コンパレータ回路
【課題】モータ駆動電流のモード切り替えに伴って発生するノイズによる誤動作を防止することのできるコンパレータ回路を提供する。
【解決手段】実施形態のコンパレータ回路は、基準電圧生成部1が、設定電流に相当する基準電圧Vrefを生成し、比較部2が、モータ駆動電流に応じて変化する検出電圧Vrsと基準電圧Vrefとを比較する。このコンパレータ回路は、比較制御部3が、モータ駆動電流の制御モードがChargeモードに切り替えられたときの一定期間、比較制御信号CNTを出力し、電圧変更制御部4が、比較制御信号CNTが出力されたときに、基準電圧Vrefの電圧値を変更する。
【解決手段】実施形態のコンパレータ回路は、基準電圧生成部1が、設定電流に相当する基準電圧Vrefを生成し、比較部2が、モータ駆動電流に応じて変化する検出電圧Vrsと基準電圧Vrefとを比較する。このコンパレータ回路は、比較制御部3が、モータ駆動電流の制御モードがChargeモードに切り替えられたときの一定期間、比較制御信号CNTを出力し、電圧変更制御部4が、比較制御信号CNTが出力されたときに、基準電圧Vrefの電圧値を変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンパレータ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
モータを駆動する回路として、Hブリッジ回路が用いられることが多い。Hブリッジ回路による駆動の場合、Hブリッジ回路を構成する4つのトランジスタのオン/オフの組み合わせにより、モータのコイルへ流す電流の増減が制御される。
【0003】
コイルへ流す電流の制御には3つのモードがある。すなわち、コイルへ流す電流を増加させるChargeモード、コイルへ流す電流を緩やかに減少させるSlow減衰モード、コイルへ流す電流を急速に減少させるFast減衰モード、の3つである。
【0004】
このモードの切り替えのために、コイルへ流れる電流が設定電流と比較される。この比較に、コンパレータ回路が用いられる。
【0005】
コンパレータ回路は、Hブリッジ回路の負荷電流を検出する検出抵抗の端子電圧(検出電圧)と、設定電流に相当する基準電圧と、を比較する。コンパレータ回路は、ChargeモードによりHブリッジ回路の負荷電流が増加し、上述の検出電圧が基準電圧に達すると、検出信号を出力する。
【0006】
ところが、上述のモード切り替えでは、Fast減衰モードからChargeモードへの切り替えの際、Hブリッジ回路でGNDから電源VM方向へ電流を流してコイルのエネルギー(電流)を放電していた状態(Fast減衰モード)から、電源VMからGND方向に電流を流してコイルへエネルギー(電流)を充電する状態(Chargeモード)に反転するため、コイルの逆起電力によるノイズが発生する。このノイズが大きいと、コンパレータ回路は、検出電圧が基準電圧に達したと判定して、検出信号を出力する。その場合、上述のモードが、ChargeモードからSlow減衰モードへ切り替わり、コイルへ流す電流が設定電流に到達しない、という誤動作が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−226983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、モータ駆動電流のモード切り替えに伴って発生するノイズによる誤動作を防止することのできるコンパレータ回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態のコンパレータ回路は、基準電圧生成部が、基準電圧を生成し、比較部が、モータ駆動電流に応じて変化する検出電圧と基準電圧とを比較する。このコンパレータ回路は、比較制御部が、前記モータ駆動電流の制御モードの切り替え時の一定期間、比較制御信号を出力し、電圧変更制御部が、前記比較制御信号が出力されたときに、前記基準電圧の電圧値を変更する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図。
【図2】比較制御部の構成および動作の概念を示す図。
【図3】第1の実施形態のコンパレータ回路の基準電圧生成部および電圧変更制御部の構成および動作の概念を示す図。
【図4】第1の実施形態のコンパレータ回路の動作の例を示す波形図。
【図5】比較制御信号の出力期間をプログラマブルに設定できる比較制御部の構成の概念を示す図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図。
【図8】第3の実施形態のコンパレータ回路の電圧変更制御部の構成の概念およびレベル設定部との関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図中、同一または相当部分には同一の符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図である。本実施形態のコンパレータ回路は、モータのコイルLへ流すHブリッジ回路100の出力電流と設定電流との比較を行う回路である。
【0013】
ここで、Hブリッジ回路100は、直列に接続されたPMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタM2と、直列に接続されたPMOSトランジスタM3とNMOSトランジスタM4とが、並列に接続され、それぞれの直列トランジスタの接続点間にモータのコイルLが接続されている。
【0014】
MOSトランジスタM1〜M4のオン/オフは、駆動制御部200により制御される。駆動制御部200は、コイルLへ流す電流を、Chargeモード、Slow減衰モード、Fast減衰モードの3つのモードで制御する。
【0015】
Chargeモードでは、駆動制御部200は、例えば、PMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタM4とをオンさせて、電源VMからコイルLへ電流を流し込む。
【0016】
Slow減衰モードでは、駆動制御部200は、NMOSトランジスタM2とNMOSトランジスタM4とをオンさせて、コイルLとHブリッジ回路100の間で電流を回生する。
【0017】
Fast減衰モードでは、駆動制御部200は、例えば、NMOSトランジスタM2とPMOSトランジスタM3とをオンさせて、コイルLのエネルギーを電源VMへ戻す。
【0018】
本実施形態では、電源VMとHブリッジ回路100との間に検知抵抗Rsを接続し、Hブリッジ回路100の出力電流を、検知抵抗Rsにおける電圧降下に変換して検出する。この検知抵抗Rsの端子電圧を検出電圧Vrsとする。
【0019】
図1に示すコンパレータ回路は、設定電流に相当する基準電圧Vrefを生成する基準電圧生成部1と、モータ駆動電流に応じて変化する検出電圧Vrsと基準電圧Vrefとを比較する比較部2と、モータ駆動電流の制御モードがChargeモードに切り替えられたときの一定期間、比較制御信号CNTを出力する比較制御部3と、比較制御信号CNTが出力されたときに、基準電圧Vrefの電圧値を変更する電圧変更制御部4と、を備える。
【0020】
ここで、モータ駆動電流の制御モードがChargeモードであるとき、駆動制御部200から、Chargeモードを示すモード信号CMが出力されるものとする。また、Chargeモードのとき、モード信号CMのレベルが‘Low’レベルになるものとする。
【0021】
図2に、比較制御部3の構成および動作の概念を示す。
【0022】
図2(a)は、比較制御部3の構成の概念を示す回路図である。
【0023】
比較制御部3は、例えば、駆動制御部200から入力されるモード信号CMを遅延させる遅延回路31と、モード信号CMと遅延回路31の出力とが入力されるORゲート32と、を有する。ORゲート32の出力が、比較制御信号CNTとなる。
【0024】
図2(b)に、図2(a)に示した回路の動作波形を示す。
【0025】
遅延回路31の遅延時間をdTとすると、遅延回路31の出力は、モード信号CMを時間dT分遅延させた信号となる。そのため、ORゲート32の出力である比較制御信号CNTは、モード信号CMの立ち下がりから時間dT分遅延して立ち下がる遅延回路31の立ち下がりから、モード信号CMの立ち上がりまでの期間、‘Low’レベルとなる信号となる。
【0026】
したがって、比較制御信号CNTは、モータ駆動電流の制御モードがChargeモードに切り替えられた後のdT期間は‘High’レベルである信号となる。
【0027】
図3は、基準電圧生成部1および電圧変更制御部4の構成および動作の概念を示す図である。
【0028】
図3(a)は、基準電圧生成部1および電圧変更制御部4の構成の概念を示す図である。
【0029】
基準電圧生成部1は、例えば、抵抗R11と抵抗R12による分圧回路として構成されうるものである。この分圧回路で電源VMの電圧を分圧した電圧が基準電圧Vrefとして出力される。
【0030】
電圧変更制御部4は、例えば、直列に接続された抵抗R41とNMOSトランジスタM41が、基準電圧生成部1の抵抗R12に並列に接続される構成をとるものである。NMOSトランジスタM41のオン/オフは、比較制御部3から出力される比較制御信号CNTにより制御される。
【0031】
図3(b)に、基準電圧生成部1および電圧変更制御部4の動作の概念を示す。
【0032】
比較制御信号CNTが‘Low’レベルであるときはNMOSトランジスタM41がオフしており、基準電圧生成部1から出力される基準電圧Vrefは、抵抗R11と抵抗R12による通常の分圧電圧となる。ここでは、この分圧電圧をVref1と表す。
【0033】
一方、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるときは、NMOSトランジスタM41がオンし、基準電圧生成部1の抵抗R12に抵抗R41が並列に接続される状態となる。これにより、基準電圧生成部1の分圧比が変化し、基準電圧Vrefは、分圧電圧Vref1よりも低い、分圧電圧Vref2となる。
【0034】
したがって、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるdT期間は、基準電圧生成部1から出力される基準電圧VrefはVref2である。
【0035】
図4は、本実施形態のコンパレータ回路の動作の例を示す波形図である。
【0036】
モータ駆動電流の制御モードが、Slow減衰モード、Fast減衰モード、Chargeモードと変化すると、Hブリッジ回路100の出力電流は、Slow減衰モードでは緩やかに減少し、Fast減衰モードでは急速に減少し、Chargeモードでは増加する。このとき、Fast減衰モードからChargeモードへ変化するとき、Hブリッジ回路100に接続されるコイルへのエネルギー(電流)の放電状態と充電状態が反転するため、Hブリッジ回路100の出力電流(検出電圧)には、コイルLの逆起電力によるノイズが発生する。
【0037】
したがって、Hブリッジ回路100に接続される検知抵抗Rsの端子電圧である検出電圧Vrsも、このノイズの影響を受け、モータ駆動電流の制御モードがFast減衰モードからChargeモードへ変化した直後に大きく低下する。
【0038】
これに対して、本実施形態では、駆動制御部200から出力されるモード信号CMが、Chargeモードを示す‘Low’レベルに変化した後の一定期間dTの間、比較制御信号CNTは‘High’レベルであり、基準電圧Vrefの値は、通常のVref1よりも低いVref2である。
【0039】
これにより、Hブリッジ回路100の出力電流に発生するノイズにより検出電圧VrsがVref1より下がっても、このノイズの発生期間、基準電圧Vrefの値が通常よりも低いVref2であるため、比較部2は、検出電圧Vrsが基準電圧Vrefを超えたと判定することがなく、比較部2の出力信号CMPは、この期間も変化しない。
【0040】
すなわち、本実施形態のコンパレータ回路は、モータ駆動電流の制御モードがFast減衰モードからChargeモードへ変化するときに発生するノイズに対して、Hブリッジ回路100の出力電流が設定電流に達したと誤判定することがない。
【0041】
なお、比較制御部3の代わりに図5に示す比較制御部3Aを用いることにより、期間dTをプログラマブルに設定することもできる。
【0042】
図5(a)は、比較制御部3Aの構成の概念を示す図である。
【0043】
比較制御部3Aは、モード信号CMが入力されて複数のタップのそれぞれから異なる遅延時間の信号を出力するタップ付き遅延回路31Aと、期間dTをプログラマブルに設定するための時間幅設定データが格納されるレジスタ33と、レジスタ33に格納された時間幅設定データに応じてタップ付き遅延回路31Aのタップを選択するセレクタ34と、モード信号CMとセレクタ34の出力とが入力されるORゲート32と、を有する。NORゲート32の出力が、比較制御信号CNTとなる。
【0044】
図5(b)に、図5(a)に示した回路の動作波形を示す。
【0045】
セレクタ34の出力信号のモード信号CMに対する遅延時間は、レジスタ34に格納された時間幅設定データに応じて、例えば、dT1、dT2、dT3と変化する。これにより、このセレクタ34の出力信号とモード信号CMが入力されるORゲート32の出力である比較制御信号CNTの‘High’レベルの期間も、dT1、dT2、dT3と変化する。
【0046】
この比較制御部3Aを用いることにより、Hブリッジ回路100の出力電流に発生するノイズの発生期間に応じて、比較制御信号CNTの‘High’レベル期間を設定することができる。比較制御信号CNTが‘High’レベルである期間、基準電圧Vrefの値はVref2へ低下する。そのため、例えばモータの特性の違い等によってノイズの発生期間が長く、検出電圧Vrsの低下期間が長くなるような場合も、比較部2は、検出電圧Vrsが基準電圧Vrefを超えたと判定することはない。
【0047】
このような本実施形態によれば、モータ駆動電流の制御モードがChargeモードに変化した後の一定期間、基準電圧Vrefの値を、通常のVref1よりも低いVref2に設定することができる。これにより、モータ駆動電流の制御モードがFast減衰モードからChargeモードへ変化するときに発生するノイズによってHブリッジ回路100の出力電流が増大したときに、設定電流に達したと誤判定することを防止することができる。
【0048】
また、比較制御部3Aを用いることにより、基準電圧Vrefの値をVref2とする期間をプログラマブルに設定することもできる。
【0049】
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図である。
【0050】
図6に示す回路が図1に示した回路と異なる点は、図1の比較部2を、出力制御機能付きの比較部2Aとした点である。
【0051】
比較部2Aへは、出力制御信号として、比較制御部3から出力される比較制御信号CNTが入力される。比較部2Aは、比較制御信号CNTが‘High’レベルである期間、比較結果の出力を停止する。
【0052】
このような本実施形態によれば、モータ駆動電流の制御モードがFast減衰モードからChargeモードへ変化するときに発生するノイズが想定以上に大きく、検出電圧Vrsが基準電圧値Vref2を超えることがあっても、比較部2Aから誤った判定信号が出力されることを防止することができる。
【0053】
なお、本実施形態においても、比較制御部3の代わりに図5に示す比較制御部3Aを用いることができる。
【0054】
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図である。
【0055】
図7に示す回路が図1に示した回路と異なる点は、レベル設定部5を追加した点と、電圧変更制御部4を電圧変更制御部4Aとした点である。
【0056】
レベル設定部5は、電圧変更制御部4Aで変更する基準電圧Vrefの電圧値を設定する。
【0057】
電圧変更制御部4Aは、レベル設定部5に応じて、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるときに基準電圧生成部1から出力される基準電圧Vrefの電圧値を変化させる。
【0058】
図8に、電圧変更制御部4Aの構成の概念およびレベル設定部5との関係を示す。
【0059】
図8(a)に示すように、電圧変更制御部4Aは、例えば、n対の、直列に接続された抵抗(R41〜R4n)とNMOSトランジスタ(M41〜M4n)が、基準電圧生成部1の抵抗R12に並列に接続される構成を有し、スイッチ制御部41が、NMOSトランジスタM41〜M4nのオン/オフを制御する。
【0060】
スイッチ制御部41は、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるときに、NMOSトランジスタM41〜M4nのうち、レベル設定部5により指定されたNMOSトランジスタのみをオンさせる。
【0061】
これにより、基準電圧生成部1の抵抗R12に並列に接続される抵抗の抵抗値が変化し、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるときに基準電圧生成部1から出力される基準電圧Vrefの電圧値Vref2が変化する。図8(b)に、その変化の様子を示す。
【0062】
このような本実施形態によれば、モータ駆動電流の制御モードがFast減衰モードからChargeモードへ変化するときに発生するノイズの大きさに合わせて、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるときの基準電圧Vrefの電圧値Vref2を設定することができる。
【0063】
なお、本実施形態においても、比較制御部3の代わりに比較制御部3Aを用いることができる。また、比較部2の代わりに出力制御機能付きの比較部2Aを用いることもできる。
【0064】
以上説明した少なくとも1つの実施形態のコンパレータ回路によれば、モータ駆動電流のモード切り替えに伴って発生するノイズによる誤動作を防止することができる。
【0065】
また、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0066】
1 基準電圧生成部
2、2A 比較部
3、3A 比較制御部
4、4A 電圧変更制御部
5 レベル設定部
31 遅延回路
31A タップ付き遅延回路
32 ORゲート
33 レジスタ
34 セレクタ
R11、R12、R41〜R4n 抵抗
M41〜M4n NMOSトランジスタ
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンパレータ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
モータを駆動する回路として、Hブリッジ回路が用いられることが多い。Hブリッジ回路による駆動の場合、Hブリッジ回路を構成する4つのトランジスタのオン/オフの組み合わせにより、モータのコイルへ流す電流の増減が制御される。
【0003】
コイルへ流す電流の制御には3つのモードがある。すなわち、コイルへ流す電流を増加させるChargeモード、コイルへ流す電流を緩やかに減少させるSlow減衰モード、コイルへ流す電流を急速に減少させるFast減衰モード、の3つである。
【0004】
このモードの切り替えのために、コイルへ流れる電流が設定電流と比較される。この比較に、コンパレータ回路が用いられる。
【0005】
コンパレータ回路は、Hブリッジ回路の負荷電流を検出する検出抵抗の端子電圧(検出電圧)と、設定電流に相当する基準電圧と、を比較する。コンパレータ回路は、ChargeモードによりHブリッジ回路の負荷電流が増加し、上述の検出電圧が基準電圧に達すると、検出信号を出力する。
【0006】
ところが、上述のモード切り替えでは、Fast減衰モードからChargeモードへの切り替えの際、Hブリッジ回路でGNDから電源VM方向へ電流を流してコイルのエネルギー(電流)を放電していた状態(Fast減衰モード)から、電源VMからGND方向に電流を流してコイルへエネルギー(電流)を充電する状態(Chargeモード)に反転するため、コイルの逆起電力によるノイズが発生する。このノイズが大きいと、コンパレータ回路は、検出電圧が基準電圧に達したと判定して、検出信号を出力する。その場合、上述のモードが、ChargeモードからSlow減衰モードへ切り替わり、コイルへ流す電流が設定電流に到達しない、という誤動作が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−226983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、モータ駆動電流のモード切り替えに伴って発生するノイズによる誤動作を防止することのできるコンパレータ回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態のコンパレータ回路は、基準電圧生成部が、基準電圧を生成し、比較部が、モータ駆動電流に応じて変化する検出電圧と基準電圧とを比較する。このコンパレータ回路は、比較制御部が、前記モータ駆動電流の制御モードの切り替え時の一定期間、比較制御信号を出力し、電圧変更制御部が、前記比較制御信号が出力されたときに、前記基準電圧の電圧値を変更する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図。
【図2】比較制御部の構成および動作の概念を示す図。
【図3】第1の実施形態のコンパレータ回路の基準電圧生成部および電圧変更制御部の構成および動作の概念を示す図。
【図4】第1の実施形態のコンパレータ回路の動作の例を示す波形図。
【図5】比較制御信号の出力期間をプログラマブルに設定できる比較制御部の構成の概念を示す図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図。
【図8】第3の実施形態のコンパレータ回路の電圧変更制御部の構成の概念およびレベル設定部との関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図中、同一または相当部分には同一の符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図である。本実施形態のコンパレータ回路は、モータのコイルLへ流すHブリッジ回路100の出力電流と設定電流との比較を行う回路である。
【0013】
ここで、Hブリッジ回路100は、直列に接続されたPMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタM2と、直列に接続されたPMOSトランジスタM3とNMOSトランジスタM4とが、並列に接続され、それぞれの直列トランジスタの接続点間にモータのコイルLが接続されている。
【0014】
MOSトランジスタM1〜M4のオン/オフは、駆動制御部200により制御される。駆動制御部200は、コイルLへ流す電流を、Chargeモード、Slow減衰モード、Fast減衰モードの3つのモードで制御する。
【0015】
Chargeモードでは、駆動制御部200は、例えば、PMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタM4とをオンさせて、電源VMからコイルLへ電流を流し込む。
【0016】
Slow減衰モードでは、駆動制御部200は、NMOSトランジスタM2とNMOSトランジスタM4とをオンさせて、コイルLとHブリッジ回路100の間で電流を回生する。
【0017】
Fast減衰モードでは、駆動制御部200は、例えば、NMOSトランジスタM2とPMOSトランジスタM3とをオンさせて、コイルLのエネルギーを電源VMへ戻す。
【0018】
本実施形態では、電源VMとHブリッジ回路100との間に検知抵抗Rsを接続し、Hブリッジ回路100の出力電流を、検知抵抗Rsにおける電圧降下に変換して検出する。この検知抵抗Rsの端子電圧を検出電圧Vrsとする。
【0019】
図1に示すコンパレータ回路は、設定電流に相当する基準電圧Vrefを生成する基準電圧生成部1と、モータ駆動電流に応じて変化する検出電圧Vrsと基準電圧Vrefとを比較する比較部2と、モータ駆動電流の制御モードがChargeモードに切り替えられたときの一定期間、比較制御信号CNTを出力する比較制御部3と、比較制御信号CNTが出力されたときに、基準電圧Vrefの電圧値を変更する電圧変更制御部4と、を備える。
【0020】
ここで、モータ駆動電流の制御モードがChargeモードであるとき、駆動制御部200から、Chargeモードを示すモード信号CMが出力されるものとする。また、Chargeモードのとき、モード信号CMのレベルが‘Low’レベルになるものとする。
【0021】
図2に、比較制御部3の構成および動作の概念を示す。
【0022】
図2(a)は、比較制御部3の構成の概念を示す回路図である。
【0023】
比較制御部3は、例えば、駆動制御部200から入力されるモード信号CMを遅延させる遅延回路31と、モード信号CMと遅延回路31の出力とが入力されるORゲート32と、を有する。ORゲート32の出力が、比較制御信号CNTとなる。
【0024】
図2(b)に、図2(a)に示した回路の動作波形を示す。
【0025】
遅延回路31の遅延時間をdTとすると、遅延回路31の出力は、モード信号CMを時間dT分遅延させた信号となる。そのため、ORゲート32の出力である比較制御信号CNTは、モード信号CMの立ち下がりから時間dT分遅延して立ち下がる遅延回路31の立ち下がりから、モード信号CMの立ち上がりまでの期間、‘Low’レベルとなる信号となる。
【0026】
したがって、比較制御信号CNTは、モータ駆動電流の制御モードがChargeモードに切り替えられた後のdT期間は‘High’レベルである信号となる。
【0027】
図3は、基準電圧生成部1および電圧変更制御部4の構成および動作の概念を示す図である。
【0028】
図3(a)は、基準電圧生成部1および電圧変更制御部4の構成の概念を示す図である。
【0029】
基準電圧生成部1は、例えば、抵抗R11と抵抗R12による分圧回路として構成されうるものである。この分圧回路で電源VMの電圧を分圧した電圧が基準電圧Vrefとして出力される。
【0030】
電圧変更制御部4は、例えば、直列に接続された抵抗R41とNMOSトランジスタM41が、基準電圧生成部1の抵抗R12に並列に接続される構成をとるものである。NMOSトランジスタM41のオン/オフは、比較制御部3から出力される比較制御信号CNTにより制御される。
【0031】
図3(b)に、基準電圧生成部1および電圧変更制御部4の動作の概念を示す。
【0032】
比較制御信号CNTが‘Low’レベルであるときはNMOSトランジスタM41がオフしており、基準電圧生成部1から出力される基準電圧Vrefは、抵抗R11と抵抗R12による通常の分圧電圧となる。ここでは、この分圧電圧をVref1と表す。
【0033】
一方、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるときは、NMOSトランジスタM41がオンし、基準電圧生成部1の抵抗R12に抵抗R41が並列に接続される状態となる。これにより、基準電圧生成部1の分圧比が変化し、基準電圧Vrefは、分圧電圧Vref1よりも低い、分圧電圧Vref2となる。
【0034】
したがって、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるdT期間は、基準電圧生成部1から出力される基準電圧VrefはVref2である。
【0035】
図4は、本実施形態のコンパレータ回路の動作の例を示す波形図である。
【0036】
モータ駆動電流の制御モードが、Slow減衰モード、Fast減衰モード、Chargeモードと変化すると、Hブリッジ回路100の出力電流は、Slow減衰モードでは緩やかに減少し、Fast減衰モードでは急速に減少し、Chargeモードでは増加する。このとき、Fast減衰モードからChargeモードへ変化するとき、Hブリッジ回路100に接続されるコイルへのエネルギー(電流)の放電状態と充電状態が反転するため、Hブリッジ回路100の出力電流(検出電圧)には、コイルLの逆起電力によるノイズが発生する。
【0037】
したがって、Hブリッジ回路100に接続される検知抵抗Rsの端子電圧である検出電圧Vrsも、このノイズの影響を受け、モータ駆動電流の制御モードがFast減衰モードからChargeモードへ変化した直後に大きく低下する。
【0038】
これに対して、本実施形態では、駆動制御部200から出力されるモード信号CMが、Chargeモードを示す‘Low’レベルに変化した後の一定期間dTの間、比較制御信号CNTは‘High’レベルであり、基準電圧Vrefの値は、通常のVref1よりも低いVref2である。
【0039】
これにより、Hブリッジ回路100の出力電流に発生するノイズにより検出電圧VrsがVref1より下がっても、このノイズの発生期間、基準電圧Vrefの値が通常よりも低いVref2であるため、比較部2は、検出電圧Vrsが基準電圧Vrefを超えたと判定することがなく、比較部2の出力信号CMPは、この期間も変化しない。
【0040】
すなわち、本実施形態のコンパレータ回路は、モータ駆動電流の制御モードがFast減衰モードからChargeモードへ変化するときに発生するノイズに対して、Hブリッジ回路100の出力電流が設定電流に達したと誤判定することがない。
【0041】
なお、比較制御部3の代わりに図5に示す比較制御部3Aを用いることにより、期間dTをプログラマブルに設定することもできる。
【0042】
図5(a)は、比較制御部3Aの構成の概念を示す図である。
【0043】
比較制御部3Aは、モード信号CMが入力されて複数のタップのそれぞれから異なる遅延時間の信号を出力するタップ付き遅延回路31Aと、期間dTをプログラマブルに設定するための時間幅設定データが格納されるレジスタ33と、レジスタ33に格納された時間幅設定データに応じてタップ付き遅延回路31Aのタップを選択するセレクタ34と、モード信号CMとセレクタ34の出力とが入力されるORゲート32と、を有する。NORゲート32の出力が、比較制御信号CNTとなる。
【0044】
図5(b)に、図5(a)に示した回路の動作波形を示す。
【0045】
セレクタ34の出力信号のモード信号CMに対する遅延時間は、レジスタ34に格納された時間幅設定データに応じて、例えば、dT1、dT2、dT3と変化する。これにより、このセレクタ34の出力信号とモード信号CMが入力されるORゲート32の出力である比較制御信号CNTの‘High’レベルの期間も、dT1、dT2、dT3と変化する。
【0046】
この比較制御部3Aを用いることにより、Hブリッジ回路100の出力電流に発生するノイズの発生期間に応じて、比較制御信号CNTの‘High’レベル期間を設定することができる。比較制御信号CNTが‘High’レベルである期間、基準電圧Vrefの値はVref2へ低下する。そのため、例えばモータの特性の違い等によってノイズの発生期間が長く、検出電圧Vrsの低下期間が長くなるような場合も、比較部2は、検出電圧Vrsが基準電圧Vrefを超えたと判定することはない。
【0047】
このような本実施形態によれば、モータ駆動電流の制御モードがChargeモードに変化した後の一定期間、基準電圧Vrefの値を、通常のVref1よりも低いVref2に設定することができる。これにより、モータ駆動電流の制御モードがFast減衰モードからChargeモードへ変化するときに発生するノイズによってHブリッジ回路100の出力電流が増大したときに、設定電流に達したと誤判定することを防止することができる。
【0048】
また、比較制御部3Aを用いることにより、基準電圧Vrefの値をVref2とする期間をプログラマブルに設定することもできる。
【0049】
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図である。
【0050】
図6に示す回路が図1に示した回路と異なる点は、図1の比較部2を、出力制御機能付きの比較部2Aとした点である。
【0051】
比較部2Aへは、出力制御信号として、比較制御部3から出力される比較制御信号CNTが入力される。比較部2Aは、比較制御信号CNTが‘High’レベルである期間、比較結果の出力を停止する。
【0052】
このような本実施形態によれば、モータ駆動電流の制御モードがFast減衰モードからChargeモードへ変化するときに発生するノイズが想定以上に大きく、検出電圧Vrsが基準電圧値Vref2を超えることがあっても、比較部2Aから誤った判定信号が出力されることを防止することができる。
【0053】
なお、本実施形態においても、比較制御部3の代わりに図5に示す比較制御部3Aを用いることができる。
【0054】
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係るコンパレータ回路の構成の例を示すブロック図である。
【0055】
図7に示す回路が図1に示した回路と異なる点は、レベル設定部5を追加した点と、電圧変更制御部4を電圧変更制御部4Aとした点である。
【0056】
レベル設定部5は、電圧変更制御部4Aで変更する基準電圧Vrefの電圧値を設定する。
【0057】
電圧変更制御部4Aは、レベル設定部5に応じて、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるときに基準電圧生成部1から出力される基準電圧Vrefの電圧値を変化させる。
【0058】
図8に、電圧変更制御部4Aの構成の概念およびレベル設定部5との関係を示す。
【0059】
図8(a)に示すように、電圧変更制御部4Aは、例えば、n対の、直列に接続された抵抗(R41〜R4n)とNMOSトランジスタ(M41〜M4n)が、基準電圧生成部1の抵抗R12に並列に接続される構成を有し、スイッチ制御部41が、NMOSトランジスタM41〜M4nのオン/オフを制御する。
【0060】
スイッチ制御部41は、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるときに、NMOSトランジスタM41〜M4nのうち、レベル設定部5により指定されたNMOSトランジスタのみをオンさせる。
【0061】
これにより、基準電圧生成部1の抵抗R12に並列に接続される抵抗の抵抗値が変化し、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるときに基準電圧生成部1から出力される基準電圧Vrefの電圧値Vref2が変化する。図8(b)に、その変化の様子を示す。
【0062】
このような本実施形態によれば、モータ駆動電流の制御モードがFast減衰モードからChargeモードへ変化するときに発生するノイズの大きさに合わせて、比較制御信号CNTが‘High’レベルであるときの基準電圧Vrefの電圧値Vref2を設定することができる。
【0063】
なお、本実施形態においても、比較制御部3の代わりに比較制御部3Aを用いることができる。また、比較部2の代わりに出力制御機能付きの比較部2Aを用いることもできる。
【0064】
以上説明した少なくとも1つの実施形態のコンパレータ回路によれば、モータ駆動電流のモード切り替えに伴って発生するノイズによる誤動作を防止することができる。
【0065】
また、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0066】
1 基準電圧生成部
2、2A 比較部
3、3A 比較制御部
4、4A 電圧変更制御部
5 レベル設定部
31 遅延回路
31A タップ付き遅延回路
32 ORゲート
33 レジスタ
34 セレクタ
R11、R12、R41〜R4n 抵抗
M41〜M4n NMOSトランジスタ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準電圧を生成する基準電圧生成部と、
モータ駆動電流に応じて変化する検出電圧と前記基準電圧とを比較する比較部と、
前記モータ駆動電流の制御モードの切り替え時の一定期間、比較制御信号を出力する比較制御部と、
前記比較制御信号が出力されたときに、前記基準電圧の電圧値を変更する電圧変更制御部と
を備えることを特徴とするコンパレータ回路。
【請求項2】
前記電圧変更制御部が、
前記制御モードの切り替えにより発生する前記検出電圧の変動の電圧変化方向に合わせて、前記基準電圧の電圧値を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンパレータ回路。
【請求項3】
前記比較部が、
前記一定期間、比較結果の出力を停止する
ことを特徴とする請求項2に記載のコンパレータ回路。
【請求項4】
前記比較制御部は、
前記一定期間の時間幅がプログラマブルに設定される
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンパレータ回路。
【請求項5】
前記基準電圧の変更レベルを設定するレベル設定部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載のコンパレータ回路。
【請求項1】
基準電圧を生成する基準電圧生成部と、
モータ駆動電流に応じて変化する検出電圧と前記基準電圧とを比較する比較部と、
前記モータ駆動電流の制御モードの切り替え時の一定期間、比較制御信号を出力する比較制御部と、
前記比較制御信号が出力されたときに、前記基準電圧の電圧値を変更する電圧変更制御部と
を備えることを特徴とするコンパレータ回路。
【請求項2】
前記電圧変更制御部が、
前記制御モードの切り替えにより発生する前記検出電圧の変動の電圧変化方向に合わせて、前記基準電圧の電圧値を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンパレータ回路。
【請求項3】
前記比較部が、
前記一定期間、比較結果の出力を停止する
ことを特徴とする請求項2に記載のコンパレータ回路。
【請求項4】
前記比較制御部は、
前記一定期間の時間幅がプログラマブルに設定される
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンパレータ回路。
【請求項5】
前記基準電圧の変更レベルを設定するレベル設定部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載のコンパレータ回路。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2013−12875(P2013−12875A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143820(P2011−143820)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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