説明

コール受付システム、コール受付方法、及びコール受付プログラム

【課題】コールセンタのフロント受付部が受け付けたコールをバック受付部に引き継がせるときに、フロント受付部における上記コールの応対内容とバック受付部のオペレータ毎のスキル情報とに基づいて、上記コールに応対させるのに最も適切なバック受付部のオペレータを選択すること。
【解決手段】フロント受付部1の制御部12が、呼者からのコールを受け付け、上記呼者からのコールに応対した上記フロント受付部における応対内容を入力する。また、制御部12が、上記コールが上記バック受付部に引き継がれるときに、上記コールの応対内容に含まれるキーワードと、上記バック受付部のオペレータ毎の上記キーワードを含むスキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コール受付技術に関し、特に、コールセンタのフロント受付部が受け付けたコールをバック受付部に引き継がせるときに、フロント受付部における上記コールの応対内容とバック受付部のオペレータ毎のスキル情報とに基づいて、上記コールに応対させるのに最も適切なバック受付部のオペレータを選択するコール受付システム、コール受付方法、及びコール受付プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコールセンタにおけるコール受付技術として、ユーザからの問い合わせを担当した一次対応者に対して二次対応者を専門分野別に分類した分類データを提供し、一次対応者が、今回の問い合わせの分野に適合する専門分野の二次対応者の中から一人の二次対応者を引継者として選択するユーザサポートシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、例えば、コールセンタが受けた問い合わせに関連して与えられた顧客キー情報に対応する顧客情報(例えば、顧客の取引レベルに関する情報)をデータベースから読み出し、読み出した顧客情報を用いて、問い合わせを振り分けるオペレータ端末又はオペレータ電話を決定するシステムが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
【特許文献1】特開2005−49976号公報
【特許文献2】特開2002−358410号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、人件費や税制優遇上、コールセンタのフロント受付部については、地方に多数のオペレータを配置し、バック受付部については、フロント受付部の配置場所から離れた設計部門や工場の近傍に少数のベテランオペレータを配置するケースが増加している。
ここで、パソコン等の操作方法や修理の問い合わせを受け付けるコールセンタにおいては、フロント受付部にコールした顧客(呼者)からの問い合わせ内容が高度に技術的な内容であるときに、例えば、該コールをフロント受付部からバック受付部のオペレータに引き継がせるようにしている。
しかし、上記特許文献1が提案する従来技術は、一次対応者が今回の問い合わせ内容に合った専門分野の二次対応者の中から引継者を選択する。従って、コールセンタのフロント受付部が受け付けたコールをバック受付部に引き継がせる場合に、特許文献1が提案する従来技術によっては、特にバック受付部がフロント受付部から離れた場所に分散配置されているときは、該コールの呼者からの問い合わせ内容に最も適合するスキルを持ったバック受付部のオペレータを選択することは困難である。
【0004】
また、上記特許文献2が提案する従来技術は、予めデータベース内に記憶された顧客情報に基づいて、問い合わせを振り分けるオペレータを決定する技術であり、フロント受付部で受け付けたコールの呼者からの問い合わせ内容に最も適合するスキルを持ったバック受付部のオペレータを自動で選択することは行っていない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明の目的は、コールセンタのフロント受付部が受け付けたコールをバック受付部に引き継がせるときに、フロント受付部における上記コールの応対内容とバック受付部のオペレータ毎のスキル情報とに基づいて、上記コールに応対させるのに最も適切なバック受付部のオペレータを選択するコール受付システム、コール受付方法、及びコール受付プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明においては、次のようにして上記課題を解決する。
(1)呼者からのコールを受け付けるフロント受付部と、該フロント受付部で受け付けたコールを引き継ぐバック受付部とを備えたコールセンタにおけるコール受付システムを設ける。
上記フロント受付部が、呼者からのコールを受け付ける受付手段と、上記コールを上記フロント受付部から上記バック受付部に引き継がせる引継手段と、上記呼者からのコールに応対した上記フロント受付部における呼者とオペレータの応対内容を入力する応対内容入力手段と、上記コールが上記バック受付部に引き継がれるときに、上記応対内容に含まれるキーワードと、上記バック受付部のオペレータ毎の上記キーワードを含むスキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する選択手段とを備える。
(2)上記応対内容入力手段は、上記オペレータによる上記呼者からのコールの応対中に、該オペレータと該呼者とから発せられる音声を録音する音声録音手段と、上記録音された音声を文字データに変換するデータ変換手段とを備える。また、上記選択手段は、上記文字データにおける出現頻度の高いキーワードと上記スキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する。
(3)上記応対内容入力手段は、上記オペレータによる上記呼者からのコールの応対中に、該オペレータと該呼者とから発せられる音声を録音する音声録音手段を備える。また、上記選択手段は、上記録音された音声に含まれるキーワードのうち音声強度の大きいキーワードと上記スキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する。
(4)上記選択手段は、複数分散配置されたバック受付部のオペレータを選択する。
(5)呼者からのコールを受け付けるフロント受付部と、該フロント受付部で受け付けたコールを引き継ぐバック受付部とを備えたコールセンタにおいて、以下のコール受付方法を用いる。
該コール受付方法は、上記フロント受付部が、呼者からのコールを受け付ける受付ステップと、上記コールを上記フロント受付部から上記バック受付部に引き継がせる引継ステップと、上記呼者からのコールに応対した上記フロント受付部における呼者とオペレータの応対内容を入力する応対内容入力ステップと、上記コールが上記バック受付部に引き継がれるときに、上記応対内容に含まれるキーワードと、上記バック受付部のオペレータ毎の上記キーワードを含むスキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する選択ステップとを有する。
(6)上記応対内容入力ステップは、上記オペレータによる上記呼者からのコールの応対中に、該オペレータと該呼者とから発せられる音声を録音するステップと、上記録音された音声を文字データに変換するステップとを有する。また、上記選択ステップは、上記文字データにおける出現頻度の高いキーワードと上記スキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する。
(7)上記応対内容入力ステップは、上記オペレータによる上記呼者からのコールの応対中に、該オペレータと該呼者とから発せられる音声を録音するステップを有する。また、上記選択ステップは、上記録音された音声に含まれるキーワードのうち音声強度の大きいキーワードと上記スキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する。
(8)上記選択ステップは、複数分散配置されたバック受付部のオペレータを選択する。(9)呼者からのコールを受け付けるフロント受付部と、該フロント受付部で受け付けたコールを引き継ぐバック受付部とを備えたコールセンタにおけるコール受付プログラムを設ける。
上記コール受付プログラムは、上記フロント受付部が備えるコンピュータに、呼者からのコールを受け付ける受付処理と、上記コールを上記フロント受付部から上記バック受付部に引き継がせる引継処理と、上記呼者からのコールに応対した上記フロント受付部における呼者とオペレータの応対内容を入力する応対内容入力処理と、上記コールが上記バック受付部に引き継がれるときに、上記応対内容に含まれるキーワードと、上記バック受付部のオペレータ毎の上記キーワードを含むスキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する選択処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0006】
本発明においては、以下の効果を得ることができる。
(1)本発明は、コールセンタのフロント受付部が受け付けたコールをバック受付部に引き継がせるときに、フロント受付部における上記コールの応対内容とバック受付部のオペレータ毎のスキル情報とに基づいて、上記コールへ応対すべきバック受付部のオペレータを選択する。
従って、本発明によれば、フロント受付部において応対されているコールを、バック受付部のオペレータのうち、フロント受付部における上記コールへの応対内容に対応するスキルを持った適切なオペレータに自動で引き継ぐことが可能となる。呼者(顧客)にとっては、問い合わせ内容を聞き直されることなくスムースに最適なオペレータに引き継いでもらえるので、顧客満足度が向上する。
(2)本発明は、フロント受付部におけるコールの応対中に、オペレータと呼者とから発せられる音声を録音し、録音された音声を文字データに変換し、該文字データにおける出現頻度の高いキーワードとスキル情報とに基づいて、上記コールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する。
従って、本発明によれば、呼者からのコールへの応対中に録音される音声が変換された文字データに多く出現するキーワードに対応するスキルを有するオペレータを選択することができる。
(3)本発明は、フロント受付部におけるコールの応対中に、オペレータと呼者とから発せられる音声を録音し、録音された音声に含まれるキーワードのうち音声強度の大きいキーワードとスキル情報とに基づいて、該コールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する。
従って、本発明によれば、フロント受付部におけるコールの応対中に録音された音声自体に基づいて、該コールに応対すべきバック受付部のオペレータを自動で選択することが可能となる。
(4)本発明は、バック受付部が複数分散配置されている。従って、本発明によれば、複数分散されたバック受付部のオペレータのうち、フロント受付部における上記コールへの応対内容に対応するスキルを持った適切なオペレータを選択し、該選択されたオペレータにフロント受付部において応対されているコールを引き継ぐことが可能となる。
その結果、パソコン、サーバ等の機器に詳しいベテランのオペレータを特定のバック受付部に集約する必要が無くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は本発明のコール受付システムの構成例を示す図である。
同図に示すコール受付システムは、コールセンタ内のフロント受付部1と、該フロント受付部1と通信ネットワーク4を介して接続されたバック受付部2とを備える。図1に示す例では、バック受付部2は、複数分散配置されている。なお、図1に示す例では、1個のフロント受付部1が配置されているが、フロント受付部1が複数配置されるようにしてもよい。
フロント受付部1は、顧客(以下、呼者という)からのコールの受付処理を行う。バック受付部2は、フロント受付部1からコールの転送を受けて、呼者からのコールを引き継ぐ。CTI(Computer Telephony Integration)装置3は、電話網に接続されており、呼者からのコールを電話網を介して受け付け、フロント受付部1内の受付部121を通じて、フロント受付部1内のオペレータが用いるオペレータ端末11に送信する。また、CTI装置3は、後述する制御部12が備えるバック切替部123からの指示内容に従って、フロント受付部1で受け付けていたコールをバック受付部2のオペレータに接続する。CTI装置3に代えてPBX(Private branch exchange)装置又はIVR(Interactive Voice Response)装置を用いるようにしてもよい。
【0008】
フロント受付部1は、オペレータ端末11、制御部12、通信部13、応対内容データベース(DB)14、複数のキーワードテーブル15を備える。オペレータ端末11は、呼者からのコールへ応対する。すなわち、オペレータは、オペレータ端末11に設けられたマイク111、イヤホン112を用いて、呼者からのコールに応対する。制御部12は、フロント受付部1に対する呼者からのコールを受け付け、該コールをフロント受付部1からバック受付部2に転送する(引き継がせる)ときに、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部2のオペレータを選択する。通信部13は、バック受付部2との間の通信処理を行う。応対内容DB14には、後述する応対内容情報が記憶される。キーワードテーブル15には、上記応対内容情報を検索するために用いるキーワードが予め記述されている。キーワードテーブル15は、例えば、機器の機種、該機器の構成部品のカテゴリ等に対応づけられており、各々のキーワードテーブル15には、機器の機種、該機器の構成部品のカテゴリ等の情報に関連するキーワードが予め記述されている。
【0009】
制御部12は、受付部121、タイムオーバー判断部122、バック切替部123、応対内容入力部124、オペレータ選択部125、スキル情報作成部126、スキル情報データベース(DB)127を備える。
受付部121は、呼者からのコールを受け付ける。タイムオーバー判断部122は、フロント受付部1内のオペレータが該コールへの応対を開始してからの経過時間(応対時間)を監視し、該応対時間が所定時間を超えたか(タイムオーバーしたか)を判断する。バック切替部123は、タイムオーバー判断部123によって応対時間が所定時間を超えたと判断された場合であって、後述するオペレータ選択部125から該オペレータ選択部125が選択したバック受付部2のオペレータ(選択オペレータ)を通知されたときに、上記フロント受付部1内のオペレータが応対していたコールを上記選択オペレータに引き継がせる。具体的には、バック切替部123は、CTI装置3に対して指示して、該コールの回線を該選択オペレータのオペレータ端末に接続させる。すなわち、タイムオーバー判断部122及びバック切替部123は、受付部121が受け付けたコールをフロント受付部1からバック受付部2に引き継がせる引継手段である。応対内容入力部124は、上記コールに応対した上記フロント受付部1内の応対内容を入力し、入力した応対内容に関する情報を応対内容情報として応対内容DB14に記憶する。応対内容情報は、例えば、応対日時、応対オペレータ名、ユーザ(呼者)名、呼者との応対内容を示す情報を含む。呼者との応対内容を示す情報は、音声情報であってもよく、また、文字データ(テキストデータ)であってもよい。
【0010】
オペレータ選択部125は、受付部121によって受け付けられたコールへ対応するフロント受付部1内のオペレータを選択する。また、オペレータ選択部125は、受付部121によって受け付けられたコールがバック受付部2に引き継がれるときに、該コールに対応すべきバック受付部2のオペレータを選択する。具体的には、オペレータ選択部125は、該コールへ応対していたフロント受付部1内の応対内容情報を応対内容DB14から抽出する。また、オペレータ選択部125は、例えば、オペレータの指定入力に従って入力された、該オペレータが応対しているコールの呼者が問い合わせ対象とする機器(問い合わせ対象機器)の機種、該機器の構成部品のカテゴリ等に関する情報(問い合わせ機器情報)をオペレータ端末11から取得する。
また、オペレータ選択部125は、上記取得された問い合わせ機器情報に対応するキーワードテーブル15を選択する。オペレータ選択部125は、上記抽出された応対内容情報を該選択されたキーワードテーブル15に記述されたキーワードを用いて検索し、応対内容情報におけるキーワードの出現頻度をキーワード毎にカウントし、キーワードのカウント値をキーワード検索結果データとして所定の記憶手段内に記憶する。
オペレータ選択部125は、上記キーワード検索結果データを参照して、カウント値が最も大きいキーワードを選択キーワードとして選択する。そして、オペレータ選択部125は、該選択キーワードを用いて、スキル情報DB127内のスキル情報を検索して、上記選択キーワードを含むスキル情報に対応するバック受付部2内のオペレータであって、現在コールへの応対が可能である(READY状態である)オペレータを、上記受け付けられたコールに応対すべきオペレータ(上記選択オペレータ)として選択する。スキル情報DB127内のスキル情報には、オペレータのスキル(オペレータが対応可能な技術的事項又はオペレータが専門とする技術的事項)に関する情報に加え、オペレータのステータス情報が含まれる。
【0011】
なお、上記カウント値が最も大きいキーワードを選択キーワードとしてスキル情報を検索した結果、該選択キーワードを含むスキル情報に対応するオペレータが見つからない場合には、オペレータ選択部125は、カウント値が次に大きいキーワードを順次選択キーワードとして選択し、該選択キーワードを含むスキル情報に対応するオペレータが見つかるまでスキル情報の検索処理を実行する。オペレータ選択部125は、選択オペレータをバック切替部123に対して通知する。またカウント値がしきい値以上の複数のキーワードを選択キーワードとして用いて、複数キーワードパターンとし、オペレータのスキル情報をパターン照合することで、選択オペレータを通知してもよい。すなわち、オペレータ選択部125は、コールがバック受付部2に引き継がれるときに、呼者とオペレータの応対内容に含まれるキーワードと、バック受付部2のオペレータ毎の上記キーワードを含むスキル情報とに基づいて、該コールに応対すべきバック受付部2のオペレータを選択する選択手段である。
【0012】
スキル情報作成部126は、予め決められたオペレータ毎のスキルに関する情報に基づいて、各オペレータに対応するスキル情報を作成し、このスキル情報と、バック受付部2から通信ネットワーク4を介して取得したステータス情報をスキル情報DB127内に記憶する。ステータス情報は、バック受付部2のオペレータがコールに応対可能か(READY状態か)、又はオペレータがコールに応対不能か(ビジー状態か又は不在か)を示す情報である。なお、ステータス情報は、後述するバック受付部2のステータス作成部223によって作成される。
本発明の一実施形態によれば、上述した応対内容入力部4が、オペレータによる呼者からのコールの応対中に、該オペレータと該呼者とから発せられる音声を録音する音声録音部201と、録音された音声を文字データに変換し、該文字データを含む情報を応対内容情報として応対内容DB14に記憶するデータ変換部202とを備えるようにしてもよい。そして、上述したオペレータ選択部125が、上記応対内容情報としての文字データにおける出現頻度の高いキーワードとスキル情報DB127内のスキル情報とに基づいて、上記コールに応対すべきバック受付部2のオペレータ(選択オペレータ)を選択するようにしてもよい。
また、本発明の一実施形態によれば、上記音声録音部201が、上記録音された音声を含む情報を応対内容情報として応対内容DB14に記憶するようにしてもよい。また、オペレータ選択部125が、上記音声に含まれるキーワードのうち音声強度の大きいキーワードと上記スキル情報とに基づいて、上述した選択オペレータを選択するようにしてもよい。例えば、オペレータ選択部125が、該音声の音声強度が最も大きいキーワードを含むスキル情報に対応するオペレータであって、READY状態であるオペレータを選択オペレータとして選択するようにしてもよい。
【0013】
バック受付部2は、オペレータ端末21、制御部22、通信部23を備える。オペレータ端末21は、バック受付部2内のオペレータが用いる端末である。オペレータ端末21は、フロント受付部1内のオペレータ端末11と同様の機能を有する。バック受付部2内のオペレータは、オペレータ端末21に設けられたマイク211、イヤホン212を用いて、フロント受付部1から転送されたコールに応対する。制御部22は、フロント受付部1から転送されたコールを該フロント受付部1内の選択オペレータ(フロント受付部1のオペレータ選択部125によって選択されたオペレータ)に引き継がせる。すなわち、フロント受付部1からコールが転送されると、バック切替対応部222が、該コールを選択オペレータに応対させる。制御部22が備える応対内容取得部221が、フロント受付部1が備える応対内容DB14内の応対内容情報を通信ネットワーク4を介して取得する。そして、バック切替対応部222が、取得された応対内容情報を選択オペレータのオペレータ端末21に表示させる。制御部22が備えるステータス作成部223は、ステータス情報を作成し、所定の記憶手段に記憶する。また、ステータス作成部223は、通信部23、通信ネットワーク4、フロント受付部1内の通信部13を介して、フロント受付部1内のスキル情報作成部126に対してステータス情報を送信する。
なお、上述したコール受付システムの機能は、CPUとその上で実行されるプログラムにより実現される。該コール受付システムを実現するプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば半導体メモリ、ハードディスク、CD−ROM、DVD等に格納することができ、これらの記録媒体に記録して提供され、又は、通信インタフェースを介してネットワークを利用した送受信により提供される。
【0014】
図2は、応対内容DB内に記憶される応対内容情報に含まれるテキストデータの例を示す図である。
図2では、ユーザ(呼者)とフロント(ユーザに応対したフロント受付部1のオペレータ)と間での応答の内容を示すテキストデータを示す。
【0015】
図3は、キーワードテーブルの例を示す図である。
前述したように、キーワードテーブル15には、応対内容DB14に記憶された応対内容情報内に含まれるキーワードを検索するために用いるキーワードが予め記述されている。図3に示すキーワードテーブル(キーワードテーブル#1、#2、#3、#4、#n)15は、それぞれ異なる機器の機種名及び該機器の構成部品のカテゴリ名等に対応づけられており、各々のキーワードテーブル15には、自身が対応する機器の機種名及び該機器の構成部品のカテゴリ名等に関連するキーワードが予め記述されている。例えば、キーワードテーブル#1には、aaaという機種名と電源関係というカテゴリ名等に関連するキーワード(例えば、ssssランプ等)が記述されている。
【0016】
図4は、スキル情報DB内に記憶されるスキル情報のデータ構成例を示す図である。
スキル情報は、例えば、所属、オペレータ、地区、プロパティ、ステータスといったデータ項目を含む。所属はバック受付部1のオペレータの所属部署である。オペレータはバック受付部2のオペレータの氏名や名称である。地区は該オペレータが属するバック受付部1の配置場所である。プロパティは該オペレータが専門で得意とする技術的事項を示す。例えば、プロパティとして、パソコン機種、サーバ機種、OS名称、特殊スイッチ・特殊ランプ、特殊メッセージが設定されている。ステータスは各々のオペレータのステータス情報を示す。
【0017】
図5は、バック受付部のステータス作成部によって作成されるステータス情報のデータ構成例を示す図である。
図5に示すように、ステータス情報は、オペレータ毎のステータスを含む。ステータスは、各々のオペレータが、READY状態、ビジー状態、不在状態のいずれであるかを示す。
【0018】
図6は、本発明のコール受付システムによる呼者からのコールの受付処理の概要を説明する図である。
まず、呼者が電話機10を用いて、図6中のフロント受付部#1にコールし、自分が保持するPC(パーソナルコンピュータ)の故障について問い合わせる(図6の#1を参照)。フロント受付部#1内のオペレータが、上記コールに応対する(図6の#2を参照)。該コールへの応対がタイムオーバーになると、フロント受付部#1が備える制御部12が、上記コールへの応対内容とスキル情報とに基づいて、バック受付部#1内及びバック受付部#n内のオペレータのうち、該コールに応対すべき選択オペレータを選択する(図6の#3を参照)。例えば、制御部12は、バック受付部#1内のオペレータ端末#2に対応するオペレータを選択オペレータとして選択する。そして、制御部12が、上記コールの回線を該選択オペレータのオペレータ端末21に対して接続する(図6の#4を参照)。
【0019】
図7は、本発明のコール受付システムによる呼者からのコールの受付処理フローの一例を示す図である。
まず、受付部121が、呼者からのコールを受け付けたかを判断する(ステップS1)。受付部121が、呼者からのコールを受け付けていないと判断した場合は、ステップS1に戻る。受付部121が、呼者からのコールを受け付けたと判断した場合は、受付部121が、呼者に対して機器の機種名をアナウンスし、番号入力をさせる(ステップS2)。例えば、受付部21は、番号「1」がFAX装置や電話番号、番号「2」がパソコン装置全般、番号「3」がサーバ装置全般であることと、呼者の問い合わせ対象装置に対応する番号の入力を呼者に促すアナウンスを行う。
【0020】
次に、受付部121が、呼者が番号を入力したかを判断する(ステップS3)。受付部121が、呼者が番号を入力していないと判断した場合は、ステップS2に戻る。受付部121が、呼者が番号を入力したと判断した場合は、オペレータ選択部125が、フロント受付部1内のオペレータのうち、空きの(応対中でない)オペレータを選択する(ステップS4)。選択されたオペレータが呼者からのコールに応対する(ステップS5)。応対内容入力部124が、応対内容のうちの、応対日時、応対オペレータ名、呼者名等を入力する(ステップS6)。ステップS6においては、更に、オペレータ選択部125が、オペレータの指定入力に従ってオペレータ端末11によって入力された、問い合わせ対象機器の機種、該機器の構成部品のカテゴリ等に関する情報、機器の版数等の情報を問い合わせ機器情報としてオペレータ端末11から取得する。
【0021】
図8は、オペレータ端末において表示される問い合わせ機器情報の入力画面例を示す図である。
機種名設定欄300には、呼者の問い合わせ対象機器の機種名が選択入力される。オペレータが、機種名表示欄303にプルダウン形式で表示された機種名から呼者の問い合わせ対象機器の機種名を選択すると、機種名設定欄300に該選択された機種名が設定される。なお、問い合わせ機器情報の入力画面の表示当初には、機種名設定欄300には図7のステップS2において入力された番号に対応する機種名がデフォルトで設定されている。カテゴリ名設定欄301には、問い合わせ対象機器の構成部品のカテゴリ名が選択入力される。オペレータが、カテゴリ名表示欄304にプルダウン形式で表示されたカテゴリ名から呼者の問い合わせ対象機器の構成部品のカテゴリ名を選択すると、カテゴリ名設定欄301に該選択されたカテゴリ名が設定される。版数設定欄302には、問い合わせ対象機器の版数やOSやアプリケーションの版数が選択入力される。オペレータが、版数表示欄305にプルダウン形式で表示された版数から呼者の問い合わせ対象機器の版数を選択すると、版数設定欄302に該選択された版数が設定される。オペレータ端末11は、上記設定された機種名、カテゴリ名、版数の情報を問い合わせ機器情報としてオペレータ選択部125に対して送信する。
【0022】
図7に戻って、音声録音部201が、コールの応対中に、オペレータと呼者とから発せられる音声を録音し(ステップS7)、データ変換部202が、録音された音声を文字データ(テキストデータ)に変換する(ステップS8)。ステップS8においては、更に、応対内容入力部124が、上記ステップS6において入力された応対日時、応対オペレータ名、呼者名等と、上記ステップS8における変換処理によって得られるテキストデータとを応対内容情報として応対内容DB14に記憶する。なお、応対内容入力部124が、応対日時、応対オペレータ名、呼者名等と、上記ステップS7における音声録音処理によって得られる音声とを応対内容情報として応対内容DB14に記憶するようにしてもよい。オペレータ選択部125が、オペレータによる指定入力に従って、呼者の問い合わせ内容が解決したかを判断する(ステップS9)。
【0023】
オペレータ選択部125が、呼者の問い合わせ内容が解決したと判断した場合は、上記ステップS4に戻る。オペレータ選択部125が、呼者の問い合わせ内容が解決していないと判断した場合は、タイムオーバー判断部123が、応対時間がタイムオーバーしたかを判断する(ステップS10)。タイムオーバー判断部122が、応対時間がタイムオーバーしていないと判断した場合は、ステップS5に戻る。タイムオーバー判断部122が、応対時間がタイムオーバーしたと判断した場合は、タイムオーバー判断部122が、呼者に対して、該呼者のコールがバック受付部2のオペレータに引き継がれる(バック切替される)ことを通知する(ステップS11)。そして、オペレータ選択部125、バック切替部123が、図9を参照して後述するバック選択切替処理(選択オペレータの決定処理及び選択オペレータへのコールの転送処理)を行う(ステップS12)。バック受付部2内の選択オペレータが、ステップS12においてフロント受付部1から転送されたコールへ応対(バック対応)する(ステップS13)。選択オペレータが、呼者の問い合わせ内容が解決したかを判断する(ステップS14)。選択オペレータが、呼者の問い合わせ内容が解決していないと判断した場合は、ステップS13に戻る。選択オペレータが、呼者の問い合わせ内容が解決したと判断した場合は、処理を終了する。
【0024】
図9は、図7のステップS12によるバック選択切替処理の詳細を説明する図である。 まず、オペレータ選択部125が、図7のステップS6において取得された問い合わせ機器情報を判断する(ステップS21)。具体的には、オペレータ選択部125は、問い合わせ機器情報に含まれる機種名(例えば、aaa)、カテゴリ名(例えば、電源関係)、版数を認識する。次に、オペレータ選択部125が、上記ステップS21において認識された機種名、カテゴリ名、版数に対応するキーワードテーブル15を選択する(ステップS22)。オペレータ選択部125は、例えば、図3中に示すキーワードテーブル#1を選択する。オペレータ選択部125が、応対内容DB14から応対内容情報を抽出し、該応対内容情報に含まれるテキストデータを上記ステップS22において選択されたキーワードテーブル15に記述されたキーワードを用いて検索する(ステップS23)。オペレータ選択部125は、例えば、図10に示すようなテキストデータを図3中に示すキーワードテーブル#1に記述されたキーワードを用いて検索する。オペレータ選択部125が、テキストデータにおけるキーワードの出現頻度をキーワード毎にカウントし(ステップS24)、キーワードのカウント値をキーワード検索結果データとして所定の記憶手段に記憶する。
【0025】
上記ステップS24におけるカウント処理の結果、例えば図11に示すようなキーワード検索結果データが得られ、該キーワード検索結果データが所定の記憶手段に記憶される。オペレータ選択部125は、図11に示すキーワード検索結果データをキーワードの出現頻度(カウント値)について降順にソートして図12に示すようなキーワード検索結果データとした上で、上記所定の記憶手段に記憶するようにしてもよい。次に、オペレータ選択部125が、キーワード検索結果データとスキル情報DB127内のスキル情報とを照合する(ステップS25)。
オペレータ選択部126は、キーワード検索結果データとスキル情報DB127内のスキル情報との照合結果に基づいて、コールに応対すべきバック受付部2のオペレータ(選択オペレータ)を決定する(ステップS26)。そして、バック切替部123が、上記図7のステップS5においてフロント受付部1内のオペレータが応対していたコール情報を選択オペレータに転送する(ステップS27)。
【0026】
図13(a)は、図9のステップS26による選択オペレータの決定処理の詳細を説明する図である。
オペレータ選択部126が、図9のステップS24において所定の記憶手段に記憶されたキーワード検索結果データに基づいて、カウント値が大きいキーワードを順次選択キーワードとして選択する(ステップS31)。そして、オペレータ選択部126は、該選択キーワードを用いてスキル情報DB127内のスキル情報を検索し、選択キーワードを含むスキル情報に対応するバック受付部2内のオペレータであって、現在コールへの応対が可能である(READY状態である)オペレータを選択オペレータとして選択する(ステップS32)。例えば、図12に示すキーワード検索結果データを参照すると、カウント値が最も大きいキーワードは、n2ランプである。従って、オペレータ選択部126は、例えば、図4に示すスキル情報を参照して、n2ランプ(n2LP)を含むスキル情報に対応し、かつ、ステータスがREADYである1課のA氏を選択オペレータとして選択する。
【0027】
図13(b)は、図9のステップS26による選択オペレータの決定処理の詳細を説明する別の図である。
オペレータ選択部126が、図9のステップS24において所定の記憶手段に記憶されたキーワード検索結果データに基づいて、カウント値が所定のしきい値以上のキーワードをパターン「A」と認識する(ステップS33)。次に、オペレータ選択部126が、パターン化されたキーワードとスキル情報DB127内のスキル情報とを照合する(ステップS34,S35)。そして、オペレータ選択部126が、一致したスキル情報に対応する、READY状態であるオペレータを選択オペレータとする(ステップS36)。
【0028】
なお、本発明の一実施形態によれば、オペレータ選択部125が、図7のステップS21乃至S26、図13の処理に代えて、以下の処理を行って、選択オペレータを決定するようにしてもよい。すなわち、オペレータ選択部125が、応対内容DB14から応対内容情報に含まれる音声を抽出し、該音声の音声強度が最も大きいキーワードを選択キーワードとして選択する。そして、オペレータ選択部125が、該選択キーワード含むスキル情報に対応するオペレータであって、現在READY状態であるオペレータを選択オペレータとして選択する。
【0029】
図14は、バック受付部のステータス作成部によるステータス情報の作成処理フローの一例を示す図である。
バック受付部2のステータス作成部223が、各オペレータの状態(ステータス)を監視し(ステップS41)、各オペレータの状態をステータス情報に設定する。ステータス作成部223が、オペレータ全員についての状態の監視が終了したかを判断する(ステップS42)。ステータス作成部223が、オペレータ全員についての状態の監視が終了していないと判断した場合は、ステップS41に戻る。ステータス作成部223が、オペレータ全員についての状態の監視が終了したと判断した場合は、処理を終了する。
【0030】
図15は、図14のステップS41による各オペレータの状態の監視処理の詳細を説明する図である。
バック受付部2のステータス作成部223が、オペレータが在席しているかを判断する(ステップS51)。ステータス作成部223が、オペレータが在席していないと判断した場合、ステータス作成部223は、ステータス情報において該オペレータの状態を不在に設定する(ステップS54)。例えば、図5に示すステータス情報における該オペレータに対応するステータスという項目に「不在」が設定される。ステータス作成部223が、オペレータが在席していると判断した場合、ステータス作成部223は、該オペレータが電話中であるか(コールに応対中か)を判断する(ステップS52)。
ステータス作成部223が、該オペレータが電話中であると判断した場合、ステータス作成部223は、ステータス情報において該オペレータの状態をビジー状態に設定する(ステップS55)。例えば、図5に示すステータス情報における該オペレータに対応するステータスという項目に「ビジー」が設定される。ステータス作成部223が、該オペレータが電話中でないと判断した場合、ステータス作成部223は、ステータス情報において該オペレータの状態をREADY状態に設定する(ステップS53)。例えば、図5に示すステータス情報における該オペレータに対応するステータスという項目に「READY」が設定される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明のコール受付システムの構成例を示す図である。
【図2】テキストデータの例を示す図(1)である。
【図3】キーワードテーブルの例を示す図である。
【図4】スキル情報DB内に記憶されるスキル情報のデータ構成例を示す図である。
【図5】バック受付部のステータス作成部によって作成されるステータス情報のデータ構成例を示す図である。
【図6】本発明のコール受付システムによる呼者からのコールの受付処理の概要を説明する図である。
【図7】本発明のコール受付システムによる呼者からのコールの受付処理フローの一例を示す図である。
【図8】オペレータ端末において表示される問い合わせ機器情報の入力画面例を示す図である。
【図9】バック選択切替処理の詳細を説明する図である。
【図10】テキストデータの例を示す図(2)である。
【図11】キーワード検索結果データの例を示す図(1)である。
【図12】キーワード検索結果データの例を示す図(2)である。
【図13】選択オペレータの決定処理の詳細を説明する図である。
【図14】バック受付部のステータス作成部によるステータス情報の作成処理フローの一例を示す図である。
【図15】各オペレータの状態の監視処理の詳細を説明する図である。
【符号の説明】
【0032】
1 フロント受付部
2 バック受付部
3 CTI装置
4 通信ネットワーク
10 電話機
11、21 オペレータ端末
12、22 制御部
13、23 通信部
14 応対内容DB
15 キーワードテーブル
111、211 マイク
112、212 イヤホン
121 受付部
122 タイムオーバー判断部
123 バック切替部
124 応対内容入力部
125 オペレータ選択部
126 スキル情報作成部
127 スキル情報DB
201 音声録音部
202 データ変換部
221 応対内容取得部
222 バック切替対応部
223 ステータス作成部
300 機種名設定欄
301 カテゴリ名設定欄
302 版数設定欄
303 機種名表示欄
304 カテゴリ名表示欄
305 版数表示欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼者からのコールを受け付けるフロント受付部と、該フロント受付部で受け付けたコールを引き継ぐバック受付部とを備えたコールセンタにおけるコール受付システムであって、
上記フロント受付部が、
呼者からのコールを受け付ける受付手段と、
上記コールを上記フロント受付部から上記バック受付部に引き継がせる引継手段と、
上記呼者からのコールに応対した上記フロント受付部における呼者とオペレータの応対内容を入力する応対内容入力手段と、
上記コールが上記バック受付部に引き継がれるときに、上記応対内容に含まれるキーワードと、上記バック受付部のオペレータ毎の上記キーワードを含むスキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する選択手段とを備える
ことを特徴とするコール受付システム。
【請求項2】
上記応対内容入力手段は、上記オペレータによる上記呼者からのコールの応対中に、該オペレータと該呼者とから発せられる音声を録音する音声録音手段と、上記録音された音声を文字データに変換するデータ変換手段とを備え、
上記選択手段は、上記文字データにおける出現頻度の高いキーワードと上記スキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載のコール受付システム。
【請求項3】
上記応対内容入力手段は、上記オペレータによる上記呼者からのコールの応対中に、該オペレータと該呼者とから発せられる音声を録音する音声録音手段を備え、
上記選択手段は、上記録音された音声に含まれるキーワードのうち音声強度の大きいキーワードと上記スキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載のコール受付システム。
【請求項4】
上記選択手段は、複数分散配置されたバック受付部のオペレータを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載のコール受付システム。
【請求項5】
呼者からのコールを受け付けるフロント受付部と、該フロント受付部で受け付けたコールを引き継ぐバック受付部とを備えたコールセンタにおけるコール受付方法であって、
上記フロント受付部が、呼者からのコールを受け付ける受付ステップと、
上記コールを上記フロント受付部から上記バック受付部に引き継がせる引継ステップと、
上記呼者からのコールに応対した上記フロント受付部における呼者とオペレータの応対内容を入力する応対内容入力ステップと、
上記コールが上記バック受付部に引き継がれるときに、上記応対内容に含まれるキーワードと、上記バック受付部のオペレータ毎の上記キーワードを含むスキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する選択ステップとを有する
ことを特徴とするコール受付方法。
【請求項6】
上記応対内容入力ステップは、上記オペレータによる上記呼者からのコールの応対中に、該オペレータと該呼者とから発せられる音声を録音するステップと、上記録音された音声を文字データに変換するステップとを有し、
上記選択ステップは、上記文字データにおける出現頻度の高いキーワードと上記スキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する
ことを特徴とする請求項5に記載のコール受付方法。
【請求項7】
上記応対内容入力ステップは、上記オペレータによる上記呼者からのコールの応対中に、該オペレータと該呼者とから発せられる音声を録音するステップを有し、
上記選択ステップは、上記録音された音声に含まれるキーワードのうち音声強度の大きいキーワードと上記スキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する
ことを特徴とする請求項5に記載のコール受付方法。
【請求項8】
上記選択ステップは、複数分散配置されたバック受付部のオペレータを選択する
ことを特徴とする請求項5に記載のコール受付方法。
【請求項9】
呼者からのコールを受け付けるフロント受付部と、該フロント受付部で受け付けたコールを引き継ぐバック受付部とを備えたコールセンタにおけるコール受付プログラムであって、
上記フロント受付部が備えるコンピュータに、
呼者からのコールを受け付ける受付処理と、
上記コールを上記フロント受付部から上記バック受付部に引き継がせる引継処理と、
上記フロント受付部における上記呼者とオペレータの応対内容を入力する応対内容入力処理と、
上記コールが上記バック受付部に引き継がれるときに、上記応対内容に含まれるキーワードと、上記バック受付部のオペレータ毎の上記キーワードを含むスキル情報とに基づいて、上記受け付けられたコールに応対すべきバック受付部のオペレータを選択する選択処理とを実行させる
ことを特徴とするコール受付プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−290532(P2009−290532A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−140720(P2008−140720)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(598057291)株式会社富士通エフサス (147)
【Fターム(参考)】