説明

コンテンツ閲覧装置および閲覧サービスを提供するサーバ装置

【課題】動画像等のコンテンツを多面的な視点から提供する。
【解決手段】コンテンツ閲覧装置200の表示画面にテーマ一覧500Aが表示され、このテーマ一覧500Aで1つのテーマが選択されると、そのテーマのコンテンツ組500Bが表示され、このコンテンツ組500Bにおいてコンテンツの1つが表示されると、実体コンテンツ500Cが表示される。実体コンテンツは、ニュースや投稿等の動画像であり、コンテンツ組は、複数の動画像コンテンツのそれぞれを代表する静止画像(スクリーンショット)の組である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツ閲覧装置および閲覧サービスを提供するサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及によって種々のニュース、テーマが、文書、静止画像、動画像、音声として、ユーザに提供されるようになってきている。また、近年、動画共有サービス、Blog(Weblog)、SNS(ソーシャルネットワークサービス)など画像投稿管理システムによるサービスが活発化している。
【0003】
ところで、ユーザは、制作者により決定されてしまう一面的な情報のみでなく、多面的な情報を取得したいと考えている。より多面的な態様で情報を提供できる技術を提供することが好ましい。
【0004】
なお、この発明と関連する特許文献としては特許文献1および特許文献2がある。特許文献1はユーザの検索要求に応じてWebサービスで動画像を含むコンテンツをユーザに提供することを開示している。また特許文献2は従来技術において動画像共有サービスについて説明している。
【0005】
なお、上述の従来技術やその問題点は、この発明の背景の一部を説明するためにのみ説明している。この発明は上述の従来技術や問題点に限定されるものではない点に留意されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3012592号公報
【特許文献2】特開2008−301442号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、以上の事情を考慮してなされたものであり、ニュース、テーマ等を多面的に提供できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明によれば、上述の目的を達成するために、特許請求の範囲に記載のとおりの構成を採用している。ここでは、発明を詳細に説明するのに先だって、特許請求の範囲の記載について補充的に説明を行なっておく。
【0009】
すなわち、この発明の一側面によれば、上述の目的を達成するために、テーマと複数のコンテンツからなるコンテンツ組とを関連付ける関連付け情報を記憶するサーバ装置と通信ネットワークを介して接続可能なコンテンツ閲覧装置に:一群のテーマを表示するテーマ表示手段と;上記テーマ表示手段により表示される上記一群のテーマのうち1つを選択する選択情報をユーザから受け取るテーマ選択情報受け取り手段と;上記テーマ選択指示受け取り手段により受け取られた上記テーマ選択情報を上記サーバ装置に送信する手段と;上記サーバ装置が上記テーマ選択情報に基づいて上記関連付け情報を利用して特定するコンテンツ組を受け取るコンテンツ組受け取り手段と;上記コンテンツ組受け取り手段により受け取ったコンテンツ組に含まれる複数のコンテンツのそれぞれの実質的な表示領域のすべてを当該コンテンツ閲覧装置の表示画面内に並べて表示するコンテンツ組表示手段とを設けるようにしている。
【0010】
この構成によれば、テーマを指定して複数のコンテンツのそれぞれの実質的な表示領域を閲覧装置の表示画面内に並べて表示しているので、当該テーマについて多面的に情報を提供できる。
【0011】
コンテンツ閲覧装置は典型的には携帯電話機等の携帯端末上のアプリケーションとして実現されるが、これに限定されない。通常のパーソナルコンピュータのアプリケーションとして実現されてもよいし、閲覧用の専用装置として実現されてもよい。携帯電話機は典型的にはスマートフォンであるけれども、コンテンツを閲覧できるものであれば、どのようなものでもよい。さらにコンテンツ閲覧装置は、ゲーム機、その他の情報端末、情報処理機能を有するテレビ準受像機等の家庭電気製品、ビデオカメラ等の撮像装置等であってもよい。サーバ装置は、単一のコンピュータで実装しても良いし、複数のコンピュータを組みあわせて実装しても良い。
【0012】
複数のコンテンツはコンテンツ閲覧装置の表示画面内に並べて表示されるが、その外苑領域の一部等、把握を困難にすることがなく、実質的でない部分が表示画面の外部に飛び出てもよいし、他の表示部分により隠されてもよい。
【0013】
一群のテーマとコンテンツ組とはその一方が選択的にコンテンツ閲覧装置の表示画面に表示されても良いし、双方が同時に表示されても良い。一群のテーマとコンテンツ組とはその一方が選択的にコンテンツ閲覧装置の表示画面に表示される場合には、コンテンツ組の表示画面に一群のテーマを表示する画面に遷移するための指示ボタンを表示することが好ましい。
【0014】
一群のテーマの表示にはテーマに対応してコンテンツのサムネイル(縮小画像)が併せて表示されても良い。
【0015】
この構成において、上記コンテンツは対応する動画像コンテンツを代表する静止画像コンテンツであってよい。さらにこの構成において、上記コンテンツ組表示手段に表示される複数の静止画像コンテンツのうち1つを選択する選択情報をユーザから受け取るコンテンツ選択情報受け取り手段と、上記コンテンツ選択情報受取手段により受け取られ得たコンテンツ選択情報に基づいて対応する動画像コンテンツを表示する動画像コンテンツ表示手段とを設けるようにしても良い。動画像コンテンツは対応する静止画像の表示枠内で表示されても良いし、別の表示枠で表示されても良い。別の表示枠はコンテンツ閲覧装置の表示画面の実質的な部分を占める大きなものでも良いが、これに限定されない。
【0016】
また、上記コンテンツは、好ましくは、文書、静止画像、または動画像である。
【0017】
また、上記コンテンツ組は4つのコンテンツを含むが、これに限定されない。4つのコンテンツは、好ましくは、2列、2行に並べて表示される。コンテンツ組の一部が利用できない場合には、欠落するコンテンツの表示に対応する領域を背景表示とし、または、他のコンテンツを表示するようにしてもよい。
【0018】
なお、この発明は装置またはシステムとして実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、そのような発明の一部をソフトウェアとして構成することができることはもちろんである。またそのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品もこの発明の技術的な範囲に含まれることも当然である。
【0019】
この発明の上述の側面および他の側面は特許請求の範囲に記載され以下実施例を用いて詳述される。
【発明の効果】
【0020】
テーマを指定して複数のコンテンツのそれぞれの実質的な表示領域を閲覧装置の表示画面内に並べて表示しているので、当該テーマについて多面的に情報を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】この発明の原理的な構成を模式的に説明する実施例1を全体として示すブロック図である。
【図2】図1の実施例1の関連付け情報等を説明する図である。
【図3】図1の実施例1のテーマ一覧表示の一例を説明する図である。
【図4】図1の実施例1のコンテンツ組表示の一例を説明する図である。
【図5】図1の実施例1の実体コンテンツ閲覧ユーザインタフェースの一例を説明する図である。
【図6】図1の実施例1で利用可能なジャンル一覧表示の一例を説明する図である。
【図7】この発明を携帯電話機を用いて具体的に実装した実施例2の全体の構成を示すシステム図である。
【図8】図7の実施例2の携帯電話機の構成例を説明するブロック図である。
【図9】図7の実施例2の関連付け情報DB等を説明する図である。
【図10】図7の実施例2のコンテンツ組表示の変形例を説明する図である。
【図11】図7の実施例2のコンテンツ組表示の他の変形例を説明する図である。
【図12】図7の実施例2のコンテンツ組表示の他の変形例を説明する図である。
【図13】図7の実施例2のコンテンツ組表示の他の変形例を説明する図である。
【図14】この発明をパーソナルコンピュータ等の端末を用いて具体的に実装した実施例3の全体の構成を示すシステム図である。
【図15】図14の実施例3の画面表示の一例を説明する図である。
【図16】この発明の変形例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、この発明の実施例のコンテンツ配信・閲覧システムについて説明する。
【0023】
なお、以下では、動画ニュース、投稿動画等の動画像の配信・閲覧を例に挙げて説明するが、ウェブ等の文書、静止画像、音声の閲覧・視聴にも適用できる。
【実施例1】
【0024】
図1は、この発明の実施例1のコンテンツ配信・閲覧システム1000を模式的に示しており、この図において、コンテンツ配信・閲覧システム1000は、コンテンツ管理サーバ装置100およびコンテンツ閲覧装置200を通信ネットワーク300を介して接続してなっている。この図では、コンテンツ閲覧装置200のうちの1つを代表して示しているけれども、実際には複数のコンテンツ閲覧装置200があってよい。
【0025】
この実施例では、コンテンツ閲覧装置200の表示画面500(図3等参照)にまずテーマ一覧500Aが表示され、このテーマ一覧500Aで1つのテーマが選択されると、そのテーマのコンテンツ組500Bが表示され、このコンテンツ組500Bにおいてコンテンツの1つが表示されると、実体コンテンツ500Cが表示される。この例では実体コンテンツは、これに限定されないが、ニュースや投稿等の動画像であり、コンテンツ組は、複数の動画像コンテンツ(実体コンテンツ)のそれぞれを代表する静止画像(スクリーンショット)の組である。なお、ジャンル一覧500Dを表示してジャンルを選択して選択されたジャンルに含まれるテーマ一覧を表示するようにしてもよい。
【0026】
コンテンツ管理サーバ装置100は、テーマ一覧描画情報送信部101、関連付け情報記憶部102、テーマ選択情報受信部103、コンテンツ組描画情報生成部104、コンテンツ組描画情報送信部105、アーカイブ装置106等を含んで構成される。コンテンツ管理サーバ装置100に含まれる各機能ユニットは、典型的には、コンピュータのハードウェア資源とソフトウェアが協働して実現するものである。コンテンツ管理サーバ装置100は1のサーバコンピュータまたは複数のサーバコンピュータを組みあわせて実現される。コンピュータは、CPU、主メモリ、補助記憶装置、外部インタフェース等を含んで構成され、オペレーティングシステムや制御プログラムの下で種々のアプリケーションを実行可能にする。
【0027】
コンテンツ管理サーバ装置100の関連付け情報記憶部102は、図2(A)に示すように、テーマに割り振られたテーマ識別子とコンテンツに割り振られたコンテンツ識別子のリストとを関連付ける情報を保持しているが、テーマとコンテンツとの関連づけは任意の態様で行って良い。コンテンツ管理サーバ装置100は、図示しない記憶部に、図2(B)に示すテーマ情報、図2(C)に示すコンテンツ情報を保持する。テーマ一覧描画情報送信部101は、テーマ情報を参照してテーマ一覧描画情報を作成する。コンテンツ組描画情報生成部104は、選択されたテーマに関して、図2(B)の関連付け情報を参照してコンテンツ組を構成するコンテンツを特定し、図2(C)のコンテンツ情報を参照してコンテンツ組描画情報を生成する。なお、関連付け情報はコンテンツ情報やテーマ情報中に組み込まれても良い。テーマ一覧描画情報やコンテンツ組描画情報は所定のWeb記述言語により記述されてよい。
【0028】
コンテンツ管理サーバ装置100のアーカイブ装置106は、コンテンツ(静止画像)や実体コンテンツ(動画像)のファイルを記憶する。静止画像(スクリーンショット)は動画像から抽出され、典型的には1つの動画像に1つ抽出されるけれども、複数抽出されても良い。静止画像は人手で所望のフレームから選択してもよいし、最初のフレーム、最後のフレーム、所定の中間のフレームから抽出しても良く(特許第3467887号、特許第4281097号)、所定の特徴量に着目して特徴量の変化が閾値を超えることに基づいて抽出対象のフレームを選択しても良い。動画像および静止画像は任意のフォーマットを採用できる。アーカイブ装置106は典型的にはHTTP準拠でデータの供給を行って良い。アーカイブ装置106の一部に外部のリソース、外部の動画配信サーバ等を利用しても良い。外部の動画配信サーバに対してもHTTP準拠でデータ配信の準備を行う。
【0029】
コンテンツ閲覧装置200は、テーマ一覧表示制御部201、テーマ選択情報受付・送信部202、コンテンツ組表示制御部203、コンテンツ選択情報受付・送信部204、実体コンテンツ表示制御部205等を含んで構成される。コンテンツ閲覧装置200に含まれる各機能ユニットは、典型的には、コンピュータのハードウェア資源とソフトウェアが協働して実現するものである。コンテンツ閲覧装置200は、典型的には、携帯電話機やパーソナルコンピュータ、情報処理タブレット、各種情報端末、情報処理機能を有する家庭電気製品(テレビジョン受像機)、ビデオカメラ、スティルカメラ等である。
【0030】
通信ネットワーク300はどのようなものでもよく、インターネット、移動体通信のパケット網、有線LAN、無線LAN等、任意の通信手段で構築可能である。
【0031】
コンテンツ閲覧装置200から閲覧アクセスX01が行われると、コンテンツ管理サーバ装置100のテーマ一覧描画情報送信部101がテーマ一覧描画情報X02をコンテンツ閲覧装置200のテーマ一覧表示制御部201に送信する。
【0032】
コンテンツ閲覧装置200のテーマ一覧表示制御部201は、テーマ一覧描画情報X02に基づいて図3に示すようなテーマ一覧500Aがコンテンツ閲覧装置200の表示画面500に表示される。テーマ一覧500Aにおいては、表示画面500に各テーマについてテーマ見出し501が表示され、また上部に階層復帰用ボタン502が表示されている。階層復帰用ボタン502は、現在の階層から1つ上の階層に復帰するものであり、コンテンツ一覧500Aにおいては、ジャンル一覧500D(図6)がある場合にジャンル一覧に遷移するものである。
【0033】
テーマ一覧500A(図3)において、1のテーマ(テーマ見出し501)がユーザによって選択されると、テーマ選択情報受付・送信部202がこれを受け付けてテーマ選択情報X03をコンテンツ管理サーバ装置100のテーマ選択情報受信部103が受信し、これをコンテンツ組描画情報生成部104に送る。コンテンツ組描画情報生成部104はテーマ選択情報X03と、関連付け情報X04(図2(A)とコンテンツ情報(図2(C))とに基づいてコンテンツ組描画情報X05を生成し、コンテンツ組描画情報送信部105がこれをコンテンツ閲覧装置200のコンテンツ組表示制御部203に送信する。コンテンツ(静止画像)および実体コンテンツ(動画像)はアーカイブ装置106に保管さている。
【0034】
コンテンツ閲覧装置200のコンテンツ組表示制御部203は、コンテンツ組描画情報X05に基づいて図4に示すようにコンテンツ組500Bをコンテンツ閲覧装置200の表示画面500に表示する。テーマ一覧500Bにおいては、コンテンツ503およびその見出し504が表示される。見出し504にはニュースソース等の表示が含まれることが好ましい。コンテンツ503は典型的には2×2の配列で4つ表示される。4つのコンテンツからなる組表示が多面的な視点からの情報提供には最適である。4つのコンテンツはユーザが一瞥で把握することが容易であり、多面的な理解も確実なものとなる。その視認性は把握の障害にならない範囲で、コンテンツの一部が欠けていたり、他の表示で覆われていても良い。4つのコンテンツを十字に並べても良い。
【0035】
また、コンテンツ組500Bはテーマ見出し501や階層復帰用ボタン502を伴って良い。階層復帰用ボタン502を操作することによりテーマ一覧500Aに表示が復帰する。
【0036】
コンテンツ組500Bにおいて、1のコンテンツ503またはコンテンツ見出し504がユーザによって選択されると、コンテンツ選択情報受付・送信部204がこれを受け付けてコンテンツ選択情報X06をコンテンツ管理サーバ装置100のアーカイブ装置106に送り、アーカイブ装置106はコンテンツ選択情報X06に対応する実体コンテンツ(動画像)X07を取りだしてコンテンツ閲覧装置200の実体コンテンツ表示制御部205に返す。
【0037】
コンテンツ閲覧装置200の実体コンテンツ表示制御部205は実体コンテンツを受け取ってそのストリームデータを表示するものであり、図5に示すように実体コンテンツ閲覧インタフェース500Cを表示する。実体コンテンツ閲覧ユーザインタフェース500Cは実体コンテンツ(動画像)505および見出し(ニュースソースを含む)・説明文等の記述506が表示される。実体コンテンツ閲覧インタフェース500Cにおいては、再生ボタン507を操作して閲覧を開始できる。図示しないが、閲覧動作の制御を行う他のボタンや画面クローズボタン等が設けられて良い。
【0038】
この例では図6に示すようにコンテンツ選択に応じて実体コンテンツ閲覧インタフェース500Cが表示されるようにしたけれども、図4のコンテンツ組500Bにおいてコンテンツの表示に実体コンテンツ閲覧インタフェースを埋め込んで、図4に示すようにコンテンツ組が表示されたままで選択されたコンテンツの動画像がストリーム再生されるようにしてもよい。
【0039】
図4のコンテンツ組500Bのコンテンツの表示には典型的にはURL等のネットワークアドレスが組み込まれ、そのコンテンツを選択したときにはそのアドレスがアーカイブ装置106にHTTPプロトコル等により供給されるけれども、これに限定されない。コンテンツが選択されたときに、これに応じて、選択されたコンテンツの表示に対応する実体コンテンツを配信するための実体コンテンツ閲覧インタフェースをはめ込んでも良い。
【0040】
また、この例では、コンテンツ閲覧装置200の表示画面500に、テーマを分類するために図6に示すような、ジャンル見出し508からなるジャンル一覧(500D)を表示できるようにしても良い。
【0041】
また、図4のコンテンツ組500Bの表示において、各コンテンツに対してそれをなす静止画像を複数用意してラウンドロビンの態様で繰り返し表示を変更しても良い。典型的にはタイマー機能を用いて静止画像を変更する。各コンテンツにおいて同期的または非同期的に変更して良い。
【実施例2】
【0042】
つぎに携帯電話機を用いてコンテンツ配信・閲覧システム1000の実装した実施例2について説明する。
【0043】
図7は、実施例2のコンテンツ配信・閲覧システム1000を全体として示しており、この図において、コンテンツ管理サーバ装置100を構成するシステムは、ウェブサーバ10、アプリケーションサーバ11、データベース管理システム12、ルータ13、LAN14等を含んで構成されている。ウェブサーバ10、アプリケーションサーバ11、データベース管理システム12は1つのコンピュータに実装されていても良いし、複数のコンピュータで実装されていても良い。ウェブサーバ10およびアプリケーションサーバ11が、典型的には、テーマ一覧描画情報送信部101、関連付け情報記憶部102、テーマ選択情報受信部103、コンテンツ組描画情報生成部104、コンテンツ組描画情報送信部105、アーカイブ装置106等の各機能ユニットを実現する。図7において図1と対応する箇所には対応する符号を付した。アーカイブ装置106の一部または全部についてはアーカイブ装置106’として外部リソース(外部のコンテンツ配信サーバ等)を用いても良い。
【0044】
データベース管理システム12は、関連付け情報DB102a、ジャンル情報DB102b、テーマ情報DB102c、コンテンツ情報DB102dを管理する。これら関連付け情報DB102a、ジャンル情報DB102b、テーマ情報DB102c、コンテンツ情報DB102dは図9(A)〜(D)に示すようなデータであるけれどもこれに限定されない。図9(A)の関連付け情報DBは図2(A)の関連付け情報とほぼ同様である。図9(B)のジャンル情報を図6に示すようなジャンル一覧500Dを表示するためのジャンル一覧描画情報を生成するために用いられる。図9(C)のテーマ情報DBの情報は図2(B)のテーマ情報に加えてキーワード(KW)、状態情報、所属するジャンルのジャンル識別子等を含む。状態情報については後に説明する。テーマのキーワードはテーマ記述の文章から抽出したり、テーマ策定者等が割り振ったキーワードを用いても良い。図9(D)のコンテンツ情報DBは図2(C)のコンテンツ情報に加えてキーワード(KW)、状態情報を含んでよい。状態情報については後に説明する。コンテンツのキーワードは、テーマ記述の文章から抽出したり、動画像に含まれる画像を識別したり、音声から語句を認識したりして抽出可能である(特許第3467887号、特許第3221028号)。コンテンツの制作者、投稿者等が割り振ったキーワードを用いても良い。
【0045】
コンテンツ閲覧装置200は、スマートフォン等の携帯電話機20により実現されるが、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、その他の情報端末で実現されても良い。携帯電話機20には閲覧アプリケーション20Aがインストールされている。閲覧アプリケーション20Aは、図1に示されるテーマ一覧表示制御部201、テーマ選択情報受付・送信部202、コンテンツ組表示制御部203、コンテンツ選択情報受付・送信部204、実体コンテンツ表示制御部205を実現し、図3〜図5に示されるテーマ一覧500A、コンテンツ組500B、実体コンテンツ閲覧ユーザインタフェース500Cを携帯電話機20の画面に表示する。図6のジャンル一覧500Dも適宜表示して良い。通信ネットワーク300は、パケット通信網301、移動体電話センタ40のゲートウェイ501、インターネット302等を含む。
【0046】
図8は携帯電話機20の構成例を全体として示しており、この図において、携帯電話機20は、CPU210、RAM211、ROM212、タッチパネルインタフェース等の入力部213、液晶パネルを含む表示部214、音声処理部215、データ処理部216、アンテナを含む無線送受信部217、マイクロホン/スピーカ218、バスシステム219等を含んで構成される。
【0047】
この携帯電話機20には、上述のとおり、閲覧アプリケーション20Aがインストールされ、図1に示されるテーマ一覧表示制御部201、テーマ選択情報受付・送信部202、コンテンツ組表示制御部203、コンテンツ選択情報受付・送信部204、実体コンテンツ表示制御部205を実現する。
【0048】
図7に示す実施例2においても実施例1と同様な態様で図3〜図5に示すテーマ一覧500A、コンテンツ組500B、実体コンテンツ閲覧ユーザインタフェース500Cが表示される。
【0049】
図9(A)、(B)および(C)の関連付け情報DBの関連づけの状態、テーマ情報の状態、コンテンツの状態は、コンテンツが利用できるかどうかを記述するものである。図9(D)のコンテンツ情報DBの状態は、典型的には、定期的なクロール操作によりコンテンツが利用できるかどうかをチェックし、利用できない場合にはフラグを立てる。チャックは、例えば、サーバコンピュータ(とくに外部リソース)からエラー(「400 エラー」)に基づく。典型的は、利用できる場合には、「1」、できない場合には「0」とする。
【0050】
コンテンツが利用できるかどうかは最終的には実体コンテンツが利用できるかどうかにより判断される。例えば、コンテンツ(静止画像)自体はリンク切れ等、利用不可能にならないように内部のアーカイブ装置106に保持されているけれども、実体コンテンツ(動画像)がリンク切れ等、利用不可能になる場合には、実体コンテンツのリンク切れ等に基づいてコンテンツの状態を決定することが好ましい。
【0051】
図9(C)のテーマ情報DBの状態は、対応するコンテンツ組中の各コンテンツの利用可能性を示す。例えば、4つのコンテンツが順番に、利用可能かどうかの4つのフラグを立てる。例えば、すべて利用可能であれば、「1111」としすべて利用可能でなければ「0000」となる。図9(A)の関連付け情報DMの状態は図9(C)のテーマ情報の状態をコピーしたものである。コンテンツ組に含まれる1つのコンテンツが利用可能でない場合にフラグを立てるようにしても良い。以上の状態表記例は一例であり、これに限定されない。
【0052】
図7のコンテンツ管理サーバ装置のコンテンツ組描画情報生成部104は、関連付け情報DB102aの関連付け情報の状態に基づいて利用できないコンテンツがあるかどうかを判別し、それに応じたコンテンツ組の表示を行う。例えば、図10の例では、右下に表示すべきコンテンツ(静止画像)に対応する実体コンテンツ(動画像)が利用できない倍には、その部分を背景のままに残してブランクとして良い。このブランクの部分に広告表示や案内周知画像を貼り付けても良い。
【0053】
また、図11に示すようにブランク部分をバランスをとるようにコンテンツの表示位置をずらしても良い。図12は2つのコンテンツのみしか利用できない場合の表示例、図13は1つのコンテンツのみしか利用できない場合の表示例である。図13でコンテンツを縦に並べても良いし、斜めに並べても良い。
【0054】
また、図7の例ではアプリケーションサーバ11およびデータベース管理システム12により検索サービス110を実現して、テーマ情報DB102cやコンテンツ情報DBのキーワードを用いてテーマやコンテンツの検索を行える。
【実施例3】
【0055】
つぎにパーソナルコンピュータやタブレットコンピュータを用いてコンテンツ配信・閲覧システム1000の実装した実施例3について説明する。
【0056】
図14は、実施例3のコンテンツ配信・閲覧システム1000を全体として示しており、この図において、コンテンツ管理サーバ装置100を構成するシステムは、図7の実施例2と同様である。図14において図1または図7と対応する箇所には対応する符号を付した。
【0057】
図14において、コンテンツ閲覧装置200は、パーソナルコンピュータやタブレットコンピュータ等のクライアント端末20’により構成される。クライアント端末20’上で実行されるウェブブラウザ20Bが、図1に示されるテーマ一覧表示制御部201、テーマ選択情報受付・送信部202、コンテンツ組表示制御部203、コンテンツ選択情報受付・送信部204、実体コンテンツ表示制御部205を実現し、図3〜図5に示されるテーマ一覧500A、コンテンツ組500B、実体コンテンツ閲覧ユーザインタフェース500Cをクライアント端末20’の画面に表示する。
【0058】
この例では、図15に示すように、クライアント端末20’の表示画面の面積が比較的大きいので、テーマ一覧およびコンテンツ組が同一の画面に並べて表示される。ジャンル一覧も同一の画面に表示される。好ましくは、図15に示すように上側にジャンル一覧500Dを表示し、左側にテーマ一覧500Aを表示し、残りの中央部分にコンテンツ組500Bを表示する。下側にジャンル一覧500Dを表示してもよく、また右側にテーマ一覧500Aを表示してもよい。テーマのエントリ数が多い場合には、一覧がスクロールできるようにしてもよい(例えば三角のスクロールボタンにより)。ジャンルのエントリ数が多い場合にも同様にスクロールできるようにしても良い。図15の例では、テーマ一覧500Aの各テーマにサムネール(コンテンツの縮小画像)が並べて表示されている。このようなサムレールの表示によりテーマの選択が容易かつ直感的になる。図15の表示例においてコンテンツ組500B中のコンテンツを選択すると実施例1および実施例2と同様に実態コンテンツ(動画像)が閲覧可能になる。
【0059】
なお、図16に示すようなユーザインタフェースを用いてテーマ、テーマをなす4つの動画像をまとめて投稿することができる。すなわち、テーマについて、テーマ見出し、テーマ記述を入力フォーム等で入力し、さらに、4つの動画像についてファイル名(アドレス)、動画像見出し、動画像説明、キーワード等を同様に入力フォーム等で入力して、投稿を行える、アップロードされた情報はアーカイブ装置106や各種データベースに保持される。静止画像(コンテンツ)は動画像データから抽出して登録される(例えば最初のフレーム)。
【0060】
以上で実施例の説明を終了する。
【0061】
なお、この発明は上述の実施例に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
【0062】
例えば、上述の実施例は動画像コンテンツを中心に説明したけれども、文書、静止画像であってもよい。音声情報の場合にはカバー写真等の静止画像がコンテンツ組や実体コンテンツ表示に表示されてよい。
【0063】
また上述実施例では、携帯電話機やパーソナルコンピュータを例に挙げて説明したが、種々の携帯電話機、パーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、テレビゲーム機、電子辞書、携帯情報機器、電子カメラ、デジタルフォトフレーム、テレビジョン受像機、その他の電子機器にも同様に適用できる。
【0064】
またテーマは広い意味に解釈すべきであり、ニュース、項目、エントリ、タイトル、イベント等も含まれる。また、ジャンルを細分化して複数階層でテーマを管理しても良い。
【符号の説明】
【0065】
100 コンテンツ管理サーバ装置
101 テーマ一覧描画情報送信部
102 関連付け情報記憶部
103 テーマ選択情報受信部
104 コンテンツ組描画情報生成部
105 コンテンツ組描画情報送信部
106 アーカイブ装置
200 コンテンツ閲覧装置
201 テーマ一覧表示制御部
202 テーマ選択情報受付・送信部
203 コンテンツ組表示制御部
204 コンテンツ選択情報受付・送信部
205 実体コンテンツ表示制御部
300 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーマと複数のコンテンツからなるコンテンツ組とを関連付ける関連付け情報を記憶するサーバ装置と通信ネットワークを介して接続可能なコンテンツ閲覧装置において、
一群のテーマを表示するテーマ表示手段と、
上記テーマ表示手段により表示される上記一群のテーマのうち1つを選択する選択情報をユーザから受け取るテーマ選択情報受け取り手段と、
上記テーマ選択指示受け取り手段により受け取られた上記テーマ選択情報を上記サーバ装置に送信する手段と、
上記サーバ装置が上記テーマ選択情報に基づいて上記関連付け情報を利用して特定するコンテンツ組を受け取るコンテンツ組受け取り手段と、
上記コンテンツ組受け取り手段により受け取ったコンテンツ組に含まれる複数のコンテンツのそれぞれの実質的な表示領域のすべてを当該閲覧装置の表示画面内に並べて表示するコンテンツ組表示手段とを有することを特徴とするコンテンツ閲覧装置。
【請求項2】
上記コンテンツは対応する動画像コンテンツを代表する静止画像コンテンツである請求項1記載のコンテンツ閲覧装置。
【請求項3】
上記コンテンツ組表示手段に表示される複数の静止画像コンテンツのうち1つを選択する選択情報をユーザから受け取るコンテンツ選択情報受け取り手段と、
上記コンテンツ選択情報受取手段により受け取られ得たコンテンツ選択情報に基づいて対応する動画像コンテンツを表示する動画像コンテンツ表示手段とをさらに有する請求項2記載のコンテンツ閲覧装置。
【請求項4】
上記コンテンツは文書、静止画像、または動画像である請求項1記載のコンテンツ閲覧装置。
【請求項5】
上記コンテンツ組は4つのコンテンツを含む請求項1〜3記載のコンテンツ閲覧装置。
【請求項6】
上記4つのコンテンツは2列、2行に並べて表示される請求項5記載のコンテンツ閲覧装置。
【請求項7】
コンテンツ閲覧装置と通信ネットワークを介して接続可能なサーバ装置において、
テーマと複数のコンテンツからなるコンテンツ組とを関連付ける関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶手段と、
テーマ選択情報を上記コンテンツ閲覧装置から受信する受信手段と、
上記受信手段により受け取った上記テーマ選択情報に基づいて、上記関連付け情報を用いて対応するコンテンツ組に含まれる複数のコンテンツのそれぞれの実質的な表示領域のすべてを上記コンテンツ閲覧装置に並べて表示するための描画情報を上記コンテンツ閲覧装置に送信する送信手段とを有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
通信ネットワークを介して接続可能なコンテンツ閲覧装置およびサーバ装置を有するコンテンツ配信・閲覧システムにおいて、
上記サーバ装置は、
テーマと複数のコンテンツからなるコンテンツ組とを関連付ける関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶手段と、
テーマ選択情報を上記コンテンツ閲覧装置から受信する受信手段と、
上記受信手段により受け取った上記テーマ選択情報に基づいて、上記関連付け情報を用いて対応するコンテンツ組に含まれる複数のコンテンツのそれぞれの実質的な表示領域のすべてを上記コンテンツ閲覧装置に並べて表示するための描画情報を上記コンテンツ閲覧装置に送信する送信手段とを有し、
上記コンテンツ閲覧装置は、
一群のテーマを表示するテーマ表示手段と、
上記テーマ表示手段により表示される上記一群のテーマのうち1つを選択する選択情報をユーザから受け取るテーマ選択情報受け取り手段と、
上記テーマ選択指示受け取り手段により受け取られた上記テーマ選択情報を上記サーバ装置に送信する手段と、
上記サーバ装置が上記テーマ選択情報に基づいて上記関連付け情報を利用して特定するコンテンツ組を受け取るコンテンツ組受け取り手段と、
上記コンテンツ組受け取り手段により受け取ったコンテンツ組に含まれる複数のコンテンツのそれぞれの実質的な表示領域のすべてを当該閲覧装置の表示画面内に並べて表示するコンテンツ組表示手段とを有することを特徴とするコンテンツ配信・閲覧システム。
【請求項9】
テーマと複数のコンテンツからなるコンテンツ組とを関連付ける関連付け情報を記憶するサーバ装置と通信ネットワークを介して接続可能なコンピュータで実行されるコンテンツ閲覧用コンピュータプログラムにおいて、
上記コンピュータを、
一群のテーマを表示するテーマ表示手段、
上記テーマ表示手段により表示される上記一群のテーマのうち1つを選択する選択情報をユーザから受け取るテーマ選択情報受け取り手段、
上記テーマ選択指示受け取り手段により受け取られた上記テーマ選択情報を上記サーバ装置に送信する手段、
上記サーバ装置が上記テーマ選択情報に基づいて上記関連付け情報を利用して特定するコンテンツ組を受け取るコンテンツ組受け取り手段、
上記コンテンツ組受け取り手段により受け取ったコンテンツ組に含まれる複数のコンテンツのそれぞれの実質的な表示領域のすべてを並べて表示するコンテンツ組表示手段
として機能させるためのコンテンツ閲覧用コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−70293(P2013−70293A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208305(P2011−208305)
【出願日】平成23年9月25日(2011.9.25)
【出願人】(500423444)株式会社ソケッツ (8)
【Fターム(参考)】