コンポーネントキャリアに特化した再構成を行うための方法および装置
コンポーネントキャリアに特化した再構成のための技術が開示される。無線送信/受信ユニット(WTRU)は、複数のコンポーネントキャリア経由で送信または受信することができる。WTRUは、コンポーネントキャリアベースで、コンポーネントキャリアを付加したり、除去または置き換えたりしてコンポーネントキャリアの再構成を行う。不連続受信(DRX)および/または不連続伝送(DTX)を、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上で行うことが可能であり、そのコンポーネントキャリア上のDRXおよび/またはDTXパターンは、互いに重複(overlap)しない。ランダムアクセス手順は、1つのコンポーネントキャリア上のターゲットセルにおいて行われ得るが、その間他のコンポーネントキャリアは非アクティブである。コンポーネントキャリアに特化した再構成またはコンポーネントキャリアもしくはチャネルのハンドオーバーは、マルチポイント協調伝送(CoMP)に実装され得るが、その伝送では、トラフィックチャネルではなく制御チャネルが行われ得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年3月12出願の米国特許仮出願第61/159606号の優先権を主張するものであり、完全に記載されているように参照することによって本書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0003】
より高いデータ転送レートおよびスペクトル効率をサポートするために、新しい無線技術が導入されている。例えば、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)システムは、3GPPリリース8(R8)に導入されている。
【0004】
LTEダウンリンク(DL)伝送は、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)無線インタフェースに基づき、LTEアップリンク(UL)伝送は、単一キャリア(SC)離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重アクセス(DFT−S−OFDMA)に基づく。ULにおける単一キャリア伝送の使用は、直交周波数分割多重(OFDM)などのマルチキャリア伝送と比較して低いピーク対平均電力比(PAPR)によって動機付けられる。デプロイメント(deployment)に柔軟性を与えるために、3GPP R8 LTEシステムは、1.4、2.5、5、10、15または20MHzのいずれかの伝送帯域幅をスケーラブルにサポートする。R8 LTEシステムは、周波数分割複信(FDD)モード、時分割複信(TDD)モードまたは半複信FDDモードのいずれかで動作し得る。
【0005】
R8 LTEシステムにおいて、各無線フレーム(10ms)は、同じ大きさの1msサブフレーム10個から成る。各サブフレームは、それぞれが同じ大きさの0.5msタイムスロット2つから成る。1タイムスロット当たり7つまたは6つのいずれかのOFDMシンボルになり得る。1タイムスロット当たり7つのシンボルは、通常の循環プレフィックス(cyclic prefix)に使用され、1タイムスロット当たり6つのシンボルは、拡張された循環プレフィックスに使用される。R8 LTEシステム用のサブキャリア間隔は、15kHzである。7.5kHzを使用する、代替的な狭められたサブキャリア間隔モードも実行可能である。リソースエレメント(RE)は、1つのOFDMシンボルのインターバル間で1つのサブキャリアに対応する。0.5msタイムスロット間の12個の連続したサブキャリアは、1つのリソースブロック(RB)に相当する。従って、1タイムスロッ当たり7つのシンボルでは、各RBは、12×7=84REから成る。DLキャリアは、最小6RBから最大110RBに至るスケーラブルな数のRBを備え得る。これは、おおまかに1MHzから20MHzまでのすべてのスケーラブルな伝送帯域幅に対応する。通常、共通の伝送帯域幅のセットは、(例えば、1.4、3、5、10、または20MHzに)指定される。LTEにおける動的スケジューリング用の時間領域の基本単位は、2つの連続したタイムスロットから成る1つのサブフレームである。いくつかのOFDMシンボル上のあるサブキャリアは、パイロット信号を時間周波数グリッドにおいて伝達するのに割り振られる。
【0006】
R8 LTEのDL方向において、無線送受信ユニット(WTRU)は、進化した(evolved)ノードB(eNB)によって割り振られて、LTE伝送帯域幅全域のどこにでもWTRUのデータを受信し得る。R8 LTEのUL方向において、WTRUは、FDMA配置で割り当てられたサブキャリアによる限定されかつ隣接する(contiguous)セットを伝送し得る。これは、単一キャリア(SC)FDMAと呼ばれる。例えば、ULにおけるすべてのOFDM信号またはシステムの帯域幅が1から100までの番号が付けられたサブキャリアからできている場合、第1のWTRUを割り当てて、それ自身の信号をサブキャリア1から12上に伝送し得るし、第2のWTRUは、サブキャリア13から24上に伝送し得るなどである。eNBは、伝送帯域幅全域の複合UL信号を、通常複数のWTRUから同時に受信するだろうが、各WTRUは、利用可能な伝送帯域幅のサブセットに伝送するだろう。周波数ホッピングは、WTRUによってUL伝送に適用され得る。
【0007】
LTEベースの無線アクセスシステムの達成可能なスループットおよびカバレッジをさらに改良するために、そしてDL方向において1GbpsとUL方向において500MbpsとのIMTアドバンスト要件に合わせるために、LTEアドバンスト(LTE−A)は、現在3GPP標準化団体で研究中である。LTE−Aに提案された1つの大幅な改良は、キャリア集約(carrier aggregation)および柔軟な帯域幅配置のサポートである。DLおよびUL伝送帯域幅がR8 LTEにおいて20MHzを超す(例えば、40MHz)のを可能にし、利用可能なペアキャリア(paired carriers)のより柔軟な使用が可能になるだろう。例えば、R8 LTEが対称かつペアになったFDDモード(例えば、DLとULとの両方の伝送帯域幅がそれぞれで10MHzまたは20MHz)で動作するように限定されるのに対し、LTE−Aは、例えば、DLの10MHzをULの5MHzとペアにするといった非対称構成で動作することができるだろう。さらに、複合集約伝送帯域幅(composite aggregate transmission bandwidths)は、LTE−Aを用いて実現可能になり得る(例えば、DLの第1の20MHzのコンポーネントキャリアと第2の10MHzのコンポーネントキャリアとを合わせたものを、ULの20MHzのコンポーネントキャリアとペアにする)。複合集約伝送帯域幅は、必ずしも周波数領域において隣接されなくてもよい。代替的には、隣接する集約伝送帯域幅の動作も実現可能になり得る(例えば、15MHzの第1のDLコンポーネントキャリア(CC)は、別の15MHzのDLコンポーネントキャリアに集約されて、20MHzのULコンポーネントキャリアとペアになる)。
【0008】
図1Aは、不連続スペクトル集約(discontinuous spectrum aggregation)を示し、図1Bおよび図1Cは、連続スペクトル集約(continuous spectrum aggregation)を示す。LTE R8のUL伝送フォーマットは、DFTプレコーダを使用するDFT−S OFDMを使用する。DFTプレコーダは、図1Bに示すように、帯域幅が隣接している場合に集約帯域幅(即ち、コンポーネントキャリアの全域)に適用され得る。代替的には、DFTプレコーダは、図1Cに示すように、コンポーネントキャリア毎(例えば、最大で110RBまたは20MHz)に適用され得る。
【0009】
図2Aおよび図2Bは、LTE R8におけるモビリティ内の(intra-mobility)管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイのハンドオーバー手順を示す。LTE R8において、ハードハンドオーバーが使用され、ハンドオーバー手順は、1キャリア(即ち、1コンポーネントキャリア)に制限される。
【0010】
eNBには、接続確立またはトラッキングエリア(TA)の最終更新のいずれかにおけるローミング制限に関する情報を含むWTRUコンテキストが提供される。(ステップ102)。ソースeNBは、エリア制限情報に従ってWTRU測定手順を構成する(ステップ104)。ソースeNBによって提供される測定は、WTRUの接続モビリティを制御する機能を支援し得る。
【0011】
WTRUは、例えば、システム情報、仕様などによって設定されるルールによってトリガされる測定レポートを伝送するためのアップリンク割当を得て(ステップ106)、ひとたびトリガされると測定レポートをソースeNBに伝送する(ステップ108)。
【0012】
ソースeNBは、測定レポートおよび無線リソース管理(RRM)情報に基づいてハンドオーバーの決定を行う(ステップ110)。ソースeNBは、ステップ112においてハンドオーバー要求メッセージをターゲットeNBに発行し、ターゲットeNBにおいてハンドオーバーを準備するのに必要な情報を渡すが、その情報は、ソースeNBにおけるWTRU X2コンテキストシグナリング基準(reference)と、WTRU S1 EPCコンテキストシグナリング基準と、ターゲットセル識別子(ID)と、KeNBと、ソースeNB内のWTRUのセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)と、アクセス層(AS)−構成と、ソースセルのEUTRAN無線アクセスベアラ(E−RAB)コンテキストおよび物理レイヤIDと、起こり得る無線リンクの不具合(RLF)を回復するための媒体アクセス制御(MAC)などを含む。WTRU X2/WTRU S1シグナリング基準によって、ターゲットeNBがソースeNBおよび進化したパケットコア(EPC)をアドレス指定できるようになる。E−RABコンテキストは、必要な無線ネットワークレイヤ(RNL)およびトランスポートネットワークレイヤ(TNL)のアドレス情報と、E−RABのサービス品質(QoS)プロファイルとを含む。
【0013】
ターゲットeNBは、リソースがターゲットeNBによって与えられ得る場合、受信されるE−RAB QoS情報に依存する許可制御を行って、ハンドオーバーが成功する見込みを増加し得る(ステップ114)。ターゲットeNBは、受信されるE−RAB QoS情報に従って要求されるリソースを構成して、C−RNTIおよび任意にはランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを保存する。ターゲットセル内で使用されるAS−構成は、独立して(即ち、「確立(establishment)」)指定されるか、またはソースセル内で使用されるAS−構成と比較された増分(delta)(即ち、「再構成(reconfiguration)」)のいずれかに指定され得る。
【0014】
ターゲットeNBは、レイヤ1およびレイヤ2を用いてハンドオーバーを準備して、ハンドオーバー要求肯定応答をソースeNBに送信する(ステップ116)。ハンドオーバー要求肯定応答メッセージは、ハンドオーバーを行うRRCメッセージとしてWTRUに送信される透過コンテナを含む。透過コンテナは、新しいC−RNTI、および選択されるセキュリティアルゴリズム用のターゲットeNBセキュリティアルゴリズム識別子を含む。透過コンテナは、個別RACHプリアンブル、および例えば、アクセスパラメータ、システム情報ブロック(SIB)などの他のパラメータを任意に含み得る。ハンドオーバー要求肯定応答メッセージは、必要に応じて、順方向トンネル用のRNL/TNL情報も含み得る。ソースeNBがハンドオーバー要求肯定応答メッセージを受信すると直ぐに、またはハンドオーバーコマンドの伝送がダウンリンク内で開始されると直ぐに、データの順方向送信が開始され得る。
【0015】
ソースeNBは、RRCメッセージ(即ち、WTRUに向かうmobilityControlInformationを含むRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を作成して、RRCメッセージをWTRUに送信する(ステップ118)。WTRUは、必要なパラメータ(即ち、新しいC−RNTI、ターゲットeNBセキュリティアルゴリズム識別子、および任意には個別RACHプリアンブル、ターゲットeNB SIB等)を用いてRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信し、ソースセルからデタッチして(detach)ターゲットセルに同期する(ステップ120)。
【0016】
ソースeNBは、バッファされた通過中の(in-transit)パケットをターゲットeNBに配信し(ステップ122)、そしてSN STATUS TRANSFERメッセージをそのターゲットeNBに送信し、アップリンクのパケットデータ収束プロトコル(PDCP)シーケンス番号(SN)のレシーバステータスおよびダウンリンクのPDCP SNのトランスミッタステータスをE−RABに伝達して、PDCPステータス保存(即ち、無線リンク制御(RLC)肯定応答モード(AM))が適用されるようにする(ステップ124)。アップリンクのPDCP SNレシーバステータスは、少なくともそのPDCP SNの最初に欠損した(missing)ULサービスデータユニット(SDU)を含み、そのようなSDUがある場合、WTRUがターゲットセルに再伝送する必要があるUL SDUシーケンスからの受信ステータスのビットマップを含み得る。ダウンリンクのPDCP SNのトランスミッタステータスは、ターゲットeNBが、まだPDCP SNを有していない新しいSDUに割り当て得ることを次のPDCP SNに示す。ソースeNBは、WTRUのどのE−RABも、PDCPステータス保存で処理できない場合、このメッセージの送信を省略し得る。
【0017】
mobilityControlInformationを含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信した後、WTRUは、ターゲットeNBと同期化を行って、個別RACHプリアンブルがハンドオーバーコマンドに割り振られた場合は競合しない手順に続いて、またはどの個別プリアンブルも割り振られなかった場合は競合ベースの手順に続いて、RACH経由でターゲットセルにアクセスする(ステップ126)。
【0018】
ターゲットeNBは、UL割当およびタイミングアドバンスに応答する(ステップ128)。WTRUがターゲットセルに首尾よくアクセスした時、そのWTRUは、ハンドオーバーを確認するRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ(C−RNTI)をアップリンクのバッファステータスレポートと共にターゲットeNBに送信して、そのWTRUに対するハンドオーバー手順が完了したことを示す(ステップ130)。ターゲットeNBは、ハンドオーバー確認メッセージ内に送信されたC−RNTIを検証する。ターゲットeNBは、ようやくWTRUへのデータ送信を始めることができる。
【0019】
ターゲットeNBは、WTRUがセルを変更したことを知らせるパス切り替えメッセージをMMEに送信する(ステップ132)。MMEは、ユーザプレーン更新要求メッセージをサービングゲートウェイに送信する(ステップ134)。サービングゲートウェイは、ダウンリンクのデータパスをターゲット側に切り替え、そして古いパス上の1または複数の「エンドマーカー」パケットをソースeNBに送信して、次に、そのソースeNBに向けてU−プレーン/TNLリソースを任意に解放し得る(ステップ136)。
【0020】
サービングゲートウェイは、ユーザプレーン更新応答メッセージをMMEに送信する(ステップ138)。MMEは、パス切り替え肯定応答メッセージでパス切り替えメッセージを確認する(ステップ140)。WTRUコンテキスト解放メッセージを送信することによって、ターゲットeNBは、ハンドオーバーの成功をソースeNBに知らせて、リソースの解放をトリガする(ステップ142)。WTRUコンテキスト解放メッセージを受信すると、ソースeNBは、そのWTRUコンテキストに関連する無線およびC−プレーンに関係するリソースを解放し得る(ステップ144)。データパケットは、次に、ターゲットeNB経由で伝送される。
【0021】
上記の従来のLTE R8ハンドオーバー手順において、LTEリリース8のハンドオーバーをサポートするように現在定義されている測定は、単一キャリアがリリース8において暗示的に想定されているので、LTE−Aにおけるコンポーネントキャリアの集約によるハンドオーバーをサポートするのに十分ではない。さらに、すべてのキャリアを集約するハンドオーバーは、問題となるだろう。例えば、各コンポーネントキャリアの相対的品質は、各セルと必ずしも同じとは限らないので、各コンポーネントキャリアの最適なハンドオーバー時間は、同時に起きないだろう。
【発明の概要】
【0022】
コンポーネントキャリアに特化した再構成のための実施形態が開示される。WTRUは、コンポーネントキャリアベースで、コンポーネントキャリア(複数可)を付加したり、除去または置き換えたりしてコンポーネントキャリアの再構成を行う。不連続受信(DRX)および/または不連続伝送(DTX)を、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上で行うことが可能であり、そのコンポーネントキャリア上のDRXおよび/またはDTXパターンは、互いに重複しない。ランダムアクセス手順は、1つのコンポーネントキャリア上のターゲットセルにおいて行われ得るが、その間、他のコンポーネントキャリアは非アクティブである。コンポーネントキャリアに特化した再構成またはコンポーネントキャリアもしくはチャネルのハンドオーバーは、マルチポイント協調伝送(CoMP)に実装され得るが、その伝送では、トラフィックチャネルではなく制御チャネルが行われ得る。代替的には、トラフィックチャネルのハンドオーバーが行われ得る。
【0023】
RRC接続シグナリングのための実施形態も、異なるeNBと同時に通信を行い得るWTRUに対してコンポーネントキャリアに特化した再構成をサポートするために開示される。
【0024】
コンポーネントキャリアに特化した再構成の動作に対してマスター情報ブロック(MIB)およびシステム情報ブロック(SIB)を獲得するための実施形態も開示される。
【0025】
コンポーネントキャリアに特化した再構成およびコンポーネントキャリアに特化した再構成におけるランダムアクセス手順をサポートする測定のための実施形態も開示される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
より詳細な理解は、添付図と併せて例として与えられた以下の説明から得られる。
【図1A】不連続なスペクトル集約を示す図である。
【図1B】連続するスペクトル集約を示す図である。
【図1C】連続するスペクトル集約を示す図である。
【図2A】LTEにおけるモビリティ内の管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイのハンドオーバー手順を示す図である。
【図2B】LTEにおけるモビリティ内の管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイのハンドオーバー手順を示す図である。
【図3】進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)を含むLTE無線通信システム/アクセスネットワークを示す図である。
【図4】WTRU、eNB、およびMME/S−GWを含むLTE無線通信システムの例示的なブロックダイアグラムである。
【図5】異なる2つのセルのコンポーネントキャリアに対する異なるセルパターンを示す図である。
【図6A】一実施形態に従った例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図6B】一実施形態に従った例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図7A】別の実施形態に従った別の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図7B】別の実施形態に従った別の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図8】一実施形態に従った例示的なコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作を示す図である。
【図9】別の実施形態に従った別の例示的なコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作を示す図である。
【図10A】一実施形態に従ったCoMPが実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図10B】一実施形態に従ったCoMPが実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図11A】別の実施形態に従ったCoMPが実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図11B】別の実施形態に従ったCoMPが実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図12】一実施形態に従ったRACH手順の例示的なプロセスのフローダイアグラムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下で言及する場合、用語「WTRU」は、ユーザ装置(UE)、移動局、固定または移動式加入者ユニット、ページャ、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、コンピュータ、マシン対マシン(M2M)デバイス、センサー、または無線環境において動作可能なその他のタイプのデバイスを含むが、これに限らない。以下で言及する場合、用語「eNB」は、ノードB、基地局、サイトコントローラ、アクセスポイント(AS)、または無線環境において動作可能なその他のタイプのインタフェーシングデバイスを含むが、これに限らない。
【0028】
以下で言及する場合、用語「セル」は、1または複数のコンポーネントキャリアが伝送および/または受信され得る、および例えば、区別しやすいパイロット信号を有することによって一意的に識別され得るサイト(「セクタ」を含む)を示すのに使用される。
【0029】
さらに、コンポーネントキャリアを除去または置き替える際は、WTRUが接続されるセルを変更しても変更しなくてもよい。WTRUは、複数のコンポーネントキャリア経由で受信(または伝送)し得るし、そのコンポーネントキャリアは、同じセルから受信(または同じセルに向けて伝送)しても受信しなくてもよい。WTRUがコンポーネントキャリアのグループで構成される時、そのWTRUは、単一セルに接続され得る、または2以上のセルに接続され得る。WTRUは、構成されたコンポーネントキャリア(例えば、アンカーコンポーネントキャリアまたは主コンポーネントキャリア)のうちの1つから接続されるセルを決定し得る。WTRUの視点では、セルは、個々のコンポーネントキャリアまたはコンポーネントキャリアのグループと見なされ得る。
【0030】
WTRUは、同じeノードBまたは異なるeノードBのいずれかから複数のコンポーネントキャリアを受信し得るし、いずれの場合でもそのコンポーネントキャリアは、たとえ物理周波数帯域幅が同じでも、異なる識別子を有する異なるコンポーネントキャリアと見なされる。
【0031】
以下で言及する場合、用語「コンポーネントキャリアの再構成」は、新しいコンポーネントキャリアを付加すること、現在構成されているコンポーネントキャリアを除去すること、および/または現在構成されているコンポーネントキャリアを新しいコンポーネントキャリアに置き換えることを含み、あるセルから別のセルへの「ハンドオーバー」(ソースセル内のあるコンポーネントキャリアを除去すること、およびターゲットセル内の新しいコンポーネントキャリアを同じまたは異なる周波数帯域幅のいずれかに付加すること)を含み得る。新しく付加されたコンポーネントキャリア(新しく切り替わったコンポーネントキャリアを含む)は、同じeNB上または異なるeNB上のいずれかに存在し得るし、コンポーネントキャリアの再構成の後でWTRUは、同じまたは異なるeNBへのリンクを確立し得る。
【0032】
実施形態が、たとえ3GPP LTEまたはLTE−Aに関連する制御チャネルおよびデータチャネルに関して開示されても、その実施形態は、3GPP LTEまたはLTE−Aに限定されず、現在存在するまたは将来開発されるだろうどのような無線通信技術にも適用可能であり、その技術は、3GPP高速パケットアクセス(HSPA)、cdma2000、IEEE802.xxなどを含むが、これに限定されないことに留意すべきである。本明細書で説明される実施形態は、任意の順序または組み合わせに適用可能になり得ることも留意すべきである。
【0033】
図3は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)205を含むLTE無線通信システム/アクセスネットワーク200を示す。E−UTRAN205は、数個のeNB220を含む。WTRU210は、eNB220との通信を行う。eNB220は、X2インタフェースを使用して互いにインタフェースをとる。それぞれのeNB220は、S1インタフェースを通じてモビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S−GW)230とインタフェースをとる。図3では、単一のWTRU210および3つのeNBを示すが、有線デバイスと無線デバイスとの任意の組み合わせは、図3に描画したインタフェースを有しない、有線接続および有線ネットワークデバイスを用いない中継(例えば、X2インタフェースを有しないホームeノードB(HeNB))を含む、無線通信システムアクセスネットワーク200に含まれ得ることは明白にすべきである。
【0034】
図4は、WTRU210、eNB220、およびMME/S−GW230を含むLTE無線通信システム300の例示的なブロックダイアグラムである。図3に示すように、WTRU210、eNB220、およびMME/S−GW230は、本明細書に開示される任意の実施形態に従って、コンポーネントキャリアに特化した再構成を行うように構成される。典型的なWTRUに見られ得るコンポーネントに加えて、WTRU210は、任意にリンクされるメモリ322を有するプロセッサ316と、少なくとも1つのトランシーバ314と、任意によるバッテリ320と、アンテナ318とを含む。プロセッサ316は、本明細書に開示される任意の実施形態に従って、コンポーネントキャリアに特化した再構成を行うように構成される。トランシーバ314は、プロセッサ316およびアンテナ318との通信を行って、無線通信の送受信を容易にする。バッテリ320がWTRU210に使用される場合、バッテリ320は、トランシーバ314およびプロセッサ316に電力供給する。
【0035】
典型的なeNBに見られ得るコンポーネントに加えて、eNB220は、任意にリンクされるメモリ315を有するプロセッサ317と、トランシーバ319と、アンテナ321とを含む。プロセッサ317は、本明細書に開示される任意の実施形態に従って、コンポーネントキャリアに特化した再構成を行って、サポートするように構成される。トランシーバ319は、プロセッサ317およびアンテナ321との通信を行って、無線通信の送受信を容易にする。eNB220は、任意にリンクされるメモリ334を有するプロセッサ333を含むモビリティ管理エンティティ/サービングゲートウェイ(MME/S−GW)230に接続される。
【0036】
一実施形態に従って、WTRUは、コンポーネントキャリアが別々に独立して付加され、除去され、または置き換えられるように、コンポーネントキャリアに特化した再構成を行い得る(即ち、コンポーネントキャリアベースでコンポーネントキャリアを付加し、除去し、または置き換える)。異なるキャリアの伝送電力は、コンポーネントキャリアからコンポーネントキャリアおよびセルからセルへの伝送とは異なって行われ得る。その状況では、異なる「セル」パターン(即ち、「セル−エッジ」パターン)が、コンポーネントキャリア周波数ごとに確立され得る。図5は、異なるコンポーネントキャリアのおおよその境界を示す。図5において、コンポーネントキャリア1Aは、コンポーネントキャリア2Aよりも大きい電力でエンティティAから伝送されて、コンポーネントキャリア2Bは、コンポーネントキャリア1Bよりも大きい電力でエンティティBから伝送され、それらは、同じまたは異なるeNB(複数可)によって制御される。コンポーネントキャリア毎の異なるセルエッジ境界は、コンポーネントキャリア1A、2A、1B、および2Bのそれぞれに対して定義され得る。その場合、WTRUは、コンポーネントキャリア1Aとコンポーネントキャリア2Aの境界において同時に存在し得ないので、図示された線上のどの場所においてもすべてのセル−エッジ条件を経験し得ない。
【0037】
P1において、WTRUは、コンポーネントキャリア1Aおよび2Aに接続され得る。WTRUがP1からP2に移動する時、そのWTRUは、コンポーネントキャリア2Aの境界から外れて、コンポーネントキャリア2Bの境界内に入る。この状況では、そのWTRUがコンポーネントキャリア1Aおよびコンポーネントキャリア2B経由でデータを受信する場合、そのWTRUは、さらに達成可能なすべてのデータ転送レートを有し得る。図5に示すような少なくとも1つのコンポーネントキャリアの接続を維持する間に、コンポーネントキャリア(複数可)のサブセットを変更するのに使用される機構は、コンポーネントキャリアに特化した再構成(またはコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバー)という。コンポーネントキャリアを切り替える代わりに、新しいコンポーネントキャリアが付加され得るし、または現在構成されているコンポーネントキャリアは、除去もしくは別のコンポーネントキャリアと置き換えられ得る。
【0038】
図6Aおよび図6Bは、一実施形態に従った例示的なコンポーネントキャリアに特化した再構成を示す。図6Aは、コンポーネントキャリアが再構成する前を示し、図6Bは、コンポーネントキャリアが再構成した後を示す。図6Aにおいて、WTRU602は、コンポーネントキャリア1および2A上のエンティティ604から伝送を受信する。エンティティ604および606は、同じeNBまたは異なるeNBによって制御され得る。コンポーネントキャリア再構成のトリガがコンポーネントキャリア2Aに発生する時(例えば、構成された閾値によって、エンティティ606からのコンポーネントキャリア2Bの信号品質が、エンティティ604からのコンポーネントキャリア2Aの信号品質よりも良くなる)、WTRU602は、コンポーネントキャリアの再構成を行うが、その再構成は、図6Bに示すように、ハンドオーバー手順を備えても備えなくてもよい。コンポーネントキャリアに特化した再構成の後、WTRU602は、コンポーネントキャリア1およびコンポーネントキャリア2B経由で、エンティティ604および606の2つから伝送を受信する。図6Aおよび図6Bでは、ダウンリンクのコンポーネントキャリアを例として示し、再構成されたコンポーネントキャリアは、DLコンポーネントキャリア、ULコンポーネントキャリア、またはその両方にし得ることに留意すべきである。図6Aおよび図6Bでは、2つのDLコンポーネントキャリアを示すが、実施形態は、任意の数のコンポーネントキャリアに適用され得ることに留意すべきである。
【0039】
アップリンクおよびダウンリンクに対するコンポーネントキャリアに特化した再構成は、独立して行われ得る。図7Aおよび図7Bは、コンポーネントキャリアに特化した再構成の別の例を示し、その再構成は、別の実施形態に従ったハンドオーバー手順を備えてもよいし備えなくてもよい。図7Aは、コンポーネントキャリアが再構成する前を示し、図7Bは、コンポーネントキャリアが再構成した後を示す。図7Aにおいて、WTRU702は、DLコンポーネントキャリア1およびULコンポーネントキャリア2A上のエンティティ704から受信する。エンティティ704および706は、同じeNBまたは異なるeNBによって制御され得る。トリガがULのコンポーネントキャリア2Aに発生する時、WTRU702は、図7Bに示すように、ULのコンポーネントキャリア2Aが除去されてULのコンポーネントキャリア2Bが付加されるように、コンポーネントキャリアの再構成を行う。DLコンポーネントキャリア1は、DLコンポーネントキャリア1に対してトリガが発生していないので同じ状態のままである。コンポーネントキャリアに特化した再構成(またはハンドオーバー)の後、WTRU702は、DLのコンポーネントキャリア1上で受信して、ULのコンポーネントキャリア2Bに伝送する。
【0040】
コンポーネントキャリアに特化した再構成は、セル内で行われ得る(即ち、コンポーネントキャリアをセル内で付加し、除去し、または置き換える)。この場合、コンポーネントキャリアの再構成手順は、セル内のULおよび/またはDLのコンポーネントキャリアのセットを変更するように行われる。この手順を使用して、ULのコンポーネントキャリア(またはULのコンポーネントキャリアのセット)および/またはDLのコンポーネントキャリア(またはDLのコンポーネントキャリアのセット)のいずれかをスワップし得る。これは、物理ULチャネル(複数可)または物理DLチャネル(複数可)(例えば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)/物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)/物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH))がまさに、同じセル内の新しいコンポーネントキャリアに再割り当てされ得る場所のDLハンドオーバーまたはULハンドオーバーとして行われ得る。
【0041】
WTRUが同じeNBによって制御されるセル(セクタを含む)間の境界に置かれる時、信号強度および/またはチャネル品質基準による最適なセルは、動的に変化し得る。セルがUL/DLキャリアの異なるペアに割り当てられる場合、およびWTRUがPUCCHとPUSCHを別々に各コンポーネントキャリア上に伝送する場合、eNBは、PDCCHが単一コンポーネントキャリアまたは単一セル(もしくはセクタ)から受信されるか、または各コンポーネントキャリアまたはセル(もしくはセクタ)から別々に受信されるかどうかにかかわらず、両方のセル(もしくはセクタ)経由で受信されるチャネルステータスレポートおよびサウンディング基準信号(SRS)に基づいて、WTRUに対して最適なUL/DLスケジューリング決定を行い得る。
【0042】
一実施形態に従って、重複しない不連続伝送(DTX)および/または重複しない不連続受信(DRX)パターンは、コンポーネントキャリアごとに定義され得る。このスキーマは、ULキャリア上でPUCCHまたはPUSCHを同時に伝送することによって生じるUL伝送のピーク対平均電力比を最小にし得る。これは、ピーク時のデータ転送レートを抑える効果があるだろうが、WTRUおよびeNBは、特に(これに限らないが)UL/DLキャリアのペアが同じeNBによって制御される場合に、所与の時間フレーム内の最適なコンポーネントキャリア(複数可)を選択することによって、このスキーマからさらに利益が得られる。例えば、eNBが、所与の時間フレーム内で、あるコンポーネントキャリアが異なる場所において高出力または低出力で伝送されることを知っている時(従って、コンポーネントキャリアの境界を異なる時間フレームでは異なるようにする)、WTRUは、そのような各時間フレーム内のコンポーネントキャリア−境界に基づいたDTX/DRXに適切にスケジュールされ得る。重複しないDTX/DRXパターンはまた、チャネル品質が一般的に動的に変化し、キャリアのペア間で異なるので、たとえUL/DLキャリアのペアが同じセル(もしくはセクタ)内で動作されても有益になり得る。この動作モードは、RRCメッセージ(例えば、ハンドオーバーコマンドまたは他の再構成コマンド)を通じてアクティブ化され得る。
【0043】
上記に開示されるコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作は、LTEにおける媒体アクセス制御(MAC)レイヤで定義されるDTX/DRX動作から分離している。上記の実施形態に従ったDRX動作では、WTRUは、現在のLTE仕様で定義されているMACレイヤのDRXパラメータ(例えば、非アクティビティタイマーなど)にかかわらず、あるコンポーネントキャリア(複数可)上である一定期間にダウンリンクチャネル(例えば、PDSCH)を受信することができないかもしれない。現在のLTE仕様で説明されるMACレイヤのDRX動作は、この実施形態に従ったコンポーネントキャリア毎のDRX動作と共存し得る。その場合、ダウンリンクチャネル(例えば、PDSCH)は、現在指定されているMACレイヤのDRX動作に基づいて受信されるであろうサブフレームのセットより大きいサブフレームのセットで受信されないかもしれない。
【0044】
上記に開示されるコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作に従って、セルは、同じコンポーネントキャリア内で時分割が許可され得るし、最適なコンポーネントキャリア(複数可)を、WTRUについて所与の時間フレーム内で選択し得る。図8は、一実施形態に従った例示的なコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作を示す。例えば、図8に示すように、偶数フレームにおいて、セルAは、コンポーネントキャリアCC1Aに伝送し得るし、セルBは、コンポーネントキャリアCC2Bに伝送し得る。そして奇数フレームにおいて、セルAは、コンポーネントキャリアCC2Aに伝送し得るし、セルBは、コンポーネントキャリアCC1Bに伝送し得る。WTRUに対するDRX/DTX期間は、所与のコンポーネントキャリアおよびセルに対するDRX/DTX期間が、そのセルがそのコンポーネントキャリアを伝送しない時間に対応するように設定され得る。説明されたセルは、共通セルのコンポーネントキャリアに依存しないことも可能であることに留意すべきである。
【0045】
より一般的には、コンポーネントキャリアをオンオフする代わりに、異なる時間フレームで伝送電力を変更し得る。図9は、別の実施形態に従った別の例示的なコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作を示す。例えば、偶数フレームにおいて、セルAにおけるコンポーネントキャリアCC2Aに使用される電力は、セルAにおけるコンポーネントキャリアCC1Aに使用される電力よりも小さくなり得るし、セルBにおけるコンポーネントキャリアCC1Bに使用される電力は、セルBにおけるコンポーネントキャリアCC2Bに使用される電力よりも小さくなり得る。そして奇数フレームにおいて、セルAにおけるコンポーネントキャリアCC1Aに使用される電力は、セルAにおけるコンポーネントキャリアCC2Aに使用される電力よりも小さくなり得るし、セルBにおけるコンポーネントキャリアCC2Bに使用される電力は、セルBにおけるコンポーネントキャリアCC1Bに使用される電力よりも小さくなり得る。WTRUにおけるDRX/DTX期間は、偶数フレームにおいてそのWTRUが、セルAのCC2A内のDRX/DTXにあり、対する奇数フレームにおいてそのWTRUが、セルBのCC1B内のDRX/DTXにあるように設定され得る。
【0046】
コンポーネントキャリアに特化した再構成(またはハンドオーバー)は、マルチポイント協調伝送(CoMP)が実装される場合に行われ得る。CoMPは、複数のセルからの伝送を同時に受信または複数のセルに対する伝送を協調させ得る(協調ビームフォーミングまたは協調スケジューリングなど)および/またはWTRU伝送が、性能を向上させてセル間の干渉を避けるまたは低減するように協調した方法で複数のセルにおいて受信され得る送受信のスキーマである。一つのCoMPスキーマに従って、スケジューリングは、異なる伝送間の干渉を制御して低減するようにセルにわたって動的に協調され得る。別のCoMPスキーマに従って、WTRUへの伝送は、複数の伝送ポイントから同時に伝送され得るし、そのマルチポイント伝送は、地理的に分離したアンテナを有する単一のトランスミッタとして協調され得る。
【0047】
コンポーネントキャリア集約の実装において、複数のコンポーネントキャリアに対する制御チャネル(例えば、PDCCH)は、分離したメッセージに別々にコード化されて、対応する各DLのコンポーネントキャリア経由で別々に伝送され得る。このスキーマは、「分離符号化分離伝送(separate coding separate transmission)」と呼ばれる。代替的には、制御チャネル(例えば、PDCCH)は、分離したメッセージに別々にコード化され得るし、そのすべてのメッセージは、1つのセルから1つのDLのコンポーネントキャリア(DLのアンカーコンポーネントキャリア)経由で一緒に伝送され得る。このスキーマは、「分離符号化統合伝送(separate coding joint transmission)」と呼ばれる。代替的には、制御チャネル(例えば、PDCCH)は、1つのメッセージに一緒に符号化されて、1つのセルから1つのDLのコンポーネントキャリア(アンカーコンポーネントキャリア)経由で一緒に伝送され得る。これは、「統合符号化統合伝送(joint coding joint transmission)」と呼ばれる。DLの共有チャネル(複数可)(例えば、PDSCH(複数可))は、コンポーネントキャリア毎の複数のセルから伝送され得るし、ULの共有チャネル(複数可)(例えば、PUSCH(複数可))は、コンポーネントキャリア毎の複数のセルにおいて受信され得る。
【0048】
CoMPにおいて、統合伝送スキーマ(即ち、分離符号化統合伝送または統合符号化統合伝送)が使用される時、WTRUは、アクティブなCoMPセット内の複数の協調するセルからPDSCHを受信またはそのセルにPUSCHを伝送しながら、PDCCHから単一セル(即ち、アンカーセル)を受信し得る。一実施形態に従って、統合伝送スキーマ(即ち、分離符号化統合伝送または統合符号化統合伝送)が使用される場合、PDCCHを伝達するコンポーネントキャリアは、ターゲットセルにハンドオーバーされ得るが、PDSCHおよび/またはPUSCHを伝達するコンポーネントキャリア(複数可)は、そのターゲットセルにハンドオーバーされないかもしれない。非統合伝送によるCoMPの場合、すべてのPDSCHリンクが実際にデータをWTRUに伝達し得るわけではなく、むしろ協調スケジューリングまたは協調ビームフォーミングが、セル間で使用され得る。
【0049】
図10Aおよび図10Bは、DLのCoMPが一実施形態に従って実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化した再構成(またはハンドオーバー)を示す。図10Aは、コンポーネントキャリアが再構成する前を示し、図10Bは、コンポーネントキャリアが再構成した後を示す。図10Aにおいて、WTRU1002は、コンポーネントキャリア1Aおよび2A上のセル1004からと、コンポーネントキャリア1Bおよび2B上のセル1006からダウンリンク伝送を受信する。セル1004およびセル1006は、同じeNBまたは異なるeNBによって制御され得る。WTRU1002がコンポーネントキャリア1A上のセル1004からPDCCHを受信するように、セル1004は、現在アンカーセル(DLおよび/またはUL伝送用のPDCCHを送信するセル)である。
【0050】
WTRU1002は、どのセルからPDSCH伝送を受信するかを知らないかもしれない。セル1004内のコンポーネントキャリア1Aに対してトリガが発生する時、図10Bに示すように、WTRU1002は、コンポーネントキャリア1Aからセル1006内のコンポーネントキャリア1BへのPDCCHのハンドオーバーを行うが、PDSCHには行わない。図10Aおよび図10Bは、DLのCoMPにおけるハンドオーバーを例として示し、同じハンドオーバーがULのCoMPにも適用され得ることに留意すべきである。非統合伝送によるCoMPの場合、図10Aおよび図10Bに示したすべてのPDSCHリンクが、所与の時間において実際にデータをWTRUに伝達し得るわけではなく、むしろ協調スケジューリングまたは協調ビームフォーミングが、セル間で使用され得る(例えば、所与の時間においてセル1004がCC1上に伝送し、セル1006がCC2上に伝送する)。図10Aおよび図10Bは、チャネルをあるセルから別のセルへ切り替えることを示すが、同じセル内でも切り替えが行われ得ることに留意すべきである。
【0051】
複数のセルからのPDSCH(複数可)がWTRUにおいて受信され得ない場合、そのPDSCHに対するコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーも行われ得る。同様に、複数のセルにおいてPUSCH(複数可)を受信することができない場合、そのPUSCHに対するコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーも行われ得る。代替的または付加的には、PUCCH(複数可)を伝達するULのアンカーコンポーネントキャリアも、PDCCH(複数可)を伝達するDLのアンカーコンポーネントキャリアと共にWTRU用に構成され得るし、コンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーは、DLのアンカーコンポーネントキャリアか、ULのアンカーコンポーネントキャリアか、またはその両方のいずれかに対して行われ得る。
【0052】
別の実施形態に従って、WTRUがアクティブなCoMPセット(即ち、WTRUがPDSCH伝送を受信するまたはWTRUがPUSCH伝送を伝送するセル)を認識している時、そのWTRUは、PDCCHおよび/またはPUCCHから独立して、PDSCHおよび/またはPUSCHに対するコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーまたは再構成を行い得る。これは、アクティブなCoMPセットがWTRU用に変更される必要がある場合であるが、そのアクティブなCoMPセット内の現在のアンカーセル(ULおよび/またはDL用)は、そのWTRUがさらに同じアンカーセルからPDCCHを受信するまたは同じアンカーセルにPUCCHを伝送するので、変更されない。
【0053】
図11Aおよび図11Bは、この代替的な実施形態に従ってDLのCoMPが実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化した再構成を示す。図11Aは、コンポーネントキャリアが再構成する前を示し、図11Bは、コンポーネントキャリアが再構成した後を示す。図11Aにおいて、WTRU1102は、コンポーネントキャリア1Aおよび2A上のセル1104からと、コンポーネントキャリア1Bおよび2B上のセル1106からダウンリンク伝送を受信する。セル1004、セル1006、およびセル1108は、同じeNBまたは異なるeNBによって制御され得る。WTRU1102がコンポーネントキャリア1A上のセル1104からPDCCHを受信するように、セル1104は、現在アンカーセル(DLおよび/またはUL伝送用のPDCCHを送信するセル)である。セル1006内のコンポーネントキャリア1Bに対してハンドオーバーのトリガが発生する時、図11Bに示すように、WTRU1102は、コンポーネントキャリア1Bからセル1008内のコンポーネントキャリア1CへのPDCCHのハンドオーバーを行い、その間セル1104は、アンカーセルのままである。図11Aおよび図11Bは、DLのCoMPにおけるハンドオーバーを例として示し、同じハンドオーバーがULのCoMPにも適用され得ることに留意すべきである。図11Aおよび図11Bは、チャネルをあるセルから別のセルへ切り替えることを示すが、同じセル内でも切り替えが行われ得ることに留意すべきである。
【0054】
コンポーネントキャリアに特化した再構成またはハンドオーバー(即ち、同じセル内またはセル間で少なくとも1つのコンポーネントキャリアを付加し、除去し、または置き換える)をサポートするために、WTRUは、測定をネットワークにレポートする。その測定は、チャネル品質の評価に関係する任意のタイプの測定にしてもよく、希望波受信電力(RSCP)、基準信号受信電力(RSRP)、信号対干渉雑音電力比(SINR)、基準信号受信品質(RSRQ)または同種のものを含むが、これに限らない。
【0055】
WTRUは、サービングセルおよび/または隣接セルのコンポーネントキャリアに特化した測定をレポートし得る(例えば、すべてのダウンリンクのコンポーネントキャリアもしくはキャリアのサブセットの測定またはサービングセルおよび/または隣接セルの最適な測定)、サービングセルおよび/または隣接セルのアンカーコンポーネントキャリアの測定、サービングセルおよび/または隣接セルのすべての集約されたダウンリンクキャリアの重み付け平均測定または同種のものをレポートし得る。
【0056】
WTRUは、サービングセルの測定が、予め構成された閾値による隣接セルの対応する測定よりも劣る時に、その測定をネットワークにレポートして、コンポーネントキャリアの再構成またはハンドオーバーをトリガし得る。その閾値は、構成可能とし得る。WTRUが測定をレポートする時、そのWTRUは、測定値に従ってキャリアおよび/またはセルをソート(sort)し得る。WTRUは、検出したコンポーネントキャリアの測定を定期的にレポートするように構成され得る。
【0057】
スクランブルコードは、隣接セルからの信号が擬似直交性(quasi-orthogonality)を有し得るように設計され得る。この場合、コンポーネントキャリアの再構成またはハンドオーバーは、スクランブルコードのより良い直交性を示すセルに優先され得るし、スクランブルコードの直交性の基準は、ハンドオーバーに対する付加的な手段と見なされ得る。
【0058】
CoMPにおいて、WTRUは、アンカーセルの測定(または一部の測定または複合測定)が、アクティブなCoMPセット内のアンカーセルでないセル(複数可)または事前定義された閾値による隣接セル内の対応する測定(複数可)よりも劣る時に、その測定(またはその測定のサブセット)をネットワークにレポートし得る。このレポートは、PDCCHハンドオーバーに対して使用され得る。WTRUは、アクティブなCoMPセット内のセルの測定(または一部の測定または複合測定)が、事前定義された閾値による隣接セルの対応する測定よりも劣る時に、その測定(またはその測定のサブセット)をネットワークにレポートし得る。このレポーティングは、PDSCHハンドオーバーに対して使用され得る。上記の閾値は、構成可能にし得る。
【0059】
コンポーネントキャリアに特化した再構成またはハンドオーバー(即ち、同じセル内またはセル間で少なくとも1つのコンポーネントキャリアを付加し、除去し、または置き換える)を用いて、WTRUが、同時に2つ以上のセル/eNBに接続され得るので、それをサポートするのに適したRRCシグナリングが必要である。一実施形態に従って、ソースセルとターゲットセルとの間の分割RRC接続(split RRC connection)が提供され得る。新しい(または変調された)タイプのRRC接続再構成シグナリングは、物理チャネル構成を含んで構成され得る。RRC接続再構成シグナリングはソースセルおよびターゲットセル用に以下の、PUCCH構成、PUSCH構成、サウンディング基準信号(SRS)構成、アップリンク出力制御構成、PUCCH用伝送出力制御(TPC)−PDCCH構成、PUSCH用TPC−PDCCH構成、チャネル品質表示(CQI)またはチャネルステート情報(CSI)レポーティング構成、PDCCH検索空間構成、DLおよび/またはULアンカーコンポーネントキャリアの割り当て、特定のプリアンブル構成の割り当て、コンポーネントキャリア毎のDTX/DRXパターン構成(例えば、PUCCHおよびPUSCH伝送が許可される場所のサブフレームのセット)または同種のものを含み得る。
【0060】
RRC構成は、ソースセル内のキャリアのグループおよびターゲットセル内のキャリアのグループに関して行われ得る。代替的には、RRC構成は、ソースセルおよびターゲットセル内のコンポーネントキャリアごとに行われ得る。
【0061】
新しいまたは変調されたRRCメッセージは、さまざまなコンポーネントキャリアを含み得るし、WTRUは、RRCメッセージで示した順序で、コンポーネントキャリアの再構成またはコンポーネントキャリアへのハンドオーバーを試みるかもしれない。WTRUがコンポーネントキャリアの再構成または特定のコンポーネントキャリアへのハンドオーバーを首尾よく行う時、WTRUは、そのコンポーネントキャリア経由でコンポーネントキャリアの再構成またはハンドオーバーの完了メッセージを送信し得る。ネットワーク側では、ネットワークは、事前定義された期間にWTRU用のRRCメッセージで示したコンポーネントキャリア上のリソースを、そのリソースが解放され得る後に保持し得る。
【0062】
代替的には、特定の順序でWTRUにコンポーネントキャリアのグループを提供する代わりに、ネットワークは、WTRUにコンポーネントキャリアの2つのグループ:1つのグループには個別ランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブル(複数可)と、もう1つのグループには競合ベースのRACHプリアンブル(複数可)を提供し得る。WTRUは、WTRUがハンドオーバーを開始したいコンポーネントキャリアを選び得る。WTRUは、最初に個別RACHプリアンブル(複数可)のグループからコンポーネントキャリアを選択し得る。
【0063】
任意には、RRCメッセージは、ハンドオーバーの不具合の場合にWTRUがフォールバック(fall back)し得るコンポーネントキャリア(複数可)を示し得る。RRCメッセージは、フォールバック用に構成されたキャリアに対する異なるセットのRACHプリアンブルを含み得る。ハンドオーバーが失敗した場合、WTRUは、RRCメッセージ内にリスト化されたキャリアを探して、そのキャリア上でハンドオーバーの再確立を試み得る。
【0064】
構成およびハンドオーバー手順を簡易にするために、ソースコンポーネントキャリアのサブセットに対する構成は、ターゲットコンポーネントキャリアのサブセットに転送され、特にULおよび/またはDLのコンポーネントキャリアのサブセットが同じセル内で切り替わるセル内の(intra-cell)コンポーネントキャリアに特化した再構成の場合に転送され得る。これは、セル間の(inter-cell)ハンドオーバーにも適用され得る。
【0065】
WTRUが、すでにターゲットセルにハンドオーバーされた1または複数のコンポーネントキャリアを有する場合、そのWTRUは、そのターゲットセルのMIB情報およびSIB情報をすでに取得したので、そのターゲットセルのMIB情報およびSIB情報を獲得するための余分なステップを行う必要がないかもしれない。WTRUが、ターゲットセルにハンドオーバーされたコンポーネントキャリアを全く有しない場合、そのWTRUは、そのターゲットセルのMIB情報およびSIB情報を獲得する必要がない。
【0066】
一実施形態に従って、ソースセルは、ハンドオーバーコマンドで、ターゲットセルのすべてのMIBパラメータおよび重要なSIBパラメータをWTRUに信号送信し得る。代替的には、WTRUは、ハンドオーバーの前に、(RACH、PUSCH/PUCCHといった)アップリンク伝送を行うように要求されるターゲットセルのMIBおよびすべてまたは一部のSIBを獲得し得る。代替的には、WTRUは、ハンドオーバーコマンドを受信した後であるが、ターゲットセル内でランダムアクセスを行う前に、(RACH、PUSCH/PUCCHといった)アップリンク伝送を行うように要求されるターゲットセルのMIBおよびすべてまたは一部のSIBを獲得し得る。代替的には、WTRUは、ハンドオーバー手順をターゲットセルに行い得るし、ハンドオーバーが成功した後、そのWTRUは、ターゲットセルのMIBおよびSIBを獲得し得る。
【0067】
コンポーネントキャリアに特化した再構成内のランダムアクセスのための実施形態が以下で開示される。WTRUがターゲットセル内の1または数個のULのコンポーネントキャリア上でランダムアクセスを行う間、そのWTRUは、ソースセル内の自身の通常の動作を継続し得る。WTRUは、コンポーネントキャリアの再構成またはターゲットセルにハンドオーバーされる必要がある第1のコンポーネントキャリアに対するハンドオーバー手順の一部として、そのターゲットセル内でランダムアクセスを行い得る。コンポーネントキャリアの再構成または第1のコンポーネントキャリアのターゲットセルへのハンドオーバーが成功した後、WTRUは、ターゲットセル内のRRC接続が確立されていてアップリンクのタイミングがそろっている(即ち、同期している)ので、残りのコンポーネントキャリアのターゲットセルへのハンドオーバーに対して、ターゲットセル内のランダムアクセス手順を行わないかもしれない。
【0068】
WTRUが単一の無線能力(capability)を有する場合に、そのWTRUは、アップリンクおよびダウンリンク動作ならびにソースセルとの接続を維持する間に、RACH手順をターゲットセルに開始するために、他のコンポーネントキャリア(複数可)上でDRXサイクルの非アクティビティ期間(即ち、DRX期間の機会)を利用する(exploit)ことによって、コンポーネントキャリアに特化した再構成またはコンポーネントキャリア(複数可)のハンドオーバーを行い得る。上記に説明したように、重複しないDRXおよび/またはDTXパターンは、コンポーネントキャリア用に構成され得る。
【0069】
図12は、一実施形態に従ったRACH手順の例示的なプロセス1200のフローダイアグラムを示す。説明として、WTRUは、ダウンリンク内のキャリア1D、2D、および3Dに割り振られ、アップリンク内のキャリア1U、2U、および3Uに割り振られると仮定する。WTRUは、ハンドオーバーコマンド(例えば、モビリティ情報を有するRRC_connection_Reconfigurationメッセージ)を受信する(ステップ1202)。そのハンドオーバーコマンドは、そのオンタイム期間中にコンポーネントキャリア1D上で受信される。重複しないDRXサイクルは、コンポーネントキャリア用に構成され得るので、他のコンポーネントキャリア(即ち、キャリア2Dおよびキャリア3D)は、その期間中、非アクティブ(即ち、DRXの機会)になり得る。ハンドオーバーコマンドを受信した後、WTRUは、コンポーネントキャリア2Dおよび3Dと、コンポーネントキャリア2Uおよび3Uとが非アクティブである間に、ターゲットセルと同期する(ステップ1204)。WTRUは、コンポーネントキャリア2Dおよび3Dと、コンポーネントキャリア2Uおよび3Uとが非アクティブである間に、キャリア1Uおよびキャリア1Dを用いてターゲットセルにハンドオーバーするRACH手順を開始し得る(ステップ1206)。WTRUは、キャリア2Dおよび3Dと、キャリア2Uおよび3Uとが非アクティブである間に、コンポーネントキャリア1Uおよびコンポーネントキャリア1Dを使用することによって、コンポーネントキャリアの再構成またはターゲットセルに対するハンドオーバー手順を完了し得る。代替的には、あるステップのRACH手順は、そのRACH手順に携わっていない他のキャリアのオンタイム期間よりも高い優先度が提供され得る。
【0070】
コンポーネントキャリアに特化したRACH手順が失敗した場合、WTRUは、なおも構成されているULキャリア(例えば、コンポーネントキャリア2Uまたは3U)のうちの1つを使用したRRCメッセージを用いて、ソースeNBに失敗を知らせ得る。
【0071】
コンポーネントキャリアに特化したRACH手順が成功した場合、WTRUは、ソースセルになおも構成されている他のコンポーネントキャリア(複数可)を再構成するようにWTRUに要求するRRC_Connection_Reconfigurationをターゲットセルから受信し得る。上記で開示されるように、残りのコンポーネントキャリアを再構成する手順は、WTRUがターゲットセルと同期されて必要な情報を取得するので、RACH手順を通じて行われないかもしれない。
【0072】
代替的には、WTRUは、ソースセルを用いて別のキャリア(例えば、コンポーネントキャリア2D、3D、2U、3U)のサブセットを維持しながら、ターゲットセルを用いてキャリア(例えば、コンポーネントキャリア1Dおよび1U)のサブセットを維持し得る。
【0073】
WTRUがデュアル無線能力を有する場合、WTRUは、DRX非アクティビティを利用する必要なく一方のキャリア上でソースセルとの接続を維持しながら、キャリア(上記の例のコンポーネントキャリア1D、1U)のサブセット上のRACH手順をターゲットセルに開始し得る。WTRUのデュアル無線能力では、コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、重複し得る。
【0074】
PUCCHを伝達するULのアンカーコンポーネントキャリアも、PDCCHを伝達するDLキャリアと同様に定義され得る。この場合、RACH手順は、割り当てられたULのアンカーコンポーネントキャリアに制限され得る。
【0075】
WTRUは、LTE−AセルとWCDMAセルとの両方に同時にハンドオーバーし得る。例えば、5MHzのLTEコンポーネントキャリアおよび5MHzのWCDMAコンポーネントキャリア(またはその他の異なるシステムコンポーネントキャリア)は、集約され得る。
【0076】
実施形態
1、WTRUに実装されるコンポーネントキャリアに特化したコンポーネントキャリアの再構成のための方法。
【0077】
2、コンポーネントキャリアの再構成に対するコマンドを受信することを備えることであって、前記WTRUは、複数のコンポーネントキャリア経由で伝送するまたは受信することができることを特徴とする実施形態1の方法。
【0078】
3、コンポーネントキャリアベースで少なくとも1つのコンポーネントキャリアを構成して少なくとも1つの新しいコンポーネントキャリアに付加し、または少なくとも1つの現在構成されているコンポーネントキャリアを除去もしくは置き換えることを備えることを特徴とする実施形態2の方法。
【0079】
4、付加され、除去され、または置き換えられる少なくとも1つのコンポーネントキャリアは、アップリンクキャリアまたはダウンリンクキャリアのいずれかであることを特徴とする実施形態3の方法。
【0080】
5、コンポーネントキャリア上でDRXを行うことであって、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至4のいずれかにおける方法。
【0081】
6、異なる場所と関連する前記重複しないDRXパターンに従ってコンポーネントキャリア上の複数の場所から受信することをさらに備えることを特徴とする実施形態5の方法。
【0082】
7、他のコンポーネントキャリアが非アクティブな間に1つのコンポーネントキャリア上のターゲットセルにおいてランダムアクセス手順を行うことをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至6のいずれかにおける方法。
【0083】
8、コンポーネントキャリア上でDRXを行うことであって、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至7のいずれかにおける方法。
【0084】
9、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のCoMPアクティブセット内の複数のセルからダウンリンク伝送を受信することをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至8のいずれかにおける方法。
【0085】
10、ダウンリンク伝送および/またはアップリンク伝送に対する制御チャネルのハンドオーバーを行うことであって、前記制御チャネルは、アンカーセルから受信されることを備えることを特徴とする実施形態9の方法。
【0086】
11、ダウンリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーは、前記ダウンリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルからも受信することができない場合に行われることを特徴とする実施形態9乃至10のいずれかにおける方法。
【0087】
12、前記WTRUは、前記CoMPアクティブセットを認識し、およびトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする実施形態9乃至11のいずれかにおける方法。
【0088】
13、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のCoMPアクティブセット内の複数のセルにアップリンク伝送を伝送することをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至12のいずれかにおける方法。
【0089】
14、前記アップリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルにおいても受信することができないという場合にアップリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うことをさらに備えることを特徴とする実施形態13の方法。
【0090】
15、少なくとも1つのコンポーネントキャリアに対する測定を行うことをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至14のいずれかにおける方法。
【0091】
16、前記測定をレポートすることを備えることを特徴とする実施形態15の方法。
【0092】
17、前記複数のコンポーネントキャリア用のパラメータを含むRRCメッセージを受信することをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至16のいずれかにおける方法。
【0093】
18、前記RRCメッセージは、個別RACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第1のグループおよび競合ベースのRACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第2のグループを含み、前記WTRUがコンポーネントキャリアを選択して前記グループのうちの1つからハンドオーバーを開始できるようにすることを特徴とする実施形態17の方法。
【0094】
19、コンポーネントキャリアに特化したコンポーネントキャリアの再構成を行うためのWTRU。
【0095】
20、複数のコンポーネントキャリア経由で伝送するまたは受信するためのトランシーバを備えることを特徴とする実施形態19のWTRU。
【0096】
21、コンポーネントキャリアベースで少なくとも1つのコンポーネントキャリアを構成して少なくとも1つの新しいコンポーネントキャリアに付加し、または少なくとも1つの現在構成されているコンポーネントキャリアを除去もしくは置き換えるためのプロセッサを備えることを特徴とする実施形態20のWTRU。
【0097】
22、付加され、除去され、または置き換えられる少なくとも1つのコンポーネントキャリアは、アップリンクキャリアまたはダウンリンクキャリアのいずれかであることを特徴とする実施形態21のWTRU。
【0098】
23前記プロセッサは、コンポーネントキャリア上でDRXを行い、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことを特徴とする実施形態21乃至22のいずれかにおけるWTRU。
【0099】
24、前記プロセッサは、異なる場所と関連する前記重複しないDRXパターンに従ってコンポーネントキャリア上の複数の場所から受信するように構成されることを特徴とする実施形態23のWTRU。
【0100】
25、前記プロセッサは、他のコンポーネントキャリアが非アクティブな間に1つのコンポーネントキャリア上のターゲットセルにおいてランダムアクセス手順を行うように構成されることを特徴とする実施形態21乃至24のいずれかにおけるWTRU。
【0101】
26、前記プロセッサは、コンポーネントキャリア上でDRXを行うように構成され、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことを特徴とする実施形態21乃至25のいずれかにおけるWTRU。
【0102】
27、前記プロセッサは、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のCoMPアクティブセット内の複数のセルからダウンリンク伝送を受信するように構成され、およびダウンリンク伝送および/またはアップリンク伝送用にアンカーセルから受信される制御チャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする実施形態21乃至26のいずれかにおけるWTRU。
【0103】
28、前記プロセッサは、前記ダウンリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルからも受信することができない場合に、ダウンリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うように構成されることを特徴とする実施形態27のWTRU。
【0104】
29、前記プロセッサは、前記CoMPアクティブセットを認識し、およびトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする実施形態27乃至28のいずれかにおけるWTRU。
【0105】
30、前記プロセッサは、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のCoMPアクティブセット内の複数のセルにアップリンク伝送を伝送し、および前記アップリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルにおいても受信することができない場合にアップリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うように構成されることを特徴とする実施形態21乃至29のいずれかにおけるWTRU。
【0106】
31、少なくとも1つのコンポーネントキャリアに対する測定を行い、および前記測定をレポートするように構成されることを特徴とする実施形態21乃至30のいずれかにおけるWTRU。
【0107】
32、前記プロセッサは、前記複数のコンポーネントキャリア用のパラメータを含むRRCメッセージを受信するように構成されることを特徴とする実施形態21乃至31のいずれかにおけるWTRU。
【0108】
33、前記RRCメッセージは、個別RACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第1のグループおよび競合ベースのRACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第2のグループを含み、前記プロセッサがコンポーネントキャリアを選択して前記グループのうちの1つからハンドオーバーを開始できるようにすることを特徴とする実施形態32のWTRU。
【0109】
特徴および要素について、特定の組み合わせにおいて上述しているが、それぞれの特徴または要素を、他の特徴および要素を用いずに単独で、または他の特徴および要素の有無にかかわらずさまざまな組み合わせにおいて使用することができる。本明細書で提供された方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによって実行するためのコンピュータ可読ストレージ媒体に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアに実装されてもよい。コンピュータ可読ストレージ媒体の例は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光媒体、ならびにCD−ROMディスクなどの光媒体およびデジタル多用途ディスク(DVD)を含む。
【0110】
適するプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途集積回路(ASIC)、特定用途向け標準品(ASSP)、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGA)回路、その他のタイプの集積回路(IC)、および/またはステートマシンを含む。
【0111】
ソフトウェアと連動するプロセッサは、無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、モビリティ管理エンティティ(MME)または進化型パケットコア(EPC)に使用するための無線周波数トランシーバ、または任意のホストコンピュータを実装するのに使用されてもよい。WTRUは、モジュールと共に使用されてもよく、ソフトウェアラジオ(SDR)、およびカメラ、ビデオカメラモジュール、ビデオフォン、スピーカフォン、振動デバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、近距離通信(NFC)モジュール、液晶表示(LCD)ディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)または超広帯域(UWB)モジュールなどの他のコンポーネントを含むハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装されてもよい。
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年3月12出願の米国特許仮出願第61/159606号の優先権を主張するものであり、完全に記載されているように参照することによって本書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0003】
より高いデータ転送レートおよびスペクトル効率をサポートするために、新しい無線技術が導入されている。例えば、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)システムは、3GPPリリース8(R8)に導入されている。
【0004】
LTEダウンリンク(DL)伝送は、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)無線インタフェースに基づき、LTEアップリンク(UL)伝送は、単一キャリア(SC)離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重アクセス(DFT−S−OFDMA)に基づく。ULにおける単一キャリア伝送の使用は、直交周波数分割多重(OFDM)などのマルチキャリア伝送と比較して低いピーク対平均電力比(PAPR)によって動機付けられる。デプロイメント(deployment)に柔軟性を与えるために、3GPP R8 LTEシステムは、1.4、2.5、5、10、15または20MHzのいずれかの伝送帯域幅をスケーラブルにサポートする。R8 LTEシステムは、周波数分割複信(FDD)モード、時分割複信(TDD)モードまたは半複信FDDモードのいずれかで動作し得る。
【0005】
R8 LTEシステムにおいて、各無線フレーム(10ms)は、同じ大きさの1msサブフレーム10個から成る。各サブフレームは、それぞれが同じ大きさの0.5msタイムスロット2つから成る。1タイムスロット当たり7つまたは6つのいずれかのOFDMシンボルになり得る。1タイムスロット当たり7つのシンボルは、通常の循環プレフィックス(cyclic prefix)に使用され、1タイムスロット当たり6つのシンボルは、拡張された循環プレフィックスに使用される。R8 LTEシステム用のサブキャリア間隔は、15kHzである。7.5kHzを使用する、代替的な狭められたサブキャリア間隔モードも実行可能である。リソースエレメント(RE)は、1つのOFDMシンボルのインターバル間で1つのサブキャリアに対応する。0.5msタイムスロット間の12個の連続したサブキャリアは、1つのリソースブロック(RB)に相当する。従って、1タイムスロッ当たり7つのシンボルでは、各RBは、12×7=84REから成る。DLキャリアは、最小6RBから最大110RBに至るスケーラブルな数のRBを備え得る。これは、おおまかに1MHzから20MHzまでのすべてのスケーラブルな伝送帯域幅に対応する。通常、共通の伝送帯域幅のセットは、(例えば、1.4、3、5、10、または20MHzに)指定される。LTEにおける動的スケジューリング用の時間領域の基本単位は、2つの連続したタイムスロットから成る1つのサブフレームである。いくつかのOFDMシンボル上のあるサブキャリアは、パイロット信号を時間周波数グリッドにおいて伝達するのに割り振られる。
【0006】
R8 LTEのDL方向において、無線送受信ユニット(WTRU)は、進化した(evolved)ノードB(eNB)によって割り振られて、LTE伝送帯域幅全域のどこにでもWTRUのデータを受信し得る。R8 LTEのUL方向において、WTRUは、FDMA配置で割り当てられたサブキャリアによる限定されかつ隣接する(contiguous)セットを伝送し得る。これは、単一キャリア(SC)FDMAと呼ばれる。例えば、ULにおけるすべてのOFDM信号またはシステムの帯域幅が1から100までの番号が付けられたサブキャリアからできている場合、第1のWTRUを割り当てて、それ自身の信号をサブキャリア1から12上に伝送し得るし、第2のWTRUは、サブキャリア13から24上に伝送し得るなどである。eNBは、伝送帯域幅全域の複合UL信号を、通常複数のWTRUから同時に受信するだろうが、各WTRUは、利用可能な伝送帯域幅のサブセットに伝送するだろう。周波数ホッピングは、WTRUによってUL伝送に適用され得る。
【0007】
LTEベースの無線アクセスシステムの達成可能なスループットおよびカバレッジをさらに改良するために、そしてDL方向において1GbpsとUL方向において500MbpsとのIMTアドバンスト要件に合わせるために、LTEアドバンスト(LTE−A)は、現在3GPP標準化団体で研究中である。LTE−Aに提案された1つの大幅な改良は、キャリア集約(carrier aggregation)および柔軟な帯域幅配置のサポートである。DLおよびUL伝送帯域幅がR8 LTEにおいて20MHzを超す(例えば、40MHz)のを可能にし、利用可能なペアキャリア(paired carriers)のより柔軟な使用が可能になるだろう。例えば、R8 LTEが対称かつペアになったFDDモード(例えば、DLとULとの両方の伝送帯域幅がそれぞれで10MHzまたは20MHz)で動作するように限定されるのに対し、LTE−Aは、例えば、DLの10MHzをULの5MHzとペアにするといった非対称構成で動作することができるだろう。さらに、複合集約伝送帯域幅(composite aggregate transmission bandwidths)は、LTE−Aを用いて実現可能になり得る(例えば、DLの第1の20MHzのコンポーネントキャリアと第2の10MHzのコンポーネントキャリアとを合わせたものを、ULの20MHzのコンポーネントキャリアとペアにする)。複合集約伝送帯域幅は、必ずしも周波数領域において隣接されなくてもよい。代替的には、隣接する集約伝送帯域幅の動作も実現可能になり得る(例えば、15MHzの第1のDLコンポーネントキャリア(CC)は、別の15MHzのDLコンポーネントキャリアに集約されて、20MHzのULコンポーネントキャリアとペアになる)。
【0008】
図1Aは、不連続スペクトル集約(discontinuous spectrum aggregation)を示し、図1Bおよび図1Cは、連続スペクトル集約(continuous spectrum aggregation)を示す。LTE R8のUL伝送フォーマットは、DFTプレコーダを使用するDFT−S OFDMを使用する。DFTプレコーダは、図1Bに示すように、帯域幅が隣接している場合に集約帯域幅(即ち、コンポーネントキャリアの全域)に適用され得る。代替的には、DFTプレコーダは、図1Cに示すように、コンポーネントキャリア毎(例えば、最大で110RBまたは20MHz)に適用され得る。
【0009】
図2Aおよび図2Bは、LTE R8におけるモビリティ内の(intra-mobility)管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイのハンドオーバー手順を示す。LTE R8において、ハードハンドオーバーが使用され、ハンドオーバー手順は、1キャリア(即ち、1コンポーネントキャリア)に制限される。
【0010】
eNBには、接続確立またはトラッキングエリア(TA)の最終更新のいずれかにおけるローミング制限に関する情報を含むWTRUコンテキストが提供される。(ステップ102)。ソースeNBは、エリア制限情報に従ってWTRU測定手順を構成する(ステップ104)。ソースeNBによって提供される測定は、WTRUの接続モビリティを制御する機能を支援し得る。
【0011】
WTRUは、例えば、システム情報、仕様などによって設定されるルールによってトリガされる測定レポートを伝送するためのアップリンク割当を得て(ステップ106)、ひとたびトリガされると測定レポートをソースeNBに伝送する(ステップ108)。
【0012】
ソースeNBは、測定レポートおよび無線リソース管理(RRM)情報に基づいてハンドオーバーの決定を行う(ステップ110)。ソースeNBは、ステップ112においてハンドオーバー要求メッセージをターゲットeNBに発行し、ターゲットeNBにおいてハンドオーバーを準備するのに必要な情報を渡すが、その情報は、ソースeNBにおけるWTRU X2コンテキストシグナリング基準(reference)と、WTRU S1 EPCコンテキストシグナリング基準と、ターゲットセル識別子(ID)と、KeNBと、ソースeNB内のWTRUのセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)と、アクセス層(AS)−構成と、ソースセルのEUTRAN無線アクセスベアラ(E−RAB)コンテキストおよび物理レイヤIDと、起こり得る無線リンクの不具合(RLF)を回復するための媒体アクセス制御(MAC)などを含む。WTRU X2/WTRU S1シグナリング基準によって、ターゲットeNBがソースeNBおよび進化したパケットコア(EPC)をアドレス指定できるようになる。E−RABコンテキストは、必要な無線ネットワークレイヤ(RNL)およびトランスポートネットワークレイヤ(TNL)のアドレス情報と、E−RABのサービス品質(QoS)プロファイルとを含む。
【0013】
ターゲットeNBは、リソースがターゲットeNBによって与えられ得る場合、受信されるE−RAB QoS情報に依存する許可制御を行って、ハンドオーバーが成功する見込みを増加し得る(ステップ114)。ターゲットeNBは、受信されるE−RAB QoS情報に従って要求されるリソースを構成して、C−RNTIおよび任意にはランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを保存する。ターゲットセル内で使用されるAS−構成は、独立して(即ち、「確立(establishment)」)指定されるか、またはソースセル内で使用されるAS−構成と比較された増分(delta)(即ち、「再構成(reconfiguration)」)のいずれかに指定され得る。
【0014】
ターゲットeNBは、レイヤ1およびレイヤ2を用いてハンドオーバーを準備して、ハンドオーバー要求肯定応答をソースeNBに送信する(ステップ116)。ハンドオーバー要求肯定応答メッセージは、ハンドオーバーを行うRRCメッセージとしてWTRUに送信される透過コンテナを含む。透過コンテナは、新しいC−RNTI、および選択されるセキュリティアルゴリズム用のターゲットeNBセキュリティアルゴリズム識別子を含む。透過コンテナは、個別RACHプリアンブル、および例えば、アクセスパラメータ、システム情報ブロック(SIB)などの他のパラメータを任意に含み得る。ハンドオーバー要求肯定応答メッセージは、必要に応じて、順方向トンネル用のRNL/TNL情報も含み得る。ソースeNBがハンドオーバー要求肯定応答メッセージを受信すると直ぐに、またはハンドオーバーコマンドの伝送がダウンリンク内で開始されると直ぐに、データの順方向送信が開始され得る。
【0015】
ソースeNBは、RRCメッセージ(即ち、WTRUに向かうmobilityControlInformationを含むRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を作成して、RRCメッセージをWTRUに送信する(ステップ118)。WTRUは、必要なパラメータ(即ち、新しいC−RNTI、ターゲットeNBセキュリティアルゴリズム識別子、および任意には個別RACHプリアンブル、ターゲットeNB SIB等)を用いてRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信し、ソースセルからデタッチして(detach)ターゲットセルに同期する(ステップ120)。
【0016】
ソースeNBは、バッファされた通過中の(in-transit)パケットをターゲットeNBに配信し(ステップ122)、そしてSN STATUS TRANSFERメッセージをそのターゲットeNBに送信し、アップリンクのパケットデータ収束プロトコル(PDCP)シーケンス番号(SN)のレシーバステータスおよびダウンリンクのPDCP SNのトランスミッタステータスをE−RABに伝達して、PDCPステータス保存(即ち、無線リンク制御(RLC)肯定応答モード(AM))が適用されるようにする(ステップ124)。アップリンクのPDCP SNレシーバステータスは、少なくともそのPDCP SNの最初に欠損した(missing)ULサービスデータユニット(SDU)を含み、そのようなSDUがある場合、WTRUがターゲットセルに再伝送する必要があるUL SDUシーケンスからの受信ステータスのビットマップを含み得る。ダウンリンクのPDCP SNのトランスミッタステータスは、ターゲットeNBが、まだPDCP SNを有していない新しいSDUに割り当て得ることを次のPDCP SNに示す。ソースeNBは、WTRUのどのE−RABも、PDCPステータス保存で処理できない場合、このメッセージの送信を省略し得る。
【0017】
mobilityControlInformationを含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信した後、WTRUは、ターゲットeNBと同期化を行って、個別RACHプリアンブルがハンドオーバーコマンドに割り振られた場合は競合しない手順に続いて、またはどの個別プリアンブルも割り振られなかった場合は競合ベースの手順に続いて、RACH経由でターゲットセルにアクセスする(ステップ126)。
【0018】
ターゲットeNBは、UL割当およびタイミングアドバンスに応答する(ステップ128)。WTRUがターゲットセルに首尾よくアクセスした時、そのWTRUは、ハンドオーバーを確認するRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ(C−RNTI)をアップリンクのバッファステータスレポートと共にターゲットeNBに送信して、そのWTRUに対するハンドオーバー手順が完了したことを示す(ステップ130)。ターゲットeNBは、ハンドオーバー確認メッセージ内に送信されたC−RNTIを検証する。ターゲットeNBは、ようやくWTRUへのデータ送信を始めることができる。
【0019】
ターゲットeNBは、WTRUがセルを変更したことを知らせるパス切り替えメッセージをMMEに送信する(ステップ132)。MMEは、ユーザプレーン更新要求メッセージをサービングゲートウェイに送信する(ステップ134)。サービングゲートウェイは、ダウンリンクのデータパスをターゲット側に切り替え、そして古いパス上の1または複数の「エンドマーカー」パケットをソースeNBに送信して、次に、そのソースeNBに向けてU−プレーン/TNLリソースを任意に解放し得る(ステップ136)。
【0020】
サービングゲートウェイは、ユーザプレーン更新応答メッセージをMMEに送信する(ステップ138)。MMEは、パス切り替え肯定応答メッセージでパス切り替えメッセージを確認する(ステップ140)。WTRUコンテキスト解放メッセージを送信することによって、ターゲットeNBは、ハンドオーバーの成功をソースeNBに知らせて、リソースの解放をトリガする(ステップ142)。WTRUコンテキスト解放メッセージを受信すると、ソースeNBは、そのWTRUコンテキストに関連する無線およびC−プレーンに関係するリソースを解放し得る(ステップ144)。データパケットは、次に、ターゲットeNB経由で伝送される。
【0021】
上記の従来のLTE R8ハンドオーバー手順において、LTEリリース8のハンドオーバーをサポートするように現在定義されている測定は、単一キャリアがリリース8において暗示的に想定されているので、LTE−Aにおけるコンポーネントキャリアの集約によるハンドオーバーをサポートするのに十分ではない。さらに、すべてのキャリアを集約するハンドオーバーは、問題となるだろう。例えば、各コンポーネントキャリアの相対的品質は、各セルと必ずしも同じとは限らないので、各コンポーネントキャリアの最適なハンドオーバー時間は、同時に起きないだろう。
【発明の概要】
【0022】
コンポーネントキャリアに特化した再構成のための実施形態が開示される。WTRUは、コンポーネントキャリアベースで、コンポーネントキャリア(複数可)を付加したり、除去または置き換えたりしてコンポーネントキャリアの再構成を行う。不連続受信(DRX)および/または不連続伝送(DTX)を、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上で行うことが可能であり、そのコンポーネントキャリア上のDRXおよび/またはDTXパターンは、互いに重複しない。ランダムアクセス手順は、1つのコンポーネントキャリア上のターゲットセルにおいて行われ得るが、その間、他のコンポーネントキャリアは非アクティブである。コンポーネントキャリアに特化した再構成またはコンポーネントキャリアもしくはチャネルのハンドオーバーは、マルチポイント協調伝送(CoMP)に実装され得るが、その伝送では、トラフィックチャネルではなく制御チャネルが行われ得る。代替的には、トラフィックチャネルのハンドオーバーが行われ得る。
【0023】
RRC接続シグナリングのための実施形態も、異なるeNBと同時に通信を行い得るWTRUに対してコンポーネントキャリアに特化した再構成をサポートするために開示される。
【0024】
コンポーネントキャリアに特化した再構成の動作に対してマスター情報ブロック(MIB)およびシステム情報ブロック(SIB)を獲得するための実施形態も開示される。
【0025】
コンポーネントキャリアに特化した再構成およびコンポーネントキャリアに特化した再構成におけるランダムアクセス手順をサポートする測定のための実施形態も開示される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
より詳細な理解は、添付図と併せて例として与えられた以下の説明から得られる。
【図1A】不連続なスペクトル集約を示す図である。
【図1B】連続するスペクトル集約を示す図である。
【図1C】連続するスペクトル集約を示す図である。
【図2A】LTEにおけるモビリティ内の管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイのハンドオーバー手順を示す図である。
【図2B】LTEにおけるモビリティ内の管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイのハンドオーバー手順を示す図である。
【図3】進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)を含むLTE無線通信システム/アクセスネットワークを示す図である。
【図4】WTRU、eNB、およびMME/S−GWを含むLTE無線通信システムの例示的なブロックダイアグラムである。
【図5】異なる2つのセルのコンポーネントキャリアに対する異なるセルパターンを示す図である。
【図6A】一実施形態に従った例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図6B】一実施形態に従った例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図7A】別の実施形態に従った別の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図7B】別の実施形態に従った別の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図8】一実施形態に従った例示的なコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作を示す図である。
【図9】別の実施形態に従った別の例示的なコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作を示す図である。
【図10A】一実施形態に従ったCoMPが実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図10B】一実施形態に従ったCoMPが実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図11A】別の実施形態に従ったCoMPが実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図11B】別の実施形態に従ったCoMPが実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーを示す図である。
【図12】一実施形態に従ったRACH手順の例示的なプロセスのフローダイアグラムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下で言及する場合、用語「WTRU」は、ユーザ装置(UE)、移動局、固定または移動式加入者ユニット、ページャ、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、コンピュータ、マシン対マシン(M2M)デバイス、センサー、または無線環境において動作可能なその他のタイプのデバイスを含むが、これに限らない。以下で言及する場合、用語「eNB」は、ノードB、基地局、サイトコントローラ、アクセスポイント(AS)、または無線環境において動作可能なその他のタイプのインタフェーシングデバイスを含むが、これに限らない。
【0028】
以下で言及する場合、用語「セル」は、1または複数のコンポーネントキャリアが伝送および/または受信され得る、および例えば、区別しやすいパイロット信号を有することによって一意的に識別され得るサイト(「セクタ」を含む)を示すのに使用される。
【0029】
さらに、コンポーネントキャリアを除去または置き替える際は、WTRUが接続されるセルを変更しても変更しなくてもよい。WTRUは、複数のコンポーネントキャリア経由で受信(または伝送)し得るし、そのコンポーネントキャリアは、同じセルから受信(または同じセルに向けて伝送)しても受信しなくてもよい。WTRUがコンポーネントキャリアのグループで構成される時、そのWTRUは、単一セルに接続され得る、または2以上のセルに接続され得る。WTRUは、構成されたコンポーネントキャリア(例えば、アンカーコンポーネントキャリアまたは主コンポーネントキャリア)のうちの1つから接続されるセルを決定し得る。WTRUの視点では、セルは、個々のコンポーネントキャリアまたはコンポーネントキャリアのグループと見なされ得る。
【0030】
WTRUは、同じeノードBまたは異なるeノードBのいずれかから複数のコンポーネントキャリアを受信し得るし、いずれの場合でもそのコンポーネントキャリアは、たとえ物理周波数帯域幅が同じでも、異なる識別子を有する異なるコンポーネントキャリアと見なされる。
【0031】
以下で言及する場合、用語「コンポーネントキャリアの再構成」は、新しいコンポーネントキャリアを付加すること、現在構成されているコンポーネントキャリアを除去すること、および/または現在構成されているコンポーネントキャリアを新しいコンポーネントキャリアに置き換えることを含み、あるセルから別のセルへの「ハンドオーバー」(ソースセル内のあるコンポーネントキャリアを除去すること、およびターゲットセル内の新しいコンポーネントキャリアを同じまたは異なる周波数帯域幅のいずれかに付加すること)を含み得る。新しく付加されたコンポーネントキャリア(新しく切り替わったコンポーネントキャリアを含む)は、同じeNB上または異なるeNB上のいずれかに存在し得るし、コンポーネントキャリアの再構成の後でWTRUは、同じまたは異なるeNBへのリンクを確立し得る。
【0032】
実施形態が、たとえ3GPP LTEまたはLTE−Aに関連する制御チャネルおよびデータチャネルに関して開示されても、その実施形態は、3GPP LTEまたはLTE−Aに限定されず、現在存在するまたは将来開発されるだろうどのような無線通信技術にも適用可能であり、その技術は、3GPP高速パケットアクセス(HSPA)、cdma2000、IEEE802.xxなどを含むが、これに限定されないことに留意すべきである。本明細書で説明される実施形態は、任意の順序または組み合わせに適用可能になり得ることも留意すべきである。
【0033】
図3は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)205を含むLTE無線通信システム/アクセスネットワーク200を示す。E−UTRAN205は、数個のeNB220を含む。WTRU210は、eNB220との通信を行う。eNB220は、X2インタフェースを使用して互いにインタフェースをとる。それぞれのeNB220は、S1インタフェースを通じてモビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S−GW)230とインタフェースをとる。図3では、単一のWTRU210および3つのeNBを示すが、有線デバイスと無線デバイスとの任意の組み合わせは、図3に描画したインタフェースを有しない、有線接続および有線ネットワークデバイスを用いない中継(例えば、X2インタフェースを有しないホームeノードB(HeNB))を含む、無線通信システムアクセスネットワーク200に含まれ得ることは明白にすべきである。
【0034】
図4は、WTRU210、eNB220、およびMME/S−GW230を含むLTE無線通信システム300の例示的なブロックダイアグラムである。図3に示すように、WTRU210、eNB220、およびMME/S−GW230は、本明細書に開示される任意の実施形態に従って、コンポーネントキャリアに特化した再構成を行うように構成される。典型的なWTRUに見られ得るコンポーネントに加えて、WTRU210は、任意にリンクされるメモリ322を有するプロセッサ316と、少なくとも1つのトランシーバ314と、任意によるバッテリ320と、アンテナ318とを含む。プロセッサ316は、本明細書に開示される任意の実施形態に従って、コンポーネントキャリアに特化した再構成を行うように構成される。トランシーバ314は、プロセッサ316およびアンテナ318との通信を行って、無線通信の送受信を容易にする。バッテリ320がWTRU210に使用される場合、バッテリ320は、トランシーバ314およびプロセッサ316に電力供給する。
【0035】
典型的なeNBに見られ得るコンポーネントに加えて、eNB220は、任意にリンクされるメモリ315を有するプロセッサ317と、トランシーバ319と、アンテナ321とを含む。プロセッサ317は、本明細書に開示される任意の実施形態に従って、コンポーネントキャリアに特化した再構成を行って、サポートするように構成される。トランシーバ319は、プロセッサ317およびアンテナ321との通信を行って、無線通信の送受信を容易にする。eNB220は、任意にリンクされるメモリ334を有するプロセッサ333を含むモビリティ管理エンティティ/サービングゲートウェイ(MME/S−GW)230に接続される。
【0036】
一実施形態に従って、WTRUは、コンポーネントキャリアが別々に独立して付加され、除去され、または置き換えられるように、コンポーネントキャリアに特化した再構成を行い得る(即ち、コンポーネントキャリアベースでコンポーネントキャリアを付加し、除去し、または置き換える)。異なるキャリアの伝送電力は、コンポーネントキャリアからコンポーネントキャリアおよびセルからセルへの伝送とは異なって行われ得る。その状況では、異なる「セル」パターン(即ち、「セル−エッジ」パターン)が、コンポーネントキャリア周波数ごとに確立され得る。図5は、異なるコンポーネントキャリアのおおよその境界を示す。図5において、コンポーネントキャリア1Aは、コンポーネントキャリア2Aよりも大きい電力でエンティティAから伝送されて、コンポーネントキャリア2Bは、コンポーネントキャリア1Bよりも大きい電力でエンティティBから伝送され、それらは、同じまたは異なるeNB(複数可)によって制御される。コンポーネントキャリア毎の異なるセルエッジ境界は、コンポーネントキャリア1A、2A、1B、および2Bのそれぞれに対して定義され得る。その場合、WTRUは、コンポーネントキャリア1Aとコンポーネントキャリア2Aの境界において同時に存在し得ないので、図示された線上のどの場所においてもすべてのセル−エッジ条件を経験し得ない。
【0037】
P1において、WTRUは、コンポーネントキャリア1Aおよび2Aに接続され得る。WTRUがP1からP2に移動する時、そのWTRUは、コンポーネントキャリア2Aの境界から外れて、コンポーネントキャリア2Bの境界内に入る。この状況では、そのWTRUがコンポーネントキャリア1Aおよびコンポーネントキャリア2B経由でデータを受信する場合、そのWTRUは、さらに達成可能なすべてのデータ転送レートを有し得る。図5に示すような少なくとも1つのコンポーネントキャリアの接続を維持する間に、コンポーネントキャリア(複数可)のサブセットを変更するのに使用される機構は、コンポーネントキャリアに特化した再構成(またはコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバー)という。コンポーネントキャリアを切り替える代わりに、新しいコンポーネントキャリアが付加され得るし、または現在構成されているコンポーネントキャリアは、除去もしくは別のコンポーネントキャリアと置き換えられ得る。
【0038】
図6Aおよび図6Bは、一実施形態に従った例示的なコンポーネントキャリアに特化した再構成を示す。図6Aは、コンポーネントキャリアが再構成する前を示し、図6Bは、コンポーネントキャリアが再構成した後を示す。図6Aにおいて、WTRU602は、コンポーネントキャリア1および2A上のエンティティ604から伝送を受信する。エンティティ604および606は、同じeNBまたは異なるeNBによって制御され得る。コンポーネントキャリア再構成のトリガがコンポーネントキャリア2Aに発生する時(例えば、構成された閾値によって、エンティティ606からのコンポーネントキャリア2Bの信号品質が、エンティティ604からのコンポーネントキャリア2Aの信号品質よりも良くなる)、WTRU602は、コンポーネントキャリアの再構成を行うが、その再構成は、図6Bに示すように、ハンドオーバー手順を備えても備えなくてもよい。コンポーネントキャリアに特化した再構成の後、WTRU602は、コンポーネントキャリア1およびコンポーネントキャリア2B経由で、エンティティ604および606の2つから伝送を受信する。図6Aおよび図6Bでは、ダウンリンクのコンポーネントキャリアを例として示し、再構成されたコンポーネントキャリアは、DLコンポーネントキャリア、ULコンポーネントキャリア、またはその両方にし得ることに留意すべきである。図6Aおよび図6Bでは、2つのDLコンポーネントキャリアを示すが、実施形態は、任意の数のコンポーネントキャリアに適用され得ることに留意すべきである。
【0039】
アップリンクおよびダウンリンクに対するコンポーネントキャリアに特化した再構成は、独立して行われ得る。図7Aおよび図7Bは、コンポーネントキャリアに特化した再構成の別の例を示し、その再構成は、別の実施形態に従ったハンドオーバー手順を備えてもよいし備えなくてもよい。図7Aは、コンポーネントキャリアが再構成する前を示し、図7Bは、コンポーネントキャリアが再構成した後を示す。図7Aにおいて、WTRU702は、DLコンポーネントキャリア1およびULコンポーネントキャリア2A上のエンティティ704から受信する。エンティティ704および706は、同じeNBまたは異なるeNBによって制御され得る。トリガがULのコンポーネントキャリア2Aに発生する時、WTRU702は、図7Bに示すように、ULのコンポーネントキャリア2Aが除去されてULのコンポーネントキャリア2Bが付加されるように、コンポーネントキャリアの再構成を行う。DLコンポーネントキャリア1は、DLコンポーネントキャリア1に対してトリガが発生していないので同じ状態のままである。コンポーネントキャリアに特化した再構成(またはハンドオーバー)の後、WTRU702は、DLのコンポーネントキャリア1上で受信して、ULのコンポーネントキャリア2Bに伝送する。
【0040】
コンポーネントキャリアに特化した再構成は、セル内で行われ得る(即ち、コンポーネントキャリアをセル内で付加し、除去し、または置き換える)。この場合、コンポーネントキャリアの再構成手順は、セル内のULおよび/またはDLのコンポーネントキャリアのセットを変更するように行われる。この手順を使用して、ULのコンポーネントキャリア(またはULのコンポーネントキャリアのセット)および/またはDLのコンポーネントキャリア(またはDLのコンポーネントキャリアのセット)のいずれかをスワップし得る。これは、物理ULチャネル(複数可)または物理DLチャネル(複数可)(例えば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)/物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)/物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH))がまさに、同じセル内の新しいコンポーネントキャリアに再割り当てされ得る場所のDLハンドオーバーまたはULハンドオーバーとして行われ得る。
【0041】
WTRUが同じeNBによって制御されるセル(セクタを含む)間の境界に置かれる時、信号強度および/またはチャネル品質基準による最適なセルは、動的に変化し得る。セルがUL/DLキャリアの異なるペアに割り当てられる場合、およびWTRUがPUCCHとPUSCHを別々に各コンポーネントキャリア上に伝送する場合、eNBは、PDCCHが単一コンポーネントキャリアまたは単一セル(もしくはセクタ)から受信されるか、または各コンポーネントキャリアまたはセル(もしくはセクタ)から別々に受信されるかどうかにかかわらず、両方のセル(もしくはセクタ)経由で受信されるチャネルステータスレポートおよびサウンディング基準信号(SRS)に基づいて、WTRUに対して最適なUL/DLスケジューリング決定を行い得る。
【0042】
一実施形態に従って、重複しない不連続伝送(DTX)および/または重複しない不連続受信(DRX)パターンは、コンポーネントキャリアごとに定義され得る。このスキーマは、ULキャリア上でPUCCHまたはPUSCHを同時に伝送することによって生じるUL伝送のピーク対平均電力比を最小にし得る。これは、ピーク時のデータ転送レートを抑える効果があるだろうが、WTRUおよびeNBは、特に(これに限らないが)UL/DLキャリアのペアが同じeNBによって制御される場合に、所与の時間フレーム内の最適なコンポーネントキャリア(複数可)を選択することによって、このスキーマからさらに利益が得られる。例えば、eNBが、所与の時間フレーム内で、あるコンポーネントキャリアが異なる場所において高出力または低出力で伝送されることを知っている時(従って、コンポーネントキャリアの境界を異なる時間フレームでは異なるようにする)、WTRUは、そのような各時間フレーム内のコンポーネントキャリア−境界に基づいたDTX/DRXに適切にスケジュールされ得る。重複しないDTX/DRXパターンはまた、チャネル品質が一般的に動的に変化し、キャリアのペア間で異なるので、たとえUL/DLキャリアのペアが同じセル(もしくはセクタ)内で動作されても有益になり得る。この動作モードは、RRCメッセージ(例えば、ハンドオーバーコマンドまたは他の再構成コマンド)を通じてアクティブ化され得る。
【0043】
上記に開示されるコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作は、LTEにおける媒体アクセス制御(MAC)レイヤで定義されるDTX/DRX動作から分離している。上記の実施形態に従ったDRX動作では、WTRUは、現在のLTE仕様で定義されているMACレイヤのDRXパラメータ(例えば、非アクティビティタイマーなど)にかかわらず、あるコンポーネントキャリア(複数可)上である一定期間にダウンリンクチャネル(例えば、PDSCH)を受信することができないかもしれない。現在のLTE仕様で説明されるMACレイヤのDRX動作は、この実施形態に従ったコンポーネントキャリア毎のDRX動作と共存し得る。その場合、ダウンリンクチャネル(例えば、PDSCH)は、現在指定されているMACレイヤのDRX動作に基づいて受信されるであろうサブフレームのセットより大きいサブフレームのセットで受信されないかもしれない。
【0044】
上記に開示されるコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作に従って、セルは、同じコンポーネントキャリア内で時分割が許可され得るし、最適なコンポーネントキャリア(複数可)を、WTRUについて所与の時間フレーム内で選択し得る。図8は、一実施形態に従った例示的なコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作を示す。例えば、図8に示すように、偶数フレームにおいて、セルAは、コンポーネントキャリアCC1Aに伝送し得るし、セルBは、コンポーネントキャリアCC2Bに伝送し得る。そして奇数フレームにおいて、セルAは、コンポーネントキャリアCC2Aに伝送し得るし、セルBは、コンポーネントキャリアCC1Bに伝送し得る。WTRUに対するDRX/DTX期間は、所与のコンポーネントキャリアおよびセルに対するDRX/DTX期間が、そのセルがそのコンポーネントキャリアを伝送しない時間に対応するように設定され得る。説明されたセルは、共通セルのコンポーネントキャリアに依存しないことも可能であることに留意すべきである。
【0045】
より一般的には、コンポーネントキャリアをオンオフする代わりに、異なる時間フレームで伝送電力を変更し得る。図9は、別の実施形態に従った別の例示的なコンポーネントキャリア毎のDTX/DRX動作を示す。例えば、偶数フレームにおいて、セルAにおけるコンポーネントキャリアCC2Aに使用される電力は、セルAにおけるコンポーネントキャリアCC1Aに使用される電力よりも小さくなり得るし、セルBにおけるコンポーネントキャリアCC1Bに使用される電力は、セルBにおけるコンポーネントキャリアCC2Bに使用される電力よりも小さくなり得る。そして奇数フレームにおいて、セルAにおけるコンポーネントキャリアCC1Aに使用される電力は、セルAにおけるコンポーネントキャリアCC2Aに使用される電力よりも小さくなり得るし、セルBにおけるコンポーネントキャリアCC2Bに使用される電力は、セルBにおけるコンポーネントキャリアCC1Bに使用される電力よりも小さくなり得る。WTRUにおけるDRX/DTX期間は、偶数フレームにおいてそのWTRUが、セルAのCC2A内のDRX/DTXにあり、対する奇数フレームにおいてそのWTRUが、セルBのCC1B内のDRX/DTXにあるように設定され得る。
【0046】
コンポーネントキャリアに特化した再構成(またはハンドオーバー)は、マルチポイント協調伝送(CoMP)が実装される場合に行われ得る。CoMPは、複数のセルからの伝送を同時に受信または複数のセルに対する伝送を協調させ得る(協調ビームフォーミングまたは協調スケジューリングなど)および/またはWTRU伝送が、性能を向上させてセル間の干渉を避けるまたは低減するように協調した方法で複数のセルにおいて受信され得る送受信のスキーマである。一つのCoMPスキーマに従って、スケジューリングは、異なる伝送間の干渉を制御して低減するようにセルにわたって動的に協調され得る。別のCoMPスキーマに従って、WTRUへの伝送は、複数の伝送ポイントから同時に伝送され得るし、そのマルチポイント伝送は、地理的に分離したアンテナを有する単一のトランスミッタとして協調され得る。
【0047】
コンポーネントキャリア集約の実装において、複数のコンポーネントキャリアに対する制御チャネル(例えば、PDCCH)は、分離したメッセージに別々にコード化されて、対応する各DLのコンポーネントキャリア経由で別々に伝送され得る。このスキーマは、「分離符号化分離伝送(separate coding separate transmission)」と呼ばれる。代替的には、制御チャネル(例えば、PDCCH)は、分離したメッセージに別々にコード化され得るし、そのすべてのメッセージは、1つのセルから1つのDLのコンポーネントキャリア(DLのアンカーコンポーネントキャリア)経由で一緒に伝送され得る。このスキーマは、「分離符号化統合伝送(separate coding joint transmission)」と呼ばれる。代替的には、制御チャネル(例えば、PDCCH)は、1つのメッセージに一緒に符号化されて、1つのセルから1つのDLのコンポーネントキャリア(アンカーコンポーネントキャリア)経由で一緒に伝送され得る。これは、「統合符号化統合伝送(joint coding joint transmission)」と呼ばれる。DLの共有チャネル(複数可)(例えば、PDSCH(複数可))は、コンポーネントキャリア毎の複数のセルから伝送され得るし、ULの共有チャネル(複数可)(例えば、PUSCH(複数可))は、コンポーネントキャリア毎の複数のセルにおいて受信され得る。
【0048】
CoMPにおいて、統合伝送スキーマ(即ち、分離符号化統合伝送または統合符号化統合伝送)が使用される時、WTRUは、アクティブなCoMPセット内の複数の協調するセルからPDSCHを受信またはそのセルにPUSCHを伝送しながら、PDCCHから単一セル(即ち、アンカーセル)を受信し得る。一実施形態に従って、統合伝送スキーマ(即ち、分離符号化統合伝送または統合符号化統合伝送)が使用される場合、PDCCHを伝達するコンポーネントキャリアは、ターゲットセルにハンドオーバーされ得るが、PDSCHおよび/またはPUSCHを伝達するコンポーネントキャリア(複数可)は、そのターゲットセルにハンドオーバーされないかもしれない。非統合伝送によるCoMPの場合、すべてのPDSCHリンクが実際にデータをWTRUに伝達し得るわけではなく、むしろ協調スケジューリングまたは協調ビームフォーミングが、セル間で使用され得る。
【0049】
図10Aおよび図10Bは、DLのCoMPが一実施形態に従って実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化した再構成(またはハンドオーバー)を示す。図10Aは、コンポーネントキャリアが再構成する前を示し、図10Bは、コンポーネントキャリアが再構成した後を示す。図10Aにおいて、WTRU1002は、コンポーネントキャリア1Aおよび2A上のセル1004からと、コンポーネントキャリア1Bおよび2B上のセル1006からダウンリンク伝送を受信する。セル1004およびセル1006は、同じeNBまたは異なるeNBによって制御され得る。WTRU1002がコンポーネントキャリア1A上のセル1004からPDCCHを受信するように、セル1004は、現在アンカーセル(DLおよび/またはUL伝送用のPDCCHを送信するセル)である。
【0050】
WTRU1002は、どのセルからPDSCH伝送を受信するかを知らないかもしれない。セル1004内のコンポーネントキャリア1Aに対してトリガが発生する時、図10Bに示すように、WTRU1002は、コンポーネントキャリア1Aからセル1006内のコンポーネントキャリア1BへのPDCCHのハンドオーバーを行うが、PDSCHには行わない。図10Aおよび図10Bは、DLのCoMPにおけるハンドオーバーを例として示し、同じハンドオーバーがULのCoMPにも適用され得ることに留意すべきである。非統合伝送によるCoMPの場合、図10Aおよび図10Bに示したすべてのPDSCHリンクが、所与の時間において実際にデータをWTRUに伝達し得るわけではなく、むしろ協調スケジューリングまたは協調ビームフォーミングが、セル間で使用され得る(例えば、所与の時間においてセル1004がCC1上に伝送し、セル1006がCC2上に伝送する)。図10Aおよび図10Bは、チャネルをあるセルから別のセルへ切り替えることを示すが、同じセル内でも切り替えが行われ得ることに留意すべきである。
【0051】
複数のセルからのPDSCH(複数可)がWTRUにおいて受信され得ない場合、そのPDSCHに対するコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーも行われ得る。同様に、複数のセルにおいてPUSCH(複数可)を受信することができない場合、そのPUSCHに対するコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーも行われ得る。代替的または付加的には、PUCCH(複数可)を伝達するULのアンカーコンポーネントキャリアも、PDCCH(複数可)を伝達するDLのアンカーコンポーネントキャリアと共にWTRU用に構成され得るし、コンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーは、DLのアンカーコンポーネントキャリアか、ULのアンカーコンポーネントキャリアか、またはその両方のいずれかに対して行われ得る。
【0052】
別の実施形態に従って、WTRUがアクティブなCoMPセット(即ち、WTRUがPDSCH伝送を受信するまたはWTRUがPUSCH伝送を伝送するセル)を認識している時、そのWTRUは、PDCCHおよび/またはPUCCHから独立して、PDSCHおよび/またはPUSCHに対するコンポーネントキャリアに特化したハンドオーバーまたは再構成を行い得る。これは、アクティブなCoMPセットがWTRU用に変更される必要がある場合であるが、そのアクティブなCoMPセット内の現在のアンカーセル(ULおよび/またはDL用)は、そのWTRUがさらに同じアンカーセルからPDCCHを受信するまたは同じアンカーセルにPUCCHを伝送するので、変更されない。
【0053】
図11Aおよび図11Bは、この代替的な実施形態に従ってDLのCoMPが実装される時の例示的なコンポーネントキャリアに特化した再構成を示す。図11Aは、コンポーネントキャリアが再構成する前を示し、図11Bは、コンポーネントキャリアが再構成した後を示す。図11Aにおいて、WTRU1102は、コンポーネントキャリア1Aおよび2A上のセル1104からと、コンポーネントキャリア1Bおよび2B上のセル1106からダウンリンク伝送を受信する。セル1004、セル1006、およびセル1108は、同じeNBまたは異なるeNBによって制御され得る。WTRU1102がコンポーネントキャリア1A上のセル1104からPDCCHを受信するように、セル1104は、現在アンカーセル(DLおよび/またはUL伝送用のPDCCHを送信するセル)である。セル1006内のコンポーネントキャリア1Bに対してハンドオーバーのトリガが発生する時、図11Bに示すように、WTRU1102は、コンポーネントキャリア1Bからセル1008内のコンポーネントキャリア1CへのPDCCHのハンドオーバーを行い、その間セル1104は、アンカーセルのままである。図11Aおよび図11Bは、DLのCoMPにおけるハンドオーバーを例として示し、同じハンドオーバーがULのCoMPにも適用され得ることに留意すべきである。図11Aおよび図11Bは、チャネルをあるセルから別のセルへ切り替えることを示すが、同じセル内でも切り替えが行われ得ることに留意すべきである。
【0054】
コンポーネントキャリアに特化した再構成またはハンドオーバー(即ち、同じセル内またはセル間で少なくとも1つのコンポーネントキャリアを付加し、除去し、または置き換える)をサポートするために、WTRUは、測定をネットワークにレポートする。その測定は、チャネル品質の評価に関係する任意のタイプの測定にしてもよく、希望波受信電力(RSCP)、基準信号受信電力(RSRP)、信号対干渉雑音電力比(SINR)、基準信号受信品質(RSRQ)または同種のものを含むが、これに限らない。
【0055】
WTRUは、サービングセルおよび/または隣接セルのコンポーネントキャリアに特化した測定をレポートし得る(例えば、すべてのダウンリンクのコンポーネントキャリアもしくはキャリアのサブセットの測定またはサービングセルおよび/または隣接セルの最適な測定)、サービングセルおよび/または隣接セルのアンカーコンポーネントキャリアの測定、サービングセルおよび/または隣接セルのすべての集約されたダウンリンクキャリアの重み付け平均測定または同種のものをレポートし得る。
【0056】
WTRUは、サービングセルの測定が、予め構成された閾値による隣接セルの対応する測定よりも劣る時に、その測定をネットワークにレポートして、コンポーネントキャリアの再構成またはハンドオーバーをトリガし得る。その閾値は、構成可能とし得る。WTRUが測定をレポートする時、そのWTRUは、測定値に従ってキャリアおよび/またはセルをソート(sort)し得る。WTRUは、検出したコンポーネントキャリアの測定を定期的にレポートするように構成され得る。
【0057】
スクランブルコードは、隣接セルからの信号が擬似直交性(quasi-orthogonality)を有し得るように設計され得る。この場合、コンポーネントキャリアの再構成またはハンドオーバーは、スクランブルコードのより良い直交性を示すセルに優先され得るし、スクランブルコードの直交性の基準は、ハンドオーバーに対する付加的な手段と見なされ得る。
【0058】
CoMPにおいて、WTRUは、アンカーセルの測定(または一部の測定または複合測定)が、アクティブなCoMPセット内のアンカーセルでないセル(複数可)または事前定義された閾値による隣接セル内の対応する測定(複数可)よりも劣る時に、その測定(またはその測定のサブセット)をネットワークにレポートし得る。このレポートは、PDCCHハンドオーバーに対して使用され得る。WTRUは、アクティブなCoMPセット内のセルの測定(または一部の測定または複合測定)が、事前定義された閾値による隣接セルの対応する測定よりも劣る時に、その測定(またはその測定のサブセット)をネットワークにレポートし得る。このレポーティングは、PDSCHハンドオーバーに対して使用され得る。上記の閾値は、構成可能にし得る。
【0059】
コンポーネントキャリアに特化した再構成またはハンドオーバー(即ち、同じセル内またはセル間で少なくとも1つのコンポーネントキャリアを付加し、除去し、または置き換える)を用いて、WTRUが、同時に2つ以上のセル/eNBに接続され得るので、それをサポートするのに適したRRCシグナリングが必要である。一実施形態に従って、ソースセルとターゲットセルとの間の分割RRC接続(split RRC connection)が提供され得る。新しい(または変調された)タイプのRRC接続再構成シグナリングは、物理チャネル構成を含んで構成され得る。RRC接続再構成シグナリングはソースセルおよびターゲットセル用に以下の、PUCCH構成、PUSCH構成、サウンディング基準信号(SRS)構成、アップリンク出力制御構成、PUCCH用伝送出力制御(TPC)−PDCCH構成、PUSCH用TPC−PDCCH構成、チャネル品質表示(CQI)またはチャネルステート情報(CSI)レポーティング構成、PDCCH検索空間構成、DLおよび/またはULアンカーコンポーネントキャリアの割り当て、特定のプリアンブル構成の割り当て、コンポーネントキャリア毎のDTX/DRXパターン構成(例えば、PUCCHおよびPUSCH伝送が許可される場所のサブフレームのセット)または同種のものを含み得る。
【0060】
RRC構成は、ソースセル内のキャリアのグループおよびターゲットセル内のキャリアのグループに関して行われ得る。代替的には、RRC構成は、ソースセルおよびターゲットセル内のコンポーネントキャリアごとに行われ得る。
【0061】
新しいまたは変調されたRRCメッセージは、さまざまなコンポーネントキャリアを含み得るし、WTRUは、RRCメッセージで示した順序で、コンポーネントキャリアの再構成またはコンポーネントキャリアへのハンドオーバーを試みるかもしれない。WTRUがコンポーネントキャリアの再構成または特定のコンポーネントキャリアへのハンドオーバーを首尾よく行う時、WTRUは、そのコンポーネントキャリア経由でコンポーネントキャリアの再構成またはハンドオーバーの完了メッセージを送信し得る。ネットワーク側では、ネットワークは、事前定義された期間にWTRU用のRRCメッセージで示したコンポーネントキャリア上のリソースを、そのリソースが解放され得る後に保持し得る。
【0062】
代替的には、特定の順序でWTRUにコンポーネントキャリアのグループを提供する代わりに、ネットワークは、WTRUにコンポーネントキャリアの2つのグループ:1つのグループには個別ランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブル(複数可)と、もう1つのグループには競合ベースのRACHプリアンブル(複数可)を提供し得る。WTRUは、WTRUがハンドオーバーを開始したいコンポーネントキャリアを選び得る。WTRUは、最初に個別RACHプリアンブル(複数可)のグループからコンポーネントキャリアを選択し得る。
【0063】
任意には、RRCメッセージは、ハンドオーバーの不具合の場合にWTRUがフォールバック(fall back)し得るコンポーネントキャリア(複数可)を示し得る。RRCメッセージは、フォールバック用に構成されたキャリアに対する異なるセットのRACHプリアンブルを含み得る。ハンドオーバーが失敗した場合、WTRUは、RRCメッセージ内にリスト化されたキャリアを探して、そのキャリア上でハンドオーバーの再確立を試み得る。
【0064】
構成およびハンドオーバー手順を簡易にするために、ソースコンポーネントキャリアのサブセットに対する構成は、ターゲットコンポーネントキャリアのサブセットに転送され、特にULおよび/またはDLのコンポーネントキャリアのサブセットが同じセル内で切り替わるセル内の(intra-cell)コンポーネントキャリアに特化した再構成の場合に転送され得る。これは、セル間の(inter-cell)ハンドオーバーにも適用され得る。
【0065】
WTRUが、すでにターゲットセルにハンドオーバーされた1または複数のコンポーネントキャリアを有する場合、そのWTRUは、そのターゲットセルのMIB情報およびSIB情報をすでに取得したので、そのターゲットセルのMIB情報およびSIB情報を獲得するための余分なステップを行う必要がないかもしれない。WTRUが、ターゲットセルにハンドオーバーされたコンポーネントキャリアを全く有しない場合、そのWTRUは、そのターゲットセルのMIB情報およびSIB情報を獲得する必要がない。
【0066】
一実施形態に従って、ソースセルは、ハンドオーバーコマンドで、ターゲットセルのすべてのMIBパラメータおよび重要なSIBパラメータをWTRUに信号送信し得る。代替的には、WTRUは、ハンドオーバーの前に、(RACH、PUSCH/PUCCHといった)アップリンク伝送を行うように要求されるターゲットセルのMIBおよびすべてまたは一部のSIBを獲得し得る。代替的には、WTRUは、ハンドオーバーコマンドを受信した後であるが、ターゲットセル内でランダムアクセスを行う前に、(RACH、PUSCH/PUCCHといった)アップリンク伝送を行うように要求されるターゲットセルのMIBおよびすべてまたは一部のSIBを獲得し得る。代替的には、WTRUは、ハンドオーバー手順をターゲットセルに行い得るし、ハンドオーバーが成功した後、そのWTRUは、ターゲットセルのMIBおよびSIBを獲得し得る。
【0067】
コンポーネントキャリアに特化した再構成内のランダムアクセスのための実施形態が以下で開示される。WTRUがターゲットセル内の1または数個のULのコンポーネントキャリア上でランダムアクセスを行う間、そのWTRUは、ソースセル内の自身の通常の動作を継続し得る。WTRUは、コンポーネントキャリアの再構成またはターゲットセルにハンドオーバーされる必要がある第1のコンポーネントキャリアに対するハンドオーバー手順の一部として、そのターゲットセル内でランダムアクセスを行い得る。コンポーネントキャリアの再構成または第1のコンポーネントキャリアのターゲットセルへのハンドオーバーが成功した後、WTRUは、ターゲットセル内のRRC接続が確立されていてアップリンクのタイミングがそろっている(即ち、同期している)ので、残りのコンポーネントキャリアのターゲットセルへのハンドオーバーに対して、ターゲットセル内のランダムアクセス手順を行わないかもしれない。
【0068】
WTRUが単一の無線能力(capability)を有する場合に、そのWTRUは、アップリンクおよびダウンリンク動作ならびにソースセルとの接続を維持する間に、RACH手順をターゲットセルに開始するために、他のコンポーネントキャリア(複数可)上でDRXサイクルの非アクティビティ期間(即ち、DRX期間の機会)を利用する(exploit)ことによって、コンポーネントキャリアに特化した再構成またはコンポーネントキャリア(複数可)のハンドオーバーを行い得る。上記に説明したように、重複しないDRXおよび/またはDTXパターンは、コンポーネントキャリア用に構成され得る。
【0069】
図12は、一実施形態に従ったRACH手順の例示的なプロセス1200のフローダイアグラムを示す。説明として、WTRUは、ダウンリンク内のキャリア1D、2D、および3Dに割り振られ、アップリンク内のキャリア1U、2U、および3Uに割り振られると仮定する。WTRUは、ハンドオーバーコマンド(例えば、モビリティ情報を有するRRC_connection_Reconfigurationメッセージ)を受信する(ステップ1202)。そのハンドオーバーコマンドは、そのオンタイム期間中にコンポーネントキャリア1D上で受信される。重複しないDRXサイクルは、コンポーネントキャリア用に構成され得るので、他のコンポーネントキャリア(即ち、キャリア2Dおよびキャリア3D)は、その期間中、非アクティブ(即ち、DRXの機会)になり得る。ハンドオーバーコマンドを受信した後、WTRUは、コンポーネントキャリア2Dおよび3Dと、コンポーネントキャリア2Uおよび3Uとが非アクティブである間に、ターゲットセルと同期する(ステップ1204)。WTRUは、コンポーネントキャリア2Dおよび3Dと、コンポーネントキャリア2Uおよび3Uとが非アクティブである間に、キャリア1Uおよびキャリア1Dを用いてターゲットセルにハンドオーバーするRACH手順を開始し得る(ステップ1206)。WTRUは、キャリア2Dおよび3Dと、キャリア2Uおよび3Uとが非アクティブである間に、コンポーネントキャリア1Uおよびコンポーネントキャリア1Dを使用することによって、コンポーネントキャリアの再構成またはターゲットセルに対するハンドオーバー手順を完了し得る。代替的には、あるステップのRACH手順は、そのRACH手順に携わっていない他のキャリアのオンタイム期間よりも高い優先度が提供され得る。
【0070】
コンポーネントキャリアに特化したRACH手順が失敗した場合、WTRUは、なおも構成されているULキャリア(例えば、コンポーネントキャリア2Uまたは3U)のうちの1つを使用したRRCメッセージを用いて、ソースeNBに失敗を知らせ得る。
【0071】
コンポーネントキャリアに特化したRACH手順が成功した場合、WTRUは、ソースセルになおも構成されている他のコンポーネントキャリア(複数可)を再構成するようにWTRUに要求するRRC_Connection_Reconfigurationをターゲットセルから受信し得る。上記で開示されるように、残りのコンポーネントキャリアを再構成する手順は、WTRUがターゲットセルと同期されて必要な情報を取得するので、RACH手順を通じて行われないかもしれない。
【0072】
代替的には、WTRUは、ソースセルを用いて別のキャリア(例えば、コンポーネントキャリア2D、3D、2U、3U)のサブセットを維持しながら、ターゲットセルを用いてキャリア(例えば、コンポーネントキャリア1Dおよび1U)のサブセットを維持し得る。
【0073】
WTRUがデュアル無線能力を有する場合、WTRUは、DRX非アクティビティを利用する必要なく一方のキャリア上でソースセルとの接続を維持しながら、キャリア(上記の例のコンポーネントキャリア1D、1U)のサブセット上のRACH手順をターゲットセルに開始し得る。WTRUのデュアル無線能力では、コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、重複し得る。
【0074】
PUCCHを伝達するULのアンカーコンポーネントキャリアも、PDCCHを伝達するDLキャリアと同様に定義され得る。この場合、RACH手順は、割り当てられたULのアンカーコンポーネントキャリアに制限され得る。
【0075】
WTRUは、LTE−AセルとWCDMAセルとの両方に同時にハンドオーバーし得る。例えば、5MHzのLTEコンポーネントキャリアおよび5MHzのWCDMAコンポーネントキャリア(またはその他の異なるシステムコンポーネントキャリア)は、集約され得る。
【0076】
実施形態
1、WTRUに実装されるコンポーネントキャリアに特化したコンポーネントキャリアの再構成のための方法。
【0077】
2、コンポーネントキャリアの再構成に対するコマンドを受信することを備えることであって、前記WTRUは、複数のコンポーネントキャリア経由で伝送するまたは受信することができることを特徴とする実施形態1の方法。
【0078】
3、コンポーネントキャリアベースで少なくとも1つのコンポーネントキャリアを構成して少なくとも1つの新しいコンポーネントキャリアに付加し、または少なくとも1つの現在構成されているコンポーネントキャリアを除去もしくは置き換えることを備えることを特徴とする実施形態2の方法。
【0079】
4、付加され、除去され、または置き換えられる少なくとも1つのコンポーネントキャリアは、アップリンクキャリアまたはダウンリンクキャリアのいずれかであることを特徴とする実施形態3の方法。
【0080】
5、コンポーネントキャリア上でDRXを行うことであって、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至4のいずれかにおける方法。
【0081】
6、異なる場所と関連する前記重複しないDRXパターンに従ってコンポーネントキャリア上の複数の場所から受信することをさらに備えることを特徴とする実施形態5の方法。
【0082】
7、他のコンポーネントキャリアが非アクティブな間に1つのコンポーネントキャリア上のターゲットセルにおいてランダムアクセス手順を行うことをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至6のいずれかにおける方法。
【0083】
8、コンポーネントキャリア上でDRXを行うことであって、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至7のいずれかにおける方法。
【0084】
9、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のCoMPアクティブセット内の複数のセルからダウンリンク伝送を受信することをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至8のいずれかにおける方法。
【0085】
10、ダウンリンク伝送および/またはアップリンク伝送に対する制御チャネルのハンドオーバーを行うことであって、前記制御チャネルは、アンカーセルから受信されることを備えることを特徴とする実施形態9の方法。
【0086】
11、ダウンリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーは、前記ダウンリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルからも受信することができない場合に行われることを特徴とする実施形態9乃至10のいずれかにおける方法。
【0087】
12、前記WTRUは、前記CoMPアクティブセットを認識し、およびトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする実施形態9乃至11のいずれかにおける方法。
【0088】
13、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のCoMPアクティブセット内の複数のセルにアップリンク伝送を伝送することをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至12のいずれかにおける方法。
【0089】
14、前記アップリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルにおいても受信することができないという場合にアップリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うことをさらに備えることを特徴とする実施形態13の方法。
【0090】
15、少なくとも1つのコンポーネントキャリアに対する測定を行うことをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至14のいずれかにおける方法。
【0091】
16、前記測定をレポートすることを備えることを特徴とする実施形態15の方法。
【0092】
17、前記複数のコンポーネントキャリア用のパラメータを含むRRCメッセージを受信することをさらに備えることを特徴とする実施形態2乃至16のいずれかにおける方法。
【0093】
18、前記RRCメッセージは、個別RACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第1のグループおよび競合ベースのRACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第2のグループを含み、前記WTRUがコンポーネントキャリアを選択して前記グループのうちの1つからハンドオーバーを開始できるようにすることを特徴とする実施形態17の方法。
【0094】
19、コンポーネントキャリアに特化したコンポーネントキャリアの再構成を行うためのWTRU。
【0095】
20、複数のコンポーネントキャリア経由で伝送するまたは受信するためのトランシーバを備えることを特徴とする実施形態19のWTRU。
【0096】
21、コンポーネントキャリアベースで少なくとも1つのコンポーネントキャリアを構成して少なくとも1つの新しいコンポーネントキャリアに付加し、または少なくとも1つの現在構成されているコンポーネントキャリアを除去もしくは置き換えるためのプロセッサを備えることを特徴とする実施形態20のWTRU。
【0097】
22、付加され、除去され、または置き換えられる少なくとも1つのコンポーネントキャリアは、アップリンクキャリアまたはダウンリンクキャリアのいずれかであることを特徴とする実施形態21のWTRU。
【0098】
23前記プロセッサは、コンポーネントキャリア上でDRXを行い、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことを特徴とする実施形態21乃至22のいずれかにおけるWTRU。
【0099】
24、前記プロセッサは、異なる場所と関連する前記重複しないDRXパターンに従ってコンポーネントキャリア上の複数の場所から受信するように構成されることを特徴とする実施形態23のWTRU。
【0100】
25、前記プロセッサは、他のコンポーネントキャリアが非アクティブな間に1つのコンポーネントキャリア上のターゲットセルにおいてランダムアクセス手順を行うように構成されることを特徴とする実施形態21乃至24のいずれかにおけるWTRU。
【0101】
26、前記プロセッサは、コンポーネントキャリア上でDRXを行うように構成され、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことを特徴とする実施形態21乃至25のいずれかにおけるWTRU。
【0102】
27、前記プロセッサは、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のCoMPアクティブセット内の複数のセルからダウンリンク伝送を受信するように構成され、およびダウンリンク伝送および/またはアップリンク伝送用にアンカーセルから受信される制御チャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする実施形態21乃至26のいずれかにおけるWTRU。
【0103】
28、前記プロセッサは、前記ダウンリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルからも受信することができない場合に、ダウンリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うように構成されることを特徴とする実施形態27のWTRU。
【0104】
29、前記プロセッサは、前記CoMPアクティブセットを認識し、およびトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする実施形態27乃至28のいずれかにおけるWTRU。
【0105】
30、前記プロセッサは、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のCoMPアクティブセット内の複数のセルにアップリンク伝送を伝送し、および前記アップリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルにおいても受信することができない場合にアップリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うように構成されることを特徴とする実施形態21乃至29のいずれかにおけるWTRU。
【0106】
31、少なくとも1つのコンポーネントキャリアに対する測定を行い、および前記測定をレポートするように構成されることを特徴とする実施形態21乃至30のいずれかにおけるWTRU。
【0107】
32、前記プロセッサは、前記複数のコンポーネントキャリア用のパラメータを含むRRCメッセージを受信するように構成されることを特徴とする実施形態21乃至31のいずれかにおけるWTRU。
【0108】
33、前記RRCメッセージは、個別RACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第1のグループおよび競合ベースのRACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第2のグループを含み、前記プロセッサがコンポーネントキャリアを選択して前記グループのうちの1つからハンドオーバーを開始できるようにすることを特徴とする実施形態32のWTRU。
【0109】
特徴および要素について、特定の組み合わせにおいて上述しているが、それぞれの特徴または要素を、他の特徴および要素を用いずに単独で、または他の特徴および要素の有無にかかわらずさまざまな組み合わせにおいて使用することができる。本明細書で提供された方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによって実行するためのコンピュータ可読ストレージ媒体に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアに実装されてもよい。コンピュータ可読ストレージ媒体の例は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光媒体、ならびにCD−ROMディスクなどの光媒体およびデジタル多用途ディスク(DVD)を含む。
【0110】
適するプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途集積回路(ASIC)、特定用途向け標準品(ASSP)、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGA)回路、その他のタイプの集積回路(IC)、および/またはステートマシンを含む。
【0111】
ソフトウェアと連動するプロセッサは、無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、モビリティ管理エンティティ(MME)または進化型パケットコア(EPC)に使用するための無線周波数トランシーバ、または任意のホストコンピュータを実装するのに使用されてもよい。WTRUは、モジュールと共に使用されてもよく、ソフトウェアラジオ(SDR)、およびカメラ、ビデオカメラモジュール、ビデオフォン、スピーカフォン、振動デバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、近距離通信(NFC)モジュール、液晶表示(LCD)ディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)または超広帯域(UWB)モジュールなどの他のコンポーネントを含むハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンポーネントキャリアに特化した再構成のために無線送信/受信ユニット(WTRU)に実装される方法であって、前記方法は、
コンポーネントキャリアの再構成に対するコマンドを受信するステップであって、前記WTRUは、複数のコンポーネントキャリア経由で伝送するまたは受信することができるここと、
コンポーネントキャリアベースで少なくとも1つのコンポーネントキャリアを構成して少なくとも1つの新しいコンポーネントキャリアに付加し、または少なくとも1つの現在構成されているコンポーネントキャリアを除去もしくは置き換えるステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
付加され、除去され、または置き換えられる少なくとも1つのコンポーネントキャリアは、アップリンクキャリアまたはダウンリンクキャリアのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
コンポーネントキャリア上で不連続受信(DRX)を行うステップであって、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
他のコンポーネントキャリアが非アクティブな間に1つのコンポーネントキャリア上のターゲットセルにおいてランダムアクセス手順を行うステップをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
コンポーネントキャリア上で不連続伝送(DRX)を行うステップであって、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のマルチポイント協調伝送(CoMP)アクティブセット内の複数のセルからダウンリンク伝送を受信するステップと、
ダウンリンク伝送および/またはアップリンク伝送に対する制御チャネルのハンドオーバーを行うステップであって、前記制御チャネルは、アンカーセルから受信されることと
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ダウンリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーは、前記ダウンリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルからも受信することができない場合に行われることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記WTRUは、前記CoMPアクティブセットを認識し、およびトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のマルチポイント協調伝送(CoMP)アクティブセット内の複数のセルにアップリンク伝送を伝送するステップと、
前記アップリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルにおいても受信することができない場合にアップリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うステップと
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つのコンポーネントキャリアに対する測定を行うステップと、
前記測定をレポートするステップと
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のコンポーネントキャリア用のパラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記RRCメッセージは、個別ランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第1のグループおよび競合ベースのRACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第2のグループを含み、前記WTRUがコンポーネントキャリアを選択して前記グループのうちの1つからハンドオーバーを開始できるようにすることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
コンポーネントキャリアに特化した再構成を行うための無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
複数のコンポーネントキャリア経由で伝送するまたは受信するためのトランシーバと、
コンポーネントキャリアベースで少なくとも1つのコンポーネントキャリアを構成して少なくとも1つの新しいコンポーネントキャリアに付加し、または少なくとも1つの現在構成されているコンポーネントキャリアを除去もしくは置き換えるためのプロセッサと
を備えることを特徴とするWTRU。
【請求項14】
付加され、除去され、または置き換えられる少なくとも1つのコンポーネントキャリアは、アップリンクキャリアまたはダウンリンクキャリアのいずれかであることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項15】
前記プロセッサは、コンポーネントキャリア上で不連続受信(DRX)を行うように構成され、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項16】
前記プロセッサは、他のコンポーネントキャリアが非アクティブな間に1つのコンポーネントキャリア上のターゲットセルにおいてランダムアクセス手順を行うように構成されることを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
前記プロセッサは、コンポーネントキャリア上で不連続伝送(DRX)を行うように構成され、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項18】
前記プロセッサは、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のマルチポイント協調伝送(CoMP)アクティブセット内の複数のセルからダウンリンク伝送を受信するように構成され、およびダウンリンク伝送および/またはアップリンク伝送用にアンカーセルから受信される制御チャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記ダウンリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルからも受信することができない場合に、ダウンリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うように構成されることを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記CoMPアクティブセットを認識し、およびトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項21】
前記プロセッサは、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のマルチポイント協調伝送(CoMP)アクティブセット内の複数のセルにアップリンク伝送を伝送し、および前記アップリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルにおいても受信することができない場合にアップリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うように構成されることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項22】
前記プロセッサは、少なくとも1つのコンポーネントキャリアに対する測定を行い、および前記測定をレポートするように構成されることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項23】
前記プロセッサは、前記複数のコンポーネントキャリア用のパラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するように構成されることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項24】
前記RRCメッセージは、個別ランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第1のグループおよび競合ベースのRACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第2のグループを含み、前記プロセッサがコンポーネントキャリアを選択して前記グループのうちの1つからハンドオーバーを開始できるようにすることを特徴とする請求項23に記載のWTRU。
【請求項1】
コンポーネントキャリアに特化した再構成のために無線送信/受信ユニット(WTRU)に実装される方法であって、前記方法は、
コンポーネントキャリアの再構成に対するコマンドを受信するステップであって、前記WTRUは、複数のコンポーネントキャリア経由で伝送するまたは受信することができるここと、
コンポーネントキャリアベースで少なくとも1つのコンポーネントキャリアを構成して少なくとも1つの新しいコンポーネントキャリアに付加し、または少なくとも1つの現在構成されているコンポーネントキャリアを除去もしくは置き換えるステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
付加され、除去され、または置き換えられる少なくとも1つのコンポーネントキャリアは、アップリンクキャリアまたはダウンリンクキャリアのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
コンポーネントキャリア上で不連続受信(DRX)を行うステップであって、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
他のコンポーネントキャリアが非アクティブな間に1つのコンポーネントキャリア上のターゲットセルにおいてランダムアクセス手順を行うステップをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
コンポーネントキャリア上で不連続伝送(DRX)を行うステップであって、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のマルチポイント協調伝送(CoMP)アクティブセット内の複数のセルからダウンリンク伝送を受信するステップと、
ダウンリンク伝送および/またはアップリンク伝送に対する制御チャネルのハンドオーバーを行うステップであって、前記制御チャネルは、アンカーセルから受信されることと
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ダウンリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーは、前記ダウンリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルからも受信することができない場合に行われることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記WTRUは、前記CoMPアクティブセットを認識し、およびトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のマルチポイント協調伝送(CoMP)アクティブセット内の複数のセルにアップリンク伝送を伝送するステップと、
前記アップリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルにおいても受信することができない場合にアップリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うステップと
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つのコンポーネントキャリアに対する測定を行うステップと、
前記測定をレポートするステップと
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のコンポーネントキャリア用のパラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記RRCメッセージは、個別ランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第1のグループおよび競合ベースのRACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第2のグループを含み、前記WTRUがコンポーネントキャリアを選択して前記グループのうちの1つからハンドオーバーを開始できるようにすることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
コンポーネントキャリアに特化した再構成を行うための無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
複数のコンポーネントキャリア経由で伝送するまたは受信するためのトランシーバと、
コンポーネントキャリアベースで少なくとも1つのコンポーネントキャリアを構成して少なくとも1つの新しいコンポーネントキャリアに付加し、または少なくとも1つの現在構成されているコンポーネントキャリアを除去もしくは置き換えるためのプロセッサと
を備えることを特徴とするWTRU。
【請求項14】
付加され、除去され、または置き換えられる少なくとも1つのコンポーネントキャリアは、アップリンクキャリアまたはダウンリンクキャリアのいずれかであることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項15】
前記プロセッサは、コンポーネントキャリア上で不連続受信(DRX)を行うように構成され、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項16】
前記プロセッサは、他のコンポーネントキャリアが非アクティブな間に1つのコンポーネントキャリア上のターゲットセルにおいてランダムアクセス手順を行うように構成されることを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
前記プロセッサは、コンポーネントキャリア上で不連続伝送(DRX)を行うように構成され、前記コンポーネントキャリア上のDRXパターンは、互いに重複しないことを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項18】
前記プロセッサは、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のマルチポイント協調伝送(CoMP)アクティブセット内の複数のセルからダウンリンク伝送を受信するように構成され、およびダウンリンク伝送および/またはアップリンク伝送用にアンカーセルから受信される制御チャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記ダウンリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルからも受信することができない場合に、ダウンリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うように構成されることを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記CoMPアクティブセットを認識し、およびトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項21】
前記プロセッサは、少なくとも1つのコンポーネントキャリア上のマルチポイント協調伝送(CoMP)アクティブセット内の複数のセルにアップリンク伝送を伝送し、および前記アップリンク伝送を前記CoMPアクティブセット内いずれのセルにおいても受信することができない場合にアップリンクのトラフィックチャネルに対するハンドオーバーを行うように構成されることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項22】
前記プロセッサは、少なくとも1つのコンポーネントキャリアに対する測定を行い、および前記測定をレポートするように構成されることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項23】
前記プロセッサは、前記複数のコンポーネントキャリア用のパラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するように構成されることを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項24】
前記RRCメッセージは、個別ランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第1のグループおよび競合ベースのRACHプリアンブルを有するコンポーネントキャリアの第2のグループを含み、前記プロセッサがコンポーネントキャリアを選択して前記グループのうちの1つからハンドオーバーを開始できるようにすることを特徴とする請求項23に記載のWTRU。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【公表番号】特表2012−520626(P2012−520626A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−554231(P2011−554231)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/027123
【国際公開番号】WO2010/105145
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/027123
【国際公開番号】WO2010/105145
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】
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