説明

コード解析システム

【課題】不読要因を簡単な構成でリアルタイムに解析し、不読要因の解決を迅速に実施し得るコード解析システムを提供する。
【解決手段】解析側端末11は、受光センサ28により撮像されているコード画像を通信インタフェース16等を介してリアルタイムに(時間差無く)取得し、このように取得されるコード画像を表示部15によりリアルタイムに表示する。そして、解析側端末11は、表示部15に表示されるコード画像に含まれる情報コードCに基づいて当該情報コードCのデコードが困難である場合にその不読要因を解析し、上記不読要因を解決するための解決情報を信インタフェース16等を介して光学的情報読取装置20に出力する。そして、光学的情報読取装置20は、コード画像に含まれる情報コードCのデコードが困難である場合に、上記解決情報に応じて解析側端末11により遠隔操作されて、当該情報コードCをデコードする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報コードを読み取る読取装置に対して当該情報コードがデコードできない場合にその不読要因を解析するコード解析システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、情報コードを読み取る読取装置に対して当該情報コードがデコードできない場合にその不読要因を解析するコード解析システムに関する技術として、下記特許文献1に示すコード読取装置が知られている。このコード読取装置では、バーコードスキャナから取り込んだバーコードデータが正しく読み込めていなければ、読取ったバーコードと同じコード体系の模擬バーコードが液晶ディスプレイに表示される。そして、オペレータが液晶ディスプレイに表示されている模擬バーコードをバーコードスキャナにより取り込んだ場合に、バーコードデータとして正しく読み込めていれば、液晶ディスプレイにバーコードスキャナが正常であることが表示され、バーコードデータとして正しく読み込めていなければ、バーコードスキャナに何らかの異常があることが表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−172347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、製品の流通過程等において製品に表示されているバーコードや二次元コード等の情報コードがバーコードリーダ等の光学的に情報を読み取る読取装置により読み取れない場合には、その不読要因がわからないために、その情報コードまたは読取装置が不読要因を解析可能な開発拠点等の解析部署に送付される。この解析部署では、受け取った情報コードを手元の読取装置で読み取らせて不読要因を解析したり、受け取った読取装置を調査して不読要因を解析する。そして、不読要因が解析されると、その解決策や解析結果が対象読取装置の使用者に報告される。
【0005】
このように、情報コードまたは読取装置を解析部署に送付してから解析等するので、解決策や解析結果を対象読取装置の使用者に報告するまでに時間がかかるという問題がある。また、上記特許文献1に示すコード読取装置では、不読要因が、読み取り対象側(バーコード側)と読み取り機器側(バーコードスキャナ側)とのどちらにあるのかをその場で判定できても、その不読要因自体がどのようなものでありその解決策について、リアルタイムに解析することができず、上記と同様に解決策や解析結果を使用者に報告するまでに時間がかかるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、不読要因を簡単な構成でリアルタイムに解析し、不読要因の解決を迅速に実施し得るコード解析システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のコード解析システムでは、撮像手段およびデコード手段を備え前記撮像手段により情報コードを含めたコード画像を撮像して前記デコード手段によりデコードすることで当該情報コードを読み取る読取装置と、この読取装置を遠隔操作可能な解析側端末とを有するコード解析システムにおいて、前記解析側端末は、前記読取装置と通信するための通信手段であって、前記撮像手段により撮像されている前記コード画像をリアルタイムに取得可能な通信手段と、前記通信手段により取得される前記コード画像をリアルタイムに表示する解析側表示手段と、前記解析側表示手段に表示される前記コード画像に含まれる前記情報コードに基づいて、当該情報コードのデコードが困難である場合にその不読要因を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて前記不読要因を解決するための解決情報を前記通信手段を介して前記読取装置に出力する不読要因解決手段と、を備え、前記読取装置は、前記コード画像に含まれる前記情報コードのデコードが困難である場合に、前記不読要因解決手段からの前記解決情報に応じて前記解析側端末により遠隔操作されて、当該情報コードをデコードすることを特徴とする。なお、情報コードのデコードが困難である場合とは、情報コードを複数回デコードしても読み取りが全て失敗する場合や、複数回デコードしても読み取りが成功しにくい場合を含むものとする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のコード解析システムにおいて、前記読取装置は、前記不読要因および前記解決情報の少なくともいずれか1つを、当該読取装置の使用者に通知する通知手段を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のコード解析システムにおいて、前記解決情報は、前記不読要因が前記コード画像に含まれる情報コードにあることから、この情報コードの一部が修正された修正済コード情報であり、前記読取装置は、前記コード画像に含まれる前記情報コードに基づいて当該情報コードのデコードが困難である場合に、前記修正済コード情報に基づいて、前記情報コードをデコードすることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3に記載のコード解析システムにおいて、前記不読要因解決手段では、前記修正済コード情報が、前記解析側表示手段に表示されたコード画像の一部を修正することで生成され、前記読取装置は、前記解析側端末による遠隔操作により、前記不読要因解決手段にて修正されるコード画像がリアルタイムに表示される読取側表示手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4に記載のコード解析システムにおいて、前記読取側表示手段に表示される修正済コード情報に応じたコード画像の表示状態を調整可能な表示状態調整手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項4または5に記載のコード解析システムにおいて、前記読取側表示手段に表示される修正済コード情報に応じたコード画像を印刷するための印刷手段を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1または2に記載のコード解析システムにおいて、前記解決情報は、前記不読要因が前記読取装置にあることから前記撮像手段の撮像条件を変更するためのパラメータ変更情報であり、前記読取装置は、前記コード画像に含まれる前記情報コードに基づいて当該情報コードのデコードが困難である場合に、前記パラメータ変更情報に応じて前記解析側端末により遠隔操作されて、前記撮像手段の撮像条件を調整する撮像条件調整手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項8の発明は、請求項1または2に記載のコード解析システムにおいて、前記解決情報は、前記不読要因が前記デコード手段により実行されるプログラムにあることから当該プログラムを修正するための修正情報であり、前記読取装置は、前記コード画像に含まれる前記情報コードに基づいて当該情報コードのデコードが困難である場合に、前記修正情報に応じて前記解析側端末により遠隔操作されて、前記プログラムを修正するプログラム修正手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明では、解析側端末は、読取装置の撮像手段により撮像されているコード画像を通信手段によりリアルタイムに(時間差無く)取得し、このように取得されるコード画像を解析側表示手段によりリアルタイムに表示する。そして、解析側端末は、解析側表示手段に表示されるコード画像に含まれる情報コードに基づいて当該情報コードのデコードが困難である場合にその不読要因を解析手段により解析し、上記不読要因を解決するための解決情報を不読要因解決手段により通信手段を介して読取装置に出力する。そして、読取装置は、コード画像に含まれる情報コードのデコードが困難である場合に、不読要因解決手段からの解決情報に応じて解析側端末により遠隔操作されて、当該情報コードをデコードする。
【0016】
これにより、読取装置にて撮像されたコード画像に含まれる情報コードのデコードが困難である場合には、このコード画像が解析側端末の解析側表示手段にリアルタイムに表示されるので、対象の情報コードまたは読取装置が解析部署等に送付される場合と比較して、その不読要因を迅速に解析することができる。そして、この不読要因を解決するための解決情報が読取装置に出力されて、解決情報に応じて解析側端末により読取装置が遠隔操作されるので、解決情報に応じた不読要因の解決が迅速に実施されて、デコードが困難とされた情報コードであっても確実にデコードすることができる。
したがって、読取装置に不読要因を解析・解決する機能を持たせることなく、不読要因を簡単な構成でリアルタイムに解析し、不読要因の解決を迅速に実施することができる。
【0017】
請求項2の発明では、通知手段により、不読要因および解決情報の少なくともいずれか1つが、当該読取装置の使用者に通知されるため、当該使用者は、不読要因または解決情報の内容を迅速に認識することができる。
【0018】
請求項3の発明では、読取装置は、不読要因がコード画像に含まれる情報コードにあることから当該情報コードのデコードが困難である場合に、解決情報として情報コードの一部が修正された修正済コード情報に基づいて、当該情報コードをデコードする。これにより、不読要因が情報コードにある場合でも、修正済コード情報に基づいてデコードすることで、不読要因の解決を迅速に実施することができる。
【0019】
請求項4の発明では、不読要因解決手段により、修正済コード情報が、解析側表示手段に表示されたコード画像の一部を修正することで生成され、読取装置の読取側表示手段では、解析側端末による遠隔操作により、不読要因解決手段にて修正されるコード画像がリアルタイムに表示される。これにより、解析側表示手段に表示されたコード画像の一部が修正されると、そのまま読取側表示手段に表示されるコード画像が修正されるので、不読要因やその解決情報(修正済コード情報)を当該読取装置の使用者に対して迅速であって視覚的に知らせることができる。
【0020】
請求項5の発明では、表示状態調整手段により、読取側表示手段に表示される修正済コード情報に応じたコード画像の表示状態が調整可能である。このため、読取側表示手段と読取側表示手段とに表示範囲や解像度等の違いがあるために読取側表示手段に修正されたコード画像が好適に表示されない場合であっても、表示状態調整手段により読取側表示手段に表示されるコード画像の拡大・縮小や移動等によりその表示状態を調整することで、必要なコード画像の領域の一部または全部を読取側表示手段に好適に表示させることができる。
【0021】
請求項6の発明では、印刷手段により、読取側表示手段に表示される修正済コード情報に応じたコード画像を印刷することができる。このため、修正されたコード画像を印刷して、印刷された情報コードを読取装置により読み取ってデコードすることで、不読要因の解決を迅速に実施することができる。
【0022】
請求項7の発明では、読取装置は、不読要因が読取装置にあることから情報コードのデコードが困難である場合に、解決情報として撮像手段の撮像条件、例えば、撮像時の照明光の照度等を変更するためのパラメータ変更情報に基づいて撮像手段の撮像条件を撮像条件調整手段により調整して、当該情報コードをデコードする。これにより、不読要因が読取装置またはその撮像手段にある場合でも、パラメータ変更情報に基づいて撮像手段の撮像条件を調整してデコードすることで、不読要因の解決を迅速に実施することができる。
【0023】
請求項8の発明では、読取装置は、不読要因がデコード手段により実行されるプログラムにあることから情報コードのデコードが困難である場合に、解決情報としてデコード手段により実行されるプログラムの修正情報に基づいて当該プログラムを修正して、当該情報コードをデコードする。これにより、不読要因が上記プログラムにある場合でも、修正情報に基づいてプログラムを修正してデコードすることで、不読要因の解決を迅速に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本実施形態に係るコード解析システムの概略構成を示す説明図である。
【図2】図1の光学的情報読取装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の解析側端末の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】図3の制御回路にて実施される不読要因解決処理の流れを例示するフローチャートである。
【図5】不読要因が情報コードにある場合を例示するタイミングチャートである。
【図6】図3の表示部の表示状態を示す説明図であり、図6(A)は、修正前の情報コードを含めたコード画像が表示される表示状態を示し、図6(B)は、情報コードの修正部位が表示される表示状態を示し、図6(C)は、修正後の情報コードを含めたコード画像が表示される表示状態を示す。
【図7】図2の表示部の表示状態を示す説明図であり、図7(A)は、調整前の表示状態を示し、 図7(B)は、調整後の表示状態を示す。
【図8】不読要因が光学的情報読取装置にある場合を例示するタイミングチャートである。
【図9】不読要因がデコード用プログラムにある場合を例示するタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明のコード解析システムを具現化した一実施形態について図を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るコード解析システム10の概略構成を示す説明図である。図2は、図1の光学的情報読取装置20の電気的構成を示すブロック図である。図3は、図1の解析側端末11の電気的構成を示すブロック図である。
【0026】
本実施形態に係るコード解析システム10は、バーコードなどの一次元コードや二次元コード等の情報コードCを光学的に読み取る光学的情報読取装置20に対して、その不読要因の解析・解決を実施するために当該光学的情報読取装置20を遠隔操作可能な解析側端末11を有するように構成されている。
【0027】
まず、光学的情報読取装置20の構成について図面を参照して説明する。
光学的情報読取装置20は、流通過程等において製品または梱包などに表示された情報コードCを光学的に読み取ることで必要な情報を取得する読取装置である。この光学的情報読取装置20は、様々な流通過程等にて作業者による情報コードCの読み取り作業実施時に使用される。
【0028】
図2に示すように、光学的情報読取装置20は、ケースの内部に回路部が収容されてなるものであり、この回路部は、主に、照明光源21、受光センサ28、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、トリガースイッチ42等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、から構成されている。
【0029】
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系を構成する照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられるレンズとから構成されている。なお、図1および図2では、情報コードCが表示された対象物Rに向けて照明光Lfを照射する例を概念的に示している。
【0030】
受光光学系は、受光センサ28、結像レンズ27、反射鏡(図示略)などによって構成されている。受光センサ28は、CCDエリアセンサとして構成されるものであり、情報コードCまたは対象物Rに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されている。この受光センサ28は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光可能にプリント配線板(図示略)に実装されている。なお、受光センサ28は、特許請求の範囲に記載の「撮像手段」の一例に相当する。
【0031】
結像レンズ27は、外部から読取口(図示略)を介して入射する入射光を集光して受光センサ28の受光面28aに像を結像可能な結像光学系として機能するものである。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lfが情報コードにて反射した後、この反射光Lrを結像レンズ27で集光し、受光センサ28の受光面28aにコード像を結像させている。
【0032】
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、キー操作部41、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、表示部46、通信インタフェース48等から構成されている。
【0033】
光学系の受光センサ28から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、生成されてメモリ35に入力されると、所定のコード画像情報格納領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ28およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
【0034】
制御回路40は、光学的情報読取装置20全体を制御可能なマイコンによって構成されており、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有するとともに、情報処理機能を備えており、メモリ35とともに情報処理装置を構成している。本実施形態では、制御回路40に対し、キー操作部41、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、表示部46、通信インタフェース48等が接続されている。そして、メモリ35に記憶された画像データに基づき、制御回路40にてデコード処理が行われる。このデコード処理には、CODE39やNW−7などの2値レベルコードなどで実施される公知のデコード処理と同様の処理を用いることができる。具体的には、撮像画像において、コードらしき画像が配置される領域を特定し、この領域において所定の横方向(受光センサ28の長手方向に対応する画素方向)に走査して明色領域及び暗色領域が特定される。そして、制御回路40にて行われたデコード処理の結果が、メモリ35の所定のデコード結果格納領域に格納される。なお、制御回路40は、特許請求の範囲に記載の「デコード手段」の一例に相当し得る。
【0035】
制御回路40は、キー操作部41の操作に応じて入力される操作信号を受けてこの操作信号の内容に応じた動作を行う。また、制御回路40は、例えば、トリガースイッチ42の監視や管理、情報コードの読み取りに関する情報を報知するインジケータとして機能する発光部43の点灯・消灯、ビープ音やアラーム音を発生可能なブザー44の鳴動のオンオフ、当該光学的情報読取装置20の作業者に伝達し得る振動を発生可能なバイブレータ45の駆動制御等を可能にしている。
【0036】
表示部46は、例えば、液晶表示器などからなり、制御回路40によってその表示内容が制御されるように構成されている。この表示部46は、制御回路40が有するいわゆるViewFinder機能の作動時には、受光センサ28により撮像された情報コードCを含めたコード画像が表示される。また、表示部46は、キー操作部41の操作に応じて制御回路40により制御されて、上記コード画像の拡大・縮小や移動等によりその表示状態が調整可能に構成されている。なお、表示部46は、特許請求の範囲に記載の「読取側表示手段」の一例に相当し、キー操作部41は、特許請求の範囲に記載の「表示状態調整手段」の一例に相当し得る。
【0037】
通信インタフェース48は、解析側端末11等の外部装置と通信するためのインターフェースであり、外部装置と有線通信を行う有線通信部、或いは無線通信を行う無線通信部、若しくはこれら両方を備えた構成をなしている。特に、通信インタフェース48は、解析側端末11との間でのデータ通信を行う場合にインターネットN等に接続される所定の基地局(図示略)を介して解析側端末11と通信するように構成されている。
【0038】
次に、解析側端末11の構成について図面を参照して説明する。
解析側端末11は、光学的情報読取装置20や読取対象である情報コード等を開発する開発拠点等の解析部署に設置される端末である。この解析側端末11は、流通過程等に配置された光学的情報読取装置20を遠隔操作するために、いわゆるRemote Desktop機能を有している。
【0039】
図3に示すように、解析側端末11の筐体内には、当該解析側端末11全体を制御する制御回路12が設けられている。この制御回路12は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インターフェース等を有しており、メモリ13とともに情報処理装置を構成し得るもので情報処理機能を有している。このメモリ13には、後述する不読要因解決処理を実施するためのプログラム等が予め格納されている。
【0040】
また、制御回路12は、不読要因解決処理を実施することにより、光学的情報読取装置20を遠隔操作するとともに、デコードが困難であるとされた情報コードCの不読要因を解析し、その不読要因を解決するための解決情報を当該光学的情報読取装置20に出力するように構成されている。なお、制御回路12は、特許請求の範囲に記載の「解析手段」および「不読要因解決手段」の一例に相当し得る。
【0041】
制御回路12には、操作部14、表示部15および通信インタフェース16などが接続されている。操作部14は、キーボードやマウスなどからなり、その操作に応じた情報が制御回路12に入力されるように構成されている。
【0042】
表示部15は、例えば液晶表示器などからなり、制御回路12によってその表示内容が制御されるように構成されている。特に、表示部15は、制御回路12にて実施される不読要因解決処理により、光学的情報読取装置20の受光センサ28にて撮像されるコード画像が、リアルタイムに(時間差無く)表示されるように構成されている。なお、表示部15は、特許請求の範囲に記載の「解析側表示手段」の一例に相当し得る。
【0043】
通信インタフェース16は、光学的情報読取装置20等の外部装置と通信するためのインターフェースであり、外部装置と有線通信を行う有線通信部、或いは無線通信を行う無線通信部、若しくはこれら両方を備えた構成をなしている。この通信インタフェース16は、インターネットN等に接続されることで、同じくインターネットN等に接続された光学的情報読取装置20との間でデータ通信を行う。特に、通信インタフェース16は、光学的情報読取装置20の受光センサ28により撮像されているコード画像をリアルタイムに取得可能に構成されている。なお、通信インタフェース16は、特許請求の範囲に記載の「通信手段」の一例に相当し得る。
【0044】
次に、光学的情報読取装置20にて撮像した情報コードCのデコードが困難となった場合に、その不読要因の解析・解決を解析側端末11にて実施する不読要因解決処理について、図4〜図9を用いて詳細に説明する。図4は、制御回路12にて実施される不読要因解決処理の流れを例示するフローチャートである。図5は、不読要因が情報コードCにある場合を例示するタイミングチャートである。図6は、表示部15の表示状態を示す説明図であり、図6(A)は、修正前の情報コードCを含めたコード画像が表示される表示状態を示し、図6(B)は、情報コードCの修正部位が表示される表示状態を示し、図6(C)は、修正後の情報コードCを含めたコード画像が表示される表示状態を示す。図7は、表示部46の表示状態を示す説明図であり、図7(A)は、調整前の表示状態を示し、図7(B)は、調整後の表示状態を示す。図8は、不読要因が光学的情報読取装置20にある場合を例示するタイミングチャートである。図9は、不読要因がデコード用プログラムにある場合を例示するタイミングチャートである。
【0045】
まず、不読要因がコード画像に含まれる情報コードCにあることから当該情報コードCのデコードが困難である場合について、図4〜図7を用いて説明する。ここで、不読要因が情報コードCにある場合とは、例えば、印刷ムラ等によりコードの一部が欠けている場合やコードの一部が他部と比べて薄く表示される場合などが想定される。
【0046】
解析部署にて解析側端末11を管理する管理者に対して、光学的情報読取装置20を使用する作業者から不読の報せが連絡されると(S101)、管理者は、解析側端末11により上記光学的情報読取装置20に対して遠隔操作可能にログインする(S103)。具体的には、管理者は、作業者からその光学的情報読取装置20を特定するIPアドレス等の特定情報を聞き出し、その特定情報を基に、解析側端末11により、通信インタフェース16およびインターネットN等を介して上記光学的情報読取装置20に接続する。なお、不読要因解決処理中では、管理者は、作業者と電話しながら不読に関する情報を交換しているものとする。
【0047】
そして、管理者からの要求に応じて、使用者が光学的情報読取装置20により読み取りが失敗した情報コードCを、ViewFinder機能を有効化させた状態で撮像すると、この情報コードCを含めたコード画像に関するデータが通信インタフェース16等を介して取得されて、このコード画像が表示部15にリアルタイムに表示される(S105)。
【0048】
そうすると、解析者が表示部15に表示されたコード画像を視認してその不読要因を見つけるか、表示部15に表示されたコード画像を入力とするデコード用プログラム(デコードソフト)等を不読要因を解析するために実行することにより、不読要因が解析される(S107)。そして、この解析結果に応じて、その不読要因を解決するための解決情報が設定される。この段階では、上述したように、不読要因がコード画像に含まれる情報コードCにあることが前提なので(S109でYes)、上記解決情報は、情報コードの一部が修正された修正済コード情報となる。
【0049】
このように解決情報が設定されると、表示部15に表示された情報コードCが上記解決情報に応じて修正される(S111)。具体的には、図6(A)に例示するように情報コードCの一部が欠けている場合には、解析者等により、表示部15に表示された情報コードCに対してその欠けている部位が、例えば、図6(B)に示すように所定の領域(図6(B)にて符号Sにて示す)で指摘される。そして、図6(C)に示すように修正されて、デコード可能な情報コードCが表示部15に表示されることとなる。
【0050】
この場合、解析側端末11による遠隔操作により、表示部46には表示部15と同じ内容が表示されており、表示部46に表示される情報コードCも同様に修正される。これにより、上記図6(B)に示す所定の領域が表示部46にも表示されるので、使用者は、不読要因がコード画像に含まれる情報コードCにあることを視認することができる。この場合、表示部46は、特許請求の範囲に記載の「通知手段」の一例に相当し得る。
【0051】
このとき、キー操作部41の操作に応じて表示部46に表示される情報コードCを含めたコード画像の拡大・縮小や移動等によりその表示状態を調整することができる。このため、表示部46と表示部15とに表示範囲や解像度等の違いがあることから図7(A)に例示するように表示部46に修正された情報コードCが好適に表示されない場合であっても、図7(B)に例示するように必要な情報コードCの領域の一部または全部を表示部46に好適に表示させることができる。
【0052】
このように、表示部46には、読み取り可能に修正された情報コードCが表示されるので、この情報コードCをプリンタ50を使用して所定の用紙に印刷し、この印刷用紙に表示された情報コードCを光学的情報読取装置20により読み取ることで、デコードが困難とされた情報コードCであっても確実にデコードすることができる。このように、リアルタイムで情報コードCを修正できるので、不読要因の解析・解決を迅速に実施することができる。
【0053】
次に、不読要因が情報コードCではなく光学的情報読取装置20自体にあることから当該情報コードCのデコードが困難である場合について、図4および図8を用いて説明する。ここで、不読要因が光学的情報読取装置20にある場合とは、例えば撮像条件、具体的には撮像時における照明光源21からの照明光Lfの照度不足や照度過剰等によりデコードできない場合などが想定される。
【0054】
この場合でも、上述したように、受光センサ28により撮像されたコード画像が、表示部15にリアルタイムに表示されると(S105)、解析者が表示部15に表示されたコード画像を視認してその不読要因を見つけるか、不読要因を解析するための所定のプログラムが実行されることにより、不読要因が解析される(S107)。
【0055】
そして、この解析結果に応じて、その不読要因を解決するための解決情報が設定される。この段階では、上述したように、不読要因が光学的情報読取装置20にあることが前提なので(S109でNo,S113でYes)、上記解決情報は、撮像条件、例えば、撮像時の照明光Lfの照度等を変更するためのパラメータ変更情報となる。
【0056】
このように解決情報としてパラメータ変更情報が設定されると、このパラメータ変更情報が通信インタフェース16等を介して光学的情報読取装置20に出力される(S115)。光学的情報読取装置20では、解析側端末11による遠隔操作により、通信インタフェース48等を介して上記パラメータ変更情報が入力されると、このパラメータ変更情報に応じた制御回路40による処理により、撮像条件、例えば、照明光源21の照度等が調整される。そして、表示部46に不読要因が撮像条件にある旨と当該不読要因が解決された旨とが表示される。これにより、使用者は、不読要因とその不読要因が解決されたことを視認することができる。なお、制御回路40は、特許請求の範囲に記載の「撮像条件調整手段」の一例に相当し得る。
【0057】
このように撮像条件が調整された状態で、情報コードCを読み取ることで、デコードが困難とされた情報コードCであっても確実にデコードすることができる。このように、リアルタイムで情報コードCを修正できるので、不読要因の解析・解決を迅速に実施することができる。なお、上記撮像条件の調整は、基本的に使用者にその具体的な調整内容がわからないように実施される。
【0058】
次に、不読要因が情報コードCではなくデコード時に実行されるデコード用プログラムにあることから当該情報コードCのデコードが困難である場合について、図4および図9を用いて説明する。
【0059】
この場合でも、上述したように、受光センサ28により撮像されたコード画像が、表示部15にリアルタイムに表示されると(S105)、解析者が表示部15に表示されたコード画像を視認してその不読要因を見つけるか、不読要因を解析するための所定のプログラムが実行されることにより、不読要因が解析される(S107)。
【0060】
そして、この解析結果に応じて、その不読要因を解決するための解決情報が設定される。この段階では、上述したように、不読要因がデコード用プログラムにあることが前提なので(S109でNo,S113でNo,S117でYes)、上記解決情報は、デコード用プログラムのプログラム修正情報となる。なお、不読要因がデコード用プログラムでもない場合には(S117でNo)、不読要因が不明であるとして不読要因解決処理を終了してもよい。
【0061】
このように解決情報としてプログラム修正情報が設定されると、このプログラム修正情報が通信インタフェース16等を介して光学的情報読取装置20に出力される(S119)。光学的情報読取装置20では、解析側端末11による遠隔操作により、通信インタフェース48等を介して上記プログラム修正情報が入力されると、このプログラム修正情報に応じた制御回路40による処理により、メモリ35に記憶されるデコード用プログラムが書き換えられる。そして、表示部46に不読要因がデコード用プログラムにある旨と当該不読要因が解決された旨とが表示される。これにより、使用者は、不読要因とその不読要因が解決されたことを視認することができる。なお、制御回路40は、特許請求の範囲に記載の「プログラム修正手段」の一例に相当し得る。
【0062】
このように書き換えられたデコード用プログラムを実行して情報コードCを読み取ることで、デコードが困難とされた情報コードCであっても確実にデコードすることができる。このように、リアルタイムでデコード用プログラムを修正できるので、不読要因の解析・解決を迅速に実施することができる。
【0063】
以上説明したように、本実施形態に係るコード解析システム10では、解析側端末11は、光学的情報読取装置20の受光センサ28により撮像されているコード画像を通信インタフェース16等を介してリアルタイムに(時間差無く)取得し、このように取得されるコード画像を表示部15によりリアルタイムに表示する。そして、解析側端末11は、表示部15に表示されるコード画像に含まれる情報コードCに基づいて当該情報コードCのデコードが困難である場合にその不読要因を解析し、上記不読要因を解決するための解決情報を通信インタフェース16等を介して光学的情報読取装置20に出力する。そして、光学的情報読取装置20は、コード画像に含まれる情報コードCのデコードが困難である場合に、上記解決情報に応じて解析側端末11により遠隔操作されて、当該情報コードCをデコードする。
【0064】
これにより、光学的情報読取装置20にて撮像されたコード画像に含まれる情報コードCのデコードが困難である場合には、このコード画像が解析側端末11の表示部15にリアルタイムに表示されるので、対象の情報コードCまたは光学的情報読取装置20が解析部署等に送付される場合と比較して、その不読要因を迅速に解析することができる。そして、この不読要因を解決するための解決情報が光学的情報読取装置20に出力されて、解決情報に応じて解析側端末11により光学的情報読取装置20が遠隔操作されるので、解決情報に応じた不読要因の解決が迅速に実施されて、デコードが困難とされた情報コードCであっても確実にデコードすることができる。
したがって、光学的情報読取装置20に不読要因を解析・解決する機能を持たせることなく、不読要因を簡単な構成でリアルタイムに解析し、不読要因の解決を迅速に実施することができる。
【0065】
また、表示部46により、不読要因および解決情報が、当該光学的情報読取装置20の使用者に通知されるため、当該使用者は、不読要因または解決情報の内容を迅速に認識することができる。なお、発光部43、ブザー44およびバイブレータ45などを、不読要因および解決情報の少なくともいずれか1つを通知するための通知手段として使用してもよい。
【0066】
さらに、光学的情報読取装置20は、不読要因がコード画像に含まれる情報コードCにあることから当該情報コードCのデコードが困難である場合に、解決情報として情報コードCの一部が修正された修正済コード情報に基づいて、当該情報コードCをデコードする(図5参照)。これにより、不読要因が情報コードCにある場合でも、修正済コード情報に基づいてデコードすることで、不読要因の解決を迅速に実施することができる。
【0067】
さらにまた、修正済コード情報が、表示部15に表示されたコード画像の一部を修正することで生成され、表示部46では、解析側端末11による遠隔操作により、修正されるコード画像がリアルタイムに表示される。これにより、表示部15に表示されたコード画像の一部が修正されると、そのまま表示部46に表示されるコード画像が修正されるので、不読要因やその解決情報(修正済コード情報)を当該光学的情報読取装置20の使用者に対して迅速であって視覚的に知らせることができる。
【0068】
また、キー操作部41による操作により、表示部46に表示される修正済コード情報に応じたコード画像の表示状態が調整可能である。このため、表示部15と表示部46とに表示範囲や解像度等の違いがあるために表示部46に修正されたコード画像が好適に表示されない場合であっても、キー操作部41による操作により表示部46に表示されるコード画像の拡大・縮小や移動等によりその表示状態を調整することで、必要なコード画像の領域の一部または全部を表示部46に好適に表示させることができる。
【0069】
さらに、プリンタ50により、表示部46に表示される修正済コード情報に応じたコード画像を印刷することができる。このため、修正されたコード画像を印刷して、印刷された情報コードCを光学的情報読取装置20により読み取ってデコードすることで、不読要因の解決を迅速に実施することができる。
【0070】
さらにまた、光学的情報読取装置20は、不読要因が当該光学的情報読取装置20にあることから情報コードCのデコードが困難である場合に、解決情報として上記パラメータ変更情報に基づいて撮像条件を調整して、当該情報コードCをデコードする(図8参照)。これにより、不読要因が光学的情報読取装置20の撮像条件にある場合でも、パラメータ変更情報に基づいその撮像条件を調整してデコードすることで、不読要因の解決を迅速に実施することができる。
【0071】
また、光学的情報読取装置20は、不読要因がデコード時により実行されるプログラムにあることから情報コードCのデコードが困難である場合に、解決情報としてデコード処理により実行されるプログラムの修正情報に基づいて当該プログラムを修正して、当該情報コードCをデコードする(図9参照)。これにより、不読要因が上記プログラムにある場合でも、修正情報に基づいてプログラムを修正してデコードすることで、不読要因の解決を迅速に実施することができる。
【0072】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよい。
(1)不読要因が光学的情報読取装置20自体にあり撮像条件と異なりかつ遠隔操作により調整可能な条件に起因する場合には、その条件に応じて上記パラメータ変更情報を設定し、デコードが困難である場合にこのパラメータ変更情報に応じて光学的情報読取装置20の条件を調整してもよい。
【0073】
(2)不読要因解析時(S107)に、表示部15に表示されたコード画像から、光学的情報読取装置20の読取口を反射光Lr等が透過可能に保護するカバーに塵などが付着していることが不読要因として解析されると、その旨を使用者に連絡することで当該不読要因を解決することができる。
【符号の説明】
【0074】
10…コード解析システム
11…解析側端末
12…制御回路(解析手段,不読要因解決手段)
14…操作部
15…表示部(解析側表示手段)
16…通信インタフェース(通信手段)
20…光学的情報読取装置(読取装置)
28…受光センサ(撮像手段)
40…制御回路(デコード手段)
41…キー操作部(表示状態調整手段)
46…液晶表示器(読取側表示手段,通知手段)
48…通信インタフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段およびデコード手段を備え前記撮像手段により情報コードを含めたコード画像を撮像して前記デコード手段によりデコードすることで当該情報コードを読み取る読取装置と、この読取装置を遠隔操作可能な解析側端末とを有するコード解析システムにおいて、
前記解析側端末は、
前記読取装置と通信するための通信手段であって、前記撮像手段により撮像されている前記コード画像をリアルタイムに取得可能な通信手段と、
前記通信手段により取得される前記コード画像をリアルタイムに表示する解析側表示手段と、
前記解析側表示手段に表示される前記コード画像に含まれる前記情報コードに基づいて、当該情報コードのデコードが困難である場合にその不読要因を解析する解析手段と、
前記解析手段による解析結果に基づいて前記不読要因を解決するための解決情報を前記通信手段を介して前記読取装置に出力する不読要因解決手段と、
を備え、
前記読取装置は、前記コード画像に含まれる前記情報コードのデコードが困難である場合に、前記不読要因解決手段からの前記解決情報に応じて前記解析側端末により遠隔操作されて、当該情報コードをデコードすることを特徴とするコード解析システム。
【請求項2】
前記読取装置は、前記不読要因および前記解決情報の少なくともいずれか1つを、当該読取装置の使用者に通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のコード解析システム。
【請求項3】
前記解決情報は、前記不読要因が前記コード画像に含まれる情報コードにあることから、この情報コードの一部が修正された修正済コード情報であり、
前記読取装置は、前記コード画像に含まれる前記情報コードに基づいて当該情報コードのデコードが困難である場合に、前記修正済コード情報に基づいて、前記情報コードをデコードすることを特徴とする請求項1または2に記載のコード解析システム。
【請求項4】
前記不読要因解決手段では、前記修正済コード情報が、前記解析側表示手段に表示されたコード画像の一部を修正することで生成され、
前記読取装置は、前記解析側端末による遠隔操作により、前記不読要因解決手段にて修正されるコード画像がリアルタイムに表示される読取側表示手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のコード解析システム。
【請求項5】
前記読取側表示手段に表示される修正済コード情報に応じたコード画像の表示状態を調整可能な表示状態調整手段を備えることを特徴とする請求項4に記載のコード解析システム。
【請求項6】
前記読取側表示手段に表示される修正済コード情報に応じたコード画像を印刷するための印刷手段を備えることを特徴とする請求項4または5に記載のコード解析システム。
【請求項7】
前記解決情報は、前記不読要因が前記読取装置にあることから前記撮像手段の撮像条件を変更するためのパラメータ変更情報であり、
前記読取装置は、前記コード画像に含まれる前記情報コードに基づいて当該情報コードのデコードが困難である場合に、前記パラメータ変更情報に応じて前記解析側端末により遠隔操作されて、前記撮像手段の撮像条件を調整する撮像条件調整手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のコード解析システム。
【請求項8】
前記解決情報は、前記不読要因が前記デコード手段により実行されるプログラムにあることから当該プログラムを修正するための修正情報であり、
前記読取装置は、前記コード画像に含まれる前記情報コードに基づいて当該情報コードのデコードが困難である場合に、前記修正情報に応じて前記解析側端末により遠隔操作されて、前記プログラムを修正するプログラム修正手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のコード解析システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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