説明

コーヒーの強度を変更するシステム

【課題】 様々な強度のコーヒーポッドを提供すること。
【解決手段】 コーヒーポッドは実質的に剛性の側壁と、実質的に剛性の基部と、その中に配置されたコーヒー粉砕物とを含む。約70パーセントを超えるコーヒー粉砕物が、約200から約300ミクロンの間の粒子サイズ分布を含むことができる。コーヒー粉砕物は、約5から約8グラムの重量を有することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[101] 本発明は、概して、材料を抽出する容器に関し、特に、コーヒー、ティー及び他の飲料の自動抽出に使用するポッドに関する。
【背景技術】
【0002】
[102] 種々のタイプのコーヒー及びティーの自動ディスペンサが周知である。一般的に、これらのディスペンサは、何らかの種類の容器内で一定量の挽いたコーヒー、茶葉、又は他のタイプの抽出可能な材料を保持する。通常は、飲料を抽出するように、材料に湯を添加する。材料は、通常、湯が通過できるように開放するか又は貫通しなければならないある種類の使い捨て容器内に保持される。
【0003】
[103] これらの周知の抽出装置の1つの欠点は、抽出材料と接触する装置の要素を、通常、洗浄しなければならないことである。さらに、飲料毎に材料の容器をディスペンサに挿入し、位置合わせしなければならない。その結果、飲料ディスペンサは全体として、飲料サイクル間で多少遅くなることがある。何故なら、容器を挿入し、位置合わせし、取り外し、及び/又はディスペンサ要素を洗浄しなければならないからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[104] 従って、迅速なサイクル時間で飲料を抽出する装置に対する要望がある。装置は、好適には、比較的安価で、容易に使用することができ、高品質の飲料を製造できなければならない。同様に、装置は、好適には、様々なタイプの抽出材料及び量の抽出材料に適応可能でなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[105] それ故、本出願は、コーヒーポッドについて説明する。コーヒーポッドは、実質的に剛性の側壁、実質的に剛性の基部、及びその中に配置されたコーヒー粉砕物を含む。約70パーセントを超えるコーヒー粉砕物が、約200から約300ミクロンの間の粒子サイズ分布を含むことができる。コーヒー粉砕物は、約5から約8グラムの重量を有することができる。
【0006】
[106] 約75から85パーセントのコーヒー粉砕物は、約250ミクロンの粒子サイズ分布を有することができる。最大で約30%のコーヒー粉砕物は、約100ミクロン未満の粒子サイズ分布を含むことができる。ポッドは、約8オンスの飲料を製造することができる。低強度の飲料には、約6グラムのコーヒー粉砕物を使用することができる。高強度の飲料には、約8グラムのコーヒー粉砕物を使用することができる。
【0007】
[107] 本出願は、さらに、飲料を調製する方法について説明する。この方法は、約70パーセントを超える結果となる第1のコーヒー粉砕物が約200から約300ミクロンの間の粒子サイズ分布を含むことができるように、多数のコーヒー豆を粉砕するステップと、第1のコーヒー粉砕物をポッド内に配置するステップと、結果となる飲料の強度を変更するように、第1のコーヒー粉砕物の量を変更するステップと、結果となる飲料を製造するように、ポッドを通して湯を流すステップとを含む。
【0008】
[108] 約75から約85パーセントの第1のコーヒー粉砕物が約250ミクロンの粒子サイズ分布を有することができる。上記方法は、さらに、30パーセント以内の結果となる第2のコーヒー粉砕物が約100ミクロン未満の粒子サイズ分布を含むことができるようにコーヒー豆を挽くことと、第2の粉砕物をポッド内に配置することとを含むことができる。約6グラムの第1及び第2のコーヒー粉砕物では、低強度の飲料となる。約8グラムの第1及び第2のコーヒー粉砕物では、高強度の飲料となる。
【0009】
[109] 本出願はさらに、抽出可能な材料のポッドについて説明する。抽出可能な材料のポッドは、実質的に剛性の側壁と、実質的に剛性の基部と、その中に配置されたある量の抽出可能な材料とを含むことができる。約70パーセントを超える抽出可能な材料が、約200から約300ミクロンの間の粒子サイズ分布を含むことができる。抽出可能な材料は、約5から約8グラムの重量を有することができる。抽出可能な材料は、コーヒー粉砕物又は茶葉を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】[110]本発明で使用する飲料ディスペンサシステムの一実施形態の斜視図である。
【図2】[111]図1の飲料ディスペンサシステムの上面図である。
【図3】[112]図1の飲料ディスペンサシステムのタレットシステムの斜視図である。
【図4】[113]支持板の案内ホイール及び戻りばねが想像線で図示された、図1の飲料ディスペンサシステムの注水器アセンブリの斜視図である。
【図5】[114]従動ホイール及びリミットスイッチが切り取り図で図示された、図1の飲料ディスペンサシステムの注水器アセンブリの背面斜視図である。
【図6】[115]本明細書で説明するポッドの斜視図である。
【図7】[116]本明細書で説明するポッドの斜視図である。
【図8】[117]図6のポッドの側断面図である。
【図9】[118]図6のポッドの上面斜視図である。
【図10】[119]図6のポッドの底面斜視図である。
【図11】[120]蓋を示すポッドの側断面図である。
【図12】[121]内部にある量の抽出材料が配置されたポッドカートリッジの側断面図である。
【図13】[122]図6のポッドのリップの代替実施形態の側面図である。
【図14】[123]図13のポッドの側断面図である。
【図15】[124]本明細書で説明する本発明で使用する粉砕機の側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[125] 次に図面を参照すると、類似の番号はいくつかの図を通して類似の要素を指し、図1及び図2は、飲料ディスペンサシステム100の1つの用途を示す。これらの図では、ポッド抽出装置300が示されている。ポッド抽出装置300は、図示のように、湯リザーバ160内に配置され、注水ノズル200と連通する熱交換器150を含むことができる。この実施形態では、飲料ディスペンサシステム100の要素は、全体としてディスペンサフレーム305に装着される。ディスペンサフレーム305は、ステンレス鋼、アルミ、他のタイプの金属、又は他のタイプの実質的に非腐食性材料で作成することができる。
【0012】
[126] 注水ノズル200は、カップ230又は任意の他のタイプの受け器内で所望の飲料を製造するように、1つ又は複数のポッドカートリッジ210と相互作用することができる。ポッドカートリッジ210は、飲料ディスペンサシステム100内で、タレットアセンブリ310内に配置することができる。タレットアセンブリ310は、ディスペンサフレーム305に固定的に取り付けることができる。図3に示すように、タレットアセンブリ310は、タレットフレーム325内に配置されたタレット板320を含むことができる。タレットフレーム325は、ステンレス鋼、アルミ、他のタイプの従来の金属、又は類似のタイプの実質的に非腐食性材料で作成することができる。タレット板320は、実質的に円形、又は任意の都合のよい形状であってもよい。タレット板320は、いくつかのポッド開口330を含むことができる。ポッド開口330は、ポッドカートリッジ210を収容するようなサイズにすることができる。タレット板320はタレットピン340の周囲で旋回することができる。タレットモータ350は、タレットアセンブリ310を駆動することができる。タレットモータ350は、従来の交流モータ又は類似のタイプの装置であってもよい。タレットモータ350は、約6から約30rpmでタレットアセンブリ310を駆動することができ、約25rpmが好ましい。
【0013】
[127] タレット板320は、また、その周囲に配置されたいくつかの回り止め360を有することができる。回り止め360は、各タレット開口330の周囲に配置することができる。回り止め360は、タレット板320の回転を制御するように、1つ又は複数のリミットスイッチ365と協働することができる。リミットスイッチ360が回り止め360の1つと遭遇すると、板320の回転を停止することができる。板320の回転は、類似のタイプの装置で制御することができる。
【0014】
[128] タレットアセンブリ310の隣には、注水器アセンブリ400を配置することができる。注水器アセンブリ310は、ディスペンサフレーム305に固定的に取り付けることができる。注水器アセンブリ400は、また、タレットアセンブリ310の上方に延びる注水器フレーム410を含むことができる。注水器フレーム410は、ステンレス鋼、他のタイプの金属、又は類似のタイプの実質的に非腐食性材料で作成することができる。
【0015】
[129] 次に図4及び図5を参照すると、注水器アセンブリ400は、図2に関して上述したような注水ノズル200を含むことができる。注水ノズル200は、必要に応じてポッドカートリッジ210を貫通するように幅狭の先端部、又はポットカートリッジ210全体を収容する広い口を有してもよい。注水器アセンブリ400は、注水ノズル200と協働する注水器ヘッド420を含むことができる。注水器ヘッド420は、直径がポッドカートリッジ210よりわずかに大きくてよい。注水器ヘッド420も、ステンレス鋼、プラスチック、又は類似のタイプの実質的に非腐食性材料で作成することができる。注水器ヘッド420は、その下部周囲に配置された密封リングを含むことができる。密封リングは、注水器ヘッド420とポッドカートリッジ210の間に実質的に水密シールを形成できるように、ゴム、シリコン、又は他のタイプの弾性材料で作成することができる。熱交換器150は、加圧した湯をポッドカートリッジ210に提供するように、注水器ヘッド420と連通することができる。
【0016】
[130] 注水器ヘッド420は、カムシステム440を介して実質的に垂直面で移動可能であってもよい。(「垂直」及び「水平」という用語は、絶対位置に対する基準フレームとして使用される。注水器ヘッド420及び本明細書で説明する他の要素は、任意の方向で動作することができる。)カムシステム駆動モータ450は、カムシステム440を駆動することができる。駆動モータ450は、上述したタレットモータ350と類似の従来の交流電動機を使用することもできる。駆動モータ450は、また、くま取り磁極電動機又は直流電動機を使用することもできる。駆動モータ450は、駆動ベルトシステム470を介して偏心カム460を回転することができる。駆動モータ450及び歯車装置470は、約6から約30rpmで偏心カム460を回転することができ、約25rpmが好ましい。偏心カム460は、その下方位置が約4.1から約4.8センチメートル(約1.6から1.9インチ)の半径を有し、上方位置が約3.5から4.1センチメートル(約1.3から約1.7インチ)を有するように成形することができる。
【0017】
[131] 偏心カム460は従動ホイール480と協働することができる。従動ホイール480は支持板490と連通し、その中に装着することができる。支持板490は注水器410の周囲で巧みに動くことができる。支持板490はステンレス鋼、他のタイプの鋼、プラスチック、又は他の材料で作成することができる。支持板490は、注水器ヘッド420に固定的に取り付けることができる。支持板490は、その上に配置されたいくつかの案内ホイール500を有してもよく、従って支持板490は注水器フレーム410内で垂直方向に移動することができる。戻りばね520も支持板及び注水器フレーム410に取り付けることができる。カム460の回転が特定の量を超えないように、リミットスイッチ530がその周囲に配置される。
【0018】
[132] それ故、注水器ヘッド420は、カムシステム440を介して上下垂直方向に巧みに動くことができる。具体的には、駆動モータ450は歯車装置470を介して偏心カム460を回転することができる。偏心カム460が増加する一方の半径で回転すると、従動ホイール480が支持板490を押下し、従って注水器ヘッド420がポッドカートリッジ210に接触する。偏心カム460は、注水器ヘッド420を約6.4から約12.7ミリメートル(約1/4から約1/2インチ)下げることができる。注水器ヘッド420がポッドカートリッジ210に接触すると、カム460がリミットスイッチ530に到達するまで偏心カム460が回転し続け、ポッドカートリッジ210にかかる圧力を増加させる。注水器ヘッド420は、約136から160キログラム(約300から350ポンド)の下方向の力でポッドカートリッジ210と係合することができる。それ故、密封リングはポッドカートリッジ210の周囲に実質的に気密及び水密のシールを形成することができる。駆動モータ450は、所定の時間だけカム460を所定の位置に保持することができる。次に、注水器ヘッド420が元の位置に戻るように、カムシステム440を逆転することができる。
【0019】
[133] 注水器ヘッド420の注水ノズル200がポッドカートリッジ210に接触すると、高圧の湯が熱交換器150から注水器ヘッド420に流入することができる。ポッドカートリッジ210を通って流れる湯の圧力は、中にある抽出材料550の性質によって変えることもできる。
【0020】
[134] 図6から図12は、飲料ディスペンサシステム100又は他のタイプの飲料システムで使用できるポッドカートリッジ210の実施形態を示す。実際、ポッドカートリッジ210は、任意のタイプの混合可能な材料、フレーバー、添加物、及び他の物質と一緒に使用することができる。ポッドカートリッジ210は、実質的にカップ600の形状であってもよい。カップ600は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン及び類似のタイプの材料など、従来の熱可塑性材料で作成することができる。代替的に、ステンレス鋼又は他のタイプの実質的に非腐食性材料も使用することができる。カップ600は、異味を与えずに抽出サイクルの熱及び圧力に耐えるように、実質的に剛性であってもよい。しかし、以下で説明するように、「剛性」という用語は、カップ600が圧力下でわずかに屈曲又は変形してもよいことを意味する。
【0021】
[135] カップ600は、実質的に円形の側壁610及び実質的に平坦な基部620を含むことができる。他の形状も使用することができる。カップ600の側壁610及び基部620は、成形して一体要素を形成してもよいし、又は別個の側壁610及び別個の基部620を固定自在に相互に取り付けてもよい。側壁610及び基部620並びにカップ600全体は、タレットアセンブリ310のタレット板320のポッド開口330及び注水器400の注水器ヘッド420を収容するように、任意の都合のよい直径を有することができる。代替的に、カップ600の側壁610及び基部620は、他のタイプの飲料ディスペンサシステム100又は類似のタイプの装置を収容するように、任意の都合のよい直径であってもよい。
【0022】
[136] 一例をあげると、側壁610は、約39.3ミリメートル(約1.549インチ)の内径、及び約1.1ミリメートル(約0.043インチ)の肉厚であってもよい。側壁610は、頂部から底部へとわずかに先細りであってもよい。所望に応じて他のサイズ又は寸法を使用することができる。
【0023】
[137] カップ600は全体として、その内部で使用するよう意図されている抽出材料の量に応じて、様々な深さを有することができる。約355ミリリットル(約12オンス)の飲料で使用するよう意図されたカップ600の場合、カップ600は、約28.7ミリメートル(約1.13インチ)の全高、及び約17.1ミリメートル(約0.674インチ)の有効内部高さを有することができる。従って、355ミリリットルのカップ600の高さと直径との比率は、全高については約0.73、有効内部高さについては約0.435であってもよい。カップ600は、約6.4グラムのポリプロピレン材料を有することもできる。
【0024】
[138] 例えば約237ミリリットル(約8オンス)の飲料で使用するカップ600は、約22.5ミリメートル(約0.887インチ)の高さ、及び約11.8ミリメートル(約0.463インチ)の有効内部高さを有してもよい。それ故、比率は、全高については約0.57、有効内部高さについては約0.3でよい。カップ600は、約5.8グラムのポリプロピレン材料を有してもよい。
【0025】
[139] これらの直径と深さの比率は、最小量の材料を使用しながら、カップ600及びカートリッジ210に全体として十分な強度及び剛性を与える。カートリッジ210は、例えばポリプロピレン同種重合体を使用した場合、全体として約5から約8グラムのプラスチック材料を有してもよい。その結果、カップ600及びカートリッジ210は全体として、最大60秒以上、約10バール(約150ポンド/平方インチ)の液圧で約93℃(華氏約200°)超の温度に耐えることができる。このような比率を有するカップ600は、多少屈曲又は変形することがあるが、カップ600及びカートリッジ210は全体として、自身を通る湯の予想される水圧に耐えなければならない。これらの寸法及び特徴は、例示のためにすぎない。カップ600の側壁610及び基部620は、所望の、又は都合のよいサイズ又は形状であってもよい。例えば、側壁610は、必要に応じて、直線、先細り状、階段状、又は曲線であってもよい。
【0026】
[140] 基部620は、内部に形成されたいくつかの開口640を含むことができる。開口640は、基部620の幅を通して延びることができる。開口640は、実質的に円形の形状で、直径がそれぞれ約1.6ミリメートル(約0.063インチ)でもよい。しかし、任意の望ましい形状又はサイズを使用することができる。この実施形態では、約54の開口640を使用するが、任意の数を使用することができる。所与の寸法のカップ600を使用すると、選択された数及びサイズの開口640が、適切な圧力低下をもたらす。
【0027】
[141] 基部620も、また、その上に配置されたいくつかの支持リブ650を有することができる。円形の内部リブ660、円形の外部リブ670、及びいくつかの放射状リブ680を使用することができる。この実施形態では、リブ650は約1ミリメートル(約0.04インチ)の深さを有することができるが、任意の望ましい厚さを使用することもできる。同様に、任意の望ましい数及び/又は形状のリブ650を使用することができる。リブ650の設計も、最小量の材料でカートリッジ210全体の支持及び安定性を向上させる。
【0028】
[142] カップ600の側壁610は、また、上部リップ700を含むことができる。上部リップは、実質的に平坦な頂部部分710を含むことができる。平坦な頂部部分710は、約3.45ミリメートル(約0.136インチ)の幅、及び約3.4ミリメートル(約0.135インチ)の垂直方向の高さを有してもよい。リップ700は、可能な限り少ない材料を使用しながら、ポッド開口330及び注水器ヘッド420のサイズ、さらに注水器ヘッド420によって供給される湯の予想される力に対応するように構成することができる。これは、カートリッジ210全体が、一般的に注水プロセス中にそのリップ700周辺でしか支持されないので、特に真実である。
【0029】
[143] 図13及び図14は、リップ700の代替実施形態を示す。この実施形態では、リップ720は、実質的に平坦な頂部部分710及び下方向に傾斜し、頂部部分730から延びるフランジ730付きであってもよい。フランジ730は、側壁610とともにポケット740を形成するように、下方向に延びることができる。ポケット740の頂部は湾曲した内径を有してもよい。リップ720のフランジ730及びポケット740は、ポッド開口330のサイズに対応するようなサイズにされる。
【0030】
[144] 再び図6から図12を参照すると、カップ600の側壁610は、また、内部に形成されたいくつかの切欠き760を含んでもよい。この実施形態では、第1切欠き770、第2切欠き780、及び第3の切欠き785を使用することができる。しかし、任意の数の切欠き760を使用することもできる。例えば、237ミリリットル(約8オンス)のカップ600では、2つの切欠き760しか使用しない。切欠き760は、側壁610の内周に連続的であってもよいし、又は断続的であってもよい。
【0031】
[145] 切欠き760は蓋790と協働することができる。蓋790は、切欠き760内に挿入するために、周囲が実質的に楔形をした縁部800を有してもよい。切欠き760を使用すると、蓋790が確実に所定の位置に留まる。縁部800は、切欠き760と係合するように連続的であってもよいし、又は断続的でもよい。蓋790は、内側に弓なりであることが好ましく、又はほぼ凹状の形状であってもよい。蓋790は、約0.8グラムのポリプロピレン材料を有してもよい。
【0032】
[146] 蓋790は、カップに入れるべき抽出材料の量に応じて、切欠き760の1つに入れることができる。蓋790は、抽出材料550を圧力下で打ち込み、抽出材料をその内部で移動させないようにするように、凹形で下方向に弓なりであってもよい。蓋790は、抽出材料550に適切な打ち込み力を提供することができ、基本的にベルビールワッシャ(Bellville washer)の原理で負荷をかけて材料を保持する。抽出材料550を打ち込むために蓋790を使用すると、抽出材料550をカップ600に充填する場合に、充填速度を上げることもできる。蓋790は、また、注水器ヘッド420からの湯が通過できるように、内部にいくつかの開口810を有してもよい。注水器ヘッド420の性質によっては、蓋790の使用が不要な場合もある。
【0033】
[147] カップ600は、1つ又は複数の層の濾紙850で裏打ちすることができる。濾紙850は、飲料の通過を可能にしながら抽出材料550の収集に使用される標準的な濾紙でよい。しかし、濾紙850は、基部620の開口640へと撓まない、及び/又は抽出材料550の細かい粒子が開口640を閉じる、又は閉塞できないように、十分な強度、剛性及び/又は有孔性を有していなければならない。開口640が閉塞すると、カートリッジ210における圧力低下が不均衡になることがある。実質的に変形しない剛性紙850のせいで、カップ600の基部620の開口640は、そこを通る流れを増加させるために、多少大きい直径を有してもよい。
【0034】
[148] 例えば、濾紙850はセルロースと熱可塑性繊維の組合せで作成することができる。適切な濾紙850の例は、ジョージア州GainesvilleのJ. R. Crompton, Ltd.からPV−377及びPV347Cの名称で販売されている。例えば、PV−347Cの材料は、1平方メートル当たり約40グラムの坪量、及び約62キロパスカルの湿潤破裂強度を有してもよい。類似のタイプの材料を使用することもできる。複数の枚数の紙を使用してもよい。複数の紙はそれぞれ、同じ特徴又は異なる特徴を有してもよい。
【0035】
[149] ポッドカートリッジ210は、フィルタ上層860及びフィルタ下層870を有してもよい。フィルタ下層860は、通常、接着剤を使用せずにその中に配置される。フィルタ上層860は、下層870ほど高い強度を必要としないことがある。フィルタ上層860は、通常、湯を分散させ、粉砕物が注水器ヘッド420を閉塞するのを防止する。抽出材料550自体は、フィルタ上層と下層860、870の間に配置することができる。抽出材料550は、側壁610と直接接触することが好ましい。すなわち、カップ600の内径の周囲には濾紙850の位置がない。この配置によって、湯が、濾紙850を介してカップ600を通過するのではなく、強制的に抽出材料550を通過させる。
【0036】
[150] 抽出材料550は、箔の囲み、又は他のタイプの実質的に非通気性のバリア内に配置することができる。箔の囲み590は、その内部の抽出材料550を新鮮に維持し、周囲空気と接触させない働きをすることができる。代替的に、カートリッジ210の使用の準備が整うまで、ポッドカートリッジ210全体を箔の囲い内に個々に、又はグループで配置することができる。
【0037】
[151] 抽出材料550自体は通常、粉砕機900で調製する。粉砕機900は原料、この実施例ではコーヒー豆を取り入れ、これを粉砕してコーヒー粉砕物にする。図15に示すように、粉砕機900はローラ粉砕機であることが好ましい。このような粉砕機900の例が、イリノイ州シカゴのModern Process Equipment, Inc.によってモデル660FXの名称で製造されている。ローラ粉砕機900は、バー粉砕機のような他のタイプの粉砕機より好ましい。ローラ粉砕機の方が粒子サイズの分布が良好のようである。すなわち、粒子サイズの分布が、より一定している。ローラ粉砕機900は、抽出不足になって異味を与える大きい粒子が少なく、また、抽出過剰によって最終飲料の味を変化させ、苦みの一因となる傾向がある「微粉」すなわち非常に小さいコーヒー粒子を少なくする。微粉を制限すると、ポッドカートリッジ210内の背圧にも影響を及ぼす。というのは、背圧は粒子サイズの2乗に逆比例するからである。それ故、粒子サイズが小さくなるほど、背圧が上昇する。
【0038】
[152] ローラ粉砕機とバー粉砕機との比較を以下に示す。ローラ粉砕機の粒子分布(左側にスパイクがある「レインフォレスト」粉砕物)は約8.0μmの粒子サイズで終了し、バー粉砕機(右側にスパイクがある「ミラノ」粉砕物)は約0.1μmの粒子サイズまで続く。同様に、ローラ粉砕機の方が大きめの粒子が少ない。
【表1】

【0039】
[153] 図示のように、ローラ粉砕機900で粉砕した粉砕物の80%超が、約220ミクロンと約250ミクロン(マイクロメートル)の間に粒子サイズの分布を有し、99%超が約8ミクロンと650ミクロンの間の粒子サイズの分布を有する。広義には、コーヒー粉砕物の75%超が、約200ミクロンと約300ミクロンの間の粒子サイズの分布を有する。約250ミクロンの一定した粒子サイズの分布は、飲料を改善するが、抽出中に抵抗及び望ましい圧力を提供するように、特定量の細かい粒子があることが望ましいこともある。十分な微粉がないと、湯の通過が速すぎることがある。従って、分布の10から20%は、約40ミクロンの範囲にあってもよい。
【0040】
[154] 微粉の数を制御し、背圧及び抵抗を制御するために、最小10%(d(0.1))の粒子サイズの評価を使用することができる。この数が小さいほど、所与の直径より小さい粒子のパーセンテージが大きくなる。d(0.1)の位置を以下に示す。
【表2】

【0041】
[155] 一般的に言ってまた例示的なものであるが、約43ミクロンのd(0.1)は許容可能であるが、25ミクロンは許容できない。
【0042】
[156] 類似の方法は、表面積平均直径を調べることである。表面積平均直径が有用なのは、粒子サイズが減少するほど、体積に対する表面積の比率が急速に増加するからである。表面積平均直径は、各粒子の直径にそのサイズの全粒子の材料の総表面積を掛け、合計し、全粒子の総表面積によって割ることによって計算される。それ故、以上で示す3,2の座標における直径では、計算は以下のようになる。
【数1】

【0043】
[157] 一般的に言って、また例示的なものであるが、116ミクロンというD[3,2]における表面積平均直径は許容可能であり、一方、78ミクロンの直径は許容できない。
【0044】
[158] 大きめの粒子の存在に的を絞って、類似の計算をすることができる。例えば、体積平均直径D[4,3]も計算することができる。
【数2】

【0045】
[159] それ故、ローラ粉砕機900の方が粒子サイズの分布が狭く、一定している。同様に、一定の圧力を維持しながら、苦みを制限するように、微粉の数を監視することができる。このような粒子サイズの分布は、味が改善され、一定したコーヒー飲料を提供する。
【0046】
[160] 粉砕機900は、また、高密度化装置910を含むことができる。高密度化装置910は、個々の粉砕物をさらに均一なサイズ及び形状にするように、いくつかのブレードを含むことができる。具体的には、粉砕物は、より均一な球形形状を有し、多少硬化したように見える。粉砕物の高密度化の結果、密度の増大により、粉砕物を通って流れる湯の性質が変化するという点で、抽出性が変化する。
【0047】
[161] 実質的に均一な球を生成することに加えて、高密度化装置920は、小さめの粒子を大きめの粒子に「付着」させることによって、微粉又は小さい粒子の数も減少させるようである。付着は、おそらく粉砕物中の油分、粉砕物に加えられる仕事、又は他の原因による。例えば、高密度化すると、コーヒー中の固体が約6パーセントになることがある。しかし、高密度化しないと、固体は約7.5パーセントに達することがあり、こうなると完成した製品が濃すぎてしまう。その最終結果は、より小さく、より均一な粒子サイズの分布である。高密度化は、コーヒーの包装を改善するために使用されてきたが、粉砕物の抽出性を変更するようには使用されてこなかった。
【0048】
[162] 使用時には、濾紙の下層870をポッドカートリッジ210のカップ600とともに基部620に沿って配置することができる。次に、ある量の抽出材料550をその中に配置する。次に、濾紙の上層860を、所望に応じて抽出材料550に載せる。次に、約13.6キログラムの力(約30ポンドの力)で抽出材料550を突き固めるように、蓋790をカップ600内に配置することができる。力の量は変更することができる。蓋790が抽出材料550を圧迫すると、蓋790の縁部800が、カップ600の側壁610内の適切な切欠き760内に配置される。次に、ポッド210を密封するか、又は飲料ディスペンサシステム100などで使用するために他の方法で輸送することができる。
【0049】
[163] ポッド210は、タレットアセンブリ310内のポッド開口330の1つに入れることができる。具体的には、ポッド開口330の外縁がカップ600のリップ700と整列し、従ってカップ600がリップ700によって支持される。これで、注水器ヘッド420をポッド210の周囲に配置することができる。注水器ヘッド420の密封リングが、カップ600のリップ700の頂部部分710の周囲を密封することができる。丸くされたリップ又は平坦ではない形状のリップを使用すると、ある量の圧力が加えられると密封リングを破損することがある。すなわち上述したように、注水器ヘッド420は、約136から約160キログラムの力(約300から約350ポンド)の下方向の力でポッドカートリッジ210と係合し、入ってくる湯の流れを約10から約14バール(約145から200ポンド/平方インチ(psi))で加圧することができる。ポッドカートリッジ210を通って流れる湯の圧力は、抽出材料550の性質とともに変えることができる。加圧した湯を、任意の供給源からカートリッジ210に供給することができる。
【0050】
[164] 注水器ヘッド420を通過する湯は、蓋790及びその開口810に広がり、抽出材料550に入ることができる。全体としてカートリッジ210を通る湯の流れの性質は、一部はカートリッジ210の幾何学的形状及びサイズ、抽出材料550の性質、サイズ及び密度、水圧、湯温、及び抽出時間に依存する。これらのパラメータのいずれかを変更すると、抽出された飲料の性質も変化することがある。抽出された飲料は、次に、カップ600の基部620にある開口640を通過する。
【0051】
[165] 図12に示すように、ポッドカートリッジ210を異なるタイプの粉砕物、葉、又は他のタイプの抽出材料550で充填することができる。約35ミリリットルの1人分のエスプレッソ飲料の場合、約6から8グラムの特別に挽いたコーヒーをポッドカートリッジ210に入れる。同様に、約180ミリリットル(約6オンス)の湯を加えるアメリカンコーヒーの抽出には、同じ量の挽いたコーヒーを使用することができる。約180ミリリットル(約6オンス)の1杯のティーを入れるために、約2グラムから約5グラムの茶葉をポッドカートリッジ210に加えることができる。
【0052】
[166] 異なるタイプのコーヒー又は他のタイプの抽出材料550それぞれが、異なるサイズの粉砕物を有する。例えば、典型的なドリップフィルタ式のコーヒーでは、1粒のコーヒー豆を約500から800の粒子に挽くことができる。エスプレッソ粉砕物には、同じコーヒー豆を3500個以上の粒子に挽くことができる。粒子自体も異なるサイズ及び重量を有する。
【0053】
[167] 上述したように、粒子サイズの均一性を維持することが好ましい。適正なサイズではないコーヒー粉砕物の粒子は、通常、コーヒーからの可溶性固形分を過剰抽出するか、抽出不足になってしまう。粉砕機900の使用は、より一定した粒子サイズの確保に役立つ。高密度化装置910の使用も、粒子サイズの均一性の提供を補助する。コーヒー粉砕物を突き固めると、カップ600を通る流体の均一な流れの提供を補助する。上述したように、粒子サイズは、飲料の抽出の「仕事」をする背圧に関連する。
【0054】
[168] 抽出の時間及び温度に関しては、抽出温度は通常、約85から約100℃(華氏約185から約212°)、又は約10から約14バールでこれより高温になることもある。湯リザーバ160内の湯は、熱交換器150によって約102℃(華氏約215.6°)まで加熱することができる。湯は、注水器ヘッド420を通過し、カートリッジ210内に入る時、その熱の一部を失う。
【0055】
[169] 例えば、上述したような「ローマ」エスプレッソ飲料は、237ミリリットル(8オンス)のカートリッジ210に約6グラムのコーヒー粉砕物を入れて使用する。カートリッジ210は、約35ミリリットルの飲料を製造する。湯は約102℃(華氏約215.6°)で湯リザーバ160を出て、約11バールで約8秒(±2秒)の抽出時間を有する。(粉砕物の高密度化は、抽出時間を加速させ、抽出される材料の量を低減することができる。)蓋790を下部切欠き760内に配置する場合は、355ミリリットル(12オンス)のカートリッジ210も使用することができる。「濃い」飲料は、類似の特性を有するが、約7.3グラムの粉砕物を使用する。その結果、抽出時間は約14秒になる。
【0056】
[170] 「レインフォレスト」飲料も、237ミリリットル(8オンス)のカートリッジ210に約6グラムの粉砕物を入れて使用することができる。しかし、これらの粉砕物は、ローマ式粉砕物より粗く、従ってカートリッジ210を通る流速が速くなる。従って、抽出時間は約7秒(±2秒)になる。抽出後に、特定の量の補給湯(約180ミリリットル)を飲料に追加することもできる。「アメリカーノ」飲料は、上述したエスプレッソ粉砕物と、異なる特性及び味を有する種々の粉砕物及び混合物を使用することができる。
【0057】
[171] 図示のように、カートリッジ210はティーを入れるために使用することもできる。この実施例では、約2.8グラムの茶葉を使用することができる。数分かけてティーを滲出させる伝統的な方法とは異なり、この実施例では、約210ミリリットル(約7オンス)の飲料を約6.2秒で抽出する。アイスティーも、ある量の補給水を追加して抽出することができる。
【0058】
[172] 抽出パラメータの種々の実施例を下表に示す。
【表3】

【0059】
[173] それ故、本明細書で説明した変数の組合せは、一定の味の飲料を製造するポッドカートリッジ210を提供する。具体的には、飲料の味は、任意の数のカートリッジ210を使用しても一定である。
【0060】
[174] 消費者は、フレーバー強度及び/又は濃度を変更できるコーヒー及び他のタイプの飲料にも関心がある。従って、低い、中程度、及び高い強度の特定の飲料を提供することが望ましい。このような強度の変更は、同じ等級又はタイプの豆、焙煎特性、粒子サイズ分布、すなわち同じ粉砕プロファイル、及び他のタイプの抽出パラメータを維持するが、その中に配置される粉砕物のグラム重量を変更することによって可能にすることができる。
【0061】
[175] すなわち、特定のタイプのコーヒー飲料には、一貫したタイプの粉砕物を使用することができる。例えば、特定のタイプのコーヒーの平均粒子サイズ分布は、約200ミクロンと約300ミクロンの間に留まることができる。特に、約75から85パーセントのコーヒー粉砕物は、約250ミクロンの平均粒子サイズ分布を有してもよく、残りは細かい、すなわち約100ミクロン未満の粒子サイズの粉砕物であってもよい。
【0062】
[176] 飲料の所望の強度に応じて、粉砕物のグラム重量を変更することができる。例えば、低強度の飲料は、典型的な8オンスのコーヒー飲料に対して約6グラムの粉砕物を有してもよく、高強度の飲料は約7.5グラムの粉砕物を有してもよい。中程度の強度の飲料は、その間のどこかに入る。コーヒーの量が変更されると、材料の増加は抽出時間の延長を必要とするので、抽出時間も変更される。特定の粒子サイズ分布では、コーヒーに特有の苦味化合物がある香料とフレーバーの所望の比率のコーヒー抽出物を提供するように、ポッドカートリッジ210は適正な量の細かい粒子を有し、自身を通る湯の流れを制限する。
【0063】
[177] 特定の粉砕物は特定のグラム重量で「ブルームを生じる」ことも判明している。すなわち、平均粒子サイズであれば、特定のグラム重量で特定のフレーバー/香料の属性が強化されるか、最適化される。それ故、低い、中程度、及び高いフレーバー強度の3つのカテゴリー全部で代表的ブレンドを見出すことができる。
【0064】
[178] それ故、各タイプのコーヒー飲料に同じ粉砕技術、粒子サイズ分布、及び他の抽出パラメータを使用しながら、単純にグラム重量を変更して、強度を変更することができる。それ故、本発明のシステムは、強度が変更されているが、高度に再現可能なパフォーマンスを有する非常に多数の飲料を提供する。グラム重量の変更は、コーヒーに加えた茶葉などの抽出可能な材料にも当てはまる。抽出可能な材料、可溶性材料、分散性材料、及び他のタイプの材料も使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質的に剛性の側壁と、
実質的に剛性の基部と、
内部にあるコーヒー粉砕物と、を備え、
約70パーセントを超えるコーヒー粉砕物が、約200から約300ミクロンの間の粒子サイズ分布を有し、
前記コーヒー粉砕物が、約5から約8グラムの重量を有するコーヒーポッド。
【請求項2】
約75から約85パーセントの前記コーヒー粉砕物が、約250ミクロンの粒子サイズ分布を有することができる、請求項1に記載のコーヒーポッド。
【請求項3】
約30%の前記コーヒー粉砕物が、約100ミクロン未満の粒子サイズ分布を有する、請求項1に記載のコーヒーポッド。
【請求項4】
前記ポッドが、8オンスの飲料に対して約8オンスを含む、請求項1に記載のコーヒーポッド。
【請求項5】
前記コーヒー粉砕物が、低強度飲料に対して約6グラムを含む、請求項1に記載のコーヒーポッド。
【請求項6】
前記コーヒー粉砕物が、高強度飲料に対して約8グラムを備える、請求項1に記載のコーヒーポッド。
【請求項7】
飲料を調製する方法であって、
約70パーセントを超える結果となる第1のコーヒー粉砕物が、約200から約300ミクロンの間の粒子サイズ分布を含むことができるように、複数のコーヒー豆を粉砕することと、
前記第1のコーヒー粉砕物をポッド内に配置することと、
前記結果となる飲料の強度を変更するように、前記第1のコーヒー粉砕物の量を変更することと、
前記結果となる飲料を製造するように、前記ポッドを通して湯を流すことと、
を含む飲料を調製する方法。
【請求項8】
約75から約85パーセントの前記第1のコーヒー粉砕物が、約250ミクロンの粒子サイズ分布を有することができる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
30パーセント以内の結果となる第2のコーヒー粉砕物が、約100ミクロン未満の粒子サイズ分布を有するように、前記複数のコーヒー豆を粉砕することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の粉砕物を前記ポッド内に配置することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
約6グラムの前記第1及び第2のコーヒー粉砕物が、低強度の飲料となる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
約8グラムの前記第1及び第2のコーヒー粉砕物が、高強度の飲料となる、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
実質的に剛性の側壁と、
実質的に剛性の基部と、
内部にある、ある量の抽出可能な材料と、を備え、
約70パーセントを超える前記量の抽出可能な材料が、約200から約300ミクロンの間の粒子サイズ分布を有し、
前記量の抽出可能な材料が、約5から約8グラムの重量を有する、抽出可能な材料のポッド。
【請求項14】
前記量の抽出可能な材料が、コーヒー粉砕物を含む、前記抽出可能な材料のポッド。
【請求項15】
前記量の抽出可能な材料が、茶葉を含む、前記抽出可能な材料のポッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2010−523205(P2010−523205A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−502174(P2010−502174)
【出願日】平成20年3月7日(2008.3.7)
【国際出願番号】PCT/US2008/056138
【国際公開番号】WO2008/121489
【国際公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(391026058)ザ・コカ−コーラ・カンパニー (238)
【氏名又は名称原語表記】THE COCA−COLA COMPANY
【Fターム(参考)】