説明

コンテンツ配信システム、コンテンツ配信プログラム及びコンテンツ配信方法

【課題】先生が指導方針や、生徒の能力や進度に応じて教材や指導方法を変更することができ、さらに生徒の属性情報から相応しい相手を探すことができる。
【解決手段】本発明のコンテンツ配信システムのサーバ1は、配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシー4に従って、生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3の応答能力に適応するコンテンツ及び/又は応答相手のクライアントを選択し、生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3の応答能力の動的変化にリアルタイムに対応するようにコンテンツ及び/又は配信時間を変更して選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、サーバから複数のクライアントにコンテンツを配信するコンテンツ配信システム、コンテンツ配信プログラム及びコンテンツ配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、個人の能力や進度に応じた授業を行う通信教育システムとして、予めサーバに受講者の情報を格納しておき、それを参照しながら教材を配信する通信教育システム及び通信教育方法が知られていた(特許文献1参照)。
【0003】
また、外国語学習の初心者が理解しやすいような情報伝達手段として、仲介サーバが外国人からのフィードバックを日本語に翻訳する情報伝達方法、教育支援方法、教育支援システム、情報処理装置、中央情報管理装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体も提案されていた(特許文献2参照)。
【0004】
さらに、臨場感のある教育システムを作るために、予め管理されている学習者の情報から会話の相手の情報を検出し、相手の情報を使ってチャットやメールの送信により情報を提供することで、学習者間で臨場感が出る教育システム、教育システムにおけるコミュニケ―ション支援方法および記録媒体も知られていた(特許文献3参照)。
【0005】
また、遠隔教育授業等を希望するコミュニテイ(個人、学校、会社、組織、団体等)に対し、必要な情報、技術、パートナコミュニテイ(個人、学校、会社、組織、団体等)などの情報及び技術等を提供できる仲介システムを構築し、ユーザへ遠隔教育等に関わるトータルなサービスを提供することができるコミュニテイ仲介方法、コミュニテイ仲介装置及びプログラムも提案されていた(特許文献4参照)。
【特許文献1】特開2002−169456号公報
【特許文献2】特開2003−107981号公報
【特許文献3】特開2000−172161号公報
【特許文献4】特開2004−102542号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載の通信教育システムや特許文献2に記載の教育支援システムでは、教材や指導方法が固定された状態でシステムに組み込まれているため、先生が指導方針に対応して変更して使用することができず、生徒の能力や進度に応じて変更することができないという不都合があった。
【0007】
また、特許文献3に記載の教育システムや特許文献4に記載のコミュニテイ仲介方法では、相手を選択する条件はサーバ側が一括管理しているため、組み合わせが固定的となり、生徒の属性情報から相応しい相手を探すことができないという不都合があった。
【0008】
そこで、本発明は、先生が、指導方針や生徒の能力、進度に応じて教材や指導方法を変更することができ、さらに生徒の属性情報から相応しい相手を探すことができるコンテンツ配信システム、コンテンツ配信プログラム及びコンテンツ配信方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のコンテンツ配信システムは、サーバから複数のクライアントにコンテンツを配信し、各クライアント間の応答を他のクライアントに交互に配信するコンテンツ配信システムであって、上記サーバは、配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、上記複数のクライアントのうちの各クライアントの応答能力に適応するコンテンツ及び/又は応答相手のクライアントを選択し、上記複数のクライアントのうちの各クライアントの応答能力の動的変化にリアルタイムに対応するようにコンテンツ及び/又は配信時間を変更して選択するコンテンツ配信機能部を備えたものである。
【0010】
また、本発明のコンテンツ配信システムは、サーバから複数のクライアントにコンテンツを配信し、各クライアント間の応答を他のクライアントに交互に配信するコンテンツ配信システムであって、上記サーバは、配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、コンテンツを各クライアントに配信するコンテンツ配信機能部と、配信するコンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントに交互に配信するように各クライアントに対応して生成されるコンテンツエージェントと、応答相手のクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントを選択する応答相手選択機能部と、コンテンツの選択又は合成の材料となるコンテンツデータベースを用いて、コンテンツの内容を選択又は合成するコンテンツ選択又は合成機能部と、上記各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための履歴情報データベースを用いて、上記各クライアントの応答能力を管理する履歴管理機能部と、上記各クライアントの応答能力の分析をする能力分析機能部と、上記各クライアントに配信するコンテンツ、コンテンツの配信制御条件となる配信ポリシー、コンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシー及びクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーを表示する配信表示装置と、を備え、上記各クライアントは、上記コンテンツエージェントを介して上記サーバから配信されるコンテンツを表示するコンテンツ表示装置と、各クライアントの個別情報管理機能部とを備えたものである。
【0011】
また、本発明のコンテンツ配信プログラムは、サーバから複数のクライアントにコンテンツを配信し、各クライアント間の応答を他のクライアントに交互に配信するコンテンツ配信システムにおける上記サーバのコンピュータに所定機能を実現させるためのコンテンツ配信プログラムであって、配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、コンテンツを各クライアントに配信するコンテンツ配信機能と、配信するコンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントに交互に配信するように各クライアントに対応してコンテンツエージェントを生成するコンテンツエージェント生成機能と、応答相手のクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントを選択する応答相手選択機能と、コンテンツの選択又は合成の材料となるコンテンツデータベースを用いて、コンテンツの内容を選択又は合成するコンテンツ選択又は合成機能と、上記各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための履歴情報データベースを用いて、上記各クライアントの応答能力を管理する履歴管理機能と、上記各クライアントの応答能力の分析をする能力分析機能と、上記各クライアントに配信するコンテンツ、コンテンツの配信制御条件となる配信ポリシー、コンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシー及びクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーを表示する配信表示機能と、上記コンテンツエージェントを介して上記サーバから配信されるコンテンツを上記各クライアントに表示するコンテンツ表示機能とを実行するものである。
【0012】
また、本発明のコンテンツ配信方法は、サーバから複数のクライアントにコンテンツを配信し、各クライアント間の応答を他のクライアントに交互に配信するコンテンツ配信方法であって、応答相手のクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントを選択する応答相手選択ステップと、コンテンツの選択又は合成の材料となるコンテンツデータベースを用いて、コンテンツの内容を選択又は合成するコンテンツ選択又は合成ステップと、配信するコンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントに交互に配信するように各クライアントに対応してコンテンツエージェントを生成するコンテンツエージェント生成ステップと、配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、コンテンツを各クライアントに配信するコンテンツ配信ステップと、上記各クライアントの応答能力の分析をする能力分析ステップと、上記各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための履歴情報データベースを用いて、上記各クライアントの応答能力を管理する履歴管理ステップと、上記各クライアントの応答能力に応じて上記配信ポリシーを変更し、上記配信ポリシーの変更に対応して上記コンテンツの配信を変更する変更ステップとを含むものである。
【0013】
また、本発明のコンテンツ配信方法は、サーバから複数のクライアントにコンテンツを配信し、各クライアント間の応答を他のクライアントに交互に配信するコンテンツ配信方法であって、応答相手のクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントを選択する応答相手選択ステップと、コンテンツの選択又は合成の材料となるコンテンツデータベースを用いて、コンテンツの内容を選択又は合成するコンテンツ選択又は合成ステップと、配信するコンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントに交互に配信するように各クライアントに対応してコンテンツエージェントを生成するコンテンツエージェント生成ステップと、配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、コンテンツを各クライアントに配信するコンテンツ配信ステップと、上記各クライアントの応答能力の分析をする能力分析ステップと、上記各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための履歴情報データベースを用いて、上記各クライアントの応答能力を管理する履歴管理ステップと、上記各クライアントの応答能力に応じて上記配信ポリシーを変更し、上記配信ポリシーの変更に対応して上記コンテンツの配信を変更する変更ステップと上記配信ポリシーの変更及び上記コンテンツの配信の変更に伴って、上記サーバ及び上記各クライアントに対する表示画面を切り替える表示画面切り替えステップとを含むものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、生徒の能力にあわせてコンテンツを変更して、サーバから各クライアントに生徒の能力にあわせた教材の提供をすることができる。
また、生徒の個別情報や応答能力に応じて教材を選択したり加工したりして会話相手に配信することにより、コンピュータを介してあたかも人間同士で会話をさせているという臨場感をもたせることができるので、学習意欲の向上を図ることができる。
【0015】
また、配信ポリシーを定義することによって教材データの配信方法を変更することが容易となることから、先生の指導方法(教材の使い方)の変更が簡単かつ均一化できるため、教材制作の効率化を図ることができる。
【0016】
さらに、配信された教材に対する応答状態から生徒の学習過程を管理して把握することから、先生の負担軽減を図ることができる。
また、閲覧ポリシーに従い、適切で安全に利用できるので、個人情報の保護を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の実施の形態について、適宜、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、配信される教材の概要を示す図である。
図1において、サーバ1から教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に配信されて生徒(A)の画面5、生徒(B)の画面7に表示される教材コンテンツ6,8は、生徒(A)14、生徒(B)15に対する能力適応機能と動的変化機能を有している。この教材コンテンツ6,8の配信の制御は、予め先生13の選択した教材内容や指導方針に基づいて決定された配信ポリシー4に従って実行される。
【0018】
能力適応機能は、生徒(A)14、生徒(B)15の能力に合わせた教材やテスト項目をサーバ1から教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に配信すると共に、生徒(A)14、生徒(B)15の能力に合わせた学習相手を選択する機能である。ここで、生徒(A)14、生徒(B)15の能力は、学習・テスト結果9、学習・テスト結果11を保存したポートフォリオ10,ポートフォリオ12の履歴情報に基づいてサーバ1が判断する。
【0019】
また、動的変化機能は、生徒(A)14、生徒(B)15の学習過程での能力の変化に即応した教材をサーバ1から教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に配信すると共に、生徒(A)14、生徒(B)15の興味や関心のある教材を用いた学習を実現できる機能であり、さらに、先生のアドバイスを動的に教材に挿入することができる機能である。
【0020】
ここで、生徒(A)14、生徒(B)15の能力の変化は、学習・テスト結果9、学習・テスト結果11の履歴情報としてポートフォリオ10,ポートフォリオ12に保存する前の応答情報に基づいてサーバ1がリアルタイムに判断する。
【0021】
また、ここで、配信ポリシー4の例としては、生徒(A)14、生徒(B)15双方の学習の進捗が早い場合には、少し待ち時間を入れるように制御するものがある。また、生徒(A)14、生徒(B)15双方の学習のレベルが同じ場合には、お互いのレベルの変化を相手に公開することにより競争心をあおるように制御するものがある。
【0022】
さらに、生徒(A)14、生徒(B)15がまじめに学習していない場合には、注意を促し、躓いている場合には、適切なアドバイスを挿入するように制御するものがある。
このような配信ポリシー4は、先生13がサーバ1の選択項目ボックスをクリックすることにより選択変更可能に設定されている。
【0023】
図2は、対話型学習例を示す図である。
図2において、例えば、サーバ1から生徒(A)14、生徒(B)15の能力に合わせた英会話の会話文21が教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に配信される。このとき、生徒(A)14、生徒(B)15は、共に教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3から英会話の会話文21の音声を聞くようにする。
【0024】
次に、生徒(A)14の教材表示装置(A)2に、選択肢が表示されるので、生徒(A)14が教材表示装置(A)2において選択肢の中から回答22を選ぶ。このとき、生徒(B)15の教材表示装置(B)3は待ち状態となる。これにより、生徒(A)14の教材表示装置(A)2は、サーバ1に生徒(A)14が選択肢の中から選んだ回答22を返す。
【0025】
サーバ1は生徒(A)14が選択肢の中から選んだ回答22を加工して生徒(B)15の教材表示装置(B)3に表示すると共に、この生徒(A)14が選択肢の中から選んだ回答22に対する返答の選択肢を生徒(B)15の教材表示装置(B)3に表示する。そこで、生徒(B)15が教材表示装置(B)3において選択肢の中から返答23を選ぶ。このとき、生徒(A)14の教材表示装置(A)2は待ち状態となる。これにより、生徒(B)15の教材表示装置(B)3は、サーバ1に生徒(B)15が選択肢の中から選んだ返答23を返す。
【0026】
サーバ1は生徒(B)15が選択肢の中から選んだ返答23を加工して生徒(A)14の教材表示装置(A)2に表示する。ここで、サーバ1による生徒(A)14が選択肢の中から選んだ回答22の加工、及び生徒(B)15が選択肢の中から選んだ返答23の加工とは、生徒(B)15の教材表示装置(B)3及び生徒(A)14の教材表示装置(A)2の表示・音声出力形式における、生徒(B)15及び生徒(A)14のレベルに合わせて速度を早く又は遅くする加工や発音をネイティブに近くする又は遠くする加工である。
これにより、サーバ1を経由してあたかも生徒(A)14の教材表示装置(A)2と生徒(B)15の教材表示装置(B)3の間で対話が行われるようになる。
【0027】
図3は、本実施の形態のシステム構成図である。
図3において、コンテンツ配信システムは、サーバ1から複数のクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3にコンテンツを配信し、各クライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3間の応答を他のクライアントとなる教材表示装置(B)3、教材表示装置(A)2に交互に配信する。
【0028】
このコンテンツ配信システムのサーバ1は、配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、コンテンツを各クライアントに配信するコンテンツ配信機能部31を有している。コンテンツ配信機能部31には、配信ポリシーを定義して保存することができる配信ポリシー定義部39が設けられている。教材配信機能部31は、配信ポリシー定義部31により定義される配信ポリシーに従って、教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38に対してどのような振舞いをすべきかを制御する。
【0029】
教材配信機能部31は、配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、複数のクライアントのうちの各クライアントの応答能力に適応するコンテンツ及び/又は応答相手のクライアントを選択し、複数のクライアントのうちの各クライアントの応答能力の動的変化にリアルタイムに対応するようにコンテンツ及び/又は配信時間を変更して選択する機能を有している。
【0030】
また、サーバ1は、配信するコンテンツの内容加工条件となる教材ポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントに交互に配信するように各クライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に対応して生成される教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38を有している。
【0031】
教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38は、教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3がサーバ1に登録された後に生成される。教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38は、サーバ1内に限らず、教材表示装置(A)2内、教材表示装置(B)3内で生成されてもよく、また、サーバ1に接続される他のサーバや端末に生成されてもよい。
【0032】
教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38は、教材配信機能部31の指示に従って、教材コンテンツを教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に対して送信する。また、教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3から受信したデータを教材配信機能部31に対して送信する。教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38は他の教材エージェント(B)38、教材エージェント(A)37と相互に通信することが可能である。
【0033】
教材配信機能部31は、配信するコンテンツの内容加工条件となる教材ポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントに配信し、一方のクライアントからの応答を他方のクライアントに配信すると共に、他方のクライアントからの応答を一方のクライアントに交互に配信する教材エージェント(B)38、教材エージェント(A)37を各クライアントに対応して生成している。ここで、教材コンテンツに教材ポリシーが対応し、他のコンテンツに他のポリシーが対応し、教材ポリシー及び他のポリシーを含むものをコンテンツポリシーとする。
【0034】
また、サーバ1は、応答相手のクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3の選択条件となる会話相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3を選択する会話相手選択機能部33を有している。
【0035】
ここで、会話相手ポリシーは、会話相手ポリシー定義部44により定義される。会話相手選択機能部33は、生徒(A)14の教材表示装置(A)2の個人情報管理機能部46に保存される個人情報47、生徒(B)15の教材表示装置(B)3の個人情報管理機能部48に保存される個人情報49と、学習履歴データベース(DB)45の学習履歴、教材データベース(DB)43の教材情報をもとに、生徒の会話の相手を選択・決定する。
【0036】
教材配信機能部31は、応答相手のクライアントの選択条件となる会話相手ポリシーに従って、複数のクライアントのうちの各クライアントの個別情報、履歴情報及びコンテンツ情報に基づいて応答相手のクライアントを選択し、決定する会話相手選択機能部33を設けている。ここで、会話相手ポリシー及び他の相手ポリシーを含むものを応答相手ポリシーとする。
【0037】
また、サーバ1は、コンテンツの選択又は合成の材料となる教材データベース(DB)43を用いて、コンテンツの内容を選択又は合成する教材選択又は合成機能部32を有している。教材データベース(DB)43は、会話のシナリオ、単語辞書、音声データ、ヘルプデータ等が保存されている。
【0038】
教材選択又は合成機能部32は、生徒(A)14の教材表示装置(A)2の個人情報管理機能部46に保存される個人情報47、生徒(B)15の教材表示装置(B)3の個人情報管理機能部48に保存される個人情報49と、学習履歴データベース(DB)45の学習履歴をもとに、教材を選択する。また、生徒(A)14、生徒(B)15の学習の進捗に応じて変化する生徒の応答能力レベルにあわせて教材の内容を変化させる。
【0039】
教材配信機能部31は、コンテンツの選択又は合成の材料となる教材データベース(DB)43を用いて、複数のクライアントのうちの各クライアントの個別情報及び履歴情報に基づいてコンテンツを選択し、各クライアントの応答能力の動的変化にリアルタイムに対応するようにコンテンツの内容を変更する教材選択又は合成機能部32を設けている。
【0040】
また、サーバ1は、各クライアントとなる教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の応答内容及び応答能力を判別するための学習履歴データベース(DB)45を用いて、各クライアントとなる教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の応答能力を管理する履歴管理機能部34を有している。
【0041】
学習履歴管理機能部34は、教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の操作履歴、応答能力のレベル変化を記録し、管理する。なお、ここでは、サーバ1の先生、生徒(A)14及び生徒(B)15の保護者、生徒(A)14及び生徒(B)15間の連絡は記録されない。
【0042】
また、サーバ1は、各クライアントとなる教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の応答能力の分析をする学習能力分析機能部35を有している。学習能力分析機能部35は、学習履歴データベース(DB)45の学習履歴をもとに、教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の応答能力の変化を分析する。
【0043】
教材配信機能部31は、各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための学習履歴データベース(DB)45を用いて、各クライアントの応答能力の動的変化を記録し、管理する学習履歴管理機能部34、及び各クライアントの応答能力の分析をする学習能力分析機能部35を設けている。
【0044】
また、サーバ1は、各クライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に配信するコンテンツ、コンテンツの配信制御条件となる配信ポリシー、コンテンツの内容加工条件となる教材ポリシー及びクライアントの選択条件となる会話相手ポリシーを表示する先生用表示装置36を有している。
【0045】
一方、各クライアントは、教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38を介してサーバ1から配信されるコンテンツを表示する教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3、各クライアントの個別情報管理機能部46,個別情報管理機能部48、個人情報管理機能部46、個別情報管理機能部48に保存される個人情報47、個人情報49を有している。
【0046】
教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3は、サーバ1から配信されたコンテンツを表示する。また、利用者である生徒(A)14及び生徒(B)15からの各種入力データを教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38や教材配信機能部31に対して送信する。
【0047】
個人情報管理機能部46,個別情報管理機能部48は、生徒(A)14及び生徒(B)15個人のプロファイル、生徒(A)14及び生徒(B)15個人の学習履歴を記録・管理する。ここでは、サーバ1の先生、生徒(A)14及び生徒(B)15の保護者、生徒(A)14及び生徒(B)15間の連絡を記録する。
【0048】
この場合、閲覧ポリシー定義42により定義される閲覧ポリシーに従ってサーバ1は教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に個人情報を提供する。なお、個人情報管理機能部46、個別情報管理機能部48に保存される個人情報47、個人情報49は、すべてサーバ1側の学習履歴データベース(DB)45の学習履歴として保存される。
【0049】
教材配信機能部31は、各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための学習履歴データベース(DB)45に対する閲覧要求に対して、各クライアントの履歴情報の閲覧の可否を定める閲覧ポリシーに従って、各クライアントの履歴情報の内容に応じて閲覧を許可又は拒否する。ここで、学習履歴データベース(DB)45及び他の履歴データベースを含むものを履歴情報データベースとする。
【0050】
また、ログイン情報50は、サーバ1に対してどの端末の教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3からアクセスがあり、どういう教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38が生成されているか、アクセスが有効か否かのリストを教材配信機能部31に保持する。
【0051】
また、サーバ1は、サーバ1から複数のクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3にコンテンツを配信し、各クライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3間の応答を他のクライアントとなる教材表示装置(B)3、教材表示装置(A)2に交互に配信するコンテンツ配信システムにおけるサーバのコンピュータに所定機能を実現させるためのコンテンツ配信プログラムをメモリに記憶している。このコンテンツ配信プログラムは、所定のオペレーティングシステム(OS)の動作環境上で動作するアプリケーションプログラムである。
【0052】
このコンテンツ配信プログラムは、配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、コンテンツを各クライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に配信する教材配信機能を実行する。
【0053】
また、このコンテンツ配信プログラムは、配信するコンテンツの内容加工条件となる教材ポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に交互に配信するように各クライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に対応して教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38を生成する教材エージェント生成機能を実行する。
【0054】
また、このコンテンツ配信プログラムは、応答相手のクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3の選択条件となる会話相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3を選択する会話相手選択機能を実行する。
【0055】
また、このコンテンツ配信プログラムは、コンテンツの選択又は合成の材料となる教材データベース(DB)43を用いて、コンテンツの内容を選択又は合成する教材選択又は合成機能を実行する。
【0056】
また、このコンテンツ配信プログラムは、各クライアントとなる教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の応答内容及び応答能力を判別するための学習履歴データベース(DB)45を用いて、各クライアントとなる教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の応答能力を管理する履歴管理機能と、各クライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3の応答能力の分析をする能力分析機能とを実行する。
【0057】
また、このコンテンツ配信プログラムは、各クライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に配信するコンテンツ、コンテンツの配信制御条件となる配信ポリシー、コンテンツの内容加工条件となる教材ポリシー及びクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3の選択条件となる会話相手ポリシーを先生用表示装置36に表示する配信表示機能を実行する。
【0058】
また、このコンテンツ配信プログラムは、教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38を介してサーバ1から配信されるコンテンツを各クライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に表示するコンテンツ表示機能を実行する。
このように構成された本実施の形態のコンテンツ配信システムの動作をフローチャート参照しながら具体的に説明する。
【0059】
図4は、本実施の形態の動作を示すフローチャートである。
図4において、まず、利用者である生徒(A)14、生徒(B)15が教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3上でログインの入力を行う(ステップS1)。このとき、サーバ1では教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3からのログイン情報50が教材配信機能部31に登録され、サーバ1は教材配信機能部31に登録されたログイン情報50から教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15を認識する。なお、複数の利用者が同時にログインをした場合には、複数の利用者のログイン情報50が教材配信機能部31に登録されることになる。
【0060】
次に、サーバ1は、教材配信機能部31に登録されたログイン情報50から、ログインをした利用者である生徒(A)14、生徒(B)15の会話の相手を決定する(ステップS2)。この場合の会話の相手の決定は、サーバ1の会話相手選択機能部33が、応答相手のクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3の選択条件となる会話相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3を選択することにより行われる。
【0061】
なお、複数の利用者が同時にログインをした場合には、複数の利用者同時の会話の組み合わせが成立することになる。
このとき、会話の相手が決定した教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3には、学習準備画面51が表示される。
【0062】
そこで、利用者である生徒(A)14、生徒(B)15は教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3上に表示される教材を用いて学習を行う(ステップS3)。ここでは、サーバ1の教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38は、教材配信機能部31の指示に従って、教材コンテンツを教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に対して送信する。
【0063】
また、教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3から受信したデータを教材配信機能部31に対して送信する。このとき、学習を行う一方の教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3には、質問文に対して選択肢を選択する質問回答画面52が表示される。なお、他方の教材表示装置(B)3、教材表示装置(A)2は、待ち状態画面が表示される。
【0064】
そして、サーバ1はステップS3の学習が終了するまで教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3から受信した学習過程やコメントを記録する(ステップS4)。学習過程やコメントの記録は、サーバ1の履歴管理機能部34が、各クライアントとなる教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の応答内容及び応答能力を判別するための学習履歴データベース(DB)45を用いて、各クライアントとなる教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の応答能力を記録して管理する。学習履歴管理機能部34は、教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の操作履歴、応答能力のレベル変化を記録し、管理する。
【0065】
図5は、会話相手選択機能を示す図である。
図5において、サーバ1の会話相手選択機能部33は、応答相手のクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3の選択条件となる会話相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3を選択する。
【0066】
このとき、会話相手ポリシーは、会話相手ポリシー定義部44により定義される。会話相手ポリシー定義部44は、先生13がサーバ1側で定義可能なポリシーであり、例えば、会話シーンの選択基準65として生徒(A)14、生徒(B)15の趣味に合わせるようにする。また、会話相手のグループの基準66として学習レベルの組み合わせや学習希望を考慮するようにする。
【0067】
会話相手選択機能部33は、生徒(A)14の教材表示装置(A)2の個人情報管理機能部46に保存される個人情報47、生徒(B)15の教材表示装置(B)3の個人情報管理機能部48に保存される個人情報49、他の生徒の教材表示装置の個人情報管理機能部に保存される個人情報67をもとに、生徒の会話の相手を選択・決定する。
【0068】
生徒(A)14の個人情報47にはプロファイル情報61とポートフォリオ情報62が含まれる。例えば、プロファイル情報61は、生徒(A)14の名前や性別、所属を示すクラスや学籍番号、学習内容(題材に合ったシーン)、趣味や好み、学習希望(題材に合ったシーン)が含まれる。また、ポートフォリオ情報62は、生徒(A)14の過去の成績、学習相手、学習内容(題材に合ったシーン)が含まれる。
【0069】
生徒(B)15の個人情報49にはプロファイル情報63とポートフォリオ情報64が含まれる。例えば、プロファイル情報63は、生徒(B)15の名前や性別、所属を示すクラスや学籍番号、学習内容(題材に合ったシーン)、趣味や好み、学習希望(題材に合ったシーン)が含まれる。また、ポートフォリオ情報64は、生徒(B)15の過去の成績、学習相手、学習内容(題材に合ったシーン)が含まれる。
【0070】
これら生徒(A)14の個人情報47、生徒(B)15の個人情報49、他の生徒の個人情報67は、生徒の学習内容や会話の相手を選択・決定するためのポリシーとなる。
また、このほかに学習履歴データベース(DB)45の学習履歴、教材データベース(DB)43の教材情報を用いて会話の相手を選択・決定することもできる。
【0071】
図6は、会話相手の決定の動作を示すフローチャートである。
図6において、まず、前提として、会話相手ポリシー定義部44により会話相手ポリシーの定義を行う(ステップS11)。会話相手ポリシー定義部44は、先生13がサーバ1側で定義し、会話シーンの選択基準65として生徒(A)14、生徒(B)15の趣味に合わせたり、会話相手のグループの基準66として学習レベルの組み合わせや学習希望を考慮する。
【0072】
そして、生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3からサーバ1に対してログインが成功したら、生徒(A)14の教材表示装置(A)2の個人情報管理機能部46に保存される個人情報47、生徒(B)15の教材表示装置(B)3の個人情報管理機能部48に保存される個人情報49がサーバ1の教材配信機能部31に送信される(ステップS12)。
【0073】
次に、サーバ1の教材配信機能部31は、生徒(A)14の個人情報47、生徒(B)15の個人情報49に記載された情報に基づいて、教材選択又は合成機能部32を用いて、コンテンツの選択又は合成の材料となる教材データベース(DB)43から適切なコンテンツの内容を選択又は合成し、教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に対応するように教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38を生成する(ステップS13)。
【0074】
教材データベース(DB)43は、会話のシナリオ、単語辞書、音声データ、ヘルプデータ等が保存されているので、この中から生徒(A)14の個人情報47、生徒(B)15の個人情報49に適合する教材を選ぶことができる。
【0075】
そして、サーバ1の会話相手選択機能部33は、ステップS11で会話相手ポリシー定義部44により定義された会話相手ポリシーの定義に従って会話相手を選択する(ステップS14)。ここでは、生徒(A)14、生徒(B)15の趣味や、学習レベルの組み合わせや学習希望に適合するように生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3の会話相手のグループが選択される(ステップS14)。
【0076】
次に、ステップS14で選択された会話相手のグループの生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3に対応するように教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38の組み合わせが成立する(ステップS15)。
【0077】
これにより、利用者である生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3間と教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38間でサーバ1を経由して相互に通信を行うためのリンクが確立される(ステップS16)。
後述する図7及び図8は、図6のフローチャートを詳細に説明する図である。
【0078】
図7は、会話相手の決定動作の詳細を示す図である。
図7において、ステップS12に示す、生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3からサーバ1に対するログインの成功後に、サーバ1の教材配信機能部31に個人情報が送信される処理は、以下のようにして実行される。生徒(A)14の教材表示装置(A)2の個人情報管理機能部46に保存される個人情報47、生徒(B)15の教材表示装置(B)3の個人情報管理機能部48に保存される個人情報49を、個人情報管理機能部46、個人情報管理機能部48がそれぞれ読み出して、サーバ1の教材配信機能部31に送信する。
【0079】
生徒(A)14、生徒(B)15の個人情報47,49にはプロファイル情報61、63とポートフォリオ情報62、64が含まれ、プロファイル情報61として、生徒(A)14、生徒(B)15の名前や性別、所属を示すクラスや学籍番号、学習内容(題材に合ったシーン)、趣味や好み、学習希望(題材に合ったシーン)がサーバ1の教材配信機能部31に送信される。また、ポートフォリオ情報62として、生徒(A)14、生徒(B)15の過去の成績、学習相手、学習内容(題材に合ったシーン)がサーバ1の教材配信機能部31に送信される。
【0080】
また、ステップS13に示す、生徒(A)14の個人情報47、生徒(B)15の個人情報49に記載された情報に基づいて、コンテンツの選択又は合成の材料となる教材データベース(DB)43から適切なコンテンツの内容を選択又は合成し、教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38を生成する処理は、以下のようにして実行される。
【0081】
サーバ1の教材配信機能部31は、教材選択又は合成機能部32を用いて、教材データベース(DB)43に保存されている会話のシナリオ、単語辞書、音声データ、ヘルプデータ等の中から生徒(A)14の個人情報47、生徒(B)15の個人情報49に適合する教材を選ぶ。
【0082】
そして、教材配信機能部31は、生徒(A)14の個人情報47、生徒(B)15の個人情報49に適合するように選ばれた教材としての英会話71を教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に配信できるように、教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に対応つけて教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38を生成する。
【0083】
図8は、会話相手の決定動作の詳細を示す図である。
図8において、ステップS14で示す、会話相手ポリシー定義部44により定義された会話相手ポリシーの定義に従って会話相手を選択する処理は、以下のようにして実行される。サーバ1の会話相手選択機能部33は、会話相手ポリシー定義部44により定義された会話相手ポリシーの定義に従って生徒(A)14の個人情報47、生徒(B)15の個人情報49に適合する会話相手を選ぶ。
【0084】
生徒(A)14、生徒(B)15の個人情報47,49にはプロファイル情報61、63とポートフォリオ情報62、64が含まれ、プロファイル情報61から、生徒(A)14、生徒(B)15の名前や性別、所属を示すクラスや学籍番号、学習内容(題材に合ったシーン)、趣味や好み、学習希望(題材に合ったシーン)に適合する会話相手が選択される。また、ポートフォリオ情報62から、生徒(A)14、生徒(B)15の過去の成績、学習相手、学習内容(題材に合ったシーン)に適合する会話相手が選択される。
【0085】
ここでは、会話相手ポリシー定義部44により定義された会話相手ポリシーの定義に従って生徒(A)14、生徒(B)15の趣味のショッピングや、学習レベルの組み合わせや学習希望の英会話71に適合するように生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3の会話相手のグループが選択される。
【0086】
次に、ステップS15で示す、2つの教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38の組み合わせが成立するそれぞれに会話シーンと相手を通知する処理は、以下のようにして実行される。会話相手選択機能部33は、ステップS14で選択された生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3の会話相手のグループを教材配信機能部31に送信する。
【0087】
教材配信機能部31は、教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に対応つけて教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38の組み合わせを成立させ、生徒(A)14の個人情報47、生徒(B)15の個人情報49に適合するように選ばれた教材としての英会話71、ショッピング72の会話シーンと、会話相手の教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3を相手に配信できるように、教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38に通知する。
【0088】
そして、ステップS16で示す、利用者である生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3間と教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38間で相互に通信を行うためのリンクを確立する処理は、以下のようにして実行される。
【0089】
教材配信機能部31は、サーバ1の教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38を経由して教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3間で相互に通信を行うためのリンクを確立し、サーバ1を経由して教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38間で相互に通信を行うためのリンクを確立する。
【0090】
次に、学習時のポリシーについて説明する。
図9は、学習時のポリシーを示す図である。
図9において、まず、前提として、応答相手のクライアントの選択条件となる会話相手ポリシーに従って、生徒(A)14の個人情報47、生徒(B)15の個人情報4に適合する応答相手のクライアントである生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3が選択され、さらに、コンテンツの選択又は合成の材料となる教材データベース43を用いて、生徒(A)14の個人情報47、生徒(B)15の個人情報4に適合するコンテンツの内容が選択又は合成される。
【0091】
そして、教材配信機能部31により配信するコンテンツの内容加工条件となる教材ポリシー定義40により定義される教材ポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントである生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3に交互に配信するように各クライアントである生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3に対応して教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38が生成される。
【0092】
ここで、教材ポリシー定義40により定義される教材ポリシーは、例えば、生徒(A)14、生徒(B)15の能力に合わせて出題する英文のレベルを変えたりする(背景音に雑音を入れたり、話す速度を遅くしたり、言い回しを変えたりする)ものである。また、生徒(A)14、生徒(B)15の興味に合わせたコンテンツを合成したりする(電車に興味のある生徒の場合には背景音に電車の音を入れたり、映画や音楽に興味のある生徒の場合には背景音に映画や音楽の広告を入れたりする)ものである。
【0093】
これにより、教材配信機能部31は配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシー定義39により定義される配信ポリシーに従って、コンテンツを各クライアントである生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3に配信する。
【0094】
ここで、配信ポリシー定義39により定義される配信ポリシーは、例えば、生徒(A)14、生徒(B)15の双方の学習の進捗が早い場合は、会話シーンの配信に少し時間を入れたりするものである。また、生徒(A)14、生徒(B)15の双方の応答能力レベルが同じ場合は、互いの応答能力レベルの変化を相手に公開することにより競争心をあおるようにするものである。また、さらに、生徒(A)14、生徒(B)15がまじめに学習していない場合には、注意を促し、躓いている場合には、適切なアドバイスを挿入するように制御するものである。
【0095】
このとき、教材配信機能部31は各クライアントである教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の学習中の応答能力に応じて配信ポリシーをダイナミックに変更し、配信ポリシーの変更に対応してコンテンツの配信を変更する。
【0096】
配信ポリシーは、先生13の指導方針に関する内容であるため、学習の途中で変更されることがあるため、変更された配信ポリシーをテーブルに保存して、変更された配信ポリシーに基づいてコンテンツの配信を変更する必要があるからである。配信ポリシーの変更は、先生13がサーバ1の選択項目ボックスをクリックすることにより選択変更が設定される。
【0097】
また、教材配信機能部31は配信ポリシーの変更及びコンテンツの配信の変更に伴って、サーバ1の先生用表示装置36に対する表示画面を変更された配信ポリシー及び変更されたコンテンツの表示に切り替え、各クライアントである教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に対する表示画面を変更されたコンテンツの表示に切り替える。
【0098】
なお、各クライアントである教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の応答能力の分析がされ、各クライアントである教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の応答内容及び応答能力を判別するための学習履歴データベース45を用いて、各クライアントである教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15の応答能力が管理される。
【0099】
次に、学習時の具体的な動作を説明する。
図10は、学習する時の動作を示すフローチャートである。
図10において、まず、配信ポリシーにより決定したシナリオに従って、サーバ1から教材データが教材配信機能部31を通じて教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38に送られる(ステップS21)。
【0100】
次に、教材エージェント(A)37は教材表示装置(A)2を通じて、教材配信機能部31より送信された教材データを画面に表示し、又は音声により出力する。このとき、教材エージェント(A)37は、生徒(A)14の能力推定値や生徒(A)14の個人情報から教材ポリシーに従って内容を加工する。
【0101】
教材エージェント(B)38は待ち状態であり、教材表示装置(B)3に待ち状態画面が表示される(ステップS22)。ここでの生徒(A)14の能力推定値は、生徒(A)14の過去のテスト結果から推定される基準値である。
【0102】
ここで、教材表示装置(A)2の生徒(A)14は画面に表示または音声で流れてきた質問形式の会話内容に対して、適切な回答データを入力する(ステップS23)。入力方法は、選択肢選択式、自由記述、音声入力のいずれでもよい。
【0103】
ここで、回答データを入力する方法のバリエーションについて説明する。
文字入力については、回答候補が日本語で表示され、それと同じ意味の英語をキー入力する。正解英文のフォーマットがあらかじめ定義されていて、それをもとに正誤を判定する穴埋め式になっていて、その中に単語を入れる。このとき、単語のリストが表示され、その中の単語を組み合わせて回答する。
【0104】
音声入力については、文字入力と同じバリエーションで、キー入力の代わりにマイクから発音する。音声認識機能により、発音のチェックも行われる。
ステップS23で教材表示装置(A)2に入力された生徒(A)14の回答データを教材エージェント(A)37が受理する(ステップS24)。
【0105】
教材配信機能部31は、ステップS24で教材エージェント(A)37が受理した生徒(A)14の回答データの内容が質問に対して正解か不正解かを判断し、学習能力分析機能部35は、その判断結果や学習履歴を参照したヘルプ機能の利用頻度等から生徒(A)14の応答能力の推定値を算出する(ステップS25)。
【0106】
ステップS25で算出された応答能力の推定値は、ステップS22の基準値を更新したものである。なお、81で示すように、回答の正誤を応答能力の推定値の算出に利用しないで、ヘルプ機能の利用頻度のみを応答能力の推定値の算出に利用してもよい。
【0107】
次に、教材エージェント(A)37は、ステップS25で算出された生徒(A)14の応答能力の推定値や生徒(A)14の個人情報から教材ポリシーに従って教材データベース(DB)43に保存されているデータの中から次の会話シナリオの教材を選択する(ステップS26)。
【0108】
ここで、教材配信機能部31は、ステップS23で教材表示装置(A)2に入力された生徒(A)14の回答データを生徒(B)15の教材表示装置(B)3に送るか否かを判断する(ステップS27)。
【0109】
ステップS27の判断で生徒(A)14の回答データを生徒(B)15の教材表示装置(B)3に送るときは、次のステップS28へ移行する。また、生徒(A)14の回答データの内容が不明確又は不十分で認識不可能のときは、82で示すように、生徒(A)14の教材表示装置(A)2に対して再度回答させるために、ステップS22へ戻って、ステップS22〜ステップS27までの処理及び判断を繰り返す。
【0110】
そこで、生徒(A)14により選択された回答データは、教材配信機能部31を通じて教材エージェント(B)38に送られる。このとき、教材配信機能部31は、配信ポリシーに従って生徒(A)14により選択された回答データの内容を加工して配信する(ステップS28)。ステップS28における生徒(A)14により選択された回答データの内容の加工は、生徒(B)15の応答能力の推定値や個人情報に基づいて行われる。
【0111】
教材配信機能部31は、すべての会話シナリオが終了したか否かを判断し(ステップS29)、すべての会話シナリオが終了しないときは、83で示すように、教材の配信対象を生徒(A)14の教材表示装置(A)2から生徒(B)15の教材表示装置(B)3へ入れ替えて、ステップS22へ戻って、すべての会話シナリオが終了するまで、ステップS22〜ステップS29までの処理及び判断を繰り返す。
【0112】
次に、ポリシーの定義と変更について説明する。
図11は、ポリシーの定義と変更の動作を示すフローチャートである。
図11において、まず前提として、教材ポリシー定義40により教材ポリシーが定義される(ステップS31)。
教材配信機能部31により配信するコンテンツの内容加工条件となる教材ポリシーが教材ポリシー定義40により定義される。
【0113】
ここで、教材ポリシー定義40により定義される教材ポリシーは、例えば、生徒(A)14、生徒(B)15の能力に合わせて出題する英文のレベルを変えたりする(背景音に雑音を入れたり、話す速度を遅くしたり、言い回しを変えたりする)ものである。また、生徒(A)14、生徒(B)15の興味に合わせたコンテンツを合成したりする(電車に興味のある生徒の場合には背景音に電車の音を入れたり、映画や音楽に興味のある生徒の場合には背景音に映画や音楽の広告を入れたりする)ものである。
【0114】
また、配信ポリシー定義39により配信ポリシーが定義される(ステップS32)。
教材配信機能部31により配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーが配信ポリシー定義39により定義される。
【0115】
ここで、配信ポリシー定義39により定義される配信ポリシーは、例えば、生徒(A)14、生徒(B)15の双方の学習の進捗が早い場合は、会話シーンの配信に少し時間を入れたりするものである。また、生徒(A)14、生徒(B)15の双方の応答能力レベルが同じ場合は、互いの応答能力レベルの変化を相手に公開することにより競争心をあおるようにするものである。また、さらに、生徒(A)14、生徒(B)15がまじめに学習していない場合には、注意を促し、躓いている場合には、適切なアドバイスを挿入するように制御するものである。
【0116】
ステップS32で定義された配信ポリシーにより決定したシナリオに従って、サーバ1から教材データが教材配信機能部31を通じて教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38に送られる(ステップS33)。
【0117】
ステップS31で定義された教材ポリシーに従って、教材エージェント(A)37、教材エージェント(B)38がコンテンツの内容を加工し、加工されたコンテンツを生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3に交互に配信する。
【0118】
ここで、教材表示装置(A)2の生徒(A)14、教材表示装置(B)3の生徒(B)15は画面に表示または音声で流れてきた質問形式の会話内容に対して、適切な回答データを入力する(ステップS35)。入力方法は、選択肢選択式、自由記述、音声入力のいずれでもよい。
【0119】
ステップS35で教材表示装置(A)2に入力された生徒(A)14の回答データを教材エージェント(A)37が受理する(ステップS36)。教材表示装置(B)3に入力された生徒(B)15の回答データは教材エージェント(B)38が受理する。
【0120】
教材配信機能部31は、ステップS36で教材エージェント(A)37が受理した生徒(A)14の回答データの内容が質問に対して正解か不正解かを判断し、学習能力分析機能部35は、その判断結果や学習履歴を参照したヘルプ機能の利用頻度等から生徒(A)14の応答能力の推定値を算出する(ステップS37)。
【0121】
次に、教材エージェント(A)37は、ステップS37で算出された生徒(A)14の応答能力の推定値や生徒(A)14の個人情報から教材ポリシーに従って教材データベース(DB)43に保存されているデータの中から次の会話シナリオの教材を選択する(ステップS38)。
【0122】
ここで、教材配信機能部31は、ステップS35で教材表示装置(A)2に入力された生徒(A)14の回答データを生徒(B)15の教材表示装置(B)3に送るか否かを判断する(ステップS39)。
【0123】
ステップS39の判断で生徒(A)14の回答データを生徒(B)15の教材表示装置(B)3に送るときは、次のステップS40へ移行する。また、生徒(A)14の回答データの内容が不明確又は不十分で認識不可能のときは、91で示すように、生徒(A)14の教材表示装置(A)2に対して再度回答させるために、ステップS34へ戻って、ステップS34〜ステップS39までの処理及び判断を繰り返す。
【0124】
そこで、生徒(A)14により選択された回答データは、教材配信機能部31を通じて教材エージェント(B)38に送られる。このとき、教材配信機能部31は、配信ポリシーに従って生徒(A)14により選択された回答データの内容を加工して配信する(ステップS40)。
【0125】
教材配信機能部31は、すべての会話シナリオが終了したか否かを判断し(ステップS41)、すべての会話シナリオが終了しないときは、92で示すように、教材の配信対象を生徒(A)14の教材表示装置(A)2から生徒(B)15の教材表示装置(B)3へ入れ替えて、さらに、ポリシーの変更を行った後に(ステップS42)、ステップS34へ戻って、すべての会話シナリオが終了するまで、ステップS34〜ステップS41までの処理及び判断を繰り返す。
【0126】
ステップS42のポリシーの変更は、ステップS32で定義された配信ポリシーの配信ポリシー定義39による変更、ステップS31で定義された教材ポリシーの教材ポリシー定義40による変更である。
【0127】
ステップS42で変更されるポリシーの例について説明する。
配信ポリシーの中に、例えば、時間調整ポリシーと割り込みポリシーが設けられる。
時間調整ポリシーは、教材エージェント間のデータの送受信に遅延を入れたり、送受信を一時停止するものである。割り込みポリシーは、教材データを送信する前に、利用者へのアドバイスを音声データ、テキストデータ、または第3の利用者(たとえば先生)からの情報を教材表示装置へ送るものである。
【0128】
また、教材ポリシーの中に、例えば、個人情報配信ポリシーと教材選択ポリシーが設けられる。
個人情報配信ポリシーは、相手同士が一定条件を満たしている場合は、お互いの情報(例:性別、趣味など)を公開するものである。教材選択ポリシーは、生徒の能力レベルが高く、かつ同じシナリオを過去に実施したことがある場合は、教材データの一部を変更し、難易度を上げる(例:American EnglishからBritish Englishに変更する、会話の途中にノイズを入れるなど)ものである。
【0129】
次に、先生13の先生用表示装置36、生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3の画面遷移について説明する。
図12は、画面遷移の動作を示すフローチャートである。
図12において、教材配信機能部31は、画面が表示される表示装置がどの表示装置であるかを判断する(ステップS51)。
【0130】
ステップS51の判断で画面が表示される表示装置が生徒(A)14の教材表示装置(A)2であるとき、教材配信機能部31により教材エージェント(A)37を通じて配信される教材の画面が、生徒(A)14の教材表示装置(A)2に表示される(ステップS52)。
【0131】
ここで、教材表示装置(A)2の生徒(A)14は、画面に表示または音声で流れてきた質問形式の会話内容に対して、適切な回答データを入力する(ステップS55)。入力方法は、選択肢選択式、自由記述、音声入力のいずれでもよい。
【0132】
ステップS51の判断で画面が表示される表示装置が生徒(B)15の教材表示装置(B)3であるとき、教材配信機能部31により教材エージェント(B)38を通じて配信される待ち画面が、生徒(B)15の教材表示装置(B)3に表示される(ステップS53)。
【0133】
ステップS51の判断で画面が表示される表示装置が先生13の先生用表示装置36であるとき、教材配信機能部31により適用できる配信ポリシーの候補が表示される(ステップS54)。
そこで、先生13の先生用表示装置36でポリシーの候補を選択し、配信ポリシーを変更する(ステップS56)。
【0134】
そして、ステップS56で変更された配信ポリシーに従って、生徒(A)14の教材表示装置(A)2と生徒(B)15の教材表示装置(B)3に表示される次の会話シナリオの表示画面が切り替えられるように決定される(ステップS57)。このとき、一方の生徒(A)14の教材表示装置(A)2、生徒(B)15の教材表示装置(B)3が教材データ表示画面となり、他方の生徒(B)15の教材表示装置(B)3、生徒(A)14の教材表示装置(A)2が待ち画面となる。
【0135】
教材配信機能部31は、すべての会話シナリオが終了したか否かを判断し(ステップS58)、すべての会話シナリオが終了しないときは、例えば、教材の配信対象を生徒(A)14の教材表示装置(A)2から生徒(B)15の教材表示装置(B)3へ入れ替えて、ステップS51へ戻って、すべての会話シナリオが終了するまで、ステップS51〜ステップS58までの処理及び判断を繰り返す。
【0136】
次に、学習過程やコメントの記録、閲覧について説明する。
図13は、学習過程やコメントの記録閲覧の動作を示すフローチャートである。
図13において、教材配信機能部31は、各クライアントのログイン後に各クライアントの役割に応じた閲覧権限を閲覧ポリシーに従って設定する(ステップS61)。閲覧ポリシーは、利用者に応じたアクセスコントロールの制御条件を定めるものである。
【0137】
各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための履歴情報データベースに対する閲覧要求に対して、教材配信機能部31は、ステップS61で設定された各クライアントの履歴情報の閲覧の可否を定める閲覧ポリシーに従って、各クライアントの履歴情報の内容に応じて閲覧を許可又は拒否し、サーバ1から複数のクライアントとなる教材表示装置(A)2、教材表示装置(B)3に閲覧内容又は閲覧拒否の旨を配信して表示する(ステップS62)。
【0138】
101で示すように、閲覧ポリシー定義の例として、定められたテーブルの例を説明する。生徒107が生徒自身の会話学習の履歴の閲覧102に対してアクセスする場合には、閲覧及び内容の変更が可能に設定されるが、会話相手の情報103に対してアクセスする場合には、会話相手の名前が匿名化に設定される。
【0139】
また、生徒107が生徒自身の能力やテスト結果104に対してアクセスする場合には、閲覧が可能に設定され、生徒と先生間の通信欄105に対してアクセスする場合には、閲覧及び内容の修正が可能に設定されるが、保護者と先生間の通信欄106に対してアクセスする場合には、閲覧が不可能に設定される。
【0140】
また、生徒の保護者108が生徒自身の会話学習の履歴の閲覧102に対してアクセスする場合には、閲覧が可能に設定されるが、会話相手の情報103に対してアクセスする場合には、会話相手の名前が匿名化に設定される。
【0141】
また、生徒の保護者108が生徒自身の能力やテスト結果104に対してアクセスする場合には、閲覧が可能に設定され、生徒と先生間の通信欄105に対してアクセスする場合には、閲覧が不可能に設定されるが、保護者と先生間の通信欄106に対してアクセスする場合には、閲覧及び内容の修正が可能に設定される。
【0142】
また、生徒の先生109が生徒自身の会話学習の履歴の閲覧102に対してアクセスする場合には、閲覧が可能に設定され、会話相手の情報103に対してアクセスする場合にも、閲覧が可能に設定される。
【0143】
また、生徒の先生109が生徒自身の能力やテスト結果104に対してアクセスする場合には、閲覧が可能に設定され、生徒と先生間の通信欄105に対してアクセスする場合には、閲覧及び内容の修正が可能に設定されるが、保護者と先生間の通信欄106に対してアクセスする場合にも、閲覧及び内容の修正が可能に設定される。
【0144】
さらに、第三者110が生徒自身の会話学習の履歴の閲覧102に対してアクセスする場合には、閲覧が不可能に設定され、会話相手の情報103に対してアクセスする場合にも、閲覧が不可能に設定される。
【0145】
また、第三者110が生徒自身の能力やテスト結果104に対してアクセスする場合には、閲覧が可能に設定され、生徒と先生間の通信欄105に対してアクセスする場合には、閲覧が不可能に設定されるが、保護者と先生間の通信欄106に対してアクセスする場合には、閲覧及び内容の修正が可能に設定される。
【0146】
以上説明したようなコンテンツ配信システムの教育現場への実証実験について説明する。
図14は、実証実験を示す図である。
図14において、学校121、122,123のサーバにおいて、教材ポリシーや配信ポリシーに対応する学習カリキュラムの作成124が行われ、これに対して、試験や成績データ等の改ざん防止129が設定される。学校121、122,123から試験や成績データ等がクライアントとなる父兄へ報告125される際には、閲覧ポリシーで設定した利用者特性に基づく閲覧の切替130が行われる。また、先生は成績表の作成126を行って、学校121、122,123のサーバに学習履歴として保存する。
【0147】
また、学校121、122,123のサーバはクライアントとなる複数の生徒の学習状況に合わせた適応型テスト127を実行することにより、学生間の相互学習に適応することができる。このとき、適応型テスト127の結果に対してはプライバシー保護131が設定される。
【0148】
また、教材となるコンテンツを提供する教育コンテンツ事業者等128による学校121、122,123のサーバに対するコンテンツの著作権等の権利保護132の求めに対して、配信されるコンテンツに著作権表示がされる。
【0149】
さらに、複数の学校121、122,123やクラス間での試験結果情報の共有137が行われ、この共有情報は匿名化133されて、試験結果の分析135が学校121、122,123、教育コンテンツ事業者等128及び教育委員会等136にフィードバックされる。
【0150】
このような実証実験において、第1に、コンテンツの付加価値化について以下の項目を検討した。
まず、状況に応じたコンテンツの内容変更については、学習レベル、場所(周囲のもの)、周囲の教材により学習内容、テスト、結果の変化にコンテンツの内容を対応させることができた。
また、状況に応じてコンテンツの表示方法を変更させることについては、学習対象物(に近い端末)での再生(発音など)においてコンテンツの表示方法を変更させることができた。
【0151】
また、さまざまなポリシーのコンテンツへの埋め込みについては、教材のポリシーでは誰にどのような状況でどこまで何を見せるかということを設定することができた。生徒のポリシー(個人情報)では誰とどういう内容で学習したいかということを会話相手ポリシーにより設定することができた。先生のポリシー(配信ポリシー)では誰とどういう内容でどう学習させるか、アドバイスや注意の挿入ということを設定することができた。
【0152】
さらに、交渉による動的なポリシー変更については、誰と誰が対話するかを生徒のポリシー(個人情報)と先生のポリシー(配信ポリシー、閲覧ポリシー)とで交渉して決定することができた。例えば、塾の講師が受験校の選定のため一時的に生徒の成績を閲覧できるように閲覧ポリシーを変更して設定することができる。
【0153】
第2に、教育現場の対応について以下の項目を検討した。
まず、組織が跨る流通については、転校、単位互換、校外授業、留学、進学、就職、生涯学習に対応させることができた。
また、セキュリティについては、テストは学校もしくは生徒のパーソナルコンピュータ(PC)でのみ利用可能に設定することができた。
また、ネットワーク状況については、ネットワークが整備されていない家でも継続的に学習・採点ができる環境に対応させることができた。
【0154】
第3に、クライアントを含むすべてをエージェント化して、安全と自由の両立を図ることについては、信頼のある教材コンテンツに、教室のリソースを開放することで対応させることができた。
【0155】
図15は、実験システムの構成を示す図である。
図15において、学校121、122,123のサーバ141はクライアントとなる複数の生徒の教材ビューア(教材表示装置)148,151に教材データ161、164を送り、教材ビューア(教材表示装置)148,151はサーバ141に回答データ162、165、ポートフォリオ(PF)データ163,166を返す。
【0156】
サーバ141は制御部であるプレースメントシステム147と制御データのやり取りをして、モニタ142に各種コンテンツ144、145やポリシー143を表示し、クラスポートフォリオ146に生徒の履歴情報を保存する。
【0157】
教材ビューア(教材表示装置)148,151は生徒の個人情報を個人ポートフォリオ149,153に保存し、個人情報の属性情報をプロファイル150,154に保存する。
さらに、サーバ141は学校121、122,123以外の家庭に設けられる生徒のポートフォリオビューア(教材表示装置)155に接続される個人ポートフォリオ156に生徒の家族が生徒の履歴情報を閲覧可能に保存する。
【0158】
上述した本実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り、発明の構成を変更しうることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0159】
【図1】配信される教材の概要を示す図である。
【図2】対話型学習例を示す図である。
【図3】本実施の形態のシステム構成図である。
【図4】本実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】会話相手選択機能を示す図である。
【図6】会話相手の決定の動作を示すフローチャートである。
【図7】会話相手の決定動作の詳細を示す図である。
【図8】会話相手の決定動作の詳細を示す図である。
【図9】学習時のポリシーを示す図である。
【図10】学習する時の動作を示すフローチャートである。
【図11】ポリシーの定義と変更の動作を示すフローチャートである。
【図12】画面遷移の動作を示すフローチャートである。
【図13】学習過程やコメントの記録閲覧の動作を示すフローチャートである。
【図14】実証実験を示す図である。
【図15】実験システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0160】
1…サーバ、2…教材表示装置(A)、3…教材表示装置(B)、4…配信ポリシー、5…生徒(A)の画面、6,8…教材コンテンツ、7…生徒(B)の画面、9、11…学習・テスト結果、10,12…ポートフォリオ、13…先生、14…生徒(A)、15…生徒(B)、31…コンテンツ配信機能部、32…教材選択又は合成機能部、33…会話相手選択機能部、34…学習履歴管理機能部、35…学習能力分析機能部、36…先生用表示装置、37…教材エージェント(A)、38…教材エージェント(B)、39…配信ポリシー定義部、40,41…教材ポリシー定義部、42…閲覧ポリシー定義、43…教材データベース(DB)、44…会話相手ポリシー定義部、45…学習履歴データベース(DB)、46…個人情報管理機能部、47…個人情報、48…個人情報管理機能部、49…個人情報、50…ログイン情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバから複数のクライアントにコンテンツを配信し、各クライアント間の応答を他のクライアントに交互に配信するコンテンツ配信システムであって、
上記サーバは、配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、
上記複数のクライアントのうちの各クライアントの応答能力に適応するコンテンツ及び/又は応答相手のクライアントを選択し、
上記複数のクライアントのうちの各クライアントの応答能力の動的変化にリアルタイムに対応するようにコンテンツ及び/又は配信時間を変更して選択する
コンテンツ配信機能部
を備えたことを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
上記コンテンツ配信機能部は、
配信するコンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシーに従って、
加工されたコンテンツを各クライアントに配信し、一方のクライアントからの応答を他方のクライアントに配信すると共に、他方のクライアントからの応答を一方のクライアントに交互に配信する
コンテンツエージェントを各クライアントに対応して生成する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
上記コンテンツ配信機能部は、
応答相手のクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーに従って、
上記複数のクライアントのうちの各クライアントの個別情報、履歴情報及びコンテンツ情報に基づいて応答相手のクライアントを選択し、決定する
応答相手選択機能部を
設けることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
上記コンテンツ配信機能部は、
コンテンツの選択又は合成の材料となるコンテンツデータベースを用いて、
上記複数のクライアントのうちの各クライアントの個別情報及び履歴情報に基づいてコンテンツを選択し、上記各クライアントの応答能力の動的変化にリアルタイムに対応するようにコンテンツの内容を変更する
コンテンツ選択又は合成機能部を
設けることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
【請求項5】
上記コンテンツ配信機能部は、
上記各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための履歴情報データベースを用いて、
上記各クライアントの応答能力の動的変化を記録し、管理する履歴管理機能部、
及び上記各クライアントの応答能力の分析をする能力分析機能部を
設けることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
【請求項6】
上記コンテンツ配信機能部は、
上記各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための履歴情報データベースに対する閲覧要求に対して、
上記各クライアントの履歴情報の閲覧の可否を定める閲覧ポリシーに従って、
上記各クライアントの履歴情報の内容に応じて閲覧を許可又は拒否する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
【請求項7】
サーバから複数のクライアントにコンテンツを配信し、各クライアント間の応答を他のクライアントに交互に配信するコンテンツ配信システムであって、
上記サーバは、
配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、コンテンツを各クライアントに配信するコンテンツ配信機能部と、
配信するコンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントに交互に配信するように各クライアントに対応して生成されるコンテンツエージェントと、
応答相手のクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントを選択する応答相手選択機能部と、
コンテンツの選択又は合成の材料となるコンテンツデータベースを用いて、コンテンツの内容を選択又は合成するコンテンツ選択又は合成機能部と、
上記各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための履歴情報データベースを用いて、上記各クライアントの応答能力を管理する履歴管理機能部と、
上記各クライアントの応答能力の分析をする能力分析機能部と
上記各クライアントに配信するコンテンツ、コンテンツの配信制御条件となる配信ポリシー、コンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシー及びクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーを表示する配信表示装置と、
を備え、
上記各クライアントは、上記コンテンツエージェントを介して上記サーバから配信されるコンテンツを表示するコンテンツ表示装置と、各クライアントの個別情報管理機能部と
を備えたことを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項8】
サーバから複数のクライアントにコンテンツを配信し、各クライアント間の応答を他のクライアントに交互に配信するコンテンツ配信システムにおける上記サーバのコンピュータに所定機能を実現させるためのコンテンツ配信プログラムであって、
配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、コンテンツを各クライアントに配信するコンテンツ配信機能と、
配信するコンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントに交互に配信するように各クライアントに対応してコンテンツエージェントを生成するコンテンツエージェント生成機能と、
応答相手のクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントを選択する応答相手選択機能と、
コンテンツの選択又は合成の材料となるコンテンツデータベースを用いて、コンテンツの内容を選択又は合成するコンテンツ選択又は合成機能と、
上記各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための履歴情報データベースを用いて、上記各クライアントの応答能力を管理する履歴管理機能と、
上記各クライアントの応答能力の分析をする能力分析機能と、
上記各クライアントに配信するコンテンツ、コンテンツの配信制御条件となる配信ポリシー、コンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシー及びクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーを表示する配信表示機能と、
上記コンテンツエージェントを介して上記サーバから配信されるコンテンツを上記各クライアントに表示するコンテンツ表示機能と、
を実行することを特徴とするコンテンツ配信プログラム。
【請求項9】
サーバから複数のクライアントにコンテンツを配信し、各クライアント間の応答を他のクライアントに交互に配信するコンテンツ配信方法であって、
応答相手のクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントを選択する応答相手選択ステップと、
コンテンツの選択又は合成の材料となるコンテンツデータベースを用いて、コンテンツの内容を選択又は合成するコンテンツ選択又は合成ステップと、
配信するコンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントに交互に配信するように各クライアントに対応してコンテンツエージェントを生成するコンテンツエージェント生成ステップと、
配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、コンテンツを各クライアントに配信するコンテンツ配信ステップと、
上記各クライアントの応答能力の分析をする能力分析ステップと、
上記各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための履歴情報データベースを用いて、上記各クライアントの応答能力を管理する履歴管理ステップと、
上記各クライアントの応答能力に応じて上記配信ポリシーを変更し、上記配信ポリシーの変更に対応して上記コンテンツの配信を変更する変更ステップと
を含むことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項10】
サーバから複数のクライアントにコンテンツを配信し、各クライアント間の応答を他のクライアントに交互に配信するコンテンツ配信方法であって、
応答相手のクライアントの選択条件となる応答相手ポリシーに従って、応答相手のクライアントを選択する応答相手選択ステップと、
コンテンツの選択又は合成の材料となるコンテンツデータベースを用いて、コンテンツの内容を選択又は合成するコンテンツ選択又は合成ステップと、
配信するコンテンツの内容加工条件となるコンテンツポリシーに従って、加工されたコンテンツを各クライアントに交互に配信するように各クライアントに対応してコンテンツエージェントを生成するコンテンツエージェント生成ステップと、
配信するコンテンツの配信制御条件となる配信ポリシーに従って、コンテンツを各クライアントに配信するコンテンツ配信ステップと、
上記各クライアントの応答能力の分析をする能力分析ステップと、
上記各クライアントの応答内容及び応答能力を判別するための履歴情報データベースを用いて、上記各クライアントの応答能力を管理する履歴管理ステップと、
上記各クライアントの応答能力に応じて上記配信ポリシーを変更し、上記配信ポリシーの変更に対応して上記コンテンツの配信を変更する変更ステップと
上記配信ポリシーの変更及び上記コンテンツの配信の変更に伴って、上記サーバ及び上記各クライアントに対する表示画面を切り替える表示画面切り替えステップと
を含むことを特徴とするコンテンツ配信方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−200210(P2007−200210A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−20717(P2006−20717)
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【出願人】(504202472)大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 (119)
【Fターム(参考)】