説明

コンテンツ送信装置、コンテンツ表示装置、コンテンツ送信装置制御方法およびコンテンツ表示装置制御方法

【課題】コンテンツのブラウジングがスムーズに行え、しかも表示の制御モードを切り替えることができるコンテンツ送信装置、コンテンツ表示装置を提供する。
【解決手段】同時発生検出部1062は、携帯端末の動きを示す動きパラメータηのパン成分が予め記憶した閾値より大きくかつ撮像方向への動きを示す動きパラメータηdが予め記憶した閾値よりも大きいか否かを判定し判定結果K1を得る。制御モード判定部1063は、現在の制御モードがどの制御モードかを判定し判定結果K2を得る。制御モード決定部1064は、判定結果K1、K2により制御モードを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツのブラウジングがスムーズに行え、しかも表示の制御モードを切り替えることができるコンテンツ送信装置、コンテンツ表示装置、コンテンツ送信装置制御方法およびコンテンツ表示装置制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来において、ユーザに携帯される携帯電話端末などのコンテンツ表示装置の表示部に地図などのコンテンツの一部領域を表示させているときにボタン操作やスクロール操作が行われるとその操作方向の領域を表示させることで経路案内する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−289663号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来においては、ボタン等が小さいのでその操作が不便であり、そのため、コンテンツのブラウジングがスムーズに行えないという問題点があった。
【0004】
また、特許文献1では、表示の制御モードの切り替えについての開示がなく、例えば、コンテンツを表示する表示モードからコンテンツを表示しない非表示モードへの切り替えなどを行うには、さらに進んだ技術を開発する必要があった。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンテンツのブラウジングがスムーズに行え、しかも表示の制御モードを切り替えることができるコンテンツ送信装置、コンテンツ表示装置、コンテンツ送信装置制御方法およびコンテンツ表示装置制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1の本発明は、送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを求める動き推定手段と、予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段と、前記コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定する制御モード判定手段とを備えることを特徴とするコンテンツ送信装置をもって解決手段とする。
【0007】
請求項2の本発明は、送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを受信する動きパラメータ受信手段と、予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記受信された動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段と、前記コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記受信された動きパラメータを基に判定する制御モード判定手段とを備えることを特徴とするコンテンツ送信装置をもって解決手段とする。
【0008】
請求項3の本発明は、前記制御モード判定手段は、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことを検出する同時発生検出部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことが検出された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ送信装置をもって解決手段とする。
【0009】
請求項4の本発明は、前記制御モード判定手段は、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの積分値を計算する積分値計算部と、当該積分値が所定の閾値より大きいか否かを判定する閾値判定部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、前記積分値が前記閾値より大きいと判定された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ送信装置をもって解決手段とする。
【0010】
請求項5の本発明は、前記制御モード判定手段は、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの微分値を計算する微分値計算部と、当該微分値が所定の閾値より大きいか否かを判定する閾値判定部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、前記積分値が前記閾値より大きいと判定された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ送信装置をもって解決手段とする。
【0011】
請求項6の本発明は、送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを受信する動きパラメータ受信手段と、予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツ送信装置とともに用いられる当該コンテンツ表示装置であって、当該コンテンツ表示装置の動きを示す前記動きパラメータを求める動き推定手段と、当該コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定する制御モード判定手段と、当該動きパラメータを前記コンテンツ送信装置に送信し、コンテンツの表示を制御すべきものと判定された当該制御モードを前記コンテンツ送信装置に通知する動きパラメータ送信手段とを備えることを特徴とするコンテンツ表示装置をもって解決手段とする。
【0012】
請求項7の本発明は、送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを受信する動きパラメータ受信手段と、予め記憶されたコンテンツから当該コンテンツ表示装置から通知された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツ送信装置とともに用いられる当該コンテンツ表示装置であって、当該コンテンツ表示装置の動きを示す前記動きパラメータを求める動き推定手段と、前記取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、当該コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定する制御モード判定手段と、当該動きパラメータを前記コンテンツ送信装置に送信し、コンテンツの表示を制御すべきものと判定された当該制御モードと当該決定された取得領域とを前記コンテンツ送信装置に通知する動きパラメータ送信手段とを備えることを特徴とするコンテンツ表示装置をもって解決手段とする。
【0013】
請求項8の本発明は、コンテンツを表示するコンテンツ表示装置において、撮像手段と、該撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを求める動き推定手段と、予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして表示するコンテンツ表示手段と、コンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定する制御モード判定手段とを備えることを特徴とするコンテンツ表示装置をもって解決手段とする。
【0014】
請求項9の本発明は、前記制御モード判定手段は、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことを検出する同時発生検出部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことが検出された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のコンテンツ表示装置をもって解決手段とする。
【0015】
請求項10の本発明は、前記制御モード判定手段は、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの積分値を計算する積分値計算部と、当該積分値が所定の閾値より大きいか否かを判定する閾値判定部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、前記積分値が前記閾値より大きいと判定された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のコンテンツ表示装置をもって解決手段とする。
【0016】
請求項11の本発明は、前記制御モード判定手段は、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの微分値を計算する微分値計算部と、当該微分値が所定の閾値より大きいか否かを判定する閾値判定部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、前記積分値が前記閾値より大きいと判定された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のコンテンツ表示装置をもって解決手段とする。
【0017】
請求項12の本発明は、送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを求める動き推定手段または当該動きパラメータを当該コンテンツ表示装置から受信する動きパラメータ受信手段と、予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記求められたまたは受信された動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツ送信装置に設けられた制御モード判定手段が、前記コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められたまたは受信された動きパラメータを基に判定することを特徴とするコンテンツ送信装置制御方法をもって解決手段とする。
【0018】
請求項13の本発明は、コンテンツを表示するコンテンツ表示装置において、撮像手段と、該撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを求める動き推定手段と、予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして表示するコンテンツ表示手段とを備えるコンテンツ表示装置に設けられた制御モード判定手段が、コンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定することを特徴とするコンテンツ表示装置制御方法をもって解決手段とする。
【0019】
請求項14の本発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の装置としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラムをもって解決手段とする。
【0020】
請求項15の本発明は、請求項14記載のコンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体をもって解決手段とする。
【0021】
なお、本発明では、送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを受信する動きパラメータ受信手段と、予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツ送信装置とともに用いられる当該コンテンツ表示装置に設けられた動き推定手段が、当該コンテンツ表示装置の動きを示す前記動きパラメータを求め、当該コンテンツ表示装置に設けられた制御モード判定手段が、当該コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定し、当該コンテンツ表示装置に設けられた動きパラメータ送信手段が、当該動きパラメータを前記コンテンツ送信装置に送信し、コンテンツの表示を制御すべきものと判定された当該制御モードを前記コンテンツ送信装置に通知することを特徴とするコンテンツ表示装置制御方法をもって解決手段としてもよい。
【0022】
また、本発明では、送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを受信する動きパラメータ受信手段と、予め記憶されたコンテンツから当該コンテンツ表示装置から通知された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツ送信装置とともに用いられる当該コンテンツ表示装置に設けられた動き推定手段が、当該コンテンツ表示装置の動きを示す前記動きパラメータを求め、当該コンテンツ表示装置に設けられた取得領域決定手段が、前記取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定し、当該コンテンツ表示装置に設けられた制御モード判定手段が、当該コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定し、当該コンテンツ表示装置に設けられた動きパラメータ送信手段が、当該動きパラメータを前記コンテンツ送信装置に送信し、コンテンツの表示を制御すべきものと判定された当該制御モードと当該決定された取得領域とを前記コンテンツ送信装置に通知することを特徴とするコンテンツ表示装置制御方法をもって解決手段としてもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、コンテンツのブラウジングがスムーズに行え、しかも撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生した場合、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの積分値や微分値が所定の閾値より大きい場合に、表示の制御モードを切り替えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明に係るコンテンツ送信装置、コンテンツ表示装置、コンテンツ送信装置制御方法およびコンテンツ表示装置制御方法の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0025】
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係るコンテンツ表示システムの構成を示す図である。
【0026】
コンテンツ送信装置1は、あるユーザに携帯される携帯端末2(コンテンツ表示装置)にコンテンツを表示させるものであり、両者は伝送路N1を介して接続される。また、コンテンツ送信装置1は、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部31を備えるコンテンツ記憶装置3に伝送路N2を介して接続される。なお、コンテンツ記憶装置3をコンテンツ送信装置1が備えてもよい。
【0027】
コンテンツ送信装置1は、携帯端末2から送信された映像を受信する映像受信部101と、携帯端末2の動きを推定する動き推定部102(動き推定手段)と、コンテンツ記憶装置3に記憶されたコンテンツが一時的に記憶されるコンテンツ記憶部103と、コンテンツから取得すべき取得領域を決定する取得領域決定部104(取得領域決定手段)と、取得された取得領域をコンテンツとして携帯端末2に送信するコンテンツ送信部105(コンテンツ送信手段)と、コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定する制御モード判定部106(制御モード判定手段)を備える。
【0028】
携帯端末2は、携帯端末2の本体に位置を固定されたカメラ21(撮像手段)と、カメラ21で撮像された映像を送信する映像送信部22と、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信部23と、受信されたコンテンツが表示されるコンテンツ表示部24とを備える。
【0029】
図2は、表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動く様子を示す図である。
【0030】
図2に示すように、例えば、コンテンツ100内の正方形101を含む取得領域1011が取得され、コンテンツとして携帯端末2のコンテンツ表示部24に表示されているときに、ユーザが携帯端末2を右へ動かすと、コンテンツ100内の長方形102の一部を含む取得領域1021が取得され、携帯端末2のコンテンツ表示部24に表示されるようになり、その後、ユーザが携帯端末2を左へ動かすと、再び取得領域1011が取得され表示される。
【0031】
(第1の実施の形態についての第1実施例)
ここで、第1の実施の形態の第1実施例(適宜、第1実施例と略称する)を説明する。 図3は、第1実施例において、コンテンツの表示の制御モードを切り替えるときの携帯端末2の動きを上方向から示した図である。第1実施例の制御モードは任意であるが、ここでは、制御モードは、表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動くように制御する制御実行モードと、このような制御を実行しない制御非実行モードのいずれかであることとする。
【0032】
(1)制御モードが制御実行モードのときに携帯端末2が撮像方向に垂直な方向、例えばパン方向に動かされると動き方向に応じたコンテンツが次々と表示され、(2)携帯端末2の撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生した場合に制御モードが制御非実行モードとなり、(3)この制御非実行モードのときに携帯端末2が撮像方向に垂直な方向に動かされても表示されたコンテンツは動かず、(4)携帯端末2の撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生した場合に制御モードが再び制御実行モードとなってコンテンツが動き出し、(1)表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動くことになる。なお、撮像方向に垂直な方向をチルト方向としてもよい。
【0033】
図4は、第1実施例における制御モード判定部106の構成を説明するための図である。
【0034】
制御モード判定部106は、動き推定部102で求められた動きパラメータを受信する動きパラメータ受信部1061と、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことを検出する同時発生検出部1062と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部1063と、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことが検出された場合、制御モード判定部1063で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部1064とを備える。
【0035】
(第1実施例の動作)
次に、第1実施例の動作を説明する。
【0036】
図5は、第1実施例ならびに後述する第2実施例と第3実施例のフローチャートである。
【0037】
例えば、携帯端末2が動かされたときに、カメラ21が撮像を開始し、映像送信部22が撮像された映像をコンテンツ送信装置1へ送信する。
【0038】
コンテンツ送信装置1で映像受信部101が映像を受信した場合(S1:YES)は、その映像により、動き推定部102が携帯端末2の動きを推定する(S2)。なお、一定時間経過後に映像が受信されない場合(S1:NO)は、コンテンツ送信装置1が自身の処理を終了させる。
【0039】
ステップS2で動き推定部102は、撮像方向に垂直な方向への動きを示すベクトル情報である動きパラメータη(dx,dy)を求める。dxは、例えば携帯端末2の横方向であるx方向(カメラでいうパン方向)の動きを示すものであり、dyは、例えば携帯端末2の縦方向であるy方向(カメラでいうチルト方向)の動きを示すものである。
【0040】
また、ステップS2で動き推定部102は、撮像方向への動きを示すスカラ情報である動きパラメータηdを求める。
【0041】
動きパラメータη(dx,dy)と動きパラメータηdとからなるトータルの動きパラメータの中での当該動きパラメータηdは、携帯端末2でコンテンツを拡大表示や縮小表示させるために用いられるので、ズーム(拡大・縮小)成分ともいう。
【0042】
次に、制御モード判定部106が、コンテンツの表示の制御モードをどの制御モードにすべきかを、求められた動きパラメータを基に判定する(S3)。
【0043】
ステップS3では、図4の動きパラメータ受信部1061は、図6に示すように、時刻T=t0に求められた動きパラメータηおよびηdを受信し、同時発生検出部1062は、受信された動きパラメータηおよびηdを基に、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことの検出を試みる。ここで、例えば、動きパラメータηのパン成分が予め記憶した閾値より大きくかつ動きパラメータηdが予め記憶した閾値よりも大きいか否かを判定し、NOと判定された場合は、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生していないことを判定結果K1として、これを図4の制御モード判定部1063に通知する。これを受けた制御モード判定部1063は、例えば、記憶しておいた現在の制御モードがどの制御モードかを判定し、その判定結果K2(ここでは制御実行モードとする)を判定結果K1とともに制御モード決定部1064に通知する。制御モード決定部1064は、通知された判定結果K1が、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生していないことを示すものであるので、通知された判定結果K2(制御実行モード)を現在の制御モードとして決定し取得領域決定部104に通知する。また、取得領域決定部104には動き推定部102が時刻T=t0に求めた動きパラメータηおよびηdが与えられる。
【0044】
図5に戻り、取得領域決定部104は、コンテンツから取得すべき取得領域を、求められた動きパラメータを基に決定する(S4)。
【0045】
次に、コンテンツ送信部105は、コンテンツ記憶部103(または、コンテンツ記憶装置3のコンテンツ記憶部31)に記憶されたコンテンツから当該決定された取得領域(コンテンツ)を取得し(S5)、これを携帯端末2に送信する(S6)。
【0046】
携帯端末2では、コンテンツ受信部23が、送信されたコンテンツを受信し、コンテンツ表示部24に表示させる。
【0047】
一方、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ取得停止命令がない場合(S7:NO)は、S1へ制御を移す。
【0048】
よって、時刻T=t0でのこのような処理が、図6に示す時刻T=t1〜t4でもなされる。これにより、図3で説明したように、(1)制御モードが制御実行モードのときに携帯端末2が撮像方向に垂直な方向に動かされると動き方向に応じたコンテンツが次々と表示される。
【0049】
さて、その後、つまり図6に示す時刻T=t5で求められた動きパラメータηおよびηdを、ステップS3で動きパラメータ受信部1061が受信し、同時発生検出部1062が、例えば、パン成分が予め記憶した閾値より大きくかつ動きパラメータηdが予め記憶した閾値よりも大きいと判定した場合は、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことを判定結果K1として、これを図4の制御モード判定部1063に通知する。これを受けた制御モード判定部1063は、同様にして、現在の制御モードがどの制御モードかを判定し、その判定結果K2(制御実行モード)を判定結果K1とともに制御モード決定部1064に通知する。制御モード決定部1064は、通知された判定結果K1が、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことを示すものであり、通知された判定結果K2(制御実行モード)が示す制御モードとは別の制御モードが、この場合、制御非実行モードであるので、これを現在の制御モードとして決定し取得領域決定部104に通知する。また、取得領域決定部104には動き推定部102が時刻T=t5に求めた動きパラメータηおよびηdが与えられる。
【0050】
取得領域決定部104は、制御非実行モードの通知により、取得領域の決定を中止する。これにより、時刻T=t5で携帯端末2には、コンテンツが送信されず、コンテンツ表示部24は、時刻T=t4のコンテンツが表示されたままとなる。
【0051】
すなわち、図3で説明したように、また、図6に示すように、(2)携帯端末2の撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生した場合に制御モードが制御非実行モードとなり、見かけ上コンテンツの動きが止まることとなる。
【0052】
その後、つまり図6に示す時刻T=t6で求められた動きパラメータηおよびηdを、動きパラメータ受信部1061が受信し、同時発生検出部1062が、例えば、動きパラメータηのパン成分が予め記憶した閾値より大きくかつ動きパラメータηdが予め記憶した閾値よりも大きいか否かを判定し、NOと判定された場合は、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生していないことを判定結果K1として、これを図4の制御モード判定部1063に通知する。これを受けた制御モード判定部1063は、同様にして、現在の制御モードがどの制御モードかを判定し、その判定結果K2(制御非実行モード)を判定結果K1とともに制御モード決定部1064に通知する。制御モード決定部1064は、通知された判定結果K1が、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生していないことを示すものであるので、通知された判定結果K2(制御非実行モード)を現在の制御モードとして決定し取得領域決定部104に通知する。また、取得領域決定部104には動き推定部102が時刻T=t6に求めた動きパラメータηおよびηdが与えられる。
【0053】
取得領域決定部104は、制御非実行モードの通知により、この回でも取得領域の決定を中止する。これにより、時刻T=t6でも携帯端末2には、コンテンツが送信されず、コンテンツ表示部24は、時刻T=t4のコンテンツが表示されたままとなる。
【0054】
時刻T=t6でのこのような処理が、図6に示す時刻T=t7〜t8でもなされることにより、図3で説明したように、(3)制御非実行モードのときに携帯端末2が撮像方向に垂直な方向に動かされてもコンテンツの動きは止まったままとなる。
【0055】
なお、このような処理により、図6に示す時刻T=t9で、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したと判定されると、図3で説明したように、また、図6に示すように、(4)制御モードが再び制御実行モードとなってコンテンツが表示されるので、見かけ上コンテンツが動き出し、図6に示す時刻T=t10〜t12で、図3で説明したように、(1)表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動くことになる。
【0056】
以上のように、第1の実施の形態についての第1実施例によれば、コンテンツのブラウジングがスムーズに行え、しかも、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生した場合に制御モードを切り替えることができる。
【0057】
(第1の実施の形態についての第2実施例)
次に、第1の実施の形態の第2実施例(適宜、第2実施例と略称する)を説明する。 図7は、第2実施例において、コンテンツの表示の制御モードを切り替えるときの携帯端末2の動きを上方向から示した図である。第2実施例の制御モードは任意であるが、第1実施例と同様に、制御モードは、表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動くように制御する制御実行モードと、このような制御を実行しない制御非実行モードのいずれかであることとする。
【0058】
(1)制御モードが制御実行モードのときに携帯端末2が撮像方向に垂直な方向、例えばパン方向に動かされると動き方向に応じたコンテンツが次々と表示され、(2)動きパラメータの積分値が所定の閾値より大きくなった場合に制御モードが制御非実行モードとなり、(3)この制御非実行モードのときに携帯端末2が撮像方向に垂直な方向に動かされても表示されたコンテンツは動かず、(4)動きパラメータの積分値が所定の閾値より大きくなった場合に制御モードが再び制御実行モードとなってコンテンツが動き出し、(5)表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動くことになる。なお、撮像方向に垂直な方向をチルト方向としてもよい。
【0059】
図8は、第2実施例における制御モード判定部106の構成を説明するための図である。
【0060】
制御モード判定部106は、動き推定部102で求められた動きパラメータを受信する動きパラメータ受信部1061と、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの積分値を計算する積分値計算部1062Aと、当該積分値が所定の閾値より大きいか否かを判定する閾値判定部1062Bと、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部1063と、積分値が閾値より大きいと判定された場合、制御モード判定部1063で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部1064Aとを備える。
【0061】
(第2実施例の動作)
次に、第2実施例の動作を説明する。
【0062】
図5において、S2までは、第1実施例と同様である。
【0063】
そして、制御モード判定部106が、コンテンツの表示の制御モードをどの制御モードにすべきかを、求められた動きパラメータを基に判定するステップS3では、図8の動きパラメータ受信部1061は、図9に示すように、時刻T=t0に求められた動きパラメータηを受信し、積分値計算部1062Aは、例えば、過去に制御モードが変わった時刻から現在時刻(時刻T=t0)の期間で、受信された動きパラメータηの例えばパン成分を積分して積分値Σを計算する。そして、閾値判定部1062Bは、積分値Σが予め記憶した閾値より大きいか否かを判定し、NOと判定された場合は、それを判定結果K1として図8の制御モード判定部1063に通知する。これを受けた制御モード判定部1063は、例えば、記憶しておいた現在の制御モードがどの制御モードかを判定し、その判定結果K2(ここでは制御実行モードとする)を判定結果K1とともに制御モード決定部1064Aに通知する。制御モード決定部1064Aは、通知された判定結果K1が、積分値Σが予め記憶した閾値以下であることを示すものであるので、通知された判定結果K2(制御実行モード)を現在の制御モードとして決定し取得領域決定部104に通知する。また、取得領域決定部104には動き推定部102が時刻T=t0に求めた動きパラメータηが与えられる。
【0064】
これにより、第1実施例と同様にして、携帯端末2のコンテンツ表示部24にコンテンツが表示される。
【0065】
時刻T=t0でのこのような処理が、図9に示す時刻T=t1〜t4でもなされることにより、図7で説明したように、(1)制御モードが制御実行モードのときに携帯端末2が撮像方向に垂直な方向に動かされると動き方向に応じたコンテンツが次々と表示される。
【0066】
さて、その後、つまり図9に示す時刻T=t5で求められた動きパラメータηを、ステップS3で動きパラメータ受信部1061が受信し、積分値計算部1062Aが、例えば、過去に制御モードが変わった時刻から現在時刻(時刻T=t5)の期間で、受信された動きパラメータηの例えばパン成分を積分して積分値Σを計算する。そして、閾値判定部1062Bは、積分値Σが予め記憶した閾値より大きいと判定した場合は、それを判定結果K1として図8の制御モード判定部1063に通知する。これを受けた制御モード判定部1063は、例えば、記憶しておいた現在の制御モードがどの制御モードかを判定し、その判定結果K2(制御実行モード)を判定結果K1とともに制御モード決定部1064Aに通知する。制御モード決定部1064Aは、通知された判定結果K1が、積分値Σが予め記憶した閾値より大きいことを示すものであり、通知された判定結果K2(制御実行モード)が示す制御モードとは別の制御モードが、この場合、制御非実行モードであるので、これを現在の制御モードとして決定し取得領域決定部104に通知する。また、取得領域決定部104には動き推定部102が時刻T=t5に求めた動きパラメータηが与えられる。
【0067】
取得領域決定部104は、制御非実行モードの通知により、取得領域の決定を中止する。これにより、時刻T=t5で携帯端末2には、コンテンツが送信されず、コンテンツ表示部24は、時刻T=t4のコンテンツが表示されたままとなる。
【0068】
すなわち、図7で説明したように、また、図9に示すように、(2)動きパラメータの積分値が所定の閾値より大きくなった場合に制御モードが制御非実行モードとなり、見かけ上コンテンツの動きが止まることとなる。
【0069】
その後、つまり図9に示す時刻T=t6で求められた動きパラメータηを、動きパラメータ受信部1061が受信し、積分値計算部1062Aは、例えば、過去に制御モードが変わった時刻(時刻T=t5)から現在時刻(時刻T=t6)の期間で、受信された動きパラメータηの例えばパン成分を積分して積分値Σを計算する。そして、閾値判定部1062Bは、積分値Σが予め記憶した閾値以下と判定した場合は、それを判定結果K1として図8の制御モード判定部1063に通知する。これを受けた制御モード判定部1063は、例えば、記憶しておいた現在の制御モードがどの制御モードかを判定し、その判定結果K2(制御非実行モード)を判定結果K1とともに制御モード決定部1064Aに通知する。制御モード決定部1064Aは、通知された判定結果K1が、積分値Σが予め記憶した閾値以下であることを示すものであるので、通知された判定結果K2(制御非実行モード)を現在の制御モードとして決定し取得領域決定部104に通知する。また、取得領域決定部104には動き推定部102が時刻T=t6に求めた動きパラメータηが与えられる。
【0070】
取得領域決定部104は、制御非実行モードの通知により、この回でも取得領域の決定を中止する。これにより、時刻T=t6でも携帯端末2には、コンテンツが送信されず、コンテンツ表示部24は、時刻T=t4のコンテンツが表示されたままとなる。
【0071】
時刻T=t6でのこのような処理が、図9に示す時刻T=t7〜t10でもなされることにより、図7で説明したように、(3)制御非実行モードのときに携帯端末2が撮像方向に垂直な方向に動かされてもコンテンツは止まったままとなる。
【0072】
なお、このような処理により、図9に示す時刻T=t11で、過去に制御モードが変わった時刻(時刻T=t5)から現在時刻(時刻T=t11)の期間において受信された動きパラメータηの例えばパン成分の積分値Σが予め記憶した閾値より大きいと判定されると、図7で説明したように、また、図9に示すように、(4)制御モードが再び制御実行モードとなってコンテンツが表示されるので、見かけ上コンテンツが動き出し、図9に示す時刻T=t12〜t16で、図7で説明したように、(5)表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動くことになる。
【0073】
以上のように、第1の実施の形態についての第2実施例によれば、コンテンツのブラウジングがスムーズに行え、しかも、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの積分値が所定の閾値より大きい場合に制御モードを切り替えることができる。
【0074】
(第1の実施の形態についての第3実施例)
次に、第1の実施の形態の第3実施例(適宜、第3実施例と略称する)を説明する。 図10は、第3実施例において、コンテンツの表示の制御モードを切り替えるときの携帯端末2の動きを横方向から示した図である。第3実施例の制御モードは任意であるが、第1実施例等と同様に、制御モードは、表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動くように制御する制御実行モードと、このような制御を実行しない制御非実行モードのいずれかであることとする。
【0075】
(1)制御モードが制御実行モードでありかつ撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの例えばチルト成分の微分値が所定の閾値以下である場合はコンテンツが表示され、(2)動きパラメータの微分値が所定の閾値より大きくなった場合に制御モードが制御非実行モードとなり、(3)制御モードが制御非実行モードでありかつ動きパラメータの微分値が所定の閾値以下である場合は表示されたコンテンツは動かず、(4)動きパラメータの微分値が所定の閾値より大きくなった場合に制御モードが再び制御実行モードとなってコンテンツが動き出すこととなる。なお、撮像方向に垂直な方向をパン方向としてもよい。
【0076】
図11は、第3実施例における制御モード判定部106の構成を説明するための図である。
【0077】
制御モード判定部106は、動き推定部102で求められた動きパラメータを受信する動きパラメータ受信部1061と、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの微分値を計算する微分値計算部1062Cと、当該微分値が所定の閾値より大きいか否かを判定する閾値判定部1062Dと、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部1063と、微分値が閾値より大きいと判定された場合、制御モード判定部1063で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部1064Bとを備える。
【0078】
(第3実施例の動作)
次に、第3実施例の動作を説明する。
【0079】
図5において、S2までは、第1実施例等と同様である。
【0080】
そして、制御モード判定部106が、コンテンツの表示の制御モードをどの制御モードにすべきかを、求められた動きパラメータを基に判定するステップS3では、図11の動きパラメータ受信部1061は、図12に示すように、時刻T=t0に求められた動きパラメータηを受信し、微分値計算部1062Cは、動きパラメータηが受信された前回の受信時刻から今回の受信時刻までの時間をδtとし、受信された動きパラメータηの例えばチルト成分をδtで微分して微分値dy’を計算する。そして、閾値判定部1062Bは、微分値dy’が予め記憶した閾値より大きいか否かを判定し、NOと判定された場合は、それを判定結果K1として図11の制御モード判定部1063に通知する。これを受けた制御モード判定部1063は、例えば、記憶しておいた現在の制御モードがどの制御モードかを判定し、その判定結果K2(ここでは制御実行モードとする)を判定結果K1とともに制御モード決定部1064Bに通知する。制御モード決定部1064Bは、通知された判定結果K1が、微分値dy’が予め記憶した閾値以下であることを示すものであるので、通知された判定結果K2(制御実行モード)を現在の制御モードとして決定し取得領域決定部104に通知する。また、取得領域決定部104には動き推定部102が時刻T=t0に求めた動きパラメータηが与えられる。
【0081】
これにより、第1実施例等と同様にして、携帯端末2のコンテンツ表示部24にコンテンツが表示される。
【0082】
時刻T=t0でのこのような処理により、図10で説明したように、(1)制御モードが制御実行モードでありかつ動きパラメータの微分値が所定の閾値以下である場合はコンテンツが表示される。
【0083】
さて、その後、つまり図12に示す時刻T=t3で求められた動きパラメータηを、ステップS3で動きパラメータ受信部1061が受信し、微分値計算部1062Cは、動きパラメータηが受信された前回の受信時刻(時刻T=t2)から今回の受信時刻までの時間をδtとし、受信された動きパラメータηの例えばチルト成分をδtで微分して微分値dy’を計算する。そして、閾値判定部1062Bは、微分値dy’が予め記憶した閾値より大きいと判定された場合は、それを判定結果K1として、これを図11の制御モード判定部1063に通知する。これを受けた制御モード判定部1063は、例えば、記憶しておいた現在の制御モードがどの制御モードかを判定し、その判定結果K2(制御実行モード)を判定結果K1とともに制御モード決定部1064Bに通知する。制御モード決定部1064Bは、通知された判定結果K1が、微分値dy’が予め記憶した閾値より大きいことを示すものであり、通知された判定結果K2(制御実行モード)が示す制御モードとは別の制御モードが、この場合、制御非実行モードであるので、これを現在の制御モードとして決定し取得領域決定部104に通知する。また、取得領域決定部104には動き推定部102が時刻T=t3に求めた動きパラメータηが与えられる。
【0084】
取得領域決定部104は、制御非実行モードの通知により、取得領域の決定を中止する。これにより、時刻T=t3で携帯端末2には、コンテンツが送信されず、コンテンツ表示部24は、時刻T=t2のコンテンツが表示されたままとなる。
【0085】
すなわち、図10で説明したように、また、図12に示すように、(2)動きパラメータの微分値が所定の閾値より大きくなった場合に制御モードが制御非実行モードとなり、見かけ上コンテンツの動きが止まることとなる。
【0086】
その後、つまり図12に示す時刻T=t4で求められた動きパラメータηを、動きパラメータ受信部1061が受信し、微分値計算部1062Cは、動きパラメータηが受信された前回の受信時刻(時刻T=t3)から今回の受信時刻までの時間をδtとし、受信された動きパラメータηの例えばチルト成分をδtで微分して微分値dy’を計算する。そして、閾値判定部1062Bは、微分値dy’が予め記憶した閾値より大きいか否かを判定し、NOと判定された場合は、それを判定結果K1として図11の制御モード判定部1063に通知する。これを受けた制御モード判定部1063は、例えば、記憶しておいた現在の制御モードがどの制御モードかを判定し、その判定結果K2(制御非実行モード)を判定結果K1とともに制御モード決定部1064Bに通知する。制御モード決定部1064Bは、通知された判定結果K1が、微分値dy’が予め記憶した閾値以下であることを示すものであるので、通知された判定結果K2(制御非実行モード)を現在の制御モードとして決定し取得領域決定部104に通知する。また、取得領域決定部104には動き推定部102が時刻T=t4に求めた動きパラメータηが与えられる。
【0087】
取得領域決定部104は、制御非実行モードの通知により、取得領域の決定を中止する。これにより、時刻T=t4でも携帯端末2には、コンテンツが送信されず、コンテンツ表示部24は、時刻T=t2のコンテンツが表示されたままとなる。
【0088】
つまり、図10で説明したように、(3)制御モードが制御非実行モードでありかつ動きパラメータの微分値が所定の閾値以下である場合は、コンテンツは止まったままとなる、
なお、このような処理により、図12に示す時刻T=t5で、動きパラメータηが受信された前回の受信時刻(時刻T=t4)から今回の受信時刻までの時間をδtとし、受信された動きパラメータηの例えばチルト成分をδtで微分して計算された微分値dy’が予め記憶した閾値より大きいと判定された場合は、図10で説明したように、また、図12に示すように、(4)制御モードが再び制御実行モードとなってコンテンツが表示され、見かけ上コンテンツが動き出すこととなる。
【0089】
以上のように、第1の実施の形態についての第3実施例によれば、コンテンツのブラウジングがスムーズに行え、しかも、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの微分値が所定の閾値より大きい場合に制御モードを切り替えることができる。
【0090】
[第2の実施の形態]
図13は、第2の実施の形態に係るコンテンツ表示システムの構成を示す図である。これ以降の実施の形態では、それまでに説明した実施の形態の構成要素と同様の機能を有する構成要素には同一符号または同一符号を含む符号を付して、重複説明を省略または簡略化する。
【0091】
コンテンツ送信装置1Aと携帯端末2Aの両者は伝送路N1を介して接続され、コンテンツ送信装置1Aはコンテンツ記憶装置3に伝送路N2を介して接続される。
【0092】
コンテンツ送信装置1Aは、コンテンツ記憶部103と、取得領域決定部104と、コンテンツ送信部105と、制御モード判定部106と、携帯端末2Aから送信される動きパラメータを受信する動きパラメータ受信部107とを備える。
【0093】
携帯端末2Aは、カメラ21と、コンテンツ受信部23と、コンテンツ表示部24と、動き推定部102と、動きパラメータをコンテンツ送信装置1Aに送信する動きパラメータ送信部25とを備える。
【0094】
次に、第2の実施の形態の動作を説明する。
【0095】
図14は、第2の実施の形態のフローチャートである。
【0096】
例えば、携帯端末2Aが動かされたときに、カメラ21が撮像を開始し(D1:YES)、第1の実施の形態と同様に、撮像された映像により、動き推定部102が携帯端末2Aの動きを推定する(S2)。そして、動きパラメータ送信部25が、求められた動きパラメータをコンテンツ送信装置1Aへ送信する(D2)。
【0097】
コンテンツ送信装置1Aで動きパラメータ受信部107が動きパラメータを受信した場合(S11:YES)は、第1の実施の形態と同様に、制御モード判定部106が、コンテンツの表示の制御モードをどの制御モードにすべきかを、求められた動きパラメータを基に判定する(S3)。なお、一定時間経過後に動きパラメータが受信されない場合(S11:NO)は、コンテンツ送信装置1Aが自身の処理を終了させる。
【0098】
次に、取得領域決定部104は、例えば、制御実行モードの通知により、第1の実施の形態と同様に、コンテンツから取得すべき取得領域を、求められた動きパラメータを基に決定する(S4)。
【0099】
なお、これ以降は、第1の実施の形態と同様である。
【0100】
つまり、コンテンツ記憶装置3が、決定された取得領域の通知を受けて、該取得領域をコンテンツから取得してコンテンツ送信装置1Aに送信し(S31)、送信されたコンテンツを取得した(S5)コンテンツ送信部105が該コンテンツを携帯端末2Aに送信する(S6)。なお、該取得領域をコンテンツ記憶部103から取得してもよい。
【0101】
携帯端末2Aでは、コンテンツ受信部23が、送信されたコンテンツを受信し(D3:YES)、コンテンツ表示部24に表示させる(D4)。なお、一定時間経過後にコンテンツが受信されない場合(D3:NO)は、携帯端末2Aが自身の処理を終了させる。
【0102】
この動作により、表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動くことになる。
【0103】
一方、取得領域決定部104は、制御非実行モードの通知により、取得領域の決定を中止する。これにより、携帯端末2には、コンテンツが送信されず、コンテンツ表示部24ではコンテンツの動きが止まることとなる。
【0104】
以上のように、第2の実施の形態によれば、コンテンツのブラウジングがスムーズに行え、しかも制御モードを切り替えることができる。
【0105】
[第3の実施の形態]
図15は、第3の実施の形態に係るコンテンツ表示システムの構成を示す図である。
【0106】
コンテンツ送信装置1Bと携帯端末2Bの両者は伝送路N1を介して接続され、コンテンツ送信装置1Bはコンテンツ記憶装置3に伝送路N2を介して接続される。
【0107】
コンテンツ送信装置1Bは、コンテンツ記憶部103と、取得領域決定部104と、コンテンツ送信部105と、携帯端末2Bから送信される動きパラメータと制御モードを示す情報を受信する受信部108とを備える。
【0108】
携帯端末2Bは、カメラ21と、コンテンツ受信部23と、コンテンツ表示部24と、動き推定部102と、制御モード判定部106と、動きパラメータと制御モードを示す情報をコンテンツ送信装置1Bに送信する送信部26とを備える。
【0109】
次に、第3の実施の形態の動作を説明する。
【0110】
図16は、第3の実施の形態のフローチャートである。
【0111】
例えば、携帯端末2Bが動かされたときに、カメラ21が撮像を開始し(D1:YES)、第1の実施の形態と同様に、撮像された映像により、動き推定部102が携帯端末2Bの動きを推定する(S2)。そして、制御モード判定部106が、コンテンツの表示の制御モードをどの制御モードにすべきかを、求められた動きパラメータを基に判定する(S3)。そして、送信部26が、求められた動きパラメータと制御モードを示す情報をコンテンツ送信装置1Bへ送信する(D5)。
【0112】
コンテンツ送信装置1Bでは受信部108が、動きパラメータと制御モードを示す情報を受信し(S12:YES)、例えば、その制御モードが制御実行モードである場合は、取得領域決定部104は、第1の実施の形態と同様に、コンテンツから取得すべき取得領域を、求められた動きパラメータを基に決定する(S4)。なお、一定時間経過後に動きパラメータと制御モードを示す情報が受信されない場合(S12:NO)は、コンテンツ送信装置1Bが自身の処理を終了させる。
【0113】
なお、これ以降の動作は、第1の実施の形態と同様であり、これより、表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動くことになる。
【0114】
また、制御モードが制御非実行モードである場合の動作は、第1の実施の形態等と同様であり、これにより、コンテンツの動きが止まることとなる。
【0115】
以上のように、第3の実施の形態によれば、コンテンツのブラウジングがスムーズに行え、しかも制御モードを切り替えることができる。
【0116】
[第4の実施の形態]
図17は、第4の実施の形態に係るコンテンツ表示システムの構成を示す図である。
【0117】
コンテンツ送信装置1Cと携帯端末2Cの両者は伝送路N1を介して接続され、コンテンツ送信装置1Cはコンテンツ記憶装置3に伝送路N2を介して接続される。
【0118】
コンテンツ送信装置1Cは、コンテンツ記憶部103と、コンテンツ送信部105とを備える。
【0119】
携帯端末2Cは、カメラ21と、コンテンツ受信部23と、コンテンツ表示部24と、動き推定部102と、制御モード判定部106と、取得領域決定部104とを備える。
【0120】
次に、第4の実施の形態の動作を説明する。
【0121】
例えば、携帯端末2Cが動かされたときに、カメラ21が撮像を開始し、第1の実施の形態と同様に、撮像された映像により、動き推定部102が携帯端末2Cの動きを推定する。そして、制御モード判定部106が、コンテンツの表示の制御モードをどの制御モードにすべきかを、求められた動きパラメータを基に判定する。そして、制御モードを制御実行モードにすべきと判定された場合、取得領域決定部104が、第1の実施の形態と同様に、コンテンツから取得すべき取得領域を、求められた動きパラメータを基に決定する。こうして決定された取得領域がコンテンツ送信装置1Cへ通知される。
【0122】
なお、これ以降ならびに制御モードが制御非実行モードである場合の動作は、第1の実施の形態等と同様であり、その説明は省略する。
【0123】
以上のように、第4の実施の形態によれば、コンテンツのブラウジングがスムーズに行え、しかも制御モードを切り替えることができる。
【0124】
[第5の実施の形態]
図18は、第5の実施の形態に係るコンテンツ表示システムの構成を示す図である。
【0125】
携帯端末2Dはコンテンツ記憶装置3に伝送路N2を介して接続される。
【0126】
携帯端末2Dは、カメラ21と、コンテンツ表示部24と、動き推定部102と、コンテンツ記憶部103と、取得領域決定部104と、制御モード判定部106とを備える。 次に、第5の実施の形態の動作を説明する。
【0127】
例えば、携帯端末2Dが動かされたときに、カメラ21が撮像を開始し、第1の実施の形態と同様に、撮像された映像により、動き推定部102が携帯端末2Cの動きを推定する。そして、制御モード判定部106が、コンテンツの表示の制御モードをどの制御モードにすべきかを、求められた動きパラメータを基に判定する。そして、制御モードを制御実行モードにすべきと判定された場合、取得領域決定部104が、第1の実施の形態と同様に、コンテンツから取得すべき取得領域を、求められた動きパラメータを基に決定する。コンテンツ記憶部103等に記憶されたコンテンツから当該決定された取得領域(コンテンツ)が取得され、これがコンテンツ表示部24に表示される。これより、表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動くことになる。一方、制御モードを制御非実行モードにすべきと判定された場合は、コンテンツが取得されず、よってコンテンツの動きが止まることとなる。
【0128】
以上のように、第5の実施の形態によれば、コンテンツのブラウジングがスムーズに行え、しかも制御モードを切り替えることができる。
【0129】
なお、上記各実施の形態では、図19(a)に示すように、例えば、コンテンツ100において左から順次に取得領域を取得する場合、取得領域の位置を連続的に変化させてもよいし、図19(b)に示すように、取得領域の位置を離散的に変化させてもよい。
【0130】
また、上記各実施の形態では、制御モードの例として、制御実行モードと制御非実行モードを用いて説明したが、他の制御モードを用いてもよい。例えば、取得対象のコンテンツをある所定のコンテンツとする制御モードと取得対象のコンテンツを当該所定のコンテンツとは別のコンテンツとする制御モードとを用いてもよい。また、コントラスト比を高くする制御モードと低くする制御モードとを用いてもよい。
【0131】
また、上記説明した処理をコンテンツ送信装置や携帯端末に実行させるコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納したり、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【0132】
また、上記各実施の形態では、携帯端末とコンテンツ送信装置とが協働して動作する場合と、携帯端末だけで動作する場合を説明したが、かかる動作で必要となる各ブロックを携帯端末と2以上の装置とに分けて実施を行ってもよい。また、各ブロックを携帯端末とコンテンツ送信装置とに分ける場合であっても、上記実施の形態とは異なる組み合わせで分けることとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】第1の実施の形態に係るコンテンツ表示システムの構成を示す図である。
【図2】表示されるコンテンツが携帯端末2の動きに応じて動く様子を示す図である。
【図3】第1実施例において、コンテンツの表示の制御モードを切り替えるときの携帯端末2の動きを上方向から示した図である。
【図4】第1実施例における制御モード判定部106の構成を説明するための図である。
【図5】第1の実施の形態の各実施例のフローチャートである。
【図6】第1実施例の説明図である。
【図7】第2実施例において、コンテンツの表示の制御モードを切り替えるときの携帯端末2の動きを上方向から示した図である。
【図8】第2実施例における制御モード判定部106の構成を説明するための図である。
【図9】第2実施例の説明図である。
【図10】第3実施例において、コンテンツの表示の制御モードを切り替えるときの携帯端末2の動きを横方向から示した図である。
【図11】第3実施例における制御モード判定部106の構成を説明するための図である。
【図12】第3実施例の説明図である。
【図13】第2の実施の形態に係るコンテンツ表示システムの構成を示す図である。
【図14】第2の実施の形態のフローチャートである。
【図15】第3の実施の形態に係るコンテンツ表示システムの構成を示す図である。
【図16】第3の実施の形態のフローチャートである。
【図17】第4の実施の形態に係るコンテンツ表示システムの構成を示す図である。
【図18】第5の実施の形態に係るコンテンツ表示システムの構成を示す図である。
【図19】各実施の形態で複数の取得領域を取得する際の様子を示す図である。
【符号の説明】
【0134】
1…コンテンツ送信装置
1A…コンテンツ送信装置
1B…コンテンツ送信装置
1C…コンテンツ送信装置
2…携帯端末
2A…携帯端末
2B…携帯端末
2C…携帯端末
2D…携帯端末
3…コンテンツ記憶装置
21…カメラ
22…映像送信部
23…コンテンツ受信部
24…コンテンツ表示部
25…動きパラメータ送信部
26…送信部
101…映像受信部
102…動き推定部
103…コンテンツ記憶部
104…取得領域決定部
105…コンテンツ送信部
106…制御モード判定部
107…動きパラメータ受信部
108…受信部
1061…パラメータ受信部
1062…同時発生検出部
1062A…積分値計算部
1062B…閾値判定部
1062C…微分値計算部
1062D…閾値判定部
1063…制御モード判定部
1064…制御モード決定部
1064A…制御モード決定部
1064B…制御モード決定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを求める動き推定手段と、
予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、
前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段と、 前記コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定する制御モード判定手段と
を備えることを特徴とするコンテンツ送信装置。
【請求項2】
送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを受信する動きパラメータ受信手段と、
予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記受信された動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、
前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段と、 前記コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記受信された動きパラメータを基に判定する制御モード判定手段と
を備えることを特徴とするコンテンツ送信装置。
【請求項3】
前記制御モード判定手段は、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことを検出する同時発生検出部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことが検出された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ送信装置。
【請求項4】
前記制御モード判定手段は、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの積分値を計算する積分値計算部と、当該積分値が所定の閾値より大きいか否かを判定する閾値判定部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、前記積分値が前記閾値より大きいと判定された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ送信装置。
【請求項5】
前記制御モード判定手段は、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの微分値を計算する微分値計算部と、当該微分値が所定の閾値より大きいか否かを判定する閾値判定部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、前記積分値が前記閾値より大きいと判定された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ送信装置。
【請求項6】
送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを受信する動きパラメータ受信手段と、予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツ送信装置とともに用いられる当該コンテンツ表示装置であって、
当該コンテンツ表示装置の動きを示す前記動きパラメータを求める動き推定手段と、
当該コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定する制御モード判定手段と、
当該動きパラメータを前記コンテンツ送信装置に送信し、コンテンツの表示を制御すべきものと判定された当該制御モードを前記コンテンツ送信装置に通知する動きパラメータ送信手段と
を備えることを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項7】
送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを受信する動きパラメータ受信手段と、予め記憶されたコンテンツから当該コンテンツ表示装置から通知された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツ送信装置とともに用いられる当該コンテンツ表示装置であって、
当該コンテンツ表示装置の動きを示す前記動きパラメータを求める動き推定手段と、
前記取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、
当該コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定する制御モード判定手段と、
当該動きパラメータを前記コンテンツ送信装置に送信し、コンテンツの表示を制御すべきものと判定された当該制御モードと当該決定された取得領域とを前記コンテンツ送信装置に通知する動きパラメータ送信手段と
を備えることを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項8】
コンテンツを表示するコンテンツ表示装置において、
撮像手段と、
該撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを求める動き推定手段と、
予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、
前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして表示するコンテンツ表示手段と、
コンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定する制御モード判定手段と
を備えることを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項9】
前記制御モード判定手段は、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことを検出する同時発生検出部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、撮像方向への動きと撮像方向に垂直な方向への動きが同時に発生したことが検出された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のコンテンツ表示装置。
【請求項10】
前記制御モード判定手段は、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの積分値を計算する積分値計算部と、当該積分値が所定の閾値より大きいか否かを判定する閾値判定部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、前記積分値が前記閾値より大きいと判定された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のコンテンツ表示装置。
【請求項11】
前記制御モード判定手段は、撮像方向に垂直な方向への動きを示す動きパラメータの微分値を計算する微分値計算部と、当該微分値が所定の閾値より大きいか否かを判定する閾値判定部と、現在の制御モードがどの制御モードかを判定する制御モード判定部と、前記積分値が前記閾値より大きいと判定された場合、前記制御モード判定部で判定された現在の制御モードとは別の制御モードを現在の制御モードとして決定する制御モード決定部とを備えることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のコンテンツ表示装置。
【請求項12】
送信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示装置の撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを求める動き推定手段または当該動きパラメータを当該コンテンツ表示装置から受信する動きパラメータ受信手段と、
予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記求められたまたは受信された動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、
前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ送信手段とを備えるコンテンツ送信装置に設けられた制御モード判定手段が、前記コンテンツ表示装置でのコンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められたまたは受信された動きパラメータを基に判定することを特徴とするコンテンツ送信装置制御方法。
【請求項13】
コンテンツを表示するコンテンツ表示装置において、撮像手段と、該撮像手段により当該コンテンツ表示装置が動かされたときに撮像された映像によりコンテンツ表示装置の動きを示す動きパラメータを求める動き推定手段と、予め記憶されたコンテンツから取得すべき取得領域を前記求められた動きパラメータを基に決定する取得領域決定手段と、前記予め記憶されたコンテンツから前記決定された取得領域を取得し、当該取得された取得領域をコンテンツとして表示するコンテンツ表示手段とを備えるコンテンツ表示装置に設けられた制御モード判定手段が、コンテンツの表示を複数の制御モードの中のいずれかの制御モードで制御するときの当該制御モードをどの制御モードにすべきかを前記求められた動きパラメータを基に判定することを特徴とするコンテンツ表示装置制御方法。
【請求項14】
請求項1ないし11のいずれかに記載の装置としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラム。
【請求項15】
請求項14記載のコンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−309617(P2006−309617A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−133505(P2005−133505)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】