説明

コールシステム

【課題】同時にコールするスタッフが多数存在していても、同時に多数のスタッフにコールでき、かつ相手が出ない場合は自動的に再コールすることによって管理者に対しての負担を軽減できるコールシステムを得る。
【解決手段】図1に示すように、本実施の形態のコールシステムは、電話網である回線1(アナログ)、回線2(ISDN)、回線3及び回線4と、インターネット回線10と、スタッフの携帯電話機6と、サーバ7と、管理者PC端末8と、事務所社員端末9等から構成され、各回線毎にコール時間(起床、再コール)になったスタッフがあるかどうかを一定時間に監視し、コール時間になったスタッフを検出する毎に、最もプロセス処理の数が少ない空き回線Eipを検出して、この空き回線Eipに対して起床コールのプロセス処理、再コールのプロセス処理を実行し、この結果を事務社員PCの画面に表示させる。また、3回の呼び出しでも出ない場合は、担当管理者mgrにインターネットでメール送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコールシステムに関し、特にコール時間(起床、再)になったときに、多数の通信相手に同時に発呼ができ、かつ相手がでないときは自動的に再コールできるコールシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
バス、ハイヤー等のドライバー或いは派遣スタッフ(以下総称して単にスタッフという)の起床確認には、事務所に待機している管理者に電話をかけて起床或いは管理者側からスタッフに電話をかけて起床を確認する。
【0003】
例えば特許文献1は、インターネット網を介してユーザ端末とサービス提供サーバとが接続されてなるモーニングコールサービスシステムである。
【0004】
このモーニングコールサービスシステムは、予め記憶されているスケジュールの日時になったときに、相手に電話をかけて音声ガイダンスを流し、相手の音声から相手が完全におきたかどうかを判断する。
【特許文献1】特許公報4055371号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のものは相手が出ない場合には再度電話を自動的にかけるようなコールシステムではない。このため、管理者側が再コールを行わなければならないので管理者に対して負荷がかかる。
【0006】
また、特許文献1は相手に電話をかけて、相手が出たときに相手が発する音声から相手が完全におきたかどうかを判定するものである。
【0007】
さらに、コールするスタッフは一人とは限らない。一般には複数のスタッフがほぼ同時の起床時間である場合が多い。しかしながら、特許文献1は1回線によってモーニングコールを相手にするものであるから、一人のコールが終わるまで回線使用を待たなければならない。
【0008】
このため、同時にコールするスタッフが多数存在した場合は、最後のスタッフに対してコールするときには、起床時間を過ぎてしまう場合がある。
【0009】
従って、同時にコールするスタッフが多数存在していても、同時に多数のスタッフにコールでき、かつ相手が出ない場合は自動的に再コールすることによって管理者に対しての負担を軽減できるコールシステムが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
多数の相手の電話機(携帯電話機、有線電話を含む)と、多数の通信回線(電話網、インターネット含む)に対して同時に電話発呼の処理を行うことが可能な機能を有するサーバと、該サーバに接続され、これらの複数の電話機に対しての発呼に対する応答結果を画面に表示するための管理部門の端末機(事務社員端末、管理者携帯電話機、管理者端末含む)とを備えたコールシステムであって、
前記サーバは、
前記多数の通信回線毎に設けられ、該当の通信回線に接続され、当該通信回線から発呼するとき当該回線を使用中にして、入力された電話番号で発呼を行い、相手のオンフックを検出したときに入力されたメッセージデータを音声変換して送信し、オフフックを検出したときは前記回線を使用許可とする通信回線毎の通信制御手段と、
前記多数の相手の電話機毎に、少なくとも氏名と発呼開始時間と電話番号と発呼用のメッセージデータと再コール時間と再コール用のメッセージデータと前記管理部門の端末機の接続情報と前記応答状況欄とを対応させた運行情報を記憶した記憶手段と、
を備えると共に、前記多数の回線毎に、回線毎用電話コール処理部を備え、
前記回線毎用電話コール処理部は、
年月日、時刻を計測するカレンダーと、
一定時間毎に前記カレンダーの計測値と前記記憶手段の発呼開始時間とが一致する運行情報を検出したとき、当該通信回線が空き回線と判定され、かつ当該通信回線の使用許可にされているとき、当該第1処理名に対応する運行情報の電話番号及び前記メッセージデータを当該通信制御手段に送出して、この応答結果を前記記憶手段の前記欄に記憶する第1処理を行う第1のコール手段(起床)と、
一定時間毎に前記カレンダーの計測値と前記記憶手段の再コール時間とが一致する運行情報を検出したとき、当該通信回線が空き回線と判定され、かつ当該通信回線が使用許可にされているときに、当該第2処理名に対応する運行情報の電話番号及び前記再コール用のメッセージデータを当該通信制御手段に送出して、この応答結果を前記記憶手段の前記欄に記憶する第2処理を行う第2のコール手段(再コール)と、
前記第1のコール手段が発呼開始時間に一致した運行情報を検出する毎に、該運行情報の前記欄に応答済みとなっている場合は、第1のコール手段に該発呼開始時刻になった相手の運行情報の前記第1処理を実効させるための第1処理名と前記第2のコール手段に再コール時間になった相手の運行情報の前記2処理を実行させるための第2処理名とを一組にして待ちキューに順次登録し、前記欄が応答済みにされているときは、この第1、第2処理名を削除する手段と
を備え、
前記第1のコール手段の発呼開始時間又は第2のコール手段の再コール時間に一致した運行情報を検出したとき、前記通信回線毎に設けられた各々の前記回線毎用電話コール処理部の待ちキューの第1処理名、第2処理名の数を計数し、最も数が少ない回線毎用電話コール処理部の回線を前記空き回線と判定する手段と、
前記管理者の端末機からの要求によって前記記憶手段に記憶された運行情報を所定の形式にして、その管理者の端末機に送信する通知手段とを備えたことを要旨とする。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明によれば、多数の通信回線を用いて多数の相手にコールするとき、最もコール処理の割りあてが少ない通信回線を探し出して、この通信回線に第1のコールを実効する第1処理を割りあて、かつ相手がでない場合に所定後に再コールする第2のコールを実効する第2処理を同時に割り当て、第1処理のコール時間又は第2処理のコール時間になる毎に、相手に電話をかける。
【0012】
すなわち、コール時間(再含む)になる毎に多数の通信回線のうちで、最も処理が空いている通信回線を探し出して電話をかけるので、ほぼコール時間を過ぎることがなく電話をかけることができる。
【0013】
このため、例えばバス、タクシー、派遣会社スタッフに対してほぼコール時間を過ぎることなく相手に電話呼びを行って着応答を検出できる。
【0014】
また、再コールも自動的に空き回線を探し出してかけるので、ほぼ再コール時間を過ぎることなく電話をかけるので管理者の負担を軽減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本実施の形態では、使用可能な回線はn回線でもよいが、一例として4回線として説明する。
【0016】
図1は本実施の形態のコールシステムの概略構成図である。図2はサーバ7の構成である。
【0017】
図1に示すように、本実施の形態のコールシステムは、電話網である回線1(アナログ)、回線2(ISDN)、回線3及び回線4と、インターネット回線10と、スタッフ(バス又はタクシーのドライバー、派遣スタッフ)の携帯電話機6(以下スタッフ端末6という)と、サーバ7と、管理者PC端末8(ブラウザ機能)と、事務所社員端末9(ブラウザ機能)等から構成され、各回線毎に図3(a)に示すようにコール時間(起床、再コール)になったスタッフがあるかどうかを一定時間(例えば1分)に監視する。
【0018】
前述の回線1〜回線4というのは、ISDN回線が2回線でもよい。
【0019】
そして、コール時間になったスタッフを検出する毎に(1分毎1回線当たり一人)、最もプロセス処理の数が少ない空き回線Eipを検出して、この空き回線Eipに対して起床コールのプロセス処理、再コールのプロセス処理を実行することを割付けて(図4参照)、起床コール処理及び再コール処理を同時にスタンバイ状態にする(図3(a)参照)。図4は各回線に割付けられたプロセス処理名が待ちキュー22に埋め込まれたことを示している。なお、回線4は自己申告用(自分で電話して起床したことを知らせる)に使用している。
【0020】
前述の起床コールのプロセス処理の概略は、図3(b)に示すように、コール時間になったスタッフaipを検出したとき、当該回線Eipが再コールのプロセス処理で使用されていない場合は、起床コール(発呼)を1回目は20秒間(呼び時間ともいう)、出なければ30秒経過後(待ち時間ともいう)に2回目として20秒間、出なければ30秒経過後(待ち時間ともいう)に3回目として20秒間発呼させ、それでも出ない場合は、担当管理者mgrにインターネットでメール送信する一連の処理等(プログラム)をいう。この処理中において、相手が出た場合は待ちキュー22に割付けれた起床コール及び再コールのプロセス処理を削除する。
【0021】
また、再コールのプロセス処理の概略は、図3(b)に示すように、スタッフの再コール時間を検出したとき、回線Eipが起床コールのプロセス処理によって使用されていない場合は、再コール(発呼)を1回目は20秒間、出なければ30秒経過後(待ち時間ともいう)に2回目として20秒間、出なければ30秒経過後(待ち時間ともいう)に3回目として20秒間発呼させ、それでも出ない場合は、担当管理者mgrにインターネットでメール送信する一連の処理等(プログラム)をいう。この処理中において、相手が出た場合は再コールのプロセス処理を削除する。
【0022】
なお、前述の呼び時間は変更可能である。さらに、待ち時間も変更可能であり、この待ち時間はランダム関数を使用して変更している。これは、一人の占有時間が長すぎると次のコールまでの時間が長くなるためである。
【0023】
一方、サーバ7は、図1及び図2に説明する構成を有している。
【0024】
サーバ7は、回線1通信制御部12と、回線2通信制御部13と、回線3通信制御部14と、回線4通信制御部14とを備えた音声ボード16を有している。
【0025】
また、サーバ7は回線毎の電話コール処理部21を備え、この回線毎の電話コール処理部21は、回線1用電話コール処理部21aと、回線2用電話コール処理部21bと、回線3用電話コール処理部21c等からなる。
【0026】
また、本実施の形態のサーバ7は、スタッフ情報Ai(スタッフ名ai、起床時間Tai、電話番号・・・)を記憶したスタッフ情報メモリ19(スタッフ情報テーブル19という)と、このスタッフ情報Aiの起床時間Taiとカレンダー18aの日時と比較して本日のスタッフ情報をメモリ37(本日の運行テーブル37という)に生成する本日の運行テーブル作成部18と、空き回線を判定する空き回線判定部35と、自己申告書込部29、各回線用電話コール処理部21(21a、21b、21c)の待ちキュー22のプロセス名の数をカウントする回線処理カウンタ部39と、時間設定・変更部37a等を備えている。
【0027】
前述の回線1用電話コール処理部21aは音声ボード16の回線1通信制御部12、回線2用電話コール処理部21bは音声ボード16の回線2通信制御部13、回線3用電話コール処理部21cは音声ボード16の回線3通信制御部14に対応して設けられている。
【0028】
本実施の形態では回線3用電話コール処理部21cを代表にして説明する。
【0029】
回線3用電話コール処理部21cは、起床コール部26と、再コール部27と、プロセス処理割当部24と等を備えている。
【0030】
さらに、インターネット10に接続されたメーラ31と、PC端末に情報を送信する通知部38等を備えている。
【0031】
(各部の説明)
本実施の形態の音声ボード16に設けられた回線3通信制御部14は、回線3用電話コール処理部21cの起床コール部26又は再コール部27からのスタッフの電話番号をオフフックされるまで記憶しながら回線3で送信し(使用中を知らせる)、相手が出たときに着呼を知らせる。また、相手がでたときには、起床コール部26からの起床のメッセージを音声に変換して回線3で送信し、又は再コール部27からの再コールのメッセージを音声に変換して回線3で送信する。
【0032】
スタッフ情報テーブル19は、図5に示すように、スタッフ名aiと起床時間と電話番号と起床コール用のメッセージとメールアドレスと再コール用のメッセージと管理者メールアドレス等からなる。これらのスタッフ情報Aiは、事務所PC端末9又は管理者PC8を用いて記憶される。
【0033】
本日の運行テーブル作成部18は、図6に示すように、スタッフ情報Aiの中から本日(例えば2日)のスタッフ情報ABiを抽出して本日の運行テーブル37を生成する。図6においては、本日のスタッフ名は、区別するためにaipとして示している。この運行テーブル37は本日のスタッフ情報ABiの他に、スタッフ応答結果情報Diを記憶するための欄を有している。
【0034】
スタッフ応答結果情報Diの欄は、自己申告欄とコール中を知らせるための欄と出たか出ないかを示す着応答結果欄と再コール中かどうかを示す再コールの欄と再コールに対しての着応答結果欄等からなる。
【0035】
また、本日の運行テーブル作成部18は、呼び時間と待ち時間と(図示せず)を本日の運行テーブル37の各レコードに対応させて記憶する。例えば、呼び時間は20秒、待ち時間は30秒と記憶する。
【0036】
時間設定・変更部37aは、入力された呼び時間を本日の運行テーブル37の各レコードに記憶し、またスタッフaipの再コール時間を起床時間、呼び時間、待ち時間等から求めてレコードに対応させて記憶する。
【0037】
さらに、乱数発生器を備え、この乱数をもといて待ち時間をランダムに変更する。すなわち、起床コール、再コールの待ち時間は逐次変更されるので、一人の占有時間が長くなることはない。
【0038】
空き回線判定部35は、起床コール部26又は再コール部27からの要求によって回線処理カウンタ部39の各カウンタのカウント値Kai(ka1、Ka2、ka3)を読み込み、最もカウント値が少ない回線を検出する。
【0039】
回線毎処理カウンタ部39は、回線1に対応する回線1処理カウンタ39aと回線2に対応する回線2処理カウンタ39bと回線3に対応する回線3処理カウンタ39cとを備えている。
【0040】
回線3処理カウンタ39cは、空き回線Eipが回線3と知らせられると、現在のカウント値Ka3に「+2」する。この値を待ち処理コール数ともいう。
【0041】
これは、1コール(起床コール又は再コールの電話発呼の処理)に対して後述する起床コールと再コールの各処理を同時に起動させるためである。すなわち、「+2」は起床コールのプロセス処理と再コールのプロセス処理とが待ちキューレジスタ22に埋め込まれたことを意味する。
【0042】
また、待ちキューレジスタ22のプロセス処理名(Bim、Biq)が1個削除されると、カウント値Kaiから「−1」する。
【0043】
(回線3用電話コール処理部の構成)
回線3用電話コール処理部21cは、プロセス処理割当部24と、起床コール部26と、再コール部27と、カレンダー25等から構成されている。
【0044】
プロセス処理割当部24は、回線3用の待ちキューレジスタ22(以下単に待ちキューと称する)を有し、回線処理カウンタ39cのカウント値ka3が+2更新されると、待ちキー22に起床コールのプロセス処理名(●印で示している)と再コールのプロセス処理名(〇印で示している)とを挿入する。
【0045】
待ちキュー22は、起床コール部26又は再コール部27から要求によって先頭のプロセス処理名を起床コール部26又は再コール部27に知らせ、このプロセス処理の終了が知らせられると先頭のプロセス名を削除する。
【0046】
プロセス処理名は、コールスタッフ判定部36からコール時間(起床、再)になったスタッフaipが書き込まれているレコード及び起床用か再コール用かを識別できる名称がよい。例えば、起床用はBim、再コール用はBiqとして書き込む。iはスタッフaipの番号にするのがよい。
【0047】
例えば、起床時間になったスタッフ情報ABiが運行テーブル37のレコードの3番目の場合は、B3m、B3qの組みをプロセス処理名として書き込む。
【0048】
起床コール部26は、カレンダー25が計数する年月日、時刻とスタッフ情報ABiの各スタッフ名aipにリンク付けされている起床時間と比較して、起床時間になった(1分程度前)スタッフが存在するかどうかを判断する。これは例えば1分毎に行う。
【0049】
そして、スタッフが存在する場合は、空き回線判定部35によって空き回線を判定させ、当該回線3が空き回線と判定された場合に、プロセス処理割当部24の待ちキュー22にスタッフaipのプロセス処理名Bimを読み込み、このプロセス処理名Bimに対応する処理データGaを読み込み、前述の起床コールのプロセス処理Bimを実効する。この起床コールのプロセス処理Bimについては詳細に後述する。また、処理データGaは起床時間になったスタッフ名aipと起床時間と起床コールメッセージとスタッフアドレスと管理者メールアドレス等の組みをいう。また、起床コール部26は、起床時間から再コール時間を計算して本日の運行テーブル37に記憶してもよい。
【0050】
再コール部27は、カレンダー25が計数する年月日、時刻とスタッフ情報ABiの各スタッフ名aipにリンク付けされている再コール時間と比較して、再コール時間になった(1分程度前)スタッフが存在するかどうかを判断する。これは例えば1分毎に行う。
【0051】
そして、スタッフが存在する場合は、空き回線判定部35によって空き回線を判定させ、当該回線3が空き回線と判定された場合に、プロセス処理割当部24の待ちキュー22にスタッフaipのプロセス処理名Biqを読み込み、このプロセス処理名Biqに対応する処理データGbを読み込み、前述の再コールのプロセス処理Biq(プロセス処理名と同じ記号を用いて説明する)を実効する。この再コールのプロセス処理Biqについては詳細に後述する。また、処理データGbは再コール時間になったスタッフ名aipと再コール時間と再コールメッセージとスタッフアドレスと管理者メールアドレス等の組みをいう。
【0052】
すなわち、起床コール部26及び再コール部27は、図7に示すように、回線の使用権を判定しながら、コール時間になったスタッフのプロセス処理(起床又は再)を行っている。
【0053】
自己申告書込部29は、回線4通信制御部15がスタッフからの電話を受けたとき、電話番号を抽出し、この電話番号を有するスタッフ情報ABiを検索し、検索したスタッフ情報ABiにリンク付けされている自己申告の欄に「自己申告」を書き込む。
【0054】
メーラ31は、起床コール部26から管理者メールアドレスと後述する起床コール後の督促メールとを受け取ると、インターネット回線で管理者宛てに起床コール後の督促メールを送信する。
【0055】
また、スタッフから起床したことを伝えるメールを受け取った場合は、このメールのメールアドレスを抽出し、抽出したメールアドレスを有するスタッフ情報ABiを検索し、検索したメールアドレスにリンク付けされている自己申告の欄に「自己申告」を書き込む。
【0056】
一方、図1に示す通知部38は、管理者PC8又は事務所PC9からのアクセスがあったときに、回線コールプロセステーブル22aのデータを読み出して、図8に示すように表示させる。また、通知部38は変更箇所を解読し、変更したデータのみを以後は送出する機能を有する。例えば、状態欄にコール中と書き込まれた後に「出た」となった場合はF2に変更する指示を送出する。
【0057】
図8において、F1(例えば白)は、スタッフへのコール前の状態を示し、F2(例えば黄色)は出発コール(出た)を示し、F3(例えば黄色)は出発コール(出ない)を示し、F4(例えばマリン色)は再出発コール(出た)を示し、F5(例えば赤)は再出発コール(出ない)を示し、F5(例えば深い青色)は起床確認を示す。このF5は、コール開始前に着信専用回線かメールにて出発申請が行われた状態を示す。なお、出発コールは起床コールのことである。
【0058】
(全体の動作説明)
図9、図10、図13は本実施の形態のコールシステムの概略動作を説明するシーケンス図である。
【0059】
図9に示すように、スタッフが所属する事務所の事務員は事務社員PC9を操作してスケジュール管理ソフトを起動する。そして、スタッフ名aiと電話番号と起床時間(年月日、時刻)と起床コール用のメッセージとスタッフのメールアドレスと再コール用のメッセージと管理者メールアドレス等からなるスタッフ情報Ai等を入力して、サーバ7に送信してスタッフテーブル19を生成して登録させる(d1、d2、d3:図5参照)。
【0060】
次にサーバ7は、本日のスタッフ情報ABiを本日の運用テーブル37に生成する。そして起床コール部26は以下の処理を実行する。
【0061】
起床コール部26は、分単位に本日の運用テーブル37に生成されたスタッフ情報ABiの起床日時とカレンダー25の日時とを確認する(d4)。
【0062】
カレンダー25の日時と一致するスタッフ情報ABiが存在した場合は、空き回線判定部35から空き回線Eipを取得する(d6)。
【0063】
空き回線判定部35は、その回線番号Eipの処理カウンタの値に「+2」を追加する(d7)。つまり、回線3が空き回線と判定したときは、回線3処理カウンタ39cのカウント値に「+2」する。
【0064】
次に、起床コール部26は、図10に示すように、起床コールのプロセス処理を実行する(d10)。
【0065】
この実効に伴って、起床時間になったスタッフaipに対して自己申告があるかどうかを判定する(d11)。自己申告がある場合は、事務社員PC9にスタッフaipが自己申告があったことを示す記号F2(移動前申告)に変更する指示を送出する(d12)。
【0066】
また、スタッフaipから自己申告がなかった場合は、そのスタッフaipの起床コールのメッセージ(図10においては音声応答情報)を選択して、上記の起床コールプロセスを行う。
【0067】
この起床コール(発呼)を1回目は20秒間、出なければ30秒経過後に2回目として20秒間、出なければ30秒経過後に3回目として20秒間発呼させる処理である(d13、d14)。
【0068】
そして、この発呼に対しての着信状態を確認する(d15)。スタッフaipは、発呼に応答したときは自分のスタッフ携帯電話機6を用いてフックをオン(着応答有り)して(d16)、起床コールのメッセージを聞いてフックをオフする。このとき、フックのオンに伴って回線3通信制御部15はフックオンを検出(着応答有り)する。
【0069】
そして、着応答有りの検出に伴ってサーバ7の通知部38は、事務社員PC9に対してスタッフaipが起床したことを知らせる記号(F2)に変更する指示を送信する(15a)。
【0070】
また、着応答がない場合は(d18)、起床コール部26は管理者へ督促メール(図11(a)参照)をインターネット回線で送信し(d19)、事務社員PC9に「出ない」ことを知らせる記号に変更する指示を送信する(d20)。これによって、事務社員PC9には図8に示す画面が得られる。
【0071】
そして、サーバ7の起床コール部は回線番号Eipのカウンタの値から「−1」する(d21)。つまり、回線3の待ちプロセス処理の数は図12に示すように1個少なくなることによってカウンタの値が「−1」減算される。
【0072】
図12においては、図12(a)には待ちキー22には、スタッフa1pの待ちプロセス処理B1pの2処理分(B1m、B1q)と、スタッフa2pの待ちプロセス処理B2pの2処理分(B2m、B2q)とがある場合を示し、合計で4処理分あることを示している。
【0073】
そして、図12(b)に示すように、回線番号3の処理カウンタの値から「−1」した場合の待ちプロセス処理名の数は、3処理分になることを示している。
【0074】
次に図13に示す再コール処理を実効する(d25)。
【0075】
再床コールは、この実効に伴って、本日の運行テーブル37を読み込んで再コール時間になったスタッフAip(ABi)に対して自己申告があるかどうかを判定する(d26)。自己申告がある場合は、事務社員PC9にスタッフaipが起床コール後に自己申告があったことを示す記号F2(移動前申告)に変更する指示を(d27)。
【0076】
また、スタッフaipから自己申告がなかった場合は、再コールのメッセージ(図13においては音声応答情報)を選択して、上記の再コールプロセスを行う。この再コール(発呼)を1回目は20秒間、出なければ30秒経過後に2回目として20秒間、出なければ30秒経過後に3回目として20秒間発呼させる処理である(d27b、d27c)。
【0077】
そして、この発呼に対しての着信状態を確認する(d29)。スタッフaipは、発呼に応答したときは自分のスタッフ携帯電話機6を用いてフックをオン(着応答有り)して(d28)、再コールのメッセージを聞いてフックをオフする。このとき、フックのオンに伴って回線3通信制御部15はフックオンを検出(着応答有り)する。
【0078】
そして、着応答有りの検出に伴ってサーバ7は、事務社員PC9に対してスタッフaipが再コールで起床したことを知らせる記号(F3→F5)に変更する指示を送信する(d30)。
【0079】
また、着応答がない場合は(d32)、管理者へ督促メール(図11(b)参照)をインターネット回線で送信し(d34)、事務社員PC9に「出ない」ことを知らせる記号に変更する指示を送信する(d31)。これによって、事務社員PC9には図8に示す画面が得られる。
【0080】
そして、サーバ7は回線番号Eipの処理カウンタの値から「−1」させる(d35)。
【0081】
つまり、回線3の待ちキュー22のプロセス処理の数は、再コールを実行した場合は、図12(c)に示すように更に1個少なくなる。
【0082】
一方、管理者は管理者携帯電話機11を操作してスタッフが出ないことを知らせるメッセージを受けた場合は、このメッセージに書き込まれているスタッフaipの携帯電話機の電話番号で電話をかける(d36)。
【0083】
そして、最終通知の確認を行う(d36a)。最終通知確認は、この再コールと同様に、を1回目は20秒間、出なければ30秒経過後に2回目として20秒間、出なければ30秒経過後に3回目として20秒間発呼させる処理であり、この発呼に対しての着信状態を確認する(d37)。
【0084】
そして、着応答有りの検出に伴ってサーバ7は、事務社員PC9に対してスタッフaipが再コールで起床したことを知らせる記号に変更する指示を送信する(d38)。
【0085】
また、着応答がない場合は(d32)、管理者へ督促メールをインターネット回線で送信し(d39)、事務社員PC9に「アラーム」の記号に変更する指示を送信する(d40)。
【0086】
(起床コールの詳細動作説明)
次に、起床コール処理について図14のフローチャートを用いて詳細に説明する。起床コール部26はカレンダー25の年月日、時刻と運行テーブル37の起床時間と比較して起床時間になったスタッフ情報ABiがあるかどうかを判定する(S1)。
【0087】
ステップS1において、起床時間になったスタッフ情報ABiがあると判定したときは、このスタッフ情報ABiにリンク付けされているスタッフ着応答結果情報Diに自己申告されているかどうかを判定する(S2)。
【0088】
自己申告がなされていなと判定したときは、空き回線Eipの判定を行わせる(S3)。空き回線Eipが当該回線(回線3)と判定されとときは、回線Eip(例えば回線3)は使用中かどうかを判定する(S4)。
【0089】
ステップS4において回線Eipが使用中と判定したときは(他のプロセス処理が使用中)、待機状態になって、処理をステップS4に戻す(S5)。
【0090】
ステップS4において、回線Eipが使用中でない場合は、回線Eipの回線通信制御部に対して回線使用権(回線3通信制御部)を設定する(S6)。
【0091】
次に、スタッフ情報ABiの電話番号で第1回目の発呼を回線Epi(回線3通信制御部14によって行う)から行う(S7)。
【0092】
そして、図15に示すように起床連絡(自己申告)が無かった場合で回線Eip(回線3)が使用されていない場合は、スタッフ情報ABiの起床用のメッセージ(音声応答情報)を選択する(S11)。
【0093】
次に、スタッフ情報ABiの電話番号を読み込み、この電話番号を回線3通信制御部14に送出して発呼(20秒間)する(S12)。
【0094】
次に、本日の運行テーブル37のコール欄に起床コールの「呼び中」を書き込む(S13:図19(a)参照)。
【0095】
そして、回線3通信制御部14の着応答信号(出たことを示す例えばキー3を付加してもよい)が出力されたかどうかで着応答有りかどうかを判定する(S14)。
【0096】
ステップS14において、着応答がない場合は、発呼を3回繰り返したかどうかを判定し、3回になっていない場合は、ステップS12にステップを移す(S15)。
【0097】
ステップS15において、3回になっても着応答がない場合は、本日の運行テーブル22の「出た出ない」の欄に3回発呼びしても応答無しを書き込む(S16)。そして、スタッフ情報ABiのスタッフaipに対して督促メールを送信する(S17)。
【0098】
次に、起床コール部26は回線Epiの使用権を解除する(S18)。そして、起床コールのプロセス処理Bimが終了したことをプロセス処理割当部24に知らせる(S19)。
【0099】
次に、終了かどうかを判断し、終了でないときは処理を図14のステップS1に戻す(s20)。
【0100】
また、ステップS14において、着応答信号が出力された場合は、「出た」を書き込み(図19(b)参照)、処理をステップS19に移す(S14a)。
【0101】
これによって、プロセス処理部24は、待ちキュー22からスタッフaipのプロセス処理名Bimを削除する。待ちキュー22のプロセス処理Bimが1個消去されると、この回線(E3)に対応する回線3処理カウンタ39cのカウント値k3から「−1」減算される。
【0102】
例えば、図20(a)に示すように回線3の待ちキュー22に、B1m、B1q、B5m、B5q、B3m、B3qと埋め込まれている場合(回線3処理カウンタの値は「6」)で、B1mの起床コールのプロセス処理が終了した場合は、図20(b)に示すように、B1mが削除されて、回線3処理カウンタの値は「5」となる。
【0103】
一方、図14のステップS2において、自己申告がされていると判定したときは、自己申告を書き込んで(S8)、空き回線Eipの使用権の設定を解除して処理をステップS20に移す(S9)。
【0104】
すなわち、起床時間になる毎に、空き回線が判定され、空き回線となった場合は、その空き回線が再コール処理によって使用権を設定されていない場合は、その空き回線を用いて起床コールのプロセス処理が実効される。また、空き回線に対しての起床コールのプロセス処理が終わる毎に、その回線に与えられているプロセス数が減算されて、この数を回線処理カウンタで把握しているので、起床時間になる毎に、最も待ちプロセス処理がない回線を選び出すことができる。
【0105】
図16及び図17は再コール処理を説明するフローチャートである。
【0106】
再コール部27は、カレンダー25の年月日、時刻と運行テーブル37の起床時間と比較して再コール時間になったスタッフ情報ABiがあるかどうかを判定する(S31)。
【0107】
ステップS31において、再コール時間になったスタッフ情報ABiがあると判定したときは、このスタッフ情報ABiにリンク付けされているスタッフ着応答結果情報Diに自己申告されているかどうかを判定する(S32)。
【0108】
自己申告がなされていなと判定したときは、空き回線Eipの判定を行わせる(S33)。空き回線Eipが当該回線(回線3)と判定されとときは、回線Eip(例えば回線3)は使用中かどうかを判定する(S34)。
【0109】
ステップS34において回線Eipが使用中と判定したときは(他のプロセス処理が使用中)、待機状態になって、処理をステップS34に戻す(S35)。
【0110】
ステップS34において、回線Eipが使用中でない場合は、回線Eipの回線通信制御部に対して回線使用権(回線3通信制御部)を設定する(S36)。
【0111】
次に、スタッフ情報ABiの電話番号で第1回目の発呼を回線Epi(回線3通信制御部14によって行う)から行う(S37)。
【0112】
そして、図17に示すように起床連絡(自己申告)が無かった場合で回線Eip(回線3)が使用されていない場合は、スタッフ情報ABiの再コール用のメッセージ(音声応答情報)を選択する(S41)。
【0113】
次に、スタッフ情報ABiの電話番号を読み込み、この電話番号を回線3通信制御部14に送出して発呼(20秒間)する(S42)。
【0114】
次に、本日の運行テーブル37のコール欄に再コールの「呼び中」を書き込む(S43:図19(c)参照)。
【0115】
そして、回線3通信制御部14の着応答信号が出力されたかどうかで着応答有りかどうかを判定する(S44)。
【0116】
ステップS44において、着応答がない場合は、発呼を3回繰り返したかどうかを判定し、3回になっていない場合は、ステップS42にステップを移す(S45)。
【0117】
ステップS45において、3回になっても着応答がない場合は、本日の運行テーブル22の「出た出ない」の欄に3回発呼びしても応答無しを書き込む(S46)。そして、スタッフ情報ABiのスタッフaipに対して再コール用の督促メールを送信する(S47)。
【0118】
次に、回線Epi(回線3)に対しての使用権を解除し(S48)、再コールのプロセス処理Biqが終了したことをプロセス処理割当部24に知らせる(S49)。
【0119】
次に、終了かどうかを判断し、終了でないときは処理を図16のステップS31に戻す(S50)。
【0120】
これによって、プロセス処理部24は、待ちキュー22からスタッフaipのプロセス処理名Biqを削除する。待ちキュー22のプロセス処理Biqが1個消去されると、この回線(E3)に対応する回線3処理カウンタ39cのカウント値k3から「−1」減算される(図20(c)参照)。
【0121】
また、ステップS44において、着応答があったときは、着応答を書き込んで(S48a)、処理をステップS48に戻す。
【0122】
一方、図16のステップS32において、自己申告がされていると判定したときは、自己申告を書き込んで(S38)、空き回線Eipの使用権の設定を解除して処理をステップS37に移す(S39)。
【0123】
すなわち、再コール時間になる毎に、空き回線が判定され、空き回線となった場合は、その空き回線が起床コール処理によって使用権を設定されていない場合は、その空き回線を用いて再コールのプロセス処理が実効される。また、空き回線に対しての再コールのプロセス処理が終わる毎に、その回線に与えられているプロセス数が減算されて、この数を回線処理カウンタで把握しているので、再コール時間になる毎に、最も待ちプロセス処理がない回線を選び出すことができる。
【0124】
ここで、プロセス処理割付部24の処理を図18を用いて補充する。図18に示すように、プロセス処理割付部24は、当該回線が空き回線Epiとして算出されたかどうかを判定する(S61)。これは、回線処理カウンタ部39において、当該回線に対応する回線処理カウンタに「+2」が通過された場合である。
【0125】
次に、起床時間になったスタッフ情報ABiのプロセス処理を起床コール用のプロセス名Bimと再コール用のプロセス処理名Biqとを待ちキュー22に埋め込む(S62)。
【0126】
次に終了かどうかを判断し、終了でないときは処理をステップS61に戻す(S63)。また、ステップS61において、当該回線Eipが空き回線とされていなときは、起床コール又は再コールのプロセス処理の終了かどうかを判断する(S64)。
【0127】
ステップS64において、プロセス処理の終了と判定したときは、待ちキュー22から起床コール用のプロセス名Bim又は再コール用のプロセス処理名Biqを削除して処理をステップS63に移す(S65)。
【0128】
また、通知部28は、事務社員PC9又は管理者PC8からのアクセスがあったとき、本日の運行テーブル37の情報をCSV形式で送信して画面に表示させる。そして、運行テーブル37のスタッフ着応答結果情報Diの各欄が前回と相違した場合は、その相違ないように応じて色別表示させる。
【0129】
例えば、状態欄にコール中と書き込まれた後に「出た」となった場合はF5に変更する指示を送出する。
【0130】
なお、上記実施の形態では、スタッフを起こすための起床、再コールのコールシステムとして説明したが、例えば複数の相手に同時に電話をかけるコールシステムにおいて、アンケート結果を電話(例えばいいえでキー9、はいでキー5)で自動的に受け、この応答結果を相手の電話番号に対応させて運行テーブルに記憶してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】本実施の形態のコールシステムの概略構成図である。
【図2】本実施の形態のサーバ7の構成である
【図3】本実施の形態のプロセス処理を説明する説明図である。
【図4】各回線の待ちキューのプロセス処理の割当を説明する説明図である。
【図5】スタッフ情報Aiの説明図である。
【図6】本日の運行テーブルの説明図である。
【図7】起床、再コールの回線の使用権を説明する説明図である。
【図8】事務社員PC9に表示される本日の稼動状況画面の説明図である。
【図9】本実施の形態のコールシステムの起床コールによる概略全体動作を説明するシーケンス図である。
【図10】本実施の形態のコールシステムの起床コールによる概略全体動作を説明するシーケンス図である。
【図11】本実施形態の起床、再コールによる督促メールを説明する説明図である。
【図12】待ちキューのプロセス処理の減算の説明図である。
【図13】本実施の形態のコールシステムの再コールによる概略全体動作を説明するシーケンス図である。
【図14】サーバ7の起床コール部の動作を説明するフローチャートである。
【図15】サーバ7の起床コール部の動作を説明するフローチャートである。
【図16】サーバ7の再コール部の動作を説明するフローチャートである。
【図17】サーバ7の再コール部の動作を説明するフローチャートである。
【図18】サーバ7のプロセス処理割付部の動作を説明するフローチャートである。
【図19】起床、再コールによる着応答結果の書き込みを説明する説明図である。
【図20】待ちキューのプロセス処理の減算を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0132】
6 携帯電話機
7 サーバ
8 管理者PC
9 事務所社員PC
12 回線1通信制御部
13 回線2通信制御部
14 回線3通信制御部
16 音声ボード
21 回線毎の電話コール処理部
21a 回線1用電話コール処理部
21b 回線2用電話コール処理部
21c 回線3用電話コール処理部
18 本日の運行テーブル作成部
35 空き回線判定部
29 自己申告書込部
39 回線処理カウンタ部
26 起床コール部
27 再コール部
24 プロセス処理割当部
31 メーラ
38 通知部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の相手の電話機(携帯電話機、有線電話を含む)と、多数の通信回線(電話網、インターネット含む)に対して同時に電話発呼の処理を行うことが可能な機能を有するサーバと、該サーバに接続され、これらの複数の電話機に対しての発呼に対する応答結果を画面に表示するための管理部門の端末機(事務社員端末、管理者携帯電話機、管理者端末含む)とを備えたコールシステムであって、
前記サーバは、
前記多数の通信回線毎に設けられ、該当の通信回線に接続され、当該通信回線から発呼するとき当該回線を使用中にして、入力された電話番号で発呼を行い、相手のオンフックを検出したときに入力されたメッセージデータを音声変換して送信し、オフフックを検出したときは前記回線を使用許可とする通信回線毎の通信制御手段と、
前記多数の相手の電話機毎に、少なくとも氏名と発呼開始時間と電話番号と発呼用のメッセージデータと再コール時間と再コール用のメッセージデータと前記管理部門の端末機の接続情報と前記応答状況欄とを対応させた運行情報を記憶した記憶手段と、
を備えると共に、前記多数の回線毎に、回線毎用電話コール処理部を備え、
前記回線毎用電話コール処理部は、
年月日、時刻を計測するカレンダーと、
一定時間毎に前記カレンダーの計測値と前記記憶手段の発呼開始時間とが一致する運行情報を検出したとき、当該通信回線が空き回線と判定され、かつ当該通信回線の使用許可にされているとき、当該第1処理名に対応する運行情報の電話番号及び前記メッセージデータを当該通信制御手段に送出して、この応答結果を前記記憶手段の前記欄に記憶する第1処理を行う第1のコール手段(起床)と、
一定時間毎に前記カレンダーの計測値と前記記憶手段の再コール時間とが一致する運行情報を検出したとき、当該通信回線が空き回線と判定され、かつ当該通信回線が使用許可にされているときに、当該第2処理名に対応する運行情報の電話番号及び前記再コール用のメッセージデータを当該通信制御手段に送出して、この応答結果を前記記憶手段の前記欄に記憶する第2処理を行う第2のコール手段(再コール)と、
前記第1のコール手段が発呼開始時間に一致した運行情報を検出する毎に、該運行情報の前記欄に応答済みとなっている場合は、第1のコール手段に該発呼開始時刻になった相手の運行情報の前記第1処理を実効させるための第1処理名と前記第2のコール手段に再コール時間になった相手の運行情報の前記2処理を実行させるための第2処理名とを一組にして待ちキューに順次登録し、前記欄が応答済みにされているときは、この第1、第2処理名を削除する手段と
を備え、
前記第1のコール手段の発呼開始時間又は第2のコール手段の再コール時間に一致した運行情報を検出したとき、前記通信回線毎に設けられた各々の前記回線毎用電話コール処理部の待ちキューの第1処理名、第2処理名の数を計数し、最も数が少ない回線毎用電話コール処理部の回線を前記空き回線と判定する手段と、
前記管理者の端末機からの要求によって前記記憶手段に記憶された運行情報を所定の形式にして、その管理者の端末機に送信する通知手段と
を有することを特徴とするコールシステム。
【請求項2】
前記相手の電話機は、前記管理部門のスタッフの携帯電話機であり、
前記管理者の端末機は、管理者の携帯電話機と管理部門の事務社員のパーソナルコンピュータ装置と管理者のパーソナルコンピュータ装置であり、
前記サーバは、
いずれかの通信回線に接続されインターネットプロトコルで前記第1のコール手段又は第2のコール手段からの電子メールを送信するメーラとを備え、
前記第1処理及び第2処理は、前記応答結果の欄に、前記第1処理又は第2処理を実行しても前記スタッフが出ないときは、該スタッフ名を有する運行情報の管理者端末機の接続情報から管理者メールアドレスを読み込み、スタッフが起床しないことを知らせるメッセージと前記スタッフの電話番号とスタッフのメールアドレスとを挿入した電子メールを管理者メールアドレスで前記メーラに送出することを特徴とする請求項1記載のコールシステム。
【請求項3】
前記サーバは、
前記運行情報は、相手のメールアドレスを有し、
前記メーラは、
電子メールを前記相手から受けたとき、該電子メールのメールアドレスを有する運行情報が前記記憶手段に存在する場合は、この運行情報の応答状況欄に、相手側から事前に連絡を受けたことを示す自己申告済みを書き込む手段
を有することを特徴とする請求項1又は2記載のコールシステム。
【請求項4】
前記サーバは、前記多数の通信回線のうちで前記メーラに接続された通信回線以外のいずれかの通信回線を相手側から事前に電話連絡を受けるための自己申告用とし、この自己申告用通信回線に接続された自己申告用回線の通信制御部を備え、
該通信制御部が発呼信号を検出したとき、この発呼信号に含まれる電話番号を有する前記運行情報の応答状況欄に自己申告済みを書き込む手段と
を有することを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記載のコールシステム。
【請求項5】
前記第1処理名は、前記発呼開始時刻になった相手の運行情報を識別できる処理名称にされ、第2処理名は、前記再コール時間をになった相手の運行情報を識別できる処理名称にされていることを特徴とする請求項1、2、3又は4のいずれかに記載のコールシステム。
【請求項6】
前記通知手段は、前記管理部門の端末機とは専用回線で接続され、
前記管理部門の端末機から要求によって、前記記憶手段に記憶されている運行情報を送信した後に、応答状況欄の内容が変更する毎に、この内容を色別表示させる指示を要求があった管理部門の端末機に送信する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5のいずれかに記載のコールシステム。
【請求項7】
前記第1処理名又は第2処理名は、
一定時間毎に前記カレンダーの計測値と前記記憶手段の発呼開始時間とが一致する運行情報を検出したとき、前記検出された運行情報を中から一個を識別できる処理名にすることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6のいずれかに記載のコールシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−98387(P2010−98387A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−265717(P2008−265717)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【出願人】(508259319)進栄電気工業株式会社 (2)
【出願人】(508308581)ブロードバンドジャパン株式会社 (3)
【Fターム(参考)】