説明

コンテンツ保管装置及びコンテンツ保管方法

【課題】接続が解除された機器内のコンテンツを参照することができ、かつ、記憶装置の容量を圧迫しないようにすることを目的とする。
【解決手段】機器の接続履歴情報を取得する接続履歴情報取得手段と、接続履歴情報取得手段で取得された前記接続履歴情報に基づいて、機器内のコンテンツの複製を行うコンテンツ複製手段と、を有することによって課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ保管装置及びコンテンツ保管方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータを始め、ハードディスク/DVDビデオレコーダー、ビデオカメラ、PDA、携帯電話、デジタルカメラ等、様々な電子機器が接続手段により接続されるようになってきた。なお、接続手段の一例としては、インターネットやLAN、USB、IEEE1394、ブルートゥース等がある。
これらの電子機器は、デジタルカメラや画像作成ソフト、ワープロ、表計算ソフト等により作成された多くのコンテンツを記憶する記憶装置を持っている。
【0003】
これらの電子機器の記憶装置にはそれぞれ多くのコンテンツが保持されている。そして、相互の接続により、どの機器からでも瞬時に他の機器の記憶装置に記憶されているコンテンツを参照することが可能である。例えば、ユーザは、リビングのテレビから、リビングとは離れた場所にあるハードディスク/DVDビデオレコーダーやPDAのコンテンツを参照することができる。
【0004】
ハードディスク/DVDレコーダーは、常に他の機器(例えばテレビ等)に接続が行われているが、一方、PDAやカメラ等は、接続の解除が頻繁に行われる。当然、接続が解除されている間は、ユーザは、他の機器からその機器内のコンテンツを参照することはできない問題がある。
【0005】
特許文献1には、接続が検知されたときにデータを受信し、内容を追加、削除又は変更する技術が開示されている。
また、特許文献2では、アクセス頻度の高いファイルを出来るだけクライアントマシンに保持させる技術が開示されている。
また、特許文献3では、接続状態に応じて、バックアップの能動化乃至非能動化を制御する技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2003−188951号公報
【特許文献2】特開平07−028685号公報
【特許文献3】特開平04−000648号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1では、機器の接続の履歴に係わらず、内容を追加、削除又は更新する。そのため、殆ど接続の解除がないような機器の内容も保存することになり、不必要に内容を保持し、記憶装置の容量を圧迫する可能性がある。
【0008】
また、上述した特許文献2では、アクセス頻度の低いファイルは複製が保持されない。そのため、アクセス頻度が低いファイルを参照できない場合がある。
【0009】
また、上述した特許文献3では、機器の接続の履歴に係わらず、バックアップを行う為、不必要にバックアップを保持し、記憶装置の容量を圧迫する可能性がある。
【0010】
つまり、何れの従来技術でも、不必要に内容を保持し、記憶装置の容量を圧迫する可能性がある問題がある。
【0011】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、接続が解除された機器内のコンテンツを参照することができ、かつ、記憶装置の容量を圧迫しないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そこで、本発明は、機器の接続履歴情報を取得する接続履歴情報取得手段と、前記接続履歴情報取得手段で取得された前記接続履歴情報に基づいて、機器内のコンテンツの複製を行うコンテンツ複製手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、コンテンツ保管装置におけるコンテンツ保管方法であって、機器の接続履歴情報を取得する接続履歴情報取得ステップと、前記接続履歴情報取得ステップで取得された前記接続履歴情報に基づいて、機器内のコンテンツの複製を行うコンテンツ複製ステップと、を有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、プログラム及び記憶媒体としてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、接続が解除された機器内のコンテンツを参照することができ、かつ、記憶装置の容量を圧迫しないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0017】
<実施形態1>
図1は、機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
図1において、入力部11は、情報(データ)を入力する。CPU12は、各種処理のための演算、論理判断等を行い、バス16に接続された各構成要素を制御する。出力部13は、情報(データ)を出力する。出力部13の一例としては、ビットマップイメージを出力できるLCDがあるが、CRT等のディスプレイやプリンタ等でもよい。
【0018】
プログラムメモリ14は、後述するフローチャートの処理に係るプログラムを記憶するメモリである。プログラムメモリ14は、ROMであってもよいし、RAMであってもよい。プログラムメモリ14は、機器と一体化しておらず、分離して、無線、有線等何らかの通信手段で接続されている形態であってもよい。CPU12が、プログラムメモリ14に記憶されているプログラムを実行することにより、機器の機能の一部、又は全てが実現される。
【0019】
データメモリ15は、表示データや各種処理で生じたデータを記憶するメモリである。データメモリ15は、本実施形態では、RAMとする。データメモリ15は、機器と一体化しておらず、分離して、無線、有線等何らかの通信手段で接続されている形態であってもよい。
【0020】
バス16は、CPU12の制御の対象とする各構成要素を指示するアドレス信号、各構成要素を制御するためのコントロール信号、各構成要素間で相互にやりとりされるデータの転送を行う。バス16は、本実施形態では有線で接続されているが、通信を行える状態であれば、無線等の有線以外の形態でもよい。
【0021】
図2は、機器間の接続の一例を示す図である。それぞれの機器は、図1のハードウェア構成を有しているものとする。
【0022】
ホームサーバー(コンピュータ)21は、大型記憶装置22を有する。表示装置23は、ホームサーバー21内のコンテンツや接続された機器のコンテンツをユーザが参照する為の装置である。操作入力装置24は、ユーザがコンテンツを参照する為に操作を行う装置である。
【0023】
ホームサーバー21には、コンテンツを持つ様々な機器を接続することができる。図2では、例えば、ビデオレコーダー25、ノートパソコン26、ビデオカメラ27、PDA28、携帯電話29、デジタルカメラ30がホームサーバー21に接続されている。接続は、有線LAN、無線LAN、USB、IEEE1394、ブルートゥース(登録商標)等、制御命令やコンテンツを送受信できるものであれば、どのような形態であってもよい。なお、制御命令によってコンテンツを参照できる状態を接続されている状態とし、制御命令を送ってもコンテンツを参照できない状態を接続が解除されている状態と呼ぶ。単に電源が入っていたり、結線されていたりしても制御命令を送ってもコンテンツを参照できない状態であれば、接続が解除されている状態と呼ぶ。
【0024】
機器が接続されている状態であれば、ユーザは、操作入力装置24で操作することにより、接続された機器内にあるコンテンツを表示装置23で参照することができる。
一方、本実施形態によらない場合、ユーザは、接続が解除された機器内にあるコンテンツを表示装置23で参照することはできない。
【0025】
本実施形態では、機器(コンテンツ保管装置)は、自身と接続される他の機器の接続の履歴(接続履歴情報)を保存しておき、機器の接続の履歴から機器の接続が解除される時刻を予想する。そして、機器(コンテンツ保管装置)は、自身と接続される他の機器の接続が解除される前に、機器内のコンテンツの複製を作成し、ホームサーバー21に記憶する。このため、ユーザは、機器の接続が解除された状態でも、その機器内のコンテンツを、操作入力装置24を操作することにより、表示装置23で参照することができる。また、機器(コンテンツ保管装置)は、再び機器が接続(再接続)され、機器内のコンテンツを参照できるようになった場合、ホームサーバー21内のコンテンツの複製を削除する。このため、不必要にホームサーバー21の容量を圧迫しない。
【0026】
図3は、機器の接続の履歴を取得し、接続解除の時刻を予測可能な機器か否か等の振り分けを行う動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下では、コンテンツ保管装置の一例として、ホームサーバー21を用いて説明を行う。
ステップS11において、ホームサーバー21は、接続機器の中から1つの機器を選択し、機器の接続状況を検出する。
【0027】
ステップS12において、ホームサーバー21は、前記検出した接続状況に基づいて、接続が解除されているか否かを判定する。ホームサーバー21は、接続が解除されていると判定した場合、ステップS15に進み、接続が解除されていないと判定した場合、ステップS13に進む。ホームサーバー21は、物理的に結線されていても、コンテンツ取得の要求に対してコンテンツを取得できない状態であれば、接続が解除されていると判定する。
【0028】
ステップS13において、ホームサーバー21は、処理対象の機器の接続履歴情報を取得し(接続履歴情報取得)、取得した接続履歴情報に基づいて、過去に接続が解除されたことがあるか否かを判定する。ホームサーバー21は、過去に接続が解除されたことがあると判定した場合、ステップS21に進み、過去に接続が解除されたことがないと判定した場合、ステップS14に進む。
【0029】
ステップS14において、ホームサーバー21は、前記機器を接続解除無しの機器と設定する。
【0030】
一方、ステップS15において、ホームサーバー21は、処理対象の機器の機器IDに基づいて、前記機器の接続履歴情報に、接続解除された時刻を記憶する。ステップS16において、ホームサーバー21は、処理対象の機器の接続履歴情報を取得し(接続履歴情報取得)、取得した接続履歴情報に含まれる過去の接続解除された時刻を複数、取得し、その時刻の平均を取る。そして、ホームサーバー21は、前記機器IDに対応する機器の解除予測時刻とする(接続解除時刻予測)。ステップS17において、ホームサーバー21は、解除予測時刻と、前記記憶した時刻と、の平均をとり、平均時間とする。
【0031】
ステップS18において、ホームサーバー21は、前記取得した複数の時刻のばらつきが、前記平均時間の10%以内であるか否かを判定する。ホームサーバー21は、前記取得した複数の時刻のばらつきが、前記平均時間の10%以内であると判定した場合、ステップS20に進み、前記取得した複数の時刻のばらつきが、前記平均時間の10%以内でないと判定した場合、ステップS19に進む。
【0032】
ステップS19において、ホームサーバー21は、前記機器を解除時刻予測不可能な機器とする。一方、ステップS20において、ホームサーバー21は、前記機器を解除時刻予測可能な機器とする。なお、本実施形態では、解除時刻を予測可能か、不可能かを、時刻のばらつきが平均時間の10%以内であるか否かで判別するよう説明を行ったが、10%以外の数値で行ってもよいし、この数値をユーザが設定可能としてもよい。
【0033】
ステップS21において、ホームサーバー21は、次の機器を選択する。ステップS22において、ホームサーバー21は、ステップS21で次の機器を選択できたか否かを判定し、選択できていた場合、ステップS11に戻り、選択できていなかった場合、ステップS23に進む。
【0034】
ステップS23において、ホームサーバー21は、最初の機器を選択し、ステップS11に戻る。
図3に示した処理により、機器は、
1.接続解除時刻の予測が可能な機器
2.解除(接続解除)無しの機器
3.接続解除時刻の予測が不可能な機器
の3種類に分類される。
【0035】
図4は、図3の処理により、分類された機器の制御を行う動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS31において、ホームサーバー21は、選択した機器が、
1.接続解除時刻の予測が可能な機器
2.解除(接続解除)無しの機器
3.接続解除時刻の予測が不可能な機器
の何れかを判断する。
【0036】
ホームサーバー21は、接続解除時刻の予測が可能な機器であると判断した場合、ステップS33に進む。また、ホームサーバー21は、接続解除無しの機器であると判断した場合、機器内のコンテンツの複製を行わず、図4に示す処理を終了する。また、ホームサーバー21は、接続解除時刻の予測が不可能な機器であると判断した場合、ステップS32に進む。
【0037】
ステップS32において、ホームサーバー21は、前記選択した機器内のコンテンツの複製を作成し、ホームサーバー21内のメモリ又は大型記憶装置22に記憶する(コンテンツ複製)。
一方、ステップS33において、ホームサーバー21は、前記選択した機器内のコンテンツの複製にかかる時間を算出する。より具体的に説明すると、ホームサーバー21は、例えば、前記コンテンツのサイズ等に応じてコンテンツの複製にかかる時間を算出する。
【0038】
ステップS34において、ホームサーバー21は、前記選択した機器の解除予測時刻からステップS33で算出したコンテンツの複製にかかる時間をひいた時刻を複製開始時刻とする。
ステップS35において、ホームサーバー21は、前記複製開始時刻に複製を開始する(コンテンツ複製)。
【0039】
上述したように、本実施形態によれば、接続履歴情報に応じて、機器を
1.接続解除時刻の予測が可能な機器
2.解除(接続解除)無しの機器
3.接続解除時刻の予測が不可能な機器
の何れかに振り分けることができる。
そして、この振り分けに応じて、機器内のコンテンツの複製を行うか否かを決定し、複製を行う場合も、接続解除時刻の予測が可能な機器のコンテンツは、複製開始時刻を算出し、その時刻になったときに複製を生成する。このことにより、記憶装置の容量を無駄に消費せず(圧迫せず)、接続が解除された機器内のコンテンツを参照することができるようにすることができる。また、本実施形態の処理によれば、機器ごと或いはコンテンツごとに、複製の必要があるか否かを設定する必要がない。
【0040】
<実施形態2>
本実施形態では、ホームサーバー21は、実施形態1と同様に機器を
1.接続解除時刻の予測が可能な機器
2.解除(接続解除)無しの機器
3.接続解除時刻の予測が不可能な機器
の3種類に分類する。
【0041】
そして、ホームサーバー21は、実施形態1と同様に、接続解除時刻の予測が可能な機器に対しては、接続解除時刻を予測し、複製開始時刻を算出し、複製を行う。このとき、接続解除時刻までに機器の接続が解除される場合がある。この場合、複製は途中で止まってしまい、全ての複製を生成することはできなくなってしまう。
そのため、本実施形態では、ホームサーバー21は、アクセス頻度に応じてコンテンツに優先順位をつけ、優先度の高いコンテンツから複製を行うことにする。このことにより、複製が全て完了しなかった場合でも、アクセス頻度の高いコンテンツは、複製される。よって、機器の接続の解除が行われても、ユーザは、アクセス頻度の高いコンテンツを参照することができる。
【0042】
図5は、アクセス頻度の高いコンテンツから複製を作成する動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS41において、ホームサーバー21は、処理対象の機器内のコンテンツのアクセス頻度に応じて、前記機器内のコンテンツごとに優先度を設定する。ここで、前提条件として、ホームサーバー21は、機械のコンテンツにアクセスがあった場合は、そのアクセス情報を記憶しているものとする。
【0043】
ステップS42において、ホームサーバー21は、処理対象の機器の接続が解除されたか否かを判定する。ホームサーバー21は、処理対象の機器の接続が解除されたと判定した場合、図5に示す処理を終了し、処理対象の機器の接続が解除されていないと判定した場合、ステップS43に進む。
【0044】
ステップS43において、ホームサーバー21は、処理対象の機器内のコンテンツで複製を生成していない中で一番優先度の高いコンテンツを取り出す。
ステップS44において、ホームサーバー21は、ステップS43でコンテンツを取り出すことができたか否かを判定する。ホームサーバー21は、ステップS43でコンテンツを取り出すことができた場合、ステップS45に進み、ステップS43でコンテンツを取り出すことができなかった場合、図5に示す処理を終了する。
ステップS45において、ホームサーバー21は、ステップS43で取り出したコンテンツの複製を生成し、記憶する(コンテンツ複製)。
【0045】
本実施懈怠によれば、コンテンツのアクセス頻度の高い順に優先順位を付け、優先順位順に複製を生成することにより、複製が完了する前に接続が解除されても優先度の高いコンテンツは複製が完了しているため、参照することができる。
【0046】
<実施形態3>
本実施形態では、実施形態1の図3のステップS18において、機器の特性(又は特性情報、又は種類)に応じて、ばらつきの範囲を変化させる。より具体的に説明すると、頻繁に取り外される可能性が高いデジタルカメラ、ビデオカメラ等の機器では10%とする。また、定期的に取り外しが行われるノートパソコンやPDAでは20%とする。また、めったに取り外しが行われない機器では50%若しくは解除無しとする。なお、これらの設定は、ユーザが行っておくものとする。つまり、ユーザは、機器に応じて、何%以内のものを時刻予測が可能な機器とするか、設定ファイル等に設定しておく。そして、ホームサーバー21は、処理対象の機器の種類(特性)と、この設定ファイルの設定と、に応じて、ばらつきの範囲を変化させ、その範囲に応じて、ステップS18の判定を行う。
本実施形態によれば、接続解除の予測時刻の予測精度を向上させることができる。
【0047】
<実施形態4>
本実施形態のホームサーバー21は、実施形態1の図4、又は実施形態2の図5において、複製したコンテンツに係る機器が再び接続され、この機器内のコンテンツが参照可能となった場合、前記複製したコンテンツを削除する(複製削除)。このようにすることにより、コンテンツの複製が不必要に記憶装置の一例であるメモリ、又は大型記憶装置22の容量を圧迫することがなくなる。
【0048】
なお、ホームサーバー21は、複製したコンテンツに係る機器が再び接続され、この機器内のコンテンツが参照可能となった場合でも、接続解除時刻の予測が不可能な機器に係るコンテンツであったときは前記複製したコンテンツを削除しないようにしてもよい。このようにすることによって、機器の接続の解除が頻繁に行われるような機器のコンテンツを常時参照可能とすることができる。
【0049】
<その他の実施形態>
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0050】
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0051】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0052】
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0053】
以上、上述した実施形態によれば、接続が解除された機器内のコンテンツを参照することができ、かつ、記憶装置の容量を圧迫しないようにすることができる。
【0054】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】機器間の接続の一例を示す図である。
【図3】機器の接続の履歴を取得し、接続解除の時刻を予測可能な機器か否か等の振り分けを行う動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】図3の処理により、分類された機器の制御を行う動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】アクセス頻度の高いコンテンツから複製を作成する動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0056】
11 入力部
12 CPU
13 出力部
14 プログラムメモリ
15 データメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器の接続履歴情報を取得する接続履歴情報取得手段と、
前記接続履歴情報取得手段で取得された前記接続履歴情報に基づいて、機器内のコンテンツの複製を行うコンテンツ複製手段と、
を有することを特徴とするコンテンツ保管装置。
【請求項2】
前記接続履歴情報取得手段で取得された前記接続履歴情報に基づいて、前記機器の接続が解除される時刻を予測する接続解除時刻予測手段を更に有し、
前記コンテンツ複製手段は、前記接続解除時刻予測手段で前記時刻の予測が可能な場合、前記時刻の前までに前記機器内のコンテンツの複製を完了させることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ保管装置。
【請求項3】
前記接続解除時刻予測手段は、前記接続履歴情報取得手段で取得された前記接続履歴情報と、前記機器の特性情報と、に基づいて、前記機器の接続が解除される時刻を予測することを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ保管装置。
【請求項4】
前記接続解除時刻予測手段は、前記接続履歴情報取得手段で取得された前記接続履歴情報に含まれる接続解除時刻のばらつきの大きさに基づいて、前記機器の接続が解除される時刻を予測することを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ保管装置。
【請求項5】
前記コンテンツ複製手段は、アクセス頻度が高いコンテンツから順に複製を行うことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ保管装置。
【請求項6】
前記コンテンツ複製手段で複製されたコンテンツに係る機器が再び接続され、前記機器内のコンテンツを参照することができるようになった場合、前記コンテンツ複製手段で複製された前記機器に係るコンテンツを削除する複製削除手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ保管装置。
【請求項7】
前記接続履歴情報取得手段で取得された前記接続履歴情報に基づいて、前記機器の接続が解除される時刻を予測する接続解除時刻予測手段を更に有し、
前記複製削除手段は、前記コンテンツ複製手段で複製されたコンテンツに係る機器が再び接続され、前記機器内のコンテンツを参照することができるようになった場合であっても、前記機器が、前記接続解除時刻予測手段において前記時刻の予測が不可能な機器であると判定された機器であるときは、前記コンテンツ複製手段で複製された前記機器に係るコンテンツを削除しないことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ保管装置。
【請求項8】
コンテンツ保管装置におけるコンテンツ保管方法であって、
機器の接続履歴情報を取得する接続履歴情報取得ステップと、
前記接続履歴情報取得ステップで取得された前記接続履歴情報に基づいて、機器内のコンテンツの複製を行うコンテンツ複製ステップと、
を有することを特徴とするコンテンツ保管方法。
【請求項9】
前記接続履歴情報取得ステップで取得された前記接続履歴情報に基づいて、前記機器の接続が解除される時刻を予測する接続解除時刻予測ステップを更に有し、
前記コンテンツ複製ステップでは、前記接続解除時刻予測ステップで前記時刻の予測が可能な場合、前記時刻の前までに前記機器内のコンテンツの複製を完了させることを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ保管方法。
【請求項10】
前記接続解除時刻予測ステップでは、前記接続履歴情報取得ステップで取得された前記接続履歴情報と、前記機器の特性情報と、に基づいて、前記機器の接続が解除される時刻を予測することを特徴とする請求項9に記載のコンテンツ保管方法。
【請求項11】
前記接続解除時刻予測ステップでは、前記接続履歴情報取得ステップで取得された前記接続履歴情報に含まれる接続解除時刻のばらつきの大きさに基づいて、前記機器の接続が解除される時刻を予測することを特徴とする請求項9に記載のコンテンツ保管方法。
【請求項12】
前記コンテンツ複製ステップでは、アクセス頻度が高いコンテンツから順に複製を行うことを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ保管方法。
【請求項13】
前記コンテンツ複製ステップで複製されたコンテンツに係る機器が再び接続され、前記機器内のコンテンツを参照することができるようになった場合、前記コンテンツ複製ステップで複製された前記機器に係るコンテンツを削除する複製削除ステップを更に有することを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ保管方法。
【請求項14】
前記接続履歴情報取得ステップで取得された前記接続履歴情報に基づいて、前記機器の接続が解除される時刻を予測する接続解除時刻予測ステップを更に有し、
前記複製削除ステップでは、前記コンテンツ複製ステップで複製されたコンテンツに係る機器が再び接続され、前記機器内のコンテンツを参照することができるようになった場合であっても、前記機器が、前記接続解除時刻予測ステップにおいて前記時刻の予測が不可能な機器であると判定された機器であるときは、前記コンテンツ複製ステップで複製された前記機器に係るコンテンツを削除しないことを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ保管方法。
【請求項15】
コンピュータを、
機器の接続履歴情報を取得する接続履歴情報取得手段と、
前記接続履歴情報取得手段で取得された前記接続履歴情報に基づいて、機器内のコンテンツの複製を行うコンテンツ複製手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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