としている。
この特徴によれば、コンテナ内に収納された図書の底部が上り傾斜に摺接することで背表紙をコンテナの前後の各側壁に当接されるので、コンテナ内に判型の異なる図書が収容されていても各図書の背表紙が面一に配置され、使用者は図書の判型に関係なく、図書の背表紙に書かれているタイトル等を容易に判別することができる。
また、例えば、図書の背表紙に電子タグ等が貼り付けられている場合には、前後に並べた図書の背表紙がコンテナの前後の側壁にそれぞれ当接することで、電子タグが側壁側に整列して配置されるので、タグリーダによる電子タグ内に記憶されている情報の読み取り精度を向上させることができる。
【0007】
本発明の請求項2に記載のコンテナは、請求項1に記載のコンテナであって、
前記上り傾斜は、上り階段状に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、コンテナ内に収納される図書の底部とコンテナの底面との当接面を少なくすることができるので、コンテナ内に収納される図書は上り階段に沿って摺動し易くなり、他の図書と背表紙を面一にし易くなる。
【0008】
本発明の請求項3に記載のコンテナは、請求項2に記載のコンテナであって、
前記上り階段は、前記図書の判型の奥行き寸法に対応して形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、図書の小口側が上り階段の判型に合った最適な段部に当接するので、振動等により図書の背表紙がコンテナの前後の側壁から離間してしまうことを防ぐことができる。
【0009】
本発明の請求項4に記載のコンテナは、請求項1ないし3のいずれかに記載のコンテナであって、
前記コンテナの底面の前後方向中央部を水平面とし、該水平面の前後端縁に前記上り傾斜が連設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、例えば、コンテナ内に前後2列で収納しきれない新聞紙等の版の大きな図書であっても、水平面上に平積みすることで収納することができる。
【0010】
本発明の請求項5に記載のコンテナは、請求項4に記載のコンテナであって、
前記水平面には、前後方向に位置調整可能な仕切板が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、仕切板の前後位置を調整することによって、コンテナの前後で異なるサイズの図書を収納することができるだけでなく、水平面上に載置する図書の種々の大きさに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施例1におけるコンテナの全体像を示す斜視図である。
【図2】コンテナの平面図である。
【図3】図2におけるコンテナのA−A断面図である。
【図4】図3におけるコンテナの一部拡大図である。
【図5】実施例2におけるコンテナの縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係るコンテナを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例1】
【0013】
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例1におけるコンテナの全体像を示す斜視図であり、図2は、コンテナの平面図であり、図3は、図2におけるコンテナのA−A断面図であり、図4は、図3におけるコンテナの一部拡大図である。以下、図2の紙面下方側をコンテナの正面側とし、図3の紙面左側をコンテナの正面側として説明する。
【0014】
図1の符号1は、本発明の適用されたコンテナである。このコンテナ1は、ポリプロピレン等の樹脂材によって構成されており、例えば、図書館の閉架書庫にて複数冊の図書2(図3参照)を収容した状態で書棚に収容され、スタッカークレーン等の搬送手段によって書棚から取り出された後に開架書庫まで搬送され、収納している図書を使用者に貸し出す為に用いられているものである。
【0015】
このコンテナ1は、図1及び図2に示すように、平面視矩形状の底板3と、この底板3の左右端部から上方に向かって延設されている第1側壁4,4と、底板3の前後端部から上方に向かって延設されている側壁5,5と、によって構成されており、上方に向かって開口する略箱体に形成されている。このコンテナ1の内部には、前後の側壁5,5間で底板3の左右方向略中央から上方に向かって隔壁6が延設されており、この隔壁6と第1側壁4,4と側壁5,5とによって、図書2を収納するための左右2つの収納空間7,7が形成されている。
【0016】
底板3は、図3に示すように、底板3の前後に設けられている側壁5,5から、コンテナ1の前後方向の中央に向かって複数の段部8a,8b,8cを有する上り階段8に形成されている。底板3の前後方向の中央は、図2に示すように、底板3の左右にそれぞれ設けられている第1側壁4,4間で平面視長方形状の水平面9に形成されており、前後の上り階段8は、水平面9の前後端縁に連設されている。
【0017】
また、左右の第1側壁4,4間には、収納空間7,7を前後方向に仕切る第1仕切板10が設けられている。この第1仕切板10によって、コンテナ1に収納される図書2は、前後の収納空間7,7にて背表紙2aをコンテナ1の前後方向の外側方に向けられた状態で、図書2の厚み方向である左右方向に並べられて収納されるようになっている。更に、この第1仕切板10は、収納空間7,7を前後方向に複数段階(本実施例では5段階)で位置調整可能となっており、前後で仕切られた収納空間7,7で収納可能な図書2の大きさを調整可能となっている。
【0018】
具体的には、左右の第1側壁4,4の上端部の前後方向略中央には、図1及び図2に示すように、上方及びコンテナ1の内側に向かって開口する第1切欠4aが、それぞれ両第1側壁4,4間で左右に対向して前後方向に複数条(本実施例では5条)形成されている。これら5組の左右方向に対向する一対の第1切欠4a,4a間には、隔壁6を跨いで左右の収納空間7,7を前後に仕切る第1仕切板10の左右端部を上方から挿通可能となっている。
【0019】
第1仕切板10の下端部には、左右方向に複数条の図示しない嵌合片が下方に向かって延設されている。これら嵌合片は、第1仕切板10の左右端部を第1切欠4a,4aに挿通される際に、水平面9に左右方向を向いて前後方向に複数条が穿設された第1長孔9aに嵌合可能となっている。このため、第1仕切板10は、左右端部を第1切欠4a,4aに上方から挿通させながら図示しない嵌合片を第1長孔9aに嵌合させることで、左右の収納空間7,7を前後に強固に前後に仕切ることができる。
【0020】
一方、コンテナ1の前後の側壁5,5には、第1仕切板10によって前後に仕切られた収納空間7,7を、更にそれぞれ左右に仕切る第2仕切板11,11が設けられており、収納空間7,7に収容されている図書2を例えば図書2のジャンルや判型の大きさによって仕切ることができるようになっている。これら第2仕切板11,11は、収納空間7,7を左右方向に複数段階(本実施例では5段階)で位置調整可能となっている。
【0021】
具体的には、前後の側壁5,5の上端部には、図1及び図2に示すように、左右方向の略全長に亘って上方及びコンテナ1の内側に向かって開口する第2切欠5aが、それぞれ両側壁5,5間で前後に対向して左右方向に複数条(本実施例では10条)形成されている。
【0022】
これら10組の前後方向に対向する一対の第2切欠5a,5aは、隔壁6を境に両側壁5,5に等間隔に5組ずつ形成されており、これら第2切欠5a,5a間には、隔壁6と平行となるように第2仕切板11,11の前後端部が上方から挿通可能となっている。
【0023】
また、第1仕切板10には、これら第2仕切板11,11が前後端部を第2切欠5a,5aに挿通させる際に、前後方向略中央部で挿通させる前後方向及び上方に開口するスリット10aが形成されている。これらスリット10aに第2仕切板11,11の前後方向略中央部が挿通されることによって、第2仕切板11,11の左右方向への撓みが防止されている。
【0024】
更に、第2仕切板11の下端部には、第1仕切板10と同じく前後方向に複数条の図示しない嵌合片が下方に向かって延設されている。これら嵌合片は、第2仕切板11の前後端部を第2切欠5a,5aに挿通される際に、前後の上り階段8,8に前後方向を向いて左右方向に複数条が穿設された第2長孔8dに嵌合可能となっている。このため、第2仕切板11は、前後端部を第2切欠5a,5aに上方から挿通させながら図示しない嵌合片を第2長孔8dに嵌合させることで、収納空間7,7を左右に強固に前後に仕切ることができる。
【0025】
次に、底板3に形成されている前後の上り階段8,8について説明する。以降、これら上り階段8,8は、前後対称のため、前方側の上り階段8についてのみ説明する。この上り階段8は、図3に示すように、側壁5から水平面9にかけて3段の段部8a,8b,8cによって構成されている。これら段部8a,8b,8cの前後寸法は、収納空間7に収納される図書2の判型の奥行き寸法に対応して形成されており、それぞれ異なる判型の図書2の底部が当接するようになっている。
【0026】
具体的には、段部8aは、側壁5の背面5b側から水平面9に向かって延設される第1水平面12aと、第1水平面12aの後端部から上方に向かって垂直に延設される第1垂直面12bと、によって構成されている。そして、側壁5の背面5bと第1垂直面12bとの間の前後寸法は、例えば、文庫本2dの判型の奥行き寸法と略同一に形成されている。
【0027】
また、段部8bは、第1垂直面12bの上端部から水平面9に向かって延設される第2水平面13aと、第2水平面13aの後端部から上方に向かって垂直に延設される第2垂直面13bと、によって構成されている。そして、側壁5の背面5bと第2垂直面13bとの間の前後寸法は、例えば、B5判の雑誌2cの判型の奥行き寸法と略同一に形成されている。
【0028】
更に、段部8cは、第2垂直面13bの上端部から水平面9に向かって延設される第3水平面14aと、第3水平面14aの後端部から上方に向かって垂直に延設される第3垂直面14bと、によって構成されている。そして、側壁5の背面5bと第3垂直面14bとの間の前後寸法は、例えば、A4判の雑誌2dの判型の奥行き寸法と略同一に形成されている。
【0029】
前述のように上り階段8が形成されることで、図書2は、図3及び図4に示すように、背表紙2aを側壁5の背面5bに当接させるとともに、第1垂直面12b,13b,14bに図書2の小口の下端部を当接させることで、前後をコンテナ1に挟持された状態となる。この状態で、図書2は、底部を第1水平面12a,13a,14aに当接させて収納空間7に収納されるため、文庫本2dとB5判の雑誌2cとA4判の雑誌2d等の異なる判型の図書2が収納されても、全て背表紙2aが正面側の側壁5側に面一に整列配置される。
【0030】
以上、本実施例におけるコンテナ1では、複数の図書2を前後2列で背表紙2aを外側方に向けて、図書2の厚み方向に並べて収納可能としたコンテナ1であって、コンテナ1の底板3を、コンテナ1の前後にそれぞれ設けられた各側壁5,5から中央方向に向かってそれぞれ上り階段8に形成されているので、コンテナ1内に収納される図書2の底部とコンテナ1の底板3との当接面を少なくすることができるので、コンテナ1内に収納される図書2は上り階段8に沿って摺動し易くなり、他の図書2と背表紙2aを面一にし易くなる。
【0031】
また、上り階段8は、図書2の判型の奥行き寸法に対応して形成されていることによって、図書2の小口側が上り階段8の判型に合った最適な段部8a,8b,8cに当接するので、振動等により図書2の背表紙2aがコンテナ1の前後の側壁5,5から離間してしまうことを防ぐことができる。
【0032】
また、水平面9には、前後方向に位置調整可能な第1仕切板10が設けられているので、第1仕切板10の前後位置を調整することによって、コンテナ1の前後で異なるサイズの図書2を収納することができるだけでなく、水平面9上に載置する図書2の種々の大きさに対応できる。
【実施例2】
【0033】
次に、実施例2に係るコンテナにつき、図5を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
【0034】
図5は、実施例2におけるコンテナの縦断側面図である。
【0035】
図5に示すように、このコンテナ15は、底板16の左右端部から上方に向かって延設されている第1側壁4,4と、底板16の前後端部から上方に向かって延設されている第2側壁17,17と、によって構成されており、上方に向かって開口する略箱体に形成されている。このコンテナ15の内部は、これら第1側壁4と第2側壁17とによって図書2を収納するための収納空間7が形成されている。
【0036】
底板16は、図5に示すように、底板16の前後に設けられている第2側壁17から、コンテナ15の前後方向の中央に向かって上方に角度θの傾斜をなす、本発明における上り傾斜としての上り傾斜面18に形成されている。底板16の前後方向の中央は、水平面9に形成されており、前後の上り傾斜面18は、それぞれ水平面9の前後端縁に連設されている。
【0037】
また、第2側壁17の背面17aは、下端部から上方に向けてコンテナ15の前後方向の外側方に向けて上り傾斜面18と同一傾斜角である角度θの傾斜をなして形成されている。尚、本実施例では、これら上り傾斜面18と背面17aの角度θは2度に形成されているが、コンテナ15内に収納されている図書2が脱落する角度でなければ角度θは特に限定されない。
【0038】
そして、上述のように上り傾斜面18と背面17aに角度θの傾斜を形成することによって、図書2は、背表紙2aをコンテナ15の前後方向の外側方に向けて収納空間7に収納されることによって、底部を上り傾斜面18に摺接させながらコンテナ15の前後方向の外側方に向かって移動がなされる。このとき、第2側壁17の背面17aに背表紙2aが当接することにより、収納空間7に収納されている図書2の背表紙2aがコンテナ15の前後方向の外側方に向けて面一に整列配置される。
【0039】
以上、本実施例におけるコンテナ15では、複数の図書2を前後2列で背表紙2aを外側方に向けて、図書2の厚み方向に並べて収納可能としたコンテナ15であって、コンテナ15の底板16を、コンテナ15の前後にそれぞれ設けられた各第2側壁17,17から中央方向に向かってそれぞれ上り傾斜面18としたことによって、コンテナ15内に収納された図書2の底部が上り傾斜面18に摺接することで背表紙2aをコンテナ15の前後の各第2側壁17,17に当接されるので、コンテナ15内に判型の異なる図書2が収容されていても各図書2の背表紙2aが面一に配置され、使用者は図書2の判型に関係なく、図書2の背表紙2aに書かれているタイトル等を容易に判別することができる。また、例えば、図書2の背表紙2aに電子タグ等が貼り付けられている場合には、前後に並べた図書2の背表紙2aがコンテナ15の前後の第2側壁17,17にそれぞれ当接することで、電子タグが第2側壁17,17側に整列配置されるので、タグリーダによる電子タグ内に記憶されている情報の読み取り精度を向上させることができる。
【0040】
また、コンテナ15の底板16の前後方向中央部を水平面9とし、水平面9の前後端縁に上り傾斜面18が連設されていることによって、例えば、コンテナ15内に前後2列で収納しきれない新聞紙等の版の長寸な図書であっても、水平面9上に平積みすることで収納することができる。
【0041】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0042】
例えば、前記実施例1では、上り傾斜を図書2の判型に対応して3段の段部8a,8b,8cを有する上り階段8に形成したが、上り傾斜を判型にとらわれずに角度θをなすように、より細かいピッチの上り階段に形成して、前後の側壁5,5側に向かって図書2が摺接しやすいようにしてもよい。この場合には、前後の側壁5,5は、下端から上方に向けて上り傾斜の角度θとほぼ同じ角度で外方に傾斜させる。
【0043】
また、前記実施例1では、図書2を側壁5の背面5bと第1垂直面12b,13b,14bとの間で挟持することで、文庫本2dとB5判の雑誌2cとA4判の雑誌2dを収納空間7に収納したが、タブロイド判等のA4判よりも大きいサイズの図書2場合には、側壁5の背面と第1仕切板10の正面または背面との間で図書2を挟持するようにしてもよい。
【0044】
また、前記実施例2では、コンテナ15の底板16に上り傾斜面18を形成し、図書2の底部を上り傾斜面18に摺接させることによって図書2の背表紙2aを第2側壁17の背面17aに当接するようにしたが、上り傾斜面18にフッ素樹脂等の動摩擦計数の小さい低摩擦材を貼り付けることによって、確実に図書2の底部が上り傾斜面18に摺接するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0045】
1 コンテナ
2 図書
2a 背表紙
3 底板
4 第1側壁
5 第2側壁
5b 背面
7 収納空間
8 上り階段
8a,8b,8c 段部
9 水平面
12a 第1水平面
12b 第1垂直面
13a 第2水平面
13b 第2垂直面
14a 第3水平面
14b 第3垂直面
15 コンテナ
16 底板
17 第2側壁
17a 背面
18 上り傾斜面(上り傾斜)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の図書を前後2列で背表紙を外側方に向けて、該図書の厚み方向に並べて収納可能としたコンテナであって、
前記コンテナの底面を、該コンテナの前後にそれぞれ設けられた各側壁から中央方向に向かってそれぞれ上り傾斜としたことを特徴とするコンテナ。
【請求項2】
前記上り傾斜は、上り階段状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
【請求項3】
前記上り階段は、前記図書の判型の奥行き寸法に対応して形成されていることを特徴とする請求項2に記載のコンテナ。
【請求項4】
前記コンテナの底面の前後方向中央部を水平面とし、該水平面の前後端縁に前記上り傾斜が連設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコンテナ。
【請求項5】
前記水平面には、前後方向に位置調整可能な仕切板が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のコンテナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−173648(P2010−173648A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−14909(P2009−14909)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】